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特許7604513方法ごとの測位支援優先度付けのための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】方法ごとの測位支援優先度付けのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20241216BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20241216BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20241216BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20241216BHJP
【FI】
H04W64/00
G01S5/02
H04W72/23
H04W16/28
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022557896
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 US2021019652
(87)【国際公開番号】W WO2021230945
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2024-01-26
(31)【優先権主張番号】63/024,433
(32)【優先日】2020-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/184,393
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー、スベン
(72)【発明者】
【氏名】オプスハウ、ギュトルム・リングスタッド
(72)【発明者】
【氏名】ミルバゲリ、アラシュ
(72)【発明者】
【氏名】ガール、ピーター
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0280280(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0102447(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0021946(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0201960(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
G01S5/02
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)によって実行される、前記UEの位置決定のための方法であって、
前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告することと、
測位方法ごと測位支援データを受信することと、前記測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、1つまたは複数のPRSリソース、1つまたは複数の周波数レイヤ、および1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報を備える、
前記測位支援データ中の前記PRSリソースセット前記PRSリソース、前記1つまたは複数の周波数レイヤ、または前記1つまたは複数のTRPのための前記情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいは前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることと、ここにおいて、前記測位支援データ中の前記周波数レイヤ、前記TRP、前記PRSリソースセット、および前記PRSリソースのための前記情報は、前記報告された測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、
前記PRS信号のための前記優先度付けに少なくとも基づいて、前記PRS信号のPRS測定を決定することと
を備え、
ここにおいて、前記UEのための位置フィックスは、前記PRS測定に基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、前記PRS測定に基づいて、測定情報を報告することをさらに備え、ここにおいて、前記UEのための前記位置フィックスは、前記ワイヤレスネットワーク内の前記エンティティによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEのための前記位置フィックスは、前記UEによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
各測位方法について、前記測位支援データ中の送信点(TRP)の前記1つまたは複数のPRSリソースセットのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースセットをリスト任意で、前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記周波数レイヤをさらにリストするか、または前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内の前記TRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
各測位方法について、前記測位支援データ中の前記1つまたは複数のPRSリソースのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースをリストする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースセットのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび前記第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと前記第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、請求項に記載の方法。
【請求項14】
位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)であって、
前記ワイヤレスネットワーク内でワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、ユーザ機器(UE)。
【請求項15】
その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内の前記UE内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを備える、非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
[0001] 本出願は、その両方が本出願の譲受人に譲渡され、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年5月13日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR PER-METHOD POSITIONING ASSISTANCEPRIORITIZATION」という名称の米国仮出願第63/024,433号、および2021年2月24日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR PER-METHOD POSITIONING ASSISTANCEPRIORITIZATION」という名称の米国非仮出願第17/184,393号の利益と優先権とを、米国特許法第119条に基づいて主張する。
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般にユーザ機器(UE:user equipment)のための測位に関し、詳細には、UEのための測位のために使用される測位支援データ(positioning assistance data)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、WiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0004】
[0004] 第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる(「新無線」または「NR」とも呼ばれる)5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。
【0005】
[0005] UEは、基地局から受信する信号を使用して、ロケーション推定値(location estimate)を決定するか、またはロケーション推定値を決定する際に支援し得る。測位のためにどの信号を探索するべきかを決定する際に、UEを支援するために、ネットワークは、1つまたは複数の基地局からの測位基準信号(positioning reference signal)を検出および測定することを助けるようになる情報(information)を含む測位支援データを、UEに提供し得る。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 位置決定(position determination)のために構成されたユーザ機器(UE)は、測位方法(positioning method)固有である、ロケーションサーバ(location server)からの測位支援データを受信し、周波数レイヤ(frequency layer)、送信点(TRP:transmission point)、測位基準信号(PRS:Positioning Reference Signal)リソースセット(resource set)、およびPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せの優先度付け(prioritization)に関連する情報を提供する。測位支援データは、UE測定能力(measurement capability)に応答して、ロケーションサーバによって生成され得る。UEは、測位支援データ中の周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、もしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の順序付けと、測位方法とに少なくとも基づいて、PRS測定のための優先度付けを決定する。ダウンリンクPRSは、優先度付けに基づいて、UEによって測定される。
【0007】
[0007] 一実装形態では、ワイヤレスネットワーク(wireless network)内のユーザ機器(UE)によって実行される、UEの位置決定のための方法は、測位方法ごと測位支援データを受信することと、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付け(priority ordering)に少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度(priority)を与えることと、PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定することとを含み、ここにおいて、UEのための位置フィックス(position fix)は、PRS測定に基づいて決定される。
【0008】
[0008] 一実装形態では、位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワーク内でワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、測位方法ごと測位支援データを受信することと、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることと、PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定することとを行うように構成され、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0009】
[0009] 一実装形態では、位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)は、測位方法ごと測位支援データを受信するための手段と、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることを行うための手段と、PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定するための手段とを含み、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0010】
[0010] 一実装形態では、非一時的記憶媒体(non-transitory storage medium)はその上に記憶されたプログラムコード(program code)を含み、プログラムコードは、UEの位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、測位方法ごと測位支援データを受信するためのプログラムコードと、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることを行うためのプログラムコードと、PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定するためのプログラムコードとを含み、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0011】
[0011] 一実装形態では、ワイヤレスネットワーク内のロケーションサーバによって実行される、ユーザ機器(UE)の位置決定のための方法は、UEから、測位方法ごとの測定能力を受信することと、測位方法ごと測位支援データを生成することと、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、UEに、測位方法ごと測位支援データを送信することとを含み、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0012】
[0012] 一実装形態では、ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたロケーションサーバは、ワイヤレスネットワーク内のエンティティ(entity)と通信するように構成された外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、UEから、測位方法ごとの測定能力を受信することと、測位方法ごと測位支援データを生成することと、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、UEに、測位方法ごと測位支援データを送信することとを行うように構成され、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0013】
[0013] 一実装形態では、ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたロケーションサーバは、UEから、測位方法ごとの測定能力を受信するための手段と、測位方法ごと測位支援データを生成するための手段と、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、UEに、測位方法ごと測位支援データを送信するための手段とを含み、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0014】
[0014] 一実装形態では、非一時的記憶媒体はその上に記憶されたプログラムコードを含み、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたロケーションサーバ内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、UEから、測位方法ごとの測定能力を受信するためのプログラムコードと、測位方法ごと測位支援データを生成するためのプログラムコードと、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、UEに、測位方法ごと測位支援データを送信するためのプログラムコードとを含み、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される。
【0015】
[0015] 添付図面は、本開示の様々な態様の説明を支援するために示されており、それを限定するのではなく、その諸態様を単に例示するために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0016] 本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図2A】[0017] 本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図2B】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図3】[0018] 図1の基地局の1つおよびユーザ機器(UE)の1つであり得る、基地局およびUEの設計のブロック図。
図4】[0019] 測位基準信号(PRS)測位機会を有する例示的なサブフレームシーケンスの構造の図。
図5A】[0020] 周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースの階層と、それらの優先度付けの例とを示す図。
図5B】周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースの階層と、それらの優先度付けの例とを示す図。
図5C】周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースの階層と、それらの優先度付けの例とを示す図。
図5D】周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースの階層と、それらの優先度付けの例とを示す図。
図6】[0021] 測位方法ごと測位支援データ優先度付けを含む、測位セッション中にワイヤレスネットワークの構成要素間で送信され得る様々なメッセージを示すシグナリングフロー。
図7】[0022] ワイヤレスネットワーク内のUEによって実行される、UEの位置決定のための例示的な方法のフローチャート。
図8】[0023] ワイヤレスネットワーク内のロケーションサーバによって実行される、UEの位置決定のための例示的な方法のフローチャート。
図9】[0024] 測位方法ごとの優先された測位支援データを使用する測位をサポートすることが可能にされたUEのいくつかの例示的な機能を示す概略ブロック図。
図10】[0025] 測位方法ごとの優先された測位支援データを使用するUEの測位をサポートすることが可能にされたロケーションサーバのいくつかの例示的な機能を示す概略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0026] 本開示の態様が、説明のために与えられる様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において与えられる。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。加えて、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0018】
[0027] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作のモードを含むことを必要としない。
【0019】
[0028] 以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0020】
[0029] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令するコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明されることがある。
【0021】
[0030] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)、「基地局」および「送信点(TRP)」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0022】
[0031] 基地局または送信点(TRP)は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を与え得、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を与え得る。UEが基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じてUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0023】
[0032] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信点、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的送信点を指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的送信点を指す場合、物理的送信点は、基地局のセルに対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的送信点を指す場合、物理的送信点は、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的送信点を指す場合、物理的送信点は、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的送信点は、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。
【0024】
[0033] 図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB、またはワイヤレス通信システム100が5Gネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0025】
[0034] 基地局102またはTRPは、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または次世代コア(NGC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセスレイヤ(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/NGCを通して)互いに通信し得る。
【0026】
[0035] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを与え得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0027】
[0036] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110とかなり重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを与え得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0028】
[0037] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)UL送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、DLとULとに関して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0029】
[0038] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。
【0030】
[0039] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたは5G技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のLTEは、LTE無認可(LTE-U:LTE-unlicensed)、認可支援アクセス(LAA:licensed assisted access)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0031】
[0040] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHzから300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ、3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0032】
