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特許7604686カスタマイズ可能なライトストリップ及び取り付け方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】カスタマイズ可能なライトストリップ及び取り付け方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 4/20 20160101AFI20241216BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20241216BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20241216BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20241216BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241216BHJP
【FI】
F21S4/20
H01L33/00 L
F21V23/00 160
F21Y103:10
F21Y115:10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023580476
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 EP2022067294
(87)【国際公開番号】W WO2023274858
(87)【国際公開日】2023-01-05
【審査請求日】2024-02-26
(31)【優先権主張番号】21182008.9
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デ スルイス バルテル マリヌス
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンダール レーンダート テウニス
(72)【発明者】
【氏名】クライン マルセリヌス ペトルス カロルス ミハエル
(72)【発明者】
【氏名】ヴィッセンベルフ ミシェル コルネリス ヨセフス マリー
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第2365740(EP,A2)
【文献】特開2007-242450(JP,A)
【文献】特表2018-503943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 4/20
H01L 33/00
F21V 23/00
F21Y 103/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付面に取り付け可能な、カスタマイズ可能なライトストリップであり、
細長い基板と、
前記細長い基板の表面に取り付けられる複数のLEDノードを備える線形LEDアレイと、
前記複数のLEDノードを電気的に相互接続する相互接続構造とを有するカスタマイズ可能なライトストリップであって、
前記細長い基板が、前記線形LEDアレイの前記複数のLEDノードのうちの少なくとも幾つかの間に部分的分離線を有し、前記部分的分離線が、前記細長い基板の一方の長手方向縁端部から、前記細長い基板を部分的に横切って延在し、前記相互接続構造を横切らず、
前記部分的分離線のうちの1つ以上における部分的分離後の前記カスタマイズ可能なライトストリップが、前記取付面の平面内で曲げ可能であり、
前記カスタマイズ可能なライトストリップが、前記LEDノードのうちの少なくとも幾つかに接続され、前記部分的分離線と交差するデータ又は検出線を更に有し、
前記LEDノードが、全ての部分的に分離された部分的分離線の位置を、その部分的分離線と交差する前記データ又は検出線の遮断を通じて検出するよう構成されるカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項2】
前記部分的分離線が、前記細長い基板を切断するための視覚的なマーキングを含む請求項1に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項3】
前記部分的分離線が、ユーザが前記細長い基板を引き裂くことを可能にするためのミシン目線を含む請求項1又は2に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項4】
前記部分的分離線のうちの部分的分離線が、前記線形LEDアレイの各2つの隣接するLEDノードの間に設けられる請求項1又は2に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項5】
前記複数のLEDノードが、線形LEDノードグループに分けられ、前記部分的分離線のうちの部分的分離線が、前記線形LEDアレイの各2つの隣接するLEDノードグループの間に設けられる請求項1又は2に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項6】
前記相互接続構造が、直線部分と接続部分とを有し、前記直線部分が、前記線形LEDアレイに沿って配置され、前記接続部分が、前記線形LEDアレイの前記LEDノードのうちの少なくとも幾つかを、前記相互接続構造の前記直線部分に電気的に接続する請求項1又は2に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項7】
前記細長い基板における少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線が、前記相互接続構造の前記直線部分と、前記線形LEDアレイとの間に設けられ、前記相互接続構造の前記接続部分が、前記少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線と交差する請求項6に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項8】
前記細長い基板が、少なくとも1つの線形付着層を有する請求項1に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項9】
