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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/18 20060101AFI20241216BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20241216BHJP
【FI】
G03G21/18 142
G03G21/16 119
G03G21/16 161
G03G21/16 171
G03G21/18 157
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020102029
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021196458
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 哲司
(72)【発明者】
【氏名】山本 大輔
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-113170(JP,A)
【文献】特開平05-303242(JP,A)
【文献】特開2004-125954(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0170875(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 13/00
G03G 15/00
G03G 21/16-21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被位置決め部を有するカートリッジと、
前記カートリッジが装着方向に装着できるように構成された装置本体であって、前記カートリッジの装着が完了した時に前記カートリッジの前記被位置決め部と係合する位置決め部であって前記装着方向に直交する方向の前記カートリッジの位置がきまるように構成された位置決め部を有する装置本体と、
を有する画像形成装置において、
前記装置本体は、前記位置決め部よりも前記装着方向の上流側に設けられた規制部を有し、
前記カートリッジは、前記被位置決め部よりも前記装着方向の上流側に設けられた被規制部を有し、
前記カートリッジの前記被位置決め部は、前記装置本体の前記位置決め部と係合する前に前記装置本体の前記規制部と係合し、前記被位置決め部が前記規制部と係合することによって前記カートリッジの前記直交する方向の移動が規制され、
前記カートリッジの前記被規制部は、前記被位置決め部が前記装置本体の前記位置決め部と係合する前に前記規制部と係合し前記カートリッジの前記直交する方向の移動が規制されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記カートリッジの前記装置本体に対する装着が完了した時は、前記カートリッジの前記被位置決め部及び前記被規制部はいずれも前記規制部と係合していないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記装置本体は、前記カートリッジの前記装置本体への装着を規制する規制位置と、前記カートリッジの前記装置本体への装着を許容する許容位置と、の間を移動可能に構成され、被当接部を有する移動部材を備え、
前記カートリッジは、前記装置本体に装着される時に前記被当接部に当接することによって、前記移動部材を前記規制位置から前記許容位置へ移動させるように構成された当接部を有し、
前記カートリッジの前記被規制部は、前記カートリッジの前記当接部が前記移動部材の前記被当接部に当接する時に前記装置本体の前記規制部と係合していることを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記移動部材と前記規制部は、前記直交する方向において、前記装置本体の端部に設けられ、
前記カートリッジの前記被規制部は、前記直交する方向において、前記装置本体の前記端部と同じ側の前記カートリッジの端部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カートリッジは、トナーを担持するローラと、前記ローラを回転させるための駆動力を受ける駆動力受け部材と、を有し、
前記装置本体は、前記カートリッジの前記駆動力受け部材に駆動力を伝達するために前記駆動力受け部材と係合するように構成された駆動力伝達部材であって、前記駆動力受け部材と係合する係合位置と、係合しない非係合位置と、の間を移動可能に構成された駆動力伝達部材を有し、
前記カートリッジは、
枠体と、
前記装置本体の前記駆動力伝達部材が前記非係合位置から前記係合位置へ移動するように前記駆動力伝達部材を押圧するための第1位置と、前記第1位置と異なる第2位置と、の間を前記枠体に対して移動可能に構成された押圧部材と、
前記押圧部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する方向に前記押圧部材を付勢する付勢部材と、
