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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】供給装置、及び、処理装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/46 20060101AFI20241217BHJP
   B65H 1/04 20060101ALI20241217BHJP
   B65H 3/44 20060101ALI20241217BHJP
   B65H 1/02 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
B65H3/46 E
B65H1/04 320C
B65H3/44 Z
B65H1/04 310Z
B65H1/02 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020091262
(22)【出願日】2020-05-26
(65)【公開番号】P2021187567
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】橋爪 真美
(72)【発明者】
【氏名】児玉 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】武石 徹司
(72)【発明者】
【氏名】中澤 済
【審査官】後藤 健志
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-107034(JP,A)
【文献】特開昭60-026531(JP,A)
【文献】特開平05-139558(JP,A)
【文献】特開2010-100371(JP,A)
【文献】特開平07-125852(JP,A)
【文献】特開2011-236047(JP,A)
【文献】特表2010-523442(JP,A)
【文献】特開昭60-048837(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/02- 1/04
B65H 3/44- 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に対して処理を行う処理部に前記媒体を供給する供給装置であって、
複数の前記媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、
前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備え、
前記収容部は、収容する前記媒体が載置される載置面を有し、
前記振動付与部は、回転しながら昇降するように構成される回転体を有し、
前記回転体は、回転軸と、前記回転軸を中心に回転する回転部材と、を有し、
前記回転部材は、外方に向けて延びるベーンを有し、
前記載置面に載置される前記媒体の端に対して前記ベーンが下方から接触するように回転することによって、前記載置面に載置される前記媒体の表面に対して直交する方向の振動を付与することを特徴とする供給装置。
【請求項2】
前記振動付与部は、前記載置面を平面視した場合に、前記媒体の端のうち前記載置面と重ならない部分に接触することを特徴とする請求項1に記載の供給装置。
【請求項3】
前記載置面を平面視した場合に、前記媒体のうち前記載置面と重なる部分に接触することによって前記媒体を押さえる押さえ部を備え、
前記振動付与部は、前記押さえ部によって押さえられた前記媒体に接触することによって、前記媒体に振動を付与することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の供給装置。
【請求項4】
前記押さえ部は、前記載置面に載置される前記媒体を送り出すピックアップローラーを含むことを特徴とする請求項3に記載の供給装置。
【請求項5】
前記収容部に収容される前記媒体に接触することによって、前記媒体を整合させる整合部を備え、
前記整合部は、移動することによって前記媒体に接触し、
前記振動付与部は、前記整合部とともに移動することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の供給装置。
【請求項6】
前記振動付与部は、複数設けられ、
複数の前記振動付与部は、前記媒体に対してそれぞれ異なる端に接触することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の供給装置。
【請求項7】
記載置面よりも下方に位置するケーシングと、
前記ケーシングと接続される吸引部と、を備え、
前記ケーシングは、開口と、前記開口に通じる収容室とを有し、
前記吸引部は、前記収容室内の空気を吸引することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の供給装置。
【請求項8】
前記収容部が第1収容部であって、
前記供給装置は、複数の前記媒体が積層される状態で前記媒体を収容する第2収容部と、
前記第1収容部と前記第2収容部とにそれぞれ対応し、前記媒体が前記処理部に向けて送り出される複数の送出経路と、を備え、
複数の前記送出経路は、互いに繋がっていることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の供給装置。
【請求項9】
前記第1収容部は、前記第2収容部よりも下方に位置することを特徴とする請求項に記載の供給装置。
【請求項10】
請求項1から請求項の何れか一項に記載の供給装置と、
前記処理部と、を備えることを特徴とする処理装置。
【請求項11】
前記収容部は、前記処理部と上下で重なることを特徴とする請求項10に記載の処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、供給装置、及び、処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、処理部に媒体を供給する供給装置が記載されている。供給装置は、媒体を収容する収容部と、収容部に収容される媒体にエアーを吹き付ける吹き付け装置とを備える。収容部は、複数の媒体が積層される状態で媒体を収容する。吹き付け装置が媒体にエアーを吹き付けることによって、媒体から塵埃が除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-021851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される供給装置では、積層される複数の媒体に対し、最上位の媒体に向けて吹き付け装置がエアーを吹き付ける。そのため、複数の媒体のうち、最上位の媒体に対する塵埃の除去がされる一方で、その他の媒体に対する塵埃の除去が不十分となるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する供給装置は、媒体に対して処理を行う処理部に前記媒体を供給する供給装置であって、複数の前記媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する処理装置は、上述した供給装置と、前記処理部と、を備える。
上記課題を解決する制御方法は、複数の媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備え、処理部に対して前記媒体を供給する供給装置の制御方法であって、前記収容部に前記媒体が収容された場合に、前記振動付与部によって前記媒体に振動を付与することを含む。
【0007】
上記課題を解決するプログラムは、複数の媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備え、処理部に対して前記媒体を供給する供給装置を制御する制御部に実行させるプログラムであって、前記収容部に前記媒体が収容された場合に、前記振動付与部によって前記媒体に振動を付与することを実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態の供給装置を備える処理装置を模式的に示す正面図。
図2】処理装置の平面図。
図3】除去カセットの断面図。
図4図3とは異なる位置で切断した除去カセットの断面図。
図5】除去カセットの斜視図。
図6図5とは異なる角度から見た除去カセットの斜視図。
図7】除去カセットの平面図。
図8】第1エッジガイドの斜視図。
図9】第2エッジガイドの斜視図。
図10】第3エッジガイドの斜視図。
図11】第1壁の斜視図。
図12図3に示す状態から回転体が回転した時の断面図。
図13図4に示す状態から回転体が回転した時の断面図。
図14】第1処理の一例を示すフローチャート。
図15】第2実施形態の供給装置が備える収容カセットを示す斜視図。
図16】収容カセットの断面図。
図17】収容カセットの平面図。
図18】第2処理の一例を示すフローチャート。
図19】第3実施形態の供給装置が備える保持カセットを示す斜視図。
図20図19に示す状態から第1アームと第2アームとが下方に変位した斜視図。
図21】第4実施形態の供給装置が備える保持カセットを示す斜視図。
図22図21に示す状態から保持部が下方に変位した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、供給装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の供給装置は、処理装置を構成する。処理装置は、例えば、用紙等の媒体に液体の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真等の画像を印刷するインクジェット式のプリンターである。
【0010】
図1に示すように、処理装置11は、筐体12を備える。処理装置11は、処理部13と、支持部14と、搬送部15と、搬送経路16と、処理制御部17とを備える。第1実施形態の処理装置11は、さらに、供給装置18を備える。
【0011】
筐体12は、処理装置11の各種構成を収容する。筐体12は、積載面19を有する。第1実施形態では、積載面19は、筐体12の上面を構成する。積載面19には、処理済みの媒体99が積載される。
【0012】
処理部13は、媒体99に処理を行うように構成される。第1実施形態の処理部13は、媒体99に印刷することによって媒体99に処理を行う。第1実施形態の処理部13は、ヘッド21と、ホルダー22とを有する。
【0013】
ヘッド21は、ホルダー22に保持される。ヘッド21は、1又は複数のノズル23を有する。ヘッド21は、ノズル23から液体を吐出することによって、媒体99に印刷する。第1実施形態のヘッド21は、媒体99の幅にわたって一斉に液体を吐出可能なラインヘッドである。ヘッド21は、媒体99に対して走査するシリアルヘッドでもよい。
【0014】
支持部14は、処理部13と対向する位置に位置する。支持部14は、媒体99を支持する。処理部13と支持部14とは、搬送経路16の一部分を挟むように位置する。処理部13は、支持部14に支持される媒体99に処理を行う。
【0015】
第1実施形態の支持部14は、一対のローラー25とベルト26とを有する。ベルト26は、一対のローラー25に巻き掛けられる。ローラー25が回転することにより、ベルト26がローラー25の外周に沿うように周回する。支持部14は、ベルト26の外周面により媒体99を支持する。第1実施形態の支持部14は、媒体99を支持するとともに媒体99を搬送する。支持部14は、媒体99を搬送することなく、単に媒体99を支持するだけの支持台として構成されてもよい。
【0016】
搬送部15は、媒体99を搬送するように構成される。第1実施形態では、搬送部15は、搬送経路16に沿って媒体99を搬送する。搬送部15は、例えば、1又は複数の搬送ローラー27を有する。搬送ローラー27は、搬送経路16沿いに位置する。搬送ローラー27は、媒体99に接触する状態で回転することによって、媒体99を搬送する。
【0017】
搬送経路16は、媒体99が搬送される経路である。第1実施形態の搬送経路16は、搬送部15によって媒体99が搬送される経路である。第1実施形態の搬送経路16は、図1において2点鎖線で示すように筐体12内を延びる。第1実施形態では、搬送経路16は、供給経路31と、排出経路32と、スイッチバック経路33と、反転経路34とを含む。
【0018】
供給経路31は、処理部13に向けて媒体99が供給される経路である。そのため、供給経路31は、供給装置18から処理部13に向けて延びる。
排出経路32は、処理済みの媒体99が排出される経路である。第1実施形態では、処理部13によって処理された媒体99が積載面19に向けて排出される経路である。排出経路32は、処理部13から積載面19の上方に向けて延びる。排出経路32を搬送される媒体99は、筐体12外に排出される。排出された媒体99は、落下することによって、積載面19に積載される。
