(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】サーバシステム、端末、制御装置、ゲートウェイ装置、制御システム、及び、制御方法
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20241213BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
H04M9/00 D
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2021068708
(22)【出願日】2021-04-14
【審査請求日】2023-12-18
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】下川 仁
(72)【発明者】
【氏名】冠野 欣也
(72)【発明者】
【氏名】諸橋 隆治
(72)【発明者】
【氏名】橋本 尚典
(72)【発明者】
【氏名】六車 充
【審査官】小松崎 里沙
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-052383(JP,A)
【文献】特開2020-177545(JP,A)
【文献】特開2020-127151(JP,A)
【文献】特開2020-053047(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0247344(US,A1)
【文献】特開2004-180140(JP,A)
【文献】特開2004-214937(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
9/00- 9/10
11/00-11/10
B66B 1/00- 1/52
E05F15/00-15/79
G07C 1/00-15/00
G08B23/00-31/00
H03J 9/00- 9/06
H04Q 9/00- 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバシステムであって、
集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末から前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を取得する取得部と、
取得された前記要求に含まれる前記識別情報に基づいて認証を行う認証部と、
前記認証の結果に基づいて、前記識別情報を含む情報を、前記端末、または、通信ネットワーク上で前記サーバシステムと前記端末との間に位置する機器に出力する出力部とを備える
サーバシステム。
【請求項2】
前記情報は、前記認証の成立または不成立に関する情報を含む
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項3】
前記出力部は、前記端末及び前記機器が複数存在するとき、全ての前記端末、及び、全ての前記機器の少なくとも一方を出力先として前記情報を出力する
請求項1または2に記載のサーバシステム。
【請求項4】
前記機器は、制御装置及びゲートウェイ装置の少なくとも一方を含み、
前記制御装置は、前記端末と、前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する装置であり、
前記ゲートウェイ装置は、前記制御装置と前記サーバシステムとの間の通信を中継する装置である
請求項1~3のいずれか1項に記載のサーバシステム。
【請求項5】
前記識別情報は、前記集合施設に含まれる施設、または、前記施設に設けられた情報端末に関連付けられた情報であり、
前記情報は、前記施設または前記情報端末を特定するための情報を含む
請求項1~4のいずれか1項に記載のサーバシステム。
【請求項6】
集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末であって、
前記集合施設に関連するサービスに関する第1識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得した前記第1識別情報を記憶する記憶部と、
前記第1識別情報を含む、前記扉の解錠または開放するための要求を送信する通信部と、
前記記憶部に記憶された前記第1識別情報と、前記要求に対する応答として前記通信部が受信する情報に含まれる第2識別情報とが一致したときに、前記扉を解錠または開放する制御部とを備える
端末。
【請求項7】
集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末と前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する制御装置であって、
前記端末と通信する第1通信部と、
サーバシステムと通信する第2通信部とを備え、
前記第2通信部は、前記第1通信部が、前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を受信したときに、当該要求を前記サーバシステムへ送信し、
前記第1通信部は、前記第2通信部が前記識別情報を含む情報を受信したときに、当該情報を前記端末へ送信する
制御装置。
【請求項8】
前記第1通信部が複数の前記端末と通信接続されている場合、前記第1通信部は、前記第2通信部が前記情報を受信したときに、当該情報を、前記第1通信部に通信接続されている全ての前記端末へ送信する
請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられる端末と前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する制御装置と、サーバシステムとの間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、
前記制御装置と通信する第1通信部と、
サーバシステムと通信する第2通信部とを備え、
前記第2通信部は、前記第1通信部が、前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を受信したときに、当該要求を前記サーバシステムへ送信し、
前記第1通信部は、前記第2通信部が前記識別情報を含む情報を受信したときに、当該情報を前記制御装置へ送信する
ゲートウェイ装置。
【請求項10】
前記第2通信部は、前記要求に、前記ゲートウェイ装置を特定するためのゲートウェイ特定情報を含めて前記サーバシステムへ送信する
請求項9に記載のゲートウェイ装置。
【請求項11】
前記第1通信部が複数の制御装置と通信接続されている場合、前記第1通信部は、前記第2通信部が前記情報を受信したときに、当該情報を、前記第1通信部に通信接続されている全ての前記制御装置へ送信する
請求項9または10に記載のゲートウェイ装置。
【請求項12】
集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末と、
前記端末と前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する制御装置と、
サーバシステムと、
前記制御装置と前記サーバシステムとの間の通信を中継するゲートウェイ装置とを備え、
前記端末は、
前記集合施設に関連するサービスに関する第1識別情報を取得し、
前記第1識別情報を記憶し、
前記第1識別情報を含む、前記扉の解錠または開放するための要求を前記制御装置へ送信し、
前記制御装置は、前記要求を受信したときに、当該要求を前記ゲートウェイ装置へ送信し、
前記ゲートウェイ装置は、前記要求を受信したときに、当該要求を前記サーバシステムへ送信し、
前記サーバシステムは、
前記要求を取得し、
取得された前記要求に含まれる前記第1識別情報に基づいて認証を行い、
前記認証の結果に基づいて、第2識別情報を含む情報を前記ゲートウェイ装置へ出力し、
