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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】搬送器具
(51)【国際特許分類】
   B65D 6/24 20060101AFI20241213BHJP
【FI】
B65D6/24 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020206089
(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公開番号】P2022093029
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】隅田 晃雄
【審査官】森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-262994(JP,A)
【文献】特開2017-065688(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0185042(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0180533(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 6/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視が四角形のベース部材に、平面視が略U形又は略L形の1対の側壁部材を組み付けてなり、
各前記側壁部材は、前記ベース部材の平面視のうち対向する1対の第1外縁部の全長と略同一の横幅をなして前記第1外縁部上で起立する第1側壁と、前記ベース部材の平面視のうち残りの1対の第2外縁部の全長の1/2未満の横幅をなして、前記第2外縁部上で起立する第2側壁とを有し、同一の前記第2外縁部上の前記第2側壁同士の間に側壁開口を有する搬送器具であって、
前記第1側壁と前記第2側壁とから垂下される複数の係合突部と、
前記ベース部材に形成され、前記複数の係合突部が上方から挿入されて係合する複数の係合凹部と、を備え、
前記1対の第1外縁部には、前記ベース部材の上面から上方に突出しかつ前記係合凹部を有する1対の第1土手部が設けられると共に、
前記1対の第2外縁部には、前記ベース部材の上面から上方に前記第1土手部より高く突出しかつ前記係合凹部を有する1対の第2土手部が設けられ、
前記第1側壁は、前記第1土手部上で起立し、
前記第2側壁は、前記第1側壁の下面より上方に位置する下面を有して前記第2土手部上で起立する搬送器具。
【請求項2】
前記第2側壁の前記係合突部の前記係合凹部に対する挿入量は、前記第1側壁の前記係合突部の前記係合凹部に対する挿入量より大きい請求項1に記載の搬送器具。
【請求項3】
前記係合凹部には、前記第1土手部又は前記第2土手部の上面と内側面とに開口する上面開口及び内側面開口と、前記内側面開口の両横に位置して前記内側面開口の横幅を前記上面開口及び前記係合凹部の内部の横幅より狭める1対の開口突壁と、前記1対の開口突壁とそれらに対向する前記係合凹部の内側面との何れかから突出する1対の係止突部とが備えられ、
前記ベース部材には、前記1対の側壁部材と折畳側壁セットとが択一的に組み付けられ、
前記折畳側壁セットには、
前記内側面開口に丁度収まる幅の係合脚部の両側面から前記1対の係止突部の下面に係合する1対のヒンジピンが張り出した構造のヒンジ係合部を下面に備え、前記第1土手部の前記係合凹部に前記ヒンジ係合部が回動可能に係合されて前記第1土手部上で起立する組立状態と前記ベース部材上に寝かされた折畳状態とに変更可能な1対の第1折畳側壁と、
前記ヒンジ係合部を下面に備え、前記第2土手部の前記係合凹部に前記ヒンジ係合部が回動可能に係合されて前記第2土手部上で起立する組立状態と前記ベース部材上に寝かされた折畳状態とに変更可能な1対の第2折畳側壁と、
が含まれている請求項1又は2に記載の搬送器具。
【請求項4】
前記係合突部には、前記内側面開口に丁度収まる幅をなして前記内側面開口を含む前記係合凹部の横方向の中間部に嵌合する係合突部本体と、
前記1対の開口突壁とそれらに対向する前記係合凹部の内側面との間に嵌合する1対のサイド突壁と、
前記係合突部を前記係合凹部内に抜け止めするように前記係合凹部内の一部と係合する抜止部と、が備えられている請求項3に記載の搬送器具。
【請求項5】
