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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】ミキサー
(51)【国際特許分類】
   A21C 1/06 20060101AFI20241216BHJP
   B01F 35/00 20220101ALI20241216BHJP
   B01F 35/41 20220101ALI20241216BHJP
   A21D 8/02 20060101ALN20241216BHJP
【FI】
A21C1/06 C
B01F35/00
B01F35/41
A21D8/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021169652
(22)【出願日】2021-10-15
(62)【分割の表示】P 2020068442の分割
【原出願日】2016-05-17
(65)【公開番号】P2022023874
(43)【公開日】2022-02-08
【審査請求日】2021-10-27
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-28
(31)【優先権主張番号】P 2015103082
(32)【優先日】2015-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】308032699
【氏名又は名称】日清食品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】別所 大道
(72)【発明者】
【氏名】石田 輝幸
(72)【発明者】
【氏名】豊島 史識
【合議体】
【審判長】河端 賢
【審判官】山本 信平
【審判官】八木 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-288301(JP,A)
【文献】特開昭62-17469(JP,A)
【文献】特開2008-224043(JP,A)
【文献】特開昭60-5435(JP,A)
【文献】特開昭59-162936(JP,A)
【文献】登録実用新案第3187256(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の枠体内に収められた、小麦粉又はそば粉、澱粉等の原料に水や各種塩類等を加えた麺原料を略水平状態に位置する回転軸を回転させることによって混合するためのミキサーからの水分の漏れを防止する方法であって、
1)麺原料を混合するため撹拌部材を装着した回転軸と、
2)前記回転軸が挿通するため当該回転軸の直径よりも大の直径を有する一対の孔部が設けられた略直方体状の枠体と、
3)前記枠体の孔部に固定装着され、前記回転軸が挿通し、その端部において前記枠体の孔部に嵌合する形状を有する側面形状を備え、枠体に対して回転軸方向外側の面が前記回転軸に直交する摺動面を有する一対の環状の固定部材と、
4)前記回転軸挿通して固定され、前記固定部材の摺動面に対して摺動し、当該回転軸と一体に回転する一対の環状の回転部材と、
5)前記環状の回転部材の内面に装着され、回転軸と密着するシール部材と、
6)前記回転軸を回転するための駆動手段を、
備えたミキサーを利用することを特徴とする、ミキサーからの水分の漏れを防止する方法。
【請求項2】
前記環状の固定部材が、ミキサー内部から外方向に向かって口径が減少する略テーパ状の内面形状を有する、請求項1に記載のミキサーからの水分の漏れを防止する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を混合するためのミキサーに関するものである。特に小麦粉、澱粉等に水を加えて混練するドウの混練に適したミキサーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品を含む各種の産業分野において、原料を混合するミキサーが汎用されている。特に、食品分野においては、小麦粉やソバ粉、澱粉等の原料を用いてこれに水や各種塩類等を加えて混練して、いわゆるドウを製造し、当該ドウを用いて製麺したり、製パンする。この際に混練の操作においてミキサーを使うことが必要となる。
【0003】
当該ミキサーにおいては、通常、図5に示すように所定の枠体20に回転軸(シャフト)500が装着されたタイプの構成を有している場合が多い。
そして、当該タイプのミキサーにおいては、前記枠体20内に小麦粉等の原料や水を投入し、略水平方向に位置する回転軸(シャフト)500を回転させて、当該回転軸(シャフト)500から突出している撹拌棒24等の撹拌部材によって原料を混練してドウを形成させる。
【0004】
当該ミキサーにおいては、回転軸500の枠体20への装着の構成が問題となる。従来までは、図5に示すように、枠体20の側面部202の孔部22に環状のグランドパッキン510を装着するための固定部材550が設けられるとともに、回転軸(シャフト)500が、当該回転軸500の一部の領域を周回りに覆うグランドパッキン510を介して環状固定部材550の内面を押圧しつつ装着され、前記回転軸500が所定の駆動装置によって回転する構成を採用している場合が多かった。
【0005】
