(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】動線判定装置、動線判定システム、動線判定方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q30/0201
(21)【出願番号】P 2023135866
(22)【出願日】2023-08-23
(62)【分割の表示】P 2021146191の分割
【原出願日】2016-03-23
【審査請求日】2023-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】阿南 信一
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-232362(JP,A)
【文献】特開2011-086045(JP,A)
【文献】特開2012-208575(JP,A)
【文献】特開2012-203479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動対象の動線情報を取得する動線情報取得部と、
前記移動対象の動線情報
から、前記動線情報の少なくとも一部が、店舗における予め定められた所定領域を含
む動線情報を
除いた動線情報を顧客の動線情報に分類する動線情報分類部と、
前記顧客の動線情報
のうち、所定の動線情報と
判定誤差の範囲内で一致する
と判定し
た顧客の動線情報
を所定の
動線に対応すると判定し、所定の動線に対応すると判定した顧客の動線情報
を出力する動線情報出力部と、
前記動線情報出力部が出力した前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関連する
割引クーポンのサービス情報を出力するサービス情報出力部と、
を備える動線判定装置。
【請求項2】
前記サービス情報は、
前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関する特売日の情報又は割引クーポンに関する情報である、
請求項1に記載の動線判定装置。
【請求項3】
前記動線情報分類部は、
前記移動対象の動線情報のうち、店員の動線
情報に分類された以外の動線情報を顧客の動線
情報に分類する、
請求項1
または請求項2に記載の動線判定装置。
【請求項4】
店員の位置と時刻との対応関係を特定し、前記移動対象の動線情報のそれぞれに対して位置と時刻との対応関係を特定し、前記店員の位置と時刻との対応関係に判定誤差の範囲内で一致する対応関係を含む前記移動対象の動線情報のそれぞれに対して特定した前記対応関係を前記店員の動線情報と特定する移動対象検出部、
を備え、
前記動線情報分類部は、
所定時刻に前記所定領域に存在していた前記移動対象の動線情報
から前記移動対象検出部が特定した前記店員の動線情報を除いた動線情報を、
前記顧客の動線情報に分類する、
請求項1から請求項
3の何れか一項に記載の動線判定装置。
【請求項5】
前記動線情報分類部は、
前記動線情報の少なくとも一部が前記
所定領域に含まれている動線情報を、店員の動線に分類する、
請求項1から請求項
4の何れか一項に記載の動線判定装置。
【請求項6】
前記位置と時刻との対応関係は、所定の位置を通過した時刻と所定の位置に滞留した滞留時間との関係を含む、
請求項
4に記載の動線判定装置。
【請求項7】
請求項
1に記載の動線判定装置と、
前記移動対象を含む画像を撮影する撮像部と、
を備える動線判定システム。
【請求項8】
コンピュータが実行する動線判定方法であって、
移動対象の動線情報を取得することと、
前記移動対象の動線情報
から、前記動線情報の少なくとも一部が、店舗における予め定められた所定領域を含
む動線情報を
除いた動線情報を顧客の動線情報に分類することと、
前記顧客の動線情報
のうち、所定の動線情報と
判定誤差の範囲内で一致する
と判定し
た顧客の動線情報
を所定の
動線に対応すると判定し、所定の動線に対応すると判定した顧客の動線情報
を出力することと、
出力した前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関連する
割引クーポンのサービス情報を出力することと、
を含む動線判定方法。
【請求項9】
コンピュータに、
移動対象の動線情報を取得することと、
前記移動対象の動線情報
から、前記動線情報の少なくとも一部が、店舗における予め定められた所定領域を含
む動線情報を
除いた動線情報を顧客の動線情報に分類することと、
前記顧客の動線情報
のうち、所定の動線情報と
判定誤差の範囲内で一致する
と判定し
た顧客の動線情報
を所定の
動線に対応すると判定し、所定の動線に対応すると判定した顧客の動線情報
を出力することと、
出力した前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関連する
割引クーポンのサービス情報を出力することと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動線判定装置、動線判定システム、動線判定方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
販売促進や顧客満足度の向上などを目的として顧客の動線の分析が行われる場合がある。
特許文献1には、関連する技術として、顧客の動きの軌跡を抽出し、その軌跡の情報に映像から抽出した顧客の性別、年齢、などの属性情報を付加する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで端末などの認証装置を持たない顧客の動線を分析する場合、作業中の店員と顧客とが混在し、顧客の動線の分析の精度が低下する可能性がある。