[0041] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0033】
[0042] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0034】
[0043] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数レンジ、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通制御チャネルおよびUE固有の制御チャネルを搬送する。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて真である。ネットワークは、任意の時間に任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0035】
[0044] たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0036】
[0045] ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースのインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)などの、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0037】
[0046] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE104をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE104のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE104のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。一態様では、UE104は、UE104が本明細書で説明されるUE動作を実施することを可能にし得る優先度付けマネージャ166を含み得る。図1では1つのUEのみが優先度付けマネージャ166を有するものとして示されているが、図1中のUEのいずれかが、本明細書で説明されるUE動作を実施するように構成され得ることに留意されたい。
【0038】
[0047] 図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(「5GC」とも呼ばれる)NGC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222をNGC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、eNB224はまた、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介してNGC210に接続され得る。さらに、eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはeNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、(LMF196に対応し得る)1つまたは複数のロケーションサーバ230a、230b(ロケーションサーバ230と総称されることがある)を含んでよく、これらは、UE204にロケーション支援を与えるために、NGC210中の、それぞれ、制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212と通信し得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、NGC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的に、コアネットワークの外部、たとえば新RAN220中にあり得る。
【0039】
[0048] 図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、(「5GC」とも呼ばれる)NGC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、NGC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264、ユーザプレーン機能(UPF)262、セッション管理機能(SMF)266、SLP268、ならびにLMF270によって与えられる制御プレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224をNGC260に、特にそれぞれUPF262およびAMF264に接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介してNGC260に接続され得る。さらに、eNB224は、NGC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0040】
[0049] AMFの機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とSMF266との間のセッション管理(SM)メッセージのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMFはまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMFは、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMFの機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMFの機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(LMF196に対応し得る)ロケーション管理機能(LMF)270との間の、ならびに新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMFはまた、非第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0041】
[0050] UPFの機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを与えることと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(たとえば、UL/DLレート執行、DLにおける反射性QoSマーキング)と、ULトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、ULおよびDLにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、DLパケットバッファリングおよびDLデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。
【0042】
[0051] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPFにおけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0043】
[0052] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を与えるためにNGC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワークNGC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続し得るUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。
【0044】
[0053] 図3は、図1の基地局の1つおよびUEの1つであり得る、基地局102およびUE104の設計300のブロック図を示す。基地局102は、T個のアンテナ334a~334tを装備し得、UE104は、R個のアンテナ352a~352rを装備し得、ここで、概して、T≧1およびR≧1である。
【0045】
[0054] 基地局102において、送信プロセッサ320は、1つまたは複数のUEについてデータソース312からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEについてデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ320はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ320はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施してよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)332a~332tに提供してよい。各変調器332は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器332はさらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し得る。変調器332a~332tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ334a~334tを介して送信されてよい。以下でより詳細に説明される様々な態様によれば、同期信号は、追加の情報を伝達するためにロケーション符号化を用いて生成され得る。
【0046】
[0055] UE104において、アンテナ352a~352rは、基地局102および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)354a~354rに提供し得る。各復調器354は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器354は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器356は、R個の復調器354a~354rのすべてから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ358は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE104のための復号されたデータをデータシンク360に与え、復号された制御信号およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ380に与え得る。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定し得る。いくつかの態様では、UE104の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング中に含まれ得る。
【0047】
[0056] アップリンク上では、UE104において、送信プロセッサ364が、データソース362からのデータと、コントローラ/プロセッサ380からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告のための)制御情報とを受信および処理し得る。送信プロセッサ364はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ366によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDM、CP-OFDMなどのために)変調器354a~354rによってさらに処理され、基地局102に送信され得る。基地局102において、UE104および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器336によって検出され、UE104によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ338によってさらに処理され得る。受信プロセッサ338は、復号データをデータシンク339に提供し、復号制御情報をコントローラ/プロセッサ340に提供し得る。基地局102は、通信ユニット344を含み、通信ユニット344を介してロケーションサーバ172に通信し得る。ロケーションサーバ172は、通信ユニット394と、コントローラ/プロセッサ390と、メモリ392とを含んでよい。
【0048】
[0057] 基地局102のコントローラ/プロセッサ340、UE104のコントローラ/プロセッサ380、ロケーションサーバ172のコントローラ/プロセッサ390、および/または図3の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、測位方法ごと測位支援データの優先度付けに関連する1つまたは複数の技法を実行し得る。たとえば、基地局102のコントローラ/プロセッサ340、UE104のコントローラ/プロセッサ380、ロケーションサーバ172のコントローラ/プロセッサ380、および/または図3の任意の他の構成要素は、たとえば、図7のプロセス700、図8のプロセス800、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実行または指示し得る。メモリ342、382、392は、それぞれ、基地局102、UE104、およびロケーションサーバ172のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ342、メモリ382、および/またはメモリ392は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備え得る。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局102、UE104、および/またはロケーションサーバ172の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、たとえば、図7のプロセス700、図8のプロセス800、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実行または指示し得る。スケジューラ346は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0049】
[0058] 上記のように、図3は一例として与えられる。他の例は、図3に関して説明されるものとは異なり得る。
【0050】
[0059] 図4は、本開示の態様による、測位基準信号(PRS)測位機会を有する例示的なサブフレームシーケンス400の構造を示す。サブフレームシーケンス400は、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)または他のネットワークノードからのPRS信号のブロードキャストに適用可能であり得る。サブフレームシーケンス400は、LTEシステムにおいて使用され得、同じまたは同様のサブフレームシーケンスは、5GおよびNRなどの他の通信技術/プロトコルにおいて使用され得る。図4では、時間は水平方向に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。図4に示されているように、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム410は、各々10ミリ秒(ms)の持続時間を有し得る。ダウンリンク周波数分割複信(FDD)モードについて、図示の例では、無線フレーム410は、各々1msの持続時間の10個のサブフレーム412に編成される。各サブフレーム412は、各々がたとえば0.5msの持続時間である2つのスロット414を備える。
【0051】
[0060] 周波数領域において、利用可能な帯域幅は、均一に離間した直交サブキャリア416(「トーン」または「ビン」とも呼ばれる)に分割され得る。たとえば、15kHz間隔などを使用する通常長サイクリックプレフィックス(CP)では、サブキャリア416は、12個のサブキャリアのグループにグループ化され得る。時間領域において1OFDMシンボル長、周波数領域において1サブキャリアのリソース(サブフレーム412のブロックとして表される)は、リソース要素(RE)と呼ばれる。12個のサブキャリア416および14個のOFDMシンボルの各グループ化は、リソースブロック(RB)と呼ばれ、上記の例では、リソースブロック中のサブキャリアの数は、
【0052】
【数1】
【0053】
として記述され得る。所与のチャネル帯域幅向けに、送信帯域幅構成422ともいう、各チャネル422上の利用可能リソースブロックの数は、
【0054】
【数2】
【0055】
として示される。たとえば、上記の例における3MHzチャネル帯域幅向けに、各チャネル422上の利用可能リソースブロックの数は、
【0056】
【数3】
【0057】
によって与えられる。リソースブロック(たとえば、12サブキャリア)の周波数成分は、物理リソースブロック(PRB)と呼ばれることに留意されたい。
【0058】
[0061] 基地局は、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)の位置推定のために測定および使用され得る、図4に示されるものと同様のフレーム構成または同じフレーム構成のいずれかに従って、PRS信号(すなわち、ダウンリンク(DL)PRS)をサポートする無線フレーム(たとえば、無線フレーム410)、または他の物理レイヤシグナリングシーケンスを送信し得る。ワイヤレス通信ネットワーク内の他のタイプのワイヤレスノード(たとえば、分散アンテナシステム(DAS)、リモートラジオヘッド(RRH)、UE、APなど)も、図4に示されるものと同様(または同じ)に構成されたPRS信号を送信するように構成され得る。
【0059】
[0062] PRS信号の送信のために使用されるリソース要素の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域において複数のPRBにまたがることができ、時間領域においてスロット414中のN個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボルにまたがることができる。たとえば、スロット414中の陰影がついたリソース要素は、2つのPRSリソースの例であり得る。「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソース識別子(ID)を有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じ送受信点(TRP)に関連付けられる。PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信された単一のビームに関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。これは、TRPと、信号が送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0060】
[0063] PRSは、測位機会にグループ化される特殊な測位サブフレームにおいて送信され得る。PRS機会は、PRSが送信されることが予想される、周期的に繰り返される時間ウィンドウ(たとえば、連続するスロット)の1つのインスタンスである。周期的に繰り返される各時間ウィンドウは、1つまたは複数の連続するPRS機会のグループを含むことができる。各PRS機会は、NPRS個の連続する測位サブフレームを備えることができる。基地局によってサポートされるセルに対するPRS測位機会は、ミリ秒またはサブフレームの数TPRSによって示される間隔で周期的に発生し得る。一例として、図4は、NPRS418が4に等しく、TPRS420が20以上である測位機会の周期性を示す。いくつかの態様では、TPRSは、連続する測位機会の開始の間のサブフレームの数によって測定され得る。複数のPRS機会が同じPRSリソース構成に関連付けられてよく、その場合、そのような各機会は「PRSリソースの機会」などと呼ばれる。
【0061】
[0064] PRSは、一定の電力で送信され得る。PRSは、ゼロ電力で(すなわち、ミュートされて)も送信され得る。ミューティングは、定期的にスケジュールされるPRS送信をオフにするものであるが、同じまたはほぼ同じ時間に発生することによって、異なるセルの間のPRS信号が重複するときに有用であり得る。この場合、いくつかのセルからのPRS信号は、他のセルからのPRS信号が(たとえば、一定の電力で)送信される間にミュートされ得る。ミューティングは、(ミュートされているPRS信号からの干渉を避けることによって)ミュートされないPRS信号の、UEによる、信号獲得と、到着時間(TOA)および基準信号時間差(RSTD)測定とを支援し得る。ミューティングは、特定のセルのための所与の測位機会の間のPRSの非送信と見なされ得る。ミューティングパターン(ミューティングシーケンスとも呼ばれる)は、ビットストリングを使用してUEに(たとえば、LTE測位プロトコル(LPP)を使用して)シグナリングされ得る。たとえば、ミューティングパターンを示すためにシグナリングされるビットストリング内で、ポジションjのビットが「0」にセットされる場合には、UEは、PRSが第jの測位機会の間にミュートされると推論し得る。
【0062】
[0065] PRSの可聴性をさらに改善するために、測位サブフレームは、ユーザデータチャネルを用いずに送信される低干渉サブフレームであり得る。その結果、理想的に同期したネットワークでは、PRSは、データ送信からではなく、同じPRSパターンインデックスを有する(すなわち、同じ周波数シフトを有する)他のセルのPRSによって干渉を受ける場合がある。周波数シフトは、PRS IDが割り当てられない場合、セルまたは他の送信点(TP)についてのPRS ID(
【0063】
【数4】
【0064】
として示される)に応じて、または物理セル識別子(PCI)(
【0065】
【数5】
【0066】
として示される)に応じて定義され得、これは、6という有効周波数再利用係数を生じる。
【0067】
[0066] PRSの可聴性も改善するために(たとえば、6つのリソースブロックだけが1.4MHz帯域幅に対応するなど、PRS帯域幅が制限されるとき)、連続するPRS測位機会(または連続するPRSサブフレーム)のための周波数帯域は、周波数ホッピングにより、知られているとともに予測可能な方法で変えられる。さらに、基地局によってサポートされるセルは、2つ以上のPRS構成をサポートし得、ここで、各PRS構成は、測位機会当たりの特定の数のサブフレーム(NPRS)および特定の周期(TPRS)をもつPRS測位機会の固有の周波数オフセット(vshift)、固有のキャリア周波数、固有の帯域幅、固有のコードシーケンス、および/または固有のシーケンスを備え得る。何らかの実装形態では、セル中でサポートされるPRS構成のうちの1つまたは複数は、方向性PRS用であってよく、したがって、固有の送信方向、固有の水平角範囲および/または固有の垂直角範囲などの追加固有特性を有し得る。
【0068】
[0067] 上述したように、PRS送信/ミューティングスケジュールを含むPRS構成は、UEがPRS測位測定を実行することができるように、UEにシグナリングされる。UEは、PRS構成の検出をブラインドで実行することは予想されない。
【0069】
[0068] 「測位基準信号」および「PRS」という用語は、時々、LTE/NRシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指し得ることに留意されたい。しかしながら、別段に規定されていない限り、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTE/NRにおけるPRS信号、ナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)など、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指す。
【0070】
[0069] 上記で説明された基地局によって送信されたDL PRSと同様に、UEは、測位のためにUL PRSを送信し得る。UL PRSは、たとえば、測位のためのサウンディング基準信号(SRS)であり得る。基地局から受信されたDL PRSおよび/または基地局に送信されたUL PRSを使用して、UEは、様々なRAT依存測位測定を実行し得る。LTEシステムは、たとえば、観測された到着時間差(OTDOA:Observed Time Difference of Arrival)測位測定のために、DL PRSを使用する。NRシステムは、一方、到着時間差(TDOA:Time Difference of Arrival)、発射角(AoD:Angle of Departure)などのいくつかの異なる種類のRAT依存測位測定のために、DL PRSを使用し得、マルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT:Multi Cell Round Trip Time)などのマルチセル測位測定を実行するために、DL PRSとUL PRSとを共同で使用し得る。UEのための位置推定のために使用され得る、他のタイプのRAT依存測位測定は、たとえば、到着時間(TOA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、信号の受信と送信との間の時間差(Rx-Tx)、または到来角(AOA)を含む。PRSに依拠しない方法を含む他の測位方法が存在する。たとえば、拡張セルID(E-CID)は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。
