(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20241213BHJP
【FI】
D06F39/02 A
(21)【出願番号】P 2019143090
(22)【出願日】2019-08-02
【審査請求日】2022-03-04
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】堀田 浩平
(72)【発明者】
【氏名】椎橋 貞人
(72)【発明者】
【氏名】池田 陽祐
(72)【発明者】
【氏名】森田 寛之
【合議体】
【審判長】北村 英隆
【審判官】窪田 治彦
【審判官】永冨 宏之
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107083652(CN,A)
【文献】国際公開第2019/039141(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第1884584(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2017/0233933(US,A1)
【文献】中国実用新案第205893713(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内に設けられた水槽に洗濯処理剤を自動で投入する自動投入装置を備える洗濯機であって、
前記自動投入装置は、前記本体に設けられたタンク収容部と、洗濯処理剤を貯留するものであって前記タンク収容部に着脱可能に装着されるタンクと、前記タンク内から洗濯処理剤を汲出すポンプと、
前記タンク内の洗濯処理剤の液位を検出し、補充を推奨すべき液位に低下した場合にその旨を報知する残量報知装置と、を備え、
前記残量報知装置は、前記タンク内の前記洗濯処理剤の前記液位に応じて揺動するフロートを有し、
前記タンクには、
前記タンク内から外部への液漏れ防止用の逆止弁が設けられており、
前記タンク収容部に対する装着時に前記ポンプの吸込口に接続される接続口が、該タンク底部よりも上方の周壁部であって前記補充を推奨すべき液位よりも高い位置かつ
前記周壁部の下半部に位置する高さに設けられて
おり、
前記フロートは、前記接続口が設けられる側の周壁部に対向する側の周壁部に接する位置で停止する洗濯機。
【請求項2】
前記タンク内には、一端側が前記接続口に接続された吸上げ管が設けられ、前記吸上げ管の他端側が、該タンク内の底部に向けて延びている請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】
前記吸上げ管は、前記接続口に接続される先端部から前記タンクの内方に水平方向に延びる水平管部と、その水平管部から下方に延びる垂下管部とを有して構成され、
前記水平管部の前記接続口と反対側の端部には開口部が設けられていると共に、その開口部がキャップ部材により着脱可能に閉塞されている請求項
2記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばドラム式の洗濯機においては、一般に、本体の上部前部に引出し式の洗剤等収容ケースが設けられ、ユーザが洗濯開始前に洗剤等収容ケースに必要量の洗剤や柔軟仕上剤を収容させておくことにより、洗濯運転時にそれらが給水と共に水槽内に供給される。近年、ユーザの利便性向上の要望に応えるため、手動用の洗剤等収容ケースに加えて、洗剤や柔軟仕上剤などの洗濯処理剤をタンク内に予め複数回分貯留しておき、洗濯運転中に、ポンプの駆動により必要量をタンクから自動的に水槽内へ投入する自動投入装置を設けることが考えられている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した自動投入装置にあっては、洗濯処理剤を貯留するタンクは、タンク収容部に着脱可能に設けられ、洗濯処理剤の補充時等には取外すことができる。そして、タンク収容部への装着状態では、タンクの底部に設けられた洗濯処理剤の出口部が、ポンプの吸入口に接続される。このとき、タンクの出口部には、逆止弁が設けられ、タンクの装着状態では弁が開放し、取外し時には弁が閉じて洗濯処理剤が漏れないように構成されている。
【0005】
しかしながら、上記構成では、長期間に使用に伴い、洗濯処理剤が逆止弁に付着して固着が生じた場合や、逆止弁に異物が挟まった場合などに、逆止弁の機能が阻害されてしまう。そのため、タンクを取外した際に、タンク内に残っていた洗濯処理剤が外部に漏れてしまう虞がある。
