(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】改良されたパッチリングおよび使用方法
(51)【国際特許分類】
F01D 5/06 20060101AFI20241216BHJP
F01D 25/00 20060101ALI20241216BHJP
F02C 7/00 20060101ALI20241216BHJP
F16D 1/00 20060101ALI20241216BHJP
【FI】
F01D5/06
F01D25/00 F
F01D25/00 X
F02C7/00 D
F16D1/00 210
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020199912
(22)【出願日】2020-12-01
【審査請求日】2023-11-21
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・リヤン・ファースリュー
(72)【発明者】
【氏名】キャサリン・コートリン・マクマニューズ
(72)【発明者】
【氏名】スリニヴァス・ラヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ハーバート・ディミック
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・マイケル・ウェブスター
(72)【発明者】
【氏名】カン・リウ
【審査官】津田 真吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-31970(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0323353(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 5/06
F01D 25/00
F02C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械(10)であって、当該ターボ機械(10)が、
圧縮機セクション(14)と、
燃焼器セクション(16)と、
タービンセクション(18)と、
前記圧縮機セクション(14)に少なくとも部分的に配置された圧縮機シャフト(50)であって、前記圧縮機シャフト(50)
が、内部に環状に画定された第1のラベット(62)を有し、前記第1のラベット(62)
が、第1の軸方向に延びる面(66)
及び第1の半径方向に延びる面(68)を含む
、圧縮機シャフト(50)と、
前記タービンセクション(18)に少なくとも部分的に配置され、前記圧縮機シャフト(50)に結合されたタービンシャフト(52)であって、前記タービンシャフト(52)
が、内部に環状に画定され、前記第1のラベット(62)の反対側に位置決めされた第2のラベット(64)を有し、前記第2のラベット(64)
が、第2の軸方向に延びる面(70)
及び第2の半径方向に延びる面(72)を含む
、タービンシャフト(52)と、
前記第1のラベット(62)と前記第2のラベット(64)との間に装着されたパッチリング(100)と
を備え
ており、前記パッチリング(100)が、本体(102)と、前記本体(102)から半径方向外側に延びる第1のアーム(104)と、前記本体(102)から半径方向内側に延びる第2のアーム(106)とをさらに含む、ターボ機械(10)。
【請求項2】
前記パッチリング(100)の前記第1のアーム(104)
及び前記第2のアーム(106)
が、互いに軸方向に隔置される、請求項
1に記載のターボ機械(10)。
【請求項3】
前記パッチリング(100)の前記第1のアーム(104)
及び前記第2のアーム(106)
が、互いに同軸に整列される、請求項
1に記載のターボ機械(10)。
【請求項4】
前記パッチリング(100)の前記本体(102)
が、前記圧縮機シャフト(50)の前記第1の軸方向に延びる面(66)
及び前記タービンシャフト(52)の前記第2の軸方向に延びる面(70)と接触する、請求項
1に記載のターボ機械(10)。
【請求項5】
前記パッチリング(100)の前記本体(102)
が、前記第1の軸方向に延びる面(66)と前記第2の軸方向に延びる面(70)との間に半径方向に位置決めされる、請求項
1に記載のターボ機械(10)。
【請求項6】
前記圧縮機シャフト(50)の前記第1のラベット(62)
及び前記タービンシャフト(52)の前記第2のラベット(64)
が各々、外側面(116、118)を備え、前記第1のラベット(62)の前記外側面(116)
が、前記第2のラベット(64)の前記第2の半径方向に延びる面(72)の軸方向内側に配置され、前記第2のラベット(64)の前記外側面(118)
が、前記第1のラベット(62)の前記第1の半径方向に延びる面(68)の軸方向外側に配置される、請求項
2に記載のターボ機械(10)。
【請求項7】
前記パッチリング(100)の前記第1のアーム(104)
が、前記第2のラベット(64)の前記第2の半径方向に延びる面(72)と接触し、前記パッチリング(100)の前記第2のアーム(106)
