特許 7603720 スピーカーボックス

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-12-12

(45)【発行日】2024-12-20

(54)【発明の名称】スピーカーボックス

(51)【国際特許分類】

   H04R 9/04 20060101AFI20241213BHJP

【ＦＩ】

H04R9/04 105A

H04R9/04 105Z

【請求項の数】 9

(21)【出願番号】P 2022576880

(86)(22)【出願日】2022-07-20

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2024-07-19

(86)【国際出願番号】 CN2022106624

(87)【国際公開番号】W WO2024000676

(87)【国際公開日】2024-01-04

【審査請求日】2023-02-28

(31)【優先権主張番号】202221658223.3

(32)【優先日】2022-06-29

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】517409583

【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック（チャンヂョウ）カンパニー リミテッド

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．３ ｃｈａｎｇｃａｏ ｒｏａｄ， Ｈｉ－ＴＥＣＨ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｚｏｎｅ， Ｗｕｊｉｎ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｃｈａｎｇｚｈｏｕ Ｃｉｔｙ， Ｊｉａｎｇｓｕ Ｐｒｏｖｉｎｃｅ， Ｐ．Ｒ． Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100199819

【弁理士】

【氏名又は名称】大行 尚哉

(74)【代理人】

【識別番号】100087859

【弁理士】

【氏名又は名称】渡辺 秀治

(72)【発明者】

【氏名】任璋

(72)【発明者】

【氏名】鐘志威

【審査官】菊池 智紀

(56)【参考文献】

【文献】中国特許出願公開第１０５９５９８８４（ＣＮ，Ａ）

【文献】中国実用新案第２１３４６２２８８（ＣＮ，Ｕ）

【文献】中国実用新案第２１５３００９０７（ＣＮ，Ｕ）

【文献】国際公開第２０１７／１８３０９８（ＷＯ，Ａ１）

【文献】特開平０７－２８４１９５（ＪＰ，Ａ）

【文献】実開平０２－０４７８９８（ＪＰ，Ｕ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｒ １／０２，９／００－９／１８

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

収容スペースを有するケースと、前記収容スペース内に収容される、振動システム及び磁気ギャップを有する磁気回路システムとを含み、前記磁気回路システムは、前記ケースに固定されるヨークと、前記ヨークに固定される主磁石鋼と、を含み、前記振動システムは、前記前記ケースに固定される第１振動板と、前記第１振動板に固定されかつ前記磁気ギャップ内に挿設されるボイスコイルと、を含むスピーカーボックスであって、
前記振動システムは、前記第１振動板の前記磁気回路システムに向かう側に固定されるボイスコイルボビンをさらに含み、前記ボイスコイルボビンは、前記第１振動板に固定されかつ環形を呈する平板部と、前記平板部の内縁から折り曲がって延び、かつ前記ボイスコイルを前記磁気ギャップ内に吊り下げる第１支持部と、前記平板部の外縁から折り曲がって延びる第２支持部とを含み、前記振動システムは、前記ケースに固定されかつ前記第２支持部の外側に周設されるスチールリングと、前記スチールリングと前記第２支持部の前記第１振動板から離れる一端とを接続する第２振動板とをさらに含み、前記スチールリング、前記第２振動板及び前記ボイスコイルボビンは、一体に成形される、
ことを特徴とするスピーカーボックス。

【請求項2】

前記第２振動板の内縁が前記第２支持部の前記第１振動板から離れる一端に固定され、前記第２振動板の外縁が前記スチールリングに固定される、
ことを特徴とする請求項１に記載のスピーカーボックス。

【請求項3】

前記スピーカーボックスは、前記ボイスコイルを外部回路に電気的に接続するＦＰＣをさらに含み、前記ＦＰＣが前記前記スチールリングの前記第１振動板に向かう表面に固定される、
ことを特徴とする請求項１に記載のスピーカーボックス。

【請求項4】

前記スチールリングは、前記ケースに固定される第１水平部と、前記第１水平部の内縁から、前記第１振動板から離れる方向に折り曲がって延びる第１折曲部とを含み、前記第２振動板の外縁が前記第１折曲部に固定され、前記ＦＰＣが前記第１水平部の前記第１振動板に向かう表面に固定される、
ことを特徴とする請求項３に記載のスピーカーボックス。

