(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】通信状態を制御する方法及び装置、端末、ネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20241213BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20241213BHJP
H04W 72/12 20230101ALI20241213BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241213BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20241213BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
H04W72/12
H04W16/28 130
H04W52/02 110
(21)【出願番号】P 2021573197
(86)(22)【出願日】2020-05-13
(86)【国際出願番号】 CN2020090082
(87)【国際公開番号】W WO2020253422
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/091952
(32)【優先日】2019-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ウェイジエ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Sony,On cross-slot scheduling for power saving,3GPP TSG RAN WG1#97 R1-1906857,フランス,3GPP,2019年05月03日
【文献】Apple Inc.,Cross Slot Scheduling for UE Power Saving,3GPP TSG RAN WG1#97 R1-1907346,フランス,3GPP,2019年05月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,Procedure of cross-slot scheduling for UE power saving,3GPP TSG RAN WG1#97 R1-1906006,フランス,3GPP,2019年05月03日
【文献】ZTE,Procedure of cross-slot scheduling power saving techniques,3GPP TSG RAN WG1#97 R1-1906640,フランス,3GPP,2019年05月04日
【文献】vivo,Discussion on cross-slot scheduling power saving techniques,3GPP TSG RAN WG1#97 R1-1906171,フランス,3GPP,2019年05月01日
【文献】Ericsson,Adaptation aspects of NR UE power saving,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1901166,フランス,3GPP,2019年01月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信状態を制御する方法であって、
端末は、第一タイムスロットでネットワークデバイスから送信する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信し、前記PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯することと、
前記端末は、前記第一指示情報に基づいて、第二タイムスロットで現在ある第二クロススロットスケジューリング状態から前記第一通信状態に入り、前記第二タイムスロットは前記第一タイムスロットの後にあり、前記第一通信状態は第一クロススロットスケジューリング状態であり、前記第一クロススロットスケジューリング状態と前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が異なる、ことと、
を含
み、
前記第二タイムスロットと前記第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数であり、
前記xの値はaとS
c
の中の最大値であり、前記aは定数であり、前記S
c
は前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットであり、前記第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは、前記PDCCHによってスケジュールされたデータチャネルが位置するタイムスロットと前記PDCCHが位置するタイムスロットとの間のオフセットである、
ことを特徴とする通信状態を制御する方法。
【請求項2】
前記第一指示情報はN個のビットを含み、Nは正の整数であり、前記第一指示情報の異なる値は、異なる第一クロススロットスケジューリング状態を示し、前記第一クロススロットスケジューリング状態と前記N個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される、
ことを特徴とする請求項
1に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項3】
各々の前記第一クロススロットスケジューリング状態はスロットオフセットセットに対応し、前記スロットオフセットセットは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の第一スロットオフセット及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の第二スロットオフセットを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項4】
各々の前記第一クロススロットスケジューリング状態はスロットオフセットセットに対応することは、
前記第一クロススロットスケジューリング状態はNビットで示され、前記第一クロススロットスケジューリング状態を示すNビットのうちの任意の値は第一スロットオフセットと第二スロットオフセットの組合に対応することを含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記端末が第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断した場合、前記端末は前記ネットワークデバイスに前記第一PUSCHを送信しないことをさらに含み、
前記第一PUSCHは、前記端末が前記第一タイムスロットで受信した前記PDCCHによってスケジュールされたPUSCHである、
ことを特徴とする請求項1~
4のいずれか一項に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットが前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットよりも小さい場合、前記端末は、前記第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと確定することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項7】
通信状態を制御する方法であって、
ネットワークデバイスは端末にPDCCHを送信し、前記PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯することと、
前記第一指示情報は、前記端末が第一タイムスロットで前記第一指示情報を受信してから第二タイムスロットで現在ある第二クロススロットスケジューリング状態から第一通信状態に入るように指示するために用いられ、前記第二タイムスロットは前記第一タイムスロットの後にあり、前記第一通信状態は第一クロススロットスケジューリング状態であり、前記第一クロススロットスケジューリング状態と前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が異なることと、
を含
み、
前記第二タイムスロットと前記第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数であり、
前記xの値はaとS
c
の中の最大値であり、前記aは定数であり、前記S
c
は前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットであり、前記第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは、前記PDCCHによってスケジュールされたデータチャネルが位置するタイムスロットと前記PDCCHが位置するタイムスロットとの間のオフセットである、
ことを特徴とする通信状態を制御する方法。
【請求項8】
前記第一指示情報はN個のビットを含み、Nは正の整数であり、前記第一指示情報の異なる値は、異なる第一クロススロットスケジューリング状態を示し、前記第一クロススロットスケジューリング状態と前記N個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される、
ことを特徴とする請求項
7に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項9】
各々の前記第一クロススロットスケジューリング状態はスロットオフセットセットに対応し、前記スロットオフセットセットはPDSCHの第一スロットオフセット及びPUSCHの第二スロットオフセットを含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項10】
各々の前記第一クロススロットスケジューリング状態はスロットオフセットセットに対応することは、
前記第一クロススロットスケジューリング状態はNビットで示され、前記第一クロススロットスケジューリング状態を示すNビットのうちの任意の値は第一スロットオフセットと第二スロットオフセットの組合に対応することを含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載の通信状態を制御する方法。
【請求項11】
端末に適用される通信状態を制御する装置であって、前記装置は受信ユニット及び制御ユニットを含み、
前記受信ユニットは第一タイムスロットでネットワークデバイスから送信するPDCCHを受信するために用いられ、前記PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯し、
前記制御ユニットは、前記第一指示情報に基づいて第二タイムスロットで現在ある第二クロススロットスケジューリング状態から前記第一通信状態に入るようにするために用いられ、前記第二タイムスロットは前記第一タイムスロットの後にあり、前記第一通信状態は第一クロススロットスケジューリング状態であり、前記第一クロススロットスケジューリング状態と前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が異な
り、
前記第二タイムスロットと前記第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数であり、
