(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、ロボット装置、及び制御システム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20241213BHJP
G08G 1/005 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
G01C21/26 P
G08G1/005
(21)【出願番号】P 2024552024
(86)(22)【出願日】2023-03-20
(86)【国際出願番号】 JP2023010819
【審査請求日】2024-08-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100203677
【氏名又は名称】山口 力
(72)【発明者】
【氏名】氏家 純也
(72)【発明者】
【氏名】金 峰屹
(72)【発明者】
【氏名】虻川 雅浩
【審査官】上野 博史
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-154128(JP,A)
【文献】特開2017-182278(JP,A)
【文献】特開2020-149440(JP,A)
【文献】特開2023-032869(JP,A)
【文献】国際公開第2019/171917(WO,A1)
【文献】特開2022-155371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/26
G08G 1/005
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的対象者の位置を示す目的対象者位置情報、案内対象者の位置を示す案内対象者位置情報、地図情報、及び1以上のロボット装置の位置情報を取得する取得部と、
前記目的対象者位置情報、前記案内対象者位置情報、及び前記地図情報を用いて、前記案内対象者の位置から前記目的対象者の位置までの経路を算出する算出部と、
前記経路に基づいて、ロボット装置を配置する位置である配置位置を決定し、前記ロボット装置の位置情報と、前記配置位置とに基づいて、配置させるロボット装置を決定する決定部と、
決定されたロボット装置に、前記配置位置を示す情報、及び前記配置位置への移動指示を送信し、前記経路上に存在する人を別の場所に誘導するように、誘導指示の送信、又は前記配置位置で道を塞ぐように、閉塞指示の送信を、決定されたロボット装置に対して行う通信部と、
を
有し、
前記案内対象者は、前記経路上に存在する人と異なる人である、
情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記目的対象者位置情報、前記案内対象者位置情報、及び前記地図情報を用いて、前記案内対象者が通過する分岐点の数が少なくなるような経路を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記目的対象者位置情報、前記案内対象者位置情報、及び前記地図情報を用いて、可能な限り分岐点では前記案内対象者が直進するような経路を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記地図情報が示す各通路の混雑度を取得し、
前記算出部は、前記目的対象者位置情報、前記案内対象者位置情報、前記地図情報、及び前記各通路の混雑度を用いて、最も短い時間で、前記案内対象者が前記目的対象者の位置に到着する経路を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定部は、前記配置位置が分岐点である場合、前記経路と前記目的対象者位置情報に基づいて、前記経路上に存在する分岐点であり、かつ前記目的対象者の位置から予め定められた距離の位置に最も近い分岐点を、前記配置位置に決定する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
カメラと駆動部とを有するロボット装置であって、
地図情報を記憶する記憶部と、
案内対象者を特定可能な情報である特定情報、経路上に存在する配置位置を示す情報、前記配置位置への移動指示、及び誘導指示を受信する通信部と、
前記地図情報と、前記配置位置を示す情報とを用いて、前記ロボット装置を前記配置位置に移動させる制御部と、
前記カメラが撮像することにより得られた映像と前記特定情報とを用いて、前記案内対象者が前記配置位置に到着したか否かを判定する判定部と、
前記案内対象者が前記配置位置に到着していない場合、前記経路上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力する出力部と、
を
有し、
前記案内対象者は、前記経路上に存在する人と異なる人である、
ロボット装置。
【請求項7】
決定部をさらに有し、
前記通信部は、前記経路を示す情報を受信し、
前記決定部は、前記案内対象者の到来方向と、前記経路を示す情報とを用いて、前記案内対象者の進行方向を決定し、
前記出力部は、前記案内対象者が前記配置位置に到着した場合、前記進行方向を示す情報を出力する、
請求項6に記載のロボット装置。
【請求項8】
前記通信部は、前記案内対象者の人数を示す情報を受信し、
前記出力部は、前記案内対象者の人数を示す情報に基づいて、前記案内対象者が全員、前記配置位置に到着していない場合、前記進行方向を示す情報を出力し続ける、
請求項7に記載のロボット装置。
【請求項9】
第1の表示装置をさらに有し、
前記出力部は、前記経路上に存在しない店のコンテンツ、又は前記経路上で開催していない催事のコンテンツを前記第1の表示装置に出力する、
請求項7又は8に記載のロボット装置。
