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特許7603686光学部品に伴う問題を判定するシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】光学部品に伴う問題を判定するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01M 11/00 20060101AFI20241213BHJP
   A61F 9/008 20060101ALI20241213BHJP
   A61B 3/10 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
G01M11/00 L
A61F9/008 120Z
A61B3/10
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022532791
(86)(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 IB2020061835
(87)【国際公開番号】W WO2021117004
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】62/947,699
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100165995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 寿人
(72)【発明者】
【氏名】アルン パウデル
(72)【発明者】
【氏名】オラフ キッテルマン
(72)【発明者】
【氏名】マティアス フォーゼル
【審査官】小野寺 麻美子
(56)【参考文献】
【文献】特開昭49-101082(JP,A)
【文献】特開2019-027886(JP,A)
【文献】特表2017-529524(JP,A)
【文献】特表2017-516549(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0256391(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109443711(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0204574(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 11/00 - G01M 11/08
A61F 9/008
A61B 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療システムであって、
少なくとも1個のプロセッサと、
前記少なくとも1個のプロセッサに結合された二光子吸収(TPA)検知器と、
前記少なくとも1個のプロセッサに結合されたメモリ媒体を含み、前記メモリ媒体は前記少なくとも1個のプロセッサにより実行可能な命令を含み、
前記命令が、前記少なくとも1個のプロセッサにより実行されたならば、前記医療システムに、
レーザービームの複数の第1の部分を光学システムの対物レンズに誘導させ、
前記対物レンズを介して、前記レーザービームの前記複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に誘導させ、
前記対物レンズを介して、前記試験面で反射された前記レーザービームの数の第2の部分を光させ、
前記レーザービームの複数の第2の部分をTPA検知器に誘導させ、
前記TPA検知器が、
前記レーザービームの複数の第2の部分に各々が関連付けられている複数の強度を判定し、
前記複数の強度を、前記複数の強度の複数の強度値を表すデータに変換すべく構成されていて、
前記命令が更に前記医療システムに、
前記データから、前記複数の強度の強度値が強度閾値未満であるか否かを判定させ、
前記複数の強度の前記強度値が前記強度閾値未満である場合、前記強度値に関連付けられた前記第2の部分の第2の経路が、前記第2の経路が前記対物レンズを迂回するという点で、関連付けられた第1の部分の第1の経路と異なることを判定させ、
前記対物レンズに関連する問題は、前記第2の経路が前記対物レンズを迂回することであると設定し、
前記第2の経路が前記対物レンズを迂回することを示す情報を提供し、
前記複数の強度の前記強度値が前記強度閾値未満でない場合、前記対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報を提供させる医療システム。
【請求項2】
前記レーザービームを生成すべく構成されたレーザーを更に含んでいる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項3】
前記光学システムを含む生体測定装置を更に含んでいる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項4】
前記対物レンズがFシータレンズを含んでいる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項5】
前記光学システムが少なくとも1個のミラーを含み、
前記命令が更に前記医療システムに、
前記レーザービームの前記複数の第1の部分を前記試験面の前記複数の位置の各々に提供するように前記少なくとも1個のミラーを調整させる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項6】
前記対物レンズとは異なる複数のレンズ更に含み、
前記命令が更に前記医療システムに、前記レーザービームの前記複数の第1の部分の各々の直径を拡大するように前記複数のレンズを調整させる、請求項1に記載の医療システム。
【請求項7】
前記光学システムが絞りを含み、
前記命令が更に前記医療システムに、前記絞りの開口部の直径を調整させ、
前記絞りにより、前記試験面から反射された光が前記開口部を貫通して、前記開口部の外側の前記試験面から反射された光を遮蔽する、請求項1に記載の医療システム。
【請求項8】
前記対物レンズに伴う問題が光学収差である、請求項1に記載の医療システム。
【請求項9】
前記試験面が部分的に反射性である、請求項1に記載の医療システム。
【請求項10】
光学システムの対物レンズを試験する方法であって、
レーザービームの複数の第1の部分を前記光学システムの前記対物レンズに誘導することと、
前記対物レンズが前記レーザービームの前記複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に誘導することと、
前記対物レンズが、前記試験面で反射された前記レーザービームの複数の第2の部分を受光することと、
前記レーザービームの複数の第2の部分を二光子吸収(TPA)検知器に誘導することと、
前記TPA検知器が、前記レーザービームの前記複数の第2の部分に各々が関連付けられた複数の強度を判定することと、
前記TPA検知器が、前記複数の強度を前記複数の強度の複数の強度値を表すデータに変換することと、
前記データから、前記複数の強度の強度値が強度閾値未満であるか否かを判定することと、
前記複数の強度の前記強度値が前記強度閾値未満である場合、前記強度値に関連付けられた前記第2の部分の第2の経路が、前記第2の経路が前記対物レンズを迂回するという点で、関連付けられた第1の部分の第1の経路と異なることを判定させることと、
前記対物レンズに関連する問題は、前記第2の経路が前記対物レンズを迂回することであると設定することと、
前記第2の経路が前記対物レンズを迂回することを示す情報を提供することと、
前記複数の強度の前記強度値が前記強度閾値未満でない場合、前記対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報を提供することを含む方法。
【請求項11】
医療システムが前記光学システムを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記医療システムが、前記光学システムを含む生体測定装置を含んでいる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記対物レンズがFシータレンズを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記光学システムが少なくとも1個のミラーを含み、
前記方法が更に、
前記レーザービームの前記複数の第1の部分を前記試験面の前記複数の位置の各々に誘導するように前記少なくとも1個のミラーを調整することを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記光学システムが、前記対物レンズとは異なる複数のレンズを含み、
前記方法が更に、
レーザービームの複数の第1の部分の各々の直径を拡大するように前記複数のレンズを調整することを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記光学システムが絞りを含み、前記絞りの開口部の直径を調整することを更に含み、
前記絞りにより、前記試験面から反射された光は前記開口部を貫通することができ、前記開口部の外側の前記試験面から反射された光を遮蔽する、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記対物レンズに伴う問題が光学収差である、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記試験面が部分的に反射性である、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学ユニットを交換又は修理すべきか否かの判定に関し、より具体的には試験面からの反射光の強度を利用して光学ユニットを交換又は修理すべきか否かを判定することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Fシータレンズ等の複合光学ユニットの品質の判定は、特別且つ高価な測定機器無しでは不可能であった。これらの特別な測定機器は通常、複合光学ユニットの製造元から入手可能であった。複合光学ユニットの品質を判定できる特別な測定機器の例として波面センサがある。例えば、波面センサは、複合光学ユニットのパラメータ専用に設計されていてよい。専用の測定機器は、機器の最終組み立て又は顧客サービス業務中に複合光学ユニットを交換すべきか否かの判定に必要でない詳細情報を提供する場合がある。このように不要な情報を必要とすることなく、複合光学ユニットを交換すべきか否かを判定すべく他の1個以上のシステム、1個以上の処理、及び/又は1個以上の方法を実装することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、レーザービームの複数の第1の部分を光学システムの対物レンズに提供可能であり、レーザービームの複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に提供可能であり、レーザービームの複数の第2の部分を試験面から受光可能であり、レーザービームの複数の第2の部分を二光子吸収(TPA)検知器に提供し、各々がレーザービームの複数の第2の部分に関連付けられた複数の強度を判定可能であり、複数の強度を、当該複数の強度の複数の測定値を表すデータに変換可能であり、当該データから複数の強度の強度値が強度閾値未満であるか否かを判定可能であり、複数の強度の強度値が強度閾値未満でない場合、対物レンズに伴う問題は無いことを示す情報を提供可能であり、複数の強度の強度値が強度閾値未満である場合、対物レンズに伴う問題を示す情報を提供可能なシステムを提供する。例えば、対物レンズに伴う問題は光学収差であり得る。