前記xの値はaとS
c
の中の最大値であり、前記aは定数であり、前記S
c
は前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットであり、前記第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは、前記PDCCHによってスケジュールされたデータチャネルが位置するタイムスロットと前記PDCCHが位置するタイムスロットとの間のオフセットである、
ことを特徴とする通信状態を制御する装置。
【請求項12】
ネットワークデバイスに適用される通信状態を制御する装置であって、前記装置は送信ユニットを含み、
前記送信ユニットは端末にPDCCHを送信するために用いられ、前記PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯し、前記第一指示情報は、前記端末が第一タイムスロットで前記第一指示情報を受信してから第二タイムスロットで現在ある第二クロススロットスケジューリング状態から前記第一通信状態に入るように指示するために用いられ、前記第二タイムスロットは前記第一タイムスロットの後にあり、前記第一通信状態は第一クロススロットスケジューリング状態であり、前記第一クロススロットスケジューリング状態と前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が異な
り、
前記第二タイムスロットと前記第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数であり、
前記xの値はaとS
c
の中の最大値であり、前記aは定数であり、前記S
c
は前記端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットであり、前記第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは、前記PDCCHによってスケジュールされたデータチャネルが位置するタイムスロットと前記PDCCHが位置するタイムスロットとの間のオフセットである、
ことを特徴とする通信状態を制御する装置。
【請求項13】
端末であって、
プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリはコンピュータプログラムを格納するために用いられ、前記プロセッサは前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1~
6のいずれか一項に記載の通信状態を制御する方法を実行するために用いられる、
ことを特徴とする端末。
【請求項14】
ネットワークデバイスであって、
プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリはコンピュータプログラムを格納するために用いられ、前記プロセッサは前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項
7~
10のいずれか一項に記載の通信状態を制御する方法を実行するために用いられる、
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータプログラムを格納するために用いられ、前記コンピュータプログラムはコンピュータに請求項1~
6のいずれか一項に記載の通信状態を制御する方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータプログラムを格納するために用いられ、前記コンピュータプログラムはコンピュータに請求項
7~
10のいずれか一項に記載の通信状態を制御する方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、移動通信分野に関し、さらに具体的に、通信状態を制御する方法及び装置、端末、ネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5th Generation,5G)移動通信及びロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)エボリューションプロジェクトでは、不連続受信(discontinuous reception,DRX)の拡張メカニズムについて討論した。新しい省エネメカニズムは、クロススロットスケジューリング(cross-slot scheduling)である。クロススロットスケジューリングを導入することにより、端末の消費電力を削減することができる。ただし、クロススロットスケジューリングを導入してから、スケジューリング方式に対する端末とネットワークの理解が異なると、通信方面の問題が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本出願の実施形態は、通信状態を制御する方法及び装置、端末、ネットワークデバイスを提供する。
【0004】
本出願の実施形態は、通信状態を制御する方法を提供する。この方法は、以下の内容を含む。端末は、第一タイムスロットでネットワークデバイスから送信する物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)を受信し、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。端末は、第一指示情報に基づいて、第二タイムスロットで第一通信状態に入り、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0005】
本出願の実施形態は、通信状態を制御する方法を提供する。この方法は、以下の内容を含む。ネットワークデバイスは端末にPDCCHを送信し、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。第一指示情報は、端末が第一タイムスロットで第一指示情報を受信してから第二タイムスロットで第一通信状態に入るように指示するために用いられ、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0006】
本出願の実施形態は、端末に適用される通信状態を制御する装置を提供する。この装置は受信ユニット及び制御ユニットを含む。受信ユニットは第一タイムスロットでネットワークデバイスから送信するPDCCHを受信するために用いられ、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。制御ユニットは第一指示情報に基づいて第二タイムスロットで第一通信状態に入るようにするために用いられ、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0007】
本出願の実施形態は、ネットワークデバイスに適用される通信状態を制御する装置を提供する。この装置は送信ユニットを含む。送信ユニットは端末にPDCCHを送信するために用いられ、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。第一指示情報は、端末が第一タイムスロットで第一指示情報を受信してから第二タイムスロットで第一通信状態に入るように指示するために用いられ、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0008】
本出願の実施形態で提供される端末は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを格納するために用いられ、プロセッサはメモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上述した通信状態を制御する方法を実行するために用いられる。
【0009】
本出願の実施形態で提供されるネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを格納するために用いられ、プロセッサはメモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上述した通信状態を制御する方法を実行するために用いられる。
【0010】
本出願の実施形態で提供されるチップは、上述した通信状態を制御する方法を実現するために用いられる。
【0011】
具体的には、チップはプロセッサを含み、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、チップを含むデバイスに上述した通信状態を制御する方法を実行させるために用いられる。
【0012】
本出願の実施形態で提供されるコンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納するために用いられ、コンピュータプログラムはコンピュータに上述した通信状態を制御する方法を実行させる。
【0013】
本出願の実施形態で提供されるコンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム命令を含み、コンピュータプログラム命令はコンピュータに上述した通信状態を制御する方法を実行させる。
【0014】
本出願の実施形態で提供されるコンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータに上述した通信状態を制御する方法を実行させる。
【0015】
上記の技術的解決策によれば、ネットワークデバイスはPDCCHによって端末に第一指示情報を送信する。第一指示情報は、端末が入る必要がある第一通信状態を指示する。本明細書において、第一通信状態は、任意のタイプのエネルギー節約状態、例えば、クロススロットスケジューリング状態、マルチインマルチ出力(multiple-in-multiple-output,MIMO)送信層数状態などであることができる。従って、端末とネットワークデバイスが端末の通信状態を一貫して理解することを確保して、通信効率を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本明細書に添付された図面は、本出願のさらなる理解を提供するために用いられ、本出願の一部を構成する。本出願の例示的な実施例及びその説明は、本出願を説明するために用いられ、本出願に対する不適切な制限を構成するものではない。
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係わる通信システムアーキテクチャを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係わる不連続受信(DRX)サイクルを示す概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係わるクロススロットスケジューリングを示す概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係わる通信状態を制御する方法を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係わるクロススロットスケジューリング状態の切り替えを示す概略図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係わる通信状態を制御する装置を示す第一ブロック図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係わる通信状態を制御する装置を示す第二ブロック図である。
【
図8】