【請求項10】
第2の表示装置をさらに有し、
前記第1の表示装置は、前記案内対象者が前記配置位置を通過するまで、前記コンテンツを表示し、
前記出力部は、前記案内対象者が前記配置位置に到着した場合、前記進行方向を示す情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項9に記載のロボット装置。
【請求項11】
情報処理装置と、
カメラと、駆動部と、地図情報を記憶する記憶部とを有するロボット装置と、
を含み、
前記情報処理装置は、
目的対象者の位置を示す目的対象者位置情報、案内対象者の位置を示す案内対象者位置情報、地図情報、及び1以上のロボット装置の位置情報を取得し、前記目的対象者位置情報、前記案内対象者位置情報、及び前記地図情報を用いて、前記案内対象者の位置から前記目的対象者の位置までの経路を算出し、前記経路に基づいて、ロボット装置を配置する位置である配置位置を決定し、
前記ロボット装置の位置情報と、前記配置位置とに基づいて、配置させるロボット装置を決定し、
決定されたロボット装置に、前記案内対象者を特定可能な情報である特定情報、前記配置位置を示す情報、及び前記配置位置への移動指示を送信し、前記経路上に存在する人を別の場所に誘導するように、誘導指示を、決定されたロボット装置に送信し、
前記ロボット装置は、
決定されたロボット装置であり、
前記ロボット装置は、
前記特定情報、前記配置位置を示す情報、前記移動指示、及び前記誘導指示を受信し、
前記地図情報と、前記配置位置を示す情報とを用いて、前記配置位置に移動し、
前記カメラが撮像することにより得られた映像と前記特定情報とを用いて、前記案内対象者が前記配置位置に到着したか否かを判定し、
前記案内対象者が前記配置位置に到着していない場合、前記経路上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力
し、
前記案内対象者は、前記経路上に存在する人と異なる人である、
制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、ロボット装置、及び制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商業施設などには、多くの人が存在する。そのため、人が目的地に到着することが困難な場合がある。そこで、案内ロボットが提案されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、傷病人などのような人(以下、目的対象者)が、商業施設などに現れる場合がある。上記したように、商業施設などには、多くの人が存在する。そのため、救急隊員などのような人が、目的対象者の位置に到着するのに時間がかかる。
【0005】
本開示の目的は、到着時間を短くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る情報処理装置が提供される。情報処理装置は、目的対象者の位置を示す目的対象者位置情報、案内対象者の位置を示す案内対象者位置情報、地図情報、及び1以上のロボット装置の位置情報を取得する取得部と、前記目的対象者位置情報、前記案内対象者位置情報、及び前記地図情報を用いて、前記案内対象者の位置から前記目的対象者の位置までの経路を算出する算出部と、前記経路に基づいて、ロボット装置を配置する位置である配置位置を決定し、前記ロボット装置の位置情報と、前記配置位置とに基づいて、配置させるロボット装置を決定する決定部と、決定されたロボット装置に、前記配置位置を示す情報、及び前記配置位置への移動指示を送信し、前記経路上に存在する人を別の場所に誘導するように、誘導指示の送信、又は前記配置位置で道を塞ぐように、閉塞指示の送信を、決定されたロボット装置に対して行う通信部と、を有する。前記案内対象者は、前記経路上に存在する人と異なる人である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、到着時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1の制御システムを示す図である。
【
図2】実施の形態1の情報処理装置が有するハードウェアを示す図である。
【
図3】実施の形態1のロボット装置が有するハードウェアを示す図である。
【
図4】実施の形態1の制御システムの機能を示すブロック図である。
【
図5】実施の形態1の情報処理装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【
図6】実施の形態1のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【
図7】実施の形態1の制御システムで実行される処理の具体例を示す図である。
【
図8】実施の形態3の情報処理装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【
図9】実施の形態3のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【
図10】(A),(B)は、実施の形態3のロボット装置の動作の具体例を示す図である。
【
図11】実施の形態4のロボット装置が有するハードウェアを示す図である。
【
図12】実施の形態4のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【
図13】実施の形態6の制御システムを示す図である。
【
図14】実施の形態8の情報処理装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【
