IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧

特許7604246画像処理装置、その制御方法及びプログラム
<>
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図1
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図2
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図3
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図4
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図5
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図6
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図7
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図8
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図9
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図10
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図11
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図12
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図13
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図14
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図15
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図16
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図17
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図18
  • 特許-画像処理装置、その制御方法及びプログラム 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】画像処理装置、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241216BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20241216BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20241216BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
H04N1/00 350
G06F3/04817
G06F3/04842
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021009129
(22)【出願日】2021-01-22
(65)【公開番号】P2022013620
(43)【公開日】2022-01-18
【審査請求日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】P 2020111847
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】塚田 祥弘
(72)【発明者】
【氏名】牛之▲濱▼ 宅哉
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-203325(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/048- 3/04895
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャットサーバのグループであり、画像データの送信先のグループをオブジェクトに対応づけて登録する登録手段と、
前記チャットサーバから前記グループに対応する識別情報を取得する取得手段と、
前記登録されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記表示されたオブジェクトが選択されることによって、前記画像データと前記送信先のグループの情報を前記チャットサーバに送信する送信手段と、を有し、
前記オブジェクトは前記識別情報を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
原稿の画像を読み取って前記画像に基づく画像データを生成する読取手段と、
操作部をさらに有し、
前記オブジェクトが選択されたことにより、前記読取手段が前記原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成し、前記送信手段が、前記画像データと前記送信先のグループの情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記登録手段は前記オブジェクトにさらにスキャン設定を対応づけて登録し、
前記オブジェクトが選択されたことにより、前記読取手段が前記スキャン設定に基づいて前記原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成し、前記送信手段が、前記画像データと前記送信先のグループの情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記登録手段は、前記グループに対応する識別情報を前記オブジェクトに対応づけて登録し、
前記登録手段が登録する前記チャットサーバのグループが選択されたことによって、前記登録手段に登録される、前記グループの識別情報が、ユーザの操作を受け付けることなく選択されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記取得手段が前記識別情報を取得できなかった場合、前記表示手段は前記画像処理装置に記憶されている所定の識別情報を含む前記オブジェクト表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記識別情報はアイコン画像であり、
前記表示手段は、前記アイコン画像をオブジェクトとして表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記識別情報は前記チャットサーバで前記グループと対応づけて記憶され、
前記取得手段は前記チャットサーバから複数のグループのそれぞれに対応する識別情報を取得し、前記画像処理装置は複数のグループのそれぞれに対応する識別情報を記憶することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記登録手段は、前記オブジェクトにさらにコメントを対応づけて登録することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記グループは、前記チャットサーバのトークルームであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
チャットサーバのグループであり、画像データの送信先のグループをオブジェクトに対応づけて登録する登録工程と、
前記チャットサーバから前記グループに対応する識別情報を取得する取得工程と、
前記登録されたオブジェクトを表示する表示工程と、
前記表示されたオブジェクトが選択されることによって、前記画像データと前記送信先のグループの情報を前記チャットサーバに送信する送信工程と、を有し、
