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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】室内の収納構造
(51)【国際特許分類】
   A47B 77/00 20060101AFI20241213BHJP
   A47B 81/00 20060101ALI20241213BHJP
   A47B 96/04 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
A47B77/00
A47B81/00 A
A47B96/04 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018184955
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020054437
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-09-16
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-24
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391034488
【氏名又は名称】イビケン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浦川 みさ子
(72)【発明者】
【氏名】池之内 聡
(72)【発明者】
【氏名】倉井 直樹
(72)【発明者】
【氏名】濱野 強
【合議体】
【審判長】長井 真一
【審判官】澤田 真治
【審判官】▲高▼橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-246693(JP,A)
【文献】特開2015-188599(JP,A)
【文献】特開2007-229022(JP,A)
【文献】特開平4-90713(JP,A)
【文献】特開2017-80248(JP,A)
【文献】特開2007-136020(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 77/00 - 77/06
A47B 81/00
E04H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンロ付き流し台が設けられるキッチンである第1室と、
ダイニングまたはリビングである第2室と、
前記第1室と前記第2室との間に配置され、前記第1室側を向く第1面と、前記第2室側を向く第2面と、前記第1室と前記第2室とを結ぶ通路側を向く側面とを有する収納部とを備え、
前記収納部は、前記コンロ付き流し台の背面部に沿って設けられ、前記第2室側に位置するキッチンカウンターを含み、
前記キッチンカウンターは、床面から所定高さ位置まで延びるベース部と、前記ベース部の上面に位置する天板とを含み、
前記ベース部は、前記側面から前記通路側に引き出し可能な引き出しと、前記第2面に開口して形成される収納棚とを有し、
前記収納部は、前記コンロ付き流し台の前記通路側の前記側面を覆うサイドパネルを含み、
前記引き出しは、前記通路側に面する面部材を有し、
前記引き出しの前記面部材と前記コンロ付き流し台の前記サイドパネルとは、前記引き出しが前記ベース部に収納された状態において、整列している、室内の収納構造。
【請求項2】
前記第1室と前記第2室との間を仕切る仕切り壁をさらに備え、
前記収納部の一方の側面は、前記通路側に面し、前記収納部の他方の側面は、前記仕切り壁に面する、請求項1に記載の室内の収納構造。
【請求項3】
前記収納棚は、前記引き出しと前記天板との間に設けられる第1収納棚部と、前記引き出しおよび前記第1収納部の側方に位置し、前記床面と前記天板との間に設けられる第2収納棚部とを含む、請求項1または2に記載の室内の収納構造。
【請求項4】
前記収納棚には、コンセントが設けられる、請求項1~3のいずれかに記載の室内の収納構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、室内の収納構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、収納構造の側面から収納物の収納および取り出しを行うことができる家具が知られている。このような家具として、たとえば特開平6-70819号公報(特許文献1)および特開2015-188599号公報(特許文献2)などが知られている。
【0003】
特許文献1には、土間側の前面に設けられる扉と、玄関ホール側の側面に設けられ、玄関ホール側にスライドさせて引き出すことができる収納箱とを備えた下駄箱が開示されている。特許文献2には、台所と通路の間に設けられ、台所側にスライドさせて引き出すことができる通路用家具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平6-70819号公報
【文献】特開2015-188599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の下駄箱は玄関に設けられ、特許文献2の家具はキッチンに設けられるものであり、2つの室からのアクセスを考慮したものではない。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は2つの室から使用することが可能な室内の収納構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る室内の収納構造は、第1室と、第1室とは役割の異なる第2室と、第1室と第2室との間に配置され、第1室側を向く第1面と、第2室側を向く第2面と、第1室と第2室とを結ぶ通路側を向く側面とを有する収納部とを備え、収納部は、側面から通路側に引き出し可能な引き出しを含む。
