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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】移動体
(51)【国際特許分類】
   B60L 58/22 20190101AFI20241216BHJP
   B60L 50/64 20190101ALI20241216BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20241216BHJP
   H01M 50/293 20210101ALI20241216BHJP
【FI】
B60L58/22
B60L50/64
H01M50/249
H01M50/293
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021157212
(22)【出願日】2021-09-27
(65)【公開番号】P2023047989
(43)【公開日】2023-04-06
【審査請求日】2023-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】深井 由高
【審査官】安池 一貴
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第3883007(EP,A1)
【文献】国際公開第2013/042165(WO,A1)
【文献】特開2015-153696(JP,A)
【文献】特開2022-15513(JP,A)
【文献】特開2022-77843(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
H01M 10/05 - 10/0587
H01M 10/36 - 10/48
H01M 50/20 - 50/298
H01M 50/50 - 50/598
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ複数のバッテリセルを第1方向に積層した第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを収容するバッテリケースと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを充電する充電器と、
負荷と、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを制御するバッテリ制御装置と、を備える、移動体であって、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記第1方向に並んで配置され、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールのいずれか一方のバッテリモジュールを充電する場合、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの他方のバッテリモジュールの充電を禁止する、移動体。
【請求項2】
請求項1に記載の移動体であって、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、固体電解質を有する、移動体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、
前記一方のバッテリモジュールを充電する場合、前記他方のバッテリモジュールを放電する、移動体。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、
前記一方のバッテリモジュールを放電する場合、前記一方のバッテリモジュールから前記他方のバッテリモジュールへ給電し前記他方のバッテリモジュールを充電する、移動体。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の移動体であって、
前記第1バッテリモジュールと前記第2バッテリモジュールとの間には、弾性体が挟持されている、移動体。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の移動体であって、
前記移動体は、該移動体の衝突を検知又は予測するセンサ装置をさらに備え、
前記バッテリ制御装置は、前記移動体の衝突を検知又は予測したとき、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを放電する、移動体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの充電容量を監視し、
前記充電容量に基づき、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの充放電を制御する、移動体。
【請求項8】
請求項7に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリモジュールの充電容量と前記第2バッテリモジュールの充電容量の和が所定値以下となるように前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの充放電を制御する、移動体。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の移動体であって、
前記移動体は、前記移動体の外部に設けられた急速充電器に接続可能に構成され、
前記バッテリ制御装置は、
前記一方のバッテリモジュールを前記急速充電器により充電する場合、前記他方のバッテリモジュールを放電するよう制御する、移動体。
【請求項10】
第1方向に積層した複数のバッテリセルを収容するバッテリケースと、
前記複数のバッテリセルを充電する充電器と、
負荷と、
前記複数のバッテリセルを制御するバッテリ制御装置と、を備える、移動体であって、
前記複数のバッテリセルは、前記第1方向において隣り合う第1領域に配置された第1バッテリセル群と、第2領域に配置された第2バッテリセル群と、を備え、
