(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】サーバ、保険申込支援システム、保険申込支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20241213BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2021054901
(22)【出願日】2021-03-29
【審査請求日】2023-10-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年9月29日 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/files/200929_C-SAAF_Remote.pdf にて公開 令和2年10月5日 https://www.sonylife.co.jp/land/remote/ にて公開 令和2年10月9日 https://fit-tokyo.nikkin.co.jp/ にて公開 令和2年10月29日 https://www.asahi.com/ads/start/ にて公開 令和2年12月7日 https://si-forum.jp/20201207_OutSystems にて公開 令和2年12月8日 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/files/201208_hozen.pdf にて公開 令和2年12月25日 https://toyokeizai.net/articles/-/394067 にて公開 令和3年1月29日 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/files/210129_remote2101.pdf にて公開 令和3年2月19日 https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/files/210219_paperless.pdf にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】511083824
【氏名又は名称】ソニーフィナンシャルグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】間宮 正史
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-054275(JP,A)
【文献】特開2006-135473(JP,A)
【文献】特開2021-043868(JP,A)
【文献】特開2014-219860(JP,A)
【文献】特開2014-174933(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -99/00
G06F 3/01
G06F 3/048- 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムにおけるサーバであって、
保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、
前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、
前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記遷移ボタンを有効に
し、
前記遷移ボタンの押下操作を受け付けると、次の説明画面について、前記保険担当者側メイン画面及び前記顧客側メイン画面を表示させること、前記ポップアップ画面を表示させること、前記遷移ボタンを無効にすること、前記遷移ボタンを有効にすることを繰り返す
サーバ。
【請求項2】
ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムであって、
前記サーバが、保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、
前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、
前記保険担当者側端末が、保険担当者による前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付け、
前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、
前記顧客側端末が、顧客による前記確認ボタンの押下操作を受け付け、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、前記サーバが、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記遷移ボタンを有効に
し、
前記遷移ボタンの押下操作を受け付けると、次の説明画面について、前記保険担当者側メイン画面及び前記顧客側メイン画面を表示させること、前記ポップアップ画面を表示させること、前記遷移ボタンを無効にすること、前記遷移ボタンを有効にすることを繰り返す
保険申込支援システム。
【請求項3】
ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムにおける保険申込支援方法であって、
前記サーバが、保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、
前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、
前記保険担当者側端末が、保険担当者による前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付け、
前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、