前記細長い基板における第2の長手方向の折り曲げ線が、前記線形LEDアレイと、前記細長い基板の前記長手方向縁端部との間に設けられ、
前記少なくとも1つの線形付着層が、前記第2の長手方向の折り曲げ線と、前記細長い基板の前記長手方向縁端部との間の、前記細長い基板の前記表面又は反対側の表面に設けられる第1線形付着層を含み、
前記細長い基板における第3の長手方向の折り曲げ線が、前記相互接続構造の前記直線部分と、前記細長い基板の反対側の長手方向縁端部との間に設けられ、
前記少なくとも1つの線形付着層が、前記第3の長手方向の折り曲げ線と、前記細長い基板の前記反対側の長手方向縁端部との間の、前記細長い基板の前記表面又は前記反対側の表面に設けられる第2線形付着層を含む請求項7に記載の、且つ請求項8に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項10】
前記細長い基板が、前記相互接続構造の前記直線部分と、前記線形LEDアレイとの間に単一の長手方向の折り曲げ線を有し、
前記少なくとも1つの線形付着層が、前記細長い基板の反対側の表面において、前記線形LEDアレイの下に線形付着層を含み、
前記単一の長手方向の折り曲げ線と、前記細長い基板の反対側の長手方向縁端部との間に延在する前記細長い基板の線形の実質的に直立のセクションが、前記線形LEDアレイのLEDノードによって発せられる光を処理するために拡散反射性又は透光性である請求項7に記載の、且つ請求項8に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項11】
前記細長い基板における角度のある折り曲げ線が、前記部分的分離線のうちの少なくとも幾つかの所定の部分的分離線から延在し、前記少なくとも1つの線形付着層が、前記細長い基板の反対側の表面に線形付着層を含む請求項8に記載の、且つ請求項1又は2に記載のカスタマイズ可能なライトストリップ。
【請求項12】
カスタマイズ可能なライトストリップを平面状の取付面に取り付ける方法であって、
請求項1に記載のカスタマイズ可能なライトストリップを供給するステップと、
前記部分的分離線のうちの1つ以上のところで前記カスタマイズ可能なライトストリップの前記細長い基板を部分的に分離するステップと、
分離後、前記1つ以上の部分的分離線のところで前記カスタマイズ可能なライトストリップを曲げるステップと、
曲げられた前記カスタマイズ可能なライトストリップを前記平面状の取付面に取り付けるステップとを有する方法。
【請求項13】
前記平面状の取付面が電子表示デバイスの背面である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
曲げた後、前記線形LEDアレイの前記LEDノードを順次作動させるステップと、
遠隔カメラによって作動の画像をキャプチャするステップと、
キャプチャした前記画像を分析して、前記カスタマイズ可能なライトストリップの少なくとも1つの曲がっている部分を決定するステップとを更に有する請求項12又は13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カスタマイズ可能なライトストリップに関する。本発明は、このようなカスタマイズ可能なライトストリップを取付面に取り付ける方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
従来の接着式ライトストリップは、例えば、テレビ、鏡、戸棚の角(corner)などの周りに付着するために、取付面の平面内で容易に又は適切に曲げられることができない。
【0003】
US2014029261A1は、細長い線形ストリップとして提供されるプリント回路基板を開示している。US2014029261A1における基板は、ルーティング、フライス加工、パンチング、ダイスタンプ法、又は任意の適切な技術を使用することによって、所望のサイズ及び形状において供給されることができる。基板は、複数の繰り返しユニットで構成される。基板は、上面及び下面を有する。LEDは、各繰り返しユニットに取り付けられ、LEDを電気的に相互接続するために銅トレースが基板の上面に印刷される。繰り返しユニットは、基板の面内変形又は曲げを可能にするよう設計及び接続される。ブリッジ(bridge)が、隣接する繰り返しユニットの隣接する縁端部がスペースによって分離されるように、隣接する繰り返しユニットを接続する。
【0004】
しかしながら、US2014029261A1におけるプリント回路基板の不利な点は、とりわけUS2014029261A1において図示されているリング状構成以外の構成の場合は、隣接する繰り返しユニットの隣接する縁端部を分離する多くのスペースが、基板を過度に弱める可能性があることである。
【0005】
EP2365740は、異なる仕様を持つ複数のタイプの照明デバイスを、コストを抑えながら製造するための方法を開示している。基板は、可撓性を有する共通部と、共通部に対して曲げ可能な複数のユニットとを含み、共通部は、図面の平面において水平方向に伸ばされ、所定の間隔ごとに配設されるパッドを含む。前記方法においては、第1方向において発光要素が取り付けられている基板を切断することによって、基板片が作成され、基板片における共通部は、製造されるべき照明デバイスに応じて形成され、形成される共通部に対する個別部分の相対位置は、それぞれ位置決めされ、基板片内のパッドに電力を供給するための配線が形成される。
【0006】
GB2484152は、電気デバイスを製造する方法を開示している。前記方法は、連続した、(i)平坦な塑性変形可能な回路基板を供給するステップと、(ii)平坦な回路基板に1つ以上の電気的構成要素を取り付け、回路内の構成要素を電気的に接続するステップと、(iii)回路基板を、もはや平坦ではないように、及び構成要素が、回路基板に取り付けられたままであり、且つ回路内で電気的に接続されたままであるように、塑性的に変形させるステップとを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、この課題を解決し、取付面に取り付け可能な改良されたライトストリップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1態様によれば、この及び他の目的は、取付面に取り付け可能な、カスタマイズ可能なライトストリップであり、細長い基板と、前記細長い基板の表面に取り付けられる複数のLEDノードを備える線形LED(発光ダイオード)アレイと、前記複数のLEDノードを電気的に相互接続する相互接続構造とを有するカスタマイズ可能なライトストリップであって、前記細長い基板が、前記線形LEDアレイの前記複数のLEDノードのうちの少なくとも幾つかの間に部分的分離線を有し、前記部分的分離線が、前記細長い基板の一方の長手方向縁端部から、前記細長い基板を部分的に横切って延在し、前記相互接続構造を横切らないカスタマイズ可能なライトストリップによって達成される。前記部分的分離線のうちの1つ以上における部分的分離後の前記カスタマイズ可能なライトストリップは、前記取付面の平面内で曲げ可能である。