【請求項5】

前記ＦＰＣは、前記スチールリングに固定される第１弾性部と、前記第１弾性部と間隔をあけて設けられる第２弾性部と、前記第１弾性部から延びる第１電気接続部と、前記第２弾性部から延びる第２電気接続部と、を含み、前記第１電気接続部が外部回路に電気的に接続され、前記第２電気接続部が前記ボイスコイルに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項４に記載のスピーカーボックス。

【請求項6】

前記ボイスコイルボビンの前記第２支持部には第１連通孔が設けられ、前記第２電気接続部が前記第２弾性部から延びて前記第１連通孔を貫通して前記ボイスコイルに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項５に記載のスピーカーボックス。

【請求項7】

前記第１振動板は、中央位置に位置する中間振動板と、前記中間振動板を取り囲むドームと、前記ドームを取り囲むサイド振動板を含み、前記サイド振動板が前記ケースに固定され、前記ボイスコイルボビンの前記平板部は前記ドームの前記ボイスコイルに向かう表面に固定される、
ことを特徴とする請求項６に記載のスピーカーボックス。

【請求項8】

前記磁気回路システムは、前記主磁石鋼と間隔をあけて設けられて前記磁気ギャップを形成するサイド磁石鋼をさらに含み、前記中間振動板は前記主磁石鋼の前記ヨークから離れる表面に固定される、
ことを特徴とする請求項７に記載のスピーカーボックス。

【請求項9】

前記ケースは矩形を呈し、前記第２振動板は、前記ケースの短軸方向に沿って設けられる、
ことを特徴とする請求項８に記載のスピーカーボックス。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、発音デバイスに関し、特に、携帯電子製品の分野に適用されるスピーカーボックスに関するものである。

【背景技術】

【0002】

科技の迅速な発展に伴い、音声設備の普及率が益々高くなり、多くの娯楽方式において、高品質の音楽の楽しみが徐々に大衆に普及されてきているが、音声設備において、スピーカーボックスは、よく使われる電子素子デバイスであり、主に音声信号の再生に用いられる。

【0003】

従来技術におけるスピーカーボックスの振動システムは、普通、発声のための第１振動板と、第１振動板に固定されるボイスコイルと、ボイスコイルを支持するボイスコイルボビンと、ボイスコイルの第１振動板から離れる一端に固定される第２振動板と、前記第２振動板に固定されかつボイスコイルに電力を供給するＦＰＣを含む。しかしながら、従来技術では、スピーカーボックスにおける振動システムの部品点数が多く、組み立て過程が複雑であるほかに、組み立てる時に、普通、ＦＰＣを第２振動板と接着固定し、幅広い接着面積が必要であり、かつ接着中、接着剤が第２振動板に溢れやすいから、その信頼性を低減する。

【0004】

従って、上記技術的課題を解決するために、新たなスピーカーボックスを提供する必要がある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

上記の問題を鑑みて、本発明は、振動性能が安定しているスピーカーボックスを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上記の目的を達成するために、本発明には、スピーカーボックスが提供され、前記スピーカーボックスは、収容スペースを有するケースと、前記収容スペース内に収容される、振動システム及び磁気ギャップを有する磁気回路システムとを含み、前記磁気回路システムは、前記ケースに固定されるヨークと、前記ヨークに固定される主磁石鋼と、を含み、前記振動システムは、前記前記ケースに固定される第１振動板と、前記第１振動板に固定されかつ前記磁気ギャップ内に挿設されるボイスコイルと、を含み、前記振動システムは、前記第１振動板の前記磁気回路システムに向かう側に固定されるボイスコイルボビンをさらに含み、前記ボイスコイルボビンは、前記第１振動板に固定されかつ環形を呈する平板部と、前記平板部の内縁から折り曲がって延び、かつ前記ボイスコイルを前記磁気ギャップ内に吊り下げる第１支持部と、前記平板部の外縁から折り曲がって延びる第２支持部とを含み、前記振動システムは、前記ケースに固定されかつ前記第２支持部の外側に周設されるスチールリングと、前記スチールリングと前記第２支持部の前記第１振動板から離れる一端とを接続する第２振動板とをさらに含み、前記スチールリング、前記第２振動板及び前記ボイスコイルボビンは、一体に成形される。

