(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】家電製品
(51)【国際特許分類】
F04D 25/10 20060101AFI20241213BHJP
【FI】
F04D25/10 302L
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023181281
(22)【出願日】2023-10-20
(62)【分割の表示】P 2022525512の分割
【原出願日】2020-08-03
【審査請求日】2023-10-20
(31)【優先権主張番号】202020462542.1
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010254409.1
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010254425.0
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516285032
【氏名又は名称】広東美的環境電器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA ENVIRONMENT APPLIANCES MFG CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.28 East District Hesui Industrial Park,Dongfu Road,Dongfeng Zhongshan,Guangdong 528425,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】崔世強
(72)【発明者】
【氏名】王金山
(72)【発明者】
【氏名】肖運明
【審査官】大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107725446(CN,A)
【文献】実開昭49-013252(JP,U)
【文献】特開2018-046721(JP,A)
【文献】特開昭63-297796(JP,A)
【文献】特開昭63-005194(JP,A)
【文献】中国実用新案第209129909(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1固定座と、
第2固定座と、
固定ブラケットと回転ブラケットと
駆動部品と第1伝動部品と制振ダンパーとを含み、前記固定ブラケット
は本体部を含み、前記本体部は前記駆動部品及び前記第2固定座に接続され、前記回転ブラケット
は前記第1固定座に接続され
、前記第1伝動部品は前記駆動部品と前記回転ブラケットとに接続され、前記制振ダンパーは前記本体部に接続される回転駆動機構と
、
前記第1固定座に接続される第1制振フレームと、
前記固定ブラケットに接続される第2制振フレームであって、前記第2制振フレームが前記第1制振フレームに嵌設され、且つ前記第1制振フレームは前記第2制振フレームの周りを回転する第2制振フレームとを含み、
前記回転ブラケットは第2伝動部品を含み、前記制振ダンパーは第3回転部品を含み、前記本体部は取付け溝を有し、前記取付け溝の壁面に前記取付け溝の壁面を貫く第1通り穴と第2通り穴が設けられ、
前記第1伝動部品と前記制振ダンパーは前記取付け溝内に設けられ、前記第1伝動部品は前記第1通り穴を介して前記第2伝動部品に接続され、前記第3回転部品は前記第2通り穴を介して前記第2伝動部品に接続され、
前記駆動部品は前記第1伝動部品を駆動して回転させて、前記第1伝動部品は前記第2伝動部品を駆動して回転させることにより、前記回転ブラケットを連動して前記固定ブラケットに対して回転させ、
前記回転ブラケットは前記固定ブラケットの周りを回転することにより前記第1固定座を連動して前記第2固定座の周りを回転させる、家電製品。
【請求項2】
前記第1制振フレームと前記第2制振フレームの間に制振液が設けられる、請求項1に記載の家電製品。
【請求項3】
前記第1固定座
は水平な軸線を中心として200°
の角度範囲で回転可能である、請求項1又は2に記載の家電製品。
【請求項4】
前記第2固定座に設けられるホールプレートをさらに含み、前記第1固定座には磁気部品がさらに設けられ、前記ホールプレートは前記磁気部品に接続される、請求項3に記載の家電製品。
【請求項5】
前記第2固定座に中空部が設けられ、前記中空部は前記第1制振フレームに対応して設けられ、前記家電製品は接続線をさらに含み、前記接続線は前記第1固定座から前記中空部を通して前記第2固定座に接続する、請求項1又は2に記載の家電製品。
【請求項6】
前記固定ブラケットは
、
前記本体部に接続される取付け柱であって、前記回転ブラケットが前記取付け柱に嵌設され、且つ前記回転ブラケットは前記取付け柱の周りを回転する取付け
柱を含む、請求項
1又は2に記載の家電製品。
【請求項7】
前記回転ブラケットは、
前記取付け柱に嵌設される接続部であって、前記接続部の前記駆動部品から離れた端は前記第1固定座に接続される接続部
を含み、
前記第2伝動部品は前記接続部に接続さ
れ、前記第1伝動部品は前記第2伝動部品を駆動して回転させることにより前記接続部を連動して回転させ
る、請求項
6に記載の家電製品。
【請求項8】
前記第1伝動部品、前記第2伝動部品、前記第3回転部品はいずれもギヤ構造を含み、前記第1伝動部品と前記第2伝動部品は前記ギヤ構造によって噛み合って伝動し、前記第2伝動部品と前記第3回転部品は前記ギヤ構造によって噛み合って伝動する、請求項
1又は2に記載の家電製品。
【請求項9】
前記駆動部品はロータと前記ロータに接続される出力軸とを含み、前記出力軸は前記第1伝動部品に接続され、
前記ロータの回転軸線、前記取付け柱の軸線、前記回転ブラケットの回転の中心となる軸線は同軸に設けられ、又は前記ロータの回転軸線と前記取付け柱の軸線は重ならない、請求項
6に記載の家電製品。
【請求項10】
前記回転ブラケットと前記取付け柱の間に設けられる支持軸受と、
前記回転ブラケットの回転の中心となる軸線方向において、前記回転ブラケットの前記駆動部品から離れた端に位置する位置制限部品と、
前記回転ブラケットの回転の中心となる軸線方向において、前記回転ブラケットと前記位置制限部品の間に設けられる摩擦板と、
前記固定ブラケットに接続され、前記回転ブラケットの回転角度を制限する位置制限構造とをさらに含む、請求項
6に記載の家電製品。
【請求項11】
前記家電製品は扇風機、エアコン、暖房器具のいずれか
である、請求項1又は2に記載の家電製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月2日に中国特許庁に提出された、出願番号が202020462542.1であり、発明の名称が「家電製品」である中国特許出願、2020年4月2日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010254409.1であり、発明の名称が「送風装置の回転駆動機構及び送風装置」である中国特許出願、及び2020年4月2日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010254425.0であり、発明の名称が「送風装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、家電製品の技術分野に関し、具体的には、送風装置の回転駆動機構、送風装置及び家電製品に関する。
【背景技術】
【0003】
関連の技術において、従来の送風装置の回転駆動機構はクランクロッカー機構によって送風装置の首振り機能を実現するが、回転駆動機構の体積が大きいため、送風装置が整然に見えず、しかもクランクロッカー機構に死点があるため、首振り角度が大きく制限されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、少なくとも従来の技術又は関連の技術における技術的課題の1つを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本願の第1の態様は、送風装置の回転駆動機構を提供し、当該送風装置の回転駆動機構の体積が小さく、回転駆動機構を送風装置に取り付けると、送風装置が一層整うように見え、送風装置の回転部品の首振り角度を拡大することもできる。
【0006】
本願の第2の態様は、送風装置を提供する。
【0007】
本願の第3の態様は、家電製品を提供する。
【0008】
本願に係る送風装置の回転駆動機構は、固定ブラケットと、固定ブラケットに嵌設され且つ固定ブラケットに対して回転可能な回転ブラケットと、固定ブラケットに設けられ、且つ回転ブラケットを駆動して回転させるために用いられる駆動部品とを含む。
【0009】
本願に係る送風装置の回転駆動機構は、固定ブラケット、回転ブラケットと駆動部品の連係により、従来の技術と比べ、回転駆動機構の体積を減らすことができ、回転駆動機構を送風装置に取り付けると、送風装置が一層整うように見え、且つ、固定ブラケットに対する回転ブラケットの回転角度が制限されないため、送風装置の回転部品の首振り角度を拡大することができる。
【0010】
本願のいくつかの例において、送風装置の回転駆動機構は、第1伝動部品をさらに含み、回転ブラケットには第1伝動部品と伝動可能に連結する第2伝動部品が設けられ、第1伝動部品は駆動部品の駆動軸に接続される。
【0011】
本願のいくつかの例において、固定ブラケットは本体部を含み、本体部が取付け溝を画定し、取付け溝の側壁は第1通り穴を有し、第1伝動部品は取付け溝内に位置し、第1伝動部品が第1通り穴を介して第2伝動部品と伝動可能に連結する。
【0012】
本願のいくつかの例において、第2伝動部品は回転ブラケットの固定ブラケットと対向する内壁面に設けられる。
【0013】
本願のいくつかの例において、第1伝動部品はギヤであり、第2伝動部品はラックである。
【0014】
本願のいくつかの例において、送風装置の回転駆動機構は、制振ダンパーをさらに含み、取付け溝の側壁は第2通り穴を有し、制振ダンパーは固定ブラケットに設けられ且つ取付け溝内に位置し、制振ダンパーが第2通り穴を介して第2伝動部品と伝動可能に連結する。
【0015】
本願のいくつかの例において、送風装置の回転駆動機構は、支持軸受をさらに含み、支持軸受は固定ブラケットと回転ブラケットの間に支持される。
【0016】
本願のいくつかの例において、取付け溝の底壁の外壁面に取付け柱が設けられ、支持軸受の内輪は取付け柱に嵌設され、支持軸受の外輪は回転ブラケットに接続される。
【0017】
本願のいくつかの例において、送風装置の回転駆動機構は、摩擦板をさらに含み、回転ブラケットは組立溝を画定し、組立溝の底壁に第3通り穴が設けられ、摩擦板は取付け柱に嵌設され且つ第3通り穴の外端に当接する。
【0018】
本願のいくつかの例において、送風装置の回転駆動機構は、止め輪をさらに含み、取付け柱の周壁面に位置決め溝が設けられ、止め輪は位置決め溝内に設けられ、且つ止め輪が摩擦板の第3通り穴から離れた端面に当接する。
【0019】
本願のいくつかの例において、取付け溝の開口端の縁に第1取付け部が設けられ、駆動部品には第1取付け部に接続される第2取付け部が設けられる。
【0020】
本願のいくつかの例において、第1取付け部には第1位置決め部が設けられ、第2取付け部には第1位置決め部に接続される第2位置決め部が設けられる。
【0021】
本願のいくつかの例において、送風装置の回転駆動機構は、ホールアセンブリをさらに含み、ホールアセンブリはホールプレートと磁石とを含み、ホールプレートと磁石の一方は固定ブラケットに設けられ、他方は回転ブラケットに設けられる。
【0022】
本願のいくつかの例において、固定ブラケットに第1位置制限構造が設けられ、回転ブラケットには第1位置制限構造と位置制限可能に連結する第2位置制限構造が設けられる。
