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特許7603771電子レシート管理サーバ、電子レシート管理サーバの制御方法及び電子レシート管理サーバの制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】電子レシート管理サーバ、電子レシート管理サーバの制御方法及び電子レシート管理サーバの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/20 20120101AFI20241213BHJP
【FI】
G06Q20/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023183508
(22)【出願日】2023-10-25
【審査請求日】2024-04-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508195497
【氏名又は名称】株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
(74)【代理人】
【識別番号】100097102
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 敬夫
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 全
(74)【代理人】
【識別番号】100121647
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 和孝
(74)【代理人】
【識別番号】100187377
【弁理士】
【氏名又は名称】芳野 理之
(72)【発明者】
【氏名】大高 敦
(72)【発明者】
【氏名】岡島 政喜
(72)【発明者】
【氏名】磨田 勝美
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-527252(JP,A)
【文献】特開2014-142736(JP,A)
【文献】特開2016-177839(JP,A)
【文献】特開2022-066684(JP,A)
【文献】特開2017-126233(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会計対象である複数の異なる種類の電子レシート項目を有する電子レシートを管理する電子レシート管理サーバであって、
各前記電子レシート項目とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を記憶する項目リンク先情報記憶部を有し、
各前記電子レシート項目には、それぞれ、前記電子レシート管理サーバのURL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)である電子レシート管理サーバURL及び前記リンク先情報にリンクするための項目情報対応URLパラメータ(URLの末尾に付け加えられた変数(文字列))が相互に関連付けられて「電子レシート管理サーバのURL及び項目情報対応URLパラメータ」生成され、
前記各項目情報対応URLパラメータは、全て同一の前記電子レシート管理サーバURLと関連付けられ、
利用者の属性項目情報と、前記属性項目情報と関連する関連リンク先URLを記憶する記憶部を有し、
前記電子レシート項目が、前記属性項目情報と関連するときは、前記関連リンク先URLを属性項目情報対応URLパラメータとして、前記各項目情報対応URLパラメータが関連付けられている前記電子レシート管理サーバURLと関連付けた「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を生成し、
前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」及び前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を前記電子レシートの対応する前記電子レシート項目に配置する構成となっていることを特徴とする電子レシート管理サーバ。
【請求項2】
前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」は、関連する前記電子レシート項目の前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」よりも優位な位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子レシート管理サーバ。
【請求項3】
前記項目リンク先情報記憶部は、全ての前記各電子レシート項目とリンクする各前記リンク先情報を関連情報として関連付けて記憶する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子レシート管理サーバ。
【請求項4】
前記電子レシートを表示する端末装置と通信可能であって、
前記端末装置に表示された前記電子レシートの前記電子レシート項目に対応する前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」、前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」の選択に基づき、前記電子レシート管理サーバが関連リクエスト情報を受信したとき、当該端末装置の識別情報も関連付けて受信し、
前記識別情報に基づいて、前記関連リクエスト情報の発信元を確認する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子レシート管理サーバ。
【請求項5】
会計対象である複数の異なる種類の電子レシート項目を有する電子レシートを管理する電子レシート管理サーバの制御方法であって、
前記電子レシート管理サーバは、前記電子レシート項目とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を項目リンク先情報記憶部に記憶し、