前記1対の側壁部材のうち前記第1側壁と前記第2側壁との間の内側角部には、前記第1側壁の内側面と前記第2側壁の内側面との間を連絡する連絡リブが設けられている請求項1から4の何れか1の請求項に記載の搬送器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、平面視が四角形のベース部材の上面の外縁部に側壁を組み付けてなる搬送器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の搬送器具として、平面視が四角形のベース部材に、その四角形の一部を構成する略U形の平面視を有する1対の側壁部材を組み付けてなり、1対の側壁部材の間の側壁開口から荷物を出し入れすることが可能なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-262994号公報(図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の搬送器具では、1対の側壁部材のうち側壁開口の両側に位置する部分に荷物が当接して側壁部材が変形することがあったので、従来より強度が高い搬送器具の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた発明の第1態様は、平面視が四角形のベース部材に、平面視が略U形又は略L形の1対の側壁部材を組み付けてなり、各前記側壁部材は、前記ベース部材の平面視のうち対向する1対の第1外縁部の全長と略同一の横幅をなして前記第1外縁部上で起立する第1側壁と、前記ベース部材の平面視のうち残りの1対の第2外縁部の全長の1/2未満の横幅をなして、前記第2外縁部上で起立する第2側壁とを有し、同一の前記第2外縁部上の前記第2側壁同士の間に側壁開口を有する搬送器具であって、前記第1側壁と前記第2側壁とから垂下される複数の係合突部と、前記ベース部材に形成され、前記複数の係合突部が上方から挿入されて係合する複数の係合凹部と、を備える搬送器具である。
【0006】
発明の第2態様は、前記1対の第1外縁部には、前記ベース部材の上面から上方に突出しかつ前記係合凹部を有する1対の第1土手部が設けられると共に、前記1対の第2外縁部には、前記ベース部材の上面から上方に前記第1土手部より高く突出しかつ前記係合凹部を有する1対の第2土手部が設けられ、前記第1側壁は、前記第1土手部上で起立し、前記第2側壁は、前記第1側壁の下面より上方に位置する下面を有して前記第2土手部上で起立する第1態様に記載の搬送器具である。
【0007】
発明の第3態様は、前記第2側壁の前記係合突部の前記係合凹部に対する挿入量は、前記第1側壁の前記係合突部の前記係合凹部に対する挿入量より大きい第2態様に記載の搬送器具である。
【0008】
発明の第4態様は、前記係合凹部には、前記第1土手部又は前記第2土手部の上面と内側面とに開口する上面開口及び内側面開口と、前記内側面開口の両横に位置して前記内側面開口の横幅を前記上面開口及び前記係合凹部の内部の横幅より狭める1対の開口突壁と、前記1対の開口突壁とそれらに対向する前記係合凹部の内側面との何れかから突出する1対の係止突部とが備えられ、前記ベース部材には、前記1対の側壁部材と折畳側壁セットとが択一的に組み付けられ、前記折畳側壁セットには、前記内側面開口に丁度収まる幅の係合脚部の両側面から前記1対の係止突部の下面に係合する1対のヒンジピンが張り出した構造のヒンジ係合部を下面に備え、前記第1土手部の前記係合凹部に前記ヒンジ係合部が回動可能に係合されて前記第1土手部上で起立する組立状態と前記ベース部材上に寝かされた折畳状態とに変更可能な1対の第1折畳側壁と、前記ヒンジ係合部を下面に備え、前記第2土手部の前記係合凹部に前記ヒンジ係合部が回動可能に係合されて前記第2土手部上で起立する組立状態と前記ベース部材上に寝かされた折畳状態とに変更可能な1対の第2折畳側壁と、が含まれている第2態様又は第3態様に記載の搬送器具である。
【0009】
発明の第5態様は、前記係合突部には、前記内側面開口に丁度収まる幅をなして前記内側面開口を含む前記係合凹部の横方向の中間部に嵌合する係合突部本体と、前記1対の開口突壁とそれらに対向する前記係合凹部の内側面との間に嵌合する1対のサイド突壁と、前記係合突部を前記係合凹部内に抜け止めするように前記係合凹部内の一部と係合する抜止部と、が備えられている第4態様に記載の搬送器具である。
【0010】
発明の第6態様は、前記1対の側壁部材のうち前記第1側壁と前記第2側壁との間の内側角部には、前記第1側壁の内側面と前記第2側壁の内側面との間を連絡する連絡リブが設けられている第1態様から第5態様の何れか1の態様に記載の搬送器具である。
【発明の効果】
【0011】