図15】実施の形態8のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本開示の範囲内で種々の変更が可能である。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の制御システムを示す図である。制御システムは、情報処理装置100とロボット装置200a,200b,200cとを含む。情報処理装置100とロボット装置200a,200b,200cとは、ネットワークを介して通信する。
【0011】
例えば、ロボット装置200a,200b,200cは、商業施設に存在する。以下の説明では、ロボット装置200a,200b,200cは、商業施設に存在するものとする。ロボット装置200a,200b,200cは、商業施設を巡回することができる。そして、ロボット装置200a,200b,200cは、傷病人、迷子、不審者などを検出することができる。ここで、傷病人、迷子、不審者などを目的対象者と呼ぶ。また、ロボット装置200a,200b,200cの総称は、ロボット装置200と呼ぶ。
【0012】
制御システムでは、案内対象者が目的対象者の位置に短い時間で到着するように、制御が行われる。なお、例えば、案内対象者は、救急隊員、保護者、警備員などである。以下、詳細に制御を説明する。
【0013】
また、
図1は、3つのロボット装置を示している。ロボット装置の数は、3つに限らない。例えば、ロボット装置の数は、1つでもよい。また、例えば、ロボット装置の数は、4つ以上でもよい。すなわち、ロボット装置の数は、1以上である。
【0014】
まず、情報処理装置100が有するハードウェアを説明する。
図2は、実施の形態1の情報処理装置が有するハードウェアを示す図である。情報処理装置100は、プロセッサ101、揮発性記憶装置102、及び不揮発性記憶装置103を有する。
【0015】
プロセッサ101は、情報処理装置100全体を制御する。例えば、プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などである。プロセッサ101は、マルチプロセッサでもよい。また、情報処理装置100は、処理回路を有してもよい。
【0016】
揮発性記憶装置102は、情報処理装置100の主記憶装置である。例えば、揮発性記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)である。不揮発性記憶装置103は、情報処理装置100の補助記憶装置である。例えば、不揮発性記憶装置103は、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)である。
【0017】
次に、ロボット装置200が有するハードウェアを説明する。
図3は、実施の形態1のロボット装置が有するハードウェアを示す図である。ロボット装置200は、プロセッサ201、揮発性記憶装置202、不揮発性記憶装置203、駆動部204、カメラ205、表示装置206、及びスピーカ207を有する。
【0018】
プロセッサ201は、ロボット装置200全体を制御する。例えば、プロセッサ201は、CPU、FPGAなどである。プロセッサ201は、マルチプロセッサでもよい。また、ロボット装置200は、処理回路を有してもよい。
【0019】
揮発性記憶装置202は、ロボット装置200の主記憶装置である。例えば、揮発性記憶装置202は、RAMである。不揮発性記憶装置203は、ロボット装置200の補助記憶装置である。例えば、不揮発性記憶装置203は、HDD又はSSDである。
【0020】
駆動部204は、ロボット装置200を駆動する。カメラ205は、撮像装置である。例えば、表示装置206は、コンテンツを表示する。スピーカ207は、音を出力する。
【0021】
次に、制御システムの機能を説明する。
図4は、実施の形態1の制御システムの機能を示すブロック図である。情報処理装置100は、記憶部110、取得部120、算出部130、決定部140、及び通信部150を有する。
【0022】
記憶部110は、揮発性記憶装置102又は不揮発性記憶装置103に確保した記憶領域として実現してもよい。
取得部120、算出部130、決定部140、及び通信部150の一部又は全部は、処理回路によって実現してもよい。また、取得部120、算出部130、決定部140、及び通信部150の一部又は全部は、プロセッサ101が実行するプログラムのモジュールとして実現してもよい。
【0023】
記憶部110は、様々な情報を記憶する。例えば、記憶部110は、地図情報を記憶する。例えば、ロボット装置200が商業施設に存在する場合、地図情報は、商業施設の地図である。
取得部120、算出部130、決定部140、及び通信部150の機能は、後で説明する。
【0024】
ロボット装置200は、記憶部210、通信部220、制御部230、判定部240、出力部250、及び決定部260を有する。
【0025】
記憶部210は、揮発性記憶装置202又は不揮発性記憶装置203に確保した記憶領域として実現してもよい。
通信部220、制御部230、判定部240、出力部250、及び決定部260の一部又は全部は、処理回路によって実現してもよい。また、通信部220、制御部230、判定部240、出力部250、及び決定部260の一部又は全部は、プロセッサ201が実行するプログラムのモジュールとして実現してもよい。
【0026】
記憶部210は、様々な情報を記憶する。例えば、記憶部210は、地図情報を記憶する。ロボット装置200が商業施設に存在する場合、地図情報は、商業施設の地図である。
通信部220は、定期的に、ロボット装置200の位置を情報処理装置100に送信する。ロボット装置200の位置は、記憶部110に格納される。また、通信部220は、ロボット装置200の位置を外部装置に送信してもよい。なお、例えば、外部装置は、クラウドサーバである。また、外部装置の図は、省略されている。
