(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】管理装置、管理システム、管理装置の制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241216BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241216BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241216BHJP
B41J 29/38 20060101ALN20241216BHJP
【FI】
G06F3/12 331
G06F3/12 305
G06F3/12 385
G06F3/0481
G03G21/00 396
B41J29/38
(21)【出願番号】P 2020148693
(22)【出願日】2020-09-04
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 敏明
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-102515(JP,A)
【文献】特開2010-028372(JP,A)
【文献】特開2016-215553(JP,A)
【文献】特開2013-161374(JP,A)
【文献】特開2004-326658(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/00-29/70
G03G21/00
G06F3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に設定される複数の設定情報を編集可能な管理装置であって、
前記複数の設定情報をグループ単位で構成する複数のタブを選択可能に表示し、かつ、前記複数のタブのうち選択された1つのタブに属する設定情報を編集可能に表示する第1のユーザインターフェースと、
前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報を前記情報処理装置に送信することを指示する第1の指示手段と、
前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第1のメッセージ、及び、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第2のメッセージを表示する第2のユーザインターフェースと、を有
し、
前記第2のメッセージは、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されないことを通知するメッセージを含む
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記第2のユーザインターフェースに表示される前記第1のメッセージは、前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されることを通知するメッセージを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記第2のユーザインターフェースにおいて、前記第1の指示手段による前記情報処理装置への設定情報の送信の指示を変更することができる
ことを特徴とする請求項1
又は2項に記載の管理装置。
【請求項4】
前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された前記複数のタブのすべてに属する設定情報を前記情報処理装置に送信することを指示する第2の指示手段を、さらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
前記第2のユーザインターフェースに表示される前記第1のメッセージは、前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されることを通知するメッセージを含む
ことを特徴とする請求項
4に載の管理装置。
【請求項6】
前記第2のユーザインターフェースに表示される前記第2のメッセージは、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されることを通知するメッセージを含む
ことを特徴とする請求項
4又は
5に記載の管理装置。
【請求項7】
前記第2のユーザインターフェースにおいて、前記第2の指示手段による前記情報処理装置への設定情報の送信の指示を変更することができる
ことを特徴とする請求項
4乃至
6のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項8】
情報処理装置と、
前記情報処理装置に接続され、前記情報処理装置に設定される複数の設定情報を編集可能な管理装置と、
を備える管理システムであって、
前記管理装置は、
前記複数の設定情報をグループ単位で構成する複数のタブを選択可能に表示し、かつ、前記複数のタブのうち選択された1つのタブに属する設定情報を編集可能に表示する第1のユーザインターフェースと、
前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報を前記情報処理装置に送信することを指示する指示手段と、
前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第1のメッセージ、及び、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第2のメッセージを表示する第2のユーザインターフェースと、を有
し、
前記第2のメッセージは、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されないことを通知するメッセージを含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、画像形成装置である
ことを特徴とする請求項
8に記載の管理システム。
【請求項10】
情報処理装置に設定される複数の設定情報を編集可能な管理装置の制御方法であって、
第1のユーザインターフェースにおいて、前記複数の設定情報をグループ単位で構成する複数のタブを選択可能に表示し、かつ、前記複数のタブのうち選択された1つのタブに属する設定情報を編集可能に表示するステップと、
前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報を前記情報処理装置に送信することを指示するステップと、