【0008】
好ましくは、第1室および前記第2室は、キッチン、ダイニング、リビング、洗面室および居室からなる群から選ばれたいずれかの室である。
【0009】
好ましくは、第1室と第2室との間を仕切る仕切り壁をさらに備え、収納部の一方の側面は、通路側に面し、収納部の他方の側面は、仕切り壁に面する。
【0010】
好ましくは、第1室は、キッチンであり、第2室は、ダイニングまたはリビングであり、収納部は、コンロ付き流し台と、前記コンロ付き流し台に隣接して位置するキッチンカウンターとを備え、キッチンカウンターは、床面から所定高さ位置まで延びるベース部と、前記ベース部の上面に位置する天板とを含み、ベース部は、引き出しを有する。
【0011】
好ましくは、収納部は、コンロ付き流し台の通路側の側面を覆うサイドパネルを含む。
【0012】
好ましくは、収納部は、第1面および第2面の少なくともいずれかに設けられた収納棚を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、2つの室から使用することが可能となり、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態1に係る室内の収納構造を示す間取り図である。
図2】本発明の実施の形態1における収納部をキッチン側から見た斜視図である。
図3】本発明の実施の形態1における収納部の斜視図である。
図4】本発明の実施の形態1における収納部の正面図である。
図5図4のV-V線に沿う断面図である。
図6図4のVI-VI線に沿う断面図である。
図7図4のVII-VII線に沿う断面図である。
図8】本発明の実施の形態2に係る室内の収納構造を示す間取り図である。
図9】本発明の実施の形態3に係る室内の収納構造を示す間取り図である。
図10】本発明の実施の形態4に係る室内の収納構造を示す間取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0016】
(実施の形態1)
図1図2を参照して、本実施の形態に係る室内の収納構造1(以下、単に収納構造という)の概要について説明する。
【0017】
収納構造1が用いられる住宅は、戸建住宅であってもよいし、マンションなど集合住宅内の一住戸であってもよい。住宅は、複数の室を有する。室とは、役割の異なる部屋であり、壁により完全に区切られている領域だけでなく、家具などで室内の一部が区切られる領域も含む。役割の異なる部屋とは、用途が異なる部屋や、用途が同じであっても使用者が異なる部屋である。室は、たとえばキッチン、ダイニング、リビング、洗面室および居室からなる群より選ばれたいずれかの室である。居室は、キッチン、ダイニング、リビング以外の室であり、たとえば洋室、和室、子供部屋、ベッドルームなどである。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態に係る収納構造1は、キッチン(第1室)14と、キッチン14とは役割の異なるダイニング(第2室)15と、キッチン14とダイニング15との間に配置される収納部2とを備える。キッチン14とダイニング15とは、通路13で結ばれている。
【0019】
キッチン14は、第1壁11と第2壁12と第3壁10とで囲まれる空間に設けられる。キッチン14には、コンロ付き流し台5が設けられる。コンロ付き流し台5は、たとえば平面視で略矩形形状であり、長尺の正面部5aおよび背面部5bと、短尺の第1側部5cおよび第2側部5dとから構成される。第1側部5cは、第1壁11側に位置して第1壁11に接する。第2側部5dは、通路13側に位置する。ここで、通路13は、コンロ付き流し台5の第2側部5dと第2壁12との間に設けられる。背面部5bの一部は、第1壁11から室内に向かって突出する仕切り壁6に接する。仕切り壁6の内部には、水道管などの配管が設けられている。なお、キッチン14には、第3壁10に沿って、たとえば食器棚、冷蔵庫などが配置されている。
【0020】
図2に示すように、コンロ付き流し台5は、作業部51と、食品や食器などの洗い場となるシンク52と、ガスコンロなどの加熱器具53とが設けられる。これらの下方には、キッチンで用いる調理器具などを収納する足下収納54が設けられる。
【0021】
図1に示すように、ダイニング15は、コンロ付き流し台5を境にキッチン14と隣接しており、第1壁11と第2壁12との間に位置する。
【0022】
上述のように、収納部2は、キッチン14とダイニング15との間に配置される。収納部2は、コンロ付き流し台5の背面部5bと仕切り壁6に面する。具体的には、後述する収納部2の第2側面板24(図4)が、仕切り壁6の側面に面する。本実施の形態の収納部2は、対面式のキッチンカウンターである。キッチンカウンター2は、コンロ付き流し台5に隣接して位置する。具体的には、キッチンカウンター2は、コンロ付き流し台5に接する。
【0023】
図2図7を参照して、本実施の形態の収納部であるキッチンカウンター2について説明する。図3において、矢印A1で示す方向を左右方向、矢印A2で示す方向を前後方向、矢印A3で示す方向を上下方向という。
【0024】
