(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】貯湯式給湯装置
(51)【国際特許分類】
F24H 1/18 20220101AFI20241213BHJP
F24H 15/212 20220101ALI20241213BHJP
F24H 15/32 20220101ALI20241213BHJP
F24H 15/335 20220101ALI20241213BHJP
【FI】
F24H1/18 H
F24H15/212
F24H15/32
F24H15/335
(21)【出願番号】P 2021050154
(22)【出願日】2021-03-24
【審査請求日】2024-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】390002886
【氏名又は名称】株式会社長府製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100120086
【氏名又は名称】▲高▼津 一也
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【氏名又は名称】清井 洋平
(72)【発明者】
【氏名】篠▲崎▼ 雅史
(72)【発明者】
【氏名】牛島 亘
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-204842(JP,A)
【文献】特開2010-078277(JP,A)
【文献】特開平09-060970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 15/00 - 15/493
F24H 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水道管の水が貯湯タンクに給水される通常時に、該貯湯タンク内の湯水を、第1の水栓に供給する貯湯式給湯装置において、
前記貯湯タンク内の湯水が上流側端部から流入する送水管と、
作動により前記送水管に前記貯湯タンク内の湯水を流入させるポンプと、
前記送水管の下流側端部が連結された第2の水栓と、
前記ポンプを作動させて、前記貯湯タンク内の湯水を前記送水管経由で前記第2の水栓から出る状態にする制御手段と
、
上流側端部及び下流側端部が前記貯湯タンクの下部及び上部にそれぞれ連結された沸上管と、
前記沸上管を流れる湯水を加熱する加熱手段と、
前記沸上管を流れる湯水の温度を基に、前記制御手段によって、前記加熱手段を通過した湯水の送り先が、前記貯湯タンクの上部、及び、前記沸上管に連結されたバイパス管経由の前記貯湯タンクの下部のいずれか一方から他方に切り替えられる切替手段とを備え
、
前記送水管の上流側端部が前記沸上管に連結され、前記制御手段は、前記切替手段を、前記沸上管の湯水を前記貯湯タンクの上部及び下部のいずれにも送らない止水状態にし、該貯湯タンク内の湯水を前記第2の水栓から出る状態にすることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項2】
請求項
1記載の貯湯式給湯装置において、前記ポンプは、前記沸上管の前記送水管が連結された箇所より上流側に取り付けられていることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項3】
請求項
1又は2記載の貯湯式給湯装置において、前記制御手段は、前記加熱手段の湯水の加熱による前記貯湯タンク内の湯水の沸上げを禁止する非常時モードを有することを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項4】
請求
項3記載の貯湯式給湯装置において、前記制御手段は、前記非常時モードの状態でのみ、前記貯湯タンク内の湯水の前記第2の水栓への供給を許可することを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項5】
請求項1~
4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置において、入力操作がなされて、前記制御手段に、前記貯湯タンク内の湯水の前記第2の水栓への供給のために前記ポンプを作動させる操作端末を、更に備えることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項6】
請求項
1~5のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置において、入力操作がなされて、前記制御手段に、前記貯湯タンク内の湯水の前記第2の水栓への供給のために前記ポンプを作動させ、かつ、前記切替手段を前記止水状態にさせる操作端末を、更に備えることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項7】
請求項1~
6のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置において、前記制御手段は、前記ポンプの回転数が所定値まで上昇したのを検出して、該ポンプを停止させることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯タンク内の湯を外部に供給する貯湯式給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