第2のユーザインターフェースにおいて、前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第1のメッセージ、及び、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第2のメッセージを表示するステップと、を有し、
前記第2のメッセージは、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されないことを通知するメッセージを含む
ことを特徴とする管理装置の制御方法。
【請求項11】
請求項1
0に記載の管理装置の制御方法をコンピュータにより実行するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に設定される設定情報を編集可能な管理装置、管理システム、管理装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネットワーク機器や複合機(MFP:Multifunction Peripheral)に代表されるデバイスと、管理装置(例えば、PC:Personal Computer)とが通信可能に接続されたシステムが存在する。このようなシステムでは、必要に応じてユーザが管理装置のユーザインターフェース(UI:User Interface)上で変更した設定情報をデバイスに送信することが行われている。
通常、デバイスの設定情報は多数(数百個以上)存在するため、管理装置は関連する設定情報を複数のグループに分類し、グループ単位で設定情報を表示する(以下、UI上での各グループを「タブ」と呼ぶ。)。特許文献1には、複数のタブに跨った設定情報の変更内容をデバイス(特許文献1ではMFP)に送信する形態が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の場合、設定情報の変更内容を送信する際、どのタブに属する設定情報の変更内容が送信されるかをユーザが認識することができない。そのため、管理装置において編集された設定情報の送信漏れや誤設定などが発生するおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、上記の課題を鑑みて、複数のタブに跨った設定情報の変更内容をデバイスに送信する際、設定情報の変更内容に関する情報をユーザに適切に通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、情報処理装置に設定される複数の設定情報を編集可能な管理装置であって、前記複数の設定情報をグループ単位で構成する複数のタブを選択可能に表示し、かつ、前記複数のタブのうち選択された1つのタブに属する設定情報を編集可能に表示する第1のユーザインターフェースと、前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報を前記情報処理装置に送信することを指示する第1の指示手段と、前記選択された1つのタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第1のメッセージ、及び、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報に関する第2のメッセージを表示する第2のユーザインターフェースと、を有し、前記第2のメッセージは、前記選択された1つのタブ以外のタブに属し前記第1のユーザインターフェースにおいて編集された設定情報が前記情報処理装置に送信されないことを通知するメッセージを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、複数のタブに跨った設定情報の変更内容をデバイスに送信する際、設定情報の変更内容に関する情報をユーザに適切に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための実施例について説明する。
ただし、以下に説明する実施例はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。また、以下の実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0010】
<実施例1>
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施例の管理システム100の構成例を示す図である。管理システム100は、PCに代表される管理装置101と、画像形成装置に代表される情報処理装置(以下、「デバイス」という)102~104と、を備える。管理装置101及びデバイス102~104は、すべてLAN(Local Area Network)105によりネットワークに接続されている。
なお、
図1ではデバイスの台数を3台としているが、デバイスの台数は1台であっても複数台であってもよい。また、以下では説明の都合上、デバイス102~104に共通する内容は、「デバイス102」としてまとめて説明することもある。
【0011】
図2(A)は、管理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。本実施例では、管理装置101はPCから構成される。
CPU201は、後述のすべての説明において、特に断りのない限り、ハードウェア上の実行の主体である。一方、ソフトウェア上の制御の主体は、ハードディスク(HDD)212に格納された管理プログラムである。
【0012】
ROM202には、BIOSやブートプログラムが格納されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード(KB)209やポインティングデバイス(PD)210等からの指示入力を制御する。ディスプレイコントローラ(DSPC)206は、ディスプレイ(DSP)211の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207は、ハードディスク(HDD)212やCD-ROM(CD)213などの記憶装置へのアクセスを制御する。
【0013】
ハードディスク(HDD)212及びCD-ROM(CD)213等には、ブートプログラム、オペレーティングシステム、データベース、管理プログラム及びそのデータ等が記憶されている。インタフェースコントローラ(IFC)208は、LANを介して他のネットワーク機器と情報を送受信する。これらの各構成要素は、システムバス204上に配置される。
なお、本実施例に係る管理プログラムは、CD-ROMなどの記憶媒体に格納された形で供給されても良い。その場合は、管理プログラムは、
図2(A)に示すCD-ROM(CD)213などによって記憶媒体から読み取られ、ハードディスク(HDD)212にインストールされる。
【0014】