が、前記第1のラベット(62)の前記第1の半径方向に延びる面(68)と接触する、請求項
2に記載のターボ機械(10)。
【請求項8】
第1のギャップ(120)
が、前記パッチリング(100)の前記第1のアーム(104)と前記第1のラベット(62)の前記外側面(116)との間に軸方向に画定され、第2のギャップ(122)
が、前記パッチリング(100)の前記第2のアーム(106)と前記第2のラベット(64)の前記外側面(118)との間に軸方向に画定される、請求項
6に記載のターボ機械(10)。
【請求項9】
ターボ機械(10)を整備する方法(300)であって、
当該方法が、
圧縮機シャフト(50)の後端(51)内で第1のラベット(62)を機械加工する
ステップ(302)であって、前記第1のラベット(62)
が、第1の軸方向に延びる面(66)
及び第1の半径方向に延びる面(68)を含み、前記第1のラベット(62)
が、前記圧縮機シャフト(50)の前記後端(51)内に環状に画定される
、ステップと、
タービンシャフト(52)の前端(53)内で第2のラベット(64)を機械加工する
ステップ(304)であって、前記第2のラベット(64)
が、第2の軸方向に延びる面(70)
及び第2の半径方向に延びる面(72)を含み、前記第2のラベット(64)
が、前記タービンシャフト(52)の前記前端(53)内に環状に画定され、前記第1のラベット(62)の反対側に位置決めされる
、ステップと、
前記第1のラベット(62)と前記第2のラベット(64)との間にパッチリング(100)を設置する
ステップ(306)と
を含
んでおり、前記パッチリング(100)が、本体(102)と、前記本体(102)から半径方向外側に延びる第1のアーム(104)と、前記本体(102)から半径方向内側に延びる第2のアーム(106)とをさらに含む、方法(300)。
【請求項10】
前記パッチリング(100)
の前記第1のアーム(104)及び前記第2のアーム(106)が、互いに軸方向に隔置され
る、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記パッチリング(100)の前記本体(102)
が、前記圧縮機シャフト(50)の前記第1の軸方向に延びる面(66)と前記タービンシャフト(52)の前記第2の軸方向に延びる面(70)との間に位置決めされ、それらと接触する、請求項
9に記載の方法(300)。
【請求項12】
前記パッチリング(100)の前記第1のアーム(104)
が、前記第2のラベット(64)の前記第2の半径方向に延びる面(72)と接触し、前記パッチリング(100)の前記第2のアーム(106)
が、前記第1のラベット(62)の前記第1の半径方向に延びる面(68)と接触する、請求項
10に記載の方法(300)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、改良されたパッチリングおよび関連する方法に関する。特に、本開示は、ターボ機械のマリッジジョイントで使用するための改良されたパッチリングに関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達の目的で様々な産業および用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機セクションと、燃焼セクションと、タービンセクションと、排気セクションとを含む。圧縮機セクションは、ガスタービンエンジンに入る作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼セクションに供給する。圧縮された作動流体および燃料(例えば、天然ガス)は、燃焼セクション内で混合され、燃焼チャンバ内で燃焼して高圧および高温の燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは、燃焼セクションからタービンセクションに流れ、そこで膨張して仕事を発生する。例えば、タービンセクションにおける燃焼ガスの膨張は、例えば、発電機に接続されたロータシャフトを回転させ、電気を発生することができる。次いで、燃焼ガスは、排気セクションを介してガスタービンを出る。
【0003】
ターボ機械の動作中、ターボ機械の様々な構成要素は、様々な形態の摩耗に耐える。このような摩耗は、個々の構成要素およびターボ機械一般の損傷および/または故障につながる可能性がある。特に、ターボ機械の動作中に回転する圧縮機シャフトおよびタービンシャフトは、摩耗しやすい。例えば、現在の圧縮機とタービンのシャフトは、約144,000時間動作し、約5,000回起動すると予想され得る。さらに、多くの場合、ラベットフランジなど、構成要素上の特定の摩耗に敏感な場所は、他の場所よりも早く摩耗する傾向があり得る。これらの摩耗に敏感な場所は、関連する圧縮機シャフトおよび/またはタービンシャフトの寿命を制限する可能性がある。
【0004】
