(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B65H 1/00 20060101AFI20241216BHJP
B65H 1/04 20060101ALI20241216BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20241216BHJP
【FI】
B65H1/00 501A
B65H1/04 320A
B65H1/04 324
G03G15/00 480
(21)【出願番号】P 2020214660
(22)【出願日】2020-12-24
【審査請求日】2023-12-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123559
【氏名又は名称】梶 俊和
(74)【代理人】
【識別番号】100177437
【氏名又は名称】中村 英子
(72)【発明者】
【氏名】大庭 克彦
(72)【発明者】
【氏名】山下 冬人
(72)【発明者】
【氏名】川西 稔
【審査官】鷲巣 直哉
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-034525(JP,A)
【文献】特開2014-122082(JP,A)
【文献】特開2009-102133(JP,A)
【文献】特開平08-104436(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00
B65H 1/04
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像形成を行う画像形成装置であって、
シートが積載される積載部と、
前記積載部に移動可能に配置され、前記積載部に積載されたシートの端部に当接し、シートの前記端部が揃うように規制する規制部と、
リブ部を有し、前記規制部の移動量に応じて前記規制部が移動する方向と直交する方向に移動するリンク部と、
前記積載部を前記画像形成装置に着脱する際に、前記積載部をガイドするレール部と、
前記レール部に設けられ、カム部を有し、前記カム部の移動量に基づいて前記積載部に積載されたシートのサイズを検知する検知手段と、
を備え、
前記積載部を前記レール部にガイドされて前記画像形成装置に挿入すると、前記リブ部は前記カム部に当接し、
前記カム部は、前記積載部が前記画像形成装置に装着されると、前記積載部を前記画像形成装置に挿入する方向と逆方向に前記リブ部を付勢
し、
前記リンク部が移動する方向は、前記積載部を前記画像形成装置に挿入する方向と同一方向であり、
前記リブ部は、前記リンク部が前記規制部の移動量に応じて移動した移動量だけ前記カム部を前記積載部の挿入方向に押し込むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検知手段は、
軸が回転することにより抵抗値が変化する可変抵抗器と、
前記可変抵抗器の前記軸に連結された第1のギアと、
前記第1のギアと噛み合ったラック部を有し、前記カム部が移動することにより前記ラック部を介して前記第1のギアを回転させ、前記可変抵抗器の抵抗値を変化させる前記カム部と、
を有することを特徴とする請求項
1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記レール部は、
一端が前記レール部と接続されたばねと、
前記ばねの他端が接続され、前記第1のギアと噛み合わされた第2のギアと、
を有し、
前記ばねは、前記第1のギアが回転することにより連動して回転する前記第2のギアにより伸ばされ、伸ばされた前記ばねは、前記第2のギアを介して前記第1のギアに、前記カム部が前記積載部を挿入する方向と逆方向に前記リブ部を付勢する方向に回転する力を加えることを特徴とする請求項
2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ばねは、引っ張りばねであることを特徴とする請求項
3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記レール部は、一端が前記レール部と接続され、他端が前記第1のギアと接続され、前記第1のギアの軸に巻き付けられたばねを有し、
前記ばねは、第1のギアが回転することにより前記軸に巻き付けられて圧縮され、圧縮された前記ばねは、前記第1のギアに前記カム部が前記積載部を挿入する方向と逆方向に前記リブ部を付勢する方向に回転させる力を加えることを特徴とする請求項
2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ばねは、ねじりコイルばねであることを特徴とする請求項
5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成装置を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記検知手段の前記可変抵抗器の抵抗値により生じる電圧に基づいて前記抵抗値に応じた前記カム部の移動量を検知し、検知した前記カム部の移動量に基づいて前記リンク部の移動量を検知し、検知した前記リンク部の移動量に基づいて前記積載部に積載されたシートのサイズを検知することを特徴とする請求項