各前記電子レシート項目には、それぞれ、前記電子レシート管理サーバのURL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)である電子レシート管理サーバURL及び前記リンク先情報にリンクするための項目情報対応URLパラメータ(URLの末尾に付け加えられた変数(文字列))が相互に関連付けられて「電子レシート管理サーバのURL及び項目情報対応URLパラメータ」生成され、
前記各項目情報対応URLパラメータは、全て同一の前記電子レシート管理サーバURLと関連付けられ、
利用者の属性項目情報と、前記属性項目情報と関連する関連リンク先URLを記憶部に記憶し、
前記電子レシート項目が、前記属性項目情報と関連するときは、前記関連リンク先URLを属性項目情報対応URLパラメータとして、前記各項目情報対応URLパラメータが関連付けられている前記電子レシート管理サーバURLと関連付けた「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を生成し、
前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」及び前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を前記電子レシートの対応する前記電子レシート項目に配置する構成となっていることを特徴とする電子レシート管理サーバの制御方法。
【請求項6】
会計対象である複数の異なる種類の電子レシート項目を有する電子レシートを管理する電子レシート管理サーバの項目リンク先情報記憶部に、前記電子レシート項目とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を記憶する機能、各前記電子レシート項目には、それぞれ、前記電子レシート管理サーバのURL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)である電子レシート管理サーバURL及び前記リンク先情報にリンクするための項目情報対応URLパラメータ(URLの末尾に付け加えられた変数(文字列))が相互に関連付けられて「電子レシート管理サーバのURL及び項目情報対応URLパラメータ」を生成する機能、前記各項目情報対応URLパラメータは、全て同一の前記電子レシート管理サーバURLと関連付ける機能、利用者の属性項目情報と、前記属性項目情報と関連する関連リンク先URLを記憶部に記憶する機能、前記電子レシート項目が、前記属性項目情報と関連するときは、前記関連リンク先URLを属性項目情報対応URLパラメータとして、前記各項目情報対応URLパラメータが関連付けられている前記電子レシート管理サーバURLと関連付けた「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を生成する機能、前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」及び前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を前記電子レシートの対応する前記電子レシート項目に配置する機能、を実行させることを特徴とする電子レシート管理サーバの制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レシート等の電子会計情報を管理する電子レシート管理サーバ、電子レシート管理サーバの制御方法及び電子レシート管理サーバの制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙のレシートの代わりに電子化されたレシートである「電子レシート」が提案されている(例えば、特許文献1等)。
このような電子レシートは、紙ではなく電子であるため、理論上は、電子レシートにハイパーリンク等を埋め込むことで、他のウエブサイト等と容易に繋げることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-017004号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、電子レシートの生成時に埋め込まれたハイパーリンク等は、リンク毎にウエブサイトがあり、電子レシートとウエブサイトの関係が対になっている。
このため、一度決めた意味づけである電子レシートとウエブサイトとの関係を変更したい場合は、電子レシートに埋め込まれたハイパーリンクを新たなリンク先に変えるか、リンク先のウエブサイトを変更するなどを行う必要があり、時間と費用がかかるという問題があった。
特に、過去に膨大に蓄積された電子レシートの場合、そのハイパーリンク先を書き換えるなどは、現実的でなく、結果として固定的で限定的なシステムとなるという問題があった。
例えば、電子レシートが家計簿アプリなどと連携している場合、上記のように意味づけが固定されている場合、家計簿アプリを変えたくても変えられず、利用者は限定的な利用を強いられている。
このため、「紙レシート」から「電子レシート」への変更は、かかる利用者だけでなくレシートを発行する会社等にとっても、大きなメリット等がなく、電子レシートの普及が困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、電子レシート等である電子会計情報の発行者が、その利用をし易く、そのメリットを享受しやすくすることで、電子レシート等の普及を促進し、ひいては、ペーパーレス化による環境保護に寄与することを目的とする。
【0006】
