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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】情報提供装置及び情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20241213BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20241213BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
G08G1/00 D
G08G1/16 A
G07C5/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021030280
(22)【出願日】2021-02-26
(65)【公開番号】P2022131367
(43)【公開日】2022-09-07
【審査請求日】2023-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加茂 麻由
(72)【発明者】
【氏名】片岡 智春
(72)【発明者】
【氏名】重松 愛弓
【審査官】貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-158609(JP,A)
【文献】特開2019-79203(JP,A)
【文献】特開2017-151546(JP,A)
【文献】特開2006-258428(JP,A)
【文献】特開2020-119259(JP,A)
【文献】特開2019-105929(JP,A)
【文献】特開2017-117249(JP,A)
【文献】国際公開第2017/159186(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 1/16
G07C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有する情報提供装置であって、
前記制御部は、
車載装置から取得した映像を解析して信号無視に関する情報を取得し、
前記信号無視に対応する教育又は注意喚起のためのメッセージを前記映像における前記信号無視を行った箇所に挿入し
記映像における前記信号無視を行った箇所の後に、注意喚起の強弱が異なる2種類の法令違反に関するメッセージの中からドライバの前記信号無視の頻度に応じて選択した前記法令違反に関するメッセージを画面全体に挿入する、
情報提供装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記ドライバが前記信号無視を行った場所を走行する他の車両に対し、
前記信号無視に対応する前記教育又は注意喚起のためのメッセージを通知する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
車載装置と、情報提供装置と、端末と、を有する情報提供システムであって、
前記車載装置は、
撮影した映像を前記情報提供装置に送信し、
前記情報提供装置は、
前記車載装置から取得した映像を解析して信号無視に関する情報を取得し、
前記信号無視に対応する教育又は注意喚起のためのメッセージを前記映像における前記信号無視を行った箇所に挿入し
記映像における前記信号無視を行った箇所の後に、注意喚起の強弱が異なる2種類の法令違反に関するメッセージの中からドライバの前記信号無視の頻度に応じて選択した前記法令違反に関するメッセージを画面全体に挿入し、
前記映像を前記端末に提供し、
前記端末は、
前記情報提供装置から提供された前記映像を再生する、
情報提供システム。
【請求項4】
制御部を有する情報提供装置であって、
前記制御部は、
車載装置から取得した車両走行映像を解析して信号無視のシーンを抽出し、
前記信号無視のシーンに、前記信号無視に対応する教育又は注意喚起メッセージを挿入し
令違反を指摘する注意喚起の度合が異なる複数の警告メッセージからドライバの前記信号無視の頻度に応じて1つを選択し、前記信号無視のシーンに続けて、選択した警告メッセージを全画面表示でさらに挿入する、
情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置及び情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載装置によって撮影された映像を危険パターンと対応付ける技術が知られている。また、社有車に搭載されたドライブレコーダから取得できる交通違反映像及びヒヤリハット映像が、企業内における事故防止教育のための教材として利用されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-52634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、交通に関する教育の効果が高い映像を効率良く得ることが難しい場合がある。例えば、ドライブレコーダの映像を見ただけでは、ユーザは交通の安全上どのようなことに注意をすればよいのか理解できない場合がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、交通に関する教育の効果が高い映像を効率良く得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報提供装置は、収集部と、解析部と、挿入部と、を有する。収集部は、車載装置によって撮影された映像を収集する。解析部は、収集部によって収集された映像を解析する。挿入部は、解析部による解析結果が示す危険運転に関する情報に応じて、所定のメッセージを映像に挿入する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、交通に関する教育の効果が高い映像を効率良く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報提供システムについて説明する図である。
