(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】車両制御装置、制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
B60L 58/18 20190101AFI20241217BHJP
B60L 58/12 20190101ALI20241217BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20241217BHJP
B60L 15/20 20060101ALI20241217BHJP
B60L 7/14 20060101ALI20241217BHJP
G01C 21/36 20060101ALI20241217BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
B60L58/18
B60L58/12
B60L50/60
B60L15/20 J
B60L7/14
G01C21/36
H02J7/00 P
(21)【出願番号】P 2022197845
(22)【出願日】2022-12-12
【審査請求日】2024-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】安藤 裕也
(72)【発明者】
【氏名】越川 友彰
(72)【発明者】
【氏名】増本 美樹
【審査官】橋本 敏行
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-132933(JP,A)
【文献】国際公開第2014/046071(WO,A1)
【文献】特開2016-220310(JP,A)
【文献】特開2007-048485(JP,A)
【文献】特開2018-057228(JP,A)
【文献】特開2021-090287(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0063440(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00-3/12
7/00-13/00
15/00-58/40
G01C 21/00-21/36
23/00-25/00
H02J 7/00-7/12
7/34-7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の二次電池を備えた車両を制御する車両制御装置であって、
前記車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する電力量算出部と、
前記複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、前記複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、前記充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する電池特定部と、
前記二次電池の現在の温度と、前記車両が前記充電スタンドに到着するまでの前記二次電池の上昇温度とを加算することにより、前記車両が前記充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出する温度予測部と、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定する電池判定部と、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、前記車両の走行に使用する二次電池として選択する電池選択部と
を備えた、車両制御装置。
【請求項2】
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が無いと判定された場合、目的地までのルート上に回生可能な場所が有るか判定する回生場所判定部をさらに備え、
前記電力量算出部は、前記目的地までのルート上に前記回生可能な場所が有ると判定された場合、前記車両が最寄りの回生可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量を算出し、
前記電池特定部は、前記複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された前記最寄りの回生可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量に基づき、前記複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、前記最寄りの回生可能な場所までの走行を可能にする二次電池を特定し、
前記電池選択部は、特定された二次電池のうち残容量の最も少ない二次電池を、前記車両の走行に使用する二次電池として選択する、請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記複数の二次電池の電圧と、前記車両が備えた回生装置が供給する回生電圧との大小を判定する電圧判定部と、
前記複数の二次電池のそれぞれに対応するリレーを制御するリレー制御部とをさらに備え、
前記電圧判定部は、回生可能な場所において、使用中の前記二次電池である第1の二次電池の電圧と、使用されていない前記二次電池である第2の二次電池の電圧が、それぞれ前記回生電圧以下であるか判定し、
前記リレー制御部は、前記第1の二次電池の電圧と、前記第2の二次電池の電圧が、それぞれ前記回生電圧以下であると判定された場合、前記第2の二次電池に対応するリレーをオンにする、請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項4】
複数の二次電池を備えた車両を制御するコンピュータが実行する制御方法であって、
前記車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出し、
