(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】ネットワーク接続を確立するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 41/40 20220101AFI20241216BHJP
【FI】
H04L41/40
(21)【出願番号】P 2023536074
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2020136584
(87)【国際公開番号】W WO2022126389
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-07-24
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リ,シタオ
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0322232(US,A1)
【文献】特表2020-536434(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0140921(US,A1)
【文献】特開2019-193297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク接続を確立するための方法であって、
ネットワーク機能仮想化オーケストレータ(NFVO)により、オペレーションサポートシステム/ビジネスサポートシステム(OSS/BSS)からネットワークサービス(NS)インスタンス化要求情報を受信するステップと、
前記NFVOにより、前記NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するステップであり、前記仮想リンク記述子に関する前記情報は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、前記外部ネットワークに関する前記情報は、第1のネットワークの識別子及び接続サービスエンドポイントの識別子を含み、前記第1のネットワークは、前記第1のサービスアクセスポイントを前記接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、前記接続サービスエンドポイントは、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成される、ステップと、
前記NFVOにより、第1の要求情報を前記VIMに送信するステップであり、前記第1の要求情報は、前記第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、前記第1のサービスアクセスポイントは、前記第1のネットワークを介して前記接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、前記少なくとも1つの仮想リンク記述子の前記識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子及び前記外部ネットワークに関する前記情報を含み、
前記NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するステップは、
前記NFVOにより、前記NSインスタンス化要求情報に基づいて、前記外部ネットワークに関する前記情報及び前記NSインスタンスの前記識別子に対応するネットワークサービス記述子(NSD)ファイルを取得するステップであり、前記NSDファイルは、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び前記仮想リンク記述子に関する前記情報を含み、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子及び前記少なくとも1つの仮想リンク記述子の前記識別子を含む、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、前記伝送ネットワークに関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記接続サービスエンドポイントの前記識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、前記第2のネットワークの識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記NFVOにより、前記OSS/BSSから伝送ネットワークに関する情報を受信するステップであり、前記伝送ネットワークに関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記接続サービスエンドポイントの前記識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、前記第2のネットワークの前記識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、ステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記伝送ネットワークに関する前記情報は、NSインスタンス化更新要求に含まれる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子を含み、
前記NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するステップは、
前記NFVOにより、前記NSインスタンスの前記識別子に対応するNSDファイルを取得するステップであり、前記NSDファイルは、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び前記仮想リンク記述子に関する前記情報を含み、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記少なくとも1つの仮想リンク記述子の前記識別子、及び前記外部ネットワークに関する前記情報を含む、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、前記伝送ネットワークに関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記接続サービスエンドポイントの前記識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、前記第2のネットワークの前記識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記NFVOにより、第2の要求情報を前記VIMに送信するステップであり、前記第2の要求情報は、前記接続サービスエンドポイントを前記ユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを前記第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、前記第2のネットワークの前記識別子を前記接続サービスエンドポイント上の前記第1のネットワークの前記識別子にマッピングするためのものである、ステップを更に含む、請求項3、4、5又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである、請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク接続を確立するための方法であって、
仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により、ネットワーク機能仮想化オーケストレータ(NFVO)から第1の要求情報を受信するステップであり、前記第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、前記第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成され、前記仮想リンク記述子の前記識別子は前記仮想リンク記述子を識別し、前記仮想リンク記述子は、前記第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、前記接続サービスエンドポイントは、
前記VIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成される、ステップと、
前記VIMにより、前記第1の要求情報に基づいて前記第1のサービスアクセスポイントを確立するステップと
を含む方法。
【請求項11】
前記VIMにより、前記NFVOから第2の要求情報を受信するステップであり、前記第2の要求情報は、前記接続サービスエンドポイントを前記ユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、前記第2のネットワークの識別子を前記接続サービスエンドポイント上の前記第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものであり、前記第2のネットワークの前記識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、ステップと、
前記VIMにより、前記第2の要求情報を前記接続サービスエンドポイントに送信するステップと
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
トランシーバモジュール及び処理モジュールを含む、
ネットワーク機能仮想化オーケストレータ(NFVO)に適用される通信装置であって、
前記トランシーバモジュールは、オペレーションサポートシステム/ビジネスサポートシステム(OSS/BSS)からネットワークサービス(NS)インスタンス化要求情報を受信するように構成され、
前記処理モジュールは、前記NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するように構成され、前記仮想リンク記述子に関する前記情報は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、前記外部ネットワークに関する前記情報は、第1のネットワークの識別子及び接続サービスエンドポイントの識別子を含み、前記第1のネットワークは、前記第1のサービスアクセスポイントを前記接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、前記接続サービスエンドポイントは、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成され、
前記トランシーバモジュールは、第1の要求情報を前記VIMに送信するように更に構成され、前記第1の要求情報は、前記第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、前記第1のサービスアクセスポイントは、前記第1のネットワークを介して前記接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、前記少なくとも1つの仮想リンク記述子の前記識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成される、通信装置。
【請求項14】
前記NSインスタンス化要求情報は、ネットワークサービス(NS)インスタンスの識別子及び前記外部ネットワークに関する前記情報を含み、
前記処理モジュールは、前記NSインスタンス化要求情報に基づいて、前記外部ネットワークに関する前記情報及び前記NSインスタンスの前記識別子に対応するネットワークサービス記述子(NSD)ファイルを取得するように具体的に構成され、前記NSDファイルは、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び前記仮想リンク記述子に関する前記情報を含み、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子及び前記少なくとも1つの仮想リンク記述子の前記識別子を含む、請求項13に記載の通信装置。
【請求項15】
前記NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、前記伝送ネットワークに関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記接続サービスエンドポイントの前記識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、前記第2のネットワークの識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、請求項14に記載の通信装置。
【請求項16】
前記トランシーバモジュールは、前記OSS/BSSから伝送ネットワークに関する情報を受信するように更に構成され、前記伝送ネットワークに関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記接続サービスエンドポイントの前記識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、前記第2のネットワークの前記識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、ステップを更に含む、請求項14に記載の通信装置。
【請求項17】
前記伝送ネットワークに関する前記情報は、NSインスタンス化更新要求に含まれる、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子を含み、
前記処理モジュールは、前記NSインスタンスの前記識別子に対応するNSDファイルを取得するように具体的に構成され、前記NSDファイルは、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び前記仮想リンク記述子に関する前記情報を含み、前記第1のサービスアクセスポイント記述子に関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記少なくとも1つの仮想リンク記述子の前記識別子、及び前記外部ネットワークに関する前記情報を含む、請求項13に記載の通信装置。
【請求項19】
前記NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、前記伝送ネットワークに関する前記情報は、前記第1のサービスアクセスポイント記述子の前記識別子、前記接続サービスエンドポイントの前記識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、前記第2のネットワークの前記識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用される、請求項18に記載の通信装置。
【請求項20】
前記トランシーバモジュールは、第2の要求情報を前記VIMに送信するように更に構成され、前記第2の要求情報は、前記接続サービスエンドポイントを前記ユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを前記第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、前記第2のネットワークの前記識別子を前記接続サービスエンドポイント上の前記第1のネットワークの前記識別子にマッピングするためのものである、請求項15、16、17又は19に記載の通信装置。
【請求項21】
前記第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである、請求項13乃至20のうちいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項22】