前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群は、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群のいずれか一方のバッテリセル群を充電する場合、前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群の他方のバッテリセル群の充電を禁止する、移動体。
【請求項11】
それぞれ複数のバッテリセルを第1方向に積層した少なくとも3つのバッテリモジュールと、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを収容するバッテリケースと、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを充電する充電器と、
負荷と、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを制御するバッテリ制御装置と、を備える、移動体であって、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールは、前記第1方向に並んで配置され、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールは、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールの少なくとも一つのバッテリモジュールを充電する場合、残りのバッテリモジュールのうち少なくとも一つを放電する、移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球の気候変動に対する具体的な対策として、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化している。車両等の移動体においても、CO2排出量の削減が強く要求され、駆動源の電動化が急速に進んでいる。具体的には、電気自動車(Electrical Vehicle)あるいはハイブリッド電気自動車(Hybrid Electrical Vehicle)といった、車両の駆動源としての電動機と、この電動機に電力を供給可能な二次電池としてのバッテリと、を備える車両の開発が進められている。
【0003】
このような車両における航続可能距離を大きくするために、バッテリパックの大型化が進んでおり(例えば、特許文献1)、また、ケース内のバッテリ搭載密度を上げるためにケース内部に可能な限りバッテリセル及び/又はバッテリモジュールを搭載する試みが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-193026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、バッテリセルは、充電容量に応じて体積が膨張及び収縮する。したがって、バッテリの充電時にはバッテリモジュールが膨張し、バッテリの放電時にはバッテリモジュールが収縮する。特に、固体電解質を用いた全固体電池ではその傾向が顕著となる。
【0006】
そのため、初期状態においてバッテリモジュールをケースの内部に配置する際には、バッテリモジュールとケース壁面との距離を十分に離間させる必要があり、バッテリケースに対するバッテリセル及び/又はバッテリモジュールの搭載密度が低下してしまう虞がある。
【0007】
本発明は、バッテリケース内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制可能な移動体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
それぞれ複数のバッテリセルを第1方向に積層した第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを収容するバッテリケースと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを充電する充電器と、
負荷と、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを制御するバッテリ制御装置と、を備える、移動体であって、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記第1方向に並んで配置され、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールのいずれか一方のバッテリモジュールを充電する場合、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの他方のバッテリモジュールの充電を禁止する。
【0009】
また、本発明は、
第1方向に積層した複数のバッテリセルを収容するバッテリケースと、
前記複数のバッテリセルを充電する充電器と、
負荷と、
前記複数のバッテリセルを制御するバッテリ制御装置と、を備える、移動体であって、
前記複数のバッテリセルは、前記第1方向において隣り合う第1領域に配置された第1バッテリセル群と、第2領域に配置された第2バッテリセル群と、を備え、
前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群は、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群のいずれか一方のバッテリセル群を充電する場合、前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群の他方のバッテリセル群の充電を禁止する。
【0010】
また、本発明は、
それぞれ複数のバッテリセルを第1方向に積層した少なくとも3つのバッテリモジュールと、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを収容するバッテリケースと、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを充電する充電器と、