前記複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、前記複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、前記充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定し、
前記二次電池の現在の温度と、前記車両が前記充電スタンドに到着するまでの前記二次電池の上昇温度とを加算することにより、前記車両が前記充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出し、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定し、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、前記車両の走行に使用する二次電池として選択する、
制御方法。
【請求項5】
複数の二次電池を備えた車両を制御するコンピュータが実行する制御プログラムであって、前記コンピュータに対し、
前記車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出させ、
前記複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、前記複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、前記充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定させ、
前記二次電池の現在の温度と、前記車両が前記充電スタンドに到着するまでの前記二次電池の上昇温度とを加算することにより、前記車両が前記充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出させ、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定させ、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、前記車両の走行に使用する二次電池として選択させる、
制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両を制御する車両制御装置、制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されたバッテリの温度を制御する様々な技術が提案されている。このような技術の一例として、特許文献1が開示する温度制御装置は、電動車両が充電スタンドに到着する時のバッテリの温度を、電動車両の走行状況に応じて予測する温度予測部と、バッテリの温度を調整する温度調整部と、温度予測部により予測される温度が基準温度範囲から外れる場合、電動車両が充電スタンドに到着する時のバッテリの温度が基準温度範囲内となるように、温度調整部を制御する制御部とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1が開示す温度制御装置は、ファンやヒータ、ダクト等で構成される温度調整部を用いて、二次電池の温度を調整するため、このような温度調整部を車両に搭載しなければならないという課題があった。
【0005】
本開示は、上述した課題を鑑み、二次電池の温度調整装置を利用することなく、車両が充電スタンドに到着するときの二次電池の温度を所定の範囲内にすることが可能な車両制御装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る複数の二次電池を備えた車両を制御する車両制御装置は、
車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する電力量算出部と、
複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する電池特定部と、
二次電池の現在の温度と、車両が充電スタンドに到着するまでの二次電池の上昇温度とを加算することにより、車両が充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出する温度予測部と、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定する電池判定部と、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択する電池選択部とを備える。
【0007】
一実施形態に係る複数の二次電池を備えた車両を制御するコンピュータが実行する制御方法は、
車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出し、
複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定し、
二次電池の現在の温度と、車両が充電スタンドに到着するまでの二次電池の上昇温度とを加算することにより、車両が充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出し、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定し、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択する。
【0008】
一実施形態に係る複数の二次電池を備えた車両を制御するコンピュータが実行する制御プログラムは、コンピュータに対し、
車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出させ、
複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定させ、
二次電池の現在の温度と、車両が充電スタンドに到着するまでの二次電池の上昇温度とを加算することにより、車両が充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出させ、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定させ、