発明の第1態様の搬送器具では、ベース部材に組み付けられる側壁部材のうちベース部材の第1外縁部の全長と略同一の横幅をなして、第1外縁部上で起立する第1側壁からだけでなく、第1側壁から直角曲げされてベース部材の第2外縁部の一部の上だけに起立する第2側壁からも係合突部が垂下されて、それら係合突部がベース部材の係合凹部に係合している。これにより、従来に比べて搬送器具の強度が向上し、1対の第2側壁の間の側壁開口から荷物を出し入れする際に、第2側壁に荷物が当接しても搬送器具が容易に変形することがなくなる。
【0012】
発明の第2態様の搬送器具では、ベース部材の上面を包囲するように上面の外縁部から第1土手部と第2土手部とが突出して、それらの上に第1側壁及び第2側壁が起立しているので、ベース部材上で荷物が横ずれした場合に、荷物の下部を第1土手部又は第2土手部で荷物を受け止め、第1側壁及び第2側壁への負荷を抑えることができる。
【0013】
発明の第3態様の搬送器具では、第2側壁の係合突部が係合凹部に挿入される挿入量が、第1側壁の係合突部が係合凹部に挿入される挿入量より大きいので第2側壁の起立姿勢が安定する。
【0014】
発明の第4態様の構成によれば、ベース部材に折畳側壁セットを組み付けて備える搬送器具と、ベース部材に1対の側壁部材を組み付けて備える搬送器具との間で、ベース部材という部品が共有化され、ベース部材の製造コストが抑えられる。
【0015】
発明の第5態様の搬送器具によれば、係合凹部の有効利用が図られる。また、第1側壁の係合突部を係合凹部に挿入するだけで、係合突部が係合凹部に抜け止めされる。
【0016】
発明の第6態様の構成によれば、第1側壁と第2側壁とが連絡リブで連絡されて補強し合い、側壁部材の強度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の一実施形態に係る搬送器具の斜視図
図2】ベース部材の上面側の斜視図
図3】ベース部材の下面側の斜視図
図4】ベース部材のコーナー部の斜視図
図5】ベース部材の脚部の下面側の斜視図
図6】側壁部材の内面側の斜視図
図7】側壁部材の外面側の斜視図
図8】第1側壁の係合突部の斜視図
図9】第2側壁の係合突部の斜視図
図10】第1側壁の係合突部が係合凹部と係合した状態の斜視図
図11】第2側壁の係合突部が係合凹部と係合した状態の斜視図
図12】側壁部材のコーナー部の上面側の斜視図
図13】搬送器具が段積みされた状態の斜視図
図14】段積みされた搬送器具の当接部分の拡大斜視図
図15】折り畳み可能な搬送器具の斜視図
図16】第1側壁の内面側の斜視図
図17】第2側壁の外面側の斜視図
図18】第1側壁と第2側壁の係合部分の断面図
図19】第1側壁と第2側壁の係合部分の断面図
図20】一方の第2側壁のみを折り畳んだ状態の斜視図
図21】折畳状態の搬送器具の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1図21を参照して本開示の一実施形態に係る搬送器具10Aについて説明する。図1に全体を示された搬送器具10Aは、例えば樹脂の射出成形品であるベース部材11と1対の側壁部材30とを組み付けてなる。図2には、ベース部材11が単独の状態で示されている。同図に示すように、ベース部材11は、例えば、平面形状が長方形の底壁12の下面四隅から脚部15が垂下されると共に、上面の外縁部から1対の第1土手部13と1対の第2土手部14とが上方に突出した構造をなしている。
【0019】
以下、底壁12の平面形状である長方形の長辺と平行な方向を第1水平方向H1、短辺と平行な方向を第2水平方向H2と呼ぶこととする。
【0020】
底壁12は、全体が格子構造をなして、上下に貫通する複数の升目を有する。1対の第1土手部13は、底壁12の上面の外縁部のうち第1水平方向H1と平行な1対の第1外縁部に配置されて底壁12の上面から上方に突出している。一方、1対の第2土手部14は、底壁12の上面の外縁部のうち第2水平方向H2と平行な1対の第2外縁部に配置されて底壁12の上面から上方に突出し、それら第2土手部14の高さは、第1土手部13の高さの3~5倍になっている。
【0021】
詳細には、図4に示すように、第1土手部13及び第2土手部14は、共に底壁12の上面のうち底壁12の外側面(図2参照)より内側にずれた位置から起立する主体壁13A,14Aを備えて、それら主体壁13A,14Aの外面から補強用のリブが張り出した構造をなし(図2参照)、リブの先端が、底壁12の外側面と略面一に配置されている。また、それらリブのうち主体壁13A,14Aの上縁部から外側に張り出す上面リブ13B,14Bによって第1土手部13及び第2土手部14の略水平な上面が形成されている。
【0022】