3から請求項
6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記規制部は、前記積載部に積載されたシートの給送方向の端部を揃えるように配置され、
前記シートのサイズは、シートの給送方向と直交する方向の長さであることを特徴とする請求項
7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記規制部は、前記積載部に積載されたシートの前記給送方向と直交する方向の各端部に当接し、各端部が揃うように規制する第1の規制部材及び第2の規制部材を有し、
前記第1の規制部材及び前記第2の規制部材は、各々、ラック部を有し、
各々の前記ラック部は、ピニオンギアを介して互いに連結され、
前記第1の規制部材又は前記第2の規制部材は、前記第2の規制部材又は前記第1の規制部材を移動させると、前記第2の規制部材又は前記第1の規制部材が移動した方向と逆方向に移動することを特徴とする請求項
8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1の規制部材は、コロを有し、
前記リンク部は、前記コロが勘合された直線形状のレール部を有し、
前記リンク部は、前記第1の規制部材が前記積載部に積載されたシートの端部に当接するように移動すると前記コロが前記レール部を移動することにより、前記第1の規制部材が移動する方向と直交する方向に移動することを特徴とする請求項
9に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シート給送装置を備え、シート給送装置から画像形成部にシートを給送して画像形成を行う画像形成装置が広く普及している。シート給送装置は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、シート収納部である給紙カセットに収納されたシートを、給送ローラにより画像形成部に給送する構成を有している。画像形成にはさまざまなサイズのシートが使用されるので、給紙カセットに収納されているシートのサイズを検知する技術が提案されている。例えば、特許文献1では、給紙カセットにサイド規制部材の位置に連動する2つのカム部材を配置して、そのうちの1つのカム部材が、画像形成装置本体内に配置されたスライド式可変抵抗器を押し込むことでシートのサイズを検知する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているシートサイズの検知技術は、次の課題を有している。すなわち、サイド規制部材の位置に合わせて連動するカム部材が2つ配置されているため、部品寸法のバラツキやガタの影響によってカム部材の位置のバラツキが大きくなり、その結果、シートサイズの検知のバラツキも大きくなるという課題を有している。また、2つのカム部材のうちの1つは、直動動作をしていることにより摺動抵抗が大きい。そのため、サイド規制部材の位置を移動させる操作に大きな力が必要となるという課題も有している。
【0005】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、給紙カセットのサイド規制部材の位置を精度よく検知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
【0007】
(1)シートに画像形成を行う画像形成装置であって、シートが積載される積載部と、前記積載部に移動可能に配置され、前記積載部に積載されたシートの端部に当接し、シートの前記端部が揃うように規制する規制部と、リブ部を有し、前記規制部の移動量に応じて前記規制部が移動する方向と直交する方向に移動するリンク部と、前記積載部を前記画像形成装置に着脱する際に、前記積載部をガイドするレール部と、前記レール部に設けられ、カム部を有し、前記カム部の移動量に基づいて前記積載部に積載されたシートのサイズを検知する検知手段と、を備え、前記積載部を前記レール部にガイドされて前記画像形成装置に挿入すると、前記リブ部は前記カム部に当接し、前記カム部は、前記積載部が前記画像形成装置に装着されると、前記積載部を前記画像形成装置に挿入する方向と逆方向に前記リブ部を付勢し、前記リンク部が移動する方向は、前記積載部を前記画像形成装置に挿入する方向と同一方向であり、前記リブ部は、前記リンク部が前記規制部の移動量に応じて移動した移動量だけ前記カム部を前記積載部の挿入方向に押し込むことを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、給紙カセットのサイド規制部材の位置を精度よく検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施例1、2の画像形成装置の構成を示す断面図
【