【0023】
本願のいくつかの例において、駆動部品の中心軸線、固定ブラケットの中心軸線、及び回転ブラケットの中心軸線が重なる。
【0024】
本願のいくつかの例において、固定ブラケットの中心軸線と回転ブラケットの中心軸線が重なり、駆動部品の中心軸線と固定ブラケットの中心軸線は重ならない。
【0025】
本願のいくつかの例において、制振ダンパーは複数であり、第2通り穴は複数であり、複数の制振ダンパーと複数の第2通り穴は一対一で対応する。
【0026】
本願のいくつかの例において、駆動部品は駆動モータである。
【0027】
本願に係る送風装置は、第1固定座と、送風装置のヘッドに接続される第2固定座と、固定ブラケットと回転ブラケットとを有し、固定ブラケットが第1固定座に固定して接続され、回転ブラケットが第2固定座に固定して接続される回転駆動機構とを含み、回転ブラケットは固定ブラケットに嵌設され、回転駆動機構は駆動アセンブリをさらに有し、駆動アセンブリは回転ブラケットを駆動してピッチ軸線の周りを回転させる。
【0028】
本願に係る送風装置は、第1固定座、第2固定座と回転駆動機構の連係により、従来の技術と比べ、回転駆動機構の体積を減らすことができ、送風装置が組み立てられると、送風装置は一層整うように見え、これにより送風装置の市場競争力を高めることができる。
【0029】
本願のいくつかの例において、ピッチ軸線は水平面に平行である。
【0030】
本願のいくつかの例において、駆動アセンブリは、駆動部品と第1伝動部品とを含み、第1伝動部品は駆動部品に接続され、回転ブラケットには第1伝動部品と噛み合って伝動する第2伝動部品が設けられる。
【0031】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、支持軸受をさらに含み、固定ブラケットは本体部を含み、本体部が取付け溝を画定し、取付け溝の底壁の外壁面に取付け柱が設けられ、支持軸受の内輪は取付け柱に嵌設され、支持軸受の外輪は回転ブラケットに接続される。
【0032】
本願のいくつかの例において、回転ブラケットは貫通穴を画定し、貫通穴は回転ブラケットの厚さ方向に回転ブラケットを貫通し、貫通穴が固定ブラケットと支持軸受の外側に嵌設される。
【0033】
本願のいくつかの例において、貫通穴の内壁面に環状ボスが設けられ、環状ボスの内壁面に第2伝動部品が設けられる。
【0034】
本願のいくつかの例において、貫通穴の内壁面に受止めボスが設けられ、受止めボスは環状ボスと支持軸受の間に位置し、且つ受止めボスが支持軸受に当接する。
【0035】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、止め輪をさらに含み、止め輪は取付け柱に嵌設され且つ支持軸受の固定ブラケットから離れた端に位置する。
【0036】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、軸受内輪受止め部品をさらに含み、軸受内輪受止め部品は固定ブラケットに設けられ且つ支持軸受の固定ブラケットから離れた端に位置する。
【0037】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、軸受外輪受止め部品をさらに含み、軸受外輪受止め部品は回転ブラケットに設けられ且つ支持軸受の固定ブラケットから離れた端に位置する。
【0038】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、環状の摩擦板をさらに含み、本体部は摩擦板の外側に嵌設され、摩擦板は回転ブラケットの外側に嵌設される。
【0039】
本願のいくつかの例において、取付け溝の側壁は第1通り穴を有し、第1伝動部品は取付け溝内に位置し、第1伝動部品が第1通り穴を通して第2伝動部品と伝動可能に連結する。
【0040】
本願のいくつかの例において、第1伝動部品はギヤであり、第2伝動部品はラックである。
【0041】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、制振ダンパーをさらに含み、取付け溝の側壁は第2通り穴を有し、制振ダンパーは取付け溝内に設けられ、制振ダンパーが第2通り穴を通して第2伝動部品と伝動可能に連結する。
【0042】
本願のいくつかの例において、回転駆動機構は、ホールアセンブリをさらに含み、ホールアセンブリはホールプレートと磁石とを含み、ホールプレートと磁石の一方は固定ブラケットに設けられ、他方は回転ブラケットに設けられる。
【0043】
本願のいくつかの例において、回転ブラケットの俯角はAであり、-10°≦A≦0°の関係を満たし、回転ブラケットの仰角はBであり、0°≦B≦90°の関係を満たす。
【0044】
本願のいくつかの例において、送風装置は、制振機構をさらに含み、制振機構は固定ブラケットに設けられ且つ回転ブラケットに枢動可能に接続される。
【0045】
本願のいくつかの例において、回転ブラケットは制振機構接続構造を有し、制振機構接続構造は制振機構に嵌設される。
【0046】
本願のいくつかの例において、制振機構接続構造は、第1配線チャネルを有し、制振機構は、第1配線チャネルに連通する第2配線チャネルを有する。
【0047】
これに鑑みて、本願は、第2固定座と、第1固定座と、固定ブラケットと回転ブラケットとを含み、固定ブラケットが第2固定座に接続され、回転ブラケットが第1固定座に接続される回転構造とを含む家電製品を提供し、回転ブラケットは固定ブラケットの周りを回転することにより第1固定座を連動して第2固定座の周りを回転させる。
【0048】
本願に係る家電製品は、第2固定座と、第1固定座と、回転構造とを含み、第2固定座と第1固定座は回転構造によって接続され、回転構造は第1固定座を駆動して回転させることができ、回転構造は固定ブラケットと回転ブラケットとを含み、固定ブラケットは第2固定座に接続され、回転ブラケットは第1固定座に接続され、回転ブラケットは固定ブラケットの周りを回転するため、第1固定座を連れて固定ブラケットの周りを回転させ、即ち第1固定座を連れて第2固定座の周りを回転させることができ、家電製品において、第1固定座及びそれに接続された部品の回転を実現する。
【0049】
本願に係る上記の家電製品は、次の付加的な技術的特徴をさらに有してもよい。
【0050】
上記の技術的手段において、さらに、家電製品は、第1固定座に接続される第1制振フレームと、固定ブラケットに接続される第2制振フレームであって、第2制振フレームが第1制振フレームに嵌設され、且つ第1制振フレームは第2制振フレームの周りを回転する第2制振フレームとをさらに含む。
【0051】
当該技術的手段において、家電製品は、第1制振フレームと、第2制振フレームとをさらに含み、第1制振フレームは第1固定座に接続され、第2制振フレームは固定ブラケットに接続され、これにより第1制振フレームと第2制振フレームにより第1固定座を支持することができ、第1固定座の取付けの信頼性を向上させており、第2制振フレームは第1制振フレームに嵌設され、且つ第1制振フレームは第2制振フレームの周りを回転することができ、これにより第1固定座は回転ブラケットに駆動されて第2固定座の周りを回転することができる。
【0052】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、第1制振フレームと第2制振フレームの間に制振液が設けられる。
【0053】
当該技術的手段において、第1制振フレームと第2制振フレームの間に制振液が設けられ、これにより第1制振フレームが第2制振フレームの周りを回転する時に制振力があり、家電製品の安定性が保証される。
【0054】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、第1固定座の回転角度は0°より大きく200°以下である。
【0055】
当該技術的手段において、第1固定座の回転角度は0°以上200°より小さく又は等しく、具体的には、第1固定座の回転仰角は0°以上90°以下であり、第1固定座の俯角は0°以上10°以下であり、第1固定座の仰角は第1固定座が水平位置から上方に回転する角度であり、第1固定座の俯角は第1固定座が水平位置から下方に回転する角度である。
【0056】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、家電製品は、第2固定座に設けられるホールプレートをさらに含み、第1固定座には磁気部品がさらに設けられ、ホールプレートは磁気部品に接続される。
【0057】
当該技術的手段において、第2固定座にホールプレートが設けられ、第1固定座に磁気部品が設けられ、ホールプレートと磁気部品の連係により第1固定座の任意の角度での運動を実現でき、つまりホールプレートと磁気部品の連係により第1固定座は第2固定座の周りを任意の所定の角度で回転することができ、例えば、第1固定座は第2固定座の周りを初期位置から30°又は60°又は90°などの任意の所定の角度で回転する必要がある場合がある。
【0058】
具体的には、ホールプレートは即ちホール効果を有する素子である。
【0059】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、第2固定座に中空部が設けられ、中空部は第1制振フレームに対応して設けられ、家電製品は接続線をさらに含み、接続線は第1固定座から中空部を通して第2固定座に接続する。
【0060】
当該技術的手段において、第2固定座に中空部が設けられ、家電製品は接続線をさらに含み、接続線は中空部を通すことができ、つまり接続線は中空部を通して第1固定座及びその上の他の部品に接続することができ、これにより家電製品の配線がより確実になる。
【0061】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、回転構造は、固定ブラケットに接続される駆動部品と、それぞれ駆動部品、回転ブラケットに接続される第1伝動部品であって、駆動部品は第1伝動部品を駆動して回転させることにより回転ブラケットを連動して回転させる第1伝動部品とをさらに含む。
【0062】
当該技術的手段において、駆動部品が第1伝動部品を駆動して回転させることにより、第1伝動部品は回転ブラケットを連れて回転させ、なお、第1伝動部品は回転することで回転ブラケットを連動して回転させ、つまり駆動部品は第1伝動部品を駆動して回転させ、第1伝動部品が回転ブラケットに接続されるため、第1伝動部品は回転ブラケットを連れて運動させることができ、つまり第1伝動部品は回転することで回転ブラケットを連動して回転させる。
【0063】
具体的には、駆動部品はモータを含み、モータは同期モータであってもよいし、又はステッピングモータであってもよい。
【0064】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、固定ブラケットは、駆動部品及び第2固定座に接続される本体部と、本体部に接続される取付け柱であって、回転ブラケットが取付け柱に嵌設され、且つ回転ブラケットは取付け柱の周りを回転する取付け柱とを含む。
【0065】
当該技術的手段において、固定ブラケットは本体部と取付け柱とを含み、駆動部品は本体部に固定され、また、本体部によって回転構造を他の装置に固定することができる。取付け柱は本体部に設けられ、回転ブラケットは取付け柱に嵌設され、これにより回転ブラケットが取付け柱の周りを回転することを実現し、固定ブラケットと回転ブラケットの接続の信頼性を向上させている。
【0066】
具体的には、回転ブラケットは固定ブラケットの回転円周の周りを回転することができ、回転ブラケットを固定ブラケットの取付け柱に嵌設して回転構造の体積を減らすことができる。