前記ゲートウェイ装置は、前記情報を受信したときに、当該情報を前記制御装置へ送信し、
前記制御装置は、前記情報を受信したときに、当該情報を前記端末へ送信し、
前記端末は、前記端末に記憶された前記第1識別情報と、受信した前記情報に含まれる前記第2識別情報とが一致したときに、前記扉を解錠または開放する
制御システム。
【請求項13】
サーバシステムによって実行される制御方法であって、
集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末から前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を取得する取得ステップと、
取得された前記要求に含まれる前記識別情報に基づいて認証を行う認証ステップと、
前記認証の結果に基づいて、前記識別情報を含む情報を、前記端末、または、通信ネットワーク上で前記サーバシステムと前記端末との間に位置する機器に出力する出力ステップとを含む
制御方法。
【請求項14】
請求項13に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合施設の共用部に設けられた扉を解錠または開放するために用いられる、サーバシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
集合施設に設けられたオートロック式ドアに関する様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-53047号公報
【文献】特許第6765147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
集合施設への訪問者が、当該集合施設に設けられたオートロック式ドアを解錠または開放する方法については検討の余地がある。
【0005】
本発明は、訪問者がオートロック式ドアなどの扉を解錠または開放することを支援することができるサーバシステム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るサーバシステムは、集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末から前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を取得する取得部と、取得された前記要求に含まれる前記識別情報に基づいて認証を行う認証部と、前記認証の結果に基づいて、前記識別情報を含む情報を、前記端末、または、通信ネットワーク上で前記サーバシステムと前記端末との間に位置する機器に出力する出力部とを備える。
【0007】
本発明の一態様に係る端末は、集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末であって、前記集合施設に関連するサービスに関する第1識別情報を取得する識別情報取得部と、前記識別情報取得部が取得した前記第1識別情報を記憶する記憶部と、前記第1識別情報を含む、前記扉の解錠または開放するための要求を送信する通信部と、前記記憶部に記憶された前記第1識別情報と、前記要求に対する応答として前記通信部が受信する情報に含まれる第2識別情報とが一致したときに、前記扉を解錠または開放する制御部とを備える。
【0008】
本発明の一態様に係る制御装置は、集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末と前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する制御装置であって、前記端末と通信する第1通信部と、サーバシステムと通信する第2通信部とを備え、前記第2通信部は、前記第1通信部が、前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を受信したときに、当該要求を前記サーバシステムへ送信し、前記第1通信部は、前記第2通信部が前記識別情報を含む情報を受信したときに、当該情報を前記端末へ送信する。
【0009】
本発明の一態様に係るゲートウェイ装置は、集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられる端末と前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する制御装置と、サーバシステムとの間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、前記制御装置と通信する第1通信部と、サーバシステムと通信する第2通信部とを備え、前記第2通信部は、前記第1通信部が、前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を受信したときに、当該要求を前記サーバシステムへ送信し、前記第1通信部は、前記第2通信部が前記識別情報を含む情報を受信したときに、当該情報を前記制御装置へ送信する。
【0010】
本発明の一態様に係る制御システムは、集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末と、前記端末と前記集合施設に含まれる施設に設けられた情報端末との間の通信を制御する制御装置と、サーバシステムと、前記制御装置と前記サーバシステムとの間の通信を中継するゲートウェイ装置とを備え、前記端末は、前記集合施設に関連するサービスに関する第1識別情報を取得し、前記第1識別情報を記憶し、前記第1識別情報を含む、前記扉の解錠または開放するための要求を前記制御装置へ送信し、前記制御装置は、前記要求を受信したときに、当該要求を前記ゲートウェイ装置へ送信し、前記ゲートウェイ装置は、前記要求を受信したときに、当該要求を前記サーバシステムへ送信し、前記サーバシステムは、前記要求を取得し、取得された前記要求に含まれる前記第1識別情報に基づいて認証を行い、前記認証の結果に基づいて、第2識別情報を含む情報を前記ゲートウェイ装置へ出力し、前記ゲートウェイ装置は、前記情報を受信したときに、当該情報を前記制御装置へ送信し、前記制御装置は、前記情報を受信したときに、当該情報を前記端末へ送信し、前記端末は、前記端末に記憶された前記第1識別情報と、受信した前記情報に含まれる前記第2識別情報とが一致したときに、前記扉を解錠または開放する。
【0011】
本発明の一態様に係る制御方法は、サーバシステムによって実行される制御方法であって、集合施設の共用部に設けられた扉の外側に設けられた端末から前記集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含む前記扉を解錠または開放するための要求を取得する取得ステップと、取得された前記要求に含まれる前記識別情報に基づいて認証を行う認証ステップと、前記認証の結果に基づいて、前記識別情報を含む情報を、前記端末、または、通信ネットワーク上で前記サーバシステムと前記端末との間に位置する機器に出力する出力ステップとを含む。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のサーバシステム等は、訪問者がオートロック式ドアなどの扉を解錠または開放することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る制御システムの構成例1を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る制御システムの構成例2を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る制御システムの構成例3を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る制御システムの動作例1のシーケンス図である。
【
図5】
