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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】断熱箱体および断熱箱体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/08 20060101AFI20241213BHJP
   F25B 7/00 20060101ALI20241213BHJP
   F25B 1/00 20060101ALI20241213BHJP
   F25B 43/00 20060101ALI20241213BHJP
   F28D 9/00 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
F25D23/08 Y
F25D23/08 C
F25B7/00 D
F25B1/00 321A
F25B1/00 331Z
F25B43/00 L
F28D9/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021004773
(22)【出願日】2021-01-15
(65)【公開番号】P2022109458
(43)【公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-10-18
(73)【特許権者】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】PHCホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】豊岡 峻
【審査官】庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-040379(JP,U)
【文献】実公昭59-034870(JP,Y2)
【文献】国際公開第2018/008446(WO,A1)
【文献】中国実用新案第211499404(CN,U)
【文献】特開2000-105047(JP,A)
【文献】特開平10-300330(JP,A)
【文献】国際公開第2018/216464(WO,A1)
【文献】特開2005-114354(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 7/00
F25D 1/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁に開口部を有する外箱と、
前記外箱の内側に間隔を空けて収容された内箱と、
前記開口部を介して取り出し可能に、前記外箱と前記内箱との間に配置された熱交換器と、
前記外箱と前記内箱との間に、前記熱交換器が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材と、
前記熱交換器を覆う第2断熱部材と、を備えている、 断熱箱体。
【請求項2】
底壁に開口部を有する外箱と、
前記外箱の内側に間隔を空けて収容された内箱と、
前記開口部を介して取り出し可能に、前記外箱と前記内箱との間に配置された熱交換器と、
前記外箱と前記内箱との間に、前記熱交換器が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材と、
前記熱交換器を覆う可撓性を有するシートと、を備えている、
断熱箱体。
【請求項3】
底壁に開口部を有する外箱と、
前記外箱の内側に間隔を空けて収容された内箱と、
前記開口部を介して取り出し可能に、前記外箱と前記内箱との間に配置された熱交換器と、
前記外箱と前記内箱との間に、前記熱交換器が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材と、
メッシュ部材によって構成され、前記熱交換器を収納する収納箱体と、を備えている、
断熱箱体。
【請求項4】
底壁に開口部を有する外箱と、
前記外箱の内側に間隔を空けて収容された内箱と、
前記開口部を介して取り出し可能に、前記外箱と前記内箱との間に配置された熱交換器と、
前記外箱と前記内箱との間に、前記熱交換器が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材と、を備え、
前記熱交換器は、二元冷凍回路における低温側冷凍回路の低温側冷媒と高温側冷凍回路の高温側冷媒とを熱交換させる、
断熱箱体。
【請求項5】
底壁に開口部を有する外箱と、
前記外箱の内側に間隔を空けて収容された内箱と、
前記開口部を介して取り出し可能に、前記外箱と前記内箱との間に配置された熱交換器と、
前記外箱と前記内箱との間に、前記熱交換器が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材と、を備え、
前記熱交換器は、