図3】実施例1、2のサイド規制部材の構成を示す図
【
図4】実施例1の画像形成装置本体側の構成部品を説明する図
【
図5】実施例1の画像形成装置本体側の構成部品を説明する図
【
図6】実施例1、2の給紙カセットのカセットカムを説明する図
【
図7】実施例1の画像形成装置本体側の本体カムを説明する図
【
図8】実施例1、2のシートのサイズに応じたカセットカムの動きを説明する図
【
図9】実施例1、2のサイド規制部材とカセットカムの関係を説明する図
【
図10】実施例2の画像形成装置本体側の構成部品を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0011】
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の電子写真方式の画像形成装置100の構成を示す断面図である。
図1に示す画像形成装置100では、給送部1から記録材であるシートPが画像形成部2に給送され、画像形成部2では、給送部1から搬送されたシートPにトナー像が転写される。その後、シートPは定着部3へ搬送されてトナー像がシートPに定着された後、排出部4へ排出される。
【0012】
画像形成装置100における画像形成動作について詳細に説明する。画像形成装置100の下部には、シートPを収納する、給送部1を構成する給紙カセット5が装着されている。積載部である給紙カセット5内に積載されているシートPは、図中反時計回り方向に回転する給送ローラ6によって、最上位のシートPから順に搬送路へと送り出され、搬送ローラ対7及びレジストローラ対8により、画像形成部2に搬送される。
【0013】
画像形成部2を構成するプロセスカートリッジ30は、図中、時計回り方向に回転する感光ドラム10を有している。プロセスカートリッジ30の上部には、レーザスキャナ9が配置され、レーザスキャナ9から画像情報に応じて照射されるレーザ光(図中、二点鎖線で表示)により感光ドラム10上には、静電潜像が形成される。感光ドラム10上に形成された静電潜像は、プロセスカートリッジ30内部の現像部(不図示)によりトナーが付着され、トナー像が形成される。そして、感光ドラム10上に形成されたトナー像は、転写ローラ11により、給紙カセット5から給送されたシートPに転写される。トナー像が転写されたシートPは定着部3に搬送され、定着ユニットTにおいて加熱、加圧されて、トナー像がシートPに定着される。その後、シートPは、搬送ローラ対13及び排出搬送ローラ対14により搬送され、画像形成装置100上部の排出部4に排出される。
【0014】
上述した画像形成動作は、シートPの片面に印刷を行う場合の画像形成動作である。次に、シートPの表面、及び裏面の両面印刷を行う場合の画像形成動作について説明する。シートPの両面に画像記録を行う場合には、表面側が画像形成されたシートPが定着部3を通過した後に、排出搬送ローラ対14を片面印刷時とは回転方向を逆方向に回転駆動することにより、両面搬送路21にスイッチバックさせて搬送する。そして、両面搬送路21に搬送されたシートPを、搬送ローラ対16、17により再び画像形成部2に搬送する。そして表面側の印刷の場合と同様に、シートPの裏面側に画像形成を行い、定着部3を通過した後に、シートPは排出部4に排出される。なお、電装部15は、画像形成装置100の電源部、及び画像形成装置100を制御する制御手段であるCPUが実装された制御基板を有している。
【0015】
また、手差し給送部19からシートPの給送を行う場合には、手差しトレイ18を開放し、手差しトレイ18上にシートPを積載する。手差しトレイ18に積載されたシートPは、図中時計回り方向に回転する手差し給送ローラ20によって、最上位のシートPから順に送り出され、レジストローラ対8により画像形成部2に搬送される。画像形成部2に搬送された後は、上述した画像形成動作と同様であり、説明を省略する。
【0016】
なお、
図1において、シートPの補充や交換を行うために、給紙カセット5を画像形成装置100から引き出す場合には、図中左方向に引き出される。一方、引き出した給紙カセット5を画像形成装置100に装着する場合には、画像形成装置100に向かって左側から右方向に挿入することにより、画像形成装置100に装着される。また、給紙カセット5に積載されたシートPは、給送ローラ6により搬送路に給送されるため、シート給送方向は、
図1の給紙カセット5において、左側から右側に向かう方向となる。
【0017】
[給紙カセットの構成]
図2は、給紙カセット5の構成を説明する図であり、画像形成装置100から引き出された状態の給紙カセット5を斜め上方向から見たときの斜視図である。給紙カセット5は、シートPが積載されるカセットオケ52と、カセットオケ52に積載されたシートPのシート給送方向と直交する方向(以下、幅方向という)のシートPの端部の位置を揃えて規制する一対のサイド規制部材50、51と、を有している。更に、給紙カセット5は、規制部であるサイド規制部材50、51のラック部50r、51r、ラック部50r、51rに連結されたピニオンギア58(
