(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】仮想環境において物体をマークする方法、装置、機器、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/5372 20140101AFI20241216BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20241216BHJP
A63F 13/426 20140101ALI20241216BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20241216BHJP
A63F 13/837 20140101ALI20241216BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20241216BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20241216BHJP
【FI】
A63F13/5372
A63F13/2145
A63F13/426
A63F13/533
A63F13/837
G06F3/0482
G06F3/0488
(21)【出願番号】P 2023558238
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 CN2022092178
(87)【国際公開番号】W WO2022257690
(87)【国際公開日】2022-12-15
【審査請求日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】202110642541.4
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲ティアン▼
(72)【発明者】
【氏名】柴 若冰
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110270098(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112121431(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112023392(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
G06F 3/0482、3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器により実行される、仮想環境において仮想物体をマークする方法であって、前記方法は、
第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示するステップであって、前記ピックアップリストは、前記仮想環境において前記第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、前記ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列される、ステップと、
前記ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信するステップであって、前記第1スライド操作は、前記少なくとも1つの仮想物体のうちのターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作である、ステップと、
前記第1スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示するステップであって、前記マークされた状態は、前記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる、ステップと、を含
み、
前記第1スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示するステップは、
前記第1スライド操作のスライド方向と前記第2方向との間の夾角が角度閾値よりも小さい場合に、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記第1スライド操作のスライド方向と前記第2方向との間の夾角が角度閾値よりも小さい場合に、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示するステップは、
前記第1スライド操作のスライド方向と前記第2方向との間の夾角が前記角度閾値よりも小さい場合に、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて前記第2方向に沿ってスライドさせるステップと、
前記ターゲット仮想物体のリスト項目の前記第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示するステップと、を含む請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記仮想環境内に位置する前記ターゲット仮想物体の上方にマークブイを表示するステップであって、前記マークブイは、前記ターゲット仮想物体の位置情報を前記第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる、ステップをさらに含み、
前記マークブイは、障害物を透過して視認され得るものである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示する前記ステップは、
前記ターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンを表示するステップであって、前記マークアイコンは、前記ターゲット仮想物体が前記マークされた状態にあることを指示することに用いられる、ステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ピックアップリスト上の第2スライド操作を受信するステップであって、前記第2スライド操作は、前記ターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作である、ステップと、
前記第2スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて前記第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされていない状態に表示するステップと、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて前記第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされていない状態に表示するステップは、
前記第2スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて前記第2方向に沿ってスライドさせるステップと、
前記ターゲット仮想物体のリスト項目の前記第2方向におけるスライド距離が第2距離閾値に達する場合に、前記ターゲット仮想物体を前記マークされていない状態に表示するステップと、を含む請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記ピックアップリスト上の第2スライド操作を受信する前記ステップの後、
前記仮想環境における前記ターゲット仮想物体のマークブイの表示をキャンセルするステップであって、前記マークブイは、前記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる、ステップをさらに含む請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記ピックアップリスト上の第2スライド操作を受信する前記ステップの後、
前記ターゲット仮想物体のリスト項目上のマークアイコンの表示をキャンセルするステップであって、前記マークアイコンは、前記ターゲット仮想物体が前記マークされた状態にあることを指示することに用いられる、ステップをさらに含む請求項
5に記載の方法。
【請求項9】
前記第1方向と前記第2方向とは、垂直である請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1方向は、垂直方向であり、前記第2方向は、水平方向であり、
又は
前記第1方向は、水平方向であり、前記第2方向は、垂直方向である請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
仮想環境において仮想物体をマークする装置であって、前記装置は、表示モジュールと、入力モジュールと、マークモジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示することに用いられ、前記ピックアップリストは、前記仮想環境において前記第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、前記ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列され、
前記入力モジュールは、前記ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信することに用いられ、前記第1スライド操作は、前記少なくとも1つの仮想物体のうちのターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作であり、
前記マークモジュールは、前記第1スライド操作に応答して、
前記第1スライド操作のスライド方向と第2方向との間の夾角が角度閾値よりも小さい場合に、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示することに用いられ、前記マークされた状態は、前記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる、仮想環境において仮想物体をマークする装置。
【請求項12】
コンピュータ機器であって、前記コンピュータ機器は、プロセッサと、メモリとを含み、前記メモリには、少なくとも1セグメントのプログラムが記憶されており、前記少なくとも1セグメントのプログラムは、前記プロセッサによってロードされて実行され、請求項1~
10のいずれか1項に記載の仮想環境において仮想物体をマークする方法を実現する、コンピュータ機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行し、前記請求項1~
10のいずれか1項に記載の仮想環境において仮想物体をマークする方法を実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ヒューマンコンピューターインタラクションの分野に関し、特に仮想環境において物体をマークする方法、装置、機器、及び記憶媒体に関する。
【0002】
本願は、2021年6月9日に提出された、出願番号が第202110642541.4号であり、発明名称が「仮想環境において物体をマークする方法、装置、機器、及び媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全部の内容は、引用により本願に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