【0019】
スイッチバック経路33は、媒体99がスイッチバックされる経路である。第1実施形態では、例えば、片面を印刷された媒体99がスイッチバック経路33を搬送される。スイッチバック経路33で媒体99がスイッチバックされると、その媒体99の搬送される向きが反転する。第1実施形態では、スイッチバック経路33は、排出経路32から分岐し、排出経路32に沿うように延びる。スイッチバック経路33の終端は、排出経路32とは異なり、筐体12内に収まる。
【0020】
反転経路34は、媒体99の姿勢が反転される経路である。第1実施形態では、スイッチバック経路33を搬送された媒体99が搬送される。反転経路34は、スイッチバック経路33から分岐し、供給経路31に向けて延びる。反転経路34は、処理部13の上方を通過しながら延びる。媒体99が反転経路34を搬送されることによって、媒体99の姿勢が反転する。第1実施形態では、媒体99が反転経路34を搬送されることによって、媒体99の姿勢が上下で反転する。
【0021】
スイッチバック経路33と反転経路34とは、例えば、媒体99の両面に印刷する場合に使用される。スイッチバック経路33と反転経路34とを搬送されることによって、媒体99は、印刷済みの面が支持部14を向く状態で再び処理部13に向けて搬送される。すなわち、印刷されていない面が処理部13と対向する状態で媒体99が搬送される。これにより、処理装置11は、媒体99の両面に印刷する。
【0022】
処理制御部17は、処理装置11の各種構成を制御する制御部である。処理制御部17は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
【0023】
供給装置18は、処理部13に媒体99を供給する装置である。第1実施形態では、供給装置18は、処理装置11に内蔵されているが、処理装置11に外付けされていてもよい。第1実施形態では、供給装置18は、処理装置11の下部に位置する。供給装置18は、例えば、処理部13よりも下方に位置する。
【0024】
供給装置18は、筐体41と、カセット42と、ピックアップローラー43と、分離ローラー44と、押さえ部材45と、送出経路46と、センサー47と、供給制御部48とを備える。
【0025】
筐体41は、カセット42が装着可能に構成される。第1実施形態では、供給装置18の筐体41は、処理装置11の筐体12と一体的に構成されているが、別体で構成されていてもよい。
【0026】
カセット42は、1又は複数設けられる。第1実施形態では、カセット42は、4つ設けられる。4つのカセット42は、上下で積み重なるように設けられる。
カセット42は、媒体99を収容するように構成される。具体的には、カセット42は、複数の媒体99が積層される状態で収容する。この点で、カセット42は、媒体99を収容する収容部である。カセット42に収容される媒体99は、例えば、シート状であり、矩形状である。媒体99は、用紙に限らず、プラスチックフィルム、布帛などでもよい。第1実施形態のカセット42は、複数の媒体99を横置きの状態で収容する。
【0027】
図2に示すように、第1実施形態では、カセット42は、処理部13と上下で重なる。上下とは、例えば、処理装置11が設置される設置面と直交する方向を示す。カセット42は、筐体41に対して着脱可能である。媒体99を収容するカセット42が筐体41に装着されることによって、供給装置18は、処理部13に向けて媒体99を供給可能となる。カセット42の詳しい構成については後述する。
【0028】
図1に示すように、ピックアップローラー43は、筐体41に設けられる。ピックアップローラー43は、カセット42に収容される媒体99を取り出すローラーである。そのため、ピックアップローラー43は、カセット42ごとに設けられる。ピックアップローラー43は、カセット42に収容される複数の媒体99のうち、最上位の媒体99に接触する。このとき、ピックアップローラー43は、媒体99を上方から押さえる。この点で、ピックアップローラー43は、媒体99を押さえる押さえ部である。ピックアップローラー43は、媒体99を押さえる状態で回転することによって、最上位の媒体99を送り出す。
【0029】
分離ローラー44は、筐体41に設けられる。分離ローラー44は、ピックアップローラー43によって送り出された媒体99を1枚ずつに分離するローラーである。そのため、ピックアップローラー43は、カセット42ごとに設けられる。分離ローラー44は、例えば、その摩擦力によって、ピックアップローラー43により送り出された媒体99を1枚ずつに分離する。
【0030】
押さえ部材45は、筐体41に設けられる。押さえ部材45は、カセット42に収容される媒体99を押さえる部材である。押さえ部材45は、カセット42に収容される媒体99を上方から押さえる。この点で、押さえ部材45は、媒体99を押さえる押さえ部である。押さえ部材45が媒体99を押さえることによって、その媒体99がカセット42内で保持される。
【0031】
押さえ部材45は、上下に変位するように構成される。そのため、押さえ部材45は、昇降する。押さえ部材45は、下方に変位することによって、カセット42に収容される媒体99のうち最上位の媒体99に接触する。このとき、押さえ部材45は、媒体99を押さえる。押さえ部材45は、上方に変位することによって、カセット42に収容される媒体99に接触しなくなる。
【0032】
押さえ部材45は、例えば、板状の部材である。押さえ部材45は、媒体99に対する摩擦係数が比較的小さい材料で形成される。具体的には、媒体99に対する押さえ部材45の摩擦係数は、媒体99に対するピックアップローラー43の摩擦係数よりも小さい。第1実施形態では、押さえ部材45は、POMで形成される。POMとは、ポリアセタール樹脂である。これにより、押さえ部材45は、媒体99にかかる負荷を低減しながら媒体99を押さえることができる。また、押さえ部材45が媒体99を押さえた状態でも、ピックアップローラー43が媒体99を送り出すことができる。
【0033】
図3及び図4に示すように、押さえ部材45は、軸49を有する。押さえ部材45は、軸49を中心に回転する。軸49は、押さえ部材45の一端に設けられる。押さえ部材45は、軸49によって筐体41に取り付けられる。
【0034】
押さえ部材45が軸49を中心に回転すると、押さえ部材45の他端が上下に変位、すなわち昇降する。このように、押さえ部材45は、軸49を中心に回転することによって、昇降する。その結果、押さえ部材45の他端が媒体99に接触する。押さえ部材45は、回転に限らず、上下にスライドすることによって、昇降するように構成されてもよい。
【0035】
図1に示すように、送出経路46は、ピックアップローラー43と分離ローラー44とによって媒体99が送り出される経路である。そのため、送出経路46は、カセット42ごとに設けられる。送出経路46は、筐体41に設けられる。送出経路46は、その経路と対応するカセット42と隣接するカセット42と対応する送出経路46と繋がる。すなわち、複数の送出経路46は、互いに繋がっている。
【0036】
複数の送出経路46のうち、最上段のカセット42と対応する送出経路46は、供給経路31と繋がる。そのため、カセット42に収容される媒体99は、送出経路46を通じて搬送経路16に搬送される。さらに、送出経路46同士が繋がっているため、複数のカセット42間で相互に媒体99を送り合うことができる。例えば、最下段のカセット42が収容する媒体99を、送出経路46を通じて他のカセット42に向けて送ることができる。例えば、最上段のカセット42が収容する媒体99を、送出経路46を通じて他のカセット42に向けて送ることができる。
【0037】
センサー47は、カセット42が筐体41に装着されたことを検知するように構成される。この点で、センサー47は、カセット42が筐体41に装着されたことを検知する検知部である。センサー47は、例えば光学センサーである。第1実施形態のセンサー47は、カセット42が筐体41に装着された場合に、信号を供給制御部48に送信する。
【0038】
供給制御部48は、供給装置18の各種構成を制御する制御部である。供給制御部48は、処理制御部17と通信する。供給制御部48は、処理制御部17と同様に、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
【0039】
次に、カセット42について詳しく説明する。
カセット42は、除去カセット51を含む。第1実施形態では、カセット42は、1又は複数の除去カセット51と、1又は複数の通常カセット52とを含む。すなわち、カセット42である収容部は、除去カセット51である第1収容部と、通常カセット52である第2収容部とを含む。
【0040】
第1実施形態では、除去カセット51が1つ設けられ、通常カセット52が3つ設けられる。供給装置18において、1つの除去カセット51と3つの通常カセット52とは、上下に積み重なるように設けられる。第1実施形態では、除去カセット51は、通常カセット52よりも下方に位置する。そのため、除去カセット51は、複数のカセット42のうち最下段に位置する。
【0041】
次に、除去カセット51の構成について詳しく説明する。除去カセット51については、通常カセット52と比較して、収容される媒体99に振動を付与する構成を備える点でその構成が異なり、その他の構成については、同一である。媒体99に振動を付与する構成とは、例えば、後述する振動付与部である。そのため、媒体99に振動を付与する構成以外の構成については、除去カセット51だけでなく通常カセット52も備える。
【0042】
図3図4図5図6及び図7に示すように、除去カセット51は、収容体53と、ホッパー54と、超音波素子55と、昇降部材56と、エッジガイド57と、回転体58とを有する。
【0043】
収容体53は、媒体99を収容するケースである。収容体53は、第1壁61と、第2壁62と、第3壁63と、第4壁64と、底壁65とを有する。
第1壁61、第2壁62、第3壁63、第4壁64は、底壁65から延びる。第1壁61、第2壁62、第3壁63、第4壁64は、収容体53に収容される媒体99を囲うように位置する。
【0044】
第1壁61は、第2壁62と対向する。第1壁61は、第3壁63と第4壁64とに連なる。第1実施形態では、第1壁61は、収容体53に収容される媒体99の先端と対向する。媒体99の先端とは、送り出される場合に先行する端である。
【0045】
第1壁61は、回転体58を収容する第1収容口66を有する。第1収容口66は、第1壁61が有する収容口である。収容口は、回転体58を収容する開口である。第1実施形態の第1収容口66は、第1壁61を貫通する。
【0046】
第2壁62は、第1壁61と対向する。第2壁62は、第3壁63と第4壁64とに連なる。第1実施形態では、第2壁62は、収容体53に収容される媒体99の後端と対向する。媒体99の後端とは、先端とは反対となる端である。
【0047】
第3壁63は、第4壁64と対向する。第3壁63は、第1壁61と第2壁62とに連なる。第1実施形態では、第3壁63は、収容体53に収容される媒体99の側端と対向する。媒体99の側端とは、先端及び後端とは異なる端である。
【0048】
第4壁64は、第3壁63と対向する。第4壁64は、第1壁61と第2壁62とに連なる。第1実施形態では、第4壁64は、収容体53に収容される媒体99の側端と対向する。第4壁64が対向する媒体99の側端は、第3壁63が対向する媒体99の側端とは反対となる端である。
【0049】
底壁65は、収容体53の底を構成する壁である。底壁65には、溝67が設けられる。溝67は、第2壁62から第1壁61に向かうように延びる。
第1実施形態では、除去カセット51に収容される媒体99は、第2壁62から第1壁61に向かう方向に送り出される。第1実施形態では、除去カセット51は、第3壁63から第4壁64に向かう方向に移動することによって、筐体41に装着される。逆に、除去カセット51は、第4壁64から第3壁63に向かう方向に移動することによって、筐体41から取り外される。
【0050】
ホッパー54は、収容体53に設けられる。ホッパー54は、例えば、平板状に設けられる。ホッパー54は、収容体53が収容する媒体99を下方から支持する。すなわち、ホッパー54には、媒体99が載置される。
【0051】
ホッパー54は、昇降部材56によって、上下に変位する。すなわち、ホッパー54は、昇降する。ホッパー54は、底壁65に沿う位置と、昇降部材56によって上方に押し上げられた位置との間で変位する。
【0052】