【0071】
[0070]
UE支援型測位方法により、UE104は、ロケーション測定を取得し得、UE104に対するロケーション推定の計算のために、ロケーションサーバ、例えば、ロケーションサーバ230a、230b、またはLMF270に測定を送信し得る。例えば、ロケーション測定は、TDOA、AOD、M-RTTなどのうちの1つ以上を含み得る。UEベースの測位方法により、UE104は、ロケーション測定(例えば、UE支援型測位方法のためのロケーション測定と同一または同様であり得る)を取得し得、UE104のロケーションを計算し得る(例えば、ロケーションサーバ230a、230b、またはLMF270などのロケーションサーバから受信された支援データの補助により)。ネットワークベースの測位方法により、1つまたは複数の基地局102またはAPは、ロケーション測定(例えば、UE104によって送信された信号についての、UL-TDOAの測定、Rx-Tx)を取得し得、および/またはUE104によって取得された測定を受信し得、UE104に対するロケーション推定の計算のために、ロケーションサーバに測定を送信し得る。基地局102は、ロケーションサーバに、PRS送信についてのタイミングおよび構成情報ならびにロケーション座標を含むことができる情報を提供し得る。ロケーションサーバは、1つまたは複数の基地局からのPRS信号の検出および測定において助成するための測位支援データとして、UE104にこの情報の一部または全てを提供し得る。支援データは更に、基地局のロケーションを含み得、基地局のロケーションは、UEベースの測位処理において位置推定を計算するためにUE104によって使用され得る。
【0072】
[0071]
支援データは、LTEシステムにおけるOTDOA測位方法のために提供され、例えば、支援データに含まれる全ての利用可能な近隣セルをサポートすることをUEが可能でない場合、実行されることになる測定のための優先度付けをもたらすことができる。例えば、LTE OTDOAのための測位支援データは、情報要素(IE)OTDOA-NeighbourCellInfoListを含み得る。IE OTDOA-NeighbourCellInfoListは、OTDOA支援データについての近隣セル情報を提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。ターゲットデバイス、すなわち、支援データを受信するUEが、追加の近隣セルをサポートすることが可能でない場合(例えば、OTDOA-ProvideCapabilities内のIE additionalNeighbourCellInfoListの不存在によって示されるように)、OTDOA-NeighbourCellInfoList内のセルのセットは、周波数レイヤごとに、およびターゲットデバイスによって実行されることになる測定のための優先度の降順でグループ化され得、リスト内の第1のセルは、測定のための最高優先度であり、同一のE-UTRA絶対無線周波数チャネル番号earfcnは、OTDOA-NeighbourFreqInfoの1つよりも多いインスタンスに現れない。
【0073】
[0072]
ターゲットデバイスが、追加の近隣セルをサポートすることが可能である場合(例えば、OTDOA-ProvideCapabilities内のIE additionalNeighbourCellInfoListの存在によって示されるように)、リストは、同一の周波数レイヤに属する全てのセル(最大で3×24のセル)、またはなおも測定のための最高優先度であるリスト内の第1のセルを有する異なる周波数レイヤからのセルを包含し得る。
【0074】
[0073]
LTE OTDOAのためのリスト内のセルの優先度付けは、ロケーションサーバの実装に任せられる。加えて、ターゲットデバイスは、サーバによって提供されるような同一の順序で利用可能な測定を提供するべきである。
【0075】
[0074]
上述したように、NRシステムは、LTEよりも多くのタイプの測位方法を許容する。したがって、NRシステムにおける測位のために、ターゲットUEに提供される測位支援データは、RAT依存測位のための共通PRS支援データ(common PRS assistance data)と共に、測位方法特有PRS支援データを含み得、測位方法特有PRS支援データは、共通PRS支援データをインデックス付ける。例えば、RAT依存測位のための共通PRS支援データは、IE NR-DL-PRS-AssistanceDataにおいて提供され得、ターゲットUEへの全ての測位方法に共通するDL-PRS支援データを提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。表1は、NR-DL-PRS-AssistanceData情報要素(IE)を示す、抽象構文記法1(ASN.1)の断片を例示する。
【0076】
【表1】
【0077】
[0075]
NR-DL-PRS-AssistanceDataでは、nr-DL-PRS-Configフィールドは、TRPのPRS構成を指定する。nr-DL-PRS-ReferenceInfoフィールドは、参照TRPのIDを指定する。nr-DL-PRS-ResourceID-Listフィールドは、nr-DL PRSリソースIDを指定し、フィールドが測定報告において使用される場合、単一のnr-DL-ResourceIDのみが含まれる。
【0078】
[0076]
NRシステムでは、共通PRS支援データに加えて、例えば、上記説明されたように、PRS支援データも提供され、PRS支援データは、測位方法特有であり、共通PRS支援データをインデックス付ける。よって、例えば、DL TDOAに対して特有であるPRS支援データは、ロケーションサーバによってUE104に提供され得る。IE NR-DL-TDOA-ProvideAssistanceDataは、UE支援型およびUEベースのNR DL TDOAを有効にするための支援データを提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。それはまた、NR DL TDOA測位特有誤り理由を提供するために使用され得る。表2は、NR-DL-TDOA-ProvideAssistanceData IEを示す、抽象構文記法1(ASN.1)の断片を例示する。
【0079】
【表2】
【0080】
[0077]
表2では、UEBは、UEベースのNR DL-TDOAのために条件付きで存在し、そうでなければ、それは、すなわち、UE支援型NR DL-TDOAのために存在しない。
【0081】
[0078]
別の実施例では、DL AoDに対して特有であるPRS支援データは、ロケーションサーバによってUE104に提供され得る。IE NR-DL-AoD-ProvideAssistanceDataは、UE支援型およびUEベースのNR-DL-AoDを有効にするための支援データを提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。それはまた、NR DL AoD測位特有誤り理由を提供するために使用され得る。表3は、NR-DL-AoD-ProvideAssistanceData IEを示す、抽象構文記法1(ASN.1)の断片を例示する。
【0082】
【表3】
【0083】
[0079]
表3では、UEBは、UEベースのNR DL-AoDのために条件付きで存在し、そうでなければ、それは、すなわち、UE支援型NR DL-AoDのために存在しない。
【0084】
[0080]
別の実施例では、MRTTに対して特有であるPRS支援データは、ロケーションサーバによってUE104に提供され得る。IE NR-Multi-RTT-ProvideAssistanceDataは、UE支援型NR Multi-RTTを有効にするための支援データを提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。それはまた、NR Multi-RTT測位特有誤り理由を提供するために使用され得る。表4は、NR-Multi-RTT-ProvideAssistanceData IEを示す、抽象構文記法1(ASN.1)の断片を例示する。
【0085】
【表4】
【0086】
[0081]
表2、3、および4に示される測位方法特有PRS支援データの各々におけるIE NR-SelectedDL-PRS-IndexListは、ターゲットUE104に、共通PRS支援データからのnr-DL-PRS-AssistanceDataList、例えば、表1からのNR-DL-PRS-AssistanceDataの、選択された周波数レイヤインデックス、TRPインデックス、PRSリソースセットインデックス、およびリソースインデックスを提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。従来から、多重測位方法を使用することができるケースでは、NR-DL-PRS-ProvideAssistanceDataのみが、測位方法の1つのための支援データに存在し得る。表5は、NR-SelectedDL-PRS-IndexList IEを示す、抽象構文記法1(ASN.1)の断片を例示する。
【0087】
【表5】
【0088】
[0082]
よって、IE SelectedDL-PRS-IndexListは、例えば、本分野において既知であり、3GPP Technical Specification(TS)38.214において記述されているように、周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースによりUE104を構成することができる。例えば、周波数レイヤは、1つまたは複数のPRSリソースセットから構成され、DL PRSリソースについてのサブキャリア間隔、DL PRSリソースについてのサイクリックプレフィックス、および参照リソースブロックの絶対周波数のうちの1つ以上によって定義され得る。UEは、それが同一のセル(TRP)からの複数のDL PRSリソースセットと関連付けられるように定義されたIDにより構成され得る。PRSリソースセットは、1つまたは複数のDL PRSリソースから構成され、DL PRSリソースセット構成のアイデンティティ、DL PRSリソース周期性、DL-PRSリソースセットの単一のインスタンスに対して各々のDL-PRSリソースが何回繰り返されるか、DL PRSリソースセットの単一のインスタンス内で同一のDL-PRS-ResourceIDを有するDL PRSリソースの2つの繰り返されるインスタンスの間のスロットの数におけるオフセット、DL PRSリソースがDL PRSリソースセットに対して送信されないことが予期される時間ロケーションのビットマップによって定義されたミューティングパターン、送信セルについてのSFN0スロット0の時間オフセット、SFN0スロット0に対するスロットオフセット、DL PRSリソースのコームサイズ、PRS送信のために構成されたリソースブロックの数によって定義されたリソース帯域幅、および参照点Aに対するDL PRSリソースの開始PRBインデックス、のうちの1つ以上によって定義され得る。PRSリソースは、1つのDL PRSリソースセット内に包含されるDL PRSリソースを決定するリソースリスト、DL PRSリソース構成アイデンティティ、所与のDL PRSリソースについてのDL PRSシーケンスの発生のための疑似ランダムジェネレータを初期化するために使用されるシーケンスID、周波数におけるDL PRSリソース内の第1のシンボルの開始リソース要素(RE)オフセット、DL PRSリソースの開始スロット、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボル、スロット内のDL PRSリソースのシンボルの数、他の基準信号とのDL PRSリソースのいずれかの疑似コロケーション情報、のうちの1つ以上によって定義され得る。
【0089】
[0083]
測位セッションの間、UE104は、ロケーションサーバにその測位能力を提供し得る。UE104は、例えば、共通DL PRS処理能力を提供し得る。例えば、UE104は、UEによってサポートおよび報告される、メガヘルツでの最大DL PRS帯域幅を想定して、Tミリ秒ごとにUEが処理することができる、ミリ秒の単位でDL PRSシンボルの持続時間を示し得る。例えば、周波数範囲1(FR1)(410メガヘルツ~7125メガヘルツ)について、UEは、{5、10、20、40、50、80、100}シンボルの持続時間をサポートすることができ、周波数範囲2(FR2)(24250メガヘルツ~52600メガヘルツ)について、UEは、{50、100、200、400}シンボルの持続時間をサポートすることができる。UE104は、{8、16、20、30、40、80、160、320、640、1280}ミリ秒であり得るT、または{0.125、0.25、0.5、1、2、4、8、12、16、20、25、30、35、40、45、50}ミリ秒であり得るNの単位で、UEによってサポートおよび報告される、メガヘルツでの最大DL PRS帯域幅を想定して、Tミリ秒ごとにUEが処理することができる、ミリ秒の単位でDL PRSシンボルの持続時間を示し得る。UE104は、報告されたDL PRS帯域幅値を上回るDL PRS帯域幅をサポートすることが予期されないことに留意されるべきである。UE DL PRS処理能力は、単一の測位周波数レイヤに対して定義され得る。UE DL PRS処理能力は、DL PRSコームファクタ構成に対して不可知であり得る。UEは、例えば、Values={1、2、3、4}として、全てのFR1およびFR2帯域にまたがってUEによってサポートされる測位周波数レイヤの最大数(maximum number)を示し得る。上記は、構成された測定ギャップおよびX%以下の測定ギャップ長さ(MGL)/測定ギャップ繰り返し期間(MGRP)の最大比を想定して繰り返され得る。
【0090】
[0084]
UE104は更に、ロケーションサーバに、方法ごとのそのPRSリソース能力を提供し得る。例えば、UE104は、ロケーションサーバに、DL-TDOAのためのDL PRSリソースについてのその能力を提供し得る。UE104は、例えば、Values={1、2}により、周波数レイヤごとにTRPごとのDL PRSリソースセットの最大数を示し得る。UE104は、Values={1、4、8、16、32、64}により、DL PRSリソースセットごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values={64、128、192、256、512、1024、2048}により、全ての周波数レイヤ、TRP、およびDL PRSリソースセットにまたがるDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values=[{16、32、64、96、128、256}または{3、12、64、256}]により、UEごとの全ての測位周波数レイヤにまたがるTRPの最大数を示し得る。UE104は、Values={32、64、128、256、512、1024}により、測位周波数レイヤごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values={8、16、32、64}により、周波数レイヤごとのTRPの最大数を示し得る。UE104は、Valueset:{4、8、16、32、64、128}により、全ての周波数レイヤにまたがるTRPごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。
【0091】
[0085]
UE104は、ロケーションサーバに、DL-AoDのためのDL PRSリソースに対するその能力を提供し得る。UE104は、例えば、Values={1、2}により、UEによってサポートされる周波数レイヤごとにTRPごとのDL PRSリソースセットの最大数を示し得る。UE104は、Values={4、8、16、32、64}により、DLPRSリソースセットごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values={64、128、192、256、512、1024、2048}により、全ての周波数レイヤ、TRP、及DL PRSリソースセットにまたがってUEによってサポートされるDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values=[{16、32、64、128、256}または{3、12、64、256}]により、UEごとの全ての測位周波数レイヤにまたがるTRPの最大数を示し得る。UE104は、Values={32、64、128、256、512、1024}により、測位周波数レイヤごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Valueset:{4、8、16、32、64、128}により、全ての周波数レイヤにまたがるTRPごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。
【0092】
[0086]
UE104は、ロケーションサーバに、Multi-RTTのためのDL PRSリソースに対するその能力を提供し得る。UE104は、例えば、Values={1、2}により、周波数レイヤごとにTRPごとのDL PRSリソースセットの最大数を示し得る。UE104は、Values={1、4、8、16、32、64}により、DL PRSリソースセットごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values={64、128、192、256、512、1024、2048}により、全ての周波数レイヤ、TRP、およびDL PRSリソースセットにまたがるDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values=[{16、32、64、96、128、256}または{3、12、64、256}]により、UEごとの全ての測位周波数レイヤにまたがるTRPの最大数を示し得る。UE104は、Values={32、64、128、256、512、1024}により、測位周波数レイヤごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Valueset:{4、8、16、32、64、128}により、全ての周波数レイヤにまたがるTRPごとのDL PRSリソースの最大数を示し得る。UE104は、Values={8、16、32、64}により、周波数レイヤごとのTRPの最大数を示し得る。UE104は、Values={1、2、3、4}により、UEがサポートする測位レイヤの数を示し得る。
【0093】
[0087]
実装態様では、PRS支援データは、RAT依存測位方法ごとに測定されることになるPRS信号の優先度付けをもたらすために定義され得る。例えば、測位方法、TDOA、AoD、およびM-RTTごとに、測位方法ごとの対応する測位支援データ、例えば、表2におけるNR-DL-TDOA-ProvideAssistanceData、表3におけるNR DL AoD ProvideAssistanceData、および表4におけるNR Multi RTT ProvideAssistanceDataのそれぞれでは、選択されたPRSは、優先度に基づいて、nr-SelectedDL-PRS-IndexList-r16にグループ化され得る。
【0094】
[0088]
1つの実装態様では、表5に示されるNR-SelectedDL-PRS-IndexList-r16の各々のNR-SelectedDL-PRS-PerFreq-r16の内部で、周波数レイヤが優先され得る。周波数レイヤは、例えば、1つの周波数レイヤをもう一方よりも優先させ、または各々の周波数レイヤに等しい優先度を与えることによって、優先され得る。例えば、1つのオプションでは、周波数レイヤは、対応する測位方法ごとにターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して降順でグループ化され得る(UE104が測位方法ごとに周波数レイヤを報告する場合、他に、これは、全ての測位方法にまたがり得る)。リスト内の第1の周波数レイヤは、測定のための最高優先度を有し得る。別のオプションでは、全ての周波数レイヤは、等しい優先度を有し得る。周波数レイヤが等しい優先度を有する場合、支援データは、等しい優先度が与えられることになることを示し得、または周波数レイヤについての等しい優先度は、UE104において符号化される固定されたルールであり得る。周波数レイヤが等しい優先度を有する場合、UE104は、各々の周波数レイヤからPRS測定を実行するための1つまたは複数のTRPを選択し得、例えば、ラウンドロビンアルゴリズムにおいて、異なるTRPから追加のPRS測定のための周波数レイヤに戻る前に、各々の周波数レイヤ内の各々の選択されたTRPからPRS測定を実行する。周波数レイヤが等しい優先度を有するとき、UE104は、支援データにおいて提供される順序に基づいて、または周波数レイヤ識別子に基づいて、例えば、最低識別子が最初である、PRS測定のための第1の周波数レイヤを選択し得る。よって、UE104は、各々の周波数レイヤから、ほぼ等しい数のTRPからPRS測定を実行している。
【0095】
[0089]
1つの実装態様では、表5に示されるNR-ProvideAssistanceData-r16の各々のNR-SelectedDL-PRS-PerFreq-r16の内部で、TRPが優先され得る。TRPは、例えば、1つのTRPをもう一方よりも優先させ、または各々のTRPに等しい優先度を与えることによって、優先され得る。例えば、1つのオプションでは、TRPは、対応する測位方法のためにターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して降順でグループ化され得、リスト内の第1のTRPは、測定のための最高優先度を有する。別のオプションでは、全てのTRPは、等しい優先度を有し得る。TRPが等しい優先度を有する場合、支援データは、等しい優先度が与えられることになることを示し得、またはTRPについての等しい優先度は、UE104において符号化される固定されたルールであり得る。TRPが等しい優先度を有する場合、UE104は、各々のTRPからPRS測定を実行するための1つまたは複数のPRSリソースセットを選択し得、例えば、ラウンドロビンアルゴリズムにおいて、異なるPRSリソースセットから追加のPRS測定のためのTRPに戻る前に、各々のTRP内の各々の選択されたTRPからPRS測定を実行する。TRPが等しい優先度を有するとき、UE104は、支援データにおいて提供される順序に基づいて、またはTRP識別子に基づいて、例えば、最低識別子が最初である、PRS測定のためのTRPを選択し得る。よって、UE104は、各々のTRPから、ほぼ等しい数のPRSリソースセットからPRS測定を実行している。
【0096】
[0090]
1つの実装態様では、表5に示されるNR-SelectedDL-PRS-PerFreq-r16の各々のDL-SelectedPRS-ResourceSetIndex-r16の内部で、TRP内のPRSリソースセットが優先され得る。PRSリソースセットは、例えば、1つのPRSリソースセットをもう一方よりも優先させ、または各々のPRSリソースセットに等しい優先度を与えることによって、優先され得る。例えば、1つのオプションでは、PRSリソースセットは、対応する測位方法の対応するTRPのためにターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して降順でグループ化され得、リスト内の第1のPRSリソースセットは、測定のための最高優先度を有する。別のオプションでは、全てのPRSリソースセットは、等しい優先度を有し得る。PRSリソースセットが等しい優先度を有する場合、支援データは、等しい優先度が与えられることになることを示し得、またはPRSリソースセットについての等しい優先度は、UE104において符号化される固定されたルールであり得る。PRSリソースセットが等しい優先度を有する場合、UE104は、各々のPRSリソースセットからPRS測定を実行するための1つまたは複数のPRSリソースセットを選択し得、例えば、ラウンドロビンアルゴリズムにおいて、異なるPRSリソースセットから追加のPRS測定のためのPRSリソースセットに戻る前に、各々のPRSリソースセット内の各々の選択されたPRSリソースからPRS測定を実行する。PRSリソースセットが等しい優先度を有するとき、UE104は、支援データにおいて提供される順序に基づいて、またはPRSリソースセット識別子に基づいて、例えば、最低識別子が最初である、PRS測定のための第1のPRSリソースセットを選択し得る。よって、UE104は、各々のPRSリソースセットから、ほぼ等しい数のPRSリソースからPRS測定を実行している。
【0097】
[0091]