【0009】
前記カスタマイズ可能なライトストリップは、前記LEDノードのうちの少なくとも幾つかに接続され、前記部分的分離線と交差するデータ又は検出線を更に有する。前記LEDノードは、どの部分的に分離された部分的分離線の位置も、その部分的分離線と交差する前記データ又は検出線の遮断を通じて検出するよう構成される。
【0010】
各LEDノードは、ここでは、各ノードが特定の色をレンダリングする(render)ことを可能にするために、RGB(赤色・緑色・青色)又はRGBWW(赤色・緑色・青色・ウォームホワイト(warm white))などの、LEDの組み合わせであってもよい。LEDノードは、単一のLEDから成ることもある。
【0011】
前記細長い基板の長さと幅との比率(L/W)は、少なくとも5、又は少なくとも10、又は少なくとも100などの、少なくとも2であり得る。前記線形LEDアレイは、少なくとも50個のLEDノード又は少なくとも100個のLEDノードなどの、少なくとも10個のLEDノードを有してもよい。
【0012】
本発明は、前記相互接続構造を横切らない部分的分離線を設けることにより、ユーザは、(例えば、前記取付面の角に沿うためには)前記ライトストリップが前記ライトストリップに沿ったどの位置において曲げ可能であるべきかを、それらの位置に対応する前記部分的分離線のところで前記ストリップを部分的に分離することによって、選択することができるという理解に基づいている。残りの前記部分的分離線は分離されなくてもよく、それによって、前記ライトストリップは過度に弱められない。更に、前記ライトストリップが、テレビの背面(取付面)において前記テレビの周囲に取り付けられる特定の用途においては、本ライトストリップは、例えば20インチから85インチまでの、広範囲のテレビサイズに合うよう、ユーザによってカスタマイズされることができる。換言すれば、単一のタイプのライトストリップ(=本カスタマイズ可能なライトストリップ)が、容易に、様々なサイズの物体に合うよう作成されることができる。「ユーザ」は、ここでは、一般的に、エンドユーザ、又は場合によっては取り付け業者(fitter)若しくは設置者(installer)であり、前記ライトストリップの製造に携わる人ではない。更に、本ライトストリップは、都合よく、巻いたものから(off-the-roll)供給され、それ自体は既知の寸法に合わせた切断(cut-to-measure)の原理を使用して寸法に合わせて切断されることができる。
【0013】
前記部分的分離線は、(それらの場所で)前記細長い基板を切断するための視覚的なマーキング(visual marking)であってもよく、又は前記視覚的なマーキングを含んでもよい。前記視覚的なマーキングは、例えば、前記ユーザが、どこで、前記複数のLEDノードを電気的に相互接続する接続構造を破壊することなく、例えばはさみを使用して前記細長い基板を切断することができるかを示すための、随意に一緒に印刷されたはさみ記号を備える、前記細長い基板に印刷された点線又は破線であり得る。前記細長い基板の前記長手方向縁端部の反対側の前記部分的分離線/視覚的なマーキングの端部において、前記細長い基板に、ユーザが切断しすぎることを防止するよう適合される警告標識及び/又は物理的構造が設けられ得る。前記物理的構造は、例えば、埋め込まれた金属ワイヤ又はプラスチック製のノッチ(plastic notch)であり得る。
【0014】
その代わりに、又は補足的に、前記部分的分離線は、(それらの場所で)ユーザが前記細長い基板を引き裂くことを可能にするためのミシン目線を含んでもよい。ミシン目線の利点は、前記ライトストリップをカスタマイズするのにはさみのような道具が必要ないことである。別の利点は、各ミシン目線が正しい場所で止まっていることから、前記ユーザが切りすぎないことである(前の段落参照)。
【0015】
前記部分的分離線のうちの部分的分離線は、前記線形LEDアレイの各2つの隣接するLEDノードの間に設けられてもよい。このことは、前記細長い基板に沿ったどこでも2つの隣接するLEDノードの間での部分的な分離/切断/引き裂きを可能にし、このことは、前記取付面の平面内での曲げに関して前記ライトストリップの完全なカスタマイズを可能にする。
【0016】
前記複数のLEDノードは、線形LEDノードグループに分けられることもあり、前記部分的分離線のうちの部分的分離線は、前記線形LEDアレイの各2つの隣接するLEDノードグループの間に設けられる。換言すれば、前記部分的分離線は、線形LEDノードグループ間にのみ設けられ、前記グループ内のLEDノード間には設けられない。各グループは、例えば、2乃至55個のLEDノードを含み得る。前記ライトストリップが、テレビの背面において前記テレビの周囲に取り付けられる特定の用途の場合は、グループ分けは、(55インチ、65インチ及び75インチなどの)一般的なテレビサイズのための一般的な曲げの箇所に合う適切なサイズのセグメントを作成するためにこのような一般的なテレビサイズに基づき得る。
【0017】
前記相互接続構造は、直線部分と接続部分とを有し、前記直線部分は、前記線形LEDアレイに沿って配置され、前記接続部分は、前記線形LEDアレイの前記LEDノードのうちの少なくとも幾つかを、前記相互接続構造の前記直線部分に電気的に接続する。前記接続部分は、例えば、前記直線部分に対して垂直であってもよい。このことは、前記部分的分離線が部分的に噛み合い得る櫛状のレイアウトの前記相互接続構造を可能にする。
【0018】