図5は、配達予定情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る制御システムの動作例2のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0016】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0017】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る制御システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る制御システムの構成例1を示すブロック図である。
図1に示されるように、制御システム10は、ロビーインターホン20と、制御装置30と、ゲートウェイ装置40と、複数のインターホン親機50と、エレベータ制御装置60と、オートロック式ドア70と、サーバシステム80とを備える。なお、制御システム10は、
図1に示される全ての装置を備える必要はなく、一部の装置を備えていなくてもよい。また、制御システム10は、
図1に示される複数の装置に代えて、当該複数の装置の機能を統合した1つの装置を備えてもよい。
【0018】
制御システム10は、集合住宅100に適用されるシステムである。集合住宅100は、マンション、寮、社宅などであり、集合施設の一例である。ここで、配達サービス、訪問介護サービス、及び、家事代行サービスなどのサービス提供事業者は、集合住宅100に訪問者を派遣する場合がある。一般的には、訪問者は、集合住宅100の共用部に設けられたオートロック式ドア70を開けるために、ロビーインターホン20を操作して訪問先のユーザを呼び出し、当該ユーザにオートロック式ドア70を解錠(または開放)してもらう必要がある。これに対し、制御システム10によれば、訪問者は、訪問先のユーザが不在であっても、オートロック式ドア70を解錠(または開放)することができる。以下、制御システム10が備える各装置(構成要素)について説明する。
【0019】
まず、ロビーインターホン20について説明する。ロビーインターホン20は、集合住宅100のエントランス(つまり、共用部)の外側(屋外側)に設けられる端末である。ロビーインターホン20は、例えば、オートロック式ドア70を制御する。ロビーインターホン20は、入力受付部21と、通信部22と、情報処理部23と、記憶部24と、撮像部25と、無線通信部26とを備える。
【0020】
入力受付部21は、訪問者の入力(入力操作)を受け付ける。入力受付部21は、例えば、テンキーボタン、及び、呼出ボタンなどによって実現されるが、タッチパネルによって実現されてもよい。なお、テンキーボタンは、集合住宅100への訪問者が訪問先の専有部の番号を入力するためのボタンであり、呼出ボタンは、訪問先の専有部の番号を押した後、当該専有部に設けられたインターホン親機50を呼び出す(鳴らす)ためのボタンである。
【0021】
通信部22は、ロビーインターホン20が、制御装置30、インターホン親機50、及び、オートロック式ドア70などと局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部22によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信部22によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。通信部22によって行われる通信の通信規格は、通信相手の機器に応じて異なってもよい。
【0022】
情報処理部23は、オートロック式ドア70の制御に関する情報処理を行う。情報処理部23は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部23は、機能的な構成要素として、識別情報取得部23a、及び、制御部23bを有する。識別情報取得部23a、及び、制御部23bの機能は、例えば、情報処理部23を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部24に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。識別情報取得部23a、及び、制御部23bのそれぞれの詳細な機能については後述する。
【0023】
記憶部24は、オートロック式ドア70の制御に関する情報処理に必要な情報、及び、情報処理部23が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部24は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0024】
撮像部25は、訪問者の画像(動画像)を撮像するカメラである。撮像部25は、イメージセンサなどによって実現される。
【0025】
無線通信部26は、ロビーインターホン20が、訪問者が有する携帯端末(図示せず)と近距離無線通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。無線通信部26は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。
【0026】
次に、制御装置30について説明する。制御装置30は、集合住宅100内に設けられた機器の制御、及び、集合住宅100内に設けられた機器間の通信(例えば、ロビーインターホン20とインターホン親機50との間の通信)の制御などを行う装置である。制御装置30は、通信ネットワーク上でサーバシステム80とロビーインターホン20との間に位置する機器である。制御装置30は、第1通信部31と、第2通信部32と、情報処理部33と、記憶部34とを備える。
【0027】
第1通信部31は、制御装置30が、ロビーインターホン20、複数のインターホン親機50、及び、エレベータ制御装置60のそれぞれと、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第1通信部31によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第1通信部31によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。第1通信部31によって行われる通信の通信規格は、通信相手の機器に応じて異なってもよい。また、
図1では、インターホン親機50、及び、エレベータ制御装置60がいずれも1つの第1通信部31に接続されているが、互いに異なる第1通信部31(通信回路)に接続されていてもよい。つまり、制御装置30は、通信相手の機器に応じて複数の第1通信部31を備えてもよい。
【0028】
第2通信部32は、制御装置30がゲートウェイ装置40を介してサーバシステム80と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第2通信部32によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第2通信部32によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。
【0029】
情報処理部33は、集合住宅100内に設けられた機器の制御に関する情報処理、及び、集合住宅100内における通信の制御に関する情報処理を行う。情報処理部33は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部33の機能は、例えば、情報処理部33を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部34に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0030】
記憶部34は、上記情報処理に必要な情報、及び、情報処理部33が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部34は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0031】
