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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20241213BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20241213BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241213BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V23/00 160
F21V23/00 170
F21Y115:10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024015478
(22)【出願日】2024-02-05
(62)【分割の表示】P 2020038220の分割
【原出願日】2020-03-05
(65)【公開番号】P2024032992
(43)【公開日】2024-03-12
【審査請求日】2024-02-05
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸岡 篤史
(72)【発明者】
【氏名】板垣 寛
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼島 淳
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼▲崎▼ 晃史
(72)【発明者】
【氏名】溝谷 徹
(72)【発明者】
【氏名】藤田 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】田村 晶俊
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-175614(JP,A)
【文献】実開昭51-019576(JP,U)
【文献】特開2019-160759(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 23/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の第1光源ユニットと、
第2光源ユニットと、
前記第1光源ユニットと前記第2光源ユニットを支持する器具本体と、
を備え、
前記器具本体は、長尺の箱状に形成されて前記第1光源ユニット及び前記第2光源ユニットのそれぞれの少なくとも一部を収容する収容部と、前記収容部に設けられて前記第1光源ユニットを着脱可能に取り付ける取付部とを有し、
前記器具本体は、前記第1光源ユニットと前記第2光源ユニットを前記収容部の長手方向に沿って並べ、かつ、前記第2光源ユニットを前記収容部の長手方向の一端部に収容した状態で支持し、
前記収容部は、前記第1光源ユニットに電力を供給するための第1電源線が前記器具本体の外から導入される第1電源孔と、前記第2光源ユニットに電力を供給するための第2電源線が前記器具本体の外から導入される第2電源孔とを有し、
前記第2電源孔は、前記収容部において前記第2光源ユニットに対応した部位に設けられている、
照明器具。
【請求項2】
前記第2電源孔は、前記収容部において前記取付部に対して前記第2光源ユニットに近い側の部位に設けられている、
請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記第2光源ユニットは、光源と、前記第2電源線を介して供給される電力を用いて前記光源を点灯させる点灯回路と、前記点灯回路に前記電力を入力するための電線と、前記第2電源線が電気的に接続される端子台とを有する、
請求項1又は2記載の照明器具。
【請求項4】
前記端子台は、前記第2電源線が差し込まれる複数の第1差込孔と、前記電線が差し込まれる複数の第2差込孔とを有し、
前記端子台は、前記複数の第1差込孔を前記第2電源孔と向き合わせるように配置されている、
請求項3記載の照明器具。
【請求項5】
前記端子台は、前記収容部の長手方向と交差する幅方向において、前記複数の第1差込孔を前記第2電源孔と向き合わせるように配置されている、
請求項4記載の照明器具。
【請求項6】
前記第2光源ユニットは、前記器具本体に着脱可能に支持される、
請求項1-5のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記第2電源孔は、前記収容部において、前記第1光源ユニット及び前記第2光源ユニットの各々の正面方向から見て前記第2光源ユニットと重なる部位に設けられている、
請求項6記載の照明器具。
【請求項8】
前記第2光源ユニットは、前記第2電源線を介して供給される非常用電力によって点灯する、