スマートフォンやタブレットコンピュータ等の端末機器に、仮想環境を有するアプリケーションプログラムが多く存在しており、例えば、仮想現実アプリケーションプログラム、3次元マッププログラム、一人称シューティングゲーム、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナゲーム等がある。
【0004】
上記アプリケーションプログラムにおいて、個々のユーザは、1つの仮想人物を制御することができる。該仮想人物は、仮想環境において地面におけるある仮想物体をマークすることで、該仮想物体の位置情報をチームメイトに共有することができる。具体的なマーク方式は、以下を含む。仮想人物の銃の照星を地面における仮想物体に位置合わせ、次にメッセージ送信ボックスにおいて該仮想物体に対応するショートカットメッセージ「ここにxx仮想物体がある」を選択し、送信ボタンをクリックした後に該仮想物体をマークし、且つ該ショートカットメッセージをチームメイトに送信することができる。
【0005】
しかしながら、上記操作は、銃の照星による地面における仮想物体に対する照準に依存しており、仮想物体の照準は、時間が比較的かかるため、仮想物体のマーク効率に影響を与え得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は、仮想環境において物体をマークする方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供し、該方法により仮想物体に対するマーク効率が向上する。前記技術的解決手段は、下記の通りである。
【0007】
本願の一態様によれば、仮想環境において仮想物体をマークする方法を提供し、前記方法は、端末機器に実行され、該方法は、
第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示するステップであって、前記ピックアップリストは、前記仮想環境において前記第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、前記ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列される、ステップと、
前記ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信するステップであって、前記第1スライド操作は、前記少なくとも1つの仮想物体のうちのターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作である、ステップと、
前記第1スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示するステップであって、前記マークされた状態は、前記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる、ステップと、を含み、
ここで、前記第1方向と前記第2方向とは、垂直である。
【0008】
本願の一態様によれば、仮想環境において仮想物体をマークする装置を提供し、該装置は、表示モジュールと、入力モジュールと、マークモジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示することに用いられ、前記ピックアップリストは、前記仮想環境において前記第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、前記ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列され、
前記入力モジュールは、前記ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信することに用いられ、前記第1スライド操作は、前記少なくとも1つの仮想物体のうちのターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作であり、
前記マークモジュールは、前記第1スライド操作に応答して、前記ターゲット仮想物体のリスト項目を前記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ前記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示することに用いられ、前記マークされた状態は、前記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられ、
ここで、前記第1方向と前記第2方向とは、垂直である。
【0009】
本願の別の態様によれば、コンピュータ機器を提供し、該コンピュータ機器は、プロセッサと、メモリとを含み、メモリには、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセット、又は命令セットが記憶されており、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセット、又は命令セットは、プロセッサによってロードされて実行され、上記の態様に記載の仮想環境において仮想物体をマークする方法を実現する。
【0010】
本願の別の態様によれば、コンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体には、少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、プロセッサによってロードされて実行され、上記の態様に記載の仮想環境において仮想物体をマークする方法を実現する。
【0011】
本願の別の態様によれば、コンピュータプログラム製品、又はコンピュータプログラムを提供し、上記コンピュータプログラム製品、又はコンピュータプログラムは、コンピュータ命令を含み、上記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。コンピュータ機器のプロセッサは、上記コンピュータ可読記憶媒体から上記コンピュータ命令を読み出し、上記プロセッサは、上記コンピュータ命令を実行し、上記コンピュータ機器に上記の態様に記載の仮想環境において仮想物体をマークする方法を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本願の実施例により提供される技術的解決手段による有益な効果は、少なくとも以下を含む。
【0013】
第1方向が縦方向、且つ第2方向が横方向であることを例とすると、縦方向に沿ってスライドするピックアップリストを表示する場合に、もしユーザによる横方向に沿ったスライドスライド操作を受信するならば、ターゲット仮想物体を迅速にマークすることができる。該マーク過程で、第1仮想オブジェクトの銃の照星を追加で制御する必要がなく、ピックアップリストに基づいて迅速にマークする手段が実現され、仮想物体に対するマーク効率が向上する。
【0014】
また、ピックアップリスト内のターゲット仮想物体のリスト項目の幅が通常はすべて仮想環境におけるターゲット仮想物体の表示幅よりも大きいため、本解決手段では、誤ったタッチの可能性をさらに減少させ、仮想物体をマークする時のヒューマンコンピューターインタラクション操作の精度を向上させることができ、それにより仮想物体に対するマーク効率がさらに向上する。
【0015】
本願の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下、図面を合わせて本願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図2】本願の1つの実施例により提供されるコンピュータシステムの構造模式図である。
【
図3】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のフローチャートである。
【
図4】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のフローチャートである。
【
図5】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図6】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図7】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図8】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図9】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図10】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図11】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法のインターフェース図である。
【
図12】本願の1つの実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする装置の構造図である。
【
図13】本願の1つの実施例により提供される端末機器の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
先ず、本願の実施例に係る名詞を紹介する。
【0018】
仮想環境:アプリケーションプログラムが端末機器上で動作するときに表示(又は提供)される仮想環境である。該仮想環境は、現実世界のシミュレーション環境であってもよく、半シミュレーション半架空の3次元環境であってもよく、さらに、純粋に架空の3次元環境であってもよい。仮想環境は、2次元仮想環境、2.5次元仮想環境、及び3次元仮想環境のうちの任意の1種であってもよく、下記実施例では、仮想環境が3次元仮想環境であることを例として挙げて説明するが、これについては限定しない。該仮想環境は、さらに、少なくとも2つの仮想キャラクターの間の仮想環境の対戦に用いられる。
【0019】
仮想オブジェクト:仮想環境における移動可能なオブジェクトを指す。該可動オブジェクトは、仮想人物、仮想動物、アニメ人物等であってもよく、例えば、仮想環境において表示された人物、動物、植物、ドラム缶、壁、石等である。選択可能に、仮想オブジェクトは、アニメーション骨格技術に基づき構築された3次元立体モデルである。個々の仮想オブジェクトは、仮想環境においてその形状、及び体積を有し、仮想環境における空間の一部を占める。
【0020】
仮想物体:仮想環境における移動不能なオブジェクトを指し、仮想物体は、仮想環境の一部であってもよい。いくつかの実施例において、仮想物体は、機能的な物体であってもよく、たとえば、仮想物体は、ユーザが制御する仮想オブジェクト(又は該仮想オブジェクトの所在するチーム)がゲームの競争力を向上させるのに役立つ物体(例えば、防弾服、ヘルメット、武器、医療ボックス等)である。いくつかの実施例において、仮想物体は、装飾物体であってもよく、たとえば、仮想物体は、仮想オブジェクトを装飾することに用いられる皮膚、コート、靴、ヘッドギア、ネックレス等の装飾品であってもよく、また仮想物体は、他の仮想物体を装飾する物体、例えば、自動車を装飾することに用いられるライト、リボン等であってもよい。
【0021】