【0007】

好ましくは、前記第２振動板の内縁が前記第２支持部の前記第１振動板から離れる一端に固定され、前記第２振動板の外縁が前記スチールリングに固定される。

【0008】

好ましくは、前記スピーカーボックスは、前記ボイスコイルを外部回路に電気的に接続するＦＰＣをさらに含み、前記ＦＰＣが前記前記スチールリングの前記第１振動板に向かう表面に固定される。

【0009】

好ましくは、前記スチールリングは、前記ケースに固定される第１水平部と、前記第１水平部の内縁から、前記第１振動板から離れる方向に折り曲がって延びる第１折曲部とを含み、前記第２振動板の外縁が前記第１折曲部に固定され、前記ＦＰＣが前記第１水平部の前記第１振動板に向かう表面に固定される。

【0010】

好ましくは、前記ＦＰＣは、前記スチールリングに固定される第１弾性部と、前記第１弾性部と間隔をあけて設けられる第２弾性部と、前記第１弾性部から延びる第１電気接続部と、前記第２弾性部から延びる第２電気接続部と、を含み、前記第１電気接続部が外部回路に電気的に接続され、前記第２電気接続部が前記ボイスコイルに電気的に接続される。

【0011】

好ましくは、前記ボイスコイルボビンの前記第２支持部には第１連通孔が設けられ、記第２電気接続部が前記第２弾性部からに延びて前記第１連通孔を貫通して前記ボイスコイルに電気的に接続される。

【0012】

好ましくは、前記第１振動板は、中央位置に位置する中間振動板と、前記中間振動板を取り囲むドームと、前記ドームを取り囲むサイド振動板を含み、前記サイド振動板が前記ケースに固定され、前記ボイスコイルボビンの前記平板部は前記ドームの前記ボイスコイルに向かう表面に固定される。

【0013】

好ましくは、前記磁気回路システムは、前記主磁石鋼と間隔をあけて設けられて前記磁気ギャップを形成するサイド磁石鋼をさらに含み、前記中間振動板は前記主磁石鋼の前記ヨークから離れる表面に固定される。

【0014】

好ましくは、前記ケースは矩形を呈し、前記第２振動板は、前記ケースの短軸方向に沿って設けられる。

【0015】

好ましくは、前記スチールリング、前記第２振動板及び前記ボイスコイルボビンは、一体にホットプレス成形される。

【発明の効果】

【0016】

従来技術に比べると、本発明に係るスピーカーボックスの第２振動板と、スチールリング及びボイスコイルボビンとは１つの単独な部材として一体にホットプレス成形されて組み立ての工程にわたって転々とし、組み立ての工程を削減し、組み立ての複雑さを低減するだけでなく、接着剤が第２振動板に溢れることを効果的に回避し、第２振動板の信頼性を強め、スピーカーボックスの音響性能を効果的に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0017】

【図1】図１は、本発明に係るスピーカーボックスを示す斜視図である。

【図2】図２は、本発明に係るスピーカーボックスを示す分解図である。

【図3】図３は、図１のＡ―Ａ線に沿った断面図である。

【図4】図４は、図３におけるＢ部分の拡大図である。

【図5】図５は、図３におけるＣ部分の拡大図である。

【図6】図６は、本発明に係るスピーカーボックスのスチールリング、第２振動板及びボイスコイルボビンの組み合わせ斜視図である。

【図7】図７は、本発明に係るスピーカーボックスのスチールリング、ＦＰＣ、ボイスコイルボビン及びボイスコイルの組み合わせ斜視図である。

【図8】図８は、本発明に係るスピーカーボックスのスチールリング、ＦＰＣ、ボイスコイルボビン及びボイスコイルの別の組み合わせ斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

