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特許7604657セル切り替え方法、端末機器及びネットワーク機器

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-12-13

(45)【発行日】2024-12-23

(54)【発明の名称】セル切り替え方法、端末機器及びネットワーク機器

(51)【国際特許分類】

H04W 36/28 20090101AFI20241216BHJP

H04W 16/32 20090101ALI20241216BHJP

H04W 72/0457 20230101ALI20241216BHJP

H04W 88/06 20090101ALI20241216BHJP

H04W 76/27 20180101ALI20241216BHJP

H04W 76/34 20180101ALI20241216BHJP

【ＦＩ】

H04W36/28

H04W16/32

H04W72/0457 110

H04W88/06

H04W76/27

H04W76/34

【請求項の数】 13

(21)【出願番号】P 2023536051

(86)(22)【出願日】2021-12-22

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2023-12-19

(86)【国際出願番号】 CN2021140306

(87)【国際公開番号】W WO2022135438

(87)【国際公開日】2022-06-30

【審査請求日】2023-06-14

(31)【優先権主張番号】202011568733.7

(32)【優先日】2020-12-25

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】517372494

【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯＭＯＢＩＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１，ｖｉｖｏＲｏａｄ，Ｃｈａｎｇ’ａｎ，Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ５２３８６３，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100098394

【弁理士】

【氏名又は名称】山川茂樹

(72)【発明者】

【氏名】リウ，シュアンビン

(72)【発明者】

【氏名】バオ，ウェイ

(72)【発明者】

【氏名】ヤン，シャオドン

【審査官】青木健

(56)【参考文献】

【文献】特表２０１７－５２８９５４（ＪＰ，Ａ）

【文献】特表２０２０－５２３８３６（ＪＰ，Ａ）

【文献】Huawei (rapporteur)，[AT112-e][230][eDCCA] Progressing FFS points of efficient SCG activation and deactivation (Huawei)，3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2010733，Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2010733.zip>，2020年11月16日

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｗ４／００－９９／００

Ｈ０４Ｂ７／２４－７／２６

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１－４

ＳＡＷＧ１－４

ＣＴＷＧ１，４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ソースノードによって実行されるセル切り替え方法であって、
セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信するステップを含み、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はユーザ機器ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである、セル切り替え方法。

【請求項2】

セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信する前記ステップの後に、
前記ＵＥに切り替え配置メッセージを送信するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記切り替え配置メッセージは、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの１つを含む、請求項２に記載の方法。

【請求項4】

前記ＳＣＧサスペンド状態は、
ＵＥ開始のＳＣＧサスペンド、
ＳＣＧ使用不可、
二重接続能力サスペンド、
二重接続能力使用不可、
ＳＣＧリソースサスペンド、
ＳＣＧリソース使用不可、
ＳＣＧ接続非アクティブ、及び
ＳＣＧ接続解除のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載の方法。

【請求項5】

前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、切り替え要求メッセージ又はセカンダリノード状態伝送メッセージ内に含まれる、請求項１に記載の方法。

【請求項6】

ターゲットノードによって実行されるセル切り替え方法であって、
ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信するステップを含み、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである、セル切り替え方法。

【請求項7】

ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する前記ステップの後に、
前記ＵＥを前記ＳＣＧサスペンド状態に維持するステップをさらに含む、請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記ターゲットノードはターゲットマスタノードであり、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する前記ステップの後に、前記方法は、
前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するステップをさらに含む、請求項６に記載の方法。

【請求項9】

前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するための情報は、セカンダリノード追加要求メッセージ内に含まれる、請求項８に記載の方法。

【請求項10】

前記ＳＣＧサスペンド状態は、
ＵＥ開始のＳＣＧサスペンド、
ＳＣＧ使用不可、
二重接続能力サスペンド、
二重接続能力使用不可、
ＳＣＧリソースサスペンド、
ＳＣＧリソース使用不可、
ＳＣＧ接続非アクティブ、及び
ＳＣＧ接続解除のうちの少なくとも１つを含む、請求項６に記載の方法。

【請求項11】

前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、切り替え要求メッセージ又はセカンダリノード状態伝送メッセージ内に含まれる、請求項６に記載の方法。

【請求項12】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項１～５のいずれか１項に記載のセル切り替え方法のステップが実現される、ネットワーク機器。

【請求項13】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項６～１１のいずれか１項に記載のセル切り替え方法のステップが実現される、ネットワーク機器。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

〔関連出願の相互参照〕
本発明は、２０２０年１２月２５日中国特許局に提出された、出願番号２０２０１１５６８７３３．７、発明の名称「セル切り替え方法、端末機器及びネットワーク機器」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ては引用によって本発明に組み込まれる。