貯湯式給湯装置は、貯湯タンクから出た湯に水道管からの水を混合してなる湯や水道管からの水(以下、湯又は水を「湯水」と言う)を、水道管の水圧を利用して、台所や浴室に設けられた水栓に供給する(特許文献1、2参照)。そのため、通常時、水栓を開くことによって、水栓から湯水を出すことができる。
ところが、自然災害等で水道水供給のインフラが機能しなくなって、水道管の水の流れが停止し、水道管に水圧がかからなくなると、水栓を開いても水栓から湯水が出ない。この点、貯湯タンクの下部に排水ホースが連結された貯湯式給湯装置は、水道管の水圧が消失した状態でも、排水ホースから貯湯タンク内の湯水を出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-196887号公報
【文献】特開2017-129328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の貯湯式給湯装置は、重力を利用して排水ホースから湯水を出す設計になっていることから、排水ホースの湯水の出水口は貯湯タンクに配されていた。更に、排水ホースから湯水を出すために操作する弁等の操作部は、貯湯タンクに設けられていた。そのため、利用者は、貯湯タンクの設置場所まで行って、排水ホースから湯水を出す必要があり、不便であった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、水道管の水の流れが停止した状態での貯湯タンクからの湯水の取り出しを、利用者が貯湯タンクの設置場所まで行かずに行える貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的に沿う本発明に係る貯湯式給湯装置は、水道管の水が貯湯タンクに給水される通常時に、該貯湯タンク内の湯水を、第1の水栓に供給する貯湯式給湯装置において、前記貯湯タンク内の湯水が上流側端部から流入する送水管と、作動により前記送水管に前記貯湯タンク内の湯水を流入させるポンプと、前記送水管の下流側端部が連結された第2の水栓と、前記ポンプを作動させて、前記貯湯タンク内の湯水を前記送水管経由で前記第2の水栓から出る状態にする制御手段とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る貯湯式給湯装置は、貯湯タンク内の湯水が上流側端部から流入する送水管と、作動により送水管に貯湯タンク内の湯水を流入させるポンプと、送水管の下流側端部が連結された第2の水栓と、ポンプを作動させて、貯湯タンク内の湯水を送水管経由で第2の水栓から出る状態にする制御手段とを備えるので、従来の貯湯式給湯装置に比べて、第2の水栓の配置の自由度が高く、利用者は貯湯タンクの設置場所まで行かずに貯湯タンク内の湯水を取り出せる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る貯湯式給湯装置の回路図である。
【
図3】貯湯タンクの沸上げの様子を示す説明図である。
【
図4】貯湯タンクの沸上げの様子を示す説明図である。
【
図5】貯湯タンクの湯水を第2の水栓に供給する様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る貯湯式給湯装置10は、水道管11の水が貯湯タンク12に給水される通常時に、貯湯タンク12内の湯水(湯又は水)を、第1の水栓13に供給する装置である。
【0009】
貯湯タンク12には、
図1に示すように、複数(本実施の形態では6個)の温度センサ14が高さ方向の異なる位置に取り付けられている。貯湯タンク12の下部には、減圧弁15、温度センサ16及び逆止弁17、18が設けられた水道管11の分岐した下流領域の一方側が連結されている。貯湯タンク12の上部には、下流側端部が第1の水栓13に接続された給湯管19の上端側端部が連結されている。給湯管19には、逆止弁20と、水量センサ21と、温度センサ16aと、水道管11の分岐した下流領域の他方側が連結された混合弁22とが設けられている。
【0010】
混合弁22は、
図2に示すように、ICチップ等によって構成された制御手段23に、温度センサ14、16、16a及び水量センサ21と共に接続されている。制御手段23には、第1の水栓13に供給する湯水の温度設定をはじめとする種々の入力操作がなされる操作端末24が接続されている。
制御手段23は、6個の温度センサ14において最も高い位置に配された温度センサ14及び温度センサ16の各検出温度を基に、貯湯タンク12の上部から出湯する湯と水道管11の水の混合弁22による混合比を調整して、混合弁22から第1の水栓13に向けて送られる湯水の温度が操作端末24で設定された温度になるようにする。
【0011】
通常時、水道管11内には所定の水圧が生じており、第1の水栓13が開かれると、水道管11の水圧によって、第1の水栓13から湯水が出、貯湯タンク12の上部から出た湯と同量の水が水道管11から貯湯タンク12の下部に流入する。そのため、通常時、貯湯タンク12内は湯水で満たされている。