1つの実装態様では、表5に示されるDL-SelectedPRS-ResourceSetIndex-r16の各々のDL-SelectedPRS-ResourceIndex-r16の内部で、PRSリソースセット内のPRSリソースが優先され得る。PRSリソースは、例えば、1つのPRSリソースをもう一方よりも優先させ、または各々のPRSリソースに等しい優先度を与えることによって、優先され得る。例えば、1つのオプションでは、PRSリソースは、対応する測位方法の対応するTRPの対応するPRSリソースセットのためにターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して降順でグループ化され得、リスト内の第1のPRSリソースは、測定のための最高優先度を有する。別のオプションでは、PRSセット内の全てのPRSリソースは、等しい優先度を有し得る。PRSリソースが等しい優先度を有する場合、支援データは、等しい優先度が与えられることになることを示し得、またはPRSリソースについての等しい優先度は、UE104において符号化される固定されたルールであり得る。PRSリソースが等しい優先度を有するとき、UE104は、周波数レイヤ識別子に基づいて、例えば、最低識別子が最初である、PRS測定のための第1のPRSリソースを選択し得る。
【0098】
[0092]
よって、周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースのうちの1つ以上は、測位方法ごとに支援データにおいて優先され得る。例えば、PRSリソースセットは、測位測定に対して優先され得ると共に、周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースはそうではない。別の実施例では、PRSリソースおよびPRSリソースセットは、測位測定に対して優先され得ると共に、周波数レイヤおよびTRPはそうではない。
【0099】
[0093]
異なる測位方法のための異なる優先度ルールが存在し得る。言い換えると、異なる測位方法は、「周波数レイヤ優先度付け」または「TRP優先度付け」または「PRSリソースセット優先度付け」または「PRSリソース優先度付け」またはいずれかの異なるそれらの組み合わせの異なるセットを有し得る。例えば、UE104がその能力報告を最大数として報告するよりも多くの構成されたPRSリソースが存在する場合、UE104が各々の周波数レイヤからのほぼ等しい数のTRPからPRS測定を実行することができるように、測定のためのTRPに戻る前に、UE104は、全てのPRSリソースを受信し得、各々のTRPから少なくとも1つのPRSリソースセットの測定を優先度させ得る。
【0100】
[0094]
例として、UE測定能力が周波数レイヤごとにTRPごとのPRSリソースセットの最大数を有し、TRPごとの構成されたPRSリソースセットが報告された能力よりも多い場合、UE104は、PRSリソースセットについての情報においてリストされた第1のPRSリソースセットを優先させ得る。言い換えると、ロケーションサーバからの支援データは、測定されるために、PRSリソースセットをリストし得、UE104は、最初にリストされたPRSリソースセットに、測定のためのより高い優先度を与え得る。
【0101】
[0095]
別の実施例では、UE測定能力がPRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を有し、PRSリソースセットごとの構成されたPRSリソースが報告された能力よりも多い場合、UE104は、PRSリソースの第1のPRSリソースを優先させ得る。言い換えると、ロケーションサーバからの支援データは、測定されるために、PRSリソースセットごとにPRSリソースをリストし得、UE104は、最初にリストされたPRSリソースに、測定のためのより高い優先度を与え得る。
【0102】
[0096]
別の実施例では、UE測定能力が全ての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにまたがってPRSリソースの最大数を有する場合、UE104は、周波数レイヤに基づいて、次いで、TRPに基づいて、次いで、PRSリソースセットに基づいて、次いで、PRSリソースに基づいて優先させ得、またはUE104は、同一のTRPの第2のセットを選択する前に、例えば、各々のTRPから少なくとも1つのPRSリソースセットを優先させることによって、PRSリソースセットを等しく優先させ得る。
【0103】
[0097]
別の実施例では、UE測定能力がUEごとに全ての測位周波数レイヤにまたがってTRPの最大数を有する場合、UE104は、第2の周波数レイヤからのPRSを測定する前に、UEが最も重要な周波数レイヤの全てのTRPからPRSを最初に測定するように、周波数レイヤに基づいて、次いで、TRPに基づいて優先させ得る。言い換えると、UE104は、第2の周波数レイヤおよび第2の周波数レイヤ内の全てのTRPの前に、第1の周波数レイヤおよび第1の周波数レイヤ内の全てのTRPを優先させ得る。別のオプションでは、TRPは、等しい優先度を有し得、UE104は、各々の周波数レイヤからの少なくとも1つのTRPからPRSを測定し得、次いで、各々の周波数レイヤからの第2のTRPからPRSを測定し得る、などである。このケースでは、UEは、周波数レイヤごとにほぼ等しい数のTRPを処理している。
【0104】
[0098]
別の実施例では、UE測定能力が測位周波数レイヤごとにPRSリソースの最大数を有する場合、UE104は、TRPに基づいて、次いで、PRSリソースセットに基づいて、次いで、PRSリソースに基づいて優先させ得る。他のオプションでは、UE104は、同一のTRPの第2のPRSリソースセットを選択する前に、各々のTRPからの少なくとも1つのPRSリソースセットを優先させ得る。
【0105】
[0099]
図5A、5B、5C、および5Dは、例えば、周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースの階層を例示する。簡潔にするために、単一の周波数レイヤ(Layer1)のみが例示されるが、複数の周波数レイヤが存在し得ることが理解されるべきである。単一の周波数レイヤ(Layer1)の下では、2つの別個のTRP(TRP1、TRP2)が例示されるが、追加の(またはより少ない)TRPが存在し得る。第1のTRP(TRP1)の下では、4つのPRSリソースが例示され、2つのPRSリソース(Res1およびRes2)は、PRSリソースセット(Set1)の下にあり、2つのPRSリソース(Res3およびRes4)は、別個のPRSリソースセット(Set2)の下にある。同様に、第2のTRP(TRP2)の下では、4つのPRSリソースが例示され、2つのPRSリソース(Res5およびRes6)は、PRSリソースセット(Set3)の下にあり、2つのPRSリソース(Res7およびRes8)は、別のPRSリソースセット(Set4)の下にある。各々のTRP内に追加の(またはより少ない)PRSリソースセットが存在し得、各々のPRSリソースセット内に追加の(またはより少ない)PRSリソースが存在し得ることが理解されるべきである。図5A、5B、5C、および5Dの各々は、測位測定の異なる優先度付けを例示する。
【0106】
[0100]
図5Aは、例として、例えば、特定の測位方法の対応するTRPに対してターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して各々のPRSリソースセットが降順でグループ化され得る、第1のオプションに従った、TRP内のPRSリソースセットの優先度付け500を例示する。例えば、特定の測位方法のための測位支援データでは、TRP1についてのPRSリソースセット(Set2)は、同一のTRP1に対してPRSリソースセット(Set1)の前にリストされ得る。したがって、UE104は、より低い優先度PRSリソースセット(Set1)の下のPRSリソースからPRSを測定する前に、より高い優先度PRSリソースセット(Set2)の下の全てのPRSリソースからPRS信号を測定する。図5Aは、円によりPRSリソースからのPRS測定の順序を例示し、測定の順序を示す番号を例示する。したがって、PRSリソースセットの優先度付けに基づいて、UE104は、(3)PRSリソースRES1および(4)RES2からPRS測定を実行する前に、Set2の下の(1)PRSリソースRES3および(2)RES4からPRS測定を最初に実行する。
【0107】
[0101]
図5B図5Aと同様であるが、例えば、各々のPRSリソースセットが等しい優先度を与えられる、第2のオプションに従った、TRP内のPRSリソースセットの優先度付け520を例示する。例えば、特定の測位方法について、測位支援データは、等しい優先度がPRSリソースセットに与えられることになることを示すことができる。したがって、UE104は、各々のPRSリソースセットから、PRS測定を実行するための1つまたは複数のPRSリソースを選択し得、異なるPRSリソースからの追加のPRS測定のためのPRSリソースセットに戻る前に、各々のPRSリソースセット内の各々の選択されたPRSリソースからPRS測定を実行する。UE104は、例えば、支援データにおいて提供される順序に基づいて、どのPRSリソースセットを最初に処理するかを選択し得る。測定の順序を示すために円および番号を使用して、図5Bは、例えば、等しい優先度に基づいて、UE104が、異なるPRSリソースセット(Set2)の下の第2のPRSリソース(RES3)から第2のPRS測定(2)を実行する前に、第3のPRSリソース(RES2)からPRS測定(3)を実行するために第1のPRSリソースセット(Set1)に戻る前に、および第4のPRSリソース(RES4)からPRS測定(4)を実行するために第2のPRSリソースセット(Set2)に戻る前に、第1のPRSリソースセット(Set1)の下のPRSリソース(RES1)からPRS測定を最初に(1)実行することを例示する。
【0108】
[0102]
図5Cは、例として、例えば、各々のTRPが等しい優先度が与えられる、第2のオプションに従った、周波数レイヤ内のTRPの優先度付け550、および、例えば、特定の測位方法の対応するTRPに対してターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して降順で各々のPRSリソースセットがグループ化され得る、第1のオプションに従った、TRP内のPRSリソースセットの優先度付けを例示する。したがって、TRPの等しい優先度により、UE104は、各々のTRPから、PRS測定を実行するためのPRSリソースセットを選択し、異なるPRSリソースセットから追加のPRS測定のためのTRPに戻る前に、各々のTRP内の各々のPRSリソースセットからPRS測定を実行する。加えて、各々のPRSリソースセットは、特定の測位方法の対応するTRPに対してターゲットUE104によって実行されることになる測定に対して降順でグループ化され得る。測定の順序を示すために円および番号を使用して、図5Cは、例えば、TRPの等しい優先度付けおよびPRSリソースセットに与えるより高い優先度に基づいて、測位測定は、(1)第1のPRSリソースセット(Set1)の下のPRSリソース(RES1)を使用して第1のTRP(TRP1)の下で実行され得、それに続き、(2)追加のPRS測定のための第1のTRP(TRP1)を再訪問する前に、第2のPRSリソースセット(Set3)の下のPRSリソース(RES5)を使用して異なるTRP(TRP2)の下で測位測定が実行され得ることを例示する。PRSリソースセットに対する優先度付けに起因して、PRS測定は次いで、(3)第1のPRSリソースセット(Set1)の下のPRSリソース(RES2)を使用して実行され得、それに続いて、(4)第2のPRSリソースセット(Set3)の下のPRSリソース(RES6)を使用して測定が実行され得る。それぞれのPRSリソース(RES3)、(RES7)、(RES4)、および(RES8)を使用して、測位測定(5)、(6)、(7)、および(8)を実行するために、第1のTRP(TRP1)の下の異なるPRSリソースセット(Set2)および第2のTRP(TRP2)の下のPRSリソースセット(Set4)を使用するパターンが繰り返す。
【0109】
[0103]
図5Dは、例として、例えば、各々のTRPが等しい優先度を与えられる、第2のオプションに従った、周波数レイヤ内のTRPの別の優先度付け570、および、例えば、各々のPRSリソースセットが等しい優先度を与えられる、第2のオプションに従った、TRP内のPRSリソースセットの優先度付けを例示する。上記議論されたように、TRPの等しい優先度により、UE104は、各々のTRPから、PRS測定を実行するためのPRSリソースセットを選択し、異なるPRSリソースセットからの追加のPRS測定のためのTRPに戻る前に、各々のTRP内の各々のPRSリソースセットからPRS測定を実行する。加えて、PRSリソースセットの等しい優先度により、UE104は、各々のTRPの下の各々のPRSリソースセットから、PRS測定を実行するためのPRSリソースを選択し得、異なるPRSリソースからの追加のPRS測定のためのPRSリソースセットに戻る前に、各々のPRSリソースセット内の各々の選択されたPRSリソースからPRS測定を実行する。測定の順序を示すために円および番号を使用して、図5Dは、例えば、TRPおよびPRSリソースセットの優先度付けの等しい優先度付けに基づいて、PRS測定は、(1)第1のPRSリソースセット(Set1)およびTRP(TRP1)の下のPRSリソース(RES1)を使用して実行され、それに続き、PRS測定は、第1のTRP(TRP1)を再訪問する前に、(2)第2のPRSリソースセット(Set3)下のPRSリソース(RES5)および異なるTRP(TRP2)を使用して実行されることを例示する。UE104は、(3)第1のTRP(TRP1)からではあるが、異なるPRSリソースセット(Set2)の下のPRSリソース(RES3)から測位測定を実行し、それに続き、(4)第2のTRP(TRP2)の下の第4のPRSリソースセット(Set4)の下のPRSリソース(RES7)を使用してPRS測定(4)を実行する。それぞれのPRSリソース(RES2)、(RES6)、(RES4)、および(RES8)を使用して、測位測定(5)、(6)、(7)、および(8)を実行するための異なるPRSリソースを使用してTRPおよびPRSリソースセットを変更するパターンが繰り返す。
【0110】
[0104]
図6は、本明細書で議論される測位方法ごと測位支援データ優先度付けを含む測位セッション内の、図1に表される無線通信システム100のコンポーネントの間で送信され得る様々なメッセージを例示するシグナリングフロー600を示す。フローチャート600は、UE104と、TRP102と総称され得、gNBであり得る、2つのTRP102-1および102-2と、例えば、ロケーションサーバ172、230a、230b、またはLMF270であり得る、ロケーションサーバ602と、を例示する。単一のロケーションサーバ60が図6に例示されると共に、複数のロケーションサーバまたは他のエンティティが図6の異なるステージに対して使用され得ることが理解されるべきである。例えば、第1のサーバは、ステージ1、2、3、および4内で、測位能力を受信し得、支援データを生成および提供し得ると共に、異なるサーバまたは他のエンティティは、ステージ11、13、および。において、ロケーション情報を受信し得、UEロケーションを決定し得る。5G NR無線アクセスに関連して、例示を容易にするためにフローチャート600が議論されると共に、他のタイプの高周波数ネットワークおよび基地局を伴う図6と同様のシグナリングフローが、当業者によって容易に明らかであろう。いくつかの実施形態では、UE104は、UEベースの位置決定またはUE支援型位置決定のために構成され得る。図6は、別個に使用され得、または組み合わされ得る、いくつかの異なる測位方法のための実装態様を例示する。例えば、DL測位方法TDOAおよびAoDのうちの1つ以上が実行され得、またはM-RTTなどの組み合わされたULおよびDL測位方法が実行され得る。シグナリングフロー600では、UE104およびロケーションサーバ602は、LPP測位プロトコルを使用して通信することが想定されるが、NPPまたはLPPおよびNPPの組み合わせまたはNRPPaなどの他の未来のプロトコルの使用も可能である。更に、図6に例示される全てのメッセージは、送信されないことがあり、更に、図6は、測位セッション内にエンティティの間で送信される全てのメッセージを示さないことがあることが理解されるべきである。
【0111】
[0105]
ステージ1において、ロケーションサーバ602は、UE104からの測位能力を要求するように、UE104にRequest positioning capabilityメッセージを送信する。
【0112】
[0106]
ステージ2において、UE104は、UE104の測位能力を提供するように、ロケーションサーバ602にProvide Positioning Capabilitiesメッセージを返す。UE104は、例えば、異なる測位測定を実行するためのその能力と共に、例えば、周波数レイヤの最大数、TRPの最大数、PRSリソースセットの最大数、PRSリソースの最大数に関するその能力を示し得る。
【0113】
[0107]
ステージ3において、ロケーションサーバ602は、例えば、UE104の測位能力に少なくとも部分的に基づいて、UE104に対する測位支援データを生成し得る。例えば、上記議論されたように、測位支援データは、測位方法に基づいて異なり得る、PRSリソースセットおよびPRSリソースのうちの1つ以上を優先させることができる。いくつかの実装態様では、測位支援データは更に、測位方法に基づいて異なり得る、周波数レイヤおよびTRPのうちの1つ以上を優先させることができる。例えば、測位支援データは、測定の順序など、周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースに関する情報、または等しい優先度が存在するか否かの情報を提供することができる。測位支援データは、優先され、TDOA、AoD、または-RTTなどのRAT依存測位方法ごとである。
【0114】
[0108]
ステージ4において、ロケーションサーバ602は、PRS信号を獲得および測定し、任意選択で、PRS測定からロケーションを決定するようにUE104を支援するための測位支援データを提供するように、UE104にProvide Assistance Dataメッセージを送信し得る。支援データは、例えば、共通PRS支援データのセット、および測位方法ごとのPRS支援データの別個のセットを含み得、PRS支援データの別個のセットは、共通PRS支援データをインデックス付けることができる。
【0115】
[0109]
ステージ5において、ロケーションサーバ602は、例えば、TDOAまたはAoDなどのDL測位方法のために、TRP102によるDL PRS送信を測定し、いくつかのケースでは、M-RTTなど、組み合わされたDLおよびUL測位方法におけるTRPによる測定のために、UL PRS、例えば、SRSを送信することをUE104に要求するように、UE104にRequest Location Informationメッセージを送信し得る。ロケーションサーバ602はまた、それによって、UE104がそのロケーション、またはUE支援型測位を決定する、UEベースの測位が要求されるかどうかを示し得る。
【0116】
[0110]
ステージ6において、UE104は、測位支援データにおけるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせについての情報の1つもしくは複数の順序付けに少なくとも基づいて、測定されることになるPRS信号に対する優先度付けを決定し得る。いくつかの実装態様では、UE104は、測位支援データにおける周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、もしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせについての情報の1つもしくは複数の順序付けに少なくとも基づいて、測定されることになるPRS信号に対する優先度付けを決定し得る。
【0117】
[0111]
ステージ7において、TRP102は、PRS信号を送信する。
【0118】
[0112]
ステージ8において、UE104は、PRS信号に対する優先度付けに従って、ステージ7においてTRP102から受信されたPRSに対するPRS測定を決定する。UE104は、例えば、TDOAおよびAoDを測定し得る。
【0119】
[0113]
ステージ9において、UE104は、例えば、multi-RTT測位方法が使用される場合、UL PRS信号、例えば、SRSを送信し得る。
【0120】
[0114]
ステージ10において、TRP102は、ステージ9においてUE104によって送信されたPRSを獲得し得、所望の位置測定を実行し得る。基地局102は、例えば、M-RTT測位方法において使用され得る、Rx-Tx、TOAなどを測定し得る。
【0121】
[0115]
ステージ11において、TRP102は、ロケーションサーバ602にProvide Location Informationメッセージを送信し得、実行される場合、ステージ9において取得されたPRS測定(およびいずれかの他の測定)を含む。いくつかの実装態様では、例えば、DLおよびULベースの測位方法が使用される場合、基地局は、点線により例示されるように、UE104にProvide Location Informationメッセージを送信し得る。
【0122】
[0116]
ステージ12において、UE104ベースの測位がステージ5において要求される場合、UE104は、ステージ8において取得されたPRS測定(およびいずれかの他の測定)およびステージ4において受信された支援データに基づいて、ならびに、使用される場合、ステージ11において基地局からのProvide Location Informationメッセージに基づいて、そのロケーションを決定し得る。
【0123】
[0117]
ステージ13において、UE104は、ロケーションサーバ602に、ステージ8において取得されたPRS測定(およびいずれかの他の測定)および/またはステージ12において取得されたUEロケーションを含むことができるProvide Location Informationメッセージを送信し得る。
【0124】
[0118]
ステージ14において、ロケーションサーバ602は、ステージ13、ステージ11、もしくはステージ13およびステージ11の組み合わせのうちの1つ以上において受信されたいずれかのPRS測定(およびいずれかの他の測定)に基づいて、UEロケーションを決定し、またはステージ13において受信されたUEロケーションを検証し得る。代わりに、無線ネットワーク内の他のエンティティ、例えば、別のサーバも、いずれかのPRS測定に基づいてUEロケーションを決定するために使用され得る。
【0125】
[0119]
図7は、無線通信システム100内のUE104など、UEの位置決定のために無線ネットワーク無線内のUEによって実行される例示的な方法700についてのフローチャートを示す。
【0126】
[0120]
ブロック702において、UEは、測位方法ごとに測位支援データを受信し得、測位支援データは、例えば、図6のステージ3および4に例示されるように、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのうちの1つ以上についての情報を含む。ブロック704において、UEは、例えば、図6のステージ6に例示されるように、測位支援データにおけるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせについての情報の1つもしくは複数の優先度順序付けに少なくとも部分的に基づいて測定されることになるPRS信号に対する優先度付けを決定し得、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上に等しい優先度を与え得る。ブロック706において、UEは、例えば、図6のステージ7および8に例示されるように、PRS信号に対する優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定し得る。ブロック708において、UEに対する位置フィックスは、例えば、図6のステージ12または14において議論されるように、PRS測定に基づいて決定される。
【0127】
[0121]
例えば、いくつかの実装態様では、UEは、無線ネットワーク内のエンティティに、PRS測定に基づいた測定情報(measurement information)を報告し得、UEに対する位置フィックスは、例えば、図6のステージ13および14に例示されるように、無線ネットワーク内のエンティティによって決定され得る。いくつかの実装態様では、UEに対する位置フィックスは、例えば、図6のステージ12に例示されるように、UEによって決定され得る。
【0128】
[0122]
1つの実装態様では、測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法(Radio Access Technology (RAT) dependent positioning method)ごとである。例えば、測位方法ごと測位支援データは、例えば、図6のステージ3に例示されるように、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)についての別個の測位支援データを含む。
【0129】
[0123]
1つの実装態様では、測位方法ごと測位支援データは、例えば、表1~5に例示されるように、共通PRS支援データのセットに対するインデックスを含み得る。
【0130】
[0124]
1つの実装態様では、測位方法ごとに、測位支援データにおける送信点(TRP)の1つまたは複数のPRSリソースセットについての情報は、例えば、図6ならびに図5Aおよび5Bのステージ6に例示されるように、UEによって実行されることになる測定の優先度順序(priority order)でPRSリソースセットをリストする。加えて、いくつかの実装態様では、測位支援データは更に、1つもしくは複数の周波数レイヤおよび1つもしくは複数のTRPについての情報を含み得、測位方法ごとに、情報は更に、UEによって実行されることになる測定の優先度順序で周波数レイヤをリストし得、もしくはUEによって実行されることになる測定の優先度順序で各々の周波数レイヤ内のTRPをリストし得、またはそれらの組み合わせをリストし得る。