制御部230、判定部240、出力部250、及び決定部260の機能は、後で説明する。
【0027】
次に、制御システムで実行される処理を、フローチャートを用いて説明する。まず、情報処理装置100が実行する処理を説明する。
図5は、実施の形態1の情報処理装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS11)取得部120は、目的対象者の位置を示す目的対象者位置情報を取得する。例えば、取得部120は、巡回しているロボット装置200から目的対象者位置情報を取得する。また、例えば、取得部120は、商業施設に設置されている監視カメラから目的対象者位置情報を取得する。また、例えば、取得部120は、人の入力操作により得られた目的対象者位置情報を取得する。
【0028】
(ステップS12)取得部120は、案内対象者の位置を示す案内対象者位置情報を取得する。例えば、取得部120は、案内対象者位置情報を記憶部110又は外部装置から取得する。また、例えば、取得部120は、人の入力操作により得られた案内対象者位置情報を取得する。
【0029】
(ステップS13)取得部120は、案内対象者を特定可能な情報である特定情報を取得する。例えば、取得部120は、特定情報を記憶部110又は外部装置から取得する。また、例えば、取得部120は、人の入力操作により得られた特定情報を取得する。
なお、例えば、特定情報は、案内対象者の顔画像である。また、例えば、特定情報は、案内対象者が有する端末装置である。
【0030】
(ステップS14)取得部120は、地図情報を記憶部110又は外部装置から取得する。
(ステップS15)算出部130は、目的対象者位置情報、案内対象者位置情報、及び地図情報を用いて、案内対象者の位置から目的対象者の位置までの経路を算出する。
(ステップS16)取得部120は、ロボット装置200の位置情報を記憶部110又は外部装置から取得する。
【0031】
(ステップS17)決定部140は、経路に基づいて、ロボット装置200を配置する位置である配置位置を決定する。例えば、経路が直進である場合、配置位置は、経路の真ん中である。また、例えば、配置位置は、経路の付近である。また、例えば、1以上の分岐点が経路に存在する場合、配置位置は、分岐点である。以下の説明では、配置位置は、分岐点であるものとする。
【0032】
(ステップS18)決定部140は、ロボット装置200の位置情報と、配置位置とに基づいて、配置させるロボット装置200を決定する。例えば、決定部140は、配置位置に最も近い位置に存在するロボット装置200を、配置させるロボット装置200に決定する。
【0033】
(ステップS19)通信部150は、決定されたロボット装置200に、特定情報、経路を示す情報、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を送信する。これにより、決定されたロボット装置200は、配置位置に移動することができる。
また、通信部150は、経路上に存在する人を別の場所に誘導するように、誘導指示を、決定されたロボット装置200に送信する。
【0034】
また、通信部150は、案内対象者が有する端末装置に、目的対象者の位置への移動を示す情報を送信してもよい。これにより、案内対象者は、目的対象者の位置に向かうことを決定する。また、案内所に存在する人が、案内対象者(例えば、保護者)に口頭で、目的対象者(例えば、迷子)の位置への移動を伝えてもよい。
【0035】
次に、ロボット装置200が実行する処理を説明する。
図6は、実施の形態1のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS21)通信部220は、特定情報、経路を示す情報、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を受信する。また、通信部220は、誘導指示を受信する。
(ステップS22)制御部230は、地図情報と、配置位置を示す情報とを用いて、ロボット装置200を配置位置に移動させる。これにより、ロボット装置200は、駆動部204の動作により、配置位置に移動する。
【0036】
(ステップS23)判定部240は、カメラ205が撮像することにより得られた映像と特定情報とを用いて、案内対象者が配置位置に到着したか否かを判定する。例えば、特定情報が顔画像である場合、判定部240は、映像と顔画像とを用いて、案内対象者が配置位置に到着したか否かを判定する。
案内対象者が配置位置に到着していない場合、処理は、ステップS24に進む。案内対象者が配置位置に到着した場合、処理は、ステップS25に進む。
【0037】
(ステップS24)出力部250は、経路上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力する。例えば、出力部250は、“人が通過するので、移動してください。”という画像を表示装置206に出力する。また、例えば、出力部250は、“人が通過するので、移動してください。”という音情報をスピーカ207に出力する。これにより、経路上に存在する人は、別の場所に移動する。そして、処理は、ステップS23に進む。
また、出力部250は、経路を示す情報とロボット装置200の位置情報とに基づいて、情報を出力する方向を決定した後、情報を出力してもよい。
【0038】
(ステップS25)決定部260は、案内対象者の到来方向と、経路を示す情報とを用いて、案内対象者の進行方向を決定する。