トランシーバモジュール及び処理モジュールを含む
、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)に適用される通信装置であって、
前記トランシーバモジュールは、ネットワーク機能仮想化オーケストレータ(NFVO)から第1の要求情報を受信するように構成され、前記第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、前記第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成され、前記仮想リンク記述子の前記識別子は前記仮想リンク記述子を識別し、前記仮想リンク記述子は、前記第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、前記接続サービスエンドポイントは、
前記VIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成され、
前記処理モジュールは、前記第1の要求情報に基づいて前記第1のサービスアクセスポイントを確立するように構成される、通信装置。
【請求項23】
前記トランシーバモジュールは、前記NFVOから第2の要求情報を受信するように更に構成され、前記第2の要求情報は、前記接続サービスエンドポイントを前記ユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、前記第2のネットワークの識別子を前記接続サービスエンドポイント上の前記第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものであり、前記第2のネットワークの前記識別子は、前記ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために前記接続サービスエンドポイントにより使用され、
前記トランシーバモジュールは、前記第2の要求情報を前記接続サービスエンドポイントに送信するように更に構成される、請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである、請求項22又は23に記載の通信装置。
【請求項25】
プロセッサを含む通信装置であって、
前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成され、前記プログラム又は前記命令が前記プロセッサにより実行されたとき、当該装置は、請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の方
法を実行することが可能になる、通信装置。
【請求項26】
プロセッサを含む通信装置であって、
前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成され、前記プログラム又は前記命令が前記プロセッサにより実行されたとき、当該装置は、請求項10乃至12のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、通信装置。
【請求項27】
コンピュータプログラム又は命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラム又は前記命令が実行されたとき、コンピュータは、請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の方
法を実行することが可能になる、コンピュータ可読媒体。
【請求項28】
コンピュータプログラム又は命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラム又は前記命令が実行されたとき、コンピュータは、請求項10乃至12のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、ネットワーク機能仮想化(network function virtualization, NFV)の分野に関し、特に、ネットワーク接続を確立するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ネットワークオペレータにより展開されるネットワークは、様々なハードウェアデバイスを含む。これらのハードウェアデバイスは、専用デバイス又は汎用デバイスでもよい。インターネット技術の開発プロセスにおいて、ネットワークオペレータは、新たなネットワークサービス(network service, NS)を開発する必要がある。ネットワークオペレータが新たなネットワークサービスを開発する毎に、それに従って新たなタイプのハードウェアデバイスがネットワーク内に展開される必要がある。しかし、ネットワークサービスが増加するにつれて、新たに追加されたハードウェアデバイス及び電源ラインの空間的位置を決定することがますます困難になり、新たなネットワークサービスの展開が厳しく抑制される。
【0003】
上記の問題を解決するために、NFVが提案されている。汎用デバイスが従来のネットワークにおける専用デバイスの機能を実現できるような、汎用デバイス及び仮想化技術がNFVにおいて使用され、それにより、専用デバイスの展開により引き起こされる高価なコストを低減する。NFVは、ソフトウェア及びハードウェア分離を実現でき、ネットワークデバイス機能は、ソフトウェア及びハードウェア分離を通じて専用デバイスにもはや依存しない。さらに、新たなネットワークサービスの迅速な開発及び展開を実現し、実際のネットワークサービスのニーズに基づいて自動的な展開、柔軟なスケーリング、障害分離及び自己回復を実行するために、リソース(例えば、様々なハードウェアデバイス)は、NFVにおけるクラウドコンピューティングの特性を使用することにより完全且つ柔軟に共有できる。したがって、NFVは、ますます広く適用されている。
【0004】
或る場合、NFVはデータセンタに適用されてもよい。1つのデータセンタは、複数の仮想ネットワーク機能(virtual network function, VNF)を含んでもよい。1つ以上のネットワークサービスが、データセンタのVNFに展開されてもよい。データセンタのVNFに展開されたネットワークサービスが、データセンタの間の接続を確立するための要件を有する場合、すなわち、VNFが他のデータセンタのVNFと通信する必要があるとき、エンドツーエンドネットワーク接続が確立される必要があり、すなわち、VNFと他のデータセンタのVNFとの間のネットワーク接続が確立される必要がある。
【0005】
例えば、
図1に示すネットワークシステムが例として使用される。データセンタ101のVNF1011がデータセンタ102のVNF1021と通信する必要があるとき、VNF1011とデータセンタゲートウェイ(data center gateway, DC GW)1012との間の接続、DC GW1012と伝送アクセスゲートウェイ(gateway, GW)103との間の接続、伝送アクセスGW103と伝送アクセスGW104との間の接続、伝送アクセスGW104とDC GW1022との間の接続、及びDC GW1022とVNF 1021との間の接続が確立される必要がある。伝送アクセスGW103と伝送アクセスGW104との間の接続は、広域ネットワーク(wide area network, WAN)インフラストラクチャマネージャ(WAN infrastructure manager, WIM)により確立されてもよい。データセンタ101を管理する仮想化インフラストラクチャマネージャ(virtualized infrastructure manager, VIM)は、DC GW1012が伝送アクセスGW103への接続を確立するように、DC GW1012を構成してもよい。データセンタ102を管理するVIMは、DC GW1022が伝送アクセスGW104への接続を確立するように、DC GW1022を構成してもよい。しかし、現在、VNF1011とDC GW1012との間の接続を確立し、VNF1021とDC GW1022との間の接続を確立するための具体的な方法は存在しない。
【発明の概要】
【0006】
この出願は、VNFとDC GWとの間の接続を確立してデータセンタの間のネットワーク接続を実現するための、ネットワーク接続を確立するための方法及び装置を提供する。
【0007】
上記の目的を達成するために、この出願の実施形態では以下の技術的解決策が使用される。
【0008】
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、ネットワーク接続を確立するための方法を提供し、当該方法は、オペレーションサポートシステム/ビジネスサポートシステム(operations support system and business support system, OSS/BSS)からNSインスタンス化要求情報を受信するステップと、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するステップであり、仮想リンク記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、外部ネットワークに関する情報は、第1のネットワークの識別子及び接続サービスエンドポイントの識別子を含み、第1のネットワークは、第1のサービスアクセスポイントを接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、接続サービスエンドポイントは、仮想化インフラストラクチャマネージャVIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成される、ステップと、第1の要求情報をVIMに送信するステップであり、第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成される、ステップとを含む。
【0009】
第1の方法において提供される方法に基づいて、第1のサービスアクセスポイントが第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続され、第1のサービスアクセスポイントが対応する仮想リンクを使用することによりVNFに接続されるように、第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、それにより、VNFと接続サービスエンドポイント、例えば、DC GWとの間の接続を実現する。
【0010】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子及び外部ネットワークに関する情報を含み、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するステップは、NSインスタンス化要求情報に基づいて、外部ネットワークに関する情報及びNSインスタンスの識別子に対応するネットワークサービス記述子(network service descriptor, NSD)ファイルを取得するステップであり、NSDファイルは、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び仮想リンク記述子に関する情報を含み、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子及び少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子を含む、ステップを含む。上記の方法に基づいて、外部ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化要求情報から取得されてもよく、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、及び各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報は、VIMが第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立するように、第1の要求情報をVIMに送信するために、NSDファイルから取得される。
【0011】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、接続サービスエンドポイントの識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される。上記の方法に基づいて、伝送ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化要求情報から取得されてもよい。このように、VIMが第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに転送するように、第2の要求情報がVIMに送信されてもよい。
【0012】
可能な実現方式では、当該方法は、OSS/BSSから伝送ネットワークに関する情報を受信するステップであり、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、接続サービスエンドポイントの識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される、ステップを更に含む。上記の方法に基づいて、伝送ネットワークに関する情報が取得されてもよい。このように、VIMが第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに転送するように、第2の要求情報がVIMに送信されてもよい。
【0013】
可能な実現方式では、伝送ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化更新要求に含まれる。上記の方法に基づいて、伝送ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化更新要求で搬送されてもよい。
【0014】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子を含み、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するステップは、NSインスタンスの識別子に対応するNSDファイルを取得するステップであり、NSDファイルは、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び仮想リンク記述子に関する情報を含み、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、及び外部ネットワークに関する情報を含む、ステップを含む。上記の方法に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、外部ネットワークに関する情報、及び仮想リンク記述子に関する情報は、VIMが第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立するように、第1の要求情報をVIMに送信するために、NSインスタンス化要求情報に基づいてNSインスタンスの識別子に対応するNSDファイルから取得されてもよい。
【0015】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、接続サービスエンドポイントの識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される。上記の方法に基づいて、伝送ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化要求情報から取得されてもよい。このように、VIMが第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに転送するように、第2の要求情報がVIMに送信されてもよい。
【0016】