そこで、洗濯処理剤の自動投入装置を備えるものにあって、洗濯処理剤を収容するタンクを取出した際の洗濯処理剤の外部への漏れの防止効果に優れる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の洗濯機は、本体内に設けられた水槽に洗濯処理剤を自動で投入する自動投入装置を備えるものであって、前記自動投入装置は、前記本体に設けられたタンク収容部と、洗濯処理剤を貯留するものであって前記タンク収容部に着脱可能に装着されるタンクと、前記タンク内から洗濯処理剤を汲出すポンプと、前記タンク内の洗濯処理剤の液位を検出し、補充を推奨すべき液位に低下した場合にその旨を報知する残量報知装置と、を備え、前記残量報知装置は、前記タンク内の前記洗濯処理剤の前記液位に応じて揺動するフロートを有し、前記タンクには、前記タンク収容部に対する装着時に前記ポンプの吸込口に接続される接続口が、該タンク底部よりも上方の周壁部であって前記補充を推奨すべき液位よりも高い位置かつ前記フロートが停止する液位よりも低い位置に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態を示すもので、ドラム式洗濯機の外観を示す斜視図
【
図3】収容ケースの引出し状態で示す給水機構部分の上面図
【
図6】報知液位となった様子を示す洗剤タンク部分の縦断右側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、ドラム式の洗濯機に適用した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る洗濯機としてのドラム式洗濯機の外観を示している。ここで、ドラム式洗濯機の外箱を構成する本体1は、ほぼ矩形箱状をなし、本体1の前面部には、ほぼ中央部に位置して、衣類が出し入れされる円形状の出入口2が設けられていると共に、その出入口2を開閉するため扉3が開閉可能に取付けられている。
【0009】
本体1の上面部の前部右部には、電源スイッチ4や操作パネル5が設けられている。図示はしないが、この操作パネル5には、スタートキーやユーザが洗濯運転コースの設定等を行うための各種操作キーが設けられている。このとき、ユーザは、洗濯運転を実行させるにあたって、後述する自動投入装置17により自動で洗濯処理剤即ち洗剤及び柔軟仕上剤を投入するか、或いは、手動供給機構19を用いて手動で1回分の洗剤や柔軟仕上剤を投入するかを、操作パネル5上で選択操作できる。この操作パネル5には、表示部6が設けられており、図示はしないが、実行されるべき洗濯運転の洗濯コースや洗濯運転時間等の必要な表示が行われる。また、表示部6には、後述するタンク31、32内の洗剤、柔軟仕上剤の量が残り少ない旨の文字表示による報知も行われる。
【0010】
図示はしないが、本体1内には、前面が開口したほぼ円筒状をなし前記出入口2に連通し洗濯水が溜められる水槽が、弾性支持機構を介して弾性的に支持されて設けられている。前記水槽内には、衣類が収容される収容槽としてのドラムが設けられる。このドラムは、前記水槽よりもやや径小な円筒状をなし、その背面側中心部が、ドラムモータ等からなる駆動機構に接続されて回転駆動される。また、本体1内には、水槽の左上部に位置して該水槽内への給水を行うための給水機構8が設けられている。この給水機構8については後述する。水槽の底部には排水口が設けられており、その排水口に、排水弁を介して排水管が接続されている。
【0011】
尚、これも図示はしないが、前記本体1内には、前記水槽ひいてはドラム内に、乾燥用の温風を循環供給するための乾燥機構が設けられる。この乾燥機構は、水槽の外部において風路を形成する乾燥風循環ダクトを備えると共に、その途中部に、循環風の除湿及び加熱を行って乾燥風を生成する乾燥ユニットを備えている。乾燥ユニットは、例えばケース内にヒートポンプ及び送風装置を組込んで構成されている。更に、本体1内には、水槽内の水位を検出する水位センサ、ドラム内の温度を検出する温度センサ、ドラムモータの回転位置を検出する回転センサ等の各種センサも設けられている。
【0012】
ここで、前記給水機構8、自動投入装置17、手動投入機構19について述べる。
図2、
図3にも示すように、給水機構8は、本体1内の左側上部の後部に設けられた給水弁ユニット12、本体1内の左側上部の前部に設けられた注水ケース13、給水弁ユニット12から注水ケース13につながる自動用給水経路14及び手動用給水経路15、注水ケース13から水槽内に給水を行うための給水ホース16等を備えている。
【0013】
そして、本体1内の左側上部には、前記給水機構8と共に、洗濯処理剤としての液体洗剤及び柔軟仕上剤を、注水ケース13を通して水槽内に自動で投入するための自動投入装置17が設けられている。更に、本実施形態では、ユーザが予め1回分の洗濯処理剤としての洗剤(液体、粉末)及び柔軟仕上剤を、手動用収容部としての収容ケース18に投入しておくと、それら洗剤や柔軟仕上剤を給水と共に水槽内に供給する手動投入機構19が組込まれている。