図2に示すように、第1土手部13の横方向の両端部には、底壁12の全体の上面より段付き状に高くなった土手突部13Zが備えられて第2土手部14と直交している。また、土手突部13Zの上方には第2土手部14の上部から直角曲げされた土手上突部13Xが備えられている。
【0023】
図4に示すように、土手上突部13Xは、第2土手部14からの張り出し量が土手突部13Zより小さくなっていて、先端面は第2土手部14の内側面と平行なっている。また、土手上突部13Xの上面は第2土手部14の上面と面一に連続し、土手上突部13Xの上面と先端面との角部には、傾斜面13Sが形成されている。なお、土手上突部13Xと土手突部13Zとの間は、角溝13Yになっている。
【0024】
図2に示すように、第1土手部13の長手方向に均等に分散した複数位置には、係合凹部50Aが形成されている。図4に示すように、各係合凹部50Aは、第1土手部13の上面に開口する上面開口55と第1土手部13の内側面に開口する内側面開口54とを有する。また、係合凹部50Aの横方向(第1水平方向H1)の両内側面には、上下方向に延びる1対の縦溝52が形成されている。換言すれば、1対の縦溝52を含めて係合凹部50Aと捉えれば、係合凹部50Aは、1対の縦溝52の底面が係合凹部50Aのうち横方向で対向する1対の内側面をなし、それら間の残りの内側面に内側面開口54と同じ横幅の縦溝51が形成された構造であると言える。また、係合凹部50Aのうち内側面開口54の両側には、係合凹部50Aの1対の内側面から張り出す1対の開口突壁54Tが備えられ、それら開口突壁54Tにより係合凹部50Aは、内側面開口54よりその内部及び上面開口55の横幅が広い構造になっている。さらに、係合凹部50A内には、1対の開口突壁54Tと対向する部分の上下方向の途中位置に係止突部53が形成されている。係止突部53は、係合凹部50Aの横方向から見ると略直角三角形になっていて、水平な下面とその下面に対して傾斜した斜面とを有している。
【0025】
図2に示すように、第1土手部13の上端部には、係合凹部50A同士の間に補助係合凹部59Aが形成されている。図4に示すように、補助係合凹部59Aは、第1土手部13の上面の内縁部を段付き状に陥没させてなり、水平な底面と第1土手部13の内側面と平行な内側面とを有する。
【0026】
図2に示すように、第2土手部14の長手方向の両端部には、1対の係合凹部50Bが形成されている。第2土手部14の係合凹部50Bは、第1土手部13の係合凹部50Aと基本構造は同じであるが、第2土手部14の係合凹部50Bの方が、第1土手部13の係合凹部50Aより横幅も上下方向の長さも大きい。また、係合凹部50Bのうち縦溝51の底部を構成する凹部構成壁50Zには、図3に示した1対の貫通孔50Xが形成されている。それら1対の貫通孔50Xは、縦溝51(図4参照)のうち第1土手部13から離れた側部寄り位置で上下に並べて配置されている。
【0027】
図2に示すように、第2土手部14の上端部のうち係合凹部50B同士の間には、第2土手部14の上面の内縁部を段付き状の陥没させた1対の補助係合凹部59Bと、第2土手部14の上面の外縁部を段付き状の陥没させた1つの補助係合凹部59Dとが形成されている。また、第2土手部14の上端部のうち横方向の両端部とその近傍の各係合凹部50Bと間には、コーナー凹部59Cが形成されている。図4に示すように、コーナー凹部59Cは、第2土手部14の内外に貫通する溝状になっていて、その断面形状は、次述する脚部15の下面に備えた下面突部21Xと同じ台形状になっている。
【0028】
図3に示すように、脚部15は、平断面が四角形をなして底壁12の四隅から垂下され、各脚部15の2つの外側面は、底壁12の2つの外側面と面一になっている。以下、脚部15のうち底壁12の2つの外側面と面一になった2つの外側面の間の角部を、外側角部といい、その対角となる角部を内側角部といい、第1土手部13の真下に位置する角部を長辺側角部といい、残りの角部を短辺側角部ということとして、脚部15の構造について詳説する。
【0029】
図5に示すように、脚部15の下面には、嵩上突部20と下面突部21X,21Yとが備えられている。嵩上突部20は、平断面形状が脚部15より小さい四角形をなし、嵩上突部20の2つの外側面は、脚部15の内側角部の両側の外側面と面一になっている。この嵩上突部20により、脚部15の下面には、嵩上突部20の下面でもある最下端の下段面15Kと、それより段付き状に上方に位置する平面視L形のL形上段面15Jとが備えられている。そして、L形上段面15Jから下面突部21X,21Yが突出している。
【0030】