【0002】

本発明の実施例は通信分野に関し、特に、セル切り替え方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。

【背景技術】

【0003】

５Ｇニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ，ＮＲ）システムと長期進化（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ，ＬＴＥ）システムは二重接続（ＤｕａｌＣｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ、ＤＣ）の方式で結合することができ、そのうちの一方のシステムはマスタノード（ＭａｓｔｅｒＮｏｄｅ，ＭＮ）とし、他方のシステムはセカンダリノード（ＳｅｃｏｎｄａｒｙＮｏｄｅ，ＳＮ）とする。二重接続システムでは、マスタセルグループ（ＭａｓｔｅｒＣｅｌｌＧｒｏｕｐ，ＭＣＧ）とセカンダリセルグループ（ＳｅｃｏｎｄａｒｙＣｅｌｌＧｒｏｕｐ，ＳＣＧ）の２つのセルグループが含まれる。

【0004】

いくつかのシーンでは、端末機器又はユーザ端末とも呼ばれるユーザ機器（ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）は、他のタスクを実行するためにＳＣＧ接続をサスペンドする必要がある場合がある。例えば、マルチＲＡＴ二重接続（Ｍｕｌｔｉ－ＲＡＴＤｕａｌＣｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ，ＭＲ－ＤＣ）をサポートするマルチカード端末の場合、マルチカード端末は複数のＵＥを含むことができ、１つのカードは１つのＵＥに対応し、端末は、１つのＵＥのＳＣＧ接続をサスペンドして、別のカードに対応するＵＥのタスクを実行する必要がある場合がある。しかしながら、ＵＥがＳＣＧサスペンドを開始した場合に切り替えが発生した時、ネットワークノード間のＳＣＧ状態を同期することができない。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本出願の実施例は、切り替えが発生した時にネットワークノード間のＳＣＧ状態を同期することができる、セル切り替え方法、端末機器及びネットワーク機器を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0006】

第１側面において、ソースノードによって実行されるセル切り替え方法であって、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信するステップを含み、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである、セル切り替え方法を提供する。

【0007】

第２側面において、ターゲットノードによって実行されるセル切り替え方法であって、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信するステップを含み、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである、セル切り替え方法を提供する。

【0008】

第３側面において、ユーザ機器によって実行されるセル切り替え方法であって、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信するステップと、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信するステップと、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの１つを含むＳＣＧ操作プロセスを実行するステップと、前記ＳＣＧサスペンド状態を維持するステップと、を含む、セル切り替え方法を提供する。

【0009】

第４側面において、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信するための送信モジュールを備え、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである、セル切り替え装置を提供する。

【0010】

第５側面において、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信するための処理モジュールを備え、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである、セル切り替え装置を提供する。

【0011】

第６側面において、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信するための受信モジュールを備える、セル切り替え装置を提供する。

【0012】

第７側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第１側面又は第２側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク機器を提供する。

【0013】

第８側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第３側面に記載の方法のステップが実現される、端末機器を提供する。

【0014】

第９側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第１側面又は第２側面又は第３側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。

【0015】

第１０側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第１側面又は第２側面又は第３側面に記載の方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品を提供する。

【0016】

第１１側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行して、第１側面又は第２側面又は第３側面に記載の方法のステップを実現するために用いられる、チップを提供する。

【0017】

本発明の実施例で提供されるセル切り替え方法、端末機器及びネットワーク機器では、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信し、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものであり、これにより、切り替えが発生した時にネットワークノード間のＳＣＧ状態を同期することができる。

【図面の簡単な説明】

【0018】

【図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムの模式図を示す。

【図2】本発明の一実施例に係るセル切り替え方法の模式的手順図である。

【図3】本発明の別の実施例に係るセル切り替え方法の模式的手順図である。

【図4】本発明の別の実施例に係るセル切り替え方法の模式的手順図である。

【図5】本発明の一実施例に係るセル切り替え装置の模式的手順図である。

【図6】本発明の別の実施例に係るセル切り替え装置の模式的手順図である。

【図7】本発明の別の実施例に係るセル切り替え装置の模式的手順図である。

【図8】本発明の別の実施例に係るネットワーク機器の構造模式図である。

【図9】本発明の別の実施例に係る端末機器の構造模式図である。

【発明を実施するための形態】

【0019】

本明細書で説明された図面は本出願をさらに理解させ、本出願の一部を構成するためのものであり、本出願の例示的実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定する意図がない。図面の説明は上記の通りである。

【0020】

以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

【0021】

本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第１」、「第２」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも１つを意味し、符号の「／」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。