【0131】
[0125]
1つの実装態様では、測位方法ごとに、測位支援データにおけるPRSリソースセットの1つまたは複数のPRSリソースについての情報は、UEによって実行されることになる測定の優先度順序でPRSリソースをリストする。
【0132】
[0126]
1つの実装態様では、測位支援データは更に、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)についての情報を含み得、UEは更に、例えば、図6のステージ2において議論されるように、無線ネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告し得る。測位支援データにおける周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースについての情報は、例えば、図6のステージ3において議論されるように、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づき得る。1つの実施例では、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、PRS測定のための優先度付けを決定することが、PRSリソースセットについての情報においてリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを含む。1つの実施例では、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、PRS測定のための優先度付けを決定することはPRSリソースについての情報においてリストされた第1のPRSリソースを優先させることを含む。1つの実施例では、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、全ての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにまたがるPRSリソースの最大数を示し、PRS測定のための優先度付けを決定することは、周波数レイヤに基づいて、次いで、TRPに基づいて、次いで、PRSリソースセットに基づいて、次いで、PRSリソースに基づいて優先させること、または各々のTRPからの第1のPRSリソースセット、次いで、各々のTRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを含む。1つの実施例では、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、全ての周波数レイヤにまたがるTRPの最大数を示し、PRS測定のための優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび第2の周波数レイヤ内の全てのTRPの前に、第1の周波数レイヤおよび第1の周波数レイヤ内の全てのTRPを優先させること、または各々の周波数レイヤからの第1のTRP、次いで、各々の周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを含む。1つの実施例では、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、PRS測定のための優先度付けを決定することは、TRPに基づいて、次いで、PRSリソースセットに基づいて、次いで、PRSリソースに基づいて優先させること、または各々のTRPからの第1のPRSリソースセット、次いで、各々のTRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、の1つを含む。
【0133】
[0127]
図8は、無線通信システム100内のUE104およびロケーションサーバ172など、無線ネットワーク無線内のUEの位置決定のための無線ネットワーク無線内のロケーションサーバによって実行される例示的な方法800についてのフローチャートを示す。
【0134】
[0128]
ブロック802において、ロケーションサーバは、例えば、図6のステージ2において議論されるように、UEから測位方法ごとの測定能力を受信し得る。ブロック804において、測位方法ごと測位支援データが生成され、測位支援データは、例えば、図6のステージ3において議論されるように、測位基準信号(PRS)リソースセットおよびPRSリソースについての情報を含み、情報は、UEによって測定されることになるPRSリソースセットもしくはPRSリソースまたはそれらの組み合わせの優先度の順序を提供し、あるいはUEによって測定されることになるPRSリソースセットもしくはPRSリソースまたはそれらの組み合わせの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される。ブロック806において、測位方法ごと測位支援データは、例えば、図6のステージ4において議論されるように、UEに送信される。ブロック808において、UEに対する位置フィックスは、例えば、図6のステージ12または14において議論されるように、優先度の順序を使用して、UEによって実行されるPRS測定に基づいて決定される。
【0135】
[0129]
いくつかの実装態様では、ロケーションサーバは、PRS測定に基づいて、UEから測定情報を受信し得、UEに対する位置フィックスは、例えば、図6のステージ13および14において議論されるように、ロケーションサーバによって決定される。いくつかの実装態様では、UEに対する位置フィックスは、例えば、図6のステージ12において議論されるように、UEによって決定され得る。
【0136】
[0130]
1つの実装態様では、測位支援データは、例えば、図6のステージ3において議論されるように、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである。例えば、測位方法ごと測位支援データは、例えば、図6のステージ3において議論されるように、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)についての別個の測位支援データであり得る。
【0137】
[0131]
1つの実装態様では、共通PRS支援データのセットは、UEに送信され、測位方法ごと測位支援データは、例えば、図6のステージ3および4において議論されるように、共通PRS支援データのセットに対するインデックスを含む。
【0138】
[0132]
1つの実装態様では、測位方法ごとに、測位支援データにおけるPRSリソースセットについての情報は、例えば、図6ならびに図5Aおよび5Bのステージ6において議論されるように、UEによって実行されることになる測定の順序でPRSリソースセットをリストする。いくつかの実装態様では、測位支援データは更に、周波数レイヤおよび送信点(TRP)についての情報を含み得、測位方法ごとに、情報は更に、UEによって実行されることになる測定の優先度順序で周波数レイヤをリストし得、もしくはUEによって実行されることになる測定の優先度順序で各々の周波数レイヤ内のTRPをリストし得、またはそれらの組み合わせをリストし得る。
【0139】
[0133]
1つの実装態様では、測位方法ごとに、測位支援データにおけるPRSリソースについての情報は、UEによって実行されることになる測定の順序でPRSリソースをリストし、またはPRSリソースは、等しい優先度を有する。
【0140】
[0134]
図9は、本明細書で議論されるように、測位方法ごとの優先された測位支援データを使用して測位をサポートするように有効にされた、例えば、図1に示されたUE104であり得る、UE900の特定の例示的な特徴を例示する概略ブロック図を示す。UE900は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902と、メモリ904と、非一時的コンピュータ可読媒体920およびメモリ904への1つまたは複数の接続部906(たとえば、バス、ライン、ファイバ、リンクなど)と動作可能に結合され得るワイヤレストランシーバ910(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)などの外部インターフェースとを含み得る。UE900は、たとえば、ユーザがそれを通してUEまたは衛星測位システム受信機とインターフェースし得る、ディスプレイ、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどのキーパッドまたは他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなど、示されていない追加のアイテムをさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、UE900の全部または一部はチップセットなどの形態をとり得る。ワイヤレストランシーバ910は、たとえば、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することが可能にされる送信機912と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機914とを含み得る。
【0141】
[0135] いくつかの実施形態では、UE900は、内部または外部であり得るアンテナ911を含み得る。UEアンテナ911は、ワイヤレストランシーバ910によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、UEアンテナ911は、ワイヤレストランシーバ910に結合され得る。いくつかの実施形態では、UE900によって受信された(送信された)信号の測定は、UEアンテナ911とワイヤレストランシーバ910との接続の点において実行され得る。たとえば、受信された(送信された)RF信号測定の基準の測定点は、受信機914(送信機912)の入力(出力)端子およびUEアンテナ911の出力(入力)端子であり得る。複数のUEアンテナ911またはアンテナアレイをもつUE900では、アンテナコネクタは、複数のUEアンテナの集約出力(入力)を表す仮想点と見なされ得る。UE900は、測位のために、信号、たとえば、DL PRSを受信し、および/またはUL PRSもしくはSRSを送信し得る。RSTD、UE Rx-Tx、TOA、TDOA、AoD、M-RTTなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギー測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、見通し線(LOS)または非見通し線(NLOS)ファクタ、信号対干渉雑音比(SINR)、ならびにタイムスタンプのうちの1つまたは複数を含む、信号の測定値は、1つまたは複数のプロセッサ902によって処理され得る。
【0142】
[0136] 1つまたは複数のプロセッサ902は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ902は、媒体920および/またはメモリ904などの、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード908を実装することによって、本明細書で説明される機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ902は、UE900の動作に関連するデータ信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0143】
[0137] 媒体920および/またはメモリ904は、命令またはプログラムコード908を記憶し得、命令またはプログラムコード908は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ902に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。UE900に示されているように、媒体920および/またはメモリ904は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ902によって実装され得る、1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行可能である媒体920中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ904に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ902中またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0144】
[0138] いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体920および/またはメモリ904中に存在し、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ902によって利用され得る。UE900に示されている媒体920および/またはメモリ904のコンテンツの編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、UE900の実装形態に応じて、異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0145】
[0139]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、無線送受信機910を介して、ロケーションサーバまたは他のエンティティに測位方法ごとの測定能力を送信するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、能力モジュール922を含み得る。
【0146】
[0140]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、無線送受信機910を介して、例えば、ロケーションサーバから測位支援データを受信するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、支援データモジュール924を含み得る。測位支援データは、測定のための優先度の順序または等しい優先度のインジケーションなど、1つまたは複数の周波数レイヤ、1つまたは複数のTRP、1つまたは複数のPRSリソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースについての情報を含み得る。支援データは、全ての測位方法についての共通PRS支援データおよび測位方法特有支援データを含み得、測位方法特有支援データは、共通PRS支援データをインデックス付けることができる。
【0147】
[0141]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、例えば、実行されることになる測位支援および測位方法に含まれる情報に基づいて、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つ以上、またはそれらの組み合わせに等しい優先度が与えられることになることを示す、例えば、媒体902もしくはメモリ904において符号化された情報に基づいて、例えば、PRS測定のためのPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせを優先させるように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、優先度付けモジュール926を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ902は更に、周波数レイヤもしくはTRP、またはそれらの組み合わせを優先させるように構成され得る。優先度付けは、測定の優先度順序で、例えば、PRSリソースセットもしくはPRSリソースを、あるいはいくつかの実装形態では周波数レイヤもしくはTRP、またはそれらの組み合わせをリストすることによって示され得る。
【0148】
[0142]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、無線送受信機910を介して、1つまたは複数のTRPからDL PRS信号を受信し、PRS信号の優先度付けに少なくとも基づいて、PRS測定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、PRS測定モジュール928を含み得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ902は、受信されたDL PRSに基づいた1つまたは複数の測位方法のためのDL測位測定、受信されたDL PRSに基づいた1つまたは複数の測位方法のためのUL測位測定、または受信されたDL PRSおよび送信されたUL PRSに基づいた1つまたは複数の測位方法のためのDLおよびUL測位測定を実行するように構成され得る。複数の測位測定が実行されてよく、たとえば、同じタイプの測位測定が異なる時間に実行されてよく、および/または、異なるタイプの測位測定が同時にもしくは異なる時間に実行されてよい。測位測定は、TDOA、AoD、マルチRTT、ハイブリッド測位方法などの、1つまたは複数の測位方法のためのものであり得る。例として、1つまたは複数のプロセッサ902は、RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギー測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、LOS/NLOSファクタ、SINR、ならびにタイムスタンプのうちの1つまたは複数を含む、測位測定値のために構成され得る。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ902は、たとえば、支援データ中で受信された位置測定値と基地局のロケーションとを使用して、UEベース測位プロセスにおいてUE900の位置を推定するようにさらに構成され得る。
【0149】
[0143]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、無線送受信機910を介して、測位のためのUL PRSまたはSRSを送信するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、UL PRS送信モジュール930を含み得る。
【0150】
[0144]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、無線送受信機910を介して、測位のための送信されたUL PRSまたはSRSの測定に関連するTRPからロケーション情報を受信するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、ロケーション情報受信モジュール932を含み得る。
【0151】
[0145]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、位置測定およびTRPからの受信されたロケーション情報(存在する場合)と共に、TRPの位置など、支援データにおいて提供される情報に基づいて、位置推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、位置決定モジュール934を含み得る。
【0152】
[0146]
媒体920および/またはメモリ904は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実装されるとき、無線送受信機910を介して、ロケーションサーバにPRS測定および/または決定された位置推定を送信するように1つまたは複数のプロセッサ902を構成する、送信報告要素モジュール936を含み得る。
【0153】
[0147] 本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ902は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0154】
[0148] ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ902に接続され、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体920またはメモリ904に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0155】
[0149] ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体920および/またはメモリ904などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード908として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラム908で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。例えば、そこに記憶されたプログラムコード908を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態と一貫した方式において、方法ごとの支援データ優先度付けを使用して測位をサポートするためのプログラムコード908を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体920は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード908を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0156】
[0150] コンピュータ可読媒体920上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するワイヤレストランシーバ910を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示された機能を実行するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0157】
[0151] メモリ904は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ904は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ902とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ902内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ902とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つもしくは複数のデータストレージデバイスまたはシステムを含み得る。
【0158】
[0152] いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体920を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体920の形態をとり得、コンピュータ可読媒体920は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード908を含み得、コンピュータ実装可能コード908は、1つまたは複数のプロセッサ902によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することが動作可能に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体920は、メモリ904の一部であり得る。
【0159】
[0153]
1つの実装態様では、UE900などのUEは、位置決定をサポートするように構成され得、測位方法ごと測位支援データを受信する手段を含み得、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースについての情報を含み、測位支援データを受信する手段は、例えば、無線送受信機910、ならびに、専用ハードウェアを有し、または支援データモジュール924など、メモリ904および/もしくは媒体920内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902であり得る。測位支援データにおけるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせについての情報の1つもしくは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて測定されることになるPRS信号に対する優先度付けを決定し、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上に等しい優先度を与える手段は、専用ハードウェアを有し、または優先度付けモジュール926など、メモリ904および/もしくは媒体920内で実行可能コードソフトウェア命令を実装する、例えば、1つまたは複数のプロセッサ902であり得る。PRS信号に対する優先度付けに少なくとも基づいてPRS信号のPRS測定を決定する手段は、例えば、無線送受信機910、ならびに、専用ハードウェアを有し、またはPRS測定モジュール928など、メモリ904および/もしくは媒体920内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902であり得る。PRS測定に基づいて測定情報または位置フィックス情報を無線ネットワーク内のエンティティに報告する手段は、例えば、無線送受信機910、ならびに、専用ハードウェアを有し、または送信報告モジュール936など、メモリ904および/もしくは媒体920内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902であり得る。
