(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】回転電機装置および電動パワーステアリング装置
(51)【国際特許分類】
H02K 11/30 20160101AFI20241213BHJP
【FI】
H02K11/30
(21)【出願番号】P 2023557885
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 JP2021040570
(87)【国際公開番号】W WO2023079618
(87)【国際公開日】2023-05-11
【審査請求日】2024-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】324003048
【氏名又は名称】三菱電機モビリティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002941
【氏名又は名称】弁理士法人ぱるも特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 崇敬
(72)【発明者】
【氏名】君島 啓
【審査官】津久井 道夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-141499(JP,A)
【文献】特開2018-207639(JP,A)
【文献】国際公開第2017/158966(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/166796(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転電機と、
前記回転電機の軸方向の一方側に配置され、前記軸方向の一方側に延びる板状部を有するヒートシンクと、
前記ヒートシンクの板状部の一方の面に配置され、前記回転電機に電流を供給する電流供給回路が実装された電流供給基板と、
前記電流供給基板と間隔を空けて平行に配置され、前記電流供給回路を制御する制御回路が実装された制御基板と、
前記回転電機の軸方向の一方側の軸端に対向し前記回転電機の回転状態を検出する回転センサが実装されたセンサ基板と、を備え、
前記センサ基板は、前記電流供給基板および前記制御基板と接続する信号端子を有し、前記電流供給基板と前記制御基板との間を電気的に接続することを特徴とした回転電機装置。
【請求項2】
前記制御基板は、前記ヒートシンクの板状部の他方の面に配置された請求項1に記載の回転電機装置。
【請求項3】
前記制御基板は、前記ヒートシンクの板状部の一方の面の側に前記電流供給基板と間隔を空けて積層配置された請求項1に記載の回転電機装置。
【請求項4】
前記回転センサは、前記制御回路と接続され、前記電流供給回路とは絶縁されている請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機装置。
【請求項5】
前記電流供給基板には二組の電流供給回路が実装され、
前記制御基板には二組の制御回路が実装された請求項1から
4のいずれか一項に記載の回転電機装置。
【請求項6】
前記電流供給基板は、二組並べて配置され、
前記制御基板は、二組並べて配置された請求項1から
4のいずれか一項に記載の回転電機装置。
【請求項7】
前記ヒートシンクの板状部の他方の面に配置され、前記回転電機に電流を供給する第二の電流供給回路が実装された第二の電流供給基板と、
前記ヒートシンクの板状部の他方の面の側に、前記第二の電流供給基板と間隔を空けて平行に積層配置され、前記第二の電流供給回路を制御する第二の制御回路が実装された第二の制御基板と、を備え、
前記制御基板は、前記ヒートシンクの板状部の一方の面の側に前記電流供給基板と間隔を空けて積層配置された請求項1に記載の回転電機装置。
【請求項8】
前記ヒートシンクは前記板状部の断面が矩形であり、前記板状部の一方の面は前記断面の矩形の一方の長辺に対応し、前記板状部の他方の面は前記断面の矩形の他方の長辺に対応する請求項1から
7のいずれか一項に記載の回転電機装置。
【請求項9】
前記電流供給基板と前記制御基板との間を前記回転電機の軸方向に垂直に伸びて接続する信号端子が前記回転電機の軸方向に並べて複数配置された中継部を備えた請求項1から
8のいずれか一項に記載の回転電機装置。
【請求項10】
前記電流供給基板から前記回転電機の径方向外側へ伸びて前記回転電機の巻線と接続する電流供給端子を備えた請求項1から
9のいずれか一項に記載の回転電機装置。
【請求項11】
請求項1から
10のいずれか一項に記載の回転電機装置を備えた電動パワーステアリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、回転電機装置および電動パワーステアリング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
