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特許7605222光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング方法、及び光ファイバセンシング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング方法、及び光ファイバセンシング装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022564719
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(86)【国際出願番号】 JP2020043629
(87)【国際公開番号】W WO2022113164
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】岩野 忠行
(72)【発明者】
【氏名】青野 義明
(72)【発明者】
【氏名】北原 啓徳
(72)【発明者】
【氏名】石井 理
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/044660(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/041826(WO,A1)
【文献】特開2008-250686(JP,A)
【文献】特開2005-182181(JP,A)
【文献】国際公開第2018/110095(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/116032(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センシングデータを検出する光ファイバネットワークと、
前記光ファイバネットワークから光信号を受信する通信部と、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定部と、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析部と、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供部と、
を備え
前記解析部は、前記光信号に重畳されたセンシングデータの中から、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する、
光ファイバセンシングシステム。
【請求項2】
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
請求項1に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項3】
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、前記サービス提供先に応じた監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
請求項1に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項4】
前記特定された状態情報に関連する解析手法は、前記光信号に重畳されたセンシングデータから、前記特定された状態情報に関連するパターンを抽出し、抽出されたパターンに基づいて、前記特定された状態情報を解析する手法である、
請求項1からのいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項5】
前記監視除外対象のセンシングデータは、特定の位置若しくは領域で検出されたセンシングデータ、特定の時間帯に検出されたセンシングデータ、又は特定の周波数のセンシングデータである、
請求項1から4のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項6】
光ファイバセンシング装置による光ファイバセンシング方法であって、
センシングデータを検出する光ファイバネットワークから光信号を受信する受信ステップと、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定ステップと、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析ステップと、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供ステップと、
を含
前記解析ステップでは、前記光信号に重畳されたセンシングデータの中から、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する、
光ファイバセンシング方法。
【請求項7】
前記特定ステップでは、前記複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
請求項6に記載の光ファイバセンシング方法。
【請求項8】
前記特定ステップでは、前記複数の状態情報の中から、前記サービス提供先に応じた監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
請求項6に記載の光ファイバセンシング方法。
【請求項9】
前記特定された状態情報に関連する解析手法は、前記光信号に重畳されたセンシングデータから、前記特定された状態情報に関連するパターンを抽出し、抽出されたパターンに基づいて、前記特定された状態情報を解析する手法である、
請求項6からのいずれか1項に記載の光ファイバセンシング方法。
【請求項10】
前記監視除外対象のセンシングデータは、特定の位置若しくは領域で検出されたセンシングデータ、特定の時間帯に検出されたセンシングデータ、又は特定の周波数のセンシングデータである、
請求項6から9のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング方法。
【請求項11】
センシングデータを検出する光ファイバネットワークから光信号を受信する通信部と、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定部と、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析部と、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供部と、
を備
前記解析部は、前記光信号に重畳されたセンシングデータの中から、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する、
光ファイバセンシング装置。
【請求項12】
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
請求項11に記載の光ファイバセンシング装置。
