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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q10/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023523961
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(86)【国際出願番号】 JP2022000735
(87)【国際公開番号】W WO2022249531
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-11-07
(31)【優先権主張番号】P 2021090551
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】田中 雅弥
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0133478(KR,A)
【文献】特開2019-152990(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2011342(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1685079(KR,B1)
【文献】特開2002-355332(JP,A)
【文献】特開2019-009919(JP,A)
【文献】特開2019-159668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防設備の点検支援を行う情報処理装置に、
点検対象の識別情報と画像データの取得順を示す情報と点検対象の位置を示す位置情報とを含む対象特定用情報を参照して、人物の位置から所定範囲内となる前記位置情報が前記対象特定用情報に含まれるか否か確認することにより、人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在するか否か判定し、
人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在する場合に、人物の操作に応じて、点検対象を示す画像データを取得し、
前記対象特定用情報を参照することで、取得した前記画像データの取得順に基づいて、前記画像データと、点検対象の識別情報と、を対応付け、
対応付けた前記画像データと、点検対象の識別情報と、を外部装置に対して送信する
プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在しない場合、前記対象特定用情報を参照することにより、次に画像データを取得する順番となる点検対象の位置まで向かう際の方向を示す情報を画面表示する
プログラム。
【請求項3】
請求項に記載のプログラムであって、
点検対象の識別情報と、正しい点検対象を示す画像データまたは当該画像データから抽出した特徴量と、を含む判別用情報を参照することにより、人物の操作に応じて取得した画像データが点検対象として正しい対象を示しているか否か判別し、
正しい対象を示していると判断した前記画像データを前記外部装置に対して送信し、正しい対象を示していないと判断した前記画像データを送信せずに削除する
プログラム。
【請求項4】
請求項に記載のプログラムであって、
前記画像データの明るさが予め定められた条件を満たすか否か確認するとともに、条件を満たさない場合に前記画像データの明るさ補正を行う
プログラム。
【請求項5】
消防設備の点検支援を行う情報処理装置が、
点検対象の識別情報と画像データの取得順を示す情報と点検対象の位置を示す位置情報とを含む対象特定用情報を参照して、人物の位置から所定範囲内となる前記位置情報が前記対象特定用情報に含まれるか否か確認することにより、人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在するか否か判定し、
人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在する場合に、人物の操作に応じて、点検対象を示す画像データを取得し、
前記対象特定用情報を参照することで、取得した前記画像データの取得順に基づいて、前記画像データと、点検対象の識別情報と、を対応付け、
対応付けた前記画像データと、点検対象の識別情報と、を外部装置に対して送信する
点検支援方法。
【請求項6】
消防設備の点検支援を行う点検支援装置であって、
点検対象の識別情報と画像データの取得順を示す情報と点検対象の位置を示す位置情報とを含む対象特定用情報を参照して、人物の位置から所定範囲内となる前記位置情報が前記対象特定用情報に含まれるか否か確認することにより、人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在するか否か判定する位置判定部と、
人物の位置から所定範囲内に点検対象が存在する場合に、人物の操作に応じて、点検対象を示す画像データを取得する取得部と、