【0014】
前記給水弁ユニット12は、
図2及び
図3に示すように、フレーム12aに、電磁的に開閉動作する複数個の給水弁を備えている。本実施形態では、フレーム12aの上段に位置して、自動用給水弁21と手動洗剤用給水弁22とが左右に設けられている(
図3参照)と共に、下段に位置して、手動柔軟剤用給水弁20(
図2参照)が設けられている。また、
図1にも示すように、給水弁ユニット12の上部には、接続管23が本体1の上面に露出するように設けられ、この接続管23に、給水源としての水道の蛇口が接続される。詳しく図示はしないが、接続管23は、下方で3つに分岐して各給水弁20~22の入口部に夫々接続されている。
【0015】
また、前記自動用給水弁21の出口部が、自動用給水経路14の入口部に接続されている。手動洗剤用給水弁22の出口部が、手動用給水経路15のうちの洗剤用流路の入口部に接続され、手動柔軟剤用給水弁20の出口部が、手動用給水経路15のうちの柔軟剤用流路の入口部に接続されている。これら自動用給水経路14及び手動用給水経路15については後述する。尚、
図3に示すように、給水弁ユニット12の右側には、風呂の残り湯等を汲み上げるための風呂水ポンプ24が組込まれている。
【0016】
前記注水ケース13は、
図2、
図3に示すように、プラスチックから上面が開口した矩形箱状に構成され、本体1内の上部前面側の左端部に配置されている。注水ケース13の上面開口部には、手動用給水経路15を構成する流路形成部材25が配置されている。尚、
図3には示されていないが、流路形成部材25の上面は蓋部材で覆われる。前記注水ケース13の底部は、後方に向けて緩やかに下降傾斜しており、その後端部下部には、前記給水ホース16の先端部が接続され、給水ホース16の後端部が、図示しない水槽の給水口に接続されている。この注水ケース13の前面には、前記収容ケース18が出し入れされる開口部が設けられ、その開口部が、本体1内の前面左上部の開口部に臨んでいる。
【0017】
前記収容ケース18は、
図3に示すように、プラスチックから構成され、共に上面が開放し前後にやや長い薄型容器状をなす手動用洗剤収容部18aと、手動用柔軟剤収容部18bとを、左右に並んで一体的に有している。手動用洗剤収容部18aには、例えば1回分の洗剤、この場合液体洗剤又は粉末洗剤が収容され、手動用柔軟剤収容部18bには、ソフターと称される1回分の柔軟仕上剤が必要に応じて収容される。尚、詳しく図示はしないが、手動用洗剤収容部18aは後端部が開放されて洗剤の排出部とされている。また、手動用柔軟剤収容部18bは、いわゆるサイフォン式の排出部を有している。
【0018】
前記収容ケース18は、注水ケース13内に前面側から出し入れ可能に設けられたいわゆる引出式とされている。このとき、
図1に示すように、収容ケース18の前端部には、手掛け部26aを有する前扉26が連結されている。収容ケース18は、前扉26が本体1内の前面左上部の開口部を閉塞する収納位置(
図1参照)と、その収納位置から前方に引き出された引出し位置(
図3参照)との間で出し入れ可能とされている。前記収容ケース18は、その収納位置では、注水ケース13内の上部に配置されるようになっている。
【0019】
前記手動用給水経路15は、
図3に示すように、前記給水弁ユニット12の前部から一旦右側に延び、後述する自動投入装置17のタンク収容部分の右側部を迂回するように前方に延び、その後左側に折れ曲がって注水ケース13の上部に至るように設けられている。上記したように、この手動用給水経路15は、プラスチック製の流路形成部材25の上面がリブによって仕切られることにより、洗剤用流路27と柔軟剤用流路28との2つの流路を有して構成される。
【0020】
そのうち洗剤用流路27は、入口部27aが前記手動洗剤用給水弁22の出口部に接続され、注水ケース13の上部の左側部位即ち収容ケース18の手動用洗剤収容部18aの上方まで延び、左右部において前後に並んで設けられた複数の小径の散水孔27bを有している。また、柔軟剤用流路28は、入口部28aが手動柔軟剤用給水弁20の出口部に接続され、注水ケース13の上部の右側部位即ち収容ケース18の手動用柔軟剤収容部18bの上方まで延び、前後に並んでやや大きい3個の注水穴28bを有している。
【0021】
以上の構成により、手動供給機構19が構成される。この手動供給機構19にあっては、手動洗剤用給水弁22が開放されると、接続管23から供給された水道水が手動用給水経路15の洗剤用流路27を通り、散水孔27bから収容ケース18の手動用洗剤収容部18aにシャワー状に注水される。手動用洗剤収容部18aに供給された水は、収容されている洗剤を溶かしながら、注水ケース13底部に流れ、給水ホース16を通って水槽内に供給される。
【0022】
