(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】映像生成装置、映像生成方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20241217BHJP
A63F 13/213 20140101ALI20241217BHJP
A63F 13/215 20140101ALI20241217BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20241217BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20241217BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/213
A63F13/215
A63F13/53
A63F13/79
(21)【出願番号】P 2020055310
(22)【出願日】2020-03-26
【審査請求日】2023-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋口 聡明
(72)【発明者】
【氏名】志田 来夢
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 景
(72)【発明者】
【氏名】安田 明生
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特許第6667878(JP,B1)
【文献】特開2014-033870(JP,A)
【文献】特開2010-099161(JP,A)
【文献】特開2003-334386(JP,A)
【文献】国際公開第2014/068806(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/041359(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00-13/98
A63J 5/00- 7/00
H04N 21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のゲームの観客に対応する特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報を取得し、前記特定状況情報が所定条件を満たす場合、前記所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像処理部と、
前記パフォーマンス映像および前記パフォーマンス映像とは異なる映像を複数の表示装置にそれぞれ表示させるように表示指示を通知する映像表示指示部と、
を備え、
前記特定状況情報は、前記観客の顔の表情または身体の動きを含む範囲を撮影した映像データを示す観客撮影映像情報、および前記観客の歓声を集音した音声データを示す音声情報、の少なくともいずれかを含み、
前記パフォーマンス映像処理部は、
前記特定状況情報を解析し、解析結果が
前記所定条件を満たすか否かを判断する特定状況判定部と、
前記解析結果が
前記所定条件を満たすと前記特定状況判定部が判断した場合、前記所定条件を満たした要因の端末を特定する対象特定部と、
前記対象特定部が特定した前記端末に対応するパフォーマンス情報に基づいて前記パフォーマンス映像を生成し、前記パフォーマンス映像を前記映像表示指示部へ出力するパフォーマンス映像生成部と、
を含
み、
前記所定条件は、前記解析結果が所定閾値を超えることである、
映像生成装置。
【請求項2】
前記特定状況情報は、前記所定のゲームの競技者に対応するシチュエーション情報として、前記所定のゲームのプレイ状況の情報を示す端末状況情報、および前記競技者の顔の表情または身体の動きを含む範囲を撮影した映像データを示す競技者撮影映像情報、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の映像生成装置。
【請求項3】
所定のゲームの観客に対応する特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報を取得し、前記特定状況情報が所定条件を満たす場合、前記所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像生成ステップと、
前記パフォーマンス映像および前記パフォーマンス映像とは異なる映像を複数の表示装置にそれぞれ表示させるように表示指示を通知する映像表示指示ステップと、
を含み、
前記特定状況情報は、前記観客の顔の表情または身体の動きを含む範囲を撮影した映像データを示す観客撮影映像情報、および前記観客の歓声を集音した音声データを示す音声情報、の少なくともいずれかを含み、
前記パフォーマンス映像生成ステップは、
前記特定状況情報を解析し、解析結果が
前記所定条件を満たすか否かを判断する特定状況判定ステップと、
前記解析結果が
前記所定条件を満たすと前記特定状況判定ステップで判断した場合、前記所定条件を満たした要因の端末を特定する対象特定ステップと、
前記対象特定ステップで特定した前記端末に対応するパフォーマンス情報に基づいて前記パフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像生成ステップと、
を含
み、
前記所定条件は、前記解析結果が所定閾値を超えることである、
映像生成装置が実行する映像生成方法。
【請求項4】
所定のゲームの観客に対応する特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報を取得し、前記特定状況情報が所定条件を満たす場合、前記所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像生成ステップと、
前記パフォーマンス映像および前記パフォーマンス映像とは異なる映像を複数の表示装置にそれぞれ表示させるように表示指示を通知する映像表示指示ステップと、
を、映像生成装置として動作するコンピュータに実行させ、
前記特定状況情報は、前記観客の顔の表情または身体の動きを含む範囲を撮影した映像データを示す観客撮影映像情報、および前記観客の歓声を集音した音声データを示す音声情報、の少なくともいずれかを含み、
前記パフォーマンス映像生成ステップは、
前記特定状況情報を解析し、解析結果が
前記所定条件を満たすか否かを判断する特定状況判定ステップと、
前記解析結果が
前記所定条件を満たすと前記特定状況判定ステップで判断した場合、前記所定条件を満たした要因の端末を特定する対象特定ステップと、
前記対象特定ステップで特定した前記端末に対応するパフォーマンス情報に基づいて前記パフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像生成ステップと、
を含
み、
前記所定条件は、前記解析結果が所定閾値を超えることである、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像生成装置、映像生成方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータゲームによる競技、すなわちeスポーツ(Electronic Sports)の映像を観戦するライブ配信システムが知られている。例えば、特許文献1には、競技者がプレイするゲームプレイ画面を視聴者端末に配信するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、現実のスポーツでは、得点が入った際に競技者が何らかのパフォーマンスを行うことがある。このようなパフォーマンスは、競技を盛り上げるのに有用である。しかしながら、サバイバルゲーム等、敵の討伐、得点加算、クエスト達成等の特定のシチュエーションが、個々の競技者またはチームによって独立して行われるゲームの場合、この特定のシチュエーションは、全ての競技者またはチームに共有されない。すなわち、ゲームは、中断せずに進行するため、ゲーム上のキャラクターを用いてパフォーマンスをする暇がなく、淡々とゲームが進行してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ゲームの進行を中断することなく、ゲームプレイ映像と、特定のシチュエーションに応じたパフォーマンス映像とを表示させることができる映像生成装置、映像生成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様の映像生成装置は、所定のゲームの競技者または観客に対応する特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報を取得し、前記特定状況情報が所定条件を満たす場合、前記所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像処理部と、前記パフォーマンス映像および前記パフォーマンス映像とは異なる映像を複数の表示装置にそれぞれ表示させるように表示指示を通知する映像表示指示部と、を備える。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様の映像生成方法は、所定のゲームの競技者または観客に対応する特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報を取得し、前記特定状況情報が所定条件を満たす場合、前記所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像生成ステップと、前記パフォーマンス映像および前記パフォーマンス映像とは異なる映像を複数の表示装置にそれぞれ表示させるように表示指示を通知する映像表示指示ステップと、を含む。
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様のプログラムは、所定のゲームの競技者または観客に対応する特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報を取得し、前記特定状況情報が所定条件を満たす場合、前記所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成するパフォーマンス映像生成ステップと、前記パフォーマンス映像および前記パフォーマンス映像とは異なる映像を複数の表示装置にそれぞれ表示させるように表示指示を通知する映像表示指示ステップと、を映像生成装置として動作するコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ゲームの進行を中断することなく、ゲームプレイ映像と、特定のシチュエーションに応じたパフォーマンス映像とを表示させることができる映像生成装置、映像生成方法およびプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る映像生成装置を含む映像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る映像生成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る映像生成装置のスルー映像処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る映像生成装置のパフォーマンス映像処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、第2実施形態に係る映像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態に係る映像生成装置のパフォーマンス映像処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、第3実施形態に係る映像生成装置を含む映像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、第3実施形態に係る映像生成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、第3実施形態に係る映像生成装置の表示選定処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、第4実施形態に係る映像生成装置を含む映像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、第4実施形態に係る映像生成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、第4実施形態に係る映像生成装置のパフォーマンス映像処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、第5実施形態に係る映像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図14】