前記顧客側端末が、顧客による前記確認ボタンの押下操作を受け付け、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、前記サーバが、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記遷移ボタンを有効に
し、
前記遷移ボタンの押下操作を受け付けると、次の説明画面について、前記保険担当者側メイン画面及び前記顧客側メイン画面を表示させること、前記ポップアップ画面を表示させること、前記遷移ボタンを無効にすること、前記遷移ボタンを有効にすることを繰り返す
保険申込支援方法。
【請求項4】
ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムにおけるサーバに、
保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、
前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、
前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、
前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記遷移ボタンを有効に
し、
前記遷移ボタンの押下操作を受け付けると、次の説明画面について、前記保険担当者側メイン画面及び前記顧客側メイン画面を表示させること、前記ポップアップ画面を表示させること、前記遷移ボタンを無効にすること、前記遷移ボタンを有効にすることを繰り返す
ことを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、保険申込支援システム、保険申込支援方法、及びプログラムに係り、特に、保険の申し込みを支援するためのサーバ、保険申込支援システム、保険申込支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、オンライン会議システム上で、ヒアリングから申し込み手続きまで完了することができるシステムが知られている(非特許文献1)。このシステムでは、保険担当者が、オンライン会議システムを通して申し込み内容や告知内容などの確認事項、また注意事項について説明する。また、保険担当者がひとつひとつ丁寧に同意確認を行いながらお客様の代わりに入力する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】プルデンシャル生命保険株式会社、News Release、「申し込み手続きにおけるリモートシステムの導入について」、2020年7月1日、インターネット<URL:https://www.prudential.co.jp/news/pdf/600/20200701.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、申し込み内容や告知内容などの確認事項、また注意事項について保険担当者が説明した際には、ひとつひとつ同意確認を行って、お客様に入力操作してもらうことが好ましい。
【0005】
本発明は、保険申込の内容を説明した際に、ひとつひとつ同意確認を行って、顧客側端末の操作を受け付けることができるサーバ、保険申込支援システム、保険申込支援方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明に係るサーバは、ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムにおけるサーバであって、保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記遷移ボタンを有効にする。
【0007】
このように、保険担当者側端末において操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、顧客側端末においてポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを有効にする。これにより、保険申込の内容を説明した際に、ひとつひとつ同意確認を行って、顧客側端末の操作を受け付けることができる。
【0008】
本発明に係る保険申込支援システムは、ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムであって、前記サーバが、保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、前記保険担当者側端末が、保険担当者による前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付け、前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、前記顧客側端末が、顧客による前記確認ボタンの押下操作を受け付け、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、前記サーバが、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記遷移ボタンを有効にする。
【0009】
本発明に係る保険申込支援方法は、ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムにおける保険申込支援方法であって、前記サーバが、保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、前記保険担当者側端末が、保険担当者による前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付け、前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、前記顧客側端末が、顧客による前記確認ボタンの押下操作を受け付け、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、前記サーバが、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記サーバが、前記遷移ボタンを有効にする。
【0010】
