(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】電動作業車
(51)【国際特許分類】
B60K 26/02 20060101AFI20241213BHJP
B60K 28/10 20060101ALI20241213BHJP
B60L 15/20 20060101ALI20241213BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20241213BHJP
B60L 58/10 20190101ALI20241213BHJP
【FI】
B60K26/02
B60K28/10 Z
B60L15/20 J
B60L50/60
B60L58/10
(21)【出願番号】P 2021213187
(22)【出願日】2021-12-27
【審査請求日】2023-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 一人
(72)【発明者】
【氏名】西中 正昭
(72)【発明者】
【氏名】山口 達也
(72)【発明者】
【氏名】安井 大貴
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-248918(JP,A)
【文献】特開2012-175945(JP,A)
【文献】特開2002-192987(JP,A)
【文献】特開2016-210249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 26/02
B60K 28/10
B60L 15/20
B60L 50/60
B60L 58/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、
前記バッテリから供給される電力によって駆動されるモータと、
前記モータによって駆動される走行装置と、
前記走行装置を操向操作するためのステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの下方に配置される操作パネルと、
前記モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部と、を備え、
前記モータ操作部は、前記操作パネルに設けられ、かつ、前記ステアリングホイールの回転軸芯方向視で前記ステアリングホイールと重複する状態で配置され、
前記モータ操作部は、差し込み式のキーと、ボタンと、を有し、
前記キーが差し込まれた状態で前記ボタンが押し操作されると、前記モータへの電力の供給が入り切りされるように構成されてい
る電動作業車。
【請求項2】
バッテリと、
前記バッテリから供給される電力によって駆動されるモータと、
前記モータによって駆動される走行装置と、
前記走行装置を操向操作するためのステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの下方に配置される操作パネルと、
前記モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部と、を備え、
前記モータ操作部は、前記操作パネルに設けられ、かつ、前記ステアリングホイールの回転軸芯方向視で前記ステアリングホイールと重複する状態で配置され、
前記モータ操作部は、ケースを有し、
前記ケースに、水抜き孔が形成されている電動作業車。
【請求項3】
バッテリと、
前記バッテリから供給される電力によって駆動されるモータと、
前記モータによって駆動される走行装置と、
前記走行装置を操向操作するためのステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの下方に配置される操作パネルと、
前記モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部と、を備え、
前記モータ操作部は、前記操作パネルに設けられ、かつ、前記ステアリングホイールの回転軸芯方向視で前記ステアリングホイールと重複する状態で配置され、
前記操作パネルを覆うカバー部材を備え、
前記カバー部材の内部に、前記モータ操作部と接続される制御装置が設けられてい
る電動作業車。
【請求項4】
前記モータ操作部は、前記ステアリングホイールの外周よりも内側に配置されている請求項
1から3の何れか一項に記載の電動作業車。
【請求項5】
前記モータ操作部は、作業装置を操作するための作業操作部とは異なる箇所に配置されている請求項
1から4の何れか一項に記載の電動作業車。
【請求項6】
前記操作パネルは、メータパネルを有し、
前記モータ操作部は、前記メータパネルの近傍に配置されている請求項1から
5の何れか一項に記載の電動作業車。
【請求項7】