(ステップS26)出力部250は、進行方向を示す情報を出力する。例えば、出力部250は、進行方向を示す情報を表示装置206に出力する。なお、例えば、進行方向を示す情報は、矢印、文字情報、又はアニメーションである。また、出力部250は、進行方向を示す情報を、音情報としてスピーカ207に出力してもよい。
このように、進行方向を示す情報が出力されることにより、案内対象者は、進行方向を認識することができる。
【0039】
(ステップS27)出力部250は、通常のコンテンツを表示装置206に出力する。なお、ステップS27は、案内対象者が配置位置を通過した後の処理である。
【0040】
また、ステップS25は、案内対象者が配置位置に到着する少し前に、実行されてもよい。
【0041】
次に、制御システムで実行される処理を、具体例を用いて説明する。
図7は、実施の形態1の制御システムで実行される処理の具体例を示す図である。
図7は、商業施設のフロア10を示している。フロア10には、多くの人が存在する。また、
図7は、目的対象者11、案内対象者12、及びロボット装置200a~200eを示している。
【0042】
情報処理装置100は、経路13を算出する。情報処理装置100は、経路13に基づいて、配置位置14a~14dを決定する。情報処理装置100は、ロボット装置200a~200eの位置情報と、配置位置14a~14dとに基づいて、配置させるロボット装置200a~200dを決定する。情報処理装置100は、特定情報、経路13を示す情報、配置位置14aを示す情報、配置位置14aへの移動指示、及び誘導指示をロボット装置200aに送信する。情報処理装置100は、特定情報、経路13を示す情報、配置位置14bを示す情報、配置位置14bへの移動指示、及び誘導指示をロボット装置200bに送信する。情報処理装置100は、特定情報、経路13を示す情報、配置位置14cを示す情報、配置位置14cへの移動指示、及び誘導指示をロボット装置200cに送信する。情報処理装置100は、特定情報、経路13を示す情報、配置位置14dを示す情報、配置位置14dへの移動指示、及び誘導指示をロボット装置200dに送信する。
【0043】
ロボット装置200aは、情報処理装置100から移動指示などを受信した場合、配置位置14aに移動する。ロボット装置200aは、経路13上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力する。これにより、配置位置14aの周辺に存在する人は、別の場所に移動する。
【0044】
ロボット装置200bは、情報処理装置100から移動指示などを受信した場合、配置位置14bに移動する。ロボット装置200bは、経路13上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力する。これにより、配置位置14bの周辺に存在する人は、別の場所に移動する。
【0045】
ロボット装置200cは、情報処理装置100から移動指示などを受信した場合、配置位置14cに移動する。ロボット装置200cは、経路13上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力する。これにより、配置位置14cの周辺に存在する人は、別の場所に移動する。
【0046】
ロボット装置200dは、情報処理装置100から移動指示などを受信した場合、配置位置14dに移動する。ロボット装置200dは、経路13上に存在する人を別の場所に誘導するための情報を出力する。これにより、配置位置14dの周辺に存在する人は、別の場所に移動する。
【0047】
このように、ロボット装置200a~200dの出力処理により、経路13上に存在する、多くの人は、別の場所に移動する。そのため、経路13上における、人の数は、少なくなる。そのため、案内対象者12は、目的対象者11の位置に短い時間で到着できる。
【0048】
実施の形態1によれば、情報処理装置100は、ロボット装置200a~200dに誘導指示を行うことで、案内対象者12の到着時間を短くすることができる。また、ロボット装置200は、出力処理を行うことで、案内対象者12の到着時間を短くすることができる。
【0049】
実施の形態2.
次に、実施の形態2を説明する。実施の形態2では、実施の形態1と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態2では、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。
例えば、実施の形態1では、ロボット装置200は、経路上に存在する人を別の場所に誘導するための情報として、“人が通過するので、移動してください。”という画像を表示装置206に出力する場合を説明した。
【0050】
実施の形態2では、出力部250は、経路上に存在する人を別の場所に誘導するための情報として、経路上に存在しない店のコンテンツ、又は経路上で開催していない催事のコンテンツを表示装置206に出力する。なお、これらのコンテンツは、記憶部210に格納されている。また、記憶部210は、経路上に存在しない店の位置、又は経路上で開催していない催事場の位置を記憶する。さらに、経路上に存在しない店は、ロボット装置200が存在する商業施設内の店である。経路上で開催していない催事は、ロボット装置200が存在する商業施設で開催中又は開催予定の催事である。
出力部250は、記憶部210に格納されている位置情報に基づいて、出力されるコンテンツを決定してもよい。
【0051】
経路上に存在する人は、コンテンツを見ることで、別の場所に移動する。これにより、経路上における、人の数は、少なくなる。そのため、案内対象者は、目的対象者の位置に短い時間で到着できる。
【0052】
実施の形態2によれば、ロボット装置200は、案内対象者の到着時間を短くすることができる。
【0053】
実施の形態3.