【0067】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、本体部は取付け溝を有し、第1伝動部品は取付け溝に設けられ、取付け溝の壁面に第1通り穴が設けられ、第1通り穴は取付け溝の壁面を貫き、第1伝動部品は第1通り穴を介して回転ブラケットに接続される。
【0068】
当該技術的手段において、本体部は取付け溝を有し、第1伝動部品は取付け溝内に設けられ、これにより第1伝動部品が外部に露出することで回転構造が整然に見えないことが避けられ、第1伝動部品は取付け溝内に設けられ、第1伝動部品と回転ブラケットの接続を実現するために、取付け溝の壁面に第1通り穴を設け、これにより第1伝動部品は第1通り穴を介して回転ブラケットに接続することができ、なお、第1通り穴は取付け溝の壁面を貫く通り穴である。
【0069】
具体的には、回転ブラケットは取付け溝の外側に嵌設される。
【0070】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、回転ブラケットは、取付け柱に嵌設される接続部であって、接続部の駆動部品から離れた端は第1固定座に接続される接続部と、接続部に接続される第2伝動部品とを含み、第1伝動部品が第2伝動部品に接続され、且つ第1伝動部品は第2伝動部品を駆動して回転させることにより接続部を連動して回転させる。
【0071】
当該技術的手段において、回転ブラケットは接続している接続部及び第2伝動部品を含み、接続部は取付け柱に嵌設され、第2伝動部品は第1伝動部品に接続され、駆動部品は第1伝動部品を駆動して回転させ、第1伝動部品は第2伝動部品を駆動して回転させ、これにより第2伝動部品に接続される接続部は取付け柱の周りを回転し、つまり回転ブラケットが固定ブラケットの周りを回転することを実現している。
【0072】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、家電製品は、本体部に接続され、取付け溝に設けられる制振ダンパーをさらに含み、制振ダンパーは第3回転部品を含み、取付け溝の壁面に第2通り穴が設けられ、第2通り穴は取付け溝の壁面を貫き、第3回転部品は第2通り穴を介して第2伝動部品に接続される。
【0073】
当該技術的手段において、家電製品は制振ダンパーをさらに含み、制振ダンパーは本体部に取り付けられ、且つ取付け溝内に収容され、制振ダンパーは第3回転部品を含み、且つ第3回転部品が第2伝動部品に接続され、回転構造が動作する時、駆動部品は第1伝動部品を駆動して回転させ、第1伝動部品は第2伝動部品を駆動して回転させ、第2伝動部品は第3回転部品を駆動して回転させ、第3回転部品は回転する時に制振効果を生じることができ、つまり第3回転部品は回転する時に第2伝動部品の回転による運動エネルギーを消費して、第2伝動部品の回転による運動エネルギーが減衰され、これにより制振効果がもたらされ、当該制振ダンパーにより回転構造の動作時の安定性が保証され、また、回転ブラケットが外力を受けて強制的に駆動される時に、制振ダンパーの制振効果により、回転構造の信頼性を保証することができる。
【0074】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、第1伝動部品、第2伝動部品、第3回転部品はいずれもギヤ構造を含み、第1伝動部品と第2伝動部品はギヤ構造によって噛み合って伝動し、第2伝動部品と第3回転部品はギヤ構造によって噛み合って伝動する。
【0075】
当該技術的手段において、第1伝動部品、第2伝動部品、第3回転部品はいずれもギヤ構造を含み、第1伝動部品と第2伝動部品はギヤ構造によって接続されて、ギヤ伝動を実現し、両者の接続の信頼性を向上させており、第2伝動部品と第3回転部品はギヤ構造によって接続されて、ギヤ伝動を実現し、両者の接続の信頼性を向上させている。
【0076】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、駆動部品はロータとロータに接続される出力軸とを含み、出力軸は第1伝動部品に接続され、ロータの回転軸線、取付け柱の軸線、回転ブラケットの回転の中心となる軸線は同軸に設けられ、又はロータの回転軸線と取付け柱の軸線は重ならない。
【0077】
当該技術的手段において、駆動部品は出力軸とロータとを含み、ロータは回転して出力軸を駆動して回転させ、これにより出力軸によって第1接続部品を駆動して回転させることができる。ロータの回転軸線、取付け柱の軸線、回転ブラケットの回転の中心となる軸線は同軸に設けられ、これにより回転構造によって使用されるスペースを減らしている。又は、ロータの回転の中心となる軸線、取付け柱の軸線は重ならず、つまり回転ブラケットは駆動部品に対して偏心運動を行い、これにより実際の状況に応じて回転構造を様々な装置に適用することができる。
【0078】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、家電製品は、回転ブラケットと取付け柱の間に設けられる支持軸受と、回転ブラケットの回転の中心となる軸線方向において、回転ブラケットの駆動部品から離れた端に位置する位置制限部品と、回転ブラケットの回転の中心となる軸線方向において、回転ブラケットと位置制限部品の間に設けられる摩擦板と、固定ブラケットに接続され、回転ブラケットの回転角度を制限する位置制限構造とをさらに含む。
【0079】
当該技術的手段において、家電製品は支持軸受をさらに含み、支持軸受は回転ブラケットの内部に取り付けられ、取付け柱に嵌着され、回転ブラケットと取付け柱を接続させる役割を果たし、家電製品は位置制限部品をさらに含み、位置制限部品は回転ブラケットに設けられ、且つ回転ブラケットの駆動部品から離れた端に位置し、また、位置制限部品は固定ブラケットに係止され、これにより支持軸受は取付け柱に限定され、家電製品は、回転ブラケットと位置制限部品の間に取り付けられ、耐摩耗性で、削りやすい材質が使用され、回転ブラケットと固定ブラケットの間のギャップの制御を実現し、当該回転構造を安定させることができる、摩擦板をさらに含み、また、摩擦板は回転ブラケットが回転する時に潤滑効果も有する。固定ブラケットに位置制限構造がさらに設けられ、位置制限構造は回転ブラケットへの位置制限を実現して、回転後の回転ブラケットを所定の位置に固定することができる。
【0080】
上記のいずれかの技術的手段において、さらに、家電製品は扇風機、エアコン、暖房器具のいずれかを含む。
【0081】
当該技術的手段において、家電製品は扇風機、エアコン、暖房器具のいずれかを含み、具体的には、家電製品が扇風機である場合に、取付け部は支持構造であり、回転部は扇風機のヘッドであり、回転構造において回転ブラケットの回転の中心となる軸線は支持構造の長さ方向に垂直であり、これにより扇風機のヘッドは上下回転することができ、つまり扇風機のヘッドのピッチ角の調整を実現する。
【0082】
本願の付加的な態様及び利点は、以下の説明で明確になるか、又は本願を実施することで理解できる。
【0083】
本願の上記の及び/又は付加的な態様と利点は、次の図面を参照した実施例の説明から明らかになり、理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図1】
図1は本願の実施例に係る回転駆動機構の第1具体例の概略図である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係る回転駆動機構の第1具体例の側面図である。
【
図3】
図3は本願の実施例に係る回転駆動機構の第1具体例の断面図である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係る回転駆動機構の第1具体例の分解図である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係る回転駆動機構の第1具体例の別の角度分解図である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係る回転駆動機構の第2具体例の概略図である。
【
図7】
図7は本願の実施例に係る回転駆動機構の第2具体例の分解図である。
【
図8】
図8は本願の実施例に係る送風装置の第1固定座、第2固定座及び第1実施例の回転駆動機構の分解図である。
【
図9】
図9は本願の実施例に係る送風装置の第1固定座、第2固定座及び第1実施例の回転駆動機構の断面図である。
【
図10】
図10は本願の実施例に係る送風装置の第1固定座、第2固定座及び第1実施例の回転駆動機構の別の角度の断面図である。
【
図11】
図11は本願の実施例に係る送風装置の第2実施例の回転駆動機構の側面図である。
【
図12】
図12は本願の実施例に係る送風装置の第2実施例の回転駆動機構の上面図である。
【
図13】
図13は本願の実施例に係る送風装置の第2実施例の回転駆動機構の分解図である。
【
図14】
図14は本願の実施例に係る送風装置の第2実施例の回転駆動機構の断面図である。
【
図16】
図16は本願の一実施例の家電製品の構造概略図を示す。
【
図17】
図17は本願の一実施例の家電製品の左側面図を示す。
【
図18】
図18は本願の一実施例の家電製品の右側面図を示す。
【
図20】
図20は本願の一実施例の家電製品の部分の分解構造概略図を示す。
【
図21】
図21は本願の一実施例の家電製品の別の部分の分解構造概略図を示す。
【
図22】
図22は本願の別の実施例の家電製品の部分の分解構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0085】
本願の上記の目的、特徴及び利点の一層の理解のために、次に図面及び特定の実施形態と結び付けて本願を一層詳細に説明する。なお、矛盾がなければ、本願の実施例と実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0086】
次の説明で本願の充分な理解のために多くの詳細が記載されているが、本願はここで説明されるものと違う形態で実施されてもよく、本願の保護範囲は以下に開示される具体例には限定されない。
【0087】
以下、
図1~
図23を参照して本願のいくつかの実施例に係る送風装置の回転駆動機構3、送風装置10、家電製品100を説明する。
【0088】
図1~
図7に示すように、本願の第1具体例に係る回転駆動機構3において、回転駆動機構3は送風装置の回転部品に接続され、回転駆動機構3は回転部品を駆動して回転させるために用いられる。回転駆動機構3は、固定ブラケット31と、回転ブラケット32と、駆動部品41とを含む。駆動部品41は駆動モータとして設けられてもよく、駆動モータは同期モータであってもよいし、又はステッピングモータである。固定ブラケット31は送風装置の支持構造に固定して設けられ、回転ブラケット32は固定ブラケット31に嵌設され、次のように理解してもよい。回転ブラケット32は固定ブラケット31の外側に嵌設され、且つ回転ブラケット32が固定ブラケット31に対して回転でき、回転ブラケット32は送風装置の回転部品に接続され、回転ブラケット32が回転部品を連れて回転させることができ、駆動部品41は固定ブラケット31に設けられ、且つ駆動部品41が回転ブラケット32を駆動して固定ブラケット31に対して回転させるために用いられる。
【0089】
具体的には、回転駆動機構3が送風装置の回転部品を駆動して回転させる場合、駆動部品41は回転ブラケット32を駆動して固定ブラケット31に対して所定の軌跡で回転させ、回転ブラケット32は回転する間に送風装置の回転部品を連れて運動させることができ、これにより送風装置の回転部品が回転して動作するという目的を達成する。本願の回転駆動機構3は従来の技術におけるクランクロッカー機構と比べ、本願に係るものは体積が小さく、このように設置することにより回転駆動機構3の体積を減らすことができ、回転駆動機構3を送風装置に取り付けると、送風装置がよりコンパクトになり、これにより送風装置が一層整うように見え、且つ、回転ブラケット32の固定ブラケット31に対する回転角度の範囲は0°~360°であり、つまり回転ブラケット32は固定ブラケット31に対して円周全体において運動し、回転ブラケット32の回転において限界位置がないため、回転ブラケット32の固定ブラケット31に対する回転角度の制限をなくすことができ、送風装置の回転部品の首振り角度を拡大することができ、これにより送風装置の送風範囲を拡大することができる。