これに対し、水道管11内に所定の水圧が生じていない非常時には、第1の水栓13が開かれても、第1の水栓13から湯水は出ず、水道管11の水は貯湯タンク12の下部に流入しない。
【0012】
また、貯湯タンク12の下部には、
図1に示すように、下流側端部が貯湯タンク12の上部に連結された沸上管25の上流側端部が連結されている。沸上管25には、作動して貯湯タンク12内の湯水を貯湯タンク12の下部から沸上管25に流入させるポンプ26と、沸上管25を流れる湯水を加熱する加熱手段27と、湯水の送り先を変える切替手段28とが取り付けられている。ポンプ26、加熱手段27及び切替手段28は、沸上管25の湯水の流れに沿って順に配され、
図2に示すように、制御手段23に接続されている。
【0013】
切替手段28には、
図1に示すように、切替手段28と貯湯タンク12の下部を接続するバイパス管29が連結されている。制御手段23は、6つの温度センサ14の計測温度を基に貯湯タンク12内の湯量(沸き上がっている湯の量)が少なくなったのを検知すると、ポンプ26及び加熱手段27を作動させて、貯湯タンク12の沸上げを行う。これにより、貯湯タンク12の湯水は、
図3、
図4に示すように、貯湯タンク12の下部から沸上管25に流入して加熱手段27に向かい、加熱手段27を通過の際に加熱手段27によって加熱される。
【0014】
制御手段23は、加熱手段27を通過する湯水の温度を計測する図示しない温度センサの計測温が所定値未満の際に、
図3に示すように、切替手段28の湯水の送り先をバイパス管29経由の貯湯タンク12の下部にして、低温の湯水が貯湯タンク12の上部に流入することを防止する。そして、制御手段23は、加熱手段27を通過する湯水の温度が所定値以上になったことを検知したタイミングで、
図4に示すように、切替手段28の湯水の送り先を貯湯タンク12の上部に切り替えて、加熱手段27により加熱された湯水が貯湯タンク12の上部に供給されるようにする。
【0015】
送り先が貯湯タンク12の上部となった切替手段28は、貯湯タンク12の沸上げが再び行われた際、加熱手段27を通過する湯水の温度が所定値未満であると、制御手段23によって、送り先がバイパス管29経由の貯湯タンク12の下部に切り替えられる。
従って、切替手段28は、沸上管25を流れる湯水の温度を基に、制御手段23によって、加熱手段27を通過した湯水の送り先が、貯湯タンク12の上部、及び、沸上管25に連結されたバイパス管29経由の貯湯タンク12の下部のいずれか一方から他方に切り替えられる。
【0016】
本実施の形態では、加熱手段27にヒートポンプユニットを採用し、切替手段28に三方弁を採用しているが、これらに限定されない。例えば、加熱手段27として、自家発電機の発電時に生じる排熱を利用して沸上管25内の湯水を加熱するものを採用可能であり、切替手段28に2つの電磁弁を有するものを採用可能である。
【0017】
また、沸上管25のポンプ26及び加熱手段27の間の領域には、下流側端部が第2の水栓31に連結された送水管32の上流側端部が連結されている。このため、制御手段23は、
図5に示すように、ポンプ26を作動させて、貯湯タンク12内の湯水を送水管32経由で第2の水栓31から出る状態にできる。よって、利用者は、非常時に、第2の水栓31を開くことで、貯湯タンク12内の湯水を第2の水栓31から出すことが可能である。
【0018】
本実施の形態のように、ポンプ26を利用して貯湯タンク12内の湯水を送水管32に流入させて第2の水栓31から出す場合、重力のみを利用して貯湯タンク12内の湯水を第2の水栓31から出す場合に比べて、貯湯タンク12から第2の水栓31までの距離を長くできる等、第2の水栓31の配置の自由度が高い。
給湯管19から分岐した分岐管33には負圧作動弁34が設けられ、貯湯タンク12内の湯水が第2の水栓31から出るのに伴って、貯湯タンク12には、負圧作動弁34から取り込まれた空気が流入する。
【0019】
通常時、第2の水栓31は閉じられていることから、通常時にポンプ26を作動しても第2の水栓31から湯水は出ない。なお、第2の水栓31からは高温の湯が出る可能性があるため、本実施の形態では、第2の水栓31近くに、第2の水栓31の使用方法等に加えて熱湯が出ることについての注意喚起を記した注意書きが設けられている。
【0020】
また、制御手段23は、切替手段28を、沸上管25の湯水を貯湯タンク12の上部及び下部のいずれにも送らない止水状態とすることができる。ここで、切替手段28の構造によっては、切替手段28を、貯湯タンク12の上部及び下部のいずれにも湯水を送らない状態にしても、貯湯タンク12の上部及び下部の少なくとも一方に微量の湯水が送られることがある。よって、切替手段28を止水状態とするとは、切替手段28を貯湯タンク12の上部及び下部の少なくとも一方に積極的に(意図的に)湯水を送る状態にしないことを意味する。
【0021】
制御手段23は、操作端末24に所定の入力操作がなされることにより、切替手段28を止水状態にし、ポンプ26を作動させ、貯湯タンク12内の湯水を送水管32経由で第2の水栓31から出る状態にする(よって、操作端末24は、入力操作がなされて、制御手段23に、貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31への供給のためにポンプ26を作動させ、かつ、切替手段28を止水状態にさせることとなる)。