【0022】

指摘しておきたいのは、本出願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ，ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化型（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ，ＬＴＥ－Ａ）システムに限定されず、さらに、例えば符号分割多元接続（ＣｏｄｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＣＤＭＡ）、時分割多元接続（ＴｉｍｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＴＤＭＡ）、周波数分割多元接続（ＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多元接続（ＯｒｔｈｏｇｏｎａｌＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＯＦＤＭＡ）、シングルキャリア周波数分割多元接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒＦｒｅｑｕｅｎｃｙ－ＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ，ＳＣ－ＦＤＭＡ）のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ，ＮＲ）システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてＮＲ用語が使用されるが、これらの技術はＮＲシステム以外にも適用可能であり、例えば第６世代（６^ｔｈＧｅｎｅｒａｔｉｏｎ，６Ｇ）通信システムにも適用可能である。

【0023】

図１は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムの模式図を示す。無線通信システムは端末１１及びネットワーク側機器１２を含む。端末１１は端末機器又はユーザ端末（ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ，ＵＥ）と称されてもよく、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（ＴａｂｌｅｔＰｅｒｓｏｎａｌＣｏｍｐｕｔｅｒ）、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ（ＬａｐｔｏｐＣｏｍｐｕｔｅｒ）、携帯情報端末（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｔ，ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＵＭＰＣ）、モバイルインターネット機器（ＭｏｂｉｌｅＩｎｔｅｒｎｅｔＤｅｖｉｃｅ，ＭＩＤ）、ウェアラブル機器（ＷｅａｒａｂｌｅＤｅｖｉｃｅ）もしくは車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例において端末１１の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器１２は基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局はノードＢ、進化型ノードＢ、アクセスポイント、トランシーバ基地局（ＢａｓｅＴｒａｎｓｃｅｉｖｅｒＳｔａｔｉｏｎ，ＢＴＳ）、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット（ＢａｓｉｃＳｅｒｖｉｃｅＳｅｔ，ＢＳＳ）、拡張サービスセット（ＥｘｔｅｎｄｅｄＳｅｒｖｉｃｅＳｅｔ，ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、ホームＢノード、ホーム進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、送受信ポイント（ＴｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇＲｅｃｅｉｖｉｎｇＰｏｉｎｔ，ＴＲＰ）又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にＮＲシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。

【0024】

以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供されるセル切り替え方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。

【0025】

図２に示すように、本発明の一実施例はセル切り替え方法２００を提供し、該方法はネットワーク機器によって実行されてもよく、換言すれば、該方法はネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該ネットワーク機器はソースノードであってもよく、該方法は、
セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信するステップＳ２０２を含む。

【0026】

ここで、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。ターゲットノードは、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する。

【0027】

一実現形態において、ＵＥはマルチカード端末のうちのＵＥであってもよい。マルチカード端末は複数のＵＥを含むことができ、同時に複数のネットワークに在圏することができる。

【0028】

一実現形態において、前記ＳＣＧサスペンド状態は、
ＵＥ開始のＳＣＧサスペンド、
ＳＣＧ使用不可、
二重接続能力サスペンド、
二重接続能力使用不可、
ＳＣＧリソースサスペンド、
ＳＣＧリソース使用不可、
ＳＣＧ接続非アクティブ、及び
ＳＣＧ接続解除のうちの少なくとも１つを含む。

【0029】

一実現形態において、ソースマスタノードに切り替えが発生した場合に、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信する。

【0030】

本発明の実施例で提供されるセル切り替え方法では、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信し、これにより、切り替えが発生した時にネットワークノード間のＳＣＧ状態を同期することができる。

【0031】

図３に示すように、本発明の一実施例はセル切り替え方法３００を提供し、該方法はネットワーク機器及び／又はＵＥによって実行されてもよく、換言すれば、該方法はネットワーク機器及び／又はＵＥにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該ネットワーク機器は、ソースノード、ターゲットノードを含んでもよく、該方法は次のステップＳ３１２、Ｓ３２２及びＳ３２４を含む。

【0032】

Ｓ３１２で、ソースノードは、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信する。
ここで、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。

【0033】

このステップＳ３１２は、図２の実施例のステップＳ２０２についての説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。

【0034】

Ｓ３２２で、ターゲットノードは、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する。

【0035】

前のステップＳ３１２に対応して、ターゲットノードは、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する。前記ＳＣＧサスペンド状態情報に含まれる内容及び送信タイミングや送信方式等はいずれも前のステップと同じであり、ここでは詳細な説明を省略する。

【0036】

Ｓ３２４で、前記ＵＥを前記ＳＣＧサスペンド状態に維持する。

【0037】

本発明の実施例で提供されるセル切り替え方法では、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信し、これにより、ＵＥがＳＣＧサスペンドを開始した場合に、ネットワークノード間のＳＣＧ状態を同期することができる。

【0038】

図４に示すように、本発明の一実施例はセル切り替え方法４００を提供し、該方法はネットワーク機器及び／又はＵＥによって実行されてもよく、換言すれば、該方法はネットワーク機器及び／又はＵＥにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、該ネットワーク機器は、ソースノード、ターゲットマスタノード、ターゲットセカンダリノードを含んでもよく、該方法は、次のステップを含む。