次に、ゲートウェイ装置40、インターホン親機50、エレベータ制御装置60、及び、オートロック式ドア70について説明する。ゲートウェイ装置40は、ロビーインターホン20及び制御装置30などの集合住宅100に設けられた機器が、インターネットなどの広域通信ネットワークを通じてサーバシステム80と通信するための通信装置である。ゲートウェイ装置40は、通信ネットワーク上でサーバシステム80とロビーインターホン20との間に位置する機器である。ゲートウェイ装置40は、第1通信部41と、第2通信部42と、情報処理部43と、記憶部44とを備える。
【0032】
第1通信部41は、ゲートウェイ装置40が、制御装置30と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第1通信部41によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第1通信部41によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。第1通信部41によって行われる通信の通信規格は、通信相手の機器に応じて異なってもよい。
【0033】
第2通信部42は、ゲートウェイ装置40が広域通信ネットワークを介してサーバシステム80と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第2通信部42によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第2通信部42によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。
【0034】
情報処理部43は、集合住宅100に設けられた機器とサーバシステム80との通信の中継に関する情報処理を行う。情報処理部43は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部43の機能は、例えば、情報処理部43を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部44に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0035】
記憶部44は、上記情報処理に必要な情報、及び、情報処理部43が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部44は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0036】
インターホン親機50は、集合住宅100の専有部に固定設置された情報端末である。インターホン親機50は、例えば、複数の専有部のそれぞれに設けられる。専有部は、集合施設に含まれる施設の一例である。インターホン親機50は、表示部(図示せず)を備え、インターホン子機(言い換えれば、ドアホン。図示せず)またはロビーインターホン20が備える撮像部25によって撮像された訪問者の画像を表示部に表示することができる。
【0037】
エレベータ制御装置60は、集合住宅100に設けられたエレベータ(図示せず)を制御する。
【0038】
オートロック式ドア70は、集合住宅100のエントランス(つまり、共用部)に設けられた扉である。オートロック式ドア70は、解錠(または開放)されてから一定時間の経過後に自動的に施錠(または閉鎖)される。オートロック式ドア70が有する扉は、引き戸であってもよいし、開き戸であってもよい。なお、ここでの解錠は、例えば、オートロック式ドア70のロック機構(電気錠など)を解除することを意味する。開放は、例えば、ロック機構を解除した上でさらにオートロック式ドア70を開放することを意味する。
【0039】
次に、サーバシステム80について説明する。サーバシステム80は、集合住宅100外に設けられたサーバシステムである。サーバシステム80は、第1サーバ81と、第2サーバ82とを含む。なお、このようにサーバシステム80が複数のサーバを含むことは必須ではなく、サーバシステム80は、単一のサーバによって構成されてもよい。
【0040】
第1サーバ81は、集合住宅100外に設けられたクラウドサーバである。第1サーバ81は、例えば、上記サービス提供事業者とは異なる事業者によって使用される。このような事業者は、例えば、集合住宅100に設けられた機器(ゲートウェイ装置40など)を提供する事業者である。
【0041】
第2サーバ82は、集合住宅100外に設けられるクラウドサーバである。第2サーバ82は、例えば、訪問型のサービスを提供するサービス提供事業者によって使用される。第2サーバ82は、具体的には、通信部83と、情報処理部84と、記憶部85とを備える。
【0042】
通信部83は、第2サーバ82が広域通信ネットワークを介して他の機器と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部83によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0043】
情報処理部84は、後述する認証処理などの情報処理を行う。情報処理部84は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0044】
情報処理部84は、機能的な構成要素として、取得部84a、認証部84b、及び、出力部84cを有する。取得部84a、認証部84b、及び、出力部84cの機能は、例えば、情報処理部84を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部85に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。取得部84a、認証部84b、及び、出力部84cのそれぞれの詳細な機能については後述する。
【0045】
記憶部85は、上記情報処理に必要な情報、及び、情報処理部84が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部85は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
【0046】
以上、制御システム10の構成について説明した。なお、
図1では、制御システム10は、ロビーインターホン20及び制御装置30を1つずつ備えていた。ここで、集合住宅100にオートロック式ドア70が2か所以上設けられるような場合、制御システム10は、ロビーインターホン20を複数備える場合もある。
図2は、このような制御システム10の構成例2を示すブロック図である。
【0047】
また、集合住宅100が複数の棟を含む場合、制御システム10は、ロビーインターホン20及び制御装置30のそれぞれを複数備える場合もある。
図3は、このような制御システム10の構成例3を示すブロック図である。
図3は、具体的には、集合住宅100が第1棟101及び第2棟102を含む場合を示している。なお、
図3では、ゲートウェイ装置40と2つの制御装置30とが直接接続されているが、ゲートウェイ装置40と2つの制御装置30との間にスイッチングハブが介在してもよい。
【0048】
[動作例1]
次に、制御システム10の動作例1について説明する。
図4は、制御システム10の動作例1のシーケンス図である。以下の動作例1では、集合住宅100への訪問者は、配達事業者から派遣された配達員であり、サーバシステム80に含まれる第2サーバ82は、配達事業者によって使用されるものとして説明が行われる。
【0049】
配達事業者の配達員は、集合住宅100のエントランス(共用部)に到着すると、ロビーインターホン20に所定の入力を行う。ロビーインターホン20の入力受付部21は、所定の入力を配達員から受け付ける(S11)。所定の入力には、配達物に付与された伝票の伝票番号の入力が含まれる。伝票番号は、集合施設に関連するサービスに関する識別情報の一例である。