本発明に係るプログラムは、ネットワークを介して接続された、顧客側端末と、サーバと、保険担当者側端末と、を含む保険申込支援システムにおけるサーバに、保険の申し込みに関する説明画面を表示するメイン画面であって、操作を依頼するための操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、前記保険担当者側端末に、前記保険担当者側メイン画面を、前記保険担当者側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、かつ、前記説明画面を表示する顧客側メイン画面を生成し、前記顧客側端末に、前記顧客側メイン画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け不能に表示させ、前記保険担当者側端末において前記操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、前記顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、前記顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にし、前記顧客側端末において前記ポップアップ画面の前記確認ボタンの押下操作を受け付けると、前記遷移ボタンを有効にすることを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明のサーバ、保険申込支援システム、保険申込支援方法、及びプログラムによれば、保険申込の内容を説明した際に、ひとつひとつ同意確認を行って、顧客側端末の操作を受け付けることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施の形態に係る保険申込支援システムの構成を示す概略図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る保険担当者側端末及び顧客側端末として機能するコンピュータの一例の概略ブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るサーバとして機能するコンピュータの一例の概略ブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係るサーバの構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る保険申込支援システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図6】保険担当者側メイン画面の一例を示す図である。
【
図7】
図6の保険担当者側メイン画面の点線部分の拡大図である。
【
図8】顧客側端末がコンピュータ端末である場合の顧客側メイン画面の一例を示す図である。
【
図9】顧客側端末が携帯端末である場合の顧客側メイン画面の一例を示す図である。
【
図10】保険担当者側メイン画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る保険申込支援システム100は、サーバ10と、保険会社側に設置される保険担当者側端末20と、保険を申し込む顧客側に設置される顧客側端末22とを備えている。
【0015】
サーバ10、保険担当者側端末20、及び顧客側端末22は、インターネットなどのネットワーク26を介して接続されている。
【0016】
保険担当者側端末20及び顧客側端末22は、携帯端末、あるいはコンピュータ端末等からなる。ここで、携帯端末には、スマートフォン端末、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)端末が含まれる。コンピュータ端末には、ノート型・ブック型コンピュータ端末、デスクトップ型コンピュータ端末が含まれる。
【0017】
図2は、本実施形態の保険担当者側端末20及び顧客側端末22のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、保険担当者側端末20及び顧客側端末22は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、表示部16、通信インタフェース(I/F)17、及びカメラ28を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
【0019】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12又はストレージ14には、各種処理を行うためのプログラムが格納されている。
【0020】
ROM12は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
【0021】
入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0022】
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部16は、タッチパネル方式を採用して、入力部15として機能しても良い。
【0023】
通信インタフェース17は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0024】
保険担当者側端末20のカメラ28は、保険担当者を撮影した映像を出力する。顧客側端末22のカメラ28は、顧客を撮影した映像を出力する。
【0025】
図3は、本実施形態のサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、上記保険担当者側端末20及び顧客側端末22と同様のハードウェア構成については、同一符号を付して説明する。
【0026】
図3に示すように、サーバ10は、CPU11、ROM12、RAM13、ストレージ14、入力部15、表示部16及び通信インタフェース(I/F)17を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
【0027】
次に、サーバ10の機能構成について説明する。
図4は、サーバ10の機能構成の例を示すブロック図である。