そのため、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析を高精度で行うことのできる技術が求められていた。
【0005】
そこで、この発明は、上記の課題を解決することのできる動線判定装置、動線判定システム、動線判定方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、移動対象の動線情報を取得する動線情報取得部と、前記移動対象の動線情報から、前記動線情報の少なくとも一部が、店舗における予め定められた所定領域を含む動線情報を除いた動線情報を顧客の動線情報に分類する動線情報分類部と、前記顧客の動線情報のうち、所定の動線情報と判定誤差の範囲内で一致すると判定した顧客の動線情報を所定の動線に対応すると判定し、所定の動線に対応すると判定した顧客の動線情報を出力する動線情報出力部と、前記動線情報出力部が出力した前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関連する割引クーポンのサービス情報を出力するサービス情報出力部と、を備える動線判定装置である。
【0007】
また、本発明は、コンピュータが実行する動線判定方法であって、移動対象の動線情報を取得することと、前記移動対象の動線情報から、前記動線情報の少なくとも一部が、店舗における予め定められた所定領域を含む動線情報を除いた動線情報を顧客の動線情報に分類することと、前記顧客の動線情報のうち、所定の動線情報と判定誤差の範囲内で一致すると判定した顧客の動線情報を所定の動線に対応すると判定し、所定の動線に対応すると判定した顧客の動線情報を出力することと、出力した前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関連する割引クーポンのサービス情報を出力することと、を含む動線判定方法である。
【0008】
また、本発明は、コンピュータに、移動対象の動線情報を取得することと、前記移動対象の動線情報から、前記動線情報の少なくとも一部が、店舗における予め定められた所定領域を含む動線情報を除いた動線情報を顧客の動線情報に分類することと、前記顧客の動線情報のうち、所定の動線情報と判定誤差の範囲内で一致すると判定した顧客の動線情報を所定の動線に対応すると判定し、所定の動線に対応すると判定した顧客の動線情報を出力することと、出力した前記顧客の動線情報の軌跡上の商品に関連する割引クーポンのサービス情報を出力することと、を実行させるプログラムである。
【0009】
また、本発明は、上記の動線判定装置と、前記移動対象を含む画像を撮影する撮像部と、を備える動線判定システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析を高精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第一の実施形態による動線判定システムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態による映像取得システムの構成を示す図である。
【
図3】本発明の第一の実施形態による動線情報生成装置の構成を示す図である。
【
図4】本発明の第一の実施形態による動線判定装置の構成を示す図である。
【
図5】本発明の第一の実施形態による動線判定システムの処理フローを示す図である。
【
図6】本発明の第二の実施形態による動線判定システムの構成を示す図である。
【
図7】本発明の第二の実施形態による動線情報生成装置の構成を示す図である。
【
図8】本発明の第二の実施形態による動線判定システムの処理フローを示す図である。
【
図9】本発明の第三の実施形態による動線判定システムの構成を示す図である。
【
図10】本発明の第三の実施形態による動線情報生成装置の構成を示す図である。
【
図11】本発明の第三の実施形態による動線判定システムの処理フローを示す図である。
【
図12】本発明の第四の実施形態による動線判定システムの構成を示す図である。
【
図13】本発明の第四の実施形態による映像取得システムの構成を示す図である。
【
図14】本発明の第四の実施形態による動線判定システムの処理フローを示す図である。
【
図15】本発明の第五の実施形態による動線判定装置の構成を示す図である。
【
図16】本発明の第五の実施形態による動線判定システムの処理フローを示す図である。
【
図17】本発明の動線判定装置の最小構成を示す図である。
【
図18】本発明の動線判定システムの最小構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第一の実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の第一の実施形態による動線判定システムの構成について説明する。
本発明の第一の実施形態による動線判定システム1は、
図1に示すように、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、を備える。
【0013】
映像取得システム10は、
図2に示すように、映像取得部101a、101b、101c、101d、101e、101f、101g、101h、101i(撮像部)を備える。
なお、映像取得部101a、101b、101c、101d、101e、101f、101g、101h、101iを総称して、映像取得部101と呼ぶ。
【0014】
映像取得部101のそれぞれは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの空間R(エリア)(領域)における側壁や天井などに設けられている。
映像取得部101のそれぞれは、空間R内の映像を撮影する。
【0015】
動線情報生成装置20は、
図3に示すように、動線情報生成部201(動線生成部)と、記憶部202と、を備える。