ホッパー54は、昇降部材56によって上方に押し上げられた位置に位置する。昇降部材56によってホッパー54が押し上げられると、ホッパー54に載置された媒体99が上方に押し上げられる。その結果、ホッパー54に載置された媒体99がピックアップローラー43に押し付けられる。押さえ部材45が下方に変位している場合には、ホッパー54に載置された媒体99が押さえ部材45にも押し付けられる。ピックアップローラー43と押さえ部材45とは、除去カセット51を平面視した場合、ホッパー54と重なる位置で媒体99に接触する。
【0053】
ホッパー54は、例えば、カセット42の着脱に連動する。ホッパー54は、除去カセット51が筐体41に装着されることによって、押し上げられた位置に変位する。すなわち、除去カセット51が筐体41に装着されると、昇降部材56がホッパー54を押し上げる。ホッパー54は、除去カセット51が筐体41から取り外されることによって、底壁65に沿う位置に変位する。ホッパー54は、カセット42の着脱に連動せず、所望のタイミングで昇降するように構成されてもよい。
【0054】
ホッパー54は、上面71と、先端部分72と、後端部分73と、切り欠き74とを有する。
上面71は、媒体99が載置される面である。この点で、上面71は、媒体99が載置される載置面である。上面71は、底壁65よりも上方に位置する。
【0055】
先端部分72は、ホッパー54が昇降部材56に押し上げられることによって、媒体99をピックアップローラー43に押し付ける部分である。そのため、先端部分72は、ホッパー54においてピックアップローラー43の下方に位置する部分である。先端部分72は、後端部分73よりも第1壁61に近い。すなわち、先端部分72と第1壁61との間の距離は、後端部分73と第1壁61との間の距離よりも短い。
【0056】
後端部分73は、先端部分72とは反対の端部となる部分である。そのため、後端部分73は、先端部分72よりも第2壁62に近い。すなわち、後端部分73と第2壁62との間の距離は、先端部分72と第2壁62との間の距離よりも短い。
【0057】
後端部分73は、底壁65に取り付けられる。ホッパー54は、後端部分73を支点に回転可能に構成される。後端部分73を支点にホッパー54が回転することによって、先端部分72が上下に変位する。これにより、ホッパー54に載置された媒体99が押し上げられる。ホッパー54は、媒体99を押し上げる状態で、後端部分73から先端部分72にかけて上方に延びる姿勢となる。
【0058】
切り欠き74は、ホッパー54の一部を切り欠くように設けられる。切り欠き74は、エッジガイド57と対応する部分を切り欠くように設けられる。そのため、切り欠き74は、エッジガイド57と対応するように設けられる。
【0059】
切り欠き74は、1又は複数設けられる。第1実施形態では、切り欠き74は、3つ設けられる。そのため、第1実施形態では、切り欠き74は、第1切り欠き75、第2切り欠き76、第3切り欠き77を含む。
【0060】
第1切り欠き75と第2切り欠き76とは、ホッパー54の両側端を切り欠くように設けられる。ホッパー54の両側端とは、先端と後端とを除く2つの端である。ホッパー54の両側端は、第3壁63と対向する側端と、第4壁64と対向する側端とを含む。
【0061】
第1切り欠き75と第2切り欠き76とは、先端部分72と後端部分73との間を切り欠くように設けられる。第1切り欠き75と第2切り欠き76とによって、ホッパー54の形状は、ホッパー54を上方から見た場合にHの字状となる。
【0062】
第3切り欠き77は、後端部分73を切り欠くように設けられる。第3切り欠き77は、後端部分73の中央となる部分を切り欠くように設けられる。後端部分73の中央となる部分とは、後端部分73において第3壁63と第4壁64との間で中央となる部分である。
【0063】
超音波素子55は、動作することによって、超音波を発生する素子である。超音波素子55は、例えば、電圧が印加されることによって、動作する。超音波素子55は、ホッパー54に設けられる。超音波素子55は、ホッパー54の上面71に設けられる。超音波素子55は、先端部分72に設けられる。超音波素子55は、超音波を発生することによって、ホッパー54に載置された媒体99に振動を付与する。第1実施形態では、後述する振動付与部に加えて、超音波素子55は、除去カセット51にのみ設けられ、通常カセット52には設けられていない。超音波素子55は、例えば、振動付与部が媒体99に振動を付与する際に、動作する。
【0064】
昇降部材56は、ホッパー54を昇降させる部材である。昇降部材56は、ホッパー54の下方に設けられる。昇降部材56の一端はホッパー54に取り付けられ、一端とは反対の他端は底壁65に取り付けられている。昇降部材56は、他端を支点に回転可能に構成される。昇降部材56が他端を支点に回転することによって、昇降部材56の一端が上下に変位する。これにより、ホッパー54が上下に変位、すなわち昇降する。
【0065】
昇降部材56は、ホッパー54を押し上げた状態で振動してもよい。この場合、昇降部材56が振動することによって、ホッパー54が振動する。これにより、ホッパー54に載置される媒体99に振動が付与される。昇降部材56は、例えば、後述する振動付与部が媒体99に振動を付与する際に、振動してもよい。
【0066】
エッジガイド57は、複数の媒体99に接触することによって、複数の媒体99の位置を揃える部材である。エッジガイド57は、ホッパー54に載置された複数の媒体99の端に接触することによって、ホッパー54に載置される媒体99の端の位置を揃える。この点で、エッジガイド57は、媒体99を整合させる整合部である。
【0067】
エッジガイド57は、1又は複数設けられる。第1実施形態では、エッジガイド57は、3つ設けられる。そのため、第1実施形態では、エッジガイド57は、第1エッジガイド81、第2エッジガイド82、第3エッジガイド83を含む。
【0068】
第1エッジガイド81は、底壁65上に設けられる。第1エッジガイド81は、底壁65上を移動可能に構成される。第1エッジガイド81は、第3壁63から第4壁64へ向かう方向と、第4壁64から第3壁63へ向かう方向とに移動可能である。
【0069】
第1エッジガイド81は、ホッパー54に載置される媒体99の側端に接触するエッジガイド57である。第1エッジガイド81は、第4壁64に接近するように移動することによって、媒体99の側端に接触する。第1エッジガイド81は、第4壁64に接近するように移動することによって、第1切り欠き75内に進入する。この点で、第1エッジガイド81は、第1切り欠き75と対応する。
【0070】
図8に示すように、第1エッジガイド81は、回転体58を収容する第2収容口84を有する。第2収容口84は、第1エッジガイド81が有する収容口である。第2収容口84は、収容体53の内方を向く。すなわち、第2収容口84は、第4壁64を向く。
【0071】
図3図4図5図6及び図7に示すように、第2エッジガイド82は、底壁65上に設けられる。第2エッジガイド82は、底壁65上を移動可能に構成される。第2エッジガイド82は、第3壁63から第4壁64に向かう方向と、第4壁64から第3壁63へ向かう方向とに移動可能である。
【0072】
第2エッジガイド82は、ホッパー54に載置される媒体99の側端に接触するエッジガイド57である。第2エッジガイド82は、第3壁63に接近するように移動することによって、第1エッジガイド81が接触する媒体99の側端とは反対となる側端に接触する。第2エッジガイド82は、第3壁63に接近するように移動することによって、第2切り欠き76内に進入する。この点で、第2エッジガイド82は、第2切り欠き76と対応する。
【0073】
第1実施形態では、第2エッジガイド82は、第1エッジガイド81と連動する。すなわち、第1エッジガイド81と第2エッジガイド82とは、互いに連動する。例えば、第1エッジガイド81が第3壁63に接近するように移動すると、第2エッジガイド82は、第4壁64に接近するように移動する。このとき、第1エッジガイド81と第2エッジガイド82との間の距離が長くなる。例えば、第1エッジガイド81が第4壁64に接近するように移動すると、第2エッジガイド82は、第3壁63に接近するように移動する。このとき、第1エッジガイド81と第2エッジガイド82との間の距離が短くなる。これにより、ホッパー54に載置される媒体99が、第1エッジガイド81と第2エッジガイド82とに挟まれる。第1エッジガイド81と第2エッジガイド82とが媒体99の両側端に接触することによって、媒体99の両側端の位置が揃えられる。
【0074】
図9に示すように、第2エッジガイド82は、回転体58を収容する第3収容口85を有する。第3収容口85は、第2エッジガイド82が有する収容口である。第3収容口85は、収容体53の内方を向く。すなわち、第3収容口85は、第3壁63を向く。
【0075】
図3図4図5図6及び図7に示すように、第3エッジガイド83は、底壁65上に設けられる。第3エッジガイド83は、底壁65上を移動可能に構成される。第1実施形態では、第3エッジガイド83は、溝67に嵌まるように設けられる。第3エッジガイド83は、溝67に沿って底壁65上を移動する。すなわち、溝67は、第3エッジガイド83の経路である。第3エッジガイド83は、溝67に沿って、第1壁61から第2壁62に向かう方向と、第2壁62から第1壁61から向かう方向とに移動可能である。
【0076】
第3エッジガイド83は、移動することによって、ホッパー54に載置される媒体99の後端に接触するエッジガイド57である。第3エッジガイド83は、第1壁61に接近するように移動することによって、媒体99の後端に接触する。第3エッジガイド83は、第1壁61に接近するように移動することによって、第3切り欠き77内に進入する。この点で、第3エッジガイド83は、第3切り欠き77と対応する。
【0077】
第3エッジガイド83は、ホッパー54に載置される媒体99の後端に接触することによって、その媒体99の荷重を受ける。ホッパー54が媒体99を押し上げる状態では、ホッパー54に載置される媒体99は、重力の作用によってホッパー54上を先端部分72から後端部分73に向けて滑り落ちる。その結果、ホッパー54に載置される媒体99は、第3エッジガイド83に突き当たる。このとき、第3エッジガイド83は、媒体99の荷重を受ける。第3エッジガイド83が媒体99の荷重を受けることによって、第3エッジガイド83が媒体99の後端の位置が揃えられるとともに、媒体99の先端の位置が揃えられる。以上説明したように、第1エッジガイド81、第2エッジガイド82、第3エッジガイド83によって、媒体99が整合される。
【0078】
図10に示すように、第3エッジガイド83は、回転体58を収容する第4収容口86を有する。第4収容口86は、第3エッジガイド83が有する収容口である。第4収容口86は、第1壁61を向く。
【0079】
エッジガイド57は、例えば、ユーザーによって操作される。ユーザーは、媒体99を収容体53内にセットした際に、エッジガイド57が媒体99の端に接触するようにエッジガイド57を操作することによって、媒体99を整合させる。すなわち、第1実施形態では、媒体99は、手動で整合される。エッジガイド57は、供給制御部48に制御されることによって動作してもよい。すなわち、媒体99が自動的に整合されてもよい。
【0080】
図7図8図9図10及び図11に示すように、回転体58は、回転する部材である。回転体58は、1又は複数設けられる。第1実施形態では、回転体58は、4つ設けられる。そのため、第1実施形態では、回転体58は、第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94を含む。
【0081】
第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、4つの収容口にそれぞれ収容される。第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、媒体99に対してそれぞれ異なる端に接触する。
【0082】
第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、上下に変位、すなわち昇降するように設けられる。第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、収容口内で昇降するように設けられる。第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、回転しながら昇降する。
【0083】