【0028】
サーバ10は、機能的には、
図4に示すように、映像取得部30、画面生成部32、操作受付部34、ボタン制御部36、及び通信部38を備えている。
【0029】
映像取得部30は、通信部38を介して、保険担当者側端末20から、カメラ28により保険担当者を撮影した映像を取得する。また、映像取得部30は、通信部38を介して、顧客側端末22から、カメラ28により顧客を撮影した映像を取得する。
【0030】
画面生成部32は、顧客側端末22のカメラ28で撮影した映像と、保険の申し込みに関する説明画面とを表示するメイン画面であって、顧客側端末22側の確認操作を依頼するための確認操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、保険担当者側端末20に、保険担当者側メイン画面のデータを、通信部38を介して送信し、保険担当者側端末20側の操作を受け付け可能に、保険担当者側メイン画面を表示させる。
【0031】
また、画面生成部32は、保険担当者側端末20のカメラ28で撮影した映像と、保険担当者側メイン画面と同様の説明画面とを表示する顧客側メイン画面を生成し、顧客側端末22に、顧客側メイン画面のデータを、通信部38を介して送信し、顧客側端末22側の操作を受け付け不能に、顧客側メイン画面を表示させる。
【0032】
操作受付部34は、保険担当者側端末20において確認操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、確認ボタンを含むポップアップ画面を生成し、顧客側端末22に、ポップアップ画面のデータを、通信部38を介して送信し、顧客側端末22側の操作を受け付け可能に、ポップアップ画面を表示させる。
【0033】
ボタン制御部36は、顧客側端末22においてポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けるまで、保険担当者側メイン画面の、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを無効にする。ボタン制御部36は、顧客側端末22においてポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、保険担当者側メイン画面の、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを有効にする。
【0034】
通信部38は、ネットワーク26を介して、保険担当者側端末20及び顧客側端末22の各々とデータの送受信を行う。
【0035】
次に、本発明の実施の形態に係る保険申込支援システム100の作用について説明する。
【0036】
図5は、保険申込支援システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。ここで、保険担当者側端末20のカメラ28により保険担当者を撮影した映像が、ネットワーク26を介して、サーバ10へ逐次送信されると共に、顧客側端末22のカメラ28により顧客を撮影した映像が、ネットワーク26を介して、サーバ10へ逐次送信されている。また、保険担当者側端末20のマイクにより取得した保険担当者の音声が、ネットワーク26及びサーバ10を介して、顧客側端末22へ逐次送信され、顧客側端末22のスピーカにより出力されると共に、顧客側端末22のマイクにより取得した顧客の音声が、ネットワーク26及びサーバ10を介して、保険担当者側端末20へ逐次送信され、保険担当者側端末20のスピーカにより出力されている。そして、保険担当者側端末20において、保険の申し込みに関する説明画面を共有する指示を、保険担当者から受け付けると、
図5に示す処理が開始される。
【0037】
ステップS100では、サーバ10は、保険の申し込みに関する説明画面を、保険担当者側端末20及び顧客側端末22で共有表示させる処理を開始する。
【0038】
具体的には、サーバ10の画面生成部32は、顧客側端末22のカメラ28で撮影した映像と、保険の申し込みに関する説明画面とを表示するメイン画面であって、顧客側端末22側の操作を依頼するための確認操作依頼ボタンを含む保険担当者側メイン画面を生成し、保険担当者側端末20に、保険担当者側メイン画面のデータを、通信部38を介して送信し、保険担当者側端末20側の操作を受け付け可能に、保険担当者側メイン画面を表示させる。
【0039】
例えば、
図6に示すような保険担当者側メイン画面40を、保険担当者側端末20の表示部16に表示させる。保険担当者側メイン画面40は、説明画面40Aと、映像表示部40Bと、確認操作依頼ボタン40Cと、ペン機能部40Dとを含む。
【0040】
映像表示部40Bは、顧客側端末22のカメラ28で撮影した映像を表示する部分である。ペン機能部40Dは、保険担当者が使用可能なペン機能に関する操作を受け付ける部分である。当該ペン機能により、投影資料に記述が可能となる。
【0041】
また、
図7に示すように、保険担当者側メイン画面40は、更に、解像度変更部40Eと、カメラ画面共有機能部40Fと、スクリーン制御機能部40Gと、ストップウォッチ機能部40Hとを含む。
【0042】
解像度変更部40Eは、3段階の解像度変更に関する操作を受け付ける部分である。例えば、顧客側端末22のインターネット回線環境に応じて、「標準」から「高解像度」または「低解像度」いずれかに変更可能であり、高速なインターネット回線環境である場合は「高解像度」に変更し、低速なインターネット回線環境である場合は「低解像度」に変更する。
【0043】
カメラ画面共有機能部40Fは、保険担当者側メイン画面40において、説明画面40A及び映像表示部40Bの何れをメインの表示とするか選択する操作と、説明画面40Aの共有を停止することを指示する操作とを受け付ける部分である。保険の申し込みに関してFace To Faceで円滑にコミュニケーションを進めるため、説明内容に応じて、保険担当者側メイン画面40におけるメイン表示を、映像表示部40B及び説明画面40Aの何れにするかを選択する。
【0044】
