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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】ドラム式洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/12 20060101AFI20241213BHJP
【FI】
D06F39/12 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021156951
(22)【出願日】2021-09-27
(65)【公開番号】P2023047821
(43)【公開日】2023-04-06
【審査請求日】2024-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100091524
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 充夫
(72)【発明者】
【氏名】岡町 裕治
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-039571(JP,A)
【文献】特開2017-131371(JP,A)
【文献】特開2006-320911(JP,A)
【文献】特開2015-054106(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体の内部に支持された外槽と、前記外槽の内部に回転可能に内包された
回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動させるモータと、を備え、
前記筐体は、
正面板及び前記正面板に対向する背面板を含むボデー部と、前記正面板と前記背面板と
の間に設けられ、前記ボデー部と隣接する側面板と、を含み、
前記側面板は、
前記ボデー部と隣接する平面を有して形成されている隣接面と、
前記隣接面と接続しかつ前記ボデー部よりも突出する平面として形成されている突出平面と、
を有し、
前記隣接面は、前記突出平面に対して傾斜した前記平面として配置される傾斜面を有し
前記ボデー部と隣接する外周端部から前記傾斜面と前記突出平面の接続部分との段差が1mm以上でかつ4mm未満である、ドラム式洗濯機。
【請求項2】
前記隣接面は、
前記平面の傾斜面であってかつ前記側面板の上端部又は下端部から前記突出平面に向かって傾斜する第1の傾斜面と、
前記平面の傾斜面であってかつ前記側面板の左端部又は右端部から前記突出平面に向かって傾斜する第2の傾斜面と、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とを接続し、前記突出平面及び前記第1の傾斜面
及び前記第2の傾斜面に対して傾斜して配置される第3の傾斜面と、
を含み、
前記外周端部から前記接続部分までの距離は、20mm―100mmである、請求項1に記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
前記側面板は、正面側から背面側にかけて延設されかつ前記側面板の厚さ方向に凹状の
ビード部を含み、
前記ビード部は、前記接続部分をまたぐように設けられ、前記隣接面と前記突出平面とに形成されている
請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
前記側面板には、洗濯機の運搬時に把持される把持部が設けられており、
前記把持部は、前記突出平面に対して略面一となるように配置されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドラム式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
ドラム式洗濯機の機体側面部は、大きな1平面を鋼板パネルで構成されており、その1平面を基準面とし、その基準面に、凹凸形状を持つ様々なビードを加えることでパネルの面剛性を高めて、ドラムの回転に起因する振動による筐体の共振現象が起きないように工夫している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許4865841号 (特開2010-63893号公報)
【文献】特許4961461号 (特開2010-88875号公報)
【文献】特許5453761号 (特開2010-99703号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、それらの従来技術の課題を解決するもので、使用者への見栄えを悪化させず、ドラムの回転に起因する振動による筐体の共振現象が抑制できるドラム式洗濯機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるドラム式洗濯機は、筐体と、前記筐体の内部に支持された外槽と、前記外槽の内部に回転可能に内包された回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動させるモータと、を備え、
前記筐体は、
正面板及び前記正面板に対向する背面板を含むボデー部と、前記正面板と前記背面板との間に設けられ、前記ボデー部と隣接する側面板と、を含み、