この場合、回転軸500が回転すると、回転軸500がグランドパッキン510の内周面と摺動する形態となる。当該形態の場合、長期間の使用で回転軸(シャフト)500の磨耗が生じたり、シール構造が不十分となり枠体20内部が高水分である場合、回転軸(シャフト)500とグランドパッキン510の摺動面から水分が微妙に漏れる等の気密性に問題がある場合があった。
このような問題点を改善する先行技術として、関連する先行技術として以下が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2010-35505 当該特許文献1は減圧下におけるグランドパッキンによるシール効率を向上させることができる。但し、依然としてグランドパッキンによるシール方法であるため、他の方法も考えられるところである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明者らは、上記のような枠体を有するミキサーにおいて、回転軸(シャフト)の長期間の使用による摩耗や、パッキンの摺動面から水分の微妙な漏れを防止する新たな方法を開発することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らの種々の検討の結果、従来までの上述のパッキン方式から、回転軸(シャフト)の周りに、当該回転軸と共に回転する環状部材を固定装着し、摺動面を当該環状部材の外側であって、回転軸と直交する平面部(周囲の面)とする方法が有効であることを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“所定の枠体内に収められた対象物を、略水平状態に位置する回転軸を回転させることによって混合するミキサーであって、
1)対象物を混合するため撹拌部材を装着した回転軸と、
2)前記回転軸が挿通するため当該回転軸の直径よりも大の直径を有する一対の孔部が設
けられた略直方体状の枠体と、
3)前記枠体の孔部に固定装着され、前記回転軸が挿通する環状の固定部材と、
4)当該固定部材と前記回転軸に直交する摺動面を有し、前記回転軸に挿通して固定され、当該回転軸と一体に回転する環状の一対の回転部材と、
5)前記回転軸を回転するための駆動手段を、
備えたミキサー。“、である。
【0009】
また、さらに、前記の環状の固定部材が、その一つの端部において前記枠体の孔部の形状に一致して嵌合する側面形状を有することが好ましい。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記環状の固定部材が、その端部において前記枠体の孔部に嵌合する形状を有する側面形状を有する固定部材である請求項1に記載のミキサー。”、である。
【0010】
次に、前記の環状の固定部材は、内方向に向かって口径が減少する略テーパ状の内面形状を有することが好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記環状の固定部材が、ミキサー内部から外方向に向かって口径が減少する略テーパ状の内面形状を有する請求項1又は2に記載のミキサー。”、である。
【発明の効果】
【0011】
本発明のミキサーを利用することで回転軸(シャフト)の長期間の使用による摩耗や、パッキンの摺動面から水分の微妙な漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第一の実施形態における主要な構成を示した斜視図である。
図2】本発明の第一の実施態様における枠体の外側から見た環状回転部材と環状固 定部材と枠体の構成を示した斜視図である。
図3】本発明の第一の実施態様における主要な構成を拡大した斜視図である。
図4】本発明の第一の実施態様における主要な構成の断面図である。
図5】従来までの枠体に対して回転軸を装着する構成について示した斜視図である。
【符号の説明】
【0013】
1 ミキサー
18 環状固定部材
20 枠体
22 枠体孔部
24 撹拌棒
26 ボルト孔部
28 ネジ孔部
100 環状回転部材
106 スプリング
114 ドライブピン
116 ドライブコア
118 第一スプリング規定ネジ
119 第二スプリング規定ネジ
120 押圧板
202 枠体の側面部
207 摺動面
208 摺動部材
500 回転軸(シャフト)
510 グランドパッキン
550 パッキン用固定部材
1001 第一シール部材
1002 第二シール部材
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の第一の実施態様について図面を参照しつつ説明する。但し、本発明はこれらの実施態様に限定されるものではない。
本発明のミキサーは、
“所定の枠体内に収められた対象物を、略水平状態に位置する回転軸を回転させることによって混合するミキサーであって、
1)対象物を混合するため撹拌部材を装着した回転軸と、
2)前記回転軸が挿通するため当該回転軸の直径よりも大の直径を有する一対の孔部が設けられた略直方体状の枠体と、
3)前記枠体の孔部に固定装着され、前記回転軸が挿通する環状の固定部材と、
4)当該固定部材と前記回転軸に直交する摺動面を有し、前記回転軸に挿通して固定され、当該回転軸と一体に回転する環状の一対の回転部材と、
5)前記回転軸を回転するための駆動手段を、備えたミキサー。 “、である。