【0039】

Ｓ４１２で、ソースノードは、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットマスタノードに送信する。
ここで、ソースノードはソースマスタノードであってもよく、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。

【0040】

このステップＳ４１２は、図２の実施例のステップＳ２０２についての説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。

【0041】

Ｓ４２２で、ターゲットマスタノードは、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する。

【0042】

Ｓ４２４で、前記ＵＥを前記ＳＣＧサスペンド状態に維持する。

【0043】

ステップＳ４２２～Ｓ４２４は、図３の実施例のステップＳ３２２～Ｓ３２４についての説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。

【0044】

Ｓ４２６で、ターゲットマスタノードは、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知する。

【0045】

選択的に、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するための情報は、セカンダリノード追加要求メッセージ内に含まれる。

【0046】

Ｓ４１４で、ソースノードは、切り替え配置メッセージを前記ＵＥに送信する。

【0047】

選択的に、前記切り替え配置メッセージは、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの少なくとも１つのためのものである。

【0048】

Ｓ４３２で、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信する。

【0049】

Ｓ４３４で、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ操作プロセスを実行する。

【0050】

ＳＣＧ操作プロセスは、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの１つを含む。

【0051】

Ｓ４３６で、ＵＥは、ＳＣＧ操作プロセスを実行した後、ＳＣＧサスペンド状態を維持する。

【0052】

本発明の実施例で提供されるセル切り替え方法では、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットマスタノードに送信し、そしてターゲットマスタノードは、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知し、これにより、ＵＥがＳＣＧサスペンドを開始した場合に切り替えが発生した時に、ネットワークノード間のＳＣＧ状態を同期することができる。

【0053】

具体的に、ＭＲ－ＤＣ切り替えプロセスは下記の１．～１３．を含んでもよい。

【0054】

１．ソースマスタノードは、切り替えプロセスを開始し、切り替え要求メッセージ（ＨａｎｄｏｖｅｒＲｅｑｕｅｓｔ）をターゲットマスタノードに送信する。選択的に、上記ステップＳ４１２におけるＳＣＧサスペンド状態情報は、該切り替え要求メッセージに付帯されてもよい。

【0055】

２．ターゲットマスタノードは、セカンダリノード追加要求メッセージ（ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔ）をターゲットセカンダリノードに送信する。ターゲットマスタノードは、選択的にソースセカンダリノードを保持し、この場合、ターゲットセカンダリノードはソースセカンダリノードである。選択的に、上記ステップＳ４２６におけるＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するための情報は、前記ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔに付帯されてもよく、つまり、前記ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔは前記ＳＣＧサスペンド状態情報を含んでもよい。

【0056】

３．ターゲットセカンダリノードは、追加要求応答メッセージ（ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔＡｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅ）をターゲットマスタノードに応答する。

【0057】

４．ターゲットマスタノードは、切り替え要求確認メッセージ（ＨａｎｄｏｖｅｒＲｅｑｕｅｓｔＡｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅｍｅｓｓａｇｅ）をソースマスタノードに送信する。

【0058】

５．ソースマスタノードは、ソースセカンダリノードを解除する。

【0059】

６．上記ステップＳ４１４において、ソースマスタノードは、切り替えを実行するために切り替え配置メッセージをＵＥに送信し、上記ステップＳ４３２において、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信する。

【0060】

７／８．上記ステップＳ４３４において、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ操作プロセスを実行し、例えば、ＵＥは、ターゲットマスタノードに同期し、再配置完了メッセージを送信する。

【0061】

９．選択的に、ＵＥは、ターゲットセカンダリノードにアクセスする。

【0062】

１０．ターゲットマスタノードは、再配置が完了したことをターゲットセカンダリノードに通知する。

【0063】

１１．選択的に、ソースマスタノードは、セカンダリノード状態伝送メッセージ（ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒ）をターゲットマスタノードに送信する。ターゲットマスタノードは、セカンダリノード状態（ＳＮＳｔａｔｕｓ）をターゲットセカンダリノードに移行する。選択的に、上記ステップＳ４１２におけるＳＣＧサスペンド状態情報は、該切り替え要求メッセージに付帯されてもよい。

【0064】

１２／１３．ターゲットマスタノードはＵＥＣｏｎｔｅｘｔＲｅｌｅａｓｅプロセスを開始する。

【0065】

以下において、いくつかの例を挙げて上記ステップを具体的に説明する。

【0066】

例１において、切り替え要求でＳＣＧサスペンドを通知してもよく、切り替えプロセスは下記の０．～５．を含んでもよい。

【0067】

０．ＵＥは接続状態にあり、ＳＣＧ接続が確立されている。

【0068】

ＵＥは、セカンダリセルグループサスペンド（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）をネットワークに報告する。