前記モータ操作部は、前記回転軸芯に対して左右一方側に配置されている請求項1から
6の何れか一項に記載の電動作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動作業車として、例えば、特許文献1に記載の電動作業車が知られている。特許文献1に記載の電動作業車は、バッテリ(文献では「バッテリ〔4〕」)と、バッテリから供給される電力によって駆動されるモータ(文献では「モータ〔M〕」)と、モータによって駆動される走行装置(文献では「前車輪〔10〕」、「後車輪〔11〕」)と、走行装置を操向操作するためのステアリングホイール(文献では「ステアリングホイール〔32〕」)と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような電動作業車は、通常、モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部を備えている。上述のような電動作業車では、運転者がモータ操作部に誤って接触すると、モータが誤作動することになる。
【0005】
上記状況に鑑み、運転者がモータ操作部に誤って接触するのを防止することが可能な電動作業車が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、
バッテリと、
前記バッテリから供給される電力によって駆動されるモータと、
前記モータによって駆動される走行装置と、
前記走行装置を操向操作するためのステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの下方に配置される操作パネルと、
前記モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部と、を備え、
前記モータ操作部は、前記操作パネルに設けられ、かつ、前記ステアリングホイールの回転軸芯方向視で前記ステアリングホイールと重複する状態で配置され、
前記モータ操作部は、差し込み式のキーと、ボタンと、を有し、
前記キーが差し込まれた状態で前記ボタンが押し操作されると、前記モータへの電力の供給が入り切りされるように構成されていることにある。
【0007】
本特徴構成によれば、モータ操作部がステアリングホイールに隠れることになる。これにより、運転者がモータ操作部に誤って接触しようとしても、運転者の手をステアリングホイールによって遮ることができる。すなわち、運転者がモータ操作部に誤って接触するのを防止することが可能な電動作業車を実現することができる。
キーが差し込まれていない状態でボタンが押し操作されても、モータへの電力の供給が入り切りされることはない。これにより、運転者による二段階の操作(キーの差し込み操作及びボタンの押し操作)によって、モータの誤作動を確実に防止することができる。
【0008】
さらに、本発明において、
前記モータ操作部は、前記ステアリングホイールの外周よりも内側に配置されていると好適である。
【0009】
本特徴構成によれば、モータ操作部がステアリングホイールの近傍に位置することになる。これにより、運転者がモータ操作部に誤って接触しないようにしながらも、運転者がモータ操作部を容易に視認することができる。
【0010】
さらに、本発明において、
前記モータ操作部は、作業装置を操作するための作業操作部とは異なる箇所に配置されていると好適である。
【0011】
本特徴構成によれば、運転者が作業操作部を操作する際に、モータ操作部に誤って接触するのを防止することができる。
【0012】
さらに、本発明において、
前記操作パネルは、メータパネルを有し、
前記モータ操作部は、前記メータパネルの近傍に配置されていると好適である。
【0013】
本特徴構成によれば、運転者がモータ操作部を操作しながら、メータパネルを容易に視認することができる。
【0014】
さらに、本発明において、
前記モータ操作部は、前記回転軸芯に対して左右一方側に配置されていると好適である。
【0015】
本特徴構成によれば、モータ操作部を回転軸心に対して左右一方側に配置し、かつ、他の操作部を回転軸心に対して左右他方側に配置することにより、モータ操作部及び他の操作部の配置を最適化することができる。
【0016】
【0017】
【0018】
さらに、本発明に係る別の電動作業車の特徴は、
バッテリと、
前記バッテリから供給される電力によって駆動されるモータと、
前記モータによって駆動される走行装置と、
前記走行装置を操向操作するためのステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの下方に配置される操作パネルと、
前記モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部と、を備え、