【0004】
本システムは、レーザービームを生成するレーザーを含んでいてよい。本システムは、光学システムを含んでいてよい生体測定装置を含んでいてよい。光学システムは、少なくとも1個のミラーを含んでいてよい。例えば、本システムは更に、少なくとも1個のミラーを調整してレーザービームの複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に提供することができる。本システムは対物レンズとは異なる複数のレンズを含んでいてよい。例えば、本システムは更に、複数のレンズを調整してレーザービームの複数の第1の部分の各々の直径を拡張することができる。本システムは、絞りを含んでいてよい。例えば、本システムは更に、絞りの開口部の直径を調整することができる。絞りは、試験面から反射された光が開口部を通過できるようにする、及び開口部の外側の試験面から反射された光を遮断することができる。例えば、試験面は部分的に反射性であってよい。
【0005】
本開示は更に、システムのプロセッサにより実行されたならば、システムに上述のステップを実行させる命令を有する非一時的コンピュータ可読メモリ装置を含んでいる。本開示は更に、明らかに互いに排他的でない限り互いに組み合わせて用いることができる以下の特徴のうち1個以上を有する、上述のシステム又は非一時的コンピュータ可読メモリ装置を含んでいる。i)レーザービームの複数の第1の部分を光学システムの対物レンズに提供し、ii)対物レンズを介して、レーザービームの複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に提供し、iii)対物レンズを介して、レーザービームの複数の第2の部分を試験面から受光し、iv)レーザービームの複数の第2の部分をTPA検知器に提供し、v)レーザービームの複数の第2の部分に各々関連付けられた複数の強度を判定し、vi)複数の強度を当該複数の強度の複数の測定値を表すデータに変換し、vii)データから、複数の強度のある強度値が強度閾値未満であるかを判定し、viii)複数の強度の当該強度値が強度閾値未満である場合、対物レンズに伴う問題を示す情報を提供し、ix)複数の強度の当該強度値が強度閾値未満でない場合、対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報を提供し、x)レーザービームを生成し、xi)少なくとも1個のミラーを調整してレーザービームの複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に提供し、xii)絞りの開口部の直径を調整する。
【0006】
上述のシステムはいずれも上述の全ての方法を実行可能であり、上述の非一時的コンピュータ可読メモリ装置のいずれも上述の全ての方法をシステムに実行させることが可能であってよい。上述の方法のいずれも、上述の全てのシステムに、又は上述のどの非一時的コンピュータ可読メモリ装置を用いて実装可能である。
【0007】
上述の一般的な記述及び以下の詳細な記述は共に例であって本質的に説明目的に過ぎず、本開示の範囲を限定することなく本開示を理解させることを目的とする点を理解されたい。この点に関して、本開示の更なる態様、特徴及び利点は、以下の詳細な記述から当業者には明らかになろう。
【0008】
本開示及びその特徴並びに利点がより完全に理解されるよう、定縮尺で描画されていない添付の図面と合わせて以下の記述を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A図1Aは、光学システムの一例を示す。
図1B図1Bは、光学システムの別の例を示す。
図2A図2Aは、医療システムの一例を示す。
図2B図2Bは、生体測定装置の一例を示す。
図3A図3Aは、医療システムの第2の例を示す。
図3B図3Bは、医療システムの第3の例を示す。
図3C図3Cは、顕微鏡一体化型ディスプレイの一例及び外科手術器具設備の複数の例を示す。
図3D図3Dは、医療システムの別の例を示す。
図4図4は、コンピュータシステムの一例を示す。
図5図5は、光学システムを操作する方法の一例を示す。
図6図6は、対物レンズが問題を伴うか否かを判定する方法の一例を示す。
図7A図7Aは、試験面及び複数の場所の一例を示す。
図7B図7Bは、レーザービームの部分を試験面に提供する対物レンズの一例を示す。
図7C図7Cは、試験面から反射されたレーザービームの部分を受光する対物レンズの一例を示す。
図7D図7Dは、レーザービームの部分を試験面に提供する対物レンズの別の例を示す。
図7E図7Eは、試験面から反射されたレーザービームの部分を受光する対物レンズの第2の例を示す。
図7F図7Fは、レーザービームの部分を試験面に提供する絞り及び対物レンズの一例を示す。
図7G図7Gは、試験面から反射されたレーザービームの部分を受光する絞り及び対物レンズの一例を示す。
図7H図7Hは、レーザービームの部分を試験面に提供する絞り及び対物レンズの別の例を示す。
図7I図7Iは、試験面から反射されたレーザービームの部分を受光する対物レンズ及び当該レーザービームの部分を遮蔽する絞りの一例を示す。
図7J図7Jは、対物レンズのフォーカスを試験面よりも後方で結ばせる対物レンズの1個以上の収差の一例を示す。
図7K図7Kは、レーザービームの入射経路に沿って戻らないレーザービームの反射された部分の一例を示す。
図7L図7Lは、対物レンズのフォーカスを試験面よりも手前で結ばせる対物レンズの1個以上の収差の一例を示す。
図7M図7Mは、レーザービームの入射経路に沿って戻らないレーザービームの反射された部分の別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明において、開示する主題に関する議論を容易にすべく例を介して詳細事項を記述する。しかし、当業者には、開示する実施形態が例に過ぎず、全ての可能な実施形態を網羅している訳ではないことが明らかであろう。
【0011】
本明細書で用いる参照番号は、実体のクラス又は種類を指し、このような参照番号の末尾の文字は当該クラス又は種類の特定の実体の特定のインスタンスを指す。従って、例えば、「12A」で示す仮想的実体は特定のクラス/種類の特定のインスタンスを指し、参照「12」は、当該特定のクラス/種類又は一般に当該クラス/種類のいずれか一つのインスタンスに属するインスタンスの集合を指していてもよい。
【0012】
医療システムは患者に医療処置を施す際に使用されてよい。医療システムは光学機器を含んでいてよい。例えば、医療システムは光学機器を含む1個以上の光学システムを含んでいてよい。光学システムは1個以上の光学素子を含んでいてよい。例えば、光学素子は、光を制御する(例:光を反射、光を屈折、光をフィルタリング、光を透過、光を偏光する等)素子であっても、又は当該素子を含んでいてもよい。光学素子は、光を設計通りに制御する任意の材料で製造されていてよい。例えば、材料は、ガラス、水晶、金属、及び半導体等のうち1個以上を含んでいてよい。光学素子の複数の例は、レンズ、ミラー、プリズム、光フィルタ、導波管、波長板、ビーム拡大器、ビームコリメータ、ビームスプリッタ、格子、及び偏光子等のうち1個以上を含んでいてよい。光学システムは整合性を旨として設計されていてよいが、光学システムを試験する場合がある。例えば、光学システムを周期的に試験して当該光学システムが1個以上のパラメータに従い機能しているか否かを判定することができる。
【0013】
光学システムは表面を用いて試験することができる。例えば、表面は僅かな収差しか含んでいなくてよい。表面は、理想的な表面をエミュレートすべく構成されていてよい。一例において、表面の収差は光学システムの試験に用いられた際に偽陽性が生じない場合がある。別の例において、表面の収差は光学システムの試験に用いられた際に許容範囲内で多くの偽陽性が生じる場合がある。
【0014】
光学システムは、二光子吸収検出器を含んでいてよい。例えば、光学システムの試験に用いられる1個以上の処理及び/又は1個以上の方法は二光子吸収の1個以上の効果を利用することができる。試験中、フォーカス制御を実行する間オフセット値を設定して表面から反射のオフセット深度の期待位置からの偏差により光学システムの品質を特徴付けることができる。反射を解析して光学システムが局所的に画定可能な何らかの欠陥があるか否かを判定することができる。
【0015】
Fシータ対物レンズ等の複合光学素子の1個以上の特徴付けは、本明細書に記述する1個以上のシステム、1個以上の処理、及び/又は1個以上の方法を用いることにより可能な場合がある。例えば、Fシータ対物レンズ等の複合光学素子の1個以上の特徴付けは、光学素子の特定のパラメータ用に特別に設計され得る波面センサ等の専用及び/又は高価な測定機器を用いなくても可能な場合がある。
【0016】
ここで図1Aを参照するに、光学システムの一例を示す。光学システム110は、目標に誘導されたレーザービームの焦点の位置を較正することができる。例えば、目標は表面112であってよい。表面112を基準面と称する場合がある。表面112を試験面と称する場合がある。表面112は、光学システム110の1個以上の部分が1個以上の処置で使用され得るか否かの判定に用いてよい。表面112は、光学システム110の1個以上の部分が1個以上の医療処置で使用され得るか否かの判定に用いてよい。例えば、光学システム110の当該1個以上の部分が1個以上の医療処置に使用されない場合、光学システム110の当該1個以上の部分を修理又は交換してよい。表面112は、患者のある部位を模倣する試験材料の表面であってよい。表面112は、光学システム110を較正する試験材料の表面であってよい。表面112は、患者のある部位を模倣する試験材料の表面であってよい。一例において、表面112は完全に反射性であってよい。別の例において、表面112は部分的に反射性であってよい。一例として、試験材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を含んでいてよい。PMMAは、患者の眼球を模倣することができる。例えば、PMMAは患者の眼球から反射された1個以上の光を模倣することができる。