図2図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図3図3は、メッセージ情報の一例を示す図である。
図4図4は、映像情報の一例を示す図である。
図5図5は、法令違反メッセージの一例を示す図である。
図6図6は、法令違反メッセージの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報提供装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報提供装置及び情報提供システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報提供システムの構成及び処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供システムについて説明する図である。
【0011】
図1に示すように、情報提供システム1は、車両V、車載装置10、情報提供装置20及び端末30を有する。例えば、車両Vは自動車である。
【0012】
例えば車載装置10は、車両Vの内部に備え付けられたドライブレコーダである。また、例えば情報提供装置20はサーバである。また、例えば端末30は、所定の形式の動画ファイルを再生可能なパーソナルコンピュータ及びスマートフォン等である。
【0013】
また、車載装置10及び端末30は、ネットワークNを介して情報提供装置20とデータ通信可能に接続されている。例えば、ネットワークNはインターネットである。
【0014】
図1を用いて、情報提供システム1の処理の流れを説明する。図1に示すように、まず、車載装置10は、映像を撮影する(ステップS1)。
【0015】
車載装置10は、常時映像を撮影してもよいし、Gセンサ(加速度センサ)のセンサ値を基に衝撃が検出された場合に映像を撮影してもよい。また、車載装置10は、交通違反又はヒヤリハットが発生した際に映像を撮影するようにしてもよい。
【0016】
ヒヤリハットは、交通違反又は交通事故につながるような事象である。例えば、車両V又は周囲の車両による急な加減速、急ハンドル、歩行者及び物体への異常接近等がヒヤリハットに相当する。
【0017】
次に、車載装置10は、撮影した映像を情報提供装置20に送信する(ステップS2)。車載装置10は、映像を情報提供装置20に送信する送信部を有する。車載装置10は、撮影した全ての映像を送信してもよいし、交通違反又はヒヤリハットが発生した際の映像を送信してもよい。
【0018】
また、車載装置10は、所定のタイミングで自動的に映像を送信してもよいし、情報提供装置20からの指示に応じて映像を送信してもよい。
【0019】
さらに、車載装置10は、Gセンサ等のセンサ値を映像とともに情報提供装置20に送信することができる。
【0020】
ここで、情報提供装置20は、車載装置10から取得した映像を解析する(ステップS3)。情報提供装置20は、画像認識技術により、映像にどのような交通事故、交通違反又はヒヤリハットが映っているかを認識することができる。
【0021】
また、情報提供装置20は、映像だけでなく、Gセンサ等のセンサ値を解析に用いることができる。
【0022】
そして、情報提供装置20は、解析結果に応じたメッセージを映像に挿入する(ステップS4)。例えば、解析により、信号が黄色又は赤であるときに車両Vが加速していたことがわかった場合、情報提供装置20は、信号無視が発生していたと判断し、信号無視に応じたメッセージを挿入する。
【0023】
図1に示すように、情報提供装置20は、例えば字幕(テロップ)としてメッセージを映像に挿入する。図1の例では、情報提供装置20は、「黄色信号では停止しましょう」というメッセージを映像に挿入している。
【0024】
情報提供装置20は、メッセージを挿入した映像を端末30に提供する(ステップS5)。そして、端末30は、提供された映像を再生する(ステップS6)。端末30は、提供された映像を再生する再生部を有する。
【0025】
図2を用いて情報提供装置20の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【0026】
図2に示すように、情報提供装置20は、インタフェース部21、記憶部22及び制御部23を有する。
【0027】
インタフェース部21は、データの入力及び出力のためのインタフェースである。例えば、インタフェース部21はNIC(Network Interface Card)である。インタフェース部21は他の装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0028】
また、インタフェース部21は、マウスやキーボード等の入力装置と接続されていてもよい。また、インタフェース部21は、ディスプレイ及びスピーカ等の出力装置と接続されていてもよい。
【0029】