図6参照)、リンク部であるカセットカム53を有している。なお、
図2において、給紙カセット5に積載されたシートPのシート給送方向は、カセットオケ52の図中右側から左側に向かう方向である。
【0018】
サイド規制部材50、51は、カセットオケ52に対して、積載されるシートPの幅方向にスライド移動(移動可能)が可能な構成となっている。ラック部50r、51r、及びピニオンギア58により、サイド規制部材50、51のうち、一方のサイド規制部材をスライド移動させると、他方のサイド規制部材も連動してスライド移動する構成となっている。具体的には、サイド規制部材50(第1の規制部材)をサイド規制部材51(第2の規制部材)に近づく方向にスライドさせると、サイド規制部材50と一体化されたラック部50rもサイド規制部材51に近づく方向に移動する。これに伴い、ラック部50rと連結されたピニオンギア58が回転し、ピニオンギア58の回転により、サイド規制部材51と一体化されたラック部51rがサイド規制部材50に近づく方向に移動する。その結果、サイド規制部材51がサイド規制部材50に近づく方向に移動する。一方、サイド規制部材50をサイド規制部材51から遠ざかる方向にスライドさせると、サイド規制部材50と一体化されたラック部50rもサイド規制部材51から遠ざかる方向に移動する。これに伴い、ラック部50rと連結されたピニオンギア58が回転し、ピニオンギア58の回転により、サイド規制部材51と一体化されたラック部51rがサイド規制部材50から遠ざかる方向に移動する。その結果、サイド規制部材51がサイド規制部材50から遠ざかる方向に移動する。ここでは、サイド規制部材50をスライドさせた場合についての動作について説明したが、サイド規制部材51をスライドさせた場合についても同様であり、サイド規制部材50、51は、互いに反対方向に同じ量だけスライド移動する構成となっている。
【0019】
図2(a)はサイド規制部材50、51をシート幅の広いLTR(レター)サイズのシートPの幅に合わせてスライド移動させた様子を示す図である。一方、
図2(b)は、シートサイズが3×5inchのシートPの幅に合わせて、サイド規制部材50、51をスライド移動させた様子を示す図である。サイド規制部材50の下側にはカセットカム53が配置され、サイド規制部材50に連動して移動する。上述したように、給紙カセット5に積載されるシートPの幅によりサイド規制部材50の位置が変化し、これに伴い、カセットカム53の位置もシート給送方向の上流側、又は下流側に移動する。
図2(a)に示すように、シート幅の大きいLTRサイズのシートPの場合には、カセットカム53の位置は、シート搬送方向の上流側となる。一方、
図2(b)に示すように、シート幅の小さい3×5inchのシートPの場合には、サイド規制部材50は給紙カセット5の中央部に向かってスライド移動する。そのため、カセットカム53も連動してレール部56にガイドされて、シート給送方向の下流側に移動する。
【0020】
[サイド規制部材の構成]
図3は、
図2に示したサイド規制部材50、カセットカム53を、
図2の下側から上方向に向かって見たときの斜視図である。
図3に示すように、サイド規制部材50は、サイド規制部材50と一体化されたラック部50rを有している。また、カセットカム53には、サイド規制部材50がスライド移動するためのレール部57と、後述する本体カム65(
図4参照)をシート給送方向に押し込むリブ部53rが設けられ、2つのコロ54が配置されている。
【0021】
カセットオケ52のサイド規制部材50に対向する内壁には、
図2(b)に示すように、レール部56が設けられている。そして、サイド規制部材50をカセットオケ52に取り付けた際に、カセットカム53に取り付けた2つのコロ54がレール部56に勘合される。また、サイド規制部材50には、1つのコロ55が回動自在に配置され、カセットカム53に設けられたレール部57に勘合される。サイド規制部材50、51を積載されたシートPの幅方向を狭める方向へスライド移動させると、サイド規制部材50に設けられたコロ55がカセットカム53のレール部57内をガイドされ、回動する。これにより、カセットカム53がサイド規制部材50に連動して、シート給送方向の下流方向にスライド移動する。また、カセットカム53がシート給送方向の下流側にスライド移動すると、これに連動して、カセットカム53に設けられたコロ54がレール部56によりガイドされ、レール部56内をシート給送方向の下流側に移動する。
【0022】
一方、サイド規制部材50、51を積載されたシートPの幅方向を広げる方向へスライド移動させると、サイド規制部材50に設けられたコロ55がカセットカム53のレール部57内をガイドされ、回動する。これにより、カセットカム53はサイド規制部材50に連動して、シート給送方向の上流方向にスライド移動する。また、カセットカム53がシート給送方向の上流側にスライド移動すると、これに連動して、カセットカム53に設けられたコロ54がレール部56によりガイドされ、レール部56内をシート給送方向の上流側に移動する。