【0017】
光学システム110は医療処置で用いられてよい。例えば、医療システムは光学システム110を含んでいてよい。医療処置は、患者の眼球の少なくとも一部に対する眼科処置を含んでいてよい。光学システム110は医療システムで用いられてよいが、光学システム110は任意のシステムで用いられてよい。一例として、光学システム110は望遠鏡で用いられてよい。望遠鏡は反射望遠鏡であってよい。
【0018】
光学システム110は、複数の光学素子を含んでいてよい。例えば、光学素子は、光を制御する(例:光を反射、光を屈折、光をフィルタリング、光を透過、光を偏光する等)素子であっても、又は当該素子を含んでいてもよい。光学素子は、光を設計通りに制御する任意の材料で製造されていてよい。例えば、材料は、ガラス、水晶、金属、及び半導体等のうち1個以上を含んでいてよい。光学素子の複数の例は、レンズ、ミラー、プリズム、光フィルタ、導波管、波長板、ビーム拡大器、ビームコリメータ、ビームスプリッタ、格子、及び偏光子等のうち1個以上を含んでいてよい。
【0019】
図示するように、光学システム110はレーザー120を含んでいてよい。レーザー120はレーザービームを生成することができる。一例において、レーザービームはパルスレーザビームであってよい。別の例において、レーザービームは連続波レーザービームであってよい。レーザー120は、励起原子又は分子からの光子の誘導放出によりコヒーレントモノクロ光のビームを生成する装置であってよい。レーザービームは、任意の適当な波長、例えば赤外(IR)、可視、又は紫外(UV)光の範囲内の波長を有していてよい。レーザービームのパルスは、任意の適当な範囲、例えばマイクロ秒、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒、又はアト秒等の範囲内のパルス持続時間を有していてよい。レーザービームのフォーカスはレーザービームの焦点であってよい。図示するように、光学システムは検知光学機器122及び集光光学機器140を含んでいてよい。図示するように、検知光学機器122は、偏光子124、レンズ128、二光子吸収(TPA)検知器130、及び波長板134を含んでいてよい。レンズ128は単一レンズとして示しているが、レンズ128は複数のレンズであってよい。
【0020】
偏光子124は、他の偏光方向の光を反射させながら、特定の偏光方向の光を透過する光学フィルタであってよい。偏光子124は、未区分又は混合偏光された光を単一の線形偏光された光にフィルタリングすることができる。一例において、偏光子124は、レーザー120から受光されたレーザービーム(第1の偏光を施されていてよい)の少なくとも一部を波長板134の方へ透過させることができる。別の例において、偏光子124は、波長板134から受光されたレーザービーム(第2の偏光を施されていてよい)の少なくとも一部をレンズ128及びTPA検知器130の方へ反射することができる。第1の偏光は線形偏光であってよい。第2の偏光は、90度(90°)回転させた線形偏光であってよい。レンズ128は、偏光子124からTPA検知器130にビームを集光することができる。例えば、TPA検知器130はレンズ128の焦点面に配置されていてよい。レンズ128は、アクロマティックレンズであってよい。例えば、レンズ128は、1個以上の色収差及び/又は1個以上の球面収差等の影響を限定すべく構成されていてよい。
【0021】
波長板134は、自身を貫通する光の偏光を変換する光学素子であってよい。波長板134は、任意の適当な波長板、例えば、線形偏光された光を円形偏光された光に変換又は逆変換する四分の一波長板、或いは(線形偏光された光を45度(45°)回転可能な)半波長板と45度(45°)ファラデー回転子(偏光子124と組み合わせて用いる場合は光ダイオードとしても知られる)の組み合わせであってよい。波長板134は、偏光子124から第1の線形偏光されたレーザービームを受光できる4分の1波長板であってよい。波長板134は、第1の線形偏光からのレーザービームを円偏光に変換することができる。波長板134はレーザービームを集光光学機器140に誘導することができる。波長板134は、レーザービームの少なくとも反射された部分を集光光学機器140から受光することができる。波長板134は、集光光学機器140からのレーザービームの少なくとも反射された部分を、円偏光から第1の線形偏光に対して回転された第2の線形偏光に変換することができる。波長板134はレーザービームの元の線形偏光を90度(90°)変換することができる。
【0022】
波長板134は、半波長板及びファラデー回転子の組み合わせを含んでいてよい。波長板134は、第1の線形偏光されたレーザービームを偏光子124から受光することができる。この方向において、半波長板及びファラデー回転子は互いの回転効果を補償可能であり、その結果レーザービームの回転を0度(0°)にすることができる。波長板134は次いで、レーザービームを集光光学機器140に誘導することができる。波長板134はまた、集光光学機器140から反射されたレーザービームの少なくとも反射された部分を受光することができる。この方向において、半波長板及びファラデー回転子は回転効果を追加することができ、その結果レーザービームを90度(90°)回転させることができ、これは第1の線形偏光に対して回転された第2の線形偏光であってよい。例えば、レーザービームは、ビームを0度(0°)回転可能な波長板134を貫通し、ビームを90度(90°)回転可能な波長板134を通って逆向きに反射されて、結果的にレーザービームが元の線形偏光から90度(90°)変化し得る。波長板134は、レーザービームがビームを90度(90°)回転可能な波長板134を貫通し、ビームを0度(0°)回転可能な波長板134を通って逆向きに反射されるように再構成することができる。
【0023】
特に図示しないが、光学システム110は波長板134を含んでいなくてもよい。例えば、偏光子124を、部分的に反射性のミラーで代替することができる。特に図示しないが、検知光学機器122はビーム拡大器141とスキャナ144の間に配置されていてよい。
【0024】
図示するように、集光光学機器140は、ビーム拡大器141、スキャナ144、及び対物レンズ148を含んでいてよい。対物レンズ148は複数のレンズを含んでいてよい。一例において、対物レンズ148は複合レンズであっても、又は複合レンズを含んでいてもよい。別の例において、対物レンズ148はFシータレンズであっても、又はFシータレンズを含んでいてもよい。図示するように、ビーム拡大器141はレンズ142A、142Bを含んでいてよい。ビーム拡大器141は2個のレンズを含むように示しているが、ビーム拡大器141は任意の個数のレンズを含んでいてよい。
【0025】
レーザービームの方向は、レーザービームが表面112に接近するにつれて、Z軸と平行になってよい。表面112は、X軸と平行且つZ軸に垂直であってよい。Y軸は特に図示しないが、Y軸はX軸及びZ軸に垂直であってよい。例えば、Y軸はX軸及びZ軸を含む平面に垂直であってよい。レーザービームの方向は、レーザービームが表面112に接近するにつれて、Z軸と平行にならなくてもよい。例えば、対物レンズ148に伴う問題に起因して、レーザービームが表面112に接近するにつれてレーザービームの方向がZ軸と平行にならない場合がある。
【0026】
集光光学機器140は、レーザービームを表面112に誘導及び/又は集光することができる。集光光学機器140は、Z軸に沿ったレーザービームの焦点を表面112に導いて、表面112により反射されたビームの少なくとも一部で受光することができる。レンズ142A及び/又はミラー等の光学素子は、レーザービームの焦点のZ位置を制御することができる。(例えばレンズ142Aと組み合わせた)レンズ142B等の別の光学素子によりレーザービームの直径を拡大することができる。一例において、ビーム拡大器141はレーザービームの焦点を整合的に制御すべく構成されていてよい。別の例において、光学機器は、焦点のZ位置が変化するように時間経過に伴い変化し得る。レーザービームの焦点のZ位置の1個以上の較正を時折測定することができる。
【0027】
スキャナ144は、焦点のXY位置を制御すべくレーザービームの方向を制御可能な1個以上の光学素子を含んでいてよい。レーザービームを横方向に曲げるべく、スキャナ144は互いに垂直な軸に対して傾いている一対の検流時に起動するスキャナミラーを含んでいてよい。スキャナ144は、ビーム拡大器141からレーザービームを受光することができる。スキャナ144は、レーザービームを操作して焦点のXY位置を制御することができる。対物レンズ148は、スキャナ144からレーザービームを受光することができる。対物レンズ148は、ビームを表面112に誘導することができる。
【0028】
インターフェース114は、光学システム110に対する表面112の位置を安定させることができる。例えば、インターフェース114は1個以上の剛性材料(例:プラスチック、ガラス、金属等)製であってよい。インターフェース114は、患者用インターフェース114であってよい。例えば、患者用インターフェース114は眼球又は眼球の表面を成形(例:平坦化又は別途変形)することができる。患者用インターフェース114の「目標側の」面は、眼球に対向(及び接触さえ)すべく設計されたインターフェース114の表面であってよい。患者用インターフェース114は使い捨て製品であってよい。例えば、患者用インターフェース114は、患者の眼球に使用された後で廃棄されてよい。複数の患者用インターフェース114が、Z方向に一定の長さを有するように構成されていてよい。複数の患者用インターフェース114は各々異なる長さを有していてよい。特定のインターフェース114に対する点のZ位置の較正が実行されてよい。
【0029】
図示するように、光学システム110はコンピュータシステム152を含んでいてよい。コンピュータシステム152は、本明細書に記述する1個以上のシステム、1個以上のフロー図、1個以上の処理、及び/又は1個以上の方法の少なくとも一部を実現する命令を実行することができる。光学システム110はコンピュータシステム152を含むものとして示しているが、光学システム110はコンピュータシステム152を含んでいなくてもよい。例えば、コンピュータシステム152は光学システム110に外部にあってよい。コンピュータシステム152は光学システム110と通信可能に結合されていてよい。