前記目的は、本発明によれば、会計対象である複数の異なる種類の電子レシート項目を有する電子レシートを管理する電子レシート管理サーバであって、各前記電子レシート項目とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を記憶する項目リンク先情報記憶部を有し、各前記電子レシート項目には、それぞれ、前記電子レシート管理サーバのURL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)である電子レシート管理サーバURL及び前記リンク先情報にリンクするための項目情報対応URLパラメータ(URLの末尾に付け加えられた変数(文字列))が相互に関連付けられて「電子レシート管理サーバのURL及び項目情報対応URLパラメータ」生成され、前記各項目情報対応URLパラメータは、全て同一の前記電子レシート管理サーバURLと関連付けられ、利用者の属性項目情報と、前記属性項目情報と関連する関連リンク先URLを記憶する記憶部を有し、前記電子レシート項目が、前記属性項目情報と関連するときは、前記関連リンク先URLを属性項目情報対応URLパラメータとして、前記各項目情報対応URLパラメータが関連付けられている前記電子レシート管理サーバURLと関連付けた「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を生成し、前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」及び前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を前記電子レシートの対応する前記電子レシート項目に配置する構成となっていることを特徴とする電子レシート管理サーバにより達成される。
【0007】
前記構成によれば、電子会計情報が有する会計対象項目情報(例えば、店舗名、商品名、決済種別等)に、関連付けられている会計対象項目ハイパーテキスト情報(例えば、ハイパーリンク等)の参照対象が、電子会計情報管理装置を含み、電子会計情報管理装置は、各会計対象項目情報に対応する対応項目情報(対応電子レシート項目情報等)とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を記憶する項目リンク先情報記憶部を有している。
このため、各会計対象項目情報に対応する電子会計情報管理装置の対応項目情報とリンクするリンク先情報は、項目リンク先情報に基づき選択される構成となっている。
したがって、各対応項目情報に対応するリンク先情報を一元的に管理することができ、対応項目情報とリンク先情報と対応関連の変更等も一括して容易かつ迅速に行うことができる。
以上から、従来の紙等の会計情報(例えば、紙レシート等)から電子会計情報(電子レシート等)への利用を促進させることもできる。
また、前記構成によれば、会計対象項目ハイパーテキスト情報が、前記電子会計情報管理装置のURLと項目情報のURLパラメータを含むため、電子会計情報管理装置は利用者からの関連リクエスト情報を受信すると、その関連リクエスト情報から会計対象項目情報を把握することができ、当該会計対象項目情報に対応する対応項目情報とリンクするリンク先情報をレスポンスとして利用者に提供することができる。
好ましくは、前記電子レシート管理サーバの前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」は、関連する前記電子レシート項目の前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」よりも優位な位置に配置されることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記電子レシート管理サーバの前記項目リンク先情報記憶部は、全ての前記各電子レシート項目とリンクする各前記リンク先情報を関連情報として関連付けて記憶する構成となっていることを特徴とする。
【0009】
前記構成によれば、項目リンク先情報は、全ての各対応項目情報とリンクする各リンク先情報との関連情報を備えているためより効果的に管理をすることができる。
【0010】
好ましくは、前記電子レシートの前記電子会計情報を表示する端末装置と通信可能であって、前記端末装置に表示された前記電子レシートの前記電子レシート項目に対応する前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」、前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」の選択に基づき、前記電子レシート管理サーバが関連リクエスト情報を受信したとき、当該端末装置の識別情報も関連付けて受信し、
前記識別情報に基づいて、前記関連リクエスト情報の発信元を確認する構成となっていることを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、電子会計情報管理装置が、端末装置に表示された電子会計情報の会計対象項目情報に対応する会計対象項目ハイパーテキスト情報に基づき、前記電子会計情報管理装置が関連リクエスト情報を受信したとき、当該端末装置の識別情報(例えば、端末番号、電話番号等)も関連付けて受信できる。
このため、識別情報に基づいて、関連リクエスト情報の発信元を確認する構成となっている。
したがって、たとえ第三者が利用者に「成り済まして」電子会計情報を取得できても、会計対象項目ハイパーテキスト情報の関連リクエスト情報を送信したときに、発信元が確認され、不正使用等を発見することができる。
【0014】
前記目的は、本発明によれば、会計対象である複数の異なる種類の電子レシート項目を有する電子レシートを管理する電子レシート管理サーバの制御方法であって、前記電子レシート管理サーバは、前記電子レシート項目とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を項目リンク先情報記憶部に記憶し、各前記電子レシート項目には、それぞれ、前記電子レシート管理サーバのURL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)である電子レシート管理サーバURL及び前記リンク先情報にリンクするための項目情報対応URLパラメータ(URLの末尾に付け加えられた変数(文字列))が相互に関連付けられて「電子レシート管理サーバのURL及び項目情報対応URLパラメータ」生成され、前記各項目情報対応URLパラメータは、全て同一の前記電子レシート管理サーバURLと関連付けられ、利用者の属性項目情報と、前記属性項目情報と関連する関連リンク先URLを記憶部に記憶し、前記電子レシート項目が、前記属性項目情報と関連するときは、前記関連リンク先URLを属性項目情報対応URLパラメータとして、前記各項目情報対応URLパラメータが関連付けられている前記電子レシート管理サーバURLと関連付けた「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を生成し、前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」及び前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を前記電子レシートの対応する前記電子レシート項目に配置する構成となっていることを特徴とする電子レシート管理サーバの制御方法により達成される。