図14は、第5実施形態に係る映像生成装置のパフォーマンス映像処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る映像生成装置について実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態の記載に限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、実質的に同一のもの、あるいは均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。以下の実施形態では、本発明に係る映像生成装置の実施形態を例示する上で、必要となる構成要素を説明し、その他の構成要素を省略する。なお、以下の実施形態の説明において、同一構成には同一符号を付し、異なる構成には異なる符号を付すものとする。
【0012】
(第1実施形態)
[映像配信システムの構成]
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る映像配信システム1について説明する。
図1は、第1実施形態に係る映像生成装置10を含む映像配信システム1の一例を示すブロック図である。映像配信システム1は、eスポーツのプレイ画面を含む映像のライブ配信に必要な情報の収集、生成、および配信管理によって、eスポーツを観戦する観客への映像配信を実現するシステムである。映像配信システム1は、競技者100が操作する端末110と、観客が観戦するための表示装置200と、映像生成装置10と、を備える。
【0013】
競技者100は、実施形態において、第1競技者101、第2競技者102、第3競技者103、および第4競技者104を含む。また、端末110は、実施形態において、第1競技者101が操作する第1端末111、第2競技者102が操作する第2端末112、第3競技者103が操作する第3端末113、および第4競技者104が操作する第4端末114を含む。
【0014】
端末110は、有線または無線を介して映像生成装置10と接続する。端末110は、ターミナルユニットを介して映像生成装置10と接続してもよい。ターミナルユニットは、端末110と有線または無線を介して接続され、ゲームの提供および配信、競技者情報の入力受付および管理、プレイ履歴の記憶および管理、ランキング管理および閲覧提供、カスタマイズ設定の操作受付等を行う。
【0015】
端末110は、第1実施形態において、ゲームセンターの所定ブース内、またはゲーム大会の会場等に設けられる業務用ゲーム装置が想定されるが、本発明ではこれに限定されない。端末110は、例えば、インターネットまたは携帯電話回線等の通信ネットワークを介して映像生成装置10と通信可能な携帯型ゲーム装置、ゲームコントローラ、パソコン、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、スマートフォン等を含んでもよい。
【0016】
端末110は、端末110の表示部に表示されるプレイ映像の映像情報を示す端末映像情報120を、映像生成装置10へ送出する。より詳しくは、第1端末111は、第1端末111のプレイ画面の映像情報を示す第1端末映像情報121を、映像生成装置10へ送出する。第2端末112は、第2端末112のプレイ画面の映像情報を示す第2端末映像情報122を、映像生成装置10へ送出する。第3端末113は、第3端末113のプレイ画面の映像情報を示す第3端末映像情報123を、映像生成装置10へ送出する。第4端末114は、第4端末114のプレイ画面の映像情報を示す第4端末映像情報124を、映像生成装置10へ送出する。以下の説明において、第1端末映像情報121、第2端末映像情報122、第3端末映像情報123および第4端末映像情報124をそれぞれ区別する必要がない場合には、端末映像情報120と記載される。
【0017】
端末110は、第1実施形態において、端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を、映像生成装置10へ送出する。プレイ状況の情報は、例えば、所定のスコアへの到達、所定のクエストの達成、所定の敵の討伐、所定数の敵の討伐、競技者100による所定操作等を含む。より詳しくは、第1端末111は、第1端末111のプレイ状況の情報を示す第1端末状況情報131を、映像生成装置10へ送出する。第2端末112は、第2端末112のプレイ状況の情報を示す第2端末状況情報132を、映像生成装置10へ送出する。第3端末113は、第3端末113のプレイ状況の情報を示す第3端末状況情報133を、映像生成装置10へ送出する。第4端末114は、第4端末114のプレイ状況の情報を示す第4端末状況情報134を、映像生成装置10へ送出する。以下の説明において、第1端末状況情報131、第2端末状況情報132、第3端末状況情報133および第4端末状況情報134をそれぞれ区別する必要がない場合には、端末状況情報130と記載される。
【0018】
表示装置200は、有線または無線を介して映像生成装置10と接続する。表示装置200は、ターミナルユニットを介して映像生成装置10と接続してもよい。この場合、ターミナルユニットは、表示装置200と有線または無線を介して接続される。表示装置200は、ターミナルユニットと一体化して1つの装置として設けられていてもよい。表示装置200は、映像生成装置10から取得した映像情報を表示する。
【0019】
表示装置200は、第1実施形態において、ゲームセンターの所定ブース内、またはゲーム大会の会場等に設けられる液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等を含むディスプレイまたはプロジェクタが想定されるが、本発明ではこれに限定されない。表示装置200は、例えば、インターネットまたは携帯電話回線等の通信ネットワークを介して映像生成装置10と通信可能なパソコン、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、スマートフォン等の表示部を含んでもよい。
【0020】
表示装置200は、端末110の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像の映像情報を示すスルー映像情報210を、映像生成装置10から取得する。より詳しくは、表示装置200は、第1端末111の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像の映像情報を示す第1スルー映像情報211を、映像生成装置10から取得する。表示装置200は、第2端末112の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像の映像情報を示す第2スルー映像情報212を、映像生成装置10から取得する。表示装置200は、第3端末113の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像の映像情報を示す第3スルー映像情報213を、映像生成装置10から取得する。表示装置200は、第4端末114の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像の映像情報を示す第4スルー映像情報214を、映像生成装置10から取得する。
【0021】
表示装置200は、映像生成装置10が取得した特定状況情報に基づいて生成されたパフォーマンス映像の映像情報を示すパフォーマンス映像情報220を、映像生成装置10から取得する。特定状況情報は、端末110、端末110を操作する競技者100、および観客の少なくともいずれかに対応する特定のシチュエーションの情報を示す。表示装置200は、第1実施形態において、端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130に基づいて生成されたパフォーマンス映像情報220を、映像生成装置10から取得する。
【0022】
表示装置200は、スルー映像表示部230と、パフォーマンス映像表示部240と、を含む。スルー映像表示部230は、取得したスルー映像情報210に基づいて、端末110の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像を表示する。スルー映像表示部230は、第1スルー映像表示部231、第2スルー映像表示部232、第3スルー映像表示部233、および第4スルー映像表示部234を含む。第1スルー映像表示部231は、取得した第1スルー映像情報211に基づいて、第1端末111の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像を表示する。第2スルー映像表示部232は、取得した第2スルー映像情報212に基づいて、第2端末112の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像を表示する。第3スルー映像表示部233は、取得した第3スルー映像情報213に基づいて、第3端末113の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像を表示する。第4スルー映像表示部234は、取得した第4スルー映像情報214に基づいて、第4端末114の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像を表示する。パフォーマンス映像表示部240は、取得したパフォーマンス映像情報220に基づいて、パフォーマンス映像を表示する。
【0023】
第1スルー映像表示部231、第2スルー映像表示部232、第3スルー映像表示部233、第4スルー映像表示部234、およびパフォーマンス映像表示部240は、それぞれ1つずつ設けられてもよいし、複数ずつ設けられてもよい。第1スルー映像表示部231、第2スルー映像表示部232、第3スルー映像表示部233、第4スルー映像表示部234、およびパフォーマンス映像表示部240は、それぞれ複数の表示装置に分散させてもよいし、複数の表示画面を有する表示装置に統合してもよい。また、例えば、1つの表示画面の縦方向および横方向の少なくともいずれかで表示領域が分割されるマルチ画面によって、複数のスルー映像を同時に表示させるものであってもよい。この場合、映像生成装置10は、スルー映像情報210を、複数のスルー映像が1つの表示画面に表示されるものとして統合させて生成する。
【0024】
映像生成装置10は、有線または無線を介して端末110および表示装置200と接続する。映像生成装置10は、端末映像情報120に基づいて生成したスルー映像情報210を、表示装置200へ配信する。映像生成装置10は、特定状況情報に基づいて生成したパフォーマンス映像情報220を、表示装置200へ配信する。映像生成装置10は、表示装置200およびターミナルユニットの少なくともいずれかと一体化して1つの装置として設けられていてもよい。
【0025】
映像生成装置10は、端末110の表示部に表示されるプレイ映像の映像情報を示す端末映像情報120を、端末110から取得する。映像生成装置10は、端末110の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像の映像情報を示すスルー映像情報210を生成する。映像生成装置10は、生成したスルー映像情報210を表示装置200へ送出する。
【0026】
映像生成装置10は、端末110、端末110を操作する競技者100、および観客の少なくともいずれかに関する特定状況情報を取得する。映像生成装置10は、映像生成装置10が取得した特定状況情報に基づいて、パフォーマンス映像の映像情報を示すパフォーマンス映像情報220を生成する。