【0030】
集光光学機器140は、レーザービームを表面112に誘導することができる。例えば、インターフェース114の終端に表面112が配置されていてよい。表面112はレーザービームを反射することができる。表面112はレーザービームの少なくとも一部を反射することができる。検知光学機器122は、レーザービームの少なくとも一部をTPA検知器130に誘導することができる。例えば、TPA検知器130は、レーザービームの少なくとも一部の強度をデジタルデータに変換することができる。デジタルデータは、レーザービームの少なくとも一部の強度を表していてよい。TPA検知器130はコンピュータシステム152にデジタルデータを提供することができる。
【0031】
レーザービームの少なくとも一部は、入射光の強度に応答して信号を生成できる電子を励起させ得る二光子吸収を生起させる。信号は、レーザービームの焦点の表面112との近さを示すことができる。一例において、焦点が表面112から遠いほど、部分TPA検知器130におけるビームの強度が低い。第2の例において、レーザービームの少なくとも一部の直径が大きいほど、部分TPA検知器130におけるビームの強度が低い。第3の例において、焦点が表面112に近いほど、部分TPA検知器130におけるビームの強度が高い。第4の例において、レーザービームの少なくとも一部の直径が小さいほど、部分TPA検知器130におけるビームの強度が高い。別の例において、焦点が表面112にある場合、TPA検知器130における直径が最小であってよく、且つ強度が最大であってよい。
【0032】
図示するように、コンピュータシステム152はTPA検知器130と通信可能に結合されていてよい。図示するように、コンピュータシステム152はレーザー120と通信可能に結合されていてよい。図示するように、コンピュータシステム152はビーム拡大器141と通信可能に結合されていてよい。図示するように、コンピュータシステム152はスキャナ144と通信可能に結合されていてよい。一例において、コンピュータシステム152は、レーザー120、TPA検知器130、ビーム拡大器141、及びスキャナ144等のうち1個以上から情報を受信することができる。別の例において、コンピュータシステム152は、レーザー120、TPA検知器130、ビーム拡大器141、及びスキャナ144等のうち1個以上に情報を提供することができる。コンピュータシステム152は、レーザー120、TPA検知器130、ビーム拡大器141、及びスキャナ144等のうち1個以上に制御情報を提供することができる。
【0033】
コンピュータシステム152は、TPA検知器130からの強度測定値に応答してレーザービームの焦点が較正されているか否かを判定することができる。コンピュータシステム152は、強度が最大強度であるか否かを判定することができる。最大強度は、焦点の異なる位置で測定された可能性のある強度の最大値であってよい。最大強度は較正セッションの前に測定又は計算できるため、コンピュータシステム152は較正セッション中に測定された強度が最大であるか否かを判定することができる。強度が最大強度である場合、コンピュータシステム152は焦点が表面112にあると判定することができる。強度が最大強度でない場合、コンピュータシステム152は、Z軸の異なる点に焦点を誘導するように集光光学機器140を調整することができる。コンピュータシステム152は、1個以上のTPA検出器信号から、レーザービームの少なくとも一部の強度を表していてよいグラフを生成する。例えば、1個以上のTPA検出器信号はデータあっても、又はデータを含んでいてもよい。
【0034】
ここで図1Bを参照するに、光学システムの別の例を示す。図示するように、光学システム110は絞り160を含んでいてよい。図示するように、絞り160は開口部162を含んでいてよい。図示するように、コンピュータシステム152は絞り160と通信可能に結合されていてよい。コンピュータシステム152は絞り160等に制御情報を提供することができる。例えば、コンピュータシステム152は絞り160に、開口部162の直径を示す制御情報を提供することができる。開口部162の直径は、光が絞り160を貫通できる大きさであってよい。例えば、絞り160は、光が開口部162以外の絞り160の1個以上の領域を貫通するのを防止することができる。特に図示しないが、コンピュータシステム152は絞り160と通信可能に結合されていなくてもよい。一例において、開口部162の直径は固定されていてよい。別の例において、開口部162の直径を人が調整してもよい。
【0035】
ここで図2Aを参照するに、医療システムの一例を示す。図示するように、医療システム210は患者220に対して用いられてよい。図示するように、医療システム210はコンピュータシステム212を含んでいてよい。コンピュータシステム212はディスプレイ216A、216Bと通信可能に結合されていてよい。コンピュータシステム212は生体測定装置214と通信可能に結合されていてよい。一例において、生体測定装置214は1個以上のカメラを含んでいてよい。別の例において、生体測定装置214は3次元スキャナを含んでいてよい。生体測定装置214は患者220の眼球222の生物測定法に用いられてよい。図示するように、ディスプレイ216Aは患者220の眼球222に関連付けられた画像230Aを表示することができる。図示するように、ディスプレイ216Bは患者220の眼球222に関連付けられた画像230Bを表示することができる。
【0036】
コンピュータシステム212は、眼球認識情報を判定することができる。例えば、眼球認識情報は、患者220の眼球222に関連付けられた生体測定情報を含んでいてよい。眼球222に関連付けられた生体測定情報は、眼球222の強膜の血管のパターン、眼球222の虹彩の構造、眼球222の虹彩の構造の位置、眼球222のレンズまでの眼球222の角膜の距離測定値、眼球222の網膜までの眼球222のレンズの距離測定値、眼球222の角膜形状、眼球222の網膜パターン、及び波面測定値等のうち1個以上を含んでいてよい。
【0037】
図示するように、ディスプレイ216Bは、表示領域236A~236Dを示すことができる。一例において、表示領域236は、眼球222に関連付けられた他の生体測定情報のうち、眼球222のレンズまでの眼球222の角膜の距離測定値、眼球222の網膜までの眼球222のレンズの距離測定値、虹彩234の構造の位置、角膜形状情報、又は波面測定値情報等を示すことができる。別の例において、表示領域236は患者220に関連付けられたあらゆる情報を示すことができる。
【0038】
人250が医療システム210を操作してよい。例えば、人250は医療従事者であってよい。人250は、患者220に関連付けられた識別情報をコンピュータシステム212に入力することができる。患者220に関連付けられた識別情報は、患者220の名前、患者220の住所、患者220の電話番号、患者220の政府発行識別番号、患者220の政府発行識別コード、及び患者220の生年月日等のうち1個以上を含んでいてよい。
【0039】
人250は、患者220に関連付けられた医療処置情報をコンピュータシステム212に提供することができる。医療処置情報は医療処置に関連付けられていてよい。医療処置情報は患者220に関連付けられた関連識別情報であってよい。コンピュータシステム212は医療処置情報を保存することができる。例えば、コンピュータシステム212は後で利用すべく医療処置情報を保存することができる。医療処置情報は外科手術に関連付けられていてよい。例えば、医療処置情報は外科手術の前に取得されてよい。医療処置情報は医療処置中に使用されてよい。例えば、医療処置は外科手術を含んでいてよい。
【0040】
ここで図2Bを参照するに、生体測定装置の一例を示す。図示するように、生体測定装置214は、画像センサ260A~260Cを含んでいてよい。例えば、画像センサ260はカメラを含んでいてよい。カメラは1個以上のデジタル画像センサを含んでいてよい。一例において、デジタル画像センサは電荷結合素子(CCD)を含んでいてよい。別の例において、デジタル画像センサは相補型金属酸化膜半導体(CMOS)を含んでいてよい。カメラは光をデジタルデータに変換することができる。カメラはベイヤーフィルタモザイクを用いてよい。例えば、カメラは光学アンチエイリアシングフィルタと組み合わせたベイヤーフィルタモザイクを用いてよい。光学アンチエイリアシングフィルタと組み合わせたベイヤーフィルタモザイクの組み合わせは、異なる原色画像のサンプリングを減らせるためエイリアシングを減らすことができる。カメラはモザイク解除処理を用いてよい。例えば、モザイク解除処理を用いて色情報を補間することにより赤、緑、及び青(RGB)画像データの完全な配列を作成することができる。
【0041】
図示するように、生体測定装置214は、光プロジェクタ262A~262Cを含んでいてよい。一例において、光プロジェクタ262は、可視光を投影することができる。別の例において、光プロジェクタ262は、赤外光を投影することができる。光プロジェクタ262は、患者の眼球に円及び/又は点を投影することができる。画像センサ260は、患者の眼球に投影された円及び/又は点の反射光を受光することができる。コンピュータシステムは、少なくとも患者の眼球に投影された円及び/又は点の反射光に基づいて、患者の眼球に関連付けられた1個以上の位置及び/又は1個以上のテンプレートを判定することができる。図示するように、生体測定装置214は深さセンサ264A~264Cを含んでいてよい。深さセンサ264は光プロジェクタ262を含んでいてよい。深さセンサ264は光学センサを含んでいてよい。図示するように、生体測定装置214は、光低コヒーレンス反射率計(OLCR)装置266を含んでいてよい。図示するように、生体測定装置214は波面装置268を含んでいてよい。
【0042】
波面装置268は、光源及び波面センサ等のうち1個以上を含んでいてよい。光源は第1の光波を眼球222に提供することができる。波面センサは、眼球222からの少なくとも第1の光波に基づいて、第1の攪乱光波を受光することができる。一例において、波面装置268は、少なくとも第1の攪乱光に基づいて第1の光学的補正を決定することができる。別の例において、コンピュータシステムは、少なくとも第1の攪乱光に基づいて第1の光学的補正を決定することができる。波面装置268は、少なくとも第1の攪乱光波に基づいて、コンピュータシステムにデータを提供することができる。例えば、コンピュータシステムは、少なくとも波面装置268からのデータに基づいて第1の光学的補正を決定することができる。
【0043】