負荷と、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを制御するバッテリ制御装置と、を備える、移動体であって、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールは、前記第1方向に並んで配置され、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールは、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールの少なくとも一つのバッテリモジュールを充電する場合、残りのバッテリモジュールのうち少なくとも一つを放電する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、バッテリケース内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態の移動体1の概略構成を示すブロック回路図である。
図2】第1バッテリモジュール2Aを充電器4で充電している状態を示す説明図である。
図3】第1バッテリモジュール2Aを充電器4で充電しつつ、第2バッテリモジュール2Bから第2負荷6Bに対して放電している状態を示す説明図である。
図4】第1バッテリモジュール2Aを急速充電器で充電しつつ、第2バッテリモジュール2Bから第2負荷6Bに対して放電している状態を示す説明図である。
図5】第1バッテリモジュール2Aから第1負荷6Aに対して放電しつつ、第1バッテリモジュール2Aで第2バッテリモジュール2Bを充電している状態を示す説明図である。
図6】移動体1の衝突検知時又は予測時に、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bから第2負荷6Bに対して放電している状態を示す説明図である。
図7】第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの充電容量とバッテリケース3内のクリアランスとの関係を模式化した説明図である。
図8】第1変形例の移動体1の概略構成を示すブロック回路図である。
図9図8の移動体1のバッテリケース3内の構成を示す概略正面図である。
図10】第2変形例の移動体1の概略構成を示すブロック回路図である。
図11】バッテリケース3とバッテリモジュール2A、2Bとの間のクリアランスを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態の移動体について、図1図7を参照して説明する。
【0014】
本発明の一実施形態の移動体1は、例えば、モータの動力で走行する電動車両であり、図1に示すように、バッテリモジュール群2、バッテリケース3、充電器4、普通充電用端子5A、急速充電用端子5B、第1負荷6A、第2負荷6B、バッテリ制御装置(CTR)7などを備える。本実施形態のバッテリモジュール群2は、電気的に直列に接続された複数(本実施形態では3つ)の第1バッテリモジュール2Aと、電気的に直列に接続された複数(本実施形態では3つ)の第2バッテリモジュール2Bとを含む。
【0015】
バッテリケース3は、バッテリモジュール群2、即ち本実施形態では3つの第1バッテリモジュール2A及び3つの第2バッテリモジュール2Bを収容する。なお、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの数は、1つ又は2つでもよいし、4つ以上であってもよい。
【0016】
第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bは、それぞれ複数のバッテリセル21を第1方向に積層して構成される。また、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bは、第1方向に一列に並んで配置され、それぞれバッテリセル21の膨張により第1方向の長さが長くなり、バッテリセル21の収縮により第1方向の長さが短くなるように構成される。言い換えると、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bは、複数のバッテリセル21の積層方向が同一方向となるように、且つ、その積層方向に並べて配置されている。
【0017】
また、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bは、第1負荷6A、第2負荷6B、充電器4、及び急速充電用端子5Bに対して電気的に並列に接続される。
【0018】
電気的な接続構成を具体的に説明すると、第1バッテリモジュール2Aは、接続経路CA1を介して第1負荷6Aに接続され、接続経路CA2を介して第2負荷6Bに接続され、第1スイッチSW1が介在する接続経路CA3を介して充電器4に接続され、第3スイッチSW3が介在する接続経路CA4を介して急速充電用端子5Bに接続されている。また、第2バッテリモジュール2Bは、接続経路CB1を介して第1負荷6Aに接続され、接続経路CB2を介して第2負荷6Bに接続され、第2スイッチSW2が介在する接続経路CB3を介して充電器4に接続され、第4スイッチSW4が介在する接続経路CB4を介して急速充電用端子5Bに接続されている。さらに、バッテリモジュール2A、2B同士は、接続経路C5を介して接続されている。
【0019】
本実施形態の第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bは、例えば、全固体電池を用いて構成される。図示は省略するが、全固体電池は、全固体電池用正極と、全固体電池用負極と、全固体電池用正極及び全固体電池用負極の間に配置された固体電解質とを有しており、固体電解質を介した全固体電池用正極と全固体電池用負極との間のリチウムイオンの授受により全固体電池の充放電が行われる。固体電解質としては、リチウムイオン伝導性及び絶縁性を有するものであれば特に制限は無く、一般的に全固体型リチウムイオン電池に用いられる材料を用いることができる。例えば、硫化物固体電解質材料、酸化物固体電解質材料、リチウム含有塩などの無機固体電解質や、ポリエチレンオキシドなどのポリマー系の固体電解質、リチウム含有塩やリチウムイオン伝導性のイオン液体を含むゲル系の固体電解質等を挙げることができる。固体電解質材料の形態としては、特に制限は無いが、例えば粒子状を挙げることができる。