また、この手動供給機構19にあっては、手動柔軟剤用給水弁20が開放されると、接続管23から供給された水道水が手動用給水経路15の柔軟剤用流路28を通り、注水穴28bから収容ケース18の手動用柔軟剤収容部18bに注水される。手動用柔軟剤収容部18bに供給された水は、収容されている柔軟仕上剤を溶かしながら、注水ケース13から給水ホース16を通って水槽内に供給される。
【0023】
ここで、前記自動投入装置17について述べる。自動投入装置17は、
図2、
図3等に示すように、前記注水ケース13の後側に設けられたタンク収容部としてのタンクケース29と、その後部に設けられたポンプ30とを備えている。タンクケース29は、上面が開放し前後にやや長いほぼ矩形箱状をなし、
図1に示すように、タンクケース29内には、共に前後方向に細長い矩形箱状をなす洗剤タンク31と柔軟仕上剤タンク32とが、左右に並んで上方への取出し可能、即ち着脱可能に設けられている。
【0024】
この場合、洗剤タンク31内には、複数回分の洗濯に使用可能な液体洗剤が収容され、柔軟仕上剤タンク32内には、複数回分の洗濯に使用可能な柔軟仕上剤が収容される。
図1に示すように、本体1の上面には、タンクケース29の上面に対応した出し入れ口33が設けられると共に、その出し入れ口33を開閉する蓋34が設けられている。ユーザは、蓋34を開放させて、洗剤タンク31、柔軟仕上剤タンク32を上方に取出すことにより、洗剤、柔軟仕上剤の補充作業を行うことができる。これら洗剤タンク31及び柔軟仕上剤タンク32の詳細な構成については後述する。
【0025】
前記ポンプ30は、
図3にしめすように、左右2つの吸込口30a、30bを前向きに有すると共に、左右2つの吐出口(図示せず)を下向きに有しており、モータを駆動源として構成されている。このポンプ30は、モータの回転方向(通電方向)の切替により、液体を吸い込む吸込口30a、30b及び吐出する吐出口を切替える構成とされている。このポンプ30の2個の吐出口は、後述する自動用給水経路14の途中の吐出部の上部に配置されている。
【0026】
このとき、ポンプ30の一方即ち左側の吸込口30aが洗剤タンク31側に接続され、モータの一方向の回転により洗剤タンク31内の洗剤を汲み上げて一方即ち左側の吐出口から吐出するように構成されている。ポンプ30の他方即ち右側の吸込口30bが柔軟仕上剤タンク32側に接続され、モータの他方向の回転により柔軟仕上剤タンク32内の柔軟仕上剤を汲み上げ、他方即ち右側の吐出口から吐出するように構成されている。ポンプ30の駆動時間によって、洗剤や柔軟仕上剤の吐出量、即ち自動用給水経路14の途中の吐出部への供給量が制御される。ポンプ30の吸込口30a、30bとタンク31、32との接続構造についても後述する。
【0027】
前記自動用給水経路14は、
図2等に示すように、第1の継手部材35と、第2の継手部材36と、それらを接続する連結ホース37とを備えている。そのうち第1の継手部材35は、前記給水弁ユニット12と前記タンクケース29との間の下部に位置して設けられ、左右にやや横長で上下に薄型の矩形箱状をなすケース部35aと、入口管35bと、出口管部35cとを有して構成されている。
【0028】
このとき、図示はしないが、ケース部35aの上面に前記ポンプ30の吐出口が接続され、洗濯処理剤が落下するケース部35a内が吐出部とされており、この部分が、洗濯処理剤と水とが混合される混合空間38とされている。前記入口管35bは、ケース部35aの上面右側の後端部から上方に延びて構成され、その上端部である自動用給水経路14の入口端部が、前記自動用給水弁21の出口部に接続されている。また、前記出口管部35cは、ケース部35aの前面左端部から前方に突出するように設けられている。
【0029】
これにて、ポンプ30による洗濯処理剤の吐出部であるケース部35aの混合空間38が、前記入口管35bの上端の入口端部よりも低い位置に配置されている。また、本実施形態では、入口管35bよりも出口管部35cの方が、流路径が大きく構成されている。尚、詳しく図示はしていないが、ケース部35aの内底部は、左側前部の出口管部35c部分に向けて緩やかに下降傾斜しており、混合空間38内の液体は全て出口管部35cから排出されるようになっている。
【0030】
前記第2の継手部材36は、上面から見てL字状に構成され、一端が前記注水ケース13の周壁部である左側壁部の下部に設けられた接続孔に接続され、自動用給水経路14の出口端部を構成する。図示はしないが、前記接続孔は、前記収容ケース18よりも下方に位置している。第2の継手部材36の他端側は、注水ケース13の側壁に沿って後方向きに配置され、