図2(B)は、デバイス102のハードウェア構成例を示すブロック図である。本実施例では、デバイスはMFPから構成される。デバイス103及び104のハードウェア構成も、デバイス102と同様であっても良い。なお、各デバイス102~104のハードウェア構成はそれぞれ異なるものであっても良く、また、デバイス102~104はMFP以外の情報処理装置などであっても良い。
【0015】
CPU251は、デバイス102全体の制御を司る。ROM252は、デバイス102のシリアル番号などを格納している。RAM253は、CPU251のワークエリア、受信バッファ、画像描画などとして使用される。ハードディスク(HDD)254は、ファームウェア、拡張プログラム、フォントデータなどを記録するである。
【0016】
操作部255は、各種スイッチ、ボタン、メッセージ表示用の液晶表示部などで構成される。ネットワークI/F256は、LANを介して他のネットワーク機器と情報を送受信する。プリントエンジン257は、記録紙に印刷を行う。スキャナ258は原稿を読み取り、ファクシミリ通信部259はファクシミリの送受信を行う。
これらの各構成要素は、システムバス260上に配置される。
【0017】
図3は、管理装置101で動作する、管理プログラム300の機能構成例を示す図である。
図3に示す管理プログラム300の各機能は、CPU201が実行することにより実現される。
UI制御部301は、ユーザが管理プログラム300を操作するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供する。グラフィカルユーザインタフェースは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)を用いて、他のPCで表示可能なWebページとして構成される。もしくは、管理装置101に備え付けられたディスプレイ211に表示されるよう、構成されてもよい。
制御部302は、UI制御部301からの指示や通信部308が受信する要求に従って、管理プログラム300内の各機能に対して後述する各種処理を指示する。
【0018】
デバイス管理部303は、デバイス探索処理を実行する。デバイス探索処理は、探索部307を介してLAN105に接続されたデバイスを探索する処理である。デバイスの探索は、SLP(Service Location Protocol)やSNMP(Simple Network Management Protocol)など、探索要求パケットを送信することによって実現可能である。探索により発見されたデバイスに対しては、さらに通信部308を介して、デバイスの詳細情報(機種名、シリアルナンバー、能力、状態など)を取得することも可能である。その後、デバイス管理部303は、デバイスの所在情報(IPアドレス)とデバイスから取得した情報をデータベース(DB)309上のデバイス管理テーブル400に格納する。
【0019】
設定情報管理部304は、後述する設定情報編集画面520にてユーザが入力した設定情報をDB309上の設定情報管理テーブル420に格納する。
設定情報送信部306は、通信部308を介して、デバイスに対して設定情報を送信する。
探索部307は、通信部308を介して、LAN105に接続されたデバイスを探索する。
【0020】
通信部308は、設定情報送信部306及び探索部307からの指示により、デバイスと通信する。デバイスと通信する際の通信プロトコルは、SLP、SNMP、Webサービスなどを想定しているが、これらに限定されるものではない。また、通信部308はHTTP通信を司り、必要に応じてUI制御部301から受け取ったWebページを他のPCに送信する。
DB309は、後述する各種テーブルを格納するデータベースである。DB309で管理されている情報は、UI制御部301を介してユーザが閲覧することも可能である。
【0021】
図4は、DB309で管理されるテーブルの例である。なお、
図4のテーブル構成は一例であり、本例とは異なるテーブル構成であってもよい。
図4(A)はデバイス管理テーブル400の例であり、カラム401~カラム405で構成される。各行に示される1レコードが、1台のデバイスのデバイス情報を表している。
【0022】
カラム401はシリアル番号(SN)であり、デバイスのシリアル番号が格納される。カラム402はIPアドレスであり、デバイスのIPアドレスが格納される。カラム403はデバイス名であり、デバイスのニックネームが格納される。カラム404は製品名であり、デバイスの製品名が格納される。カラム405は設置場所であり、デバイスが設置されている場所の情報が格納される。なお、デバイス管理テーブル400には、カラム401~405の詳細情報以外に、例えば、デバイスのエラー状態やオプション等の情報が含まれていても良い。
デバイス管理テーブル400の各カラムの値は、後述のデバイスリスト500の探索ボタン506が押下された際にデバイス管理部303によって実行されるデバイス探索処理によって更新される。
【0023】
図4(B)は設定情報管理テーブル420の例であり、カラム421~425で構成される。各行に示される1つのレコードが、1つの設定情報を表している。
カラム421はシリアル番号(SN)であり、本レコードの設定情報を持つデバイスのシリアル番号が格納される。カラム422はタブ名であり、カラム423に記載される設定項目が属するタブの名称が格納される。例えば、
図4(B)の例では、「環境」タブには設定項目「デバイス名」及び「設置場所」が含まれていることがわかる。
カラム423は設定項目であり、デバイスが持つ設定項目が格納される。なお、
図4(B)のカラム423に示された設定項目は一例であって、これらに限定されるものではない。カラム424は設定値であり、カラム423に記載されている設定項目に対応する設定値が格納される。
【0024】
カラム425は編集状態であり、カラム423、カラム424に記載されている設定情報が編集されたか否かを格納する。「有」が格納されている場合は、当該設定情報がユーザによって編集されたことを表す。「無」が格納されている場合は、当該設定情報がユーザによって編集されていないことを表す。なお、ここで言う「編集」とは、ユーザが後述の設定情報編集画面520上で各設定項目の設定値を変更することを指す。従って、カラム425の値が「無」から「有」に変更されると同時にカラム424の値が変更されるものではない。カラム424の値が変更されるのは、ユーザによって変更された設定情報がデバイスに送信され、デバイスから設定が成功した旨を受信した後になる。詳細は
図5(B)の設定情報編集画面520にて説明する。
【0025】
図5は、管理プログラム300のUI制御部301によって管理装置101のディスプレイ211に表示されるユーザインターフェース(UI)としての各画面の例である。