【0022】
このとき、貯湯タンク12内の湯水は、加熱手段27には送られず、全てが第2の水栓31に送られる。
切替手段28を止水状態にしなくとも、ポンプ26を作動させれば、開かれた第2の水栓31から貯湯タンク12内の湯水を出すことができる。よって、第2の水栓31から貯湯タンク12内の湯水を出すために必ずしも切替手段28を止水状態にする必要はない。但し、切替手段28が止水状態でない場合、貯湯タンク12の下部から出た湯水の一部は沸上管25(又は沸上管25及びバイパス管29)経由で貯湯タンク12に戻る。従って、貯湯タンク12内の湯水を効率的に第2の水栓31から出すという観点では、切替手段28を止水状態にするのが好ましい。
【0023】
本実施の形態において、ポンプ26は、沸上管25の送水管32が連結された箇所より上流側に取り付けられていることから、ポンプ26を、貯湯タンク12の沸上げと、貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31からの出水に兼用できる。この点、仮に、沸上管25のポンプ26の取り付け位置より上流側に送水管32が連結されていた場合は、貯湯タンク12内の湯水を第2の水栓31から出水するために、ポンプ26とは別のポンプを、沸上管25の送水管32が連結された箇所より上流側又は送水管32に設ける必要がある。
【0024】
また、制御手段23は、加熱手段27の湯水の加熱による貯湯タンク12内の湯水の沸上げを禁止する非常時モードを有している。制御手段23は、操作端末24への所定の入力操作により、非常時モードとなり、加熱手段27の作動を禁止する。これによって、第1の水栓13から湯水を出すことができない非常時に、貯湯タンク12の沸き上げが行われないようにする。貯湯式給湯装置10が浴槽の湯張りや追い焚きも可能な場合、制御手段23は、非常時モードで、浴槽の湯張りや追い焚きも禁止する。
【0025】
ここで、本実施の形態の操作端末24には、制御手段23を非常時モードにする入力操作と、貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31への供給を行うためにポンプ26を作動させる入力操作とが共通の釦でなされる。制御手段23は、同釦の一回目の押下で非常時モードとなり、同釦の2回目の押下で非常時モードを継続した状態で、貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31への供給を開始する。同釦の3回目の押下で、制御手段23は、非常時モードの解除及び貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31への供給の停止を行う。従って、制御手段23は、非常時モードの状態でのみ、貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31への供給を許可する。
【0026】
また、貯湯タンク12内の湯水の第2の水栓31からの出水を続けることにより、貯湯タンク12内の湯水が無くなると、ポンプ26が空回りして、ポンプ26の回転数が上昇する。本実施の形態において、制御手段23は、ポンプ26の回転数を検知可能であり、ポンプ26の回転数が所定値まで上昇したのを検出して、貯湯タンク12内が空、もしくは、貯湯タンク12内の湯水が所定量まで低下したことを検知し、ポンプ26を停止させる。これにより、ポンプ26の不要な作動を防止する。
【0027】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、非常時モードは無くてもよい。非常時モードを設ける場合、非常時モードであるか否かによらず、貯湯タンク内の湯水を第2の水栓から出すようにしてもよい。
また、送水管の上流側端部を沸上管に連結する必要はなく、例えば、送水管の上流側端部を貯湯タンクの下部に直接連結し、送水管にポンプを設けて、貯湯タンク内の湯水を送水管経由で第2の水栓から出すようにしてもよい。
【0028】
そして、操作端末への入力操作によって貯湯タンク内の湯水を第2の水栓から出るようにする必要はなく、例えば、制御手段が水道管の水圧が所定値以下となったことを検知して貯湯タンク内の湯水を第2の水栓から出るようにしてもよい。
更に、制御手段は、貯湯タンク内が空、もしくは、貯湯タンク12内の湯水が所定量まで低下したことを、ポンプの回転数を基に検知する必要はない。例えば、送水管に流量センサを設け、この流量センサの計測値を基に、貯湯タンク内が空、もしくは、貯湯タンク12内の湯水が所定量まで低下したことを検知して、ポンプを停止してもよい。
【符号の説明】
【0029】
10:貯湯式給湯装置、11:水道管、12:貯湯タンク、13:第1の水栓、14:温度センサ、15:減圧弁、16、16a:温度センサ、17、18:逆止弁、19:給湯管、20:逆止弁、21:水量センサ、22:混合弁、23:制御手段、24:操作端末、25:沸上管、26:ポンプ、27:加熱手段、28:切替手段、29:バイパス管、31:第2の水栓、32:送水管、33:分岐管、34:負圧作動弁