図2に示すように、前記第1の継手部材35の出口管部35cと、第2の継手部材36の他端側との間が前記連結ホース37で接続されている。尚、前記第2の継手部材36は、前記出口管部35cよりもやや低い位置に設けられ、連結ホース37は前方に向けて緩やかに下降傾斜している。
【0031】
これにより、自動用給水経路14においては、前記自動用給水弁21が開放されると、接続管23から供給された水道水が、第1の継手部材35の入口管35bから、ケース部35a即ち混合空間38内に流入し、吐出部に洗剤或いは柔軟仕上剤が供給されている場合にはそれらと混合される。混合された洗濯水は、出口管部35cから排出され、連結ホース37を通り、第2の継手部材36を通して接続孔13aから注水ケース13内の下部に流入する。そして、収容ケース18の下方を後方へ流れ、給水ホース16を通って水槽内に供給される。
【0032】
これにて、自動投入装置17は、ポンプ30の駆動により、洗剤タンク31内に収容されていた洗剤を、所要量だけ吐出部に供給することができ、また、柔軟仕上剤タンク32内に収容されていた柔軟仕上剤を、所要量だけ吐出部に供給することができる。ポンプ30の駆動によって吐出部に洗剤或いは柔軟仕上剤が供給されている状態で、前記自動用給水弁21がオンされて自動用給水経路14に給水がなされると、その水は吐出部において洗剤或いは柔軟仕上剤と混合され、それら洗剤或いは柔軟仕上剤を溶かしながら洗濯水となって流れ、注水ケース13を通って水槽内に供給される。
【0033】
さて、前記洗剤タンク31及び柔軟仕上剤タンク32について、
図4~
図7も参照して述べる。尚、これら洗剤タンク31及び柔軟仕上剤タンク32は、幅寸法が異なる、つまり洗剤タンク31の方が柔軟仕上剤タンク32よりも容量がやや大きく構成されているだけで、同等の構成を備えている。従って、
図4~
図7では、代表させて洗剤タンク31を示しており、以下、この洗剤タンク31について説明することとする。
【0034】
この洗剤タンク31は、例えばプラスチックから側面が正方向に近く幅寸法がやや狭いほぼ矩形箱状に構成されている。
図4~
図6に示すように、この洗剤タンク31の上面には、前部に位置して補充用の開口部31aが形成されており、この開口部31aを開閉する蓋体39が開閉可能に取付けられている。また、洗剤タンク31の前面側の上端部には、着脱用の手掛け部40が一体に設けられている。これにより、ユーザは、本体1の蓋34を開放し、手掛け部40をつかんで洗剤タンク31をタンクケース29から上方に取外し、蓋体39を開放して開口部31aから洗剤の補充を行い、その後蓋体39を閉塞して再びタンクケース29に装着するといった作業を行うことができる。
【0035】
図4~
図6に示すように、前記洗剤タンク31の周壁部である後面側の下半部は、後方に凸となる膨出部31bが設けられ、この膨出部31bの上部寄り部分に、接続口41が設けられている。前記タンクケース29に対する洗剤タンク31の装着状態では、接続口41に、前記ポンプ30の吸込み口30aの先端が、相対的に差込まれて接続されるようになっている。従って、接続口41は、洗剤タンク31の底部よりも上方の周壁部に位置して設けられている。またこのとき、
図6に示すように、接続口41は、後述する報知液位Lよりも高い位置に設けられている。尚、
図5、
図6に示すように、洗剤タンク31内には、洗剤中に含まれていたごみ等がポンプ30により吸込まれることを防止するために、網状のフィルタ部材53が設けられている。
【0036】
図5~
図7に示すように、洗剤タンク31内には、ポンプ30が該洗剤タンク31内部の洗剤を吸い上げるための吸上げ管42が設けられている。この吸上げ管42は、逆L字型或いはT字型に構成され、一端側が前記接続口41に接続され、他端側が、該洗剤タンク31内の底部に向けて延び、下端が底部近傍で開口している。より具体的には、
図7に示すように、吸上げ管42は、接続口41に接続される先端部から洗剤タンク31の内方即ち前方に向けて水平方向に延びる水平管部43と、その水平管部43に連通し、該水平管部43の前部下面から洗剤タンク31内の底部近傍まで下方に延びる垂下管部44とを一体的に有して構成されている。
【0037】
このとき、
図7に示すように、水平管部43の接続口41とは反対側の端部即ち前端部は、開口部43aとされているのであるが、水平管部43の前端部には、その開口部43aを閉塞するための、円筒状のキャップ部材45が、着脱可能に取付けられている。この場合、キャップ部材45は、その外周壁に複数個の係合穴45aが設けられており、これら係合穴45aが、水平管部43の外周面に設けられた複数個の爪部43bに夫々係合することにより、水平管部43の前端部に装着されるようになっている。
【0038】
