(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/20 20060101AFI20241216BHJP
B65H 29/52 20060101ALI20241216BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20241216BHJP
G03G 21/00 20060101ALN20241216BHJP
【FI】
G03G15/20 510
B65H29/52
G03G15/00 460
G03G21/00 502
(21)【出願番号】P 2021079307
(22)【出願日】2021-05-07
【審査請求日】2024-04-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003133
【氏名又は名称】弁理士法人近島国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 孝規
【審査官】市川 勝
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-141313(JP,A)
【文献】特開2019-174682(JP,A)
【文献】特開2021-009233(JP,A)
【文献】特開2017-219867(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0275602(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109960125(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/20
B65H 29/52
G03G 15/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を転写する転写部と、
シートを加熱して前記転写部により転写された画像を定着する定着部と、
前記定着部のシート搬送方向の下流に配置されてシートを搬送可能であり、シートを搬送していない状態で前記シート搬送方向と直交する幅方向において全幅で接触状態である第1回転体対と、
前記第1回転体対のシート搬送方向の下流に配置され、シート搬送方向に関してシートを反転して搬送可能な第2回転体対と、
前記定着部から前記第1回転体対にシートを案内する第1搬送路と、
前記第1回転体対から前記第2回転体対にシートを案内する第2搬送路と、
前記第2回転体対により反転されたシートを前記転写部に向けて案内する第3搬送路と、
前記第2搬送路の一方のガイド面と前記第3搬送路の一方のガイド面とを形成する第1ガイド部材と、
前記第1ガイド部材の上方に配置される上方部を有し、前記第3搬送路の他方のガイド面を形成する第2ガイド部材と、
前記第1搬送路に向けて送風する送風部と、を備え、
前記第1ガイド部材は、前記第1搬送路に連通する第1開口部と、前記第1開口部よりも上方に配置され前記第1開口部に連通すると共に前記第3搬送路に連通する第2開口部と、を有し、
前記第2ガイド部材は、前記第2開口部に対向しかつ前記上方部に配置され、前記第3搬送路に連通する第3開口部を有する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第3開口部は、前記第2開口部に対し、上下方向に少なくとも一部が重なる位置に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記送風部は、送風する送風ファンと、前記送風ファンからの送風を前記幅方向に導きかつ前記第1搬送路に向けて排出する送風ダクトと、を有し、
前記第1ガイド部材の内部に、前記送風ダクトと、前記第1開口部と前記第2開口部とを通風する通風部と、を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記送風ダクトは、前記第1回転体対の下方でかつ該第1回転体対の一方の回転体との間で開口する第4開口部を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記定着部は、シートを加熱して画像を定着する定着回転体対と、前記定着回転体対を内包するケースと、を有し、
前記第1ガイド部材は、前記ケースとの間に隙間を有するように前記ケースの上方に配置され、
前記第1開口部は、前記ケースに対向して配置されている、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1ガイド部材と前記ケースとの間の隙間と、前記第3搬送路と、を仕切る仕切り部材を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1ガイド部材は、前記第1開口部を有する下方ガイド部材と、前記第2開口部を有しかつ前記下方ガイド部材の上方に配置される上方ガイド部材と、を有し、