【請求項13】
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、前記サービス提供先に応じた監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
請求項11に記載の光ファイバセンシング装置。
【請求項14】
前記特定された状態情報に関連する解析手法は、前記光信号に重畳されたセンシングデータから、前記特定された状態情報に関連するパターンを抽出し、抽出されたパターンに基づいて、前記特定された状態情報を解析する手法である、
請求項11から1のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング装置。
【請求項15】
前記監視除外対象のセンシングデータは、特定の位置若しくは領域で検出されたセンシングデータ、特定の時間帯に検出されたセンシングデータ、又は特定の周波数のセンシングデータである、
請求項11から14のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング方法、及び光ファイバセンシング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光ファイバを含む光ファイバネットワークから光信号を受信し、その光信号に重畳されたセンシングデータ(例えば、振動データ、音データ、温度データ等)に基づいて、様々な状態情報を解析する技術が注目されている。
【0003】
状態情報は、例えば、人物、車両、動物の行動や、電柱等の構造物の状態、線路、道路の状態、天候の状態等である。
また、光ファイバは、例えば、電柱等の構造物、道路、線路、海底等に敷設される。
【0004】
ただし、状態情報の中には、特定のサービス提供先にのみ提供することが好ましい情報もある。例えば、企業のプライバシーに係る状態情報は、その企業であるサービス提供先にのみ提供されるべきであり、他のサービス提供先に漏洩することを回避すべきである。
そのため、サービス提供先に応じた状態情報を、そのサービス提供先に提供したいというニーズが存在する。
【0005】
関連技術としては、特許文献1に記載の技術が挙げられる。特許文献1に記載の技術では、被験者の位置に応じてプライバシー保護モードと通常モードを切り替える。例えば、トイレなどのプライバシー空間に被験者が移動した場合、プライバシー保護モードに切り替え、その間の計測を中断又は計測データを記録しない等を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際公開第2015/056300号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、サービス提供先に応じた状態情報を、そのサービス提供先に提供したいというニーズが存在する。
しかし、特許文献1に記載の技術では、プライバシー保護モードの間の計測を中断又は計測データを記録しないため、所望の状態情報をそもそも得ることができず、上述したニーズに対応することはできない。
【0008】
そこで本開示の目的は、上述した課題を解決し、サービス提供先に応じた状態情報を、そのサービス提供先に提供できる光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング方法、及び光ファイバセンシング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様による光ファイバセンシングシステムは、
センシングデータを検出する光ファイバネットワークと、
前記光ファイバネットワークから光信号を受信する通信部と、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定部と、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析部と、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供部と、
を備える。
【0010】
一態様による光ファイバセンシング方法は、
光ファイバセンシング装置による光ファイバセンシング方法であって、
センシングデータを検出する光ファイバネットワークから光信号を受信する受信ステップと、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定ステップと、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析ステップと、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供ステップと、
を含む。
【0011】
一態様による光ファイバセンシング装置は、
センシングデータを検出する光ファイバネットワークから光信号を受信する通信部と、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定部と、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析部と、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供部と、
を備える。
【発明の効果】
【0012】
上述の態様によれば、サービス提供先に応じた状態情報を、そのサービス提供先に提供できる光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング方法、及び光ファイバセンシング装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。
図2】実施の形態1に係る解析部により保持される領域DBの例を示す図である。
図3】実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの動作の流れの例を示すフロー図である。
図4】実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。
図5】実施の形態2に係る解析部により抽出される振動パターンの例を示す図である。
図6】実施の形態2に係る解析部により抽出される振動パターンの例を示す図である。
図7】実施の形態2に係る解析部により保持される電柱DBの例を示す図である。
図8】実施の形態2に係る特定部により保持される監視除外対象DBの例を示す図である。
図9】他の実施の形態に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。
図10】実施の形態に係る光ファイバセンシング装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0015】
<実施の形態1>
まず、図1を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成例について説明する。