圧縮機シャフトおよびタービンシャフトにおける欠点は、設計意図を維持するために修理する必要があることである。現在、圧縮機シャフトおよびタービンシャフトは、2つのシャフト間の設計上指定された干渉を回復するために、シャフト間に画定された接触面に対する動作後の機械加工によって修理される。しかし、複数の整備間隔にわたって、ラベットジョイントを機械加工すると、圧縮機シャフトとタービンシャフトとの間の所望の接触干渉に悪影響を与える場合がある。
【0005】
したがって、ターボ機械のジョイントを修理するための改良された方法および装置が当技術分野で望まれている。特に、圧縮機シャフトとタービンシャフトとの間のラベットジョイントを修理するための改良された方法および装置が望まれている。
【発明の概要】
【0006】
本開示によるシャフトアセンブリ、ターボ機械、およびターボ機械を整備する方法の態様および利点は、以下の説明に部分的に記載されており、または説明から明らかとなり、または本技術の実施を通して学ぶことができる。
【0007】
一実施形態によれば、シャフトアセンブリが提供される。アセンブリは、内部に環状に画定された第1のラベットを有する第1のシャフトを含む。第1のラベットは、第1の軸方向に延びる面および第1の半径方向に延びる面を含む。第2のシャフトが、第1のシャフトに結合される。第2のシャフトは、内部に環状に画定され、第1のラベットの反対側に位置決めされた第2のラベットを含む。第2のラベットは、第2の軸方向に延びる面および第2の半径方向に延びる面を含む。パッチリングが、第1のラベットと第2のラベットとの間に装着される。パッチリングは、第1の軸方向に延びる面と第2の軸方向に延びる面との間に位置決めされ、それらと接触する本体を含む。第1のアームが、本体から半径方向外側に延び、第2のアームが、本体から半径方向内側に延びる。
【0008】
別の実施形態によれば、ターボ機械が提供される。ターボ機械は、圧縮機セクションと、燃焼器セクションと、タービンセクションとを含む。ターボ機械は、圧縮機セクションに少なくとも部分的に配置された圧縮機シャフトをさらに含む。圧縮機シャフトは、内部に環状に画定された第1のラベットを有する。第1のラベットは、第1の軸方向に延びる面および第1の半径方向に延びる面を含む。ターボ機械は、タービンセクションに少なくとも部分的に配置され、圧縮機シャフトに結合されたタービンシャフトをさらに含む。タービンシャフトは、内部に環状に画定され、第1のラベットの反対側に位置決めされた第2のラベットを有する。第2のラベットは、第2の軸方向に延びる面および第2の半径方向に延びる面を含む。パッチリングが、第1のラベットと第2のラベットとの間に装着される。
【0009】
さらに別の実施形態によれば、ターボ機械を整備する方法が提供される。この方法は、圧縮機シャフトの後端内で第1のラベットを機械加工することを含む。第1のラベットは、第1の軸方向に延びる面および第1の半径方向に延びる面を含む。第1のラベットは、圧縮機シャフトの後端内に環状に画定される。この方法は、タービンシャフトの前端内で第2のラベットを機械加工することをさらに含む。第2のラベットは、第2の軸方向に延びる面および第2の半径方向に延びる面を含む。第2のラベットは、タービンシャフトの前端内に環状に画定され、第1のラベットの反対側に位置決めされる。この方法は、第1のラベットと第2のラベットとの間にパッチリングを設置することをさらに含む。
【0010】
本シャフトアセンブリ、ターボ機械、およびターボ機械を整備する方法のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照して、よりよく理解されよう。添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成するものであるが、本技術の実施形態を例示し、明細書における説明と併せて本技術の原理を説明するのに役立つ。
【0011】
当業者へと向けられた本システムおよび方法の作製および使用の最良の態様を含む、本シャフトアセンブリ、ターボ機械、およびターボ機械を整備する方法の完全かつ実施可能な開示が、添付の図を参照する本明細書に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施形態による、ターボ機械の概略図である。
【
図2】本開示の実施形態による、パッチリングの設置の前のシャフトアセンブリの断面図である。
【
図3】本開示の実施形態による、内部に位置決めされたパッチリングを示すシャフトアセンブリの断面図である。
【
図4】本開示の実施形態による、内部に位置決めされたパッチリングを示すシャフトアセンブリの断面図である。
【
図5】本開示の実施形態による、パッチリングの側面図である。
【
図6】本開示の実施形態による、
図5に示すパッチリングの拡大斜視図である。
【
図7】本開示の実施形態による、パッチリングの側面図である。
【
図8】本開示の実施形態による、
図7に示すパッチリングの拡大斜視図である。
【