【0015】
前記目的は、本発明によれば、会計対象である複数の異なる種類の電子レシート項目を有する電子レシートを管理する電子レシート管理サーバの項目リンク先情報記憶部に、前記電子レシート項目とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を記憶する機能、各前記電子レシート項目には、それぞれ、前記電子レシート管理サーバのURL(Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)である電子レシート管理サーバURL及び前記リンク先情報にリンクするための項目情報対応URLパラメータ(URLの末尾に付け加えられた変数(文字列))が相互に関連付けられて「電子レシート管理サーバのURL及び項目情報対応URLパラメータ」を生成する機能、前記各項目情報対応URLパラメータは、全て同一の前記電子レシート管理サーバURLと関連付ける機能、利用者の属性項目情報と、前記属性項目情報と関連する関連リンク先URLを記憶部に記憶する機能、前記電子レシート項目が、前記属性項目情報と関連するときは、前記関連リンク先URLを属性項目情報対応URLパラメータとして、前記各項目情報対応URLパラメータが関連付けられている前記電子レシート管理サーバURLと関連付けた「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を生成する機能、前記「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」及び前記「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報対応URLパラメータ」を前記電子レシートの対応する前記電子レシート項目に配置する機能、を実行させることを特徴とする電子レシート管理サーバの制御プログラムにより達成される。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明は、電子レシート等である電子会計情報の発行者が、その利用をし易く、そのメリットを享受しやすくすることで、電子レシート等の普及を促進し、ひいては、ペーパーレス化による環境保護に寄与することができる電子レシート管理サーバ、電子レシート管理サーバの制御方法及び電子レシート管理サーバの制御プログラムを提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る電子会計情報管理装置である例えば、電子レシート管理サーバ10を含む電子レシート管理システム1を示す概略図である。
図2図1の携帯端末50の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3図1の電子レシート管理サーバ10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図4図1の「項目リンク先情報記憶部15」の内容を示す概略図である。
図5】本システム1を利用可能な「会員」の情報を記憶する「会員情報記憶部21」を示す概略説明図である。
図6】利用者ABCが「電子レシートR」を取得し、「電子レシート管理サーバ10」に登録する工程を示す概略フローチャートである。
図7】「利用者及び電子レシート情報記憶部16」の「利用者及び電子レシート情報」を示す概略説明図である。
図8】利用者ABCが、電子レシートRの項目から関連するウエブサイト等にアクセスする工程を示す概略フローチャートである。
図9】利用者ABCが、電子レシートRの項目から関連するウエブサイト等にアクセスする工程を示す他の概略フローチャートである。
図10】携帯端末50のタッチパネル53に表示された「電子レシートR」を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0019】
(電子レシート管理システム1の主な構成)
図1は、本発明に係る電子会計情報管理装置である例えば、電子レシート管理サーバ10を含む電子レシート管理システム1を示す概略図である。
図1に示すように、本システム1は、本システム1の利用者ABCが所持し、電子会計情報である例えば、電子レシートRを表示する端末装置である例えば、携帯端末50を有している。
また、本システム1は、電子レシートRを管理する電子レシート管理サーバ10も有し、携帯端末50と電子レシート管理サーバ10は、インターネット網2と基地局3を介して、相互に通信可能な構成となっている。
【0020】
図1の携帯端末50と電子レシート管理サーバ10は、コンピュータを有し、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等を有し、バスを介して接続されている。
【0021】
(携帯端末50の主な構成)
図2は、図1の携帯端末50の主な構成を示す概略ブロック図である。
携帯端末50は、図2に示すように「端末側制御部51」を有し、同制御部51は、図1の電子レシート管理サーバ10等と通信するための「端末側通信装置52」、表示部である例えば、「タッチパネル53」及び「端末側各種情報入力部54」等を制御する構成となっている。
【0022】
ここで「タッチパネル53」は、表示部である例えば、ディスプレイと、位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、ディスプレイ上の表示に使用者が触れることで各種情報を入力できる入力装置である。
【0023】
また、同制御部51は、図2に示すように「端末番号及び電話番号記憶部55」や「端末側各種情報記憶部56」等も制御するが、これらの内容については後述する。
【0024】
(電子レシート管理サーバ10の主な構成)