凝縮器から流出した気液2相冷媒が流入し、前記気液2相冷媒を気相冷媒および液相冷媒に分離する気液分離器を有する冷媒回路に適用され、
前記気液分離器から流出した前記気相冷媒と前記気液分離器から流出した前記液相冷媒とが熱交換する第1熱交換部、および、前記第1熱交換部から流出した前記気相冷媒と蒸発器から流出した戻り冷媒とが熱交換する第2熱交換部を有している、
断熱箱体。
【請求項6】
記第2断熱部材を覆う可撓性を有するシートと、をさらに備えている、
請求項1に記載の断熱箱体。
【請求項7】
前記第2断熱部材は、前記外箱と前記内箱との間において、前記底壁に直交する方向に対して傾斜して配置される、
請求項に記載の断熱箱体。
【請求項8】
前記熱交換器に取り付けられており、かつ、前記開口部に着脱可能に配置されている取付部材をさらに備えている、
請求項1からの何れか1項に記載の断熱箱体。
【請求項9】
前記熱交換器は、プレート式熱交換器である、
請求項1からの何れか1項に記載の断熱箱体。
【請求項10】
前記熱交換器は、二元冷凍回路における低温側冷凍回路の低温側冷媒と高温側冷凍回路の高温側冷媒とを熱交換させる、
請求項1からの何れか1項に記載の断熱箱体。
【請求項11】
前記熱交換器は、
凝縮器から流出した気液2相冷媒が流入し、前記気液2相冷媒を気相冷媒および液相冷媒に分離する気液分離器を有する冷媒回路に適用され、
前記気液分離器から流出した前記気相冷媒と前記気液分離器から流出した前記液相冷媒とが熱交換する第1熱交換部、および、前記第1熱交換部から流出した前記気相冷媒と蒸発器から流出した戻り冷媒とが熱交換する第2熱交換部を有している、
請求項1からの何れか1項に記載の断熱箱体。
【請求項12】
底壁に開口部を有する外箱の内側に間隔を空けて内箱を収容する工程と、
第2断熱部材により覆われた熱交換器を前記開口部から前記外箱と前記内箱との間に取り入れる工程と、
前記外箱と前記内箱との間に第1断熱部材を注入し、発泡充填する工程と、を含む、
断熱箱体の製造方法。
【請求項13】
底壁に開口部を有する外箱の内側に間隔を空けて内箱を収容する工程と、
熱交換器を前記開口部から前記外箱と前記内箱との間に取り入れる工程と、
前記外箱と前記内箱との間に第1断熱部材を注入し、発泡充填する工程と、を含み、
前記熱交換器は、二元冷凍回路における低温側冷凍回路の低温側冷媒と高温側冷凍回路の高温側冷媒とを熱交換させる熱交換器である、
断熱箱体の製造方法。
【請求項14】
底壁に開口部を有する外箱の内側に間隔を空けて内箱を収容する工程と、
熱交換器を前記開口部から前記外箱と前記内箱との間に取り入れる工程と、
前記外箱と前記内箱との間に第1断熱部材を注入し、発泡充填する工程と、を含み、
前記熱交換器は、
凝縮器から流出した気液2相冷媒が流入し、前記気液2相冷媒を気相冷媒および液相冷媒に分離する気液分離器を有する冷媒回路に適用される熱交換器であって、
前記気液分離器から流出した前記気相冷媒と前記気液分離器から流出した前記液相冷媒とが熱交換する第1熱交換部、および、前記第1熱交換部から流出した前記気相冷媒と蒸発器から流出した戻り冷媒とが熱交換する第2熱交換部を有する、
断熱箱体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱箱体および断熱箱体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、冷凍装置の断熱箱体において、断熱箱体の後側面に形成された凹部に、熱交換器が後方から組み込まれる構成が開示されている。熱交換器が組み込まれた後、凹部は、2つの背面パネルによって覆われる。また、凹部は、外箱と内箱との間に発泡材を充填する際に、断熱箱体に治具を配置することによって形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2018/008446号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
断熱箱体においては、熱交換器のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上したいとの要望がある。
【0005】
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、熱交換器のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上できる断熱箱体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本開示における断熱箱体は、底壁に開口部を有する外箱と、外箱の内側に間隔を空けて収容された内箱と、開口部を介して取り出し可能に、外箱と内箱との間に配置された熱交換器と、外箱と内箱との間に、熱交換器が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材と、を備えている。