【0027】
特定のシチュエーションは、第1実施形態において、端末110のプレイ状況を含む。すなわち、映像生成装置10は、第1実施形態において、端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を、端末110から取得する。映像生成装置10は、第1実施形態において、端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。映像生成装置10は、生成したパフォーマンス映像情報220を、表示装置200へ送出する。
【0028】
[映像生成装置の構成]
図2を用いて、映像生成装置10の詳細な構成について説明する。
図2は、第1実施形態に係る映像生成装置10の構成の一例を示すブロック図である。映像生成装置10は、通信部11と、管理用操作部12と、管理用表示部13と、記憶部20と、処理部30と、を備える。
【0029】
通信部11は、通信ユニットである。通信部11は、競技者100が操作する端末110、および表示装置200と通信を行う。通信部11は、処理部30の通信制御部31から出力された制御信号に基づいて、種々の通信を実行する。通信部11は、例えば、端末映像情報120を、端末110から受信する。通信部11は、第1実施形態において、端末状況情報130を、端末110から受信する。通信部11は、例えば、スルー映像情報210を、表示装置200へ送信する。通信部11は、例えば、パフォーマンス映像情報220を、表示装置200へ送信する。
【0030】
管理用操作部12は、映像生成装置10の管理のための処理部30に対する種々の操作を受付可能である。管理用操作部12は、例えば、記憶部20に所定情報を記憶させる操作を受付可能である。管理用操作部12は、受け付けた操作に応じた操作信号を処理部30の操作受付制御部32へ出力する。管理用操作部12は、例えば、映像生成装置10と有線または無線で接続されるキーボード等の物理的なスイッチ、または管理用表示部13に設けられたタッチパネルで実現することができる。
【0031】
管理用表示部13は、映像生成装置10の管理のための種々の映像を表示する。管理用表示部13は、例えば、記憶部20に格納される種々の情報を表示する。管理用表示部13は、例えば、管理用操作部12を介して入力された記憶部20に記憶させるための所定情報を表示する。管理用表示部13は、処理部30の表示制御部33から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。管理用表示部13は、例えば、映像生成装置10と有線または無線で接続されるパソコン、または映像生成装置10と一体化して1つの装置として設けられる表示装置等である。
【0032】
記憶部20は、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられるデータを記憶している。記憶部20は、処理部30の作業領域として用いられ、処理部30が各種の制御プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。記憶部20は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、VRAM(Video Random Access Memory)等のICメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク、CD-ROM、DVD等の光学ディスク、またはオンラインストレージ等で構成される記憶装置によって実現される。記憶部20は、第1実施形態において、条件情報記憶部21と、パフォーマンス情報記憶部22と、を含む。
【0033】
条件情報記憶部21には、特定状況情報を評価するための種々の条件の情報を示す条件情報が格納される。第1実施形態において、条件情報記憶部21には、端末110から取得した端末状況情報130を評価するための条件の情報を示す条件情報が格納される。条件情報記憶部21に格納されている条件情報は、パフォーマンス映像処理部50の条件情報取得部52によって、記憶制御部34を介して参照される。
【0034】
パフォーマンス情報記憶部22には、パフォーマンス映像処理部50の特定状況判定部53による判定結果に対応する種々のパフォーマンス情報が格納される。パフォーマンス情報記憶部22に格納されているパフォーマンス情報は、パフォーマンス映像処理部50のパフォーマンス情報取得部54によって、記憶制御部34を介して取得される。パフォーマンス情報は、例えば、ゲームプレーヤーのアバターに表示装置200上で行わせるパフォーマンスの種類、動作等の情報を含む。パフォーマンスは、例えば、万歳、ジャンプ、ダンス等を含む。
【0035】
処理部30は、記憶部20に記憶されている各種の制御プログラムに含まれる命令を実行する。処理部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等で構成される演算処理装置によって実現される。処理部30は、1つの演算処理装置または複数の演算処理装置から実装される処理部30は、バスBSによって接続された、通信制御部31と、操作受付制御部32と、表示制御部33と、記憶制御部34と、スルー映像処理部40と、パフォーマンス映像処理部50と、映像表示指示部70と、を有する。
【0036】
通信制御部31は、通信部11における通信を制御する。通信制御部31は、例えば、通信部11が受信した種々情報を、記憶制御部34、スルー映像処理部40またはパフォーマンス映像処理部50へ出力する。通信制御部31は、例えば、スルー映像処理部40またはパフォーマンス映像処理部50等から出力された通信情報を取得する。通信制御部31は、取得した通信情報を、通信部11へ出力する。
【0037】
通信制御部31は、例えば、通信部11が端末110から受信した端末映像情報120を、スルー映像処理部40へ出力する。通信制御部31は、第1実施形態において、通信部11が端末110から受信した端末状況情報130を、パフォーマンス映像処理部50へ出力する。通信制御部31は、例えば、スルー映像情報210を表示装置200に送信する通信情報を、スルー映像処理部40から取得する。通信制御部31は、例えば、パフォーマンス映像情報220を表示装置200に送信する通信情報を、パフォーマンス映像処理部50から取得する。
【0038】
操作受付制御部32は、管理用操作部12が受け付けた操作の操作情報を取得する。操作受付制御部32は、例えば、記憶部20に所定情報を記憶させる操作を示す入力情報を取得して制御信号を出力する。操作受付制御部32は、取得した制御信号を、記憶部20へ出力する。
【0039】
表示制御部33は、予め定められた条件および取得した表示情報に基づいて管理用表示部13に表示するよう制御する。表示制御部33は、例えば、記憶部20に格納されている種々の情報を、管理用表示部13に表示させる。表示制御部33は、例えば、管理用操作部12を介して入力された記憶部20に記憶させるための所定情報を、管理用表示部13に表示させる。
【0040】
記憶制御部34は、種々のデータを記憶部20に記憶させる。記憶制御部34は、例えば、管理用操作部12を介して入力された所定情報を、記憶部20に記憶させる。記憶制御部34は、記憶部20に格納された種々の情報を参照する。記憶制御部34は、記憶部20の条件情報記憶部21から取得した条件情報を、パフォーマンス映像処理部50の条件情報取得部52へ出力する。記憶制御部34は、記憶部20のパフォーマンス情報記憶部22から取得したパフォーマンス情報を、パフォーマンス映像処理部50のパフォーマンス情報取得部54へ出力する。
【0041】
スルー映像処理部40は、通信制御部31から、端末映像情報120を取得する。スルー映像処理部40は、端末映像情報120に基づいて、スルー映像情報210を生成する。スルー映像処理部40は、生成したスルー映像情報210を表示装置200に送信する通信情報を、通信制御部31へ出力する。スルー映像処理部40は、端末映像情報取得部41と、スルー映像生成部42と、を含む。
【0042】
端末映像情報取得部41は、通信部11が端末110から受信した端末映像情報120を取得する。より詳しくは、端末映像情報取得部41は、通信部11が第1端末111から受信した第1端末映像情報121を取得する。端末映像情報取得部41は、通信部11が第2端末112から受信した第2端末映像情報122を取得する。端末映像情報取得部41は、通信部11が第3端末113から受信した第3端末映像情報123を取得する。端末映像情報取得部41は、通信部11が第4端末114から受信した第4端末映像情報124を取得する。端末映像情報取得部41は、取得した端末映像情報120を、スルー映像生成部42へ出力する。より詳しくは、端末映像情報取得部41は、取得した第1端末映像情報121、第2端末映像情報122、第3端末映像情報123、および第4端末映像情報124を、スルー映像生成部42へ出力する。
【0043】
スルー映像生成部42は、端末映像情報120を、端末映像情報取得部41から取得する。より詳しくは、スルー映像生成部42は、第1端末映像情報121、第2端末映像情報122、第3端末映像情報123、および第4端末映像情報124を、端末映像情報取得部41から取得する。スルー映像生成部42は、端末映像情報120に基づいて、スルー映像を生成する。より詳しくは、スルー映像生成部42は、第1端末映像情報121に基づいて、第1スルー映像を生成する。スルー映像生成部42は、第2端末映像情報122に基づいて、第2スルー映像を生成する。スルー映像生成部42は、第3端末映像情報123に基づいて、第3スルー映像を生成する。スルー映像生成部42は、第4端末映像情報124に基づいて、第4スルー映像を生成する。スルー映像生成部42は、生成したスルー映像を、映像表示指示部70へ出力する。
【0044】
スルー映像生成部42は、表示装置200に対応したスルー映像を生成する。例えば、各々のスルー映像を表示装置200の別々の表示画面に表示させる場合、スルー映像生成部42は、第1スルー映像、第2スルー映像、第3スルー映像、および第4スルー映像を、別々のスルー映像として、映像表示指示部70へ出力する。例えば、全てのスルー映像を表示装置200の1つの表示画面の各々の所定領域に表示させる場合、スルー映像生成部42は、第1スルー映像、第2スルー映像、第3スルー映像、および第4スルー映像を統合したスルー映像として、映像表示指示部70へ出力する。
【0045】
パフォーマンス映像処理部50は、通信制御部31から、特定状況情報を取得する。パフォーマンス映像処理部50は、取得した特定状況情報に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。パフォーマンス映像処理部50は、第1実施形態において、通信制御部31から、端末状況情報130を取得する。パフォーマンス映像処理部50は、第1実施形態において、端末状況情報130に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。パフォーマンス映像処理部50は、生成したパフォーマンス映像情報220を表示装置200に送信する通信情報を、通信制御部31へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、特定状況情報取得部51と、条件情報取得部52と、特定状況判定部53と、パフォーマンス情報取得部54と、パフォーマンス映像生成部55と、と、を含む。
【0046】
特定状況情報取得部51は、通信部11が端末110から受信した特定状況情報を取得する。特定状況情報取得部51は、第1実施形態において、通信部11が端末110から受信した端末状況情報130を取得する。より詳しくは、特定状況情報取得部51は、通信部11が第1端末111から受信した第1端末状況情報131を取得する。特定状況情報取得部51は、通信部11が第2端末112から受信した第2端末状況情報132を取得する。特定状況情報取得部51は、通信部11が第3端末113から受信した第3端末状況情報133を取得する。特定状況情報取得部51は、通信部11が第4端末114から受信した第4端末状況情報134を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した特定状況情報を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。特定状況情報取得部51は、第1実施形態において、取得した端末状況情報130を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。より詳しくは、特定状況情報取得部51は、取得した第1端末状況情報131、第2端末状況情報132、第3端末状況情報133、および第4端末状況情報134を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。