第1回転体91は、第1収容口66に収容される回転体58である。そのため、第1回転体91は、第1壁61に設けられる。第1回転体91は、回転することによって、ホッパー54に載置される複数の媒体99に接触する。第1回転体91は、例えば、ホッパー54が媒体99を押し上げる状態で、回転することによって媒体99の先端に接触する。ホッパー54を平面視した場合に、第1回転体91は、ホッパー54の先端部分72から飛び出す媒体99の先端に接触する。すなわち、ホッパー54を平面視した場合に、第1回転体91は、媒体99の先端のうちホッパー54と重ならない部分に接触する。
【0084】
第2回転体92は、第2収容口84に収容される回転体58である。そのため、第2回転体92は、第1エッジガイド81に設けられる。第2回転体92は、第2エッジガイド82とともに移動する。
【0085】
第2回転体92は、回転することによって、ホッパー54に載置される複数の媒体99に接触する。第2回転体92は、例えば、第2エッジガイド82が媒体99の側端に接触する状態で、回転することによって媒体99の側端に接触する。ホッパー54を平面視した場合に、第2回転体92は、媒体99のうち第1切り欠き75と対応する部分に接触する。すなわち、ホッパー54を平面視した場合に、第2回転体92は、媒体99の側端のうちホッパー54と重ならない部分に接触する。
【0086】
第3回転体93は、第3収容口85に収容される回転体58である。そのため、第3回転体93は、第2エッジガイド82に設けられる。第3回転体93は、第3エッジガイド83とともに移動する。
【0087】
第3回転体93は、回転することによって、ホッパー54に載置される複数の媒体99に接触する。第3回転体93は、例えば、第3エッジガイド83が媒体99の側端に接触する状態で、回転することによって、第2回転体92が接触する媒体99の側端とは反対となる側端に接触する。ホッパー54を平面視した場合に、第3回転体93は、媒体99のうち第2切り欠き76と対応する部分に接触する。すなわち、ホッパー54を平面視した場合に、第3回転体93は、媒体99の側端のうちホッパー54と重ならない部分に接触する。
【0088】
第4回転体94は、第4収容口86に収容される回転体58である。そのため、第4回転体94は、第3エッジガイド83に設けられる。第4回転体94は、第3エッジガイド83とともに移動する。
【0089】
第4回転体94は、回転することによって、ホッパー54に載置される複数の媒体99に接触する。第4回転体94は、例えば、第3エッジガイド83が媒体99の後端に接触する状態で、回転することによって、媒体99の後端に接触する。ホッパー54を平面視した場合に、第4回転体94は、媒体99のうち第3切り欠き77と対応する部分に接触する。すなわち、ホッパー54を平面視した場合に、第4回転体94は、媒体99の後端のうちホッパー54と重ならない部分に接触する。
【0090】
第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、それぞれ異なるサイズである一方、それぞれ同様の構成を有する。そのため、第1回転体91、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94の構成については、回転体58としてまとめて説明する。
【0091】
図3及び図4に示すように、回転体58は、回転部材95と回転軸96とを有する。回転部材95は、回転軸96を中心に回転する。回転部材95は、ベーン97を有する。ベーン97は、ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料で構成される。ベーン97は、回転部材95において外方に向けて延びる。すなわち、ベーン97は、回転軸96を中心に径方向に向けて延びる。つまり、弾性を有する材料で構成された部材であって、複数の長尺の部材が、その一端が回転軸96に固定され、その他端が回転軸96を中心とする円の周上に位置するように配置されることにより、ベーン97が構成されてもよい。
【0092】
回転軸96は、ホッパー54の上面71に沿う方向に延びる。特に、第2回転体92と第3回転体93との回転軸96は、ホッパー54が押し上げられた状態の上面71に沿う方向に延びる。
【0093】
図12及び図13に示すように、回転部材95が回転軸96を中心に回転すると、ベーン97が回転軸96を中心に回転する。ベーン97は、回転することによって、収容口から飛び出す。これにより、ホッパー54に載置される複数の媒体99に対してベーン97が接触する。このとき、ベーン97は、媒体99の端に接触する。すなわち、第1回転体91のベーン97は、媒体99の先端に接触する。第2回転体92のベーン97は、媒体99の側端に接触する。第3回転体93のベーン97は、媒体99の側端に接触する。第4回転体94のベーン97は、媒体99の後端に接触する。
【0094】
ベーン97は、媒体99の端を叩くように接触する。ベーン97が媒体99の端に接触すると、媒体99の端が振動する。これにより、媒体99に振動が付与される。第1実施形態では、ベーン97は、上面71に直交する方向に移動するように媒体99の端に接触する。そのため、媒体99の端には、上面71に直交する方向の振動が付与される。もっといえば、媒体99の端には、媒体99の表面に直交する方向の振動が付与される。このように、第1実施形態では、回転体58が、媒体99に振動を付与する振動付与部として機能する。第1実施形態では、4つの回転体58によって、媒体99の先端、後端及び両側端に振動が付与される。
【0095】
ベーン97は、媒体99を下方から上方に持ち上げるように接触する。すなわち、回転部材95は、ベーン97が媒体99に対して下方から接触するように回転する。第1実施形態では、第1回転体91は、図13において時計回りとなる方向に回転する。第2回転体92は、図12において時計回りとなる方向に回転する。第3回転体93は、図12において反時計回りとなる方向に回転する。第4回転体94は、図13において反時計回りとなる方向に回転する。
【0096】
媒体99に振動が付与されると、媒体99に付着する塵埃がその振動によって落下する。特に、媒体99が用紙である場合、媒体99の端は、裁断された裁断面である場合がある。そのため、媒体99の端から紙粉が生じやすい。そこで、媒体99に振動が付与されると、媒体99から塵埃、紙粉などがその振動によって除去される。供給装置18で媒体99から塵埃、紙粉等が除去されることによって、処理装置11内の各種構成にこうした塵埃、紙粉が付着するおそれが低減される。
【0097】
次に、第1実施形態の供給装置18が媒体99に振動を付与する処理について説明する。第1実施形態では、除去カセット51が筐体41に装着されたことをセンサー47が検知した場合に、供給制御部48が、媒体99に振動を付与する処理として第1処理を実行する。
【0098】
図14に示すように、第1処理を実行する供給制御部48は、ステップS11において、押さえ部材45を下方に移動させる。これにより、押さえ部材45は、媒体99を押さえる。
【0099】
供給制御部48は、ステップS12において、超音波素子55を駆動させる。これにより、媒体99に振動が付与される。第1実施形態では、超音波素子55は、媒体99に対して補助的に振動を付与する。このとき、供給制御部48は、昇降部材56を振動させてもよい。
【0100】
供給制御部48は、ステップS13において、回転体58を回転させる。これにより、回転体58が複数の媒体99の端に接触する。回転体58は、ピックアップローラー43及び押さえ部材45によって押さえられた媒体99に振動を付与する。このとき、ピックアップローラー43及び押さえ部材45によって押さえられた部分が固定端、回転体58が接触する媒体99の端が自由端となって、媒体99が振動する。
【0101】
供給制御部48は、ステップS14において、回転体58を下方から上方に移動させる。
供給制御部48は、ステップS15において、超音波素子55と回転体58とを停止させる。供給制御部48は、ステップS14を実行してから所定の時間経過後に、ステップS15を実行する。所定の時間とは、例えば、回転体58の移動が完了するまでの時間である。
【0102】
供給制御部48は、ステップS16において、押さえ部材45を上方に移動させる。これにより、押さえ部材45が、媒体99から離れる。供給制御部48は、ステップS16の処理を終えると、第1処理を終了する。
【0103】
このように、供給装置18を制御する制御方法は、除去カセット51に媒体99が収容された場合に、回転体58によって媒体99に振動を付与することを含む。供給制御部48は、メモリーに格納されるプログラムを実行することによって、除去カセット51に媒体99が収容された場合に、回転体58によって媒体99に振動を付与することを実行させる。このプログラムは、CD、USBメモリー等の記憶媒体から読み出し可能であってもよい。
【0104】
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)振動付与部である回転体58は、収容部である除去カセット51に収容される複数の媒体99の端に接触することによって、媒体99に振動を付与する。
【0105】
上記構成によれば、回転体58が複数の媒体99の端に接触することによって、複数の媒体99に振動が付与される。そのため、複数の媒体99から塵埃、紙粉等を除去できる。
【0106】
(2)振動付与部である回転体58は、媒体99の表面に対して直交する方向の振動を媒体99に付与する。
媒体99は、シート状であるため、その表面に沿う方向の振動を付与される場合よりも、表面に直交する方向の振動を付与される場合の方が、振動しやすい。そのため、上記構成によれば、媒体99が効果的に振動される。
【0107】
(3)振動付与部である回転体58は、載置面である上面71を平面視した場合に、媒体99の端のうち上面71と重ならない部分に接触する。
媒体99の端のうち上面71と重ならない部分は、上面71に支持されていないため、振動しやすい。そのため、上記構成によれば、媒体99が効果的に振動される。
【0108】
(4)載置面である上面71を平面視した場合に、ピックアップローラー43及び押さえ部材45は、媒体99のうち上面71と重なる部分に接触する。振動付与部である回転体58は、ピックアップローラー43及び押さえ部材45によって押さえられた媒体99に接触することによって、媒体99に振動を付与する。
【0109】
上記構成によれば、上面71に載置される媒体99は、ピックアップローラー43及び押さえ部材45によって押さえられる部分が固定端となり、回転体58が接触する部分が自由端となって振動する。この場合、ピックアップローラー43及び押さえ部材45によって媒体99が押さえられない場合と比べて、媒体99の振動が高周波となる。すなわち、媒体99の振動数が向上する。これにより、塵埃、紙粉等が効果的に除去される。
【0110】
(5)ピックアップローラー43が、媒体99を押さえる押さえ部として機能する。
上記構成によれば、媒体99を送り出すピックアップローラー43が、押さえ部としても機能するため、供給装置18の構成を簡易にできる。
【0111】
(6)回転部材95は、上面71に載置される媒体99の端に対してベーン97が下方から接触するように回転する。
上記構成によれば、媒体99の端を持ち上げるようにベーン97が接触する。媒体99の端は、ベーン97によって持ち上げられた後、重力の作用によって下方に下がる。逆に、媒体99の端に対してベーン97が上方から接触するように回転部材95が回転する場合、媒体99の端は、ベーン97によって押し下げられた後、媒体99自身の剛性によって上方に変位する。そのため、媒体99の端に対してベーン97が下方から接触するように回転部材95が回転する場合には、媒体99の端に対してベーン97が上方から接触するように回転部材95が回転する場合と比べて、重力が効果的に作用するため、媒体99が効果的に振動する。
【0112】
(7)振動付与部である回転体58のうち、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、エッジガイド57とともに移動する。
上記構成によれば、エッジガイド57が移動することに伴い、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94が移動する。そのため、除去カセット51に収容される媒体99のサイズによらず、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、媒体99の端に接触できる。すなわち、第2回転体92、第3回転体93及び第4回転体94は、媒体99のサイズによらず、媒体99に振動を付与できる。
【0113】
(8)振動付与部である複数の回転体58は、媒体99に対してそれぞれ異なる端に接触する。
上記構成によれば、回転体58が1つだけ設けられる場合と比べて、媒体99が効果的に振動される。
【0114】
(9)振動付与部である回転体58は、昇降する。