可能な実現方式では、当該方法は、第2の要求情報をVIMに送信するステップであり、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものである、ステップを更に含む。上記の方法に基づいて、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースが第2のネットワークであり、第2のネットワークの識別子と第1のネットワークの識別子との間にマッピング関係が存在するように、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。このように、データセンタは、接続サービスエンドポイントを通じてユニバーサル伝送ネットワークに接続される。さらに、ネットワークが上記の方法により設定される場合、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが正常に確立されるか否かは、考慮されなくてもよい。言い換えると、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立されない場合であっても、上記の方法を使用することにより第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。続いて、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立された後に、ネットワークは、接続サービスエンドポイントに接続されてもよく、それにより、ドメイン間ネットワーク接続プロセスを簡略化する。
【0017】
可能な実現方式では、第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである。上記の方法に基づいて、外部ネットワークが展開されるか否かにかかわらず、上記の方法は、ネットワークを確立するために使用されてもよい。
【0018】
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、ネットワーク接続を確立するための方法を提供する。当該方法は、NFVオーケストレータ(NFV orchestrator, NFVO)から第1の要求情報を受信するステップであり、第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成され、仮想リンク記述子の識別子は仮想リンク記述子を識別し、仮想リンク記述子は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、接続サービスエンドポイントは、仮想化インフラストラクチャマネージャVIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成される、ステップと、第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立するステップとを含む。
【0019】
第2の態様において提供される方法によれば、第1のサービスアクセスポイントが第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続され、第1のサービスアクセスポイントが対応する仮想リンクを使用することによりVNFに接続されるように、第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、それにより、VNFと接続サービスエンドポイント、例えば、DC GWとの間の接続を実現する。
【0020】
可能な実現方式では、当該方法は、NFVOから第2の要求情報を受信するステップであり、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものであり、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される、ステップと、第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信するステップとを更に含む。上記の方法に基づいて、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースが第2のネットワークであり、第2のネットワークの識別子と第1のネットワークの識別子との間にマッピング関係が存在するように、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。このように、データセンタは、接続サービスエンドポイントを通じてユニバーサル伝送ネットワークに接続される。さらに、ネットワークが上記の方法により設定される場合、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが正常に確立されるか否かは、考慮されなくてもよい。言い換えると、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立されない場合であっても、上記の方法を使用することにより第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。続いて、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立された後に、ネットワークは、接続サービスエンドポイントに接続されてもよく、それにより、ドメイン間ネットワーク接続プロセスを簡略化する。
【0021】
可能な実現方式では、第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである。上記の方法に基づいて、外部ネットワークが展開されるか否かにかかわらず、上記の方法は、ネットワークを確立するために使用されてもよい。
【0022】
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、第1の態様又は第1の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現するための通信装置を提供する。当該装置は、上記の方法を実行するように構成された対応するユニット又はコンポーネントを含む。当該装置に含まれるユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアにより実現されてもよい。当該装置は、例えば、端末、又は上記の方法を実現する際に端末をサポートできるチップ、チップシステム若しくはプロセッサでもよい。
【0023】
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、第2の態様又は第2の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現するための通信装置を提供する。当該装置は、上記の方法を実行するように構成された対応するユニット又はコンポーネントを含む。当該装置に含まれるユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアにより実現されてもよい。当該装置は、例えば、ネットワークデバイス、又は上記の方法を実現する際にネットワークデバイスをサポートできるチップ、チップシステム若しくはプロセッサでもよい。
【0024】
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含む通信装置を提供し、プロセッサはメモリに結合され、メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成される。プログラム又は命令がプロセッサにより実行されたとき、当該装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現することが可能になる。
【0025】
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含む通信装置を提供し、プロセッサはメモリに結合され、メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成される。プログラム又は命令がプロセッサにより実行されたとき、当該装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現することが可能になる。
【0026】
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、通信装置を提供する。当該装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現するように構成される。
【0027】
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、通信装置を提供する。当該装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現するように構成される。
【0028】
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム又は命令を記憶する。コンピュータプログラム又は命令が実行されたとき、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0029】
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム又は命令を記憶する。コンピュータプログラム又は命令が実行されたとき、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0030】
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0031】
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の可能な実現方式のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0032】
第13の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含むチップを提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリはプログラム又は命令を記憶するように構成される。プログラム又は命令がプロセッサにより実行されたとき、チップは、第1の態様又は第1の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現することが可能になる。
【0033】
第14の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを含むチップを提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリはプログラム又は命令を記憶するように構成される。プログラム又は命令がプロセッサにより実行されたとき、チップは、第2の態様又は第2の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現することが可能になる。
【0034】
第15の態様によれば、この出願の実施形態は、通信システムを提供する。当該システムは、第3の態様における装置及び/又は第4の態様における装置を含むか、或いは、当該システムは、第5の態様における装置及び/又は第6の態様における装置を含むか、或いは、当該システムは、第7の態様における装置及び/又は第8の態様における装置を含むか、、或いは、システムは、第13の態様におけるチップ及び/又は第14の態様におけるチップを含む。
【0035】
上記において提供されるいずれかの通信装置、チップ、コンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品、通信システム等は、上記において提供される対応する方法を実行するように構成されることが理解され得る。したがって、通信装置、チップ、コンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品、通信システム等により達成できる有益な効果については、対応する方法における有益な効果を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】従来技術によるネットワークシステムの概略図である。
【
図2】この出願の実施形態によるネットワークシステムのアーキテクチャの概略図である。
【
図3】この出願の実施形態によるNFVシステムのアーキテクチャの概略図である。
【
図4】本発明の実施形態による通信装置のハードウェア構造の概略図である。
【
図5】この出願の実施形態によるネットワーク接続を確立するための方法の概略フローチャート1である。
【
図6】この出願の実施形態によるネットワーク接続を確立するための方法の概略フローチャート2である。
【
図7】この出願の実施形態によるネットワーク接続を確立するための方法の概略フローチャート3である。
【
図8】この出願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【
図9】この出願の実施形態による通信システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、添付の図面を参照してこの出願の実施形態の実現方式について詳細に説明する。
【0038】
この出願の実施形態において提供される方法は、ネットワーク間通信を必要とする様々なネットワークシステムに適用されてもよい。以下に、この出願の実施形態において提供される方法を説明するための例として、
図2に示すネットワークシステム20を使用する。
【0039】
図2は、この出願の実施形態によるネットワークシステム20のアーキテクチャの概略図である。
図2において、ネットワークシステム20は、データセンタ201と、データセンタ206と、ユニバーサル伝送ネットワーク205とを含んでもよい。データセンタ201及びデータセンタ206は、ユニバーサル伝送ネットワーク205を使用することにより互いに通信してもよい。さらに、データセンタ201は、接続サービスエンドポイント204を使用することによりユニバーサル伝送ネットワーク205に通信可能に接続され、データセンタ206は、接続サービスエンドポイント207を使用することによりユニバーサル伝送ネットワーク205に通信可能に接続されて、データセンタ201とデータセンタ206との間の通信を実現する。
【0040】
NS202及びNS203がデータセンタ201に展開される。NS208及びNS209がデータセンタ206に展開される。NS202は、サービスアクセスポイント2021と、サービスアクセスポイント2021に通信可能に接続されたVNF2022及びVNF2023とを含む。NS203は、サービスアクセスポイント2031と、サービスアクセスポイント2031に通信可能に接続されたVNF2032、VNF2033及びVNF2034とを含む。NS209は、サービスアクセスポイント2091と、サービスアクセスポイント2091に通信可能に接続されたVNF2092及びVNF2093とを含む。NS208は、サービスアクセスポイント2081と、サービスアクセスポイント2081に通信可能に接続されたVNF2082、VNF2083及びVNF2084とを含む。
【0041】
データセンタ201において、サービスアクセスポイント2021は、サービスアクセスポイント2031に通信可能に接続され、接続サービスエンドポイント204に通信可能に接続されてもよい。サービスアクセスポイント2031は、サービスアクセスポイント2021に通信可能に接続され、接続サービスエンドポイント204に通信可能に接続されてもよい。同様に、データセンタ206において、サービスアクセスポイント2081は、サービスアクセスポイント2091に通信可能に接続され、接続サービスエンドポイント207に通信可能に接続されてもよい。サービスアクセスポイント2091は、サービスアクセスポイント2081に通信可能に接続され、接続サービスエンドポイント207に通信可能に接続されてもよい。