【0047】
条件情報取得部52は、条件情報記憶部21から条件情報を取得する。より詳しくは、条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した特定状況情報に対応する条件情報を取得する。条件情報取得部52は、第1実施形態において、特定状況情報取得部51から取得した端末状況情報130に対応する条件情報を取得する。条件情報取得部52は、取得した条件情報を、特定状況判定部53へ出力する。
【0048】
特定状況判定部53は、特定状況情報が所定条件を満たすか否かを判定する。特定状況判定部53は、第1実施形態において、第1端末状況情報131、第2端末状況情報132、第3端末状況情報133、および第4端末状況情報134が、所定条件を満たすか否かをそれぞれ判定する。所定条件は、例えば、所定のスコアへの到達、所定のクエストの達成した、所定の敵の討伐、所定数の敵の討伐、競技者100による所定操作等の予め条件情報記憶部21に記憶された条件である。特定状況判定部53は、所定条件を満たすと判定した場合、判定結果を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。判定結果は、所定条件を満たした端末110の情報、特定状況情報、および所定条件の情報を含む。例えば、特定状況判定部53は、第1端末111の第1端末状況情報131が所定条件を満たすと判定した場合、第1端末111の情報、第1端末状況情報131、および所定条件の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。
【0049】
パフォーマンス情報取得部54は、パフォーマンス情報記憶部22から、パフォーマンス情報を取得する。より詳しくは、パフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果に基づいて、所定条件を満たした端末110、特定状況情報および所定条件に対応するパフォーマンス情報を取得する。パフォーマンス情報取得部54は、取得したパフォーマンス情報を、パフォーマンス映像生成部55へ出力する。
【0050】
パフォーマンス映像生成部55は、パフォーマンス情報を、パフォーマンス情報取得部54から取得する。より詳しくは、パフォーマンス映像生成部55は、所定条件を満たした端末110、特定状況情報および所定条件に対応するパフォーマンス情報を、パフォーマンス情報取得部54から取得する。パフォーマンス映像生成部55は、取得したパフォーマンス情報に基づいて、所定条件に対応するパフォーマンスを示すパフォーマンス映像を生成する。例えば、第1端末111の第1端末状況情報131が所定条件を満たしている場合、パフォーマンス映像生成部55は、第1パフォーマンス映像を生成する。例えば、第2端末112の第2端末状況情報132が所定条件を満たしている場合、パフォーマンス映像生成部55は、第2パフォーマンス映像を生成する。例えば、第3端末113の第3端末状況情報133が所定条件を満たしている場合、パフォーマンス映像生成部55は、第3パフォーマンス映像を生成する。例えば、第4端末114の第4端末状況情報134が所定条件を満たしている場合、パフォーマンス映像生成部55は、第4パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。より詳しくは、パフォーマンス映像生成部55は、生成した第1パフォーマンス映像、第2パフォーマンス映像、第3パフォーマンス映像、および第4パフォーマンス映像の少なくともいずれかを、映像表示指示部70へ出力する。パフォーマンス映像を複数生成した場合、例えば、スルー映像生成部42は、複数のパフォーマンス映像をマルチ画面表示可能であるように統合した1つのパフォーマンス映像として生成してもよい。
【0051】
映像表示指示部70は、スルー映像を、スルー映像生成部42から取得する。映像表示指示部70は、スルー映像に基づいて、スルー映像情報210、および表示装置200のスルー映像表示部230に対するスルー映像の表示指示を通知する通信情報を、通信制御部31へ出力する。例えば、各々のスルー映像を表示装置200の別々の表示画面に表示させる場合、映像表示指示部70は、第1スルー映像情報211、第2スルー映像情報212、第3スルー映像情報213、および第4スルー映像情報214を、別々のスルー映像情報210として、通信制御部31へ出力する。例えば、全てのスルー映像を表示装置200の1つの表示画面の各々の所定領域に表示させる場合、映像表示指示部70は、第1スルー映像、第2スルー映像、第3スルー映像、および第4スルー映像を統合したスルー映像のスルー映像情報210を、通信制御部31へ出力する。
【0052】
映像表示指示部70は、パフォーマンス映像を、パフォーマンス映像生成部55から取得する。より詳しくは、映像表示指示部70は、第1パフォーマンス映像、第2パフォーマンス映像、第3パフォーマンス映像、および第4パフォーマンス映像の少なくともいずれかを、パフォーマンス映像生成部55から取得する。映像表示指示部70は、パフォーマンス映像に基づいて、パフォーマンス映像情報220、および表示装置200のパフォーマンス映像表示部240に対するパフォーマンス映像の表示指示を通知する通信情報を、通信制御部31へ出力する。映像表示指示部70は、パフォーマンス映像を複数取得した場合、例えば、所定の優先度に基づいて、順番に表示させる表示指示を通知してもよい。
【0053】
[映像生成装置による処理]
まず、
図3を用いて、第1実施形態に係る映像生成装置10のスルー映像処理部40における処理の流れについて説明する。
図3は、第1実施形態に係る映像生成装置10のスルー映像処理部40の処理の一例を示すフローチャートである。
図3示す処理は、スルー映像処理部40が予め定められた制御プログラムおよびデータに基づいて実行する。スルー映像処理部40は、例えば、端末110から端末映像情報120を受信することによって、
図3に示すステップST301に移行して処理を開始する。
【0054】
スルー映像処理部40は、端末映像情報120を取得する(ステップST301)。より詳しくは、端末映像情報取得部41は、通信部11が端末110から受信した端末映像情報120を取得する。端末映像情報取得部41は、取得した端末映像情報120を、スルー映像生成部42へ出力する。スルー映像処理部40は、ステップST302に移行する。
【0055】
スルー映像処理部40は、端末映像情報120に基づいてスルー映像を生成する(ステップST302)。より詳しくは、スルー映像生成部42は、端末映像情報120を、端末映像情報取得部41から取得する。スルー映像生成部42は、生成したスルー映像を、映像表示指示部70へ出力する。スルー映像生成部42は、表示装置200に対応したスルー映像を生成する。スルー映像処理部40は、
図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0056】
次に、
図4を用いて、第1実施形態に係る映像生成装置10のパフォーマンス映像処理部50における処理の流れについて説明する。
図4は、第1実施形態に係る映像生成装置10のパフォーマンス映像処理部50の処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示す処理は、パフォーマンス映像処理部50が予め定められた制御プログラムおよびデータに基づいて実行する。パフォーマンス映像処理部50は、例えば、端末110から端末状況情報130を受信することによって、
図4に示すステップST401に移行して処理を開始する。
【0057】
パフォーマンス映像処理部50は、端末状況情報130を取得する(ステップST401)。より詳しくは、特定状況情報取得部51は、通信部11が端末110から受信した端末状況情報130を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した端末状況情報130を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST402に移行する。
【0058】
パフォーマンス映像処理部50は、条件情報を取得する(ステップST402)。より詳しくは、条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した端末状況情報130に対応する条件情報を、条件情報記憶部21から取得する。条件情報取得部52は、取得した条件情報を、特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST403に移行する。
【0059】
パフォーマンス映像処理部50は、端末状況情報130が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップST403)。より詳しくは、特定状況判定部53は、特定状況情報取得部51が取得した端末状況情報130が、条件情報取得部52が取得した所定条件を満たすか否かを判定する。端末状況情報130が所定条件を満たす場合(ステップST403;Yes)、特定状況判定部53は、判定結果を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST404に移行する。端末状況情報130が所定条件を満たさない場合(ステップST403;No)、パフォーマンス映像処理部50は、
図4に示すフローチャートの処理を終了する。
【0060】
端末状況情報130が所定条件を満たす場合(ステップST403;Yes)、パフォーマンス映像処理部50は、条件情報に基づいてパフォーマンス情報を取得する(ステップST404)。より詳しくは、パフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果に基づいて、所定条件を満たした端末110、端末状況情報130および所定条件に対応するパフォーマンス情報を、パフォーマンス情報記憶部22から取得する。パフォーマンス情報取得部54は、取得したパフォーマンス情報を、パフォーマンス映像生成部55へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST405に移行する。
【0061】
パフォーマンス映像処理部50は、パフォーマンス情報に基づいてパフォーマンス映像を生成する(ステップST405)。より詳しくは、パフォーマンス映像生成部55は、パフォーマンス情報取得部54が取得したパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、
図4に示すフローチャートの処理を終了する。
【0062】
(第2実施形態)
[映像配信システムの構成]
図5を用いて、本発明の第2実施形態に係る映像配信システム2について説明する。
図5は、第2実施形態に係る映像配信システム2の一例を示すブロック図である。第2実施形態の映像配信システム2は、第1実施形態の映像配信システム1と比較して、競技者撮像装置140をさらに備える点で異なる。なお、第2実施形態の映像配信システム2において、第1実施形態の映像配信システム1と同一の構成については同一の参照符号を付して適宜説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0063】