上記構成によれば、積層される複数の媒体99に対して回転体58が効果的に接触できる。
【0115】
(10)第1収容部である除去カセット51と対応する送出経路46と、第2収容部である通常カセット52と対応する送出経路46とは、互いに繋がっている。
上記構成によれば、除去カセット51において塵埃、紙粉等が除去された媒体99を、送出経路46を通じて通常カセット52に向けて送ることができる。そのため、通常カセット52に回転体58が設けられていなくとも、通常カセット52に収容される媒体99から塵埃、紙粉等を除去できる。
【0116】
(11)第1収容部である除去カセット51は、第2収容部である通常カセット52よりも下方に位置する。
上記構成によれば、除去カセット51で媒体99から除去された塵埃、紙粉等が通常カセット52に到達するおそれが低減される。
【0117】
(12)収容部であるカセット42は、処理部13と上下で重なる。
上記構成によれば、カセット42が処理部13と上下で重ならない場合と比べて、処理装置11の設置面積を低減できる。
【0118】
<第2実施形態>
次に、供給装置の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と共通する構成については、説明を省略する。第2実施形態の供給装置は、処理装置11に内蔵されていてもよいし、処理装置11に外付けされていてもよい。
【0119】
図15及び図16に示すように、第2実施形態の供給装置101は、媒体99を収容する収容カセット102を備える。図示はされていないが、第2実施形態の供給装置101は、第1実施形態と同様に、収容カセット102が装着される筐体41、収容カセット102に収容される媒体99を送り出すピックアップローラー43、収容カセット102の装着を検知するセンサー47、供給装置101を制御する供給制御部48などを備える。
【0120】
収容カセット102は、媒体99を収容する収容部である。収容カセット102は、第1実施形態と同様に、複数の媒体99を横置きの状態で収容する。収容カセット102は、第1実施形態の除去カセット51に相当する構成である。
【0121】
収容カセット102は、ケーシング103と、テーブル104と、カーソル105と、吸引部106とを有する。
ケーシング103は、例えば、テーブル104とカーソル105とを支持する。ケーシング103は、例えば、直方体状に設けられる。ケーシング103は、吸引部106と接続される。ケーシング103は、支持面107と、開口108と、収容室109とを有する。
【0122】
支持面107は、テーブル104とカーソル105とを支持する面である。第2実施形態では、支持面107は、上方を向く。
開口108は、支持面107に設けられる。そのため、開口108は、上方に向けて開口する。開口108は、ケーシング103内とケーシング103外とを通じさせる。開口108は、1又は複数設けられる。第2実施形態では、開口108は、複数設けられる。開口108は、規則的に並んでもよいし、無秩序に並んでいてもよい。
【0123】
収容室109は、ケーシング103内に設けられる空間である。収容室109は、開口108によってケーシング103外と通じる。収容室109は、吸引部106と接続される。
【0124】
テーブル104は、例えば、板状の部材である。テーブル104は、ケーシング103の支持面107に設けられる。テーブル104は、例えば、直方体状に設けられる。テーブル104は、ケーシング103よりも小さい。具体的には、テーブル104を平面視した場合に、テーブル104の面積は、ケーシング103の面積よりも小さい。
【0125】
テーブル104は、収容カセット102が収容する媒体99を下方から支持する。すなわち、テーブル104には、媒体99が載置される。テーブル104は、第1面111と、第2面112と、第3面113と、第4面114と、上面115とを有する。
【0126】
第1面111、第2面112、第3面113及び第4面114は、上面115と連なる面である。第1面111と第2面112とは、互いに反対を向く面である。第1面111と第2面112は、それぞれ第3面113と第4面114とに連なる。第3面113と第4面114とは、互いに反対を向く面である。第3面113と第4面114とは、それぞれ第1面111と第2面112とに連なる。
【0127】
上面115は、媒体99が載置される面である。この点で、上面115は、媒体99が載置される載置面である。上面115は、ケーシング103よりも上方に位置する。上面115の面積は、支持面107の面積よりも小さい。
【0128】
テーブル104は、ケーシング103上を移動可能に構成される。具体的には、テーブル104は、通常位置から4方向に移動可能である。テーブル104は、上面115に沿う方向に移動可能である。通常位置とは、例えば、ケーシング103を平面視した場合に、支持面107の中央となる位置である。テーブル104は、通常、通常位置に位置する。図15及び図16に示すテーブル104は、通常位置に位置する。
【0129】
テーブル104は、テーブル104を平面視した場合に、第1面111と第2面112とに直交する2方向に移動可能である。すなわち、テーブル104は、テーブル104を平面視した場合に、第3面113と第4面114とに沿う2方向に移動可能である。また、テーブル104は、テーブル104を平面視した場合に、第3面113と第4面114とに直交する2方向に移動可能である。すなわち、テーブル104は、テーブル104を平面視した場合に、第1面111と第2面112とに沿う2方向に移動可能である。
【0130】
テーブル104を平面視した場合に、テーブル104に載置される媒体99は、その端がテーブル104からはみ出すように載置される。すなわち、テーブル104の面積は、通常、載置される媒体99の面積よりも小さい。
【0131】
カーソル105は、板状の部材である。カーソル105は、複数の媒体99に接触することによって、複数の媒体99の位置を揃える部材である。カーソル105は、テーブル104に載置された媒体99の端に接触することによって、テーブル104に載置される媒体99の端の位置を揃える。この点で、カーソル105は、媒体99を整合させる整合部である。
【0132】
カーソル105は、1又は複数設けられる。第1実施形態では、カーソル105は、3つ設けられる。そのため、第1実施形態では、カーソル105は、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124を含む。第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124は、テーブル104の四方を囲むように位置する。
【0133】
第1カーソル121は、ケーシング103上に設けられる。第1カーソル121は、ケーシング103上を移動可能に構成される。第1カーソル121は、テーブル104に対し、第1面111と対向する。第1カーソル121は、第1面111と平行である。第1カーソル121は、第1面111と平行な状態で、第1面111と直交する2方向に移動可能である。第1カーソル121は、第1面111から離れる方向と、第1面111に接近する方向とに移動可能である。第1カーソル121は、第1面111に接近する方向に移動することによって、テーブル104に載置される媒体99の端に接触する。例えば、第1カーソル121は、媒体99の側端に接触する。
【0134】
第2カーソル122は、ケーシング103上に設けられる。第2カーソル122は、ケーシング103上を移動可能に構成される。第2カーソル122は、テーブル104に対し、第2面112と対向する。第2カーソル122は、第2面112と平行である。第2カーソル122は、第2面112と平行な状態で、第2面112と直交する2方向に移動可能である。第2カーソル122は、第2面112から離れる方向と、第2面112に接近する方向とに移動可能である。第2カーソル122は、第2面112に接近する方向に移動することによって、第1カーソル121が接触する媒体99の端とは反対となる端に接触する。例えば、第2カーソル122は、第1カーソル121が接触する媒体99の側端とは反対となる側端に接触する。
【0135】
第3カーソル123は、ケーシング103上に設けられる。第3カーソル123は、ケーシング103上を移動可能に構成される。第3カーソル123は、テーブル104に対し、第3面113と対向する。第3カーソル123は、第3面113と平行である。第3カーソル123は、第3面113と平行な状態で、第3面113と直交する2方向に移動可能である。第3カーソル123は、第3面113から離れる方向と、第3面113に接近する方向とに移動可能である。第3カーソル123は、第3面113に接近する方向に移動することによって、第1カーソル121及び第2カーソル122が接触する媒体99の端とは異なる端に接触する。例えば、第3カーソル123は、媒体99の後端に接触する。
【0136】
第4カーソル124は、ケーシング103上に設けられる。第4カーソル124は、ケーシング103上を移動可能に構成される。第4カーソル124は、テーブル104に対し、第4面114と対向する。第4カーソル124は、第4面114と平行である。第4カーソル124は、第4面114と平行な状態で、第4面114と直交する2方向に移動可能である。第4カーソル124は、第4面114から離れる方向と、第4面114に接近する方向とに移動可能である。第4カーソル124は、第4面114に接近する方向に移動することによって、第3カーソル123が接触する媒体99の端とは反対となる端に接触する。例えば、第4カーソル124は、媒体99の先端に接触する。
【0137】
第1カーソル121と第2カーソル122とは、媒体99を挟むように接触することによって、媒体99の両側端の位置を揃える。第3カーソル123と第4カーソル124とは、媒体99を挟むように接触することによって、媒体99の先端の位置を揃えるとともに、媒体99の後端の位置を揃える。
【0138】
第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124の動きについては、カーソル105の動きとしてまとめて説明する。
カーソル105は、通常位置に位置するテーブル104に最も接近する位置と、通常位置に位置するテーブル104から最も離れる位置との間で移動する。カーソル105は、何れの位置に位置する場合でも、テーブル104が通常位置から移動することによって、テーブル104に載置される媒体99に接触する。
【0139】
図17に示すように、カーソル105は、ケーシング103上において、例えば、第1位置P1と、第2位置P2と、第3位置P3と、第4位置P4とに変位する。第1位置P1と、第2位置P2と、第3位置P3と、第4位置P4とは、通常位置に位置するテーブル104からカーソル105が所定の距離だけ離れた位置である。
【0140】
第1カーソル121においては、第1カーソル121と第1面111との間の距離によって、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3及び第4位置P4が定められる。第2カーソル122においては、第2カーソル122と第2面112との間の距離によって、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3及び第4位置P4が定められる。第3カーソル123においては、第3カーソル123と第3面113との間の距離によって、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3及び第4位置P4が定められる。第4カーソル124においては、第4カーソル124と第4面114との間の距離によって、第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3及び第4位置P4が定められる。
【0141】
図17に示す例では、第1カーソル121が第1位置P1、第2カーソル122が第2位置P2、第3カーソル123が第3位置P3、第4カーソル124が第4位置P4に位置する。
【0142】
第1位置P1は、通常位置に位置するテーブル104に載置される媒体99の端にカーソル105が接触する位置である。例えば、第1位置P1は、通常位置に位置するテーブル104からカーソル105までの距離が第1距離D1となる位置である。その一方、第2位置P2、第3位置P3及び第4位置P4は、通常位置に位置するテーブル104に載置される媒体99の端に接触しない位置である。
【0143】
第2位置P2は、第1位置P1よりも、通常位置に位置するテーブル104から離れた位置である。そのため、第2位置P2に位置するカーソル105と通常位置に位置するテーブル104との間の距離は、第1位置P1に位置するカーソル105と通常位置に位置するテーブル104との間の距離よりも長い。例えば、第2位置P2は、通常位置に位置するテーブル104からカーソル105までの距離が第2距離D2となる位置である。第2距離D2は、第1距離D1よりも長い。