上述の断熱箱体を実施する場合に、好ましくは、断熱箱体は、熱交換器を覆う第2断熱部材を備えてよい。
【0007】
また、前記目的を達成するために、本開示における断熱箱体の製造方法は、底壁に開口部を有する外箱の内側に間隔を空けて内箱を収容する工程と、第2断熱部材により覆われた熱交換器を開口部から外箱と内箱との間に取り入れる工程と、外箱と内箱との間に第1断熱部材を注入し、発泡充填する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示の断熱箱体および断熱箱体の製造方法によれば、熱交換器のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上できる断熱箱体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の断熱箱体が用いられる冷凍装置の全体構成図
図2】冷凍装置の縦断面図
図3】冷凍回路の回路図
図4】プレート式熱交換器の斜視図
図5】熱交換ユニットの概要図
図6】熱交換ユニットの正面図
図7】断熱箱体の開口部の拡大図
図8】熱交換ユニットの変形例を示す概要図
図9】熱交換ユニットの変形例を示す概要図
図10】冷凍回路の変形例を示す回路図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の断熱箱体が用いられる冷凍装置について、図面を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ冷凍装置1の上方および下方とし、同じく左上側および右下側をそれぞれ冷凍装置1の前方および後方とし、同じく左下側および右上側をそれぞれ冷凍装置1の左方および右方として説明する。
【0011】
冷凍装置1は、例えば、収納室2c1(図2)内の温度が-80℃以下となる超低温フリーザである。冷凍装置1は、図1に示すように、前側を開口する断熱箱体2、断熱箱体2の開口を開閉可能に覆う扉3、冷凍回路4(図3)、および、機械室5を備えている。
【0012】
断熱箱体2は、図2に示すように、前側を開口する収納室2c1を有している。断熱箱体2は、鉄板製の外箱2a、断熱板部材2b、鉄板製の内箱2c、および、第1断熱部材2dを備えている。
【0013】
外箱2aは、前側を開口する直方体状に形成されている。また、外箱2aの底壁2a1には、開口部2a2が形成されている(図2および図7)。開口部2a2は、後述する熱交換ユニット40および第2断熱部材50が通過可能に、かつ、取付部材70が着脱可能に形成されている(詳細は後述する)。
【0014】
断熱板部材2bは、外箱2aの後壁2a3の内面において、内面のおよそ全面を覆うように配置されている。断熱板部材2bは、真空断熱材を用いて構成されている。後壁2a3の内面のおよそ全面を覆うように配置された断熱板部材2bは、断熱箱体2の後壁2a3のおよそ全面からの放熱を抑制するため、断熱箱体2の断熱性能を確実に向上させることができる。
【0015】
内箱2cは、前側を開口する直方体状に形成されている。内箱2cは、外箱2aの内側に間隔を空けて収容される。内箱2cの内側は、収納室2c1を形成する。内箱2cの外表面には、後述する低温側蒸発器26が配置される。また、外箱2aの底壁2a1の開口部2a2は、外箱2aの後壁2a3と内箱2cの後壁2c2との間に臨む位置に形成されている。
【0016】
第1断熱部材2dは、外箱2aと内箱2cとの間に、後述するプレート式熱交換器30を含んで構成されている熱交換ユニット40が配置された状態で、発泡充填される。第1断熱部材2dは、例えば発泡ウレタンである。
【0017】
冷凍回路4は、二元冷凍回路である。冷凍回路4は、図3に示すように、高温側冷凍回路10および低温側冷凍回路20を備えている。
【0018】
高温側冷凍回路10は、高温側圧縮機11、高温側凝縮器12、高温側乾燥器13、高温側減圧器14、高温側蒸発器15、受液器16および高温側熱交換器17を備えている。
【0019】
高温側熱交換器17は2重管によって構成されている。高温側熱交換器17の内管は、高温側減圧器14である。また、高温側蒸発器15は、後述するプレート式熱交換器30を構成する。受液器16は、円筒状に形成されている。
【0020】
高温側圧縮機11から吐出された高温側冷媒が再び高温側圧縮機11に戻るように、上述した各機器が高温側配管18によって接続されている。
【0021】
高温側冷媒は、図3に示す矢印の方向に循環する。具体的には、高温側冷媒は、高温側圧縮機11、高温側凝縮器12、高温側乾燥器13、高温側減圧器14、高温側蒸発器15、受液器16および高温側熱交換器17の外管17aをこの順に流れて、高温側圧縮機11に戻る。
【0022】