【0023】
このように、カセットカム53やサイド規制部材50にコロを設けることにより、スライド移動される際の摺動抵抗を軽減している。これにより、ユーザがサイド規制部材50、51を操作する際に加える力を軽減することができる。なお、コロを用いない構成でも操作可能であるが、カセットカム53やサイド規制部材50を操作した際のレール部56、57に対する摺動抵抗が大きいため、操作時に加える力が大きくなるというデメリットがある。
【0024】
[サイズ検知部の概要]
図4(a)は、画像形成装置100から給紙カセット5を引き出し、画像形成装置100から取り外した状態を、
図1の左側奥から見たときの画像形成装置100の外形形状を示す斜視図である。画像形成装置100下部の給紙カセット5が装着される箇所には、給紙カセット5を着脱する際に、給紙カセット5をガイドするカセットレール85が設けられている。また、給紙カセット5に積載されたシートPのサイズを検知するサイズ検知部66(
図4(b)参照)の構成部材である本体カム65は、カセットレール85の内部に配置されている。給紙カセット5がカセットレール85にガイドされて、画像形成装置100に装着される際に、本体カム65は、
図3に示すカセットカム53のリブ部53rと当接する。そして、本体カム65は、カセットカム53のリブ部53rにより、給紙カセット5の挿入方向(図中手前側から図中奥側に向かう方向)に押し込まれる(スライド移動する)構成となっている。なお、給紙カセット5の挿入方向は、シートPのシート給送方向と同一方向である。
【0025】
図4(b)は、給紙カセット5に積載されたシートPのサイズを検知する検知手段であるサイズ検知部66の構成を示す図であり、本体カム65側から見たときの全体の形状を示した斜視図である。サイズ検知部66は、上述したリブ部53rが当接するリブ部65rを有する本体カム65、回転式の可変抵抗器60(以下、抵抗器60と略す)、プリント基板61、ギア62(第1のギア)、引っ張りばね63、扇ギア64(第2のギア)を有している。
【0026】
[サイズ検知部の構成]
次に、
図4(b)に示した給紙カセット5に積載されたシートPのサイズを検知するサイズ検知部66の構成について説明する。
【0027】
図5(a)は、サイズ検知部66のうち、プリント基板61と抵抗器60を示している。抵抗器60は、プリント基板61に固定されると共に、プリント基板61と電気的に接続されている。
図5(a)に示すように、抵抗器60には回転可能な、Dカット形状の穴部60aが設けられている。抵抗器60は、内部には抵抗体(不図示)を有し、後述するギア62が穴部60aに挿入され、ギア62が回転することによりギア62の回転量に応じて、抵抗器60の抵抗値が変化する。プリント基板61は、抵抗器60の抵抗値を電圧に変換し、変換された電圧を電装部15のCPUに出力することにより、電装部15のCPUはギア62による穴部60aの回転量を検知する。なお、ギア62は、カセットカム53のリブ部53r(
図3)により、リブ部65rを介して本体カム65が給紙カセット5の挿入方向(シートPのシート給送方向でもある)に押し込まれる移動量(長さ)に応じて回転する。また、本体カム65が給紙カセット5の挿入方向に押し込まれる移動量は、サイド規制部材50を積載されたシートPの幅に応じて移動させたときの移動量と相関関係がある。そのため、ギア62の回転量を検知することにより、給紙カセット5に積載されたシートPのサイズを検知することができる。
【0028】
図5(b)は、抵抗器60が固定されたプリント基板61と、ギア62の形状を説明する図である。ギア62の回転中心にはボス62aが設けられており、ボス62aの抵抗器60と対向する側はDカット形状を有している。ボス62aは、抵抗器60のDカット形状を有する穴部60aに軽圧入される。抵抗器60の穴部60a及び抵抗器60内部の抵抗体と、穴部60aに圧入されたギア62との間にはガタがなく、お互いの位相がずれないように構成されている。
【0029】
図5(c)は、プリント基板61上に固定された抵抗器60の穴部60aに挿入されたギア62に、扇ギア64が連結された状態を示す図である。扇ギア64は、回転中心64aをカセットレール85のボス85a(
図5(e))によって支持されており、ギア62と噛み合わされている。扇ギア64とギア62とが噛み合わされている部分を拡大した図が
図5(f)である。
図5(f)に示すように、扇ギア64の2歯凸部64bと、ギア62の2歯凹部62bが噛み合うように組み付けられ、扇ギア64、ギア62及び抵抗器60内部の抵抗体(不図示)の位相が特定の位相になるように組み付けられている。
【0030】
図5(d)は、
図5(c)に示す図に、本体カム65のラック部65aの歯がギア62の歯と噛み合わされた状態を示した図である。
図5(c)の扇ギア64と同様に、本体カム65のラック部65aの2歯凸部65bと、ギア62の2歯凹部62bとが噛み合うように組み付けられる。これにより、本体カム65、ギア62及び抵抗器60内部の抵抗体(不図示)の位相は、特定の位相になるように組み付けられる。