を有し、
前記装置本体は、前記押圧部材に接触して前記押圧部材をガイドするガイド部材であって、前記カートリッジの前記装置本体への装着が完了する前において前記押圧部材が前記第1位置から前記第2位置へ移動するように前記押圧部材をガイドし、前記カートリッジの前記装置本体への装着が完了している時は前記押圧部材に接触しないように構成されたガイド部材を有し、
前記カートリッジの前記被規制部は、前記押圧部材が前記ガイド部材にガイドされている時に前記装置本体の前記規制部と係合していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置の装置本体であって位置決め部及び規制部を有する装置本体に対して前記規制部から位置決め部に向かう方向を装着方向として装着可能であり、前記位置決め部から前記規制部に向かう方向を離脱方向として離脱可能であるカートリッジにおいて、
前記装着方向に交差する方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に構成された感光ドラムと、
前記装置本体に対する前記カートリッジの装着が完了した状態において前記回転軸線の方向における前記装置本体に対する前記カートリッジの位置が決まるように前記装置本体の前記位置決め部と係合可能な被位置決め部と、
前記装着方向において前記被位置決め部よりも上流側に設けられた被規制部であって、前記カートリッジが前記装置本体に対して前記装着方向に移動させられた際に、前記被位置決め部が前記位置決め部と係合する前に、前記カートリッジの前記回転軸線の方向の移動が規制されるように前記規制部と係合可能な被規制部と、
を有し、
前記被位置決め部は、前記カートリッジが前記装置本体に対して前記装着方向に移動させられた際に、前記装置本体の前記位置決め部と係合する前に、前記装置本体の前記規制部と係合する位置に設けられていることを特徴とするカートリッジ。
【請求項7】
枠体と、
前記感光ドラムに供給するためのトナーを担持するように構成された現像ローラと、
前記現像ローラを回転させるための駆動力を前記装置本体から受けるための駆動力受け部材と、
前記装置本体の駆動力伝達部材を前記駆動力受け部材と係合する係合位置へ移動させるように前記枠体に対して移動可能に構成された押圧部材と、
前記押圧部材が前記係合位置へ向けて移動する方向に前記押圧部材を付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記枠体は、前記回転軸線の方向において、第1端部と前記第1端部と反対側の第2端部とを有し、
前記押圧部材は前記枠体の前記第1端部に設けられ、
前記被位置決め部と前記被規制部は、前記回転軸線の方向において前記第1端部がある側の前記カートリッジの端部に設けられ、
前記被規制部は、少なくとも前記回転軸線の方向における前記第1端部から前記第2端部に向かう方向の前記カートリッジの移動が規制されるように前記規制部と係合可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記被位置決め部及び前記被規制部は、前記回転軸線の方向において、前記カートリッジの一端部に設けられ、
前記被規制部は、前記装置本体の前記規制部と係合した状態において、前記回転軸線の方向に関し前記カートリッジの前記一端部から前記カートリッジの他端部へ向かう方向の移動が規制されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記被位置決め部及び前記被規制部はそれぞれ、前記装着方向に見たときに前記装着方向に交差する方向に凹む第1溝部及び第2溝部であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記カートリッジは、感光ドラムを有し、
前記装着方向は、前記感光ドラムの回転軸線を交差する方向であり、
前記被位置決め部及び前記被規制部は、前記回転軸線の方向において、前記カートリッジの一端部に設けられ、
前記位置決め部は、前記装置本体の前記規制部と係合した状態において、前記回転軸線の方向に関し前記カートリッジの前記一端部から前記カートリッジの他端部へ向かう方向の移動及び前記カートリッジの前記一端部から前記カートリッジの前記他端部へ向かう方向の移動が規制され、
前記被規制部は、前記装置本体の前記規制部と係合した状態において、前記回転軸線の方向に関し少なくとも前記カートリッジの前記一端部から前記カートリッジの前記他端部へ向かう方向の移動が規制されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記位置決め部及び前記規制部はそれぞれ、前記装着方向に見たときに重力方向に延びる第1リブ及び第2リブであり、
前記被位置決め部及び前記被規制部はそれぞれ、前記第1リブ及び前記第2リブと係合可能であり且つ前記装着方向に見たときに重力方向に凹む第1溝部及び第2溝部であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などを枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとしたものが実用化されている。