なお、第2実施形態の説明において、複数の競技者100は、適宜、競技者100と省略して示される。また、複数の競技者100がそれぞれ操作する複数の端末110は、適宜、端末110と省略して示される。また、また、複数の端末110がそれぞれ送出する複数の端末映像情報120および複数の端末状況情報130は、適宜、端末映像情報120および端末状況情報130と省略して示される。また、映像生成装置10が送出する複数のスルー映像情報210は、適宜、スルー映像情報210と省略して示される。また、複数のスルー映像情報210のそれぞれに基づく複数のスルー映像を表示する複数のスルー映像表示部230は、適宜、スルー映像表示部230と省略して示される。
【0064】
競技者撮像装置140は、競技者100の顔の表情、身体の動き等を含む任意の範囲を撮影する。競技者撮像装置140は、端末110に搭載されるカメラ、端末110と有線または無線を介して接続するカメラ、端末110と別体のカメラ、のいずれかまたはそれらの組み合わせであってもよい。競技者撮像装置140は、例えば、競技者100を端末110側、すなわち正面側から撮影するカメラ、競技者100を後方から撮影するカメラ、競技者100を側方から撮影するカメラ、のいずれかまたはそれらの組み合わせであってもよい。
【0065】
競技者撮像装置140は、撮影した映像データを示す競技者撮像映像情報150を、映像生成装置10へ送出する。競技者撮像装置140が端末110に搭載されるカメラまたは端末110と有線または無線を介して接続するカメラである場合は、競技者撮像映像情報150を、端末110を介して映像生成装置10へ送出してもよい。
【0066】
第2実施形態において、表示装置200は、競技者100を撮影した映像データを示す競技者撮像映像情報150に基づいて生成されたパフォーマンス映像情報220を、映像生成装置10から取得する。表示装置200のパフォーマンス映像表示部240は、取得したパフォーマンス映像情報220に基づいて、パフォーマンス映像を表示する。
【0067】
第2実施形態の映像生成装置10は、競技者100を撮影した映像データを示す競技者撮像映像情報150を、競技者撮像装置140から取得する。映像生成装置10は、第2実施形態において、競技者撮像映像情報150に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。
【0068】
[映像生成装置の構成]
第2実施形態の映像生成装置10の構成は、
図2に示す第1実施形態の映像生成装置10の構成と同様である。以下に、第2実施形態における映像生成装置10の各部の機能について、第1実施形態と異なる機能について説明する。
【0069】
第2実施形態の通信部11は、競技者撮像映像情報150を、競技者撮像装置140から受信する。第2実施形態の条件情報記憶部21には、競技者撮像装置140から取得した競技者撮像映像情報150を評価するための条件の情報を示す条件情報が格納される。第2実施形態の通信制御部31は、通信部11が競技者撮像装置140から受信した競技者撮像映像情報150を、パフォーマンス映像処理部50へ出力する。
【0070】
第2実施形態のパフォーマンス映像処理部50は、通信制御部31から、競技者撮像映像情報150を取得する。パフォーマンス映像処理部50は、競技者撮像映像情報150に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。
【0071】
第2実施形態の特定状況情報取得部51は、通信部11が競技者撮像装置140から受信した競技者撮像映像情報150を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した競技者撮像映像情報150を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。
【0072】
第2実施形態の条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した競技者撮像映像情報150に対応する条件情報を取得する。第2実施形態の特定状況判定部53は、競技者撮像映像情報150の映像を解析し、所定条件を満たすか否かを判定する。特定状況判定部53は、競技者撮像映像情報150の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、所定条件を満たした端末110の情報、競技者撮像映像情報150の解析結果および所定条件の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。
【0073】
第2実施形態のパフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果に基づいて、所定条件を満たした端末110、競技者撮像映像情報150の解析結果、および所定条件に対応するパフォーマンス情報を取得する。第2実施形態のパフォーマンス映像生成部55は、取得した所定条件を満たした端末110、競技者撮像映像情報150の解析結果、および所定条件に対応するパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。
【0074】
[映像生成装置による処理]
図6を用いて、第2実施形態に係る映像生成装置10のパフォーマンス映像処理部50における処理の流れについて説明する。
図6は、第2実施形態に係る映像生成装置10のパフォーマンス映像処理部50の処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示す処理は、パフォーマンス映像処理部50が予め定められた制御プログラムおよびデータに基づいて実行する。パフォーマンス映像処理部50は、例えば、競技者撮像装置140から競技者撮像映像情報150を受信することによって、
図6に示すステップST501に移行して処理を開始する。
【0075】
パフォーマンス映像処理部50は、競技者撮像映像情報150を取得する(ステップST501)。より詳しくは、特定状況情報取得部51は、通信部11が競技者撮像装置140から受信した競技者撮像映像情報150を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した競技者撮像映像情報150を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST502に移行する。
【0076】
パフォーマンス映像処理部50は、条件情報を取得する(ステップST502)。より詳しくは、条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した競技者撮像映像情報150に対応する条件情報を、条件情報記憶部21から取得する。条件情報取得部52は、取得した条件情報を、特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST503に移行する。
【0077】
パフォーマンス映像処理部50は、競技者撮像映像情報150が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップST503)。より詳しくは、特定状況判定部53は、特定状況情報取得部51が取得した競技者撮像映像情報150の映像を解析し、条件情報取得部52が取得した所定条件を満たすか否かを判定する。競技者撮像映像情報150の解析結果が所定条件を満たす場合(ステップST503;Yes)、特定状況判定部53は、判定結果を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST504に移行する。競技者撮像映像情報150の解析結果が所定条件を満たさない場合(ステップST503;No)、パフォーマンス映像処理部50は、
図6に示すフローチャートの処理を終了する。
【0078】
競技者撮像映像情報150の解析結果が所定条件を満たす場合(ステップST503;Yes)、パフォーマンス映像処理部50は、条件情報に基づいてパフォーマンス情報を取得する(ステップST504)。より詳しくは、パフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果に基づいて、所定条件を満たした端末110、競技者撮像映像情報150の解析結果および所定条件に対応するパフォーマンス情報を、パフォーマンス情報記憶部22から取得する。パフォーマンス情報取得部54は、取得したパフォーマンス情報を、パフォーマンス映像生成部55へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、ステップST505に移行する。
【0079】
パフォーマンス映像処理部50は、パフォーマンス情報に基づいてパフォーマンス映像を生成する(ステップST505)。より詳しくは、パフォーマンス映像生成部55は、パフォーマンス情報取得部54が取得したパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。パフォーマンス映像処理部50は、
図6に示すフローチャートの処理を終了する。
【0080】
(第3実施形態)
[映像配信システムの構成]
図7を用いて、本発明の第3実施形態に係る映像配信システム3について説明する。
図7は、第3実施形態に係る映像生成装置10Aを含む映像配信システム3の一例を示すブロック図である。第3実施形態の映像配信システム3は、第1実施形態の映像配信システム1と比較して、表示装置200および映像生成装置10の代わりに、表示装置200Aおよび映像生成装置10Aを備える点で異なる。なお、第3実施形態の映像配信システム3において、第1実施形態の映像配信システム1と同一の構成については同一の参照符号を付して適宜説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0081】
映像配信システム3の表示装置200Aは、第1実施形態の表示装置200と比較して、スルー映像を専用で表示するスルー映像表示部230と、パフォーマンス映像を専用で表示するパフォーマンス映像表示部240と、を有さない点で相違する。すなわち、表示装置200Aには、スルー映像とパフォーマンス映像とが、選択的に表示される。
【0082】
表示装置200Aは、第3実施形態において、第1表示部201、第2表示部202、第3表示部203、および第4表示部204を含む。第1スルー映像表示部231は、第1端末111のスルー映像またはパフォーマンス映像を表示する。第2スルー映像表示部232は、第2端末112のスルー映像またはパフォーマンス映像を表示する。第3スルー映像表示部233は、第3端末113のスルー映像またはパフォーマンス映像を表示する。第4スルー映像表示部234は、第4端末114のスルー映像またはパフォーマンス映像を表示する。
【0083】
[映像生成装置の構成]
図8を用いて、映像生成装置10Aの詳細な構成について説明する。
図8は、第3実施形態に係る映像生成装置10Aの構成の一例を示すブロック図である。第3実施形態の映像生成装置10Aは、第1実施形態の映像生成装置10と比較して、処理部30の代わりに処理部30Aを備える点で異なる。第2実施形態の処理部30Aは、第1実施形態の処理部30と比較して、映像表示指示部70の代わりに、表示選定処理部60および映像表示指示部70Aを有する点で異なる。
【0084】
表示選定処理部60は、通信制御部31から、端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を取得する。表示選定処理部60は、端末状況情報130に基づいて、表示装置200Aの複数の表示部(第1表示部201、第2表示部202、第3表示部203および第4表示部204)から、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する。表示選定処理部60は、選定結果に基づいて、パフォーマンス映像表示指示情報およびスルー映像表示指示情報を生成する。表示選定処理部60は、生成したパフォーマンス映像表示指示情報およびスルー映像表示指示情報を、映像表示指示部70Aへ出力する。表示選定処理部60は、端末状況情報取得部61と、端末状況判定部62と、表示対象選定部63と、パフォーマンス映像表示指示生成部64と、スルー映像表示指示生成部65と、を含む。
【0085】
端末状況情報取得部61は、通信制御部31から、端末状況情報130を取得する。より詳しくは、端末状況情報取得部61は、通信部11が端末110から受信した端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を取得する。端末状況情報取得部61は、取得した端末状況情報130を、端末状況判定部62へ出力する。