次に、実施の形態3を説明する。実施の形態3では、実施の形態1と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態3では、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。
【0054】
次に、実施の形態3における情報処理装置100が実行する処理を、フローチャートを用いて説明する。
図8は、実施の形態3の情報処理装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
図8の処理は、ステップS19aが実行される点が
図5の処理と異なる。そのため、
図8では、ステップS19aを説明する。そして、ステップS19a以外の処理の説明は、省略する。また、実施の形態3では、ロボット装置200の配置位置は、分岐点でなくてもよい。
【0055】
(ステップS19a)通信部150は、決定されたロボット装置200に、特定情報、経路を示す情報、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を送信する。
また、通信部150は、配置位置で道を塞ぐように、閉塞指示を、決定されたロボット装置200に送信する。
【0056】
図9は、実施の形態3のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
図9の処理は、ステップS21a,22a,24aが実行され、ステップS24~26が実行されない点が
図6の処理と異なる。そのため、
図9では、ステップS21a,22a,24aを説明する。そして、ステップS21a,22a,24a以外の処理の説明は、省略する。
【0057】
(ステップS21a)通信部220は、特定情報、経路を示す情報、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を受信する。また、通信部220は、閉塞指示を受信する。
(ステップS22a)制御部230は、ロボット装置200が配置位置に到着した場合、道を塞ぐように、ロボット装置200を制御する。これにより、ロボット装置200は、駆動部204の動作により、道を塞ぐ。なお、ロボット装置200は、道を塞ぐ前に、道に存在する人に対して、道を塞ぐことを伝えることが望ましい。
(ステップS24a)制御部230は、ロボット装置200が道を塞いでいる状態を解除する。
【0058】
次に、ロボット装置200の動作の具体例を示す。
図10(A),(B)は、実施の形態3のロボット装置の動作の具体例を示す図である。
図10(A)は、道21を示している。ロボット装置200a,200bは、配置位置に到着した場合、道を塞ぐ。
図10(A)は、ロボット装置200a,200bが道を塞いでいる状態を示している。ロボット装置200a,200bが道を塞ぐことで、ロボット装置200aとロボット装置200bとの間には、人がいなくなる。ロボット装置200a,200bは、案内対象者22が到着した場合、道を塞いでいる状態を解除する。このように、ロボット装置200a,200bが動作することで、案内対象者22は、目的対象者の位置に短い時間で到着できる。
【0059】
実施の形態3によれば、情報処理装置100は、閉塞指示をロボット装置200a,200bに行うことで、案内対象者22の到着時間を短くすることができる。また、ロボット装置200a,200bは、配置位置で道を塞ぐことで、案内対象者22の到着時間を短くすることができる。
また、実施の形態3におけるロボット装置200は、決定部260を有していなくてもよい。
【0060】
また、制御システムでは、次の処理が実行されてもよい。
図10(B)は、幅の広い道23を示している。1台で道を塞ぐことができない場合、情報処理装置100は、複数のロボット装置で道を塞ぐようにしてもよい。例えば、決定部140は、経路の道幅と、ロボット装置200の幅とに基づいて、1台で道を塞ぐことができるか否かを判定する。1台で道を塞ぐことができない場合、決定部140は、複数のロボット装置で道を塞ぐように、配置位置を決定する。例えば、決定部140は、ロボット装置200a,200cで道を塞ぐように、ロボット装置200a,200cの配置位置を決定する。決定部140は、ロボット装置200b,200dで道を塞ぐように、ロボット装置200b,200dの配置位置を決定する。なお、経路の道幅は、地図情報から特定される。また、ロボット装置200の幅の情報は、記憶部110又は外部装置に格納されている。ロボット装置200の幅の情報は、取得部120により取得される。
【0061】
図10(B)は、ロボット装置200a~200dが道を塞いでいる状態を示している。ロボット装置200a~200dは、案内対象者22が到着した場合、道を塞いでいる状態を解除する。
【0062】
実施の形態4.