【0003】
特許文献1には、プロセスカートリッジが装置本体に装着される時に、装着方向に直交する方向のカートリッジの位置が装置本体に対して決まるように、プロセスカートリッジの凹部(被位置決め部)が装置本体の凸(位置決め部)と係合する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-223952
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成において、カートリッジが装置本体に装着される途中であってカートリッジの被位置決め部が装置本体の位置決め部と係合する前におけるカートリッジの位置を安定させることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面は、被位置決め部を有するカートリッジと、前記カートリッジが装着方向に装着できるように構成された装置本体であって、前記カートリッジの装着が完了した時に前記カートリッジの前記被位置決め部と係合する位置決め部であって前記装着方向に直交する方向の前記カートリッジの位置がきまるように構成された位置決め部を有する装置本体と、を有する画像形成装置において、前記装置本体は、前記位置決め部よりも前記装着方向の上流側に設けられた規制部を有し、前記カートリッジは、前記被位置決め部よりも前記装着方向の上流側に設けられた被規制部を有し、前記カートリッジの前記被位置決め部は、前記装置本体の前記位置決め部と係合する前に前記装置本体の前記規制部と係合し、前記被位置決め部が前記規制部と係合することによって前記カートリッジの前記直交する方向の移動が規制され、前記カートリッジの前記被規制部は、前記被位置決め部が前記装置本体の前記位置決め部と係合する前に前記規制部と係合し前記カートリッジの前記直交する方向の移動が規制されることを特徴とする。
【0007】
本発明の第1の側面は、画像形成装置の装置本体であって位置決め部及び規制部を有する装置本体に対して着脱可能なカートリッジにおいて、前記装置本体に対するカートリッジの装着方向に交差する方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に構成された感光ドラムと、
前記回転軸線の方向における前記装置本体に対する前記カートリッジの位置が決まるように前記装置本体の前記位置決めと係合可能な被位置決め部と、前記装着方向において前記被位置決め部よりも上流側に設けられた被規制部であって、前記カートリッジの前記回転軸線の方向の移動が規制されるように前記規制部と係合可能な被規制部と、を有し、前記被規制部は、前記カートリッジが前記装置本体に装着される際に、前記被位置決め部が前記装置本体の前記位置決め部に係合する前に前記位置決め部と係合し、前記被位置決め部が前記装置本体の前記位置決め部に係合している状態において前記位置決め部と係合しない位置に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、カートリッジが装置本体に装着される途中であってカートリッジの被位置決め部が装置本体の位置決め部と係合する前におけるカートリッジの位置を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1に係る画像形成装置の断面図である。
図2】(a)開閉扉が開いた状態の装置本体の斜視図である。(b)図2(a)と異なる視点の装置本体の斜視図である。
図3】開閉扉が開いた状態の装置本体の断面図である。
図4】(a)カートリッジの駆動側の端部の部分斜視図である。(b)カートリッジの非駆動側の端部の部分斜視図である。
図5】装置本体の駆動側の端部の部分斜視図である。
図6】開閉扉が閉じた状態の画像形成装置の断面図である。
図7】(a)装置本体の駆動ギアが非係合位置にある時の、駆動ギアと被駆動ギアの位置関係を示す図である。(b)装置本体の駆動ギアが係合位置にある時の、駆動ギアと被駆動ギアの位置関係を示す図である。
図8】装置本体の駆動側にある規制部の近傍を拡大した拡大斜視図である。
図9】装置本体にカートリッジBを装着する途中である移動部材とガイド部との位置関係を示す図である。
図10】(a)規制部材が規制位置にある時の本体連動機構の斜視図である。(b)図10(a)と異なる視点から見た本体連動機構の斜視図である。
図11】(a)規制部材が許容位置にある時の本体連動機構の斜視図である。(b)図11(a)と異なる視点から見た本体連動機構の斜視図である。
図12】(a)レバーが第2ガイド部材にガイドされている時のレバー付近及び第2ガイド部材付近の拡大斜視図である。(b)レバーが第2ガイド部材にガイドされている時の規制部の位置を示す図である。
図13】(a)レバー130が第1ガイド部材にガイドされている時の規制部及び第1ガイド部材付近の拡大斜視図である。(b)レバーが第1ガイド部材にガイドされている時の規制部の位置を示す図である。