前記オブジェクトは前記識別情報を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アプリケーションを実行するためのオブジェクトがどのアプリケーションのオブジェクトであるかをわかりやすくするために、取得したアプリケーションのタイトルとアイコンをオブジェクトとして表示する画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-133000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがインターネットで公開されているチャットサービスを使用して、スキャンして生成した画像データをチャットサービスの特定のトークルームで共有する場合、以下のような課題がある。例えば、あらかじめオブジェクトに画像データを共有する特定のトークルームの情報(グループの情報)を対応づけて記憶し、そのオブジェクトの操作で画像データを特定のトークルームに送信することが考えられる。
【0005】
その場合、特許文献1のように、アプリケーションのタイトルやアイコンが表示されるだけでは、どのチャットサービスのオブジェクトであるかは判別できるが、どのグループで画像データを共有するためのオブジェクトであるかを容易に判別することができない。
【0006】
特に、複数のトークルームのそれぞれで画像データを共有するために、トークルームごとの複数のオブジェクトが登録されることも考えられる。その場合、どのオブジェクトがどのトークルーム用であるかをユーザが容易に判別しづらい。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、登録されたオブジェクトが選択されることにより画像データが共有されるグループをオブジェクトから容易に判別できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像処理装置は、受信した送信先のグループの情報に基づいて、受信した画像データをグループで共有するよう制御するチャットサーバと通信する画像処理装置であって、前記チャットサーバのグループであり、画像データの送信先のグループをオブジェクトに対応づけて登録する登録手段と、前記チャットサーバから前記グループに対応する識別情報を取得する取得手段と、前記登録されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記表示されたオブジェクトが選択されることによって、画像データと前記送信先のグループの情報を前記チャットサーバに送信する送信手段と、を有し、前記オブジェクトは前記識別情報を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
登録されたオブジェクトが選択されることにより画像データが共有されるグループをオブジェクトから容易に判別できる仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明のシステム構成の一例を示す図
図2】MFP101のハードウェア構成の一例を示す図
図3】モバイル端末200のハードウェア構成の一例を示す図
図4】メッセージアプリサーバ300のハードウェア構成の一例を示す図
図5】ボットサーバ400のハードウェア構成の一例を示す図
図6】MFP101がスキャンして生成したファイルをメッセージアプリサーバ300に送信するシーケンスの一例を示す図
図7】MFP101で実行されるスキャンtoチャット処理の一例を示すフローチャート
図8】MFP101がスキャンして生成したファイルを、ボットサーバ400を介して、メッセージアプリサーバ300に送信するシーケンスの一例を示す図
図9】スキャンtoチャット処理の一例を示すフローチャート
図10】メッセージアプリサーバ内のファイル構造の一例を示す図
図11】メッセージアプリのメッセージ画面の一例を示す図
図12】設定登録画面の一例を示す図
図13】MFP101の操作部116に表示されるホーム画面の一例を示す図
図14】スキャンtoチャット処理の画面遷移の一例を示す図
図15】スキャンtoチャット処理の画面遷移の一例を示す図
図16】IDとトークン情報を対応づけの一例を示す図
図17】ボタン設定登録画面の一例を示す図
図18】メッセージサービスの各要素とそれに対応するアイコンを示す図
図19】アイコンを取得する際の処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例であり本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明のシステム構成の一例を示す図である。本実施例のシステム構成は、端末装置の一例であるモバイル端末200とネットワーク100を介して通信可能な画像処理装置であるMFP(Multi Function Peripheral)101とメッセージアプリサーバ300から構成される。また、ボットサーバ400もネットワーク100を介して接続され、通信可能である。メッセージアプリサーバ300は、MFP101、モバイル端末200から送信されたメッセージや画像データを受信し、ユーザ操作によりモバイル端末200や不図示のPC上に表示するチャットサービスを管理するチャットサーバである。ボットサーバ400は、MFP101と接続するメッセージアプリサーバ300にインストールされているボットアプリに対応する情報(トークン情報)との紐づけを行い、MFP101からの要求をメッセージアプリサーバ300に転送する。なお、本実施例のネットワーク100は、インターネットでもよいし、LAN(Local Area Network)でもよい。また、ネットワーク100は、有線でも無線でもよい。
【0013】
図2は、MFP101のハードウェア構成の一例を示す図である。MFP101はCPU111、ROM112、RAM113、ストレージ114、操作部I/F115、操作部116、読取部I/F117、読取部118、印刷部I/F119、印刷部120、無線通信部I/F121、無線通信部122を備える。また、MFP101はFAX部I/F123、FAX通信部124、通信部I/F125、通信部126を備える。
【0014】
CPU111を含む制御部110は、MFP101全体の動作を制御する。CPU111は、ROM112又はストレージ114に記憶された制御プログラムをRAM113に読み出して、読取制御や印刷制御などの各種制御を行う。ROM112は、CPU111で実行可能な制御プログラムを格納する。また、ROM112は、ブートプログラムやフォントデータなども格納する。RAM113は、主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM112及びストレージ114に格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ114は、画像データ、印刷データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施例ではストレージ114としてフラッシュメモリを想定しているが、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disc Drive)などの補助記憶装置を用いるようにしても良い。また、eMMC(embedded Multi Media Card)を用いるようにしても良い。
【0015】
なお、本実施例のMFP101は、1つのCPU111が1つのメモリ(RAM113)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、これに限るものではない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
【0016】
操作部I/F115は、例えばタッチパネルのような表示部やハードキーを含む操作部116と制御部110を接続する。操作部116は、ユーザに対して情報を表示したり、ユーザからの入力を検出したりする。
【0017】
読取部I/F117は、例えばスキャナのような読取部118と制御部110を接続する。読取部118は原稿の画像を読み取って、CPU111がその画像をバイナリーデータなどの画像データに変換する。読取部118によって読み取られた画像に基づき生成された画像データは、外部装置に送信されたり、記録紙上に印刷されたりする。
【0018】
印刷部I/F119は、例えばプリンタのような印刷部120と制御部110を接続する。CPU111は、RAM113に記憶された画像データ(印刷データ)を印刷部I/F119を介して印刷部120に転送する。印刷部120は、転送された画像データに基づく画像を給紙カセットから給送された記録紙に印刷する。
【0019】
無線通信部I/F121は、無線通信部122を制御する為のI/Fで制御部110と無線経由で外部の無線機器(ここではモバイル端末200)と接続する。
【0020】