画像センサ260、光プロジェクタ262、深さセンサ264、OLCR装置266、及び波面装置268の任意の2個以上を組み合わせてよい。1個以上の画像センサ260A~260C、1個以上の光プロジェクタ262A~262C、1個以上の深さセンサ264A~264C、OLCR装置266、及び/又は波面装置268等は、コンピュータシステムが使用できるデータを生成することができる。図示するように、生体測定装置214は光学システム110を含んでいてよい。
【0044】
ここで図3Aを参照するに、医療システムの第2の例を示す。図示するように、外科医310は外科手術器具設備320を用いてよい。一例において、外科医310は、患者220の眼球222に関わる手術の際に外科手術器具設備320を用いてよい。医療システム300Aは眼科手術用ツール追跡システムを含んでいてよい。図示するように、医療システム300Aは、コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及び顕微鏡一体型ディスプレイ(MID)350を含んでいてよい。
【0045】
コンピュータシステム330は1個以上の画像センサにより取得された画像フレームを受信することができる。例えば、コンピュータシステム330は1個以上の画像フレームに対して各種の画像処理を実行することができる。コンピュータシステム330は1個以上の画像フレームに対して画像解析を実行して、1個以上の画像フレームから外科手術器具設備320の1個以上の画像を識別及び/又は抽出することができる。コンピュータシステム330は1個以上の画像フレームを重ね合わせることができるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を生成することができる。例えば、GUIは1個以上のインジケータ及び/又は1個以上のアイコン等を含んでいてよい。1個以上のインジケータが1個以上の位置及び/又は1個以上の向き等の外科データを含んでいてよい。1個以上のインジケータが1個以上の警告を含んでいてよい。GUIはディスプレイ340及び/又はMID350により外科医310及び/又は他の医療従事者に表示することができる。
【0046】
コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及びMID350は、互いに通信可能に結合された別々の筐体、又は共通のコンソール或いは筐体内に実装されていてよい。コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及びMID350等のうち1個以上にユーザーインターフェースが関連付けられていてよい。例えば、ユーザーインターフェースは、他の入力装置のうち、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、眼球追跡装置、音声認識装置、ジェスチャ制御モジュール、ダイヤル及び/又はボタンの1個以上を含んでいてよい。ユーザー(例:外科医310及び/又は他の医療従事者)は、ユーザーインターフェースを介して所望の命令及び/又はパラメータを入力することができる。例えば、ユーザーインターフェースは、コンピュータシステム330、ディスプレイ340、及びMID350の1個以上の制御に用いられてよい。図示するように、MID350は光学システム110を含んでいてよい。
【0047】
ここで図3Bを参照するに、医療システムの第3の例を示す。図示するように、外科医310はシステム300Bを用いてよい。例えば、外科医310は、患者220の眼球222に関わる手術の際にシステム300Bを用いてよい。システム300Bは複数のシステムを含んでいてよい。図示するように、システム300Bは切断システム315Aを含んでいてよい。例えば、外科医310は、眼球222の切断に際してシステム315Aを用いてよい。眼球222は、患者220の眼球の角膜に皮弁を含んでいてよい。図示するように、システム300Bは成形システム315Bを含んでいてよい。例えば、外科医310は眼球222の角膜の内部に対して切除を実行する際に成形システム315Bを用いてよい。
【0048】
図示するように、システム315Aはディスプレイ340Aを含んでいてよい。図示するように、システム315AはMID350Aを含んでいてよい。図示するように、MID350Aは接眼レンズ352AA、352ABを含んでいてよい。接眼レンズ352Aは、接眼レンズ352AA又は接眼レンズ352BAを指す場合がある。接眼レンズ352Bは、接眼レンズ352AB又は接眼レンズ352BBを指す場合がある。システム315Aは、画像センサ260A~260Cのうち1個以上、光プロジェクタ262A~262Cのうち1個以上、深さセンサ264A~264Cのうち1個以上、OLCR装置266、波面装置268、及び/又は光学システム110A等を含んでいてよい。図示するように、システム315Bはディスプレイ340Bを含んでいてよい。図示するように、システム315BはMID350Bを含んでいてよい。図示するように、MID350Bは、接眼レンズ352BA、352BBを含んでいてよい。システム315Bは、画像センサ260A~260Cのうち1個以上、光プロジェクタ262A~262Cのうち1個以上、深さセンサ264A~264Cのうち1個以上、OLCR装置266、及び/又は波面装置268等を含んでいてよい。図示するように、システム315Bは光学システム110Bを含んでいてよい。
【0049】
システム315Aは、短いレーザパルスを用いて角膜組織の一連の小部分を切除して皮弁を形成するフェムト秒レーザー等のレーザーを含んでいてよく、皮弁が持ち上げられた際に角膜の内部が露出する。皮弁の切除の計画及び実行は、切断装置ディスプレイ340A、350Aの一方又は両方を制御装置及びコンピュータシステム330Aと共に用いて行うことができる。図示するように、システム315Aはコンピュータシステム330Aを含んでいてよい。例えば、コンピュータシステム330Aは、システム315Aの画像センサ260A~260Cのうち1個以上、光プロジェクタ262A~262Cのうち1個以上、深さセンサ264A~264Cのうち1個以上、OLCR装置266、波面装置268、及び/又は光学システム110Aに通信可能に結合されていてよい。図示するように、システム315Bはコンピュータシステム330Bを含んでいてよい。例えば、コンピュータシステム330Bは、システム315Bの画像センサ260A~260Cのうち1個以上、光プロジェクタ262A~262Cのうち1個以上、深さセンサ264A~264Cのうち1個以上、OLCR装置266、波面装置268、及び/又は光学システム110Bに通信可能に結合されていてよい。
【0050】
システム315A、315Bは、図3Bに示すように物理的に分離されていてよい。患者220は、システム315A、315Bの間を移動させることができる。代替的に、患者220は静止したまま、システム315A、315Bを患者220の方へ移動させることができる。システム315A、315Bは、システム315Aと315Bを切り替える際に装置及び患者220のいずれも移動させる必要がないように単一の一体的装置に物理的に結合されていてよい。
【0051】
システム300Bは、制御システム315A、315Bの1個以上の制御装置を含んでいてよい。例えば、1個以上の制御装置は、対話型ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパッド、ボタン、ジョイスティック、フットペダル、ヘッドアップディスプレイ、及び仮想現実眼鏡、又は医療従事者等のユーザーと対話可能な他の装置のうち1個以上を含んでいてよい。
【0052】
システム300Bは、ディスプレイ340A、350A、340B及び350B等のうち少なくとも1個に表示される画像を生成すべく構成された少なくとも1個のコンピュータシステムを含んでいてよい。例えば、少なくとも1個のコンピュータシステムはコンピュータシステム330A、330Bのうち1個以上を含んでいてよい。コンピュータシステム330A、330Bのうち1個以上が、顕微鏡、カメラ、光干渉断層撮影(OCT)装置又はディスプレイ等の観察装置、又は手術中の眼球の位置を測定可能な別の装置に通信可能に結合されていてよい。コンピュータシステム330A、330Bのうち1個以上が、これらの制御装置のうち1個以上に通信可能に結合されていてよい。
【0053】
一例において切断装置コンピュータシステム330Aは、i)患者220をシステム315Aと位置調整する際に眼球を観察する観察装置に通信可能に結合されていてよく、ii)計画された皮弁位置及び計画された切除領域に関するグラフィック情報をディスプレイ340A、350Aのうち1個以上に提供可能であり、iii)システム315Aの1個以上の制御装置に通信可能に結合されていてよい。第2の例において、成形装置コンピュータ330Bは、i)患者220を成形装置と位置調整する際に眼球を観察する観察の装置に通信可能に結合されていてよく、ii)計画された皮弁位置及び計画された切除領域に関するグラフィック情報を1個以上のディスプレイ340B及び350Bに提供可能であり、iii)システム315Bの1個以上の制御装置に通信可能に結合されていてよい。別の例において、コンピュータシステムは、1個以上のコンピュータシステム330A、330Bに関して上で述べた特性及び/又は属性等を含んでいてよい。
【0054】
システム300のコンピュータシステムは、システム300の別の部分に有線又は無線で通信可能に結合されていてよい。システム300の1個以上のコンピュータシステムは、患者データ、治療計画、及び/又は医療措置に関連付けられた他の情報を保存するリモートコンピュータシステム又はリモートデータセンタ或いはその両方及び/又はシステム300にローカルに保存されたデータベースに通信可能に結合されていてよい。一例において、データベースはリレーショナルデータベースを含んでいてよい。第2の例において、データベースはグラフデータベースを含んでいてよい。別の例において、データベースは「SQLだけでない」(NoSQL)データベースを含んでいてよい。
【0055】
システム300は、患者220及び患者220に施す予定の又は患者220に実際に施された治療に関する情報を入力することができる。システム300により、患者220及び患者220に施す予定の治療に関する情報をユーザーが入力及び閲覧することができる。このようなデータは、識別情報、患者220の医療履歴及び/又は治療中の眼球222に関する情報等、患者220に関する情報を含んでいてよい。このようなデータは、角膜切断の形状及び位置、及び/又は除去の形状及び位置等の治療計画に関する情報を含んでいてよい。
【0056】