【0090】
これにより、固定ブラケット31、回転ブラケット32と駆動部品41の連係により、従来の技術と比べ、回転駆動機構3の体積を減らすことができ、回転駆動機構3を送風装置に取り付けると、送風装置が一層整うように見え、且つ、回転ブラケット32の固定ブラケット31に対する回転角度は制限されないため、送風装置の回転部品の首振り角度を拡大することができる。
【0091】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、回転駆動機構3は、第1伝動部品42をさらに含んでもよく、回転ブラケット32には第1伝動部品42と伝動可能に連結する第2伝動部品321が設けられ、第1伝動部品42は駆動部品41の駆動軸に接続される。駆動部品41が動作する時、駆動部品41は駆動軸を駆動して回転させ、駆動軸が第1伝動部品42を連れて回転させ、同時に第1伝動部品42は動力を第2伝動部品321に伝達し、次に第2伝動部品321が回転ブラケット32を駆動して回転させ、回転ブラケット32を駆動して固定ブラケット31に対して回転させて動作させるという効果を実現する。
【0092】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、第1伝動部品42はギヤとして設けられてもよく、第2伝動部品321はラックとして設けられてもよく、回転駆動機構3が取り付けられると、ギヤとラックが噛み合い、ギヤとラックの伝動により駆動部品41の動力を回転ブラケット32に伝達して、回転ブラケット32を回転させることができる。且つ、ギヤとラックの連係と伝動により、動力を回転ブラケット32に安定して伝達することができ、これにより、回転ブラケット32は安定して回転し、さらに、第1伝動部品42と第2伝動部品321の配置形態がより合理的であり、送風装置の回転部品はより安定して回転することができる。
【0093】
本願のいくつかの実施例において、
図4及び
図5に示すように、固定ブラケット31は、本体部311を含んでもよく、本体部311が取付け溝312を画定し、取付け溝312の側壁は第1通り穴314を有し、第1通り穴314は取付け溝312に連通し、第1伝動部品42は取付け溝312内に位置し、第1伝動部品42は第1通り穴314を介して第2伝動部品321と伝動可能に連結する。第1伝動部品42の一部の構造は取付け溝312内に位置し、第1伝動部品42のもう一部の構造は第1通り穴314から延出した後、第2伝動部品321と噛み合い、このように設置することにより第1伝動部品42と第2伝動部品321が伝動可能に連結することができ、駆動部品41の動力を回転ブラケット32に伝達することを保証することができ、且つ、従来の技術と比べ、回転駆動機構3の体積を一層減らすことができる。
【0094】
本願のいくつかの実施例において、
図4及び
図5に示すように、第2伝動部品321は回転ブラケット32の固定ブラケット31と対向する内壁面に設けられてもよく、このように設置することにより第2伝動部品321と第1伝動部品42が伝動可能に連結することに役立ち、回転駆動機構3の体積を一層減らすことができ、これにより第2伝動部品321の配置位置がより合理になる。
【0095】
本願のいくつかの実施例において、
図3~
図5に示すように、回転駆動機構3は、制振ダンパー8をさらに含んでもよく、制振ダンパー8は制振ダンパーであってもよく、取付け溝312の側壁は第2通り穴315を有してもよく、制振ダンパー8は固定ブラケット31に設けられ且つ取付け溝312内に位置してもよく、制振ダンパー8が第2通り穴315を介して第2伝動部品321と伝動可能に連結する。制振ダンパー8の一部の構造は取付け溝312内に位置し、制振ダンパー8のもう一部の構造は第2通り穴315から延出した後、第2伝動部品321と噛み合い、制振ダンパー8は緩衝の役割を有し、回転ブラケット32が回転する間に、制振ダンパー8と第2伝動部品321の連係により、回転ブラケット32が安定して回転することを保持でき、且つ、外力の駆動で回転ブラケット32が強制的に駆動されて回転する場合に、回転駆動機構3の損傷を防ぐことができる。なお、実際の状況に応じて仕様や構造の異なる制振ダンパー8を使用することができる。
【0096】
さらに、制振ダンパー8は複数設けられてもよく、第2通り穴315も複数設けられてもよく、複数の制振ダンパー8と複数の第2通り穴315は一対一で対応して設けられ、このように設置することにより回転ブラケット32が安定して回転することを一層保持することができ、且つ、外力の駆動で回転ブラケット32が強制的に駆動されて回転する場合に、回転駆動機構3の損傷を一層防ぐことができる。
【0097】
本願のいくつかの実施例において、
図3に示すように、回転駆動機構3は、支持軸受5をさらに含んでもよく、支持軸受5は固定ブラケット31と回転ブラケット32の間に支持され、このように設置することにより固定ブラケット31と回転ブラケット32をより効果的に組み立てることができ、回転ブラケット32が回転する時に、回転ブラケット32は固定ブラケット31に対して安定して回転することを保証でき、且つ、支持軸受5は回転ブラケット32を支持することもでき、回転ブラケット32の揺れを避けることができる。
【0098】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、取付け溝312の底壁の外壁面に取付け柱313が設けられてもよく、支持軸受5の内輪は取付け柱313の外面に嵌設されてもよく、支持軸受5の内輪は取付け柱313に接続され、支持軸受5の外輪は回転ブラケット32に接続され、このように設置することにより回転ブラケット32と固定ブラケット31が相対的に回転できることを保証することができ、回転駆動機構3の動作特性を保証することができる。
【0099】
本願のいくつかの実施例において、
図3に示すように、取付け溝312の底壁の内壁面に補強構造19が設けられてもよく、補強構造19は取付け柱313と一体成形され、このように設置することにより固定ブラケット31の構造強度を高めることができ、固定ブラケット31の変形を避けることができる。
【0100】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、回転駆動機構3は、摩擦板7をさらに含んでもよく、回転ブラケット32は組立溝22を画定することができ、支持軸受5は組立溝22内に位置し、組立溝22の底壁に第3通り穴23が設けられてもよく、取付け柱313の自由端は第3通り穴23から延出し、摩擦板7は取付け柱313の外面に嵌設されてもよく、且つ摩擦板7は第3通り穴23の外端に当接し、摩擦板7は耐摩耗性で、削りやすいのが特徴であり、摩擦板7を設けることにより回転ブラケット32と固定ブラケット31の間のギャップの制御を実現でき、回転駆動機構3の構造をより安定的にすることができ、且つ、摩擦板7は回転ブラケット32が回転する時に潤滑効果をもたらすことができ、これにより回転ブラケット32を回転しやすくすることができ、さらに、回転ブラケット32の回転騒音を軽減することができる。
【0101】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、回転駆動機構3は、止め輪6をさらに含んでもよく、取付け柱313の周壁面に位置決め溝16が設けられてもよく、位置決め溝16は取付け柱313の周方向に配置され、止め輪6は位置決め溝16内に設けられ、且つ止め輪6が摩擦板7の第3通り穴23から離れた端面に当接し、
図3に示すように、止め輪6は摩擦板7の上端面に当接し、支持軸受5が回転ブラケット32に締まりばめされるため、止め輪6を設けることにより支持軸受5と回転ブラケット32を固定ブラケット31の取付け柱313に確実にロックすることができ、回転駆動機構3の構造をより安定して取り付けることができる。
【0102】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、取付け溝312の開口端の縁に第1取付け部17が設けられてもよく、駆動部品41には第1取付け部17に接続される第2取付け部43が設けられてもよく、第1取付け部17と第2取付け部43が連係して接続されることにより、駆動部品41を固定ブラケット31に固定することができ、駆動部品41が固定ブラケット31から落下することを避けることができる。
【0103】
本願のいくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、第1取付け部17に第1位置決め部18が設けられてもよく、第2取付け部43には第1位置決め部18に接続される第2位置決め部44が設けられてもよく、第1位置決め部18は位置決め柱として設けられてもよく、第2位置決め部44は位置決め穴として設けられてもよく、駆動部品41と固定ブラケット31を取り付ける場合、最初に位置決め柱を位置決め穴に挿入し、駆動部品41と固定ブラケット31の相対的な位置を決めることができ、次にボルトを使用して駆動部品41と固定ブラケット31を組み立て、このように設置することにより駆動部品41と固定ブラケット31を組み立てることに役立ち、回転駆動機構3の組立効率を高めることができる。
【0104】
本願のいくつかの実施例において、回転駆動機構3は、ホールアセンブリ(未図示)をさらに含んでもよく、ホールアセンブリはホールプレートと磁石とを含んでもよく、ホールプレートと磁石の一方は固定ブラケット31に設けられ、ホールプレートと磁石の他方は回転ブラケット32に設けられ、回転ブラケット32が固定ブラケット31に対して所定の角度で回転する必要がある場合、ホールプレートと磁石が連係して動作することにより、回転ブラケット32を制御して所定の角度で回転させて動作させるという目的を達成でき、これにより回転駆動機構3はユーザーにおける様々な動作要件を満たすことができる。
【0105】
本願のいくつかの実施例において、固定ブラケット31には第1位置制限構造(未図示)が設けられてもよく、回転ブラケット32には第1位置制限構造と位置制限可能に連結する第2位置制限構造(未図示)が設けられてもよく、回転ブラケット32が固定ブラケット31に対して所定の角度で回転する必要がある場合、第1位置制限構造と第2位置制限構造が連係して動作することにより、回転ブラケット32を制御して所定の角度で回転させて動作させるという目的を達成でき、これにより回転駆動機構3はユーザーにおける様々な動作要件を満たすことができる。
【0106】
本願のいくつかの実施例において、
図3に示すように、駆動部品41の中心軸線、固定ブラケット31の中心軸線、回転ブラケット32の中心軸線は重なって配置され、このように設置することにより中心軸線に垂直の方向における回転駆動機構3の体積を一層減らすことができ、回転駆動機構3の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0107】
図6及び
図7に示すように、当該実施例において、本願の第2具体例に係る回転駆動機構3は、第1具体例と次の点で違う。固定ブラケット31の中心軸線と回転ブラケット32の中心軸線が重なり、駆動部品41の中心軸線と固定ブラケット31の中心軸線は重ならない。固定ブラケット31に対する駆動部品41の位置を調整して、回転ブラケット32と駆動部品41の偏心運動を実現することにより、適用シーンが一層広がる。