算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、二次電池の温度調整装置を利用することなく、車両が充電スタンドに到着するときの二次電池の温度を所定の範囲内にすることが可能な車両制御装置、制御方法及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態に係る車両制御装置の構成を示す図である。
【
図2】一実施形態に係る車両制御装置が二次電池を選択する場合に実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】一実施形態に係る車両制御装置が二次電池を選択する場合に実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】一実施形態に係る車両制御装置が車両の走行中に実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】車両に供給される電圧の時間変化の一例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係る車両制御装置が車両の走行中に実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る車両制御装置1の構成を示す図である。車両制御装置1は、複数の二次電池を備えた車両を制御する装置である。車両制御装置1の具体例として、例えば、ECU(Electronic Control Unit)等が挙げられる。車両には、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)等のモータを備えた車両が含まれる。
【0012】
車両に搭載された複数の二次電池は、並列に接続される。各二次電池は、対応するリレーに接続される。これらの二次電池は、車両が備える装置、例えば、モータ等の車載装置に電力を供給する。車両制御装置1は、各リレーを制御することにより、電力を供給する二次電池を切り替えることができる。車両制御装置1は、車内LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、他の車載装置と互いにデータを通信することができる。
【0013】
車両制御装置1は、演算装置10と、通信インタフェース(I/F)20と、記憶装置30とを備える。通信I/F20は、車両制御装置1と、車両に搭載された他の装置との間で、信号の送受信を行うインタフェースである。
【0014】
記憶装置30は、演算装置10が実行する制御プログラム11、演算装置10が処理する種々の情報等が保存される記憶装置である。
【0015】
演算装置10は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の演算装置である。演算装置10は、コンピュータに相当する。演算装置10は、記憶装置30に保存された制御プログラム11を実行することにより、制御プログラム11によって規定される制御方法を実行する。
【0016】
制御プログラム11は、電力量判定部100と、充電スタンド判定部101と、電力量算出部102と、電池特定部103と、温度予測部104と、要求判定部105と、電池判定部106と、電池選択部107と、切替場所判定部108と、切替場所設定部109と、車両位置判定部110と、停車判定部111と、SOC(State Of Charge)判定部112と、電圧判定部113と、リレー制御部114とを含む。なお、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路が、制御プログラム11を実行してもよい。これらの装置もコンピュータに相当する。
【0017】
電力量判定部100は、車両に搭載された各二次電池の電力量それぞれが、車両の現在位置から所定の目的地又は充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量以上であるか否か判定するプログラムである。所定の目的地は、車両のユーザが設定した目的地とすることができる。所定の充電スタンドは、車両の現在位置から最も近い充電スタンドとすることができる。予測消費電力量は、電力量算出部102が算出することができる。これにより、車両が単一の二次電池を用いて所定の目的地又は充電スタンドに到達できるか否か判定できる。
【0018】
充電スタンド判定部101は、所定の目的地までのルートに隣接する充電スタンドが有るか否か判定するプログラムである。
【0019】
電力量算出部102は、車両が目的地、充電スタンド、回生可能な場所及び停車可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量を算出するプログラムである。予測消費電力量は、これらの場所までの距離と、単位距離当たりに消費される電力量とに基づいて算出することができる。さらに、このようにして算出された予測消費電力量に、誤差を考慮した所定の電力量を加えてもよい。
【0020】
電池特定部103は、各二次電池の残容量と、電力量算出部102によって算出された予測消費電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、充電スタンド、回生可能な場所及び停車可能な場所までの走行を可能にする二次電池を特定するプログラムである。
【0021】
温度予測部104は、車両が充電スタンドに到着したときの二次電池の予測温度を算出するプログラムである。温度予測部104は、二次電池の現在の温度と、充電スタンドに到着するまでの二次電池の上昇温度とを加算することにより、二次電池の予測温度を算出することができる。温度予測部104は、二次電池の上昇温度と、充電スタンドに到着するまでの時間及び消費電力量との既知の対応関係に基づき、二次電池の上昇温度を算出することができる。
【0022】
要求判定部105は、ユーザからの充電の要求が有るか否か判定するプログラムである。車両制御装置1は、様々なユーザインタフェースを介して、ユーザからの充電の要求を受け付けることができる。
【0023】