前記モータ操作部は、前記操作パネルに設けられ、かつ、前記ステアリングホイールの回転軸芯方向視で前記ステアリングホイールと重複する状態で配置され、前記モータ操作部は、ケースを有し、
前記ケースに、水抜き孔が形成されていることにある。
【0019】
本特徴構成によれば、モータ操作部がステアリングホイールに隠れることになる。これにより、運転者がモータ操作部に誤って接触しようとしても、運転者の手をステアリングホイールによって遮ることができる。すなわち、運転者がモータ操作部に誤って接触するのを防止することが可能な電動作業車を実現することができる。
本特徴構成によれば、ケース内に水が侵入したとしても、ケース内に侵入した水を水抜き孔から排出することができる。
【0020】
さらに、本発明に係る別の電動作業車の特徴は、
バッテリと、
前記バッテリから供給される電力によって駆動されるモータと、
前記モータによって駆動される走行装置と、
前記走行装置を操向操作するためのステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの下方に配置される操作パネルと、
前記モータへの電力の供給を入り切り操作するためのモータ操作部と、を備え、
前記モータ操作部は、前記操作パネルに設けられ、かつ、前記ステアリングホイールの回転軸芯方向視で前記ステアリングホイールと重複する状態で配置され、
前記操作パネルを覆うカバー部材を備え、
前記カバー部材の内部に、前記モータ操作部と接続される制御装置が設けられていることにある。
【0021】
本特徴構成によれば、モータ操作部がステアリングホイールに隠れることになる。これにより、運転者がモータ操作部に誤って接触しようとしても、運転者の手をステアリングホイールによって遮ることができる。すなわち、運転者がモータ操作部に誤って接触するのを防止することが可能な電動作業車を実現することができる。
本特徴構成によれば、モータ操作部と制御装置とが互いに近い位置に配置されることになる。これにより、モータ操作部と制御装置とを接続するハーネスを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図5】回転軸芯方向視における操縦部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図中の矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図中の矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
【0024】
〔トラクタの全体構成〕
以下では、本実施形態のトラクタについて説明する。
図1に示すように、トラクタは、左右の前車輪10、左右の後車輪11、カバー部材12を備えている。
【0025】
また、トラクタは、機体フレーム2及び運転部3を備えている。機体フレーム2は、左右の前車輪10及び左右の後車輪11に支持されている。
【0026】
カバー部材12は、機体前部に配置されている。そして、運転部3は、カバー部材12の後方に設けられている。言い換えれば、カバー部材12は、運転部3の前方に配置されている。
【0027】
運転部3は、保護フレーム30、運転座席31、ステアリングホイール32を有している。オペレータは、運転座席31に着座可能である。これにより、オペレータは、運転部3に搭乗可能である。ステアリングホイール32の操作によって、左右の前車輪10は操向操作される。オペレータは、運転部3において、各種の運転操作を行うことができる。
【0028】
トラクタは、走行用バッテリ4を備えている。また、カバー部材12は、機体左右方向に沿う開閉軸芯Q周りに揺動可能に構成されている。これにより、カバー部材12は、開閉可能に構成されている。カバー部材12が閉状態であるとき、走行用バッテリ4は、カバー部材12に覆われている。
【0029】
図2に示すように、トラクタは、インバータ14及びモータMを備えている。走行用バッテリ4は、インバータ14へ電力を供給する。インバータ14は、走行用バッテリ4からの直流電力を交流電力に変換してモータMへ供給する。そして、モータMは、インバータ14から供給される交流電力により駆動する。
【0030】
図2及び
図3に示すように、トラクタは、静油圧式無段変速機15及びトランスミッション16を備えている。
図3に示すように、静油圧式無段変速機15は、油圧ポンプ15a及び油圧モータ15bを有している。
【0031】
油圧ポンプ15aは、モータMからの回転動力により駆動する。油圧ポンプ15aが駆動することにより、油圧モータ15bから回転動力が出力される。尚、静油圧式無段変速機15は、油圧ポンプ15aと油圧モータ15bとの間で回転動力が変速されるように構成されている。また、静油圧式無段変速機15は、変速比を無段階に変更可能に構成されている。