【0086】
端末状況判定部62は、端末状況情報130を、端末状況情報取得部61から取得する。端末状況判定部62は、端末状況情報130に基づいて、それぞれの端末110によるプレイ状況を判定する。端末状況判定部62は、例えば、複数の端末110のうち、プレイ停止中の端末110があるか否かを判定する。プレイ停止中とは、例えば、敗北、脱落して行動不能である等の状況を示す。端末状況判定部62は、判定結果を、表示対象選定部63へ出力する。
【0087】
端末状況判定部62は、例えば、端末状況情報130および所定の判定基準に基づいて、それぞれの端末110のプレイ状況による順位付けを行う。順位は、例えば、スコア、クエストの達成率または達成数、敵の討伐数等に基づいて決定される。端末状況判定部62は、順位情報を、表示対象選定部63へ出力する。
【0088】
表示対象選定部63は、所定の判定基準に基づいて、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する。より詳しくは、表示対象選定部63は、端末状況判定部62による端末状況情報130の判定結果および順位情報に基づいて、表示装置200Aの複数の表示部から、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する。表示対象選定部63は、選定結果を、パフォーマンス映像表示指示生成部64およびスルー映像表示指示生成部65へ出力する。
【0089】
表示対象選定部63は、例えば、プレイ停止中の端末110に対応する表示部を、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する。例えば、第1端末111がプレイ停止中である場合、表示対象選定部63は、第1表示部201を選定する。第1表示部201は、第1スルー映像の代わりに、第2端末112、第3端末113、第4端末114のいずれかに対応するパフォーマンス映像を表示する。
【0090】
表示対象選定部63は、例えば、スコア、クエストの達成率または達成数、敵の討伐数等に基づく順位が最も低い端末110に対応する表示部を、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する。パフォーマンス映像処理部50が生成したパフォーマンス映像に対応する端末110と、順位が最も低い端末110とが同一である場合、表示対象選定部63は、順位が2番目に低い端末110を、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定してもよい。
【0091】
パフォーマンス映像表示指示生成部64は、パフォーマンス映像を表示させるように選定された表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、例えば、プレイ停止中の端末110に対応する表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、端末状況情報130および所定の判定基準に基づいて選定された表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、例えば、スコア、クエストの達成率または達成数、敵の討伐数等に基づく順位が最も低い端末110に対応する表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、生成したパフォーマンス映像表示指示情報を、映像表示指示部70Aへ出力する。
【0092】
スルー映像表示指示生成部65は、パフォーマンス映像を表示させる表示部以外の表示部に、当該表示部に対応する端末110のスルー映像を表示させるスルー映像表示指示情報を生成する。スルー映像表示指示生成部65は、生成したスルー映像表示指示情報を、映像表示指示部70Aへ出力する。
【0093】
映像表示指示部70Aは、スルー映像を、スルー映像生成部42から取得する。第3実施形態の映像表示指示部70Aは、スルー映像表示指示情報を、パフォーマンス映像表示指示生成部64から取得する。映像表示指示部70Aは、スルー映像およびスルー映像表示指示情報に基づいて、スルー映像情報210、および表示装置200Aのパフォーマンス映像を表示させる表示部以外の表示部に対するスルー映像の表示指示を通知する通信情報を、通信制御部31へ出力する。
【0094】
映像表示指示部70Aは、パフォーマンス映像を、パフォーマンス映像生成部55から取得する。映像表示指示部70Aは、パフォーマンス映像表示指示情報を、パフォーマンス映像表示指示生成部64から取得する。映像表示指示部70Aは、パフォーマンス映像およびパフォーマンス映像表示指示情報に基づいて、パフォーマンス映像情報220、および表示装置200Aのパフォーマンス映像を表示させる表示部に対するパフォーマンス映像の表示指示を通知する通信情報を、通信制御部31へ出力する。
【0095】
[映像生成装置による処理]
図9を用いて、第3実施形態に係る映像生成装置10Aの表示選定処理部60における処理の流れについて説明する。
図9は、第3実施形態に係る映像生成装置10Aの表示選定処理部60の処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示す処理は、表示選定処理部60が予め定められた制御プログラムおよびデータに基づいて実行する。表示選定処理部60は、例えば、端末110から端末状況情報130を受信することによって、
図9に示すステップST601に移行して処理を開始する。
【0096】
表示選定処理部60は、端末状況情報130を取得する(ステップST601)。より詳しくは、端末状況情報取得部61は、通信部11が端末110から受信した端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を取得する。端末状況情報取得部61は、取得した端末状況情報130を、端末状況判定部62へ出力する。表示選定処理部60は、ステップST602に移行する。
【0097】
表示選定処理部60は、プレイ停止中の端末110があるか否かを判定する(ステップST602)。より詳しくは、端末状況判定部62は、端末状況情報130に基づいて、複数の端末110のうち、プレイ停止中の端末110があるか否かを判定する。プレイ停止中の端末110がある場合(ステップST602;Yes)、端末状況判定部62は、判定結果を、表示対象選定部63へ出力する。表示選定処理部60は、ステップST603に移行する。プレイ停止中の端末110がない場合(ステップST602;No)、表示選定処理部60は、ステップST604に移行する。
【0098】
プレイ停止中の端末110がある場合(ステップST602;Yes)、表示選定処理部60は、プレイ停止中の端末110に対応する表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する(ステップST603)。より詳しくは、パフォーマンス映像表示指示生成部64は、プレイ停止中の端末110に対応する表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、生成したパフォーマンス映像表示指示情報を、映像表示指示部70Aへ出力する。表示選定処理部60は、ステップST606に移行する。
【0099】
プレイ停止中の端末110がない場合(ステップST602;No)、表示選定処理部60は、端末状況情報130に基づいて、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する(ステップST604)。より詳しくは、まず、端末状況判定部62は、例えば、端末状況情報130および所定の判定基準に基づいて、それぞれの端末110のプレイ状況による順位付けを行う。端末状況判定部62は、順位情報を、表示対象選定部63へ出力する。次に、表示対象選定部63は、端末状況判定部62による端末状況情報130の判定結果および順位情報に基づいて、表示装置200Aの複数の表示部から、パフォーマンス映像を表示させる表示部を選定する。表示対象選定部63は、選定結果を、パフォーマンス映像表示指示生成部64およびスルー映像表示指示生成部65へ出力する。表示選定処理部60は、ステップST605に移行する。
【0100】
表示選定処理部60は、選定された表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する(ステップST605)。より詳しくは、パフォーマンス映像表示指示生成部64は、端末状況情報130および所定の判定基準に基づいて選定された表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、例えば、スコア、クエストの達成率または達成数、敵の討伐数等に基づく順位が最も低い端末110に対応する表示部に、パフォーマンス映像を表示させるパフォーマンス映像表示指示情報を生成する。パフォーマンス映像表示指示生成部64は、生成したパフォーマンス映像表示指示情報を、映像表示指示部70Aへ出力する。表示選定処理部60は、ステップST606に移行する。
【0101】
表示選定処理部60は、パフォーマンス映像を表示させる表示部以外の表示部に、当該表示部に対応する端末110のスルー映像を表示させるスルー映像表示指示情報を生成する(ステップST606)。より詳しくは、スルー映像表示指示生成部65は、パフォーマンス映像を表示させる表示部以外の表示部に、当該表示部に対応する端末110のスルー映像を表示させるスルー映像表示指示情報を生成する。スルー映像表示指示生成部65は、生成したスルー映像表示指示情報を、映像表示指示部70Aへ出力する。表示選定処理部60は、
図6に示すフローチャートの処理を終了する。
【0102】
(第4実施形態)
[映像配信システムの構成]
図10を用いて、本発明の第4実施形態に係る映像配信システム4について説明する。
図10は、第4実施形態に係る映像生成装置10Bを含む映像配信システム4の一例を示すブロック図である。第4実施形態の映像配信システム4は、第2実施形態の映像配信システム2と比較して、競技者撮像装置140および映像生成装置10の代わりに、観客撮像装置160および映像生成装置10Bを備える点で異なる。なお、第4実施形態の映像配信システム4において、第2実施形態の映像配信システム2と同一の構成については同一の参照符号を付して適宜説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0103】
観客撮像装置160は、表示装置200を観戦する複数の観客の顔の表情、身体の動き等を含む任意の範囲を撮影する。観客撮像装置160は、表示装置200に搭載されるカメラ、表示装置200と有線または無線を介して接続するカメラ、表示装置200と別体のカメラ、のいずれかまたはそれらの組み合わせであってもよい。観客撮像装置160は、例えば、観客を表示装置200側、すなわち正面側から撮影するカメラ、観客を後方から撮影するカメラ、観客を側方から撮影するカメラ、のいずれかまたはそれらの組み合わせであってもよい。
【0104】
観客撮像装置160は、撮影した映像データを示す観客撮像映像情報170を、映像生成装置10Bへ送出する。観客撮像装置160が表示装置200に搭載されるカメラまたは表示装置200と有線または無線を介して接続するカメラである場合は、観客撮像映像情報170を、表示装置200を介して映像生成装置10Bへ送出してもよい。
【0105】
第4実施形態において、表示装置200は、観客を撮影した映像データを示す観客撮像映像情報170に基づいて生成されたパフォーマンス映像情報220を、映像生成装置10Bから取得する。表示装置200のパフォーマンス映像表示部240は、取得したパフォーマンス映像情報220に基づいて、パフォーマンス映像を表示する。
【0106】
第4実施形態の映像生成装置10Bは、観客を撮影した映像データを示す観客撮像映像情報170を、観客撮像装置160から取得する。映像生成装置10Bは、第4実施形態において、観客撮像映像情報170に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。
【0107】