地面座標系:仮想環境が3次元仮想環境であるときに、3次元仮想環境において、1つの地面座標系があり、該地面座標系は、3次元仮想環境における仮想オブジェクトの座標、方向ベクトル、運動ベクトル等のパラメータを測定することに用いられ、通常、該地面座標系は、X軸、Y軸、及びZ軸の3つの座標軸を含む。選択可能に、X軸、及びZ軸の所在する平面は、水平面、すなわち基準地面であり、Y軸の上半分の軸は、地面に対する高さを表す。ここで、3次元仮想環境にける仮想オブジェクトの姿勢パラメータは、3次元座標(X,Y,Z)を含み、ここで、X、及びZは、地面に対する仮想オブジェクトの座標を表し、Yは、地面に対する仮想オブジェクトの高さを表す。選択可能に、3次元仮想環境における仮想オブジェクトの姿勢パラメータは、ピッチ角(英語:pitch)、ヨー角(英語:yaw)、及びロール角(英語:roll)等をさらに含む。
【0022】
ピックアップリスト:仮想オブジェクトの周り(例えば、15メートル内)にピックアップ可能な仮想物体のリストを表示することに用いられる。
【0023】
マーク:ある仮想物体にマークを追加した後に、該仮想物体の位置情報を他の仮想オブジェクトに共有することができ、例えば、1つの医療キットをマークした後に、該医療キットの位置情報をチームメイトに共有する。
【0024】
図1は、本願の実施例により提供されるピックアップリスト10に基づく仮想物体のマーク過程のインターフェース模式図を示している。ユーザは、仮想オブジェクトを制御して仮想環境において移動させる。仮想オブジェクトが仮想環境における特定の場所に移動し、仮想環境における周囲の地面にピックアップされる対象の仮想物体が存在する場合に、クライアント端末にピックアップリスト10が表示されることがあり、該ピックアップリスト10には、ピックアップされる対象の複数の仮想物体のリスト項目が表示されており、且つ複数の仮想物体のリスト項目は、縦方向に従って配列される。
【0025】
もしユーザが仮想物体1をマークしたいなら、ユーザは、ピックアップリスト10において、仮想物体1のリスト項目12を横方向に(例えば水平に右に、又は水平に左に)スライドすることができ、横方向に僅かな距離でスライドした後、該仮想物体1がマークされた状態に設定されることになる。一方では、仮想物体1のリスト項目上にマークアイコン14が表示されることがあり、該マークアイコン14は、仮想物体1がマークされた状態にあることをユーザに指示する。他方では、仮想環境にある仮想物体1上にマークブイが表示されることがあり、該マークブイは、仮想物体1の位置情報をチームメイトに共有することに用いられる。チームメイトと仮想物体1との間に障害物が存在しても、仮想物体1のマークブイはチームメイトによって障害物を通過して観測され得る。
【0026】
もしユーザが仮想物体1をピックアップしたいなら、トリガー操作を採用して仮想物体1のリスト項目をトリガーすることができ、例えば、該トリガー操作は、クリック、ダブルクリック、又は長押し等である。
【0027】
図2は、本願の1つの例示的な実施例により提供されるコンピュータシステムの構造ブロック図を示している。該コンピュータシステム200は、第1端末機器220と、サーバ240と、第2端末機器260と、を含む。
【0028】
第1端末機器220には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラム(クライアント端末とも呼ばれる)がインストールされ、動作している。該アプリケーションプログラムは、仮想現実アプリケーションプログラム、3次元マッププログラム、一人称シューティングゲーム(First-Person Shooting Game、FPS)、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナゲーム(Multiplayer Online Battle Arena Games、MOBA)、マルチプレイヤー銃撃戦類サバイバルゲームのうちの任意の1種であってもよい。第1端末機器220は、第1ユーザに使用される端末機器であり、第1ユーザは、第1端末機器220を使用して仮想環境中に位置する第1仮想オブジェクトの動きを操作し、該動きは、身体の姿勢の調製、這い、歩き、走り、騎行、ジャンプ、運転、ピックアップ、シューティング、攻撃、投げのうちの少なくとも1種を含むがこれに制限されない。模式的には、第1仮想オブジェクトは、第1仮想人物であり、例えば、シミュレーション人物キャラクター、又はアニメ人物キャラクターである。
【0029】
第1端末機器220は、無線ネットワーク、又は有線ネットワークを介してサーバ240に接続される。
【0030】
サーバ240は、一台のサーバ、複数台のサーバ、クラウドコンピューティングプラット表、及び仮想化センターのうちの少なくとも1種を含む。サーバ240は、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムにバックグラウンドサービスを提供することに用いられる。選択可能に、サーバ240は、主な計算作業を担い、第1端末機器220、及び第2端末機器260は、副次的な計算作業を担う、又はサーバ240は、副次的な計算作業を担い、第1端末機器220、及び第2端末機器260は、主な計算作業を担う、又はサーバ240、第1端末機器220、及び第2端末機器260の三者の間は、分散型計算アーキテクチャを採用して協調計算を行う。
【0031】
第2端末機器260には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムがインストールされ、動作している。該アプリケーションプログラムは、仮想現実アプリケーションプログラム、3次元マッププログラム、FPSゲーム、MOBAゲーム、マルチプレイヤー銃撃戦類サバイバルゲームのうちの任意の1種であってもよい。第2端末機器260は、第2ユーザにより使用される端末機器であり、第2ユーザは、第2端末機器260を使用して仮想環境中に位置する第2仮想オブジェクトの動きを操作し、該動きは、調整身体姿勢、這い、歩き、走り、騎行、ジャンプ、運転、ピックアップ、シューティング、攻撃、投げのうちの少なくとも1種を含むが、これに制限されない。模式的には、第2仮想オブジェクトは、第2仮想人物であり、例えば、シミュレーション人物キャラクター、又はアニメ人物キャラクターである。
【0032】
選択可能に、第1仮想人物と第2仮想人物は、同一の仮想環境中において、例えば、複数の仮想キャラクター対戦のための同一の仮想環境中にある。選択可能に、第1仮想人物と第2仮想人物は、同一のチーム、同一の組織に属するか、友人関係を有するか、又は一時的な通信権限を有する。
【0033】
選択可能に、第1端末機器220と第2端末機器260とにインストールされたアプリケーションプログラムは、同じであるか、又は2つの端末機器にインストールされたアプリケーションプログラムは、異なるオペレーティングシステムプラット表の同一タイプのアプリケーションプログラムである。第1端末機器220は、複数の端末機器のうちの1つを広く一般的に指すことができ、第2端末機器260は、複数の端末機器のうちの1つを広く一般的に指すことができ、本実施例は、第1端末機器220、及び第2端末機器260のみを例として挙げて説明する。第1端末機器220と第2端末機器260の機器タイプは、同じであるか、又は異なり、該機器タイプは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書リーダー、MP3プレーヤー、MP4プレーヤー、ラップトップポータブルコンピュータ、及びデスクトップコンピュータのうちの少なくとも1種を含む。以下の実施例は、端末機器がスマートフォンを含むことを例として挙げて説明する。
【0034】
当業者により知られ得るように、上記端末機器の数は、より多く、又はより少なくてもよい。例えば、上記端末機器は、1つのみであってもよく、又は上記端末機器は、数十個、又は数百個、又はより多くの数であってもよい。本願の実施例は、端末機器の数、及び機器タイプを限定しない。
【0035】
図3は、本願の1つの例示的な実施例により提供される仮想環境において物品をピックアップする方法のフローチャートを示している。本実施例は、該方法が、端末機器、又は端末機器におけるクライアント端末、又は端末機器におけるアプリケーションプログラムに適用されることを例として挙げて説明しており、該端末機器は、
図1に示される第1端末機器、又は第2端末機器であってもよく、該方法は、下記ステップ(302~306)を含む。
【0036】
ステップ302:第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示する。ピックアップリストは、仮想環境において第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列される。
【0037】
いくつかの実施例において、ピックアップリストは、第1仮想オブジェクトの近くの物体をディスプレイすることに用いられる。ここで、第1仮想オブジェクトの近くの物体とは、第1仮想オブジェクトとの間の距離が距離閾値以下である仮想物体を指す。選択可能に、ピックアップリストにおいてディスプレイされる仮想物体は、仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の仮想物体である。
【0038】
ユーザは、第1仮想オブジェクトを制御して仮想環境において動かせる。仮想環境におけるある場所、又は部屋にピックアップされる対象の仮想物体が存在する。ユーザが第1仮想オブジェクトを制御して仮想環境において該場所、又は部屋に移動させた後に、第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示する。
【0039】
例示的には、ピックアップされる対象の仮想物体と第1仮想オブジェクトとの間の距離が距離閾値よりも小さい場合に、ピックアップリストを自動にポップアップして表示する。又はユーザがピックアップリストの開きエントリを手動にトリガーする場合に、ピックアップリストをポップアップして表示する。
【0040】
ピックアップリストは、仮想環境において第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられる。選択可能に、ピックアップリスト内の仮想物体と第1仮想オブジェクトとの間の距離は、距離閾値よりも小さい。選択可能に、ピックアップリスト内の仮想物体は、第1仮想オブジェクトがピックアップ権限を持つ仮想物体である。
【0041】
複数の仮想物体が存在する場合、ピックアップリスト内の複数のリスト項目は、第1方向に沿って配列され、個々のリスト項目は、1つ、又は1種の仮想物体と対応する。複数の仮想物体の間の順序付け方式については、距離の遠近に従って配列されてもよく、又は価値の高低に従って配列されてもよく、又は第1仮想オブジェクトとのニーズの一致度に従って配列されてもよく、例えば、第1仮想オブジェクトにヘルメットアイテムがまだ存在しなければ、ヘルメット物体を最初に順序付けし、又は第1仮想オブジェクトが負傷状態にあれば、医療キットを最初に順序付けする。
【0042】
選択可能に、ピックアップリストは、ピックアップされる対象の仮想物体をディスプレイすることに用いられ、例えば、第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象、及び/又は第1仮想オブジェクト以外の他の仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の仮想物体である。
【0043】