動線情報生成部201は、映像取得部101のそれぞれからそれぞれが撮影した映像を取得する。
動線情報生成部201は、例えば、上記の特許文献1に記載の技術を取得した映像に用いることにより、移動対象それぞれの動線情報を生成する。
記憶部202は、動線情報生成装置20が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
【0016】
動線判定装置30は、
図4に示すように、動線情報取得部301と、第一移動対象検出部302(判定部)と、動線情報分類部303と、を備える。
【0017】
動線情報取得部301は、空間R内を移動する移動対象それぞれの動線情報を取得する。
具体的には、動線情報取得部301は、動線情報生成装置20から動線情報生成部201が生成した動線情報を取得する。
【0018】
第一移動対象検出部302は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)の動線情報を検出する。
具体的には、第一移動対象検出部302は、動線情報取得部301が取得した複数の動線情報の中から、1つまたは複数の所定の位置を判定の誤差の範囲内で通過する動線情報を特定する。ここでの所定の位置は、従業員しか通過しないレジスターやバックヤードなどの位置である。第一移動対象検出部302は、特定した動線情報を第一分類に属する従業員の動線情報と判定する。
【0019】
動線情報分類部303は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)と、第一分類に属さない顧客(第二移動対象)に属する移動対象のうち、従業員についての動線情報を含まない動線情報を顧客の動線情報と判定する。
例えば、動線情報分類部303は、動線情報取得部301が取得した複数の動線情報の中から、第一移動対象検出部302が従業員の動線情報と判定した動線情報を除いたものを顧客の動線情報と判定する。
【0020】
次に、本発明の第一の実施形態による動線判定システム1の処理について説明する。
ここでは、
図5に示す本発明の第一の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明する。
なお、動線判定システム1は、
図1で示した構成であるものとする。映像取得システム10は、
図2で示した構成であるものとする。動線情報生成装置20は、
図3で示した構成であるものとする。動線判定装置30は、
図4で示した構成であるものとする。
【0021】
映像取得部101のそれぞれは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの空間R内の映像を撮影する(ステップS1)。
【0022】
動線情報生成部201は、映像取得部101のそれぞれからそれぞれが撮影した映像を取得する(ステップS2)。動線情報生成部201は、撮影した映像を記憶部202に書き込む(ステップS3)。
【0023】
動線情報生成部201は、例えば、上記の特許文献1に記載の技術を取得した映像に用いることにより、移動対象それぞれの動線情報を生成する(ステップS4)。
【0024】
動線情報取得部301は、空間R内を移動する移動対象それぞれの動線情報を取得する(ステップS5)。
具体的には、動線情報取得部301は、動線情報生成装置20から動線情報生成部201が生成した動線情報を取得する。
【0025】
動線情報取得部301は、取得した移動対象それぞれの動線情報を第一移動対象検出部302と動線情報分類部303とに送信する。
【0026】
第一移動対象検出部302と動線情報分類部303は、動線情報取得部301から移動対象それぞれの動線情報を受信する。
【0027】
第一移動対象検出部302は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)の動線情報を検出する(ステップS6)。
具体的には、第一移動対象検出部302は、動線情報取得部301から受信した複数の動線情報の中から、1つまたは複数の所定の位置を判定の誤差の範囲内で通過する動線情報を特定する。第一移動対象検出部302は、特定した動線情報を第一分類に属する従業員の動線情報と判定する。
第一移動対象検出部302は、判定した従業員の動線情報を動線情報分類部303に送信する。
【0028】
動線情報分類部303は、第一移動対象検出部302から従業員の動線情報を受信する。
動線情報分類部303は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)と、第一分類に属さない顧客(第二移動対象)に属する移動対象のうち、従業員についての動線情報を含まない動線情報を顧客の動線情報と判定する(ステップS7)。
例えば、動線情報分類部303は、動線情報取得部301が取得した複数の動線情報の中から、第一移動対象検出部302が従業員の動線情報と判定した動線情報を除いたものを顧客の動線情報と判定する。
【0029】