回転電機と制御ユニットが一体化された回転電機装置を備えた電動パワーステアリング装置が製造されている。このような回転電機装置に関し、制御ユニットの構成について提案がされている。回転電機を駆動するために大電流を供給する電流供給回路は発熱するので、電流供給回路を冷却するためにヒートシンクを設けた制御ユニットの構造が開示されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術では、回転電機駆動用の電流供給回路(パワー回路)と、電流供給回路の動作を制御する制御回路の双方が実装された制御基板が、回転電機の軸方向に沿って配置されている。回転電機の中心軸の一方側にヒートシンクが設けられ、制御基板がヒートシンクに取り付けられて放熱する構造となっている。回転電機駆動用の電流供給回路と、電流供給回路を制御する制御回路が同一の基板に実装されているので、製品サイズ、特に回転電機径方向の小型化が可能となっている。
【0005】
しかし、回転電機駆動用の電流供給回路と、電流供給回路を制御する制御回路が同一の基板に実装されるため、電流供給回路のスイッチングにより発生するノイズが問題となる。電流供給回路の発生するノイズが、制御回路を構成するマイコン等の動作に影響を及ぼし、製品性能が低下する。また、ノイズの影響を考慮し、同一基板内で電流供給回路と制御回路に一定の距離を確保する場合、基板サイズが大きくなり、回転電機装置の大型化につながる。
【0006】
そこで、本願に係る回転電機装置は、放熱性を確保し、製品サイズの大型化を抑制しつつ、電流供給回路から発生するノイズの影響を抑制可能な回転電機を得ることを目的とする。また、放熱性を確保し、製品サイズの大型化を抑制しつつ、電流供給回路から発生するノイズの影響を抑制可能な回転電機を用いた、小型軽量な電動パワーステアリング装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る回転電機装置は、
回転電機と、
回転電機の軸方向の一方側に配置され、軸方向の一方側に延びる板状部を有するヒートシンクと、
ヒートシンクの板状部の一方の面に配置され、回転電機に電流を供給する電流供給回路が実装された電流供給基板と、
電流供給基板と間隔を空けて平行に配置され、電流供給回路を制御する制御回路が実装された制御基板と、
回転電機の軸方向の一方側の軸端に対向し回転電機の回転状態を検出する回転センサが実装されたセンサ基板と、を備え、
センサ基板は、電流供給基板および制御基板と接続する信号端子を有し、電流供給基板と制御基板との間を電気的に接続することを特徴としたものである。
【0008】
また、本願に係る電動パワーステアリング装置は、前記の回転電機装置を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本願に係る回転電機装置及び電動パワーステアリング装置によれば、放熱性を確保し、製品サイズの大型化を抑制しつつ、電流供給回路から発生するノイズの影響を抑制可能な回転電機を得ることができる。
【0010】
また、放熱性を確保し、製品サイズの大型化を抑制しつつ、電流供給回路から発生するノイズの影響を抑制可能な回転電機を用いた、小型軽量な電動パワーステアリング装置を得ることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1に係る回転電機装置の回路図である。
【
図2】実施の形態1に係る回転電機装置の軸方向断面図である。
【
図3】実施の形態1に係る回転電機装置の制御ユニットの周方向断面図である。
【
図4】実施の形態2に係る回転電機装置の回路図である。
【
図5】実施の形態2に係る回転電機装置の軸方向断面図である。
【
図6】実施の形態2に係る回転電機装置の制御ユニットの周方向断面図である。
【
図7】実施の形態3に係る回転電機装置の制御ユニットの周方向断面図である。
【
図8】実施の形態4に係る回転電機装置の軸方向断面図である。
【
図9】実施の形態4に係る回転電機装置の制御ユニットの周方向断面図である。
【
図10】実施の形態5に係る回転電機装置の軸方向断面図である。
【
図11】実施の形態5に係る回転電機装置の制御ユニットの周方向断面図である。
【
図12】実施の形態6に係る回転電機装置の軸方向断面図である。
【
図13】実施の形態6に係る回転電機装置の制御ユニットの周方向断面図である。
【
図14】実施の形態7に係る電動パワーステアリング装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.実施の形態1
以下、本願の実施の形態1に係る回転電機装置100について、図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態1に係る回転電機装置100の回路図である。
図1の回路図は、回転電機装置100を電動パワーステアリング装置に適用した例である。
【0013】
<制御ユニット>