【0069】

前記ネットワークは、セカンダリセルグループサスペンド情報を受信すると、ＳＣＧ接続を介して情報を送受信することができない。

【0070】

前記ＵＥは接続モードにある。

【0071】

前記セカンダリセルグループサスペンドは、
ＳＣＧがサスペンド状態にあること（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧ接続が、ＵＥ開始のＳＣＧサスペンドプロセスによりサスペンドされること（ＵＥｉｎｉｔｉａｔｅｄＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、確立されたＳＣＧ接続をサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥがＳＣＧ接続を確立していないが、ＵＥがＭＲ－ＤＣ能力を一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＣａｐａｂｉｌｉｔｙＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥがＳＣＧ接続を確立していないが、ＵＥがＭＲ－ＤＣ端末リソースを一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＲｅｓｏｕｒｃｅＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧがマルチカードサスペンド状態にあること（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄｂｙＭｕｌｔｉ－ＳＩＭ）と、を含むが、これらに限定されない。

【0072】

１．ソースマスタノードは、切り替えプロセスを開始し、ソースマスタノードは、切り替え要求メッセージ（ＨａｎｄｏｖｅｒＲｅｑｕｅｓｔ）をターゲットマスタノードに送信する。

【0073】

前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、
ＳＣＧサスペンド状態（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧ接続が、ＵＥ開始のＳＣＧサスペンドプロセスによりサスペンドされること（ＵＥｉｎｉｔｉａｔｅｄＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、ＭＲ－ＤＣ能力を一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＣａｐａｂｉｌｉｔｙＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、ＭＲ－ＤＣ端末リソースを一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＲｅｓｏｕｒｃｅＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄｂｙＭｕｌｔｉ－ＳＩＭと、を含むが、これらに限定されない。

【0074】

選択的に、上記ステップＳ４１２において、ソースマスタノードは、前記切り替え要求メッセージＨａｎｄｏｖｅｒＲｅｑｕｅｓｔ内でＳＣＧサスペンド状態情報を付帯する。前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、ＨａｎｄｏｖｅｒＲｅｑｕｅｓｔメッセージのＵＥコンテキスト情報（ＵＥＣｏｎｔｅｘｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）エレメント内に含まれてもよい。

【0075】

２．ターゲットマスタノードは、ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔをターゲットセカンダリノードに送信する。上記ステップＳ４２６において、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するように、前記ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔは、前記ＳＣＧサスペンド状態情報を含んでもよい。

【0076】

ターゲットセカンダリノードは、応答ＳＮＡｄｄｉｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔＡｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅメッセージをターゲットマスタノードに送信する。

【0077】

３．上記ステップＳ４１４において、ソースマスタノードは、切り替えを実行するために切り替え配置メッセージをＵＥに送信する。前記切り替え配置メッセージはＳＣＧ配置情報を含む。

【0078】

４．上記ステップＳ４３２において、ＵＥは、切り替え配置メッセージを受信する。選択的に、上記ステップＳ４３６において、ネットワークは、ＵＥがＳＣＧサスペンド状態を維持することを配置することができる。上記ステップＳ４３４において、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ操作プロセスを実行し、例えば、ＵＥは、ターゲットマスタノードに同期し、再配置完了メッセージを送信する。

【0079】

５．選択的に、ＵＥは、ターゲットセカンダリノードを同期又は測定する。

【0080】

例２において、ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒによってＳＣＧサスペンドを通知してもよく、切り替えプロセスは下記の１．～６．を含んでもよい。

【0081】

１．ＵＥは接続状態にあり、ＳＣＧ接続が確立されている。

【0082】

ＵＥは、セカンダリセルグループサスペンド（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）をネットワークに報告する。

【0083】

前記ネットワークは、セカンダリセルグループサスペンド情報を受信すると、ＳＣＧ接続を介して情報を送受信することができない。

【0084】

前記ＵＥは接続モードにある。

【0085】

前記セカンダリセルグループサスペンドは、
ＳＣＧがサスペンド状態にあること（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧ接続が、ＵＥ開始のＳＣＧサスペンドプロセスによりサスペンドされること（ＵＥｉｎｉｔｉａｔｅｄＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、確立されたＳＣＧ接続をサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥがＳＣＧ接続を確立していないが、ＵＥがＭＲ－ＤＣ能力を一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＣａｐａｂｉｌｉｔｙＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥがＳＣＧ接続を確立していないが、ＵＥがＭＲ－ＤＣ端末リソースを一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＲｅｓｏｕｒｃｅＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄｂｙＭｕｌｔｉ－ＳＩＭと、を含むが、これらに限定されない。