前記下方ガイド部材は、前記第1開口部よりも上方に配置され前記第1開口部に連通する第5開口部を有し、
前記上方ガイド部材は、前記第2開口部に対向して配置され前記第2開口部に連通する第6開口部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第3開口部に連通して空気を吸引する吸引部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを加熱して画像を定着する定着部を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばプリンタ、FAX、複合機等のレーザービーム方式の画像形成装置にあっては、シートにトナー像を転写した後、定着装置により加熱及び加圧して画像をシートに定着している。この定着装置により加熱されたシートからは、水蒸気が発生することがあり、この水蒸気が搬送路を形成するガイド面に冷やされ、そのガイド面に結露が生じることがある。そして、ガイド面に結露した水滴が搬送されてくるシートに付着すると、搬送抵抗が増加して紙詰まりを生じされたり、また、両面印刷を行う場合には、局所的に転写不良が発生したり、シートの皺の発生に起因して画像にムラが発生したりする。
【0003】
そこで、シート搬送方向における定着装置の下流側に全幅で当接するローラ対(所謂通しローラ)を設け、定着装置とローラ対との間の空気を吸引するものが提案されている(特許文献1参照)。このように全幅で当接するローラ対を設けることで、水蒸気がローラ対の搬送方向下流側のガイド板に結露することが抑制可能である。また、定着装置とローラ対との間の空気を吸引することで、これらの間にある水蒸気でガイド板が結露することの防止を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のように定着装置とローラ対との間の空気を吸引しようとする場合、例えばガイド部材とローラとの隙間などから空気が流れ込むとしても、吸気量が不足する虞がある。そのため、定着装置とローラ対との間に送風して水蒸気を追い出すことが考えられる。しかしながら、このように定着装置とローラ対との間に送風を行うと、高湿の空気が装置内に拡散し易い。特に両面印刷時にシートを再搬送する再搬送路において装置の外部に近い部分は、環境温度に応じて温度が低いことがあり、上記高湿の空気が通過すると結露を生じ易く、紙詰まりや画像ムラの発生を招く虞がある。
【0006】
そこで本発明は、定着部と第1回転体対との間における結露の低減を図りつつ、第3搬送路における結露の低減を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、シートに画像を転写する転写部と、シートを加熱して前記転写部により転写された画像を定着する定着部と、前記定着部のシート搬送方向の下流に配置されてシートを搬送可能であり、シートを搬送していない状態で前記シート搬送方向と直交する幅方向において全幅で接触状態である第1回転体対と、前記第1回転体対のシート搬送方向の下流に配置され、シート搬送方向に関してシートを反転して搬送可能な第2回転体対と、前記定着部から前記第1回転体対にシートを案内する第1搬送路と、前記第1回転体対から前記第2回転体対にシートを案内する第2搬送路と、前記第2回転体対により反転されたシートを前記転写部に向けて案内する第3搬送路と、前記第2搬送路の一方のガイド面と前記第3搬送路の一方のガイド面とを形成する第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材の上方に配置される上方部を有し、前記第3搬送路の他方のガイド面を形成する第2ガイド部材と、前記第1搬送路に向けて送風する送風部と、を備え、前記第1ガイド部材は、前記第1搬送路に連通する第1開口部と、前記第1開口部よりも上方に配置され前記第1開口部に連通すると共に前記第3搬送路に連通する第2開口部と、を有し、前記第2ガイド部材は、前記第2開口部に対向しかつ前記上方部に配置され、前記第3搬送路に連通する第3開口部を有する、ことを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、定着部と第1回転体対との間における結露の低減を図ることができるものでありながら、第3搬送路における結露の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施の形態に係る画像形成装置の全体を示す概略断面図。
【
図2】(a)は定着前のシートにおける水分の状態を示す模式図。(b)は定着中のシートにおける水分の状態を示す模式図。(c)は定着直後のシートにおける水分の状態を示す模式図。(d)は定着後のシートから水分が放出される状態を示す模式図。
【
図3】本実施の形態に係る定着装置から反転排出ローラ対までの部分を示す概略断面図。
【
図4】本実施の形態に係る定着装置及び各搬送ガイドを示す断面図。