【0050】
所定の入力が完了すると、識別情報取得部23aは、入力された伝票番号を第1伝票番号として取得し(S12)、取得した第1伝票番号を記憶部24に記憶する(S13)。次に、通信部22は、認証要求を制御装置30へ送信する(S14)。認証要求は、オートロック式ドア70を解錠または開放するための要求の一例である。認証要求には、ステップS12において取得された第1伝票番号が含まれる。
【0051】
制御装置30の第1通信部31は、ロビーインターホン20から認証要求を受信する。また、第2通信部32は、第1通信部31によって受信された認証要求をゲートウェイ装置40へ送信する(S15)。なお、後述のように認証要求は最終的にはサーバシステム80によって受信されるため、ステップS15の処理は、認証要求を、ゲートウェイ装置40を介してサーバシステム80へ送信する処理であるといえる。
【0052】
ゲートウェイ装置40の第1通信部41は、制御装置30から認証要求を受信する。情報処理部43は、受信された認証要求にゲートウェイIDを含める(S16)。ゲートウェイIDは、ゲートウェイ装置40を特定するためのゲートウェイ特定情報の一例であり、言い換えれば、ゲートウェイ装置40を他のゲートウェイ装置と区別するための情報である。ゲートウェイIDは、例えば、あらかじめ記憶部44に記憶されている。また、第2通信部42は、ゲートウェイIDが含められた認証要求をサーバシステム80へ送信する(S17)。言い換えれば、第2通信部42は、認証要求にゲートウェイIDを含めて送信する。
【0053】
サーバシステム80において、第2サーバ82の通信部83は、第1サーバ81を介して認証要求を受信する。取得部84aは、受信された認証要求を取得する(S18)。認証部84bは、認証要求に含まれる伝票番号及びゲートウェイIDに基づいて認証を行う(S19)。
【0054】
以下、ステップS19における認証方法について具体的に説明する。上述のように第2サーバ82は、配達事業者によって使用されるサーバであり、第2サーバ82の記憶部85には、配達予定情報があらかじめ記憶されている。
図5は、配達予定情報の一例を示す図である。
図5に示されるように、配達予定情報においては、配達先の建物を示す配達先情報と、配達先の建物へ配達される荷物の伝票番号とが対応付けられている。配達先情報には、例えば、建物名、棟番号、部屋番号、及び、当該建物に設けられたゲートウェイ装置のゲートウェイIDなどが含まれる。つまり、配達予定情報においては、ゲートウェイIDと、伝票番号とが対応付けられている。
【0055】
ステップS19において、認証部84bは、具体的には、認証要求に含まれる伝票番号及びゲートウェイIDと、記憶部85に記憶された配達予定情報とを照合することにより、認証を行う。認証部84bは、認証要求に含まれる第1伝票番号及びゲートウェイIDが、配達予定情報において対応付けられている(ペアになっている)場合に認証が成立したと判定する。つまり、認証部84bは、荷物が正しい配達先(建物)に届けられようとしている場合に認証が成立したと判定する。
【0056】
認証部84bによって認証が成立したと判定されると、出力部84cは、応答情報を出力する(S20)。応答情報には、認証が成立したことを示す認証成否情報、及び、第1伝票番号と同一の第2伝票番号が含まれる。認証成否情報は、認証の成立または不成立に関する情報である。
【0057】
なお、ステップS19において、認証が不成立であると判定された場合、出力部84cは、例えば、認証が不成立であることを示す認証成否情報を含み、かつ、第2伝票番号を含まない応答情報を出力する。また、出力部84cは、例えば、認証が不成立であることを示す認証成否情報を含み、かつ、第2伝票番号を含む応答情報を出力してもよい。上述のように制御システム10が複数のロビーインターホン20を備える場合、応答情報に第2伝票番号が含まれていれば、第1伝票番号が記憶部24に記憶されたロビーインターホン20のみが、第1伝票番号と受信した第2伝票番号とを照合することで認証が不成立であることを報知することができる。応答情報に認証成否情報が含まれることは必須ではなく、例えば、認証が成立したときのみ応答情報が出力されてもよい。
【0058】
後述のように応答情報は、最終的にはロビーインターホン20、制御装置30、及び、ゲートウェイ装置40によって受信されるため、ステップS20の処理は、応答情報を、ロビーインターホン20、または、通信ネットワーク上でサーバシステム80とロビーインターホン20との間に位置する機器(制御装置30、または、ゲートウェイ装置40)に出力する処理であるといえる。
【0059】
出力部84cによって出力された応答情報は、通信部83によって第1サーバ81を介してゲートウェイ装置40へ送信される(S21)。ステップS21において送信される応答情報は、宛先として認証要求に含まれていたゲートウェイIDが指定される。このため、応答情報は、他の建物に設けられたゲートウェイ装置ではなく、ゲートウェイ装置40へ送信される。宛先の指定は、第2サーバ82(出力部84c)によって行われてもよいし、第1サーバ81によって行われてもよい。
【0060】
ゲートウェイ装置40の第2通信部42は、サーバシステム80(第1サーバ81)から応答情報を受信する。第1通信部41は、第2通信部42によって受信された応答情報を制御装置30へ送信する(S22)。
【0061】
制御装置30の第2通信部32は、制御装置30から応答情報を受信する。また、第1通信部31は、第2通信部32によって受信された応答情報をロビーインターホン20へ送信する(S23)。
【0062】
ロビーインターホン20の通信部22は、制御装置30から応答情報を受信する。制御部23bは、ステップS13において記憶部24に記憶された第1伝票番号と、応答情報(認証要求に対する応答として通信部22が受信する情報)に含まれる第2伝票番号とが一致するか否かの判定を行う(S24)。制御部23bは、第1伝票番号と第2伝票番号とが一致すると判定したときには、オートロック式ドア70を解錠(または開放)する(S25)。図示されないが、制御部23bは、第1伝票番号と第2伝票番号とが一致しないと判定したときには、オートロック式ドア70を解錠(または開放)しない。また、ステップS23において認証が不成立であることを示す認証成否情報を含む応答情報が受信された場合も制御部23bは、オートロック式ドア70を解錠(または開放)しない。
【0063】
なお、ステップS13において記憶部24に記憶された第1伝票番号は、オートロックドア70が解錠(または開放)されたととき、または、オートロックドア70が解錠(または開放)されてから一定期間の経過後に削除されてもよい。ステップS13において記憶部24に記憶された第1伝票番号は、認証要求を送信してから一定期間の間、応答情報が得られなかったときなどに削除されてもよい。つまり、ステップS13において記憶部24に記憶された第1伝票番号は、所定の条件を満たしたときに削除されてもよい。
【0064】
以上説明したように、制御システム10によれば、配達員は、配達先のユーザを呼び出さなくても、ロビーインターホン20に伝票番号を入力することでオートロック式ドア70を解錠(または開放)することができる。制御システム10によれば、ユーザが不在であっても、配達員は当該ユーザが居住する専有部の入り口の前へ到達することができる。したがって、制御システム10によれば、ユーザが不在であるときに専有部の入り口前に荷物を置くサービス(いわゆる置き配サービス)などが実現できる。
【0065】
ところで、特許文献1(特開2020-53047号公報)に記載の自動ドア制御システムは、建物特定情報によって開錠装置を特定しており、1つの建物に1つの自動ドアが設けられることを想定したシステムであるといえる。特許文献1に記載の自動ドア制御システムは、1つの建物に複数の自動ドアが設けられる場合には、どの自動ドアを開錠すべきかを特定することができないと考えられる。