【0144】
第3位置P3は、第2位置P2よりも、通常位置に位置するテーブル104から離れた位置である。そのため、第3位置P3に位置するカーソル105と通常位置に位置するテーブル104との間の距離は、第2位置P2に位置するカーソル105と通常位置に位置するテーブル104との間の距離よりも長い。例えば、第3位置P3は、通常位置に位置するテーブル104からカーソル105までの距離が第3距離D3となる位置である。第3距離D3は、第2距離D2よりも長い。
【0145】
第4位置P4は、第3位置P3よりも、通常位置に位置するテーブル104から離れた位置である。そのため、第4位置P4に位置するカーソル105と通常位置に位置するテーブル104との間の距離は、第3位置P3に位置するカーソル105と通常位置に位置するテーブル104との間の距離よりも長い。例えば、第4位置P4は、通常位置に位置するテーブル104からカーソル105までの距離が第4距離D4となる位置である。第4距離D4は、第3距離D3よりも長い。
【0146】
カーソル105は、テーブル104から離れているそのカーソル105に向けてテーブル104が接近することによって、テーブル104に載置される媒体99と接触する。具体的には、テーブル104から所定の距離離れているカーソル105に向けてテーブル104が接近することによって、複数の媒体99の端がそのカーソル105に衝突する。このとき、複数の媒体99の端に振動が付与される。この点で、カーソル105は、振動付与部である。したがって、第2実施形態では、振動付与部は、整合部である。そのため、振動付与部は、整合部とともに移動するといえる。
【0147】
カーソル105は、供給制御部48に制御されることによって動作する。カーソル105は、媒体99が衝突することによって、媒体99の表面に沿う方向の振動を媒体99に付与する。
【0148】
テーブル104が第3位置P3に位置するカーソル105に向けて移動する場合を考える。この場合には、テーブル104が第2位置P2に位置するカーソル105に向けて移動する場合よりも、テーブル104の加速距離が長くなる。テーブル104の加速距離が長くなると、媒体99がカーソル105に衝突する際のテーブル104の速度が速くなる。そのため、媒体99に加わる衝撃が大きくなる。すなわち、カーソル105が第2位置P2に位置する場合よりも、カーソル105が第3位置P3に位置する場合の方が、媒体99がカーソル105に衝突する際に媒体99に加わる衝撃が大きい。同様に、カーソル105が第4位置P4に位置する場合には、カーソル105が第2位置P2に位置する場合、及び、カーソル105が第3位置P3に位置する場合よりも、媒体99がカーソル105に衝突する際に媒体99に加わる衝撃が大きい。媒体99に加わる衝撃が大きいほど、媒体99に付与される振動が大きくなる。その結果、媒体99の端が大きく振動する。
【0149】
テーブル104に載置される媒体99は、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124に対して順次衝突することによって、媒体99の端のそれぞれに振動が付与される。最終的に、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124のすべてのカーソル105は、第1位置P1に変位する。このとき、テーブル104は、通常位置に位置する。そのため、最終的に、テーブル104に載置される媒体99は、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124のすべてに接触する。これにより、媒体99が整合される。
【0150】
第2実施形態では、供給制御部48がテーブル104とカーソル105とを制御することによって、塵埃、紙粉等の除去と媒体99の整合とを行う。供給制御部48は、収容カセット102が筐体41に装着されたことをセンサー47が検知した場合に、第2処理を実行する。第2処理では、媒体99に振動を付与することによって媒体99から塵埃、紙粉等を除去するとともに、媒体99を整合させる。すなわち、第2実施形態では、供給制御部48が第2処理を実行することによって、整合部が媒体99に振動を付与しつつ媒体99を整合させる。
【0151】
図18に示すように、第2処理を実行する供給制御部48は、ステップS21において、カーソル105を第1位置P1に移動させる。このとき、供給制御部48は、すべてのカーソル105を第1位置P1に移動させる。さらに、供給制御部48は、ステップS21において、テーブル104を通常位置に移動させる。そのため、カーソル105は、テーブル104に載置される媒体99の端と接触する。このとき、媒体99は、整合される。
【0152】
供給制御部48は、ステップS22において、変数Nを4とする。変数Nは、供給制御部48が記憶するパラメーターである。
供給制御部48は、ステップS23において、第1カーソル121を第N位置に移動させる。供給制御部48は、ステップS22を実行した直後にステップS23を実行する場合、変数Nが4であるため、第1カーソル121を第4位置P4に移動させる。このとき、第1カーソル121は、テーブル104に載置される媒体99の側端から離れる。
【0153】
供給制御部48は、ステップS24において、テーブル104を第1カーソル121に向けて移動させる。具体的には、供給制御部48は、ステップS24において、媒体99が第1カーソル121に衝突するまで、テーブル104を第1カーソル121に向けて移動させる。媒体99と第1カーソル121とが衝突すると、第1カーソル121と衝突する媒体99の側端に振動が付与される。
【0154】
供給制御部48は、ステップS25において、第2カーソル122をN位置に移動させる。例えば、供給制御部48は、ステップS25において、第2カーソル122を第4位置P4に移動させる。
【0155】
供給制御部48は、ステップS26において、テーブル104を第2カーソル122に向けて移動させる。具体的には、供給制御部48は、ステップS26において、媒体99が第2カーソル122に衝突するまで、テーブル104を第2カーソル122に向けて移動させる。媒体99と第2カーソル122とが衝突すると、第2カーソル122と衝突する媒体99の側端に振動が付与される。さらに、供給制御部48は、ステップS26において、第1カーソル121を第1位置P1に移動させる。
【0156】
供給制御部48は、ステップS27において、第2カーソル122を第1位置P1に移動させる。さらに、供給制御部48は、ステップS27において、テーブル104を通常位置に移動させる。このとき、媒体99は、整合される。
【0157】
供給制御部48は、ステップS28において、第3カーソル123を第N位置に移動させる。例えば、供給制御部48は、ステップS28において、第3カーソル123を第4位置P4に移動させる。
【0158】
供給制御部48は、ステップS29において、テーブル104を第3カーソル123に向けて移動させる。具体的には、供給制御部48は、ステップS29において、媒体99が第3カーソル123に衝突するまで、テーブル104を第3カーソル123に向けて移動させる。媒体99と第3カーソル123とが衝突すると、第3カーソル123と衝突する媒体99の後端に振動が付与される。
【0159】
供給制御部48は、ステップS30において、第4カーソル124を第N位置に移動させる。例えば、供給制御部48は、ステップS30において、第4カーソル124を第4位置P4に移動させる。
【0160】
供給制御部48は、ステップS31において、テーブル104を第4カーソル124に向けて移動させる。具体的には、供給制御部48は、ステップS31において、媒体99が第4カーソル124に衝突するまで、テーブル104を第4カーソル124に向けて移動させる。媒体99と第4カーソル124とが衝突すると、第4カーソル124と衝突する媒体99の先端に振動が付与される。さらに、供給制御部48は、ステップS31において、第3カーソル123を第1位置P1に移動させる。
【0161】
供給制御部48は、ステップS32において、第4カーソル124を第1位置P1に移動させる。さらに、供給制御部48は、ステップS32において、テーブル104を通常位置に移動させる。このとき、媒体99は、整合される。
【0162】
供給制御部48は、ステップS33において、変数Nを1だけ減算する。すなわち、供給制御部48は、ステップS33において、変数Nをデクリメントする。
供給制御部48は、ステップS34において変数Nが1であるか否かを判定する。変数Nが1である場合、供給制御部48は、第2処理を終了する。変数Nが1でない場合、供給制御部48は、ステップS23に処理を戻す。
【0163】
供給制御部48は、ステップS23に処理を戻した場合、再びステップS23からステップS34まで処理を繰り返し実行する。すなわち、この場合には、供給制御部48は、ステップS23からステップS34までの処理について、1巡目の処理を終えた後に、2巡目の処理に移行する。
【0164】
2巡目の処理では、変数Nが3である。そのため、2巡目のステップS23、ステップS25、ステップS28及びステップS30では、1巡目と異なり、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124が第3位置P3に移動する。すなわち、2巡目でのテーブル104の加速距離は、1巡目でのテーブル104の加速距離よりも短くなる。したがって、2巡目で媒体99に加わる衝撃は、1巡目で媒体99に加わる衝撃よりも小さくなる。
【0165】
供給制御部48は、ステップS23からステップS34までの処理について、2巡目の処理を終えると、3巡目の処理に移行する。3巡目の処理では、変数Nが2である。そのため、ステップS23、ステップS25、ステップS28及びステップS30では、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123及び第4カーソル124が第2位置P2に移動する。すなわち、3巡目でのテーブル104の加速距離は、2巡目でのテーブル104の加速距離よりも短くなる。したがって、3巡目で媒体99にかかる衝撃は、2巡目で媒体99にかかる衝撃よりも小さくなる。3巡目のステップS34では、Nが1となる。そのため、供給制御部48は、ステップS23からステップS34までの処理について3巡目の処理を終えると、第2処理を終了する。
【0166】
第2実施形態では、ステップS23からステップS34までの処理について、1巡目、2巡目、3巡目と進行するにつれて、媒体99が衝突するカーソル105とテーブル104との間の距離が漸減するように制御される。このように、カーソル105は、テーブル104に載置される媒体99がカーソル105に接触していない状態から、テーブル104がカーソル105に向けて移動することにより、媒体99がカーソル105に複数回接触することによって、媒体99に振動を付与する。媒体99に振動を複数回付与することによって、塵埃、紙粉等が効果的に除去される。
【0167】
ステップS23からステップS34までの処理を繰り返す過程は、テーブル104が移動することにより媒体99がカーソル105に複数回接触することによって、媒体99に複数回振動が付与される過程である。第2実施形態では、この過程において、テーブル104がカーソル105に向けて移動する場合における、テーブル104に載置される媒体99がカーソル105に接触していない状態でのテーブル104とカーソル105との距離は、その次にテーブル104がカーソル105に向けて移動する場合における、テーブル104に載置される媒体99がカーソル105に接触していない状態でのテーブル104とカーソル105との距離よりも長い。
【0168】
図16に示すように、吸引部106は、例えば、ポンプを含む。吸引部106は、ケーシング103と接続する接続管125を有する。吸引部106は、駆動すると、収容室109内の空気を吸引する。収容室109は、吸引部106によって内部の空気が吸引されることによって、負圧になる。その結果、収容カセット102に収容される媒体99から除去された塵埃、紙粉等が開口108に吸引される。これにより、媒体99から除去される塵埃、紙粉等が吸引部106に吸引される。したがって、媒体99から除去された塵埃、紙粉等が、収容カセット102内で浮遊するおそれが低減される。
【0169】
上記第2実施形態によれば、第1実施形態での効果に加えて、以下の効果が得られる。
(13)カーソル105は、媒体99に振動を付与しつつ、媒体99を整合させる。すなわち、カーソル105は、振動付与部でもあり、整合部でもある。
【0170】