【0020】
図1に示すように、バッテリケース3内に第1方向に並べて配置された第1バッテリモジュール2Aと第2バッテリモジュール2Bとの間には、弾性体22が挟持されていることが好ましい。このような弾性体22によれば、充放電に応じて第1バッテリモジュール2Aと第2バッテリモジュール2Bが第1方向において膨張及び収縮しても、弾性体22により第1バッテリモジュール2Aと第2バッテリモジュール2Bの拘束状態(押圧状態)を保つことができる。
【0021】
バッテリケース3とバッテリモジュール2A、2Bとの間には、クリアランスが確保される。第1方向のクリアランスは、充放電に応じたバッテリモジュール2A、2Bの膨張及び収縮を考慮して設定される。
【0022】
第1方向のクリアランスを、例えば、図11の左側に示すように、バッテリモジュール2A、2Bが初期状態(充電容量SOCがいずれも75%程度)のときに、バッテリモジュール2A、2Bの搭載密度が適切になるように設定する。この場合、特に全固体電池は充電に伴う膨張量が大きいため、図11の中央に示すように、バッテリモジュール2A、2Bが両方ともに満充電状態(充電容量SOCがいずれも100%)になると、バッテリモジュール2A、2Bがバッテリケース3に干渉する可能性がある。そのため従来では、図11の右側に示すように、第1方向のクリアランスを大きくしていたが、このようにすると、バッテリ搭載密度が低下してしまう。本発明は、後述する制御によって第1方向のクリアランスを小さくし、バッテリケース3内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制する。
【0023】
充電器4は、移動体1に搭載された車載充電器であり、普通充電用端子5Aに接続される家庭用の交流100V電源を所定電圧の直流電圧に変換してバッテリモジュール2A、2Bを充電する。充電器4により充電するバッテリモジュール2A、2Bは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の切り換えによって選択することができる。
【0024】
急速充電用端子5Bは、移動体1の外部に設けられた急速充電器(図示せず)に接続される。急速充電器により充電するバッテリモジュール2A、2Bは、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4の切り換えによって選択することができる。
【0025】
第1負荷6Aは、例えば、移動体1を走行させるモータであり、第2負荷6Bは、例えば、移動体1の空調装置、音響装置、電灯などである。
【0026】
バッテリ制御装置7は、バッテリモジュール2A、2Bの充放電を制御する。本実施形態のバッテリ制御装置7は、バッテリモジュール2A、2Bの充放電制御に基づいて、バッテリモジュール2A、2Bの膨張及び収縮を調整することにより、バッテリケース3とバッテリモジュール2A、2Bとの第1方向のクリアランスを小さくし、バッテリ搭載密度の低下を抑制可能とする。以下、バッテリ制御装置7の具体的な制御内容について、図2~7を参照して説明する。
【0027】
バッテリ制御装置7は、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bのいずれか一方のバッテリモジュール2A、2Bを充電器4で充電する場合、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの他方のバッテリモジュール2B、2Aの充電を禁止する。具体的に、バッテリ制御装置7は、図2に示すように、第1バッテリモジュール2Aを充電する場合、第2バッテリモジュール2Bの充電を禁止する。このようにすると、第1バッテリモジュール2Aが膨張しても、第2バッテリモジュール2Bが膨張することはない。なお、図2以降の例では、第1バッテリモジュール2Aを充電する場合を例示するが、言うまでもなく、第1バッテリモジュール2Aの代わりに第2バッテリモジュール2Bを充電してもよい。
【0028】
これにより、バッテリモジュール2A、2Bの第1方向の膨張が抑制されるので、バッテリモジュール2A、2Bとバッテリケース3との第1方向のクリアランスを小さくすることが可能になる。これにより、バッテリケース3内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制できる。特に、膨張量の大きい全固体電池の場合、この制御が有効となる。
【0029】
バッテリ制御装置7は、一方のバッテリモジュール2A、2Bを充電器4で充電する場合、他方のバッテリモジュール2B、2Aを放電することが好ましい。具体的には、バッテリ制御装置7は、図3に示すように、第1バッテリモジュール2Aを充電する場合、第2バッテリモジュール2Bから第2負荷6Bに対して放電するよう制御する。このようにすると、第1バッテリモジュール2Aが膨張しても、第2バッテリモジュール2Bが収縮するので、バッテリモジュール2A、2Bの第1方向の膨張がより一層抑制される。したがって、バッテリモジュール2A、2Bとバッテリケース3との第1方向のクリアランスをより一層小さくすることが可能になる。
【0030】
バッテリ制御装置7は、一方のバッテリモジュール2A、2Bを急速充電器により充電する場合、他方のバッテリモジュール2B、2Aを放電するよう制御することが好ましい。具体的には、バッテリ制御装置7は、図4に示すように、第1バッテリモジュール2Aを急速充電する場合、第2バッテリモジュール2Bから第2負荷6Bに対して放電するよう制御する。このようにすると、急速充電時において第1バッテリモジュール2Aが膨張しても、第2バッテリモジュール2Bが収縮するので、バッテリモジュール2A、2Bの第1方向の膨張がより一層抑制される。したがって、バッテリモジュール2A、2Bとバッテリケース3との第1方向のクリアランスをより一層小さくすることが可能になる。