図3に示すように、キッチンカウンター2は、全体として箱型形状である。キッチンカウンター2は、床面から所定高さ位置まで延びるベース部22と、ベース部22の上面に位置する天板21とを含む。
【0025】
天板21は、たとえば食器などを置くテーブルである。図2に示すように、天板21の高さは、コンロ付き流し台5の高さよりも高い。また、図3に示すように、天板21の下方には、天板21を下方から支持する台座43が取り付けられている。
【0026】
ベース部22は、概略的には、ダイニング15側から使用可能な収納棚49と、側面から通路13側に引き出し可能な引き出し32とを有する。本実施の形態では、収納棚49の背面板26側が「第1面」であり、収納棚49が開口する側が「第2面」である。つまり、本実施の形態では、収納棚49は、第2面に設けられる。
【0027】
本実施の形態の収納棚49は、たとえば、ダイニング15側に開口する大収納棚部45および小収納棚部46,47と、前面に扉板30が設けられる扉付き収納棚部48とを含む。
【0028】
図3図4図7に示すように、大収納棚部45は、通路13側に面する第1側面板23と仕切り板25と背面板26と棚板44と台座43とで囲まれている。大収納棚部45の背面板26には、コンセント42が設けられる。大収納棚部45には、コンセントを必要とする電化製品を収納することが好ましい。背面板26にコンセント42を設けることで、キッチンカウンター2に沿うようにテーブルを設けた場合であっても、テーブル上で電化製品が使用しやすい。また、大収納棚部45は、上方に設けられるため、使用者が椅子に座ったまま電化製品のプラグの抜き差しができる。
【0029】
図3図4図5に示すように、小収納棚部46は、第2側面板24と仕切り板25と背面板26と棚板27,28とで囲まれている。小収納棚部47は、小収納棚部46の下方に位置し、第2側面板24と仕切り板25と背面板26と底面板29と棚板28とで囲まれている。
【0030】
図5に示すように、扉付き収納棚部48は、第2側面板24と仕切り板25と背面板26と棚板27と台座43とで囲まれており、前面側(ダイニング15側)には、扉板30が取り付けられている。扉板30は、ヒンジ30aを介して第2側面板24に取り付けられている。扉板30は、扉付き収納棚部48の開口大きさよりも大きく形成されており、大収納棚部45側に手を掛けて開閉することができる。
【0031】
このように、大収納棚部45、小収納棚部46,47および扉付き収納棚部48をダイニング15側に設けることで、ダイニング15で使用する小物を収納することができる。また、大収納棚部45および小収納棚部46,47には、扉が設けられていないため、ダイニング15側に椅子が配置された場合でも、椅子を移動させることなく収納物を取り出すことができる。
【0032】
図2図3に示すように、引き出し32は、大収納棚部45の下方位置に設けられる。上述のように、引き出し32は、通路13側に向かって引き出し可能である。
【0033】
図6をさらに参照して、引き出し32は、前面板31と背面板26と仕切り板25と棚板44と底面板40とで囲まれている空間内に位置する。引き出し32は、たとえば上下二段で構成される。具体的には、引き出し32は、主に、第3側面板33と、第3側面板33と対向する後壁34と、第3側面板33と後壁34を連結する2段の棚板36と、棚板36に設けられた一対の側壁35とから構成される。引き出し32は、左右方向にスライド可能となるように、前面板31および背面板26に取り付けられている。本実施の形態では、たとえば側壁35に、左右方向に沿って、両端縁にまで延びる溝部(図示せず)が設けられ、前面板31および背面板26には、左右方向に沿って、両端縁にまで延びるレール部39が設けられる。側壁35の溝部にレール部39が嵌合することにより、引き出し32は、通路13側にスライド移動可能となる。
【0034】
これにより、引き出し32は、キッチン14およびダイニング15の両方で使用する収納物を収納することが可能である。たとえば、引き出し32には、キッチン14およびダイニング15で使用する物、たとえばホットプレートや御盆などの調理器具、調味料などを収納してもよいし、キッチン14およびダイニング15用のゴミ箱としてもよい。また、引き出し32には、キッチン14およびダイニング15で常に使用する必要性はないが、いざというときには直ぐに取り出せる位置に収納しておきたい防災グッズ、ペットボトルなどの備蓄品などを収納してもよい。引き出し32を引き出すと通路13に突出することになるが、通路13には障害物を置くことが少なく、引き出し32を引き出す際の障害物が少ないので使い勝手がよい。
【0035】
また、キッチンカウンター2のベース部22は、コンロ付き流し台5の通路13側の第2側部5dを覆うサイドパネル41を含む。サイドパネル41は、ベース部22の第1側面板23から延出する。サイドパネル41の高さは、サイドパネル41のベース部22と同じ高さである。コンロ付き流し台5の第2側部5d側には、シンク52が設けられるため、サイドパネル41を設けることで、シンク52からの水はねを防止することができる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、コンロ付き流し台5は、第1側部5cが第1壁11に接し、第2側部5dが第2壁12に接さずに通路13が設けられる対面式カウンターであるとして説明したが、壁部に接していないアイランド式のキッチンカウンターでもよい。
【0037】