以下、図面および特定の実施形態を参照しながら本発明の技術案を明確かつ完全に説明する。

【0019】

図１～図８に示すように、本発明には、スピーカーボックス１００が提供され、当該スピーカーボックス１００は、収容スペース１０を有するケース１と、前記収容スペース１０内に収容される磁気回路システム２及び振動システム３とを含む。

【0020】

前記ケース１は、底壁１１と、前記底壁１１から折り曲がって延びる側壁１２と、前記側壁１２を覆うように設けられる上カバー１３とを含み、前記底壁１１、前記側壁１２及び前記上カバー１３は、ともに前記収容スペース１０を取り囲んで形成し、具体的には、前記上カバー１３には放音孔１３１が設けられ、前記振動システム２から発せられる音声は、前記放音孔１３１から外界に伝播する。

【0021】

前記磁気回路システム２は、前記底壁１１に固定されるヨーク２１と、前記ヨーク２１の中央位置に位置する主磁石鋼２２と、前記主磁石鋼２２と間隔をあけて設けられて磁気ギャップ２３を形成するサイド磁石鋼２４とを含み、本実施例では、前記サイド磁石鋼２４は４つがあり、４つの前記サイド磁石鋼２４は、前記主磁石鋼２２の周側に環形を呈して分布しており、かつ、前記磁気回路システム２の磁界性能を向上させるために、前記主磁石鋼２２の前記ヨーク２１から離れる表面に主磁極芯２５が設けられ、かつ、前記主磁極芯２５の前記主磁石鋼２２から離れる表面にトップ磁石鋼２６が設けられ、前記サイド磁石鋼２４の前記ヨーク２１から離れる表面にも副磁極芯２７が設けられる。

【0022】

前記振動システム３は、前記上カバー１３に固定される第１振動板３１と、前記第１振動板３１に固定されるボイスコイル３２と、前記第１振動板３１の前記磁気回路システム２に向かう側に固定されるボイスコイルボビン３３と、前記第１振動板３１に対向して設けられる第２振動板３４と、前記第２振動板３４を前記側壁１２に固定するスチールリング３５とを含み、前記ボイスコイル３２は、前記ボイスコイルボビン３３を介して前記磁気ギャップ２３内に吊り下げられる。

【0023】

具体的には、図２～図６に示すように、前記ボイスコイルボビン３３は、前記第１振動板３１に固定されかつ環形を呈する平板部３３１を含み、前記平板部３３１の内縁から折り曲がって延び、かつ前記ボイスコイル３２を前記磁気ギャップ２３内に吊り下げる第１支持部３３２と、前記平板部３３１の外縁から折り曲がって延びる第２支持部３３３とを含み、前記スチールリング３５が前記第２支持部３３３の外側に周設され、前記第２振動板３４が前記スチールリング３５と前記第２支持部３３３の前記第１振動板３１から離れる一端とを接続する。さらに、前記第２振動板３４の内縁が前記第２支持部３３３の前記第１振動板３１から離れる一端に固定され、前記第２振動板３４の外縁が前記スチールリング３５に固定される。本発明において、前記スチールリング３５、前記第２振動板３４及び前記ボイスコイルボビン３３は、一体にホットプレス成形され、前記スピーカーボックス１００の組み立て過程において、前記スチールリング３５、前記第２振動板３４及び前記ボイスコイルボビン３３は、１つの単独な部材として一体にホットプレス成形されて組み立ての工程にわたって転々とし、組み立ての工程を削減し、組み立ての複雑さを低減するだけでなく、従来技術における第２振動板とＦＰＣとの接着塗布接着時に接着剤が第２振動板に溢れるという技術的問題も回避し、第２振動板の信頼性を強め、スピーカーボックスの音響性能を効果的に向上させることができる。

【0024】

さらに、図４に示すように、前記スチールリング３５は、前記側壁１２に固定される第１水平部３５１と、前記第１水平部３５１の内縁から、前記第１振動板３１から離れる方向に折り曲がって延びる第１折曲部３５２とを含み、前記第２振動板３４の外縁が前記第１折曲部３５２に固定され、これから分かるように、前記第１折曲部３５２が振動方向に延びており、従来技術に比べると、前記第２振動板３４を前記スチールリング３５の第１折曲部３５２に固定することで、横方向の接着の幅を小さくし、良好な結合強度を確保することができる。本実施例では、前記ケース１と前記ボイスコイル３２はいずれも矩形を呈し、これに対応して、前記ボイスコイルボビン３３の前記平板部３３１も環形を呈し、前記第２振動板３４は、２つがあり、それぞれ前記ケース１の短軸方向に沿って設けられ、これに対応して、前記第２支持部３３３は前記平板部３３１の短軸方向に沿って延びる。