制御部110は、FAX部I/F123により、ファクシミリのようなFAX通信部124を制御する事で公衆回線網107に接続される。FAX部I/F123は、FAX通信部124を制御する為のI/Fで、ファクシミリ通信用のモデムやNCUを制御する事で公衆回線網への接続、ファクシミリ通信プロトコルの制御などを行う事が可能となる。
【0021】
通信部I/F125は、制御部110とネットワーク100を接続する。通信部I/F125は、通信部126がネットワーク100上の外部装置に画像データや装置内部の各種情報を送信したり、ネットワーク100上の情報処理装置から印刷データやネットワーク100上の情報を受信したりする。ネットワーク100を介した送受信の方法としては、電子メールを用いての送受信や、その他のプロトコル(例えば、FTPやSMB、WEBDAV等)を用いたファイル送信を行うことができる。さらに、モバイル端末200、メッセージアプリサーバ300、ボットサーバ400からのHTTP通信によるアクセスで、画像データや各種設定データをネットワーク100で送受信する事もできる。
【0022】
図3はモバイル端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、本実施形態のモバイル端末200はスマートフォンやタブレットPC等の装置を想定しているが、Wi-Fi通信が可能な情報処理装置であれば他の装置であってもよい。
【0023】
CPU207はROM208が記憶している制御プログラムを読み出して、モバイル端末200の動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM208は、制御プログラムを記憶している。RAM209は、CPU207の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD210は、写真や電子文書等の様々なデータを記憶する。
【0024】
操作パネル201は、ユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネル機能を備え、OSやEメール送信アプリケーションが提供する各種画面を表示する。また、操作パネル201は、メッセージアプリサーバ300に記憶されている情報を確認するために使用される。ユーザは操作パネル201にタッチ操作を入力することで、モバイル端末200に所望の操作指示を入力することができる。なお、モバイル端末200は不図示のハードウェアキーを備えていて、ユーザはこのハードウェアキーを用いてモバイル端末200に操作指示を入力することができる。
【0025】
カメラ204はユーザの撮像指示に応じて撮像する。カメラ204で撮像された写真は、HDD210の所定の領域に記憶される。また、QRコード(登録商標)解析が可能なプログラムを用いて、カメラ204で読み取ったQRコードから情報を取得することも可能である。
【0026】
モバイル端末200はNFC通信部205、Bluetooth(登録商標)通信部206、無線LAN通信部211を介して各種周辺機器とデータの授受を行うことができる。モバイル端末200のBluetooth通信部206はBluetooth(登録商標)Low Energyに対応していてもよい。端末が普及し始めている。
【0027】
図4はメッセージアプリサーバ300のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU301はROM302が記憶している制御プログラムを読み出して、メッセージアプリサーバ300の動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM302は、制御プログラムを記憶している。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD305は、メッセージ、画像、チャンネル情報等の様々なデータを記憶する。通信部304を介してモバイル端末200、MFP101など各種機器とデータの授受を行うことができる。なお、通信部304はEthernet(登録商標)を用いた有線の通信を行ってもいいし、Wi-Fiのような無線通信を行ってもよい。
【0028】
図5はボットサーバ400のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU401はROM402が記憶している制御プログラムを読み出して、メッセージアプリサーバの動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM402は、制御プログラムを記憶している。RAM403は、CPU401の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD405は、メッセージ、画像データ、チャンネル情報等の様々なデータを記憶する。通信部404を介してモバイル端末200、MFP101、メッセージアプリサーバ300など各機種とデータの送受信を行うことができる。
【0029】
図13は、MFP101の操作部116に表示されるホーム画面の一例を示す図である。操作部116は、操作画面を表示するタッチパネル601とLED610、611からなる。タッチパネル601は、指示手段であり、ユーザからの指示を受け付ける受付手段としても機能するし、画面を表示する表示手段としても機能する。ユーザは、タッチパネル601上に表示される画面を指やスタイラス等のオブジェクトで直接タッチし、表示された画面に基づく各機能の実行を指示する。
【0030】
図13に示すタッチパネル601は、ホーム画面608を表示している。ホーム画面608は、MFP101の各機能の実行を指示する為の最初の画面で、コピー、ファクス、スキャン、メディアプリント、などMFP101が実行する各機能の為の各種設定を行う画面表示を選択する為の画面である。
【0031】
状況確認ボタン605は、MFP101の状態を確認する画面(状況確認画面)を表示するためのオブジェクトである。不図示の状況確認画面より送信履歴やジョブの実行履歴を表示する事が可能となる。
【0032】
スキャンtoチャットボタン602は、スキャンtoチャット処理を実行するためのオブジェクトである。スキャンtoチャットボタン602がユーザにより選択されると、ボタンの設定情報に応じて、図14図15の所定の画面が操作部116に表示される。スキャンtoチャット処理については、図6、7で詳細に説明する。スキャンtoチャットボタン602は図17のボタン設定登録画面1701で登録可能である。
【0033】
また、ユーザは図17のボタン設定登録画面1701で別のスキャンtoチャットボタン609を登録することができる。
【0034】
スキャンボタン603は、スキャン選択画面(不図示)を表示するためのオブジェクトである。スキャン選択画面は、電子メール送信(Eメール)、SMB、FTP、HTTPによるファイル送信、インターネットファクス(Iファクス)送信、などの送信機能を選択するための画面である。表示された送信機能を示すオブジェクトにタッチする事で各送信機能の設定画面を表示する。
【0035】
アドレス帳ボタン604は、ユーザに選択されることにより、MFP101のアドレス帳画面を表示する為のオブジェクトである。LED610及びLED611はMFP101の状態をユーザに通知するものである。LED610は、電子メールや印刷ジョブの受信中や実行中に点灯し、LED611はMFP101に何らかのエラーが発生した際に点灯する。ストップボタン606は、各種操作のキャンセルを実行するためのオブジェクトであり、操作部116では、常時表示されるオブジェクトである。HOMEボタン607は、ホーム画面608を表示するためにオブジェクトで、操作部116では、常時表示されるオブジェクトである。メニューボタン612は使用言語などの環境設定や各機能の設定を行う為の画面を表示するためのオブジェクトである。
【0036】
図6はMFP101が原稿をスキャンして生成したファイルをメッセージアプリサーバ300に送信するシーケンスの一例を示す図である。図6のシーケンスは本実施例のスキャンtoチャットボタン602が選択されることにより開始される。MFP101の処理は、MFP101のCPU111がROM112に記憶されたプログラムをRAM113に読み出して実行することで実現される。メッセージアプリサーバ300の処理は、メッセージアプリサーバ300のCPUがROM302に記憶されたプログラムをRAM303に読み出して実行することで実現される。
【0037】
S901において、MFP101のCPU111はスキャン開始指示であるスキャンtoチャットボタン602の選択を受け付ける。なお、スキャンtoチャットボタン602が選択されることにより、チャンネルやメンションユーザ、定型文の選択を受け付ける画面が表示される場合は、その選択を受け付けたことによりスキャンが開始される。詳細は図14図15の画面フローで説明する。