【0066】
これに対し、制御システム10は、複数のロビーインターホン20を備える場合にも、配達員(訪問者)の近くのオートロック式ドア70のみを適切に解錠(または開放)することができる。
【0067】
例えば、上記
図2に示されるように、制御システム10は、ロビーインターホン20を複数備える場合がある。この場合、ステップS23において、制御装置30の第1通信部31は、例えば、制御装置30の第1通信部31に通信接続されている複数のロビーインターホン20の全てに応答情報を送信する。つまり、制御システム10が備える全てのロビーインターホン20が応答情報を受信し、ステップS25の判定を試みる。しかしながら、配達員が伝票番号を入力したロビーインターホン20のみがステップS25の判定に成功するため、配達員の近くのオートロック式ドア70のみが適切に解錠(または開放)される。
【0068】
複数のロビーインターホン20の全てに応答情報を送信する方法としては、ゲートウェイ装置40から制御装置30へ送信される応答情報に制御装置30の配下の全てのロビーインターホン20へ応答情報を送信するような指示を含める(ブロードキャストアドレスを指定するなど)方法、及び、制御装置30が、応答情報を受信したときに配下の全てのロビーインターホン20へ応答情報を送信するようなアルゴリズムを有する方法などが考えられる。サーバシステム80においてロビーインターホン20のIDが管理されているような場合、サーバシステム80から送信される応答情報において送信先のロビーインターホン20のIDが指定されるような方法も考えられる。
【0069】
また、上記
図3に示されるように、制御システム10は、ロビーインターホン20、及び、制御装置30のそれぞれを複数備える場合がある。この場合、ステップS22において、ゲートウェイ装置40の第1通信部41は、例えば、ゲートウェイ装置40の第1通信部41に通信接続されている複数の制御装置30の全てに応答情報を送信する。また、ステップS23において、複数の制御装置30のそれぞれは、例えば、当該制御装置30の第1通信部31に通信接続されている複数のロビーインターホン20の全てに応答情報を送信する。つまり、制御システム10が備える全てのロビーインターホン20が応答情報を受信し、ステップS25の判定を試みる。しかしながら、配達員が伝票番号を入力したロビーインターホン20のみがステップS25の判定に成功するため、配達員の近くのオートロック式ドア70のみが適切に解錠(または開放)される。
【0070】
なお、複数の制御装置30の全てに応答情報を送信する方法としては、サーバシステム80からゲートウェイ装置40へ送信される応答情報にゲートウェイ装置40の配下の全ての制御装置30へ応答情報を送信するような指示を含める(ブロードキャストアドレスを指定するなど)方法、及び、ゲートウェイ装置40が、応答情報を受信したときに配下の全ての制御装置30へ応答情報を送信するようなアルゴリズムを有する方法などが考えられる。サーバシステム80において制御装置30のIDが管理されているような場合、サーバシステム80から送信される応答情報において送信先の制御装置30のIDが指定されるような方法も考えられる。制御装置30から複数のロビーインターホン20の全てに応答情報を送信する方法については上述の通りである。
【0071】
このように、制御システム10は、複数のロビーインターホン20を備える場合にも、配達員(訪問者)の近くのオートロック式ドア70のみを適切に解錠(または開放)することができる。
【0072】
また、特許文献2(特許第6765147号公報)に記載の扉解錠システムにおいて、サーバ装置は、扉制御装置の装置IDを含む解錠要求を受信する。つまり、解錠要求にどの扉が解錠されるかを示す情報が含まれており、解錠要求が盗聴されるなどした場合、どの扉が解錠されるかがわかってしまう。
【0073】
これに対し、制御システム10においては、集合住宅100内のどのオートロック式ドアが解錠(または開放)されるかを示す情報を伝送する必要がない。つまり、制御システム10は、セキュリティ性が高いといえる。
【0074】
[動作例2]
次に、制御システム10の動作例2について説明する。
図6は、制御システム10の動作例2のシーケンス図である。以下の動作例2では、動作例1との相違点を中心に説明が行われる。
【0075】
ステップS11~ステップS19の処理は、動作例1と同様である。ステップS19において、認証部84bによって認証が成立したと判定されると、出力部84cは、応答情報を出力する(S30)。応答情報には、認証が成立したことを示す認証成否情報、及び、第1伝票番号と同一の第2伝票番号に加えて、配達先の専有部を特定するための特定情報(言い換えれば、集合施設に含まれる施設を特定するための情報)が含まれる。特定情報は、例えば、部屋番号を含む情報であるが、専有部を直接または間接に特定できる情報であればよい。
【0076】
また、
図3に示されるように集合住宅100が複数の棟を有する場合には、特定情報は、棟番号及び部屋番号を含む情報であってもよい。出力部84cは、具体的には、配達予定情報において第1伝票番号と一致する伝票番号に対応付けられた部屋番号(及び棟番号)を応答情報に含めて出力する。
【0077】
出力部84cによって出力された応答情報は、通信部83によって第1サーバ81を介してゲートウェイ装置40へ送信され(S31)、ゲートウェイ装置40から制御装置30へ送信され(S32)、制御装置30からロビーインターホン20へ送信される(S33)。ロビーインターホン20の制御部23bは、第1伝票番号と第2伝票番号とが一致するか否かの判定を行い(S34)。制御部23bは、第1伝票番号と第2伝票番号とが一致すると判定したときには、オートロック式ドア70を解錠(または開放)する(S35)。ステップS31~S35の処理は、応答情報に特定情報が含まれることを除いてステップS21~S25と同様である。
【0078】
一方、制御装置30の情報処理部33は、ステップS32において第2通信部32によって受信された応答情報から特定情報を取得し、取得した特定情報に基づいてエレベータの動作を制限する(S36)。情報処理部33は、具体的には、特定情報(部屋番号)が示すフロアにのみエレベータが停止可能であり、それ以外のフロアにはエレベータが停止できないようにエレベータ制御装置60へ指令を送信する。この指令は、具体的には、第2通信部32によって送信される。
【0079】
なお、
図3に示されるように、制御システム10が複数の棟を有する集合住宅100に対応するシステムである場合には、特定情報に棟番号が含まれる。こうすることで、制御装置30は、棟番号に基づいて、当該制御装置30が設けられている棟のエレベータの動作を制限するべきかを判定することができる。
【0080】
以上のように、制御システム10は、応答情報に特定情報を含め、特定情報に基づいてエレベータの動作を制限することができる。これにより、配達員が配達のために訪問する必要が無いフロアに立ち寄ることが抑制され、集合住宅100のセキュリティ性が向上される。
【0081】
[伝票番号の入力方法の変形例]
上記実施の形態では、伝票番号は手動入力された。しかしながら、ロビーインターホン20への伝票番号の入力方法はこのような方法に限定されない。例えば、配達員は、配達員が所持する携帯端末とロビーインターホン20の無線通信部26とを通信接続し、無線通信によってロビーインターホン20へ携帯端末を介して伝票番号を入力してもよい。
【0082】
また、荷物に付与される伝票に伝票番号を示す二次元バーコードが付与されているような場合、撮像部25が二次元バーコードを撮像することにより、伝票番号がロビーインターホン20へ入力されてもよい。この場合、ロビーインターホン20の情報処理部23は、二次元バーコードの認識機能(二次元バーコードを伝票番号に変換する機能)を有する。