図3は、図1の電子レシート管理サーバ10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように「サーバ側制御部11」を有し、同制御部11は、図1の携帯端末50等と通信するための「サーバ側通信装置12」、各種情報を表示する表示部である例えば「サーバ側ディスプレイ13」及び各種情報を入力する「サーバ側各種情報入力部14」等を制御する。
【0025】
また、同制御部11は、図3で示す「項目リンク先情報記憶部15」、「会員情報記憶部21」、「利用者及び電子レシート情報記憶部16」、「電子レシート項目設定部17」、及び「不正アクセス検知部18」等も制御する。
これらの内容については後述する。
【0026】
(電子レシート管理システム1の主な動作例)
(電子レシート管理サーバ10の「項目リンク先情報記憶部15」の生成工程)
先ず、電子レシート管理サーバ10に、電子レシートRに表示される会計対象項目情報である例えば、「電子レシート項目」に対応する対応項目情報である対応電子レシート項目毎に、対応するリンク先情報(URL:Uniform Resource Locator:統一資源位置指定子)を関連付けて、図3に示す「項目リンク先情報記憶部15」に記憶させる。
図4は、図1の「項目リンク先情報記憶部15」の内容を示す概略図である。
【0027】
図4に示すように、電子レシートRに表示される以下の項目に対応する対応電子レシート項目ついて、それぞれ具体的な「リンク先情報(例えば、URL)」が関連情報として関連付けられて記憶される。
【0028】
対応電子レシート項目と、対応するリンク先情報(URL)は、例えば、以下のとおり。
対応電子レシート項目である「1.社名スタンプ」は、「当該会社のホームページ」等のURLと関連付けられている。
同項目である「2.店舗名」は、「当該店舗の案内、当該店舗の地図、当該店舗の特売情報等のウエブサイト」のURLと関連付けられ、「日付」は、「当該店舗の営業時間案内のウエブサイト」、「天気情報のウエブサイト」等のURLと関連付けられている。
【0029】
同項目である「3.商品名」は、「商品情報や成分情報(アレルゲン等)のウエブサイト」、「当該商品のキャンペーンの応募のウエブサイト」「当該商品が薬の場合は、薬解説のウエブサイト」、「当該商品が化粧品の場合は、メイク情報等のウエブサイト」「当該商品が食料品の場合、料理レシピのウエブサイト」等のURLと関連付けられており、「数量」は、「当該商品の在庫情報のウエブサイト(在庫数量の表示)」、「当該商品のECサイト(発注用)」等のURLと関連付けられている。
また、「金額」は、「当該商品の価格比較のウエブサイト」、「当該商品の特売スケジュールのウエブサイト」等と関連付けられ、「合計」は、「家計簿関連のウエブサイト」等のURLと関連付けられている。
【0030】
「4.決済種別」は、「残高照会」、「決済キャンペーン等のウエブサイト」、「決済会社のウエブサイト」等のURLと関連付けられている。
「5.顧客コード」は、「会員情報ウエブサイト」、「購買履歴ウエブサイト」、「ランクのウエブサイト」等のURLと関連付けられている。
「6.ポイント」は、「ポイント残高のウエブサイト」、「キャンペーン参加のウエブサイト」、「お得なポイント案内のウエブサイト」等のURLと関連付けられている。
「7.販売員名」は、「当該商品のカウンセリング商品についての問い合わせのウエブサイト」のURLと関連付けられている。
「8.レシート自由エリア」は、「パート募集の場合、応募のウエブサイト」、「キャンペーンの場合、応募のウエブサイト」、「新製品の場合は、商品紹介のウエブサイト」等のURLと関連付けられている。
【0031】
以上で、電子レシート管理サーバ10の「項目リンク先情報記憶部15」の生成工程が終了し、この工程で、対応電子レシート項目、リンク先情報(URL)の関係が定められる。
また、本実施の形態では、電子レシート管理サーバ10が、この「項目リンク先情報(URL)」を生成することで、電子レシートRに表示されるハイパーテキスト情報であるリンク先を電子レシート管理サーバ10が一元的に管理することができる構成となる。
【0032】
図5は、本システム1を利用可能な「会員」の情報を記憶する「会員情報記憶部21」を示す概略説明図である。
以下、電子レシート管理サーバ10が有する「会員情報記憶部21」の生成工程について説明する。
「会員情報記憶部21」は、図5に示すように、利用者ABC等の会員番号(例えば、123456)、端末番号(例えば、6789123)、パスワード(例えば、98765)が記憶されると共に、利用者ABC等の「属性項目情報」である例えば、蕎麦アレルギー等を有することや、この「属性項目情報」に関連する「関連リンク先情報(例えば、蕎麦アレルギーのURL等)」が記憶されている。
【0033】
このような情報は、図示しない別個の「顧客管理システム(会員管理の仕組み)」に記憶されている顧客情報や顧客ランク等の情報に基づいて生成される。
【0034】
また、会員情報記憶部21は、会員番号、端末番号及びパスワードによるアクセス許可と、利用者ABCの個別事情(アレルギーや優良顧客等)を保存する役割を果たすと共に、このように記憶することで、都度、利用者ABCについて、顧客管理システムを参照する手間を省く役割も果たしている。
【0035】
(利用者ABCが「電子レシートR」を取得し、「電子レシート管理サーバ10」に登録する工程)
図6は、利用者ABCが「電子レシートR」を取得し、「電子レシート管理サーバ10」に登録する工程を示す概略フローチャートである。
以下、同フローチャートに沿って、各工程を説明する。
【0036】
先ず、図6のステップ(以下「ST」と称す。)1では、利用者ABCは、店舗等で買い物等をし、支払時に「会員番号」等の情報を店舗等に提供する。
具体的には、利用者ABCは、ポイントカード等を提示することで「会員番号」を店舗等に提供する。
【0037】
次いで、ST2へ進む。ST2では、店舗は、利用者ABCの支払内容に基づき「電子レシートR」を作成し、同レシートRのデータを利用者ABCの会員番号等と関連付けて、図1の「電子レシート管理サーバ10」へ送信する。
次いで、ST4へ進み、電子レシート管理サーバ10は、利用者ABCの「会員番号(123456)」等に基づいて、「会員番号記憶部21」を参照し、利用者ABCを特定する。