図9】本開示の実施形態による、ターボ機械を整備する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本シャフトアセンブリ、ターボ機械、およびターボ機械を整備する方法の実施形態を詳細に参照するが、その1つまたは複数の例が図面に示されている。各例は、本技術の説明のために提供するものであって、本技術を限定するものではない。実際、特許請求される技術の範囲または趣旨を逸脱せずに、修正および変更が本技術において可能であることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、ある実施形態の一部として図示または記載された特徴は、またさらなる実施形態をもたらすために、別の実施形態において使用することができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にあるそのような修正および変更を包含することを意図している。
【0014】
詳細な説明は、図面の特徴を参照するために、数字および文字の符号を使用する。図面および説明における類似または同様の符号は、本発明の類似または同様の部分を指して使用されている。本明細書で使用する場合、「第1の」、「第2の」、および「第3の」という用語は、ある構成要素を別の構成要素から区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の位置または重要性を示すことを意図するものではない。
【0015】
本明細書で使用する場合、「上流」(または「前方」)、および「下流」(または「後方」)という用語は、流体経路における流体の流れに関する相対的な方向を指す。例えば、「上流」は、流体が流れてくる方向を指し、「下流」は、流体が流れていく方向を指す。「半径方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向の中心線に実質的に垂直な相対的な方向を指し、「軸方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向の中心線に実質的に平行および/または同軸に整列する相対的な方向を指し、「円周方向に」という用語は、特定の構成要素の軸方向の中心線の周囲に延びる相対的な方向を指す。「概して」、または「約」などの近似の用語は、記載された値のプラスマイナス10パーセントの範囲内の値を含む。角度または方向の文脈で使用されるとき、そのような用語は、記載された角度または方向のプラスマイナス10度の範囲を含む。例えば、「概して垂直」は、任意の方向、例えば、時計回りまたは反時計回りの垂直から10度の範囲内の方向を含む。
【0016】
ここで図面を参照すると、
図1は、ターボ機械の一実施形態の部分断面図を示しており、これは、図示の実施形態ではガスタービン10である。産業用または陸上用のガスタービンが本明細書に示されて説明されているが、本開示は、特許請求の範囲に特に明記されない限り、陸上用および/または産業用ガスタービンに限定されない。例えば、本明細書に記載の本発明は、限定はしないが、蒸気タービン、航空機用ガスタービン、または船舶用ガスタービンを含む任意のタイプのターボ機械に使用することが可能である。
【0017】
示すように、図示のガスタービン10は、タービンの中心線12で分離されている。示すように、ガスタービン10は、圧縮機セクション14と、圧縮機セクション14の下流に配置された燃焼器セクション16と、燃焼器セクション16の下流に配置されたタービンセクション18とを含む。圧縮機セクション14は、一般に、ガスタービン10に流入する空気を加圧するように構成され得る。次に、加圧空気または作動流体の一部が燃焼器セクション16に流入し、そこで空気が燃料と混合されて燃焼される。そして高温の燃焼ガスが、環状の高温ガス経路に沿ってトランジションピース20を通ってタービンセクション18に流れ、ガスタービン10を駆動して電力を生成する。
【0018】
いくつかの実施形態では、圧縮機セクション14は、ロータブレード24とステータベーン26の交互の列によって特徴付けられる複数の圧縮機段を有する軸流圧縮機22を含み得る。具体的には、各圧縮機段は、圧縮機ロータホイール28に装着された円周方向に隔置されたロータブレード24の列と、静的圧縮機ケーシング30に取り付けられた円周方向に隔置されたステータベーン26の列とを含むことができる。ロータブレード24とステータベーン26の交互の列は、一般に、圧縮機22を通って流れる空気の圧力を漸進的に増加させ、所望の圧力増加を可能にするように構成することができる。圧縮機ロータホイール28は、ロータブレード24と共に、一般に、圧縮機22の回転構成要素を備え、したがって、圧縮機ロータアセンブリ32を形成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、圧縮機ロータディスク28は、トルクがロータディスク28間で伝達され得るように、タービン中心線12の周りで互いに軸方向に積み重ねられ得る。
【0019】