【0032】
油圧モータ15bから出力された回転動力は、トランスミッション16に伝達される。トランスミッション16に伝達された回転動力は、トランスミッション16の有するギヤ式変速機構によって変速され、左右の前車輪10及び左右の後車輪11へ分配される。これにより、左右の前車輪10及び左右の後車輪11が駆動する。
【0033】
また、
図2及び
図3に示すように、トラクタは、ミッドPTO軸17及びリヤPTO軸18を備えている。モータMから出力された回転動力は、油圧ポンプ15a、ミッドPTO軸17、リヤPTO軸18へ分配される。これにより、ミッドPTO軸17及びリヤPTO軸18が回転する。
【0034】
ミッドPTO軸17またはリヤPTO軸18に作業装置が接続されていれば、ミッドPTO軸17またはリヤPTO軸18の回転動力により、作業装置が駆動することとなる。例えば、
図2に示すように、本実施形態では、ミッドPTO軸17に草刈装置19が接続されている。ミッドPTO軸17の回転動力により、草刈装置19が駆動する。
【0035】
〔操縦部〕
図4及び
図5に示すように、運転部3は、操縦部3Aを備えている。操縦部3Aは、運転座席31の前方に配置されている。操縦部3Aは、ステアリングホイール32と、アクセルレバー33と、操作パネル34と、カバー部材40と、を備えている。
【0036】
ステアリングホイール32は、左右の前車輪10を操向操作するためのものである。ステアリングホイール32は、回転軸芯Z1周りで回転可能に構成されている。回転軸芯Z1は、後傾姿勢に設定されている。ステアリングホイール32は、円形のリム32Aと、ステアリングシャフト(図示省略)と連結されるハブ32Bと、リム32Aとハブ32Bとを連結するスポーク32Cと、を備えている。
【0037】
アクセルレバー33は、ステアリングホイール32の下方に配置されている。アクセルレバー33は、モータMの回転数を変更操作するためのものである。
【0038】
操作パネル34は、ステアリングホイール32の下方に配置されている。操作パネル34は、メータパネル35と、コンビネーションスイッチ36と、スイッチ類37と、表示スイッチ38と、モータ操作部39と、を備えている。
【0039】
メータパネル35は、液晶パネルによって構成されている。メータパネル35には、各種の情報(例えば、車速やトラクタの使用時間等)が表示される。
【0040】
コンビネーションスイッチ36は、ウインカやヘッドライト等を操作するためのものである。スイッチ類37は、ホーンを操作するためのスイッチやライトを操作するためのスイッチを備えている。すなわち、コンビネーションスイッチ36及びスイッチ類37は、走行用のスイッチである。表示スイッチ38は、メータパネル35の表示を切り替え操作するためのものである。
【0041】
操作パネル34の外縁部は、カバー部材40に覆われている。カバー部材40は、カバー部材12の後方に、カバー部材12の後端部に連続する状態で設けられている。
【0042】
〔モータ操作部〕
図5に示すように、モータ操作部39は、モータMへの電力の供給を入り切り操作するためのものである。モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視でリム32A及びスポーク32Cと重複する状態で配置されている。すなわち、モータ操作部39は、操作パネル34に設けられ、かつ、回転軸芯Z1方向視でステアリングホイール32と重複する状態で配置されている。モータ操作部39は、リム32Aの外周よりも外側にはみ出していない。すなわち、モータ操作部39は、ステアリングホイール32の外周よりも内側に配置されている。
【0043】
図5には、回転軸芯Z1を通る機体前後方向に延びる直線をL1、回転軸芯Z1を通る機体左右方向に延びる直線をL2で示している。モータ操作部39は、直線L1よりも右側に配置されている。すなわち、モータ操作部39は、回転軸芯Z1に対して右側に配置されている。モータ操作部39は、直線L2よりも上側に配置されている。すなわち、モータ操作部39は、回転軸芯Z1に対して上側に配置されている。
【0044】
モータ操作部39は、メータパネル35の近傍に配置されている。本実施形態では、モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視でメータパネル35の右下方に配置されている。具体的には、モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視において、表示スイッチ38の下方で、かつ、スイッチ類37及びアクセルレバー33の上方に配置されている。運転座席31の横隣りには、前記作業装置を操作するための作業操作部(作業操作レバー等)が配置されているところ(