請求項1-7のいずれか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具に関し、より詳細には、2つの光源ユニットを備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、常用照明と非常時用照明を行う照明器具として、非常用電源である蓄電池を内蔵した照明器具が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、高層のオフィスビル及び大規模な商業施設などの建物においては、非常時用照明のために設置される照明器具の台数が非常に多くなる。そのため、このような建物に設置される照明器具は、器具本体に内蔵する蓄電池に代えて、当該建物に設置された非常用電源から給電されて非常時用照明を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-88433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように非常用電源が器具本体の外に設置される照明器具においては、常用照明用の常用電源が供給される常用電源用の電源線と、非常用電源が供給される非常用電源用の電源線とが器具本体内に引き込まれる。つまり、器具本体には、常用電源用の電源線が引き込まれる電源孔と、非常用電源用の電源線が引き込まれる電源孔とが必要である。ただし、これら2種類の電源孔が長尺の器具本体の中央付近に設けられた場合、器具本体内に引き込まれる2種類の電源線の引き回し作業が煩雑になる可能性がある。
【0006】
本開示の目的は、器具本体内における配線の引き回し作業の容易化を図ることができる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る照明器具は、長尺の第1光源ユニットと、第2光源ユニットと、前記第1光源ユニットと前記第2光源ユニットを支持する器具本体とを備えている。前記器具本体は、長尺の箱状に形成されて前記第1光源ユニット及び前記第2光源ユニットのそれぞれの少なくとも一部を収容する収容部と、前記収容部に設けられて前記第1光源ユニットを着脱可能に取り付ける取付部とを有している。前記器具本体は、前記第1光源ユニットと前記第2光源ユニットを前記収容部の長手方向に沿って並べ、かつ、前記第2光源ユニットを前記収容部の長手方向の一端部に収容した状態で支持している。前記収容部は、前記第1光源ユニットに電力を供給するための第1電源線が前記器具本体の外から導入される第1電源孔と、前記第2光源ユニットに電力を供給するための第2電源線が前記器具本体の外から導入される第2電源孔とを有している。前記第2電源孔は、前記収容部において前記第2光源ユニットに対応した部位に設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の照明器具は、器具本体内における配線の引き回し作業の容易化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の実施形態に係る照明器具の分解斜視図である。
図2図2Aは、同上の照明器具の上面図である。図2Bは、同上の照明器具の下面図である。図2Cは、同上の照明器具の側面図である。
図3図3は、同上の照明器具における非常用光源ユニットの下面図である。
図4図4は、同上の非常用光源ユニットの下から見た分解斜視図である。
図5図5は、同上の非常用光源ユニットの上から見た分解斜視図である。
図6図6は、同上の非常用光源ユニットの上面図である。
図7図7は、同上の非常用光源ユニットの側面図である。
図8図8は、同上の非常用光源ユニットの側面図である。
図9図9は、同上の非常用光源ユニットの側面図である。
図10図10Aは、同上の照明器具において、常用光源ユニット及び非常用光源ユニットを取り外した状態の一部省略した下面図である。図10Bは、同上の照明器具の一部省略した下面図である。
図11図11は、変形例1に係る照明器具の斜視図である。
図12図12は、変形例1に係る照明器具の側面図である。
図13図13は、変形例2に係る照明器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態に係る照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
(1.照明器具の概略構成)
本開示の実施形態に係る照明器具1(以下、照明器具1と略す。)は、高層ビルや大型商業施設などの建物に設置され、当該建物に設置されている非常用電源から電源供給を受けて非常時用照明を行う、いわゆる電源別置形非常時用照明器具である。なお、以下の説明においては、特に断らない限り、図1において矢印で示す前後、上下及び左右の各方向を、照明器具1及びその構成要素の前後、上下及び左右の各方向と規定する。
【0012】
照明器具1は、図1及び図2に示すように、器具本体2、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4を備えている。
【0013】
常用光源ユニット3は、商用電力系統などの常用電源から供給される常用電力で点灯し、常用電力の供給が停止(停電)すると消灯する。常用光源ユニット3は、第1電源線5を介して常用電源から常用電力が供給される。
【0014】
非常用光源ユニット4は、非常用電源から供給される非常用電力で点灯し、非常用電力の供給が停止すると消灯する。非常用電源は、蓄電池を有する直流電源装置及び/又は自家発電装置を有している。非常用光源ユニット4は、第2電源線6を介して非常用電源から非常用電力が供給される。ただし、第2電源線6は、いわゆる耐火電線で構成されている。
【0015】
器具本体2は、建物の居室、会議室、廊下のそれぞれの天井等に設置される。器具本体2は、常用光源ユニット3と非常用光源ユニット4を支持する。器具本体2は、第1電源線5を外部から導入するための第1電源孔203と、第2電源線6を外部から導入するための第2電源孔204とを有している。
【0016】
(2.器具本体の構成)