ここで図3Cを参照するに、顕微鏡一体型のディスプレイの一例、及び外科手術器具設備の複数の例を示す。図示するように、外科手術器具設備320Aは外科用メスであっても、又は外科用メスを含んでいてもよい。図示するように、外科手術器具設備320BはQチップであっても、又はQチップを含んでいてもよい。図示するように、外科手術器具設備320Cはピンセットであっても、又はピンセットを含んでいてもよい。特に図示しない他の外科手術器具設備は本明細書に記述する1個以上のシステム、1個以上の処理、及び/又は1個以上の方法で用いられてよい。
【0057】
一例として、外科手術器具設備320に1個以上のパターンがマーキングされていてよい。1個以上のパターンは、外科手術器具設備320を識別する際に用いられてよい。1個以上のパターンは、ハッシュパターン、ストライプパターン、及びフラクタルパターン等のうち1個以上を含んでいてよい。別の例として、外科手術器具設備320は染料及び/又は塗料でマーキングされていてよい。染料及び/又は塗料は、可視光、赤外光、及び紫外光等のうち1個以上を反射することができる。一例において、照明器378は紫外光を提供し、画像センサ372は外科手術器具設備320から反射された紫外光を受光することができる。コンピュータシステム330は、少なくとも外科手術器具設備320から反射された紫外光に基づいて、画像センサ372から画像データを受光可能であり、当該画像データを用いて、少なくとも外科手術器具設備320から反射された紫外光に基づいて、画像センサ372が提供した他の画像データから外科手術器具設備320を識別することができる。別の例において、照明器378は赤外光を提供し、画像センサ372は外科手術器具設備320から反射された赤外光を受光することができる。コンピュータシステム330は、少なくとも外科手術器具設備320から反射された赤外光に基づいて、画像センサ372から画像データを受光可能であり、当該画像データを用いて、少なくとも外科手術器具設備320から反射された赤外光に基づいて、画像センサ372が提供した他の画像データから外科手術器具設備320を識別することができる。
【0058】
図示するように、MID350は接眼レンズ352A、352Bを含んでいてよい。図示するように、MID350はディスプレイ362A、362Bを含んでいてよい。外科医310は接眼レンズ352A、352Bを覗き込むことができる。一例において、ディスプレイ362Aは、接眼レンズ352Aを介して1個以上の画像を表示することができる。外科医310の左眼が接眼レンズ352Aを用いてよい。別の例において、ディスプレイ362Bは、接眼レンズ352Bを介して1個以上の画像を表示することができる。外科医310の右眼が接眼レンズ352Bを用いてよい。MID350は複数のディスプレイを有するように示しているが、MID350は単一のディスプレイ362を含んでいてもよい。例えば、単一のディスプレイ362が1個以上の接眼レンズ352A、352Bを介して1個以上の画像を表示してもよい。MID350は1個以上のディスプレイ362で実現することができる。
【0059】
図示するように、MID350は画像センサ372A、372Bを含んでいてよい。一例において、画像センサ372A、372Bは画像を取得することができる。第2の例において、画像センサ372A、372Bはカメラを含んでいてよい。別の例において、画像センサ372は、可視光、赤外光、及び紫外光等のうち1個以上を介して画像を取得することができる。1個以上の画像センサ372A、372Bがコンピュータシステム330に画像のデータを提供することができる。MID350は複数の画像センサを有するように示しているが、MID350は単一の画像センサ372を含んでいてよい。MID350は1個以上の画像センサ372で実現することができる。
【0060】
図示するように、MID350は距離センサ374A、374を含んでいてよい。例えば、距離センサ374は外科手術器具設備320までの距離を判定することができる。距離センサ374はZ軸に関連付けられた距離を判定することができる。MID350は複数の画像センサを有するように示しているが、MID350は単一の距離センサ374を含んでいてよい。一例において、MID350は1個以上の距離センサ374で実現することができる。別の例において、MID350は距離センサ無しで実現することができる。
【0061】
図示するように、MID350はレンズ376A、376Bを含んでいてよい。MID350は複数のレンズ376A、376Bを有するように示しているが、MID350は単一レンズ376を含んでいてよい。MID350は、1個以上のレンズ376で実現することができる。図示するように、MID350は照明器378A、378Bを含んでいてよい。例えば、照明器378は可視光、赤外光、及び紫外光のうち1個以上を提供及び/又は生成することができる。MID350は複数の照明器を有するように示しているが、MID350は単一の照明器378を含んでいてよい。MID350は1個以上の照明器378で実現することができる。MID350は、生体測定装置214を参照しながら記述したものと同様の1個以上の構造及び/又は1個以上の機能を含んでいてよい。一例において、MID350はOLCR装置266を含んでいてよい。別の例において、MID350は波面装置268を含んでいてよい。MID350は生体測定装置214を含んでいてよい。MID350は光学システム110を含んでいてよい。
【0062】
ここで図3Dを参照するに、医療システムの別の例を示す。図示するように、医療システム300Cは吸入コーン380を含んでいてよい。例えば、吸入コーン380は圧平コーンであっても、又は圧平コーンを含んでいてもよい。図示するように、吸入コーン380は光学システム110を含んでいてよい。図示するように、コンピュータシステム330は吸入コーン380の制御装置382に結合されていてよい。例えば、コンピュータシステム330は制御装置382を介して吸入コーン380を制御することができる。吸入リング384が眼球222とドッキングされた後で、吸入コーン380を吸入リング384とドッキングさせることができる。図示するように、吸入コーン380はレンズ386を含んでいてよい。レンズ386は平坦又は平面状であるように示しているが、レンズ386は凹形状含んでいても、及び/又は凸形状を含んでいてもよい。レンズ386が平坦な場合、レンズ386を圧平平面と称する場合がある。
【0063】
図示するように、医療システム300Cは真空システム390を含んでいてよい。図示するように、真空システム390はコンピュータシステム330に通信可能に結合されていてよい。例えば、コンピュータシステム330は真空システム390を制御することができる。真空システム390は、1個以上のライン392、394を介して1個以上の低圧を生成することができる。例えば、真空システム390はライン394を介して1個以上の低圧を生成して吸入リング384を患者の眼球222に接着及び/又は密着させることができる。図示するように、医療システム300Cはライン392、394及び吸入リング384を含んでいてよい。
【0064】
ここで図4を参照するに、コンピュータシステムの一例を示す。図示するように、コンピュータシステム400はプロセッサ410、揮発性メモリ媒体420、不揮発メモリ媒体430、及び入出力(I/O)装置440を含んでいてよい。図示するように、揮発性メモリ媒体420、不揮発メモリ媒体430、及びI/O装置440はプロセッサ410に通信可能に結合されていてよい。
【0065】
用語「メモリ媒体」は「メモリ」、「記憶装置」、「メモリ装置」、「コンピュータ可読媒体」、及び/又は「有形計算機可読記憶媒体」を意味する場合がある。例えば、メモリ媒体は、ハードディスク装置を含む直接アクセス記憶装置等の記憶媒体、テープディスク駆動装置等のシーケンシャルアクセス記憶装置、コンパクトディスク(CD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、電気的消去可能プログラム可能読出専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、非一時的媒体、及び/又は上述の1個以上の組み合わせを含んでいてよいが、これらに限定されない。図示するように、不揮発メモリ媒体430はプロセッサ命令432を含んでいてよい。プロセッサ命令432はプロセッサ410により実行されてよい。一例において、プロセッサ命令432の1個以上の部分が不揮発メモリ媒体430を介して実行されてよい。別の例において、プロセッサ命令432の1個以上の部分が揮発性メモリ媒体420を介して実行されてよい。プロセッサ命令432の1個以上の部分が揮発性メモリ媒体420に転送されてよい。
【0066】
プロセッサ410は、本明細書に記述する1個以上のシステム、1個以上のフロー図、1個以上の処理、及び/又は1個以上の方法の少なくとも一部を実行する際にプロセッサ命令432を実行することができる。例えば、プロセッサ命令432は、本明細書に記述する1個以上のシステム、1個以上のフロー図、1個以上の方法、及び/又は1個以上の処理の少なくとも一部に従い複数の命令により構成、コーディング、及び/又は符号化することができる。プロセッサ410は単一プロセッサとして示しているが、プロセッサ410は複数のプロセッサであっても、又は複数のプロセッサを含んでいてもよい。記憶媒体及びメモリ媒体のうち1個以上は、ソフトウェア製品、プログラム製品、及び/又は製造物であってよい。例えば、ソフトウェア製品、プログラム製品、及び/又は製造物は、本明細書に記述する1個以上のシステム、1個以上のフロー図、1個以上の方法、及び/又は1個以上の処理の少なくとも一部に従い、プロセッサにより実行可能な命令により構成、コーディング、及び/又は符号化することができる。
【0067】
プロセッサ410は、メモリ媒体に保存された、及び/又はネットワークを介して受信されたプログラム命令、処理データ、又はその両方を解釈及び実行すべく動作可能な任意の適当なシステム、機器、又は装置を含んでいてよい。プロセッサ410は更に、1個以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はプログラム命令、処理データ、或いはその両方を解釈及び実行すべく構成された他の回路を含んでいてよい。
【0068】
I/O装置440は、ユーザーからの入力及びユーザーへの出力を可能にすることによりユーザーがコンピュータシステム400及び関連する要素と対話することを許可、許諾、及び/又は可能にする任意の1又は複数の機器を含んでいてよい。ユーザーからの入力を可能にすることによりユーザーがコンピュータシステム400を操作及び/又は制御できるようになり、ユーザーへの出力を可能にすることにより、コンピュータシステム400がユーザーの操作及び/又は制御の効果を表示できるようになる。例えば、I/O装置440は、ユーザーがデータ、命令、又はその両方をコンピュータシステム400に入力できるように、及び別途コンピュータシステム400及び関連要素を操作及び/又は制御できるようにする。I/O装置は、ユーザーインターフェース装置、例えばキーボード、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、手持ちレンズ、ツール追跡装置、座標入力装置、又はシステムでの使用に適した他の任意のI/O等を含んでいてよい。