ピックアップリスト内の仮想物体は、第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の物体であってもよいことに加えて、いくつかの実施例において、ピックアップリスト内の仮想物体は、第1仮想オブジェクトが物体情報を確認することができるが、ピックアップできない仮想物体であってもよい。いくつかの実施例において、第1方向は、横方向、又は縦方向であってもよく(水平方向、又は垂直方向として呼ばれてもよい)、すなわち、ピックアップリストは、リスト項目を横方向(すなわち左右に配列)、縦方向(上下に配列)等の直線方向に従って一行、又は一列に並べるものであってもよい。
【0044】
いくつかの実施例において、ピックアップリストは、リスト項目を横方向(すなわち左右に配列)、及び縦方向(上下に配列)に従って複数行、且つ複数列に並べる表であってもよく、例えば、2行複数列、2列複数行等である。
【0045】
いくつかの実施例において、ピックアップリストのリスト項目の配列方向(すなわち第1方向)は、直線方向でなくてもよく、円弧、又は円周に沿って配列された扇形方向であってもよく、さらに他の方向であってもよく、本願の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0046】
ステップ304:ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信する。
【0047】
いくつかの実施例において、第1スライド操作は、少なくとも1つの仮想物体のうちのターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作である。ここで、ターゲット仮想物体は、1つの仮想物体であってもよく、複数の仮想物体であってもよく、本願の実施例は、これについて具体的に限定せず、ターゲット仮想物体の対応するリスト項目の数は、1つであってもよく、複数であってもよく、本願の実施例は、これについても具体的に限定しない。たとえば、ピックアップリスト内のある1つのリスト項目は、ある1つの仮想物体をディスプレイすることに用いられ、第1スライド操作は、ピックアップリスト内の該1つのリスト項目に対する(すなわち該1つの仮想物体に対する)スライド操作である。また、たとえば、ピックアップリストにおいて、個々のリスト項目は、少なくとも1つの仮想物体をディスプレイすることに用いられ、第1スライド操作は、ピックアップリスト内の複数のリスト項目に対するスライド操作であり、この場合、該複数のリスト項目の対応する複数の仮想物体は、すなわちターゲット仮想物体である。また、たとえば、ピックアップリスト内のリスト項目の一部、又は全部に対して、1つのリスト項目に複数の仮想物体をディスプレイすることができ、第1スライド操作は、そのうちの1つのリスト項目に対するスライド操作であり、この場合、ターゲット仮想物体は、該1つのリスト項目にディスプレイされる複数の仮想物体である。
【0048】
選択可能に、ターゲット仮想物体の対応するリスト項目の幅は、ターゲット仮想物体の仮想環境における表示幅よりも大きい。選択可能に、ターゲット仮想物体は、少なくとも1つの仮想物体のうちの第1スライド操作によってスライドされた仮想物体である。
【0049】
第1スライド操作のスライド方向は、第1方向に垂直であるか、又は略垂直である。模式的には、ピックアップリスト内のリスト項目が縦方向に従って配列される場合、第1スライド操作のスライド方向は、横方向、又は略横方向であり、ピックアップリスト内のリスト項目が横方向に従って配列される場合、第1スライド操作のスライド方向は、縦方向、又は略縦方向である。
【0050】
いくつかの実施例において、ピックアップリストが2行複数列である場合に、第1スライド操作のスライド方向は、縦方向である。たとえば、比較的上の行のリスト項目に対して、第1スライド操作のスライド方向は、上向きであり、比較的下の行のリスト項目に対して、第1スライド操作のスライド方向は、下向きである。選択可能に、ピックアップリストが2行複数列である場合に、比較的上の行のリスト項目、又は比較的下の行のリスト項目に関わらず、第1スライド操作のスライド方向は、縦方向であればよく、すなわち、第1スライド操作のスライド方向は、上向きであってもよく、下向きであってもよい。
【0051】
いくつかの実施例において、ピックアップリストが2列複数行である場合に、第1スライド操作のスライド方向は、横方向である。たとえば、左側の一行のリスト項目に対して、第1スライド操作のスライド方向は、左向きであり、右側の一行のリスト項目に対して、第1スライド操作のスライド方向は、右向きである。選択可能に、ピックアップリストが2列複数行である場合に、左側の一行のリスト項目か右側の一行のリスト項目かに関わらず、第1スライド操作のスライド方向は、横方向であればよく、すなわち、第1スライド操作のスライド方向は、左向きであってもよく、右向きであってもよい。
【0052】
選択可能に、リスト項目がどの形状であるか、如何に配列されているかに関係なく、第1スライド操作のスライド方向は、予め設定されたスライド条件にマッチングすればよく、第1スライド操作のスライド方向は、リスト項目の形状、及び配列方式に関係しなくてもよい。たとえば、もしリスト項目が円環状に従って配列されるなら、横方向、又は縦方向のスライド操作によってリスト項目内の対応する仮想物体をマークすることができる。
【0053】
ステップ306:第1スライド操作に応答して、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つターゲット仮想物体をマークされた状態に表示し、マークされた状態は、ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる。
【0054】
いくつかの実施例において、第2仮想オブジェクトは、第1仮想オブジェクトのチームメイトであり、及び/又は第2仮想オブジェクトは、第1仮想オブジェクトと同じゲーム対局にある仮想オブジェクトである。ターゲット仮想物体をマークされた状態に設定することにより、第2仮想オブジェクト(対応するユーザ)は、ターゲット仮想物体のマークを確認することによりターゲット仮想物体の位置を決定し、次にターゲット仮想物体を見つけ、且つピックアップすることができる。
【0055】
選択可能に、ターゲット仮想物体の位置情報は、地面座標系におけるターゲット仮想物体の座標を含む。
【0056】
いくつかの実施例において、マークされた状態は、第1仮想オブジェクト(対応するユーザ)のターゲット仮想物体の位置をプロンプトすることに用いられる。たとえば、ピックアップ条件が存在するいくつかの仮想物体(例えば、医療属性、又は治癒属性を有する仮想オブジェクトのみが特定の医療物資をピックアップできる)に対して、もし第1仮想オブジェクトが該仮想物体のピックアップ条件を満たさないなら、第1仮想オブジェクトは、該仮想物体をピックアップすることができないが、ピックアップリストを通じて仮想物体の情報を確認して、且つ該仮想物体の位置をマークすることができ、第1仮想オブジェクトが該仮想物体のピックアップ条件を満たした後に再ピックアップし、又は該ピックアップ条件を満たすチームメイトに、該仮想物体をピックアップするようにプロンプトする。
【0057】
例示的には、第1方向と第2方向とは、垂直である。第1方向が垂直方向である場合に、第2方向は、水平方向であり、第1方向が水平方向である場合に、第2方向は、垂直方向である。又は第1方向が横方向である場合に、第2方向は、縦方向であり、第1方向が縦方向である場合に、第2方向は、横方向である。
【0058】
いくつかの実施例において、第1方向と第2方向とは、垂直でなくてもよい。たとえば、もし第1方向が円弧、又は円周方向であるなら、第2方向は、該円弧、又は該円周の半径が所在する直線と重なってもよい(又は略重なってもよい)。
【0059】
いくつかの実施例において、第1方向と第2方向とは、平行、又は重なる。選択可能に、第1スライド操作のスライド方向は、第1方向と同じ、又は略同じであり、この場合、ターゲット仮想物体のリスト項目のスライド方向(すなわち、第2方向)は、第1方向と平行であり、又は重なる。たとえば、ピックアップリスト内の複数のリスト項目は、横方向に配列され(すなわち、第1方向に従って配列される)、第1スライド操作は、ターゲット仮想物体のリスト項目に対する横方向のスライド操作であり、この場合、ターゲット仮想物体のリスト項目は、横方向にスライドする(すなわち、第2方向に沿ってスライドする)ことがあり、且つターゲット仮想物体がマークされた状態に表示される。
【0060】
以上のように、本実施例により提供される方法では、第1方向が縦方向、且つ第2方向が横方向であることを例とし、縦方向に沿ってスライドするピックアップリストを表示する場合に、もしユーザの横方向に沿ってスライドするスライド操作を受信するなら、ターゲット仮想物体を迅速にマークすることができる。該マーク過程で、第1仮想オブジェクトの銃の照星を追加で制御する必要がなく、ピックアップリストに基づいて迅速にマークする手段が実現され、仮想物体に対するマーク効率が向上する。且つ、ピックアップリスト内のターゲット仮想物体のリスト項目の幅が通常すべて仮想環境におけるターゲット仮想物体の表示幅よりも大きいため、本解決手段は、誤ったタッチの可能性をさらに減少させ、仮想物体をマークする時のヒューマンコンピューターインタラクション操作の精度を向上させることができ、それにより仮想物体に対するマーク効率がさらに向上する。
【0061】
図4は、本願の1つの例示的な実施例により提供される仮想環境において物品をピックアップする方法のフローチャートを示している。本実施例は、該方法が、端末機器、又は端末機器におけるクライアント端末、又は端末機器におけるアプリケーションプログラムに適用されることを例として挙げて説明し、該端末機器は、
図1に示される第1端末機器、又は第2端末機器であってもよく、該方法は、下記ステップ(402~424)を含む。
【0062】
ステップ402:第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示し、ピックアップリストは、仮想環境において第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列される。
【0063】
ピックアップリストは、仮想環境において第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられる。選択可能に、ピックアップリスト内の仮想物体と第1仮想オブジェクトとの間の距離は、距離閾値よりも小さい。選択可能に、ピックアップリスト内の仮想物体は、第1仮想オブジェクトがピックアップ権限を持つ仮想物体である。
【0064】
複数の仮想物体が存在する場合、ピックアップリスト内の複数のリスト項目は、第1方向に沿って配列され、個々のリスト項目は、1つ、又は1種の仮想物体と対応する。複数の仮想物体の間の順序付け方式は、距離の遠近に従って配列されてもよく、又は価値の高低に従って配列されてもよく、又は第1仮想オブジェクトとのニーズの一致度に従って配列されてもよい。
【0065】
ステップ404:ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信する。
【0066】
第1スライド操作のスライド方向は、第1方向に垂直であり、又は略垂直である。模式的には、ピックアップリスト内のリスト項目が縦方向に従って配列される場合、第1スライド操作のスライド方向は、横方向、又は略横方向であり、ピックアップリスト内のリスト項目が横方向に従って配列される場合、第1スライド操作のスライド方向は、縦方向、又は略縦方向である。