前記側面板は、
前記ボデー部と隣接する平面を有して形成されている隣接面と、
前記隣接面と接続しかつ前記ボデー部よりも突出する平面として形成されている突出平面と、
を有し、
前記隣接面は、前記突出平面に対して傾斜した前記平面として配置される傾斜面を有し
前記ボデー部と隣接する外周端部から前記傾斜面と前記突出平面の接続部分との段差が1mm以上でかつ4mm未満である
【発明の効果】
【0006】
本開示は、外観への影響を抑制しつつ、回転ドラムの回転に起因する筐体の共振現象を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】実施の形態1における洗濯機の斜視図
図1B】実施の形態1における洗濯機の一部透視した斜視図
図2A】洗濯機の外郭側板の鋼板ボデーパネルの矢視図
図2B】外郭側板の鋼板ボデーパネルの正面図
図3A図2AのA-A線における外郭側板の鋼板ボデーパネルの断面図
図3B図2AのB-B線における外郭側板の鋼板ボデーパネルの断面図
図3C図2AのC-C線における外郭側板の鋼板ボデーパネルの断面図
図3D図2AのD-D線における外郭側板の鋼板ボデーパネルの断面図
図4A】ビード部を付与した外郭側板の鋼板ボデーパネルの矢視斜視図
図4B】ビード部を付与した外郭側板の鋼板ボデーパネルの正面図
図5A図4AのE-E線におけるビード部を付与した外郭側板の鋼板ボデーパネルの断面図
図5B図4AのF-F線におけるビード部を付与した外郭側板の鋼板ボデーパネルの断面図
図6】ビード部の長手方向の端部エリアの定義を示す矢視図
図7図6のG-G線における断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本開示にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1A及び図1Bにおいて、ドラム式洗濯機の構造は、筐体1と、回転軸を有する回転ドラム31と、その回転ドラム31を外包しかつ筐体1の内部に支持された外槽2と、この外槽2に固着しかつ外槽2に対して前記回転ドラム31を回転軸回りに回転させるモータ32とを少なくとも備えている。
【0010】
また、筐体1は、前記外槽2の両側面を覆う外郭側板すなわち側面板である鋼板ボデーパネル11を備え、その外郭側板の鋼板ボデーパネル11が上下前後の外周端部の端縁が同一面となる構成を有している。外周端部の端縁とは、外周端部の上端部11bと第1の傾斜面13bとの屈曲稜線及び下端部11dと第1の傾斜面13dとの屈曲稜線、並びに、左端部11aと第2の傾斜面13aとの屈曲稜線及び右端部11cと第2の傾斜面13cとの屈曲稜線を意味する。
【0011】
洗濯機は、さらに、前記外槽2の下部を揺動自在に保持できる複数の防振ダンパ33を備えるようにしている。
【0012】
図2A及び図2Bにおいて、筐体1は、正面板1a及び正面板1aに対向する背面板1bを含むボデー部1cと、正面板1aと背面板1bとの間に設けられ、ボデー部1cと隣接する側面板11と、を備えている。
【0013】
側面板11は、ボデー部1cと隣接する面として形成された隣接面13a,13b,13c,13d,14と、ボデー部1cよりも側面板11の厚さ方向に突出する平面として形成された突出平面11eとを有している。
【0014】
隣接面13a,13b,13c,13d,14は、側面板11の外周の矩形枠状の端部、すなわち、長方形の左端部11a、長方形の上端部11b、長方形の右端部11c、長方形の下端部11d、及び、それらの各接続境界からそれぞれ突出平面11eに対して傾斜して配置されている。隣接面13a,13b,13c,13d,14は、側面板11の上端部11bと下端部11dとからそれぞれ突出平面11eに向かって傾斜する台形の第1の傾斜面13b,13dと、側面板11の左端部11aと右端部11cとからそれぞれ突出平面11eに向かって傾斜する台形の第2の傾斜面13a,13cと、第1の傾斜面13bと第2の傾斜面13a,13cと及び第1の傾斜面13dと第2の傾斜面13a,13cとをそれぞれ接続し、突出平面11e及び第1の傾斜面13b,13d及び第2の傾斜面13a,13cに対して傾斜して配置される第3の傾斜面14とを備えている。
【0015】
突出平面11eの正面形状は矩形であるが、各角部と第3の傾斜面14との接続部は湾曲した接合縁となっている。
【0016】
よって、図2A及び図2Bにおいて、前記鋼板ボデーパネル11の外周端部11a、11b、11c、11dは、同一面上から中央平面部すなわち突出平面11eに向かってそれぞれ独立した傾き12a、12b、12c、12dを持つ平面の傾斜面13a、13b、13c、13dを4面有する。
【0017】
また、突出平面11eは、前記外郭側板の外周端部11a、11b、11c、11dに直接的に接合しない中央部に、平面として配置され、かつ異なる傾き12a、12b、12c、12dを有する各傾斜面13a、13b、13c、13dが隣り合う異なる傾きを有する2平面とそれぞれ第3の傾斜面である曲面14を介して接合する構成を有する。傾き12a、12b、12c、12dのそれぞれの角度の例としては、1°以上、30°未満とすれば。多面化を達成できる。
【0018】
図3A図3Dにおいて、前記外郭側板の鋼板ボデーパネル11が上下前後の外周端部11a、11b、11c、11dの同一面及び前記独立した傾き12a、12b、12c、12dを示す。