【0108】
本願の実施例に係る送風装置は、上記の実施例の回転駆動機構3を含み、回転駆動機構3は送風装置に設けられ、当該回転駆動機構3は回転駆動機構3の体積を減らすことができ、回転駆動機構3を送風装置に取り付けると、送風装置が一層整うように見え、且つ、回転ブラケット32の固定ブラケット31に対する回転角度は制限されないため、送風装置の回転部品の首振り角度を拡大することができる。
【0109】
以下、
図8~
図14を参照して本願の実施例に係る送風装置10を説明し、送風装置10は扇風機、小型暖房器具などピッチング機能を有する器具であってもよい。
【0110】
図8~
図14に示すように、本願の実施例に係る送風装置10について、送風装置10が扇風機であるのを例に説明し、送風装置10は、第1固定座1と、第2固定座2と、回転駆動機構3とを含む。第2固定座2は送風装置10のヘッド20に接続され、つまり第2固定座2は扇風機のヘッド20に接続され、第1固定座1は回転駆動機構3を支持するために用いられ、回転駆動機構3は固定ブラケット31と回転ブラケット32とを有し、固定ブラケット31は第1固定座1に固定して接続され、回転ブラケット32は第2固定座2に固定して接続され、回転ブラケット32は固定ブラケット31の外側に嵌設され、回転駆動機構3は駆動アセンブリ4をさらに有し、駆動アセンブリ4は回転ブラケット32を駆動してピッチ軸線の周りを回転させる。
【0111】
なお、ピッチ軸線は水平面と平行に設けられてもよく、駆動アセンブリ4が回転ブラケット32を駆動してピッチ軸線の周りを回転させる場合に、第2固定座2は回転ブラケット32に従ってピッチ軸線の周りを回転し、送風装置10のヘッド20を上下方向に回転させることができ、これにより扇風機のヘッド20のピッチ動作を実現できる。
【0112】
具体的には、送風装置10のヘッド20が上下方向に回転する必要がある場合に、駆動アセンブリ4は回転ブラケット32を駆動してピッチ軸線の周りを回転させ、回転ブラケット32が回転する時に第2固定座2を連れてピッチ軸線の周りを回転させ、第2固定座2がピッチ軸線の周りを回転する時にヘッド20を連れて上下方向に回転させ、これにより送風装置10のヘッド20がピッチ動作を行うという目的を達成する。回転ブラケット32を固定ブラケット31の外側に嵌設することにより、従来の技術における4節リンク機構と比べ、回転駆動機構3の体積を減らすことができ、送風装置10が組み立てられると、送風装置10の体積を減らすことができ、これにより送風装置10は一層整うように見え、精巧であり、さらに、送風装置10の市場競争力を高めることができる。
【0113】
これにより、第1固定座1、第2固定座2と回転駆動機構3の連係により、従来の技術と比べ、回転駆動機構3の体積を減らすことができ、送風装置10が組み立てられると、送風装置10は一層整うように見え、これにより送風装置10の市場競争力を高めることができる。
【0114】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、駆動アセンブリ4は、駆動部品41と第1伝動部品42とを含んでもよく、第1伝動部品42は駆動部品41に接続され、なお、駆動部品41は駆動モータとして設けられてもよく、第1伝動部品42は駆動モータの出力軸に接続され、回転ブラケット32には第1伝動部品42と噛み合って伝動する第2伝動部品321が設けられてもよい。駆動モータは回転ブラケット32の回転に動力を提供することができ、駆動部品41が動作する時、駆動部品41は出力軸を駆動して回転させ、出力軸は第1伝動部品42を連れて回転させ、同時に第1伝動部品42は動力を第2伝動部品321に伝達し、次に第2伝動部品321が回転ブラケット32を駆動してピッチ軸線の周りを回転させ、第2固定座2を駆動して第1固定座1に対して回転させて動作させるという効果を実現する。
【0115】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、第1伝動部品42はギヤとして設けられてもよく、第2伝動部品321はラックとして設けられてもよく、回転駆動機構3が取り付けられると、ギヤとラックが噛み合い、ギヤとラックの伝動により駆動部品41の動力を回転ブラケット32に伝達して、回転ブラケット32を回転させることができる。且つ、ギヤとラックの連係と伝動により、動力を回転ブラケット32に安定して伝達することができ、これにより回転ブラケット32は安定してピッチ軸線の周りを回転することができ、さらに、第1伝動部品42と第2伝動部品321の配置形態がより合理的であり、送風装置10のヘッド20はより安定して回転することができる。
【0116】
本願のいくつかの実施例において、
図8及び
図14に示すように、回転駆動機構3は、支持軸受5をさらに含んでもよく、固定ブラケット31は本体部311を含んでもよく、本体部311は取付け溝312を画定することができ、取付け溝312の底壁の外壁面に取付け柱313が設けられてもよく、支持軸受5の内輪は取付け柱313の外側に嵌設され、支持軸受5の外輪は回転ブラケット32に接続され、このように設置することにより固定ブラケット31と回転ブラケット32をより効果的に組み立てることができ、回転ブラケット32が回転する時に、回転ブラケット32は固定ブラケット31に対して安定して回転することを保証でき、且つ、支持軸受5は回転ブラケット32を支持することもでき、回転ブラケット32の揺れを避けることができ、且つ、回転ブラケット32は固定ブラケット31に対して相対的に回転できることを保証することができ、回転駆動機構3の動作特性を保証することができる。
【0117】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、回転ブラケット32は貫通穴322を画定することができ、貫通穴322は回転ブラケット32の厚さ方向に回転ブラケット32を貫通し、貫通穴322が固定ブラケット31と支持軸受5の外側に嵌設され、このように設置することにより回転ブラケット32が固定ブラケット31に嵌設されて動作するという目的を達成することができ、送風装置10を支障なく組み立てることができ、且つ、回転ブラケット32が支持軸受5の外輪に接続しやすくすることができる。
【0118】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、貫通穴322の内壁面に環状ボス323が設けられてもよく、環状ボス323の内壁面に第2伝動部品321が設けられてもよく、即ち環状ボス323の内壁面にラックが設けられてもよく、ラックは回転ブラケット32の厚さ方向に延在して配置することができ、このように設置することにより第2伝動部品321が第1伝動部品42と噛み合うことを保証することができ、駆動部品41は回転ブラケット32を駆動して回転させることを保証することができる。
【0119】
本願のいくつかの実施例において、
図8、
図10及び
図14に示すように、貫通穴322の内壁面に受止めボス326が設けられ、受止めボス326は環状ボス323と支持軸受5の間に位置し、且つ受止めボス326が支持軸受5に当接し、回転駆動機構3が組み立てられると、受止めボス326によって支持軸受5に当接し、支持軸受5は受止めボス326を制限する役割を果たすことができ、回転ブラケット32と固定ブラケット31が分離することを防ぐことができ、これにより回転駆動機構3の組み立ての信頼性を保証することができ、さらに、回転駆動機構3の動作の信頼性を保証することができる。
【0120】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、回転駆動機構3は、止め輪6をさらに含んでもよく、止め輪6は取付け柱313の外側に嵌設され、且つ止め輪6は支持軸受5の固定ブラケット31から離れた端に位置する。取付け柱313の周壁面に位置決め溝が設けられてもよく、位置決め溝は取付け柱313の周方向に配置され、止め輪6は位置決め溝内に設けられ、且つ止め輪6が支持軸受5の固定ブラケット31から離れた端に当接し、止め輪6を設けることにより支持軸受5と回転ブラケット32を回転ブラケット32に確実に取り付けることができ、回転駆動機構3の構造をより確実に取り付けることができる。
【0121】
本願のいくつかの実施例において、
図13及び
図14に示すように、回転駆動機構3は、軸受内輪受止め部品51をさらに含んでもよく、軸受内輪受止め部品51は固定ブラケット31に設けられてもよく、且つ軸受内輪受止め部品51が支持軸受5の固定ブラケット31から離れた端に位置する。軸受内輪受止め部品51はねじによって固定ブラケット31に接続することができ、回転駆動機構3が取り付けられると、軸受内輪受止め部品51は支持軸受5の固定ブラケット31から離れた端に当接し、支持軸受5を固定ブラケット31に確実に取り付けることができ、支持軸受5が取付け柱313から落下することを防ぐことができる。
【0122】
本願のいくつかの実施例において、
図13及び
図14に示すように、回転駆動機構3は、軸受外輪受止め部品52をさらに含んでもよく、軸受外輪受止め部品52は回転ブラケット32に設けられてもよく、且つ軸受外輪受止め部品52が支持軸受5の固定ブラケット31から離れた端に位置する。軸受外輪受止め部品52はねじによって回転ブラケット32と接続することができ、回転駆動機構3が取り付けられると、軸受外輪受止め部品52は支持軸受5の固定ブラケット31から離れた端に当接し、支持軸受5が取付け柱313から落下することを一層防ぐことができ、支持軸受5を固定ブラケット31に確実に取り付けることができ、これにより支持軸受5を固定ブラケット31と回転ブラケット32の間に確実に支持することができる。
【0123】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、回転駆動機構3は、環状の摩擦板7をさらに含んでもよく、摩擦板7は耐摩耗性で、削りやすい材質から製造され、本体部311は摩擦板7の外側に嵌設され、摩擦板7は回転ブラケット32の外側に嵌設される。摩擦板7を設けることにより固定ブラケット31と回転ブラケット32の間のギャップの制御を実現でき、回転駆動機構3の構造をより安定的にすることができ、回転ブラケット32が固定ブラケット31に対して回転できることを保証することができ、且つ、摩擦板7は回転ブラケット32が回転する時に潤滑効果をもたらすことができ、これにより回転ブラケット32を回転しやすくすることができ、さらに、回転ブラケット32の回転騒音を軽減することができる。
【0124】
なお、本願の第1実施例の回転駆動機構3と本願の第2実施例の回転駆動機構3は次の点で違う。第2実施例の回転駆動機構3には摩擦板7が設けられない。且つ、第1実施例の回転駆動機構3は止め輪6によって支持軸受5を制限し、第2実施例の回転駆動機構3は軸受外輪受止め部品52と軸受内輪受止め部品51によって支持軸受5を制限する。
【0125】
本願のいくつかの実施例において、
図14に示すように、取付け溝312の側壁は第1通り穴314を有してもよく、第1通り穴314は取付け溝312に連通し、駆動部品41と第1伝動部品42はいずれも取付け溝312内に位置してもよく、第1伝動部品42の一部の構造は第1通り穴314を通した後、第2伝動部品321と伝動可能に連結する。第1伝動部品42の一部の構造は取付け溝312内に位置し、第1伝動部品42のもう一部の構造は第1通り穴314から延出した後、第2伝動部品321と噛み合い、このように設置することにより第1伝動部品42と第2伝動部品321が噛み合って伝動可能に連結することができ、駆動部品41の動力を回転ブラケット32に伝達することを保証することができ、且つ、従来の技術と比べ、回転駆動機構3の体積を一層減らすことができる。且つ、ギヤとラックの伝動は精度が高く、扇風機のヘッド20のピッチ角度を正確に制御することができる。