図8は、本発明の別の実施形態に係わる通信デバイスを示すブロック図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係わるチップを示すブロック図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係わる通信システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら本出願の実施形態の技術方案を詳細に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本願の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に記載された実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての別の実施形態は、皆本願の範囲に属する。
【0018】
本出願の実施形態に係わる技術的解決策は、GSM(Global System of Mobile communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)システム、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE FDD(Frequency Division Duplex)システム、LTE TDD(Time Division Duplex)システム、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)システム、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5Gシステムなどのような様々な通信システムに適用することができる。
【0019】
本出願の実施形態に係わる通信システム100は、
図1に示されている。通信システム100は、ネットワークデバイス110を含むことができる。ネットワークデバイス110は、端末120(又は通信端末、端末と呼ばれる)と通信することができる。ネットワークデバイス110は、特定の地理的領域に通信カバレッジを提供し、且つこのカバレッジ領域内の端末と通信することができる。選択的に、ネットワークデバイス110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB,NB)、LTEシステムにおける進化的基地局(Evolutional Node B,eNB又はeNodeB)又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)の無線コントローラであることができる。或いは、ネットワークデバイス110は、モバイルスイッチセンター、リレーステーション、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ネットワークブリッジ、ルーター、5Gネットワークのネットワーク側デバイス、又は将来進化PLMN(Public Land Mobile Network)のネットワークデバイスであることができる。
【0020】
通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレッジエリア内の少なくとも1つの端末装置120をさらに含む。本明細書で使用される’端末’は、有線回線、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インタフェースによって接続される装置、及び/又は通信信号を受信/送信する別の端末装置、及び/又はIoT(Internet of Things)装置であることができるが、これらに限定されるものではない。有線回線は、例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network, PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line, DSL)、デジタルケーブル、直接接続ケーブルであることができる。無線インターフェースは、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、デジタルビデオ放送ハンドヘルド(digital video broadcasting handheld,DVB-H)ネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調周波数変調(amplitude modulation-frequency modulation, AM-FM)放送送信機であることができる。無線インタフェースを介して通信するように構成された端末は、’無線通信端末’、’無線端末’、又は’移動端末’と呼ぶことができる。移動端末の例としては、衛星又はセルラー電話、パーソナル通信システム(personal communication system,PCS)端末(セルラー無線電話とデータ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせることができる)、パーソナルデジタルアシスタント(Persona Digital Assistant, PDA)(無線電話(radio telephone)、ページャ(pager)、インターネット/イントラネットアクセス(Internet/Intranet access)、ウェブブラウジング(web browsing)、ノートブック(notebook)、カレンダー(calendar)及び/又は全地球測位システム(global positioning system, GPS)受信機を備えることができる)及び通常のラップトップ型及び/又はハンドヘルド受信機、又は無線電話機能を備えた他の電子デバイスを備えるが、それに限定されるものではない。端末装置は、アクセス端末、ユーザー機器(User Equipment,UE)、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信機器、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスを指すことができる。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(Wireless Local Loop)ステーション、PDA、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されている他の処理装置、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークの端末又は将来の進化のPLMN(Public Land Mobile Network)内の端末などであることができる。
【0021】
選択的には、端末装置120の間は、D2D(Device to Device)通信を行うことができる。
【0022】
選択的には、5Gシステム又は5Gネットワークは、NRシステム又はNRネットワークと呼ばれることができる。
【0023】
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末を示している。選択的には、通信システム100は複数のネットワークデバイスを含むことができ、各ネットワークデバイスのカバレッジエリア内に他の数量の端末が存在することができ、本出願の実施形態はこれに対して限定しない。
【0024】
選択的には、通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity,MME)などのような他のネットワークエンティティをさらに含むことができ、本出願の実施形態はこれに対して限定しない。
【0025】
本出願の実施形態において、ネットワーク/システムにおける通信機能を有するデバイスは、通信デバイスと呼ぶことができる。例えば、
図1に示された通信システム100において、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110及び端末120を含むことができる。ネットワークデバイス110及び端末120は、上述した具体的なデバイスであることができ、ここでは繰り返さない。通信デバイスは、通信システム100内の他のデバイスをさらに含むことができ、例えば、ネットワークコントローラ、MMEなどの他のネットワークエンティティであり、本出願の実施形態はこれに対して限定しない。
【0026】
本明細書の’システム’及び’ネットワーク’という用語は、本明細書では互いに替えて使用することができる。本明細書の’及び/又は’という用語は、ただ関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在することができ、例えば、’A及び/又はB’は、’Aのみが存在する’、’AとBが同時に存在する’、’Bのみが存在する’との3つの状況を示すことができる。なお、本明細書の符号’/’は、通常、前後の関連対象が’又は’の関係を有することを示す。
【0027】
本出願の実施形態の技術方案をよりよく理解するために、以下では、本出願の実施形態に係わる技術方案を説明する。
【0028】
【0029】
端末の省電力を考慮して、既存のシステムはすべてDRX伝送メカニズムをサポートする。DRXの主な原理は、半静的構成によって時間領域での信号の不連続受信を実現することである。データ送信がない場合、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)の受信を停止することで消費電力を削減し(この時点でPDCCHブラインド検出を停止する)、バッテリーの寿命を延ばす。
【0030】
例えば、LTEシステムでは、DRXを構成する方法は、接続状態の端末にDRXサイクルを構成することである。
図2に示されたように、DRXサイクルはアクティブ時間と非アクティブ時間からなる。アクティブ時間内で、端末はPDCCH(アクティブ期間)を監視及び受信する。非アクティブ時間内で、端末は消費電力(スリープ期間)を削減するためにPDCCHを受信しない。さらに、ページングメッセージの送信は、アイドル状態のDRXメカニズムに属し、この時点で、DRXサイクルはページングメッセージのサイクルである。
【0031】
アクティブ時間と非アクティブ時間は次のように形成される。時間は連続するDRXサイクルに分割される。各DRXサイクルの開始時に、DRX ON状態に入る。DRX ON状態の場合、端末は構成された監視時機(Monitoring Occasion,MO)に基づいてPDCCHを検出する。端末がPDCCHを検出すると、非アクティブタイマー(inactivity timer)を始動又は更新する。DRX ON状態が終了しなかった場合又は非アクティブタイマーが停止しなかった場合、端末はアクティブ時間にある。アクティブ時間にある端末は、PDCCHを検出することを必要とする。
【0032】
5G NRもLTEの省エネメカニズムを使い続け、5G NRで定義されたDRX構成方法は、LTEのDRX構成を継承する。
【0033】
【0034】
5G及びLTEの進化プロジェクトにおいて、DRXの拡張メカニズムを討論する。新しい省エネメカニズムは、クロススロットスケジューリングである。クロススロットスケジューリングの基本原理は
図3に示されている。PDCCH検出は、定期的な検出として構成される(例えば、