【0025】

前記ボイスコイル３２に電力を供給するために、前記スピーカーボックス１００は、前記ボイスコイル３２を外部回路に電気的に接続するＦＰＣ（フレキシブル回路基板）４をさらに含み、前記ＦＰＣ４が前記第１水平部３５１の前記第１振動板３１に向かう表面に固定され、具体的には、前記ＦＰＣ４は、前記スチールリング３５に固定される第１弾性部４１と、前記第１弾性部４１と間隔をあけて設けられる第２弾性部４２と、前記第１弾性部４１から延びる第１電気接続部４３と、前記第２弾性部４２から延びる第２電気接続部４４と、を含み、前記第１電気接続部４３が外部回路に電気的に接続され、前記第２電気接続部４４が前記ボイスコイル３２に電気的に接続される。本発明では、前記ＦＰＣ４の前記第１弾性部４１が前記スチールリング３５の前記第１水平部３５１に固定され、第２振動板を再びＦＰＣと接着接続する必要がなく、前記スチールリングと前記ＦＰＣとの接着面積を効果的に確保し、結合強度を強め、振動の平穏性を向上させる。理解できるように、前記ＦＰＣ４は、２つがあり、２つの前記ＦＰＣ４はそれぞれ前記第２振動板３４に対応して設けられ、本実施例では、１つの前記ＦＰＣ４のみには、前記第１電気接続部４３と前記第２電気接続部４４が設けられている。

【0026】

図４～図８に示すように、前記ボイスコイル３２と前記ＦＰＣ４とを容易に接続するように、前記ボイスコイルボビン３３の前記第２支持部３３３には第１連通孔３３３１が設けられ、前記第１連通孔３３３１は前記第２支持部３３３から前記平板部３３１に延び、前記第２電気接続部４４が前記第２弾性部４２からに延びて前記第１連通孔３３３１を貫通して前記ボイスコイル３２に電気的に接続される。また、前記第１電気接続部４３は、前記側壁１２における切り欠きを貫通して外部に延びる。

【0027】

さらに、前記第１振動板３１は、中央位置に位置する中間振動板３１１と、前記中間振動板３１１を取り囲むドーム３１２と、前記ドーム３１２を取り囲むサイド振動板３１３を含み、前記サイド振動板３１３が前記ケース１の前記側壁１２に固定され、前記ボイスコイルボビン３３の前記平板部３３１は前記ドーム３１２の前記ボイスコイル３２に向かう表面に固定される。前記中間振動板３１１は前記トップ磁石鋼２６の前記ヨーク２１から離れる表面に固定される。

【0028】

さらに、前記スピーカーボックス１００は、前記ケース１内に収容される三次元網目構造５をさらに含み、前記三次元網目構造５は環状を呈し、前記三次元網目構造５は、その一端が前記サイド磁石鋼２４に周設され、他端が前記１１に固定され、三次元網目構造５は前記磁気回路システム２及び前記底壁１１と共に吸音材料を充填するためのチャンバーを取り囲んで形成する。

【0029】

従来技術に比べると、本発明に係るスピーカーボックスの第２振動板と、スチールリング及びボイスコイルボビンとは１つの単独な部材として一体にホットプレス成形されて組み立ての工程にわたって転々とし、組み立ての工程を削減し、組み立ての複雑さを低減するだけでなく、接着剤が第２振動板に溢れることを効果的に回避し、第２振動板の信頼性を強め、スピーカーボックスの音響性能を効果的に向上させることができる。

【0030】

以上は、本発明の実施形態に過ぎない。当業者にとって、本発明の創造思想から逸脱することなく、改良を行うこともできるが、これらの改良はいずれも本発明の保護範囲に含まれるとここで指摘すべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】