【0086】

２．ネットワークは切り替えプロセスを開始する。上記ステップＳ４３２において、ＵＥは、切り替え配置メッセージＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＭｅｓｓａｇｅを受信する。選択的に、前記切り替え配置メッセージはＳＣＧ配置を含む。上記ステップＳ４３４において、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ操作プロセスを実行し、例えば、ＵＥは、再配置完了メッセージを送信する。選択的に、上記ステップＳ４３６において、ネットワークは、ＵＥがＳＣＧサスペンドを維持することを配置する。

【0087】

３．ソースセカンダリノードは、ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒメッセージをソースマスタノードに送信する。前記ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒはＳＣＧサスペンド状態情報を含む。

【0088】

【0089】

４．ソースマスタノードは、ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒメッセージをターゲットマスタノードに送信する。前記ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒはＳＣＧサスペンド状態情報を含む。つまり、上記ステップＳ４１２におけるＳＣＧサスペンド状態情報はＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒに付帯されてもよい。

【0090】

５．ターゲットマスタノードは、ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒメッセージを受信する。

【0091】

６．選択的に、ターゲットマスタノードは、ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒメッセージをターゲットセカンダリノードに送信する。上記ステップＳ４２６におけるＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するための情報は、前記ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒに付帯されてもよく、つまり、前記ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒはＳＣＧサスペンド状態情報を含む。

【0092】

例３において、ＳＣＧ接続が確立されていない場合の切り替えプロセスは下記の１．～４．を含んでもよい。

【0093】

１．ＵＥは接続状態にあり、ＳＣＧ接続が確立されていない。

【0094】

ＵＥは、セカンダリセルグループサスペンド（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）をネットワークに報告する。

【0095】

前記ネットワークは、セカンダリセルグループサスペンド情報を受信すると、ＳＣＧ接続を介して情報を送受信することができない。前記ＵＥは接続モードにある。

【0096】

前記セカンダリセルグループサスペンドは、
ＳＣＧサスペンド状態（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、ＭＲ－ＤＣ能力を一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＣａｐａｂｉｌｉｔｙＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、例えば端末物理層リソースのようなＭＲ－ＤＣ端末リソースを一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＲｅｓｏｕｒｃｅＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄｂｙＭｕｌｔｉ－ＳＩＭと、を含むが、これらに限定されない。

【0097】

２．ソースマスタノードは、切り替えプロセスを開始し、ソースマスタノードは、切り替え要求メッセージＨａｎｄｏｖｅｒＲｅｑｕｅｓｔをターゲットマスタノードに送信する。

【0098】

前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、
ＳＣＧサスペンド状態（ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、ＭＲ－ＤＣ能力を一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＣａｐａｂｉｌｉｔｙＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＵＥが、例えば端末物理層リソースのようなＭＲ－ＤＣ端末リソースを一時的にサスペンドすること（ＵＥＳＣＧＲｅｓｏｕｒｃｅＳｕｓｐｅｎｄ）と、
ＳＣＧＳｕｓｐｅｎｄｂｙＭｕｌｔｉ－ＳＩＭと、を含むが、これらに限定されない。

【0099】

【0100】

３．上記ステップＳ４１４において、ソースマスタノードは、切り替えを実行するために切り替え配置メッセージをＵＥに送信する。前記切り替え配置メッセージは、選択的にＳＣＧ配置情報を含む。

【0101】

４．上記ステップＳ４３２において、ＵＥは、切り替え配置メッセージを受信する。選択的に、上記ステップＳ４３６において、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態を維持する。上記ステップＳ４３４において、ＵＥは、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ操作プロセスを実行し、例えば、ＵＥは、ターゲットマスタノードに同期し、再配置完了メッセージを送信する。

【0102】

上記したステップにおいて、ネットワーク機器側から説明したネットワーク機器と端末機器のインタラクションは、端末機器側からと説明が同様であり、重複を避けるために、関連する説明を適宜省略する。

【0103】

説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるセル切り替え方法の実行主体が、セル切り替え装置であってもよいし、又は該装置内の、上記方法を実行してロードするための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、セル切り替え装置がセル切り替え方法を実行してロードすることを例として、本出願の実施例で提供されるセル切り替え方法を説明する。

【0104】

図５は本発明の実施例に係るセル切り替え装置の構造模式図である。図５に示すように、セル切り替え装置５００は、送信モジュール５１０及び決定モジュール５２０を備える。

【0105】

送信モジュール５１０は、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信するために用いられ、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。

【0106】

一実現形態において、前記送信モジュール５１０はさらに、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信する前記ステップの後に、前記ＵＥに切り替え配置メッセージを送信するために用いられる。

【0107】

一実現形態において、前記ＳＣＧがサスペンド状態にあり、前記切り替え配置メッセージは、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの１つのためのものである。

【0108】

【0109】

一実現形態において、前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、切り替え要求メッセージ又はセカンダリノード状態伝送メッセージ内に含まれる。

【0110】

一実現形態において、決定モジュール５２０は、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信する前に、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報を決定するために用いられる。