前記対象特定用情報を参照することで、取得した前記画像データの取得順に基づいて、前記画像データと、点検対象の識別情報と、を対応付ける対応付け部と、
対応付けた前記画像データと、点検対象の識別情報と、を外部装置に対して送信する送信部と、
を有する
点検支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体、点検支援方法、点検支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消防職員などにより、建物などの消防設備の点検を行うことがある。
【0003】
このような点検の際に用いられる技術の一例として、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、ビルや建物の消防設備の点検などの消防査察業務に関する情報を管理する消防査察サーバ装置が記載されている。特許文献1によると、消防査察サーバ装置は、査察対象ビルの選定とその査察日時の決定を行う査察計画立案手段と、査察員の作成した査察結果に関するデータを受け付けデータベースによって管理する手段と、上記査察結果に関するデータをその当事者に対して配信する手段と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-126836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているような技術の場合、査察員が実際に現場に訪れて点検を行うことが必要になる。特に、例えば最初の点検で是正処置が必要になった場合などにおいては、是正後に再度現場を訪れることが必要になる場合があり、非常に手間がかかっていた。このように、消防設備などの点検を行う際に非常に手間がかかるおそれがある、という課題が生じていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、消防設備などの点検を行う際に非常に手間がかかるおそれがある、という課題を解決するプログラム、点検支援方法、点検支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため本開示の一形態である記録媒体は、
消防設備の点検支援を行う情報処理装置に、
点検対象を示す画像データを取得して、
取得した前記画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で前記画像データを外部装置に対して送信する
処理を実現するためのプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。
【0008】
また、本開示の他の形態である点検支援方法は、
消防設備の点検支援を行う情報処理装置が、
点検対象を示す画像データを取得して、
取得した前記画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で前記画像データを外部装置に対して送信する
という構成をとる。
【0009】
また、本開示の他の形態である点検支援装置は、
消防設備の点検支援を行う点検支援装置であって、
点検対象を示す画像データを取得してする取得部と、
前記取得部が取得した前記画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で前記画像データを外部装置に対して送信する送信部と、
を有する
という構成をとる。
【発明の効果】
【0010】
上述したような各構成によると、消防設備などの点検を行う際にかかる手間を抑制可能な記録媒体、点検支援方法、点検支援装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の第1の実施形態にかかる点検支援システムの構成例を示す図である。
図2図1で示す点検支援装置の構成例を示すブロック図である。
図3】対象特定用情報の一例を示す図である。
図4】画像情報の一例を示す図である。
図5】画面表示部による表示例を示す図である。
図6】点検支援装置の動作例を示すフローチャートである。
図7】本開示の第2の実施形態にかかる点検支援システムの構成例を示す図である。
図8図6で示す点検支援装置の構成例を示すブロック図である。
図9】判別用情報の一例を示す図である。
図10】画面表示部による表示例を示す図である。
図11】画面表示部による表示例を示す図である。
図12】点検支援装置の動作例を示すフローチャートである。
図13】地図情報に基づく案内例を示す図である。
図14】本開示の第3の実施形態にかかる点検支援装置のハードウェア構成例を示す図である。
図15】点検支援装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1の実施形態]
本開示の第1の実施形態について、図1から図6までを参照して説明する。図1は、点検支援システム100の構成例を示す図である。図2は、点検支援装置200の構成例を示すブロック図である。図3は、対象特定用情報241の一例を示す図である。図4は、画像情報242の一例を示す図である。図5は、画面表示部220による表示例を示す図である。図6は、点検支援装置200の動作例を示すフローチャートである。