図1では、回転電機2は、3相回転電機として説明するが、3相以上の多相巻線回転電機であってもよい。制御ユニット1は、CPU10aを搭載した制御回路4aと、回転電機2へ電流を供給する電流供給回路3aと、電源リレー5a、フィルタ6aを備えている。回転電機装置100から、回転電機2を除いた部分が、制御ユニットである。制御ユニット1には、車両に搭載されたバッテリ9aから電源入力、グランド入力が接続される。
【0014】
フィルタ6aは、電源系(+B、グランド)のノイズ抑制のための、コイルとコンデンサとからなる。さらに、+B電源ラインを開閉する電源リレー5aが+B電源ラインに挿入されている。電源リレー5aは、2つのスイッチング素子と、電流供給方向に対して順方向と逆方向の2つの寄生ダイオードと、を備える。電源リレー5aは、電流供給回路3aまたは回転電機2に故障が発生した場合などに、電力供給を強制的に遮断することができる。さらに、電源リレー5aは、バッテリ9aを逆接続した場合に、電流が流れるラインを遮断することができ、いわゆるバッテリ逆接続保護の役目も担っている。
【0015】
<制御回路>
制御回路4aには、イグニッションスイッチ7の投入情報が入力される。さらに、ハンドルの近傍に搭載された操舵トルクを検出するトルクセンサ、車両の走行速度を検出する速度センサ等の情報がセンサ類8から入力される。
【0016】
制御回路4aは、バッテリ9aからフィルタ6aを介して電力を供給され、電源回路13aによって電源出力を生成し、制御回路4a内に供給している。センサ類8からの情報は、制御回路4aの入力回路12aを介してCPU10aに伝達される。CPU10aはそれらの情報から回転電機2を回転させるための電流値を演算し、出力する。CPU10aの出力信号は出力回路を構成する駆動回路11aを介し電流供給回路3aへ伝達される。駆動回路11aはCPU10aの指令信号を受け、電流供給回路3aの各スイッチング素子を駆動する駆動信号を出力する。
【0017】
制御回路4aの部品は制御基板に実装されている。駆動回路11aは小電流しか流れていないため、制御回路4aに配置されているが、電流供給回路3aに配置することもできる。
【0018】
<電流供給回路>
電流供給回路3aは、回転電機2の3相の巻線24のU1相、V1相、W1相のための上下アーム用スイッチング素子31Ua、31Va、31Wa、32Ua、32Va、32Waを備える。そして、電流供給回路3aは、回転電機2の巻線24との配線を接続・遮断する回転電機リレー用スイッチング素子34Ua、34Va、34Waを備える。そして、電流供給回路3aは、電流検出用のシャント抵抗33Ua、33Va、33Waと、コンデンサ30Ua、30Va、30Waを備える。
【0019】
CPU10aの指令に基づき上下アーム用スイッチング素子31Ua、32UaはPWM駆動される。このため、ノイズ抑制の目的で、コンデンサ30Uaが上下アーム用スイッチング素子31Ua、32Uaと並列に接続されている。V相、W相についても同様である。電流供給回路3aは、各相の巻線24に対して同一の回路構成を有しており、各相巻線24に独立に電流供給が行えるようになっている。
【0020】
また、
図1では記載を省略しているが、シャント抵抗33Ua、33Va、33Waの両端間の電位差、及び例えば巻線24の端子の電圧等も入力回路12aに伝達される。これらの情報もCPU10aに入力され、演算した電流値に対応する検出値との差異を演算して、いわゆるフィードバック制御を行うことで、所望のモータ電流を供給し、操舵力をアシストする。
【0021】
さらに、制御回路4aによって、電源リレー5aの駆動信号も出力される。フィルタ6aを介して電源リレー5aにより電流供給回路3aに電源が供給される、電源リレー5aにより回転電機2への電流供給を遮断することができる。
【0022】
回転電機リレー用スイッチング素子34Ua、34Va、34Waも電流供給回路3aに配設され、各相をそれぞれ遮断することができる。また電流供給回路3aのPWM駆動によるノイズの放出を抑制する目的でコンデンサ、コイルからなるフィルタ6aが電源入力の近傍に配置されている。なお、電源リレー5aの駆動回路には大電流が流れるため発熱を伴うので、電流供給回路3aに電源リレー5aを包含させて、電流供給回路3aとして構成することもできる。
【0023】
<回転電機装置>
図2は、実施の形態1に係る回転電機装置100の軸方向断面図であり、内部構造を示している。回転電機装置100は、制御ユニット1と回転電機2とを備える。制御ユニット1は、回転電機2の出力軸21の軸方向の一方側に回転電機2に隣接して配置される。制御ユニット1は、回転電機2と一体化されている。
【0024】
電動パワーステアリング装置では、回転電機2の出力軸21の軸方向を上下方向に向けて、かつ制御ユニット1を上方に位置させて配置される場合が多い。回転電機2の出力が、出力軸21の下端部から、例えば減速機(図示せず)に出力される。これによって、ステアリングギアまたはステアリングラックが駆動されて操舵力が加えられる。
【0025】