【0038】
S902において、CPU111は読取部118を制御して、後述する図17のボタン設定登録画面1701で設定されたスキャン設定に基づいて原稿の画像を読み取る。S903において、CPU111は読み取った画像に基づく画像データ(ファイル)を生成する。
【0039】
S904において、CPU111は通信部126を制御し、メッセージアプリサーバ300にHTTP通信で画像データを投稿するための送信処理を実行する。ここでは、図17のボタン設定登録画面1701で登録されたトークン情報と、設定登録画面1701もしくは図14図15の画面で設定されたチャンネル情報、メンション対象のユーザ情報、コメント等が画像データとともに送信される。また、上記の情報は、「HTTP POST https://message.com/api/files.upload」というコマンドを実行することで送信される。
【0040】
ここでトークン情報とは、メッセージアプリサーバ300にインストールされているボットアプリに対応する情報であり、ボットアプリを一意に識別可能な情報である。なお、このボットアプリはメッセージアプリサーバ300に登録されているワークスペースに対応する情報であり、ワークスペースを一意に識別可能な情報である。つまり、トークン情報はメッセージアプリサーバ300に登録されているワークスペースに対応する情報であり、ワークスペースを一意に識別可能である。
【0041】
ここで、ワークスペースとは、メッセージアプリ内で複数のユーザが属する組織やグループのようなものである。また、チャンネルはワークスペース内のチャットルームのようなものである。ここでいうチャットルームとは、チャットルームに参加している複数のお互いにユーザがメッセージを送受信し、会話のようにやりとりするための仕組みである。また、本実施例では、チャンネルをチャットルームとして説明するが複数のユーザがメッセージを送受信し、会話のようにやりとりするための仕組みであればこれに限るものではない。例えば、グループチャットやルーム、トークルーム、グループのようなものでものよい。
【0042】
ここで、ボットアプリとは、MFP101をメッセージアプリ内のユーザとして登録し、メッセージや画像データを投稿するためのアプリケーションであり、メッセージアプリサーバ300にインストールされている。ボットアプリを指定して画像データをメッセージアプリサーバ300に送信することで、そのボットアプリが送信された画像データをメッセージアプリで投稿する。また、メッセージアプリサーバ300のHDD305には、ボットアプリとトークン情報が対応づけて記憶され、また、ボットアプリとワークスペースが対応づけられている。よって、メッセージアプリサーバ300は、MFP101からトークン情報を受信することで、そのトークン情報に対応付けられているボットアプリに対応づけられているワークスペースの情報を返信することができる。なお、トークン情報とボットアプリとワークスペースが直接対応づけられていてもよい。これにより、多数のワークスペースの中から、事前に登録されたトークン情報に対応するワークスペース(ユーザが画像データを送りたいワークスペース)を選択することができる。
【0043】
S905において、メッセージアプリサーバ300のCPU301は、S904で受信したトークン情報で、登録されているワークスペース情報、アプリ情報を検索し、受信した画像データとチャンネル情報で、指定されたチャンネルを紐づけて記憶する。つまり、指定されたチャンネルに受信した画像データ、コメントを投稿するように制御する。また、メンションユーザが指定されている場合は、さらに受信した画像データとチャンネルと投稿先のユーザを対応づけて記憶する。これにより、ユーザがモバイル端末200上のメッセージアプリを起動し、先のチャンネルの会話の内容を確認するためにチャンネルを指定すると、受信した画像データが投稿された画面が表示される。
【0044】
S906において、メッセージアプリサーバ300のCPU301は、投稿が成功したか否かに対応する結果をHTTP通信のレスポンス情報としてMFP101に送信する。なお、投稿が成功した場合MFP101のCPU111は操作部116に投稿が成功した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が失敗した場合、MFP101のCPU111は操作部116に投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が成功した時はなにも通知を表示せずに、失敗した時だけ投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。
【0045】
図7は、MFP101で実行されるスキャンtoチャット処理の一例を示すフローチャートである。CPU111がROM112に記憶されたプログラムをRAM113に読み出し、実行することで図7のフローチャートの処理は実行される。また、図7のフローはMFP101の電源がオンになったことによって開始される。なお、図7のフローでは、図17のボタン設定登録画面1701でサービス、トークン情報、チャンネルが設定されている前提のフローである。
【0046】
S1001において、CPU111はスキャンtoチャットボタン602が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、S1002に進む。そうでない場合、S1001に戻る。
【0047】
S1002において、CPU111は事前に登録されたトークン情報1503を用いて、HTTP通信でチャンネルリスト情報を要求することを示す情報をメッセージアプリサーバ300に送信する処理を実行する。
【0048】
S1003において、CPU111はS1002で送信したチャンネルリスト情報の取得要求に対して、メッセージアプリサーバ300からチャンネルリスト情報を受信したか否かを判定する。具体的には、HTTP通信のレスポンスにおけるステータスコードがエラーである場合や、レスポンスのボディ情報に情報取得できないことを示すパラメータが含まれている場合にチャンネルリスト情報を受信してないと判定する。受信したと判定した場合、S1010に進む。そうでない場合、S1004に進む。
【0049】
S1004において、CPU111はS1003で取得した結果をもとに、エラー要因を特定し、チャンネルがメッセージアプリサーバ300に存在しないことに起因するエラーコードが含まれていると判定した場合は、S1005に進む。そうでない場合は、S1007に進む。
【0050】
S1005において、CPU111はチャンネルリスト情報を受信できなかった旨を示す情報を操作部116に表示する。
【0051】
S1006において、CPU111は戻るボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、S1001に戻る。そうでない場合、S1006に戻る。
【0052】
S1007において、CPU111は対象ワークスペースの他のチャンネルのアイコン情報をメッセージアプリサーバ300に要求し、取得する。
【0053】
S1008において、CPU111はチャンネル選択画面に取得したアイコンとチャンネル名のリストを操作部116に表示する。
【0054】
S1009において、CPU111はチャンネルが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、S1010に進む。そうでない場合、S1009に戻る。
【0055】
S1010において、CPU111はスキャンtoチャットの動作が都度メンションモードであるか判定する。都度メンションモードである場合、S1012に進む、そうでない場合、S1011に進む。
【0056】
S1011において、CPU111はメンションユーザ選択欄1721にメンション対象のユーザとして設定されているユーザが投稿先のチャンネルに存在しているか否かを受信したチャンネルリスト情報から判断する。チャンネルにメンション対象とするユーザが存在していると判断した場合、S1015に進む、そうでない場合は、S1012に進む。
【0057】
S1012において、CPU111は対象チャンネルに所属するユーザのアイコン情報をメッセージアプリサーバ300から取得する。
【0058】
S1013において、CPU111は図14のメンションユーザ選択画面714を操作部116のタッチパネル601に表示する。なお、S1013にてメンション対象のユーザを選択した後に、選択したユーザを固定メンションでのメンション対象ユーザとして登録するか否かの選択を表示してもよい。