図3では、1つのPDCCH検出サイクルは、2つのタイムスロットを含む)。ただし、一般的な状況では、ほとんどのPDCCH検出サイクルでデータスケジューリングが検出されないが、端末はPDCCH検出後にデータキャッシュを実行する必要がある。クロススロットスケジューリングを実現してから、端末はPDCCH検出後にデータキャッシュを実行することを必要とせず、PDCCH検出の直後に無線周波数モジュールをオフにすることができる。
図3のK0は、PDCCHが位置するタイムスロットと、スケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が位置するタイムスロットとの間のオフセットを表す。
【0035】
クロススロットスケジューリングを導入することにより、端末の消費電力は削減されるが、ネットワークが端末にクロススロットスケジューリング状態に入るように通知するメカニズムを導入する必要がある。直接にPDCCHを使用して、端末が入らなければならないクロススロットスケジューリング状態を端末に通知することができる。
【0036】
DRXメカニズムの構成はより複雑であり、特定の構成シグナリングコストがある。DRXメカニズムはセミスタティック構成を採用しているため、柔軟性には比較的大きな制限がある。PDCCHを使用して端末がクロススロットスケジューリング状態に入るように直接に指示する省エネ方式は、動的スケジューリング変化によりよく適応でき、DRX構成よりも柔軟性がある。
【0037】
PDCCHによってクロススロットスケジューリング状態を指示するメカニズムに関して、以下の問題を考慮する必要がある。
【0038】
1)PDCCHに特定の検出見逃し率が存在する。端末がネットワークから送信されたクロススロットスケジューリング状態を指示するPDCCHを失うと、クロススロットスケジューリング状態に対する端末とネットワークの理解が一致ではない問題が発生する。
【0039】
2)端末がクロススロットスケジューリング状態を指示する省エネ指示信号(例えば、PDCCH)を受信すると、端末は、クロススロットスケジューリング状態に切り替えるために特定の切り替え時間を必要とする。
【0040】
3)クロススロットスケジューリング状態を指示するために用いられる省エネ指示信号をDRX構成と組み合わせて使用すると、クロススロットスケジューリング状態を指示するために用いられる省エネ指示信号は専用制御チャネル(即ち、専用物理層信号)を使用してDRX ONの前に送信されることができる。DRX ONの前の省エネ指示信号(即ち、専用制御チャネル)とDRX ONの内の省エネ指示信号(即ち、PDCCH)の両方が同時に存在する場合、対応する処理メカニズムを定義することを必要とする。
【0041】
上述した内容に基づいて、本出願の実施形態は以下の技術的解決策を提供し、クロススロットスケジューリングの省エネ機能を実現することができる。本出願の実施形態の技術的解決策は、端末のデータ受信を制限するために用いられる多入力多出力(MIMO)伝送層数に拡張することもでき、それによって省エネ機能を実現することに留意されたい。以下、本出願の実施形態を詳細に説明する。
【0042】
図4は、本出願の実施形態に係わる通信状態を制御する方法を示すフローチャートである。
図4に示されたように、通信状態を制御する方法は、以下のステップを含む。
【0043】
ステップ401:ネットワークデバイスは端末にPDCCHを送信し、端末は第一タイムスロットでネットワークデバイスから送信するPDCCHを受信し、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。
【0044】
本出願の実施形態において、ネットワークデバイスは、gNB(generation NodeB)、eNB(Evolutional Node B)などのような基地局であることができる。
【0045】
本出願の実施形態において、PDCCHは、省エネ指示信号又は省エネスケジューリング信号とも呼ばれる。PDCCHは、端末が入らなければならない第一通信状態を指示するために用いられる第一指示情報を携帯する。第一通信状態は、第一クロススロットスケジューリング状態又は第一MIMO送信層数状態であることができる。
【0046】
本出願の実施形態において、PDCCHが第一指示情報を携帯することは、以下の方式によって実現することができる。PDCCHにおいて第一指示情報に対応するビットを追加し、このビットによって第一通信状態を指示する。
【0047】
本出願の実施形態において、PDCCHは、さらに、データチャネルの周波数ドメインスケジューリング情報、データチャネルの時間ドメインスケジューリング情報、変調及び符号化スキーム(modulation and coding scheme,MCS)指示情報、パワー制御情報、チャネル状態情報(channel state information,CSI)トリガー情報、帯域幅部分(bandwidth part,BWP)切り替え指示情報のうちの少なくとも1つを携帯する。データチャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)と物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)のうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
ステップ402、端末は、第一指示情報に基づいて、第二タイムスロットで第一通信状態に入り、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0049】
本出願の実施形態において、端末がPDCCHを受信したとき、端末はPDCCHが指示する第一通信状態に切り替えるために一定の切り替え時間を必要とするので、端末は第一タイムスロットでPDCCHを受信してから第二タイムスロットでPDCCHが指示する第一通信状態に入る。以下、異なるアプリケーションシナリオと組み合わせて、本出願の実施形態に係わる技術的解決策を説明する。
【0050】
【0051】
第一通信状態は、第一クロススロットスケジューリング状態である。端末は、第一クロススロットスケジューリング状態を端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態と比較する。第一クロススロットスケジューリング状態と第二クロススロットスケジューリング状態が異なる場合、端末は第二タイムスロットで第一クロススロットスケジューリング状態に入る。
【0052】
例えば、UEは、タイムスロットnでネットワークデバイスから送信するPDCCHを受信する。PDCCHのNビットで第一クロススロットスケジューリング状態を指示する。例えば、PDCCHの2ビットで第一クロススロットスケジューリング状態を指示する。UEは、PDCCHによって指示する第一クロススロットスケジューリング状態を、UEが現在ある第二クロススロットスケジューリング状態と比較する。第一クロススロットスケジューリング状態と第二クロススロットスケジューリング状態が異なると、UEは、タイムスロットn+xでPDCCHによって指示する第一クロススロットスケジューリング状態に入る。ここで、UEが現在ある第二クロススロットスケジューリング状態は、UEがタイムスロットnに対応するクロススロットスケジューリング状態にあることを指す。
【0053】
本出願の実施形態において、第二タイムスロットと第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数である。さらに、xの値はaとScの中の最大値であり、aは定数であり、Scは端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットである。
【0054】
例えば、x=MAX(a,S
c)。ここで、S
cは、UEが現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットであり、aは定数(例えば、a=1)である。クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは、
図3に示すK0を指し、即ち、PDCCHによってスケジュールされたデータチャネルが位置するタイムスロットとPDCCHが位置するタイムスロットとの間のオフセットである。
【0055】
本出願の実施形態において、第一指示情報はN個のビットを含み、ここで、Nは正の整数である。第一指示情報の異なる値は、異なる第一クロススロットスケジューリング状態を示し、第一クロススロットスケジューリング状態とN個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される。ハイレベルシグナリングは、例えば、無線リソース制御(radio resource control,RRC)シグナリングである。
【0056】
例えば、N=2、2ビットで第一クロススロットスケジューリング状態を指示する。‘00’は、クロススロットスケジューリング状態1を示し、クロススロットスケジューリング状態1に対応するスロットオフセットは0であり、すなわち、スケジューリングは少なくとも0個のタイムスロットを越えることによって実行され、Sc=0(スロット内スケジューリング(in-slot scheduling)が許可される)である。‘01’は、クロススロットスケジューリング状態2を示し、クロススロットスケジューリング状態2に対応するスロットオフセットは1であり、すなわち、スケジューリングは少なくとも1つのタイムスロットを越えることによって実行され、Sc=1である。‘10’は、クロススロットスケジューリング状態3を示し、クロススロットスケジューリング状態3に対応するスロットオフセットは2であり、すなわち、スケジューリングは少なくとも2つのタイムスロットを越えることによって実行され、Sc=2である。‘11’は、クロススロットスケジューリング状態4を示し、クロススロットスケジューリング状態4に対応するスロットオフセットは3であり、すなわち、スケジューリングは少なくとも3つのタイムスロットを越えることによって実行され、Sc=3である。本出願の実施形態に係わるクロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは、クロススロットスケジューリング状態に対応する最小スロットオフセットを指す。
【0057】
本出願の実施形態において、N個のビットの値は、ハイレベルシグナリングによって構成されたPUSCHのクロススロットスケジューリング状態数及びPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数によって確定される。具体的には、ハイレベルシグナリングがPUSCHのクロススロットスケジューリング状態数及びPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数を構成しない場合、N個のビットの値は0である。ハイレベルシグナリングがPUSCHのクロススロットスケジューリング状態数及び/又はPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数を構成する場合、N個のビットの値は1である。
【0058】
ここで、ハイレベルシグナリングは、PUSCHのクロススロットスケジューリング状態数とPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数の両方を構成することができる。或いは、ハイレベルシグナリングは、PUSCHのクロススロットスケジューリング状態数のみを構成するか、又はPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数のみを構成することができる。或いは、ハイレベルシグナリングは、PUSCHのクロススロットスケジューリング状態数とPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数の両方を構成しなくてもよい。