【0031】
バッテリ制御装置7は、一方のバッテリモジュール2A、2Bをから放電する場合(例えば、移動体走行時)、一方のバッテリモジュール2A、2Bから接続経路C5を介して他方のバッテリモジュール2B、2Aへ給電し、他方のバッテリモジュール2B、2Aを充電することが好ましい。具体的には、バッテリ制御装置7は、図5に示すように、第1バッテリモジュール2Aから第1負荷6Aに対して放電する場合(例えば、移動体走行時)、第1バッテリモジュール2Aから接続経路C5を介して第2バッテリモジュール2Bへ給電し、第2バッテリモジュール2Bを充電する。このようにすると、一方のバッテリモジュール2A、2Bの収縮量を他方のバッテリモジュール2B、2Aの膨張で相殺することができる。これにより、バッテリモジュール2A、2Bの過剰な収縮によって拘束力が低下するのを抑制できる。
【0032】
図1に示すように、移動体1には、移動体1の衝突を検知又は予測するセンサ装置71が設けられていてもよい。バッテリ制御装置7は、図6に示すように、センサ装置71が移動体1の衝突を検知又は予測したとき、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bを第2負荷6Bに対して放電させることが好ましい。このようにすると、移動体の衝突時にバッテリモジュール2A、2Bを収縮させることで、クリアランスを大きくし、バッテリモジュール2A、2Bに作用する応力を下げることができる。
【0033】
また、バッテリ制御装置7は、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの充電容量を監視し、充電容量に基づいて第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの充放電を制御することが好ましい。つまり、充電容量を監視することでバッテリモジュール2A、2Bの膨張量及び収縮量を推定しつつ、バッテリモジュール2A、2Bの充放電を適切に制御することが可能になる。
【0034】
例えば、図7に示すように、バッテリ制御装置7は、第1バッテリモジュール2Aの充電容量と第2バッテリモジュール2Bの充電容量の和が所定値(例えば、150%)以下となるように第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの充放電を制御する。この場合、図7の左側に示すように両方の充電容量を75%としてもよく、図7の中央に示すように一方の充電容量を100%とし他方の充電容量を50%としてもよく、図8の右側に示すように、両方充電容量を50%としてもよい。このようにすると、バッテリケース3内に配置された第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bの第1方向の膨張を制限し、第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bに過大な応力が作用するのを回避できる。
【0035】
<第1変形例>
つぎに、本発明の実施形態の第1変形例について、図8及び図9を参照して説明する。ただし、前述の実施形態と共通の構成については、前述の実施形態と同じ符号を用いることで、前述の実施形態の説明を援用する場合がある。
【0036】
図8に示す第1変形例では、第1方向に積層した複数のバッテリセル21でバッテリモジュールを構成することなく、第1方向に積層した複数のバッテリセル21を、第1方向において隣り合う第1領域に配置された第1バッテリセル群2Cと、第2領域に配置された第2バッテリセル群2Dとして取り扱う点が前述の実施形態と相違している。第1バッテリセル群2C及び第2バッテリセル群2Dが、負荷6A、6B及び充電器4に対して電気的に並列に接続される点など、電気的な接続構成は第1実施形態の第1バッテリモジュール2A及び第2バッテリモジュール2Bと同様である。
【0037】
図9に示すように、第1方向に積層される複数のバッテリセル21は、第1方向の両端に位置するバッテリセル211をバッテリケース3の底部に固定されるロアプレート23に固定し、その他のバッテリセル212をロアプレート23に対して第1方向にスライド変位可能としている。このようにすると、充放電に伴うバッテリセル21の膨張及び収縮に応じてバッテリセル21が第1方向に変位することで、バッテリセル21に作用する応力を低減できる。第1方向において隣り合う第1領域に配置された第1バッテリセル群2Cと、第2領域に配置された第2バッテリセル群2Dとの間には、弾性体22が介在することが好ましい。
【0038】
バッテリ制御装置7は、第1バッテリセル群2C及び第2バッテリセル群2Dのいずれか一方のバッテリセル群2C、2Dを充電する場合、第1バッテリセル群2C及び第2バッテリセル群2Dの他方のバッテリセル群2D、2Cの充電を禁止する。このような第1変形例であっても、バッテリセル21とバッテリケース3とのクリアランスを小さくし、バッテリ搭載密度の低下を抑制することができる。
【0039】
<第2変形例>
つぎに、本発明の実施形態の第2変形例について、図10を参照して説明する。
上記実施形態では、バッテリケース3内において第1方向に直列に並ぶバッテリモジュールの数が2つであったが、第2変形例では第1方向に直列に並ぶバッテリモジュールの数が3つである。
【0040】
本変形例では、バッテリモジュール群2が、電気的に直列に接続された複数(本実施形態では3つ)の第1バッテリモジュール2Aと、電気的に直列に接続された複数(本実施形態では3つ)の第2バッテリモジュール2Bと、電気的に直列に接続された複数(本実施形態では3つ)の第3バッテリモジュール2Eと、を含む。なお、第1バッテリモジュール2A、第2バッテリモジュール2B、及び第3バッテリモジュール2Eの数は、1つ又は2つでもよいし、4つ以上であってもよい。