【
図5】本実施の形態に係る各搬送ガイド及び送風部を示す斜視図。
【
図6】本実施の形態に係る定着装置、各搬送ガイド、及び送風部を示す斜視図。
【
図7】本実施の形態に係る搬送ガイドG1を示す斜視図。
【
図8】本実施の形態に係る搬送ガイドG2を示す下方斜視図。
【
図9】本実施の形態に係る搬送ガイドG2を示す上方斜視図。
【
図10】本実施の形態に係る上方ガイドG3Aを示す下方斜視図。
【
図11】本実施の形態に係るダクトGD3及び吸引ファンを上方視で示す模式図。
【
図12】比較例における定着装置から反転排出ローラ対までの部分を示す概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機を含み、外部PCから入力された画像情報や原稿から読取った画像情報に基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する。記録媒体として用いられるシートには、普通紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布が含まれる。
【0011】
<画像形成装置の構成>
図1は本実施の形態に係る画像形成装置1の全体を示す概略断面図である。フルカラーレーザ複写機である画像形成装置1は、装置本体1Aの内部に、画像形成部150、シート給送部2、定着部である定着装置3、トナー貯蔵部T(TY,TM,TC,TK)、反転排出部4を含んで構成される。また、画像形成装置1は、装置本体1Aの上面にシート積載部5を含み、さらに装置本体1Aの上部に配置された、制御部6及び原稿読取装置7を含んで構成される。
【0012】
画像形成装置1には、電子写真方式の画像形成部150が搭載されている。画像形成部150は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナー像を形成する。即ち、画像形成部150は、4つのドラムユニット11(11Y,11M,11C,11K)が中間転写ユニット13の中間転写ベルト13aに沿って配置された、所謂中間転写タンデム方式の電子写真ユニットである。なお、トナー貯蔵部T(TY,TM,TC,TK)には、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナーがそれぞれ貯蔵されている。
【0013】
画像形成部150は、ドラムユニット11(11Y,11M,11C,11K)と、中間転写ユニット13と、転写部としての二次転写ローラ24と、を備える。各ドラムユニット11(11Y,11M,11C,11K)は、感光体としての感光ドラム110(110Y,110M,110C,110K)を有している。感光ドラム110(110Y,110M,110C,110K)の周囲には、トナー像を現像する現像ユニット10(10Y,10M,10C,10K)が配置されている。
【0014】
各感光ドラム110は、その下部に設けられた露光装置12からレーザ光を照射されるよう構成されている。画像形成プロセスが開始されると、図示を省略した帯電器により予め表面を一様に帯電させられた感光ドラム110に対し、露光装置12からレーザ光が照射されて感光ドラム110が露光される。このとき、露光装置12は印刷すべき画像データに対応する信号(ビデオ信号)を受け取っており、ビデオ信号に応じて変調されたレーザ光をポリゴンミラーを含む走査光学系を介して感光ドラム110に照射する。これにより、ドラム表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。
【0015】
不図示の現像器は、感光ドラム110に形成された静電潜像にトナーを供給して潜像をトナー像に可視化(現像)する。その後、図示を省略した一次転写装置により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられることで、感光ドラム110から中間転写ベルト13aにトナー像が一次転写される。なお、感光ドラム110に一次転写後に残った残トナーは、不図示のクリーニング装置によって回収され、感光ドラム110のドラム表面が清掃される。
【0016】
上述のトナー像の形成動作は、各ドラムユニット11において並列的に進められる。また、回転される中間転写ベルト13aに対し、上流側のドラムユニット11によって形成されたトナー像に下流側のドラムユニット11によって形成されたトナー像が重なるように一次転写が行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト13a上に形成され、中間転写ベルト13aに担持されて転写としての二次転写ローラ24へと搬送される。二次転写ローラ24では、シートSを挟持して搬送しながら、中間転写ベルト13aからシートSにトナー像を転写する。
【0017】