【0059】
S1014において、CPU111は宛先メンションが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、S1015に進む。そうでない場合、S1014に戻る。
【0060】
S1015において、CPU111は操作部116に図15のスキャンtoチャット設定確認画面716を表示する。S1015にて、スキャンtoチャットで設定すべきメンション対象ユーザの設定やコメント選択画面の設定がすべて確定したことを検知した場合、S1016に進む。
【0061】
S1016において、CPU111はスキャン設定に基づいて読取部118を制御し、原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。スキャン設定は図17のボタン設定登録画面1701でユーザに指定されたスキャン設定を使用する。
【0062】
S1017において、CPU111はS1016で生成された画像データを送信設定画面で設定されたファイル形式に変換する。
【0063】
S1018において、CPU111は投稿パラメータを生成する。投稿パラメータには、投稿先のチャンネル情報、ファイル名、メンション情報、投稿コメントが含まれる。ファイル形式は送信設定で設定したファイル形式に該当するものが設定される。ファイル名は、送信設定で指定されたファイル名を指定する。
【0064】
S1019において、CPU111はメッセージアプリサーバ300にHTTP通信のPOSTメソッドで、事前に登録されたトークン情報1503とS1017、S1018で生成されたファイルと投稿パラメータを送信する。なお、トークン情報1503は図17のトークン情報入力欄1711で入力されたトークン情報である。
【0065】
これらのデータ(画像データを変換したファイルや投稿パラメータ)をメッセージアプリサーバ300に送信することで、メッセージアプリサーバ300は、以下の処理を実行する。その処理とは受信したファイルを受信したチャンネル情報が示すチャンネルの受信したメンション情報が示すユーザに対して投稿されるように制御する。
【0066】
S1020にて、CPU111はメッセージアプリサーバ300から投稿結果を受信し、操作部116のタッチパネル601に表示する。本実施例により、ユーザはMFP101からメッセージアプリサーバのチャンネルへ容易にファイルを投稿できる。
【0067】
なお、本実施例においては、トークン情報が一つだけ登録されているものとしているが、複数登録されている場合、トークン情報が関わる処理、S1002、S1003、S1019などは、登録されたトークン分実行するものとする。
【0068】
S1019の処理で画像データを変換したファイルや投稿パラメータがメッセージアプリサーバ300に送信されることによって、モバイル端末200の操作パネル201に表示される画面の一例は、図11を用いて後述する。
【0069】
図14図15はスキャンtoチャット処理の画面遷移の一例を示す図である。図14図15の画面は、操作部116のタッチパネル601に表示される。ホーム画面608に表示されているスキャンtoチャットボタン602が選択されたことによって、スキャンtoチャット画面が操作部116のタッチパネル601に表示される。
【0070】
スキャンtoチャットボタンの設定内容に応じて表示されるボタンのアイコンが異なる。送信先のアプリサービス情報のみ登録されている場合、ホーム画面704にスキャンtoチャットボタン708が表示される。
【0071】
スキャンtoチャットボタン708が選択されると、組織選択画面712が操作部116のタッチパネル601に表示される。組織選択画面712においてユーザは、スキャンtoチャットボタン708に対応づけて登録されたサービスに含まれる組織を選択するための画面が表示される。
【0072】
組織選択画面712で組織が選択され、OKボタンが選択されることにより、選択された組織に含まれるチャンネルから送信先(投稿先)のチャンネルを選択するためのチャンネル選択画面713が表示される。
【0073】
チャンネル選択画面713で送信先(投稿先)のチャンネルが選択され、OKボタンが選択されることにより、メンションユーザを選択するためのメンションユーザ選択画面714が表示される。
【0074】
メンションユーザ選択画面714でメンションユーザが選択され、OKボタンが選択されることにより、定型文選択画面715もしくは、宛先確認画面716もしくは、送信中画面717が表示される。ユーザにより定型文選択設定がONにされている場合は、定型文選択画面715が表示され、画像データとともに表示する文章の選択を受け付ける。定型文選択画面715で定型文が選択され、OKボタンが選択されることにより、宛先確認画面716が表示される。宛先確認画面716には、宛先メンションとしてメンションユーザのユーザ名、投稿される定型文が表示され、ユーザが投稿内容を確認することができる。また、宛先確認画面716は、ユーザにより定型文選択設定がOFFに設定され、宛先確認設定がONに設定されている場合に、メンションユーザ選択画面714でメンションユーザが選択され、OKボタンが押されることにより、表示される。
【0075】
宛先確認画面716でOKボタンが選択されると、原稿のスキャンが実行され、スキャンにより生成された画像データが送信され、送信中画面717が表示される。送信中画面は、原稿のスキャン中に表示されてもいいし、原稿のスキャンが終了し、画像データの送信を開始してから表示されてもいい。また、ユーザにより定型文選択設定と宛先確認設定がOFFに設定され、メンションユーザ選択画面714でメンションユーザが選択され、OKボタンが押されることにより、原稿のスキャンが実行される。そしてスキャンにより生成された画像データが送信され、送信中画面717が表示される。なお、送信中画面717が表示されるタイミングは、スキャンの実行中でもいいし、スキャンが終了し送信を実行している間でもよい。
【0076】
スキャンtoチャットボタンに送信先の組織まで登録されている場合、ホーム画面705にスキャンtoチャットボタン709が表示される。
【0077】
スキャンtoチャットボタン709が選択されることにより、チャンネル選択画面713が表示される。なお、スキャンtoチャットボタンに対応づけて登録されている組織が登録されているサービス上に存在しない場合、組織選択画面712が表示され、組織の選択を受け付ける。
【0078】
スキャンtoチャットボタンに送信先のチャンネルまで登録されている場合、ホーム画面706にスキャンtoチャットボタン710が表示される。
【0079】
スキャンtoチャットボタン710が選択されることにより、メンションユーザ選択画面714が表示される。なお、スキャンtoチャットボタンに対応づけて登録されているチャンネルが登録されているサービス上に存在しない場合、チャンネル選択画面713が表示され、チャンネルの選択を受け付ける。
【0080】
スキャンtoチャットボタンにメンションユーザまで登録されている場合、ホーム画面707にスキャンtoチャットボタン711が表示される。
【0081】
スキャンtoチャットボタン711が選択されることにより、定型文選択画面715が表示される。なお、スキャンtoチャットボタンに対応づけて登録されているメンションユーザが登録されているサービス上に存在しない場合もしくはスキャンtoチャットボタンに都度メンションモードが設定されている場合、メンションユーザ選択画面714が表示され、メンションユーザの選択を受け付ける。
【0082】
また、スキャンtoチャットボタンに登録された組織、チャンネル、メンションユーザは、スキャンtoチャットボタンが選択されることによって、メッセージアプリサーバ300から最新の情報(チャンネルリスト情報等)を取得し、取得された情報にボタンに対応づけて登録された情報が含まれているかが判定される。これにより、上記の処理が実現される。
【0083】
また、ボタンに対応づけて登録された情報がサービス上に存在しない、つまりメッセージアプリサーバ300から取得した情報に含まれていないものがあるとき、更新画面718が表示される。この更新画面718でYESボタンが選択されることにより、サービス上に存在しないためにユーザによる選択を受け付けた情報が選択されたボタンに対応づけて登録される。NOボタンが選択された場合は、情報がボタンに対応づけて登録されない。YESもしくはNOボタンが選択されることにより、定型文選択画面715が表示される。
【0084】