前記細長い基板における少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線(longitudinal folding line)が、前記相互接続構造の前記直線部分と、前記線形LEDアレイとの間に設けられてもよく、前記相互接続構造の前記接続部分は、前記少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線と交差する。前記少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線のところで折り曲げることは、前記取付面に対する前記線形LEDアレイの方向(角度)の調整を可能にし得る。前記少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線は、前記基板/ライトストリップをどこで折り曲げるべきかを前記ユーザに示す、前記細長い基板に作成する少なくとも1つの視覚的なマーキングであり得る。前記視覚的なマーキングは、前記細長い基板を切断するための前述の視覚的なマーキングと類似していてもよいが、それでも、前述の視覚的なマーキングと区別できるべきである。その代わりに、前記少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線は、少なくとも1つの予め折り曲げられた線であってもよい。
【0019】
前記細長い基板は、少なくとも1つの線形付着層(linear attachment layer)を有してもよい。前記少なくとも1つの線形付着層は、例えば、曲げられた前記ライトストリップを前記取付面に取り付ける/付着するために使用されてもよく、前記基板/ライトストリップが上述のように折り曲げられる場合に安定構造を形成するのに役立つ可能性もある。前記少なくとも1つの線形付着層は、例えば、少なくとも1つの接着層又は両面テープであってもよい。
【0020】
或る実施形態においては、前記細長い基板における第2の長手方向の折り曲げ線が、前記線形LEDアレイと、前記細長い基板の前記長手方向縁端部との間に設けられ、前記少なくとも1つの線形付着層は、前記第2の長手方向の折り曲げ線と、前記細長い基板の前記長手方向縁端部との間の、前記細長い基板の前記表面又は反対側の表面に設けられる第1線形付着層を含み、前記細長い基板における第3の長手方向の折り曲げ線が、前記相互接続構造の前記直線部分と、前記細長い基板の反対側の長手方向縁端部との間に設けられ、前記少なくとも1つの線形付着層は、前記第3の長手方向の折り曲げ線と、前記細長い基板の前記反対側の長手方向縁端部との間の、前記細長い基板の前記表面又は前記反対側の表面に設けられる第2線形付着層を含む。ここで、前記細長い基板は、有利には、三角柱状の形状を形成するよう、又は切妻屋根の形状を含むよう、折り曲げられてもよく、折り曲げられた前記細長い基板は、前記線形LEDアレイが、前記取付面に対して斜めの(前記三角柱状の形状又は前記切妻屋根の形状の)側面のうちの一方にある状態で、前記取付面に付着させられ得る/取り付けられ得る。従って、これにより、前記取付面に対する前記線形LEDアレイの方向/角度の調整が達成される。
【0021】
別の実施形態においては、前記細長い基板は、前記相互接続構造の前記直線部分と、前記線形LEDアレイとの間に単一の長手方向の折り曲げ線を有し、前記少なくとも1つの線形付着層は、前記細長い基板の反対側の表面において、前記線形LEDアレイの下に線形付着層を含み、前記単一の長手方向の折り曲げ線と、前記細長い基板の反対側の長手方向縁端部との間に延在する前記細長い基板の線形の(実質的に)直立のセクションが、前記線形LEDアレイのLEDノードによって発せられる光を処理する(manipulate)ために拡散反射性又は透光性である。この実施形態は、前記細長い基板が、1つの長手方向の折り曲げ線しか含まないことから、前記ユーザにとって管理するのがより簡単である可能性がある。用途に応じて、前記直立のセクションは、前記光を方向付けるために及び/若しくはシャープなカットオフを作成するために拡散反射性であってもよく、又は透光性であってもよい(例えば、前記LEDノードとは反対の側に優れた拡散光効果を与えるために拡散性のものであってもよい)。このことは、容易に曲げられることができる、拡散光効果を持つライトストリップの提供を可能にし、それは、鋭い角を作成することさえできる。「実質的に直立」は、90°±20°、好ましくは90°±10°として定義され得る。
【0022】
更に別の実施形態においては、前記細長い基板における角度のある折り曲げ線(angular folding line)が、前記部分的分離線のうちの少なくとも幾つかの所定の部分的分離線から延在し、前記少なくとも1つの線形付着層は、前記細長い基板の反対側の表面に線形付着層を含む。例えば、前記所定の部分的分離線の各々から、前記部分的分離線に対して±135°で一対の角度のある折り曲げ線が延在してもよく、このことは、ライトストリップを90°曲げることを可能にする。前記所定の部分的分離線は、例えば(55インチ、65インチ及び75インチなどの)一般的なテレビサイズに基づいた、一般的な切断/引き裂き位置に対応し得る。前記線形付着層は、前記細長い基板の前記反対側の表面全体を覆っていてもよい。更に、ここでは、前記ストリップの折り曲げられた部分におけるショートカットの発生を防止するために、前記相互接続構造は、(少なくとも部分的に)絶縁層で覆われていてもよい。
【0023】
前記カスタマイズ可能なライトストリップは、前記LEDノードのうちの少なくとも幾つかに接続され、前記部分的分離線と交差する少なくとも1つのデータ又は検出線を更に有する。前記LEDノードは、どの部分的に分離された部分的分離線の位置も、その部分的分離線と交差する前記少なくとも1つのデータ又は検出線の遮断を通じて検出するよう構成され、このことは、個々のLEDノードがそれに応じて制御され得ることを意味する。
【0024】
例えば、前記少なくとも1つのデータ又は検出線は、例えば、前記部分的分離線と交差するデータバスであってもよい。切断される/引き裂かれる前記データバスの両側にあるLEDノードは、(切断されていない/引き裂かれていない)前記相互接続構造を介して、どこに切れ目/裂け目があるかを検出し、報告するよう構成され得る。
【0025】