図4参照)、モータ操作部39は、前記作業操作部とは異なる箇所に配置されている。
【0045】
図5及び
図6に示すように、モータ操作部39は、差し込み式のキー39Aと、ボタン39Bと、ケース39Cと、を備えている。キー39Aが差し込まれた状態でボタン39Bが押し操作されると、モータMへの電力の供給が入り切りされることになる。すなわち、キー39Aが差し込まれていない状態でボタン39Bが押し操作されても、モータMへの電力の供給が入り切りされることはない。
【0046】
モータ操作部39は、防水構造であると好適である。ケース39Cには、水抜き孔39Caが形成されている。水抜き孔39Caは、ケース39Cの底部に形成されている。
【0047】
〔モータの制御に係る構成〕
図7に示すように、モータMの制御に係る構成は、アクセルレバー33と、モータ操作部39と、制御装置41と、インバータ14と、モータMと、を備えている。アクセルレバー33及びモータ操作部39は、それぞれ、ハーネスを介して制御装置41と接続されている。制御装置41は、ハーネスを介してインバータ14と接続されている。インバータ14は、ハーネスを介してモータMと接続されている。制御装置41は、アクセルレバー33及びモータ操作部39の指令に応じて、インバータ14に指令するように構成されている。インバータ14は、制御装置41の指令に応じてモータMの出力を制御するように構成されている。
【0048】
図4及び
図5に示すように、制御装置41は、カバー部材40の内部に設けられている。制御装置41は、回転軸芯Z1に対して右側に配置されている。すなわち、制御装置41は、回転軸芯Z1に対して機体左右方向でモータ操作部39と同じ側に配置されている。
【0049】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視でリム32A及びスポーク32Cと重複する状態で配置されている。しかし、モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視でリム32Aのみと重複する状態で配置されていてもよい。あるいは、モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視でスポーク32Cのみと重複する状態で配置されていてもよい。
【0050】
(2)上記実施形態では、モータ操作部39は、リム32Aの外周よりも外側にはみ出していない。しかし、モータ操作部39は、回転軸芯Z1方向視でステアリングホイール32と重複する状態で配置されていれば、リム32Aの外周よりも外側にはみ出していてもよい。
【0051】
(3)上記実施形態では、モータ操作部39は、前記作業操作部とは異なる箇所に配置されている。しかし、モータ操作部39及び前記作業操作部は、操作パネル34に設けられていてもよい。すなわち、モータ操作部39は、前記作業操作部と同じ箇所に配置されていてもよい。
【0052】
(4)上記実施形態では、モータ操作部39は、メータパネル35の近傍に配置されている。しかし、モータ操作部39は、操作パネル34に設けられていれば、メータパネル35の近傍に配置されていなくてもよい。
【0053】
(5)上記実施形態では、モータ操作部39は、回転軸芯Z1に対して右側に配置されている。しかし、モータ操作部39は、回転軸芯Z1に対して左側に配置されていてもよい。あるいは、モータ操作部39は、回転軸芯Z1上に配置されていてもよい。
【0054】
(6)上記実施形態では、モータ操作部39は、差し込み式のキー39Aと、ボタン39Bと、を備えている。しかし、モータ操作部39は、差し込み式のキー39Aを備えていなくてもよい。すなわち、モータ操作部39は、ボタン39Bのみを備えていてもよい。
【0055】
(7)上記実施形態では、ケース39Cに、水抜き孔39Caが形成されている。しかし、ケース39Cに、水抜き孔39Caが形成されていなくてもよい。
【0056】
(8)上記実施形態では、カバー部材40の内部に、制御装置41が設けられている。しかし、カバー部材40の内部に、制御装置41が設けられていなくてもよい。すなわち、制御装置41は、カバー部材40の内部とは別の箇所に設けられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、トラクタの他、コンバインや田植機、ユーティリティビークル(多目的車両)にも利用可能である。
【符号の説明】
【0058】
4 走行用バッテリ(バッテリ)
10 前輪(走行装置)
11 後輪(走行装置)
32 ステアリングホイール
34 操作パネル
35 メータパネル
39 モータ操作部
39A キー
39B ボタン
39C ケース
39Ca 水抜き孔
40 カバー部材
41 制御装置
M モータ
Z1 回転軸芯