器具本体2は、収容部20、一対の傾斜部21及び取付部(後述する引掛孔207と受け金具23)を備える。収容部20は、左右方向を長手方向とし、下面が開口した長尺の箱形に形成されている。収容部20は、底板200、一対の第1側板201及び一対の第2側板202を有している。底板200は、長尺の長方形状に形成されている。一対の第1側板201はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている。各第1側板201は、底板200の長手方向に沿った端(前端及び後端)から底板200の厚み方向(下方向)に沿って1つずつ突出している。一対の第2側板202はそれぞれ、逆台形状に形成されている。各第2側板202は、底板200の短手方向に沿った端(左端及び右端)から底板200の厚み方向(下方向)に沿って1つずつ突出している。
【0017】
一対の傾斜部21はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている。一方の傾斜部21は、収容部20の長手方向に沿った一端(前端)から斜め上方に突出している。他方の傾斜部21は、収容部20の長手方向に沿った他端(後端)から斜め上方に突出している。また、各傾斜部21の長手方向の両端(左端及び右端)は、各第2側板202の斜辺とつながっている。
【0018】
底板200の長手方向の中央に第1電源孔203が設けられている(図1及び図2A参照)。第1電源孔203は丸孔であり、底板200の長手方向の中央における短手方向の中央に位置している。また、底板200の下面における第1電源孔203の近くに電源端子台24が取り付けられている(図1参照)。電源端子台24は、第1電源孔203から導入される第1電源線5と電気的に接続される。電源端子台24から接地線を含む3本の電線240が引き出されている。さらに、これら3本の電線240の先端にプラグコネクタ241が電気的に接続されている。
【0019】
また、底板200には4つのボルト孔205が設けられている。4つのボルト孔205は丸孔であり、第1電源孔203の前方と後方に2つずつ設けられている。これら4つのボルト孔205のうちで第1電源孔203から等距離に位置するいずれか2つのボルト孔205に、天井に埋め込まれている取付ボルトがそれぞれ1本ずつ挿通される。そして、これら2本の取付ボルトにナットが締め付けられることによって、器具本体2が天井(天井材)に取り付けられる。
【0020】
また、底板200の右端部分に第2電源孔204が設けられている。第2電源孔204は丸孔であり、底板200の右端部分の後寄りに位置している(図1及び図2A参照)。なお、底板200における第2電源孔204の縁にブッシング206が取り付けられている。ブッシング206は、合成ゴムなどの電気絶縁性を有する材料で円環状に形成されている。ブッシング206は、第2電源孔204から導入される第2電源線6(の被覆)を、底板200における第2電源孔204の縁から保護している。
【0021】
前側の第1側板201に一対の引掛孔207が設けられている(図1参照)。各引掛孔207は、角孔であり、その長手方向を第1側板201の長手方向(左右方向)に一致させて底板200の近くに設けられている。
【0022】
底板200の下面において、後側の第1側板201の近傍に一対の受け金具23が取り付けられている(図1参照)。各受け金具23は、第1側板201の長手方向において、引掛孔207よりも外側に位置している。
【0023】
(3.常用光源ユニットの構成)
常用光源ユニット3は、常用光源と、常用光源が取り付けられる取付部材30と、常用光源を覆う透光カバー31と、常用光源を点灯する電源装置34とを備えている(図1参照)。常用光源は、長尺の基板と、基板の表面に実装される多数のLED(light emitting diode)とを有している。取付部材30は、金属材料によって長尺の角とい状に形成されている。取付部材30は、長尺の長方形板状に形成された底壁と、底壁の短手方向(左右方向)における両端から上向きに立ち上がる一対の側壁300とを有している。常用光源は、取付部材30の底壁の下面に取り付けられる。電源装置34は、電源端子台24、電線240及びプラグコネクタ241を介して供給される常用電力(交流電力)を直流電力に変換する。電源装置34は、取付部材30の底壁の上面に取り付けられる。常用光源と電源装置34は、底壁に設けられた挿通孔に挿通される電線によって電気的に接続される。常用光源は、電線を介して電源装置34から直流電力が供給されることによって点灯する。
【0024】
透光カバー31は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料により上面が開口する長尺の箱形に形成されている。透光カバー31の下面は、短手方向(前後方向)において両端から中央に向かってなだらかに下向きに突出する曲面形状に形成されている。なお、透光カバー31を形成する合成樹脂材料には、拡散材が混入されている。すなわち、常用光源から放射される光は、透光カバー31を透過する際に拡散される。
【0025】
また、取付部材30は、一対の引掛金具32と、一対の引掛ばね33とを備えている。一対の引掛金具32のそれぞれの先端はかぎ形に形成されている。一対の引掛金具32のかぎ形の先端部分は、前方の側壁300の上を乗り越えるように、取付部材30の長手方向の両端近傍にそれぞれ設けられている。また、一対の引掛ばね33は、ねじりコイルばねで構成されている。各引掛ばね33は、取付部材30の後端における左右両端の近傍にそれぞれ設けられている。