【0059】
説明しなければならないことは、PDSCHのクロススロットスケジューリング状態数はPDSCHの第一スロットオフセットを確定するために用いられ、PUSCHのクロススロットスケジューリング状態数はPUSCHの第二スロットオフセットを確定するために用いられる。
【0060】
本出願の実施形態において、第一指示情報が指示する第一クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは二種類があり、PDSCHに対応するスロットオフセット(第一スロットオフセットと呼ばれる)及びPUSCHに対応するスロットオフセット(第二スロットオフセットと呼ばれる)である。PDSCHの第一スロットオフセットとPUSCHの第二スロットオフセットの値は異なる。
【0061】
さらに、PDSCHの第一スロットオフセット及びPUSCHの第二スロットオフセットは、以下の2つの方式によって構成することができる。
【0062】
1)各第一クロススロットスケジューリング状態は、スロットオフセットセットに対応する。スロットオフセットセットは、PDSCHの第一スロットオフセット及びPUSCHの第二スロットオフセットを含む。例えば、第一クロススロットスケジューリング状態は2ビットで示される。任意の2ビットの値は、次の2つのスロットオフセットの組合に対応することができる:PDCCHに対するPDCCHによってスケジュールされたPDSCHのスロットオフセット(つまり、第一スロットオフセット);PDCCHに対するPDCCHによってスケジュールされたPUSCHのスロットオフセット(つまり、第二スロットオフセット)。
【0063】
2)各第一クロススロットスケジューリング状態は、1つのスロットオフセットに対応する。1つのスロットオフセットは、PDSCHの第一スロットオフセット又はPUSCHの第二スロットオフセットである。例えば、第一クロススロットスケジューリング状態は2ビットで示される。任意の2ビットの値は、次のうちの1つのスロットオフセットに対応することができる:PDCCHに対するPDCCHによってスケジュールされたPDSCHのスロットオフセット(つまり、第一スロットオフセット);PDCCHに対するPDCCHによってスケジュールされたPUSCHのスロットオフセット(つまり、第二スロットオフセット)。即ち、PDSCHに対応するスロットオフセットとPUSCHに対応するスロットオフセットは独立して構成される。
【0064】
選択的な方式において、ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定する場合、第一クロススロットスケジューリング状態に対応する1つのスロットオフセットの値は、第一クロススロットスケジューリング状態の値である。ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定しない場合、第一クロススロットスケジューリング状態に対応する1つのスロットオフセットの値は定数であり、例えば0であり、これは第一クロススロットスケジューリング状態がスロット内スケジューリングであることを示す。
【0065】
PUSCHの場合、PUSCHの第一スロットオフセットの値は以下の方式によって確定することができる。ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定する場合、PUSCHの第一スロットオフセットの値は第一クロススロットスケジューリング状態の値である。ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定しない場合、PUSCHの第一スロットオフセットの値は定数であり、例えば、0である。
【0066】
PDSCHの場合、PDSCHの第一スロットオフセットの値は以下の方式によって確定することができる。ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定する場合、PDSCHの第一スロットオフセットの値は第一クロススロットスケジューリング状態の値である。ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定しない場合、PDSCHの第一スロットオフセットの値は定数であり、例えば、0である。
【0067】
本出願の実施形態において、さらにフォールトトレラントメカニズム(fault-tolerant mechanism)を提供する。フォールトトレラントメカニズムには、次のものが含まれる。
【0068】
1)端末が第一PDSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断した場合、端末はネットワークデバイスに負のフィードバックメッセージを送信する。第一PDSCHは、端末が第一タイムスロットで受信したPDCCHによってスケジュールされたPDSCHである。
【0069】
ここで、第一PDSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットが端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットよりも小さい場合、端末は、第一PDSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと確定する。
【0070】
例えば、UEがタイムスロットnでPDCCHを受信するという条件下で、PDCCHによってスケジュールされたPDSCHの時間領域スケジューリング情報とUEが現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しない場合、UEはネットワークデバイスに否定的な確認応答(negative acknowledgement,NACK)をフィードバックする。PDCCHによってスケジューリングされたPDSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットがScより小さい場合、PDCCHによってスケジュールされたPDSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断する。説明しなければならないことは、PDCCHによってスケジュールされたPDSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットがScよりも小さい場合、UEはPDSCHを受信できないことを招く、UEはスロットオフセットがSc以上のPDSCHを受信することを期待しているため、UEはネットワークデバイスにNACKをフィードバックする。
【0071】
2)端末が第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断した場合、端末はネットワークデバイスに第一PUSCHを送信しない。ここで、第一PUSCHは、端末が第一タイムスロットで受信したPDCCHによってスケジュールされたPUSCHである。
【0072】
ここで、第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットが端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットよりも小さい場合、端末は、第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと確定する。
【0073】
例えば、UEがタイムスロットnでPDCCHを受信するという条件下で、PDCCHによってスケジュールされたPUSCHの時間領域スケジューリング情報とUEが現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しない場合、UEはネットワークデバイスにPDCCHによってスケジュールされたPUSCHを送信しない。PDCCHによってスケジュールされたPUSCHの時間領域スケジューリング情報のスロットオフセットがScより小さい場合、端末は、第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断する。
【0074】
本出願の実施形態において、PDCCHによってスケジューリングされたデータチャネル(PUSCH又はPDSCH)の時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二のクロススロットスケジューリング状態が一致しない場合、端末は データチャネルのスケジューリングを無視するが、第一指示情報、パワー制御情報などのようなPDCCHの他のドメインは依然として有効である。
【0075】
本出願の実施形態において、端末が第一指示情報を受信する前に、端末はデフォルトクロススロットスケジューリング状態にあり、デフォルトクロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットの値は0又は正の整数である。
【0076】
例えば、UEが第一クロススロットスケジューリング状態を示す第一指示情報を受信しなかった場合、UEはデフォルトクロススロットスケジューリング状態を設定する。デフォルトクロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットの値は最小値であり、例えば、0である。
【0077】
本出願の実施形態において、端末によって監視されるすべてのPDCCH DCI フォーマットは、皆第一指示情報を携帯することができる。
【0078】
本出願の実施例において、PDCCHがクロススロットスケジューリング状態を指示する方案はDRXメカニズムと共存することができる。端末はネットワークデバイスから送信された専用制御チャネルを受信し、専用制御チャネルはデフォルトのクロススロットスケジューリング状態を指示する第二指示情報を携帯する。端末は、第二指示情報によって、DRX ON状態の開始時にデフォルトのクロススロットスケジューリング状態に入り、DRX ON状態の終了時にデフォルトのクロススロットスケジューリング状態に入る。例えば、1)UEがDRX ON状態に入ると、UEは、DRX ON状態の前の専用制御チャネルによって指示されるデフォルトのクロススロットスケジューリング状態によって通信を行う。2)DRX ON状態が終了すると、UEはデフォルトのクロススロットスケジューリング状態に戻って通信を行う。
【0079】
図5に示されたように、デフォルトクロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットは0であり、即ち、スロット内スケジューリングが実行される。次に、UEはPDCCHを受信する。PDCCHは、データチャネルのスケジューリング情報(時間領域スケジューリング情報及び周波数領域スケジューリング情報)及び第一指示情報を含む。
図5において、このようなPDCCHはスケジューリング+指示1又はスケジューリング+指示0と略して呼ばれ、スケジューリングはデータチャネルのスケジューリング情報を指し、指示1はクロススロットスケジューリング状態1に対応し、指示0はクロススロットスケジューリング状態0に対応する。さらに、PDCCHは、任意のデータチャネルのスケジューリング情報及び第一指示情報を含まなくてもよく、
図5において、このようなPDCCHはスケジューリングなしと略して呼ばれる。
