(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-13
(45)【発行日】2024-12-23
(54)【発明の名称】自転車の鍵を用いてあご紐のバックルを解錠、施錠するヘルメット
(51)【国際特許分類】
A42B 3/08 20060101AFI20241216BHJP
E05B 71/00 20060101ALI20241216BHJP
B62H 5/16 20060101ALI20241216BHJP
【FI】
A42B3/08
E05B71/00 K
E05B71/00 Z
B62H5/16
(21)【出願番号】P 2024066425
(22)【出願日】2024-03-29
【審査請求日】2024-03-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和6年1月28日 「おおいた学生ビジネスプランコンテスト2023」二次審査会においてプレゼンテーション 大分市主催 令和6年2月15日 上記審査会をYouTubeで公開 https://www.youtube.com/watch?v=wQ6L0v4sJtU
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524143755
【氏名又は名称】首藤 ゆいか
(72)【発明者】
【氏名】首藤 ゆいか
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】特許第7304112(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B3/08
E05B71/00
B62H5/16
A44B11/25
A44B99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットの殻部に取り付けられた一対のあご紐の各先端部にバックルのオス、メスが取り付けられ、バックルが解錠している時はバックルに挿入され、あご紐同士がバックルにより結合された時にバックルから分離される鍵を用いて、自転車
またはモーターバイクに
用いられるリングキー
またはワイヤーキーの施錠を解除することができるヘルメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヘルメットの分野に関する。詳細には、本発明は、自転車またはモーターバイクに用いられるリングキーまたはワイヤーキーと同じ鍵であご紐を解錠・施錠する手段を備えたヘルメットに関する。
【背景技術】
【0002】
頭部を守るために自転車またはモーターバイクに乗る際にはヘルメットの着用が義務化及び努力義務化されたが、ヘルメットのあご紐を固定しないまま運転し、衝突時等にヘルメットが着脱する危険性がある。特許文献1のように、盗難を防ぐために結合手段としてロック機能を備えたヘルメットや二輪車の搭乗者のヘルメットの着用の有無を画像処理により検出する技術などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特表2013-536903に記載されたヘルメットは、ヘルメットの盗難を防ぐための機能として、結合手段にロックを備えたものであるが、ヘルメットの適切な着用を要する機能を持つものではない。本発明は、ヘルメットを適切に着用するため、自転車またはモーターバイクに用いられるリングキーまたはワイヤーキーと同じ鍵で、あご紐を解錠・固定する機能を有しているヘルメットを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のヘルメットは、ヘルメットの殻部に取り付けられた一対のあご紐の各先端部にバックルのオス、メスが取り付けられ、バックルが結合していない時はバックルに挿入、固定され、あご紐同士がバックルにより結合された時にバックルから分離される鍵を用いて、自転車またはモーターバイクに用いられるリングキーまたはワイヤーキーの施錠を解除することができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
あご紐を固定しないと自転車またはモーターバイクに乗れない仕組をもつヘルメットのため、正しいヘルメットの着用ができることから、衝突時等においても、ヘルメットが頭部から脱げることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施例によるヘルメットの鍵のシステムを示す説明図である
【
図2】本発明の実施例によるヘルメットの構造を示す斜視図である
【
図3】本発明の実施例によるバックルの施錠状態(a)と解錠状態(b)を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、ヘルメットを確実に固定する手段を備えたヘルメットに関する。
図1は自転車
またはモーターバイク用ヘルメットを示す。ヘルメットの適切な着用を要する機能を有するために、あご紐を固定しないと自転車
またはモーターバイクに乗れない仕組みとするため、自転車
またはモーターバイクに用いられるリングキー
またはワイヤーキーと同じ鍵で、あご紐を解錠・固定する機能を持つヘルメット。場合によっては、着用者は新しいヘルメットを購入することを渋ることもあり得るため、例えば、標準的なあご紐および結合手段を備えた従来のヘルメットのあご紐を、自転車
またはモーターバイクに用いられるリングキー
またはワイヤーキーと同じ鍵で、バックルの結合手段を備えたあご紐に替えることで本発明による自転車
またはモーターバイクに用いられるリングキーまたはワイヤーキーと連動した確実に固定するヘルメットに変換することが可能である。
【実施例】
【0009】
図1に示されるように、本実施例は下記のステップで実施される。
▲1▼ヘルメットの殻部に取り付けられた一対のあご紐の各先端部にバックルのオス、メスが取り付けられ、このバックルが結合していない状態であり、自転車などの車輪の固定するリングキーやワイヤーキーの施錠を解除することができる鍵がバックルに挿入されている。
▲2▼ヘルメットをかぶり、バックルを結合すると、鍵が抜き取れる。
▲3▼上記▲2▼で抜き取った鍵は、自転車などの車輪を固定するリングキーやワイヤーキーに挿入し、解錠することができる。これにより自転車の車輪を動かすことができる。
▲4▼ヘルメットのあご紐をした状態で自転車に乗る。
▲5▼自転車を降り、リングキーを締め、リングキーから鍵を抜き取る。
▲6▼リングキーから抜き取った鍵を本発明のヘルメットのバックルに挿入し、バックルを解錠する。
▲7▼バックルを解錠でき、ヘルメットを脱ぐことができる。
図2は、ヘルメットの殻部に取り付けられた、あご紐とバックルの構図を示したものである。本発明のあご紐はヘルメットに取り付けられた状態で製造しても良いし、あご紐だけで製造し、他のヘルメットの殻部に後付けするものとしても良い。
図3(a)は、バックルが結合されている状態であれば、鍵がバックルから分離することができることを示している。
図3(b)は、バックルが結合されていない状態であれば、バックルの鍵穴に鍵が挿入されていること、つまり、鍵穴に鍵を挿入しないとバックルが解錠できないことを示している。
【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、ヘルメットを適切に着用するため、自転車またはモーターバイクに用いられるリングキーまたはワイヤーキーと同じ鍵で、あご紐を解錠・固定する機能を有しているヘルメットを提供するものである。
【解決手段】ヘルメットの適切な着用を要する機能を有するために、あご紐を固定しないと自転車またはモーターバイクに乗れない仕組みとするため、自転車またはモーターバイクに用いられるリングキーまたはワイヤーキーと同じ鍵で、あご紐を解錠・固定する機能を持つことを特徴とするヘルメットである。
【選択図】
図1