以上、本発明の第一の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明した。上述の本発明の第一の実施形態による動線判定システム1は、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、を備える。映像取得システム10は、映像取得部101a、101b、101c、101d、101e、101f、101g、101h、101iを備える。映像取得部101のそれぞれは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの空間Rにおける側壁や天井などに設けられている。映像取得部101のそれぞれは、空間R内の映像を撮影する。動線情報生成装置20は、動線情報生成部201と、記憶部202と、を備える。動線情報生成部201は、映像取得部101のそれぞれからそれぞれが撮影した映像を取得する。記憶部202は、動線情報生成装置20が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。動線判定装置30は、動線情報取得部301と、第一移動対象検出部302と、動線情報分類部303と、を備える。動線情報取得部301は、空間R内を移動する移動対象それぞれの動線情報を取得する。第一移動対象検出部302は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)の動線情報を検出する。動線情報分類部303は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)と、第一分類に属さない顧客(第二移動対象)に属する移動対象のうち、従業員についての動線情報を含まない動線情報を顧客の動線情報と判定する。
このようにすれば、動線判定システム1は、領域における顧客の動線情報と従業員の動線情報とを区別することができ、顧客の動線情報のみを特定することができる。その結果、動線判定システム1は、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析を高精度で行うことができる。
【0030】
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態による動線判定システムの構成について説明する。
本発明の第二の実施形態による動線判定システム1は、
図6に示すように、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、内部属性取得システム40と、を備える。
【0031】
内部属性取得システム40は、属性情報を管理する。属性情報は、顧客毎に関連付けられて記憶される情報であり、例えば、顔を含む映像から年齢性別推定プログラムを用いて推定された年齢や性別、顔の映像やポイントカードなどの登録時の登録情報から得られた個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、制服や持ち物などの物体認識から得られた所属情報などを示す情報である。
内部属性取得システム40は、自企業が備えるシステムである。
【0032】
動線情報生成装置20は、
図7に示すように、動線情報生成部201と、記憶部202と、属性抽出部203と、対応付部204と、を備える。
【0033】
属性抽出部203は、動線情報分類部303が判定した顧客の動線情報に対応する映像を取得する。
【0034】
属性抽出部203は、取得した顧客の動線情報に対応する映像に基づいて、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中からその顧客に最も近い属性情報を抽出する。
例えば、顧客が過去に顔の映像を登録していた場合、属性抽出部203は、客の動線情報に対応する映像における顔を用いて、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中からその顧客の顔を特定する。属性抽出部203は、特定した顧客の顔に関連付けられている属性情報を抽出する。
また、例えば、顧客が顔の映像を登録していない場合、属性抽出部203は、年齢性別推定プログラムを用いて、年齢や性別を特定する。また、属性抽出部203は、顔の映像やポイントカードなどの登録時の登録情報から得られた個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、制服や持ち物などの物体認識から得られた所属情報などを示す情報を特定する。そして、属性抽出部203は、特定した年齢や性別、個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、所属情報などが最も近い属性情報を、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中から抽出してもよい。
【0035】
対応付部204は、顧客の動線情報と対応する属性抽出部203が抽出した属性情報とを対応付ける。
【0036】
次に、本発明の第二の実施形態による動線判定システム1の処理について説明する。
ここでは、
図8に示す本発明の第二の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明する。
【0037】
動線判定システム1は、ステップS1~ステップS7の処理を行う。
属性抽出部203は、動線情報分類部303が判定した顧客の動線情報に対応する映像を記憶部202から読み出す(ステップS8)。
【0038】
属性抽出部203は、取得した顧客の動線情報に対応する映像に基づいて、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中からその顧客に最も近い属性情報を抽出する(ステップS9)。
例えば、顧客が過去に顔の映像を登録していた場合、属性抽出部203は、客の動線情報に対応する映像における顔を用いて、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中からその顧客の顔を特定する。属性抽出部203は、特定した顧客の顔に関連付けられている属性情報を抽出する。
また、例えば、顧客が顔の映像を登録していない場合、属性抽出部203は、年齢性別推定プログラムを用いて、年齢や性別を特定する。また、属性抽出部203は、顔の映像やポイントカードなどの登録時の登録情報から得られた個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、制服や持ち物などの物体認識から得られた所属情報などを示す情報を特定する。そして、属性抽出部203は、特定した年齢や性別、個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、所属情報などが最も近い属性情報を、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中から抽出してもよい。