電池判定部106は、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか否か判定するプログラムである。
【0024】
電池選択部107が、車両の走行に使用する二次電池として選択するプログラムである。電池選択部107によって選択された二次電池を用いて車両の走行が開始される。
【0025】
切替場所判定部108は、二次電池を切り替える場所が有るか否か判定するプログラムである。具体的には、切替場所判定部108は、目的地までのルート上に回生可能な場所又は停車可能な場所が有るか否か判定する。切替場所判定部108は、回生可能な場所を判定する回生場所判定部に相当する。
【0026】
切替場所設定部109は、二次電池を切り替える場所を設定するプログラムである。具体的には、切替場所設定部109は、車両の走行開始前又は車両の走行中に、目的地までのルート上に存在する回生可能な場所又は停車可能な場所を設定する。
【0027】
車両位置判定部110は、車両の現在位置を判定するプログラムである。具体的には、車両位置判定部110は、車両が目的地及び充電スタンド到着したか否か判定する。また、車両位置判定部110は、車両が回生可能な場所及び停車可能な場所の近くに位置するか否か判定する。
【0028】
停車判定部111は、車両の速度センサからの速度情報に基づき、車両が停車したか否か判定するプログラムである。
【0029】
SOC判定部112は、車両が備えた複数の二次電池のそれぞれSOCを判定するプログラムである。
【0030】
電圧判定部113は、複数の二次電池の電圧と、車両が備えた回生装置が供給する回生電圧との大小を判定するプログラムである。
【0031】
リレー制御部114は、複数の二次電池のそれぞれに対応するリレーを制御するプログラムである。
【0032】
図2及び
図3は、一実施形態に係る車両制御装置1が二次電池を選択する場合に実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図2及び
図3に示す処理は、車両の走行開始前に実行される。
【0033】
ステップS1では、電力量判定部100が、車両に搭載された各二次電池の電力量それぞれが、車両の現在位置から所定の目的地又は充電スタンドまでに消費される予測消費電力量以上であるか否か判定する。
【0034】
全ての二次電池の電力量が予測消費電力量未満である場合(NO)、
図2の処理が終了する。この場合、車両の走行は行われない。一方、少なくとも1つの二次電池の電力量が予測消費電力量以上である場合(YES)、ステップS2に処理が分岐する。
【0035】
ステップS2では、充電スタンド判定部101が、所定の目的地までのルートに隣接する充電スタンドが有るか否か判定する。ルートに隣接する充電スタンドが有ると判定された場合(YES)、ステップS3で電力量算出部102が、車両がルートに隣接する充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する。ステップS4では、電池特定部103が、各二次電池の残容量と、ステップS3で算出した電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、ルートに隣接する充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する。ステップS5では、温度予測部104が、ルートに隣接する充電スタンドに車両が到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出する。
【0036】
一方、ステップS2で所定の目的地までのルートに隣接する充電スタンドが無いと判定された場合(NO)、ステップS6で要求判定部105が、ユーザからの充電の要求が有るか否か判定する。ユーザからの充電の要求が無いと判定された場合(NO)、ステップS12に処理が分岐する。一方、ユーザからの充電の要求が有ると判定された場合(YES)、ステップS7で電力量算出部102が、車両が最寄りの充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する。ステップS8では、電池特定部103が、各二次電池の残容量と、ステップS7で算出した電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、最寄りの充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する。ステップS9では、温度予測部104が、車両が最寄りの充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出する。
【0037】
ステップS10では、電池判定部106が、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか否か判定する。ステップS11では、電池選択部107が、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択し、
図3の処理が終了する。この場合、この選択された二次電池を用いて車両の走行が開始され、
図4に示す処理が実行される。
【0038】
一方、ステップS10で、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が無いと判定された場合(NO)、ステップS12に処理が分岐する。
【0039】
ステップS12では、切替場所判定部108が、目的地までのルート上に回生可能な場所が有るか否か判定する。目的地までのルート上に回生可能な場所が有ると判定された場合(YES)、ステップS13で電力量算出部102が、車両が最寄りの回生可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する。ステップS14では、電池特定部103が、各二次電池の残容量と、ステップS13で算出した電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、最寄りの回生可能な場所までの走行を可能にする二次電池を特定する。ステップS15では、電池選択部107が、特定された二次電池のうち、残容量の最も少ない二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択し、