下面突部21Xは、L形上段面15JのLの一方の辺の途中位置に配置され、下面突部21Yは、Lの他方の辺の長辺側角部側の端部に配置されている。また、下面突部21X,21Yは、嵩上突部20をバックして見た形状が台形状をなし、それら下面突部21X,21Yの下端面21Aは、共通した水平面内に位置しかつ下段面15Kより僅かに上方に位置する。また、下面突部21X,21Yのうち嵩上突部20をバックして見たときの前面は、脚部15の外側面と共に底壁12の2つの外側面と面一になっている。さらには、下面突部21X,21Yのうち脚部15と外側角部から離れた第1側面21Cは、上下方向に対する傾斜角が小さい斜面をなし、それら反対側の第2側面21Bは、上下方向に対する傾斜角が大きい斜面になっている。
【0031】
なお、ベース部材11は、単体状態で段積みされると、上段側のベース部材11の下面突部21Xが、下段側のベース部材11のコーナー凹部59C(図4参照)に収まって脚部15のL形上段面15Jが第2土手部14及び土手上突部13Xの上面に当接する。また、下段側のベース部材11の土手上突部13Xの傾斜面13S(図4参照)には、上段側のベース部材11の下面突部21Yに第2側面21Bが隣接する。
【0032】
図6及び図7に示すように、側壁部材30は、第1側壁31の両側部から1対の第2側壁32が直角曲げされた構造をなし、平面視が略U形になっている。また、第1側壁31の横幅は、ベース部材11の第1水平方向H1の大きさと略同一で、第2側壁32の横幅は、ベース部材11の第2水平方向H2の大きさの1/2より小さい(より詳細には、1/3以下になっている)。さらには、第1側壁31の下面に対して、各第2側壁32の下面は上方に位置し、第1側壁31の下面には、複数の係合突部60Aと複数の補助係合突部69Aが備えられ、各第2側壁32の下面には、係合突部60Bとコーナー突部69Cとが1つずつ備えられている。そして、図1に示すように1対の側壁部材30は、ベース部材11に対し、係合突部60A,60Bと補助係合突部69A及びコーナー突部69Cを、ベース部材11の係合凹部50A,50B及び補助係合凹部59A及びコーナー凹部59Cに係合させて、各第1側壁31がベース部材11の1対の第1土手部13の上に起立し、各第2側壁32がベース部材11の第2土手部14上に起立した状態に組み付けられる。
【0033】
詳細には、図8に示すように、第1側壁31の係合突部60Aは、係合突部本体61の両側部に1対のサイド突壁62を備えた構造をなしている。係合突部本体61は、第1側壁31が有する格子状のリブ31Lの延長線上に延びる3つの縦リブ61Aの下端部を横リブ61Bで接続し、それら縦リブ61Aと横リブ61Bと第1側壁31の下面とに包囲された部分に、補強板61Pが張られた構造をなしている。そして、係合突部本体61は、係合凹部50Aの内側面開口54と縦溝51(図4参照)と跨がって収まり、係合突部本体61の厚さ方向の一方の面が縦溝51の内面に重なった状態で、係合突部本体61の厚さ方向の他方の面が第1土手部13の内側面と面一に配置される。
【0034】
サイド突壁62は、係合突部本体61の側面のうち幅方向の中央の上端寄り位置から側方に張り出し、上方に直角曲げされて第1側壁31の下面に接続されたL形リブ62Lの内側に補強板62Pが張られた構造をなしている。そして、1対のサイド突壁62は、係合凹部50Aの1対の縦溝52のうち係止突部53より上側部分に嵌合する。
【0035】
第1側壁31の複数の係合突部60Aのうち一部の係合突部60Aには、一方のサイド突壁62から抜止部63が垂下している。抜止部63は、サイド突壁62のL形リブ62Lの縦辺から下方に延長され、下端部に直角三角形の抜止突起63Tを備える。また、抜止部63は、サイド突壁62のL形リブ62Lより幅が小さくなっている。
【0036】
そして、図10に示すように、係合突部60Aが係合凹部50Aに係合すると、抜止部63は、係止突部53と開口突壁54Tとの間の隙間を通って抜止突起63Tが係止突部53より下方に位置し、第1土手部13内で係止突部53の下面と面一の下面を有する内部リブ13Lに抜止突起63Tが下方から係止して係合突部60Aが係合凹部50Aに抜け止めされる。
【0037】
なお、上記抜け止め構造としては、例えば、抜止部63の抜止突起63Tを、係止突部53の下面に係止させて係合突部60Aを係合凹部50Aに抜け止めする構成としてもよい。また、係合凹部50A内の壁部の一部を片持ち梁状に切り離して先端に係止突起を設け、その係止突起を、サイド突壁62又は係合突部本体61の上向き面に上方から係止させて、係合突部60Aを係合凹部50Aに抜け止めしてもよい。
【0038】