スクリーン制御機能部40Gは、顧客側メイン画面において、メイン表示となる説明画面又は映像のフルスクリーン表示を選択する操作を受け付ける部分である。例えば、顧客側端末22のデバイスの種類に応じて、フルスクリーン表示を選択する。顧客側端末22のデバイスの種類が、携帯端末である場合に、フルスクリーン表示を選択し、顧客側端末22のデバイスの種類が、コンピュータ端末である場合に、フルスクリーン表示を選択しない。
【0045】
ストップウォッチ機能部40Hは、保険の申し込みに関する面談時間を計測した時間を表示する部分である。
【0046】
また、サーバ10の画面生成部32は、保険担当者側端末20のカメラ28で撮影した映像と、保険担当者側メイン画面と同様の説明画面とを表示する顧客側メイン画面を生成し、顧客側端末22に、顧客側メイン画面のデータを、通信部38を介して送信し、顧客側端末22側の操作を受け付け不能に、顧客側メイン画面を表示させる。
【0047】
例えば、
図8に示すような顧客側メイン画面50を、顧客側端末22の表示部16に表示させる。顧客側メイン画面50は、説明画面50Aと、映像表示部50Bと、を含む。
図8は、顧客側端末22がコンピュータ端末である場合の顧客側メイン画面50の例である。なお、顧客側端末22が携帯端末である場合には、
図9に示す顧客側メイン画面50を表示させればよい。
【0048】
そして、保険担当者側端末20において、保険担当者側メイン画面40に対する操作を受け付けて、当該操作を受け付けたことを示す信号を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、保険担当者側端末20において受け付けた操作に応じた保険担当者側メイン画面及び顧客側メイン画面を生成し、保険担当者側端末20に、保険担当者側メイン画面を表示させると共に、顧客側端末22に、顧客側メイン画面を表示させる。
【0049】
ステップS102では、保険担当者側端末20において、確認操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、確認操作依頼ボタンの押下操作を受け付けたことを示す信号を、サーバ10へ送信する。例えば、
図10に示すように、保険担当者側端末20において、カーソルCにより、保険担当者側メイン画面40の確認操作依頼ボタン40Cの押下操作が行われると、確認操作依頼ボタンの押下操作を受け付けたことを示す信号を、サーバ10へ送信する。
【0050】
このとき、
図10に示すように、保険担当者側メイン画面40に含まれる、次ページへ遷移する遷移ボタン40Jが無効化されている。
【0051】
ステップS104では、サーバ10の操作受付部34は、確認操作依頼ボタンの押下操作を受け付けたことを示す信号を受信すると、確認ボタンを含むポップアップ画面を生成し、顧客側端末22に、ポップアップ画面のデータを、通信部38を介して送信し、顧客側端末22側の操作を受け付け可能に、ポップアップ画面を表示させる。
【0052】
例えば、
図11に示すようなポップアップ画面60を、顧客側メイン画面50に重畳させて、顧客側端末22の表示部16に表示させる。ポップアップ画面60は、保険の申し込みに関する説明を確認したことを示す確認ボタン60Aを含む。
【0053】
ステップS106では、顧客側端末22において、確認ボタン60Aの押下操作を受け付けると、確認ボタン60Aの押下操作を受け付けたことを示す信号を、サーバ10へ送信する。例えば、
図11に示すように、顧客側端末22において、カーソルCにより、ポップアップ画面60の確認ボタン60Aの押下操作が行われると、確認ボタン60Aの押下操作を受け付けたことを示す信号を、サーバ10へ送信する。
【0054】
ステップS108では、サーバ10のボタン制御部36は、顧客側端末22においてポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けたことを示す信号を受信すると、保険担当者側メイン画面40の、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタン40Jを有効にする。
【0055】
ステップS110では、保険担当者側端末20において、保険担当者側メイン画面40に含まれる、次ページへ遷移する遷移ボタン40Jの押下操作を受け付けると、遷移ボタン40Jの押下操作を受け付けたことを示す信号を、サーバ10へ送信する。
【0056】
ステップS112では、サーバ10は、次ページの説明画面を、保険担当者側端末20及び顧客側端末22で共有表示させる処理を、上記ステップS100と同様に開始する。そして、上記ステップS100~S112と同様の処理を繰り返す。
【0057】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る保険申込支援システムによれば、保険担当者側端末において確認操作依頼ボタンの押下操作を受け付けると、顧客側端末に、確認ボタンを含むポップアップ画面を、顧客側端末側の操作を受け付け可能に表示させ、顧客側端末においてポップアップ画面の確認ボタンの押下操作を受け付けると、次の説明画面へ遷移するための遷移ボタンを有効にする。これにより、保険申込の内容を説明した際に、ひとつひとつ同意確認を行って、顧客側端末の操作を受け付けることができる。
【0058】
なお、上述したサーバの処理を、ネットワークで接続された複数のコンピュータで分散して実行するようにしてもよい。
【0059】
また、保険担当者の音声が、電話回線を介して、顧客側へ出力され、顧客の音声が、電話回線を介して、保険担当者側へ出力されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0060】
10 サーバ
15 入力部
16 表示部
20 保険担当者側端末
22 顧客側端末
26 ネットワーク
28 カメラ
30 映像取得部
32 画面生成部
34 操作受付部
36 ボタン制御部
38 通信部
40 保険担当者側メイン画面
40A 説明画面
40B 映像表示部
40C 確認操作依頼ボタン
40J 遷移ボタン
50 顧客側メイン画面
50A 説明画面
50B 映像表示部
60 ポップアップ画面
60A 確認ボタン
100 保険申込支援システム