回転電機2は、回転電機ケース25、回転電機ケース25内に配置されたステータ22、ロータ23などを備える。回転電機ケース25は、円筒部251と、円筒部251の出力側の開口を塞ぐ底部252とからなる。回転電機ケース25は、有底円筒状に形成されている。回転電機ケース25は、金属製であり、放熱性および外形の形状を考慮すると、アルミニウムで作製することが望ましい。
【0026】
フレーム29が、金属材料によって円盤状に形成されている。フレーム29は、円筒部251の反出力側の開口内に、圧入、焼き嵌めなどの工程によって、挿入、固定される。フレーム29によって、円筒部251の反出力側の開口が塞がれる。回転電機2は、フレーム29により、制御ユニット1と分離されている。
【0027】
ステータ22は、回転電機ケース25の円筒部251内に、圧入、焼き嵌めなどにより、挿入、保持されている。ステータ22は、3相の巻線24を備える。環状の配線部27が、フレーム29の出力側に、かつ巻線24の近傍に配置されている。3相の巻線24の端末が、それぞれ、配線部27に接続されている。回転電機2を駆動するための3相の電流が流れる相端子28が、配線部27から延び出し、フレーム29を貫通して、反出力側に引き出されている。
【0028】
ロータ23を貫通する出力軸21は、フレーム29の軸心位置に配置された軸受261と底部252の軸心位置に配置された軸受262とに回転自在に支持されている。ロータ23は、回転電機ケース25内に回転自在に配置されている。ロータ23は、ステータ22内に、ステータ22と同軸に配置されている。センサロータ18が、出力軸21のフレーム29からの突出端に配置されている。なお、図示していないが、永久磁石が、周方向にN極とS極とが交互に並ぶように、一定のピッチで、ロータ23の外周面に複数配置されている。
【0029】
<制御ユニットの配置>
図3は、実施の形態1に係る回転電機装置100の制御ユニット1の周方向断面図である。制御ユニット1を回転電機2から分離しヒートシンク50のベース部501を取り除いて、センサ基板60側から見た図である。制御ユニット1の配置について、
図2、3に基づいて説明する。制御ユニット1は、出力軸21と直交する方向である径方向の面積を回転電機2の径方向の面積と同等、またはそれよりも小さくする必要がある。そこで、制御ユニット1は、その主要部位を出力軸21と同軸に配置する縦置き構造を採用している。
【0030】
制御ユニット1は、その外周が樹脂製のハウジング15により覆われている。ハウジング15は、コネクタ部151と円筒状の周壁152から形成されている。ハウジング15のコネクタ部151は、制御ユニット1と外部電源であるバッテリ9aとを接続する電源コネクタ19、およびセンサ類8と接続する信号コネクタ20を保持する。ハウジング15の周壁152は、円筒状で制御ユニット1の構成部品を覆って保護する。
【0031】
ハウジング15は、開口を下方に向けて、回転電機ケース25の円筒部251の開口に嵌め合わされ、ねじ(図示せず)等を用いて円筒部251に取り付けられる。ハウジング15のコネクタ部151の反出力側の端面には、電源コネクタ19、およびセンサ類8と接続する複数の信号コネクタ20が配置されている。
【0032】
電源コネクタ19および信号コネクタ20がハウジング15のコネクタ部151に一体に成形されている。また、コネクタ部151には、電源コネクタ19、信号コネクタ20およびフィルタ6aの配線類、信号コネクタ20の信号端子201、電源コネクタ19の電源端子191などがインサート成形されている。
【0033】
ハウジング15の内部には、ヒートシンク50、電流供給基板30a、制御基板40aが配置されている。ヒートシンク50は、回転電機2の軸方向の反出力側に配置され、軸方向の反出力側に延びる板状部502を有する。電流供給基板30aは、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503の側の一方の面に配置されている。制御基板40aは、電流供給基板30aと間隔を空けて平行に配置されている。
図3の場合は、制御基板40aは、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503の側の他方の面に設けられている。
ヒートシンク50は、アルミニウム、銅などの高熱伝導材料で作製されている。ヒートシンク50は、円盤状のベース部501と、ベース部501の中央部に直立する直方体の板状部502と、を備える。
【0034】
ヒートシンク50のベース部501が回転電機ケース25の円筒部251の反出力側の開口内に配置される。ベース部501は、円筒部251に取り付けられたハウジング15の周壁152とフレーム29との間に加圧挟持される。これにより、ヒートシンク50は、回転電機2に固定される。
【0035】
ヒートシンク50のベース部501は、円筒部251の内周壁面に接し、フレーム29の反出力側の端面に接する。ヒートシンク50の板状部502は、出力軸21の軸方向の延長線上に位置して、ハウジング15内に配置されている。
図3に示すように、板状部502は、長辺配置部503、および短辺配置部504を有する矩形断面を有している。
【0036】
<電流供給基板の配置>
図2、