【0069】
I/O装置440は、本明細書に記述するシステム、処理、及び/又は方法等のうち1個以上の少なくとも一部をプロセッサ410が実行することを可能にする及び/又は許可する1個以上のバス、1個以上の直列装置、及び/又は1個以上のネットワークインターフェース等を含んでいてよい。一例において、I/O装置440は、プロセッサ410が外部ストレージと通信することを可能にする、及び/又は許可するストレージインターフェースを含んでいてよい。ストレージインターフェースは、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、SATA(シリアルATA)インターフェース、PATA(並列ATA)インターフェース、及び小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)等を含んでいてよい。第2の例において、I/O装置440は、プロセッサ410がネットワークと通信することを可能にする、及び/又は許可するネットワークインターフェースを含んでいてよい。I/O装置440は、無線ネットワークインターフェース及び有線ネットワークインターフェースのうち1個以上を含んでいてよい。第3の例において、I/O装置440は周辺機器相互接続(PCI)インターフェース、PCIエクスプレス(PCIe)インターフェース、シリアル周辺機器相互接続(SPI)インターフェース、及び相互集積回路(IC)インターフェース等のうち1個以上を含んでいてよい。第4の例において、I/O装置440は、プロセッサ410が1個以上のセンサとデータ通信を行うことを許可する回路を含んでいてよい。第5の例において、I/O装置440は、プロセッサ410がディスプレイ450、及びMID460等のうち1個以上とデータ通信を行うことを可能にする、及び/又は許可することができる。別の例において、I/O装置440は、プロセッサ410が撮像装置470とデータ通信を行うことを可能にする、及び/又は許可することができる。図示するように、I/O装置440はネットワーク480に結合されていてよい。例えば、I/O装置440はネットワークインターフェースを含んでいてよい。
【0070】
ネットワーク480は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、光ネットワーク、又は上述の組み合わせ等を含んでいてよい。ネットワーク480は、様々な種類の通信ネットワーク含んでいても、及び/又はこれらに結合されていてもよい。例えば、ネットワーク480は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、セルラ電話ネットワーク、衛星電話ネットワーク、又は上記の組み合わせ等を含んでいても、及び/又はこれらに結合されていてもよい。WANは、プライベートWAN、企業WAN、公共WAN、又は上記の組み合わせ等を含んでいてよい。
【0071】
本明細書に記述するコンピュータシステムは、コンピュータシステム400に関して記述した1個以上の構造及び/又は1個以上の機能を含んでいてよい。一例において、コンピュータシステム152は、コンピュータシステム400に関して記述した1個以上の構造及び/又は1個以上の機能を含んでいてよい。第2の例において、コンピュータシステム212は、コンピュータシステム400に関して記述した1個以上の構造及び/又は1個以上の機能を含んでいてよい。第3の例において、コンピュータシステム330は、コンピュータシステム400に関して記述した1個以上の構造及び/又は1個以上の機能を含んでいてよい。別の例において、MID350のコンピュータシステムは、コンピュータシステム400に関して記述した1個以上の構造及び/又は1個以上の機能を含んでいてよい。
【0072】
ここで図5を参照するに、光学システムを操作する方法の一例を示す。510において、レーザービームを生成することができる。例えば、レーザー120がレーザービームを生成することができる。コンピュータシステム152がレーザービームを生成することを示す制御情報をレーザー120に提供することができる。例えば、レーザー120は、コンピュータシステム152から制御情報を受信して、制御情報に従いレーザービームを生成することができる。
【0073】
515において、レーザービームを試験面に誘導することができる。例えば、集光光学機器140はレーザービームを表面112に誘導することができる。集光光学機器140はレーザービームの一部を反射することができる。残りのレーザービームは表面112まで進むことができる。520において、レーザービームの反射された部分をTPA検知器130に誘導することができる。例えば、検知光学機器122はレーザービームの反射された部分をTPA検知器130に誘導することができる。レーザービームの反射された部分は表面112から反射されていてよい。
【0074】
525において、レーザービームの反射された部分の強度を判定することができる。例えば、TPA検知器130はレーザービームの反射された部分の強度を判定することができる。TPA検知器130は、レーザービームの反射された部分の強度をレーザービームの反射された部分の強度を示すデジタルデータに変換することができる。TPA検知器130は、レーザービームの反射された部分の強度を示すデジタルデータをコンピュータシステム152に提供することができる。コンピュータシステム152がレーザービームの反射された部分の強度を示すデジタルデータを受光することができる。
【0075】
530において、レーザービームの反射された部分の強度が最大強度であるか否かを判定することができる。レーザービームの反射された部分の光子が波として振舞う可能性があるため、レーザービームの反射された部分の強度はピーク強度であってよい。コンピュータシステム152は、レーザービームの反射された部分の強度を示すデジタルデータから、レーザービームの反射された部分の強度が最大強度であるか否かを判定することができる。レーザービームの反射された部分の強度が最大強度であるか否かを判定することは、レーザービームの反射された部分の強度を、レーザービームの反復的な他の反射された部分の他の1個以上の強度と比較することを含んでいてよい。例えば、コンピュータシステム152は、メモリ媒体を介して他の1個以上の強度を保存及び/又はアクセスすることができる。
【0076】
信号が最大強度でない場合、535において、集光光学機器140を調整することができる。例えば、コンピュータシステム152は集光光学機器140を調整することができる。コンピュータシステム152は、集光光学機器140の少なくとも1個の調整を示す制御情報を集光光学機器140に提供することができる。例えば、コンピュータシステム152は、レンズ142A、142Bのうち1個以上に少なくとも1個の調整を示す制御情報をビーム拡大器141に提供することができる。集光光学機器140を調整することでレーザービームの焦点をZ軸に関して異なる位置に誘導することができる。例えば、集光光学機器140を調整することでレーザービームの焦点を表面112に誘導する、又は遠ざけることができる。方法は510に進んでよい。
【0077】
信号が最大である場合、540において、焦点が表面112にあると判定することができる。例えば、コンピュータシステム152は焦点が表面112にあると判定することができる。補間を用いて表面112の位置の精度を上げることができる。545において、結果を提供することができる。例えば、コンピュータシステム152は結果を提供することができる。結果を提供することは、ディスプレイへの結果の表示、プリンタによる結果の印刷、メモリ媒体への結果の保存、及び通信ネットワークへの結果の送信等のうち1個以上を含んでいてよい。
【0078】
ここで図6を参照するに、対物レンズが問題を伴うか否かを判定する方法の一例を示す。610において、レーザービームの複数の第1の部分を光学システムの対物レンズに提供することができる。対物レンズにレーザービームの複数の第1の部分を提供することは、レーザービームの複数の第1の部分を対物レンズに誘導することを含んでいてよい。例えば、偏光子124、波長板134、ビーム拡大器141、スキャナ144のうち1個以上がレーザービームの複数の第1の部分を対物レンズ148に誘導することができる。
【0079】
615において、レーザービームの複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に提供することができる。一例において、図7Aに示すように、対物レンズ148はレーザービームの複数の第1の部分を表面112の複数の位置の各々710A~710Mに提供することができる。第2の例において、図7Bに示すように、対物レンズ148がレーザービームの複数の第1の部分720A~720Cを表面112の複数の位置の各々に提供することができる。第3の例において、図7Dに示すように、対物レンズ148はレーザービームの複数の第1の部分720A、720Bを表面112の複数の位置の各々に提供することができる。第4の例において、図7Fに示すように、対物レンズ148はレーザービームの複数の第1の部分720A、720Bを表面112の複数の位置の各々に提供することができる。別の例において、図7Hに示すように、対物レンズ148はレーザービームの複数の第1の部分720A、720Bを表面112の複数の位置の各々に提供することができる。レーザービームの第1の部分720は複数の光子を含んでいてよい。図7A~7Mでは表面112が円形であるように示しているが、表面112は任意の形状であってよい。例えば、表面112は矩形、多角形等であってよい。レーザービームの複数の第1の部分を試験面の複数の位置の各々に提供することは、スキャナ144の使用を含んでいてよい。例えば、レーザービームの複数の第1の部分が試験面の複数の位置の各々に順次提供されるようスキャナ144を介して制御することができる。
【0080】