また、図8に示すように、第1側壁31の補助係合突部69Aは、係合突部本体61と同様にリブと補強板とからなり、第1側壁31の下面のうち内縁部から突出していて、図10に示すように、第1土手部13の補助係合凹部59Aに丁度収まる。
【0039】
図9に示すように、第2側壁32のコーナー突部69Cは、前述の下面突部21X(図5参照)と同じ形状をなしていて、図11に示すように、第2土手部14のコーナー凹部59Cに丁度収まる。
【0040】
第2側壁32の係合突部60Bは、係合突部本体61と同様にリブと補強板とからなり、全体が縦長の長方形をなしている。詳細には、係合突部60Bは、リブ64Lに仕切られた升目64Mを、例えば、縦2列にして各列3升ずつ備えている。また、補強板64Pは、係合突部60Bのうち第1側壁31から離れた列の下2つの升目64Mのみに対しては係合突部60Bの外側面側に配置され、残りの升目64Mに対しては係合突部60Bの内側面側に配置されている。さらに、係合突部60Bの外側面側に配置された2升の補強板64P(以下、外側補強板64P1という)には、升目64M毎に1つずつ貫通孔60Mが形成されている。また、それら2升には、第1側壁31から離れた側に縦リブがなく、幅方向の側方に開放している。
【0041】
第2側壁32の係合突部60Bは、係合凹部50Bの内側面開口54と縦溝51(図4参照)と跨がって収まり、図11に示すように、外側補強板64P1の外面を含んだ係合突部60Bの厚さ方向の一方の面が、係合凹部50Bの貫通孔50Xの内面でもある縦溝51の内面に重なり、係合突部60Bの厚さ方向の他方の面が第2土手部14の内側面と面一に配置される。また、係合突部60Bの1対の貫通孔60Mと、係合凹部50Bの1対の貫通孔50Xとが重なる。
【0042】
そして、重なり合った貫通孔60Mと貫通孔50XとにはボルトBが通されて、ナットNに螺合されている。より具体的には、ボルトBにワッシャW1が通され、そのボルトBのヘッド部が第2土手部14の外側に配置されるように貫通孔50Xと貫通孔60Mとに通される。そして、係合突部60Bの内側からボルトBにスプリングワッシャW2が通されてナットNが螺合されている。そして、ボルトB及びナットNが係合突部60Bの升目64Mに収まって係合突部60Bの内側面から突出しないようになっている。
【0043】
図12に示すように、第1側壁31と第2側壁32との間のコーナー部の上面には、脚部15の下面突部21X,21Yに対応した上面凹部41X,41Yが形成されている。即ち、上面凹部41X,41Yは、第1側壁31と第2側壁32との間の角部を挟んだ両側に形成され、共に側壁部材30を内外に貫通する溝状をなしている。それら上面凹部41X,41Yの断面形状は、下面突部21X,21Yの断面形状である台形と略同一の台形をなし、水平な底面41Aの両側に上下方向に対して傾斜した第1側面41Bと第2側面41Cとを有する。
【0044】
そして、図13に示すように、搬送器具10Aは、段積みされると、図14に示すように、上段側の搬送器具10Aにおける脚部15の下面突部21X,21Yが、下段側の搬送器具10Aの上面凹部41X,41Yに受容されて上段側の脚部15のL形上段面15Jが、下段側の側壁部材30の上面に当接する。
【0045】
また、図12に示すように、第1側壁31の上面のうち上面凹部41Yの隣に脚部15の側面に対向する上面突部42が設けられ、第2側壁32の上面のうち上面凹部41Xから離れた端部にも、脚部15の側面に対向する上面突部43が設けられている。上面突部42は、側壁部材30全体の上面より上方で水平になった上面42Aを有し、上面凹部41Y側の第2側面41Cを上面凹部41Yと共有する。即ち、第2側面41Cは、上面凹部41Yの底面41Aから上面突部42の上面42Aまで連続する平坦面になっている。また、上面突部42のうち第2側面41Cの反対側は、上面凹部41Yから離れるに従ってなだらかに下る傾斜面42Bになっている。
【0046】
一方、上面突部43は、上面突部42の上面42Aと同一の水平面に収まる上面43Aと、上面43Aの上面凹部41X側の端部から略垂直に垂下する第1側面43Cと、上面43Aの上面凹部41Xとは反対側の端部から斜め下方に延びる傾斜面43Bとを有する。
【0047】
図11に示すように、第1側壁31と第2側壁32との間のコーナー部には、それらを連絡する平面視略三角形の複数の連絡リブ46が備えられている。そして、これら連絡リブ46にて第1側壁31と第2側壁32とが連絡されて互いに補強し合い、側壁部材30自体の強度が高くなっている。
【0048】