情報提供装置20の制御部23及び記憶部22は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポート等を有するコンピュータや各種の回路により実現される。
【0030】
記憶部22は、メッセージ情報221、映像情報222及び映像データ223を記憶する。
【0031】
メッセージ情報221は、映像に挿入されるメッセージに関する情報である。図3は、メッセージ情報の一例を示す図である。
【0032】
図3に示すように、メッセージ情報221には、事象、基本メッセージ、法令違反メッセージ(弱)、法令違反メッセージ(強)といった項目が含まれる。図3に示す項目は一例であり、メッセージ情報221は他の項目を含んでいてもよい。
【0033】
事象は、交通事故、交通違反又はヒヤリハットの具体的な内容である。図3には、事象の例として「信号無視」及び「急減速多発」が示されている。
【0034】
基本メッセージは、事象に対応する教育又は注意喚起のためのメッセージである。法令違反メッセージ(弱)及び法令違反メッセージ(強)は、事象に関連する法令に関するメッセージである。
【0035】
図3の例では、事象「信号無視」に対応する基本メッセージの例として「黄色信号では止まりましょう」が示されている。
【0036】
また、図3には、事象「信号無視」に対応する法令違反メッセージ(弱)の例として、「このような運転は道路交通法第〇条の違反につながります! 罰金△円、懲役□年」が示されている。
【0037】
また、図3には、事象「信号無視」に対応する法令違反メッセージ(強)の例として、「このような運転は道路交通法第〇条に違反します! 罰金△円、懲役□年」が示されている。
【0038】
この場合、法令違反メッセージ(弱)と法令違反メッセージ(強)とは、同じ法令違反に関するメッセージであるが、それぞれ語尾が異なるため、ユーザが受け取る印象が変化すると考えられる。
【0039】
法令違反メッセージ(弱)と法令違反メッセージ(強)とを使い分けることで、異なる教育又は注意喚起の効果を生じさせることができる。例えば、法令違反メッセージ(強)は、法令違反メッセージ(弱)に比べてより厳しい印象を与える。
【0040】
映像情報222は、映像に関する情報である。映像情報222は、映像ファイルに対するメタデータということができる。図4は、映像情報の一例を示す図である。
【0041】
図4に示すように、映像情報222には、ファイルパス、タグ、場所といった項目が含まれる。図4に示す項目は一例であり、映像情報222は他の項目を含んでいてもよい。
【0042】
ファイルパスは、映像ファイルを特定するための情報である。例えば、ファイルパスは、映像ファイルの相対的なパス及びファイル名から構成される。
【0043】
タグは、映像ファイルに付加されたタグである。タグは、例えば映像の解析及びメッセージの挿入際に得られる情報を基に付加される。場所は、映像が撮影された場所である。
【0044】
図4の例では、ファイルパス「/001.mp4」で特定される映像が、「信号無視」というタグが付加され、「X信号」という場所で撮影されたものであることが示されている。
【0045】
映像データ223は、メッセージが挿入された映像の実体データである。例えば、映像データ223は映像ファイルの集合であり、個々のファイルは映像情報222のファイルパスによって特定される。
【0046】
制御部23は、収集部231、解析部232、挿入部233、提供部234及び通知部235を有する。
【0047】
収集部231は、車載装置によって撮影された映像を収集する。図1では、車載装置10のみが記載されているが、収集部231は、車載装置10と同様の機能を持つ複数の車載装置から映像を収集することができる。
【0048】
解析部232は、収集部231によって収集された映像を解析する。
【0049】
挿入部233は、解析部232による解析結果が示す危険運転に関する情報に応じて、所定のメッセージを映像に挿入する。
【0050】
危険運転に関する情報は、例えばメッセージ情報221の事象に相当する。挿入部233は、メッセージ情報221の事象に対応するメッセージを映像に挿入することができる。このように、情報提供装置20によれば、交通に関する教育の効果が高い映像を効率良く得ることができる。
【0051】
図1の例では、挿入部233は、事象「信号無視」に対応する基本メッセージ「黄色信号では止まりましょう」を映像に挿入している。
【0052】
また、挿入部233は、解析結果に基づくドライバの運転特性に応じたメッセージを挿入することができる。例えば、映像が撮影された際に車両を運転していたドライバが、急減速を頻繁に行う運転特性を持つ場合、挿入部233は事象「急減速多発」に対応するメッセージを映像に挿入する。
【0053】
これにより、運転特性を考慮してより適切なメッセージを映像に挿入することができる。
【0054】
さらに、挿入部233は、解析結果が示す危険運転の種別に対応する法令違反に関するメッセージを挿入する。
【0055】
図5の例では、挿入部233は、事象「信号無視」に対応する法令違反メッセージ(弱)「このような運転は道路交通法第〇条の違反につながります! 罰金△円、懲役□年」を映像に挿入している。図5は、法令違反メッセージの一例を示す図である。
【0056】
挿入部233は、図1のようにメッセージを字幕として挿入してもよいし、図5のようにメッセージを画面全体に挿入してもよい。
【0057】
これにより、交通違反によって生じる具体的なリスクをユーザに知らせることができる。