【0013】
本開示の第1の実施形態においては、消防設備などの点検支援(例えば、査察支援)を行うことが可能な点検支援装置200を有する点検支援システム100について説明する。後述するように、点検支援装置200は、画像データを取得すると、対象特定用情報241に基づいて画像データと点検対象を示す識別情報である対象識別情報などとを対応付けることなどにより、取得した画像データに対応する点検対象を判別可能なようにする。そして、点検支援装置200は、取得した画像データに対応する点検対象を判別可能なようにした状態で、画像データをサーバ装置300に対して送信する。
【0014】
図1は、点検支援システム100の構成例を示している。図1を参照すると、点検支援システム100は、例えば、点検支援装置200と、サーバ装置300と、を有している。図1で示すように、点検支援装置200とサーバ装置300とは、有線や無線通信などを介して、互いに通信可能なよう接続することが出来る。
【0015】
点検支援装置200は、消防設備などの点検支援を行うことが可能な情報処理装置である。例えば、点検支援装置200は、スマートフォンやタブレットなどの携帯型端末である。点検支援装置200は、点検対象となる現場の人物(例えば、建物所有者や防火管理者など)が有しており、現場の人物により操作される。
【0016】
図2は、点検支援装置200の構成例を示している。図2を参照すると、点検支援装置200は、主な構成要素として、例えば、カメラ210と、画面表示部220と、通信I/F部230と、記憶部240と、演算処理部250と、を有している。また、点検支援装置200は、位置情報を取得可能なよう構成されている。例えば、点検支援装置200は、GPS機能やビーコン信号を用いた位置情報の取得など任意の手段を用いて位置情報を取得してよい。
【0017】
カメラ210は、点検支援装置200を操作する人物の操作に応じて画像データを取得する。例えば、カメラ210は、点検支援装置200を操作する人物の操作に応じて、消化器、消火栓、スプリンクラーなどの点検対象の画像データを取得することが出来る。
【0018】
画面表示部220は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)などの画面表示装置からなる。画面表示部220は、演算処理部250からの指示に応じて、記憶部240に格納された各種情報などを画面表示することが出来る。画面表示部220は、タッチパネル付きのディスプレイなどであってよい。
【0019】
通信I/F部230は、データ通信回路からなる。通信I/F部230は、通信回線を介して接続されたサーバ装置300などの外部装置との間でデータ通信を行う。
【0020】
記憶部240は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置である。記憶部240は、演算処理部250における各種処理に必要な処理情報やプログラム243を記憶する。プログラム243は、演算処理部250に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現する。プログラム243は、通信I/F部230などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれ、記憶部240に保存されている。記憶部240で記憶される主な情報としては、例えば、対象特定用情報241、画像情報242などがある。
【0021】
対象特定用情報241は、点検対象を特定するための情報を示している。例えば、対象特定用情報241は、予めサーバ装置300などから取得され、記憶部240に格納されている。
【0022】
図3は、対象特定用情報241に含まれる情報の一例を示している。図3を参照すると、対象特定用情報241には、消化器、消火栓、スプリンクラーなどの点検対象ごとに予め付与された対象識別情報が含まれている。また、図3を参照すると、対象特定用情報241には、点検対象を特定するための情報が含まれている。例えば、点検対象を特定するための情報には、撮影順番情報や対象位置情報などのうちの少なくとも一つがある。ここで、撮影順番情報は、画像データの取得順を示す情報である。また、対象位置情報は、点検対象の位置を示す情報である。対象位置情報は、GPS情報などであってもよいし、無線中継装置などからの相対的な位置を示す情報であってもよい。対象位置情報は、「1階西トイレ前」、「AAA室内部」など、所定の場所名を示す情報などを含んでいてもよい。
【0023】
なお、対象特定用情報241には、上記例示した以外の情報が含まれてもよい。例えば、対象特定用情報241には、「消火設備」「警報設備」など点検対象が属する分類を示す情報、「消化器」「消火栓」など点検対象名を示す情報などが含まれてもよい。また、対象特定用情報241には、撮影順番情報や対象位置情報とともに、または、代わりに、点検対象の特定が可能な上記例示した以外の情報が含まれてもよい。例えば、対象特定用情報241には、過去の点検の際に取得した画像データである過去点検画像データ(または、過去点検画像データから抽出した特徴量)などが含まれてもよい。