【0026】
常用光源ユニット3は、一対の引掛金具32を器具本体2の一対の引掛孔207にそれぞれ1つずつ引っ掛け、かつ、一対の引掛ばね33を器具本体2の一対の受け金具23にそれぞれ一本ずつ引っ掛けることにより、器具本体2に着脱可能に取り付けられる。しかして、常用光源ユニット3は、透光カバー31を除く部分を器具本体2の収容部20に収容し、透光カバー31を収容部20の開口部(収容部20の下面)から突き出させるようにして器具本体2に取り付けられる(図2B参照)。なお、具体的には、取付部材30の一対の側壁300及び電源装置34などが収容部20に収容される。
【0027】
(4.非常用光源ユニットの構成)
非常用光源ユニット4は、図3図9に示すように、非常用LEDモジュール40、点灯回路ブロック41、端子台42、カバー43、取付板44及び押さえ片45を有している。
【0028】
(4-1.非常用LEDモジュールの構成)
非常用LEDモジュール40は、LED400、LEDホルダ401、レンズ402、レンズホルダ403及び放熱板404を有している(図3及び図4参照)。LED400は、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。
【0029】
放熱板404は、アルミ又はアルミ合金などの熱の良導体である材料で平板形状に形成されている(図4参照)。放熱板404の下面に、LED400を支持するLEDホルダ401がねじ止めされる。ただし、LED400と放熱板404の間に熱伝導シートが配置されることが好ましい。しかして、LED400の発する熱は、熱伝導シートを介して放熱板404に伝導される。
【0030】
レンズ402は、LED400から放射される光の配光を制御する。レンズ402は、LED400を覆うようにレンズホルダ403によって放熱板404の下面に取り付けられる(図4参照)。レンズホルダ403は、ねじ止めによって放熱板404に固定される。
【0031】
(4-2.点灯回路ブロックの構成)
点灯回路ブロック41は、点灯回路410、ケース411、入力用の第1口出し線412、出力用の第2口出し線413を有している(図4図8参照)。
【0032】
点灯回路410は、整流回路、コンバータ回路、制御回路、制御電源回路などを有している。点灯回路410は、プリント回路で構成されている。第1口出し線412及び第2口出し線413はそれぞれ、正極の電線と負極の電線の2本の電線を含んでいる。第1口出し線412の一端が点灯回路410の入力端子と電気的に接続され、第2口出し線413の一端が点灯回路410の出力端子と電気的に接続されている。第1口出し線412の他端は、後述する端子台42と電気的に接続されている。第2口出し線413の他端が非常用LEDモジュール40と電気的に接続されている。しかして、点灯回路410から出力される直流電力(直流電流)は、第2口出し線413を介して非常用LEDモジュール40に供給される。
【0033】
ケース411は、電気絶縁性を有する合成樹脂材料によって箱状に形成されている。ケース411の内部に点灯回路410が収容される(図4参照)。なお、ケース411の側面に設けられた第1開口部414を通して第1口出し線412がケース411の外に引き出されている(図7参照)。同じくケース411の側面に設けられた第2開口部415を通して第2口出し線413がケース411の外に引き出されている(図8参照)。
【0034】
(4-3.端子台の構成)
端子台42は、例えば、ねじなし端子台で構成されている。この種のねじなし端子台(速結端子台とも呼ばれる。)は、直方体形状に形成された筐体420を有している。筐体420の正面(後面)に、二対の1次側(電源側)の差込孔(第1差込孔421)と、二対の2次側(負荷側)の差込孔(第2差込孔422)とが設けられている。端子台42は、それぞれの差込孔に導体(例えば、銅製の単線)を差し込むだけで導体との電気的な接続を完了させることができる。端子台42の第2差込孔422には第1口出し線412の各導体が1本ずつ差し込まれる(図8参照)。端子台42の第1差込孔421には、第2電源線6の導体が1本ずつ差し込まれる。
【0035】
(4-4.取付板及び押さえ片の構成)
取付板44は、固定板440、側板441及び一対の支持板442を有している(図4及び図5参照)。固定板440、側板441及び一対の支持板442はそれぞれ、長方形状に形成されている。側板441は、固定板440の長手方向の一端(右端)から上方に突出している。側板441の上下方向の中央における上端部に角孔からなる係止孔443が設けられている(図5参照)。
【0036】
一対の支持板442は、固定板440の長手方向に沿った両端(前端及び後端)から上方に突出している。各支持板442は、角孔からなる固定孔444及び縦溝445を有している。固定孔444は、各支持板442の左端に設けられている。縦溝445は、各支持板442の右端に上下方向に沿って設けられている。なお、縦溝445の上端は開放されている(図5参照)。
【0037】
押さえ片45は、L字形の主片450と、主片450の長手方向の一端から突出するねじ止め片451と、主片450の長手方向の他端から突出するV字形の係止片452とを有している。
【0038】
非常用LEDモジュール40は、固定板440の下面にねじ止めされて取付板44に取り付けられる(図4参照)。
【0039】