別の例においては、前記少なくとも1つのデータ又は検出線は、LEDノードからLEDノードへのデータ線(デイジーチェーン)であってもよい。ユーザが部分的分離線を切断する/引き裂く場合、前記LEDノードは、前記LEDノードがもはや前記データ線を介して接続されていないことを検出することができる。
【0026】
更に別の例においては、各LEDノードは、部分的分離線と交差し、前記LEDノードを前記相互接続構造に電気的に接続する検出線を有する。前記ユーザが前記部分的分離線を切断する/引き裂く場合、前記検出線はオープンになり、それによって、前記LEDノードは、前記ユーザが前記部分的分離線を切断した/引き裂いたことを検出することができる。
【0027】
更なる例においては、各LEDノードは、前記LEDノードから延在し、部分的分離線と交差し、同じLEDノードに戻る少なくとも1つの検出線を有し、それによって、前記LEDノードは、前記部分分離線が切断されているか否か/引き裂かれているか否かを検出し得る。
【0028】
本発明の第2態様によれば、カスタマイズ可能なライトストリップを平面状の取付面に取り付ける方法であって、前記第1態様によるカスタマイズ可能なライトストリップを供給するステップと、前記部分的分離線のうちの1つ以上のところで前記カスタマイズ可能なライトストリップの前記細長い基板を部分的に分離するステップと、分離後、前記1つ以上の部分的分離線のところで前記カスタマイズ可能なライトストリップを曲げるステップと、曲げられた前記カスタマイズ可能なライトストリップを前記平面状の取付面に取り付けるステップとを有する方法が提供される。この態様は、前の態様と同じ又は同様の特徴及び技術的効果を示すことがあり、逆もまた同様である。
【0029】
前記平面状の取付面は、テレビ又はモニタなどの電子表示デバイスの背面であってもよい。前記ライトストリップは、その代わりに、鏡の裏面、ベッドのヘッドボード、戸棚、長椅子の底部、キャビネットの周囲又は内部などに取り付けられてもよい/付着させられてもよい。
【0030】
前記方法は、曲げた後、前記線形LEDアレイの前記LEDノードを順次作動させるステップと、遠隔カメラによって作動の画像をキャプチャするステップと、キャプチャした前記画像を分析して、前記カスタマイズ可能なライトストリップの少なくとも1つの曲がっている部分を決定するステップとを更に有してもよい。例えば、カスタマイズされたライトストリップが、(アンビライト(Ambilight)のような)テレビに表示されるコンテンツに動的に合致する背景光を作成するために使用される場合には、前記曲がっている部分を決定することによって、個々のLEDノードは、それに応じて制御されることができる。前記遠隔カメラは、例えば、スマートフォン若しくはタブレット又は同様のもののカメラであってもよい。キャプチャした前記画像を分析して、前記カスタマイズ可能なライトストリップの少なくとも1つの曲がっている部分を決定するステップは、例えば、前記スマートフォン又はタブレットにおけるアプリを使用して実施されてもよい。
【0031】
本発明は、請求項において挙げられている特徴の全てのあり得る組み合わせに関することに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
ここで、本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して、本発明のこれら及び他の態様についてより詳細に記載する。
図1図1aは、本発明の実施形態によるカスタマイズ可能なライトストリップの上面図である。図1a'は、LEDノードグループを備える、図1aのライトストリップの変形例の上面図である。図1bは、カスタマイズされ、取付面に取り付けられた、図1aのライトストリップの斜視図である。
図2】本発明の態様による、カスタマイズ可能なライトストリップを取り付ける方法のフローチャートである。
図3図3aは、図1a又は図1a'のライトストリップの折り曲げ及び付着の変形例を図示する断面図である。図3bは、図1a又は図1a'のライトストリップの折り曲げ及び付着の変形例を図示する断面図である。図3cは、図1a又は図1a'のライトストリップの折り曲げ及び付着の変形例を図示する断面図である。図3dは、図1a又は図1a'のライトストリップの折り曲げ及び付着の変形例を図示する断面図である。
図4図4aは、本発明の別の実施形態によるカスタマイズ可能なライトストリップの上面図である。図4bは、カスタマイズされ、取付面に取り付けられた、図4aのライトストリップの斜視図である。
図5図5aは、本発明の更に別の実施形態によるカスタマイズ可能なライトストリップの上面図である。図5bは、カスタマイズされ、取付面に取り付けられた、図5aのライトストリップの上面図である。
図6】テレビの背面に取り付けられた本ライトストリップを示す。
図7図7aは、少なくとも1つのデータ又は検出線を有するカスタマイズ可能なライトストリップの実施形態の部分図である。図7bは、少なくとも1つのデータ又は検出線を有するカスタマイズ可能なライトストリップの実施形態の部分図である。図7cは、少なくとも1つのデータ又は検出線を有するカスタマイズ可能なライトストリップの実施形態の部分図である。図7dは、少なくとも1つのデータ又は検出線を有するカスタマイズ可能なライトストリップの実施形態の部分図である。
【0033】
図において図示されているように、全体を通して、同様の参照符号は、同様の要素を指す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
ここで、本発明の現在好ましい実施形態が示されている添付図面を参照して、本発明について以下により詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多様な形態で実施されることができ、本明細書において記載されている実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、もっと正確に言えば、これらの実施形態は、完全及び完璧を期すために示されており、本発明の範囲を当業者に十分に伝える。
【0035】
図1aは、本発明の実施形態によるカスタマイズ可能なライトストリップ10を図示している。
【0036】