[映像生成装置の構成]
図11を用いて、映像生成装置10Bの詳細な構成について説明する。
図11は、第4実施形態に係る映像生成装置10Bの構成の一例を示すブロック図である。第4実施形態の映像生成装置10Bは、第1実施形態および第2実施形態の映像生成装置10と比較して、処理部30の代わりに処理部30Bを備える点で異なる。
【0108】
第4実施形態の処理部30Bは、第1実施形態の処理部30と比較して、パフォーマンス映像処理部50の代わりに、パフォーマンス映像処理部50Bを有する点で異なる。パフォーマンス映像処理部50Bは、第1実施形態のパフォーマンス映像処理部50と比較して、端末状況情報取得部56および対象特定部57をさらに含む点で異なる。なお、第4実施形態の映像生成装置10Bの各部において、第1実施形態および第2実施形態の映像生成装置10の構成と同様であるが、異なる機能を有する場合は、適宜説明する。
【0109】
第4実施形態の通信部11は、観客撮像映像情報170を、観客撮像装置160から受信する。第4実施形態の条件情報記憶部21には、観客撮像装置160から取得した観客撮像映像情報170を評価するための条件の情報を示す条件情報が格納される。第4実施形態の通信制御部31は、通信部11が観客撮像装置160から受信した観客撮像映像情報170を、パフォーマンス映像処理部50Bへ出力する。
【0110】
第4実施形態のパフォーマンス映像処理部50Bは、通信制御部31から、観客撮像映像情報170を取得する。パフォーマンス映像処理部50Bは、観客撮像映像情報170に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。
【0111】
第4実施形態の特定状況情報取得部51は、通信部11が観客撮像装置160から受信した観客撮像映像情報170を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した観客撮像映像情報170を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。
【0112】
第4実施形態の条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した観客撮像映像情報170に対応する条件情報を取得する。第4実施形態の特定状況判定部53は、観客撮像映像情報170の映像を解析し、所定条件を満たすか否かを判定する。所定条件は、例えば、観客の人数が所定閾値を超えること等である。特定状況判定部53は、観客撮像映像情報170の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、判定結果を、端末状況情報取得部56へ出力する。また、特定状況判定部53は、観客撮像映像情報170の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、観客撮像映像情報170の解析結果および所定条件の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。
【0113】
端末状況情報取得部56は、通信制御部31から、端末状況情報130を取得する。より詳しくは、端末状況情報取得部56は、通信部11が端末110から受信した端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を取得する。端末状況情報取得部56は、取得した端末状況情報130を、対象特定部57へ出力する。
【0114】
対象特定部57は、端末状況情報130を、端末状況情報取得部56から取得する。対象特定部57は、端末状況情報130に基づいて、それぞれの端末110によるプレイ状況を解析する。対象特定部57は、解析結果に基づいて、所定条件を満たした要因の端末110を特定する。対象特定部57は、例えば、所定条件を満たした観客撮像映像情報170を取得した時間に対応する端末状況情報130から、プレイ状況の情報を抽出する。対象特定部57は、抽出したプレイ状況の情報から、いずれかの端末110のプレイが所定条件を満たす要因となったかを特定する。例えば、対象特定部57は、抽出したプレイ状況の情報に、第1端末111が敵を討伐した情報が含まれている場合、第1端末111が所定条件を満たす要因となったものと判定する。対象特定部57は、所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。
【0115】
第4実施形態のパフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果と、対象特定部57から取得した所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110情報とに基づいて、特定された端末110、観客撮像映像情報170の解析結果、および所定条件に対応するパフォーマンス情報を取得する。第4実施形態のパフォーマンス映像生成部55は、特定された端末110、観客撮像映像情報170の解析結果、および所定条件に対応するパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。
【0116】
[映像生成装置による処理]
図12を用いて、第4実施形態に係る映像生成装置10Bのパフォーマンス映像処理部50Bにおける処理の流れについて説明する。
図12は、第4実施形態に係る映像生成装置10Bのパフォーマンス映像処理部50Bの処理の一例を示すフローチャートである。
図12に示す処理は、パフォーマンス映像処理部50Bが予め定められた制御プログラムおよびデータに基づいて実行する。パフォーマンス映像処理部50Bは、例えば、観客撮像装置160から観客撮像映像情報170を受信することによって、
図12に示すステップST701に移行して処理を開始する。
【0117】
パフォーマンス映像処理部50Bは、観客撮像映像情報170を取得する(ステップST701)。より詳しくは、特定状況情報取得部51は、通信部11が観客撮像装置160から受信した観客撮像映像情報170を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した観客撮像映像情報170を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST702に移行する。
【0118】
パフォーマンス映像処理部50Bは、条件情報を取得する(ステップST702)。より詳しくは、条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した観客撮像映像情報170に対応する条件情報を、条件情報記憶部21から取得する。条件情報取得部52は、取得した条件情報を、特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST703に移行する。
【0119】
パフォーマンス映像処理部50Bは、観客撮像映像情報170が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップST703)。より詳しくは、特定状況判定部53は、特定状況情報取得部51が取得した観客撮像映像情報170の映像を解析し、条件情報取得部52が取得した所定条件を満たすか否かを判定する。観客撮像映像情報170の解析結果が所定条件を満たす場合(ステップST703;Yes)、特定状況判定部53は、判定結果を、端末状況情報取得部56へ出力する。また、特定状況判定部53は、観客撮像映像情報170の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、観客撮像映像情報170の解析結果および所定条件の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST704に移行する。観客撮像映像情報170の解析結果が所定条件を満たさない場合(ステップST703;No)、パフォーマンス映像処理部50Bは、
図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0120】
観客撮像映像情報170の解析結果が所定条件を満たす場合(ステップST703;Yes)、パフォーマンス映像処理部50Bは、端末状況情報130を取得する(ステップST704)。より詳しくは、端末状況情報取得部56は、通信部11が端末110から受信した端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を取得する。端末状況情報取得部56は、取得した端末状況情報130を、対象特定部57へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST705に移行する。
【0121】
パフォーマンス映像処理部50Bは、端末状況情報130に基づいて所定条件を満たした要因の端末110を特定する(ステップST705)。より詳しくは、対象特定部57は、端末状況情報130に基づいて、それぞれの端末110によるプレイ状況を解析する。対象特定部57は、解析結果に基づいて、所定条件を満たした要因の端末110を特定する。対象特定部57は、例えば、所定条件を満たした観客撮像映像情報170を取得した時間に対応する端末状況情報130から、プレイ状況の情報を抽出する。対象特定部57は、抽出したプレイ状況の情報から、いずれかの端末110のプレイが所定条件を満たす要因となったかを特定する。対象特定部57は、所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST706に移行する。
【0122】
パフォーマンス映像処理部50Bは、特定した端末110および条件情報に基づいてパフォーマンス情報を取得する(ステップST706)。より詳しくは、パフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果と、対象特定部57から取得した所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110情報とに基づいて、特定された端末110、観客撮像映像情報170の解析結果および所定条件に対応するパフォーマンス情報を、パフォーマンス情報記憶部22から取得する。パフォーマンス情報取得部54は、取得したパフォーマンス情報を、パフォーマンス映像生成部55へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST707に移行する。
【0123】
パフォーマンス映像処理部50Bは、パフォーマンス情報に基づいてパフォーマンス映像を生成する(ステップST707)。より詳しくは、パフォーマンス映像生成部55は、パフォーマンス情報取得部54が取得したパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、
図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0124】
(第5実施形態)
[映像配信システムの構成]
図13を用いて、本発明の第5実施形態に係る映像配信システム5について説明する。
図13は、第5実施形態に係る映像生成装置10Bを含む映像配信システム5の一例を示すブロック図である。第5実施形態の映像配信システム5は、第4実施形態の映像配信システム2と比較して、観客撮像装置160の代わりに、集音装置180を備える点で異なる。なお、第5実施形態の映像配信システム5において、第4実施形態の映像配信システム4と同一の構成については同一の参照符号を付して適宜説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0125】
集音装置180は、表示装置200を観戦する複数の観客の歓声を集音する。集音装置180は、例えば、表示装置200に搭載されるマイクロフォン、表示装置200と有線または無線を介して接続するマイクロフォン、表示装置200と別体のマイクロフォン、のいずれかまたはそれらの組み合わせを含む。
【0126】
集音装置180は、集音した音声データを示す音声情報190を、映像生成装置10Bへ送出する。集音装置180が表示装置200に搭載されるマイクロフォンまたは表示装置200と有線または無線を介して接続するマイクロフォンを含む場合は、音声情報190を、表示装置200を介して映像生成装置10Bへ送出してもよい。