【0083】
また、撮像部25が荷物に付与される伝票に記載された伝票番号そのもの(数字の文字列)を撮像することにより、伝票番号がロビーインターホン20へ入力されてもよい。この場合、ロビーインターホン20の情報処理部23は、文字認識機能を有する。
【0084】
[識別情報の変形例]
上記実施の形態では、認証に用いられる識別情報として伝票番号が用いられたが、伝票番号以外の情報が識別情報として使用されてもよい。例えば、配達員の顔画像情報が識別情報として使用されてもよい。つまり、上記実施の形態において伝票番号は顔画像情報に読み替えられてもよい。
【0085】
例えば、配達事業者の配達員は、集合住宅100のエントランス(共用部)に到着すると、ロビーインターホン20に所定の入力を行うことで撮像部25に自身の顔画像を撮像させる。撮像された顔画像を示す第1顔画像情報は記憶部24に記憶される。その後、第1顔画像情報を含む認証要求がサーバシステム80へ送信される。サーバシステム80の第2サーバ82(配達事業者が使用するサーバ)においては、当該配達事業者に属する配達員の顔画像情報があらかじめ登録されており、認証部84bは、第1顔画像情報が配達員の顔画像を示すか否かを照合することができる。つまり、認証部84bは、第1顔画像情報に基づく認証を行うことができる。
【0086】
その後、第2顔画像情報を含む応答情報がロビーインターホン20へ送信される。制御部23bは、記憶部24に記憶された第1顔画像情報が示す顔画像と、受信した応答情報に含まれる第2顔画像情報が示す顔画像が同一人物を示すと判定したときには、オートロック式ドア70を解錠(または開放)する。
【0087】
以上説明したように、識別情報としては、伝票番号に代えて、配達員の顔画像情報が用いられてもよい。
【0088】
なお、識別情報は、集合住宅100に関連するサービスに関する情報であればよい。識別情報は、サービス番号(伝票番号など)のように専有部に提供されるサービスレベルで特定される情報であってもよいし、及び、サービス提供事業者に与えられるIDのように事業者のレベルで特定される情報であってもよい。なお、集合住宅100に関連するサービスとしては、配達サービスの他に、訪問介護サービス、または、家事代行サービスなどが例示される。
【0089】
[特定情報の変形例]
上記実施の形態の動作例2では、配達予定情報において、伝票番号(識別情報の一例)が、専有部(集合施設に含まれる施設の一例)の部屋番号と関連付けられており、応答情報には、専有部を特定するための特定情報として部屋番号が含まれていた。
【0090】
ここで、伝票番号は、サーバシステム80において、専有部に設けられたインターホン親機50に関連付けられていてもよい。例えば、伝票番号は、サーバシステム80においてインターホン親機50のIDと関連付けられており、特定情報は、インターホン親機50のIDを含む情報であってもよい。つまり、特定情報は、専有部に設けられた情報端末を特定するための情報であってもよい。
【0091】
[効果等]
以上説明したように、サーバシステム80は、集合住宅100の共用部に設けられたオートロック式ドア70の外側に設けられたロビーインターホン20から集合施設に関連するサービスに関する識別情報を含むオートロック式ドア70を解錠または開放するための要求を取得する取得部84aと、取得された要求に含まれる識別情報(第1識別情報)に基づいて認証を行う認証部84bと、認証の結果に基づいて、識別情報(第2識別情報)を含む情報を、ロビーインターホン20、または、通信ネットワーク上でサーバシステム80とロビーインターホン20との間に位置する機器に出力する出力部84cとを備える。集合住宅100は、集合施設の一例であり、ロビーインターホン20は、端末の一例である。オートロック式ドア70は、共用部に設けられた扉の一例である。要求は、上記実施の形態では認証要求であり、情報は、上記実施の形態では応答情報であり、集合施設に関連するサービスに関する識別情報は、上実施の形態では伝票番号である。
【0092】
このようなサーバシステム80において、ロビーインターホン20は、訪問者によってロビーインターホン20へ識別情報が入力された識別情報と、サーバシステム80から取得した識別情報とが一致したことを要件としてオートロック式ドア70を解錠または開放することができる。つまり、訪問者は、ロビーインターホン20へ識別情報を入力することでオートロック式ドア70を解錠または開放することができる。言い換えれば、サーバシステム80は、訪問者がオートロック式ドア70を解錠または開放することを支援することができる。
【0093】
また、例えば、上記情報は、認証の成立または不成立に関する情報を含む。認証の成立または不成立に関する情報は、上記実施の形態では認証成否情報である。
【0094】
このようなサーバシステム80は、ロビーインターホン20に認証の成否を通知することができる。
【0095】
また、例えば、出力部84cは、ロビーインターホン20及び上記機器が複数存在するとき、全てのロビーインターホン20、及び、全ての機器の少なくとも一方を出力先として上記情報を出力する。
【0096】
制御システム10においては、ロビーインターホン20がオートロック式ドア70を解錠または開放するか否かの最終的な判定を行うため、このように全てのロビーインターホン20に上記情報が出力されても、オートロック式ドア70が適切に解錠または開放される。
【0097】
また、例えば、機器は、制御装置30及びゲートウェイ装置40の少なくとも一方を含む。制御装置30は、ロビーインターホン20と、集合住宅100に含まれる専有部に設けられたインターホン親機50との間の通信を制御する装置である。ゲートウェイ装置40は、制御装置30とサーバシステム80との間の通信を中継する装置である。専有部は、施設の一例であり、インターホン親機50は、情報端末の一例である。
【0098】
このようなサーバシステム80は、上記情報を制御装置30及びゲートウェイ装置40の少なくとも一方に出力することができる。
【0099】
また、例えば、識別情報は、集合住宅100に含まれる専有部、または、専有部に設けられたインターホン親機50に関連付けられた情報である。上記情報は、専有部またはインターホン親機50を特定するための情報を含む。
【0100】
このように、サーバシステム80が出力する情報に、専有部またはインターホン親機50を特定するための情報が含まれれば、制御装置30によるエレベータの制御など、オートロック式ドア70の解錠または開放に連動した機器制御が可能となる。
【0101】
また、ロビーインターホン20は、集合住宅100の共用部に設けられたオートロック式ドア70の外側に設けられた端末である。ロビーインターホン20は、集合住宅100に関連するサービスに関する第1識別情報を取得する識別情報取得部23aと、識別情報取得部23aが取得した第1識別情報を記憶する記憶部24と、第1識別情報を含む、前記扉の解錠または開放するための要求を送信する通信部22と、記憶部24に記憶された第1識別情報と、要求に対する応答として通信部22が受信する情報に含まれる第2識別情報とが一致したときに、オートロック式ドア70を解錠または開放する制御部23bとを備える。
【0102】
このようなロビーインターホン20は、訪問者がオートロック式ドア70を解錠または開放することを支援することができる。
【0103】
また、制御装置30は、集合住宅の共用部に設けられたオートロック式ドア70の外側に設けられたロビーインターホン20と集合住宅100に含まれる専有部に設けられたインターホン親機50との間の通信を制御する制御装置である。制御装置30は、ロビーインターホン20と通信する第1通信部31と、サーバシステム80と通信する第2通信部32とを備える。第2通信部32は、第1通信部31が、集合住宅100に関連するサービスに関する識別情報を含むオートロック式ドア70を解錠または開放するための要求を受信したときに、当該要求をサーバシステム80へ送信する。第1通信部31は、第2通信部32が識別情報を含む情報を受信したときに、当該情報をロビーインターホン20へ送信する。