【0067】
端末機器がタッチパネルを採用してインタラクションを行うシーンでは、第1スライド操作は、タッチパネルによって収集、又は受信されるものであり、端末機器がマウスを採用してインタラクションを行うシーンでは、第1スライド操作は、マウスによって収集、又は受信されるものであり、端末機器がハンドルを採用してインタラクションを行うシーンでは、第1スライド操作は、ハンドル上のタッチパッドによって収集、又は受信されるものである。
【0068】
ステップ406:第1スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向である場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。
【0069】
第1スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向である場合に、第1スライド操作に従い、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。
【0070】
ターゲット仮想物体のリスト項目をスライドさせる過程で、ターゲット仮想物体のリスト項目の一端に位置しピックアップリストのエッジから削除される部分の表示をキャンセルすることができ、他端に位置する、新たに現れた空白部分を塗り色で表示するように追加することができる。
【0071】
いくつかの実施例において、ターゲット仮想物体のリスト項目をスライドさせる過程で、ターゲット仮想オブジェクトのリスト項目は、第1スライド操作に伴ってピックアップリストの境界を超える。
【0072】
第1スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向であると決定する過程で、下記の2種の異なる決定方式のうちの少なくとも1種を採用することができる。
【0073】
第1種:第1スライド操作のスライド方向と第2方向との間の夾角が角度閾値よりも小さい場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。
【0074】
第1スライド操作のスライド方向は、スライド軌跡における2つの位置点によって決定することができ、スライド軌跡において前位置点と後位置点が存在すると仮定し、前位置点から後位置点への方向は、すなわち、第1スライド操作のスライド方向である。前位置点と後位置点は、1フレームの差のある2つの位置点であってもよく、一定の時間の長さの差のある2つの位置点であってもよい。
【0075】
図5を参照して示すように、第2方向が水平右方向であることを例とすると、角度閾値がαであり、第1スライド操作のスライド方向と水平右方向との間の夾角が角度閾値の2分の1(すなわちα/2)よりも小さい(又はこれに等しい)場合、第1スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向であると決定し、ターゲット仮想物体のリスト項目12をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。例示的には、角度閾値の2分の1(α/2)が30°であり、すなわち、角度閾値αが60°である。
【0076】
第2種:第1スライド操作のスライド方向のスライド位置が第2方向に対応するスライド範囲領域内にある場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。
【0077】
第2方向に対応するスライド範囲領域は、第2方向を中心線とし、且つ両側が角度閾値を超えないように限定されるスライド範囲である。
【0078】
図5を参照して示すように、第2方向が水平右方向であることを例とし、水平右方向との間の夾角が角度閾値の2分の1(α/2)よりも小さいスライド範囲領域15を、水平右方向に対応するスライド範囲領域として設定し、第1スライド操作のスライド位置が該スライド範囲領域15を超えない場合に、第1スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向であると決定し、ターゲット仮想物体のリスト項目12をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。ここで、スライド範囲領域15は、
図5における斜線で塗りつぶした網掛け領域を参照することができる。
【0079】
逆に、
図6を参照して示すように、第1スライド操作のスライド位置が該スライド範囲領域15を超え、他のスライド範囲領域16に位置する場合に、第1スライド操作のスライド方向が第1方向、又は略第1方向であると決定し、ピックアップリスト内のリスト項目を第1方向に沿ってスライドさせる。ここで、スライド範囲領域16は、
図6における点で塗りつぶした網掛け領域を参照することができる。
【0080】
本願の実施例において、第1スライド操作のスライド方向と第2方向との間の夾角を角度閾値内に制限し、及び/又はスライド位置をスライド範囲領域内に制限することにより、角度閾値、及び/又はスライド範囲領域内のスライド操作は、有効な操作と見なすことができる。したがって、第1スライド操作のスライド方向は、第2方向と完全に平行、又は重なる必要がなく、それにより操作の利便性が向上し、また、角度閾値、及び/又はスライド範囲領域の制限のため、第1スライド操作のスライド方向、又はスライド位置が偏りすぎることがなく、それにより誤操作の確率が低減される。
【0081】
ステップ408:ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、ターゲット仮想物体をマークされた状態に設定する。
【0082】
選択可能に、ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、ターゲット仮想物体をマークされた状態に設定し、且つターゲット仮想物体をマークされた状態に表示する。模式的には、第1距離閾値は、ターゲット仮想物体のリスト項目の長さ(又は幅)の3分の1、又は2分の1であり、本願は、第1距離閾値の具体的な大きさを限定しない。
【0083】
模式的には、
図7を参照して示すように、ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達していない場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目の左側に、第1色で塗りつぶされたカラーブロック13が表示され、マークが成功していないことを表しており、ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目の左側に、第2色で塗りつぶされたカラーブロック13が表示され、既にマークが成功したことを表す。この時に、ユーザは、手を離して第1スライド操作を終了し、この場合、ターゲット仮想物体のマークが完了する。
【0084】
説明する必要があることとして、第1距離閾値は、誤操作を防止するために設計される閾値であり、第1距離閾値は、選択可能な設計である。仮想物体をマークするか否かの判断条件として第1距離閾値を追加することにより、ユーザの誤ったタッチによってもたらされる異常マークを減少し、ヒューマンコンピューターインタラクション時の精度を向上させることができる。
【0085】
ステップ410:仮想環境内に位置するターゲット仮想物体の上方にマークブイを表示し、マークブイは、ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる。
【0086】
ターゲット仮想物体をマークされた状態に設定すると同時に、又はその後、仮想環境内に位置するターゲット仮想物体の上方にマークブイを表示し、該マークブイは、2次元のグラフィック、又は3次元の仮想識別子であってもよい。選択可能に、マークブイは、仮想環境におけるターゲット仮想物体の近くの他の位置に表示されてもよく、例えば、ターゲット仮想物体の左側、右側、下方等に表示され、マークブイは、さらに、ターゲット仮想物体に重ねて表示されてもよく、本願の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0087】
選択可能に、仮想環境内に位置するターゲット仮想物体とマークされた状態との間の距離(例えば、表示距離)は、第3距離閾値よりも小さく、又はそれに等しい。
【0088】
模式的には、
図8に参照されるように、マークブイ18には、ターゲット仮想物体の物体名称、及びターゲット仮想物体とクライアント端末にログインされたユーザアカウントが制御する仮想オブジェクトとの間の距離が表示されている。第1仮想オブジェクトの対応するクライアント端末において、該距離は、ターゲット仮想物体と第1仮想オブジェクトとの間の距離として表示され、第2仮想オブジェクトの対応するクライアント端末において、該距離は、ターゲット仮想物体と第2仮想オブジェクトとの間の距離である。
【0089】
選択可能に、マークブイ18は、障害物を透過して視認され得る属性を有する。第2仮想オブジェクトとターゲット仮想物体との間に建物、車両等の障害物が存在しても、第2仮想オブジェクトのクライアント端末で該マークブイ18を視認することができる。それにより、仮想物体をマークすると同時に、マークブイによる仮想環境の遮蔽が減少し、ユーザが仮想環境を観察する視野が可能な限り保証される。
【0090】
ステップ412:ターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンを表示し、マークアイコンは、ターゲット仮想物体がマークされた状態にあることを指示することに用いられる。
【0091】
ターゲット仮想物体をマークされた状態に設定すると同時に、又はその後に、ピックアップリストにおけるターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンを表示し、マークアイコンは、ターゲット仮想物体がマークされた状態にあることを指示することに用いられる。
【0092】
選択可能に、該マークされた状態は、有効な時間の長さを有し、有効な時間の長さを超えたら、ターゲット仮想物体のマークされた状態をキャンセルする。又は第2仮想オブジェクト、又は第1仮想オブジェクトが該ターゲット仮想物体をピックアップした後、ターゲット仮想物体のマークされた状態をキャンセルする。
【0093】
模式的には、
図9に参照されるように、ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達していない場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目の左側に、第1色で塗りつぶされたカラーブロック13が表示され、マークが成功していないことを表し、ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目の左側に、第2色で塗りつぶされたカラーブロック13、及びマークアイコン14が表示され、既にマークが成功したことを表す。
【0094】
選択可能に、
図1に示すように、ユーザが手を離して第1スライド操作をキャンセルした後に、塗りつぶされたカラーブロック13の表示をキャンセルし、且つマークアイコン14をターゲット仮想物体のリスト項目の右上方に転移して表示する。
【0095】