【0127】
第5実施形態において、表示装置200は、観客の歓声を集音した音声データを示す音声情報190に基づいて生成されたパフォーマンス映像情報220を、映像生成装置10Bから取得する。表示装置200のパフォーマンス映像表示部240は、取得したパフォーマンス映像情報220に基づいて、パフォーマンス映像を表示する。
【0128】
第5実施形態の映像生成装置10Bは、観客の歓声を集音した音声データを示す音声情報190を、集音装置180から取得する。映像生成装置10Bは、第5実施形態において、音声情報190に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。
【0129】
[映像生成装置の構成]
第5実施形態の映像生成装置10Bの構成は、
図11に示す第4実施形態の映像生成装置10Bの構成と同様である。以下に、第5実施形態における映像生成装置10Bの各部の機能について、第4実施形態と異なる機能について説明する。
【0130】
第5実施形態の通信部11は、音声情報190を、集音装置180から受信する。第5実施形態の条件情報記憶部21には、集音装置180から取得した音声情報190を評価するための条件の情報を示す条件情報が格納される。第5実施形態の通信制御部31は、通信部11が集音装置180から受信した音声情報190を、パフォーマンス映像処理部50Bへ出力する。
【0131】
第5実施形態のパフォーマンス映像処理部50Bは、通信制御部31から、音声情報190を取得する。パフォーマンス映像処理部50Bは、音声情報190に基づいて、パフォーマンス映像情報220を生成する。
【0132】
第5実施形態の特定状況情報取得部51は、通信部11が集音装置180から受信した音声情報190を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した音声情報190を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。
【0133】
第5実施形態の条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した音声情報190に対応する条件情報を取得する。第5実施形態の特定状況判定部53は、音声情報190を解析し、所定条件を満たすか否かを判定する。所定条件は、例えば、音声の音量が所定閾値を超えること等である。特定状況判定部53は、音声情報190の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、判定結果を、端末状況情報取得部56へ出力する。また、特定状況判定部53は、音声情報190の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、音声情報190の解析結果および所定条件の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。
【0134】
第5実施形態のパフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果と、対象特定部57から取得した所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110情報とに基づいて、特定された端末110、音声情報190の解析結果、および所定条件に対応するパフォーマンス情報を取得する。第5実施形態のパフォーマンス映像生成部55は、特定された端末110、音声情報190の解析結果、および所定条件に対応するパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。
【0135】
[映像生成装置による処理]
図14を用いて、第5実施形態に係る映像生成装置10Bのパフォーマンス映像処理部50Bにおける処理の流れについて説明する。
図14は、第5実施形態に係る映像生成装置10Bのパフォーマンス映像処理部50Bの処理の一例を示すフローチャートである。
図14に示す処理は、パフォーマンス映像処理部50Bが予め定められた制御プログラムおよびデータに基づいて実行する。パフォーマンス映像処理部50Bは、例えば、集音装置180から音声情報190を受信することによって、
図14に示すステップST801に移行して処理を開始する。
【0136】
パフォーマンス映像処理部50Bは、音声情報190を取得する(ステップST801)。より詳しくは、特定状況情報取得部51は、通信部11が集音装置180から受信した音声情報190を取得する。特定状況情報取得部51は、取得した音声情報190を、条件情報取得部52および特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST802に移行する。
【0137】
パフォーマンス映像処理部50Bは、条件情報を取得する(ステップST802)。より詳しくは、条件情報取得部52は、特定状況情報取得部51から取得した音声情報190に対応する条件情報を、条件情報記憶部21から取得する。条件情報取得部52は、取得した条件情報を、特定状況判定部53へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST803に移行する。
【0138】
パフォーマンス映像処理部50Bは、音声情報190が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップST803)。より詳しくは、特定状況判定部53は、特定状況情報取得部51が取得した音声情報190を解析し、条件情報取得部52が取得した所定条件を満たすか否かを判定する。音声情報190の解析結果が所定条件を満たす場合(ステップST803;Yes)、特定状況判定部53は、判定結果を、端末状況情報取得部56へ出力する。また、特定状況判定部53は、音声情報190の解析結果が所定条件を満たすと判定した場合、音声情報190の解析結果および所定条件の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST804に移行する。音声情報190の解析結果が所定条件を満たさない場合(ステップST803;No)、パフォーマンス映像処理部50Bは、
図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0139】
音声情報190の解析結果が所定条件を満たす場合(ステップST803;Yes)、パフォーマンス映像処理部50Bは、端末状況情報130を取得する(ステップST804)。より詳しくは、端末状況情報取得部56は、通信部11が端末110から受信した端末110のプレイ状況の情報を示す端末状況情報130を取得する。端末状況情報取得部56は、取得した端末状況情報130を、対象特定部57へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST805に移行する。
【0140】
パフォーマンス映像処理部50Bは、端末状況情報130に基づいて所定条件を満たした要因の端末110を特定する(ステップST805)。より詳しくは、対象特定部57は、端末状況情報130に基づいて、それぞれの端末110によるプレイ状況を解析する。対象特定部57は、解析結果に基づいて、所定条件を満たした要因の端末110を特定する。対象特定部57は、例えば、所定条件を満たした音声情報190を取得した時間に対応する端末状況情報130から、プレイ状況の情報を抽出する。対象特定部57は、抽出したプレイ状況の情報から、いずれかの端末110のプレイが所定条件を満たす要因となったかを特定する。対象特定部57は、所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110の情報を、パフォーマンス情報取得部54へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST806に移行する。
【0141】
パフォーマンス映像処理部50Bは、特定した端末110および条件情報に基づいてパフォーマンス情報を取得する(ステップST806)。より詳しくは、パフォーマンス情報取得部54は、特定状況判定部53から取得した判断結果と、対象特定部57から取得した所定条件を満たした要因の端末110として特定した端末110情報とに基づいて、特定された端末110、音声情報190の解析結果および所定条件に対応するパフォーマンス情報を、パフォーマンス情報記憶部22から取得する。パフォーマンス情報取得部54は、取得したパフォーマンス情報を、パフォーマンス映像生成部55へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、ステップST807に移行する。
【0142】
パフォーマンス映像処理部50Bは、パフォーマンス情報に基づいてパフォーマンス映像を生成する(ステップST807)。より詳しくは、パフォーマンス映像生成部55は、パフォーマンス情報取得部54が取得したパフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス映像を生成する。パフォーマンス映像生成部55は、生成したパフォーマンス映像を、映像表示指示部70へ出力する。パフォーマンス映像処理部50Bは、
図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0143】
以上説明したように、映像生成装置10、10A、10Bは、競技者100による端末110の操作およびゲームの進行を中断させることなく、端末110の表示部に表示されるプレイ映像と同一のスルー映像を観客が観戦する表示装置200に表示させる。同時に、映像生成装置10、10A、10Bは、特定のシチュエーションの情報を示す特定状況情報に対応するパフォーマンス映像を、表示装置200に表示させる。表示装置200は、スルー映像およびパフォーマンス映像のそれぞれ専用のものでもよいし、スルー映像を表示させる表示装置200のうち、所定基準で選定された表示装置200に割り込みをしてパフォーマンス映像を表示させてもよい。これにより、競技者100による端末110の操作およびゲームの進行を中断させることなく、観客は、ゲームの特定のシチュエーションに対応したパフォーマンス映像を楽しむことができる。
【0144】
図示した映像生成装置10、10A、10Bおよび映像配信システム1、2、3、4、5の構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、映像生成装置および映像配信システムの具体的形態は、図示のものに限られず、映像生成装置および映像配信システムの処理負担や使用状況等に応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
【0145】
映像生成装置10、10A、10Bおよび映像配信システム1、2、3、4、5の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラム等によって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
【0146】
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
【0147】
例えば、パフォーマンス映像を生成するために取得する特定状況情報は、2つ以上でもよい。パフォーマンス映像を生成するか否かを判断するための所定条件は、段階的に複数設けられてもよい。これらにより、各々の端末110に対応するパフォーマンスが、所定条件を満たした特定状況の組み合わせおよび数の少なくともいずれかによって、段階的に変化するようにしてもよい。
【0148】
また、実施形態では複数の表示部(表示装置)にパフォーマンス映像およびスルー映像をそれぞれ表示させたが、パフォーマンス映像を表示させる表示部とは別の表示部に表示させる映像は、スルー映像に限定されず、パフォーマンス映像と異なる映像であればよい。すなわち、映像生成装置は、複数の表示部(表示装置)にパフォーマンス映像およびパフォーマンス映像とは異なる映像を表示させる。
【符号の説明】
【0149】
10 映像生成装置
110 端末
200 表示装置