本実施形態の搬送器具10Aの構成に関する説明は以上である。上記したように本実施形態の搬送器具10Aでは、ベース部材11に組み付けられる側壁部材30のうちベース部材11の第1外縁部の全長と略同一の横幅をなして、第1外縁部上で起立する第1側壁31からだけでなく、第1側壁31から直角曲げされてベース部材11の第2外縁部の一部の上だけに起立する第2側壁32からも係合突部60A,60Bが垂下され、それら係合突部60A,60Bがベース部材11の係合凹部50A,50Bに係合している。これにより、従来に比べて搬送器具10Aの強度が向上し、1対の第2側壁32の間の側壁開口10K(図1参照)から荷物を出し入れする際に、第2側壁32に荷物が当接しても搬送器具10Aが容易に変形することがなくなる。
【0049】
また、第2側壁32の係合突部60Bが係合凹部50Bに挿入される挿入量が、第1側壁31の係合突部60Aが係合凹部50Aに挿入される挿入量より大きく、支持力も高くなるので、第2側壁32の係合突部60Bの数を、第1側壁31の係合突部60Aの数より少なくすることができる。
【0050】
また、ベース部材11の上面を包囲するように上面の外縁部から第1土手部13と第2土手部14とが突出し、それらの上に第1側壁31及び第2側壁32が起立しているので、ベース部材11上で荷物が横ずれした場合に、荷物の下部を第1土手部13又は第2土手部14で荷物を受け止め、第1側壁31及び第2側壁32への負荷を抑えることができる。しかも、第2土手部14は第1土手部13よりベース部材11から高く突出して、第1土手部13より上下方向の広い範囲で荷物を受け止めるので、その第2土手部14上で起立する第2側壁32への負荷が効果的に抑えられる。さらには、本実施形態の搬送器具10Aは、ベース部材11に1対の側壁部材30の代わりに、後述する折畳側壁セットを組み付けてなる搬送器具10Bとの間でベース部材11を共有するので、ベース部材11の製造コストが抑えられる。
【0051】
以下、図15図21を参照して搬送器具10Aとの間でベース部材11を共有する搬送器具10Bについて説明する。この搬送器具10Bは、所謂、折畳コンテナであって、図21に示すように、1対の第1折畳側壁80と1対の第2折畳側壁70とがベース部材11に上に折り畳むことができる。
【0052】
具体的には、図16に示すように、第2折畳側壁70は、第2土手部14と横幅が略同一の四角形をなし、その内面両側部には、上下方向に延びかつ第2折畳側壁70の全体の内面から段付き状に突出する台座部74Dが設けられている。各台座部74Dには、その台座部74Dと同じ横幅で平断面が四角形をなして上下方向の延びる複数の側縁突部74が縦一列に設けられ、それら各側縁突部74の上面のうち台座部74Dから離れた側の縁部からは連結突片75がそれぞれ突出している。また、最下部の側縁突部74には、その下端部を横方向に貫通する1対の側壁係合孔74Kが上下に並べて設けられている。さらには、最上部と最下部の側縁突部74には、それぞれに第2折畳側壁70の厚さ方向に陥没するロック凹部74Rが形成されている。
【0053】
第2折畳側壁70の下面からは、ベース部材11における各第2土手部14の1対の係合凹部50Bに回動可能に係合する1対の係合脚部71が備えられている。係合脚部71は、前述の側壁部材30の係合突部60B(図6参照)と略同じ横幅、長さ、厚さをなした突片の下端部両側面から1対のヒンジピン72が両側方に突出した構造をなしている。そして、第2土手部14の各係合凹部50Bのうち1対の縦溝52の係止突部53の下方に、第2折畳側壁70の各係合脚部71の1対のヒンジピン72が係合し、それらヒンジピン72を回転軸にして、第2折畳側壁70が第2土手部14の上に起立した状態と、そこから内側に倒れた状態とに変わるように回動する。
【0054】
第2折畳側壁70の下面のうち各係合脚部71の各側方には、側壁部材30のコーナー突部69C(図6参照)と略同一形状の下面突部73Aが備えられ、第2折畳側壁70の下面のうち1対の係合脚部71の間からは、中央に下面突部73C、その両側に1対の下面突部73Bが設けられている。第2折畳側壁70が第2土手部14上で起立姿勢になると、下面突部73Aが第2土手部14のコーナー凹部59C(図2参照)に受容され、下面突部73B,73Cが第2土手部14のうち1対の係合凹部50Bの間に設けられた補助係合凹部59B,59Dに受容される。また、第2折畳側壁70の両側部の側縁突部74は、ベース部材11の1対の土手上突部13Xの上に重ねられる。
【0055】
図17に示すように、第1折畳側壁80は、下側分割側壁81の上端部と上側分割側壁82の下端部とを、複数の連結部材83で連結した構造をなし、全体が第1土手部13と横幅が略同一の四角形をなしている。また、複数の連結部材83は、上下に延びる帯板の両側面のうち上端部と下端部とからそれぞれ両側方にヒンジピンを突出させた構造をなし、それらヒンジピンが下側分割側壁81の上端部と上側分割側壁82の下端部とに回転可能かつ上下にスライド可能に係合している。