図14】(a) カートリッジのボスが連動部材に当接している時の規制部及び連動部材付近の斜視図である。(b)カートリッジのボスが連動部材に当接している時の規制部の位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施例1〕
本実施例に係る電子写真方式の画像形成装置の全体構成および画像形成プロセスについて説明する。図1は、本実施例に係る電子写真方式の画像形成装置の断面図である。画像形成装置は、装置本体A及びプロセスカートリッジB(以下、カートリッジBと記す)を有する。ここで、装置本体Aとは、画像形成装置からカートリッジBを除いた部分である。なお、電子写真感光体ドラムの回転軸線方向を長手方向とする。また、長手方向において、画像形成装置の装置本体から電子写真感光ドラムが駆動力を受ける側を駆動側とし、その反対側を非駆動側とする。
【0011】
<画像形成装置>
図1に示す画像形成装置は、装置本体AにカートリッジBが着脱可能に構成された電子写真技術を利用したレーザービームプリンタである。
【0012】
カートリッジBは、像担持体としての感光ドラム62と、帯電ローラ66と、現像ローラ32と、を有する。装置本体Aは、シート材PAの搬送方向Dに沿って、シート材PAを収納するためのシートトレイ4、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5c、転写ローラ7、定着装置9、排出ローラ対10、排出トレイ11が順次配置されている。装置本体Aは、更に、上面が排紙トレイ11である開閉扉13であってカートリッジBを着脱するために開閉する開閉扉13と、露光装置としてのレーザスキャナ3と、を有する。
【0013】
<画像形成プロセス>
画像形成プロセスの概略を説明する。プリントスタート信号に基づいて、感光ドラム62(以下、ドラム62と記す)は矢印R方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。電圧が印加された帯電ローラ(帯電部材)66は、ドラム62の外周面に接触し、ドラム62の外周面を帯電する。
【0014】
レーザスキャナ3は、画像情報に応じたレーザ光Lを出力する。そのレーザ光Lはドラム62の外周面を走査露光する。これにより、ドラム62の外周面には画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0015】
カートリッジB内のトナーを担持した現像ローラ32は、静電潜像に応じてドラム62へトナーを供給し、潜像を現像する。これにより、潜像はトナー像として可視像化される。
【0016】
また、図1に示すように、レーザ光Lの出力タイミングとあわせて、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5cによって、シート材PAは、シートトレイ4から送り出される。そして、そのシート材PAがドラム62と転写ローラ7とが接触して形成された転写部へ搬送される。この転写部において、トナー像はドラム62からシート材PAに転写される。
【0017】
トナー像が転写されたシート材PAは、ドラム62から分離されて定着装置9に搬送される。そしてシート材PAは、定着装置9を構成するニップ部で加圧・加熱定着処理が行われてトナー像はシート材PAに定着される。トナー像の定着処理を受けたシート材PAは、排出ローラ対10まで搬送され、排出トレイ11に排出される。
【0018】
<カートリッジの装置本体への装着>
カートリッジBを装置本体Aへ装着するための構成について、図2図3、及び図6を用いて具体的に説明する。図2(a)は、開閉扉13が開いた状態の装置本体Aの斜視図である。図2(b)は、図2(a)と異なる視点の装置本体Aの斜視図である。図3は、開閉扉13が開いた状態の装置本体Aの断面図である。図6は、開閉扉13が閉じた状態の画像形成装置の断面図である。なお、カートリッジBの装置本体Aに対する装着方向(以下、装着方向と記す)は、ドラム62の回転軸線に直交する方向である。
【0019】
装置本体Aの開閉扉13の開閉構造について説明する。図2図3に示すように、装置本体Aは、カートリッジBが装着される時にカートリッジBが通過する開口部17と、開口部17を遮蔽する遮蔽位置と開放する開放位置との間を移動可能に構成された開閉扉13と、上カバー14と、を有する。
【0020】
開閉扉13は、上カバー14に対して回動可能に取付けられ、カートリッジ押圧部材1、2とカートリッジ押圧バネ19、21を有する。カートリッジ押圧部材1、2はそれぞれ、装着方向に直交する方向において、開閉扉13の両端部に設けられている。カートリッジ押圧バネ19、21は、カートリッジ押圧部材1、2に取り付けられている。
【0021】
カートリッジBを装置本体Aに装着する場合は、図2図3に示すように開閉扉13を鉛直上方向に回動させることで遮蔽位置から開放位置へ移動させてから、カートリッジBを開口部17から装置本体Aの内部へ挿入する。
【0022】
開閉扉13が遮蔽位置ある状態においては、図6に示すようにカートリッジBの装置本体Aへの装着が完了している。この状態においては、カートリッジBの駆動側及び被駆動側にそれぞれ設けられた被押圧部73e、71oが、カートリッジ押圧バネ19、21の付勢力によってカートリッジ押圧部材1、2によって装着方向に押圧されて、カートリッジBの位置が維持される。