図5A(1)のデバイスリスト500は、ユーザが管理プログラム300を起動することによって表示される画面である。
図5A(1)において、シリアル番号501には、デバイス管理テーブル400(
図4(A))のカラム401の値が表示される。
IPアドレス502、デバイス名503、製品名504、設置場所505にも、同様に、それぞれ、デバイス管理テーブル400のカラム402~405の値が表示される。
【0026】
ユーザが探索ボタン506を押下すると、デバイス管理部303はデバイス探索処理を実行し、その結果をDB309のデバイス管理テーブル400に格納する。ユーザがデバイスリストの中から任意の行を選択し、削除ボタン507を押下すると、デバイス管理部303はDB309のデバイス管理テーブル400から当該デバイス情報のレコードを削除する。
【0027】
ユーザがデバイスリストの中から任意の行を選択し、設定編集ボタン508を押下すると、後述する設定情報編集画面520(
図5A(2))が表示される。その際、UI制御部301はデバイス管理テーブル400、設定情報管理テーブル420から選択されたデバイスに関する情報を取得して設定情報編集画面520に表示する。
また、終了ボタン509が押下されると、UI制御部301はデバイスリスト500の表示を終了する。
【0028】
図5A(2)の設定情報編集画面520は、デバイスリスト500の画面において設定編集ボタン508が押下されることによって表示される画面である。
図5A(2)において、シリアル番号521、IPアドレス522、デバイス名523、製品名524、設置場所525には、それぞれ、デバイス管理テーブル400のカラム401~405の値が表示される。
【0029】
設定情報編集画面520には、設定情報管理テーブル420に記録された設定情報をグループ単位で表示する複数のタブが選択可能に表示される。
図5A(2)の例では、環境タブ526、ネットワークタブ527、その他タブ528の、複数のタブが表示されている。それぞれのタブには、タブの名称として、設定情報管理テーブル420のカラム422の値が表示される。
設定情報編集画面520には、複数のタブのうち、選択された1つのタブに属する1又は複数の設定項目についての設定値が表示される。ユーザは、設定情報編集画面520において、選択されたタブに属する設定値を編集可能である。
図5A(2)の例では、環境タブ526に属する設定情報として、デバイス名529及び設置場所530が表示されている。
【0030】
ユーザによってタブ526~528の中から任意のタブが選択されると、UI制御部301は設定情報管理テーブル420のカラム422の値が選択されたタブと一致するデバイス情報をカラム423、カラム424から取得する。また、UI制御部301は取得した設定情報を選択されたタブに属する設定情報として設定情報編集画面520上に表示する。
図5A(2)においては、環境タブ526が選択されている状態であるので、環境タブ526と関連しているデバイス名529および設置場所530が設定情報として表示されている。ユーザがこれらの設定情報を変更すると、編集状態425の該当するレコードの値が「有」に変更される。
【0031】
設定情報編集画面520において送信ボタン531が押下されると、管理プログラム300の設定情報管理部304は、選択されているタブ上でユーザによって編集された設定情報を設定情報送信部306経由でデバイスに送信する。具体的には、設定情報管理部304は設定情報管理テーブル420の中からSN421の値がシリアル番号521の値と一致しているレコードを抽出する。更に、そのレコードの中からタブ名422の値が、選択されているタブと一致しており、かつ、編集状態425の値が「有」であるレコードの設定項目423を抽出する。最後に、設定情報編集画面520上で、抽出された設定項目423に対応する設定値424を特定し、デバイスに送信する。
【0032】
UI制御部301は、設定情報管理部304が設定情報をデバイスに送信する直前に後述の確認画面560(
図5B(1))を表示し、ユーザに送信の可否を最終確認する。デバイスから設定が成功した旨を受信すると、設定情報管理部304は送信した設定情報を設定情報管理テーブル420の該当するレコードに格納する。また、該当するレコードの編集状態425の値を「無」に戻す。
【0033】
これに対して、設定情報編集画面520においてすべて送信ボタン532が押下されると、管理プログラム300の設定情報管理部304はすべてのタブ上でユーザによって変更された設定情報をデバイスに送信する。この処理は、タブ526~528の中から選択された特定のタブではなく、すべてのタブの設定情報が対象になること以外、送信ボタン531の送信処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、終了ボタン533が押下されると、UI制御部301は設定情報編集画面520の編集結果を破棄し、設定情報編集画面520の表示を終了する。また、設定情報管理部304は該当するレコードの編集状態425の値を「無」に戻す。
【0034】
図5Bは、設定情報編集画面520において編集された設定情報を送信する際に表示される各確認画面の例である。
図5B(1)の確認画面560は、設定情報編集画面520において送信ボタン531が押下されることによって表示される画面の例である。これに対して、
図5B(2)の確認画面580は、設定情報編集画面520においてすべて送信ボタン532が押下されることによって表示される画面の例である。
【0035】
送信ボタン531が押下されることによって表示される
図5B(1)の確認画面560には、自タブ確認メッセージ561が表示される。自タブ確認メッセージ561は、設定情報編集画面520において選択されているタブ(自タブ)に属する設定情報をデバイスに送信する旨をユーザに知らせるためのメッセージである。これにより、編集された自タブに属する設定情報がデバイスに送信されることをユーザが認識することが可能となる。
また、確認画面560には、他タブ確認メッセージ562も表示される。他タブ確認メッセージ562は、設定情報編集画面520において選択されているタブ以外のタブ(他タブ)に属する設定情報がユーザによって変更されている旨をユーザに知らせるためのメッセージである。これにより、他タブに属する設定情報がデバイスに送信されないが編集されていることをユーザが認識することが可能となる。
【0036】
OKボタン563は、ユーザが送信対象の設定情報をデバイスに送信することを指示するためのボタンである。OKボタン563が押下されると、設定情報管理部304は送信ボタン531押下時に送信対象とした設定情報をデバイスに送信する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