【0056】
下側分割側壁81の下面からは、ベース部材11における各第1土手部13の複数の係合凹部50Aに回動可能に係合する複数の係合脚部90が備えられている。係合脚部90は、前述の側壁部材30の係合突部60Aの係合突部本体61(図8参照)と略同じ横幅、長さ、厚さをなした突片の下端部両側面から1対のヒンジピン91が両側方に突出した構造をなしている。そして、第1土手部13の各係合凹部50Aのうち1対の縦溝52の係止突部53の下方に、下側分割側壁81の各係合脚部90の1対のヒンジピン91が係合し、それらヒンジピン91を回転軸にして、下側分割側壁81が第1土手部13の上に起立した状態と、そこから内側に倒れた状態とに変わるように回動する。また、下側分割側壁81の下面のうち係合脚部90の間には、側壁部材30の補助係合突部69Aと略同一形状の下面突部92が備えられ、下側分割側壁81が第1土手部13の上に起立した状態で、下面突部92が第1土手部13の補助係合凹部59Aに受容される。
【0057】
下側分割側壁81の各側部には、1対の側壁連結突部86と1つの係合突部87とが備えられ、下側分割側壁81が第1土手部13上で起立すると、係合突部87がベース部材11の角溝13Yと係合し、1対の側壁連結突部86が第2折畳側壁70の1対の側壁係合孔74Kに係合する。
【0058】
上側分割側壁82の両側面には、複数の側面突部84が一列に並べて設けられ、それら側面突部84の下面のうち上側分割側壁82の側面から離れた縁部から連結突片85が垂下されている。また、上側分割側壁82の側面の内縁部と連結突片85との間に連絡リブ84Aが差し渡されている。さらには、下側分割側壁81及び上側分割側壁82の両側部には、ロック部材81R,82Rが横方向にスライド可能に備えられている。そして、第1折畳側壁80全体が起立して下側分割側壁81の上面と上側分割側壁82の下面とが当接した状態でロック部材81R,82Rを側方にスライドすると、それらが第2折畳側壁70のロック凹部74Rに凹凸係合する。この状態では、図18に示すように、上側分割側壁82の連結突片85が第2折畳側壁70の連結突片75の内側に係合し、連絡リブ84Aが連結突片75に内側から対向する。
【0059】
また、上側分割側壁82のロック部材82Rによるロックを解除して上側分割側壁82を下側分割側壁81から上方に離すようにスライドさせると、図19に示すように、連結突片75と連絡リブ84Aとが対向しなくなって図20に示すように、上側分割側壁82を外側に回動させて第1折畳側壁80を折り畳むことが可能になる。さらには、下側分割側壁81のロック部材81Rによるロックを解除して両第1折畳側壁80をベース部材11の上に折り畳み、その上に両第2折畳側壁70を重ねるようにして図21に示すように搬送器具10B全体を折畳状態にすることができる。
【0060】
[他の実施形態]
(1)前記実施形態の搬送器具10Aでは、ベース部材11に組み付けられる1対の側壁部材30は、平面視が略U形になっていたが、上述した側壁部材30に備えた1対の第2側壁32のうち一方の第2側壁32を切除して平面視が略L形となっていてもよい。
【0061】
(2)前記実施形態の搬送器具10Aでは、第2側壁32の係合突部60Bがベース部材11の係合凹部50BにボルトBにて固定されていたが、ボルトBによる固定はなく、単に係合突部60Bが係合凹部50Bに挿入されているだけでもよい。
【0062】
(3)また、第2側壁32の係合突部60Bも、第1側壁31の係合突部60Aと同様に、側部にサイド突壁62を備えたり、抜止部63を備えた構造にしてもよい。
【0063】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0064】
10A,10B 搬送器具
10K 側面開口
11 ベース部材
13 第1土手部
14 第2土手部
30 側壁部材
31 第1側壁
32 第2側壁
46 連絡リブ
50A,50B 係合凹部
53 係止突部
54 内側面開口
54T 開口突壁
55 上面開口
60A,60B 係合突部
61 係合突部本体
62 サイド突壁
63 抜止部
70 第2折畳側壁(折畳側壁セット)
71,90 係合脚部(ヒンジ係合部)
72,91 ヒンジピン(ヒンジ係合部)
80 第1折畳側壁(折畳側壁セット)
図1
図2
図3
図4
図5
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