そして、本実施形態では、吸上げ管42の前記水平管部43の内部には、洗剤タンク31内から外部への液漏れ防止用の逆止弁46が組み込まれている。このとき、水平管部43には、該水平管部43内を前後二分するように、開口部47aを有する仕切壁47が設けられている。逆止弁46は、前後方向に移動して前記開口部47aを開閉する弁体46aと、この弁体46aを後方即ち開口部47aを閉塞する方向に付勢するコイルばね48とを有して構成されている。コイルばね48は、弁体46aと前記キャップ部材45との間に設けられている。また、前記弁体46aは、後方に延びる押込みピン46bを一体に有している。
【0039】
これにて、洗剤タンク31が、タンクケース29から取外されている状態、つまり、接続口41にポンプ30の吸込口30aが接続されていない状態では、コイルばね48のばね力により、逆止弁46の弁体46aが仕切壁47に圧接して開口部47aを閉塞し、水平管部43と垂下管部44との間の連通が遮断される。これに対し、洗剤タンク31がタンクケース29に装着され、接続口41にポンプ30の吸込口30aが接続されている状態では、吸込口30aが押込みピン46bを前方に押込み、コイルばね48のばね力に抗して逆止弁46の弁体46aが前方に移動して開口部47aを開放させ、以て水平管部43と垂下管部44との間が連通される。
【0040】
更に、
図5、
図6に示すように、洗剤タンク31内の洗剤の液位を検出し、補充を推奨すべき液位即ち報知液位Lに低下した場合にその旨を報知する残量報知装置49が設けられる。本実施形態では、残量報知装置49は、洗剤タンク31内に揺動レバー50を設けると共に、タンクケース29の底部に磁気センサ51を設けて構成される。前記揺動レバー50は、その上端部が、洗剤タンク31内の側壁部の上端後部に回動可能に枢支され、下部が斜め前方に延びている。この揺動レバー50の下端部には、矩形板状のフロート部50aが一体に設けられており、このフロート部50aに永久磁石52が取付けられている。
【0041】
前記フロート部50aは、液面がその中心部分に来るように、洗剤の液面に浮くフロートとして機能し、これにより、揺動レバー50が洗剤タンク31内の洗剤の液面の高さに応じて、
図5に実線で示す位置と想像線で示す位置との間で揺動する。この場合、
図5に示すように、洗剤タンク31内の洗剤の液位が、液位L0以上である場合には、揺動レバー50は、フロート部50aは前壁に接する位置で停止している。洗剤タンク31内の洗剤が、液位L0以下に低下するとフロート部50aが下降し、
図6に示すように、洗剤の補充を推奨すべき液位である報知液位Lまで低下すると、磁気センサ51が永久磁石52を検知する。このとき、磁気センサ51の検出信号は、図示しない制御装置に入力される。
【0042】
これにて、残量報知装置49により、洗剤タンク31内の洗剤が、洗剤の補充を推奨すべき報知液位L以下に低下したことが検出され、この検出に応じて、ユーザに対する報知、例えば表示部6における洗剤の補充を促す表示が行われる。尚、上記したように、接続口41は、前記報知液位Lよりも高い位置に設けられている。また、別途の図示や説明は省略するが、柔軟剤タンク32についても、上記洗剤タンク31と同等の構成を備え、柔軟剤タンク32の報知液位Lよりも高い位置に設けられた接続口41にポンプ30の吸込口30bが接続され、また、残量報知装置49により、柔軟剤タンク32内の柔軟仕上剤の液位が報知液位Lに低下した場合に報知が行われる。
【0043】
尚、上記制御装置は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成され、洗濯機全体の制御を行う。制御装置は、操作パネル5においてユーザにより設定される運転コース等に応じて、各種センサからの入力信号や予め記憶された制御プログラムに基づいて、前記給水弁ユニット12の各給水弁21、21、22、自動投入装置17のポンプ30、ドラムモータ、排水弁、乾燥ユニット等を制御する。これにて、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程からなる洗濯運転や、乾燥運転を自動で実行する。これら洗濯運転や乾燥運転の各行程の詳細については、周知であるのでここでは説明を省略する。また、上記したように、制御装置は、残量報知装置49により、洗剤或いは柔軟仕上剤が報知液位L以下に低下したことを検出した場合に、その旨の報知即ち表示部6への表示を行う。
【0044】
本実施形態では、ユーザは、洗濯運転を実行させるにあたって、自動投入装置17により自動で洗剤及び柔軟仕上剤を投入するか、或いは、手動投入機構19の収容ケース18を用いて手動で1回分の洗剤や柔軟仕上剤を投入するかを、操作パネル5上で選択操作する。制御装置は、洗剤及び柔軟仕上剤の自動投入が選択されている場合には、洗い行程の給水開始前に、自動投入装置17により所要量の洗剤を吐出部に供給し、その後、自動用給水弁21をオンして給水を実行する。また、最終のためすすぎ行程の前に、自動投入装置17により所要量の柔軟仕上剤を供給部に供給しておき、その後、自動用給水弁21開放して給水を行う。尚、給水は、ドラム内の布量検知の結果に基づいて、水槽内の水位が布量に応じたものとなるように行われる。