また、上記実施の形態では、引き出し32は、キッチンカウンター2に設けられるとしたが、キッチンカウンター2が設けられない場合は、たとえばコンロ付き流し台5の第2側部5d(図1)から通路13側に引き出し可能であればよい。
【0038】
さらに、上記実施の形態では、引き出し32は、側壁35の溝部にレール部39が嵌合することによりスライド移動可能となる構成であるとしたが、このような構成に限定されず、たとえば底面板40が滑りやすい素材で構成されていたり、キャスタにより引き出し可能であってもよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、キッチンカウンター2のベース部22は、ダイニング15側に収納棚49を有するとしたが、収納棚49が設けられずに、単なる板材であってもよい。
【0040】
また、上記実施の形態では、収納部は、キッチンカウンター2あり、キッチン14とダイニング15との間に設けられるとして説明したが、そのような構成に限定されない。以下の実施の形態では、収納構造1の他の構成例について説明する。以下に、実施の形態1との相違点のみ詳細に説明する。
【0041】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る収納構造1Aを示す間取り図である。
【0042】
図8を参照して、本実施の形態の収納構造1Aは、キッチン14aとダイニング15aと洗面室16と浴室17とを備える。キッチン14aおよび洗面室16は、第1壁11aと第2壁12aとの間に位置する。浴室17は第1壁11a、第2壁12aおよび第3壁10との間に位置する。また、キッチン14aは洗面室16に隣接し、洗面室16は浴室17に隣接する。キッチン14aと洗面室16とは、通路13aで結ばれている。キッチン14aと洗面室16との間には、たとえば食器棚(収納部)2aが設けられる。食器棚2aの通路13aと接する側面には、通路13aに引き出し可能な引き出し32aが設けられる。
【0043】
これにより、本実施の形態の引き出し32aには、キッチン14aと洗面室16の両方で使用する物、たとえば食器、洗濯兼用の洗剤、タオルなどを収納することができる。
【0044】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る収納構造1Bを示す間取り図である。
【0045】
図9を参照して、本実施の形態の収納構造1Bは、第1居室18と、第1居室18に隣接する第2居室19とを備える。第1居室18および第2居室19は、もともとは1つの広い居室、たとえば子供部屋であったが、子供の成長に合わせて家具(収納部)2bにより2つの居室に区切ったものである。第1居室18と第2居室19とは、通路13bで結ばれている。第1居室18と第2居室19との間には、家具2bが設けられる。家具2bの通路13bと接する側面には、通路13bに引き出し可能な引き出し32bが設けられる。
【0046】
これにより、本実施の形態の引き出し32bには、第1居室18および第2居室19で兼用して使用するもの、たとえば兄弟で兼用して使用する、洋服やタオルなどの日用品、書籍、文房具などを収納することができる。
【0047】
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4に係る収納構造1Cを示す間取り図である。
【0048】
図10を参照して、本実施の形態の収納構造1は、キッチン14cとリビングダイニング15cとを備える。キッチン14cは、第1壁11c、第2壁12cおよび第3壁10cとの間に位置する。また、キッチン14cはリビングダイニング15cに隣接する。キッチン14cのコンロ付き流し台5は、第1壁11cに接している。キッチン14cとリビングダイニング15cとは、通路13cで結ばれている。キッチン14cとリビングダイニング15cとの間には、キッチンカウンター(収納部)2cが設けられる。キッチンカウンター2cは、コンロ付き流し台5のリビングダイニング15c側の短尺の側面に接している。この収納部2cは、キッチン14cとリビングダイニング15cとを結ぶ通路13cに引き出し可能である。
【0049】
これにより、上述した実施の形態1と同様に、本実施の形態の引き出し32cには、キッチン14cおよびリビングダイニング15cで兼用して使用するものを収納することができる。
【0050】
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1,1A,1B,1C 収納構造、2,2c キッチンカウンター(収納部)、2a 食器棚(収納部)、2b 家具(収納部)、5 コンロ付き流し台、5a 正面部、5b 背面部、5c 第1側部、5d 第2側部、6 仕切り壁、10 第3壁、11,11a,11c 第1壁、12,12a 第2壁、13,13a,13b,13c 通路、14,14a,14c キッチン、15 ダイニング、15c リビングダイニング、16 洗面室、17 浴室、18 第1居室、19 第2居室、21 天板、22 ベース部、23 第1側面板、24 第2側面板、25 仕切り板、26 背面板、29 底面板、27,28,36,44 棚板、29,40 底面板、30 扉板、30a ヒンジ、31 前面板、32,32a,32b,32c 引き出し、33 第3側面板、34 後壁、35 側壁、39 レール部、41 サイドパネル、42 コンセント、43 台座、45 大収納棚部、46,47 小収納棚部、48 扉付き収納棚部、49 収納棚、51 作業部、52 シンク、53 加熱器具、54 足下収納。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10