【0160】
[0154]
1つの実装態様では、測位支援データは更に、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)についての情報を含み、UEは更に、無線ネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告する手段を含み得、測位支援データにおける周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースについての情報は、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成され、1つまたは複数の測定能力を報告する手段は、例えば、無線送受信機910、ならびに、専用ハードウェアを有し、または能力モジュール922など、メモリ904および/もしくは媒体920内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ902であり得る。
【0161】
[0155]
図10は、本明細書で議論されるように、測位方法ごとの優先された測位支援データを使用して測位をサポートするように有効にされた、無線ネットワーク内のロケーションサーバ1000の特定の例示的な特徴を例示する概略ブロック図を示す。ロケーションサーバ1000は、例えば、図1、2A、および2Bにおけるロケーションサーバ230a、230b、またはLMF270であり得る、ロケーションサーバ172であり得る。ロケーションサーバ1000は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1002と、メモリ1004と、外部インターフェースとを含み得、外部インターフェースは、非一時的コンピュータ可読媒体1020およびメモリ1004への1つもしくは複数の接続部1006(たとえば、バス、ライン、ファイバ、リンクなど)と動作可能に結合され得る通信のための外部インターフェース1010(たとえば、他のネットワークエンティティおよび/またはコアネットワークへのワイヤラインまたはワイヤレスネットワークインターフェース)を含み得る。いくつかの実装形態では、ロケーションサーバ1000は、たとえば、ディスプレイ、キーパッド、またはディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなどの、図示されていない追加のアイテムをさらに含んでよく、ユーザは、それらを介してネットワークエンティティとインターフェースし得る。いくつかの例示的な実装形態では、ロケーションサーバ1000の全部または一部は、チップセットなどの形態をとり得る。外部インターフェース1010は、たとえば、図1に示されたロケーションサーバ172などの、RANまたはネットワークエンティティ中の他の基地局に接続することが可能なワイヤードまたはワイヤレスのインターフェースであり得る。
【0162】
[0156] 1つまたは複数のプロセッサ1002は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1002は、媒体1020および/またはメモリ1004などの、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード1008を実装することによって、本明細書で説明される機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1002は、ロケーションサーバ1000の動作に関連するデータ信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0163】
[0157] 媒体1020および/またはメモリ1004は、命令またはプログラムコード1008を記憶し得、命令またはプログラムコード1008は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ1002に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。ロケーションサーバ1000に示されているように、媒体1020および/またはメモリ1004は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装され得る、1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行可能である媒体1020中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ1004に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ1002中またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0164】
[0158] いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1020および/またはメモリ1004中に存在し、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ1002によって利用され得る。ロケーションサーバ1000に示されている媒体1020および/またはメモリ1004のコンテンツの編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、ロケーションサーバ1000の実装形態に応じて、異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0165】
[0159]
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されるとき、外部インターフェース1010を介して、UEに対する測位方法ごとの測定能力を受信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、能力モジュール1022を含み得る。
【0166】
[0160]
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されるとき、UEの能力に少なくとも部分的に基づいて、測位支援データを生成するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、支援データモジュール1024を含み得る。測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤ、1つまたは複数のTRP、1つまたは複数のPRSリソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースについての情報を含み得る。測位支援データは、測位方法ごとの測定能力に基づき得、UEによって測定されることになるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせの優先度の順序を提供し得、あるいはUEによって測定されることになるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせの等しい優先度を示し得る。いくつかの実装態様では、加えて、周波数レイヤもしくはTRP、またそれらの組み合わせの優先度が提供され得る。優先度付けは、測定の優先度順序で、例えば、PRSリソースセットもしくはPRSリソースを、または、いくつかの実装態様では、周波数レイヤもしくはTRP、またはそれらの組み合わせをリストすることによって示され得る。支援データは、全ての測位方法のための共通PRS支援データおよび測位方法特有支援データを含み得、測位方法特有支援データは、共通PRS支援データをインデックス付けることができる。
【0167】
[0161]
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されるとき、外部インターフェース1010を介して、UE104に測位支援データを送信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、送信ADモジュール1026を含み得る。
【0168】
[0162]
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されるとき、外部インターフェース1010を介して、UE104からのロケーション情報、ならびに/または優先度の順序を使用して測定されたDL PRSおよびUL PRSに対するPRS測定に関連するTRP、もしくは使用される場合、測位のためのSRS、ならびに/またはUEによって決定された位置推定を受信するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、ロケーション情報受信モジュール1028を含み得る。
【0169】
[0163]
媒体1020および/またはメモリ1004は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実装されるとき、UEおよびTRP(存在する場合)からの位置測定および受信されたロケーション情報に基づいて、位置推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ1002を構成する、位置決定モジュール1030を含み得る。
【0170】
[0164] 本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ1002は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0171】
[0165] ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1002に接続され、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体1020またはメモリ1004に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの任意の特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0172】
[0166] ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体1020および/またはメモリ1004などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1008として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラム1008で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。たとえば、記憶されたプログラムコード1008を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示された実施形態に従う様式で、方法ごとの支援データ優先度付けを使用して測位をサポートするためのプログラムコード1008を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1020は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード1008を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0173】
[0167] コンピュータ可読媒体1020上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有する外部インターフェース1010を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示された機能を実行するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0174】
[0168] メモリ1004は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1004は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ1002とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ1002内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ1002とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つまたは複数のデータストレージデバイスまたはシステムを含み得る。
【0175】
[0169] いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1020を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体1020の形態をとり得、コンピュータ可読媒体1020は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード1008を含み得、コンピュータ実装可能コード1008は、1つまたは複数のプロセッサ1002によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することが動作可能に、可能にされ得る。コンピュータ可読媒体1020は、メモリ1004の一部であり得る。
【0176】
[0170]
1つの実装態様では、ロケーションサーバ1000などのロケーションサーバは、ユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成され得、UEから測位方法ごとの測定能力を受信する手段を含み得、測定能力を受信する手段は、例えば、外部インターフェース1010、ならびに、専用ハードウェアを有し、または能力モジュール1022など、メモリ1004および/もしくは媒体1020内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002であり得る。UEによって測定されることになるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせの優先度の順序を提供し、あるいはUEによって測定されることになるPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組み合わせの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成された、測位基準信号(PRS)リソースセットおよびPRSリソースについての情報を含む、測位方法ごと測位支援データを生成する手段は、専用ハードウェアを有し、または支援データモジュール1024など、メモリ1004および/もしくは媒体1020内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1002であり得る。UEに測位方法ごと測位支援データを送信する手段は、例えば、外部インターフェース1010、ならびに、専用ハードウェアを有し、または送信ADモジュール1026など、メモリ1004および/もしくは媒体1020内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002であり得る。UEに対する位置フィックスがロケーションサーバによって決定される、PRS測定に基づいてUEから測定情報を受信する手段は、例えば、外部インターフェース1010、ならびに、専用ハードウェアを有し、またはロケーション情報受信モジュール1028および位置決定モジュール1030など、メモリ1004および/もしくは媒体1020内で実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1002であり得る。
【0177】
[0171] 本明細書全体にわたって、「一例」、「ある例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、特許請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では」、「ある例では、」「いくつかの例では」、もしくは「ある実装形態では」という語句または他の同様の語句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または制限を指すとは限らない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わされ得る。
【0178】
[0172] 本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示されている。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実施するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。しかしながら、これらおよび同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられるべきものであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「計算する(computing)」、「計算する(calculating)」、「決定する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用計算装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0179】
[0173] 上記の詳細な説明では、特許請求される主題の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載された。しかしながら、特許請求される主題は、これらの具体的な詳細を伴わずに実施され得ることが当業者により理解されよう。他の事例では、特許請求される主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法および装置は、詳細に説明されていない。
【0180】
[0174] 本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味することが意図される。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、もしくは特性について説明するために使用され得るか、または複数の特徴、構造もしくは特性、または特徴、構造もしくは特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。ただし、これは例示的な例にすぎないこと、および特許請求する主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0181】
[0175] 現在例示的な特徴と考えられることが例示され説明されたが、特許請求する主題から逸脱することなく、様々な他の変更が行われることがあり、均等物が代用されることがあることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明される中心の概念から逸脱することなく、特許請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更が行われ得る。
【0182】
[0176] 実装例を以下の番号付けされた条項に記載する。
【0183】
[0177] 1. ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)によって実行される、UEの位置決定のための方法であって、
[0178] 測位方法ごと測位支援データを受信することと、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
[0179] 測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることと、
[0180] PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定することと
を備え、
[0181] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される、方法。
【0184】
[0182] 2. ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、PRS測定に基づいて、測定情報を報告することをさらに備え、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ワイヤレスネットワーク内のエンティティによって決定される、条項1に記載の方法。
【0185】
[0183] 3. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項1に記載の方法。
【0186】
[0184] 4. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0187】
[0185] 5. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0188】
[0186] 6. 測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0189】
[0187] 7. 各測位方法について、測位支援データ中の送信点(TRP)の1つまたは複数のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースセットをリストする、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0190】
[0188] 8. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項7に記載の方法。
【0191】
[0189] 9. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットの1つまたは複数のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースをリストする、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0192】
[0190] 10. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、方法は、
[0191] ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告すること
をさらに備え、
[0192] ここにおいて、測位支援データ中の周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースのための情報は、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0193】
[0193] 11. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースセットのための情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、条項10に記載の方法。
【0194】
[0194] 12. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースのための情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、条項10に記載の方法。
【0195】
[0195] 13. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項10に記載の方法。
【0196】
[0196] 14. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、条項10に記載の方法。
【0197】
[0197] 15. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項10に記載の方法。
【0198】
[0198] 16. 位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)であって、
[0199] ワイヤレスネットワーク内でワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
[0200] 少なくとも1つのメモリと、
[0201] ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0202] 測位方法ごと測位支援データを受信することと、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