【0042】
以下に、ユニバーサル伝送ネットワーク、NS、データセンタ、VNF、サービスアクセスポイント及び接続サービスエンドポイントのような用語について具体的に説明する。
【0043】
この出願のこの実施形態におけるユニバーサル伝送ネットワーク、例えば、ユニバーサル伝送ネットワーク205は、WANでもよく、複数のデータセンタを接続するように構成される。ユニバーサル伝送ネットワークは、複数のネットワークを含んでもよい。
【0044】
この出願のこの実施形態におけるNS、例えば、NS202又はNS208は、様々なタイプのNS、例えば、インターネットプロトコル(Internet Protocol, IP)マルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem, IMS)ネットワークサービス又は進化型パケットコア(evolved packet core, EPC)サービスでもよい。
【0045】
この出願のこの実施形態におけるデータセンタ、例えば、データセンタ201又はデータセンタ206は、ネットワークインフラストラクチャ(例えば、VNF2022又はVNF2082)に関する情報を転送、加速、表示、計算又は記憶するように構成されてもよい。
【0046】
この出願のこの実施形態におけるVNF、例えば、VNF2033は、ネットワーク機能を有する仮想化エンティティでもよい。例えば、VNFがモビリティ管理エンティティ(mobile management entity, MME)機能を有する場合、VNFは仮想MMEである。特定の用途では、ネットワーク機能は、1つ以上のVMがネットワーク機能を有するように、1つ以上の仮想マシン(virtual machine, VM)に展開されてもよい。
【0047】
この出願のこの実施形態におけるサービスアクセスポイントは、外部ネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成されてもよく、少なくとも1つの仮想リンクに接続するように構成される。外部ネットワークは、サービスアクセスポイントを接続サービスエンドポイントに接続するように構成されてもよい。例えば、
図2における外部ネットワーク210は、サービスアクセスポイント2021を接続サービスエンドポイント204に接続するように構成される。仮想リンクは、サービスアクセスポイント及びVNFを接続するように構成されてもよい。例えば、
図2における仮想リンク2024は、サービスアクセスポイント2021及びVNF2023を接続するように構成され、
図2における仮想リンク2025は、サービスアクセスポイント2021及びVNF2022を接続するように構成される。
【0048】
この出願のこの実施形態における接続サービスエンドポイントは、データセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成されてもよい。例えば、
図2における接続サービスエンドポイント207は、データセンタ206及びユニバーサル伝送ネットワーク205を接続するように構成されてもよい。
【0049】
図2に示すネットワークシステム20は、単に例として使用され、この出願の技術的解決策を限定することを意図するものではない。当業者は、特定の実現プロセスにおいて、ネットワークシステム20が他の要素を更に含んでもよく、NS、VNF、接続サービスエンドポイント、サービスアクセスポイント、データセンタ等の数も特定の要件に基づいて決定されてもよいことを理解すべきである。これは限定されない。
【0050】
図3を参照すると、
図3は、この出願の実施形態によるNFVシステム30のアーキテクチャの概略図である。NFVシステム30は、様々なネットワークにおいて使用され、例えば、データセンタ(
図2に示すデータセンタ201又はデータセンタ206)、キャリアネットワーク又はローカルエリアネットワークにおいて実現されてもよい。NFVシステム30は、NFV管理及びオーケストレーションシステム(NFV management and orchestration, NFV MANO)301と、NFVインフラストラクチャ(NFV infrastructure, NFVI)302と、複数のVNF303と、複数のエレメント管理(element management, EM)304と、オペレーションサポートシステム/ビジネスサポートシステム(operations support system and business support system, OSS/BSS)305とを含む。
【0051】
NFV MANO301は、NFVI302及びVNF303を監視及び管理するように構成されてもよい。NFV MANO301は、NFVオーケストレータ(NFV orchestrator, NFVO)3011と、1つ以上のVNFマネージャ(VNF manager, VNFM)3012と、VIM3013とを含んでもよい。NFVO3011は、仮想化サービスのライフサイクルを管理し、NFVI302内の仮想リソースを割り当て、スケジュールすること等を行うように構成されてもよい。さらに、NFVO3011は、リソース関連要求を実行するために1つ以上のVNFM3012と通信してもよい。NFVO3011は、構成情報をVNFM3012に更に送信して、VNF303の状態情報を収集してもよい。さらに、NFVO3011は、VIM3013と更に通信して、リソース割り当て及び/又は予約を実行し、仮想ハードウェアリソース構成及び状態情報を交換してもよい。VNFM3012は、1つ以上のVNFのライフサイクル、例えば、VNF303のインスタンス化(instantiating)、VNF303の更新(updating)、VNF303のクエリ、VNF303のスケーリング(scaling)及びVNF303の終了(terminating)を管理するように構成されてもよい。さらに、VNFM3012は、VNF303と通信して、VNFライフサイクル管理を完了し、構成及び状態情報を交換してもよい。NFVシステムでは、複数のVNFMが存在してもよい。異なるVNFMは、異なるタイプのVNFのライフサイクルを管理できる。VIM3013は、VNF303と、コンピューティングハードウェア3024、ストレージハードウェア3025、ネットワークハードウェア3026、仮想コンピューティング(virtual computing)3021、仮想ストレージ3022及び仮想ネットワーク3023との間の相互作用を制御及び管理してもよい。例えば、VIM3013は、インフラストラクチャリソースの管理、割り当て(例えば、仮想コンテナへのリソースの追加)及び機能の実行(例えば、NFVI障害情報の収集)を含む、リソース管理機能を実行してもよい。VNFM3012及びVIM3013は、互いに通信して、リソース割り当てを要求し、仮想化ハードウェアリソース構成及び状態情報を交換すること等を行ってもよい。
【0052】
図3におけるNFVI302は、ハードウェアリソース層と、仮想化層(virtualization layer)と、仮想リソース層とを含む。NFVI302のハードウェアリソース、ソフトウェアリソース、又はハードウェアリソースとソフトウェアリソースとの組み合わせは、仮想化環境の展開を完了する。言い換えると、ハードウェアリソース及び仮想化層は、例えば、VNF303のための他の形式の仮想マシン及び仮想コンテナとして使用される仮想化リソースを提供するように構成される。ハードウェアリソース層は、コンピューティング(computing)ハードウェア3024と、ストレージハードウェア3025と、ネットワークハードウェア3026とを含む。コンピューティングハードウェア3024は、処理及びコンピューティングリソースを提供するように構成された、市場における既存のハードウェア及び/又はユーザカスタマイズされたハードウェアでもよい。ストレージハードウェア3025は、ネットワークに提供された記憶容量又はストレージハードウェア3025に存在する記憶容量(サーバ内のローカルメモリ)でもよい。実現方式では、コンピューティングハードウェア3024及びストレージハードウェア3025のリソースは、一緒に集約されてもよい。ネットワークハードウェア3026は、スイッチ、ルータ、及び/又はスイッチング機能を有するように構成されたいずれかの他のネットワークデバイスでもよい。ネットワークハードウェア3026は、複数のドメインにまたがってもよく、1つ以上の伝送ネットワークにより相互接続された複数のネットワークを含んでもよい。NFVI302内の仮想化層は、物理層からハードウェアリソースを抽象化し、VNF303を分離して、仮想化リソースをVNF303に提供してもよい。仮想リソース層は、仮想コンピューティング3021と、仮想ストレージ3022と、仮想ネットワーク3023とを含む。仮想コンピューティング3021及び仮想ストレージ3022は、仮想マシン及び/又は他の仮想コンテナの形式でVNF303に提供されてもよい。例えば、1つ以上のVNF303は、1つの仮想マシン(virtual machine, VM)に展開されてもよい。仮想化層は、ネットワークハードウェア3026を抽象化して仮想ネットワーク3023を形成する。仮想ネットワーク3023は、仮想スイッチ(virtual switch)を含んでもよく、仮想スイッチは、仮想マシンと他の仮想マシンとの間の接続を提供するように構成される。
【0053】
ハードウェアに関して、コンピューティングハードウェア3024、ストレージハードウェア3025及びネットワークハードウェア3026は、複数のフレーム、複数のラック、又はさらには複数の機器室を含んでもよい。ソフトウェアに関して、1つのVIM3013、又は異なるハードウェアリソースを別々に管理する複数のVIMが存在してもよい。
【0054】
EM304は、従来の電気通信システム内にあり且つネットワークエレメントを構成及び管理するように構成されたシステムである。NFVシステムでは、EM304はまた、VNFを構成及び管理し、VNFMへの新たなVNFのインスタンス化のようなライフサイクル管理動作を開始するように構成されてもよい。
【0055】
OSS/BSS305は、様々なエンドツーエンド電気通信サービスをサポートする。OSSによりサポートされる管理機能は、ネットワーク構成、サービス提供、障害管理等を含む。BSSは、注文を処理し、料金を支払い、収益を生成するように構成されてもよく、製品管理、注文管理、収益管理及び顧客管理をサポートする。
【0056】
図3に示すNFVシステム30は、単に例として使用され、この出願の技術的解決策を限定することを意図するものではない。当業者は、特定の実現プロセスにおいて、NFVシステム30が他のネットワークエレメントを更に含んでもよく、ネットワークエレメントの数が特定の要件に基づいて決定されてもよいことを理解すべきである。これは限定されない。
【0057】
任意選択で、この出願のこの実施形態における
図3における各ネットワークエレメント、例えば、NFVO3011、VIM3013又はOSS/BSS305は、装置内の機能モジュールでもよい。機能モジュールは、ハードウェアデバイス内のエレメント、ハードウェア上で動作するソフトウェア機能モジュール、又はプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能でもよいことが理解され得る。
【0058】
例えば、
図3における各ネットワークエレメントは、
図4における通信装置40を使用することにより実現されてもよい。
図4は、本発明の実施形態に適用可能な通信装置のハードウェア構造の概略図である。通信装置40は、この出願のこの実施形態において提供される方法を実現するように構成された、少なくとも1つのプロセッサ401及び少なくとも1つの通信インタフェース404を含む。通信装置40は、通信回線402と、メモリ403とを更に含んでもよい。
【0059】
プロセッサ401は、汎用中央処理装置(central processing unit, CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又はこの出願における解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路でもよい。
【0060】
通信回線402は、上記のコンポーネントの間で情報を伝送するためのバスのような経路を含んでもよい。
【0061】
通信インタフェース404は、他のデバイス又は通信ネットワークと通信するように構成される。通信インタフェース404は、トランシーバのようないずれかの装置でもよく、例えば、イーサネットインタフェース、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)インタフェース、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)インタフェース、トランシーバ、ピン、バス又はトランシーバ回路でもよい。
【0062】
メモリ403は、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)若しくは静的情報及び命令を記憶できる他のタイプの静的記憶デバイス、又はランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)若しくは情報及び命令を記憶できる他のタイプの動的記憶デバイスでもよい。メモリ403は、代替として、電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)若しくは他のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形式で想定されるプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用でき且つコンピュータによりアクセス可能ないずれかの他の媒体でもよいが、これらに限定されない。メモリは独立して存在してもよく、通信回線402を通じてプロセッサ401に結合される。代替として、メモリ403は、プロセッサ401と統合されてもよい。この出願のこの実施形態において提供されるメモリは、通常では、不揮発性でもよい。メモリ403は、この出願のこの実施形態において提供される解決策を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ401は、コンピュータ実行可能命令の実行を制御する。プロセッサ401は、メモリ403に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、この出願のこの実施形態において提供される方法を実現するように構成される。
【0063】
この出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、代替として、アプリケーションプログラムコードと呼ばれてもよい。これは、この出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0064】
この出願のこの実施形態における結合は、電気的形式、機械的形式又は他の形式の装置、ユニット又はモジュールの間の間接結合又は通信接続でもよく、装置、ユニット又はモジュールの間の情報交換のために使用される。
【0065】
実施形態として、プロセッサ401は、1つ以上のCPU、例えば、
図4におけるCPU0及びCPU1を含んでもよい。
【0066】
実施形態として、通信装置40は、複数のプロセッサ、例えば、
図4におけるプロセッサ401及びプロセッサ405を含んでもよい。プロセッサのそれぞれは、シングルコア(single-CPU)プロセッサでもよく、或いは、マルチコア(multi-CPU)プロセッサでもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路及び/又は処理コアでもよい。
【0067】
通信装置40は、汎用デバイス又は専用デバイスでもよい。特定の実現方式では、通信装置40は、デスクトップコンピュータ、ネットワークサーバ、又は