本実施例において、仮想物体のリスト項目上にマークアイコンを表示することにより、該仮想物体の位置がマークされることを表すことで、ユーザは、仮想環境において仮想物体がマークブイを有するか否かを1つずつ確認する必要がなく、仮想物体が集中して表示されるピックアップリストにおいて仮想物体のマークアイコンを確認する必要があるだけで、仮想物体のマークされた状態を知ることができ、ユーザが仮想物体のマークされた状態を確認する利便性が向上する。
【0096】
ステップ414:ピックアップリスト上の第2スライド操作を受信する。
【0097】
いくつかの実施例において、第2スライド操作は、ターゲット仮想物体のリスト項目に対するスライド操作である。
【0098】
第2スライド操作のスライド方向は、第1方向に垂直であり、又は略垂直である。模式的には、ピックアップリスト内のリスト項目が縦方向に従って配列される場合、第2スライド操作のスライド方向は、横方向、又は略横方向であり、ピックアップリスト内のリスト項目が横方向に従って配列される場合、第2スライド操作のスライド方向は、縦方向、又は略縦方向である。
【0099】
端末機器がタッチパネルを採用してインタラクションを行うシーンでは、第2スライド操作は、タッチパネルによって収集、又は受信されるものであり、端末機器がマウスを採用してインタラクションを行うシーンでは、第2スライド操作は、マウスによって収集、又は受信されるものであり、端末機器がハンドルを採用してインタラクションを行うシーンでは、第2スライド操作は、ハンドル上のタッチパッドによって収集、又は受信されるものである。
【0100】
ステップ416:第2スライド操作に応答して、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つターゲット仮想物体をマークされていない状態に設定する。
【0101】
第2スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向である場合に、第2スライド操作に従い、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つターゲット仮想物体をマークされていない状態に設定し、且つターゲット仮想物体をマークされていない状態に表示する。
【0102】
第2スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向であると決定する過程で、下記の2種の異なる決定方式のうちの少なくとも1種を採用することができる。
【0103】
第1種:第2スライド操作のスライド方向と第2方向との間の夾角が角度閾値よりも小さい場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。
【0104】
第2スライド操作のスライド方向は、スライド軌跡における2つの位置点によって決定することができ、スライド軌跡において前位置点と後位置点が存在すると仮定すると、前位置点から後位置点への方向は、すなわち、第2スライド操作のスライド方向である。前位置点と後位置点は、1フレームの差のある2つの位置点であってもよく、一定の時間の長さの差のある2つの位置点であってもよい。
【0105】
第2種:第2スライド操作のスライド方向のスライド位置が第2方向に対応するスライド範囲領域内にある場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせる。
【0106】
第2方向に対応するスライド範囲領域は、第2方向を中心線とし、且つ両側が角度閾値を超えないように限定されるスライド範囲である。
【0107】
模式的には、第2スライド操作のスライド方向が第2方向、又は略第2方向である場合に、第2スライド操作に従い、ターゲット仮想物体のリスト項目をピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、ターゲット仮想物体のリスト項目の第2方向におけるスライド距離が第2距離閾値に達する場合に、ターゲット仮想物体をマークされていない状態に設定する。
【0108】
模式的には、第2距離閾値は、ターゲット仮想物体のリスト項目の長さの3分の1、又は2分の1であり、本願は、第2距離閾値の具体的な大きさを限定しない。
【0109】
説明する必要があることとして、第2距離閾値は、誤操作を防止するために設計される閾値であり、第2距離閾値は、選択可能な設計である。
【0110】
説明する必要があることとして、水平方向は、水平右方向と水平左方向とを含む。第1スライド操作と第2スライド操作のスライド方向は、同じであってもよく、異なってもよい(例えば、反対である)。例えば、第1スライド操作のスライド方向は、水平右方向であり、第2スライド操作のスライド方向も水平右方向であり、また、例えば、第1スライド操作のスライド方向は、水平右方向であり、第2スライド操作のスライド方向は、水平左方向である。
【0111】
本願の実施例において、1回のスライド操作により、仮想物体をマークされていない状態からマークされた状態に変更することができ、もう1回のスライド操作により、仮想物体をマークされた状態からマークされていない状態に変更することができ、それにより、スライド操作で仮想物体のマークされた状態が迅速で便利に切り替えられ、ヒューマンコンピューターインタラクションの操作の利便性が向上する。
【0112】
ステップ418:仮想環境におけるターゲット仮想物体のマークブイの表示をキャンセルする。
【0113】
いくつかの実施例において、仮想環境内に位置するターゲット仮想物体の上方にマークブイの表示をキャンセルし、マークブイは、ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる。
【0114】
選択可能に、マークされた状態にあるターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンが表示されており、すなわち、上記ターゲット仮想物体のリスト項目上のマークアイコンの表示がキャンセルされる。第2スライド操作がマークキャンセルの条件を満たす場合に、ターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンの表示をキャンセルする。
【0115】
ステップ420:ターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンの表示をキャンセルする。
【0116】
選択可能に、マークされた状態にあるターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンが表示されている。第2スライド操作がマークキャンセルの条件を満たすことに応答して、ターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンの表示をキャンセルする。
【0117】
ステップ422:ピックアップリスト上の第3スライド操作を受信する。
【0118】
第3スライド操作のスライド方向は、第1方向、又は略第1方向である。模式的には、ピックアップリスト内のリスト項目が縦方向に従って配列される場合、第3スライド操作のスライド方向は、縦方向、又は略縦方向であり、ピックアップリスト内のリスト項目が横方向に従って配列される場合、第1スライド操作のスライド方向は、横方向、又は略横方向である。
【0119】
端末機器がタッチパネルを採用してインタラクションを行うシーンでは、第3スライド操作は、タッチパネルによって収集、又は受信されるものであり、端末機器がマウスを採用してインタラクションを行うシーンでは、第3スライド操作は、マウスによって収集、又は受信されるものであり、端末機器がハンドルを採用してインタラクションを行うシーンでは、第3スライド操作は、ハンドル上のタッチパッドによって収集、又は受信されるものである。
【0120】
ステップ424:第3スライド操作に応答して、ピックアップリスト内のリスト項目を第1方向に沿ってスライドして表示する。
【0121】
第1方向が垂直上方向であることを例とすると、垂直上方向の第3スライド操作に応答して、ピックアップリスト内のリスト項目を垂直上方向の方向に沿ってスライドして表示し、第1方向が垂直下方向であることを例とすると、垂直下方向の第3スライド操作に応答して、ピックアップリスト内のリスト項目を垂直下方向の方向に沿ってスライドして表示し/スクロールして表示する。すなわち、ピックアップリストに対する第3スライド操作により、ピックアップリストの所在する表示領域の位置とサイズが変化しない場合に、ピックアップリスト内のリスト項目をスクロールして表示する。
【0122】
模式的には、1つのリスト項目が1つ、又は1種の仮想物体を表示することのみに用いられる場合に、ピックアップリストは、ピックアップされる対象の仮想物体の4つ、又は4種のリスト項目をデフォルトで表示する(すなわち、ピックアップリストは、最大4つのリスト項目を同時に表示することができる)。ピックアップ可能な仮想物体のリスト項目が4つを超える場合、ユーザは、第3スライド操作を使用してピックアップリスト内のリスト項目をスライドすることができる。
【0123】
説明する必要があることとして、本実施例は、第2方向が水平右方向であることを例として挙げて説明する。
【0124】
以上のように、本実施例により提供される方法では、第1方向が縦方向、且つ第2方向が横方向であることを例として、縦方向に沿ってスライドするピックアップリストを表示する場合に、もしユーザの横方向に沿ってスライドするスライド操作を受信するなら、ターゲット仮想物体を迅速にマークすることができる。該マーク過程で、第1仮想オブジェクトの銃の照星を追加で制御する必要がなく、ピックアップリストに基づいて迅速にマークする手段が実現され、仮想物体に対するマーク効率が向上する。また、ピックアップリスト内のターゲット仮想物体のリスト項目の幅が通常はすべて仮想環境におけるターゲット仮想物体の表示幅よりも大きいため、本解決手段は、誤ったタッチの可能性をさらに減少させ、ヒューマンコンピューターインタラクション時の精度を向上させることができる。
【0125】
本実施例により提供される方法は、仮想物体をマークするか否か、又はマークをキャンセルするか否かの判断条件として第1距離閾値、第2距離閾値を追加することにより、ユーザの誤ったタッチによってもたらされる異常マークを減少し、ヒューマンコンピューターインタラクション時の精度を向上させることができる。
【0126】
1つの具体的な例では、ピックアップリスト上のターゲット仮想物体のリスト項目に対して、横方向スライド範囲領域66と縦方向スライド範囲領域68とを分割していると仮に設定し、横方向スライド範囲領域66は、
図10における格子塗り領域と斜線塗り領域とを含み、縦方向スライド範囲領域68は、
図10における白塗り領域とドットマトリクス塗り領域とを含む。
図11に示すように、マーク過程は、下記のステップ(01~10)を含む。
【0127】
ステップ01:開始。
【0128】
ステップ02:ユーザは、ピックアップリスト上のターゲット仮想物体を押してスライドさせる。
【0129】
ステップ03:予め設定されたα値に従ってスライド領域を分割する。
【0130】
予め設定されたα値に従って横方向スライド範囲領域66と縦方向スライド範囲領域68とを分割している。横方向スライド範囲領域66は、水平方向で±α/2を超えない夾角領域であり、縦方向スライド範囲領域68は、横方向スライド範囲領域66以外の領域である。
【0131】
図10に示すように、横方向スライド範囲領域66は、
図10における格子塗り領域と斜線塗り領域とを含み、縦方向スライド範囲領域68は、