ライトストリップ10は、細長い基板12を有する。細長い基板12は、例えば、(3面取り付け(3-side mounting)のために)1乃至4mの範囲内の長さLを有してもよく、これは、20インチから85インチまでのテレビに適合するだろう。細長い基板12は、その代わりに、4面取り付けのために1.4乃至5.9mの範囲内の長さLを有してもよい。細長い基板の幅Wは、例えば、2乃至15cmの範囲内であってもよい。 更に、細長い基板12は、細長い基板12は、第1(主)表面14a及び反対側の第2(主)表面14bを有する。細長い基板12は、第1長手方向縁端部16a及び反対側の第2長手方向縁端部16bも有する。細長い基板12は、好ましくは、可撓性である(例えば、ポリマで作成される)。
【0037】
ライトストリップ10は、細長い基板12の第1表面14aに取り付けられる複数のLEDノード20を備える線形LEDアレイ18を更に有する。線形LEDアレイ18は、一般的に、細長い基板12の(実質的に)全長Lに沿って延在する。ライトストリップ10は、例えば、1メートル当たり20乃至200個のLEDノードを含み得る。LEDノード20は、(LED)光を発するよう適合される。各LEDノード20は、各ノード20が特定の色をレンダリングすることを可能にするために、RGB又はRGBWWなどの、(個別に制御可能な)LEDの組み合わせであってもよい。LEDノード20は、単一のLEDから成ることもある。
【0038】
ライトストリップ10は、LEDノード20を電気的に相互接続する(電力及び/又はデータ)相互接続構造22を更に有する。相互接続構造22は、LEDノード20に電力及び/又はデータを供給するよう適合され得る。相互接続構造22は、例えば、細長い基板12の第1表面14a上に、又は細長い基板12に埋め込まれる、例えば銅の、導電性トラックを含み得る。相互接続構造22のトラックは、例えば、対、(図示されている)三つ組、又は四つ組で構成され得る。例えば図1aにおいて図示されているように、相互接続構造22は、直線部分22aと接続部分22bとを有してもよい。接続部分22bは、図1aに示すように、直線部分22aに対して垂直であってもよい。接続部分22bは、その代わりに、直線部分22aに対して斜めに、例えば45度で延在することもできる。直線部分22aは、線形LEDアレイ18に沿って配置され、接続部分22bは、LEDノード20を直線部分22aに電気的に接続する。
【0039】
本発明によれば、細長い基板12は、複数の部分的分離線24を有する。部分的分離線24は、カスタマイズ可能なライトストリップ10/細長い基板24がどこで部分的に分離され得るかをユーザに示し得る。部分的分離線24は、複数のLEDノード20のうちの少なくとも幾つかの間に配設され得る。図1aにおいては、部分的分離線24は、線形LEDアレイ18の各2つの隣接するLEDノード20の間に設けられている。ここでは、部分的分離線24の数は、LEDノードの数±1と同じであり得る。
【0040】
図1a'において図示されている変形例においては、LEDノード20は、線形LEDノードグループ26に分けられており、部分的分離線24は、代わりに、線形LEDアレイ18の各2つの隣接するLEDノードグループ26の間に設けられている。この変形例においては、部分的分離線24の数は、LEDノードグループの数±1と同じであり得る。この変形例においても、相互接続構造22の接続部分22bは、LEDノードグループ26を直線部分22aに接続する。各線形LEDノードグループ26は、例えば、2乃至80個のLEDノード20を含み得る。
【0041】
部分的分離線24は、細長い基板12の第1長手方向縁端部16aから、基板12を部分的に横切って反対側の第2長手方向縁端部16bに向かって延在するが、相互接続構造22を横切らない。換言すれば、LEDノード20間(又は図1a'においては線形LEDノードグループ26間)に相互接続のない(部分的に分離可能な)セグメントが存在する。好ましくは、部分的分離線24は、第1長手方向縁端部16aに対して垂直に、従って、相互接続構造22の部分22bに対して平行に、線形LEDアレイ18を越えて延在するが、相互接続構造22の直線部分22aの手前で終わる。
【0042】
部分的分離線24は、細長い基板12をどこで切断すべきかをユーザに示す視覚的なマーキングであってもよい。視覚的なマーキング24は、例えば、随意に一緒に印刷されたはさみ記号28を備える、細長い基板12に印刷された(例えば図1aに示すような)点線であり得る。第1長手方向縁端部16aの反対側の部分的分離線/視覚的なマーキング24の端部において、細長い基板12に、ユーザが切断しすぎることを防止するよう適合される物理的構造30が設けられ得る。物理的構造30は、例えば、埋め込まれた金属ワイヤ又はプラスチック製のノッチであり得る。部分的分離線24は、他の例においては、ユーザが細長い基板12を引き裂くことを可能にするための、ミシン目線(図示せず)であり得る。
【0043】
細長い基板12には、更に、図1aにおける長手方向の折り曲げ線32a乃至32c(又は図5a乃至5bにおける角度のある折り曲げ線46a乃至46b)のような、少なくとも1つの折り曲げ線が設けられてもよい。少なくとも1つの折り曲げ線は、例えば、図1aにおける折り曲げ線32a乃至32cのような、細長い基板12の第1端部から細長い基板12の反対側の第2端部まで、長手方向縁端部16a乃至16b、線形LEDアレイ18、及び相互接続構造22の直線部分22aと平行に延在する少なくとも1つの長手方向の折り曲げ線であってもよい。折り曲げ線は、基板/ライトストリップ10をどこで折り曲げるべきかをユーザに示す、細長い基板12における視覚的なマーキングであってもよい。視覚的なマーキングは、細長い基板12を切断するための前述の視覚的なマーキング24と類似していてもよいが、それでも、前述の視覚的なマーキング24と区別できるべきである。折り曲げ線を示す32a乃至32cのような視覚的なマーキングは、例えば、破線であり得るのに対して、視覚的なマーキング24は、点線である。
【0044】
細長い基板12は、図1aにおける線形付着層34a乃至34bのような、少なくとも1つの線形付着層を更に有してもよい。線形付着層は、細長い基板12の(実質的に)全長Lに沿って延在し得る。線形付着層は、例えば、少なくとも1つの接着層又は両面テープであってもよい。
【0045】