その後、シートSはトナー像を加熱及び加圧して定着する定着部としての定着装置3へと搬送される。定着装置3は、定着回転体対としての定着ローラ対31を有している。定着ローラ対31は、不図示の加熱ヒータが内蔵された加熱回転体としてのヒータローラ31aと、ヒータローラ31aに対して加圧される加圧ローラ31bとから構成されている。これらヒータローラ31aと加圧ローラ31bとにより、シートSを挟持して搬送しながら、トナー像に熱及び圧力を加える。これによりトナーが溶融し、その後固化してシートSに固着することで、シートSに画像が定着する。
【0018】
一方、記録媒体として用いられるシートSは、シート給送部2によって画像形成部150に供給される。シート給送部2は、シートSが積載された状態で昇降するリフトアップ装置を有するカセット21を含み、カセット21からシートSが1枚ずつ送り出される。カセット21から給送されたシートSは、搬送路2aを介してプレレジストレーションローラ対22へと搬送され、搬送路2bを介してレジストレーションローラ対23に搬送される。レジストレーションローラ対23は、シートSの斜行を補正し、画像形成部150によるトナー像の形成動作に合わせて決定されるタイミングで、搬送路2cを介してシートSを二次転写ローラ24へと搬送する。
【0019】
二次転写ローラ24においてトナー像が転写されたシートSは、搬送路2dを介して定着装置3に搬送される。定着装置3によって定着された定着画像を有するシートSは、搬送路3aを通って第1回転体対としての定着排出ローラ対42により搬送され、第1切換フラップFL1(
図3参照)が配置された分岐部に到達する。第1切換フラップFL1は、排出ローラ対44に向かう搬送路4a又は第2回転体対としての反転排出ローラ対45に向かう搬送路4bのいずれかにシートSを案内する。搬送路4aに向かったシートSは、定着排出ローラ対42により排出ローラ対44まで搬送される。排出ローラ対44に到達したシートSは、排出ローラ対44により、シート積載部5上に排出される。
【0020】
一方、搬送路4bに向かったシートSは、分岐搬送ローラ対43により搬送路4bを搬送され、排出ローラ対44に上方位置に配置された反転排出ローラ対45まで搬送される。反転排出ローラ対45に到達したシートSは、そのまま反転排出ローラ対45によってシート積載部5に排出されるか、又は両面印刷を行う場合は反転排出ローラ対45の反転動作によってシート搬送方向を反転して搬送される。両面印刷を行う場合、反転したシートSは第2切換フラップFL2(
図3参照)によって、再搬送路4cに案内される。再搬送路4cに案内されたシートSは、表裏が反転され、両面搬送ローラ対46,47及び両面プレレジストレーションローラ対48によって両面合流搬送路4dに搬送され、レジストレーションローラ対23へと再搬送される。レジストレーションローラ対23に到達したシートSは、既に画像形成された第1面と同様の工程で第2面に画像を形成された後、シート積載部5に排出される。
【0021】
[定着装置の加熱によるシート内部の水分の移動について]
次に、定着装置3の加熱によって、シートS内部の水分の移動について
図2を用いて説明する。
図2(a)は定着前のシートにおける水分の状態を示す模式図、
図2(b)は定着中のシートにおける水分の状態を示す模式図である。また、
図2(c)は定着直後のシートにおける水分の状態を示す模式図、
図2(d)は定着後のシートから水分が放出される状態を示す模式図である。
【0022】
図2(a)に示すように、シートSは第1面Aと、その裏側である第2面Bを有しており、例えば片面印刷においては、第1面Aにトナー画像Timが転写される。このシートSの内部には水分Waが含まれている。定着装置3により加熱される前の状態では、シートSの内部の水分Waは、厚み方向において均一に分散している。
【0023】
図2(b)に示すように、定着装置3のヒータローラ31aによって熱を加えられ、加圧ローラ31bにより圧を与えられることで、トナー画像TimをシートSの第1面Aに定着させる。その際、シートSの内部の水分Waは、ヒータローラ31aから加えられた熱により第1面Aから第2面Bの方向に移動する。第2面Bに移動した水分Waは、加圧ローラ31bによって、空気中への放出を阻止されることから、シートSの内部の水分Waは第2面Bの側に偏ることになる。
【0024】
従って、
図2(c)に示すように、定着装置3を通過した直後のシートSでは、第1面Aの側よりも第2面Bの側により多くの水分Waを含んだ状態となる。そのため、
図2(d)に示すように、シートSから空気中に放出される水分Waは、第1面Aの側よりも、第2面Bの側から多く放出されることになる。
【0025】
[定着装置と、その搬送方向下流側の搬送路の構成]
ついで、定着装置3と、そのシート搬送方向の下流側における搬送路3a,4a,4b、及び再搬送路4cを形成するガイド部材の構成について
図3及び
図4を用いて説明する。
【0026】