点灯回路ブロック41は、一対の支持板442と押さえ片45によって取付板44に取り付けられる。点灯回路ブロック41のケース411の上下両側面に、2つの固定爪416と長尺の突条部417がそれぞれ1つずつ設けられている。点灯回路ブロック41は、ケース411の各突条部417が各支持板442の2つの縦溝445に1つずつ挿入されることで取付板44に対して位置決めされる。また、点灯回路ブロック41のケース411に設けられた2つの固定爪416が、各支持板442の固定孔444に1つずつ挿入される。さらに、押さえ片45は、点灯回路ブロック41のケース411の上面を主片450で押さえるようにして取付板44の固定板440の上面に取り付けられる(図6参照)。より詳細には、押さえ片45のねじ止め片451が固定板440にねじ止めされ、かつ、押さえ片45の係止片452が側板441の係止孔443の縁に係止されている(図7図9参照)。
【0040】
(4-5.カバーの構成)
カバー43は、カバー本体430と、カバー本体430と一体に形成された取付片431とを有している(図4及び図5参照)。なお、カバー本体430と取付片431は、金属(例えば、アルミダイカスト)などの不燃材料によって一体に形成されている。
【0041】
カバー本体430は、上面が開口する箱形に形成され、非常用LEDモジュール40、点灯回路ブロック41及び端子台42を覆って保護している。カバー本体430の下面は、常用光源ユニット3の透光カバー31と同様に、短手方向(前後方向)において両端から中央に向かってなだらかに下向きに突出する曲面形状に形成されている(図4及び図9参照)。カバー本体430の下面に凹部4300が形成されている。凹部4300は、下方から見た形状がだ円形に形成されている(図3参照)。凹部4300の中央(底)に孔4301が貫通している。孔4301は、非常用LEDモジュール40のレンズ402の一部が挿通可能な形状(円形)に形成されている。
【0042】
カバー本体430の上面には、複数のボス4302と、端子台42が固定される固定部432と、一対の引掛部433とが設けられている(図5参照)。各ボス4302は、円柱状に形成されている。各ボス4302にはねじ孔が設けられている。しかして、これら複数のボス4302に対して取付板44がねじ止めされることにより、カバー本体430に取付板44が取り付けられる(図6参照)。
【0043】
固定部432は、カバー本体430の上面の前端における左端の部分から上向きに突出している(図5参照)。固定部432は、平板状に形成されている。固定部432の上部に円形のねじ挿通孔4320が設けられている。しかして、ねじ挿通孔4320に挿通されたねじ4321が、筐体420の背面(前面)に設けられた穴にねじ込まれることにより、固定部432の後面に端子台42の筐体420が固定される(図6及び図7参照)。
【0044】
一対の引掛部433はそれぞれ、L字形状に形成されている(図7及び図8参照)。各引掛部433は、カバー本体430の左端の上端との間に隙間を空けるようにして、カバー本体430の上面における左端の上下両端から上向きに突出している(図7及び図8参照)。
【0045】
取付片431は、カバー本体430の左端の上端から上向きに突出する第1突片4311と、第1突片4311の上端における前後方向の中央から左方に突出する第2突片4312とを有している(図5参照)。また、第2突片4312にはねじ挿通孔が設けられている。
【0046】
(4-6.非常用光源ユニットの取付構造)
非常用光源ユニット4は、取付片431と、一対の引掛部433を用いて器具本体2に取り付けられる。一対の引掛部433は、器具本体2の収容部20に設けられた平板状の突片208に引っ掛けられる。突片208は、収容部20の右端の下端から内向き(左向き)に突出している(図1参照)。取付片431は、第2突片4312のねじ挿通孔に挿通された固定ねじ46が、収容部20の底板200の右端部分に設けられているねじ孔209(図1参照)にねじ込まれることにより、底板200にねじ止めされる。
【0047】
(5.実施形態に係る照明器具の変形例)
(5-1.変形例1)
変形例1に係る照明器具1Aは、実施形態に係る照明器具1と器具本体2Aの構成が相違する。変形例1に係る照明器具1A(以下、照明器具1Aと略す。)は、システム天井などの二重天井に設けられた埋込孔に器具本体2Aを埋め込むようにして天井に設置される、いわゆる埋込型の照明器具である。ただし、照明器具1Aにおいて、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4は、実施形態に係る照明器具1の常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4と共通である。したがって、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4に関する説明は省略する。
【0048】
器具本体2Aは、図11及び図12に示すように、収容部20Aと、反射板ユニット25と、枠体26とを有している。収容部20Aは、長手方向の両端が開口している点を除いて、実施形態に係る照明器具1の器具本体2における収容部20とほぼ共通の構成を有している。すなわち、収容部20Aは、長尺の箱状に形成されている。なお、収容部20Aの底板200には、実施形態に係る照明器具1の収容部20と同様の部位に第1電源孔及び第2電源孔が設けられている。
【0049】