図1aの実施形態においては、細長い基板12における第1の長手方向の折り曲げ線32aは、相互接続構造22の直線部分22aと、線形LEDアレイ18との間に設けられ、相互接続構造22の接続部分22bは、第1の長手方向の折り曲げ線32aと(直角に)交差する。細長い基板12における第2の長手方向の折り曲げ線32bは、線形LEDアレイ18と、細長い基板12の第1長手方向縁端部16aとの間に設けられる。細長い基板12における第3の長手方向の折り曲げ線32cは、相互接続構造22の直線部分22aと、細長い基板12の反対側の第2長手方向縁端部16bとの間に設けられる。更に、細長い基板12の第1表面14a上の、第2の長手方向の折り曲げ線32bと、細長い基板12の第1長手方向縁端部16aとの間に第1線形付着層34aが設けられる。また、細長い基板12の反対側の第2表面14b上の、第3の長手方向の折り曲げ線32bと、細長い基板12の反対側の第2長手方向縁端部16bとの間に第2線形付着層34bが設けられる。第1線形付着層34a及び第2線形付着層34bは、ここでは、線形LEDアレイ18を含むセクション以外の線形セクションに配置される。
【0046】
更に図1b、図2図3a及び図6を参照すると、カスタマイズ可能なライトストリップ10を平面状の取付面36に取り付けることは、(カスタマイズ可能なライトストリップ10の供給(S1)とは別に)ユーザが、部分的分離線24のうちの1つ以上のところで細長い基板12を部分的に分離すること、例えば切断すること(ステップS2)を含み得る。例えば、カスタマイズ可能なライトストリップ10が、図6において示されているような、テレビ38の背面に取り付けられるためのものである場合には、ユーザは、テレビ38の上隅40a乃至40bの直下且つ内側の位置に対応する2つの部分的分離線24'及び24''のところで細長い基板12を部分的に切断することができる。55インチのテレビ(=121.7cm×68.6cm)の場合は、第1の切断される部分的分離線24'は、細長い基板12の第1端部から約60cmのところにある可能性があり、第2の切断される部分的分離線24'は、同様に、細長い基板12の反対側の第2端部から約60cmのところにある可能性がある。ライトストリップ10のより滑らかな(あまり鋭くない)曲がっている部分を作成するために、幾つかの隣接する部分的分離線24が切断され得ることに留意されたい。
【0047】
分離後、ユーザは、ライトストリップ10を折り曲げ得る(S3)。例えば、図1aにけるライトストリップは、図3aにおいて図示されている三角柱状の形状を、線形LEDアレイ18が三角柱状の形状の一方の斜めの側面42a上にあり、線形相互接続部22aが他方の斜めの側面42b上にあり、第1線形付着層34aを備えるセクションが、第1線形付着層34aがライトストリップ10を取付面36に付着させるために使用され得るように、三角柱状の形状の底面を形成するよう内側に折り曲げられ、第2線形付着層34bを備えるセクションが、第2線形付着層34bもライトストリップ10を取付面36に付着させるために使用され得るように外側の方へ折り曲げられる状態で、形成するよう、長手方向の折り曲げ線32a乃至32cのところで折り曲げられてもよい。
【0048】
図3b乃至3dにおいては、ライトストリップ10の折り曲げ及び付着の変形例が示されている。図3bは、図3aと類似しているが、ここでは、第2線形付着層34bが、細長い基板12の第1表面14a上にあり、第2線形付着層34bを備えるセクションは、第2線形付着層34bがライトストリップ10を取付面36に付着させるために使用され得るように内側に折り曲げられるのに対して、第1線形付着層34aは、第2線形付着層34bを備えるセクションの「背面」に付着する(又はその逆)。図3cは、図3bと類似しているが、ここでは、第1線形付着層34aが、細長い基板12の反対側の第2表面14b上にあり、第1線形付着層34aを備えるセクションは、第1線形付着層34aもライトストリップ10を取付面36に付着させるために使用され得るように外側の方へ折り曲げられる。最後に、図3dは、図3cと類似しているが、ここでは、第2線形付着層34bが、細長い基板12の第2表面14b上にあり、第2線形付着層34bを備えるセクションは、外側の方へ折り曲げられる。
【0049】
折り曲げた後、ユーザは、取付面36の平面内で、24'及び24''などの切断された部分的分離線のところでライトストリップ10を曲げる(S4)(図1b参照)。換言すれば、(部分的分離線24のうちの1つ以上のところで部分的に分離した後の)カスタマイズ可能なライトストリップ10は、面内で曲げられることが可能であり、ライトストリップ10が存在する平面が、曲げる前と曲げた後とで同じであることを意味する。
【0050】
次いで、ユーザは、曲げられ、カスタマイズされたライトストリップ10を取付面36上に取り付け(S5)、図1bにおける、曲げられ、カスタマイズされたライトストリップ10は、第1線形付着層34a及び第2線形付着層34bによって取付面36に付着させられる。
【0051】
従って、線形LEDアレイ18は、平面状の背面36に付着させられながら、テレビ38の角40a乃至40bに沿うことが可能になる。更なる利点は、折り曲げが、テレビ36の背面36に対するLEDノード20を備える平面の方向(角度)の調整を可能にし、テレビ36の後ろの壁(図示せず)上のユーザにとって好ましい位置に線形LEDアレイ18を適切に向けることを可能にすることである。
【0052】
前記方法は、線形LEDアレイ18のLEDノード20を順次作動させること(S6)、遠隔カメラ(図示せず)によって作動の画像をキャプチャすること(S7)、及びキャプチャした画像を分析して、カスタマイズされたライトストリップ10の(例えば24'及び24''にある)少なくとも1つの曲がっている部分を決定することを更に含み得る。
【0053】
例えば、カスタマイズされたライトストリップ10が、テレビ38に表示されるコンテンツに動的に合致する背景光を作成するために使用される場合には、曲がっている部分を決定することによって、個々のLEDノード20は、それに応じて制御されることができる。遠隔カメラは、例えば、スマートフォン若しくはタブレット又は同様のもののカメラであってもよい。キャプチャした画像を分析して、カスタマイズ可能なライトストリップ10の少なくとも1つの曲がっている部分を決定することは、例えば、スマートフォン又はタブレットにおけるアプリによって実施されてもよい。