【0015】
以下に本願発明の第一の実施態様を説明する。但し、本願発明は以下の第一の実施態様に限定されるものではない。図1は本発明の第一の実施態様のミキサーの主要な構成を拡大した模式図である。また、図2は、本発明の第一の実施態様における枠体20の外側から見た環状回転部材100と環状固定部材18と枠体20の構成を示した斜視図である。図3は本発明の第一の実施態様における主要な構成を示した斜視図である。図4は本発明の第一の実施態様における主要な構成の断面図である。
さらに、図5は従来までの回転軸500の装着構成について示した斜視図である。尚、各図はミキサーの内部構造を示すために、適宜枠体20の内部を露出させた透視図としている。
本発明のミキサーは、対象物を収納する略直方体形状の枠体20を有し、当該枠体20の長手方向の両端の側面部202に枠体20の孔部22が設けられている。当該枠体孔部22を通じて回転軸500が挿通されている。
【0016】
さらに当該回転軸500は枠体20の外において後述する環状固定部材18が挿通されており、当該環状固定部材18はその端部が枠体孔部22に嵌合し、ネジによって枠体20に固定される。環状固定部材18の外側には、同じく回転軸500に挿通された環状固定部材100が位置し、前記回転固定部材に付勢接触して固定される。また、当該環状固定部材100は回転軸500に固定されており、回転軸500と共に回転する。
尚、図示しないが回転軸500には別途回転力を付与するための駆動装置が設けられている。以下に各構成についてさらに説明する。
【0017】
─ミキサー─
本発明のミキサー1は、種々の物体を対象とすることができるが、特に食品を好適とする。また、食品の中でも小麦粉及び水その他の添加物を加えて混練する場合を想定している。
具体的には、小麦粉と澱粉及び食塩、かん水等を必要に応じて添加して混練する麺原料としてのドウやパンの原料としてのドウを特に想定している。
【0018】
─枠体─
枠体20はミキシングの対象物である原料を収納する容器としての役割を有する。本発明の第一の実施態様においては、全体としては略直方体状の形態を有し、後述する撹拌棒24の動きが枠体20の収納部全体に及ぶように、枠体20の底部は略円形状に形成されている。
但し、枠体20の形状は、本発明の第一の実施態様に特に限定されるものではなく種々の形態が可能であるとは勿論である。
本発明の第一の実施形態においては、前記枠体20の左右の側面部202において孔部22が設けられており、当該枠体孔部22を通じて、後述する回転軸500が略水平方向に挿通される。
尚、当該枠体20は、混練後の内容物を排出するために、枠体20自体を上下方向に反転できるような構成としておくことが好ましい。これらの枠体20の構造は、周知の方法により適宜選択することができる。
また、当該枠体20には当該枠体20を支持するための支持部材や、駆動手段からの動力伝達のためのガイド、ベルト、チェーン等を適宜、配置・利用することができることは勿論である。
また、枠体20の外部との機密性を高めるとともに、内部の圧力を低下させることで枠体20内を減圧状態とする、いわゆる真空ミキサーとしての利用方法も可能となることは勿論である。
【0019】
─回転軸─
回転軸500は、枠体20に収納された小麦粉等の原料を撹拌するためのシャフトである。本発明の第一の実施態様においては、当該回転軸500の周りに対象物を撹拌のための撹拌部材として撹拌棒24が装着されている。当該撹拌棒24は、回転軸500の伸長方向に対して垂直に所定の間隔を経て複数装着されている。これらの撹拌棒24の本数、長さや配置は、対象物に応じて適宜設定できる。
本発明の第一の実施態様においては、撹拌棒24として直線状の棒状部材を示しているが、これに限られず、例えば、棒状でなくスプーン状であったり、曲線状の棒状部材の種々の形態が可能である。
【0020】
回転軸500の直径としては種々のサイズを選択可能であり、枠体20に設けられた孔部22が当該回転軸500を挿通することができればよい。従って、枠体20の孔部22を大きめにしておくことで、種々の直径の回転棒を利用することができる。
すなわち、この場合、後述する環状固定部材18と環状回転部材100の口径(サイズ)を調整したものを製造することによって、枠体20の孔部22の大きさについては加工をすることなく、種々の直径の回転軸500を装着することが可能になる。
特に、図5に示すような従来のグランドパッキン510を利用した場合のミキサーがすでに存在している場合、当該ミキサーの枠体20の孔部22をそのまま利用しつつ、後述する環状固定部材18と環状回転部材100の大きさを調整することで、本願発明のミキサーの構成に改造することができる。これによって水分の漏れ等を防ぎ気密性に優れたミキサーとすることができる。
【0021】
尚、回転軸500の直径と枠体20の孔部22の口径の関係については特に限定されないが、回転軸500の直径のサイズにもよるが、枠体20の孔部22が回転軸500の直径の概ね1.2倍から3倍の直径を有すれば充分である。
また、本発明の第一の実施態様においては、図1に示すように、枠体20内に一本の回転軸500を有する一軸タイプのミキサーを開示しているがこれに限定されず、二軸タイプにしても良いことは勿論である。尚、この場合、回転軸500は枠体20内に2本装着される形態となる。