【0031】
図5(e)は、引っ張りばね63の構成を説明する図であり、抵抗器60が固定された側とは反対側からプリント基板61を見たときの状態を示している。引っ張りばね63の一方の端部(一端)は、扇ギア64の本体カム65に対向する側と反対側に設けられたフック部64Cに架けられ、引っ張りばね63の他方の端部(他端)は、カセットレール85に設けられたフック部85bに架けられている。扇ギア64は、引っ張りばね63によりカセットレール85のボス85aを中心に
図5(e)において時計回り方向へ付勢される。
【0032】
図5(d)において、本体カム65は、カセットカム53のリブ部53r(
図3)により、給紙カセット5の挿入方向(
図5(d)において右側から左側に向かう方向)に押し込まれる。これにより、本体カム65は、図中左方向に移動し、これに伴いギア62も回動し、ギア62の回転に連動して、扇ギア64も時計回り方向に回転する。一方、給紙カセット5を画像形成装置100の外部に取り出した(引き出した)ときには、扇ギア64は引っ張りばね63により引き戻され、
図5(e)において時計回り方向に回転し、これに伴い、ギア62も回転する。ギア62の回転により、本体カム65は図中、左側から右側に向かって移動する。そして、扇ギア64は、カセットレール85のストッパー部85cに当接することで回転が停止し、これによりギア62も回転を停止し、本体カム65の移動が停止する。
【0033】
[シートを積載した給紙カセットの装着]
図6、
図7は、給紙カセット5にシートPを積載し、給紙カセット5を画像形成装置100に装着する際の給紙カセット5の構成部材、及びサイズ検知部66の動作を説明する図である。なお、
図6、
図7では、給紙カセット5、カセットレール85は不図示としている。
【0034】
図6(a)は、給紙カセット5にシートPを積載するため、給紙カセット5を画像形成装置100から引き出して取り外し、シートPを積載するため、サイド規制部材50、51を開いた状態(サイド規制部材50、51間を最大限に広げた状態)を示している。
図6(a)に示す状態で、シートPを給紙カセット5のカセットオケ52に積載する。次に、サイド規制部材50、51を積載したシートPの幅方向の端部までスライド移動させる。
【0035】
図6(b)は、サイド規制部材50、51をシートPの幅方向の端部までスライド移動させた状態のサイド規制部材50、51の位置を示した図である。
図6(a)に示す状態から、例えば、サイド規制部材50をシートPの幅方向の端部に接触するように、図中左方向にスライドさせる。サイド規制部材50を左方向にスライド移動させることにより、サイド規制部材50と一体化されたラック部50rも左方向にスライド移動する。これにより、ラック部50rの歯と噛み合わされているピニオンギア58が図中時計回り方向に回転する。これに伴い、ラック部50rと同様に、ピニオンギア58の歯と歯が噛み合わされているサイド規制部材51のラック部51rも連動して、図中右方向にスライド移動する。その結果、ラック部50rと一体化されているサイド規制部材51も図中右方向に移動する。また、サイド規制部材50が図中左方向に移動する際に、サイド規制部材50に設けられたコロ55がカセットカム53のレール部57にガイドされて、レール部57内を移動する。これにより、カセットカム53は、
図6(a)に示す位置(
図6(b)では破線で表示)から
図6(b)に示す、給紙カセット5に積載されたシートPのサイズ(ここでは幅)に応じた位置に移動する。なお、
図6(b)の矢印は、カセットカム53の移動方向を示しており、
図6(b)に示すように、カセットカム53の移動方向は、サイド規制部材50、51が移動する方向とは直交する方向に移動する。
【0036】
続いて、
図7(a)は、給紙カセット5を画像形成装置100に装着する前のカセットレール85内に設けられたサイズ検知部66の状態、給紙カセット5のサイド規制部材50、51等の状態を説明する図である。
図7(a)では、給紙カセット5のサイド規制部材50、51等の各部材の状態は、
図6(b)に示す各部材の状態を
図6(b)の図中左側面側から見たときの状態を示している。また、給紙カセット5を画像形成装置100に挿入する前は、本体カム65のリブ部65rはカセットカム53のリブ部53rに当接していないため、
図7(a)に示すように、扇ギア64はカセットレール85のストッパー部85cに当接した状態となっている。
【0037】
図7(b)は、
図7(a)に示す状態から、給紙カセット5を画像形成装置100内部に挿入し、画像形成装置100に装着した状態を示した図である。