【0023】
<装着方向におけるカートリッジの位置決め>
図6のように、開閉扉13が遮蔽位置ある状態においては、カートリッジBの装置本体Aに対する装着方向の位置は決まっている。図4(a)及び図4(b)を用いて、装着方向におけるカートリッジの装置本体Aに対する位置決めについて説明する。図4(a)は、カートリッジBの駆動側の端部の部分斜視図である。図4(b)は、カートリッジBの非駆動側の端部の部分斜視図である。図5は、装置本体Aの駆動側の端部の部分斜視図である。
【0024】
装置本体Aは、駆動側の側板である駆動側板15と、非駆動側の側板である非駆動側板16と、転写ローラ7や搬送ローラ対5cや搬送ガイド(不図示)が設けられている搬送ガイド91と、を有する。
【0025】
駆動側板15には、カートリッジBの駆動側の端部をガイドするためのガイドレール15gと、回転止め部15cと、が設けられている。非駆動側板16には、カートリッジBの非駆動側の端部をガイドするためのガイドレール上16d及びガイドレール16eと、回転止め部16cと、が設けられている。
【0026】
搬送ガイド91の駆動側には、カートリッジBの装着方向の位置決め部としての第1位置決め部91a及び第2位置決め部91cが設けられており、非駆動側には第3位置決め部91cが設けられている。6cを有している。
【0027】
カートリッジBは、駆動側において、被回転止め部73cと、被位置決め部上73dと、被位置決め部下73fと、を有し、非駆動側において、被位置決め部71dと被回転止め部71gを有している。
【0028】
カートリッジBが装着方向に移動させられて装置本体Aに装着される時に、カートリッジBの被回転止め部73cは、装置本体Aのガイドレール上15gにガイドされる。カートリッジBの非駆動側において、カートリッジBの被位置決め部71dと被回転止め部71gはそれぞれ、装置本体Aのガイドレール16dとガイドレール16eにガイドされる。
【0029】
駆動側において、カートリッジBの被位置決め部上73dと被位置決め部下73fと回転止め部73cは、それぞれ装置本体Aの位置決め部上91aと位置決め部下91bと回転止め部15cとに当接する。また、非駆動側において、カートリッジBの被位置決め部71dと被回転止め部71gはそれぞれ、装置本体Aの位置決め部91cと回転止め部16cに当接する。これによって、カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了した状態において、駆動側及び非駆動側にて装置本体Aに対するカートリッジBの装着方向の位置が決まる。
【0030】
<装着方向に直交する方向におけるカートリッジの位置決め>
図6のように、開閉扉13が遮蔽位置ある状態においては、装着方向に直交する方向の装置本体Aに対するカートリッジBの位置は決まっている。図5を用いて、装着方向に直交する方向の装置本体Aに対するカートリッジBの位置決めについて説明する。図5は、装置本体Aの駆動側の篏合部101の近傍を拡大した斜視図である。
【0031】
装置本体Aの搬送ガイド91は、装着方向に直交する方向における位置決め部としての嵌合部101を有する。本実施例の篏合部101は、装着方向に直交する方向においてカートリッジBに近づく方向に突出し且つ装着方向に延びるリブ(凸部)である。
【0032】
一方、カートリッジBは、図4(a)に示すように、駆動側に被位置決め部としての被嵌合部121を有する。本実施例の被篏合部121は、カートリッジBの外面から突出する2つのリブの間の溝である。
【0033】
カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了した状態において、装置本体Aの篏合部101とカートリッジBの被篏合部121が篏合することにより、装置本体Aに対するカートリッジBの装着方向に直交する方向の位置が決まる。
【0034】
<カートリッジの移動を規制する規制部>
本実施例の特徴的な構成である、図4図6、及び図8を用いて装着方向に直交する方向におけるカートリッジの移動を規制するための規制部について説明する。図8は、装置本体Aの駆動側にある規制部100の近傍を拡大した拡大斜視図である。
【0035】
画像形成装置は、カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了する前であって篏合部101と被篏合部121が篏合する前において、装着方向に直交する方向のカートリッジBの移動を規制するように構成されている。
【0036】
装置本体Aは、図6図8に示すように、装着方向において篏合部101よりも上流側に規制部100を有する。規制部100は、装着方向に直交する方向においてカートリッジBに近づく方向に突出し且つ装着方向に延びるリブで構成されている。規制部100は、装着方向に見ると、装着方向に直交する方向において位置決め部101とオーバラップするように配置されている。
【0037】