図3に示すように、定着装置3はケース30を備えており、そのケース30の内部に上述したヒータローラ31aと加圧ローラ31bとからなる定着ローラ対31を内包している。これらヒータローラ31aと加圧ローラ31bとは、シート搬送方向に直交する幅方向において、シート搬送路の幅よりも大きい幅で接触している。つまり、これらのローラは、画像形成装置1で搬送可能な最大サイズのシートの幅よりも大きい幅となる全幅で接触状態となるように構成されている。従って、これらヒータローラ31aと加圧ローラ31bとが接触して形成されるニップで、シート搬送方向の空気の流れが遮断される。
【0027】
また、定着排出ローラ対42は、駆動ローラ42aと従動ローラ42bとを有している。これら駆動ローラ42aと従動ローラ42bとは、それぞれが例えばゴム製の一本状の円柱形状からなり、それらの両端が、幅方向において搬送路182の両端よりも外側となるように配置されている。即ち、これら駆動ローラ42aと従動ローラ42bとは、シート搬送方向に直交する幅方向において、シート搬送路の幅よりも大きい幅で接触している。つまり、これらのローラも、画像形成装置1で搬送可能な最大サイズのシートの幅よりも大きい幅となる全幅で接触するように構成されている。従って、これら駆動ローラ42aと従動ローラ42bとが接触して形成されるニップで、シート搬送方向の空気の流れが遮断される。
【0028】
定着装置3からシート搬送方向の下流側には、第1搬送路としての搬送路3a、第1回転体対としての定着排出ローラ対42、第2搬送路としての搬送路4b、第2回転体対としての反転排出ローラ対45が配置されている。また、定着排出ローラ対42から排出ローラ対44までは搬送路4aが配置されている。さらに、反転排出ローラ対45から二次転写ローラ24までは、第3搬送路としての再搬送路4cが配置されている。
【0029】
これら搬送路4bと再搬送路4cとの間には、第1ガイド部材としての搬送ガイドG1と搬送ガイドG2とが配置されている。下方ガイド部材である搬送ガイドG1は、定着装置3の上方に、それらの間に隙間daを有するように配置されている。また、上方ガイド部材である搬送ガイドG2は、搬送ガイドG1の上方に、それらの間に隙間dbを有するように配置されている。また、搬送ガイドG1の再搬送路4c側の下方部分には、隙間daと再搬送路4cとの間を仕切る仕切り部材としての弾性板Paが取付けられている。即ち、弾性板Paは例えばゴム等の弾性部材からなり、上端が搬送ガイドG1に、下端が定着装置3のケース30に、それぞれ当接して隙間daを略閉塞するように配置されている。なお、弾性板Paは、定着装置3のケース30に対して取付けられていてもよい。
【0030】
一方、再搬送路4cを挟んで搬送ガイドG1及び搬送ガイドG2に対向する位置で、かつ装置本体1Aの外装カバー49の内側には、第2ガイド部材としての搬送ガイドG3が配置されている。搬送ガイドG3は、
図4に示すように、上方部としての搬送ガイドG2の上方に配置される上方ガイドG3Aと、その下方に配置される下方ガイドG3Bとを有している。これら上方ガイドG3Aと下方ガイドG3Bとが一体的に組付けられて搬送ガイドG3を構成されている。また、搬送ガイドG3の下方ガイドG3Bには、外装カバー49と一体的に構成されている搬送ガイドG7が配置されている。
【0031】
また、搬送ガイドG3の水平方向におけるシート積載部5の側には、搬送ガイドG4が配置されている。さらに、搬送ガイドG4の下方には、搬送ガイドG5と搬送ガイドG6とが配置されている。搬送ガイドG5及び搬送ガイドG6は、搬送路3a及び搬送路4bを挟んで搬送ガイドG1と搬送ガイドG2と搬送ガイドG4に対向する位置で、かつ搬送ガイドG1と搬送ガイドG2との水平方向におけるシート積載部5の側に配置されている。搬送ガイドG5は、搬送ガイドG4の下方で、それらの間に搬送路4bを有するように配置されている。そして、搬送ガイドG6は、搬送ガイドG5の下方で、それらの間に搬送路4aを有するように配置されている。
【0032】
上記搬送ガイドG1の一方側でシート積載部5側の面であるガイド面G1aは、定着排出ローラ対42のシート搬送方向の上流側で搬送路3aの一方のガイド面を形成している。また、そのガイド面G1aは、定着排出ローラ対42のシート搬送方向の下流側で搬送路4bの一方のガイド面を形成している。さらに、搬送ガイドG2の一方側であるシート積載部5側の面であるガイド面G2aは、搬送路4bの一方のガイド面を形成している。そして、上記搬送ガイドG4の一方側で下方側の面であるガイド面G4aは、搬送路4bの一方のガイド面を形成している。
【0033】
一方、
図3に示すように、上記搬送ガイドG6の他方側で外装カバー49側の面であるガイド面G6aは、定着排出ローラ対42のシート搬送方向の上流側で搬送路3aの他方のガイド面を形成している。また、そのガイド面G6aは、定着排出ローラ対42のシート搬送方向の下流側で搬送路4aの一方のガイド面を形成している。さらに、上記搬送ガイドG5の一方側で下方側の面であるガイド面G5bは、搬送路4aの他方のガイド面を形成している。そして、搬送ガイドG5の他方側で外装カバー49側から上方側にかけての面であるガイド面G5aは、搬送路4bの他方のガイド面を形成している。