なお、本実施例では、スキャンtoチャットボタンに送信先(投稿先)のチャンネルまで設定されている場合は、メンションユーザが設定されていなくても、メンションユーザ選択画面714や定型文選択画面715、宛先確認画面716を表示しなくてもいい。つまり、スキャンtoチャットボタンが選択されることにより、原稿のスキャンを開始し、生成された画像データを送信するような構成であってもいい。
【0085】
図11はメッセージアプリのメッセージ画面の一例を示す図である。図11のメッセージ画面1201は、モバイル端末200でメッセージアプリが起動され、MFP101においてS1019の処理が実行されることによって表示される。また、モバイル端末200はメッセージアプリサーバ300と通信している。
【0086】
ユーザがモバイル端末200でメッセージアプリを起動し、そのユーザのアカウントのIDとパスワードを入力してログインすることで、そのユーザ専用の画面が表示される。
【0087】
メッセージ1204は、ユーザ1のアカウントを持つユーザが、MFP101を使用して、スキャンして生成した画像データと、投稿パラメータをメッセージアプリサーバ300に送信することによって、表示(投稿)されるメッセージである。図11の例では、投稿パラメータのうちの投稿先のチャンネルとして「チャンネル1」が指定され、メンションユーザとしてチャンネル1に所属する「ユーザ3」が指定されている例を示す。また、投稿パラメータのファイル名として「資料.pdf」が指定され。コメントとして「送ります。」が指定されている例でもある。なお、ファイル名やコメントは不図示のスキャンtoチャットの詳細設定画面でユーザにより指定される。
【0088】
また、メッセージ画面1201では、ログインしたユーザが参加しているチャンネル(1208)、グループ(1209)とユーザ(1210)の名称とアイコンが表示される。ログイン先のメッセージアプリのアイコン(1205)も表示され、ログイン先のworkspace(組織)に関しては、ワークスペース名とアイコンが表示される(1206)。また、投稿先情報(1202)とメッセージのやり取りが表示される(1203)。投稿の際に、ユーザ名の先頭に「@」を付けたコメントを付与することで、投稿の相手がチャンネルの中でも特に指定ユーザに知らせたいことを示す(1204)。
【0089】
図11の場合、ユーザ3は投稿が受信されたことを、メッセージアプリがユーザ3の携帯端末に通知する。そのため、ユーザ3はユーザ1の投稿に気づきやすくなる。ユーザ3の閲覧するモバイル端末200がスマートフォンの場合、アイコン通知機能やバイブレーション、着信音でユーザ通知する。ユーザ3の閲覧するモバイル端末200がデスクトップ端末の場合は、デスクトップ通知機能などでユーザに通知する。また、本画面を表示するにあたって、メッセージアプリサーバ300は、図10に記載のデータ構造から必要な情報を検索し表示する。たとえば、メッセージ1204の投稿は、やりとり内容505の「発言3+ファイル1」に該当しており、ファイル1の名称などの属性情報を504から取得し、メッセージ上に、ファイルアイコンの形で表示している。このファイルアイコンをユーザが選択すると、ファイル504に属したファイル1を取得することができる。なお、ここでこのチャンネルに投稿されたファイルはアイコンで表示されているが、そのファイルのプレビュー画像を表示するようにしてもよい。
【0090】
図10はメッセージアプリサーバ内のファイル構造の一例を示す図である。このファイル構造は、メッセージアプリサーバ300のHDD305に記憶されており、図11の画面は、このファイル構造に基づいて表示される。メッセージアプリサーバ300はworkspaceという一番大きなまとまりの中にチャンネル、グループ、ユーザ、ファイル等の小さなまとまりを持ちデータを管理する。チャンネル501はworkspaceのメンバー全員が参加でき、投稿された内容はすべて誰でも検索できる種類のチャットルームである。グループ502は全メンバーに公開すべきでないディスカッションのためのチャンネルで閲覧と参加には招待が必要となるものである。ユーザ503はこのworkspaceに参加しているユーザである。ファイル504は添付されたファイルが保存されている。さらに、チャンネル、グループ、ユーザでのやり取りの内容505がそれぞれに紐づいて記憶されている。例えば、チャンネル1にはチャンネル1に参加しているユーザが紐づいて記憶され、また、チャンネル1でやりとりされたメッセージや画像データもチャンネル1に紐づけて記憶されている。このように記憶されていることで、チャンネル選択画面713でチャンネルが選択されたときに、指定されたチャンネル情報に対応するユーザを表示することができる。そのチャンネルに参加しているユーザを表示することができる。
【0091】
図17はボタン設定登録画面1701の一例を示す図である。設定登録画面1701はMFP101の操作部116に表示される画面である。なお、設定登録画面1701はMFP101にネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置の操作部にWebページとしても表示されてもよい。
【0092】
図17のボタン設定登録画面1701には、サービス1712、接続先入力欄1710、トークン情報入力欄1711が表示され、キーボード等で入力し変更することができる。CPU111は接続先とトークン情報が入力されると、接続先が対応可能なアプリサービスか否かを確認する。このとき、接続先のアプリケーションサービスが、サービス情報提供のAPIを持つ場合はサービスへ問い合わせを行う。サービス情報提供のAPIを持たない場合は、図12の新規登録ボタン1507で登録した際のURL情報のドメイン名を基に、対応可能と判断する。
【0093】
次に、トークン情報入力欄1711に入力されたトークン情報に対応するワークスペースに存在するチャンネルとユーザの情報を含むチャンネルリスト情報、各チャンネルの識別情報であるアイコン画像をメッセージアプリサーバ300から取得する。また、この時、各チャンネルに属する各ユーザのアイコン画像、トークン情報入力欄1711に入力されたトークン情報に対応するワークスペースのアイコン画像も取得する。チャンネルリスト情報、アイコン画像の取得が完了すると、ボタン設定登録画面1701のチャンネル選択欄1720にてチャンネルの選択が可能になる。ユーザはチャンネルの一覧からスキャンした画像データを投稿するチャンネルを選択する。
【0094】
このように、ボタン設定登録画面1701では、画像データの送信先のグループ(ワークスペースやチャンネル)をボタンに対応づけて設定することができる。
【0095】
CPU111はチャンネル選択欄1720で設定されているチャンネルが変更されたことを検知すると、チャンネル選択欄1720で設定されたチャンネルに属しているユーザでありメンション指定可能なメンションユーザリストをチャンネルリスト情報から取得する。
【0096】
チャンネルリスト情報からメンションユーザリストを取得するとメンションユーザ選択欄1721にてメンション対象のユーザの選択が可能になる。ユーザはメンションユーザ選択欄1721に表示されるメンションユーザリストの一覧からメンション対象とするユーザを選択する。なお、メンションユーザ選択欄1721の設定は省略することが可能であり、設定を行わない場合は、図14図15に示す「都度メンション」の画面フローに従ってスキャンtoチャットを実行してもよい。または、都度メンションを示す選択肢をメンションユーザ選択欄1721に表示し、都度メンションを示す選択肢を選択することで都度メンションの画面フローに従ってスキャンtoチャットを実行するようにしてもよい。
【0097】
また、メンションユーザ選択欄1721にてメンションユーザを設定した場合は、図14図15に示す「固定メンション」の画面フローに従ってスキャンtoチャットを実行してもよい。また、メンションユーザ選択欄1721にてメンションなしを設定した場合は、図14図15に示す「メンションなし」の画面フローに従ってスキャンtoチャットを実行してもよい。「メンションなし」の画面フローとは例えば、図14図15のフローの、スキャンtoチャットボタン711を選択した後に定型文選択画面715が表示されるフローである。
【0098】
チャンネル選択欄1720では、複数のチャンネルを選択することもできる。その場合複数のチャンネル情報をメッセージアプリサーバ300に送信し、複数のチャンネルに画像データを投稿させる。また、複数のチャンネルが選択された場合、選択されたチャンネルごとにメンションユーザを選択することができる。また、選択されたチャンネルが1つであっても、メンションユーザ選択欄1721では、そのチャンネルに属する複数のユーザを選択することができる。