[0203] 測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることと、
[0204] PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定することと
を行うように構成され、
[0205] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される、ユーザ機器(UE)。
【0199】
[0206] 17. 少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、PRS測定に基づいて、測定情報を報告するようにさらに構成され、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ワイヤレスネットワーク内のエンティティによって決定される、条項16に記載のUE。
【0200】
[0207] 18. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項16に記載のUE。
【0201】
[0208] 19. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項16から18のいずれかに記載のUE。
【0202】
[0209] 20. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項16から19のいずれかに記載のUE。
【0203】
[0210] 21. 測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項16から20のいずれかに記載のUE。
【0204】
[0211] 22. 各測位方法について、測位支援データ中の送信点(TRP)の1つまたは複数のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースセットをリストする、条項16から21のいずれかに記載のUE。
【0205】
[0212] 23. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項22に記載のUE。
【0206】
[0213] 24. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットの1つまたは複数のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースをリストする、条項16から23のいずれかに記載のUE。
【0207】
[0214] 25. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0215] ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告すること
を行うようにさらに構成され、
[0216] ここにおいて、測位支援データ中の周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースのための情報は、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、条項16から24のいずれかに記載のUE。
【0208】
[0217] 26. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースセットのための情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、条項25に記載のUE。
【0209】
[0218] 27. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースのための情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、条項25に記載のUE。
【0210】
[0219] 28. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項25に記載のUE。
【0211】
[0220] 29. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、条項25に記載のUE。
【0212】
[0221] 30. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項25に記載のUE。
【0213】
[0222] 31. 位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)であって、
[0223] 測位方法ごと測位支援データを受信するための手段と、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
[0224] 測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることを行うための手段と、
[0225] PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定するための手段と
を備え、
[0226] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される、ユーザ機器(UE)。
【0214】
[0227] 32. ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、PRS測定に基づいて、測定情報を報告するための手段をさらに備え、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ワイヤレスネットワーク内のエンティティによって決定される、条項31に記載のUE。
【0215】
[0228] 33. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項31に記載のUE。
【0216】
[0229] 34. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項31から33のいずれかに記載のUE。
【0217】
[0230] 35. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項31から34のいずれかに記載のUE。
【0218】
[0231] 36. 測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項31から35のいずれかに記載のUE。
【0219】
[0232] 37. 各測位方法について、測位支援データ中の送信点(TRP)の1つまたは複数のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースセットをリストする、条項31から36のいずれかに記載のUE。
【0220】
[0233] 38. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項37に記載のUE。
【0221】
[0234] 39. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットの1つまたは複数のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースをリストする、条項31から38のいずれかに記載のUE。
【0222】
[0235] 40. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、UEは、
[0236] ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告するための手段
をさらに備え、
[0237] ここにおいて、測位支援データ中の周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースのための情報は、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、条項31から39のいずれかに記載のUE。
【0223】
[0238] 41. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースセットのための情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、条項40に記載のUE。
【0224】
[0239] 42. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースのための情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、条項40に記載のUE。
【0225】
[0240] 43. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項40に記載のUE。
【0226】
[0241] 44. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、条項40に記載のUE。
【0227】
[0242] 45. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項40に記載のUE。
【0228】
[0243] 46. その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードは、UEの位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、
[0244] 測位方法ごと測位支援データを受信するためのプログラムコードと、測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
[0245] 測位支援データ中のPRSリソースセットもしくはPRSリソースのための情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいはPRSリソースセットもしくはPRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることを行うためのプログラムコードと、
[0246] PRS信号のための優先度付けに少なくとも基づいて、PRS信号のPRS測定を決定するためのプログラムコードと
を備え、
[0247] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、PRS測定に基づいて決定される、非一時的記憶媒体。
【0229】
[0248] 47. ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、PRS測定に基づいて、測定情報を報告するためのプログラムコードをさらに備え、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ワイヤレスネットワーク内のエンティティによって決定される、条項46に記載の非一時的記憶媒体。
【0230】
[0249] 48. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項46に記載の非一時的記憶媒体。
【0231】
[0250] 49. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項46から48のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0232】
[0251] 50. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項46から49のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0233】
[0252] 51. 測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項46から50のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0234】
[0253] 52. 各測位方法について、測位支援データ中の送信点(TRP)の1つまたは複数のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースセットをリストする、条項46から51のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0235】
[0254] 53. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項52に記載の非一時的記憶媒体。
【0236】
[0255] 54. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットの1つまたは複数のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、PRSリソースをリストする、条項46から53のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0237】
[0256] 55. 測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、非一時的記憶媒体は、
[0257] ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告するためのプログラムコード
をさらに備え、
[0258] ここにおいて、測位支援データ中の周波数レイヤ、TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースのための情報は、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、条項46から54のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0238】
[0259] 56. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースセットのための情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、条項55に記載の非一時的記憶媒体。
【0239】
[0260] 57. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、PRSリソースのための情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、条項55に記載の非一時的記憶媒体。
【0240】
[0261] 58. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項55に記載の非一時的記憶媒体。
【0241】
[0262] 59. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、条項55に記載の非一時的記憶媒体。
【0242】
[0263] 60. 測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、PRS測定のための優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、条項55に記載の非一時的記憶媒体。
【0243】
[0264] 61. ワイヤレスネットワーク内のロケーションサーバによって実行される、ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)の位置決定のための方法であって、
[0265] UEから、測位方法ごとの測定能力を受信することと、
[0266] 測位方法ごと測位支援データを生成することと、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、
[0267] UEに、測位方法ごと測位支援データを送信することと
を備え、
[0268] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、優先度の順序を使用して、UEによって実行されるPRS測定に基づいて決定される、方法。
【0244】
[0269] 62. PRS測定に基づいて、UEから測定情報を受信することをさらに備え、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ロケーションサーバによって決定される、条項61に記載の方法。
【0245】
[0270] 63. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項61に記載の方法。
【0246】
[0271] 64. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項61から63のいずれかに記載の方法。
【0247】
[0272] 65. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項61から64のいずれかに記載の方法。
【0248】
[0273] 66. 共通PRS支援データのセットを送信することをさらに備え、ここにおいて、測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項61から65のいずれかに記載の方法。
【0249】
[0274] 67. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースセットをリストする、条項61から66のいずれかに記載の方法。
【0250】
[0275] 68. 測位支援データは、周波数レイヤおよび送信点(TRP)のための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項67に記載の方法。
【0251】
[0276] 69. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースをリストする、条項61から68のいずれかに記載の方法。
【0252】
[0277] 70. ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたロケーションサーバであって、
[0278] ワイヤレスネットワーク内のエンティティと通信するように構成された外部インターフェースと、
[0279] 少なくとも1つのメモリと、
[0280] 外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0281] UEから、測位方法ごとの測定能力を受信することと、
[0282] 測位方法ごと測位支援データを生成することと、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、
[0283] UEに、測位方法ごと測位支援データを送信することと
を行うように構成され、
[0284] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、優先度の順序を使用して、UEによって実行されるPRS測定に基づいて決定される、ロケーションサーバ。
【0253】
[0285] 71. 少なくとも1つのプロセッサは、PRS測定に基づいて、UEから測定情報を受信するようにさらに構成され、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ロケーションサーバによって決定される、条項70に記載のロケーションサーバ。
【0254】
[0286] 72. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項70に記載のロケーションサーバ。
【0255】
[0287] 73. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項70から72のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0256】
[0288] 74. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項70から73のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0257】
[0289] 75. 共通PRS支援データのセットを送信することをさらに備え、ここにおいて、測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項70から74のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0258】
[0290] 76. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースセットをリストする、条項70から75のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0259】
[0291] 77. 測位支援データは、周波数レイヤおよび送信点(TRP)のための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項76に記載のロケーションサーバ。
【0260】
[0292] 78. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースをリストする、条項70から77のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0261】
[0293] 79. ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたロケーションサーバであって、
[0294] UEから、測位方法ごとの測定能力を受信するための手段と、
[0295] 測位方法ごと測位支援データを生成するための手段と、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、
[0296] UEに、測位方法ごと測位支援データを送信するための手段と
を備え、
[0297] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、優先度の順序を使用して、UEによって実行されるPRS測定に基づいて決定される、ロケーションサーバ。
【0262】
[0298] 80. PRS測定に基づいて、UEから測定情報を受信するための手段をさらに備え、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ロケーションサーバによって決定される、条項79に記載のロケーションサーバ。
【0263】
[0299] 81. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項79に記載のロケーションサーバ。
【0264】
[0300] 82. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項79から81のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0265】
[0301] 83. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項79から82のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0266】
[0302] 84. 共通PRS支援データのセットを送信することをさらに備え、ここにおいて、測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項79から83のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0267】
[0303] 85. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースセットをリストする、条項79から84のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0268】
[0304] 86. 測位支援データは、周波数レイヤおよび送信点(TRP)のための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項85に記載のロケーションサーバ。
【0269】
[0305] 87. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースをリストする、条項79から86のいずれかに記載のロケーションサーバ。
【0270】
[0306] 88. その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたロケーションサーバ内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、
[0307] UEから、測位方法ごとの測定能力を受信するためのプログラムコードと、