また、キャンセルボタン564が押下されると、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報の送信をキャンセルする。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0037】
すべて送信ボタン532が押下されることによって表示される
図5B(2)の確認画面580では、タブ確認メッセージ581及び582が表示される。タブ確認メッセージ581及び582は、設定情報編集画面520におけるタブ上の設定情報をデバイスに送信する旨をユーザに知らせるためのメッセージである。タブ確認メッセージは、設定情報が変更されているすべてのタブについてタブ毎に作成される。これにより、編集された自タブに属する設定情報及び他タブに属する設定情報が共にデバイスに送信されることをユーザが認識することが可能となる。
【0038】
OKボタン583は、ユーザが送信対象の設定情報をデバイスに送信することを指示するためのボタンである。OKボタン583が押下されると、設定情報管理部304はすべて送信ボタン532押下時に送信対象とした設定情報をデバイスに送信する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
また、キャンセルボタン584が押下されると、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報の送信をキャンセルする。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0039】
さて、デバイス102~104に設定情報を送信するために、ユーザが管理プログラム300を起動すると、デバイスリスト500(
図5A(1))が表示される。更に、ユーザがデバイスリスト500の中から任意のレコード(デバイス)を選択し、設定編集ボタン508を押下すると、管理装置101は
図6のフローチャートに示される設定情報の送信処理を実行する。
【0040】
S601では、UI制御部301は、デバイス管理テーブル400及び設定情報管理テーブル420に基づいて設定情報編集画面520を作成する。
次に、S602では、UI制御部301は、ユーザによって設定情報編集画面520上の設定情報が変更されたか否かを判別する。
設定情報が変更されたと判別された場合は、S603に進む。そうでない場合は、S604に進む。
S603では、設定情報管理部304は設定情報管理テーブル420の該当するレコードの編集状態425の値を「有」とする。そして、S604に進む。
【0041】
S604では、UI制御部301は、ユーザによって設定情報編集画面520上の送信ボタン531が押下されたか否かを判別する。
送信ボタン531が押下されたと判別された場合は、S605に進む。そうでない場合は、S612に進む。
【0042】
S605では、設定情報管理部304は、設定情報編集画面520上で選択されているタブ上でユーザによって変更された設定情報を抽出する。具体的な抽出方法は、既に説明したので省略する。
次に、S606では、UI制御部301は、S605で抽出された設定情報を基にして選択されているタブに関する確認メッセージを生成する。
図5B(1)の自タブ確認メッセージ561がここで生成される確認メッセージの例である。なお、S605で変更された設定情報が1つも抽出されなかった場合は、「[環境]には変更される設定項目は存在しません。」のような自タブ確認メッセージを生成する。
【0043】
次に、S607では、設定情報管理部304は、設定情報管理テーブル420の中で、設定情報編集画面520上で選択されているタブ以外のタブに属する設定情報に、編集状態425の値が「有」である設定情報が存在するか否かを判別する。
このような設定情報が存在すると判別された場合は、S608に進む。そうでない場合は、S609に進む。
【0044】
S608では、UI制御部301はS607で特定された設定情報について確認メッセージを生成する。
図5B(1)の他タブ確認メッセージ562がここで生成される確認メッセージの例である。そして、S609に進む。
なお、S607にて複数のタブの設定項目が特定された場合であっても、UI制御部301がタブ名422の値を列挙したり、タブ毎に他タブ確認メッセージ562を作成したりすることによって対応可能である。
【0045】
S609では、UI制御部301はS606及びS608で生成された確認メッセージを含む確認画面560を表示する。
次に、S610では、UI制御部301はユーザによって確認画面560においてOKボタン563が押下されたか否かを判別する。
OKボタン563が押下されたと判別された場合は、S611に進む。そうでない場合は、UI制御部301はキャンセルボタン564が押下されたと判断し、S602に戻る。
【0046】
S611では、設定情報管理部304はS605で抽出された設定情報を設定情報編集画面520のシリアル番号521で特定されるデバイスに送信し、本フローチャートを終了する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。なお、S605で抽出された設定情報が0件であった場合、設定情報管理部304はデバイスに設定情報を送信しない。
【0047】
S612では、UI制御部301はユーザによって設定情報編集画面520上のすべて送信ボタン532が押下されたか否かを判別する。
すべて送信ボタン532が押下されたと判別された場合は、S613に進む。そうでない場合は、S602に戻る。
【0048】
次に、S613では、設定情報管理部304は設定情報編集画面520上のすべてのタブ上でユーザによって変更された設定情報を抽出する。この処理は、タブ526~528の中から選択された特定のタブではなく、すべてのタブ526~528の設定情報が対象になること以外、S605と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0049】
次に、S614では、UI制御部301はS613で抽出された設定情報に関する確認メッセージを生成する。確認メッセージはS613で抽出された設定情報が含まれるタブが特定できるものである必要がある。
図5B(2)のタブ確認メッセージ581及び582がその例である。タブ確認メッセージ581、582にはタブ名422の値が含まれているため、ユーザは変更された設定情報がどのタブに属するものであるかを認識することが可能である。なお、S613で抽出された設定情報が0件であった場合、UI制御部301は「変更される設定項目は存在しません。」のような、その旨が認識可能な確認メッセージを生成する。