【0038】
次いで、ST5へ進む。ST5では、図4の「項目リンク先情報記憶部15」を参照し、電子レシートRの「電子レシート項目(社名スタンプ、店舗名、商品名等)」に対応する対応電子レシート項目に関する「URLパラメータ」を生成し、「電子レシート管理サーバURL」及び「項目情報対応URLパラメータ」を各項目に関連付けて、「会員番号」等と共に「利用者及び電子レシート情報記憶部16」に記憶する。
【0039】
ここで、URLパラメータは、URLの末尾に付け加えられる変数(文字列)であり、Web上のサーバで動作するプログラムに情報を送信するために、URLの末尾に付け加える変数(文字列)の仕組みを指す。
また、本実施の形態において、URLパラメータは、対応項目情報、例えば商品の場合は、JANコード等の情報となっている。
【0040】
図7は、これらの情報を記憶させた「利用者及び電子レシート情報記憶部16」の「利用者及び電子レシート情報」を示す概略説明図である。
図7で示すように、会員番号、店舗番号、レジスター番号、電子レシート番号が記録されると共に、電子レシート項目情報である「1.社名スタンプ」「2.店舗名(日付)」「3.商品名(数量、金額、合計)」等の各事項が記憶される。
【0041】
また、図4の「項目リンク先情報記憶部15から、各電子レシート項目情報に対応する対応電子レシート項目情報に関する「リンク先情報(URL)」をリクエストする「URLパラメータ情報」を生成し、各電子レシート項目情報と関連付けて記憶する。
【0042】
次いで、ST6へ進む。ST6では、携帯端末50の端末番号等に基づいて、図5の「会員情報記憶部21」を参照し、当該会員に「属性項目情報(例えば、蕎麦アレルギー等)」が記憶されているか否かを判断する。
属性項目情報が記憶されているときは、その属性項目情報(例えば、蕎麦アレルギー等)が、利用者ABCの電子レシートRの電子レシート項目(例えば、商品「蕎麦」等)と関連するか否かを判断する。
【0043】
そして、関連すると判断されたときは、「会員情報記憶部21」の「属性項目情報(蕎麦アレルギー等)」に対応するリンク先情報(例えば、蕎麦アレルギーのURL等)をリクエストする「属性項目情報対応URLパラメータ」を生成し、図7の「利用者及び電子レシート情報記憶部16」に記憶させる。
【0044】
また、本実施の形態では、本システム1の利用者ABCが、会員登録済みの例で説明したが、本発明はこれに限らず、非会員の利用者も対象となる。
その場合は、例えば、一時的な暫定会員として、端末番号等の必要最小限度の情報を登録し、上述と同様の電子レシートRに関するサービスを享受することができる。
すなわち、多くの個人情報の登録を望まない利用者であっても、最小限度の情報を登録することで、本システム1を利用することができる。
【0045】
(利用者ABCが、電子レシートRの項目から関連するウエブサイト等にアクセスする工程)
図8及び図9は、利用者ABCが、電子レシートRの項目から関連するウエブサイト等にアクセスする工程を示す概略フローチャートである。
すなわち、利用者ABCが、自己の携帯端末50のタッチパネル53に表示される電子レシートRの社名スタンプ等の項目の下に表示される「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」をクリックして選択(関連リクエスト情報の入力の一例)することで、関連するウエブサイトにアクセスする工程である。以下、同フローチャートに沿って説明する。
【0046】
先ず、図8のST11で、利用者ABCが、自己の「電子レシートR」を参照したいとき、自己の携帯端末50から図1の「電子レシート管理サーバ10」へ接続し、パスワード等を入力する。
すると、携帯端末50は、入力されたパスワードのみならず端末番号(123456)や電話番号(000-0000)も電子レシート管理サーバ10へ送信される。
電子レシート管理サーバ10は、「会員情報記憶部21」を参照し、会員か否かを判断し、会員と判断されれば、アクセスを許可する。
【0047】
次いで、ST12へ進む。ST12では、「会員情報記憶部21」で参照された会員番号等に基づいて、図7の「利用者及び電子レシート情報記憶部16」を参照し、同じ会員番号の「利用者及び電子レシート情報」を特定する。
【0048】
次いで、ST13へ進む。ST13では、電子レシート管理サーバ10は、図7の「利用者及び電子レシート情報記憶部16」を参照し、電子レシートRの電子レシート項目情報の各「URLパラメータ」に、参照対象である例えば、電子レシート管理サーバ10のURLを組み合わせて、一つの「会計対象項目ハイパーテキスト情報」である例えば、「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ(会計対象項目情報のURLパラメータの一例)」を生成する。
そして、特定された利用者ABCの「利用者及び電子レシート情報」の各電子レシート項目と、対応する「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」を含む電子レシートRを利用者の携帯端末50のタッチパネル53に表示する。
【0049】
図10は、携帯端末50のタッチパネル53に表示された「電子レシートR」を示す概略説明図である。
図10に示すように、電子レシートRには、各電子レシート項目(店名スタンプ、店舗名等)の下に、それぞれ「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」が表されている。
【0050】
なお、本実施の形態では、各電子レシート項目の下に、それぞれ「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」が表示されているが、本発明はこれに限らず、各「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」が表面に表示されない状態で埋め込まれていても構わない。
【0051】
図10で示す、各「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」は、いずれも「電子レシート管理サーバ10」のURLを有しているため、必ず「電子レシート管理サーバ10」に接続される構成となっている。