上記構成によれば、カーソル105によって、媒体99に振動を付与することと、媒体99を整合させることとを効率よく行うことができる。
(14)載置面である上面115に載置される媒体99をカーソル105に複数回接触させることによって、媒体99に複数回振動が付与される。複数回振動が付与されることによって、媒体99から塵埃、紙粉等が効果的に除去される。
【0171】
(15)載置面である上面115が移動することにより媒体99が整合部であるカーソル105に複数回接触することによって媒体99に複数回振動が付与される過程において、上面115がカーソル105に向けて移動する場合における、上面115に載置される媒体99がカーソル105に接触していない状態での上面115とカーソル105との間の距離は、その次に上面115がカーソル105に向けて移動する場合における、上面115に載置される媒体99がカーソル105に接触していない状態での上面115とカーソル105との間の距離よりも長い。
【0172】
上記構成によれば、媒体99に複数回振動が付与される過程において、上面115とカーソル105との距離は、徐々に短くなる。上面115とカーソル105との距離が一定である場合と比べて、塵埃、紙粉等を除去するために要する時間を低減できる。また、上面115とカーソル105との距離が徐々に短くなることによって、媒体99に付与される振動の大きさが小さくなる。これにより、異なる大きさの振動が媒体99に付与される。異なる大きさの振動を媒体99に付与することによって、媒体99から塵埃、紙粉等が効果的に除去される。
【0173】
(16)ケーシング103は、開口108と、開口108に通じる収容室109とを有する。吸引部106は、収容室109内の空気を吸引する。
上記構成によれば、媒体99から落下する塵埃は、開口108を通じて収容室109に回収される。これにより、媒体99から除去された塵埃、紙粉等が舞い上がるおそれを低減できる。
【0174】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。第3実施形態では、第1実施形態と共通する構成については、説明を省略する。第3実施形態の供給装置は、処理装置11に内蔵されていてもよいし、処理装置11に外付けされていてもよい。
【0175】
図19及び図20に示すように、第3実施形態の供給装置131は、媒体99を収容する保持カセット132を備える。図示はされていないが、第3実施形態の供給装置131は、第1実施形態と同様に、保持カセット132が装着される筐体41、保持カセット132に収容される媒体99を送り出すピックアップローラー43、保持カセット132の装着を検知するセンサー47、供給装置131を制御する供給制御部48などを備える。
【0176】
保持カセット132は、媒体99を収容する収容部である。保持カセット132は、第1実施形態のカセット42、第2実施形態の収容カセット102とは異なり、媒体99を横置きの状態ではなく、縦置きの状態で保持する。
【0177】
保持カセット132は、第1側面133と、第2側面134と、第3側面135と、第4側面136と、底面137とを有する。保持カセット132は、第1レール141と、第2レール142と、第1アーム143と、第2アーム144とを有する。
【0178】
第1側面133、第2側面134、第3側面135及び第4側面136は、底面137と連なる面である。第1側面133、第2側面134、第3側面135及び第4側面136は、底面137から上方に向けて延びる。第1側面133と第2側面134とは、互いに対向する。第1側面133と第2側面134とは、それぞれ第3側面135と第4側面136とに連なる。第3側面135と第4側面136とは、互いに対向する。第3側面135と第4側面136とは、それぞれ第1側面133と第2側面134とに連なる。
【0179】
底面137は、保持カセット132の底となる面である。底面137は、縦置きの状態で収容される複数の媒体99と接触する。すなわち、底面137は、積層される複数の媒体99の端と接触する。底面137は、媒体99が載置される載置面である。
【0180】
第1レール141と第2レール142とは、例えば、それぞれ第1側面133と第2側面134とに設けられる。第1レール141と第2レール142とは、互いに対向する。第1レール141と第2レール142とは、上下に向けて延びる。
【0181】
第1アーム143と第2アーム144とは、それぞれ第1レール141と第2レール142とに取り付けられる。第1アーム143と第2アーム144とは、第1レール141と第2レール142とに沿って移動する。すなわち、第1アーム143と第2アーム144とは、上下に変位する。第1アーム143は、第1レール141から第2レール142に向けて延びる。すなわち、第1アーム143は、第1側面133に向けて延びる。第2アーム144は、第2レール142から第1レール141に向けて延びる。すなわち、第2アーム144は、第2側面134に向けて延びる。
【0182】
第1アーム143と第2アーム144とは、その先端に、それぞれ第1押付部材145と第2押付部材146とを有する。
第1押付部材145と第2押付部材146とは、例えば、板状の部材である。第1押付部材145と第2押付部材146とは、互いに対向する。第1押付部材145と第2押付部材146とは、保持カセット132に収容される媒体99を互いに押し付ける。
【0183】
第1押付部材145と第2押付部材146とは、積層される媒体99の表面と裏面とに接触する。第1押付部材145と第2押付部材146とは、積層される媒体99の表面と裏面とを互いに押し付け合うことによって、複数の媒体99を挟み込む。このように、第1アーム143と第2アーム144とは、複数の媒体99を保持する。
【0184】
第1アーム143と第2アーム144とは、複数の媒体99を保持する状態で上下に移動する。具体的には、第1アーム143と第2アーム144とは、複数の媒体99を保持する状態で、上方から下方に向けて移動する。第1アーム143と第2アーム144とが下方に移動すると、媒体99の下端が底面137に衝突する。これにより、媒体99の下端に振動が付与される。この点で、底面137が、振動付与部である。第3実施形態では、供給制御部48は、保持カセット132が筐体41に装着されたことをセンサー47が検知した場合に、第1アーム143と第2アーム144とを動作させることによって媒体99に振動を付与する。媒体99の下端を底面137に1回又は複数回衝突させることによって、媒体99から塵埃、紙粉等が除去される。
【0185】
媒体99の下端が底面137に接触すると、媒体99の下端の位置が揃えられる。媒体99の下端の位置が揃えられるとともに、媒体99の上端の位置も揃えられる。この点で、底面137は、媒体99を整合させる整合部である。
【0186】
上記第3実施形態によれば、上記第1実施形態と上記第2実施形態の効果に加えて、以下の効果が得られる。
(17)載置面である底面137は、積層される複数の媒体99の端と接触する。
【0187】
上記構成によれば、底面137と沿う方向に供給装置131を小型化できる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、主に第3実施形態と異なる点について説明する。第4実施形態では、第3実施形態と共通する構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。第4実施形態の供給装置は、処理装置11に内蔵されていてもよいし、処理装置11に外付けされていてもよい。
【0188】
図21及び図22に示すように、第4実施形態の供給装置151は、媒体99を収容する保持カセット152を備える。図示はされていないが、第4実施形態の供給装置151は、第1実施形態と同様に、保持カセット152が装着される筐体41、保持カセット152に収容される媒体99を送り出すピックアップローラー43、保持カセット152の装着を検知するセンサー47、供給装置151を制御する供給制御部48などを備える。
【0189】
保持カセット152は、媒体99を収容する収容部である。第4実施形態の保持カセット152は、第3実施形態の保持カセット132と同様に、媒体99を縦置きの状態で保持する。保持カセット152は、第3実施形態と同様に、第1側面133と、第2側面134と、第3側面135と、第4側面136と、底面137とを有する。保持カセット152は、第3実施形態と同様に、第1レール141と、第2レール142とを有する。保持カセット152は、第3実施形態と異なり、保持部153とを有する。
【0190】
保持部153は、第1レール141と第2レール142とに取り付けられる。保持部153は、第1レール141と第2レール142とに沿って移動する。すなわち、保持部153は、上下に変位する。
【0191】
保持部153は、保持部材154と第1把持部材155と第2把持部材156とを有する。
保持部材154は、例えば、板状の部材である。保持部材154は、保持面157を有する。保持面157は、縦置きの状態で収容される複数の媒体99と接触する。すなわち、保持面157は、積層される複数の媒体99の端と接触する。このように、保持面157は、媒体99が載置される載置面である。
【0192】
第1把持部材155と第2把持部材156とは、例えば、板状の部材である。第1把持部材155と第2把持部材156とは、保持面157に設けられる。第1把持部材155と第2把持部材156とは、互いに対向する。第1把持部材155と第2把持部材156とは、保持カセット152に収容される媒体99を互いに押し付ける。
【0193】
第1把持部材155と第2把持部材156とは、積層される媒体99の表面と裏面とに接触する。第1把持部材155と第2把持部材156とは、積層される媒体99の表面と裏面とを互いに押し付け合うことによって、複数の媒体99を挟み込む。このように、第1把持部材155と第2把持部材156とは、複数の媒体99を保持する。その結果、保持部153は、複数の媒体99を保持する。
【0194】
保持部153は、複数の媒体99を保持する状態で上下に移動する。具体的には、保持部153は、複数の媒体99を保持する状態で、上方から下方に向けて移動する。このとき、保持部153は、重力加速度よりも速い加速度で、下方に向けて加速する。この場合、保持部153が下方に向けて移動すると、媒体99の下端が保持面157から離れる。保持部153が底面137に接近することによって減速すると、媒体99の下端が保持面157に衝突する。これにより、媒体99の下端に振動が付与される。この点で、保持部153が、振動付与部である。第4実施形態では、供給制御部48は、保持カセット152が筐体41に装着されたことをセンサー47が検知した場合に、保持部153を動作させることによって媒体99に振動を付与する。媒体99の下端を保持面157に1回又は複数回衝突させることによって、媒体99から塵埃、紙粉等が除去される。
【0195】
媒体99の下端が保持面157に接触すると、媒体99の下端の位置が揃えられる。媒体99の下端の位置が揃えられるとともに、媒体99の上端の位置も揃えられる。この点で、保持部153は、媒体99を整合させる整合部である。
【0196】
上記第4実施形態によれば、上記第3実施形態と同様の効果が得られる。
上述した第1実施形態から第4実施形態は、以下のように変更して実施することができる。第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0197】
・処理部13が媒体99に行う処理は、媒体99の画像を読み取ることであってもよいし、媒体99をステープルで留めることであってもよい。すなわち、第1実施形態から第4実施形態の処理装置11は、媒体99に画像を印刷する印刷装置であるが、処理装置11は、媒体99の画像を読み取る読取装置であってもよいし、媒体99に後処理を行う後処理装置であってもよい。
【0198】
・収容部は、筐体41に着脱されるカセット42に限らず、単に媒体99を収容するケースであってもよい。
・第1実施形態の供給装置18は、第2実施形態の供給装置101が備えるケーシング103及び吸引部106のように、塵埃、紙粉等を回収するための構成を備えてもよい。
【0199】
・回転体58は、媒体99に振動を付与する際に、繰り返し昇降してもよい。
・第2処理では、媒体99を第1カーソル121と第2カーソル122とにのみ衝突させるように、動作してもよい。すなわち、第2処理において、ステップS28からステップS32の処理をスキップしてもよい。
【0200】
・第2処理では、媒体99を第3カーソル123と第4カーソル124とにのみ衝突させるように、動作してもよい。すなわち、第2処理において、ステップS23からステップS27の処理をスキップしてもよい。
【0201】