【0039】
対応付部204は、顧客の動線情報と対応する属性抽出部203が抽出した属性情報とを対応付ける(ステップS10)。
【0040】
以上、本発明の第二の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明した。上述の本発明の第二の実施形態による動線判定システム1は、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、内部属性取得システム40と、を備える。内部属性取得システム40は、属性情報を管理する。内部属性取得システム40は、自企業が備えるシステムである。動線情報生成装置20は、動線情報生成部201と、記憶部202と、属性抽出部203と、対応付部204と、を備える。属性抽出部203は、動線情報分類部303が判定した顧客の動線情報に対応する映像を取得する。属性抽出部203は、取得した顧客の動線情報に対応する映像に基づいて、内部属性取得システム40が管理する属性情報の中からその顧客に最も近い属性情報を抽出する。対応付部204は、顧客の動線情報と対応する属性抽出部203が抽出した属性情報とを対応付ける。
このようにすれば、動線判定システム1は、領域における顧客の動線情報に属性情報を関連付けることができる。その結果、動線判定システム1は、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析を高精度で行うことができ、より顧客に適したサービスを提供することができる。
【0041】
<第三の実施形態>
本発明の第三の実施形態による動線判定システムの構成について説明する。
本発明の第三の実施形態による動線判定システム1は、
図9に示すように、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、外部属性取得システム50と、を備える。
【0042】
外部属性取得システム50は、属性情報を管理する。属性情報は、顧客毎に関連付けられて記憶される情報であり、例えば、顔を含む映像から年齢性別推定プログラムを用いて推定された年齢や性別、顔の映像やポイントカードなどの登録時の登録情報から得られた個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、制服や持ち物などの物体認識から得られた所属情報などを示す情報である。
外部属性取得システム50は、外部の企業が備えるシステムである。
【0043】
動線情報生成装置20は、
図10に示すように、動線情報生成部201と、記憶部202と、対応付部204と、属性取得部205と、を備える。
【0044】
属性取得部205は、動線情報分類部303が判定した顧客の動線情報に対応する映像を取得する。
【0045】
属性取得部205は、取得した顧客の動線情報に対応する映像に基づいて、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中からその顧客に最も近い属性情報を抽出する。
例えば、顧客が過去に顔の映像を登録していた場合、属性取得部205は、客の動線情報に対応する映像における顔を用いて、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中からその顧客の顔を特定する。属性取得部205は、特定した顧客の顔に関連付けられている属性情報を抽出する。
また、例えば、顧客が顔の映像を登録していない場合、属性取得部205は、年齢性別推定プログラムを用いて、年齢や性別を特定する。また、属性取得部205は、顔の映像やポイントカードなどの登録時の登録情報から得られた個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、制服や持ち物などの物体認識から得られた所属情報などを示す情報を特定する。そして、属性取得部205は、特定した年齢や性別、個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、所属情報などが最も近い属性情報を、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中から抽出してもよい。
【0046】
対応付部204は、顧客の動線情報と対応する属性取得部205が抽出した属性情報とを対応付ける。
【0047】
次に、本発明の第三の実施形態による動線判定システム1の処理について説明する。
ここでは、
図11に示す本発明の第三の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明する。
【0048】
動線判定システム1は、ステップS1~ステップS7の処理を行う。
属性取得部205は、動線情報分類部303が判定した顧客の動線情報に対応する映像を記憶部202から読み出す(ステップS11)。
【0049】
属性取得部205は、取得した顧客の動線情報に対応する映像に基づいて、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中からその顧客に最も近い属性情報を抽出する(ステップS12)。
例えば、顧客が過去に顔の映像を登録していた場合、属性取得部205は、客の動線情報に対応する映像における顔を用いて、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中からその顧客の顔を特定する。属性取得部205は、特定した顧客の顔に関連付けられている属性情報を抽出する。