次に、S615では、UI制御部301はS614で生成された確認メッセージを含む確認画面580を表示する。
【0050】
次に、S616では、UI制御部301はユーザによって確認画面580上でOKボタン583が押下されたか否かを判別する。
OKボタン583が押下されたと判別された場合は、S617に進む。そうでない場合は、UI制御部301はキャンセルボタン584が押下されたと判断し、S602に戻る。
【0051】
S617では、設定情報管理部304はS613で抽出された設定情報を設定情報編集画面520のシリアル番号521で特定されるデバイスに送信し、本フローチャートを終了する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。なお、S613で抽出された設定情報が0件であった場合、設定情報管理部304はデバイスに設定情報を送信しない。
以上で
図6のフローチャートの説明を終了する。
【0052】
実施例1によれば、上複数のタブに跨って設定情報が変更された場合であっても、ユーザはデバイスの設定情報の変更を漏れなく認識することができるようになる。また、ユーザは複数のタブに跨った変更を認識した上でOKボタン563又は583を押下するため、デバイスの設定情報の編集を確実に行うことが可能となる。
【0053】
<実施例2>
実施例1では、設定情報編集画面520上の送信ボタン531又はすべて送信ボタン532が押下された場合に、確認画面560又は580を表示する際の処理を記載した。本処理によって、管理装置101は変更された設定項目が含まれるすべてのタブの設定情報をユーザに通知した後、デバイスに送信することが可能となる。
実施例2では、編集された設定情報をより効率的にデバイスに送信する例を説明する。
以下、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
【0054】
図7は、設定情報編集画面520において編集された設定情報を送信する際に表示される各確認画面の例である。
(A)~(C)の確認画面700、720及び740は、設定情報編集画面520において送信ボタン531が押下されることによって表示される各確認画面の例である。(D)の確認画面760は、設定情報編集画面520においてすべて送信ボタン532が押下された際に表示される確認画面の例である。また、(E)の確認画面780は、すべての設定項目が変更されていない状態で設定情報編集画面520において送信ボタン531又はすべて送信ボタン532が押下された際に表示される確認画面の例である。
【0055】
なお、実施例1では送信ボタン531が押下された場合、ユーザによって変更された設定情報のうち、設定情報編集画面520において選択されているタブに属する設定情報のみを抽出した。しかし、実施例2では、変更された設定情報は、他のタブに属するものについても抽出しておく必要がある。具体的には、送信ボタン531が押下された場合、すべて送信ボタン532が押下された場合と同様に、すべてのタブに属する変更された設定情報を抽出する。
【0056】
さて、
図7(A)の確認画面700は、以下の(1)から(3)のすべての条件が満たされた場合に表示される。
(1)設定情報編集画面520上のタブ526~528のうち、少なくとも一つのタブに属する少なくとも一つの設定情報が変更されている。
(2)設定情報編集画面520上のタブ526~528のうち、少なくとも一つのタブに属するすべての設定情報が変更されていない。
(3)条件(1)を満たすタブにおいて送信ボタン531が押下された。
【0057】
一例として、ユーザによって環境タブ526とその他タブ528に含まれる設定情報が変更され、かつ、ネットワークタブ527に含まれるすべての設定情報が変更されていない状態であるとする。この状態で環境タブ526の送信ボタン531が押下されると、
図7(A)で示した確認画面700が表示される。
【0058】
図7(A)の確認画面700には、自タブ確認メッセージ701及びそれについてのチェックボックス702が表示される。ユーザは自タブ(ここでは、環境タブ526)に属する設定情報をデバイスに送信する場合、チェックボックス702をON(選択状態)とする。確認画面700は自タブにおいて送信ボタン531が押下された際に表示されるものであり、かつ、チェックボックス702は自タブ確認メッセージ701についてのものであるため、チェックボックス702の初期状態はONである。ただし、ユーザはチェックボックスの状態を初期状態から変更することもできる。
【0059】
また、確認画面700には、他タブ確認メッセージ703及びそれについてのチェックボックスが表示される。ユーザは他タブ(ここでは、その他タブ528)に属する設定情報をデバイスに送信する場合、チェックボックス704をONとする。チェックボックス704は他タブ確認メッセージ703についてのものであるため、その初期状態は非選択状態(OFF)である。
【0060】
確認画面700においてOKボタン705ボタンが押下されると、設定情報管理部304は選択状態がONとなっているチェックボックス701、702に対応するタブに属する変更された設定情報をデバイスに送信する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
キャンセルボタン706が押下されると、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報の送信をキャンセルする。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0061】
なお、
図7(A)の確認画面700の例では、ネットワークタブ527に含まれるすべての設定情報は変更されていないため、ネットワークタブ527に関する他タブ確認メッセージは表示されていない。しかし、例えば、ユーザがネットワークタブ527についてのチェックボックスを選択できないよう、グレーアウトした状態で確認画面700に表示するようにしても構わない。
【0062】
図7(B)の確認画面720は、以下の(4)から(6)のすべての条件が満たされた場合に表示される。
(4)設定情報編集画面520上のタブ526~528のうち、少なくとも一つのタブに属する少なくとも一つの設定情報が変更されている。
(5)設定情報編集画面520上のタブ526~528のうち、少なくとも一つのタブに属するすべての設定情報が変更されていない。
(6)条件(5)を満たすタブにおいて送信ボタン531が押下された。
【0063】
一例として、ユーザによって環境タブ526及びその他タブ528に含まれる設定情報が変更され、かつ、ネットワークタブ527に含まれるすべての設定情報が変更されていない状態であるとする。この状態でネットワークタブ527において送信ボタン531が押下されると、