【0016】
図1に示されるように、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムは、光ファイバネットワーク10及び光ファイバセンシング装置20を備えている。また、光ファイバセンシング装置20は、通信部21、特定部22、解析部23、及び提供部24を備えている。
【0017】
光ファイバネットワーク10は、1つ以上の光ファイバ11により構成される。なお、光ファイバ11は、センシング専用の光ファイバでも良いし、通信及びセンシング兼用の光ファイバでも良い。また、光ファイバ11は、既存の光ファイバでも良いし、新設した光ファイバでも良い。
【0018】
光ファイバ11が敷設可能な場所は、例えば、以下の通りである。
・電柱、橋梁、トンネル、配管、ダム等の構造物
・線路、道路
・地中、海底
【0019】
本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムが解析可能な状態情報は、例えば、以下の通り、複数の状態情報となる。
・電柱、橋梁、トンネル、配管、ダム等の構造物の劣化を含む状態
・線路、道路の劣化を含む状態
・線路、道路の状況
・人物、車両、動物等の行動
・火山の噴火、地震、土砂災害、地盤沈下、陥没・落盤、侵食、湖水爆発、風水害、風害、水害、塩害、雪害、吹雪、凍結害、雷、高温(熱波、猛暑、暖冬)、低温(厳冬、冷夏)、自然火災等の自然災害の発生、自然災害による被害状態
・停電、工事等の発生
・天候、気温、地温、風量、降水量
・通信障害
【0020】
通信部21は、光ファイバネットワーク10から光信号を受信する。例えば、通信部21は、光ファイバネットワーク10を構成する光ファイバ11にパルス光を送出し、そのパルス光が光ファイバ11を伝送されることに伴い発生した後方散乱光を、光信号として受信する。
【0021】
ここで、光ファイバ11の周辺において、振動、音、及び温度等が発生した場合、これら振動、音、及び温度等は光ファイバ11に伝達され、光ファイバ11を伝送される光信号の特性(例えば、波長)が変化する。そのため、光ファイバ11は、振動データ、音データ、及び温度データ等を含むセンシングデータを検出可能であり、このセンシングデータは、光ファイバ11を伝送される光信号に重畳される。
【0022】
解析部23は、上述した複数の状態情報にそれぞれ関連する複数の解析手法を使用可能である。解析部23は、ある状態情報を解析する場合には、その状態情報に関連する解析手法を用いて、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、その状態情報を解析する。
【0023】
具体的には、光信号に重畳されたセンシングデータは、上述したように、振動データ、音データ、及び温度データ等であるが、振動データだけでも、様々な状態情報に関連する振動の固有パターンを含んでいる。例えば、光ファイバ11が電柱に敷設されている場合は、センシングデータ(振動データ)は、電柱の劣化状態に応じた振動の固有パターン、電柱付近を走行する車両のトラフィック状況に応じた振動の固有パターン、天候の状態に応じた振動の固有パターン等を含んでいる。ある状態情報に関連する固有パターンは、その状態情報で示される状態に応じて動的に変動する固有パターンとなる。
【0024】
解析部23は、ある状態情報を解析する場合には、上述したように、その状態情報に関連する解析手法を用いて、その状態情報を解析する。この解析手法は、例えば、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータから、その状態情報に関連する固有パターンを抽出し、抽出された固有パターンを分析することにより、その状態情報を解析する、という手法となる。
【0025】
ただし、状態情報の中には、特定のサービス提供先にのみ提供することが好ましい情報もある。例えば、企業のプライバシーに係る状態情報は、その企業であるサービス提供先にのみ提供されるべきであり、他のサービス提供先に漏洩することを回避すべきである。
【0026】
そこで、特定部22は、複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する。このとき、特定部22は、複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、複数の状態情報から監視除外対象の状態情報を除いた状態情報を、サービス提供先に応じた状態情報として特定しても良い。
【0027】
監視除外対象の状態情報は、例えば、国家及び自治体等の機密に係る状態情報や、個人や企業のプライバシーに係る状態情報等である。なお、監視除外対象の状態情報は、サービス提供先毎に、サービス提供先のポリシ等に応じて定義されても良いし、サービス提供先に共通する監視除外対象の状態情報が定義されても良い。
【0028】
解析部23は、特定部22により特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータから、特定された状態情報に関連する固有パターンを抽出し、抽出された固有パターンを分析することにより、特定された状態情報を解析する。
【0029】
ただし、センシングデータは、光ファイバ11の周辺で発生した振動等のデータが全て含まれている。そのため、センシングデータの中には、状態情報の解析に用いることが妥当でないデータも存在する。
【0030】
そこで、解析部23は、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータから、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータを用いて、特定部22により特定された状態情報を解析しても良い。
【0031】
監視除外対象のセンシングデータは、国家及び自治体の施設で検出されたセンシングデータや、個人や企業の個人情報に係るセンシングデータ等である。なお、監視除外対象のセンシングデータは、特定の位置や領域で検出されたセンシングデータとしても良いし、特定の時間帯に検出されたセンシングデータとしても良いし、特定の周波数のセンシングデータとしても良い。
【0032】
このとき、解析部23は、通信部21により光ファイバ11にパルス光が送出された時刻と、通信部21により光ファイバ11から光信号が受信された時刻と、の時間差に基づいて、その光信号に重畳されたセンシングデータが検出された光ファイバ11上の位置(通信部21からの距離)を特定できる。また、解析部23は、図2に示されるように、光ファイバ11上の位置(通信部21からの距離)と、地図上の各領域の識別子と、を対応付けた領域DB(DataBase)を予め保持していても良い。これにより、解析部23は、地図上のどの領域でセンシングデータが検出されたのか、すなわち、どの領域の状態情報を解析しているのかを判断することができる。
【0033】
提供部24は、サービス提供先に対し、特定部22により特定され、解析部23により解析された状態情報を提供する。