【0045】
次に、上記構成の洗濯機の作用・効果について述べる。上記自動投入装置17を使用する準備として、ユーザは、洗剤タンク31内に洗剤を収容させておくと共に、柔軟仕上剤タンク32に柔軟仕上剤を収容させておく。洗濯機において洗濯運転を実行させるにあたっては、ユーザは、電源スイッチ4を操作して電源をオンし、ドラム内に衣類を収容する。また、操作パネル5により運転コースを選択する。これと共に、洗剤及び柔軟仕上剤の自動投入及び手動投入のいずれかを選択することができる。制御装置は、洗濯運転がスタートされると、洗濯機の各機構を制御し、周知の洗い、すすぎ、脱水の各行程からなる洗濯運転を自動で実行する。
【0046】
このとき、洗剤の自動投入が選択されている場合には、洗い行程の給水開始前に、自動投入装置17のポンプ30を制御することにより、吸込口30aから洗剤タンク31内の洗剤が吸込まれる。このとき、ポンプ30の吸込口30aが、洗剤タンク31の接続口41に接続つまり挿入されていることにより、押込みピン46bが押込まれて逆止弁46が開放しており、洗剤タンク31の底部において、吸上げ管42の垂下管部44の下端から洗剤が吸上げられ、水平管部43を通って吸込まれる。所定時間のポンプ30の駆動により、自動用給水経路14の途中の吐出部即ち混合空間38に所要量の洗剤が供給される。
【0047】
その後、自動用給水弁21が開放されると、給水源からの水が自動用給水経路14に供給される。このとき、第1の継手部材35の入口管35bから、ケース部35aの混合空間38内に流入し、吐出部に供給されている洗剤と混合される。混合された洗濯水は、出口管部35cから連結ホース37を通り、第2の継手部材36を通して接続孔13aから注水ケース13内の下部に流入する。そして、収容ケース18の下方を後方へ流れ、給水ホース16を通って水槽内に供給される。これにて、洗剤を水に溶かした洗濯水が、水槽に自動で給水され、洗い行程が実行される。
【0048】
この後、行程が進み、最後のためすすぎ行程の給水の前になると、自動投入が選択されている場合には、自動投入装置17のポンプ30が逆方向に駆動され、今度は吸込口30bから柔軟剤タンク32内の柔軟仕上剤が、同様に吸上げ管42を通して吸込まれる。所定時間のポンプ30の駆動により、自動用給水経路14の途中の吐出部即ち混合空間38に所要量の柔軟仕上剤が供給される。この後、自動用給水弁21が開放され、自動用給水経路14を流れる水が、混合空間38部分で柔軟仕上剤を溶かしながら流れ、柔軟仕上剤を含んだ洗濯水が、注水ケース13を通って水槽内に給水され、最後のためすすぎ行程が実行される。この後、脱水行程等が実行される。
【0049】
ここで、自動投入装置17によって、洗剤や柔軟仕上剤を自動で投入しながら洗濯運転を行うことを繰返していくと、洗剤タンク31内の洗剤や柔軟剤タンク32内の柔軟仕上剤は次第に減少していく。上記したように、残量報知装置49により、洗剤タンク31内の洗剤が、洗剤の補充を推奨すべき報知液位L以下に低下したことが検出されると、表示部6に洗剤の補充を促す表示がなされ、ユーザに対する報知が行われる。柔軟剤タンク32内の柔軟仕上剤の液位が報知液位Lに低下した場合にも、同様に、表示部6に柔軟仕上剤の補充を促す表示がなされる。
【0050】
ユーザが、表示部6における洗濯処理剤の補充を促す報知を見た場合、或いは、ユーザが経験的にそろそろ補充の必要があると感じた場合には、タンク31、32内の洗濯処理剤の補充作業を行う。今、ユーザが、洗剤タンク31に洗剤を補充する場合、本体1上面の蓋34を開放し、洗剤タンク31を上方に取外し、蓋体39を開けて洗剤を補充し、その後再びタンクケース29内に装着する。このとき、洗剤タンク31の接続口41が、該タンク31の底部でなく、それよりも上方の周壁部に位置して、つまり比較的高い位置に設けられている。
【0051】
従って、洗剤タンク31をタンクケース29から取外した際に、洗剤タンク31内に洗剤が残っていた場合でも、その液位が、接続口41の位置より上になることはごく稀となり、ほとんどの場合で、洗剤の液位は、接続口41の位置より低くなる。これにより、洗剤が接続口41から漏れ出てしまうことが防止される。また、洗剤タンク31をタンクケース29から取外した状態では、接続口41からポンプ30の吸込口30aが外れ逆止弁46が閉塞状態にあるので、漏れをより一層効果的に防止できる。尚、柔軟剤タンク32の場合も、同様に補充作業を行うことができ、同様に、柔軟仕上剤が接続口41から漏れ出てしまうこと効果的に防止される。