反射板ユニット25は、一対の第1反射板251と、一対の第2反射板252と、を有する。一対の第1反射板251は、おおよそ、底板200の長手方向の長さ寸法と同寸法である、長尺の長方形平板状に形成されている。一方の第1反射板251は、前側の第1側板の下端から下向き、かつ、前向きに傾斜するように設けられている。また、他方の第1反射板251は、後側の第1側板の下端から下向き、かつ、後向きに傾斜するように設けられている。一対の第2反射板252は、台形状に形成されている。一方の第2反射板252は、前端が前側の第1反射板251の左端に結合され、後端が後側の第1反射板251の左端に結合されている。他方の第2反射板252の前端が、前側の第1反射板251の右端に結合されている。他方の第2反射板252の後端が、後側の第1反射板251の右端に結合されている。つまり、反射板ユニット25は、上面及び下面が開放された長尺の四角すい台形状に形成されている。
【0050】
枠体26は、長尺の長方形枠状に形成されている。枠体26は、反射板ユニット25の下端に結合されている(図11及び図12参照)。
【0051】
上述のように構成される器具本体2Aは、天井板に設けられた長方形の埋込孔に収容部20A及び反射板ユニット25が挿入され、天井スラブから垂下されている取付ボルトに器具本体2A(収容部20Aの底板200)が取り付けられる。なお、枠体26は、天井材の下面(天井面)に下から当たり、天井材の埋込孔の縁と反射板ユニット25との隙間を塞ぐように構成されている。
【0052】
ここで、器具本体2Aにおいて、非常用光源ユニット4の取付板44が有する側板441は、収容部20Aの長手方向に沿って、収容部20Aの長手方向の一方の端の開口部27と対向している(図12参照)。つまり、非常用光源ユニット4の側板441は、収容部20Aの開口部27の大部分を塞ぐことにより、収容部20A内への塵埃などの異物の侵入を抑制している。
【0053】
(5-2.変形例2)
変形例2に係る照明器具1Bは、実施形態に係る照明器具1と器具本体2Bの構成が相違する。変形例2に係る照明器具1B(以下、照明器具1Bと略す。)は、実施形態に係る照明器具1と同様に、取付ボルトを利用して天井材に直接取り付けられる、いわゆる直付け型の照明器具である。ただし、照明器具1Bにおいて、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4は、実施形態に係る照明器具1の常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4と共通である。したがって、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4に関する説明は省略する。
【0054】
器具本体2Bは、収容部20Bと、一対の反射板28とを有している(図13参照)。収容部20Bは、実施形態に係る照明器具1の器具本体2における収容部20とほぼ共通の構成を有している。すなわち、収容部20Bは、長尺の箱状に形成されている。なお、収容部20Bの底板には、実施形態に係る照明器具1の収容部20と同様の部位に第1電源孔及び第2電源孔が設けられている。
【0055】
一対の反射板28はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている。各反射板28は、収容部20Bの長手方向に沿った一対の側板の下端から下向きかつ外向きに傾斜するように突出している。
【0056】
上述のように構成される器具本体2Bは、天井板に埋め込まれた取付ボルトに収容部20Bが取り付けられることにより、天井板に直付けされる。
【0057】
(6.実施形態に係る照明器具の特徴)
照明器具1(変形例1、2の照明器具1A、1Bを含む。以下同じ。)において、器具本体2は、常用光源ユニット3と非常用光源ユニット4を収容部20の長手方向(左右方向)に沿って並べて収容した状態で支持している。収容部20は、非常用光源ユニット4に非常用電力を供給するための第2電源線6が引き込まれる第2電源孔204を有している。第2電源孔204は、収容部20において非常用光源ユニット4に対応した部位に設けられている。
【0058】
ここで、「収容部20において非常用光源ユニット4に対応した部位」とは、例えば、収容部20において、常用光源ユニット3を取り付けるための取付部(第1側板201に設けられた引掛孔207と底板200に取り付けられた受け金具23)に対して非常用光源ユニット4に近い側の部位である(図10A参照)。
【0059】
しかして、照明器具1は、非常用光源ユニット4に対応しない部位、例えば、収容部20の長手方向の中央に第2電源孔204が設けられる場合と比較して、器具本体2内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の容易化を図ることができる。
【0060】
また、第2電源孔204は、収容部20において、常用光源ユニット3及び非常用光源ユニット4の各々の正面方向(下方向)から見て非常用光源ユニット4と重なる部位に設けられていることが好ましい(図10A及び図10B参照)。
【0061】
しかして、照明器具1は、収容部20において、下方向から見て常用光源ユニット3と重なる部位に第2電源孔204が設けられる場合に比べて、第2電源線6が常用光源ユニット3と干渉することを回避できる。その結果、照明器具1は、器具本体2内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0062】