[0308] 測位方法ごと測位支援データを生成するためのプログラムコードと、測位支援データは、UEによって測定されるべき測位基準信号(PRS)リソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの優先度の順序を提供するために、あるいはUEによって測定されるべきPRSリソースセットもしくはPRSリソース、またはそれらの組合せの等しい優先度を示すために、測位方法ごとの測定能力に基づいて構成される、PRSリソースセットおよびPRSリソースのための情報を備える、
[0309] UEに、測位方法ごと測位支援データを送信するためのプログラムコードと
を備え、
[0310] ここにおいて、UEのための位置フィックスは、優先度の順序を使用して、UEによって実行されるPRS測定に基づいて決定される、非一時的記憶媒体。
【0271】
[0311] 89. PRS測定に基づいて、UEから測定情報を受信するためのプログラムコードをさらに備え、ここにおいて、UEのための位置フィックスは、ロケーションサーバによって決定される、条項88に記載の非一時的記憶媒体。
【0272】
[0312] 90. UEのための位置フィックスは、UEによって決定される、条項88に記載の非一時的記憶媒体。
【0273】
[0313] 91. 測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、条項88から90のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0274】
[0314] 92. 測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、条項88から91のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0275】
[0315] 93. 共通PRS支援データのセットを送信することをさらに備え、ここにおいて、測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、条項88から92のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0276】
[0316] 94. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースセットのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースセットをリストする、条項88から93のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0277】
[0317] 95. 測位支援データは、周波数レイヤおよび送信点(TRP)のための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、情報は、UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、周波数レイヤをさらにリストするか、またはUEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内のTRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、条項94に記載の非一時的記憶媒体。
【0278】
[0318] 96. 各測位方法について、測位支援データ中のPRSリソースのための情報は、UEによって実行されるべき測定の順序において、PRSリソースをリストする、条項88から95のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0279】
[0319] したがって、特許請求される主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような特許請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得ることが意図される。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)によって実行される、前記UEの位置決定のための方法であって、
測位方法ごと測位支援データを受信することと、前記測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
前記測位支援データ中の前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのための前記情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいは前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることと、
前記PRS信号のための前記優先度付けに少なくとも基づいて、前記PRS信号のPRS測定を決定することと
を備え、
ここにおいて、前記UEのための位置フィックスは、前記PRS測定に基づいて決定される、方法。
[C2] 前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、前記PRS測定に基づいて、測定情報を報告することをさらに備え、ここにおいて、前記UEのための前記位置フィックスは、前記ワイヤレスネットワーク内の前記エンティティによって決定される、C1に記載の方法。
[C3] 前記UEのための前記位置フィックスは、前記UEによって決定される、C1に記載の方法。
[C4] 前記測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、C1に記載の方法。
[C5] 前記測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、C1に記載の方法。
[C6] 前記測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、C1に記載の方法。
[C7] 各測位方法について、前記測位支援データ中の送信点(TRP)の前記1つまたは複数のPRSリソースセットのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースセットをリストする、C1に記載の方法。
[C8] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記周波数レイヤをさらにリストするか、または前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内の前記TRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、C7に記載の方法。
[C9] 各測位方法について、前記測位支援データ中のPRSリソースセットの前記1つまたは複数のPRSリソースのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースをリストする、C1に記載の方法。
[C10] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、前記方法は、
前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告すること
をさらに備え、
ここにおいて、前記測位支援データ中の前記周波数レイヤ、前記TRP、前記PRSリソースセット、および前記PRSリソースのための前記情報は、前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、C1に記載の方法。
[C11] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースセットのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、C10に記載の方法。
[C12] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、C10に記載の方法。
[C13] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C10に記載の方法。
[C14] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび前記第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと前記第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、C10に記載の方法。
[C15] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C10に記載の方法。
[C16] 位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)であって、
前記ワイヤレスネットワーク内でワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
測位方法ごと測位支援データを受信することと、前記測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
前記測位支援データ中の前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのための前記情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいは前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることと、
前記PRS信号のための前記優先度付けに少なくとも基づいて、前記PRS信号のPRS測定を決定することと
を行うように構成され、
ここにおいて、前記UEのための位置フィックスは、前記PRS測定に基づいて決定される、ユーザ機器(UE)。
[C17] 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、前記PRS測定に基づいて、測定情報を報告するようにさらに構成され、ここにおいて、前記UEのための前記位置フィックスは、前記ワイヤレスネットワーク内の前記エンティティによって決定される、C16に記載のUE。
[C18] 前記UEのための前記位置フィックスは、前記UEによって決定される、C16に記載のUE。
[C19] 前記測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、C16に記載のUE。
[C20] 前記測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、C16に記載のUE。
[C21] 前記測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、C16に記載のUE。
[C22] 各測位方法について、前記測位支援データ中の送信点(TRP)の前記1つまたは複数のPRSリソースセットのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースセットをリストする、C16に記載のUE。
[C23] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記周波数レイヤをさらにリストするか、または前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内の前記TRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、C22に記載のUE。
[C24] 各測位方法について、前記測位支援データ中のPRSリソースセットの前記1つまたは複数のPRSリソースのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースをリストする、C16に記載のUE。
[C25] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告すること
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記測位支援データ中の前記周波数レイヤ、前記TRP、前記PRSリソースセット、および前記PRSリソースのための前記情報は、前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、C16に記載のUE。
[C26] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースセットのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、C25に記載のUE。
[C27] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、C25に記載のUE。
[C28] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C25に記載のUE。
[C29] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび前記第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと前記第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、C25に記載のUE。
[C30] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C25に記載のUE。
[C31] 位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内のユーザ機器(UE)であって、
測位方法ごと測位支援データを受信するための手段と、前記測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
前記測位支援データ中の前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのための前記情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいは前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることを行うための手段と、
前記PRS信号のための前記優先度付けに少なくとも基づいて、前記PRS信号のPRS測定を決定するための手段と
を備え、
ここにおいて、前記UEのための位置フィックスは、前記PRS測定に基づいて決定される、ユーザ機器(UE)。
[C32] 前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、前記PRS測定に基づいて、測定情報を報告するための手段をさらに備え、ここにおいて、前記UEのための前記位置フィックスは、前記ワイヤレスネットワーク内の前記エンティティによって決定される、C31に記載のUE。
[C33] 前記UEのための前記位置フィックスは、前記UEによって決定される、C31に記載のUE。
[C34] 前記測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、C31に記載のUE。
[C35] 前記測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、C31に記載のUE。
[C36] 前記測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、C31に記載のUE。
[C37] 各測位方法について、前記測位支援データ中の送信点(TRP)の前記1つまたは複数のPRSリソースセットのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースセットをリストする、C31に記載のUE。
[C38] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記周波数レイヤをさらにリストするか、または前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内の前記TRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、C37に記載のUE。
[C39] 各測位方法について、前記測位支援データ中のPRSリソースセットの前記1つまたは複数のPRSリソースのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースをリストする、C31に記載のUE。
[C40] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、前記UEは、
前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告するための手段
をさらに備え、
ここにおいて、前記測位支援データ中の前記周波数レイヤ、前記TRP、前記PRSリソースセット、および前記PRSリソースのための前記情報は、前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、C31に記載のUE。
[C41] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースセットのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、C40に記載のUE。
[C42] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、C40に記載のUE。
[C43] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C40に記載のUE。
[C44] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび前記第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと前記第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、C40に記載のUE。
[C45] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C40に記載のUE。
[C46] その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の位置決定をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク内の前記UE内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、
測位方法ごと測位支援データを受信するためのプログラムコードと、前記測位支援データは、1つまたは複数の測位基準信号(PRS)リソースセット、および1つまたは複数のPRSリソースのための情報を備える、
前記測位支援データ中の前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのための前記情報、またはそれらの組合せの1つまたは複数の優先度順序付けに少なくとも基づいて、PRS信号が測定されるための優先度付けを決定すること、あるいは前記PRSリソースセットもしくは前記PRSリソースのうちの1つもしくは複数、またはそれらの組合せに、等しい優先度を与えることを行うためのプログラムコードと、
前記PRS信号のための前記優先度付けに少なくとも基づいて、前記PRS信号のPRS測定を決定するためのプログラムコードと
を備え、
ここにおいて、前記UEのための位置フィックスは、前記PRS測定に基づいて決定される、非一時的記憶媒体。
[C47] 前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、前記PRS測定に基づいて、測定情報を報告するためのプログラムコードをさらに備え、ここにおいて、前記UEのための前記位置フィックスは、前記ワイヤレスネットワーク内の前記エンティティによって決定される、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C48] 前記UEのための前記位置フィックスは、前記UEによって決定される、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C49] 前記測位支援データは、無線アクセス技術(RAT)依存測位方法ごとである、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C50] 前記測位方法ごと測位支援データは、発射角(AOD)、到着時間差(TDOA)、およびマルチセルラウンドトリップ時間(M-RTT)のための別個の測位支援データを備える、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C51] 前記測位方法ごと測位支援データは、共通PRS支援データのセットへのインデックスを備える、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C52] 各測位方法について、前記測位支援データ中の送信点(TRP)の前記1つまたは複数のPRSリソースセットのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースセットをリストする、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C53] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数のTRPのための情報をさらに備え、ここにおいて、各測位方法について、前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記周波数レイヤをさらにリストするか、または前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、各周波数レイヤ内の前記TRPをリストするか、またはそれらの組合せをリストする、C52に記載の非一時的記憶媒体。
[C54] 各測位方法について、前記測位支援データ中のPRSリソースセットの前記1つまたは複数のPRSリソースのための前記情報は、前記UEによって実行されるべき測定の優先度順序において、前記PRSリソースをリストする、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C55] 前記測位支援データは、1つまたは複数の周波数レイヤおよび1つまたは複数の送信点(TRP)のための情報をさらに備え、前記非一時的記憶媒体は、
前記ワイヤレスネットワーク内のエンティティに、測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力を報告するためのプログラムコード
をさらに備え、
ここにおいて、前記測位支援データ中の前記周波数レイヤ、前記TRP、前記PRSリソースセット、および前記PRSリソースのための前記情報は、前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力に基づいて構成される、C46に記載の非一時的記憶媒体。
[C56] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースセットのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースセットを優先させることを備える、C55に記載の非一時的記憶媒体。
[C57] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、前記PRSリソースのための前記情報中でリストされた第1のPRSリソースを優先させることを備える、C55に記載の非一時的記憶媒体。
[C58] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤ、TRP、およびPRSリソースセットにわたるPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、周波数レイヤ、次いでTRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C55に記載の非一時的記憶媒体。
[C59] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、すべての周波数レイヤにわたるTRPの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、第2の周波数レイヤおよび前記第2の周波数レイヤにおけるすべてのTRPの前に、第1の周波数レイヤと前記第1の周波数レイヤにおけるすべてのTRPとを優先させること、または各周波数レイヤからの第1のTRP、次いで各周波数レイヤからの第2のTRPを優先させることを備える、C55に記載の非一時的記憶媒体。
[C60] 前記測位方法ごとの1つまたは複数の測定能力は、周波数レイヤごとのPRSリソースの最大数を示し、ここにおいて、前記PRS測定のための前記優先度付けを決定することは、TRP、次いでPRSリソースセット、次いでPRSリソースに基づいて優先させること、または各TRPからの第1のPRSリソースセット、次いで各TRPからの第2のPRSリソースセットを優先させること、のうちの1つを備える、C55に記載の非一時的記憶媒体。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9
図10