・第2処理のステップS22において、変数Nは、3に設定されてもよいし、2に設定されてもよい。すなわち、ステップS23からステップS34までの処理は、1巡で終了されてもよいし、2巡で終了されてもよい。
【0202】
・第2処理のステップS26及びステップS31において、テーブル104を通常位置に戻してから、テーブル104をカーソル105に向けて移動させてもよい。こうすると、第1カーソル121、第2カーソル122、第3カーソル123、第4カーソル124に向けて移動する際のテーブル104の加速距離がそれぞれ均等になるため、媒体99に加わる衝撃が均等化される。
【0203】
・カーソル105に回転体58が設けられてもよい。
・第3実施形態において、媒体99を第3側面135と第4側面136とに衝突させてもよい。
【0204】
・ヘッド21が吐出する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、ヘッド21が液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または画素材料などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出してもよい。
【0205】
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)供給装置は、媒体に対して処理を行う処理部に前記媒体を供給する供給装置であって、複数の前記媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備える。
【0206】
上記構成によれば、振動付与部が複数の媒体の端に接触することによって、複数の媒体に振動が付与される。そのため、複数の媒体から塵埃を除去できる。
(B)上記供給装置において、前記収容部は、収容する前記媒体が載置される載置面を有し、前記振動付与部は、前記載置面に載置される前記媒体の表面に対して直交する方向の振動を付与してもよい。
【0207】
媒体は、その表面に沿う方向の振動を付与される場合よりも、表面に直交する方向の振動を付与される場合の方が、振動しやすい。そのため、上記構成によれば、媒体が効果的に振動される。
【0208】
(C)上記供給装置において、前記振動付与部は、前記載置面を平面視した場合に、前記媒体の端のうち前記載置面と重ならない部分に接触してもよい。
媒体の端のうち載置面と重ならない部分は、載置面に支持されていないため、振動しやすい。そのため、上記構成によれば、媒体が効果的に振動される。
【0209】
(D)上記供給装置は、前記載置面を平面視した場合に、前記媒体のうち前記載置面と重なる部分に接触することによって前記媒体を押さえる押さえ部を備え、前記振動付与部は、前記押さえ部によって押さえられた前記媒体に接触することによって、前記媒体に振動を付与してもよい。
【0210】
上記構成によれば、載置面に載置される媒体は、押さえ部によって押さえられる部分が固定端となり、振動付与部が接触する部分が自由端となって振動する。この場合、押さえ部によって媒体が押さえられない場合と比べて、媒体の振動が高周波となる。すなわち、媒体の振動数が向上する。これにより、塵埃が効果的に除去される。
【0211】
(E)上記供給装置において、前記押さえ部は、前記載置面に載置される前記媒体を送り出すピックアップローラーを含んでもよい。
上記構成によれば、媒体を送り出すピックアップローラーが、押さえ部としても機能するため、供給装置の構成を簡易にできる。
【0212】
(F)上記供給装置において、前記振動付与部は、回転軸と、前記回転軸を中心に回転する回転部材と、を有し、前記回転部材は、外方に向けて延びるベーンを有し、前記載置面に載置される前記媒体の端に対して前記ベーンが下方から接触するように回転してもよい。
【0213】
上記構成によれば、媒体の端を持ち上げるようにベーンが接触する。媒体の端は、ベーンによって持ち上げられた後、重力の作用によって下方に下がる。逆に、媒体の端に対してベーンが上方から接触するように回転部材が回転する場合、媒体の端は、ベーンによって押し下げられた後、媒体自身の剛性によって上方に変位する。そのため、媒体の端に対してベーンが下方から接触するように回転部材が回転する場合には、媒体の端に対してベーンが上方から接触するように回転部材が回転する場合と比べて、重力が効果的に作用するため、媒体が効果的に振動する。
【0214】
(G)上記供給装置は、前記収容部に収容される前記媒体に接触することによって、前記媒体を整合させる整合部を備え、前記整合部は、移動することによって前記媒体に接触し、前記振動付与部は、前記整合部とともに移動してもよい。
【0215】
上記構成によれば、整合部が移動することに伴い、振動付与部が移動する。そのため、収容部に収容される媒体のサイズによらず、振動付与部は、媒体の端に接触できる。すなわち、振動付与部は、媒体のサイズによらず、媒体に振動を付与できる。
【0216】
(H)上記供給装置において、前記整合部は、前記振動付与部であって、前記媒体に振動を付与しつつ前記媒体を整合させてもよい。
上記構成によれば、媒体に振動を付与することと、媒体を整合させることとを効率よく行うことができる。
【0217】
(I)上記供給装置において、前記収容部は、前記媒体が載置される載置面を有し、前記載置面は、前記載置面に沿う方向に移動するように構成され、前記整合部は、前記載置面に載置される前記媒体が前記整合部に接触していない状態から、前記載置面が前記整合部に向けて移動することにより、前記媒体が前記整合部に接触することによって、前記媒体に振動を付与し、前記載置面が移動することにより前記媒体が前記整合部に複数回接触することによって前記媒体に複数回振動が付与される過程において、前記載置面が前記整合部に向けて移動する場合における、前記載置面に載置される前記媒体が前記整合部に接触していない状態での前記載置面と前記整合部との間の距離は、その次に前記載置面が前記整合部に向けて移動する場合における、前記載置面に載置される前記媒体が前記整合部に接触していない状態での前記載置面と前記整合部との間の距離よりも長くてもよい。
【0218】
上記構成によれば、載置面に載置される媒体が整合部に繰り返し接触されることによって、媒体に振動が繰り返し付与される。媒体に複数回振動が付与される過程において、載置面と整合部との距離は、徐々に短くなる。すなわち、媒体に付与される振動の大きさが小さくなる。異なる大きさの振動を付与することによって、媒体から塵埃を効果的に除去できる。
【0219】
(J)上記供給装置において、前記振動付与部は、複数設けられ、複数の前記振動付与部は、前記媒体に対してそれぞれ異なる端に接触してもよい。
上記構成によれば、振動付与部が1つだけ設けられる場合と比べて、媒体が効果的に振動される。
【0220】
(K)上記供給装置において、前記振動付与部は、昇降してもよい。
上記構成によれば、積層される複数の媒体に対して振動付与部が効果的に接触できる。
(L)上記供給装置において、前記収容部は、前記媒体が載置される載置面を有し、前記供給装置は、前記載置面よりも下方に位置するケーシングと、前記ケーシングと接続される吸引部と、を備え、前記ケーシングは、開口と、前記開口に通じる収容室とを有し、前記吸引部は、前記収容室内の空気を吸引してもよい。
【0221】
上記構成によれば、振動付与部に振動を付与されることによって媒体から落下する塵埃は、開口を通じて収容室に回収される。媒体から除去された塵埃が舞い上がるおそれを低減できる。
【0222】
(M)上記供給装置において、前記収容部が第1収容部であって、前記供給装置は、複数の前記媒体が積層される状態で前記媒体を収容する第2収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部とにそれぞれ対応し、前記媒体が前記処理部に向けて送り出される複数の送出経路と、を備え、複数の前記送出経路は、互いに繋がっていてもよい。
【0223】
上記構成によれば、第1収容部において塵埃が除去された媒体を、送出経路を通じて第2収容部に向けて送ることができる。そのため、第2収容部に収容される媒体に振動付与部が振動を付与可能でなくとも、第2収容部に収容される媒体から塵埃を除去できる。
【0224】
(N)上記供給装置において、前記第1収容部は、前記第2収容部よりも下方に位置してもよい。
上記構成によれば、第1収容部で媒体から除去された塵埃が第2収容部に到達するおそれが低減される。
【0225】
(O)上記供給装置において、前記収容部は、前記媒体が載置される載置面を有し、前記載置面は、積層される複数の前記媒体の端と接触してもよい。
上記構成によれば、載置面と沿う方向に供給装置を小型化できる。
【0226】
(P)処理装置は、上述した供給装置と、前記処理部と、を備える。
上記構成によれば、上記供給装置と同様の効果が得られる。
(Q)上記処理装置において、前記収容部は、前記処理部と上下で重なってもよい。
【0227】
上記構成によれば、収容部が処理部と上下で重ならない場合と比べて、処理装置の設置面積を低減できる。なお、収容部と処理部とが重なる上下の方向とは、処理装置の設置面に直交する方向であってもよい。
【0228】
(R)制御方法は、複数の媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備え、処理部に対して前記媒体を供給する供給装置の制御方法であって、前記収容部に前記媒体が収容された場合に、前記振動付与部によって前記媒体に振動を付与することを含む。
【0229】
上記方法によれば、上記供給装置と同様の効果が得られる。
(S)プログラムは、複数の媒体が積層される状態で前記媒体を収容する収容部と、前記収容部に収容される複数の前記媒体の端に接触することによって、前記媒体に振動を付与する振動付与部と、を備え、処理部に対して前記媒体を供給する供給装置を制御する制御部に実行させるプログラムであって、前記収容部に前記媒体が収容された場合に、前記振動付与部によって前記媒体に振動を付与することを実行させる。
【0230】
上記プログラムによれば、上記供給装置と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0231】
11…処理装置、12…筐体、13…処理部、14…支持部、15…搬送部、16…搬送経路、17…処理制御部、18…供給装置、19…積載面、21…ヘッド、22…ホルダー、23…ノズル、25…ローラー、26…ベルト、27…搬送ローラー、31…供給経路、32…排出経路、33…スイッチバック経路、34…反転経路、41…筐体、42…収容部であるカセット、43…押さえ部であるピックアップローラー、44…分離ローラー、45…押さえ部である押さえ部材、46…送出経路、47…センサー、48…供給制御部、49…軸、51…第1収容部である除去カセット、52…第2収容部である通常カセット、53…収容体、54…ホッパー、55…超音波素子、56…昇降部材、57…整合部であるエッジガイド、58…振動付与部である回転体、61…第1壁、62…第2壁、63…第3壁、64…第4壁、65…底壁、66…第1収容口、67…溝、71…載置面である上面、72…先端部分、73…後端部分、74…切り欠き、75…第1切り欠き、76…第2切り欠き、77…第3切り欠き、81…第1エッジガイド、82…第2エッジガイド、83…第3エッジガイド、84…第2収容口、85…第3収容口、86…第4収容口、91…第1回転体、92…第2回転体、93…第3回転体、94…第4回転体、95…回転部材、96…回転軸、97…ベーン、99…媒体、101…供給装置、102…収容部である収容カセット、103…ケーシング、104…テーブル、105…整合部であって振動付与部であるカーソル、106…吸引部、107…支持面、108…開口、109…収容室、111…第1面、112…第2面、113…第3面、114…第4面、115…載置面である上面、121…第1カーソル、122…第2カーソル、123…第3カーソル、124…第4カーソル、125…接続管、131…供給装置、132…収容部である保持カセット、133…第1側面、134…第2側面、135…第3側面、136…第4側面、137…載置面であって整合部であって振動付与部である底面、141…第1レール、142…第2レール、143…第1アーム、144…第2アーム、145…第1押付部材、146…第2押付部材、151…供給装置、152…収容部である保持カセット、153…保持部、154…保持部材、155…第1把持部材、156…第2把持部材、157…載置面であって整合部であって振動付与部である保持面、D1…第1距離、D2…第2距離、D3…第3距離、D4…第4距離、P1…第1位置、P2…第2位置、P3…第3位置、P4…第4位置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22