【0052】
また、本実施の形態では、利用者ABCは、蕎麦アレルギーを有しているため、図10の電子レシートRの電子レシート項目「商品名:蕎麦」の下に「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」である「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報(蕎麦アレルギー)対応URLパラメータ(会計対象項目ハイパーテキスト情報の一例)」が優先的に表示され、その下に「商品「蕎麦」に関する「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」が表示される。
【0053】
次いで、ST14へ進む。ST14では、例えば、利用者ABCが、自己が興味を持っている項目(蕎麦)についての関連情報を取得するために、自己の携帯端末50に表示されている「蕎麦」の下側に配置されている「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」等を選択し、関連情報を取得するための情報を送信したか否かを判断し、送信した場合は、ST15へ進む。
【0054】
ST15で、携帯端末50は、図2の「端末番号及び電話番号記憶部55」に記憶されている「端末番号」及び「電話番号」を関連付けて、「電子レシート管理サーバ10」に送信する。
これは、電子レシート管理サーバ10が、項目リンク先情報である「URL」のウエブサイトを携帯端末50側に表示する前に「不正アクセス」を検知するためである。
【0055】
次いで、ST16へ進む。ST16では、「電子レシート管理サーバ10」の図3の「不正アクセス検知部(プログラム)18」が動作し、受信した「端末番号」、「電話番号」が、図5の「会員情報記憶部21」の当該会員番号等に関連付けられている端末番号、電話番号と一致するか否かを判断し、発信元を確認する。
【0056】
次いで、ST17へ進む。ST17で、端末番号、電話番号と一致すると判断されない場合は、電子レシート管理サーバ10は、端末番号等が一致しない等を携帯端末50のタッチパネル53に表示して、選択された「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」等で特定されるウエブサイトへの接続を排除する。
具体的には、電子レシート管理サーバ10のURLへの接続を拒絶する。
【0057】
このように、本実施の形態では、携帯端末50で、「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」等が選択されると、関連リクエスト情報が送信されると共に端末情報等が「電子レシート管理サーバ10」に送信され、電子レシート管理サーバ10の「不正アクセス検知部(プログラム)18」が動作する。
このため、利用者ABCの既登録情報(図5の「会員情報記憶部21」)と比較することができ、「不正アクセス」を検知することができる。
【0058】
すなわち、パスワード等を不正取得等して、利用者ABCになりすましても、「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」を選択することで、その不正を自動的に検知することができる構成となっている。
【0059】
一方、ST17で、端末番号、電話番号と一致すると判断される場合は、ST18へ進む。
ST18では、電子レシート管理サーバ10は、携帯端末50で選択された「項目情報対応URLパラメータ」で特定されるウエブサイトへのリクエスト情報(HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエスト情報)を受信する。
ここで、HTTPとは、WebサーバとWebプラウザの間で、Web情報をやりとりするためのプロトコル(通信規則)である。
【0060】
そして、電子レシート管理サーバ10は、図7の「利用者及び電子レシート情報記憶部16」を参照し、利用者ABCが選択した項目情報対応URLパラメータに基づいて、選択された対応電子レシート項目に対応する「リンク先情報(URL)」のHTTPレスポンス情報を携帯端末50へ送信する。
したがって、利用者ABCは、その内容を閲覧できることとなる。
【0061】
すなわち、本実施の形態では、どの「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」等を選択しても必ず「電子レシート管理サーバ10」に接続され、同管理サーバ10が、対応するリンク先情報(URL)を、携帯端末50のタッチパネル53に表示する構成となっているので、携帯端末50が閲覧したウエブサイト等の情報をすべて把握することができる構成となっている。
【0062】
また、本実施の形態では、従来のように、電子レシートRの各項目に埋め込まれている「ハイパーテキスト情報」の「リンク先」をそれぞれ別のリンク先とする必要がないので、電子レシートRの発行者(会社)にとって、手間がかからず、大幅なコスト減となり、利用へのモチベーションが高まることになる。
【0063】
また、本実施の形態では、上述のように、利用者ABCの属性項目情報(例えば、蕎麦アレルギー等)に基づいて、対応する項目(蕎麦等)が電子レシートRに存在するときは、「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報(蕎麦アレルギー)対応URLパラメータ」が表示され、この表示位置が他、例えば、「商品:蕎麦」に関する「電子レシート管理サーバURL及び項目情報対応URLパラメータ」より優位(例えば、項目により近接した上側等)に配置される。
したがって、利用者ABCは、この「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報(蕎麦アレルギー)対応URLパラメータ」を選択することで、自己の属性項目情報に沿ったリンク先情報を、他のリンク先情報より容易に取得することができ、利用者ABCに、商品等に関するアレルギー情報等を適切に報知することができる。
【0064】