低温側冷凍回路20は、低温側圧縮機21、螺旋型熱交換器22、低温側凝縮器23、低温側乾燥器24、低温側減圧器25、低温側蒸発器26および低温側熱交換器27を備えている。低温側乾燥器24は、円筒状に形成されている。螺旋型熱交換器22は、本体管22aおよび螺旋管22bを備えている。
【0023】
本体管22aは、内側に低温側冷媒が流れる円筒状に形成されている。螺旋管22bは、本体管22aに螺旋状に巻き付けられている。
【0024】
低温側熱交換器27は2重管によって構成されている。低温側熱交換器27の内管は、低温側減圧器25である。また、低温側凝縮器23は、後述するプレート式熱交換器30を構成する。
【0025】
低温側圧縮機21から吐出された低温側冷媒が再び低温側圧縮機21に戻るように、上述した各機器が低温側配管28によって接続されている。
【0026】
低温側冷媒は、図3に示す矢印の方向に循環する。具体的には、低温側冷媒は、低温側圧縮機21、螺旋管22b、低温側凝縮器23、低温側乾燥器24、低温側減圧器25、低温側蒸発器26、低温側熱交換器27の外管27a、および、本体管22aをこの順に流れて、低温側圧縮機21に戻る。なお、低温側冷凍回路20における冷凍サイクルによって、低温側蒸発器26において-80℃以下の超低温が得られる。
【0027】
プレート式熱交換器30は、高温側蒸発器15を流れる高温側冷媒と、低温側凝縮器23を流れる低温側冷媒とが熱交換するものである。プレート式熱交換器30は、「熱交換器」の一例である。
【0028】
プレート式熱交換器30は、図4に示すように、直方体状に形成されている。プレート式熱交換器30は、複数の伝熱プレート31およびカバープレート32を備えている。伝熱プレート31およびカバープレート32は、正面視長方形状の板部材である。伝熱プレート31は、断面波状に形成されている。
【0029】
複数の伝熱プレート31は、互いに隣り合う伝熱プレート31の間に高温側冷媒および低温側冷媒の一方が流れる流路が形成されるように互いに所定距離離れて積層されている。高温側冷媒が流れる高温側流路(不図示)および低温側冷媒の低温側流路(不図示)は、1枚の伝熱プレート31を挟んで互いに隣り合うように形成される。すなわち、複数の伝熱プレート31の積層方向において、高温側流路および低温側流路が交互に配置される。さらに、この複数の伝熱プレート31が積層されたものの両端にカバープレート32がそれぞれ配置されている。
【0030】
一方のカバープレート32の板面には、高温側冷媒が流入する高温側流入部33、高温側冷媒が流出する高温側流出部34、低温側冷媒が流入する低温側流入部35および低温側流出部36が配置されている。
【0031】
高温側流入部33から流入した高温側冷媒は、高温側流路を流れて高温側流出部34から流出する。低温側流入部35から流入した低温側冷媒は、低温側流路を流れて低温側流出部36から流出する。高温側冷媒と低温側冷媒とは、伝熱プレート31を介して熱交換をする。
【0032】
また、冷凍回路4を構成する機器の一部は、図5および図6に示す熱交換ユニット40を構成する。なお、説明の便宜上、図6における上側および下側をそれぞれ熱交換ユニット40の上方および下方とし、同じく左側および右側をそれぞれ熱交換ユニット40の左方および右方とし、同じく紙面奥側および紙面手前側をそれぞれ熱交換ユニット40の前方および後方として説明する。
【0033】
熱交換ユニット40は、プレート式熱交換器30、高温側熱交換器17、受液器16、螺旋型熱交換器22、低温側乾燥器24、および、低温側熱交換器27を備えている。
【0034】
プレート式熱交換器30は、長手方向が上下方向に沿うように、かつ、カバープレート32の板面が前後方向に直交するように配置される。
【0035】
高温側熱交換器17は、プレート式熱交換器30の左方に配置される。受液器16は、プレート式熱交換器30と高温側熱交換器17との間に、長手方向が上下方向に沿うように配置される。
【0036】
螺旋型熱交換器22は、受液器16と高温側熱交換器17との間に、本体管22aの軸線が上下方向に沿うように配置される。低温側乾燥器24は、プレート式熱交換器30の右方に、長手方向が上下方向に沿うように配置される。低温側熱交換器27は、低温側乾燥器24の右方に配置される。このように熱交換ユニット40の構成部品が配置されることにより、熱交換ユニット40は、カバープレート32の板面に直交する方向の長さ、すなわち、前後方向の厚みが抑制される。
【0037】
また、熱交換ユニット40は、上述した構成部品にそれぞれ接続される高温側配管18の一部および低温側配管28の一部を備えている。
【0038】
さらに、熱交換ユニット40は、図6に示すように、第2断熱部材50にて覆われている。
【0039】