【0019】
図3A図3Dにおいて、前記外郭側板の外周端部11a、11b、11c、11dと外郭側板の外周端部11a、11b、11c、11dと接合しない突出平面11eとの段差15は、1mm以上でかつ4mm未満となる特徴とする。このようにすれば、外観を損なわないといった利点がある。なお、外周端部と突出平面の段差15の寸法を膨出量と定義すると、1mm以上でかつ4mm未満の範囲内で、膨出量が大きくなるに従って共振点が高くなることが、段差以外の面幅等の他寸法は全て不変の状態で膨出量のみを変化させた場合のCAE解析結果でわかっている。
【0020】
また、前記突出平面11eの端縁から前記外郭側板の外周端部11a、11b、11c、11dまでの距離21a、21b、21c、21dがそれぞれ20-100mmの距離を有する特徴とする。このようにすれば、外観を損なわず、且つ共振周波数を上げて筐体の共振現象を抑制できるといった利点がある。
【0021】
また、図4A及び図4B及び図5A及び図5Bにおいて、前記鋼板ボデーパネル11の表面には、正面側から背面側にかけて延設されかつ鋼板ボデーパネル11の厚さ方向にくぼんだ複数の凹形状のビード部16を持っている。各ビード部16の幅方向の断面形状は一例として逆台形形状で、平面形状としては、延設方向に長い長方形の両端部に半円形状の端部が配置された形状となっている。前記独立した傾き12a、12b、12c、12dをそれぞれ持つ傾斜面13a、13b、13c、13dと前記突出平面11eとの少なくとも2か所の接合面が、上下の両端の2つのビード部16a、16bの長辺方向(すなわち延設方向)16cと16dの内部にそれぞれ配置されている。具体的には、傾斜面13bと、傾斜面13bの左右両側の第3の傾斜面14と突出平面11eとの3か所の接合面が、上端のビード部16aの長辺方向(すなわち延設方向)16cの内部にそれぞれ配置されている。傾斜面13dと、傾斜面13dの左右両側の第3の傾斜面14と突出平面11eとの3か所の接合面が、下端のビード部16bの長辺方向(すなわち延設方向)16dの内部にそれぞれ配置されている。
【0022】
また、凹形状の各ビード部16の最深部のビード深さ22は、前記突出平面11eから2mm以上となる特徴を持つ。このようにすれば、共振周波数を上げて筐体の共振現象を抑制できるといった利点がある。
【0023】
図6及び図7において、前記独立した傾きを持つ傾斜面13a、13b、13c、13dの内、残り2つの傾斜面13a、13cのそれぞれと前記突出平面11eとの接合面16e、16fは、ビード部16の長手方向の端部エリア17a、端部エリア17bの内部でそれぞれ接合される特徴を持つ。
【0024】
図6において、ビード部16の長手方向の端部エリア17a、端部エリア17bの定義を示す。すなわち、ビード部16の端部エリア17a、端部エリア17bは、それぞれ、ビード部16の幅方向寸法を直径とする半円形状の領域である。ビード部16のこの領域内に、傾斜面13a、13cのそれぞれと前記突出平面11eとの接合面16e、16fが配置されるように構成する。
【0025】
また、側面板11には、洗濯機の運搬時に手を挿入して洗濯機を把持する把持部7が設けられている。把持部7の厚さ方向の突き出し部分7aは、突出平面11eに対して略面一となるように配置されている。言い換えれば、輸送ハンドル用の把持部7の高さまで、突出平面11eを張り出させているとも言える。輸送ハンドル用の出っ張りは、把持部7として筐体内側に窪ませ、突出平面11eの高さと合わせて略面一にすることで、輸送ハンドル用の出っ張りを視認されにくくしている。
【0026】
前記実施形態によれば、側面板11は、隣接面13a,13b,13c,13d,14と突出平面11eとで多面構造として形成されている。ここで、突出平面11eだけでなく、突出平面11eに対して傾斜しかつボデー部1cと隣接する隣接面13a,13b,13c,13d,14を配置することにより、突出平面11eとボデー部1cとの接続部分が線状とならずに、屈曲稜線をなだらかにすることができる。このため、遠目で視認された場合には平面として視認されやすい。この結果、多平面構造でも見栄えに影響が無い構造ができるため、見栄えを悪化させることがなく、外観への影響を抑制しつつ、回転ドラム31の回転に起因する筐体の共振現象を抑制できる。なお、多面構造にすることで側面板11の剛性を高くすることができ、剛性が高くなると共振点が高くなる。
【0027】
これに対して、従来では、ドラムの回転に起因する振動による筐体の共振現象が起きないようにするため、凹凸形状を持つ様々なビードで対処できない場合は、パネル板厚又は凹凸ビードの深さを増大させている。しかしながら、板厚増大又はビードの形状工夫などの従来技術では、板厚増大によるコスト増大、凹凸ビードによる設置スペースの増大、又は内部容量の縮小など、性能又はコストへの影響が大きく、対処方法には課題があった。それらの課題を解決するために、大きな1平面を多面構造化してパネルの面剛性を高めて、ドラムの回転に起因する振動による共振現象を抑制できる方法が効果的であった。しかしながら、ドラム式洗濯機の機体側面部は、使用者への見栄えも兼ねているデザインが重視される部位であり、それを考慮すると。機体側面部を1平面と見えるように設定することが一般的であり、多面構造とすることは困難であった。このような課題を解決しようとするものが前記実施形態である。