【0024】
画像情報242は、カメラ210が取得した画像データを示している。例えば、画像情報242は、カメラ210による画像データの取得に応じて対応付け部252が対応付けした結果に応じて更新される。
【0025】
図4は、画像情報242の一例を示している。図4を参照すると、画像情報242には、画像データと、対象識別情報と、が含まれている。ここで、対象識別情報は、消化器、消火栓、スプリンクラーなどの点検対象ごとに予め付与された識別情報を示している。対象識別情報は、対象特定用情報241に含まれる情報と同様のものであってよい。
【0026】
なお、画像情報242には、上記例示した以外の情報が含まれてもよい。例えば、画像情報242には、対応付けを行う際に用いた点検対象を特定するための情報などが含まれてもよい。
【0027】
演算処理部250は、CPUなどの演算装置とその周辺回路を有する。演算処理部250は、記憶部240からプログラム243を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム243とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部250で実現される主な処理部としては、例えば、画像データ取得部251、対応付け部252、送信部253、削除部254などがある。
【0028】
画像データ取得部251は、点検支援装置200を操作する人物の操作に応じてカメラ210に必要な指示を送信することなどにより、画像データを取得する。画像データ取得部251は、画像データを取得するとともに、画像データを取得した日時を示す情報や画像データを取得した位置を示す情報などを取得してもよい。
【0029】
対応付け部252は、対象特定用情報241に基づいて、画像データと、画像データに対応する対象識別情報と、を対応付ける。例えば、対応付け部252は、画像データ取得部251が画像データを取得した際に対応付けを行う。対応付け部252は、上記例示したいタイミング以外で対応付けを行ってもよい。
【0030】
例えば、対応付け部252は、画像データの取得順に基づいて、対象識別情報を対応付けることが出来る。例えば、対応付け部252は、対象特定用情報241を参照することで、画像データを取得した順番に応じた対象識別情報を特定する。そして、対応付け部252は、特定した対象識別情報と画像データとを対応付ける。
【0031】
また、対応付け部252は、画像データを取得した位置を示す情報に基づいて、対象識別情報を対応付けることが出来る。例えば、対応付け部252は、対象特定用情報241を参照することで、画像データを取得した位置との差が所定閾値以内になる対象位置情報を特定するとともに、特定した対象位置情報に対応付けられた対象識別情報を特定する。そして、対応付け部252は、特定した対象識別情報と画像データとを対応付ける。なお、所定閾値以内になる対象位置情報が複数存在する場合、対応付け部252は、差が最も小さくなる対象位置情報を特定するなど任意の手段を用いて対象位置情報の特定を行ってよい。
【0032】
例えば以上のように、対応付け部252は、対象特定用情報241に含まれる情報に応じた処理を行うことで、画像データに対象識別情報を対応付ける。そのため、対象特定用情報241に含まれる情報によっては、対応付け部252は、上記例示した以外の処理による対応付けを行ってもよい。例えば、対応付け部252は、過去点検画像データが対象特定用情報241に含まれる場合、画像データ取得部251が取得した画像データと類似する過去に取得した画像データを検索することなどにより、対象識別情報の特定を行ってもよい。なお、画像データの検索方法は、任意の手段を用いて実現してよい。
【0033】
送信部253は、画像情報242をサーバ装置300に対して送信する。送信部253は、画像情報242に新たなデータが格納されるごとに画像データと対象識別情報とを対応づけたデータをサーバ装置300に対して送信してもよいし、点検支援装置200を操作する人物の操作などに応じて、画像情報242に含まれるデータを一括してサーバ装置300に対して送信してもよい。
【0034】
削除部254は、画像情報242に含まれるデータの削除を行う。例えば、削除部254は、送信部253によるデータの送信に応じたデータの削除を行う。削除部254は、送信部253が画像データと対象識別情報とを対応づけたデータを送信するごとに、送信したデータを記憶部240から削除することが出来る。
【0035】
なお、削除部254は、画像情報242の他に対象特定用情報241の削除を行ってもよい。例えば、削除部254は、画像データと対象識別情報とを対応づけたデータを削除するごとに、対象特定用情報241に含まれる対応する情報を削除することが出来る。削除部254は、点検対象の送信がすべて終わった後など所定のタイミングで対象特定用情報241の削除を行うよう構成してもよい。
【0036】
以上が、点検支援装置200の構成例である。
【0037】