図3に示すように、電流供給基板30aは矩形の板状であり、上辺301、下辺302、側辺303を有する。各辺には電源および信号を授受するための接続孔が設けられる。電流供給基板30aには、電流供給回路3aおよび電源リレー5aを構成する複数のスイッチング素子31Ua、32Ua、31Va、32Va、31Wa、32Wa(
図1にのみ記載)、平滑コンデンサ35、フィルタコイル36等が実装されている。そして、電流供給基板30aには、電流検出のシャント抵抗33Ua、33Va、33Wa(
図1にのみ記載)が、半田等で表面実装される。また、フィルタコイル36、平滑コンデンサ35も同様に表面実装される。
【0037】
電流供給基板30aは、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503に、電流供給基板30aの平面と出力軸21がほぼ平行となるように配置される。電流供給基板30aの上辺301に設けられた接続孔には、ハウジング15のコネクタ部151から引き出された信号端子201および電源端子191が接続される。
【0038】
電流供給基板30aの下辺302の接続孔には、電流供給端子37が接続される。回転電機2の巻線24と接続された相端子28と中継可能な電流供給端子37が接続される。電流供給端子37は、たとえば銅などの板金で構成されたターミナル部と、ターミナルを保持するための樹脂部で構成される。
【0039】
図3に示すように、電流供給端子37は電流供給基板30aから回転電機2側の径方向外側へ伸びており、回転電機2側の相端子28aU、28aV、28aWと接続する。相端子28aU、28aV、28aWと電流供給基板30aの電流供給端子37は、溶接等により接続される。
【0040】
<制御基板の配置>
制御基板40aには、CPU10a、駆動回路11a、入力回路12a、電源回路13aなどが実装されている(11a、12a、13aは
図1にのみ記載)。
図2、
図3に示すように、制御基板40aは矩形の板状であり、上辺401、下辺402、側辺403を有する。各辺には電源および信号を授受するための接続孔が設けられる。また制御基板40aは、回転電機2へ電力を供給する制御量を演算するCPU10aなどが、基板に表面実装される。
【0041】
制御基板40aは、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503に、ほぼ平行となるように配置される。電流供給基板30aが配置された板状部502の反対側に制御基板40aが配置される。電流供給基板30aと制御基板40aの間に、ヒートシンク50の板状部502が介在する配置となる。
【0042】
このように配置することで、回転電機2に電流を供給することで発熱する電流供給基板30aの温度を、ヒートシンク50による熱伝導で低下させることができる。さらに、ヒートシンク50の板状部502を挟んで、制御基板40aを配置することで、ノイズの伝搬を抑制することができる。
【0043】
スイッチング制御の実施によって引き起こされる電流供給回路3aで発生したノイズの、制御回路4aへの伝搬を抑制することができる。同一の基板上に電流供給回路3aと制御回路4aを構成すると、共通の電源パターン、共通の接地パターンを介して、スイッチング素子のオン、オフに伴うノイズが伝搬してしまうこととなる。しかし、制御基板40aと電流供給基板30aを分離することで、ノイズの伝搬を防ぐことができる。
【0044】
また、制御基板40aを、電流供給基板30aと間隔を空けて平行に配置しているので、ハウジング15内の空間を有効活用することができ、制御ユニット1の外径の小型化にも寄与することができる。さらに、制御基板40aを、電流供給基板30aと間隔を空けて配置することによって、間に空間が存在し、電流供給基板30aによるノイズ放射の影響を低減することもできる。
【0045】
特に
図3に示した実施の形態1に係るヒートシンク50、電流供給基板30a、制御基板40aの配置によれば、電流供給基板30aと制御基板40aの間に熱伝導性材料であるヒートシンク50の板状部502を介在させることで、電流供給基板30aの放射ノイズの制御基板40aへの伝搬を著しく抑制することが可能となる。
【0046】
<中継部>
電流供給基板30aの側辺303の接続孔には、ヒートシンク50の板状部502の短辺配置部504に配置された信号端子381が接続される。信号端子381は電流供給基板30aと制御基板40aとを接続する端子であって、回転電機2の軸方向に垂直に伸びてこれらを接続する。そして、信号端子381は、
図2に示すように複数が回転電機2の軸方向に並んで中継部38を構成する。
【0047】
このような構成をとることで、電流供給基板30aと制御基板40aとを適切な位置で接続することが可能となり、電流供給基板30aと制御基板40aの配線パターンを最適化できるので、電流供給基板30aと制御基板40aの配線効率を向上することができ、電流供給基板30aと制御基板40aの小型化、軽量化に寄与することができる。
【0048】