また、例えば、顧客が顔の映像を登録していない場合、属性取得部205は、年齢性別推定プログラムを用いて、年齢や性別を特定する。また、属性取得部205は、顔の映像やポイントカードなどの登録時の登録情報から得られた個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、制服や持ち物などの物体認識から得られた所属情報などを示す情報を特定する。そして、属性取得部205は、特定した年齢や性別、個人名を含む個人情報、購買履歴から推定される趣味趣向、所属情報などが最も近い属性情報を、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中から抽出してもよい。
【0050】
対応付部204は、顧客の動線情報と対応する属性取得部205が抽出した属性情報とを対応付ける(ステップS13)。
【0051】
以上、本発明の第三の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明した。上述の本発明の第三の実施形態による動線判定システム1は、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、外部属性取得システム50と、を備える。外部属性取得システム50は、属性情報を管理する。外部属性取得システム50は、外部の企業が備えるシステムである。動線情報生成装置20は、動線情報生成部201と、記憶部202と、対応付部204と、属性取得部205と、を備える。属性取得部205は、動線情報分類部303が判定した顧客の動線情報に対応する映像を取得する。属性取得部205は、取得した顧客の動線情報に対応する映像に基づいて、外部属性取得システム50が管理する属性情報の中からその顧客に最も近い属性情報を抽出する。対応付部204は、顧客の動線情報と対応する属性取得部205が抽出した属性情報とを対応付ける。
このようにすれば、動線判定システム1は、領域における顧客の動線情報に属性情報を関連付けることができる。その結果、動線判定システム1は、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析を高精度で行うことができ、より顧客に適したサービスを提供することができる。
【0052】
<第四の実施形態>
本発明の第四の実施形態による動線判定システムの構成について説明する。
本発明の第四の実施形態による動線判定システム1は、
図12に示すように、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、端末装置60と、を備える。
【0053】
映像取得システム10は、
図13に示すように、近距離通信部102a、102b、102c、102d、102e、102f、102g、102h、102i、102jを備える。
なお、近距離通信部102a、102b、102c、102d、102e、102f、102g、102h、102i、102jを総称して、近距離通信部102と呼ぶ。
近距離通信部102のそれぞれは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの空間Rにおける会計領域、バックヤード、商品棚など、従業員しか通過しない、または、顧客に比べて従業員が長時間滞在する可能性の高い場所に設けられている。
近距離通信部102のそれぞれは、後述する端末装置60と近距離通信を行う。近距離通信とは、例えば、WiFi(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)(Bluetoothは登録商標)などを用いて行う通信である。近距離通信部102のそれぞれは、端末装置60と近距離通信を行った時刻を記録する。
端末装置60は、従業員のそれぞれが備える近距離通信部102と通信する。端末装置60は、例えば、スマートフォンである。
【0054】
次に、本発明の第四の実施形態による動線判定システム1の処理について説明する。
ここでは、
図14に示す本発明の第四の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明する。
なお、動線判定システム1は、
図12で示した構成であるものとする。映像取得システム10は、
図13で示した構成であるものとする。動線情報生成装置20は、
図3で示した構成であるものとする。動線判定装置30は、
図4で示した構成であるものとする。
【0055】
動線判定システム1は、ステップS1の処理を行う。
また、動線判定システム1のステップS1の処理と並行して、近距離通信部102のそれぞれは、端末装置60と近距離通信を行う(ステップS14)。
【0056】
近距離通信部102のそれぞれは、端末装置60と近距離通信を行った時刻を記録する(ステップS15)。
動線判定システム1は、ステップS2~ステップS5の処理を行う。
【0057】
動線情報取得部301は、取得した移動対象それぞれの動線情報を第一移動対象検出部302と動線情報分類部303とに送信する。
【0058】
第一移動対象検出部302と動線情報分類部303は、動線情報取得部301から移動対象それぞれの動線情報を受信する。
【0059】
第一移動対象検出部302は、映像取得システム10から近距離通信部102が端末装置60と近距離通信を行った時刻と、近距離通信部102の位置情報とを取得する(ステップS16)。
【0060】
第一移動対象検出部302は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)の動線情報を検出する(ステップS17)。