図10における白塗り領域とドットマトリクス塗り領域とを含む。
【0132】
ステップ04:スライド方向がどの領域に向けるかを判断する。
【0133】
横方向スライド範囲領域66に向かってスライドする場合に、ステップ05を実行し、縦方向スライド範囲領域68に向かってスライドする場合に、ステップ06を実行する。
【0134】
ステップ05:判定結果が横方向スライドである。
【0135】
ステップ06:判定結果が縦方向スライドである。
【0136】
ステップ07:距離閾値に達するまでスライドを続けた後に、スライド操作をキャンセルする。
【0137】
判定結果が横方向スライドである場合に、スライド操作のスライドを終了する前のスライド距離が距離閾値を超えるか否かを判断し続ける。
【0138】
もしスライドを終了する前のスライド距離が距離閾値に達するなら、ステップ08を実行し、もしスライドを終了する前のスライド距離が距離閾値に達しないなら、マークをキャンセルする。
【0139】
ステップ08:ターゲット仮想物体のマークを完了する。
【0140】
ステップ09:ピックアップリスト内のリスト項目をスライドして表示するようにトリガーすることで、ピックアップされる対象の各々の仮想物体の機能を閲覧する。
【0141】
ステップ10:終了。
【0142】
図12は、本願の1つの例示的な実施例により提供される仮想環境において仮想物体をマークする装置のブロック図を示しており、上記装置は、表示モジュール1220と、入力モジュール1240と、マークモジュール1260と、を含む。
【0143】
上記表示モジュール1220は、第1仮想オブジェクトのピックアップリストを表示することに用いられ、上記ピックアップリストは、上記仮想環境において上記第1仮想オブジェクトによってピックアップされる対象の少なくとも1つの仮想物体を表示することに用いられ、上記ピックアップリスト内のリスト項目は、第1方向に沿って配列される。
【0144】
上記入力モジュール1240は、上記ピックアップリスト上の第1スライド操作を受信することに用いられ、上記第1スライド操作は、上記少なくとも1つの仮想物体のうちのターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作である。
【0145】
上記マークモジュール1260は、上記第1スライド操作に応答して、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ上記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示することに用いられ、上記マークされた状態は、上記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる。
【0146】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記マークモジュール1260は、上記第1スライド操作のスライド方向と上記第2方向との間の夾角が角度閾値よりも小さい場合に、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ上記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示する、又は上記第1スライド操作のスライド位置が上記第2方向に対応するスライド範囲領域内にある場合に、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて第2方向に沿ってスライドさせ、且つ上記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示することに用いられる。
【0147】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記マークモジュール1260は、上記第1スライド操作のスライド方向と上記第2方向との間の夾角が上記角度閾値よりも小さい場合に、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて上記第2方向に沿ってスライドさせ、上記ターゲット仮想物体のリスト項目の上記第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、上記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示することに用いられる。
【0148】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記マークモジュール1260は、上記第1スライド操作のスライド位置が上記第2方向に対応するスライド範囲領域内にある場合に、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて上記第2方向に沿ってスライドさせ、上記ターゲット仮想物体のリスト項目の上記第2方向におけるスライド距離が第1距離閾値に達する場合に、上記ターゲット仮想物体をマークされた状態に表示することに用いられる。
【0149】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記表示モジュール1220は、さらに、上記仮想環境内に位置する上記ターゲット仮想物体の上方にマークブイを表示することに用いられ、上記マークブイは、上記ターゲット仮想物体の位置情報を上記第2仮想オブジェクトに共有することに用いられ、ここで、上記マークブイは、障害物を透過して視認され得る属性を有する。
【0150】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記表示モジュール1220は、上記ターゲット仮想物体のリスト項目上にマークアイコンを表示することに用いられ、上記マークアイコンは、上記ターゲット仮想物体が上記マークされた状態にあることを指示することに用いられる。
【0151】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記入力モジュール1240は、さらに、上記ピックアップリスト上の第2スライド操作を受信することに用いられ、上記第2スライド操作は、上記ターゲット仮想物体のリスト項目に対する操作であり、上記マークモジュール1260は、上記第2スライド操作に応答して、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて上記第2方向に沿ってスライドさせ、且つ上記ターゲット仮想物体をマークされていない状態に表示することに用いられる。
【0152】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記マークモジュール1260は、上記第2スライド操作に応答して、上記ターゲット仮想物体のリスト項目を上記ピックアップリストにおいて上記第2方向に沿ってスライドさせ、上記ターゲット仮想物体のリスト項目の上記第2方向におけるスライド距離が第2距離閾値に達する場合に、上記ターゲット仮想物体を上記マークされていない状態に表示することに用いられる。
【0153】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記表示モジュール1220は、さらに、上記仮想環境における上記ターゲット仮想物体のマークブイの表示をキャンセルすることに用いられ、上記マークブイは、上記ターゲット仮想物体の位置情報を第2仮想オブジェクトに共有することに用いられる。
【0154】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記表示モジュール1220は、さらに、上記ターゲット仮想物体のリスト項目上のマークアイコンの表示をキャンセルすることに用いられ、上記マークアイコンは、上記ターゲット仮想物体が上記マークされた状態にあることを指示することに用いられる。
【0155】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記第1方向と上記第2方向とは、垂直である。
【0156】
本実施例の1つの選択可能な設計において、上記第1方向は、垂直方向であり、上記第2方向は、水平方向であり、又は上記第1方向は、水平方向であり、上記第2方向は、垂直方向である。
【0157】
図13は、本願の1つの例示的な実施例により提供される端末機器1300の構造ブロック図を示している。該端末機器1300は、ポータブル移動端末機器であってもよく、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、MPEGオーディオレベル3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、MP3)プレーヤー、MPEGオーディオレベル4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、MP4)プレーヤーである。端末機器1300は、さらに、ユーザ機器、ポータブル端末機器等の他の名称と呼ばれてもよい。
【0158】
通常、端末機器1300は、プロセッサ1301とメモリ1302とを含む。
【0159】
プロセッサ1301は、1つ、又は複数のプロセスコアを含んでもよく、例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサ等である。プロセッサ1301は、デジタル信号処理(Digital Signal Processing、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(Programmable Logic Array、PLA)のうちの少なくとも1種のハードウェア形式を採用して実現することができる。プロセッサ1301は、メインプロセッサ、及びコプロセッサを含んでもよく、メインプロセッサは、ウェイク状態でのデータを処理することに用いられるプロセッサであり、中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)とも呼ばれ、コプロセッサは、待機状態でのデータを処理することに用いられる低消費電力プロセッサである。いくつかの実施例において、プロセッサ1301には、グラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit、GPU)が集積されてもよく、GPUは、ディスプレイスクリーンに表示する必要があるコンテンツのレンダリング、及び作成を担当することに用いられる。いくつかの実施例において、プロセッサ1301は、さらに、人工知能(Artificial Intelligence、AI)プロセッサを含んでもよく、該AIプロセッサは、機器学習に関する演算操作を処理することに用いられる。
【0160】
メモリ1302は、1つ、又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、該コンピュータ可読記憶媒体は、有形、且つ非一時的なものであり得る。メモリ1302は、さらに、高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリを含んでもよく、例えば、1つ、又は複数の磁気ディスク記憶機器、フラッシュメモリ記憶機器である。いくつかの実施例において、メモリ1302における非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶することに用いられ、該少なくとも1つの命令は、プロセッサ1301に実行されて本願の実施例により提供される方法を実現することに用いられる。いくつかの実施例において、端末機器1300は、さらに、選択可能に、周辺機器インタフェース1303と少なくとも1つの周辺機器とを含んでもよい。具体的には、周辺機器は、無線周波数回路1304、タッチディスプレイスクリーン1305、音声回路1306、及び電源1307のうちの少なくとも1種を含む。