620において、レーザービームの複数の第2の部分を試験面から受光することができる。例えば、対物レンズ148はレーザービームの複数の第2の部分を表面112から受光することができる。レーザービームの第2の部分は試験面により反射されてよい。一例において、図7Cに示すように、レーザービームの第2の部分730A~730Cが表面112により反射されてよい。第2の例において、図7Eに示すように、レーザービームの第2の部分730A、730Bが表面112により反射されてよい。第3の例において、図7Gに示すように、レーザービームの第2の部分730A、730Bが表面112により反射されてよい。別の例において、図7Iに示すように、レーザービームの第2の部分730A、730Bが表面112により反射されてよい。レーザービームの第2の部分730は複数の光子を含んでいてよい。例えば、レーザービームの第2の部分730は、レーザービームの第1の部分720に関連付けられた複数の光子のうちの複数の光子を含んでいてよい。図7Eに示すように、対物レンズ148はレーザービームの第2の部分730Bを受光しない場合がある。例えば、図7Eに示すように、第2の部分730Bが対物レンズ148へ反射されない場合がある。図7Iに示すように、絞り160が第2の部分730Bを遮蔽又は遮断することができる。例えば、絞り160は、第2の部分730BがTPA検知器130に到達するのを遮蔽又は遮断することができる。レーザービームの第2の部分は各々、試験面から反射されたレーザービームの複数の第1の部分に関連付けられていてよい。
【0081】
625において、レーザービームの複数の第2の部分をTPA検知器に提供することができる。例えば、レーザービームの複数の第2の部分をTPA検知器130に提供することができる。複数の第2の部分730A~730Cのうち1個以上をTPA検知器130に提供することができる。TPA検知器にレーザービームの複数の第2の部分を提供することは、レーザービームの複数の第2の部分をTPA検知器に誘導することを含んでいてよい。例えば、スキャナ144、ビーム拡大器141、波長板134、偏光子124、及びレンズ128のうち1個以上がレーザービームの複数の第2の部分730A~730Cのうち1個以上をTPA検知器130に誘導することができる。
【0082】
630において、レーザービームの複数の第2の部分に各々関連付けられた複数の強度を判定することができる。例えば、TPA検知器130は、レーザービームの複数の第2の部分に各々関連付けられた複数の強度を判定することができる。第2の部分730A~730Cは複数の強度の各々に関連付けられていてよい。第2の部分730A~730Cは同一又は同様の複数の強度の各々に関連付けられていてよい。一例において、TPA検知器130は、レーザービームの複数の第2の部分730Aに関連付けられた第1の強度を判定することができる。第2の例において、TPA検知器130は、レーザービームの複数の第2の部分730A、730Bに関連付けられた第2の強度を判定することができる。第2の強度は第1の強度よりも大きい場合がある。別の例において、TPA検知器130は、レーザービームの複数の第2の部分730A~730Cに関連付けられた第3の強度を判定することができる。第3の強度は第2の強度よりも大きい場合がある。3個の複数の第2の部分730A~730Cを例として図示しているが、他の複数の第2の部分730が存在しても、及び/又は使用されてもよい。
【0083】
635において、複数の強度を当該複数の強度の複数の測定値を表すデータに変換することができる。一例において、TPA検知器130が複数の強度を当該複数の強度の複数の測定値を表すデータに変換することができる。TPA検知器130は、複数の強度の複数の測定値を表すデータをコンピュータシステム152に提供することができる。TPA検知器130は、レーザービームの730Aの複数の第2の部分に関連付けられた第1の強度を、第1の強度の測定値を表す第1のデータに変換することができる。TPA検知器130は、レーザービームの複数の第2の部分730A、730Bに関連付けられた第2の強度を、第2の強度の測定値を表す第2のデータに変換することができる。TPA検知器130は、レーザービームの複数の第2の部分730A~730Cに関連付けられた第3の強度を、第3の強度の測定値を表す第3のデータに変換することができる。
【0084】
別の例において、アナログデジタル変換器(ADC)は、複数の強度に関連付けられたTPA検知器130からの信号を、複数の強度の複数の測定値を表すデジタルデータに変換することができる。ADCは、レーザービームの複数の第2の部分730Aに関連付けられた第1の強度に関連付けられたTPA検知器130からのアナログ信号を、第1の強度の測定値を表す第1のデータに変換することができる。ADCは、レーザービームの複数の第2の部分730A、730Bに関連付けられた第2の強度に関連付けられたTPA検知器130からのアナログ信号を、第2の強度の測定値を表す第2のデータに変換することができる。ADCは、レーザービームの複数の第2の部分730A~730Cに関連付けられた第3の強度に関連付けられたTPA検知器130からのアナログ信号を、第3の強度の測定値を表す第3のデータに変換することができる。
【0085】
コンピュータシステム152は、複数の強度の複数の測定値を表すデータを受光することができる。一例において、コンピュータシステム152は第1の強度の測定値を表す第1のデータを受光することができる。第2の例において、コンピュータシステム152は第2の強度の測定値を表す第2のデータを受光することができる。別の例において、コンピュータシステム152は第3の強度の測定値を表す第3のデータを受光することができる。
【0086】
640において、データから、複数の強度の強度値が強度閾値未満であるか否かを判定することができる。レーザービームの一部の光子が波として振舞う可能性があるため、複数の強度の当該強度値はピーク強度値であってよい。閾値強度値は最小強度値であってよい。レーザービームの部分が対物レンズ148により受光されない場合、強度値は強度閾値未満であってよい。一例において、図7Eに示すように、レーザービームの部分730Bが対物レンズ148により受光されない場合がある。別の例において、図7Iに示すように、絞り160がレーザービームの部分730Bを遮蔽することができる。これらの例のいずれも、強度値が強度閾値未満であることに寄与するか、又は強度値が強度閾値を下回るようにできる。レーザービームの部分が対物レンズ148により受光されない場合、レーザービームの部分はTPA検知器130に提供されなくてもよい。
【0087】
対物レンズ148の1個以上の収差により、対物レンズ148の1個以上のフォーカスに1個以上の誤差が生じ得る。一例において、対物レンズ148の1個以上の収差により、図7Kに示すように、対物レンズ148のフォーカスが表面112よりも後方で結ばれる場合がある。図示するように、焦点740Aが表面112よりも後方で結ばれる場合がある。図7Lに示すように、第2の部分730A、730Bは、第1の部分720A、720Bに関連付けられた経路に沿って戻らない場合がある。別の例において、対物レンズ148の1個以上の収差により、図7Mに示すように、対物レンズ148のフォーカスが表面112よりも手前で結ばれる場合がある。図示するように、焦点740Bが表面112よりも手前で結ばれる場合がある。図7Nに示すように、第2の部分730A、730Bは、第1の部分720A、720Bに各々関連付けられた経路に沿って戻らない場合がある。
【0088】
対物レンズ148が第1の部分720に表面112の位置710で焦点を結ばせない場合、第2の部分730が第1の部分720に関連付けられた経路に沿って戻らない場合がある。例えば、対物レンズ148は、図7J、7Lに示すように、第1の部分720のフォーカス740が表面120に無いようにすることができる。第2の部分730が第1の部分720に関連付けられた経路に沿って戻らない場合、レーザービームの第2の部分の1個以上の強度が減衰する場合がある。一例において、図7K、7Mに示すように、第2の部分730は第1の部分720に関連付けられた経路に沿って戻らない場合がある。別の例において、図7D、7Hに各々示すように第1の部分720を表面112に集光させない対物レンズ148により、第2の部分730が図7E、7Iに示すように生じる場合がある。
【0089】
複数の強度の強度値が強度閾値未満である場合、645において、対物レンズに伴う問題を示す情報を提供することができる。対物レンズに伴う問題を示す情報を提供することは、対物レンズに伴う問題を示す情報をディスプレイに表示すること、対物レンズに伴う問題を示す情報をメモリ媒体に保存すること、及び対物レンズに伴う問題を示す情報をネットワークに送信すること等のうち1個以上を含んでいてよい。当該情報が、対物レンズが問題を伴うことを示している場合、対物レンズを修理又は交換してよい。
【0090】
複数の強度の強度値が強度閾値未満でない場合、650において、対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報を提供することができる。対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報を提供することは、対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報をディスプレイに表示すること、対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報をメモリ媒体に保存すること、対物レンズに伴う問題が無いことを示す情報をネットワークに送信すること等のうち1個以上を含んでいてよい。
【0091】
1個以上の方法及び/又は処理要素、及び/又は方法及び/又はプロセッサ要素の1個以上の部分を様々な順序で実行、反復、又は省略してよい。更に、追加的、補完的、及び/又は重複する方法及び/又は処理要素を所望通りに実装、インスタンス化、及び/又は実行してよい。更に、1個以上のシステム要素を所望通りに省略してよく、及び/又は追加的なシステム要素を追加してよい。
【0092】
メモリ媒体は製造物であっても、及び/又は製造物を含んでいてもよい。例えば、製造物はソフトウェア製品及び/又はプログラム製品を含んでいても、及び/又はそのような製品であってもよい。メモリ媒体は、製造物を製造すべく本明細書に記述するフロー図、システム、方法、及び/又は処理のうち1個以上に従いプロセッサ実行可能な命令によりコーディング及び/又は符号化されていてよい。
【0093】
上に開示した主題は例示的であって限定的ではないと考えるべきであり、添付の請求項はそのような全ての変更、拡張、及び本開示の真の趣旨及び範囲に含まれる他の実装を包含するものとする。従って、本開示の範囲は、法律で許される最大限で、以下の請求項及び等価物の許容可能な最も広義の解釈により決定され、上述の詳細説明により制約又は限定されないものとする。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7A
図7B-7E】
図7F-7G】
図7H-7I】
図7J-7M】