具体的には、第一移動対象検出部302は、近距離通信部102が端末装置60と近距離通信を行った時刻と、近距離通信部102の位置情報とから、従業員の位置と時刻との対応関係を特定する。ここでの位置と時刻との対応関係は、所定の位置を通過した時刻、所定の位置に滞留した滞留時間を含む。また、第一移動対象検出部302は、動線情報取得部301から受信した複数の動線情報のそれぞれに対して位置と時刻との対応関係を特定する。第一移動対象検出部302は、動線情報取得部301から受信した複数の動線情報のそれぞれに対する位置と時刻との対応関係と、従業員の位置と時刻との対応関係とを比較する。第一移動対象検出部302は、従業員の位置と時刻との対応関係に判定誤差の範囲内で一致する対応関係を含む動線情報取得部301から受信した動線情報を従業員の動線情報と特定する。
例えば、第一移動対象検出部302は、同一の商品棚に所定時間以上滞留することを示す動線情報を従業員の動線情報と特定する。これは、同一の商品棚に所定時間以上滞留する人物は、商品を陳列する作業を行っている可能性が高いという判定に基づくものである。
【0061】
第一移動対象検出部302は、判定した従業員の動線情報を動線情報分類部303に送信する。
【0062】
動線情報分類部303は、第一移動対象検出部302から従業員の動線情報を受信する。
動線判定システム1は、ステップS7の処理を行う。
【0063】
なお、従業員の位置と時刻との対応関係を特定する手段として、近距離通信部102の代わりに、GPS(Global Positioning System)、UWB(Ultra WideBand)、音波、IMES(Indoor MEssaging System)、PDR(Pedestrian Dead Reckoning)などを用いて位置と時刻を特定する装置を使用してもよい。
【0064】
以上、本発明の第四の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明した。上述の本発明の第四の実施形態による動線判定システム1は、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、端末装置60と、を備える。映像取得システム10は、近距離通信部102a、102b、102c、102d、102e、102f、102g、102h、102i、102jを備える。近距離通信部102のそれぞれは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの空間Rにおける会計領域、バックヤード、商品棚など、従業員しか通過しない、または、顧客に比べて従業員が長時間滞在する可能性の高い場所に設けられている。近距離通信部102のそれぞれは、端末装置60と近距離通信を行う。近距離通信部102のそれぞれは、端末装置60と近距離通信を行った時刻を記録する。第一移動対象検出部302は、映像取得システム10から近距離通信部102が端末装置60と近距離通信を行った時刻と、近距離通信部102の位置情報とを取得する。第一移動対象検出部302は、第一分類に属する従業員(第一移動対象)の動線情報を検出する。具体的には、第一移動対象検出部302は、近距離通信部102が端末装置60と近距離通信を行った時刻と、近距離通信部102の位置情報とから、従業員の位置と時刻との対応関係を特定する。また、第一移動対象検出部302は、動線情報取得部301から受信した複数の動線情報のそれぞれに対して位置と時刻との対応関係を特定する。第一移動対象検出部302は、動線情報取得部301から受信した複数の動線情報のそれぞれに対する位置と時刻との対応関係と、従業員の位置と時刻との対応関係とを比較する。第一移動対象検出部302は、従業員の位置と時刻との対応関係に判定誤差の範囲内で一致する対応関係を含む動線情報取得部301から受信した動線情報を従業員の動線情報と特定する。
このようにすれば、動線判定システム1は、従業員の位置と時刻との対応関係に基づいて領域における顧客の動線情報と従業員の動線情報とをより区別することができ、顧客の動線情報のみを特定することができる。その結果、動線判定システム1は、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析をより高精度で行うことができる。
【0065】
<第五の実施形態>
本発明の第五の実施形態による動線判定システムの構成について説明する。
本発明の第五の実施形態による動線判定システム1は、本発明の第一の実施形態による動線判定システム1と同様に、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、を備える。
【0066】
動線判定装置30は、
図15に示すように、動線情報取得部301と、第一移動対象検出部302と、動線情報分類部303と、動線情報出力部304と、サービス情報出力部305と、を備える。
【0067】
動線情報出力部304は、顧客の動線情報のうち所定の動線に対応すると判定した動線情報を出力する。
【0068】
サービス情報出力部305は、動線情報出力部304の出力した動線情報の軌跡上を移動した顧客に対するサービス情報を出力する。サービス情報は、例えば、特売日の情報やその軌跡上の商品に関連する割引クーポンの情報などである。
【0069】
次に、本発明の第五の実施形態による動線判定システム1の処理について説明する。
ここでは、
図16に示す本発明の第五の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明する。
なお、動線判定システム1は、
図1で示した構成であるものとする。映像取得システム10は、
図12で示した構成であるものとする。動線情報生成装置20は、
図3で示した構成であるものとする。動線判定装置30は、
図15で示した構成であるものとする。
【0070】
動線判定システム1は、ステップS1~ステップS7の処理を行う。