なお、記憶部240に格納される対象特定用情報241や演算処理部250が実現する機能のうちの少なくとも一部は、例えば、サーバ装置300からSMS(Short Message Service)などのメッセージ送信手段を用いて送信されるURL(Uniform Resource Locator)やQRコード(登録商標)などを点検支援装置200が読み込むことなどにより点検支援装置200上に実現してもよい。
【0038】
また、点検支援装置200は、対応付け部252による対応付けの結果に応じた情報を画面表示部220などに表示して点検支援装置200を操作する人物が確認格納なよう構成してもよい。例えば、図5は、画面表示部220による表示例を示している。図5を参照すると、画面表示部220は、画像情報242に含まれる画像データと、画像データに対応付けられた対象識別情報に対応する対象特定用情報241に含まれる情報などと、を画面表示することが出来る。画面表示部220は、上記例示した以外の情報を画面表示してもよい。
【0039】
サーバ装置300は、画像データの管理などを行う情報処理装置である。サーバ装置300は、例えば、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有しており、記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、後述する各処理を実現することが出来る。サーバ装置300は、消防署など点検対象となる現場から離れた位置に設置されており、消防職員などにより操作される。
【0040】
例えば、サーバ装置300が有する記憶装置には、複数の現場に対応する対象特定用情報が格納されている。サーバ装置300は、点検支援装置200に対して、点検支援装置200が点検支援を行う現場に対応する対象特定用情報を送信することが出来る。また、サーバ装置300は、点検支援装置200に対して、点検支援装置200において対応付け部252、送信部253、削除部254などを実現するためのプログラムなどを送信可能なよう構成してもよい。例えば、サーバ装置300は、SMSなどの既存のメッセージ送信手段を用いてURLやQRコード(登録商標)などの2次元コードを点検支援装置200に対して送信することで、点検支援装置200に上記各機能などを実現させてもよい。例えば、サーバ装置300は、点検を行う査察員などの操作に応じて、上記情報の送信を行ってよい。
【0041】
また、サーバ装置300は、点検支援装置200から画像データと対象識別情報とを対応付けたデータとを受信する。すると、サーバ装置300は、受信したデータを記憶装置に格納することが出来る。
【0042】
以上が、点検支援システム100の構成例である。続いて、図6を参照して、点検支援装置200の動作例について説明する。
【0043】
図6を参照すると、画像データ取得部251は、点検支援装置200を操作する人物の操作に応じて画像データを取得する(ステップS101)。
【0044】
対応付け部252は、対象特定用情報241に基づいて、画像データと、画像データに対応する対象識別情報と、を対応付ける(ステップS102)。例えば、対応付け部252は、画像データ取得部251が画像データを取得した際に対応付けを行う。
【0045】
送信部253は、画像情報242に含まれる画像データと対象識別情報とを対応づけたデータをサーバ装置300に対して送信する(ステップS103)。
【0046】
削除部254は、画像情報242に含まれるデータの削除を行う(ステップS104)。例えば、削除部254は、送信部253がデータを送信するごとに、送信したデータを記憶部240から削除する。
【0047】
以上が、点検支援装置200の動作例である。
【0048】
このように、点検支援装置200は、対応付け部252と送信部253とを有している。このような構成によると、送信部253は、画像データと対象識別情報とを対応づけたデータをサーバ装置300に対して送信することが出来る。その結果、サーバ装置300において、画像データに対応する点検対象を容易に判別することが出来る。これにより、消防職員などが実際に現場に行かなくても消防設備などの点検を行うことが可能となり、点検の際にかかる手間を抑制することが可能となる。
【0049】
なお、本実施形態においては、点検支援装置200において対応付けを行う場合について例示した。しかしながら、対応付けはサーバ装置300において行われてもよい。例えば、点検支援装置200は、画像データと、撮影順番情報や対象位置情報などの点検対象を特定するための情報と、を対応付けてサーバ装置300に送信するよう構成してもよい。また、サーバ装置300は、点検対象を特定するための情報に基づいて対象識別情報を特定するように構成してもよい。このように、点検支援装置200は、本実施形態において例示した対応付けを行う以外の方法により、画像データに対応する点検対象を判別可能なように、画像データを送信してもよい。
【0050】
また、点検支援装置200は、本実施形態で説明した画像データの他に、時系列の画像データである動画データをサーバ装置300に対して送信するよう構成してもよい。
【0051】
[第2の実施形態]