カートリッジBは、図4(a)、図8に示すように、装着方向において被篏合部121よりも上流側に被規制部120を有する。被規制部120は、装着方向に直交する方向に凹み且つ装着方向に延びる溝で構成されている。被規制部120は、装着方向に見ると、装着方向に直交する方向において被篏合部121とオーバラップするように配置されている。
【0038】
カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了する前であって篏合部101と被篏合部121とが篏合する前に規制部100と被規制部120は係合する。これによって、装着方向に直交する方向の装置本体Aに対するカートリッジBの移動は規制される。これによって、カートリッジの装置本体への装着が完了する前であってカートリッジの被位置決め部が装置本体の位置決め部と係合する前におけるカートリッジの姿勢を安定させることができる。
【0039】
また、図6に示すように、カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了している状態においては、カートリッジの被規制部120は、装置本体の規制部100と係合していない。被規制部120が規制部100と係合していないというのは、装着方向に直交する方向に見ると、被規制部120と規制部100とがオーバラップしていない状態である。これによって、カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了した状態において、装着方向に直交する方向のカートリッジBの位置は、カートリッジBの篏合部101と装置本体の被篏合部121の篏合によって決まる。そして、カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了した状態において、規制部100及び被規制部120はカートリッジBの位置決めに影響を及ぼさない。
【0040】
<カートリッジ連動機構>
カートリッジBの装置本体Aへの着脱動作に連動するカートリッジ連動機構について、図4図5図7図8、及び図9を用いて説明する。図7(a)は、装置本体Aの駆動ギア81が非係合位置にある時の、駆動ギアと被駆動ギアの位置関係を示す図である。図7(b)は、装置本体Aの駆動ギア81が係合位置にある時の、駆動ギアと被駆動ギアの位置関係を示す図である。図9は、装置本体AにカートリッジBを装着する途中である移動部材と、ガイド部110と、の位置関係を示す図である。図12(a)は、レバー130が第2ガイド部材103にガイドされている時のレバー130付近及び第2ガイド部材103付近の拡大斜視図である。
【0041】
装置本体Aは、図5に示すように、駆動側にカートリッジBに駆動力を伝達する駆動力伝達部材としての駆動ギア81を有する。一方、カートリッジBは、図4(a)に示すように、駆動側に装置本体Aの駆動ギア81から駆動力が入力されて回転させられる被駆動ギア30を有する。
【0042】
装置本体Aの駆動ギア81は、カートリッジBの被駆動ギア30と係合しない非係合位置(図7(a))と、カートリッジBの被駆動ギア30と係合し被駆動ギア30へ駆動力を伝達可能な係合位置(図7(b))と、の間を揺動(移動)するように構成されている。
【0043】
装置本体Aの駆動ギア81は、カートリッジBが装着されていない状態において非係合位置にあり、カートリッジBの装置本体Aへの装着が完了した状態において係合位置にある。
【0044】
このように、駆動ギア81を係合位置と非係合位置との間で移動させる構成について説明する。
【0045】
図4(a)に示すように、カートリッジBは、駆動側にレバー130(移動部材)を有する。レバー130は、カートリッジBの装置本体Aへの着脱に連動して移動するように構成さている。レバー130は、図7(b)に示すように、回動支点130aを中心に回転するように構成され、駆動ギア81を押圧するための押圧部130bを有している。レバー130は、駆動ギア81を押圧するための押圧位置(図7(b))と、前記押圧位置から退避した退避位置(図7(a))と、の間を回転(移動)できるように構成されている。レバー130の回転軸線は、装着方向に直交する方向に延びる。また、レバー130は、付勢部材700(捩じりコイルばね)によって、図7(b)の矢印方向(退避位置から押圧位置へ移動する方向)に付勢されている。
【0046】
次に、レバー130を回転させるための装置本体Aの構成について説明する。図8に示すように、装置本体Aの駆動側の側板15には、レバー130が回転するようにレバー130をガイドする第1ガイド部材110及び第2ガイド部材103が設けられている。第1ガイド部材110は、第1ガイド部110bと、第1ガイド部よりも装着方句の下流側にある第2ガイド部110aと、を有する。レバー130は、図9に示すように装置本体Aに対し装着方向へカートリッジBが移動させられる時に、第1ガイド部材110と第2ガイド部103に当接してガイドされるための被ガイド部130cを有している。被ガイド部130cは、図12(a)に示すようにレバー130の側面からレバー130の回転軸線の方向に突出する突出部である。
【0047】