【0161】
周辺機器インタフェース1303は、入力/出力(Input /Output、I/O)に関連する少なくとも1つの周辺機器をプロセッサ1301、及びメモリ1302に連結することに用いることができる。いくつかの実施例において、プロセッサ1301、メモリ1302、及び周辺機器インタフェース1303は、同一のチップ、又は回路基板に集積されており、いくつかの他の実施例において、プロセッサ1301、メモリ1302、及び周辺機器インタフェース1303のうちの任意の1つ、又は2つは、単独なチップ、又は回路基板に実現されてもよく、本実施例は、これについて限定しない。
【0162】
無線周波数回路1304は、RF(Radio Frequency、RF)信号(電磁信号とも呼ばれる)を送受信することに用いられる。無線周波数回路1304は、電磁信号を介して通信ネットワーク、及び他の通信機器と通信する。無線周波数回路1304は、電気信号を電磁信号に変換して送信し、又は受信された電磁信号を電気信号に変換する。選択可能に、無線周波数回路1304は、アンテナシステム、RF送受信機、1つ、又は複数の増幅器、チューナー、発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、及びユーザIDモジュールカード等を含む。無線周波数回路1304は、少なくとも1種の無線通信プロトコルを介して他の端末機器と通信することができる。該無線通信プロトコルは、ワールドワイドウェッブ、メトロポリタンエリアネットワーク、イントラネット、各世代の移動通信ネットワーク(2G、3G、4G、及び5G)、無線LAN、及び/又はワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)ネットワークを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施例において、無線周波数回路1304は、さらに、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)に関する回路を含んでもよく、本願は、これについて限定しない。
【0163】
タッチディスプレイスクリーン1305は、UIを表示することに用いられる。該UIは、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。タッチディスプレイスクリーン1305は、タッチディスプレイスクリーン1305の表面、又は表面の上方におけるタッチ信号を収集する能力をさらに有する。該タッチ信号は、制御信号としてプロセッサ1301に入力されて処理することができる。タッチディスプレイスクリーン1305は、ソフトボタン、及び/又はソフトキーボードとも呼ばれる仮想ボタン、及び/又は仮想キーボードを提供することに用いられる。いくつかの実施例において、タッチディスプレイスクリーン1305は、1つであってもよく、端末機器1300のフロントパネルに設置され、別のいくつかの実施例において、タッチディスプレイスクリーン1305は、少なくとも2つであってもよく、それぞれ端末機器1300の異なる表面に設置され、又は折り畳まれるように設計され、さらに別のいくつかの実施例において、タッチディスプレイスクリーン1305は、可撓性ディスプレイスクリーンであってもよく、端末機器1300の屈曲表面、又は折り畳み面に設置される。又はタッチディスプレイスクリーン1305は、矩形でない不規則な形状、すなわち異形スクリーンとして設置されてもよい。タッチディスプレイスクリーン1305は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)等の材質を採用して製造されてもよい。
【0164】
音声回路1306は、ユーザと端末機器1300との間の音声インタフェースを提供することに用いられる。音声回路1306は、マイクロホンとスピーカとを含んでもよい。マイクロホンは、ユーザ、及び環境の音波を収集し、且つ音波を電気信号に変換してプロセッサ1301に入力し処理し、又は無線周波数回路1304に入力して音声通信を実現することに用いられる。ステレオ収集、又はノイズ低減の目的のために、マイクロホンは、複数であってもよく、それぞれ端末機器1300の異なる箇所に設置される。マイクロホンは、さらに、アレイマイクロホン、又は全方向収集型マイクロホンであってもよい。スピーカは、プロセッサ1301、又は無線周波数回路1304からの電気信号を音波に変換することに用いられる。スピーカは、従来のフィルムスピーカであってもよく、圧電セラミックスピーカであってもよい。スピーカが圧電セラミックスピーカであるときには、電気信号を人間に聞こえる音波に変換することができるだけでなく、電気信号を人間に聞こえない音波に変換し距離測定等の用途に用いることができる。いくつかの実施例において、音声回路1306は、ヘッドホン挿入孔をさらに含んでもよい。
【0165】
電源1307は、端末機器1300における各々のユニットに給電することに用いられる。電源1307は、交流電力、直流電力、使い捨て電池、又は充電可能電池であってもよい。電源1307が充電可能電池を含むときに、該充電可能電池は、有線充電電池、又は無線充電電池であってもよい。有線充電電池は、有線線路を介して充電される電池であり、無線充電電池は、無線コイルを介して充電される電池である。該充電可能電池は、さらに、高速充電技術をサポートすることに用いることができる。
【0166】
いくつかの実施例において、端末機器1300は、1つ、又は複数のセンサ1308をさらに含む。該1つ、又は複数のセンサ1308は、加速度センサ1309、ジャイロスコープセンサ1310、圧力センサ1311、光学センサ1312、及び近接センサ1313を含むが、これらに限定されない。
【0167】
加速度センサ1309は、端末機器1300で作成された座標系の3つの座標軸での加速度の大きさを検出することができる。例えば、加速度センサ1309は、重力加速度の3つの座標軸での成分を検出することに用いられる。プロセッサ1301は、加速度センサ1309が収集した重力加速度信号に従って、タッチディスプレイスクリーン1305が水平ビュー、又は垂直ビューでユーザインターフェースの表示を行うように制御することができる。加速度センサ1309は、ゲーム、又はユーザの運動データの収集にさらに用いられる。
【0168】
ジャイロスコープセンサ1310は、端末機器1300の本体の方向、及び回転角度を検出することができ、ジャイロスコープセンサ1310は、加速度センサ1309と協働してユーザの端末機器1300に対する3D動作を収集することができる。プロセッサ1301は、ジャイロスコープセンサ1310が収集したデータに従って、下記の機能を実現することができ、動作検知(例えば、ユーザの傾斜操作に従ってUIを変更する)、撮影時の画像安定化、ゲーム制御、及び慣性ナビゲーションがある。
【0169】
圧力センサ1311は、端末機器1300のサイドフレーム、及び/又はタッチディスプレイスクリーン1305の下層に設置できる。圧力センサ1311が端末機器1300のサイドフレームに設置される場合、ユーザの端末機器1300に対する把持信号を検出し、該把持信号に従って左右手の識別、又はショートカット操作を行うことができる。圧力センサ1311がタッチディスプレイスクリーン1305の下層に設置される場合、ユーザのタッチディスプレイスクリーン1305に対する圧力操作に従って、UIインターフェース上の操作可能な制御部材に対する制御を実現することができる。操作可能な制御部材は、ボタン制御部材、スクロールバー制御部材、アイコン制御部材、及びメニュー制御部材のうちの少なくとも1種を含む。
【0170】
光学センサ1312は、環境光の強度を収集することに用いられる。1つの実施例において、プロセッサ1301は、光学センサ1312が収集した環境光の強度に従って、タッチディスプレイスクリーン1305の表示輝度を制御することができる。具体的には、環境光の強度が比較的高いとき、タッチディスプレイスクリーン1305の表示輝度を高く調整し、環境光の強度が比較的低いとき、タッチディスプレイスクリーン1305の表示輝度を低く調整する。
【0171】
近接センサ1313は、距離センサとも呼ばれ、通常、端末機器1300の正面に設置される。近接センサ1313は、ユーザと端末機器1300の正面との間の距離を収集することに用いられる。1つの実施例において、近接センサ1316が、ユーザと端末機器1300の正面との間の距離が徐々に小さくなることを検出するとき、プロセッサ1301は、タッチディスプレイスクリーン1305が画面点灯状態から画面消灯状態に切り替わるように制御し、近接センサ1313が、ユーザと端末機器1300の正面との間の距離が徐々に大きくなることを検出するとき、プロセッサ1301は、タッチディスプレイスクリーン1305が画面消灯状態から画面点灯状態に切り替わるように制御する。
【0172】
当業者であれば理解できるように、
図13に示される構造は、端末機器1300に対する限定を構成せず、図示されるものよりも多く、又はよりも少ないユニットを含み、又はあるいくつかのユニットを組み合わせ、又は異なるユニットを採用して設置するようにしてもよい。
【0173】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ可読記憶媒体には、少なくとも1つの命令が記憶されており、上記少なくとも1つの命令は、プロセッサによってロードされて実行され、上記の各々の実施例に記載の仮想環境において仮想物体をマークする方法を実現する。
【0174】
本願の一態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。端末機器のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み出し、プロセッサは、該コンピュータ命令を実行し、該端末機器に、上記態様の各種の選択可能な実現方式に提供される仮想環境において仮想物体をマークする方法を実行させる。
【0175】
以上は、本願の選択可能な実施例に過ぎず、本願を制限するためのものでは、なく、本願の精神、及び原則内に行われるあらゆる修正、同等の置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0176】
1 仮想物体
10 ピックアップリスト
12 リスト項目
13 カラーブロック
14 マークアイコン
18 マークブイ
66 横方向スライド範囲領域
68 縦方向スライド範囲領域
200 コンピュータシステム
220 第1端末機器
240 サーバ
260 第2端末機器
1220 表示モジュール
1240 入力モジュール
1260 マークモジュール
1300 端末機器
1301 プロセッサ
1302 メモリ
1303 周辺機器インタフェース
1304 無線周波数回路
1305 タッチディスプレイスクリーン
1306 音声回路
1307 電源
1308 センサ
1309 加速度センサ
1310 ジャイロスコープセンサ
1311 圧力センサ
1312 光学センサ