【0034】
さらに、上記搬送ガイドG3の一方側で下方側からシート積載部5側にかけての面であるガイド面G3aは、再搬送路4cの他方のガイド面を形成している。また、上記搬送ガイドG2の他方側で外装カバー49側の面であるガイド面G2bは、再搬送路4cの一方のガイド面を形成している。さらに、上記搬送ガイドG1の他方側で外装カバー49側の面であるガイド面G1bは、再搬送路4cの一方のガイド面を形成している。そして、上記搬送ガイドG7の一方側でシート積載部5側の面であるガイド面G7aは、再搬送路4cの他方のガイド面を形成している。なお、以上説明した搬送ガイドG1~G7の各搬送路を形成するガイド面は、必ずしも凹凸がない面形状に形成されているものではなく、例えば複数のリブの頂点を結ぶ面のように、シートSが接して案内される面を意味するものである。
【0035】
[比較例に係る画像形成装置における空気の流れ]
ここで、比較例に係る画像形成装置における空気の流れについて
図12を用いて説明する。搬送ガイドG1の内部には、送風部25の送風ダクトとしてのダクトGD1が形成されており、このダクトGD1は幅方向に延びるように配置されている。このダクトGD1は
図12で図示を省略した送風ファンに連通しており、ダクトGD1に画像形成装置の外部からの空気が送風される。また、この搬送ガイドG1のダクトGD1の内部には、定着排出ローラ対42の駆動ローラ42aが、その一部がガイド面G1aから突出するように配置されている。この駆動ローラ42aと搬送ガイドG1のガイド面G1aとの間には、それらが接触しないように隙間があり、特に駆動ローラ42aのシート搬送方向の上流側において、開口部Cとして形成されている。
【0036】
従って、ダクトGD1に空気が送風されると、開口部Cから、駆動ローラ42aと定着装置3との間の搬送路3aに向けて空気が送風される。上述したように定着装置3で加熱されたシートSは、加圧ローラ31bの側に水分を放出するため、搬送路3aにおける搬送ガイドG1の側に向けて水蒸気として放出される。また、上述したように定着ローラ対31は全幅で密着しており、定着排出ローラ対42も全幅で密着している。そのため、
図12中の矢印で示すように、開口部Cから送風される空気により、上記水蒸気は定着装置3のケース30と搬送ガイドG1との間の隙間を通り、再搬送路4cに流れ込む。
【0037】
この再搬送路4cは、搬送路3aと比較して、外装カバー49の側にあるため、装置本体1Aの外部に近く、外気温度の影響を受けやすい。そのため、再搬送路4cに流れ込む空気は、上述のように湿度が高い空気であるため、再搬送路4cを形成する搬送ガイドG3及び搬送ガイドG7のガイド面G3a及びガイド面G7aにより、外気温度の影響を受けて冷やされる。このように流れ込んだ空気の温度が低下すると、その空気の相対湿度が上昇し、相対湿度が100%を超えると、これらガイド面G3a及びガイド面G7aで結露を生じる。結露によってガイド面G3a及びガイド面G7aに付着した結露水は、両面印刷時に通過するシートSに付着し、二次転写ローラ24における転写不良、或いは定着装置3でシートの皺の発生を引き起こす虞がある。
【0038】
[本実施の形態に係る画像形成装置における空気の流れ]
次に、本実施の形態に係る画像形成装置における空気の流れについて
図4乃至
図11を参照しつつ
図3を用いて説明する。
【0039】
図3及び
図4に示すように、上記比較例と同様に、搬送ガイドG1の内部には、送風部25のダクトGD1が形成されており、このダクトGD1は幅方向に延びるように配置されている。送風部25は、
図5及び
図6に示すように、開口部26Aを有するファンケース26と、そのファンケース26に収納された送風ファン27と、上記ダクトGD1とを有している。ファンケース26は、図示を省略した送風路の出口が上記ダクトGD1の幅方向の一端に連結ダクト28を介して連結されている。送風ファン27が駆動されると、画像形成装置1の外部からファンケース26の開口部26Aを介して空気を吸入し、連結ダクト28を介してダクトGD1に空気を送風する。
【0040】
また上記比較例と同様に、
図3乃至
図7に示すように、この搬送ガイドG1のダクトGD1の内部には、定着排出ローラ対42の駆動ローラ42aが、その一部がガイド面G1aから突出するように配置されている。この駆動ローラ42aと搬送ガイドG1のガイド面G1aとの間には、それらが接触しないように隙間があり、特に駆動ローラ42aのシート搬送方向の上流側において、開口部C(第4開口部)として形成されている。
【0041】
一方、
図3、
図4、及び