信号端子381は、電流供給端子37と同様、銅などの板金で構成されたターミナル部と、ターミナルを保持するための樹脂部で構成される。電流供給基板30aと制御基板40aの接続孔と接続される各端子は、例えば半田で接続されることで、電気回路を構成し、回転電機駆動制御に必要な信号の授受が行われる。
【0049】
<センサ基板>
図2に示すように、制御基板40aの上辺401の接続孔には、ハウジング15のコネクタ部151から引き出された信号端子201および電源端子191が接続される。制御基板40aの下辺402の接続孔には、後述する回転センサ17aが実装されたセンサ基板60から引き出された信号端子601が接続される。
【0050】
ヒートシンク50のベース部501の一部には、回転センサ17aを実装したセンサ基板60を配置するための凹部505が形成されている。センサ基板60に実装された回転センサ17aは、出力軸21の反出力側の端部に取り付けられたセンサロータ18に相対するように凹部505に配置されている。
【0051】
センサ基板60を、電流供給基板30aとは別に設けることによって、電流供給基板30aのノイズが回転センサ17aの信号に重畳されることを防止することができるので有利である。回転センサ17aの信号は、制御基板40aの制御回路4aに入力すればよいので、電流供給基板30aの電流供給回路3aと切り離すことができる。
【0052】
電流供給基板30aの下辺302の接続孔には、センサ基板60から引き出された信号端子601が接続される。制御基板40aの下辺402の接続孔には、センサ基板60から引き出された信号端子601が接続される。センサ基板60を介して電流供給基板30aと制御基板40aを接続することが可能となる。これによって、信号端子381および中継部38を用いることなく、電流供給基板30aと制御基板40aを接続することができるので、回転電機装置の小型化、軽量化、低価格化を進めることができる。
【0053】
2.実施の形態2
図4は、実施の形態2に係る回転電機装置100aの回路図である。実施の形態2に係る回転電機装置100aは、制御ユニットの各回路と、回転電機の巻線24について二重化され、冗長性が高められている点が実施の形態1と異なる。
【0054】
具体的には、制御ユニット1aは、電流供給回路3a、第二の電流供給回路3b、制御回路4a、第二の制御回路4bを有する。制御回路4aと第二の制御回路4bは、通信線で接続されており、互いの健全性を検証しながら運転を継続することができる。回転電機2aについても、二組の巻線24a、巻線24bを有し一方の巻線が断線または短絡した場合でも、他方の巻線を使用して縮退運転を実施することが可能となる。
【0055】
実施の形態1に係る
図1に対して
図4で追加された、第二の電流供給回路3b、第二の制御回路4bおよびその構成要素である、CPU10b、駆動回路11b、入力回路12b、電源回路13bなどが存在する。他に、第二の回転センサ17bなども存在する。いずれの部品も符号にbを記して区別している。それぞれの部品の機能は、実施の形態1に係る
図1の回路図で説明した符号にaを記した構成要素の内容と同様なので、具体的な説明は省略する。
【0056】
図5は、実施の形態2に係る回転電機装置100aの軸方向断面図である。
図6は、実施の形態2に係る回転電機装置100aの制御ユニット1aの周方向断面図である。制御ユニット1aを回転電機2aから分離しヒートシンク50のベース部501を取り除いて、センサ基板60側から見た図である。
図5、
図6によって、二重化した場合の制御ユニット1a、回転電機2aに関する、電流供給基板30と制御基板40の配置について説明する。
【0057】
図5、
図6に示した、電流供給基板30には、
図4に示した電流供給回路3aと第二の電流供給回路3bの二つの同一構成の回路が実装されている。
図5、
図6に示した、制御基板40には、
図4に示した制御回路4aと第二の制御回路4bの二つの同一構成の回路が実装されている。
【0058】
電流供給基板30は、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503に、電流供給基板30の平面と出力軸21がほぼ平行となるように配置される。制御基板40は、ヒートシンク50の板状部502の反対側の長辺配置部503に、ほぼ平行となるように配置される。電流供給基板30が配置された板状部502の反対側に制御基板40が配置される。電流供給基板30と制御基板40の間に、ヒートシンク50の板状部502が介在する配置となる。
【0059】
このように配置することで、回転電機2aに電流を供給することで発熱する電流供給基板30の温度を、ヒートシンク50による熱伝導で低下させることができる。さらに、ヒートシンク50の板状部502を挟んで、制御基板40を配置することで、ノイズの伝搬を抑制することができる。このように、二つの同種の回路を同一の基板に実装した場合であっても、ヒートシンク50の板状部502を挟んで電流供給基板30と制御基板40を配置することで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0060】