【0099】
アイコン画像表示欄1730には、設定内容に応じてアイコン画像が表示される。例えば、チャンネルが1つ設定されていて、メンションユーザが複数設定されている場合やチャンネルが1つ設定されていてメンションユーザが設定されていない場合、チャンネル選択欄1720で設定されているチャンネルのアイコン画像が自動的に表示される。つまり、ユーザの操作を受け付けることなく、チャンネルのアイコン画像が選択される。チャンネルが複数設定されている場合は、トークン情報入力欄1711で入力されたトークン情報に対応するワークスペースのアイコンが表示される。
【0100】
ワークスペースが特定できない状態のときは、サービス1712のアイコン画像が表示される。なお、アイコン画像表示欄1730に表示されるアイコン画像は、ホーム画面608にスキャンtoチャットボタンを登録した際にボタンのアイコン画像として表示される。
【0101】
チャンネルにアイコン画像が登録されていない場合はあらかじめ定められた画像を表示するようにしてもよい。また、表示するアイコンは、選択可能な範囲で、変更することも可能であるとする。例えば、メンションユーザ選択欄1721のユーザのアイコン画像が表示されている状態でも、サービス1712のアイコン画像を表示することもできる。
【0102】
このように、ボタン設定登録画面1701では、ボタンのアイコン画像を、ワークスペースやチャンネル等のグループの識別情報であるワークスペースやチャンネル等のアイコン画像をメッセージアプリサーバ300から取得することで、設定することができる。また、同様に通知先のユーザであるメンションユーザのアイコン画像をメッセージアプリサーバ300から取得し、ボタンのアイコン画像とすることもできる。
【0103】
ボタン名設定欄1731にはホーム画面608にスキャンtoチャットボタンを追加した際にボタンの名称として表示する文字列が入力されている。この文字列は、ユーザがアイコン画像として選択したアイコン画像に対応する名称が自動的に設定される。例えば、図17ではアイコン画像としてチャンネル1のアイコン画像が登録され、アイコン画像表示欄1730に表示されているため、そのアイコン画像に対応する「チャンネル1」というチャンネルの名称が入力されている。アイコン画像としてユーザに対応するアイコン画像が選択された場合は、そのユーザのユーザ名(例えば、「ユーザ1」)が入力される。ここで、入力されるチャンネルやユーザ等の名称はメッセージアプリサーバから取得したチャンネルリスト情報に含まれる情報である。このように、ボタン設定登録画面1701では、ボタンの名称を、ワークスペースやチャンネル等のグループの識別情報であるワークスペース名やチャンネル名をメッセージアプリサーバ300から取得することで、設定することができる。また、同様に通知先のユーザであるメンションユーザのユーザ名をメッセージアプリサーバ300から取得し、ボタンの名称とすることもできる。
【0104】
なお、ボタンの名称として表示する文字列はチャンネル選択欄1720で選択されたチャンネルの名称を自動的にユーザの操作を受け付けることなく設定されてもよい。
【0105】
入力された文字列はユーザが後から任意に変更可能であり、キーボード等で文字列の削除、追加、変更ができる。ここで設定されたボタンの名称は、図13のホーム画面に表示されるスキャンtoチャットボタン602のようにボタンに「チャンネル1」と表示される。
【0106】
定型文モード選択欄1732では、スキャンした画像データとともに送信するコメントの設定を選択することができる。定型文モード選択欄1732にはたとえば、予め定型文設定欄1733に設定していた定型文をスキャンtoチャット実行時に選択可能にする「選択モード」が選択肢として表示される。また、予め定型文設定欄1733に設定していた1つの定型文を固定で送信する「固定モード」、コメントを付与せずに画像データを送信する「コメントなしモード」が選択肢として表示される。
【0107】
また、ボタン設定登録画面1701ではスキャン設定も設定できる。両面設定欄1740では、原稿の両面をスキャンするか、原稿の片面をスキャンするかを選択することができる。ユーザは両面設定欄1740を選択することにより、プルダウンから「片面」、「両面」から選択することができる。
【0108】
また、カラー設定欄1741では、原稿をカラーでスキャンするかモノクロでスキャンするかを選択することができる。ユーザは、カラー設定欄1741を選択することにより、プルダウンから「カラー」、「モノクロ」から選択することができる。
【0109】
ユーザは設定登録画面1701にて設定を行った後に設定ボタン1750を押下することで設定を確定させる。ここで設定された設定値は、ストレージ114に記憶される。なお、後述する実施例2においては、上記設定値はHDD405に記憶される。
【0110】
設定登録画面1501の生成ボタン1506を押下するとボタン設定登録画面1701で登録した設定に従ってスキャンtoチャットを行うボタンがホーム画面608に追加表示される。
【0111】
図18は、メッセージアプリサーバ300で取り扱うカテゴリと、名称、アイコン画像、MFP101がアイコン画像取得する元を記載した対応表を示す。
【0112】
サービスAのアイコン画像は、メッセージアプリサーバ300によって提供されるメッセージサービスであるサービスAが管理しており、MFP101は、メッセージアプリサーバ300から取得することができる。サービスBのアイコン画像は、MFP101のデバイス内に記録されている。
【0113】
組織A、組織Bのアイコン画像は、サービスAの管理情報に含まれる。つまり、MFP101がメッセージアプリサーバで管理されるワークスペースに対応するトークン情報をメッセージアプリサーバ300に送信することで、メッセージアプリサーバから組織Aもしくは組織Bのアイコン画像が取得される。
【0114】
チャンネル、グループ、ユーザのアイコン画像は、組織Aのチャンネルリスト情報に含まれる情報であり、MFP101がメッセージアプリサーバ300から取得する。
【0115】
図19は、MFP101のCPU111がホーム画面608にスキャンtoチャットボタン602を表示するためのアイコン画像を取得する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のS1007、S1012、図9のS1307、S1312、図17図14図15においてMFP101がアイコン情報を取得するときと、操作部116が起動してホーム画面608を表示するときに実行される。図19のフローは、MFP101のCPU111がROM112に記憶されたプログラムをRAM113に読み出して実行することで実現される。
【0116】
S1901において、CPU111は図17の画面で登録されたボタン情報をストレージ114から取得する。
【0117】
S1902において、CPU111は対象Xに応じたアイコン画像をメッセージアプリサーバ300、およびストレージ114から取得する。ここで対象Xは、ボタン情報に登録される情報で、宛先となるものを示す。対象Xになるものを、上位概念から順に示すと、アプリサービス、ワークスペース、チャンネル、ユーザがある。
【0118】
S1903において、CPU111は対象Xに応じたアイコン画像を図18に記載のアイコン画像取得元に取得依頼を行う。ここでアイコン画像が取得できた場合は、S1904に進み、アイコン画像が取得できなかった場合は、S1905に進む。
【0119】
S1904において、CPU111はアイコン画像を操作部116に表示する。
【0120】
S1905において、CPU111は対象Xよりも上位の概念が存在するか確認し、存在する場合は、S1906に進む。存在しない場合は、S1907に進む。
【0121】
S1906において、CPU111は存在した上位概念の項目を対象Xとして定め、S1902の処理に進む。
【0122】
S1907において、CPU111は特定のデフォルトアイコンをストレージ114より取得する。つまり、アプリサービス、ワークスペース、チャンネル、ユーザにおいてアイコン画像が存在しないときにS1907の処理が行われる。
【0123】
本実施例により、登録されたオブジェクトが選択されることにより画像処理装置でスキャンして生成された画像データが共有されるグループをオブジェクトから判別しやすくすることができる。
【実施例2】
【0124】