【0104】
このような制御装置30は、訪問者がオートロック式ドア70を解錠または開放することを支援することができる。
【0105】
また、例えば、第1通信部31が複数のロビーインターホン20と通信接続されている場合、第1通信部31は、第2通信部32が情報を受信したときに、当該情報を、第1通信部31に通信接続されている全てのロビーインターホン20へ送信する。
【0106】
制御システム10においては、ロビーインターホン20がオートロック式ドア70を解錠または開放するか否かの最終的な判定を行うため、このように全てのロビーインターホン20へ上記情報が送信されても、オートロック式ドア70が適切に解錠または開放される。
【0107】
また、ゲートウェイ装置40は、集合住宅100の共用部に設けられた扉の外側に設けられる端末と集合住宅100に含まれる専有部に設けられたインターホン親機50との間の通信を制御する制御装置30と、サーバシステム80との間の通信を中継するゲートウェイ装置である。ゲートウェイ装置40は、制御装置30と通信する第1通信部41と、サーバシステム80と通信する第2通信部42とを備える。第2通信部42は、第1通信部41が、集合住宅100に関連するサービスに関する識別情報を含むオートロック式ドア70を解錠または開放するための要求を受信したときに、当該要求をサーバシステム80へ送信する。第1通信部41は、第2通信部42が識別情報を含む情報を受信したときに、当該情報を制御装置30へ送信する。
【0108】
このようなゲートウェイ装置40は、訪問者がオートロック式ドア70を解錠または開放することを支援することができる。
【0109】
また、例えば、第2通信部42は、要求に、ゲートウェイ装置40を特定するためのゲートウェイ特定情報を含めてサーバシステム80へ送信する。ゲートウェイ特定情報は、上記実施の形態ではゲートウェイIDである。
【0110】
これにより、サーバシステム80が集合住宅100を含む複数の集合施設(言い換えれば、ゲートウェイ装置40を含む複数のゲートウェイ装置)を対象とするような場合に、集合住宅100(ゲートウェイ装置40)を他の集合施設(ゲートウェイ装置)と区別することができる。
【0111】
また、例えば、第1通信部41が複数の制御装置30と通信接続されている場合、第1通信部41は、第2通信部42が情報を受信したときに、当該情報を、第1通信部41に通信接続されている全ての制御装置30へ送信する。
【0112】
制御システム10においては、ロビーインターホン20がオートロック式ドア70を解錠または開放するか否かの最終的な判定を行うため、このように全てのロビーインターホン20へ上記情報が送信されても、オートロック式ドア70が適切に解錠または開放される。
【0113】
また、制御システム10は、集合住宅100の共用部に設けられたオートロック式ドア70の外側に設けられたロビーインターホン20と、ロビーインターホン20と集合住宅100に含まれる専有部に設けられたインターホン親機50との間の通信を制御する制御装置30と、サーバシステム80と、制御装置30とサーバシステム80との間の通信を中継するゲートウェイ装置40とを備える。ロビーインターホン20は、集合住宅100に関連するサービスに関する第1識別情報を取得し、第1識別情報を記憶し、第1識別情報を含む、オートロック式ドア70の解錠または開放するための要求を制御装置30へ送信する。制御装置30は、要求を受信したときに、当該要求をゲートウェイ装置40へ送信する。ゲートウェイ装置40は、要求を受信したときに、当該要求をサーバシステム80へ送信する。サーバシステム80は、要求を取得し、取得された要求に含まれる第1識別情報に基づいて認証を行い、認証の結果に基づいて、第2識別情報を含む情報をゲートウェイ装置40へ出力する。ゲートウェイ装置40は、情報を受信したときに、当該情報を制御装置30へ送信する。制御装置30は、情報を受信したときに、当該情報をロビーインターホン20へ送信する。ロビーインターホン20は、ロビーインターホン20に記憶された第1識別情報と、受信した情報に含まれる第2識別情報とが一致したときに、オートロック式ドア70を解錠または開放する。
【0114】
このような制御システム10は、訪問者がオートロック式ドア70を解錠または開放することを支援することができる。
【0115】
また、サーバシステム80によって実行される制御方法は、集合住宅100の共用部に設けられたオートロック式ドア70の外側に設けられたロビーインターホン20から集合住宅100に関連するサービスに関する識別情報を含むオートロック式ドア70を解錠または開放するための要求を取得する取得ステップS18と、取得された要求に含まれる識別情報に基づいて認証を行う認証ステップS19と、認証の結果に基づいて、識別情報を含む情報を、ロビーインターホン20、または、通信ネットワーク上でサーバシステム80とロビーインターホン20との間に位置する機器に出力する出力ステップS20とを含む。
【0116】
このような制御方法は、訪問者がオートロック式ドア70を解錠または開放することを支援することができる。
【0117】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0118】
例えば、上記実施の形態では、制御システムは、集合住宅に適用されたが、集合住宅以外の集合施設に適用されてもよい。例えば、制御システムは、オフィス、工場、研究施設、医療施設、宿泊施設等の、複数の施設(複数の会社、部課、部門等)を含む集合施設であって、共用のエントランスを備える集合施設に適用することができる。
【0119】
例えば、上記実施の形態では、制御システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、制御システムは、ロビーインターホン、制御装置、ゲートウェイ装置、第1サーバ、及び、第2サーバのいずれかに相当する単一の装置として実現されてもよい。制御システムが複数の装置によって実現される場合、制御システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0120】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(ブロードバンドルータなど)が介在してもよい。
【0121】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0122】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0123】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0124】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0125】
例えば、本発明は、上記実施の形態のロビーインターホン、制御装置、ゲートウェイ装置、または、サーバシステムが実行する情報処理に相当する方法として実現されてもよいし、コンピュータにこれらの方法を実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0126】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0127】
10 制御システム
20 ロビーインターホン(端末)
22 通信部
23a 識別情報取得部
23b 制御部
24 記憶部
30 制御装置
31 第1通信部
32 第2通信部
40 ゲートウェイ装置
41 第1通信部
42 第2通信部
50 インターホン親機(情報端末)
70 オートロック式ドア(扉)
80 サーバシステム
84a 取得部
84b 認証部
84c 出力部
100 集合住宅(集合施設)