ガスタービン10の燃焼セクション16は、一般に、タービン中心線12の周りに環状アレイに配置された複数の燃焼器34(そのうちの1つが示されている)を含み得る。各燃焼器34は、一般に、圧縮機22から排出される加圧空気の一部を受け取り、空気を燃料と混合して空気/燃料混合物を形成し、混合物を燃焼させて高温の燃焼ガスを発生するように構成することができる。上に示したように、次に、高温の燃焼ガスは、各燃焼器34からトランジションピース20を通ってガスタービン10のタービンセクション18に流れることができる。
【0020】
タービンセクション18は、一般に、タービンノズル36とタービンバケット38の交互の列によって特徴付けられる複数のタービン段を含み得る。特に、各タービン段は、静的タービンケーシング40に取り付けられた円周方向に隔置されたタービンノズル36の列と、タービンロータホイール42に装着された円周方向に隔置されたタービンバケット38の列とを含むことができる。タービンノズル36とバケット38の交互の列は、一般に、高温の燃焼ガスのエネルギーをタービンロータディスク42の回転によって発生される仕事に漸進的に変換するように構成され得る。タービンロータホイール42は、タービンバケット38と共に、一般に、タービンセクション18の回転構成要素を備え得、したがって、タービンロータアセンブリ44を形成することができる。圧縮機ロータホイール28と同様に、タービンロータホイール42は、一般に、タービン中心線12に沿って軸方向に共に積み重ねられ得る。例えば、
図1に示すように、タービンロータホイール42は、スペーサホイール46によって互いに隔置され得、ロータホイール42およびスペーサホイール46は、トルクがロータディスク42間で伝達され得るように、互いに軸方向に積み重ねられる。スペーサホイールは、追加的または代替的に、圧縮機ロータホイール28を隔置することができる。
【0021】
図1に示すように、ガスタービン10は、軸方向A、および軸方向Aの周りに延びる円周方向Cを画定することができる。ガスタービン10はまた、軸方向Aに垂直な半径方向Rを画定することができる。
【0022】
図1にさらに示すように、また
図2を参照すると、ガスタービン10は、圧縮機セクション14内に少なくとも部分的に配置された圧縮機シャフト50と、タービンセクション18内に少なくとも部分的に配置されたタービンシャフト52とをさらに含むことができる。シャフト50、52は、圧縮機ロータアセンブリ32とタービンロータアセンブリ44を共に結合することができる。示すように、圧縮機シャフト50は、タービンシャフト52の前端53に結合する後端51を含み得る。各シャフト50、52は、1つまたは複数のラベット、例えば、第1のラベット62および第2のラベット64を含むことができる。第1のラベット62は、圧縮機シャフト50の後端51内に環状に画定され得る。同様に、第2のラベット64は、タービンシャフト52の前端53内に環状に画定され得る。多くの実施形態では、圧縮機シャフト50は、圧縮機セクション14から軸方向外側に延び、圧縮機シャフト50の後端51内に画定された第1のラベット62で終端することができる。同様に、タービンシャフト52は、タービンセクション18から軸方向内側に延び、タービンシャフト52の前端53内に画定された第2のラベット64で終端することができる。ラベット62、64は、圧縮機ロータアセンブリ32をタービンロータアセンブリ44に結合し、圧縮機シャフト50とタービンシャフト52との間の同軸整列を維持するように機能するマリッジジョイント58を形成し得る。
【0023】
図2は、その上で整備メンテナンスが実施され、かつ内部にパッチリング100(
図3~
図8に示す)が設置される前のシャフトアセンブリ60の断面図を示している。様々な実施形態において、
図2に示すシャフトアセンブリ60は、ガスタービン10の動作の前または後であり得る。示すように、シャフトアセンブリ60は、タービンシャフト52に結合されてそれらの間にマリッジジョイント58を形成する圧縮機シャフト50を含むことができる。示すように、圧縮機シャフト50は、第1の事前に機械加工されたラベット54を含み得る。同様に、タービンシャフト52は、第1の事前に機械加工されたラベット54の反対側にある第2の事前に機械加工されたラベット56を含み得る。第1の事前に機械加工されたラベット54は、第1の軸方向に延びる面55を含むことができ、第2の事前に機械加工されたラベット56は、第2の軸方向に延びる面57を含むことができる。示すように、パッチリング100の設置の前に、第1の事前に機械加工されたラベット54の第1の軸方向に延びる面55は、第2の事前に機械加工されたラベット56の第2の軸方向に延びる面57と直接接触する。
【0024】
整備または修理のためのターボ機械の分解中、タービンシャフト52は、圧縮機シャフト50から切り離されて検査される。タービンシャフト52および圧縮機シャフト50は、このプロセス中に損傷する可能性があり、この損傷は、動作上の損耗または実際の分解プロセス自体に起因し得る。第1のラベット62および第2のラベット64(
図1)は、この損傷が発生する一般的な場所である。
【0025】
図3および