図7に示すように、上記搬送ガイドG1の下方には、定着装置3のケース30に対向し、隙間daに連通することで搬送路3aに連通する開口部D1(第1開口部)が形成されている。この開口部D1は、幅方向において複数のスリット状の開口によって構成されている。さらに、搬送ガイドG1の開口部D1の上方には、搬送ガイドG2に対向し、隙間dbに連通するように開口部D2(第5開口部)が形成されている。この開口部D2も、幅方向において複数のスリット状の開口によって構成されている。従って、搬送ガイドG1の内部は、上記ダクトGD1と、開口部D1及び開口部D2を連通して通風する通風部GW1とを有するように形成されている。
【0042】
また、
図3、
図4、及び
図8に示すように、上記搬送ガイドG2の下方には、上記搬送ガイドG1の開口部D2に対向し、隙間dbに連通するように開口部F1(第6開口部)が形成されている。この開口部F1は、幅方向に幅広な1つのスリット状の開口によって構成されている。さらに、
図3、
図4、及び
図9に示すように、搬送ガイドG2の上方には、搬送ガイドG3の上方ガイドG3Aに対向し、再搬送路4cに連通するように開口部F2(第2開口部)が形成されている。この開口部F2も、幅方向において複数のスリット状の開口によって構成されている。また、
図3及び
図4に示すように、搬送ガイドG2には、第2切換フラップFL2が配置されており、その搬送ガイドG2と第2切換フラップFL2との間には隙間が形成され、その隙間が開口部F3として形成されている。従って、搬送ガイドG2の内部は、開口部F1と、開口部F2及び開口部F3とを連通して通風する通風部GW2を有するように形成されている。
【0043】
さらに、
図3、
図4、及び
図10に示すように、上記搬送ガイドG3の下方には、上記搬送ガイドG2の開口部F2に対向し、再搬送路4cに連通するように開口部H(第3開口部)が形成されている。この開口部Hも、幅方向において複数のスリット状の開口によって構成されている。また、
図3及び
図4に示すように、搬送ガイドG3と搬送ガイドG4との間には隙間が形成され、その隙間が開口部Jとして形成されている。さらに、
図3、
図4、及び
図11に示すように、搬送ガイドG3の内部における上方部分の空間は、幅方向に延びるダクトGD3として形成されており、上記開口部H及び開口部JはそのダクトGD3に連通している。そして、このダクトGD3に連通するように吸引部としての吸引ファン29が配置されている。
【0044】
以上のように構成された本実施の形態に係る画像形成装置1においては、
図3に示すように、定着装置3によりシートSにトナー画像Timが定着されると(
図2参照)、シートSから搬送路3aに水蒸気が多く放出される。上述したように定着ローラ対31が全幅で密着している、所謂通しローラであるため、搬送路3aからシート搬送方向の上流側に水蒸気を含む空気は略行かない。また、定着排出ローラ対42も全幅で密着している、所謂通しローラであるため、搬送路3aからシート搬送方向の下流側にある搬送路4aや搬送路4bに水蒸気を含む空気は略行かない。
【0045】
一方、送風ファン27が駆動されていることで、搬送ガイドG1のダクトGD1に画像形成装置1の外部からの空気が送風され、開口部Cから搬送路3aに送風される。すると、搬送路3aにある水蒸気を含む空気は、搬送ガイドG1と定着装置3のケース30との間の隙間daに流れ込む。隙間daに流れ込んだ水蒸気を含む空気は、弾性板Paにより堰き止められる形で、開口部D1から搬送ガイドG1の通風部GW1に流れる。この搬送ガイドG1の通風部GW1に流れた水蒸気を含む空気の殆どは、開口部D2から開口部F1を通り、搬送ガイドG2の通風部DW2に流れる。
【0046】
搬送ガイドG2の通風部GW2に流れた水蒸気を含む空気は、開口部F2と開口部F3とから再搬送路4cの上方部分に一旦流れるが、開口部F2から開口部Hを通り、或いは開口部F3から開口部Jを通り、搬送ガイドG3のダクトGD3に流れる。そして、ダクトGD3に流れた水蒸気を含む空気は、吸引ファン29(
図11参照)から画像形成装置1の外部に放出される。
【0047】
以上説明したように、本実施の形態に係る画像形成装置1においては、定着装置3と定着排出ローラ対42との間にある搬送路3aの水蒸気を含む空気を送風ファン27の送風によって追い出すことができる。これにより、搬送路3aにおける結露の低減を図ることができる。そして、その水蒸気を含む空気を、上下方向において、搬送路4bと再搬送路4cとの間である搬送ガイドG1及び搬送ガイドG2の内部を通して、搬送ガイドG3に流すことができる。このため、再搬送路4cのうちの外装カバー49に近い、上下方向に延びる部分を、基本的に水蒸気を含む空気が通過することなく、水蒸気を含む空気が流れ込み難くすることができるので、再搬送路4cにおける結露の低減を図ることができる。
【0048】
また、特に搬送ガイドG2の開口部F2と搬送ガイドG3の開口部Hとが、上下方向に少なくとも一部が重なる位置に配置されている。このため、水蒸気を含みかつ定着装置3で加熱された暖かい空気を、そのまま上方に流すことができ、再搬送路4cに充満し難くすることができる。
【0049】