図4におけるものと同様の構造を有するデバイスでもよい。通信装置40のタイプは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0068】
図2、
図3及び
図4を参照して、以下に、この出願の実施形態において提供されるネットワーク接続を確立するための方法について詳細に説明する。
【0069】
の出願の以下の実施形態におけるネットワークエレメントの間のメッセージの名前、メッセージ内のパラメータの名前等は単なる例であり、特定の実現方式では他の名前が存在してもよい点に留意すべきである。これは、この出願の実施形態では特に限定されない。
【0070】
この出願の実施形態では、「/」は、関連するオブジェクトの間の「又は」の関係を表してもよい点に留意すべきである。例えば、A/BはA又はBを表してもよい。「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトの間の3つの関係を記述するために使用されてもよい。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、AとBとの双方が存在すること、及びBのみが存在することを表してもよい。A及びBは、単数又は複数でもよい。
【0071】
この出願の実施形態における技術的解決策の説明を容易にするために、この出願の実施形態では、「第1」及び「第2」のような用語は、同一又は同様の機能を有する技術的特徴の間を区別するために使用されてもよい。「第1」及び「第2」のような用語は、数及び実行順序を限定するものではなく、「第1」及び「第2」のような用語は、明確な違いを示すものではない。この出願の実施形態では、「例」又は「例えば」のような用語は、例、例示、又は説明を表すために使用される。「例」又は「例えば」で記述されるいずれかの実施形態又は設計方式は、他の実施形態又は設計方式よりも好ましいこと又はより多くの利点を有することとして説明されるべきではない。「例」又は「例えば」のような用語の使用は、理解を容易にするために特定の方式で関連概念を提示することを意図するものである。
【0072】
この出願の実施形態では、技術的特徴について、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」及び「D」は、技術的特徴における技術的特徴を区別するために使用され、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」及び「D」により記述される技術的特徴の間に時間順又はサイズ順が存在しない点に留意すべきである。
【0073】
この出願の実施形態における同じ1つのステップ若しくは複数のステップ又は同じ機能を有する技術的特徴は、異なる実施形態において相互に参照されてもよいことが理解され得る。
【0074】
この出願の実施形態では、NFVO及び/又はVIM及び/又はOSS/BSSは、この出願の実施形態におけるステップの一部又は全部を実行してもよいことが理解され得る。これらのステップは単なる例である。この出願の実施形態では、他のステップ又は様々なステップの変形が更に実行されてもよい。さらに、ステップは、この出願の実施形態において提示される順序とは異なる順序で実行されてもよく、この出願の実施形態における全てのステップが実行される必要はない。
【0075】
この出願の実施形態では、ネットワーク接続を確立するための方法の実行本体の具体的な構造は、この出願の実施形態において提供される方法が実現できる限り、この出願の実施形態では特に限定されない。例えば、この出願の実施形態において提供されるネットワーク接続を確立するための方法は、NFVO、又はNFVOに適用されるコンポーネント、例えば、チップにより実行されてもよい。これはこの出願では限定されない。代替として、この出願の実施形態において提供されるネットワーク接続を確立するための方法は、VIM、又はVIMに適用されるコンポーネント、例えば、チップにより実行されてもよい。これはこの出願では限定されない。代替として、この出願の実施形態において提供されるネットワーク接続を確立するための方法は、OSS/BSS、又はOSS/BSSに適用されるコンポーネント、例えば、チップにより実行されてもよい。これはこの出願では限定されない。以下の実施形態は、ネットワーク接続を確立するための方法の実行主体がそれぞれNFVO、VIM及びOSS/BSSである例を使用することにより記載される。
【0076】
図5は、この出願の実施形態によるネットワーク接続を確立するための方法である。ネットワーク接続を確立するための方法は、S501~S504を含む。
【0077】
S501:OSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報をNFVOに送信する。
【0078】
OSS/BSSは、
図3におけるOSS/BSS305でもよい。NFVOは、
図3におけるNFVO3011でもよい。
【0079】
この出願の実施形態では、NSインスタンス化要求情報は、NSをインスタンス化することを要求するためのものでもよい。NSインスタンス化要求情報はまた、NSインスタンス化要求、NSをインスタンス化するための要求等と呼ばれてもよい。これは限定されない。
【0080】
例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。データセンタ201に対応するOSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報1をデータセンタ201に対応するNFVOに送信してもよく、データセンタ206に対応するOSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報2をデータセンタ206に対応するNFVOに送信してもよい。NSインスタンス化要求情報1は、NS202をインスタンス化することを要求するためのものである。NSインスタンス化要求情報2は、NS209をインスタンス化することを要求するためのものである。
【0081】
この出願の実施形態では、NSインスタンス化要求情報に含まれる内容は、以下の3つの場合を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0082】
場合1:NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子を含む。
【0083】
この出願の実施形態では、NSインスタンスの識別子は、NSインスタンスを識別してもよい。
【0084】
さらに、NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含む。
【0085】
この出願の実施形態では、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子と、接続サービスエンドポイントの識別子と、第2のネットワークの識別子とを含んでもよい。伝送ネットワークに関する情報はまた、WAN情報、広域ネットワーク情報、WAN接続データ(WANConnectionData)等と呼ばれてもよく、これらに限定されない。
【0086】
この出願の実施形態では、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子は、第1のサービスアクセスポイント記述子を識別してもよい。第1のサービスアクセスポイント記述子はまた、第1のSAPD(service access point descriptor)と呼ばれてもよい。第1のサービスアクセスポイント記述子は、第1のサービスアクセスポイントを作成するための要件を示してもよい。第1のサービスアクセスポイントは、
図2におけるサービスアクセスポイント2021、サービスアクセスポイント2031、サービスアクセスポイント2081又はサービスアクセスポイント2091でもよい。可能な実現方式では、サービスアクセスポイントはルータ(router)リソースである。すなわち、サービスアクセスポイントは、ルーティング機能を有する。
【0087】
この出願の実施形態では、接続サービスエンドポイントの識別子は、接続サービスエンドポイントを識別してもよい。接続サービスエンドポイントは、VIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成されてもよい。VIMは、
図3におけるVIM3013でもよい。
【0088】
例えば、第1のサービスアクセスポイントが、
図2におけるサービスアクセスポイント2081又はサービスアクセスポイント2091である場合、接続サービスエンドポイントは、
図2における接続サービスエンドポイント207でもよく、接続サービスエンドポイント207は、データセンタ206及びユニバーサル伝送ネットワーク205を接続するように構成されてもよい。第1のサービスアクセスポイントが
図2におけるサービスアクセスポイント2021又はサービスアクセスポイント2031である場合、接続サービスエンドポイントは、
図2における接続サービスエンドポイント204でもよく、接続サービスエンドポイント204は、データセンタ201及びユニバーサル伝送ネットワーク205を接続するように構成されてもよい。
【0089】
可能な実現方式では、接続サービスエンドポイントはデータセンタゲートウェイである。
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。接続サービスエンドポイント204は、データセンタ201の外部ゲートウェイであり、接続サービスエンドポイント207は、データセンタ206の外部ゲートウェイである。
【0090】
この出願の実施形態では、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために、接続サービスエンドポイントにより使用されてもよい。言い換えると、第2のネットワークは、ユニバーサル伝送ネットワーク内の接続サービスエンドポイントに隣接するネットワークである。
【0091】
可能な実現方式では、伝送ネットワークに関する情報に含まれる内容は、表1に示すものでもよい。表1において、伝送ネットワークに関する情報は、第1アクセスポイントの関連情報と、記述子の識別子と、プロトコルデータ(protocolData)情報とを含む。第1のサービスアクセスポイントの関連情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子を含む。第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子のタイプは、文字列(string)である。プロトコルデータ情報のタイプは、WAN接続プロトコルデータ(WANConnectionProtocolData)である。WAN接続プロトコルデータは、接続サービスエンドポイント情報(ConnectivityServiceEndpointInfo)を含み、接続サービスエンドポイント情報は、接続サービスエンドポイントの識別子(connectivityServiceEndpointId)を含む。さらに、接続サービスエンドポイント情報は、サイト-WANレイヤ2プロトコルデータ(SiteToWANLayer2ProtocolData)を更に含む。サイト-WANレイヤ2プロトコルデータでは、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースは、第2のネットワークである。
【表1】
【0092】
表1は、伝送ネットワークに関する情報の単なる例であることが理解され得る。特定の用途では、伝送ネットワークに関する情報は、表1のものよりも多い或いは少ない情報を更に含んでもよい。これは限定されない。
【0093】
場合2:NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子及び外部ネットワークに関する情報を含む。
【0094】
NSインスタンスの識別子の説明については、上記の場合1を参照する。
【0095】
この出願の実施形態では、外部ネットワークに関する情報は、第1のネットワークの識別子及び接続サービスエンドポイントの識別子を含む。外部ネットワークに関する情報はまた、第1のサービスアクセスポイントに外部接続されたネットワークに関する情報、externalNetworkに関する情報等と呼ばれてもよく、これは限定されない。
【0096】
第1のネットワークの識別子は、第1のネットワークを識別してもよい。第1のネットワークは、第1のサービスアクセスポイントを接続サービスエンドポイントに接続するように構成されてもよく、第1のネットワークはまた、外部ネットワーク(external network)と呼ばれてもよい。さらに、第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである。第1のサービスアクセスポイント及び接続サービスエンドポイントの説明については、上記の場合1における説明を参照する。
【0097】
例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。第1のサービスアクセスポイントが
図2におけるサービスアクセスポイント2021であり、接続サービスエンドポイントが
図2における接続サービスエンドポイント204である場合、第1のネットワークは
図2における外部ネットワーク210でもよい。
【0098】
可能な実現方式では、外部ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイントに関する情報に含まれる。第1のサービスアクセスポイントに関する情報はまた、第1のSapDataと呼ばれてもよい。
【0099】
可能な実現方式では、外部ネットワークに関する情報に含まれる内容は、表2に示すものでもい。表2において、外部ネットワークに関する情報はexternalNetworkを含み、externalNetworkのタイプは外部ネットワークデータ(externalNetworkdata)である。externalNetworksの数が0である場合、これは、NSインスタンス化要求情報が外部ネットワークに関する情報を含まないことを示してもよい。
【表2】
【0100】
表2は、外部ネットワークに関する情報の単なる例であることが理解され得る。特定の用途では、外部ネットワークに関する情報は、表2の情報よりも多くの情報を更に含んでもよい。これは限定されない。
【0101】
さらに、externalNetworkdataに含まれるパラメータは、表3に示すものでもよい。表3において、セグメンテーション識別子(segmentationID)は、展開されていないネットワークの識別子、すなわち、新たに確立される必要があるネットワークの識別子である。セグメンテーション識別子の数は0又は1であり、セグメンテーション識別子のタイプは文字列である。接続サービスエンドポイントの識別子の数は0又は1であり、接続サービスエンドポイントの識別子のタイプは文字列である。ネットワーク名(networkName)は、展開されたネットワークの識別子である。ネットワーク名の数は0又は1であり、ネットワーク名のタイプは文字列である。externalNetworkdataでは、セグメンテーション識別子及びネットワーク名が同時に存在しない点に留意すべきである。すなわち、externalNetworkdataは、セグメンテーション識別子及び接続サービスエンドポイントの識別子を含むか、或いは、externalNetworkdataは、ネットワーク名及び接続サービスエンドポイントの識別子を含む。
【表3】
【0102】
表3は、externalNetworkdataに含まれるパラメータの単なる例であることが理解され得る。特定の用途では、externalNetworkdataは、表3のものよりも多い或いは少ないパラメータを更に含んでもよい。これは限定されない。
【0103】
場合3:NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子、外部ネットワークに関する情報及び伝送ネットワークに関する情報を含む。
【0104】