図3の処理が終了する。この場合、この選択された二次電池を用いて車両の走行が開始され、
図4に示す処理が実行される。
【0040】
なお、他の二次電池に切り替えることなく、最寄りの回生可能な場所までの走行を可能にする二次電池が無く、ステップS14において二次電池を特定できない場合、ステップS15に処理を分岐してもよい。
【0041】
ステップS16では、切替場所判定部108が、目的地までのルート上に停車可能な場所が有るか否か判定する。目的地までのルート上に停車可能な場所が無いと判定された場合(NO)、
図3の処理が終了する。この場合、車両の走行は行われない。
【0042】
一方、目的地までのルート上に停車可能な場所が有ると判定された場合(YES)、ステップS17で電力量算出部102が、車両が最寄りの停車可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する。ステップS18では、電池特定部103が、各二次電池の残容量と、ステップS17で算出した電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、最寄りの停車可能な場所までの走行を可能にする二次電池を特定する。ステップS19では、電池選択部107が、特定された二次電池のうち、残容量の最も少ない二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択し、
図3の処理が終了する。この場合、この選択された二次電池を用いて車両の走行が開始され、
図6に示す処理が実行される。
【0043】
なお、他の二次電池に切り替えることなく、最寄りの回生可能な場所までの走行を可能にする二次電池が無く、ステップS18において二次電池を特定できない場合、
図3の処理を終了してもよい。この場合、車両の走行は行われない。
【0044】
図4は、一実施形態に係る車両制御装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示す処理は、車両の走行中に実行され得る。
【0045】
ステップS20では、車両位置判定部110が、車両の現在位置と、充電スタンドの位置又は目的地の位置に基づき、車両が充電スタンド又は目的地に到着したか否か判定する。車両位置判定部110は、車両の現在位置と充電スタンド又は目的地の位置との距離が既定の閾値以内であるか否か判定することにより、車両が充電スタンド又は目的地に到着したか否か判定できる。
【0046】
車両が充電スタンド又は目的地に到着したと判定された場合(YES)、
図4の処理が終了する。一方、車両が充電スタンド又は目的地に到着していないと判定された場合(NO)、ステップS21でSOC判定部112が、使用中の二次電池のSOCが、既定の下限値以上であるか否か判定する。既定の下限値は、車両の安全な走行等を考慮した値とし得る。使用中の二次電池のSOCが既定の下限値以上であると判定された場合(YES)、ステップS22に処理が分岐する。
【0047】
ステップS22では、車両位置判定部110は、車両の現在位置と、回生可能な場所の位置に基づき、車両が回生可能な場所の近くに位置するか否か判定する。車両位置判定部110は、車両の現在位置と回生可能な場所の位置との距離が既定の閾値以内であるか否か判定することにより、車両が回生可能な場所の近くに位置するか否か判定できる。車両が回生可能な場所の近くに位置しないと判定された場合(NO)、ステップS20に処理が戻る。一方、車両が回生可能な場所の近くに位置すると判定された場合(YES)、ステップS23に処理が分岐する。
【0048】
ステップS23では、電圧判定部113が、回生装置から供給される回生電圧に基づき、回生が行われているか否か判定する。電圧判定部113は、回生電圧が0以上である場合、回生が行われていると判定できる。回生が行われていないと判定された場合(NO)、ステップS30に処理が分岐する。一方、回生が行われていると判定された場合(YES)、ステップS24で電圧判定部113は、使用中の二次電池の電圧が回生電圧以下であるか否か判定する。使用中の二次電池の電圧が回生電圧を超えると判定された場合(NO)、ステップS30に処理が分岐する。一方、使用中の二次電池の電圧が回生電圧以下であると判定された場合(YES)、ステップS25に処理が分岐する。
【0049】
ステップS25では、電池特定部103は、各二次電池の残容量と、次の回生可能な場所又は充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、次の回生可能な場所又は充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する。
【0050】
ステップS26では、電圧判定部113は、ステップS25で特定された二次電池の電圧が回生電圧以下であるか否か判定する。特定された二次電池の電圧が回生電圧以下でない場合(NO)、ステップS26の処理が再び実行される。一方、特定された二次電池の電圧が回生電圧以下である場合(YES)、ステップS27でリレー制御部114が、ステップS25で特定された二次電池に対応するリレーをオンにする。
【0051】
ステップS28では、電圧判定部113が、ステップS25で特定された二次電池の電圧が回生電圧以上であるか否か判定する。特定された二次電池の電圧が回生電圧未満である場合(NO)、ステップS28の処理が再び実行される。一方、特定された二次電池の電圧が回生電圧以上である場合(YES)、ステップS29でリレー制御部114が、ステップS25で特定された二次電池以外の二次電池に対応するリレーをオフにする。換言すると、使用中であった二次電池に対応するリレーがオフにされる。ステップS30では、切替場所設定部109が、次の回生可能な場所を設定し、ステップS20に処理が戻る。
【0052】