次に、本開示の第2の実施形態について、図7から図13までを参照して説明する。図7は、点検支援システム400の構成例を示す図である。図8は、点検支援装置500の構成例を示すブロック図である。図9は、判別用情報の一例を示す図である。図10図11は、画面表示部520の表示例を示す図である。図12は、点検支援装置500の動作例を示すフローチャートである。図13は、地図情報に基づく案内例を示している。
【0052】
本開示の第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に、消防設備などの点検支援を行うことが可能な点検支援装置500を有する点検支援システム400について説明する。後述するように、点検支援装置500は、画像データを取得すると、対象識別情報を対応付けるとともに、取得した画像データが所定の条件を満たすか否か確認する。そして、点検支援装置500は、条件を満たす画像データを格納する。一方、点検支援装置500は、条件を満たさない画像データを削除する。
【0053】
図7は、点検支援システム400の構成例を示している。図7を参照すると、点検支援システム400は、例えば、点検支援装置500と、サーバ装置600と、を有している。図7で示すように、点検支援装置500とサーバ装置600とは、有線や無線通信などを介して、互いに通信可能なよう接続することが出来る。
【0054】
点検支援装置500は、消防設備などの点検支援を行うことが可能な情報処理装置である。例えば、点検支援装置500は、第1の実施形態で説明した点検支援装置200と同様に、スマートフォンやタブレットなどの携帯型端末である。点検支援装置500は、点検対象となる現場の人物(例えば、建物所有者や防火管理者など)が有しており、現場の人物により操作される。
【0055】
図8は、点検支援装置500の構成例を示している。図8を参照すると、点検支援装置500は、主な構成要素として、例えば、カメラ510と、画面表示部520と、通信I/F部530と、記憶部540と、演算処理部550と、を有している。また、点検支援装置500は、位置情報を取得可能なよう構成されている。
【0056】
カメラ510、画面表示部520、通信I/F部530は、第1の実施形態で説明したカメラ210、画面表示部220、通信I/F部230と同様の構成である。そのため、説明を省略する。
【0057】
記憶部540は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置である。記憶部540は、演算処理部550における各種処理に必要な処理情報やプログラム545を記憶する。プログラム545は、演算処理部550に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現する。プログラム545は、通信I/F部530などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれ、記憶部540に保存されている。記憶部540で記憶される主な情報としては、例えば、対象特定用情報541、画像情報542、判別用情報543、基準情報544、などがある。
【0058】
対象特定用情報541は、点検対象を特定するための情報を示している。対象特定用情報541は、例えば、予めサーバ装置600などから取得され、記憶部540に格納されている。対象特定用情報541は、例えば、第1の実施形態で説明した対象特定用情報241と同様の情報であってよい。なお、本実施形態の場合、対象特定用情報541には、対象位置情報が含まれるものとする。
【0059】
画像情報542は、カメラ510が取得した画像データを示している。画像情報542は、例えば、格納部556による処理の結果として更新される。画像情報542は、例えば、第1の実施形態で説明した画像情報542と同様の情報であってよい。
【0060】
判別用情報543は、画像データが点検対象として正しい対象を示しているか否か判別するための情報である。例えば、判別用情報543は、予めサーバ装置600などから取得され、記憶部540に格納されている。
【0061】
図9は、判別用情報543の一例を示している。図9を参照すると、判別用情報543には、例えば、対象識別情報と、判別用情報と、が含まれている。ここで、対象識別情報は、消化器、消火栓、スプリンクラーなどの点検対象ごとに予め付与された識別情報を示している。対象識別情報は、対象特定用情報541や画像情報542に含まれる情報と同様のものであってよい。また、判別用情報は、画像データが点検対象として正しい対象を示しているか否か判別するための情報である。判別用情報は、例えば、正しい点検対象を示す画像データや画像データから抽出した特徴量などである。
【0062】
基準情報544は、基準となる画像データの状態を示す情報である。例えば、基準情報544は、予めサーバ装置600などから取得され、記憶部540に格納されている。
【0063】
基準情報544には、例えば、画像の明るさを示す値などが含まれている。基準情報544には、上記例示した以外の画像データの状態を示す情報が含まれてもよい。
【0064】