図4は、本開示の実施形態による、例えば、ガスタービン10の整備後の、パッチリング100が所定の位置にあるシャフトアセンブリ60の拡大断面図を示している。示すように、シャフトアセンブリ60は各々、圧縮機シャフト50と、圧縮機シャフト50に結合されたタービンシャフト52と、それらの間に画定されたマリッジジョイント58とを含むことができる。圧縮機シャフト50は、圧縮機シャフト50内に環状に画定された第1のラベット62を含み得る。同様に、タービンシャフト52は、タービンシャフト52内に環状に画定された第2のラベット64を含み得る。例えば、第1のラベット62および第2のラベット64は、円周方向Cにシャフト50、52内で機械加工され得る。パッチリング100は、圧縮機シャフト50の第1のラベット62とタービンシャフト52の第2のラベット64との間に配置することができる。
【0026】
多くの実施形態では、第1のラベット62は、第2のラベット64の反対側に位置決めすることができる。例えば、
図3および
図4に示す実施形態では、圧縮機シャフト50の第1のラベット62は、タービンシャフト52の第2のラベット64の半径方向内側に配置され得る。しかし、他の実施形態(図示せず)では、圧縮機シャフト50の第1のラベット62は、タービンシャフト52の第2のラベット64の半径方向外側に配置されてもよい。
【0027】
図3および
図4に示すように、第1のラベット62は、第1の軸方向に延びる面66および第1の半径方向に延びる面68を含むことができる。同様に、第2のラベット64は、第2の軸方向に延びる面70および第2の半径方向に延びる面72を含み得る。
図3および
図4に示すように、軸方向に延びる面66、70および半径方向に延びる面68、72は、実質的に平坦な表面であり得る。さらに、示すように、軸方向に延びる面66、70および半径方向に延びる面68、72は、ラベット62、64の最も外側の表面であり得る。
【0028】
本明細書で使用する場合、「軸方向に延びる」は、ガスタービン10の軸方向Aに実質的に平行な、および/または同軸に整列される相対的な方向に沿って延びる構成要素および/または表面を指す。同様に、「半径方向に延びる」は、ガスタービン10の軸方向Aに実質的に垂直である相対的な方向に沿って延びる構成要素および/または表面を指す。
【0029】
示すように、第1の軸方向に延びる面66は、第2の軸方向に延びる面70から半径方向に隔置され得、パッチリング100は、それらの間に位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、パッチリング100は、第1の軸方向に延びる面66と第2の軸方向に延びる面70との間に設計上必要な干渉を有利に提供するために、第1のラベット62と第2のラベット64との間に装着されてもよい。さらに、パッチリング100はまた、ガスタービン10の動作中の軸方向に延びる面66、70間の損傷をもたらす軸方向移動を低減または防止することができる。
【0030】
多くの実施形態では、
図3および
図4に示すように、第1のラベット62および第2のラベット64は、互いに軸方向に重なり合うことができる。例えば、第1のラベット62の第1の半径方向に延びる面68は、第2のラベット64の第2の半径方向に延びる面72を越えて軸方向に延び得る。具体的には、第1の半径方向に延びる面68は、軸方向外側に、第2の半径方向に延びる面72を越えて延びることができる。そのような実施形態では、第1の軸方向に延びる面66は、第2の軸方向に延びる面70に面するか、重なり合うか、かつ/または平行であり得る。
【0031】
パッチリング100は、本体102と、第1のアーム104と、第2のアーム106とを含むことができる。
図3および
図4に示す実施形態では、パッチリング100の本体102は、圧縮機シャフト50の第1の軸方向に延びる面66とタービンシャフト52の第2の軸方向に延びる面70との間に半径方向に位置決めされ得る。例えば、パッチリング100の本体102は、圧縮機シャフト50とタービンシャフト52との間の適切な整列を提供するために、第2のラベット64の第2の軸方向に延びる面70から第1のラベット62の第1の軸方向に延びる面66を半径方向に隔置するように機能し得る。
図3および
図4に示すように、本体102は、第1の軸方向に延びる面66と第2の軸方向に延びる面70の両方と直接接触することができる。
【0032】
図3に示す実施形態では、第1のアーム104および第2のアーム106は、本体102から半径方向に離れて延びることができる。例えば、示すように、第1のアーム104は、パッチリング100の本体102から半径方向外側に延びてもよく、第2のアーム106は、パッチリング100の本体から半径方向内側に延びてもよい。
図3に示すように、第1のアーム104は、本体102から半径方向外側に、第2の軸方向に延びる面70を越えて、第2の半径方向に延びる面72に少なくとも部分的に沿って延び得る。同様に、第2のアーム106は、本体102から半径方向内側に、第1の軸方向に延びる面66を越えて、第1の半径方向に延びる面68に少なくとも部分的に沿って延び得る。多くの実施形態では、第1のアーム104および第2のアーム106は、それぞれ、第2のラベット64および第1のラベット62と直接接触してもよい。
【0033】