次に、実施の形態4を説明する。実施の形態4では、実施の形態1,2と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態4では、実施の形態1,2と共通する事項の説明を省略する。
【0063】
まず、ロボット装置200が有するハードウェアを説明する。
図11は、実施の形態4のロボット装置が有するハードウェアを示す図である。ロボット装置200は、さらに、表示装置206aを有する。表示装置206aは、コンテンツを表示する。
【0064】
次に、ロボット装置200が実行する処理を、フローチャートを用いて、説明する。
図12は、実施の形態4のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
図12の処理は、ステップS24b,27bが実行される点が
図6の処理と異なる。そのため、
図12では、ステップS24b,27bを説明する。そして、ステップS24b,27b以外の処理の説明は、省略する。
【0065】
(ステップS24b)出力部250は、経路上に存在する人を別の場所に誘導するための情報として、経路上に存在しない店のコンテンツ、又は経路上で開催していない催事のコンテンツを表示装置206aに出力する。すなわち、出力部250は、実施の形態2のように、コンテンツを表示装置206aに出力する。
(ステップS27b)出力部250は、通常のコンテンツを表示装置206,206aに出力する。
【0066】
このように、ロボット装置200は、案内対象者が配置位置を通過するまで、コンテンツを表示装置206aに表示し続ける。ロボット装置200は、案内対象者が配置位置に到着した場合、進行方向を示す情報を表示装置206に表示する。ここで、表示装置206aは、第1の表示装置とも言う。表示装置206は、第2の表示装置とも言う。
【0067】
表示装置206と表示装置206aとが、異なる情報を表示することで、配置位置付近に存在する人(つまり、商業施設の利用者)は、表示装置206の表示に対する関心を弱める。表示装置が1台である場合、表示装置206が進行方向を表示することで、利用者が進行方向に関心を示す可能性が高くなる。そして、利用者が進行方向に移動することで、利用者が案内対象者の移動を妨げる可能性がある。そこで、表示装置206aがコンテンツを表示することで、ロボット装置200は、表示装置206aの表示に利用者を注視させる。これにより、ロボット装置200は、表示装置206の表示に対する、利用者の関心を弱めることができる。よって、ロボット装置200は、表示装置206と表示装置206aとが異なる情報を表示することで、利用者が案内対象者の移動を妨げることを防止できる。
【0068】
実施の形態5.
次に、実施の形態5を説明する。実施の形態5では、実施の形態1と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態5では、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。
【0069】
実施の形態5では、経路の算出について説明する。算出部130は、目的対象者位置情報、案内対象者位置情報、及び地図情報を用いて、案内対象者が通過する分岐点の数が少なくなるような経路を算出する。
【0070】
実施の形態5によれば、情報処理装置100が、案内対象者が通過する分岐点の数が少なくなるような経路を算出することで、案内対象者は、短い時間で目的対象者の位置に到着することができる。
【0071】
また、算出部130は、目的対象者位置情報、案内対象者位置情報、及び地図情報を用いて、可能な限り分岐点では案内対象者が直進するような経路を算出してもよい。当該経路が算出された場合、出力部250は、進行方向を示す情報を出力すると共に、次のロボット装置が存在する地点まで直進であることを示す情報を出力してもよい。情報処理装置100が、可能な限り分岐点では案内対象者が直進するような経路を算出することで、案内対象者は、短い時間で目的対象者の位置に到着することができる。
【0072】
実施の形態6.
次に、実施の形態6を説明する。実施の形態6では、実施の形態1と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態6では、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。
【0073】
図13は、実施の形態6の制御システムを示す図である。制御システムは、さらに、混雑度算出装置300を含んでもよい。情報処理装置100と混雑度算出装置300とは、ネットワークを介して通信する。
【0074】
混雑度算出装置300は、地図情報が示す各通路の混雑度を算出する。例えば、混雑度算出装置300は、監視カメラから受信した画像を用いて、各通路の混雑度を算出する。
【0075】
取得部120は、各通路の混雑度を混雑度算出装置300から取得する。算出部130は、目的対象者位置情報、案内対象者位置情報、地図情報、及び各通路の混雑度を用いて、最も短い時間で、案内対象者が目的対象者の位置に到着する経路を算出する。
【0076】
実施の形態6によれば、混雑度が考慮されて、経路が算出されることで、案内対象者は、短い時間で目的対象者の位置に到着することができる。
【0077】
上記では、混雑度算出装置300が各通路の混雑度を算出する場合を説明した。算出部130は、各通路の混雑度を算出してもよい。例えば、算出部130は、監視カメラから受信した画像を用いて、各通路の混雑度を算出する。算出部130が各通路の混雑度を算出する場合、取得部120は、各通路の混雑度を算出部130から取得する。
【0078】
実施の形態7.