NSインスタンスの識別子及び伝送ネットワークに関する情報の説明については、上記の場合1を参照する。外部ネットワークに関する情報の説明については、上記の場合2における説明を参照する。
【0105】
可能な実現方式では、NSがドメイン間(例えば、データセンタ)接続確立要件を有するとき、OSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報をNFVOに送信する。
【0106】
例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。NS202がNS209との接続を確立する必要がある場合、データセンタ201に対応するOSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報1をデータセンタ201に対応するNFVOに送信し、データセンタ206に対応するOSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報2をデータセンタ206に対応するNFVOに送信する。NSインスタンス化要求情報1は、NS202のインスタンス化を要求するためのものである。NSインスタンス化要求情報2は、NS209のインスタンス化を要求するためのものである。同様に、NS208がNS203との接続を確立する必要がある場合、データセンタ206に対応するOSS/BSSは、NSインスタンス化要求3をデータセンタ206に対応するNFVOに送信し、データセンタ201に対応するOSS/BSSは、NSインスタンス化要求4をデータセンタ201に対応するNFVOに送信する。NSインスタンス化要求情報3は、NS208のインスタンス化を要求するためのものである。NSインスタンス化要求情報4は、NS203のインスタンス化を要求するためのものである。
【0107】
対応して、NFVOは、OSS/BSSからNSインスタンス化要求情報を受信する。
【0108】
S502:NFVOは、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得する。
【0109】
この出願の実施形態では、仮想リンク記述子の識別子は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子に対応する。仮想リンク記述子の識別子は、仮想リンク記述子(virtual link descriptor, VLD)を識別してもよい。仮想リンク記述子は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示してもよい。例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用され、サービスアクセスポイント2021に対応する仮想リンク記述子は、サービスアクセスポイント2021に接続された仮想リンク2024及び仮想リンク2025を作成するための要件を示してもよい。
【0110】
この出願の実施形態では、仮想リンク記述子に関する情報は、仮想リンク記述子を示してもよく、すなわち、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示してもよい。
【0111】
可能な実現方式では、S501の前に、NFVOは、OSS/BSSからネットワークサービス記述子(network service descriptor, NSD)ファイルを受信し、それにより、NSインスタンス化要求情報を受信した後に、NFVOが、NSインスタンス化要求情報及びNSDファイルに基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得する。
【0112】
さらに、上記の場合1、場合2及び場合3について、NSDファイルは異なる内容を含み、以下に詳細な説明を提供する。
【0113】
上記の場合1の場合、NSDファイルは、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報と、仮想リンク記述子に関する情報とを含む。
【0114】
第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、及び外部ネットワークに関する情報を含んでもよい。第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報はまた、第1のsapdに関する情報と呼ばれてもよい。外部ネットワークに関する情報は、設計段階で指定されてもよい。外部ネットワークに関する情報の説明については、上記の場合2を参照する。
【0115】
この場合、NFVOが、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、及び各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得することは、以下を含む。NFVOは、NSインスタンスの識別子に対応するNSDファイルを取得する。このように、NFVOは、NSDファイルから、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、及び各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得してもよい。
【0116】
上記の場合2及び場合3について、NSDファイルは、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報と、仮想リンク記述子に関する情報とを含む。
【0117】
第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子と、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子とを含んでもよい。
【0118】
この場合、NFVOが、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得することは、以下を含む。NFVOは、NSインスタンス化要求情報に基づいて、外部ネットワークに関する情報及びNSインスタンスの識別子に対応するNSDファイルを取得する。このように、NFVOは、NSインスタンス化要求情報から外部ネットワークに関する情報を取得し、NSDファイルから、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報を取得してもよい。
【0119】
この出願の実施形態では、NSDファイルは、NSDの識別子を更に含んでもよいことが理解され得る。NSDファイルを受信した後に、NFVOは、OSS/BSSから、NSインスタンスの識別子を作成するための要求を更に受信してもよい。NSインスタンスの識別子を作成するための要求は、NSDの識別子を含む。NSインスタンスの識別子を作成するための要求を受信した後に、NFVOは、NSインスタンスの識別子をOSS/BSSに送信する。このように、NFVOがNSインスタンスの識別子に基づいてNSDファイルを取得するように、OSS/BSSによりNFVOに送信されるNSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子を含んでもよい。
【0120】
S503:NFVOは、第1の要求情報をVIMに送信する。
【0121】
可能な実現方式では、S503の前に、NFVOは、VIMが仮想リンクインスタンスを作成するための要求に基づいて仮想リンクを確立するように、仮想リンクインスタンスを作成するための要求をVIMに送信する。仮想リンクインスタンスを作成するための要求は、仮想リンクを確立するためのものでもよい。例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用され、仮想リンクインスタンスを作成するための要求は、仮想リンク2024及び仮想リンク2025を確立するためのものでもよい。
【0122】
さらに、仮想リンクインスタンスを作成するための要求は、仮想リンク記述子に関する情報を含む。
【0123】
この出願の実施形態では、第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立するためのものでもよい。第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成されてもよい。
【0124】
例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。サービスアクセスポイント2021は、外部ネットワーク210を介して接続サービスエンドポイント204に接続するように構成されてもよく、サービスアクセスポイント2021は、仮想リンク2024及び仮想リンク2025を更に接続してもよい。
【0125】
可能な実現方式では、第1の要求情報は、外部ネットワークに関する情報及び仮想リンクインスタンスに関する情報を含む。仮想リンクインスタンスに関する情報は、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクの識別子を含んでもよい。
【0126】
対応して、VIMは、NFVOから第1の要求情報を受信する。
【0127】
S504:VIMは、第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立する。
【0128】
可能な実現方式では、VIMが第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立することは、以下を含む。VIMは、第1の要求情報に基づいて、第1のネットワークを介して第1のサービスアクセスポイントと接続サービスエンドポイントとの間の接続を確立し、第1のサービスアクセスポイントと少なくとも1つの仮想リンク記述記述子の識別子に対応する仮想リンクとの間の接続を確立する。
【0129】
例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。第1の要求情報が外部ネットワークに関する情報及び仮想リンクインスタンスに関する情報を含み、外部ネットワークに関する情報が外部ネットワーク210の識別子及び接続サービスエンドポイント204の識別子を含み、仮想リンクインスタンスに関する情報が仮想リンク2024の識別子及び仮想リンク2025の識別子を含む場合、VIMは、仮想リンク2024及び仮想リンク2025を接続するように構成されたサービスアクセスポイント2021を作成し、次いで、サービスアクセスポイント2021から接続サービスエンドポイント204への外部ネットワーク210を作成する。
【0130】
任意選択で、第1のサービスアクセスポイントを確立した後に、VIMは、第1の確立完了メッセージをNFVOに送信して、第1のサービスアクセスポイントが確立されたことをNFVOに通知する。続いて、第1の確立完了メッセージを受信した後に、NFVOは、第2の確立完了メッセージをOSS/BSSに送信して、第1のサービスアクセスポイントが確立されたことをOSS/BSSに通知してもよい。
【0131】
可能な実現方式では、S504の後に、NFVOは、VNFMと相互作用してVNFを作成し、以下のステップA~ステップCが具体的に含まれてもよい。
【0132】
ステップA:NFVOは、VNFインスタンス識別子作成要求をVNFMに送信する。
【0133】
VNFMは、
図3におけるVNFM3012でもよい。
【0134】
この出願の実施形態では、VNFインスタンス識別子作成要求は、VNFのインスタンス識別子を作成することを要求するためのものでもよい。
【0135】
この出願の実施形態では、NSDファイルは、VNF記述子(VNF descriptor, VNFD)に関する情報を更に含んでもよいことが理解され得る。VNFDに関する情報は、VNFDを示してもよく、すなわち、VNFを作成するための要件を示してもよい。さらに、VNFDに関する情報は、VNFDの識別子及びVNFDを含む。この場合、VNFインスタンス識別子を作成するための要求は、VNFDの識別子を含んでもよい。
【0136】
対応して、VNFMは、NFVOからVNFインスタンス識別子作成要求を受信する。
【0137】
VNFインスタンス識別子作成要求を受信した後に、VNFMは、VNFのインスタンス識別子を作成する。VNFMは、VNFのインスタンス識別子とVNFDの識別子との間のバインディング関係を更に確立してもよい。
【0138】
ステップB:NFVOは、VNFMからVNFインスタンス識別子作成応答を受信する。
【0139】
VNFインスタンス識別子作成応答は、VNFのインスタンス識別子を含む。さらに、VNFインスタンス識別子作成応答は、作成成功情報を更に含む。
【0140】
ステップC:NFVOは、VNFインスタンス化要求をVNFMに送信する。
【0141】
VNFインスタンス化要求は、VNFを作成することを要求するためのものでもよい。可能な実現方式では、VNFインスタンス化要求は、VNFのインスタンス識別子を含む。
【0142】
対応して、VNFMは、NFVOからVNFインスタンス化要求を受信する。
【0143】
可能な実現方式では、NFVOからVNFインスタンス化要求を受信した後に、VNFMは、VNFのインスタンス識別子に基づいてVNFDの識別子を取得し、VNFDを取得する。続いて、VNFMは、VNFDに基づいてVNFを生成してもよい。
【0144】
第1のサービスアクセスポイント及び第1のサービスアクセスポイントに対応するVNFが確立された後に、第1のサービスアクセスポイントは、VNFから接続サービスエンドポイントにデータを転送し、接続サービスエンドポイントから対応するVNFにデータを転送してもよいことが理解され得る。例えば、
図2に示すネットワークシステム20において、サービスアクセスポイント2021は、VNF2022から接続サービスエンドポイント204にデータを転送し、接続サービスエンドポイント204からVNF2022にデータを転送してもよい。第1のサービスアクセスポイントは、VNFからデータセンタ内の他のサービスアクセスポイントにデータを更に転送し、他のサービスアクセスポイントから対応するVNFにデータを転送してもよい。例えば、
図2に示すネットワークシステム20において、サービスアクセスポイント2021は、VNF2023からサービスアクセスポイント2031にデータを転送し、サービスアクセスポイント2031からVNF2023にデータを転送してもよい。
【0145】
任意選択で、VNFを作成した後に、VNFMは、第3の確立完了メッセージをNFVOに送信して、VNFが作成されたことをNFVOに通知する。続いて、第3の確立完了メッセージを受信した後に、NFVOは、第4の確立完了メッセージをOSS/BSSに送信して、VNFが作成されたことをOSS/BSSに通知してもよい。
【0146】
図5に示す方法に基づいて、第1のサービスアクセスポイントが第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続され、第1のサービスアクセスポイントが対応する仮想リンクを使用することによりVNFに接続されるように、第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、それにより、VNFと接続サービスエンドポイント、例えば、DC GWとの間の接続を実現する。
【0147】
S501~S504におけるOSS/BSS、NFVO又はVIMの動作は、メモリ403に記憶されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、
図4に示す通信装置40内のプロセッサ401により実行されてもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0148】
さらに、任意選択で、