第2断熱部材50は、熱交換ユニット40を覆うものである。第2断熱部材50は、例えば発泡ウレタンである。第2断熱部材50は、熱交換ユニット40の上下方向を長手方向とし、熱交換ユニット40の前後方向の厚みが抑制された直方体状に形成される。第2断熱部材50によって、熱交換ユニット40の断熱性が向上する。また、第2断熱部材50は、熱交換ユニット40に対して前方に傾斜するように、熱交換ユニット40を覆う(詳細は後述する)。第2断熱部材50は、右下側に凹部51が形成されている。
【0040】
凹部51では、第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bが切断された状態で露出している。また、第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bは、第2断熱部材50の凹部51から外側にはみ出さないように正面視L字状に形成されている。
【0041】
第1の低温側配管28aは、低温側熱交換器27の内管である低温側減圧器25と、低温側蒸発器26とを接続する配管における低温側熱交換器27側の部位である。第2の低温側配管28bは、低温側熱交換器27の外管27aと、低温側蒸発器26とを接続する配管における低温側熱交換器27側の部位である。
【0042】
また、凹部51には、保護部材60が配置される。
【0043】
保護部材60は、露出している第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bを保護するものである。保護部材60は、例えば、グラスウール等の断熱材で構成されている。保護部材60は、凹部51に詰め込むように配置される。
【0044】
熱交換ユニット40は、図2に示すように、外箱2aの後壁2a3と内箱2cの後壁2c2との間にて、熱交換ユニット40の上下方向および前後方向が、それぞれ断熱箱体2の上下方向および前後方向とおよそ一致するように配置される。また、第2断熱部材50は、外箱2aの底壁2a1に直交する方向に対して傾斜するように配置される。第2断熱部材50は、具体的には、前方に向けて傾斜して配置される。また、熱交換ユニット40は、取付部材70を介して、断熱箱体2に配置される。
【0045】
取付部材70は、開口部2a2を塞ぐように、かつ、開口部2a2に着脱可能に配置されるものである。取付部材70は、直方体状に形成されている。また、取付部材70は、熱交換ユニット40および第2断熱部材50が断熱箱体2内において上述した姿勢となるように第2断熱部材50に取り付けられている。つまり、熱交換ユニット40の前後方向と取付部材70の上下面とがおよそ直交し、かつ、第2断熱部材50の前後方向の側面と取付部材70の上下面と直交しないように、取付部材70は第2断熱部材50を介して熱交換ユニット40に取り付けられている。換言すれば、プレート式熱交換器30の前後方向の側面と取付部材70の上下面とがおよそ直交するように、取付部材70は第2断熱部材50を介してプレート式熱交換器30に取り付けられている。取付部材70は、図6に示すように、第1取付部材71および第2取付部材72を備えている。
【0046】
第1取付部材71は、取付部材70の左側の部位を構成し、第2断熱部材50の底面に固定される。第1取付部材71の底面からは、熱交換ユニット40の第3の低温側配管28c、第4の低温側配管28d、第1の高温側配管18aおよび第2の高温側配管18bが取り出されている。
【0047】
第3の低温側配管28cは、本体管22aと低温側圧縮機21とを接続する配管である。第4の低温側配管28dは、螺旋管22bと低温側圧縮機21とを接続する配管である。第1の高温側配管18aは、高温側熱交換器17の内管と高温側凝縮器12とを接続する配管である。第2の高温側配管18bは、高温側熱交換器17の外管17aと高温側圧縮機11とを接続する配管である。
【0048】
第2取付部材72は、取付部材70の右側の部位を構成し、第1取付部材71に着脱可能に配置される。第2取付部材72は、熱交換ユニット40の下面視において、凹部51を覆うように形成されている。
【0049】
機械室5は、断熱箱体2を支持するように配置されている(図1)。機械室5には、冷凍装置1の高温側冷凍回路10及び低温側冷凍回路20の一部を構成する圧縮機11,21や、凝縮器12,23等が配置されている。
【0050】
次に、断熱箱体2の製造方法について説明する。断熱箱体2の製造は、外箱2aの前面が下方を向き、かつ、外箱2aの底面が水平方向に直交するように、外箱2aが横たわった姿勢で行われる。断熱箱体2の製造が開始される時点において、熱交換ユニット40は、第2断熱部材50に覆われているが、保護部材60および第2取付部材72が組み付けられていない状態である。
【0051】
始めに、外箱2aの後壁2a3の内面に断熱板部材2bが配置される。次に、低温側蒸発器26が内箱2cに配置され、内箱2cが外箱2aの内側に配置される。
【0052】