また、搬送ガイドG1の内部に、ダクトGD1と通風部GW1とを有しているので、搬送路3aに送風することを可能にするものでありながら、搬送路4bと再搬送路4cとの間で水蒸気を含む空気を搬送ガイドG3に流すことができる。
【0050】
また特に、搬送ガイドG1のダクトGD1は、定着排出ローラ対42の下方で駆動ローラ42aと間で開口する開口部Cを有しているので、搬送路3aの水蒸気を含んだ空気を効率よく追い出すことができる。
【0051】
また、搬送ガイドG1は、定着装置3のケース30との間に隙間daを有するようにケース30の上方に配置され、開口部D1がケース30に対向して配置されているので、隙間daを介して搬送路3aの水蒸気を含んだ空気を取り入れることができる。
【0052】
また、搬送ガイドG1と定着装置3のケース30との間の隙間daと、再搬送路4cと、を仕切る弾性板Paを有しているので、隙間daから再搬送路4cに水蒸気を含んだ空気が流れ込むことを防止することができる。
【0053】
また、搬送路4bと再搬送路4cとの間にあって、搬送ガイドG1と搬送ガイドG2とが上下に分かれて配置されているが、搬送ガイドG1の開口部D2と搬送ガイドG2の開口部F1とが対向している。そのため、水蒸気を含んだ空気の殆どを搬送ガイドG1から搬送ガイドG2に流すことができる。
【0054】
そして、搬送ガイドG3の開口部Hに連通して空気を吸引する吸引ファン29を備えているので、搬送ガイドG3から水蒸気を含んだ空気を画像形成装置1の外部に吸引して放出することができる。
【0055】
[他の実施の形態の可能性]
なお、以上説明した本実施の形態においては、搬送ガイドG1と搬送ガイドG2とが2つに分かれているものを説明したが、これらの搬送ガイドは第1搬送ガイド部材として一体に形成されているものであっても構わない。また、反対に第1搬送ガイド部材として3つ以上の搬送ガイドに分かれていても良い。
【0056】
また、本実施の形態においては、搬送ガイドG3が上方ガイドG3Aと下方ガイドG3Bとの2つに分かれており、上方ガイドG3Aが搬送ガイドG2の上方に配置されているものを説明した。しかしながら、これに限らず、これら上方ガイドG3Aと下方ガイドG3Bとが第2搬送ガイド部材として一体であっても構わない。このようにガイド部材として一体に形成されている場合、搬送ガイドG2の上方に位置する部分が、第2搬送ガイド部材の上方部ということになる。また、反対に第2搬送ガイド部材として3つ以上の搬送ガイドに分かれていても良い。
【0057】
また、本実施の形態においては、搬送ガイドG1の内部に、ダクトGD1と通風部GW1とを有しているものを説明したが、これらが別体に分かれているものであっても構わない。
【0058】
また、本実施の形態においては、排出ローラ対44と反転排出ローラ対45とを備えているものを説明した。しかしながら、排出ローラ対44を備えておらず、つまり1か所からシートを排出するものであっても構わず、反対に、複数の排出ローラを備えて、3カ所以上からシートを排出するものでも構わない。これらの場合、定着排出ローラ対42よりもシート搬送方向の下流側における搬送路の構造が異なるため、それに応じて、搬送ガイドの個数や配置が変わることになる。
【0059】
また、本実施の形態においては、開口部C,F1においては、1つの開口で形成されているものを、開口部D1,D2,F2、Hにおいては、複数の開口がスリット状に並列しているものを説明した。しかしながら、これらに限らず、それぞれ1つまたは複数の開口でシートの幅方向の長さに対応できる開口部であれば、どのような形状でも構わない。また、これら開口部の位置は、本実施の形態の位置に限るものではなく、特に開口部D2と開口部F1、開口部F2と開口部H、の位置関係は、必ずしも完全に対向するものではなく、多少オフセットされた位置関係に配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…画像形成装置/3…定着装置(定着部)/3a…搬送路(第1搬送路)/4b…搬送路(第2搬送路)/4c…再搬送路(第3搬送路)/25…送風部/27…送風ファン/24…二次転写ローラ(転写部)/29…吸引ファン(吸引部)/30…ケース/31…定着ローラ対(定着回転体対)/42…定着排出ローラ対(第1回転体対)/45…排出反転ローラ対(第2回転体対)/C…開口部(第4開口部)/D1…開口部(第1開口部)/D2…開口部(第5開口部)/F1…開口部(第6開口部)/F2…開口部(第2開口部)/G1…搬送ガイド(第1ガイド部材、下方ガイド部材)/G1a,G2a…ガイド面(第2搬送路の一方のガイド面)/GD1…ダクト(送風ダクト)/GW1…通風部/G2…搬送ガイド(第1ガイド部材、上方ガイド部材)/G2a,G1b…ガイド面(第3搬送路の一方のガイド面)/G3…搬送ガイド(第2ガイド部材)/G3A…上方部/G3a…ガイド面(第3搬送路の他方のガイド面)/H…開口部(第3開口部)/Pa…弾性板(仕切り部材)/S…シート/da…隙間