図5に示す方法の可能な実現方式では、上記の場合1及び場合3について、NSインスタンス化要求情報が伝送ネットワークに関する情報を含む場合、NFVOは、VIMが第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信するように、第2の要求情報をVIMに送信してもよい。このように、接続サービスエンドポイントが第2の要求情報を受信した後に、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースが第2のネットワークであり、第2のネットワークの識別子と第1のネットワークの識別子との間にマッピング関係が存在するように、接続サービスエンドポイントが第2の要求に基づいて設定されてもよい。具体的には、
図6に示す方法を参照する。
図5に示す方法は、S601~S603を更に含んでもよい。
【0149】
S601.NFVOは、第2の要求情報をVIMに送信する。
【0150】
この出願のこの実施形態では、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものでもよく、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものである。
【0151】
可能な実現方式では、第2の要求情報は、第2のネットワークの識別子及び第1のネットワークの識別子を含む。さらに、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントの識別子を更に含む。
【0152】
対応して、VIMは、NFVOから第2の要求情報を受信する。
【0153】
S602:VIMは、第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信する。
【0154】
或る場合、VIMが第2の要求情報を受信した後に、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントに直接送信される。言い換えると、NFVOは、VIMを使用することにより、第2の要求情報を接続サービスエンドポイントにトランスペアレントに伝送する。他の場合、VIMが第2の要求情報を受信した後に、第2の要求情報は、1つの情報に含まれ、例えば、第1の構成情報に含まれ、接続サービスエンドポイントに送信される。
【0155】
対応して、接続サービスエンドポイントは、VIMから第2の要求情報を受信する。
【0156】
S603:接続サービスエンドポイントは、第2の要求情報に基づいて、接続サービスエンドポイントとユニバーサル伝送ネットワークとの間の接続インタフェースを第2のネットワークとして設定し、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングする。
【0157】
例えば、
図2に示すネットワークシステム20が例として使用される。接続サービスエンドポイント204が第2の要求情報を受信した後に、接続サービスエンドポイント204とユニバーサル伝送ネットワーク205との間の接続インタフェースは、第2のネットワークとして設定されてもよく、第2のネットワークの識別子は、接続サービスエンドポイント204上の第1のネットワークの識別子にマッピングされる。
【0158】
上記の設定が接続サービスエンドポイントに対して実行された後に、接続サービスエンドポイントは、第1のネットワークから第2のネットワークにデータを転送し、第2のネットワークから第1のネットワークにデータを転送してもよいことが理解され得る。このように、データセンタは、接続サービスエンドポイントを通じてユニバーサル伝送ネットワークに接続される。
【0159】
任意選択で、接続サービスエンドポイントの設定が完了した後に、第1の構成完了メッセージがVIMに送信されて、接続サービスエンドポイントの設定が完了したことをVIMに通知する。続いて、VIMが第1の構成完了メッセージを受信した後に、第2の構成完了メッセージがNFVOに送信されて、接続サービスエンドポイントの設定が完了したことをNFVOに通知してもよい。NFVOが第2の構成完了メッセージを受信した後に、第3の構成完了メッセージがOSS/BSSに送信されて、接続サービスエンドポイントの設定が完了したことをOSS/BSSに通知してもよい。
【0160】
図6に示す方法に基づいて、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースが第2のネットワークであり、第2のネットワークの識別子が第1のネットワークの識別子とのマッピング関係を有するように、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。このように、データセンタは、接続サービスエンドポイントを通じてユニバーサル伝送ネットワークに接続される。さらに、ネットワークが
図6に示す方法を使用することにより設定される場合、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが正常に確立されるか否かは、考慮されなくてもよい。言い換えると、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立されない場合であっても、
図6に示す方法を使用することにより第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。続いて、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立された後に、ネットワークは、接続サービスエンドポイントに接続されてもよく、それにより、ドメイン間ネットワーク接続プロセスを簡略化する。
【0161】
S601~S603におけるNFVO又はVIMの動作は、メモリ403に記憶されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、
図4に示す通信装置40内のプロセッサ401により実行されてもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0162】
任意選択で、
図5に示す方法の可能な実現方式では、上記の場合2について、OSS/BSSは、伝送ネットワークに関する情報をNFVOに送信し、NFVOが伝送ネットワークに関する情報を受信した後に、VIMが第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信するように、第2の要求情報がVIMに送信されてもよい。このように、接続サービスエンドポイントが第2の要求情報を受信した後に、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースが第2のネットワークであり、第2のネットワークの識別子と第1のネットワークの識別子との間にマッピング関係が存在するように、接続サービスエンドポイントが第2の要求に基づいて設定されてもよい。具体的には、
図7に示す方法を参照する。
図5示す方法は、S701~S704を更に含んでもよい。
【0163】
S701:OSS/BSSは、伝送ネットワークに関する情報をNFVOに送信する。
【0164】
可能な実現方式では、OSS/BSSが伝送ネットワークに関する情報を取得した後に、伝送ネットワークに関する情報がVFVOに送信される。例えば、スライシングシナリオでは、OSS/BSSは、スライスマネージャから伝送ネットワークに関する情報を取得し、伝送ネットワークに関する情報をVFVOに送信してもよい。他の例では、オペレータが伝送ネットワークに関する情報を決定し、伝送ネットワークに関する情報をOSS/BSSに入力した後に、OSS/BSSは、伝送ネットワークに関する情報をVFVOに送信する。
【0165】
可能な実現方式では、伝送ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化更新要求に含まれる。NSインスタンス化更新要求は、NSインスタンス化に関する関連情報を更新することを要求するように構成されてもよい。NSインスタンス化更新要求はまた、NSインスタンス化を更新するための要求、NSインスタンス化に関する情報を更新するための要求等と呼ばれてもよい。
【0166】
対応して、NFVOは、OSS/BSSから伝送ネットワークに関する情報を受信する。
【0167】
S702.NFVOは、第2の要求情報をVIMに送信する。
【0168】
S703:VIMは、第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信する。
【0169】
S704:接続サービスエンドポイントは、第2の要求情報に基づいて、接続サービスエンドポイントとユニバーサル伝送ネットワークとの間の接続インタフェースを第2のネットワークとして設定し、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングする。
【0170】
S702~S704の具体的なプロセスについては、S601~S603における対応する説明を参照する。詳細は再び説明しない。
【0171】
図7に示す方法に基づいて、NSインスタンス化要求情報が伝送ネットワークに関する情報を含まないとき、OSS/BSSは、NSインスタンス化要求情報が送信された後に、伝送ネットワークに関する情報をNFVOに送信してもよい。NFVOが伝送ネットワークに関する情報を受信した後に、NFVOは、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースが第2のネットワークであり、第2のネットワークの識別子と第1のネットワークの識別子との間にマッピング関係が存在するように、接続サービスエンドポイントを設定するために、VIMを使用することにより第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信してもよい。このように、データセンタは、接続サービスエンドポイントを通じてユニバーサル伝送ネットワークに接続される。さらに、ネットワークが
図7に示す方法を使用することにより設定される場合、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが正常に確立されるか否かは、考慮されなくてもよい。言い換えると、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立されない場合であっても、
図7に示す方法を使用することにより第1のサービスアクセスポイントが確立されてもよく、接続サービスエンドポイントが設定されてもよい。続いて、ユニバーサル伝送ネットワーク又は他のデータセンタのネットワークが確立された後に、ネットワークは、接続サービスエンドポイントに接続されてもよく、それにより、ドメイン間ネットワーク接続プロセスを簡略化する。
【0172】
S701~S704におけるOSS/BSS、NFVO又はVIMの動作は、メモリ403に記憶されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、
図4に示す通信装置40内のプロセッサ401により実行されてもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0173】
上記は、ネットワークエレメントの間の相互作用の観点からこの出願の実施形態において提供される解決策を主に説明している。上記の機能を実現するために、NFVO、VIM、OSS/BSS等は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、この明細書に開示される実施形態に記載の例のユニット及びアルゴリズム動作と組み合わせて、この出願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合せにより実現できることを容易に認識すべきである。機能がハードウェアにより実行されるかコンピュータソフトウェアにより駆動されるハードウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、実現方式がこの出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0174】
この出願の実施形態では、機能モジュール分割は、上記の方法の例に基づいて、NFVO、VIM、OSS/BSS等に対して実行されてもよい。例えば、各機能モジュールは、それぞれの対応する機能に基づいて分割されてもよく、或いは、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。この出願の実施形態では、モジュール分割は例であり、単なる論理的な機能分割である点に留意すべきである。実際の実現方式では、他の分割方式が使用されてもよい。
【0175】
例えば、各機能モジュールが統合方式において分割を通じて取得されるとき、
図8は、通信装置80の構成を示す模式図である。通信装置80はトランシーバモジュール801及び処理モジュール802を含む。
【0176】
例えば、通信装置80は、NFVOの機能を実現するように構成される。通信装置80は、例えば、
図5に示す実施形態、
図6に示す実施形態又は
図7に示す実施形態におけるNFVOである。
【0177】
この出願のこの実施形態では、通信装置80は、NFVOでもよく、或いは、NFVOに適用されるチップ、又は上記のNFVOの機能を有する他の組み合わされたデバイス若しくはコンポーネント等でもよい。通信装置80がNFVOであるとき、トランシーバモジュール801はトランシーバでもよい。トランシーバは、アンテナ、無線周波数回路等を含んでもよい。処理モジュール802は、プロセッサ(又は処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサでもよい。ベースバンドプロセッサは、1つ以上のCPUを含んでもよい。通信装置80が上記のNFVOの機能を有するコンポーネントであるとき、トランシーバモジュール801は無線周波数ユニットでもよく、処理モジュール802はプロセッサ(又は処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサでもよい。通信装置80がチップシステムであるとき、トランシーバモジュール801は、チップ(例えば、ベースバンドチップ)の入出力インタフェースでもよく、処理モジュール802は、チップシステムのプロセッサ(又は処理回路)でもよく、1つ以上のCPUを含んでもよい。この出願のこの実施形態におけるトランシーバモジュール801は、トランシーバ又はトランシーバ関連回路コンポーネントにより実現されてよく、処理モジュール802は、プロセッサ又はプロセッサ関連回路コンポーネント(或いは処理回路と呼ばれる)により実現されてよいことが理解されるべきである。
【0178】
例えば、トランシーバモジュール801は、
図5に示す実施形態においてNFVOにより実行される全ての送信及び/又は受信動作、例えば、S501及びS503を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理モジュール802は、送信及び/又は受信動作を除く、
図5に示す実施形態においてNFVOにより実行される全ての動作、例えば、S502を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
【0179】
他の例では、トランシーバモジュール801は、
図6に示す実施形態においてNFVOにより実行される全ての送信及び/又は受信動作、例えば、S501、S503及びS601を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理モジュール802は、送信及び/又は受信動作を除く、
図6に示す実施形態においてNFVOにより実行される全ての動作、例えば、S502を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
【0180】
他の例では、トランシーバモジュール801は、
図7に示す実施形態においてNFVOにより実行される全ての送信及び/又は受信動作、例えば、S501、S503、S701及びS702を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理モジュール802は、送信及び/又は受信動作を除く、