図5に示されたように、左側の破線フレーム内のPDCCHは、UEがクロススロットスケジューリング状態1に入るように指示し、UEは、PDCCHを受信した後、次のタイムスロットでクロススロットスケジューリング状態1に入る。右側の破線フレーム内のPDCCHは、UEがクロススロットスケジューリング状態0に入るように指示し、UEは、PDCCHを受信した後、次のxタイムスロットでクロススロットスケジューリング状態0に入る。一例では、x= MAX(a,S
c)である。
図5に示された例では、クロススロットスケジューリング状態1に対応するスロットオフセットは1であり、クロススロットスケジューリング状態0に対応するスロットオフセットは0である。
【0080】
【0081】
第一通信状態は、データチャネルの第一MIMO送信層数状態である。端末は、第一MIMO送信層数状態を端末が現在ある第二MIMO送信層数状態と比較する。第一MIMO送信層数状態と第二MIMO送信層数状態が異なる場合、端末は第二タイムスロットで第一MIMO送信層数状態に入る。
【0082】
例えば、UEは、タイムスロットnでネットワークデバイスから送信するPDCCHを受信する。PDCCHのNビットでデータチャネル(PDSCH又はPUSCH)の第一MIMO送信層数状態を指示し、例えば、PDCCHの2ビットで第一MIMO送信層数状態を指示する。UEは、PDCCHによって指示する第一MIMO送信層数状態を、UEが現在ある第二MIMO送信層数状態と比較する。第一MIMO送信層数状態と第二MIMO送信層数状態が異なる場合、UEは、タイムスロットn+xでPDCCHによって指示する第一MIMO送信層数状態に入る。ここで、UEが現在ある第二MIMO送信層数状態は、UEがタイムスロットnに対応するMIMO送信層数状態にあることを指す。
【0083】
本出願の実施形態において、第二タイムスロットと第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数である。
【0084】
例えば、xは定数である。例えば、x=1であり、或いは、xは、現在のPDCCHのサブキャリア幅などの情報に基づいて計算される。
【0085】
本出願の実施形態において、第一指示情報はN個のビットを含み、ここで、Nは正の整数である。第一指示情報の異なる値は、異なる第一MIMO送信層数状態を示し、第一MIMO送信層数状態とN個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される。ハイレベルシグナリングは、例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングである。
【0086】
本出願の実施形態において、さらにフォールトトレラントメカニズムを提供する。フォールトトレラントメカニズムには、次のものが含まれる。端末が第一データのMIMO送信層数が端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数よりも大きいと判断した場合、端末はネットワークデバイスに負のフィードバックメッセージを送信する。第一データは、端末が第一タイムスロットで受信したPDCCHによって指示するデータを指す。
【0087】
例えば、タイムスロットnでUEによって受信されるPDCCHによって指示するデータの第二MIMO送信層数が、UEの現在の状態によって制限される最大送信層数を超える場合、UEはネットワークデバイスにNACKをフィードバックする。
【0088】
ここで、端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数は、以下のように定義される。PDSCHの場合、端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数は、端末が受信すると予想されるPDSCHの最大送信層数である。PUSCHの場合、端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数は、端末が送信できるPUSCHの最大送信層数である。
【0089】
本出願の実施形態において、PDCCHによってスケジュールされたデータのMIMO送信層数と端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限された送信層数が一致しない場合、第一指示情報、パワー制御情報などのようなPDCCHの他のドメインは依然として有効である。
【0090】
本出願の実施形態の技術的解決策によれば、ネットワークが端末の省エネ機能を合理的にトリガーできるようにする。本出願の実施形態の技術的解決策では、既存のPDCCHを拡張した。拡張されたPDCCHは、データチャネルのスケジューリング機能と端末の省エネ指示機能の両方をサポートし、追加の省エネ物理層信号を必要としない。本出願の実施形態において、PDCCHなどの動的シグナリングを採用することにより、端末はできるだけ早く省エネ状態に入ることができ、省エネの適応時間を数十マイクロ秒からマイクロ秒レベルに短縮することができる。さらに、本出願の実施形態の技術的解決策によれば、端末がPDCCHを失った場合のフォールトトレランス処理が実現される。
【0091】
本出願の実施形態で採用される方法は、クロススロットスケジューリング状態及びMIMO送信層数状態に基づくことに留意されたい。本出願の重要な特徴は、PDCCHが異なる通信状態間の切り替えをトリガーするために使用されることである。通信状態を切り替える方式は他のシグナリングプロセスに拡張することができ、端末の最大受信アンテナ数状態、端末の測定周期状態などのような端末の他の省エネ状態に拡張することもできる。
【0092】
図6は、本発明の実施形態に係わる通信状態を制御する装置を示す第一ブロック図である。通信状態を制御する装置は、端末に適用される。
図6に示されたように、通信状態を制御する装置は、受信ユニット601及び制御ユニット602を含む。
【0093】
受信ユニット601は、第一タイムスロットでネットワークデバイスから送信する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために用いられ、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。
【0094】
制御ユニット602は、第一指示情報に基づいて第二タイムスロットで第一通信状態に入るようにするために用いられ、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0095】
1つの実施形態において、第一通信状態は、第一クロススロットスケジューリング状態である。制御ユニット602は、第一クロススロットスケジューリング状態を端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態と比較し、第一クロススロットスケジューリング状態と第二クロススロットスケジューリング状態が異なる場合、第二タイムスロットで第一クロススロットスケジューリング状態に入るようにするために用いられる。
【0096】
1つの実施形態において、第二タイムスロットと第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数である。
【0097】
1つの実施形態において、xの値はaとScの中の最大値であり、aは定数であり、Scは端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットである。
【0098】
1つの実施形態において、第一指示情報はN個のビットを含み、ここで、Nは正の整数である。第一指示情報の異なる値は、異なる第一クロススロットスケジューリング状態を示し、第一クロススロットスケジューリング状態とN個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される。
【0099】
1つの実施形態において、N個のビットの値は、ハイレベルシグナリングによって構成されたPUSCHのクロススロットスケジューリング状態数及びPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数によって確定される。
【0100】
1つの実施形態において、ハイレベルシグナリングがPUSCHのクロススロットスケジューリング状態数及びPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数を構成しない場合、N個のビットの値は0であり、ハイレベルシグナリングがPUSCHのクロススロットスケジューリング状態数及び/又はPDSCHのクロススロットスケジューリング状態数を構成する場合、N個のビットの値は1である。
【0101】
1つの実施形態において、各第一クロススロットスケジューリング状態はスロットオフセットセットに対応し、スロットオフセットセットはPDSCHの第一スロットオフセット及びPUSCHの第二スロットオフセットを含む。
【0102】
1つの実施形態において、各第一クロススロットスケジューリング状態は1つのスロットオフセットに対応し、1つのスロットオフセットはPDSCHの第一スロットオフセット又はPUSCHの第二スロットオフセットである。
【0103】
1つの実施形態において、ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定する場合、第一クロススロットスケジューリング状態に対応する1つのスロットオフセットの値は、第一クロススロットスケジューリング状態の値である。ハイレベルシグナリングが第一クロススロットスケジューリング状態の値を設定しない場合、第一クロススロットスケジューリング状態に対応する1つのスロットオフセットの値は定数である。
【0104】
1つの実施形態において、PDSCHの第一スロットオフセットとPUSCHの第二スロットオフセットの値は異なる。
【0105】
1つの実施形態において、前記装置は、送信ユニット603をさらに含む。送信ユニット603は、第一PDSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断した場合、ネットワークデバイスに負のフィードバックメッセージを送信するために用いられる。第一PDSCHは、端末が第一タイムスロットで受信したPDCCHによってスケジュールされたPDSCHである。
【0106】
1つの実施形態において、前記装置は、確定ユニット604をさらに含む。確定ユニット604は、第一PDSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットが端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットより小さい場合、第一PDSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと確定するために用いられる。
【0107】
1つの実施形態において、前記装置は、送信ユニット603をさらに含む。送信ユニット604は、第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと判断した場合、ネットワークデバイスに第一PUSCHを送信しないように構成される。第一PUSCHは、端末が第一タイムスロットで受信したPDCCHによってスケジュールされたPUSCHである。
【0108】