さらに、図5に示すように、利用者の属性項目情報が、優良顧客である場合は、その「電子レシート管理サーバURL及び属性項目情報(優良顧客等)対応URLパラメータ」を表示させることで、リンク先情報として「当選確率の高いキャンペーンのURL」を携帯端末50に表示させること等も可能となり、顧客サービスを向上させることができる。
【0065】
以上のように、本実施の形態では、電子レシートRに表示される電子レシート項目情報(会社名、商品等)に関連付けられているリンク先情報(URL)が、電子レシート管理サーバ10の「項目リンク先情報(URL)記憶部15」で一括に管理されているので、リンク先情報の変更も、同サーバ10で実行すれば足りる。
したがって、従来のように、一度、電子レシートに埋め込まれた「ハイパーテキスト情報」を、個々の電子レシート毎に変更する場合に比べ、管理コストを大幅に削減することができる。
【0066】
また、本実施の形態では、電子レシート管理サーバ10は、利用者ABC等が選択したリンク先情報の参照履歴情報も全て一元的に管理することができるので、各利用者ABCが電子レシート項目に関する「電子レシート管理サーバURL及びURLパラメータ」を選択して参照するリンク先情報の傾向情報等も容易に把握することができる。
特に、利用者ABCの属性項目情報と、リンク先の履歴情報を組み合わせて分析することで、有効なマーケット情報を生成することが可能となる。
例えば、小売店等に対して有効なマーケット情報を提供することができる。
【0067】
更に、本実施の形態によれば、利用者情報と電子レシートRの各項目情報に関する「リンク先情報(URL)」が一元的に管理されているので、利用者ABCが、リンク先情報から更に接続するリンク先のウエブサイトを閲覧した場合でも「追跡」が容易であり、より精度の高いリンク先の履歴情報を取得することができる。
【0068】
以上のように、本実施の形態では、電子レシートRの発行者が、その利用をし易く、そのメリットを享受しやすくなる。
このため。電子レシートRの普及が促進され、ひいては、ペーパーレス化による環境保護に寄与するができる。
【0069】
すなわち、本実施の形態では、「ハイパーテキスト情報(ハイパーリンク等)」を用いることで「電子レシートR」の利活用が促進され、顧客にとっては、電子レシートRが多様な情報にアクセスするための入り口になるというメリットがある。また、小売店等によっては、ペーパーレスにより、コストダウンを図ることができ、顧客サービスの向上が期待できるというメリットがある。
さらに、社会的には、ペーパーレスが環境保護に繋がるというメリットがある。
【0070】
以上説明した実施形態においては、装置として実現される場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定されず、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納され頒布されてもよい。
【0071】
また、記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であればよい。記憶媒体の記憶形式は、特には限定されない。
【0072】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウエア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0073】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体には限定されず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0074】
また、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて本実施形態における各処理を実行すればよく、1つのパソコン等からなる装置であってもよいし、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等であってもよい。
【0075】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンには限定されず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0076】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
【符号の説明】
【0077】
1・・・電子レシート管理システム、2・・・インターネット網、3・・・基地局、10・・・電子レシート管理サーバ、11・・・サーバ側制御部、12・・・サーバ側通信装置、13・・・サーバ側ディスプレイ、14・・・サーバ側各種情報入力部、15・・・項目リンク先情報記憶部、15a・・・項目リンク先情報、16・・・利用者及び電子レシート情報記憶部、17・・・電子レシート項目設定部、18・・・不正アクセス検知部、21・・・会員情報記憶部、50・・・携帯端末、51・・・端末側制御部、52・・・端末側通信装置、53・・・タッチパネル、54・・・端末側各種情報入力部、55・・・端末番号及び電話番記憶部、56・・・端末側各種情報記憶部、ABC・・・利用者、R・・・電子レシート
【要約】      (修正有)
【課題】電子レシート等である電子会計情報の発行者が、利用し易く、かつ、メリットを享受し易くすることで電子レシート等の普及を促進し、ひいては、ペーパーレス化による環境保護に寄与する電子会計情報管理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】携帯端末と電子レシート管理サーバとが、インターネット網と基地局を介して相互に通信可能な電子レシート管理システム1において、電子会計情報管理装置である電子レシート管理サーバ10は、会計対象であり、それぞれ他の情報を参照可能であり、かつ、参照対象に電子レシート管理サーバ10を含む会計対象項目ハイパーテキスト情報が関連付けられた電子会計情報を管理するとともに、会計対象項目ハイパーテキスト情報に対応する対応項目情報とリンクするリンク先情報との関連を記憶する項目リンク先情報を記憶する項目リンク先情報記憶部を有する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10