【0041】
図示は省略するが、第1バッテリモジュール2A、第2バッテリモジュール2B、及び第3バッテリモジュール2Eは、第1負荷6A、第2負荷6B、充電器4、及び急速充電用端子5Bに対して電気的に並列に接続される。バッテリ制御装置7は、3つのバッテリモジュールの少なくとも一つのバッテリモジュールを充電する場合、残りのバッテリモジュールのうち少なくとも一つを放電するようにする。これにより、バッテリモジュールとバッテリケースとのクリアランスを小さくし、バッテリ搭載密度の低下を抑制できる。なお、第1方向に直列に並ぶバッテリモジュールの数は、4つ以上であってもよい。
【0042】
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0043】
例えば、上記実施形態では、固体電解質を用いた全固体電池を例示したが、これに限らず電解液を用いた二次電池に適用してもよい。
【0044】
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
【0045】
(1) それぞれ複数のバッテリセル(バッテリセル21)を第1方向に積層した第1バッテリモジュール(第1バッテリモジュール2A)及び第2バッテリモジュール(第2バッテリモジュール2B)と、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを収容するバッテリケース(バッテリケース3)と、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを充電する充電器(充電器4)と、
負荷(負荷6A)と、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを制御するバッテリ制御装置(バッテリ制御装置7)と、を備える、移動体(移動体1)であって、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記第1方向に並んで配置され、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールのいずれか一方のバッテリモジュールを充電する場合、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの他方のバッテリモジュールの充電を禁止する、移動体。
【0046】
(1)によれば、充電時に膨張するバッテリセルの特性を考慮して、ケース内にバッテリセルの積層方向に並べて配置された一方のバッテリモジュールの充電時に他方のバッテリモジュールの充電を禁止することで、第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールの第1方向における膨張が抑制される。したがって、バッテリモジュールとバッテリケースとのクリアランスを小さくすることができ、バッテリケース内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制できる。
【0047】
(2) (1)に記載の移動体であって、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、固体電解質を有する、移動体。
【0048】
(2)によれば、全固体電池は、充電時におけるバッテリセルの膨張量が大きいので、より効果的にクリアランスを小さくできる。
【0049】
(3) (1)又は(2)に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、
前記一方のバッテリモジュールを充電する場合、前記他方のバッテリモジュールを放電する、移動体。
【0050】
(3)によれば、充電時に膨張し、放電時に収縮するバッテリセルの特性を考慮して一方のバッテリモジュールの充電時に他方のバッテリモジュールを放電することで、第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールの第1方向における膨張がより一層抑制され、クリアランスをより小さくできる。
【0051】
(4) (1)又は(2)に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、
前記一方のバッテリモジュールを放電する場合、前記一方のバッテリモジュールから前記他方のバッテリモジュールへ給電し前記他方のバッテリモジュールを充電する、移動体。
【0052】
(4)によれば、充電時に膨張し、放電時に収縮するバッテリセルの特性を考慮して一方のバッテリモジュールの放電時に他方のバッテリモジュールを充電することで、第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールの第1方向における過剰な収縮によって拘束力が低下するのを抑制できる。
【0053】
(5) (1)~(4)のいずれかに記載の移動体であって、
前記第1バッテリモジュールと前記第2バッテリモジュールとの間には、弾性体(弾性体22)が挟持されている、移動体。
【0054】
(5)によれば、弾性体により第1バッテリモジュールと第2バッテリモジュールの拘束状態(押圧状態)を保つことができる。
【0055】
(6) (1)~(5)のいずれかに記載の移動体であって、
前記移動体は、該移動体の衝突を検知又は予測するセンサ装置(センサ装置71)をさらに備え、
前記バッテリ制御装置は、前記移動体の衝突を検知又は予測したとき、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールを放電する、移動体。
【0056】
(6)によれば、衝突を検知又は予測したときに第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールを放電することで、バッテリモジュールを収縮させることで、クリアランスによって第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールに作用する応力を下げることができる。