【0126】
本願のいくつかの実施例において、
図8及び
図14に示すように、回転駆動機構3は、制振ダンパー8をさらに含んでもよく、取付け溝312の側壁は第2通り穴315を有してもよく、制振ダンパー8は取付け溝312内に設けられてもよく、制振ダンパー8の一部の構造は第2通り穴315を通した後、第2伝動部品321と伝動可能に連結する。制振ダンパー8の一部の構造は取付け溝312内に位置し、制振ダンパー8のもう一部の構造は第2通り穴315から延出した後、第2伝動部品321と噛み合い、制振ダンパー8は緩衝の役割を有し、回転ブラケット32が回転する間に、制振ダンパー8と第2伝動部品321が噛み合って伝動することにより、回転ブラケット32が安定して回転することを保持でき、且つ、外力の駆動で回転ブラケット32が強制的に駆動されて回転する場合に、回転駆動機構3の損傷を防ぐことができる。なお、実際の状況に応じて仕様や構造の異なる制振ダンパー8を使用することができる。
【0127】
本願のいくつかの実施例において、
図13に示すように、回転駆動機構3は、ホールアセンブリ9をさらに含み、ホールアセンブリ9はホールプレート91と磁石92とを含んでもよく、ホールプレート91と磁石92の一方は固定ブラケット31に設けられ、ホールプレート91と磁石92の他方は回転ブラケット32に設けられる。回転ブラケット32が固定ブラケット31に対して所定の角度で回転する必要がある場合、ホールプレート91と磁石92が連係して動作することにより、回転ブラケット32を制御してピッチ軸線の周りを所定の角度で回転させて動作させるという目的を達成することができ、これにより扇風機のヘッド20の回転のピッチ角度を制御することができ、さらに、送風装置10はユーザーの求める様々な送風角度を満たすことができる。
【0128】
本願のいくつかの実施例において、回転ブラケット32の俯角をAとして設定することができ、-10°≦A≦0°の関係を満たし、回転ブラケット32の仰角をBとして設定することができ、0°≦B≦90°の関係を満たし、このように設置することにより扇風機のヘッド20は上下方向に100°のピッチ角度を有することが可能となり、ヘッド20は上下方向に十分な送風面積を有することが可能となり、これにより送風装置10はユーザーの求める送風を満たすことができる。
【0129】
本願のいくつかの実施例において、
図8及び
図10に示すように、送風装置10は、制振機構93をさらに含んでもよく、制振機構93は固定ブラケット31に設けられてもよく、且つ制振機構93が回転ブラケット32に枢動可能に接続され、つまり制振機構93は回転ブラケット32に接続され、回転ブラケット32は制振機構93に対して枢動できる。制振機構93は耐摩耗性材質から製造され、制振機構93の溝内に制振油が添加され、送風装置10が組み立てられると、回転ブラケット32が枢動軸線の周りを回転する時、制振機構93は制振の効果を果たすことができ、回転ブラケット32が安定して回転することを一層保持することができ、且つ、外力の駆動で回転ブラケット32が強制的に駆動されて回転する場合に、回転駆動機構3の損傷を一層防ぐことができ、また、制振機構93は回転ブラケット32に対して支持する役割を果たすことができ、回転ブラケット32の揺れを防ぐことができる。なお、制振機構93は実際の状況に応じて仕様や構造の異なる制振ダンパーを使用することができる。
【0130】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、回転ブラケット32は制振機構接続構造324を有してもよく、制振機構接続構造324は制振機構93に嵌設され、このように設置することにより第2固定座2と回転駆動機構3の全体としての構造をよりコンパクトにすることができる。
【0131】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、制振機構接続構造324は第1配線チャネル325を有してもよく、制振機構93は第1配線チャネル325に連通する第2配線チャネル94を有してもよく、駆動モータに接続される電線束は第1配線チャネル325、第2配線チャネル94を通した後、駆動モータに接続することができ、これにより送風装置10がより配線しやすく、さらに、制振機構接続構造324と制振機構93の構造の設定を合理的にすることができる。
【0132】
以下、
図15~
図23を参照しながら、本願のいくつかの実施例に係る家電製品100を説明する。
【0133】
図15、
図20~
図23に示すように、本願に係る一実施例において、第1固定座1と、第2固定座2と、回転駆動機構3とを含む家電製品100が提供される。
【0134】
具体的には、回転駆動機構3は固定ブラケット31と回転ブラケット32とを含み、固定ブラケット31は第2固定座2に接続され、回転ブラケット32は第1固定座1に接続され、回転ブラケット32は固定ブラケット31の周りを回転することにより第1固定座1を連動して第2固定座2の周りを回転させる。
【0135】
本願に係る家電製品100は、第2固定座2と、第1固定座1と、回転駆動機構3とを含み、第2固定座2と第1固定座1は回転駆動機構3によって接続され、回転駆動機構3は第1固定座1を駆動して回転させることができ、これにより第1固定座1のピッチ角度の自動調整を実現する。回転駆動機構3は固定ブラケット31と回転ブラケット32とを含み、固定ブラケット31は第2固定座2に接続され、回転ブラケット32は第1固定座1に接続され、回転ブラケット32は固定ブラケット31の周りを回転するため、第1固定座1を連れて固定ブラケット31の周りを回転させ、即ち第1固定座1を連れて第2固定座2の周りを回転させることができ、家電製品100において、第1固定座1及びそれに接続された部品の回転を実現する。
【0136】
具体的には、第2固定座2と第1固定座1の間に回転駆動機構3が設けられ、回転駆動機構3が第1固定座1を駆動して回転させることにより、第1固定座1及びその上の部品のピッチ角の自動調整を実現する。具体的には、第2固定座2と第1固定座1は回転駆動機構3によって接続され、回転駆動機構3において、回転ブラケット32は固定ブラケット31の周りを円周回転することができ、当該構造はシンプルで確実であり、これにより家電製品100はより確実になる。
【0137】
具体的には、回転ブラケット32が固定ブラケット31の周りを回転する中心となる軸線は第2固定座2の長さ方向に垂直であり、例えば、第1固定座1を平面又は地上に固定する場合に、回転ブラケット32の回転の中心となる軸線は水平方向に設定され、これにより第1固定座1は家電製品100の上方に回転し、又は家電製品100の下方に回転することができ、即ち第1固定座1のピッチ角の調整を実現している。
【0138】
具体的には、第1固定座1は支持点を少なくとも1つ有する。
【0139】
具体的には、
図20及び
図21に示すように、回転ブラケット32の第1固定座1に接続される部分は第1固定座1を支持し、これにより第1固定座1は当該支持点を中心に回転ブラケット32の回転に従って回転し、つまり、第1固定座1はシングルアームの形態で第2固定座2に接続されてもよい。さらに、第1固定座1は支持部をさらに含み、支持部は第2固定座2と回転して接続され、且つ支持部と第2固定座2の回転の中心となる軸線と、回転ブラケット32の固定ブラケット31の周りを回転する中心となる軸線が重なり、つまり、第1固定座1はまた、ダブルアームの形態で第2固定座2に接続されてもよい。
【0140】
具体的には、
図16に示すように、第2固定座2と第1固定座1は固定ブラケット31によって回転ブラケット32に接続され、回転ブラケット32は固定ブラケット31の周りを回転して、第1固定座1が第2固定座2の周りを回転し、これにより第1固定座1のピッチ角の自動調整を実現する。
図17と
図18は、家電製品100の左側面図と上面図であり、
図19は家電製品100の上面図であり、
図17~
図19から分かるように、当該構造はシンプルで、且つ体積が小さい。
【0141】
図22及び
図23に示すように、本願に係る一実施例は、上記の実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、家電製品100は、第1固定座1に接続される第1制振フレーム112と、固定ブラケット31に接続される第2制振フレーム114であって、第2制振フレーム114が第1制振フレーム112に嵌設され、且つ第1制振フレーム112は第2制振フレーム114の周りを回転する第2制振フレームをさらに含む。
【0142】
当該実施例において、家電製品100は第1制振フレーム112と第2制振フレーム114とをさらに含み、第1制振フレーム112は第1固定座1に接続され、第2制振フレーム114は固定ブラケット31に接続され、これにより第1制振フレーム112と第2制振フレーム114により第1固定座1を支持することができ、第1固定座1の取付けの信頼性を向上させており、第2制振フレーム114は第1制振フレーム112に嵌設され、且つ第1制振フレーム112は第2制振フレーム114の周りを回転することができ、これにより第1固定座1は回転ブラケット32に駆動されて第2固定座2の周りを回転することができる。
【0143】
なお、第1制振フレーム112が第2制振フレーム114の周りを回転する時の中心となる軸線と、回転ブラケット32が固定ブラケット31の周りを回転する時の中心となる軸線が重なるということは理解できる。
【0144】
具体的には、第1制振フレーム112と第2制振フレーム114の連係は第1固定座1を支持する役割を果たし、つまり第1固定座1は第1制振フレーム112と第2制振フレーム114を支持点として回転することができる。
【0145】
具体的には、
図22及び
図23に示すように、第1固定座1は2つの支持点を有し、1つの支持点は第1固定座1の回転ブラケット32に接続される部分からなり、もう1つの支持点は第1固定座1の第1制振フレーム112に接続される部分からなる。
【0146】
さらに、第1制振フレーム112及び第2制振フレーム114は固定ブラケット31の一端に位置し、回転ブラケット32の第1固定座1に接続される部分は固定ブラケット31の他端に位置し、つまり、回転ブラケット32の回転の中心となる軸線方向に、第1固定座1の2つ支持点は回転駆動機構3の両端に位置し、これにより第1固定座1への支持の効果を向上させており、家電製品100の信頼性を保証している。
【0147】
さらに、第1制振フレーム112と第2制振フレーム114の間に制振液が設けられる。
【0148】
当該実施例において、第1制振フレーム112と第2制振フレーム114の間に制振液が設けられ、これにより第1制振フレーム112が第2制振フレーム114の周りを回転する時に制振力が生じ、家電製品100の安定性を保証している。
【0149】
なお、第2制振フレーム114は第1制振フレーム112に嵌設され、つまり第2制振フレーム114の内側壁は第1制振フレーム112の外側壁の外側に嵌設され、第1制振フレーム112と第2制振フレーム114の間に制振液が設けられ、つまり第1制振フレーム112の外側壁と第2制振フレーム114の内側壁の間に制振液が設けられ、これにより第1制振フレーム112と第2制振フレーム114が回転運動を行う時に、制振液が制振力を提供するということは理解できる。
【0150】
具体的には、第1制振フレーム112及び/又は第2制振フレーム114に凹溝が設けられ、凹溝内に制振液が設けられる。なお、制振液は制振力を生成できる液体であり、液体媒体の粘性抵抗により運動する机械の運動エネルギーを減衰できるということは理解できる。具体的には、制振液は、例えば、油性液体などの粘性液体を含み、実際の状況に応じて使用することができる。
【0151】
本願に係る一実施例は、上記のいずれかの実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、第1固定座1の回転角度は0°より大きく200°以下である。