続けて、熱交換ユニット40は、第2断熱部材50の上端側から開口部2a2に差し入れられ、外箱2aの後壁2a3と内箱2cの後壁2c2との間に取り入れられる。さらに、第1取付部材71が開口部2a2に、第1取付部材71と底壁2a1とが平行となるように固定される。このとき、図2に示すように、第2断熱部材50は、前方に向けて傾斜した状態である。さらに、このとき、図7に示すように、開口部2a2から第2断熱部材50の凹部51に露出する第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bが見える状態である。
【0053】
この状態において、凹部51に露出する第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bと、低温側蒸発器26に接続されている第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bとが、例えばロウ付けによって接合される。
【0054】
続けて、保護部材60が、凹部51に配置される。さらに、第2取付部材72が第1取付部材71に取り付けられる。これにより、開口部2a2が取付部材70によって塞がれる。さらに、第1断熱部材2dが外箱2aと内箱2cとの間に発泡充填される。このとき、第1断熱部材2dは、第2断熱部材50に密着する。これにより、断熱箱体2の製造が終了する。
【0055】
次に、熱交換ユニット40の構成部品のメンテナンス時において、熱交換ユニット40が断熱箱体2から取り出される場合について説明する。メンテナンス時においては、断熱箱体2は、底面が下方に向いた状態で、機械室5に支持された状態である。
【0056】
始めに、第2取付部材72が取り外される。このとき、図7に示すように、開口部2a2から保護部材60が見える状態となる。さらに、保護部材60が取り外され、第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bが分割される。第1の低温側配管28aおよび第2の低温側配管28bは、具体的には、ロウが加熱されて溶けることによって分割される。なお、第1断熱部材2dが凹部51に入り込んだために保護部材60の取り外しなどの作業ができない場合、必要な分だけ第1断熱部材2dが取り除かれた後に作業を行う。
【0057】
続けて、第1取付部材71が開口部2a2から下方に向けて取り外される。このとき、第1取付部材71とともに熱交換ユニット40は、開口部2a2から機械室5内へ下方に向けて取り出される。このとき、第1断熱部材2dと第2断熱部材50とが密着しているが、第2断熱部材50の一部および第2断熱部材50の周囲の第1断熱部材2dの一部を引きちぎることによって、熱交換ユニット40を容易に下方へ移動させることができる。さらに、熱交換ユニット40に付着している第1断熱部材2dおよび第2断熱部材50を剥がして、熱交換ユニット40の構成部品をメンテナンスする。
【0058】
本実施形態によれば、断熱箱体2は、底壁2a1に開口部2a2を有する外箱2aと、外箱2aの内側に間隔を空けて収容された内箱2cと、開口部2a2を介して取り出し可能に、外箱2aと内箱2cとの間に配置されたプレート式熱交換器30と、外箱2aと内箱2cとの間に、プレート式熱交換器30が配置された状態で発泡充填された第1断熱部材2dと、を備えている。
【0059】
これによれば、熱交換ユニット40ひいてはプレート式熱交換器30は、外箱2aの底壁2a1に形成された開口部2a2から、取り入れ及び取り出し可能であり、メンテナンス性が確保されている。また、プレート式熱交換器30を含む熱交換ユニット40を断熱箱体2に取り入れた状態で第1断熱部材2dが発泡充填される。よって、第1断熱部材2dが発泡充填された後にプレート式熱交換器30を組み込む場合に比べて、製造工程が簡素化されており、生産性が向上している。よって、本実施形態の断熱箱体2は、熱交換ユニット40ひいてはプレート式熱交換器30のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上できる。
【0060】
また、第2断熱部材50は、外箱2aと内箱2cとの間において、底壁2a1に直交する方向に対して傾斜して配置されている。
【0061】
プレート式熱交換器30を含んで構成されている熱交換ユニット40は、下方に向けて取り出される場合、上述したように、第1断熱部材2dと第2断熱部材50とが密着しているため、第2断熱部材50の周囲の第1断熱部材2dが引きちぎられる。第2断熱部材50は、外箱2aと内箱2cとの間において、底壁2a1に直交する方向に対して傾斜して配置されているため、第1断熱部材2dが引きちぎられたことにより形成される空間は、第2断熱部材50の外周面に沿っておよそ傾斜した状態になる。これにより、この空間がガイドになって、熱交換ユニット40は傾斜して下方に向けて取り出される。本実施形態においては、熱交換ユニット40は、前方に傾斜して配置されているため、熱交換ユニット40は、下後方に向かうように傾斜して取り出される。