カートリッジBが装置本体Aのガイドレール15g、ガイドレール16d、ガイドレール16eにガイドされつつ装着方向に移動させられている間に、レバー130は、第1ガイド部材110及び第2ガイド部材103に当接して回転させられる。レバーの回転方向は、図9の矢印方向である。これにより、レバー130は、付勢部材700の付勢力に抗して押圧位置から退避位置まで移動させられる。これによって、レバー130が駆動ギア81に干渉することなくカートリッジBは装着方向に移動させられ、装置本体Aに対する装着が完了する。カートリッジBの装置本体Aに対する装着が完了した時点において、レバー130の被ガイド部130cは、第2ガイド部材103を通り過ぎている。従って、レバー130は付勢部材の付勢力によって退避位置から押圧位置へ移動させられ、駆動ギア81が係合位置に位置するように押圧部130bで駆動ギア81を押圧する。
【0048】
<本体連動機構>
次に、カートリッジBの装置本体Aへの着脱と連動する本体連動機構について、図4図8図10図11を用いて説明する。装置本体Aの着脱連動機構は、装置本体Aの駆動側の側板15に設けられ、規制部材112と、連動部材114と、ガイド部材110と、ねじりコイルばね113と、圧縮コイルばね115と、を含む。
【0049】
図10(a)は、規制部材112が規制位置にある時の本体連動機構の斜視図である。図10(b)は、図10(a)と異なる視点から見た本体連動機構の斜視図である。図11(a)は、規制部材112が許容位置にある時の本体連動機構の斜視図である。図11(b)は、図11(a)と異なる視点から見た本体連動機構の斜視図である。規制部材112は、カートリッジBの装置本体Aへの装着を規制する規制位置(図10)と、カートリッジBの装置本体Aへの装着を規制する許容位置(図11)と、の間を回転可能に構成され、第1被当接部112aを有する。規制部材112は、ねじリコイルばね113(第1付勢部材)によって規制位置から許容位置へ移動する方向に付勢されている。
【0050】
連動部材114は、第1位置(図10)と、第1位置よりも上方にある第2位置(図11)と、の間を、規制部材112と連動して移動可能に構成され、規制部材112の第1被当接部112aと当接する第1当接部114aを有する。連動部材114は、圧縮コイルばね115(第2付勢部材)によって第2位置から第1位置へ移動する方向(図10(a)の矢印方向)に付勢されている。
【0051】
カートリッジBは、本体連動機構がある装置本体Aの駆動側において、装置本体Aの連動部材114の斜面部114b(第2被当接部)と当接するボス124(第2当接部)が設けられている。ボス124は、カートリッジBの装着方向に直交する方向に延びる。
【0052】
次に本体連動機構の動きを説明する。装置本体AにカートリッジBが装着される前の状態においては、圧縮コイルばね115の付勢力によって連動部材114は、図10(a)の矢印方向(第2位置から第1位置へ向かう方向)に付勢されて第1位置にある。このとき、ガイド部材110に設けられた、カートリッジBのボス124が通過するためのボス通過部110cは連動部材114によって塞がれている。また、ねじりコイルばね113の付勢力は圧縮コイルばね115よりも弱い付勢力に設定されているため、規制部材112の第1被当接部112aは連動部材114の第1当接部114aによって押し下げられる。これにより、規制部材112は、ねじりコイルばね113の付勢力に抗して図10(b)の矢印方向(許容位置から規制位置へ向かう方向)に力を連動部材114から受けて、規制位置に配置される。
【0053】
装置本体AにカートリッジBを装着する過程においては、図11(a)に示すように、カートリッジBのボス124は、ガイド部材110のボス通過部110cに進入し連動部材114の斜面部114bと当接する。これによって、連動部材114は、圧縮コイルばね115の付勢力に抗して図11(a)に示す矢印の方向(第1位置から第2位置へ向かう方向)に移動させられる。連動部材114が移動することにより、規制部材112の第1被当接部112aに対する付勢力が弱まるので、規制部材112はねじりコイルばね113の付勢力によって図11(b)の矢印方向に回動する。これにより、規制部材112はカートリッジ許容位置まで移動させられ、カートリッジBは装着本体Aへ装着可能になる。
【0054】
尚、本実施例においては規制部材112と連動部材114とが別々の部材で連動するように構成されているものの、これに限定されない。規制部材112と連動部材114とが一体的に構成された部材がカートリッジBのボス124に当接されることによって規制位置から許容位置に移動し、カートリッジBの装置本体Aへの装着を可能にする構成でも良い。
【0055】
<規制部とカートリッジ連動機構>
規制部100とカートリッジ連動機構の関係について説明する。図12(b)は、レバー130が第2ガイド部材103にガイドされている時の規制部100の位置を示す図である。図13(a)は、レバー130が第1ガイド部材110にガイドされている時の規制部100及び第1ガイド部材110付近の拡大斜視図である。図13(b)は、レバー130が第1ガイド部材110にガイドされている時の規制部100の位置を示す図である。
【0056】