【0111】

本出願の実施例におけるセル切り替え装置は装置であってもよく、端末内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の電子機器であっても、又は非携帯型の電子機器であってもよい。例示的に、携帯型の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＵＭＰＣ）、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント（ｐｅｒｓｏｎａｌｄｉｇｉｔａｌａｓｓｉｓｔａｎｔ，ＰＤＡ）等であってもよく、非携帯型の電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ（ＮｅｔｗｏｒｋＡｔｔａｃｈｅｄＳｔｏｒａｇｅ，ＮＡＳ）、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＰＣ）、テレビジョン（ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ，ＴＶ）、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。

【0112】

本出願の実施例におけるセル切り替え装置はオペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド（Ａｎｄｒｏｉｄ）オペレーティングシステムであってもよく、ＩＯＳオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。

【0113】

本発明の実施例に係る装置５００は、本発明の実施例の方法２００～４００におけるソースノードに対応する手順を参照すればよく、該装置５００内の各ユニット／モジュール及び上記した他の操作及び／又は機能は、それぞれ方法２００～４００における対応する手順を実現するためのものであり、同様又は同等の技術効果を達成することができる。簡潔のために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0114】

図６は本発明の実施例に係るセル切り替え装置の構造模式図である。図６に示すように、セル切り替え装置６００は、処理モジュール６１０及び同期モジュール６２０を備える。

【0115】

処理モジュール６１０は、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信するために用いられ、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。

【0116】

一実現形態において、前記処理モジュール６１０はさらに、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する前記ステップの後に、前記ＵＥを前記ＳＣＧサスペンド状態に維持するために用いられる。

【0117】

一実現形態において、前記ターゲットノードがターゲットマスタノードである場合に、前記処理モジュール６１０はさらに、ソースノードから送信されるＵＥ開始のセカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報を受信する前記ステップの後に、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するために用いられる。

【0118】

一実現形態において、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するための情報は、セカンダリノード追加要求メッセージ内に含まれる。

【0119】

【0120】

一実現形態において、前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、切り替え要求メッセージ又はセカンダリノード状態伝送メッセージ内に含まれる。

【0121】

【0122】

【0123】

本発明の実施例に係る装置６００は、本発明の実施例の方法２００～４００におけるターゲットノードに対応する手順を参照すればよく、該装置６００内の各ユニット／モジュール及び上記した他の操作及び／又は機能は、それぞれ方法２００～４００における対応する手順を実現するためのものであり、同様又は同等の技術効果を達成することができる。簡潔のために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0124】

図７は本発明の実施例に係るセル切り替え装置の構造模式図である。図７に示すように、セル切り替え装置７００は、受信モジュール７１０、操作モジュール７２０及び維持モジュール７３０を備える。

【0125】

受信モジュール７１０は、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信するために用いられる。

【0126】

操作モジュール７２０は、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信する前記ステップの後に、ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの１つを含むＳＣＧ操作プロセスを実行するために用いられる。

【0127】

維持モジュール７３０は、前記ＳＣＧサスペンド状態を維持するために用いられる。

【0128】

【0129】

【0130】

【0131】

本発明の実施例に係る装置７００は、本発明の実施例の方法２００～４００におけるターゲットノードに対応する手順を参照すればよく、該装置７００内の各ユニット／モジュール及び上記した他の操作及び／又は機能は、それぞれ方法２００～４００における対応する手順を実現するためのものであり、同様又は同等の技術効果を達成することができる。簡潔のために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0132】

具体的に、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。図８に示すように、該ネットワーク機器９００はアンテナ９０１、高周波装置９０２及びベースバンド装置９０３を備える。アンテナ９０１は高周波装置９０２に接続される。アップリンク方向において、高周波装置９０２は、アンテナ９０１を介して情報を受信して、受信した情報をベースバンド装置９０３に送信して処理する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置９０３は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置９０２に送信し、高周波装置９０２は、受信した情報を処理してからアンテナ９０１を介して送信する。

【0133】

上記帯域処理装置は、ベースバンド装置９０３内に位置してもよい。以上の実施例においてネットワーク側機器によって実行される方法はベースバンド装置９０３において実現することができ、該ベースバンド装置９０３はプロセッサ９０４及びメモリ９０５を備える。

【0134】

図に示すように、ベースバンド装置９０３は、例えば、少なくとも１つのベースバンドボードを含んでもよく、該ベースバンドボードに複数のチップが設置され、そのうちの１つのチップは、例えば、メモリ９０５に接続され、メモリ９０５内のプログラムを呼び出して以上の方法実施例に示したネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ９０４である。

【0135】

該ベースバンド装置９０３は、高周波装置９０２と情報を交換するためのネットワークインタフェース９０６をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース（ｃｏｍｍｏｎｐｕｂｌｉｃｒａｄｉｏｉｎｔｅｒｆａｃｅ，ＣＰＲＩ）である。