【0057】
(7) (1)~(6)のいずれかに記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの充電容量を監視し、
前記充電容量に基づき、前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの充放電を制御する、移動体。
【0058】
(7)によれば、充電容量を監視することでバッテリモジュールの膨張量及び収縮量を推定することができる。
【0059】
(8) (7)に記載の移動体であって、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリモジュールの充電容量と前記第2バッテリモジュールの充電容量の和が所定値以下となるように前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールの充放電を制御する、移動体。
【0060】
(8)によれば、バッテリセルの積層方向に並んだ第1バッテリモジュールの充電容量と第2バッテリモジュールの充電容量の和を所定値以下とすることで、バッテリケース内に配置された第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールに過大な応力が作用するのを回避できる。
【0061】
(9) (1)~(8)のいずれかに記載の移動体であって、
前記移動体は、前記移動体の外部に設けられた急速充電器に接続可能に構成され、
前記バッテリ制御装置は、
前記一方のバッテリモジュールを前記急速充電器により充電する場合、前記他方のバッテリモジュールを放電するよう制御する、移動体。
【0062】
(9)によれば、一方のバッテリモジュールの急速充電時に他方のバッテリモジュールを放電するよう制御することで、急速充電時における第1バッテリモジュール及び第2バッテリモジュールの第1方向における膨張が抑制される。したがって、バッテリモジュールとバッテリケースとのクリアランスを小さくすることができ、バッテリケース内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制できる。
【0063】
(10) 第1方向に積層した複数のバッテリセル(バッテリセル21)を収容するバッテリケース(バッテリケース)と、
前記複数のバッテリセルを充電する充電器(充電器4)と、
負荷(負荷6A)と、
前記複数のバッテリセルを制御するバッテリ制御装置(バッテリ制御装置7)と、を備える、移動体(移動体1)であって、
前記複数のバッテリセルは、前記第1方向において隣り合う第1領域に配置された第1バッテリセル群(第1バッテリセル群2C)と、第2領域に配置された第2バッテリセル群(第2バッテリセル群2D)と、を備え、
前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群は、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群のいずれか一方のバッテリセル群を充電する場合、前記第1バッテリセル群及び前記第2バッテリセル群の他方のバッテリセル群の充電を禁止する、移動体。
【0064】
(10)によれば、充電時に膨張するバッテリセルの特性を考慮して、ケース内にバッテリセルの積層方向に並べて配置された一方のバッテリセル群の充電時に他方のバッテリセル群の充電を禁止することで、第1バッテリセル群及び第2バッテリセル群の第1方向における膨張が抑制される。したがって、バッテリセル群とバッテリケースとのクリアランスを小さくすることができ、バッテリケース内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制できる。
【0065】
(11) それぞれ複数のバッテリセル(バッテリセル21)を第1方向に積層した少なくとも3つのバッテリモジュール(バッテリモジュール2A、2B、2E)と、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを収容するバッテリケース(バッテリケース3)と、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを充電する充電器(充電器4)と、
負荷(負荷6A)と、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールを制御するバッテリ制御装置(バッテリ制御装置7)と、を備える、移動体(移動体1)であって、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールは、前記第1方向に並んで配置され、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールは、前記負荷及び前記充電器に対して電気的に並列に接続され、
前記バッテリ制御装置は、
前記少なくとも3つのバッテリモジュールの少なくとも一つのバッテリモジュールを充電する場合、残りのバッテリモジュールのうち少なくとも一つを放電する、移動体。
【0066】
(11)によれば、ケース内にバッテリセルの積層方向に複数のバッテリモジュールを並べる場合、充電時に膨張するバッテリセルの特性を考慮して、少なくとも3つのバッテリモジュールの少なくとも一つのバッテリモジュールを充電するとき、残りのバッテリモジュールのうち少なくとも一つを放電する。これにより、バッテリモジュールとバッテリケースとのクリアランスを小さくすることができ、バッテリケース内におけるバッテリ搭載密度の低下を抑制できる。
【符号の説明】
【0067】
1 移動体
2A 第1バッテリモジュール
2B 第2バッテリモジュール
2C 第1バッテリセル群
2D 第2バッテリセル群
2E 第3バッテリモジュール
21 バッテリセル
22 弾性体
3 バッテリケース
4 充電器
6A 第1負荷
6B 第2負荷
7 バッテリ制御装置
71 センサ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11