図3に示すように、第1のアーム104は、第2のアーム106から軸方向に隔置することができ、すなわち、本体の反対側に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、第1のアーム104および第2のアーム106は、互いに反対の半径方向に、および本体102の反対の軸方向側に延び、概して「S」のような形状を形成し得る。
【0034】
第1のアーム104および第2のアーム106は各々、示すように、支持面108、110を含むことができる。例えば、第1のアーム104の支持面108は、第2の半径方向に延びる面72と直接接触する実質的に平坦な表面であり得る。同様に、第2のアーム106の支持面110は、第1の半径方向に延びる面68と直接接触する実質的に平坦な表面であり得る。例えば、第1のアームの支持面108および第2のアーム106の支持面110は、それぞれ、第2の半径方向に延びる面72および第1の半径方向に延びる面68に直接当接する実質的に平坦な表面であり得る。アーム104、106の支持面108、110は、マリッジジョイント58内でのパッチリング100の移動および/またはスライドを禁止するように機能することができる。
【0035】
図3に示すように、第1のアーム104および第2のアーム106の各々はまた、外面112、114を含むことができる。第1のアームの外面112は、支持面108の軸方向内側に位置し得る。同様に、第2のアームの外面114は、支持面110の軸方向外側に位置し得る。示すように、外面112、114は、半径方向において支持面108、110よりも長くてもよい。
【0036】
図3および
図4に示すように、圧縮機シャフト50の第1のラベット62およびタービンシャフト52の第2のラベット64は各々、外側面116、118をさらに含むことができる。例えば、外側面116、118は、半径方向に延びる面68、72から軸方向に隔置されてそれらの間にギャップ120、122を画定する実質的に弧状の外面であり得る。示すように、第1のラベット62の外側面116は、第2の半径方向に延びる面72の軸方向内側に配置され得、それらの間にギャップ120を画定し得る。同様に、第2のラベット64の外側面118は、第2の半径方向に延びる面72の軸方向外側に配置され得、それらの間にギャップ122を画定し得る。多くの実施形態では、第1のラベット62は、第2のギャップ122内に少なくとも部分的に延びることができ、第2のラベット64は、第1のギャップ120内に少なくとも部分的に延びることができる。
【0037】
図3に示す実施形態では、パッチリング100の第1のアーム104は、ギャップ120内に少なくとも部分的に延びることができ、第2のアーム106は、ギャップ122内に少なくとも部分的に延びることができる。ギャップ120、122は、ガスタービン10の動作中の熱膨張を可能にするために、第1のアーム104と第2のアーム106との間に軸方向空間を形成するように機能し得る。外面112、114は、ガスタービン10の動作中の熱膨張により、外側面116、118が半径方向に延びる面68、72に接触するのを防止する中間面として有利に作用し得る。
【0038】
図4は、パッチリング100の別の実施形態を示している。示すように、第1のアーム104は、第2のアーム106と同軸に整列され得、すなわち、本体102の同じ側に位置決めされ、同じ軸方向の中心線を共有し得る。いくつかの実施形態では、第1のアーム104および第2のアーム106は、互いに反対の半径方向に延び、概して「T」のような形状を形成し得る。
【0039】
図4に示す実施形態では、第2のラベット64は、内部にパッチリング100の第1のアーム104を受け入れるようなサイズの半径方向切り欠き212をさらに含むことができる。半径方向切り欠き212は、マリッジジョイント58内のパッチリング100の軸方向移動を制限するように機能し得る。例えば、第1のアーム104は、ガスタービン10の動作中に支持面108と外側面118との間に軸方向に位置決めされ、それらと接触し、それによってマリッジジョイント58内のパッチリング100の軸方向移動を制限することができる。示すように、半径方向切り欠き212は、切り欠き支持面214をさらに含み得る。第1のアーム104および第2のアーム106は各々、示すように、支持面108、110を含むことができる。多くの実施形態では、第1のアーム104の支持面108は、切り欠き支持面214に直接当接する実質的に平坦な表面であり得る。同様に、第2のアーム106の支持面110は、第1の半径方向に延びる面68に直接当接する実質的に平坦な表面であり得る。アーム104、106の支持面108、110は、マリッジジョイント58内でのパッチリング100の移動および/またはスライドを禁止するように機能することができる。
【0040】
図5および
図6は、本開示の実施形態による、パッチリング100の様々な図を示している。示すように、第1のアーム104および第2のアーム106は各々、円周方向に延びる1つの連続した環状部材であり得る。第1のアーム104および第2のアーム106は、円周方向に沿って画定され得る。