さらに、照明器具1は、収容部20の長手方向(左右方向)と交差する幅方向(前後方向)に沿った一端寄り(後端寄り)の部位に第2電源孔204が設けられている。そのため、収容部20において、第2電源孔204よりも前方に空間が生じるので、当該空間に第2電源線6を配置しやすくなる。その結果、照明器具1は、器具本体2内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0063】
ここで、照明器具1において、非常用光源ユニット4の端子台42は、収容部20の幅方向(前後方向)において第2電源孔204と反対側(前側)の端に配置されている(図1及び図10A参照)。そのため、照明器具1は、収容部20の幅方向において、端子台42が第2電源孔204と同じ側(後側)の端に配置される場合に比べて、第2電源孔204と端子台42の距離を大きく取ることができる。その結果、照明器具1は、器具本体2内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0064】
また、照明器具1において、端子台42は、収容部20の幅方向において、第2電源線6が差し込まれる複数の第1差込孔421を第2電源孔204と向き合わせるように配置されている。ここで、「複数の第1差込孔421を第2電源孔204と向き合わせる」とは、収容部20の幅方向において、端子台42の筐体420の正面を、第2電源孔204が設けられている、収容部20の後方に向けることを意味している。
【0065】
しかして、照明器具1は、複数の第1差込孔421を第2電源孔204と向き合わせることにより、例えば、第1差込孔421を下向きとした場合に比べ、収容部20内において必要となる第2電源線6の余長の削減を図ることができる。その結果、照明器具1は、収容部20内において第2電源線6の余長を収容するための空間を減らして、器具本体2の大型化を抑制することができる。
【0066】
ところで、照明器具1の器具本体2において、第1電源線5が導入される第1電源孔203と、第2電源線6が導入される第2電源孔204が独立して設けられている。したがって、照明器具1は、第1電源孔203と第2電源孔204を1つの穴で共用する場合に比べて、器具本体2内における第1電源線5及び第2電源線6の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0067】
(7.まとめ)
本開示の第1の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第1光源ユニット(常用光源ユニット3)と、第2光源ユニット(非常用光源ユニット4)と、第1光源ユニットと第2光源ユニットを支持する器具本体(2;2A;2B)とを備えている。器具本体(2;2A;2B)は、長尺の箱状に形成された収容部(20;20A;20B)と、収容部(20;20A;20B)に設けられた取付部(引掛孔207、受け金具23)とを有している。収容部(20;20A;20B)は、第1光源ユニット及び第2光源ユニットのそれぞれの少なくとも一部を収容する。取付部は、第1光源ユニットを着脱可能に取り付ける。器具本体(2;2A;2B)は、第1光源ユニットと第2光源ユニットを収容部(20;20A;20B)の長手方向に沿って並べて収容した状態で支持している。収容部(20;20A;20B)は、第1光源ユニット及び第2光源ユニットの少なくとも一方に電力を供給するための電源線(第1電源線5又は第2電源線6)が引き込まれる1つ以上の電源孔(第1電源孔203又は第2電源孔204)を有している。電源孔(複数の電源孔を有する場合においては前記第2電源線6が引き込まれる第2電源孔204)は、収容部(20;20A;20B)において第2光源ユニットに対応した部位に設けられている。
【0068】
第1の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、収容部(20;20A;20B)において第2光源ユニットに対応した部位に電源孔が設けられるので、器具本体(2;2A;2B)内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の容易化を図ることができる。
【0069】
本開示の第2の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る照明器具(1;1A;1B)において、電源孔は、収容部(20;20A;20B)において取付部に対して第2光源ユニットに近い側の部位に設けられていることが好ましい。
【0070】
第2の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、電源孔から第2光源ユニットまでの距離を縮めることにより、器具本体(2;2A;2B)内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0071】
本開示の第3の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る照明器具(1;1A;1B)において、電源孔は、収容部(20;20A;20B)において、第1光源ユニット及び第2光源ユニットの各々の正面方向から見て第2光源ユニットと重なる部位に設けられていることが好ましい。
【0072】