【0062】
プレート式熱交換器30のメンテナンスは、冷凍装置1が設置された状態(図1)で行われる。このため、作業者は、断熱箱体2および機械室5より後方に位置した状態にて熱交換ユニット40を開口部2a2から下方に取り出す。このとき、作業者は、開口部2a2からも後方に位置している。上述したように、熱交換ユニット40は、下後方に向かうように傾斜して取り出されるため、熱交換ユニット40は、作業者の手元に向かう。したがって、第2断熱部材50が傾斜していない場合に比べて、作業者は熱交換ユニット40を取り出し易い。よって、第2断熱部材50が傾斜して配置されていることにより、メンテナンス時の作業性は向上する。
【0063】
また、プレート式熱交換器30は、二元冷凍回路における低温側冷凍回路20の低温側冷媒と高温側冷凍回路10の高温側冷媒とを熱交換させる。
【0064】
これによれば、プレート式熱交換器30が二元冷凍回路の構成部品である場合においても、プレート式熱交換器30のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上できる。
【0065】
また、高温側冷媒と低温側冷媒とが熱交換する熱交換器は、プレート式熱交換器30である。
【0066】
これによれば、高温側冷媒と低温側冷媒とが熱交換する熱交換器がプレート式熱交換器30である場合においても、プレート式熱交換器30のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上できる。
【0067】
また、本実施形態によれば、断熱箱体2の製造方法は、底壁2a1に開口部2a2を有する外箱2aの内側に間隔を空けて内箱2cを収容する工程と、プレート式熱交換器30を開口部2a2から外箱2aと内箱2cとの間に取り入れる工程と、外箱2aと内箱2cとの間に第1断熱部材2dを注入し、発泡充填する工程と、を含む。
【0068】
これによれば、プレート式熱交換器30のメンテナンス性を確保しつつ、生産性を向上できる断熱箱体2を製造できる。
【0069】
以上、一つまたは複数の態様に係る断熱箱体について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0070】
上述した熱交換ユニット40は、図8に示す可撓性を有するシート151にてさらに覆われもよい。シート151は、袋状に形成され、第2断熱部材50を覆うものである。シート151は、例えばポリエチレンシートである。これによれば、第2断熱部材50と第1断熱部材2dとが直接接触しないため、熱交換ユニット40は、シート151が無い場合に比べて、断熱箱体2からの取り出しが容易になる。
【0071】
また、上述した熱交換ユニット40は、第2断熱部材50にて覆われているがこれに代えて、第2断熱部材50に覆われなくてもよい。この場合、熱交換ユニット40は、取付部材70に直接取り付けられる。
【0072】
また、上述した熱交換ユニット40は、第2断熱部材50に覆われずに、図8に示すシート151に直接覆われるようにしてもよい。
【0073】
また、上述した熱交換ユニット40は、第2断熱部材50に覆われずに、図9に示す収納箱体251に収納されてもよい。収納箱体251は、金属製のメッシュ部材によって箱状に形成され、熱交換ユニット40を収納するものである。これによれば、第1断熱部材2dが発泡充填される際に、メッシュ部材の編み目から収納箱体251の内側に第1断熱部材2dが流入する。このため、熱交換ユニット40は、第2断熱部材50に覆われなくても、断熱性が確保される。さらに、熱交換ユニット40を断熱箱体2から取り出す際に、収納箱体251は、収納箱体251の内側と外側との間において、第1断熱部材2dに剪断力を作用させる。つまり、収納箱体251が存在することで、第1断熱部材2dを容易に引きちぎることができ、ひいては、熱交換ユニット40を容易に下方へ移動させることができる。よって、プレート式熱交換器30のメンテナンス性が向上する。また、収納箱体251は、外箱2aと内箱2cとの間において、底壁2a1に直交する方向に対して傾斜して配置されてもよい。
【0074】
また、上述した熱交換ユニット40において、第2断熱部材50は、熱交換ユニット40の構成部品の全部を覆っているが、これに代えて、熱交換ユニット40の構成部品の一部を覆うようにしてもよい。例えば、第2断熱部材50は、低温側熱交換器27を覆わないようにしてもよい。
【0075】
また、上述した熱交換ユニット40は、少なくともプレート式熱交換器30を備えるように構成すればよい。例えば、熱交換ユニット40は、プレート式熱交換器30および低温側熱交換器27を備える。
【0076】
また、上述した第2断熱部材50は、断熱箱体2内にて前方に傾斜するように配置されているが、これに代えて、左方、右方および後方の一方に傾斜してもよい。また、熱交換ユニット40ひいてはプレート式熱交換器30は、断熱箱体2内にて底壁2a1に直交する方向に対して傾斜して配置するようにしてもよい。