図12(b)に示すように、カートリッジBの被嵌合部121が装置本体Aの篏合部101と篏合する前であって、カートリッジBのレバー130の被ガイド部130cが装置本体Aの第2ガイド部材103に当接してガイドされている時について説明する。
【0057】
装置本体Aの規制部100がカートリッジBの被規制部120と係合することによって、規制部100は、装着方向に直交する方向におけるカートリッジBの装置本体Aに対する移動を規制する。これによって、カートリッジBが被駆動側に寄せたり傾けたりされてもレバー130の被ガイド部130cと第2ガイド部材103との装着方向に直交する方向の係合量は安定して確保される。その結果、レバー130の被ガイド部130cが第2ガイド部材103と係合せずにレバー130が退避位置まで移動できなくなることでレバー130が駆動ギア81と接触し、カートリッジBの装着不良が発生することを抑制できる。
【0058】
次に、図13に示すように、カートリッジBの被嵌合部121が装置本体Aの篏合部101と篏合する前であって、レバー130の被ガイド部130cが装置本体Aのガイド部材110の第1ガイド部110bに当接してガイドされている時について説明する。この時に、装置本体Aの規制部100は、カートリッジBの被嵌合部121と係合することで装着方向に直交する方向におけるカートリッジBの装置本体Aに対する移動を規制する。これによって、この時にカートリッジBが被駆動側に寄せたり傾けたりされてもレバー130の被ガイド部130cと第1ガイド部110bとの装着方向に直交する方向の係合量は安定して確保される。その結果、レバー130の被ガイド部130cが第1ガイド部110bと係合できなくなることによって、その後、第2ガイド部110a及び第2ガイド部材103とも係合できなることを抑制できる。
【0059】
尚、図12(b)に示すように、本実施例においては、装着方向に直交する方向において、被篏合部121の幅Xは被規制部120の幅Yと等しく、篏合部101の幅Zは規制部の幅Wよりも大きい。しかしながらこれに限らず、被篏合部121の幅Xが被規制部120の幅Yより大きく、篏合部101の幅Zが規制部の幅Wと等しい構成でも良い。
【0060】
<規制部と本体連動部材>
規制部100と本体連動機構の関係について説明する。図14(a)は、カートリッジBのボス124が連動部材114に当接している時の規制部100及び連動部材114付近の斜視図である。図14(b)は、カートリッジBのボス124が連動部材114に当接している時の規制部100の位置を示す図である。
【0061】
カートリッジBのボス124が連動部材114の斜面部114bに当接している時(図11(a)参照)、装置本体Aの規制部100は、カートリッジBの被規制部120と係合する。これによって、装着方向に直交する方向におけるカートリッジBの装置本体Aに対する移動は規制される。従って、この時にカートリッジBを被駆動側に寄せたり傾けたりしようとしても、ボス124と斜面部114bとの装着方向に直交する方向の係合量は安定的に確保される。その結果、ボス124と連動部材114が係合しないことによって連動部材114が移動せず、規制位置にある規制部材112によってカートリッジBの装着ができなくなる装着不良の発生を抑制できる。
【0062】
図12(b)、図13(b)、図14(b)に示すように、規制部100は、装着方向に見ると、装着方向に直交する方向において篏合部101とオーバラップするように配置されている。被規制部120は、装着方向に見ると、装着方向に直交する方向において被篏合部121とオーバラップするように配置されている。これにより、装置本体AにカートリッジBを装着する過程のカートリッジ連動機構や本体連動機構の各動作時において、規制部100はカートリッジBの被規制部120または被嵌合部121の少なくともどちらか一方と係合させることができる。これにより、装置本体AにカートリッジBを装着する過程においてカートリッジBを被駆動側に寄せたり傾けたりした場合でも、カートリッジ連動機構や本体連動機構と係合量の不足による動作不良を回避できる。
【符号の説明】
【0063】
A 装置本体
B カートリッジ
30 被駆動ギア
32 現像ローラ
62 感光ドラム
71d 被位置決め部
73d 被位置決め部上
73f 被位置決め部下
73h 被嵌合部
81 駆動ギア
91a 位置決め部上(駆動側)
91b 位置決め部下(駆動側)
91c 位置決め部(非駆動側)
100 規制部材
101 嵌合部
103 第2ガイド部材
110 第1ガイド部材
110a 第2ガイド部
110b 第1ガイド部
110c ボス通過部
112 規制部材
112a 第1被当接部
113 ねじりコイルばね
114 連動部材
114a 第1当接部
114b 斜面部
115 圧縮コイルばね
120 被規制部
121 被嵌合部
124 ボス
130 レバー
130b 押圧部
130c 被ガイド部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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