【0028】
また、第1の傾斜面13b,13dと第2の傾斜面13a,13cとの接続部分に第3の傾斜面14を備えることにより、第1の傾斜面13b,13dと第2の傾斜面13a,13cとの接続部分が直線状となることを抑制し、側面板11の屈曲稜線をなだらかにし、遠目で見るとあたかも一平面のように見えるようにすることができる。この結果、外観への影響を抑制しつつ、回転ドラム31の回転に起因する筐体の共振現象を抑制できる。
【0029】
また、ビード部16の内部で、突出平面11eと隣接部13a、13b、13c、13d、14とが接合部として接続されているので、剛性が低くなりやすい接合部をまたぐようにビード部16を配置することで、面同士の接合部の剛性を高くすることができる。よって、側面板11の面剛性を上げることができるので、ドラム回転に起因する筐体の共振現象を抑制できる。
【0030】
また、把持部7の厚さ方向の突き出し部分7aは、突出平面11eに対して略面一となるように配置することにより、筐体1から突出しないように把持部7を設けることができる。そのため、把持部7を設けることによる外観への影響を抑制できるとともに、洗濯機の設置スペースを損失することを抑制できる。
【0031】
従来、側面板の基本面を1つの平面か又は1つの平面と他の曲面とを持った構成のみで振動対策しようとすると、見栄えを考慮して板厚を上げるのみしか選択肢がなかった。
【0032】
これに対して、本実施形態では、前記したように、多平面構造でも見栄えに影響がない構造ができるため、見栄えを悪化させることなく、コスト性能面で優位に立つことができる。すなわち、本実施形態によれば、薄板のままパネルの高剛性を確保して振動を抑制しつつ、これまでの問題であった多面化による見栄えの悪化を防ぎかつ低コストで製造できるドラム式洗濯機の外郭側板の鋼板ボデーパネル11を提供することができる。
【0033】
薄鋼板などの金属板にプレス成形を施して製造されるパネル部材を前提として、板厚を薄くしても高剛性を確保できるパネル構造を見出すべく、洗濯機のパネル部材(サイドパネル)を例にした場合の洗濯機を実施例として例示する。
【0034】
本開示におけるドラム式洗濯機は、鋼板パネルのボデー部1cの隣接面13a,13b,13c,13d,14と突出平面11eとで多面構造を形成する側面板11を備え、鋼板パネルの側面板11内には、凹凸のビード部16と輸送ハンドル用の出っ張りを持つ把持部7とを備える。輸送ハンドル用の把持部7の出っ張り部7aの高さまで側面板11突出平面11eを張り出させ、その面に向かって側面板11の上下前後の端部からそれぞれ平面を傾斜させた複数傾斜面13a,13b,13c,13d,14を設定する。傾斜面13a,13b,13c,13d,14と突出平面11eとの接合部は、凹凸のビード部16内で接合させて接合面を隠す。これにより、平面の面積を減らしてパネル剛性を高め、かつ傾斜させた面をビード部16で隠して見栄え悪化もせずに必要性能を確保できる。
【0035】
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本開示の前記態様にかかるドラム式洗濯機は、機体の側面部を構成する鋼板パネルの形状に関して、見栄え悪化及び振動による筐体の共振現象を効率的に抑制することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 筐体
1a 正面板
1b 背面板
1c ボデー部
2 外槽
7 把持部
7a 把持部7の厚さ方向の突き出し部分
11 外郭側板の鋼板ボデーパネル
11a 外郭側板の鋼板ボデーパネルの外周端部(左端部)
11b 外郭側板の鋼板ボデーパネルの外周端部(上端部)
11c 外郭側板の鋼板ボデーパネルの外周端部(右端部)
11d 外郭側板の鋼板ボデーパネルの外周端部(下端部)
11e 外郭側板の鋼板ボデーパネルの中央部の突出平面
12a 外周端部から突出平面11eに向かって設定された傾き
12b 外周端部から突出平面11eに向かって設定された傾き
12c 外周端部から突出平面11eに向かって設定された傾き
12d 外周端部から突出平面11eに向かって設定された傾き
13a 傾き12aを持つ傾斜面
13b 傾き12bを持つ傾斜面
13c 傾き12cを持つ傾斜面
13d 傾き12dを持つ傾斜面
14 傾斜面13a、13b、13c、13dが接合する曲面
15 外周端部と突出平面の段差
16 凹形状ビード部
16a 上端部の凹形状ビード部
16b 下端部の凹形状ビード部
16c 上端部の凹形状ビード部16aの長手方向
16d 下端部の凹形状ビード部16bの長手方向
21a 突出平面11eの端縁から前記外郭側板の外周の左端部11aまでの距離
21b 突出平面11eの端縁から前記外郭側板の外周の上端部11bまでの距離
21c 突出平面11eの端縁から前記外郭側板の外周の右端部11cまでの距離
21d 突出平面11eの端縁から前記外郭側板の外周の下端部11dまでの距離
22 ビード深さ
31 回転ドラム
32 モータ
33 防振ダンパ
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7