図7(B)で示した確認画面720が表示される。
【0064】
図7(B)の確認画面720には、1つ目の他タブ(ここでは、環境タブ526)に関して、他タブ確認メッセージ721及びそれについてのチェックボックス722が表示される。ユーザは他タブの設定情報をデバイスに送信する場合、チェックボックス722をONとする。チェックボックス722は他タブ確認メッセージ721についてのものであるため、その初期状態はOFFである。
【0065】
また、確認画面720には、自タブ(ここでは、ネットワークタブ527)に関して、自タブ確認メッセージ723及びそれについてチェックボックス724が表示される。ネットワークタブ527に含まれるすべての設定情報は変更されていないため、ユーザがチェックボックスを選択できないよう、自タブ確認メッセージ723及びチェックボックス724はグレーアウトした状態で表示されている。
【0066】
なお、確認画面720は、ネットワークタブ527における送信ボタン531が押下されたことによって表示されるものであるため、自タブ確認メッセージ723及びチェックボックス724を非表示とするのは望ましくない。
また、2つ目の他タブ(ここでは、その他タブ528)に関する他タブメッセージ725及びチェックボックス726は、それぞれ、他タブ確認メッセージ721及びチェックボックス722と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0067】
確認画面720においてOKボタンが押下されると、設定情報管理部304は選択状態がONとなっているチェックボックス722、726に対応するタブに属する変更された設定情報をデバイスに送信する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
キャンセルボタン728が押下されると、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報の送信をキャンセルする。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0068】
図7(C)の確認画面740は、以下の(7)及び(8)の条件が満たされた場合に表示される。
(7)設定情報編集画面520上のタブ526~528のすべてのタブに少なくとも一つの変更された設定情報が含まれる。
(8)任意のタブにおいて送信ボタン531が押下された。
【0069】
一例として、条件(7)を満たしている状態において、環境タブ526において送信ボタン531が押下されたとする。この場合、
図7(c)で示した確認画面740が表示される。
【0070】
図7(C)の確認画面740には、環境タブ526に関して、自タブ確認メッセージ741及びそれについてのチェックボックス742が表示される。ユーザは自タブの設定情報をデバイスに送信する場合、チェックボックス742をONとする。742は自タブ確認メッセージ741についてのものであるため、その初期状態はONである。
【0071】
また、確認画面740には、他タブ確認メッセージ743及びそれについてチェックボックス744、他タブ確認メッセージ745及びそれについてチェックボックス746が表示される。
ユーザは他タブの設定情報をデバイスに送信する場合、所望のチェックボックス744又は746をONとする。チェックボックス744、746はそれぞれ他タブ確認メッセージ743、745についてのものであるため、その初期状態はOFFである。
【0072】
確認画面740においてOKボタン747が押下されると、設定情報管理部304は、選択状態がONとなっているチェックボックス742、744、746に対応するタブにおいて変更された設定情報をデバイスに送信する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
また、キャンセルボタン748が押下されると、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報の送信をキャンセルする。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0073】
図7(D)の確認画面760は、設定情報編集画面520においてすべて送信ボタン532が押下された際に表示される確認画面の例である。
図7(D)の確認画面760には、環境タブ526及びその他タブ528に関して、タブ確認メッセージ761、763及びチェックボックス762、764が表示される。タブ確認メッセージは設定情報が変更されているすべてのタブについてタブ毎に作成され、設定情報がユーザによって変更されている旨をユーザに知らせるためのものである。
【0074】
ユーザは各タブの設定情報をデバイスに送信する場合、チェックボックス762及び764をONとする。確認画面760は、すべて送信ボタン532が押下された際に表示される画面であるため、チェックボックス762及び764の初期状態はONである。
なお、設定情報が変更されていないタブ(ここでは、ネットワークタブ527)についても、ユーザがチェックボックスを選択できないよう、グレーアウトした状態で確認画面760に表示するようにしても構わない。
【0075】
確認画面760においてOKボタン765ボタンが押下されると、設定情報管理部304は選択状態がONとなっているチェックボックス762及び764に対応するタブにおいて変更された設定情報をデバイスに送信する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
また、キャンセルボタン766が押下されると、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報の送信をキャンセルする。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0076】
図7(E)の確認画面780は、すべての設定項目が変更されていない状態で設定情報編集画面520において送信ボタン531又はすべて送信ボタン532が押下された際に表示される確認画面の例である。
図7(E)の確認画面780には、確認メッセージ781が表示される。確認メッセージ781は、すべての設定情報がユーザによって変更されていないことをユーザに知らせるためのものである。
確認画面780においてOKボタン782が押下されると、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。
【0077】
さて、実施例1と同様に、ユーザがデバイスリスト500の中から任意のレコード(デバイス)を選択し、設定編集ボタン508を押下すると、管理装置101は