図7に示す実施形態においてNFVOにより実行される全ての動作、例えば、S502を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
【0181】
トランシーバモジュール801は、OSS/BSSからNSインスタンス化要求情報を受信するように構成される。
【0182】
処理モジュール802は、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得するように構成され、仮想リンク記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、外部ネットワークに関する情報は、第1のネットワークの識別子及び接続サービスエンドポイントの識別子を含み、第1のネットワークは、第1のサービスアクセスポイントを接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、接続サービスエンドポイントは、VIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成される。
【0183】
トランシーバモジュール802は、第1の要求情報をVIMに送信するように更に構成され、第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成される。
【0184】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子及び外部ネットワークに関する情報を含む。処理モジュール802は、NSインスタンス化要求情報に基づいて、外部ネットワークに関する情報及びNSインスタンスの識別子に対応するネットワークサービス記述子NSDファイルを取得するように具体的に構成され、NSDファイルは、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び仮想リンク記述子に関する情報を含み、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子及び少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子を含む。
【0185】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、接続サービスエンドポイントの識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される。
【0186】
可能な実現方式では、トランシーバモジュール801は、OSS/BSSから伝送ネットワークに関する情報を受信するように更に構成され、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、接続サービスエンドポイントの識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される。
【0187】
可能な実現方式では、伝送ネットワークに関する情報は、NSインスタンス化更新要求に含まれる。
【0188】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、NSインスタンスの識別子を含み、処理モジュール802は、NSインスタンスの識別子に対応するNSDファイルを取得するように具体的に構成され、NSDファイルは、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報及び仮想リンク記述子に関する情報を含み、第1のサービスアクセスポイント記述子に関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子及び外部ネットワークに関する情報を含む。
【0189】
可能な実現方式では、NSインスタンス化要求情報は、伝送ネットワークに関する情報を更に含み、伝送ネットワークに関する情報は、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、接続サービスエンドポイントの識別子及び第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用される。
【0190】
可能な実現方式では、トランシーバモジュール801は、第2の要求情報をVIMに送信するように更に構成され、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものである。
【0191】
可能な実現方式では、第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである。
【0192】
通信装置80がNFVOの機能を実現するように構成されるとき、通信装置80により実現できる他の機能については、
図5に示す実施形態、
図6に示す方法の実施形態又は
図7に示す実施形態の関連する説明を参照する。詳細は再び説明しない。
【0193】
代替として、例えば、通信装置80は、VIMの機能を実現するように構成される。通信装置80は、例えば、
図5に示す実施形態、
図6に示す実施形態又は
図7に示す実施形態におけるVIMである。
【0194】
この出願のこの実施形態では、通信装置80は、VIMでもよく、或いは、VIMに適用されるチップ、又は上記のVIMの機能を有する他の組み合わされたデバイス若しくはコンポーネント等でもよい。通信装置80がVIMであるとき、トランシーバモジュール801はトランシーバでもよい。トランシーバは、アンテナ、無線周波数回路等を含んでもよい。処理モジュール802は、プロセッサ(又は処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサでもよい。ベースバンドプロセッサは、1つ以上のCPUを含んでもよい。通信装置80が上記のVIMの機能を有するコンポーネントであるとき、トランシーバモジュール801は無線周波数ユニットでもよく、処理モジュール802はプロセッサ(又は処理回路)、例えば、ベースバンドプロセッサでもよい。通信装置80がチップシステムであるとき、トランシーバモジュール801は、チップ(例えば、ベースバンドチップ)の入出力インタフェースでもよく、処理モジュール802は、チップシステムのプロセッサ(又は処理回路)でもよく、1つ以上のCPUを含んでもよい。この出願のこの実施形態におけるトランシーバモジュール801は、トランシーバ又はトランシーバ関連回路コンポーネントにより実現されてよく、処理モジュール802は、プロセッサ又はプロセッサ関連回路コンポーネント(或いは処理回路と呼ばれる)により実現されてよいことが理解されるべきである。
【0195】
例えば、トランシーバモジュール801は、
図5に示す実施形態においてVIMにより実行される全ての送信及び/又は受信動作、例えば、S503を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理モジュール802は、送信及び/又は受信動作を除く、
図5に示す実施形態においてVIMにより実行される全ての動作、例えば、S504を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
【0196】
他の例では、トランシーバモジュール801は、
図6に示す実施形態においてVIMにより実行される全ての送信及び/又は受信動作、例えば、S503、S601及びS602を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理モジュール802は、送信及び/又は受信動作を除く、
図6に示す実施形態においてVIMにより実行される全ての動作、例えば、S504を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
【0197】
他の例では、トランシーバモジュール801は、
図7に示す実施形態においてVIMにより実行される全ての送信及び/又は受信動作、例えば、S503、S702及びS703を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。処理モジュール802は、送信及び/又は受信動作を除く、
図7に示す実施形態においてVIMにより実行される全ての動作、例えば、S504を実行するように構成されてもよく、及び/又は、この明細書に記載の技術の他のプロセスをサポートするように構成されてもよい。
【0198】
トランシーバモジュール801は、NFVOから第1の要求情報を受信するように構成され、第1の要求情報は、第1のサービスアクセスポイントを確立することを要求するためのものであり、第1のサービスアクセスポイントは、第1のネットワークを介して接続サービスエンドポイントに接続するように構成され、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンクに接続するように構成され、仮想リンク記述子の識別子は仮想リンク記述子を識別し、仮想リンク記述子は、第1のサービスアクセスポイントに接続された仮想リンクを作成するための要件を示し、接続サービスエンドポイントは、仮想化インフラストラクチャマネージャVIMにより管理されるデータセンタ及びユニバーサル伝送ネットワークを接続するように構成される。
【0199】
処理モジュール802は、第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立するように構成される。
【0200】
可能な実現方式では、トランシーバモジュール801は、NFVOから第2の要求情報を受信するように更に構成され、第2の要求情報は、接続サービスエンドポイントをユニバーサル伝送ネットワークに接続するインタフェースを第2のネットワークとして設定することを要求するためのものであり、第2のネットワークの識別子を接続サービスエンドポイント上の第1のネットワークの識別子にマッピングするためのものであり、第2のネットワークの識別子は、ユニバーサル伝送ネットワークにアクセスするために接続サービスエンドポイントにより使用され、トランシーバモジュール802は、第2の要求情報を接続サービスエンドポイントに送信するように更に構成される。
【0201】
可能な実現方式では、第1のネットワークは、展開されたネットワーク又は展開されていないネットワークである。
【0202】
通信装置80がVIMの機能を実現するように構成されるとき、通信装置80により実現できる他の機能については、
図5に示す実施形態、
図6に示す方法の実施形態又は
図7に示す実施形態の関連する説明を参照する。詳細は再び説明しない。
【0203】
図9は、通信システムの概略構成図である。
図9に示すように、通信システム90は、NFVO901と、VIM902と、OSS/BSS903とを含んでもよい。
図9は、単なる一例の添付図面であり、
図9に示す通信システム90に含まれるネットワークエレメント及びネットワークエレメントの数は、この出願のこの実施形態では限定されない点に留意すべきである。
【0204】
NFVO901は、
図5~
図7に示す方法の実施形態におけるNFVOの機能を実現するように構成される。例えば、NFVO901は、OSS/BSS903からNSインスタンス化要求情報を受信し、NSインスタンス化要求情報に基づいて、第1のサービスアクセスポイント記述子の識別子、少なくとも1つの仮想リンク記述子の識別子、各仮想リンク記述子の識別子に対応する仮想リンク記述子に関する情報、及び外部ネットワークに関する情報を取得し、第1の要求情報をVIM902に送信するように構成されてもよい。
【0205】
VIM902は、
図5~
図7に示す方法の実施形態におけるVIMの機能を実現するように構成される。例えば、VIM902は、NFVO901から第1の要求情報を受信し、第1の要求情報に基づいて第1のサービスアクセスポイントを確立するように構成されてもよい。
【0206】
OSS/BSS903は、
図5~
図7に示す方法の実施形態におけるOSS/BSSの機能を実現するように構成される。例えば、OSS/BSS903は、NSインスタンス化要求情報をNFVO901に送信するように構成されてもよい。
【0207】
任意選択で、通信システム90は、接続サービスエンドポイント904を更に含む。接続サービスエンドポイント904は、
図6及び
図7に示す方法の実施形態における接続サービスエンドポイントの機能を実現するように構成される。例えば、接続サービスエンドポイント904は、VIM902から第2の要求情報を受信し、第2の要求情報に基づいて、接続サービスエンドポイント904とユニバーサル伝送ネットワークとの間の接続インタフェースを第2のネットワークとして設定し、接続サービスエンドポイント上で、第2のネットワークの識別子を第1のネットワークの識別子にマッピングするように構成されてもよい。
【0208】
上記の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、通信システム90の対応するネットワークエレメントの機能の説明を参照してもよく、詳細はここでは再び説明しない点に留意すべきである。
【0209】
実現方式に関する上記の説明は、当業者が、便宜上で簡潔な説明のために、上記の機能モジュールの分割が説明のための例として挙げられていることを理解することを可能にする。実際の用途において、上記の機能は、要件に基づいて異なるモジュールに割り当てられて実現でき、すなわち、装置の内部構造は、上記の機能の全部又は一部を実現するために異なる機能モジュールに分割される。
【0210】
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示される装置及び方法が他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載の装置の実施形態は単なる例である。例えば、モジュール又はユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実現方式では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わされてもよく或いは他の装置に統合されてもよく、或いは、いくつかの特徴が無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することにより実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的或いは他の形式で実現されてもよい。
【0211】
別々の部分として記載されるユニットは、物理的に別個でもよく或いは別個でなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、1つ以上の物理的ユニットでもよく、1つの場所に位置してもよく、或いは、異なる場所に分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0212】
さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0213】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合されたユニットは、可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップ等でもよい)又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶できるいずれかの媒体を含む。
【0214】
上記の説明は、単にこの出願の特定の実現方式であり、この出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。この出願において開示される技術的範囲内のいずれかの変形又は置換は、この出願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。