【0052】
このように本実施形態によれば、自動投入装置17のタンク31、32における洗濯処理剤の出口である接続口41を、タンク31、32の底部でなく、それよりも上方の周壁部に位置して設ける構成とした。この結果、本実施形態によれば、洗濯処理剤の自動投入装置17を備えるものにあって、接続口41は比較的高い位置にあるので、洗濯処理剤を収容するタンク31、32を取出した際の洗濯処理剤の外部への漏れの防止効果に優れるという優れた効果を得ることができる。
【0053】
特に本実施形態では、タンク31、32内の洗濯処理剤の液位を検出し、液位が補充を推奨すべき報知液位Lに低下した場合にその旨を報知する残量報知装置49を設け、接続口41を、前記報知液位Lよりも高い位置に設ける構成とした。これにより、ユーザによりタンク31、32が取出されるのは、洗濯処理剤の液位が、接続口41の位置より低くなっている場合がほとんどになり、洗濯処理剤が接続口41から漏れ出てしまうことを防止する効果をより一層高いものとすることができる。
【0054】
更に、本実施形態では、タンク31、32内に、一端側が接続口41に接続され、他端側が、該タンク31、32内の底部に向けて延びる吸上げ管42を設ける構成とした。これにより、接続口41がタンク31、32の比較的高い位置にあったとしても、吸上げ管42によって、タンク31、32内の底部の洗濯処理剤をポンプ30により汲み上げることが可能となる。ひいては、タンク31、32の内容積を十分に使うことができる。
【0055】
また本実施形態では、吸上げ管42の内部に、タンク31、32内から外部への液漏れ防止用の逆止弁46を設ける構成とした。これにより、逆止弁46による漏れ防止効果が併せて期待できるので、漏れの防止効果をより一層高めることができる。尚、逆止弁46だけで漏れ防止を行う場合には、長期間に使用に伴い、洗濯処理剤が逆止弁に付着して固着が生じたち、逆止弁に異物が挟まった場合などに、逆止弁の機能が阻害されてしまう虞がある。ところが、本実施形態では、接続口41の構成自体で漏れ防止効果を得るようにしているので、逆止弁46を設けたことによる漏れ防止効果を加算することができる。
【0056】
このとき本実施形態では、吸上げ管42の水平管部43の接続口41とは反対側に開口部43aを設け、その開口部43aをキャップ部材45により着脱可能に閉塞する構成とした。これにより、キャップ部材45を取外すことにより、水平管部43の内部のメンテナンス、具体的にはパッキンの破損等の不具合に対する逆止弁46の修理交換等を容易に行うことができる。
【0057】
尚、上記実施形態では、洗剤タンク及び柔軟剤タンクを、幅狭の矩形箱状に構成したが、タンクの形状や構造等についても、様々な変形が可能である。接続口を、タンクの前後左右いずれの周壁部に設ける構成としても良い。吸上げ管の構成としても、種々変更でき、逆止弁を備えないものであっても良い。洗剤タンクと柔軟仕上剤タンクとを備える構成としたが、洗濯処理剤としての洗剤のみ或いは柔軟仕上剤のみを自動で供給する構成としても良い。残量検知装置の構成としても、光センサを用いるものや、静電容量センサを用いるもの等であっても良い。
【0058】
更に、上記実施形態では、水平管部43を水平に延びる形態で設けたが、水平管部とは水平方向の管という意味であって、水平方向に対して斜めに延びていても良い。自動投入装置の全体的な構成としても、上記した実施形態に限定されるものではなく、例えば洗剤の移送に用いるポンプとしてピストンポンプを採用したものであっても良く、また電磁弁の開閉によって洗剤を供給するもの等でも良い。自動用給水経路の構成としても様々な変形が可能である。その他、上記実施形態では、乾燥機能付きのドラム式洗濯機に適用するようにしたが、いわゆる縦軸型の洗濯機に適用することもでき、乾燥機能を備えていない洗濯機であっても良い。
【0059】
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0060】
図面中、1は本体、8は給水機構、12は給水弁ユニット、13は注水ケース、14は自動用給水経路、15は手動用給水経路、17は自動投入装置、18は収容ケース、19は手動供給機構、20は手動柔軟剤用給水弁、21は自動用給水弁、22は手動洗剤用給水弁、23は接続管、29はタンクケース(タンク収容部)、30はポンプ、30a、30bは吸込口、31は洗剤タンク(タンク)、32は柔軟仕上剤タンク(タンク)、33は出し入れ口、34は蓋、39は蓋体、41は接続口、42は吸上げ管、43は水平管部、43aは開口部、44は垂下管部、45はキャップ部材、46は逆止弁、49は残量検知装置、50は揺動レバー、50aはフロート部、51は磁気センサ、52は永久磁石を示す。