【0022】
─環状の固定部材─
環状固定部材18は、回転軸500に挿通されて枠体20の外側から枠体20の側面部202の孔部22に固定装着される。
本環状固定部材18は、後述する環状回転部材100とともに枠体20内部の回転軸500を介した外部との気密性を保つ役割を有する。また、種々の直径の回転軸500を選択する場合、枠体20に設けられた孔部22の形状によらず、本環状固定部材18と後述する環状回転部材100のサイズを調製することで回転軸500を装着可能にできるという役割も有する。
【0023】
本第一の実施形態の環状固定部材18は、図3及び図4に示すように、枠体20の側面部202に装着される側の一方の面が孔部22の形状に一致する円形の凸部の形状を有しており、当該円形凸部を枠体20の孔部22に嵌入させた状態で、設けられたボルト孔部26を通じて挿入される固定ボルトによって枠体20の側面部202に装着・固定される。
【0024】
また、図4に示すように弾性体である環状の第一シール部材1001が枠体20との間の密着面に設けられており、固定ボルトによる環状固定部材18の枠体20への固定時に枠体20外部との気密性を保つように構成されている。
また、前述のように本第一の実施形態の環状固定部材18は図4に示すようにその断面において枠体孔部22の大きさに一致する外径を有する円形凸部を有し、枠体孔部22に当該円形凸部が嵌合する構成となっているが、当該円形凸部の内面部分については、ミキサー内部(枠体20内部)から外方向に向かって略テーパ形状にその開口部の口径が減少するような形状を有している。
さらに、環状固定部材18の枠体20に対して外側の面は、以下に述べる環状固定部材100との間で、回転軸と直交する摺動面207を有している。
【0025】
─環状の回転部材─
本第一の実施態様における環状回転部材100は、回転軸500に挿通され、回転軸500に固定装着されて回転軸500とともに回転する部材である。図2及び図4に示すように本第一の実施態様においては、当該環状固定部材100は、回転軸500に装着・固定されるドライブコア116の部分と、環状の摺動部材208とそれと同形状の押圧板120を有している。
本第一の実施態様において、前記ドライブコア116は、回転軸500に装着されるものであり、ネジで固定することによってシャフトに噛みこんで完全に固定される構成を採用している。この結果、回転軸500が回転するとドライブコア116も同時に回転することとなる。
【0026】
また、当該ドライブコア116より、周回りに2カ所のドライブピン114が突出しており、押圧板120を貫いて摺動部材208の内部にまで伸びている。これによってドライブコアの回転と同期して摺動部材208も回転するように構成されている。
また、ドライブコア116からはスプリング106の位置を規定する4カ所の第一スプリング規定ネジ118がドライブコア面を貫くネジ孔部28に嵌入して装着されている。さらに、前記第一スプリング規定ネジ118と空間を隔てて一対となるように押圧板120側にも第二スプリング規定ネジ119が設けられている。このように両者で4カ所のスプリング106の位置を規定している。
尚、環状回転部材100を回転軸500に固着する場合においては、回転軸500を枠体20に装着した際に、前記摺動部材208がスプリング106によって環状固定部材18の外側面を付勢するように回転軸500の固定位置を調整して装着する。これによって、環状回転部材100の摺動部材208を環状固定部材18との摺動面207に付勢押圧するような構成とすることができる。尚、摺動面207における摺動部材208の摩擦係数は小さい方が好ましいことは勿論である。また、前記摺動面207は回転軸500に対して垂直な面内に存在することが好ましい。
また、図4に示すように環状の第二シール部材1002が、環状の摺動部材208の内面に装着されており回転軸500との密着を促して、枠体20外部との気密性を保つように構成されている。
【0027】
尚、上記摺動部材208の材質としては、カーボン、シリコンカーバイド(SiC)、超硬合金、酸化クロムコーティングなどの部材が好適に利用できる。また、当該摺動部材208との摺動する環状固定部材18の摺動面207は、ステンレスのSUS316、チタンなどの部材であることが好ましい。
このように本発明の構成を採用することで、小麦粉等の粉末原料や当該粉末原料に対して、水分を付与してドウを製造する場合においても水分の漏れ等を従来までのパッキン方式に比べて抑制することができる。
また、摺動面207の洗浄の際には、ドライブコアを回転軸500から外すことなく前記第一スプリング規定ネジ118を外してスプリング106を外すことで、スプリング106による摺動部材208の押圧付勢を解除することができ、前記摺動面207を容易に露出させて洗浄することができる。
【0028】
─駆動装置─
本発明による駆動装置については、特に図示しないが、種々のタイプを選択可能である。例えば、駆動用モーターをギア、チェーン、ベルトを介して動力を伝達する種々の形態が可能である。
また、回転軸500の駆動の回転速度等の条件についても種々設定できることは勿論である。さらに、上述のように二軸タイプでも一軸タイプでも両方とも適用できることは勿論である。
図1
図2
図3
図4
図5