動線情報出力部304は、顧客の動線情報のうち所定の動線に対応すると判定した動線情報を出力する(ステップS18)。
例えば、動線情報出力部304は、記憶部から予め定めた所定の動線を示す所定の動線情報を読み出す。動線情報出力部304は、読み出した所定の動線情報と、顧客の動線情報のそれぞれとを比較する。動線情報出力部304は、顧客の動線情報のうち読み出した所定の動線情報と判定誤差の範囲内で一致すると判定した場合、その顧客の動線情報を所定の動線に対応すると判定する。そして、動線情報出力部304は、動線情報をモニタなどに出力する。このとき、動線情報出力部304は、動線情報と共に顧客の映像をモニタに同時に表示してもよい。
【0071】
サービス情報出力部305は、動線情報出力部304の出力した動線情報の軌跡上を移動した顧客に対してサービス情報を出力する。サービス情報は、例えば、特売日の情報やその軌跡上の商品に関連する割引クーポンの情報などである。
なお、サービス情報は、従業員がモニタなどに表示された顧客を見て、手渡しや郵送などで提供してもよい。
【0072】
以上、本発明の第五の実施形態による動線判定システム1の処理フローについて説明した。上述の本発明の第五の実施形態による動線判定システム1は、映像取得システム10と、動線情報生成装置20と、動線判定装置30と、を備える。動線判定装置30は、動線情報取得部301と、第一移動対象検出部302と、動線情報分類部303と、動線情報出力部304と、サービス情報出力部305と、を備える。動線情報出力部304は、顧客の動線情報のうち所定の動線に対応すると判定した動線情報を出力する。サービス情報出力部305は、動線情報出力部304の出力した動線情報の軌跡上を移動した顧客に対するサービス情報を出力する。
このようにすれば、動線判定システム1は、顧客の趣味趣向に応じたサービス情報を提供することができる。
【0073】
本発明の最小構成の動線判定装置について説明する。
本発明の最小構成の動線判定装置30は、
図17に示すように、動線情報取得部301と、判定部302と、を備える。
【0074】
動線情報取得部301は、対象の動線を取得する。
判定部302は、対象の動線のうち、動線の少なくとも一部が所定領域に含まれている動線を、第1分類に属する人物の動線と判定する。
【0075】
このようにすれば、動線判定装置30は、第1分類に属する人物(例えば、従業員)の動線情報を判定することができ、顧客の動線情報と区別することができる。その結果、動線判定装置30は、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析をより高精度で行うことができる。
【0076】
本発明の最小構成の動線判定システムについて説明する。
本発明の最小構成の動線判定システム1は、
図18に示すように、撮像部101と、動線生成部201と、判定部302と、を備える。
【0077】
撮像部101は、画像を撮影する。
動線生成部201は、撮像部101が撮影した画像に含まれる対象の動線を生成する。 判定部302は、動線生成部201から取得した対象の動線のうち、動線の少なくとも一部が所定領域に含まれている動線を、第1分類に属する人物の動線と判定する。
【0078】
このようにすれば、動線判定システム1は、第1分類に属する人物(例えば、従業員)の動線情報を判定することができ、顧客の動線情報と区別することができる。その結果、動線判定装置30は、顧客に特別な行為を強いることなく領域における顧客の動線の分析をより高精度で行うことができる。
【0079】
なお、本発明の実施形態による動線判定装置30は、動線情報生成装置20の機能部の一部または全部を含んでいてもよい。
【0080】
なお、本発明の実施形態における処理フローは、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
【0081】
本発明の実施形態における記憶部202、その他の記憶部のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部202、その他の記憶部のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
【0082】
本発明の実施形態について説明したが、上述の映像取得システム10、動線情報生成装置20、動線判定装置30、内部属性取得システム40、外部属性取得システム50、端末装置60のそれぞれは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータがそのプログラムを実行するようにしてもよい。
【0083】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0084】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、追加、種々の省略、置き換え、変更を行ってよい。
【符号の説明】
【0085】
1・・・動線判定システム
10・・・映像取得システム
20・・・動線情報生成装置
30・・・動線判定装置
40・・・内部属性取得システム
50・・・外部属性取得システム
60・・・端末装置
101、101a、101b、101c、101d、101e、101f、101g、101h、101i・・・映像取得部
102、102a、102b、102c、102d、102e、102f、102g、102h、102i、102j・・・近距離通信部
201・・・動線情報生成部
202・・・記憶部
203・・・属性抽出部
204・・・対応付部
205・・・属性取得部
301・・・動線情報取得部
302・・・第一移動対象検出部、判定部
303・・・動線情報分類部
304・・・動線情報出力部
305・・・サービス情報出力部