図7(b)に示すように、給紙カセット5を画像形成装置100内部に挿入することにより、カセットカム53のリブ部53rが本体カム65のリブ部65rに当接し、リブ部65rが給紙カセット5の挿入方向に押し込まれる。このとき、本体カム65のリブ部65rが給紙カセット5の挿入方向(図中、右側から左側に向かう方向)に押し込まれることにより、本体カム65のラック部65aによってギア62が回転し、ギア62の回転に連動して抵抗器60の穴部60aが回転する。抵抗器60の穴部60aが回転することで、抵抗器60内部の抵抗体の抵抗値が変化し、抵抗値に応じて変換された電圧が電装部15のCPUに出力される。電装部15のCPUは、入力された電圧値に基づいて穴部60aの回転量を検知する。そして、電装部15のCPUは、検知された穴部60aの回転量に基づいて、サイド規制部材50、51の位置を検知することができる。その結果、電装部15のCPUは、検知したサイド規制部材50、51の位置に基づいて、給紙カセット5に積載されたシートPのサイズ(ここではシートPの幅)を検知することができる。
【0038】
また、
図7(b)において、引っ張りばね63は、元の状態に戻ろうとするばね力により、扇ギア64に図中反時計回り方向へ回転する力を付勢しているので、扇ギア64はギア62に図中時計回り方向へ回転させる力を加えている。そのため、本体カム65は、ギア62によって、給紙カセット5の挿入方向(図中、右側から左側へ向かう方向)とは反対方向(図中、左側から右側に向かう方向)に付勢されている。このように、給紙カセット5を画像形成装置100に装着した状態では、引っ張りばね63によって、ギア62には扇ギア64を介して常に回転力が加えられル。そして、本体カム65には、給紙カセット5の挿入方向とは逆方向に、ギア62を介して間接的に引っ張りばね63の力が加えられる。このとき、本体カム65のリブ部65rは、カセットカム53のリブ部53rによって、給紙カセット5の挿入方向とは逆方向の移動を妨げられるので、ギア62と本体カム65のラック部65aとのバックラッシュを吸収することができる。
【0039】
更に、カセットカム53のリブ部53rにも、本体カム65のリブ部65rより給紙カセット5の挿入方向とは逆方向の力が加えられるで、給紙カセット5内の部品間のガタを一方向へ寄せることができる。このように、引っ張りばね63が有するばね力を給紙カセット5の挿入方向と対向する逆方向に加えることにより、ギア部のバックラッシュによるばらつき、穴部60aの回転量のばらつき、及び給紙カセット5内の部品間のガタによるばらつきを吸収できる。その結果、電装部15のCPUは、サイド規制部材50、51の位置を精度良く、安定して検知することができる。更に、ギア部のバックラッシュ、及び部品間のガタを無視できるので、給紙カセット5に他のサイズのシートPに交換しても、精度良くサイド規制部材50、51の位置を検知することができる。
【0040】
[シートサイズによるサイド規制部材、サイズ検知部の状態変化]
図8(a)は、LTR(レター)サイズのシートPを積載し、サイド規制部材50をシートPの幅に合わせて設定した状態の給紙カセット5を画像形成装置100に装着したときのサイズ検知部66の状態を説明する図である。一方、
図8(b)は、3×5inchサイズのシートPを積載し、サイド規制部材50をシートPの幅に合わせて設定した状態の給紙カセット5を画像形成装置100に装着したときのサイズ検知部66の状態を説明する図である。なお、
図8(a)、(b)では、給紙カセット5、カセットレール85は不図示である。
【0041】
図8(a)、(b)に示すように、給紙カセット5に積載されるシートPの幅が小さいサイズになるほど、サイド規制部材50は給紙カセット5の内側方向(図中、手前方向)へ移動する。また、サイド規制部材50と連動して移動するカセットカム53は、給紙カセット5に積載されるシートPの幅が小さいサイズになるほど、シート給送方向(図中右側から左側に向かう方向)に移動する。その結果、カセットカム53のリブ部53rは、本体カム65のリブ部65rをよりシート給送方向に押し込むため、ギア62の回転量が増え、抵抗器60の穴部60aの回転量がより大きくなる。
【0042】
[サイド規制部材とカセットカムの位置関係]
図9は、給紙カセット5に積載されたシートPの幅に応じて設定されたサイド規制部材50と、そのときのカセットカム53の位置との関係を示したグラフである。
図9において、横軸は給紙カセット5に積載されたシートPの種類を示し、縦軸はカセットカム53の給紙カセット5におけるシート給送方向の位置を示している。
【0043】
本実施例では、給紙カセット5に積載されたシートPがLTR(レター)サイズの場合、サイド規制部材50をシートPの幅方向の端部にスライド移動させたときのカセットカム53の位置は点a1(
図8(a))となるように設定されている。一方、給紙カセット5に積載されたシートPが3×5inchサイズの場合、サイド規制部材50をシートPの幅方向の端部にスライド移動させたときのカセットカム53の位置が点b1(
図8(b))となるように設定されている。カセットカム53に設けられたレール部57は、
図8(a)に示すように、直線形状(ストレート形状)であるため、サイド規制部材50とカセットカム53の位置関係は線形になる。
【0044】