図8のフローチャートに示される設定情報の送信処理を実行する。
【0078】
S601では、UI制御部301は、デバイス管理テーブル400及び設定情報管理テーブル420に基づいて設定情報編集画面520を作成する。
次に、S602では、UI制御部301は、ユーザによって設定情報編集画面520上の設定情報が変更されたか否かを判別する。
設定情報が変更されたと判別された場合は、S603に進む。そうでない場合は、S604に進む。
S603では、設定情報管理部304は設定情報管理テーブル420の該当するレコードの編集状態425の値を「有」とする。そして、S604に進む。
【0079】
S604では、UI制御部301は、ユーザによって設定情報編集画面520上の送信ボタン531が押下されたか否かを判別する。
送信ボタン531が押下されたと判別された場合は、S801に進む。そうでない場合は、S812に進む。
なお、S601~S604の処理は、実施例1に記載の処理と同様である。
【0080】
S801では、設定情報管理部304は設定情報編集画面520上のすべてのタブ上でユーザによって変更された設定情報を抽出する。 次に、S802では、S801で抽出された設定情報が1つ以上存在するか否かを判別する。
1つ以上存在すると判別された場合は、S803に進む。そうでない場合は、S808に進む。
【0081】
S803では、UI制御部301はS801で抽出された設定情報を基にして設定情報編集画面520において選択されているタブに関するチェックボックス付き確認メッセージを生成する。
図7(A)の自タブ確認メッセージ701及びチェックボックス702や、
図7(B)の自タブ確認メッセージ723及びチェックボックス724が、ここで生成されるチェックボックス付き確認メッセージの例である。
【0082】
次に、S804では、設定情報管理部304は、設定情報編集画面520において選択されているタブについて、設定情報管理テーブル420の編集状態425の値が「有」である設定情報が存在するか否かを判別する。
このような設定情報が存在すると判別された場合は、S607に進む。そうでない場合は、S805に進む。
【0083】
S805では、S803で生成された自タブ確認メッセージ及びチェックボックスにグレーアウト表示属性を付与する。本属性を付与することによって、後述のS807において確認画面を表示する際に、自タブ確認メッセージ及びチェックボックスがグレーアウト表示され、ユーザによる選択が不可となる。そして、S607に進む。
【0084】
S607では、設定情報管理部304は、設定情報管理テーブル420の中で、設定情報編集画面520上で選択されているタブ以外について、編集状態425の値が「有」である設定情報が存在するか否かを判別する。なお、S607は実施例1に記載の処理と同様である。
このような設定情報が存在すると判別された場合は、S806に進む。そうでない場合は、S807に進む。
【0085】
S806では、UI制御部301はS801で抽出された設定情報を基にして設定情報編集画面520上で選択されているタブ以外のタブに関するチェックボックス付き確認メッセージを生成する。
図7(A)の他タブ確認メッセージ703及びチェックボックス704が、ここで生成されるチェックボックス付き確認メッセージの例である。そして、S807に進む。
【0086】
S807では、UI制御部301は、S803及びS806で生成されたチェックボックス付き確認メッセージを確認画面700、確認画面720、確認画面740のいずれかの画面に表示する。各確認画面の表示条件は、
図7(A)~(C)の説明に記載した通りである。そして、S809に進む。
また、S808では、UI制御部301は確認画面780を表示する。そして、S809に進む。
【0087】
S612では、UI制御部301はユーザによって設定情報編集画面520上のすべて送信ボタン532が押下されたか否かを判別する。
すべて送信ボタン532が押下されたと判別された場合は、S613に進む。そうでない場合は、S602に戻る。
S613では、設定情報管理部304は設定情報編集画面520上のすべてのタブ上でユーザによって変更された設定情報を抽出する。
なお、S612及びS613は実施例1に記載の処理と同様である。
【0088】
次に、S811では、UI制御部301はS613で抽出された設定情報のためのチェックボックス付き確認メッセージを生成する。
図7(D)のタブ確認メッセージ761、763が、ここで生成されるチェックボックス付き確認メッセージの例である。なお、S613で抽出された設定情報が0件であった場合、UI制御部301は「変更される設定項目は存在しません。」のような、その旨が分かる確認メッセージを生成する。この確認メッセージはチェックボックスが付与されない。
【0089】
次に、S812では、S613で抽出された設定情報が1つ以上存在する場合、UI制御部301は、S811で生成されたチェックボックス付き確認メッセージを確認画面760に表示する。抽出された設定情報が0件であった場合は、確認画面780を表示する。そして、S809に進む。
【0090】
S809では、UI制御部301は確認画面700、720、740、760、780上の少なくとも1つのチェックボックスの選択がONであり、かつ、OKボタン705、727、747、765のいずれかが押下されたか否かを判別する。
いずれかのOKボタンが押下されたと判別された場合は、S810に進む。そうでない場合は、UI制御部301はキャンセルボタン706、728、748、766、又はOKボタン782のいずれかが押下されたと判断し、S602に戻る。
【0091】
S810では、設定情報管理部304は、S801又はS613で抽出された設定情報のうち、チェックボックスの状態がONであるタブに属する設定情報を設定情報編集画面520のシリアル番号521で特定されるデバイスに送信する。そして、本フローチャートを終了する。その後、UI制御部301は設定情報編集画面520を表示する。なお、送信されるべき設定情報が0件の場合、設定情報管理部304はデバイスへの設定情報を送信しない。
以上で
図8のフローチャートの説明を終了する。
【0092】
実施例2によれば、複数のタブに跨って設定情報が変更された場合であっても、ユーザはデバイスの設定情報を漏れなく効果的にデバイスに送信することができるようになる。
【0093】
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。すなわち、上述した実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0094】
100 管理システム
101 管理装置
102 デバイス
560 確認画面
580 確認画面