実施例1では、MFP101がメッセージアプリサーバ300に直接、画像データや投稿パラメータを送信する例を説明した。本実施例では、MFP101はボットサーバ400を介して、画像データや投稿パラメータをメッセージアプリサーバ300に送信する例を説明する。
【0125】
図8は、MFP101がスキャンして生成したファイルを、ボットサーバ400を介して、メッセージアプリサーバ300に送信するシーケンスの一例を示す図である。
【0126】
S1101において、MFP101のCPU111はスキャン開始指示であるスキャンtoチャットボタン602の選択を受け付ける。なお、スキャンtoチャットボタン602が選択されることにより、チャンネルやメンションユーザ、定型文の選択を受け付ける画面が表示される場合は、その選択を受け付けたことによりスキャンが開始される。
【0127】
S1102において、CPU111は読取部118を制御して、図17のボタン設定登録画面1701で設定されたスキャン設定に基づいて原稿の画像を読み取る。S1103において、CPU111は読み取った画像に基づく画像データ(ファイル)を生成する。
【0128】
S1104において、CPU111は通信部126を制御し、画像データ等を投稿するため各種情報をボットサーバ400に送信する。ここでは、図17のボタン設定登録画面1701で登録されたトークン情報と、設定登録画面1701もしくは図14図15の画面で設定されたチャンネル情報、メンション対象のユーザ情報、コメント等が画像データとともに送信される。
【0129】
S1105において、ボットサーバのCPU401は、受信した各種情報をメッセージアプリサーバ300に送信する。また、上記の情報は、「HTTP POST https://message.com/api/files.upload」というコマンドを実行することで送信される。
【0130】
S1106において、メッセージアプリサーバ300のCPU301は、S1105で受信したトークン情報で、登録されているワークスペース情報、アプリ情報を検索し、受信した画像データとチャンネル情報で、指定されたチャンネルを紐づけて記憶する。つまり、指定されたチャンネルに受信した画像データ、コメントを投稿するように制御する。また、メンションユーザが指定されている場合は、さらに受信した画像データとチャンネルと投稿先のユーザを対応づけて記憶する。これにより、ユーザがモバイル端末200上のメッセージアプリを起動し、先のチャンネルの会話の内容を確認するためにチャンネルを指定すると、受信した画像データが投稿された画面が表示される。
【0131】
S1107において、メッセージアプリサーバ300のCPU301は、投稿が成功したか否かに対応する結果をHTTP通信のレスポンス情報としてボットサーバ400に送信する。
【0132】
S1108において、ボットサーバ400のCPU401はS1107で受信した結果をMFP101に送信する。なお、投稿が成功した場合MFP101のCPU111は操作部116に投稿が成功した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が失敗した場合、MFP101のCPU111は操作部116に投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が成功した時はなにも通知を表示せずに、失敗した時だけ投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。
【0133】
図16はIDとトークン情報を対応づけの一例を示す図である。図16のテーブルでは、ユーザIDもしくはデバイスIDと認証情報(トークン情報)が対応づけて登録されている。このテーブルは、ボットサーバ400のHDD405に記憶されている。ここで、ユーザIDやデバイスIDはMFP101に記憶されている情報であり、ユーザIDはMFP101を使用するユーザごとに設定されているユーザの識別情報である。デバイスIDはMFPごとに設定されているデバイスの識別情報である。ユーザIDはMFP101にログインするためのユーザアカウントを生成する際にユーザにより設定された識別情報であり、デバイスIDは工場出荷時に設定されたMFP101固有の識別情報である。
【0134】
図16のトークン情報はスキャンtoチャットボタン602を選択せずに、スキャンtoチャットを実行する際に使用される。
【0135】
図9は、本実施例におけるスキャンtoチャットボタン602が選択された際の処理の一例を示すフローチャートである。尚、本実施例のフローチャートの各動作(ステップ)は、CPU111がROM112またはストレージ114に記録された制御プログラムをRAM113に読み出して実行する。図9のフローにおける図7と同様の処理を実行する箇所は省略して説明する。
【0136】
S1301は図7のS1001と同様の処理である。
【0137】
S1302において、CPU111はボットサーバ400にチャンネルリスト情報を要求することを示す情報を送信する。その際、事前に登録されたトークン情報1503をボットサーバに送信する。これにより、ボットサーバ400のCPU401は受信したトークン情報とャンネルリスト情報を要求することを示す情報をメッセージアプリサーバ300に送信する。
【0138】
S1303において、CPU111はS1302で送信したチャンネルリスト情報の取得要求に対して、メッセージアプリサーバ300からチャンネルリスト情報を受信したか否かを判定する。具体的には、ボットサーバ400がメッセージアプリサーバ300からチャンネルリスト情報を受信し、ボットサーバ400からMFP101がチャンネルリスト情報を受信したかを判定する。また、HTTP通信のレスポンスにおけるステータスコードがエラーである場合や、レスポンスのボディ情報に情報取得できないことを示すパラメータが含まれている場合にチャンネルリスト情報を受信してないと判定する。
【0139】
S1304~S1306は図7のS1004~S1005と同様の処理である。
【0140】
S1307において、CPU111は対象ワークスペースの他のチャンネルのアイコン情報の要求をボットサーバ400に送信し、ボットサーバ400がメッセージアプリサーバ300に送信する。それにより、MFP101はメッセージアプリサーバ300からボットサーバ400を介して、対象ワークスペースの他のチャンネルのアイコン情報を取得する。
【0141】
S1308~S1311は図7のS1008~1011の処理と同様である。
【0142】
S1312において、CPU111は対象チャンネルに所属するユーザのアイコン情報を、上記のようにボットサーバ400を介してメッセージアプリサーバ300から取得する。
【0143】
S1313~S1318は図7のS1013~1018の処理と同様である。
【0144】
S1319において、CPU111はボットサーバ400に事前に登録されたトークン情報1503とS1317、S1318で生成されたファイルと投稿パラメータを送信する。そしてボットサーバ400はHTTP通信のPOSTメソッドで、メッセージアプリサーバ300にトークン情報1503とS1317、S1318で生成されたファイルと投稿パラメータを送信する。これらのデータ(画像データを変換したファイルや投稿パラメータ)をメッセージアプリサーバ300に送信することで、メッセージアプリサーバ300は、受信したファイルを受信したチャンネル情報が示すチャンネルの受信したメンション情報が示すユーザに対して投稿されるように制御する。
【0145】
S1320において、CPU111はメッセージアプリサーバ300からボットサーバ400を介して投稿結果を受信し、操作部116のタッチパネル601に表示する。
【0146】
なお、本実施例においては、トークン情報が一つだけ登録されているものとしているが、複数登録されている場合、トークン情報が関わる処理、S1302、S1303、S1319などは、登録されたトークン分実行するものとする。
【0147】
本実施例により、メッセージアプリサーバ300のインタフェース仕様が変更された場合でも、MFP101のプログラムをアップロードすることなく、ボットサーバのプログラムを更新するだけで、実現が可能になる。また、複数のMFPがある職場において、各MFPに対して個別にトークン設定を行わなくても、ファイル投稿を実施することができる。
【0148】
<その他の実施の形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0149】
101 MFP
300 メッセージアプリサーバ
400 ボットサーバ
111 CPU
118 読取部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19