【0077】
また、上述した熱交換ユニットにおいて、プレート式熱交換器30に代えて、2重管式熱交換器としてもよい。
【0078】
また、断熱箱体2が取付部材70を備えずに、熱交換ユニット40を断熱箱体2に着脱可能に配置してもよい。
【0079】
また、熱交換ユニット40ひいてはプレート式熱交換器30は、外箱2aの後壁2a3と内箱2cの後壁2c2との間に配置されているが、外箱2aと内箱2cとの間であれば、どの位置に配置されてもよい。
【0080】
また、冷凍回路4は、二元冷凍回路ではなく、1つの冷凍回路によって構成されてもよい。例えば、冷凍回路4が上述した低温側冷凍回路20のみによって構成される場合、冷凍回路4はプレート式熱交換器30を備えない。この場合、低温側凝縮器23、螺旋型熱交換器22または低温側熱交換器27が「熱交換器」の一例である。さらにこの場合、螺旋型熱交換器22をプレート式熱交換器に置き換えてもよい。
【0081】
また、冷凍回路4は、図10に示す1つの冷凍回路6に置き換えられてもよい。冷凍回路6は、圧縮機80、凝縮器81、乾燥器82、気液分離器83、プレート式熱交換器84、減圧器85、2重管式熱交換器86、および、蒸発器87を備えている。
【0082】
気液分離器83は、気相冷媒と液相冷媒とが混合した気液2相冷媒が流入し、気液2相冷媒を気相冷媒および液相冷媒に分離するものである。気相冷媒は、気液分離器83の上部から流出する。液相冷媒は、気液分離器83の下部から流出する。
【0083】
プレート式熱交換器84は、第1熱交換部84aおよび第2熱交換部84bを備えている。第1熱交換部84aは、気液分離器83から流出した気相冷媒と、気液分離器83から流出した液相冷媒と戻り冷媒とが混合した冷媒とが熱交換するものである。戻り冷媒は、蒸発器87から流出して、圧縮機80に戻る冷媒である。
【0084】
第2熱交換部84bは、第1熱交換部84aから流出した気相冷媒と蒸発器87から流出した戻り冷媒とが熱交換するものである。
【0085】
2重管式熱交換器86の内管は、減圧器85である。減圧器85は、例えばキャピラリーチューブである。2重管式熱交換器86の外管86aには、蒸発器87から流出した戻り冷媒が流れる。すなわち、2重管式熱交換器86では、減圧器85を流れる冷媒と戻り冷媒とが熱交換する。
【0086】
圧縮機80から吐出された冷媒が再び圧縮機80に戻るように、上述した各機器が配管88によって接続されている。
【0087】
冷媒は、図10に示す矢印の方向に循環する。具体的には、冷媒は、圧縮機80、凝縮器81および乾燥器82をこの順に流れて、気液分離器83に流入する。冷媒は、気液分離器83にて気相冷媒と液相冷媒に分離される。
【0088】
気液分離器83から流出した気相冷媒は、第1熱交換部84a、第2熱交換部84b、減圧器85および蒸発器87を、この順に流れる。さらに、蒸発器87から流出した戻り冷媒は、2重管式熱交換器86の外管86aおよび第2熱交換部84bをこの順に流れる。第2熱交換部84bから流出した戻り冷媒および気液分離器83から流出した液相冷媒は、合流部88aにて合流して、第1熱交換部84aを流れて、圧縮機80に戻る。
【0089】
すなわち、第1熱交換部84aにおいては、気液分離器83から流出した気相冷媒と、気液分離器83から流出した液相冷媒と戻り冷媒とが混合した冷媒とがプレート(不図示)を介して熱交換する。また、第2熱交換部84bは、第1熱交換部84aから流出した気相冷媒と蒸発器87から流出した戻り冷媒とがプレートを介して熱交換する。さらに、2重管式熱交換器86においては、減圧器85を流れる冷媒と戻り冷媒とが熱交換する。
【0090】
また、この冷凍回路6が用いられる場合、プレート式熱交換器84および2重管式熱交換器86が熱交換ユニット40を構成する。また、この冷凍回路6が用いられる場合、冷凍装置1は、2つの冷凍回路6をそれぞれ独立の冷凍回路として用いても良い。
【0091】
また、上述した断熱箱体2は、冷凍装置1に用いられているが、冷凍庫、保温容器および恒温器などに用いられてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本開示の断熱箱体は、超低温フリーザなどの冷凍装置、冷凍庫、保温容器および恒温器などに広く利用可能である。
【符号の説明】
【0093】
1 冷凍装置
2 断熱箱体
2a 外箱
2a1 底壁
2a2 開口部
2c 内箱
2c1 収納室
2d 第1断熱部材
4 冷凍回路
10 高温側冷凍回路
20 低温側冷凍回路
30 プレート式熱交換器(熱交換器)
40 熱交換ユニット
50 第2断熱部材
70 取付部材
151 シート
251 収納箱体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10