次に、実施の形態7を説明する。実施の形態7では、実施の形態1と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態7では、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。
【0079】
実施の形態7では、配置位置の決定について説明する。決定部140は、経路に基づいて、ロボット装置200を配置する位置である配置位置を決定する。さらに、ロボット装置200の配置位置が分岐点である場合、決定部140は、経路と目的対象者位置情報に基づいて、経路上に存在する分岐点であり、かつ目的対象者の位置から予め定められた距離の位置に最も近い分岐点を、配置位置に決定する。なお、例えば、当該距離は、10mである。ここで、決定された配置位置は、決定配置位置と呼ぶ。
【0080】
ロボット装置200は、決定配置位置に移動する。ロボット装置200は、当該決定配置位置で、誘導情報を出力する。これにより、情報処理装置100及びロボット装置200は、商業施設の利用者が、目的対象者が存在するエリアに流入することを防ぐことができる。
【0081】
実施の形態8.
次に、実施の形態8を説明する。実施の形態8では、実施の形態1と相違する事項を主に説明する。そして、実施の形態8では、実施の形態1と共通する事項の説明を省略する。
【0082】
実施の形態8における情報処理装置100が実行する処理を、フローチャートを用いて説明する。
図14は、実施の形態8の情報処理装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
図14の処理は、ステップS13c,19cが実行される点が
図5の処理と異なる。そのため、
図14では、ステップS13c,19cを説明する。そして、ステップS13c,19c以外の処理の説明は、省略する。
【0083】
(ステップS13c)取得部120は、特定情報を取得する。ここで、特定情報は、案内対象者のグループを特定可能な情報でもよい。例えば、特定情報は、服装である。例えば、服装は、救急隊員の服装、又は警備員の服装である。
取得部120は、案内対象者の人数を記憶部110又は外部装置から取得する。
【0084】
(ステップS19c)通信部150は、決定されたロボット装置200に、特定情報、案内対象者の人数を示す情報、経路を示す情報、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を送信する。
また、通信部150は、経路上に存在する人を別の場所に誘導するように、誘導指示を、決定されたロボット装置200に送信する。
【0085】
次に、ロボット装置200が実行する処理を、フローチャートを用いて説明する。
図15は、実施の形態8のロボット装置が実行する処理の例を示すフローチャートである。
図15の処理は、ステップS21c,26cが実行される点が
図6の処理と異なる。そのため、
図15では、ステップS21c,26cを説明する。そして、ステップS21c,26c以外の処理の説明は、省略する。なお、ステップS23では、判定部240は、特定情報が示す案内対象者の服装に基づいて、案内対象者が配置位置に到着したか否かを判定してもよい。
【0086】
(ステップS21c)通信部220は、特定情報、案内対象者の人数を示す情報、経路を示す情報、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を受信する。また、通信部220は、誘導指示を受信する。
【0087】
(ステップS26c)出力部250は、案内対象者の人数を示す情報に基づいて、案内対象者が全員、配置位置に到着したか否かを判定する。案内対象者が全員、配置位置に到着した場合、処理は、ステップS27に進む。案内対象者が全員、配置位置に到着していない場合、出力部250は、進行方向を示す情報を出力し続ける。
【0088】
実施の形態8によれば、複数の案内対象者が存在する場合、ロボット装置200は、案内対象者が全員、配置位置に到着するまで、進行方向を示す情報を出力し続ける。これにより、複数の案内対象者は、道に迷わなくて済む。
【0089】
以上に説明した各実施の形態における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0090】
10 フロア、 11 目的対象者、 12 案内対象者、 13 経路、 14a~14d 配置位置、 21 道、 22 案内対象者、 23 道、 100 情報処理装置、 101 プロセッサ、 102 揮発性記憶装置、 103 不揮発性記憶装置、 110 記憶部、 120 取得部、 130 算出部、 140 決定部、 150 通信部、 200 ロボット装置、 200a~200e ロボット装置、 201 プロセッサ、 202 揮発性記憶装置、 203 不揮発性記憶装置、 204 駆動部、 205 カメラ、 206,206a 表示装置、 207 スピーカ、 210 記憶部、 220 通信部、 230 制御部、 240 判定部、 250 出力部、 260 決定部、 300 混雑度算出装置。
【要約】
情報処理装置(100)は、目的対象者位置情報、案内対象者位置情報、地図情報、及び1以上のロボット装置(200)の位置情報を取得する取得部(120)と、目的対象者位置情報、案内対象者位置情報、及び地図情報を用いて、案内対象者の位置から目的対象者の位置までの経路を算出する算出部(130)と、経路に基づいて、配置位置を決定し、ロボット装置(200)の位置情報と、配置位置とに基づいて、配置させるロボット装置(200)を決定する決定部(140)と、決定されたロボット装置(200)に、配置位置を示す情報、及び配置位置への移動指示を送信し、誘導指示の送信、又は閉塞指示の送信を、決定されたロボット装置(200)に対して行う通信部(150)と、を有する。