【0041】
あるいは、
図7および
図8に示すように、第1のアーム104は、円周方向Cにおいて本体102に沿って互いに隔置された複数の第1のアーム104’であり得る。同様に、示すように、第2のアーム106は、円周方向Cにおいて本体102に沿って互いに隔置された複数の第2のアーム106’であり得る。
【0042】
図7および
図8に示すように、パッチリング100はまた、複数の第1のアーム104’および/または複数の第2のアーム106’の間に円周方向に配置された1つまたは複数の溝124を含み得る。溝124は、パッチリング100の本体102内に半径方向に延び、圧縮機からの空気を冷却して通過させるための通路として機能することができる。例えば、圧縮機セクション14からの空気は、圧縮機シャフト50の第1のラベット62、タービンシャフト52の第2のラベット64、およびパッチリング100の様々な空洞および隙間から停滞した空気をパージすることができる。
【0043】
図9は、本開示の1つまたは複数の追加の例示的な実施形態による、本明細書に記載のガスタービン10などのターボ機械を整備する方法300をグラフで示すフローチャートを提供する。
図9に示されるように、方法300は、圧縮機シャフトの後端51内で第1のラベット62を機械加工するステップ302を含み得、そのようなステップは、例えば、ガスタービン10の初期動作後に行われ得る。第1のラベット62は、第1の軸方向に延びる面66および第1の半径方向に延びる面68を含み得る。さらに、第1のラベットは、圧縮機シャフト50の後端51内に環状に画定され得る。方法300は、タービンシャフト52の前端53内で第2のラベット64を機械加工するステップ304をさらに含むことができる。第2のラベット64は、第2の軸方向に延びる面70および第2の半径方向に延びる面72を含み得る。さらに、第2のラベット64は、タービンシャフト52の前端53内に環状に画定され、第1のラベット62の反対側に位置決めされ得る。方法300はまた、第1のラベット62と第2のラベット64との間に半径方向にパッチリングを設置するステップ306を含むことができる。
【0044】
ガスタービン10の動作中、パッチリング100の本体102は、表面が整備および/または機械加工を受けた後であっても、第1の軸方向に延びる面66と第2の軸方向に延びる面70との間に設計上意図された干渉を提供するように機能することができる。例えば、
図2に示す事前に機械加工されたラベット54、56は、ガスタービン10の動作中に摩耗を受ける可能性があり、これは、必要な干渉を回復するために整備される、事前に機械加工されたラベット54、56の様々な表面、例えば、軸方向に延びる面55、57を必要とする。パッチリング100は、ガスタービン10が整備された後、ラベット62、64(または機械加工後のラベット)間に必要な干渉を提供する。
【0045】
本明細書は、最良の態様を含む本発明を開示するため、およびどのような当業者も、任意のデバイスまたはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実施を含む本発明の実践を可能にするために、実施例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、あるいは特許請求の範囲の文言との実質的な相違がない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【符号の説明】
【0046】
10 ガスタービン/ターボ機械
12 タービン中心線
14 圧縮機セクション
16 燃焼器セクション/燃焼セクション
18 タービンセクション
20 トランジションピース
22 軸流圧縮機
24 ロータブレード
26 ステータベーン
28 圧縮機ロータホイール/圧縮機ロータディスク
30 静的圧縮機ケーシング
32 圧縮機ロータアセンブリ
34 燃焼器
36 タービンノズル
38 タービンバケット
40 静的タービンケーシング
42 タービンロータホイール/タービンロータディスク
44 タービンロータアセンブリ
46 スペーサホイール
50 圧縮機シャフト
51 後端
52 タービンシャフト
53 前端
54 第1の事前に機械加工されたラベット
55 第1の軸方向に延びる面
56 第2の事前に機械加工されたラベット
57 第2の軸方向に延びる面
58 マリッジジョイント
60 シャフトアセンブリ
62 第1のラベット
64 第2のラベット
66 第1の軸方向に延びる面
68 第1の半径方向に延びる面
70 第2の軸方向に延びる面
72 第2の半径方向に延びる面
100 パッチリング
102 本体
104 第1のアーム
104’ 第1のアーム
106 第2のアーム
106’ 第2のアーム
108 支持面
110 支持面
112 外面
114 外面
116 外側面
118 外側面
120 第1のギャップ
122 第2のギャップ
124 溝
212 半径方向切り欠き
214 切り欠き支持面
300 方法
302 ステップ
304 ステップ
306 ステップ
A 軸方向
C 円周方向
R 半径方向