【0034】
続いて、図3を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの動作の流れの例について説明する。
図3に示されるように、まず、光ファイバネットワーク10(光ファイバ11)は、センシングデータを検出する(ステップS11)。
続いて、通信部21は、光ファイバネットワーク10(光ファイバ11)から、センシングデータが重畳された光信号を受信する(ステップS12)。
【0035】
続いて、特定部22は、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムが解析可能な複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する(ステップS13)。この特定は、上述したように、監視除外対象の状態情報を特定する方法により行えば良い。
【0036】
続いて、解析部23は、複数の解析手法のうち、特定部22により特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、特定された状態情報を解析する(ステップS14)。この解析は、上述したように、センシングデータから、特定された状態情報に関連する固有パターンを抽出し、抽出された固有パターンを分析する方法により行えば良い。
その後、提供部24は、サービス提供先に対し、特定部22により特定され、解析部23により解析された状態情報を提供する(ステップS15)。
【0037】
上述したように本実施の形態1によれば、特定部22は、複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する。解析部23は、複数の解析手法のうち、特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、受信された光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、特定された状態情報を解析する。これにより、サービス提供先に応じた状態情報を、そのサービス提供先に提供できる。
【0038】
また、本実施の形態1によれば、特定部22は、複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、その監視除外対象の状態情報に基づいて、サービス提供先に応じた状態情報を特定しても良い。これにより、企業のプライバシーに係る状態情報等である監視除外対象の状態情報が、別の企業であるサービス提供先に漏洩することを回避できる。
【0039】
また、本実施の形態1によれば、解析部23は、センシングデータから監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、特定された状態情報を解析しても良い。これにより、国家の施設で検出されたセンシングデータ等である監視除外対象のセンシングデータが、状態情報の解析に使用されることを回避できる。
【0040】
<実施の形態2>
次に、図4を参照して、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの構成例について説明する。
図4に示されるように、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムは、上述した実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムをより具体化した例である。
【0041】
具体的には、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムにおいては、電柱Pに敷設された光ファイバ11により光ファイバネットワーク10を構成し、また、3つのサービス提供先X,Y,Zが存在している。
【0042】
また、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムが解析可能な状態情報は、以下の3つであるとする。
・状態情報A:電柱Pの劣化状態
・状態情報B:電柱P付近を走行する車両のトラフィック状況
・状態情報C:天候の状態
【0043】
ここで、一例として、電柱Pの劣化状態を示す状態情報Aを解析する解析手法について説明する。まず、解析部23は、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータから、図5及び図6に示されるような振動パターンを抽出する。図5及び図6は、横軸が時間、縦軸が振動強度を示す振動パターンを、FFT(Fast Fourier Transform)した後の振動パターンである。図5及び図6に示される振動パターンは、横軸が周波数、縦軸が振動強度を示す。
【0044】
図5及び図6に示される振動パターンにおいては、振動強度のピークが発生する。振動強度のピークの大きさ及びこのピークが発生する周波数が、電柱Pの劣化状態に応じて異なっている。具体的には、電柱Pが劣化している状態(図6)では、電柱Pが正常である状態(図5)と比較して、振動強度のピークの大きさが大きく、また、このピークが発生する周波数が高周波側にシフトしている。
【0045】
そのため、解析部23は、振動強度のピークの大きさ及びこのピークが発生する周波数に基づいて、電柱Pの劣化状態を判断する。なお、解析部23は、図7に示されるように、光ファイバ11上の位置(通信部21からの距離)と、各電柱Pの識別子と、を対応付けた電柱DBを予め保持していても良い。これにより、解析部23は、どの電柱Pでセンシングデータが検出されたのか、すなわち、どの電柱Pの劣化状態を解析しているのかを判断することができる。
【0046】
また、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムにおいては、サービス提供先X,Y,Z毎に、監視除外対象の状態情報が定義されており、特定部22は、図8に示されるように、サービス提供先X,Y,Zの識別子と、各サービス提供先X,Y,Zの監視除外対象の状態情報と、を対応付けた監視除外対象DBを予め保持しているものとする。
【0047】
また、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムにおいては、監視除外対象のセンシングデータが、領域R1(図2参照)で検出されたセンシングデータと定義されており、解析部23は、その監視除外対象のセンシングデータの情報(不図示)を予め保持しているものとする。
【0048】
本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの動作の流れは、上述した実施の形態1の図3と同様である。具体的には、以下の通りとなる。
【0049】
ステップS11:
まず、光ファイバネットワーク10(光ファイバ11)は、センシングデータを検出する。
【0050】
ステップS12:
続いて、通信部21は、光ファイバネットワーク10(光ファイバ11)から、センシングデータが重畳された光信号を受信する。
【0051】
ステップS13:
続いて、特定部22は、図8の監視除外対象DBを参照して、順不同に、サービス提供先X,Y,Zのそれぞれに応じた状態情報を特定する。
【0052】
図8の監視除外対象DBによれば、例えば、サービス提供先Xの監視除外対象は、状態情報B,Cである。そのため、特定部22は、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムが解析可能な状態情報A,B.Cから、状態情報B,Cを除いた状態情報Aを、サービス提供先Xに応じた状態情報として特定する。同様に、特定部22は、サービス提供先Yに応じた状態情報B,Cを特定し、サービス提供先Zに応じた状態情報A,Cを特定する。
【0053】
ステップS14:
続いて、解析部23は、順不同に、状態情報A,B,Cをそれぞれ解析する。例えば、電柱Pの劣化状態を示す状態情報Aは、以下の通りに、解析する。
【0054】
まず、解析部23は、通信部21により受信された光信号に重畳されたセンシングデータを取得する。ただし、本実施の形態2では、監視除外対象のセンシングデータとして、領域R1(図2参照)で検出されたセンシングデータが定義されている。
【0055】
そのため、続いて、解析部23は、上記で取得されたセンシングデータから、領域R1で検出されたセンシングデータを除去する。以下、この除去後のセンシングデータを、残りのセンシングデータと称する。
【0056】
続いて、解析部23は、状態情報Aに関連する解析手法を用いて、状態情報Aを解析する。具体的には、解析部23は、残りのセンシングデータから、図5及び図6に示されるような振動パターンを抽出し、抽出された振動パターンにおける振動強度のピークの大きさ及びこのピークが発生する周波数に基づいて、電柱Pの劣化状態を解析する。このとき、解析部23は、図7に示される電柱DBを参照することにより、どの電柱Pの劣化状態を解析しているかを判断することができる。
以上で状態情報Aの解析が終了する。解析部23は、他の状態情報B,Cについても、状態情報B,Cに関連する解析手法を用いて、解析を行う。
【0057】
ステップS15:
その後、提供部24は、順不同に、サービス提供先Xに対して、状態情報Aを提供し、サービス提供先Yに対して、状態情報B,Cを提供し、サービス提供先Zに対して、状態情報A,Cを提供する。
【0058】
本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムは、上述した実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムをより具体化した例である。そのため、本実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様の効果が得られる。本実施の形態2で得られる具体的な効果は、以下の通りである。
【0059】
・サービス提供先X,Y,Zに応じた状態情報を、それらのサービス提供先X,Y,Zにそれぞれ提供できる。
・サービス提供先Xにとっての監視除外対象の状態情報B,Cが、サービス提供先Xに漏洩することを回避できる。同様に、状態情報Aがサービス提供先Yに漏洩することを回避でき、状態情報Bがサービス提供先Zに漏洩することを回避できる。
・領域R1(図2参照)で検出されたセンシングデータである監視除外対象のセンシングデータが、解析に使用されることを回避できる。
【0060】
<他の実施の形態>
上述した実施の形態1,2では、光ファイバセンシング装置20の内部に通信部21が設けられているが、これには限定されない。通信部21は、光ファイバセンシング装置20から分離されても良い。図9は、光ファイバセンシング装置20から通信部21が分離された光ファイバセンシングシステムの構成例を示している。なお、図9に示される光ファイバセンシングシステムにおいては、光ファイバセンシング装置20は、通信部21から離れた場所に設置することができ、例えば、クラウド上に配置することができる。
【0061】
<光ファイバセンシング装置のハードウェア構成>
続いて、図10を参照して、上述した実施の形態1,2に係る光ファイバセンシング装置20を実現するコンピュータ30のハードウェア構成について説明する。
【0062】
図10に示されるように、コンピュータ30は、プロセッサ301、メモリ302、ストレージ303、入出力インタフェース(入出力I/F)304、及び通信インタフェース(通信I/F)305等を備える。プロセッサ301、メモリ302、ストレージ303、入出力インタフェース304、及び通信インタフェース305は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
【0063】
プロセッサ301は、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置である。メモリ302は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリである。ストレージ303は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカード等の記憶装置である。また、ストレージ303は、RAMやROM等のメモリであっても良い。
【0064】
ストレージ303は、光ファイバセンシング装置20が備える構成要素の機能を実現するプログラムを記憶している。プロセッサ301は、これら各プログラムを実行することで、光ファイバセンシング装置20が備える構成要素の機能をそれぞれ実現する。ここで、プロセッサ301は、上記各プログラムを実行する際、これらのプログラムをメモリ302上に読み出してから実行しても良いし、メモリ302上に読み出さずに実行しても良い。また、メモリ302やストレージ303は、光ファイバセンシング装置20が備える構成要素が保持する情報やデータを記憶する役割も果たす。
【0065】
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(コンピュータ30を含む)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、CD-R(CD-Recordable)、CD-R/W(CD-ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAMを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0066】