3.実施の形態3
図7は、実施の形態3に係る回転電機装置100bの制御ユニット1bの周方向断面図である(回転電機装置100bは不図示)。制御ユニット1bを回転電機2aから分離しヒートシンク50のベース部501を取り除いて、センサ基板60側から見た図である。実施の形態3に係る回転電機装置100bは、制御ユニット1bの制御ユニットの二重化された各回路がそれぞれ別の基板上に実装されている点が実施の形態2と異なる。回転電機は2aのままであり、回路図は
図2が適用できる。
【0061】
電流供給基板30aには、電流供給回路3aが実装されている。第二の電流供給基板30bには、第二の電流供給回路3bが実装されている。制御基板40aには、制御回路4aが実装されている。第二の制御基板40bには、第二の制御回路4bが実装されている。
【0062】
電流供給基板30aと第二の電流供給基板30bは、二組並べて配置されている。制御基板40aと第二の制御基板40bは、二組並べて配置されている。このように配置することで、二重化の利益を受けつつ、実施の形態2と同じく実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、二重化した各回路を別基板としているので、各回路間のノイズ伝搬の影響を免れることができる。さらに、各基板にて断線、短絡が発生した場合でも、その他の基板が影響を受けることを免れる場合があるので、故障耐性を向上することができる。
【0063】
同じ種類の基板を二組並べる方法として、平面上に並べるほかに、垂直に並べることもできる。積み重ねることで、専有面積を小さくして、回転電機装置100bの小型化、軽量化、低コスト化に寄与することができる。
【0064】
4.実施の形態4
図8は、実施の形態4に係る回転電機装置100cの軸方向断面図である。
図9は、実施の形態4に係る回転電機装置100cの制御ユニット1cの周方向断面図である。制御ユニット1cを回転電機2から分離しヒートシンク50のベース部501を取り除いて、センサ基板60側から見た図である。センサ基板60等の記載は省略している。
【0065】
実施の形態4に係る回転電機装置100cは、制御ユニット1cの制御基板40aの配置のみが実施の形態1と異なる。具体的には、ヒートシンク50の板状部502の電流供給基板30aと同じ側に制御基板40aを積層配置した点が実施の形態1と異なる。回路図は、
図1を適用できる。
【0066】
実施の形態4においては、電流供給基板30aと制御基板40aが、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503の一方に配置される。電流供給基板30aと制御基板40aの間の信号の授受は、実施の形態1と同様に中継部38を使用して実現する。電流供給基板30aの側辺303と制御基板40aの側辺403に設けられた接続孔と中継部38の信号端子381を半田等で接続する。
【0067】
電流供給基板30aと制御基板40aの間の中継部38、信号端子381は、短くなるので、コスト低減、軽量化を図ることができ、製品サイズの小型化、特に径方向の小型化が可能となる。また、実施の形態4に係る制御ユニット1cにおいては、ヒートシンク50の板状部502の片側に電流供給基板30aと制御基板40aが配置されるため、電流供給基板30aから見たヒートシンクの熱容量向上が可能となり、耐熱性が向上できる。
【0068】
熱損失が大きく発熱量が大きいのは、圧倒的に電流供給基板30aなので、電流供給基板30aをヒートシンク50の板状部502の片側に密着させ、電流供給基板30aの冷却を優先することができる。また、ヒートシンク50の板状部502への基板組付けが片側のみとなるため、組立コスト低減が可能となる。
【0069】
5.実施の形態5
図10は、実施の形態5に係る回転電機装置100dの軸方向断面図である。
図11は、実施の形態5に係る回転電機装置100dの制御ユニット1dの周方向断面図である。制御ユニット1dを回転電機2aから分離しヒートシンク50のベース部501を取り除いて、センサ基板60側から見た図である。センサ基板60等の記載は省略している。実施の形態5に係る回転電機装置100dは、制御ユニット1dの制御基板40の配置のみが実施の形態2と異なる。具体的には、ヒートシンク50の板状部502の電流供給基板30と同じ側に制御基板40を積層配置した点が実施の形態2と異なる。回路図は、
図4を適用できる。
【0070】
実施の形態5においては、電流供給基板30と制御基板40が、ヒートシンク50の板状部502の長辺配置部503の一方に配置される。電流供給基板30と制御基板40の間の信号の授受は、実施の形態2と同様に中継部38を使用して実現する。電流供給基板30の側辺303と制御基板40の側辺403に設けられた接続孔と中継部38の信号端子381を半田等で接続する。
【0071】