【0058】
さらに、挿入部233は、解析結果に基づく危険運転の危険度合いに応じたメッセージを挿入する。
【0059】
図6の例では、挿入部233は、事象「信号無視」に対応する法令違反メッセージ(強)「このような運転は道路交通法第〇条に違反します! 罰金△円、懲役□年」を映像に挿入している。図6は、法令違反メッセージの一例を示す図である。
【0060】
例えば、挿入部233は、危険度合いが所定の度合い以下であれば法令違反メッセージ(弱)を挿入し、危険度合いが所定の度合いを超えた場合は法令違反メッセージ(強)を挿入する。
【0061】
これにより、特に危険度合いが高い事象に対して強い注意喚起を行うことができる。
【0062】
挿入部233は、例えば超過した速度、信号無視の頻度、急加速及び急減速の際の加速度等を基準に危険度合いを計算してもよい。
【0063】
挿入部233は、メッセージを挿入した映像を所定の形式のデータに変換し、映像データ223に格納する。
【0064】
提供部234は、メッセージが挿入された映像を映像データ223から取得し、端末30に提供する。
【0065】
また、提供部234は、端末30で映像を視聴するユーザの運転特性に合った映像を提供してもよい。
【0066】
例えば、映像を視聴するユーザが「急減速多発」という運転特性を持つ場合、提供部234は、映像情報222を参照し、ファイルパス「/002.mp4」の映像ファイルを取得し、端末30に提供する。
【0067】
通知部235は、メッセージ情報221及び映像情報222を利用して、車両を運転中のドライバに対して注意喚起のための通知を行うことができる。
【0068】
例えば、通知部235は、挿入部233によってメッセージが挿入された映像に紐付けられた運転特性と同じ運転特性のドライバが運転する車両に対し、メッセージの内容を通知する。
【0069】
例えば、ドライバが「急減速多発」という運転特性を持つ場合、通知部235は、メッセージ情報221を参照し、「黄色信号では止まりましょう」というメッセージを取得する。
【0070】
そして、通知部235は、黄色信号では停止する旨の通知を当該ドライバが運転する車両に対して行う。
【0071】
これにより、ドライバの運転特性に合わせた的確な注意喚起を行うことが可能になる。
【0072】
また、通知部235は、挿入部233によってメッセージが挿入された映像に紐付けられた場所を走行する車両に対し、メッセージの内容を通知する。
【0073】
例えば、ドライバが運転する車両が「Y交差点」の付近を走行している場合、通知部235は、映像情報222を参照し、「急減速多発」及び「速度超過」というタグを取得する。
【0074】
さらに、通知部235は、メッセージ情報221から事象「急減速多発」及び「速度超過」に対応するメッセージを取得し、取得したメッセージの内容を当該車両に通知する。
【0075】
これにより、車両の走行中の場所に合わせた的確な注意喚起を行うことが可能になる。
【0076】
図7は、実施形態に係る情報提供装置の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、情報提供装置20は、車載装置から映像を収集する(ステップS101)。次に、情報提供装置20は、収集した映像を解析する(ステップS102)。
【0077】
続いて、情報提供装置20は、解析結果に応じたメッセージを映像に挿入する(ステップS103)。そして、情報提供装置20は、メッセージを挿入した映像を端末に提供する(ステップS104)。
【0078】
上述してきたように、情報提供装置20は、収集部231と、解析部232と、挿入部233と、を有する。収集部231は、車載装置によって撮影された映像を収集する。解析部232は、収集部231によって収集された映像を解析する。挿入部233は、解析部232による解析結果が示す危険運転に関する情報に応じて、所定のメッセージを映像に挿入する。
【0079】
このように、情報提供装置20は、映像の解析結果を基に、交通違反及びヒヤリハットに応じたメッセージを自動的に挿入する。その結果、本実施形態によれば、交通に関する教育の効果が高い映像を効率良く得ることができる。
【0080】
なお、情報提供装置20の各機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポート等を有するコンピュータや各種の回路により実現される。
【0081】
また、情報提供装置20は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
【0082】
コンピュータのCPUは、例えばROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、収集部231と、解析部232と、挿入部233、提供部234及び通知部235として機能する。
【0083】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0084】
N ネットワーク
V 車両
1 情報提供システム
10 車載装置
20 情報提供装置
21 インタフェース部
22 記憶部
23 制御部
30 端末
221 メッセージ情報
222 映像情報
223 映像データ
231 収集部
232 解析部
233 挿入部
234 提供部
235 通知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7