【0152】
当該実施例において、第1固定座1の回転角度は0°以上200°より小さく又は等しく、具体的には、第1固定座1の回転仰角は0°以上90°以下であり、第1固定座1の俯角は0°以上10°以下であり、第1固定座1の仰角は第1固定座1が水平位置から上方に回転する角度であり、第1固定座1の俯角は第1固定座1が水平位置から下方に回転する角度である。
【0153】
本願に係る一実施例は、上記のいずれかの実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、上記のいずれかの実施例において、さらに、家電製品100は、第2固定座2に設けられるホールプレート91をさらに含み、第1固定座1に磁気部品がさらに設けられ、ホールプレート91は磁気部品に接続される。
【0154】
当該実施例において、第2固定座2にホールプレート91が設けられ、第1固定座1に磁気部品が設けられ、ホールプレート91と磁気部品の連係により第1固定座1の任意の角度での運動を実現でき、つまりホールプレート91と磁気部品の連係により第1固定座1は第2固定座2の周りを任意の所定の角度で回転することができ、例えば、第1固定座1は第2固定座2の周りを初期位置から30°又は60°又は90°などの任意の所定の角度で回転する必要がある場合である。
【0155】
具体的には、ホールプレート91は即ちホール効果を有する素子である。
【0156】
本願に係る一実施例は、上記のいずれかの実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、第2固定座2に中空部が設けられ、中空部は第1制振フレーム112に対応して設けられ、家電製品100は接続線をさらに含み、接続線は第1固定座1から中空部を通して第2固定座2に接続する。
【0157】
当該実施例において、第2固定座2に中空部が設けられ、家電製品100は接続線をさらに含み、接続線は中空部を通すことができ、つまり接続線は中空部を通して第1固定座1及びその上の他の部品に接続することができ、これにより家電製品100の配線がより確実になる。
【0158】
本願に係る一実施例は、上記のいずれかの実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、回転駆動機構3は、固定ブラケット31に接続される駆動部品41と、それぞれ駆動部品41、回転ブラケット32に接続される第1伝動部品42であって、駆動部品41は第1伝動部品42を駆動して回転させることにより回転ブラケット32を連動して回転させる第1伝動部品42をさらに含む。
【0159】
当該実施例において、駆動部品41が第1伝動部品42を駆動して回転させることにより、第1伝動部品42は回転ブラケット32を連れて回転させ、なお、第1伝動部品42は回転して回転ブラケット32を連動して回転させ、つまり駆動部品41は第1伝動部品42を駆動して回転させ、第1伝動部品42が回転ブラケット32に接続されるため、第1伝動部品42は回転ブラケット32を連れて運動させることができ、つまり第1伝動部品42は回転して回転ブラケット32を連動して回転させるということは理解できる。
【0160】
具体的には、駆動部品41はモータを含み、モータは同期モータであってもよいし、又はステッピングモータである。
【0161】
本願に係る一実施例は、上記の実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、固定ブラケット31は、駆動部品41及び第2固定座2に接続される本体部と、本体部に接続される取付け柱であって、回転ブラケット32が取付け柱に嵌設され、且つ回転ブラケット32は取付け柱の周りを回転する取付け柱とを含む。
【0162】
当該実施例において、固定ブラケット31は本体部と取付け柱とを含み、駆動部品41は固定に本体部され、また、本体部によって回転駆動機構3を他の装置に固定することができる。取付け柱は本体部に設けられ、回転ブラケット32は取付け柱に嵌設され、これにより回転ブラケット32が取付け柱の周りを回転することを実現し、固定ブラケット31と回転ブラケット32の接続の信頼性を向上させている。
【0163】
具体的には、回転ブラケット32は固定ブラケット31の円周回転の周りを回転することができ、回転ブラケット32を固定ブラケット31の取付け柱に嵌設するのは回転駆動機構3の体積を減らすことができる。
【0164】
さらに、本体部は取付け溝312を有し、第1伝動部品42は取付け溝312に設けられ、取付け溝312の壁面に第1通り穴が設けられ、第1通り穴は取付け溝312の壁面を貫き、第1伝動部品42は第1通り穴を介して回転ブラケット32に接続される。
【0165】
当該実施例において、本体部は取付け溝312を有し、第1伝動部品42は取付け溝312内に設けられ、これにより第1伝動部品42が外部に露出することで回転駆動機構3が整然には見えないことが避けられ、第1伝動部品42は取付け溝312内に設けられ、第1伝動部品42と回転ブラケット32の接続を実現するために、取付け溝312の壁面に第1通り穴が設けられ、これにより第1伝動部品42は第1通り穴を介して回転ブラケット32に接続することができ、なお、第1通り穴は取付け溝312の壁面を貫く通り穴であるということは理解できる。
【0166】
具体的には、回転ブラケット32は取付け溝312の外側に嵌設される。
【0167】
本願に係る一実施例は、上記の実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、回転ブラケット32は、取付け柱に嵌設される接続部であって、接続部の駆動部品41から離れた端は第1固定座1に接続される接続部と、接続部に接続される第2伝動部品321であって、第1伝動部品42が第2伝動部品321に接続され、且つ第1伝動部品42は第2伝動部品321を駆動して回転させることにより接続部を連動して回転させる第2伝動部品とを含む。
【0168】
当該実施例において、回転ブラケット32は接続している接続部及び第2伝動部品321を含み、接続部は取付け柱に嵌設され、第2伝動部品321は第1伝動部品42に接続され、駆動部品41は第1伝動部品42を駆動して回転させ、第1伝動部品42は第2伝動部品321を駆動して回転させ、これにより第2伝動部品321に接続される接続部は取付け柱の周りを回転し、つまり回転ブラケット32が固定ブラケット31の周りを回転することを実現している。
【0169】
具体的には、接続部と第2伝動部品321は一体構造である。
【0170】
具体的には、第1伝動部品42は第1通り穴を介して第2伝動部品321に接続される。
【0171】
本願に係る一実施例は、上記の実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、家電製品100は、本体部に接続され、取付け溝312に設けられる制振ダンパー8をさらに含み、制振ダンパー8は第3回転部品を含み、取付け溝312の壁面に第2通り穴が設けられ、第2通り穴は取付け溝312の壁面を貫き、第3回転部品は第2通り穴を介して第2伝動部品321に接続される。
【0172】
当該実施例において、家電製品100は制振ダンパー8をさらに含み、制振ダンパー8は本体部に取り付けられ、且つ取付け溝312内に収容され、制振ダンパー8は第3回転部品を含み、且つ第3回転部品が第2伝動部品321に接続され、回転駆動機構3が動作する時、駆動部品41は第1伝動部品42を駆動して回転させ、第1伝動部品42は第2伝動部品321を駆動して回転させ、第2伝動部品321は第3回転部品を駆動して回転させ、第3回転部品は回転する時に制振効果を生じることができ、つまり第3回転部品は回転する時に第2伝動部品321の回転による運動エネルギーを消費して、第2伝動部品321の回転による運動エネルギーが減衰され、これにより制振効果がもたらされ、当該制振ダンパー8により回転駆動機構3の動作時の安定性が保証され、また、回転ブラケット32が外力を受けて強制的に駆動される時に、制振ダンパー8の制振効果により、回転駆動機構3の信頼性を保証することができる。
【0173】
具体的には、制振ダンパー8は固定座と位置制限座とをさらに含み、位置制限座は固定座に設けられ、第3回転部品は位置制限座に嵌設され、第3回転部品と位置制限座の間は制振液を収容する。
【0174】
具体的には、制振ダンパー8は固定座と位置制限座とを含み、固定座は制振ダンパー8を本体部に取り付けるために用いられ、位置制限座は固定座に取り付けられ、且つ第3回転部品は位置制限座に嵌設され、これにより第3回転部品が固定座に取り付けられ、第3回転部品は位置制限座の周りを回転することができ、且つ第3回転部品と位置制限座の間に制振液が収容され、第3回転部品は回転する時、第3回転部品と位置制限座の間の制振液を連れて位置を変化させることができ、これによりエネルギーが消費されて、第3回転部品の運動に抵抗が生じると、制振効果がもたらされる。
【0175】
なお、制振液は制振力を生成できる液体であり、液体媒体の粘性抵抗により運動する机械の運動エネルギーを減衰できるということは理解できる。具体的には、制振液は、例えば、油性液体などの粘性液体を含み、実際の状況に応じて使用することができる。
【0176】
もちろん、制振ダンパー8は制振効果をもたらせる他の機構であってもよい。
【0177】
さらに、第1伝動部品42、第2伝動部品321、第3回転部品はいずれもギヤ構造を含み、第1伝動部品42と第2伝動部品321はギヤ構造によって噛み合って伝動し、第2伝動部品321と第3回転部品はギヤ構造によって噛み合って伝動する。
【0178】
当該実施例において、第1伝動部品42、第2伝動部品321、第3回転部品はいずれもギヤ構造を含み、第1伝動部品42と第2伝動部品321はギヤ構造によって接続されて、ギヤ伝動を実現し、両者の接続の信頼性を向上させており、第2伝動部品321と第3回転部品はギヤ構造によって接続されて、ギヤ伝動を実現し、両者の接続の信頼性を向上させている。
【0179】
具体的には、第1伝動部品42はエキスターナルギヤであり、第2伝動部品321はインターナルギヤであり、第3回転部品はエキスターナルギヤであり、つまり、第1伝動部品42及び第2伝動部品321はいずれも第2伝動部品321内に位置し、且つ第3回転部品に接続され、第1伝動部品42が回転して第2伝動部品321を駆動して回転させることができ、第3回転部品が回転して第2伝動部品321の回転に制振の効果をもたらすことができる。
【0180】
本願に係る一実施例は、上記の実施例に記載の特徴を含み、且つさらに、駆動部品41はロータとロータに接続される出力軸とを含み、出力軸は第1伝動部品42に接続され、ロータの回転軸線、取付け柱の軸線、回転ブラケット32の回転の中心となる軸線は同軸に設けられ、又はロータの回転軸線と取付け柱の軸線は重ならない。
【0181】
当該実施例において、駆動部品41は出力軸とロータとを含み、ロータは回転して出力軸を駆動して回転させ、これにより出力軸によって第1接続部品を駆動して回転させることができる。ロータの回転軸線、取付け柱の軸線、回転ブラケット32の回転の中心となる軸線は同軸に設けられ、これにより回転駆動機構3によって使用されるスペースを減らしている。又は、ロータの回転の中心となる軸線、取付け柱の軸線は重ならず、つまり回転ブラケット32は駆動部品41に対して偏心運動を行い、これにより実際の状況に応じて回転駆動機構3を様々な装置に適用することができる。
【0182】
本願に係る一実施例は、上記の実施例のいずれかに記載の特徴を含み、且つさらに、家電製品100は、回転ブラケット32と取付け柱の間に設けられる支持軸受5と、回転ブラケット32の回転の中心となる軸線方向において、回転ブラケット32の駆動部品41から離れた端に位置する位置制限部品と、回転ブラケット32の回転の中心となる軸線方向において、回転ブラケット32と位置制限部品の間に設けられる摩擦板7と、固定ブラケット31に接続され、回転ブラケット32の回転角度を制限する位置制限構造とをさらに含む。