電流供給基板30と制御基板40の間の中継部38、信号端子381は、短くなるので、コスト低減、軽量化を図ることができ、製品サイズの小型化、特に径方向の小型化が可能となる。また、実施の形態5に係る制御ユニット1dにおいては、ヒートシンク50の板状部502の片側に電流供給基板30と制御基板40が配置されるため、電流供給基板30から見たヒートシンクの熱容量向上が可能となり、耐熱性が性向上できる。
【0072】
熱損失が大きく発熱量が大きいのは、圧倒的に電流供給基板30なので、電流供給基板30をヒートシンク50の板状部502の片側に密着させ、電流供給基板30の冷却を優先することができる。また、ヒートシンク50の板状部502への基板組付けが片側のみとなるため、組立コスト低減が可能となる。
【0073】
6.実施の形態6
図12は、実施の形態6に係る回転電機装置100eの軸方向断面図である。
図13は、実施の形態6に係る回転電機装置100eの制御ユニット1eの周方向断面図である。制御ユニット1eを回転電機2aから分離しヒートシンク50のベース部501を取り除いて、センサ基板60側から見た図である。センサ基板60等の記載は省略している。実施の形態6に係る回転電機装置100eは、制御ユニット1eの制御基板40a、第二の制御基板40bと、電流供給基板30a、第二の電流供給基板30bの配置のみが実施の形態3と異なる。
【0074】
具体的には、ヒートシンク50の板状部502の一方側に電流供給基板30aと制御基板40aの間隔を空けて平行に積層配置した点、ヒートシンク50の板状部502の他方側に第二の電流供給基板30bと第二の制御基板40bの間隔を空けて平行に積層配置した点が実施の形態3と異なる。回路図は、
図4を適用できる。
【0075】
電流供給基板30aと制御基板40aの間の中継部38a、信号端子381は、短くなる。また、第二の電流供給基板30bと第二の制御基板40bの間の中継部38b、信号端子381は、短くなる。そのため、コスト低減、軽量化を図ることができ、製品サイズの小型化、特に径方向の小型化が可能となる。また、実施の形態6に係る制御ユニット1eにおいては、ヒートシンク50の板状部502の両側に電流供給基板30a、第二の電流供給基板30bが配置されるため、電流供給基板30a、第二の電流供給基板30bから見たヒートシンクの熱容量向上が可能となり、耐熱性が性向上できる。制御基板40a、第二の制御基板40bの発熱量は、電流供給基板30a、第二の電流供給基板30bに比べて小さいので、ヒートシンクから離れていても、問題は大きくない。
【0076】
また、電流供給基板30aと制御基板40aの組み合わせと、第二の電流供給基板30bと第二の制御基板40bの組み合わせを、ヒートシンク50の板状部502の表裏に配置するので、物理的に外力を受けた場合でも、片方の組み合わせが生き残って、縮退運転を実施できる可能性が高くなる。
【0077】
7.実施の形態7
図14は、実施の形態7に係る電動パワーステアリング装置160の構成図である。
図14により、回転電機装置100を車両に搭載される電動パワーステアリング装置160に適用した例について説明する。
図14は電動パワーステアリング装置160の全体構成図であり、ラック式電動パワーステアリング装置の例である。
【0078】
運転者がハンドル161によって、車両のステアリング機構に操舵トルクを発生させると、トルクセンサ162は、その操舵トルクを検出して回転電機装置100に出力する。また速度センサ163は車両の走行速度を検出して回転電機装置100に出力する。回転電機装置100は、トルクセンサ162および速度センサ163からの入力に基づいて操舵トルクを補助する補助トルクを発生し車両の前輪164のステアリング機構に供給する。
【0079】
トルクセンサ162および速度センサ163は、
図1におけるセンサ類8の一部である。回転電機装置100は、トルクセンサ162および速度センサ163以外の入力に基づいて補助トルクを発生してもよい。電動パワーステアリング装置に適用する回転電機装置100の放熱性を確保し、製品サイズの大型化を抑制しつつ、電流供給回路から発生するノイズの影響を抑制可能とすることで性能が向上し、車両への搭載性が向上する。
図14では、回転電機装置100について示したが、回転電機装置100a、100b、100c、100d、100eについても適用できる。
【0080】
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
【符号の説明】
【0081】
1、1a、1b、1c、1d、1e 制御ユニット、2 回転電機、3a 電流供給回路、3b 第二の電流供給回路、4a 制御回路、4b 第二の制御回路、17a 回転センサ、17b 第二の回転センサ、30、30a 電流供給基板、30b 第二の電流供給基板、37 電流供給端子、38、38a、38b 中継部、381、601 信号端子、40、40a 制御基板、40b 第二の制御基板、50 ヒートシンク、502 板状部、503 長辺配置部、60 センサ基板、100、100a、100b、100c、100d、100e 回転電機装置、160 電動パワーステアリング装置