ステップS21において使用中の二次電池のSOCが既定の下限値未満であると判定された場合(NO)、ステップS31で車両の停車処理が実行される。停車処理では、車両の減速及び停止をドライバに指示する。車両が自動運転の場合、車両制御装置1が、車両の減速及び停止をモータに指示する。次いで、車両の速度が既定の速度以下になったときに、使用されていない二次電池に対応するリレーをオンにする。これにより、使用中の二次電池に対応するリレーと使用されていない二次電池に対応するリレーの双方がオンになる。既定の速度は、例えば、2km/hとすることができる。
【0053】
このような停車処理を実装することにより、不具合や渋滞等で回生可能な場所において二次電池の切り替えができなかった場合でも、低速走行中に二次電池の切り替えを行うことができる。
【0054】
停車処理の実行が終了すると、ステップS29以降の処理が実行される。この場合、ステップS29では、使用中の二次電池に対応するリレーがオフにされる。ここで、使用中の二次電池に対応するリレーをオフする前に、使用されていない二次電池に対応するリレーがオンにされていることを確認してもよい。具体的には、電圧判定部113が、二次電池が供給する電圧が増加したか判定することにより、使用されていない二次電池に対応するリレーがオンにされたことを確認することができる。
【0055】
図5は、車両に供給される電圧(以下、「供給電圧」とする。)の時間変化の一例を示す図である。
図5の上側のグラフは、回生可能な場所において二次電池を切り替える際の供給電圧の変化を示す。以下、使用中の二次電池を第1の二次電池とし、電池特定部103によって特定された二次電池を第2の二次電池とする。
【0056】
図5に示すように、第1の二次電池が車両に電力を供給する。車両が回生可能な場所を走行し始めると、回生装置が車両に電力を供給し始める。回生電圧が徐々に増加し、第1の二次電池の電圧よりも大きくなると、電池特定部103によって第2の二次電池が特定される。そして、回生電圧が第2の二次電池の電圧以上となったときに、第2の二次電池に対応するリレーがオンにされ、第2の二次電池が車両に電力を供給し始める。これにより、回生電圧が第1の二次電池の電圧及び第2の二次電池の電圧以上であるときに、第2の二次電池に対応する第2のリレーがオンにされるため、第2の二次電池の電力の供給によって車両への供給電力の電圧変動が生じることがない。そのため、電圧変動による不具合を防止することができる。
【0057】
その後、回生電圧が徐々に減少し、第2の二次電池が回生電圧以上になると、第1の二次電池に対応する第1のリレーがオフにされる。換言すると、第2のリレーがオンにされていることが確認されると、第1のリレーがオフにされる。
【0058】
図5の下側のグラフは、低速走行中に二次電池を切り替える際の供給電圧の変化を示す。
図5に示すように、第1の二次電池が車両に電力を供給する。停車処理が実行されるによって、車両が低速走行中に第2の二次電池に対応するリレーがオンにされると、車両の供給電圧が増加するが、車両が低速走行中であるため、電圧変動による車両挙動の変化が顕著に表れることはない。
【0059】
図6は、一実施形態に係る車両制御装置1が実行する処理の他の例を示すフローチャートである。
図6に示す処理は、車両の走行中に実行され得る。
【0060】
ステップS40では、車両位置判定部110が、車両の現在位置と、充電スタンドの位置又は目的地の位置に基づき、車両が充電スタンド又は目的地に到着したか否か判定する。車両が充電スタンド又は目的地に到着したと判定された場合(YES)、
図6の処理が終了する。一方、車両が充電スタンド又は目的地に到着していないと判定された場合(NO)、ステップS41でSOC判定部112が、使用中の二次電池のSOCが、既定の下限値以上であるか否か判定する。使用中の二次電池のSOCが既定の下限値以上であると判定された場合(YES)、ステップS42に処理が分岐する。
【0061】
ステップS42では、車両位置判定部110は、車両の現在位置と、停車可能な場所の位置に基づき、車両が停車可能な場所の近くに位置するか否か判定する。車両位置判定部110は、車両の現在位置と停車可能な場所の位置との距離が既定の閾値以内であるか否か判定することにより、車両が停車可能な場所の近くに位置するか否か判定できる。車両が停車可能な場所の近くに位置しないと判定された場合(NO)、ステップS40に処理が戻る。一方、車両が停車可能な場所の近くに位置すると判定された場合(YES)、ステップS43に処理が分岐する。
【0062】
ステップS43では、停車判定部111が、車両の速度センサからの速度情報に基づき、車両が停車したか否か判定する。車両が停車していないと判定された場合(NO)、ステップS48に処理が分岐する。一方、車両が停車したと判定された場合(YES)、ステップS44に処理が分岐する。
【0063】
ステップS44では、電池特定部103が、各二次電池の残容量と、次の停車可能な場所又は充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量に基づき、車両に搭載された複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、次の停車可能な場所又は充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する。
【0064】
ステップS45では、リレー制御部114が、ステップS44で特定された二次電池に対応するリレーをオンにする。ステップS46では、電圧判定部113が、車両に供給されている電圧が増加したか否か判定する。これにより、特定された二次電池に対応するリレーがオンにされたか判定することができる。
【0065】
車両に供給されている電圧が増加していない場合(NO)、ステップS46の処理が再び実行される。一方、車両に供給されている電圧が増加した場合(YES)、ステップS47でリレー制御部114が、ステップS44で特定された二次電池以外の二次電池に対応するリレーをオフにする。換言すると、使用中であった二次電池に対応するリレーがオフにされる。ステップS48では、切替場所設定部109が、次の停車可能な場所を設定し、ステップS40に処理が戻る。