1つの実施形態において、前記装置は、確定ユニット604をさらに含む。確定ユニット604は、第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報に対応するスロットオフセットが端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットよりも小さい場合、第一PUSCHの時間領域スケジューリング情報と端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態が一致しないと確定するために用いられる。
【0109】
1つの実施形態において、端末が第一指示情報を受信する前に、端末はデフォルトのクロススロットスケジューリング状態にあり、デフォルトのクロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットの値は0又は正の整数である。
【0110】
1つの実施形態において、受信ユニット601は、ネットワークデバイスによって送信された専用制御チャネルを受信するために用いられ、専用制御チャネルはデフォルトのクロススロットスケジューリング状態を指示する第二指示情報を携帯する。制御ユニット602は、第二指示情報によって、DRX ON状態の開始時にデフォルトのクロススロットスケジューリング状態に入り、DRX ON状態の終了時にデフォルトのクロススロットスケジューリング状態に入るようにするために用いられる。
【0111】
1つの実施形態において、第一通信状態は、データチャネルの第一MIMO送信層数状態である。制御ユニット602は、第一MIMO送信層数状態を端末が現在ある第二MIMO送信層数状態と比較して、第一MIMO送信層数状態が第二MIMO送信層数状態と異なる場合、第二タイムスロットで第一MIMO送信層数状態に入るようにするために用いられる。
【0112】
1つの実施形態において、第二タイムスロットと第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数である。
【0113】
1つの実施形態において、第一指示情報はN個のビットを含み、ここで、Nは正の整数である。第一指示情報の異なる値は、異なる第一MIMO送信層数状態を示し、第一MIMO送信層数状態とN個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される。
【0114】
1つの実施形態において、端末は、送信ユニット603をさらに含む。送信ユニット603は、第一データのMIMO送信層数が端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数よりも大きいと判断した場合、ネットワークデバイスに負のフィードバックメッセージを送信するために用いられる。第一データは、端末が第一タイムスロットで受信したPDCCHによって指示するデータを指す。
【0115】
1つの実施形態において、端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数は、端末が受信すると予想されるPDSCHの最大送信層数であるか、又は端末が現在ある第二MIMO送信層数状態によって制限される送信層数は端末が送信できるPUSCHの最大送信層数である。
【0116】
当業者は、本出願の実施形態において、通信状態を制御する装置の関連する説明は、通信状態を制御する方法の関連する説明を参照できることを理解されるべきである。
【0117】
図7は、本発明の実施形態に係わる通信状態を制御する装置を示す第二ブロック図である。通信状態を制御する装置はネットワークデバイスに適用される。
図7に示されたように、通信状態を制御する装置は、送信ユニット701を含む。
【0118】
送信ユニット701は端末にPDCCHを送信するために用いられ、PDCCHは第一通信状態を指示する第一指示情報を携帯する。第一指示情報は、端末が第一タイムスロットで第一指示情報を受信してから第二タイムスロットで第一通信状態に入るように指示するために用いられ、第二タイムスロットは第一タイムスロットの後にある。
【0119】
1つの実施形態において、第一通信状態は、第一クロススロットスケジューリング状態である。
【0120】
1つの実施形態において、第二タイムスロットと第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数である。
【0121】
1つの実施形態において、xの値はaとScの中の最大値であり、aは定数であり、Scは端末が現在ある第二クロススロットスケジューリング状態に対応するスロットオフセットである。
【0122】
1つの実施形態において、第一指示情報はN個のビットを含み、ここで、Nは正の整数である。第一指示情報の異なる値は、異なる第一クロススロットスケジューリング状態を示し、第一クロススロットスケジューリング状態とN個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される。
【0123】
1つの実施形態において、各第一クロススロットスケジューリング状態はスロットオフセットセットに対応し、スロットオフセットセットはPDSCHの第一スロットオフセット及びPUSCHの第二スロットオフセットを含む。
【0124】
1つの実施形態において、各第一クロススロットスケジューリング状態は1つのスロットオフセットに対応し、1つのスロットオフセットはPDSCHの第一スロットオフセット又はPUSCHの第二スロットオフセットである。
【0125】
1つの実施形態において、PDSCHの第一スロットオフセットとPUSCHの第二スロットオフセットの値は異なる。
【0126】
1つの実施形態において、第一通信状態は、データチャネルの第一MIMO送信層数状態である。
【0127】
1つの実施形態において、第二タイムスロットと第一タイムスロットとの間にx個のタイムスロットのオフセットがあり、xは正の整数である。
【0128】
1つの実施形態において、第一指示情報はN個のビットを含み、ここで、Nは正の整数である。第一指示情報の異なる値は、異なる第一MIMO送信層数状態を示すために用いられ、第一MIMO送信層数状態とN個のビットの値との間の対応関係は、ハイレベルシグナリングによって構成される。
【0129】
1つの実施形態において、PDCCHは、さらに、データチャネルの周波数ドメインスケジューリング情報、データチャネルの時間ドメインスケジューリング情報、変調及び符号化スキーム(MCS)指示情報、パワー制御情報、チャネル状態情報(CSI)トリガー情報、帯域幅部分(BWP)スイッチ指示情報のうちの少なくとも1つを携帯する。
【0130】
当業者は、本出願の実施形態において、通信状態を制御する装置の関連する説明は、通信状態を制御する方法の関連する説明を参照できることを理解されるべきである。
【0131】
図8は、本出願の実施形態に係わる通信デバイス800の構造を示す概略図である。当該通信デバイスは端末であることができ、ネットワークデバイスであることもできる。
図8に示された通信デバイス800は、プロセッサ810を含む。プロセッサ810は、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0132】
選択的に、
図8に示されたように、通信デバイス800は、メモリ820をさらに含む。プロセッサ810は、メモリ820に格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0133】
メモリ820は、プロセッサ810から独立した単独なものであってもよく、プロセッサ810に統合されてもよい。
【0134】
選択的に、
図8に示されたように、通信デバイス800は、トランシーバー830をさらに含む。プロセッサ810は、トランシーバー830が他のデバイスと通信するように制御することができる。具体的に、他のデバイスに情報やデータを送信するか、又は他のデバイスが送信する情報やデータを受信することができる。
【0135】
トランシーバー830は送信機と受信機を含むことができる。トランシーバー830は、アンテナをさらに含むことができる。アンテナの数は一つ又は複数であることができる。
【0136】
選択的に、当該通信デバイス800は、具体的に、本出願の実施形態のネットワークデバイスであることができる。また、当該通信デバイス800は、本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0137】
選択的に、当該通信デバイス800は、具体的に、本出願の実施形態の移動端末/端末であることができる。また、当該通信デバイス800は、本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0138】
図9は、本出願の実施形態に係わるチップの構造を示す概略図である。
図9に示されたチップ900はプロセッサ910を含む。プロセッサ910は、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0139】
選択的に、
図9に示されたように、チップ900は、メモリ920をさらに含む。プロセッサ910は、メモリ920に格納されるコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施形態における方法を実現することができる。
【0140】
メモリ920は、プロセッサ910から独立した単独なものであってもよく、プロセッサ910に統合されてもよい。
【0141】
選択的に、チップ900は、入力インターフェース930をさらに含む。プロセッサ910は、当該入力インターフェース930が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができる。具体的に、他のデバイス又はチップが送信する情報やデータを受信することができる。
【0142】
選択的に、チップ900は、出力インターフェース940をさらに含む。プロセッサ910は、当該出力インターフェース940が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができる。具体的に、他のデバイス又はチップに情報やデータを出力することができる。
【0143】
選択的に、当該チップは、本出願の実施形態のネットワークデバイスに応用されることができる。また、当該チップは、本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0144】
選択的に、当該チップは、本出願の実施形態の移動端末/端末に応用されることができる。また、当該チップは、本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末によって実現される対応するプロセスを実現することができる。簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0145】
本出願の実施形態に係わるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップ(system-on-chip,SOC)と呼ばれることは理解されるべきである。
【0146】
図10は、本発明の実施形態に係わる通信システム1000の構造を示すブロック図である。
図10に示されたように、通信システム1000は端末1010及びネットワークデバイス1020を含む。
【0147】
端末1010は、上述した方法における端末の対応する機能を実現するために用いられることができ、ネットワークデバイス1020は、上述した方法におけるネットワークデバイスの対応する機能を実現するために用いられることができ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0148】