【0183】
当該実施例において、家電製品100は支持軸受5をさらに含み、支持軸受5は回転ブラケット32の内部に取り付けられ、取付け柱に嵌着され、回転ブラケット32と取付け柱を接続させる役割を果たし、家電製品100は位置制限部品をさらに含み、位置制限部品は回転ブラケット32に設けられ、且つ回転ブラケット32の駆動部品41から離れた端に位置し、また、位置制限部品は固定ブラケット31に係止され、これにより支持軸受5は取付け柱に限定され、家電製品100は、回転ブラケット32と位置制限部品の間に取り付けられ、耐摩耗性で、削りやすい材質が使用され、回転ブラケット32と固定ブラケット31の間のギャップの制御を実現し、当該回転駆動機構3を安定させることができる、摩擦板7をさらに含み、また、摩擦板7は回転ブラケット32が回転する時に潤滑効果も有する。固定ブラケット31に位置制限構造がさらに設けられ、位置制限構造は回転ブラケット32への位置制限を実現して、回転後の回転ブラケット32を所定の位置に固定することができる。
【0184】
具体的には、位置制限部品は止め輪である。具体的には、摩擦板7は耐摩耗性材質からなるパッドであり、さらに、摩擦板7は弾性パッドである。
【0185】
さらに、家電製品100は扇風機、エアコン、暖房器具のいずれかを含む。
【0186】
当該実施例において、家電製品100は扇風機、エアコン又は暖房器具のいずれかを含み、具体的には、家電製品100が扇風機である場合に、取付け部は支持構造であり、回転部は扇風機のヘッドであり、回転駆動機構3において回転ブラケット32の回転の中心となる軸線は支持構造の長さ方向に垂直であり、これにより扇風機のヘッドは上下回転することができ、つまり扇風機のヘッドのピッチ角の調整を実現する。
【0187】
具体的には、家庭用エアコンが暖房器具を含む場合に、暖房器具はヘッドと支持部とを含み、ヘッドに放熱構造が設けられ、ヘッドと支持部は回転駆動機構3によって接続され、且つ回転ブラケット32の回転軸線を支持部の長さ方向と垂直に設定することができ、これにより暖房器具のピッチ角の調整を実現している。
【0188】
図15~
図23に示すように、本願に係る一具体例において、家電製品100は第2固定座2と、第1固定座1と、回転駆動機構3とを含み、第1固定座1は器具(例えば、扇風機のヘッド)を固定するために用いられ、第1固定座1は回転駆動機構3を支持し、取り付けるために用いられ、第2固定座2、第1固定座1、回転駆動機構3は支点によって支持され、シングルアームの場合は1つの支点(回転ブラケット32の第1固定座1に接続される部分から形成される支持点)が用いられ、ダブルアームの場合は2つの支点(回転ブラケット32の第1固定座1に接続される部分から形成される支持点と、第1固定座1、第1制振フレーム112と第2制振フレーム114から形成される支持点)が用いられ、支点を中心に、第1固定座1は回転駆動機構3における駆動部品41(モータ)の動作に従って回転を実現する。
【0189】
最大俯角を-10°と、最大仰角を90°と設定し、必要に応じて、-10°~90°のピッチ角度(他側)の調整を実現でき、そのピッチ角度の範囲は0°~200°であり、さらに、ホールプレートを増やすと、-10°~90°、90°~-10°における任意の角度の調整を実現できる。
【0190】
図20に示すように、シングルアームで自動ピッチング機能を実現できる家電製品100であって、第2固定座2と、第1固定座1と、回転駆動機構3とを含み、その分解図の
図21に示すように、具体的には以下を含む。
【0191】
第2固定座2であって、器具を固定し、同時に、回転駆動機構3における固定ブラケット31を固定するために用いられる。
【0192】
第1固定座1であって、回転駆動機構3を固定、支持し、回転駆動機構3に駆動されて、支点を中心に回転するために用いられる。
【0193】
固定ブラケット31であって、回転駆動機構3を支持、固定し、駆動モータ、駆動ギヤ、制振ダンパーはその中に取り付けられる。
【0194】
駆動モータであって、回転の駆動力を提供し、駆動ギヤによって動力を回転ブラケット32に伝達するために用いられる。
【0195】
駆動ギヤであって、駆動モータに固定され、回転ブラケット32のインターナルギヤと連係して、動力の伝達を実現する。
【0196】
制振ダンパー8であって、固定ブラケット31内に固定され、回転ブラケット32のインターナルギヤと連係して、運動時に安定性を保証し、又は外力を受けて強制的に駆動される時に、回転駆動機構3の信頼性を保証する。
【0197】
回転ブラケット32であって、第1固定座1に固定され、駆動モータが機能することで、第1固定座1を連動して回転を実現する。
【0198】
摩擦板7であって、回転ブラケット32と固定ブラケット31の間に取り付けられ、耐摩耗性で、削りやすい材質が使用され、最初に回転ブラケット32と固定ブラケット31の間のギャップの制御を実現し、当該回転駆動機構3を安定させ、次に、摩擦板7は回転ブラケット32が回転する時に潤滑効果を有する。
【0199】
支持軸受5であって、固定ブラケット31の取付け柱に嵌着され、回転ブラケット32内に外嵌され、両者の相対的な回転を保証する。
【0200】
止め輪であって、支持軸受5を固定ブラケット31の取付け柱に固定する。
【0201】
ホールプレート91であって、プログラムにおける任意の角度の制御を実現する。
【0202】
本願に係る家電製品100の動作原理は次のとおりである。駆動モータは運動する時に、駆動ギヤによって動力を回転ブラケット32に伝達し、回転ブラケット32は第1固定座1を連れて、支点を中心に、回転を実現する。
【0203】
図22に示すように、ダブルアームで自動ピッチング機能を実現できる家電製品100であって、第2固定座2と、第1固定座1と、回転駆動機構3とを含み、その分解図の
図9に示すように、具体的には以下を含む。
【0204】
第2固定座2であって、器具を固定し、同時に、回転駆動機構3における固定ブラケット31を固定するために用いられる。
【0205】
第1固定座1であって、回転駆動機構3を固定、支持し、回転駆動機構3に駆動されて、支点を中心に回転するために用いられる。
【0206】
固定ブラケット31であって、回転駆動機構3を支持、固定し、駆動モータ、駆動ギヤ、制振ダンパーはその中に取り付けられる。
【0207】
駆動モータであって、回転の駆動力を提供し、駆動ギヤによって動力を回転ブラケット32に伝達するために用いられる。
【0208】
駆動ギヤであって、駆動モータに固定され、回転ブラケット32のインターナルギヤと連係して、動力の伝達を実現する。
【0209】
制振ダンパー8であって、固定ブラケット31内に固定され、回転ブラケット32のインターナルギヤと連係して、運動時に安定性を保証し、又は外力を受けて強制的に駆動される時に、回転駆動機構3の信頼性を保証する。
【0210】
回転ブラケット32であって、第1固定座1に固定され、駆動モータが機能することで、第1固定座1を連動して回転を実現する。
【0211】
摩擦板7であって、回転ブラケット32と固定ブラケット31の間に取り付けられ、耐摩耗性で、削りやすい材質が使用され、最初に回転ブラケット32と固定ブラケット31の間のギャップの制御を実現し、当該回転駆動機構3を安定させ、次に、摩擦板7は回転ブラケット32が回転する時に潤滑効果を有する。
【0212】
支持軸受5であって、固定ブラケット31の取付け柱に嵌着され、回転ブラケット32内に外嵌され、両者の相対的な回転を保証する。
【0213】
止め輪であって、支持軸受5を固定ブラケット31の取付け柱に固定する。
【0214】
ホールプレート91であって、プログラムにおける任意の角度の制御を実現する。
【0215】
第1制振フレーム112であって、耐摩耗性材質からなり、第1固定座1に固定され、第2制振フレーム114と連係して、支持、制振効果を実現する。
【0216】
第2制振フレーム114であって、耐摩耗性材質からなり、固定ブラケット31に固定され、溝内に制振油が添加され、第1制振フレーム112と連係して、支持、制振効果を実現する。
【0217】
本願に係る家電製品100の動作原理は次のとおりである。駆動モータは運動する時に、駆動ギヤによって動力を回転ブラケット32に伝達し、回転ブラケット32は第1固定座1を連れて、支点を中心に、回転を実現する。
【0218】
接合部では第1制振フレーム112の側に配線され、第1固定座1の可動接合部の左側の中部は中空に設計され、配線しやすく確実である。当該技術案は接合部が可動とされ、摩擦板7、制振ダンパー8を増設し、回転駆動機構3などのモジュール化したアセンブリで器具のピッチ角度の調整を巧みに実現しており、機構が安定しており確実で、取り付けやすい。駆動モータの出力を調整して、構造的に製品を最適化することにより、自動調整運動を備える装置の殆どに用いることができる。
【0219】
本願において、特段の説明がない限り、用語「複数」とは2つ又は2つ以上を指す。用語「取り付ける」、「つながる」、「接続」、「固定」などはいずれも広義的に理解され、例えば、「接続」は固定して接続されることであってもよいし、取り外し可能に接続されることであってもよく、又は一体的に接続されることであってもよい。「つながる」とは直接的につながることであってもよいし、中間の媒介を介して間接的につながることであってもよい。当業者は、状況を踏まえて本願で上記の用語の意味を具体的に理解することができる。
【0220】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体例」などが含まれている説明は、当該実施例又は例を用いて説明された特定の特徴、構造、材料又は特徴が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれていることを意図する。本明細書において、上記の用語を含む例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例が対象になるとは限らない。また、説明されている特定の特徴、構造、材料又は特徴は任意の1つ若しくは複数の実施例又は例において適切な形態で組み合わせされてもよい。
【0221】
上記のした内容は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではない。当業者にとって、本願には様々な変更と変化が可能である。本願の原理と趣旨を逸脱しない限りにおいてなされた変更、同等な差し替え、改良などは、いずれも本願の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0222】
図1~
図23における符号と部品名称との対応関係は、次のとおりである。
100…家電製品、10…送風装置、1…第1固定座、2…第2固定座、3…回転駆動機構、31…固定ブラケット、311…本体部、312…取付け溝、313…取付け柱、314…第1通り穴、315…第2通り穴、16…位置決め溝、17…第1取付け部、18…第1位置決め部、19…補強構造、32…回転ブラケット、321…第2伝動部品、322…貫通穴、323…環状ボス、324…制振機構接続構造、325…第1配線チャネル、326…受止めボス、22…組立溝、23…第3通り穴、4…駆動アセンブリ、41…駆動部品、42…第1伝動部品、43…第2取付け部、44…第2位置決め部、5…支持軸受、51…軸受内輪受止め部品、52…軸受外輪受止め部品、6…止め輪、7…摩擦板、8…制振ダンパー、9…ホールアセンブリ、91…ホールプレート、92…磁石、93…制振機構、94…第2配線チャネル、20…ヘッド、112…第1制振フレーム、114…第2制振フレーム。