【0066】
ステップS41において使用中の二次電池のSOCが既定の下限値未満であると判定された場合(NO)、ステップS49で車両の停車処理が実行される。この停車処理は、
図4のステップS31の停車処理と同じである。そして、ステップS46以降の処理が実行される。この場合、ステップS47では、使用中の二次電池のリレーがオフにされる。
【0067】
上述した通り、電力量算出部102が、車両が充電スタンドに到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する。次いで、電池特定部103が、複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された予測消費電力量に基づき、複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、充電スタンドまでの走行を可能にする二次電池を特定する。次いで、温度予測部104が、車両が充電スタンドに到着したときの、特定された二次電池の予測温度を算出する。次いで、電池判定部106が、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が少なくとも1つ有るか判定する。そして、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池があると判定された場合、電池選択部107が、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池のうち、残容量の最も多い二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択する。
【0068】
この構成により、車両が充電スタンドに到着したときの予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択することができる。これにより、二次電池の温度調整装置を備えることなく、車両が充電スタンドに到着するときの二次電池の温度を所定の範囲内にすることができる。この所定の範囲を、二次電池の充電に適した温度範囲にすることにより、二次電池の充電効率を高めることができる。
【0069】
また、上述した実施形態では、切替場所判定部108が、算出された予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が無いと判定された場合、目的地までのルート上に回生可能な場所が有るか判定する。目的地までのルート上に回生可能な場所が有ると判定された場合、電力量算出部102が、車両が最寄りの回生可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量を算出する。次いで、電池特定部103が、複数の二次電池のそれぞれの残容量と、算出された最寄りの回生可能な場所に到達するまでに消費される予測消費電力量に基づき、複数の二次電池のうち、他の二次電池に切り替えることなく、最寄りの回生可能な場所までの走行を可能にする二次電池を特定する。そして、電池選択部107は、特定された二次電池のうち残容量の最も少ない二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択する。
【0070】
この構成により、車両が充電スタンドに到着したときの予測温度が所定の温度範囲内となる二次電池が無いと判定された場合、最寄りの回生可能な場所までの走行を可能にする二次電池のうち残容量の最も少ない二次電池を、車両の走行に使用する二次電池として選択することができる。これにより、選択されなかった残容量の多い二次電池が使用されないため、車両の走行中に当該二次電池の温度を低下させることができる。その結果、車両が充電スタンドに到着するときの二次電池の温度を所定の範囲内にすることができる。
【0071】
さらに、上述した実施形態では、電圧判定部113が、回生可能な場所において、使用中の二次電池である第1の二次電池の電圧と、使用されていない二次電池である第2の二次電池の電圧が、それぞれ回生電圧以下であるか判定する。リレー制御部114は、第1の二次電池の電圧と、第2の二次電池の電圧が、それぞれ回生電圧以下であると判定された場合、第2の二次電池に対応するリレーをオンにする。
【0072】
この構成により、車両に印加される回生電圧が、使用中の二次電池の電圧及び使用されていない二次電池の電圧以上であるときに、使用されていない二次電池に対応するリレーがオンにされる。そのため、使用されていない二次電池による電力供給によって車両の供給電圧が変動することがない。そのため、二次電池の切り替えによる車両への供給電圧の変動による不具合を防ぐことができる。
【0073】
さらに、上述した実施形態では、電圧判定部113が、回生可能な場所において、第2の二次電池の電圧が回生電圧以上であるか判定する。リレー制御部114は、第2の二次電池の電圧が回生電圧以上であると判定された場合、第1の二次電池に対応するリレーをオフにする。この構成により、回生可能な場所において、車両に電力を供給する二次電池を切り替えることができる。
【0074】
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disk(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、又はその他の形式の伝搬信号を含む。
【0075】
本発明は、上述した実施形態に限られたものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0076】
1:車両制御装置、10:演算装置、11:制御プログラム、20:通信I/F、30:記憶装置、100:電力量判定部、101:充電スタンド判定部、102:電力量算出部、103:電池特定部、104:温度予測部、105:要求判定部、106:電池判定部、107:電池選択部、108:切替場所判定部、109:切替場所設定部、110:車両位置判定部、111:停車判定部、112:SOC判定部、113:電圧判定部、114:リレー制御部