入出力インタフェース304は、表示装置3041、入力装置3042、音出力装置3043等と接続される。表示装置3041は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニターのような、プロセッサ301により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置3042は、オペレータの操作入力を受け付ける装置であり、例えば、キーボード、マウス、及びタッチセンサ等である。表示装置3041及び入力装置3042は一体化され、タッチパネルとして実現されていても良い。音出力装置3043は、スピーカのような、プロセッサ301により処理された音響データに対応する音を音響出力する装置である。
【0067】
通信インタフェース305は、外部の装置との間でデータを送受信する。例えば、通信インタフェース305は、有線通信路または無線通信路を介して外部装置と通信する。
【0068】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述した実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0069】
また、上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
センシングデータを検出する光ファイバネットワークと、
前記光ファイバネットワークから光信号を受信する通信部と、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定部と、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析部と、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供部と、
を備える、光ファイバセンシングシステム。
(付記2)
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記3)
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、前記サービス提供先に応じた監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記4)
前記解析部は、前記光信号に重畳されたセンシングデータの中から、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する、
付記1から3のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記5)
前記特定された状態情報に関連する解析手法は、前記光信号に重畳されたセンシングデータから、前記特定された状態情報に関連するパターンを抽出し、抽出されたパターンに基づいて、前記特定された状態情報を解析する手法である、
付記1から4のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記6)
光ファイバセンシング装置による光ファイバセンシング方法であって、
センシングデータを検出する光ファイバネットワークから光信号を受信する受信ステップと、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定ステップと、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析ステップと、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供ステップと、
を含む、光ファイバセンシング方法。
(付記7)
前記特定ステップでは、前記複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
付記6に記載の光ファイバセンシング方法。
(付記8)
前記特定ステップでは、前記複数の状態情報の中から、前記サービス提供先に応じた監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
付記6に記載の光ファイバセンシング方法。
(付記9)
前記解析ステップでは、前記光信号に重畳されたセンシングデータの中から、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する、
付記6から8のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング方法。
(付記10)
前記特定された状態情報に関連する解析手法は、前記光信号に重畳されたセンシングデータから、前記特定された状態情報に関連するパターンを抽出し、抽出されたパターンに基づいて、前記特定された状態情報を解析する手法である、
付記6から9のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング方法。
(付記11)
センシングデータを検出する光ファイバネットワークから光信号を受信する通信部と、
複数の状態情報の中から、サービス提供先に応じた状態情報を特定する特定部と、
複数の解析手法のうち、前記特定された状態情報に関連する解析手法を用いて、前記光信号に重畳されたセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する解析部と、
前記サービス提供先に対し、前記特定された状態情報を提供する提供部と、
を備える、光ファイバセンシング装置。
(付記12)
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
付記11に記載の光ファイバセンシング装置。
(付記13)
前記特定部は、前記複数の状態情報の中から、前記サービス提供先に応じた監視除外対象の状態情報を特定し、特定された監視除外対象の状態情報に基づいて、前記サービス提供先に応じた状態情報を特定する、
付記11に記載の光ファイバセンシング装置。
(付記14)
前記解析部は、前記光信号に重畳されたセンシングデータの中から、監視除外対象のセンシングデータを除外し、残りのセンシングデータに基づいて、前記特定された状態情報を解析する、
付記11から13のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング装置。
(付記15)
前記特定された状態情報に関連する解析手法は、前記光信号に重畳されたセンシングデータから、前記特定された状態情報に関連するパターンを抽出し、抽出されたパターンに基づいて、前記特定された状態情報を解析する手法である、
付記11から14のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング装置。
【符号の説明】
【0070】
10 光ファイバネットワーク
11 光ファイバ
20 光ファイバセンシング装置
21 通信部
22 特定部
23 解析部
24 提供部
30 コンピュータ
301 プロセッサ
302 メモリ
303 ストレージ
304 入出力インタフェース
3041 表示装置
3042 入力装置
3043 音出力装置
305 通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10