以上説明したように、本実施例では、サイズ検知部66の扇ギア64に引っ張りばね63を接続することにより、扇ギア64を介してギア62へ回転力を加え、本体カム65には給紙カセット5の挿入方向に対向する方向にばね力を作用させている。これにより、ギア部のバックラッシュを吸収し、給紙カセット5内の部品間のガタを一方向へ吸収できるので、電装部15のCPUは、サイド規制部材50、51の位置を精度良く検知することができる。更に、上述した構成を有することにより、電装部15のCPUは、シートPをどのようなサイズのシートPに積載し直しても、精度良くサイド規制部材50、51の位置を検知することができる。
【0045】
以上説明したように、本実施例によれば、給紙カセットのサイド規制部材の位置を精度よく検知することができる。
【実施例2】
【0046】
実施例1では、給紙カセットに積載可能なシートのサイズはLTR(レター)サイズから3×5inchiサイズまでの多種のシートサイズに対応した実施例について説明した。実施例2では、例えばLTR(レター)サイズとA4サイズのように、シートのサイズの差が小さいシートの対応可能な給紙カセットの実施例について説明する。
【0047】
[サイズ検知部の構成]
図10は、給紙カセット5に積載されたシートPのサイズを検知する本実施例のサイズ検知部66の構成を示す図である。
図10は、実施例1の
図5(e)と同様に、サイズ検知部66を、抵抗器60が固定された側とは反対側からプリント基板61を見たときの図である。
図10に示すサイズ検知部66では、実施例1の
図5(e)に示す構成と比べて、扇ギア64、引っ張りばね63が削除されている。
【0048】
上述したように、給紙カセット5にはサイズの差が小さいシートPが積載されるため、シートPを異なるシートサイズのシートPに積載し直しても、サイド規制部材50、51の移動量の差は小さい。そのため、シートPをサイズの異なるシートに積載し直しても、ギア62の回転量の差も小さい。その結果、
図10に示すように、本実施例のサイズ検知部66では、ギア62の回転軸にねじりコイルばね86を巻き付けた構成としている。そして、ねじりコイルばね86の一方の端部は、ギア62のストッパー部62bで保持され、他方の端部はカセットレール85に設けられたストッパー部85dで保持されている。
【0049】
本実施例においても、給紙カセット5を画像形成装置100内部に挿入することにより、カセットカム53のリブ部53rが本体カム65のリブ部65rに当接し、リブ部65rが給紙カセット5の挿入方向に押し込まれる。このとき、本体カム65のリブ部65rが給紙カセット5の挿入方向に押し込まれることにより、本体カム65のラック部65aによってギア62が回転し、ギア62の回転に連動して抵抗器60の穴部60aが回転する。本実施例では、ギア62が回転することにより、ギア62の回転軸に巻き付けられているねじりコイルばね86は、更にギア62の回転軸に強く巻き付くことにより圧縮される。そして、ギア62に巻き付けられたねじりコイルばね86は、元の状態に戻ろうとして、ギア62を逆回転させる方向の回転力を付勢する。
【0050】
このような構成により、ねじりコイルばね86は、ギア62に、給紙カセット5の挿入方向と対向する逆方向(図中矢印Aの方向)に回転させようとする力を加えている。更に、ギア62を給紙カセット5の挿入方向と対向する方向に回転させようとする力が、本体カム65に加えられることにより、本体カム65のリブ部65rに当接しているカセットカム53(不図示)のリブ部53rにも図中矢印A方向に向かう力が加えられる。
【0051】
このように、ねじりコイルばね86のばね力を給紙カセット5の挿入方向と逆方向に加えることにより、ギア部のバックラッシュによるばらつき、及び給紙カセット5内の部品間のガタによるばらつきを吸収することができる。その結果、サイズ検知部66は、サイド規制部材50、51の位置を精度よく検知することができる。更に、ねじりコイルばねによりバックラッシュ及び部品間のガタによるばらつきが吸収されるので、シートPを積載し直しても、サイズ検知部66は精度良く、安定してサイド規制部材50、51の位置を検知することができる。
【0052】
以上説明したように、給紙カセット5に積載されるシートPのサイズ差が小さい場合には、ねじりコイルばね86を用いて、ギア62に回転力を加え、本体カム65には給紙カセット5の挿入方向と逆方向にばね力を作用させる。これにより、ギア部のバックラッシュを吸収し、更に給紙カセット内の部品間のガタを一方向へ吸収できるため、サイズ検知部66は、サイド規制部材50、51の位置を精度よく検知することができる。更に、このような構成とすることで、シートPを積載し直しても、サイズ検知部66は精度よくサイド規制部材50、51の位置を検知することができる。
【0053】
以上説明したように、本実施例によれば、給紙カセットのサイド規制部材の位置を精度よく検知することができる。
【符号の説明】
【0054】
5 給紙カセット
50、51 サイド規制部材
53 カセットカム
53r リブ部
65 本体カム
66 サイズ検知部
85 カセットレール