【0136】

具体的に、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ９０５に記憶され、プロセッサ９０４によって実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ９０４は、メモリ９０５内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信するステップを実行し、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。

【0137】

一実現形態において、セカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報をターゲットノードに送信する前記ステップの後に、前記ＵＥに切り替え配置メッセージを送信する。

【0138】

【0139】

【0140】

一実現形態において、前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、切り替え要求メッセージ又はセカンダリノード状態伝送メッセージ内に含まれる。

【0141】

あるいは、プロセッサ９０４は、メモリ９０５内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信するステップを実行し、前記ＳＣＧサスペンド状態情報はＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることを指示するためのものである。

【0142】

一実現形態において、ソースノードから送信されるＳＣＧサスペンド状態情報を受信する前記ステップの後に、前記方法は、前記ＵＥを前記ＳＣＧサスペンド状態に維持するステップをさらに含む。

【0143】

一実現形態において、前記ターゲットノードはターゲットマスタノードであり、ソースノードから送信されるＵＥ開始のセカンダリセルグループＳＣＧサスペンド状態情報を受信する前記ステップの後に、前記方法は、前記ＵＥがＳＣＧサスペンド状態にあることをターゲットセカンダリノードに通知するステップをさらに含む。

【0144】

【0145】

【0146】

一実現形態において、前記ＳＣＧサスペンド状態情報は、切り替え要求メッセージ又はセカンダリノード状態伝送メッセージ内に含まれる。

【0147】

プロセッサ９０４によって実行される具体的なステップは、図２００～４００にけるターゲットノード又はソースノードの手順に示される各ステップによって実行される方法に示す通りであり、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0148】

図９は本出願の実施例を実現する端末機器のハードウェア構造模式図である。

【0149】

該端末機器１０００は、高周波ユニット１００１、ネットワークモジュール１００２、オーディオ出力ユニット１００３、入力ユニット１００４、センサ１００５、表示ユニット１００６、ユーザ入力ユニット１００７、インタフェースユニット１００８、メモリ１００９、及びプロセッサ１０１０等の部材を含むが、それらに限定されない。

【0150】

当業者であれば、端末機器１０００は各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ１０１０に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。図に示す端末構造は端末機器を限定するものではなく、端末機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0151】

本出願の実施例において、入力ユニット１００４は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット（ＧｒａｐｈｉｃｓＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇＵｎｉｔ，ＧＰＵ）１００４１、及びマイクロホン１００４２を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット１００６は表示パネル１００６１を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル１００６１を配置することができる。ユーザ入力ユニット１００７はタッチパネル１００７１及び他の入力機器１００７２を含む。タッチパネル１００７１はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル１００７１は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの２つの部分を含んでもよい。他の入力機器１００７２は、物理キーボード、機能ボタン（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。

【0152】

本出願の実施例において、高周波ユニット１００１はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ１０１０で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット１００１は、アンテナ、少なくとも１つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。

【0153】

メモリ１００９は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ１００９は、オペレーティングシステム、少なくとも１つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド（例えば、音声再生機能、画像再生機能等）等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ１００９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ，ＲＯＭ）、プログラマブル読み取り専用メモリ（ＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ，ＰＲＯＭ）、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ（ＥｒａｓａｂｌｅＰＲＯＭ，ＥＰＲＯＭ）、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ（ＥｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙＥＰＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ）又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも１つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非揮発性ソリッドステート記憶装置である。

【0154】

プロセッサ１０１０は、１つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ１０１０に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ１０１０に統合されなくてもよいことが理解可能である。

【0155】

ここで、プロセッサ１０１０は、ＳＣＧサスペンド状態で、切り替え配置メッセージを受信し、
ＳＣＧサスペンド状態で、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ追加、ＳＣＧ修正及びＳＣＧ解除のうちの１つを含むＳＣＧ操作プロセスを実行し、そして、前記切り替え配置メッセージに基づき、ＳＣＧ操作プロセスを実行した後、ＳＣＧサスペンド状態を維持するために用いられる。

【0156】

【0157】

本発明の実施例に係る端末機器１０００は、本出願の実施例の方法３００～４００におけるＵＥに対応する手順を参照すればよく、該端末機器１０００内の各ユニット／モジュール及び上記した他の操作及び／又は機能は、それぞれ方法３００～４００におけるＵＥの手順を実現するためのものであり、同様又は同等の技術効果を達成することができる。簡潔のために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0158】

本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記セル切り替え方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0159】

ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ，ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ，ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。

【0160】

本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行して、上記セル切り替え方法実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。

【0161】

本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。

【0162】

本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。該コンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現される。

【0163】

説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「１つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。

【0164】

以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。

【0165】

以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

【図1】