第3の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、電源線が第2光源ユニットと干渉することを回避することにより、器具本体(2;2A;2B)内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0073】
本開示の第4の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第1-第3のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る照明器具(1;1A;1B)において、電源孔は、収容部(20;20A;20B)の長手方向と交差する幅方向に沿った一端寄りの部位に設けられていることが好ましい。
【0074】
第4の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、収容部(20;20A;20B)において電源孔の周囲の空間を広げることにより、器具本体(2;2A;2B)内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0075】
本開示の第5の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第4の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る照明器具(1;1A;1B)において、第2光源ユニットは、光源(非常用LEDモジュール40)と、電源線を介して供給される電力を用いて光源を点灯させる点灯回路(410)とを有することが好ましい。第2光源ユニットは、点灯回路(410)に電力を入力するための口出し線(412)と、電源線が電気的に接続される端子台(42)とを有することが好ましい。端子台(42)は、収容部(20;20A;20B)の幅方向において電源孔と反対側の端に配置されていることが好ましい。
【0076】
第5の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、収容部(20;20A;20B)の幅方向において、端子台(42)が電源孔と同じ側の端に配置される場合に比べて電源孔と端子台(42)の距離を大きく取ることができる。その結果、第5の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、器具本体(2;2A;2B)内における配線(第2電源線6)の引き回し作業の更なる容易化を図ることができる。
【0077】
本開示の第6の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第5の態様との組合せにより実現され得る。第6の態様に係る照明器具(1;1A;1B)において、端子台(42)は、電源線(第2電源線6)が差し込まれる複数の第1差込孔(421)と、口出し線(412)が差し込まれる複数の第2差込孔(422)とを有することが好ましい。端子台(42)は、収容部(20;20A;20B)の幅方向において、複数の第1差込孔(421)を電源孔と向き合わせるように配置されていることが好ましい。
【0078】
第6の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、収容部(20;20A;20B)内において必要となる電源線の余長の削減を図ることができる。その結果、第6の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、収容部(20;20A;20B)内において配線(第2電源線6)の余長を収容するための空間を減らして、器具本体(2;2A;2B)の大型化を抑制することができる。
【0079】
本開示の第7の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第1-第6の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第7の態様に係る照明器具(1;1A;1B)において、電源孔は、第1光源ユニットに常用電力を供給するための第1電源線(5)が導入される第1電源孔(203)を含むことが好ましい。電源孔は、第2光源ユニットに非常用電力を供給するための第2電源線(6)が導入される第2電源孔(204)を更に含むことが好ましい。
【0080】
第7の態様に係る照明器具(1;1A;1B)は、第1電源孔(203)と第2電源孔(204)を1つの穴で共用する場合に比べて、器具本体(2;2A;2B)内における第1電源線(5)及び第2電源線(6)の引き回し作業の容易化を図ることができる。
【符号の説明】
【0081】
1、1A、1B 照明器具
2、2A、2B 器具本体
3 常用光源ユニット(第1光源ユニット)
4 非常用光源ユニット(第2光源ユニット)
5 第1電源線
6 第2電源線(電源線)
20、20A、20B 収容部
23 受け金具(取付部)
40 非常用LEDモジュール(光源)
42 端子台
203 第1電源孔
204 第2電源孔(電源孔)
207 引掛孔(取付部)
410 点灯回路
412 第1口出し線(口出し線)
421 第1差込孔
422 第2差込孔
図1
図2
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図10
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