本出願の実施形態のプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであることができる。実施過程において、上述した方法実施例の各ステップは、プロセッサのハードウェア形態の集積論理回路(integrated logic circuit)又はソフトウェア形態の命令によって完成することができる。上述したプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであることができる。プロセッサは、本出願の実施例で開示された方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであることができる。本出願の実施例で開示された方法のステップは、直接にハードウェア復号化プロセッサによって実行及び完成することができるか、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せによって実行及び完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラム可能なメモリ、レジスタなど本技術分野の成熟した記憶媒体内にあることができる。記憶媒体は、メモリ内にある。プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアとともに上述した方法のステップを完成する。
【0149】
本出願の実施形態のメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであることができるか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory, PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory, EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)であることができる。揮発性メモリは、外部高速キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であることができる。例示的であるが限定的ではない例として、多い形式のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory,DDRSDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch-link Dynamic Random Access Memory,SLDRAM)、ダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus Random Access Memory,DRRAM)である。本明細書に記載されたシステム及び方法のメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことができるが、これらに限定されない。
【0150】
上述したメモリは例示的なものであるが限定的ではないことを理解されたい。例えば、本出願の実施形態のメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory,DDRSDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch-link Dynamic Random Access Memory,SLDRAM)及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus Random Access Memory,DRRAM)などであることができる。即ち、本出願の実施形態のメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことができるが、これらに限定されない。
【0151】
本出願の実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを格納するために用いられるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0152】
選択的に、コンピュータ可読記憶媒体は、本出願の実施形態のネットワークデバイスに適用されることができ、コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実施される対応するプロセスを実行させ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0153】
選択的に、コンピュータ可読記憶媒体は、本出願の実施形態の移動端末/端末に適用されることができ、コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末によって実施される対応するプロセスを実行させ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0154】
本出願の実施形態は、さらにコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0155】
選択的に、コンピュータプログラム製品は、本出願の実施形態のネットワークデバイスに適用されることができ、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに本出願の実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実施される対応するプロセスを実行させ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0156】
選択的に、コンピュータプログラム製品は、本出願の実施形態の移動端末/端末に適用されることができ、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに本出願の実施形態の各方法における移動端末/端末によって実施される対応するプロセスを実行させ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0157】
本出願の実施形態は、さらにコンピュータプログラムを提供する。
【0158】
選択的に、コンピュータプログラムは、本出願の実施形態のネットワークデバイスに適用されることができる。コンピュータでコンピュータプログラムを実行するとき、コンピュータに本実施形態の各方法におけるネットワークデバイスによって実施される対応するプロセスを実行させ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0159】
選択的に、コンピュータプログラムは、本出願の実施形態の移動端末/端末に適用されることができる。コンピュータでコンピュータプログラムを実行するとき、コンピュータに本実施形態の各方法における移動端末/端末によって実施される対応するプロセスを実行させ、簡潔さのために、ここでは繰り返さない。
【0160】
本明細書に開示された実施形態と組み合わせて記載される各例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータープログラムと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。これらの機能は、ハードウェアにより実行されるか又はソフトウェアにより実行されるかについて、技術方案の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。専門技術人員は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0161】
当業者であれば、便利に簡潔に説明するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、上述した方法の実施形態の対応するプロセスを参照できることを理解することができ、ここでは繰り返さない。
【0162】
本願によって提供される幾つかの実施形態において、開示されるシステム、装置及び方法は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記に説明された装置の実施例は、例示するためのものに過ぎない。例えば、ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現するときに別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又は部品を組み合わせ、又は別のシステムに集積し、又は若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、図示又は検討する相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットの間接結合や通信接続であってもよいし、電気、機械や他の形態であってもよい。
【0163】
分離部品として記載されたユニットは、物理的に分離してもよいし、分離しなくてもよい。ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、一つの箇所に設置してもよいし、複数のネットワークユニットに設置してもよい。実際の要求に応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術方案の目的を実現することができる。
【0164】
また、本発明に係る各実施例の各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、物理的に分離された複数のユニットとして存在してもよいし、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積してもよい。
【0165】
前記機能は、ソフトウェアの機能ユニットとして実現され、かつ、独立の製品として販売されたり使用されたりする場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよい。この理解によれば、本出願の技術方案について、本質的な部分、又は従来技術に貢献できた部分、又は該技術方案の一部は、ソフトウェア製品として表現され得る。このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、1つのコンピュータ(パソコン、サーバー、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に本出願の各実施例に係る方法の全部又は一部の過程を実行するための複数のコマンドが含まれている。前記した記憶媒体は、フラッシュメモリー、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどの各種のプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0166】
上述したのは、ただ本発明の具体的な実施形態であり、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではない。当業者であれば、本発明に開示された技術範囲内で変更又は置換を容易に想到しうることであり、全て本出願の範囲内に含まれるべきである。従って本願の保護範囲は特許請求の範囲によって決めるべきである。