【0054】
他の実施形態においては、カスタマイズ可能なライトストリップ10は、部分的分離線24と交差する少なくとも1つのデータ又は検出線を更に有してもよい。即ち、部分的分離線22のうちの少なくとも1つが切断される/引き裂かれる場合、少なくとも1つのデータ又は検出線が遮断され得る。このやり方においては、切断/引き裂き位置が検出されることができ、このことは、カスタマイズされたライトストリップ10が、テレビ38に表示されるコンテンツに動的に合致する背景光を作成するために使用される場合に、個々のLEDノード20が、それに応じて制御されることができることを意味する。
【0055】
少なくとも1つのデータ又は検出線は、例えば、LEDノード20に接続され、部分的分離線24と交差する(付加的な)データバス50であってもよい(図7a参照)。切断される/引き裂かれるデータバス50の両側にあるLEDノード20は、(切断されていない/引き裂かれていない)相互接続構造22を介して、どこに切れ目/裂け目があるかを検出し、報告するよう構成され得る。
【0056】
図7bにおいて示されている別の例においては、少なくとも1つのデータ又は検出線は、LEDノード20からLEDノード20へのデータ線52(デイジーチェーン)であってもよい。ユーザが部分的分離線24を切断する/引き裂く場合、LEDノード20は、LEDノード20がもはやデータ線52を介して接続されていないことを検出することができる。
【0057】
図7cにおいて示されている更に別の例においては、各LEDノード20が、部分的分離線24と交差し、LEDノード20を相互接続構造22に電気的に接続する検出線54を有する。ユーザが部分的分離線24を切断する/引き裂く場合、検出線54はオープンになり、それによって、LEDノード20は、ユーザが部分的分離線24を切断した/引き裂いたことを検出することができる。
【0058】
図7dにおいて示されている更なる例においては、各LEDノード20が、片側又は両側に検出線56を有する。各検出線56は、LEDノード20から延在し、部分的分離線24と交差し、同じLEDノード20に戻り、それによって、LEDノード20は、部分分離線24が切断されているか否か/引き裂かれているか否かを検出し得る。
【0059】
図4a乃至4bにおいて示されているカスタマイズ可能なライトストリップ10の別の実施形態においては、細長い基板12が、単一の長手方向の折り曲げ線32を有する。長手方向の折り曲げ線32は、相互接続構造22の直線部分22aと、線形LEDアレイ18との間に位置する。更に、細長い基板12の反対側の第2表面14bにおいて、線形LEDアレイ18の下に線形付着層34が設けられる。ここでは、ユーザは、細長い基板12の線形直立セクション44を形成するよう、長手方向の折り曲げ線32のところでライトストリップ10を折り曲げる(S3)。線形直立セクション44は、残りの基板12に対して垂直であってもよく、長手方向の折り曲げ線32と、細長い基板12の第2長手方向縁端部16bとの間に延在する。曲げられたカスタマイズ可能なライトストリップが、取付面36に取り付けられ(S5)、線形付着層34によって取付面36に付着させられるときには、線形直立セクション44は、取付面に対して垂直になる。用途に応じて、直立セクション44は、LEDノード20によって発せられる光を方向付けるために及び/若しくはシャープなカットオフを作成するために拡散反射性であってもよく、又は透光性であってもよい(例えば、LEDノード20とは反対の側に拡散光効果を与えるために拡散性のものであってもよい)。
【0060】
図5a乃至5bにおいて示されている更に別の実施形態においては、細長い基板12は、その第1表面14a上に角度のある折り曲げ線46a乃至46bを有する。角度のある折り曲げ線46a乃至46bは、幾つかの所定の部分的分離線24から延在する。ここでは、所定の部分的分離線24の各々から、部分的分離線24に対して±135°で一対の角度のある折り曲げ線46a乃至46bが延在する。このことは、ステップS4においてライトストリップ10を90°曲げることを可能にする(図5b参照)。所定の部分的分離線24は、例えば一般的なテレビサイズに基づいた、一般的な切断/引き裂き位置に対応し得る。55インチのテレビ(=121.7cm×68.6cm)の場合は、第1の所定の部分的分離線24aであって、前記第1の所定の部分的分離線24aから角度のある折り曲げ線46a乃至46bが延在する第1の所定の部分的分離線24aは、細長い基板12の第1端部から約60cmのところにある可能性があり、第2の所定の部分的分離線24bであって、前記第2の所定の部分的分離線24bから角度のある折り曲げ線46a乃至46bが延在する第2の所定の部分的分離線24bは、同様に、細長い基板12の反対側の第2端部から約60cmのところにある可能性がある。更に、細長い基板12の反対側の第2表面14bに線形付着層48が設けられる。線形付着層48は、第2表面14b全体を覆っていてもよい。
【0061】
当業者には、本発明が、決して、上記の好ましい実施形態に限定されないことは分かる。逆に、添付の特許請求の範囲の範囲内で多くの修正及び変更が可能である。例えば、本ライトストリップ10は、他の例においては、テレビ38の背面に取り付けられる代わりに、モニタの背面、鏡の裏面、ベッドのヘッドボード、戸棚、長椅子の底部、キャビネットの周囲又は内部などに取り付けられ得る/付着させられ得る。
【0062】
更に、当業者は、請求項記載の発明の実施において、図面、明細及び添付の請求項の研究から、開示されている実施形態に対する変形を、理解し、達成することができる。特許請求の範囲において、「有する」という単語は、他の要素又はステップを除外せず、単数形表記は、複数性を除外しない。単に、或る特定の手段が、相互に異なる従属請求項において挙げられているという事実は、これらの手段の組み合わせは有利になるようには使用されることができないことを示すものではない。
図1a-1b】
図1a-1】
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図4a-4b】
図5a-5b】
図6
図7a
図7b
図7c
図7d