演算処理部550は、CPUなどの演算装置とその周辺回路を有する。演算処理部550は、記憶部540からプログラム545を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム545とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部550で実現される主な処理部としては、例えば、画像データ取得部551、対応付け部552、位置判定部553、対象判別部554、補正部555、格納部556、送信部557、削除部558などがある。
【0065】
画像データ取得部551は、点検支援装置500を操作する人物の操作に応じてカメラ510に必要な指示を送信することなどにより、画像データを取得する。画像データ取得部551は、画像データを取得するとともに、画像データを取得した日時を示す情報や画像データを取得した位置を示す情報などを取得してもよい。
【0066】
また、本実施形態の場合、画像データ取得部551は、後述する位置判定部553が条件を満たすと判定する場合のみ画像データを取得するよう構成することが出来る。画像データ取得部551は、位置判定部553による判定の結果にかかわらず画像データを取得するよう構成してもよい。
【0067】
対応付け部552は、対象特定用情報541に基づいて、画像データと、画像データに対応する対象識別情報と、を対応付ける。例えば、対応付け部552は、画像データ取得部551が画像データを取得した際に対応付けを行う。対応付け部552による対応付け処理は、第1の実施形態で説明した対応付け部252と同様でよい。
【0068】
位置判定部553は、位置情報に基づいて、点検支援装置500を有する現場の人物が条件を満たす位置にいるか否か判定する。
【0069】
例えば、位置判定部553は、位置情報が示す点検支援装置500を有する現場の人物が存在する位置から所定範囲内となる対象位置情報が対象特定用情報541内に存在するか否か確認する。現場の人物が存在する位置から所定範囲内となる対象位置情報が存在する場合、位置判定部553は、条件を満たすと判定する。この場合、例えば、画像データ取得部551による画像データの取得を行うことが出来る。一方、現場の人物が存在する位置から所定範囲内となる対象位置情報が存在しない場合、位置判定部553は、条件を満たさないと判定する。
【0070】
このように、位置判定部553は、位置情報と対象特定用情報541とに基づく判定を行う。なお、所定範囲は任意に設定してよい。
【0071】
また、位置判定部553は、上述した確認とともに、位置情報に基づく案内を行うよう構成してもよい。例えば、位置判定部553は、条件を満たさない場合などにおいて、対象特定用情報541に含まれる対象位置情報のうち位置情報が示す位置から最も近い対象位置情報を特定する。そして、位置判定部553は、位置情報が示す位置から特定した対象位置情報が示す位置まで向かう際の方向を示す情報などを画面表示部520上に表示することが出来る。対象特定用情報541に撮影順番情報が含まれる場合、位置判定部553は、位置情報が示す位置から撮影順番となる対象位置情報が示す位置まで向かう際の方向を示す情報などを画面表示部520上に表示してもよい。
【0072】
図10は、位置判定部553による判定に応じた画面表示部520上の表示例を示している。例えば、図10で示すように、位置判定部553は、画面表示部520上に判定結果に応じた情報を表示させることが出来る。例えば、位置判定部553は、位置が異なっている旨を示す情報や、対象位置情報が示す位置まで向かう際の方向を示す矢印などの情報を画面表示部520上に表示させることが出来る。位置判定部553は、図10で例示した以外の判定結果に応じた表示を画面表示部520上に表示させてもよい。
【0073】
なお、位置判定部553は、位置情報と対象特定用情報541とに基づく判定を行う代わりに、画像データ取得部551が画像データを取得した際に、画像データを取得した位置から所定範囲内となる対象位置情報が存在するか否か確認するよう構成してもよい。つまり、位置判定部553による判定は、対応付け部552による対応付けの後に行われてもよい。
【0074】
対象判別部554は、判別用情報543に基づいて、画像データが点検対象として正しい対象を示しているか否か判別する。
【0075】
例えば、対象判別部554は、判別用情報543を参照して、画像データに対応付けられた対象識別情報に対応する判別用情報を取得する。そして、対象判別部554は、パターンマッチングや特徴量の近さを比較するなど任意の方法を用いて、画像データと判別用情報が一致する(または、類似する)と判断可能であるか否か確認する。画像データと判別用情報とが一致すると判断可能である場合、対象判別部554は、画像データが点検対象として正しい対象を示していると判断する。一方、画像データと判別用情報とが一致すると判断可能でない場合、対象判別部554は、画像データが点検対象として正しい対象を示していないと判断する。この場合、後述するように、送信部557による送信を行わずに削除部558による画像データの削除を行うことが出来る。
【0076】
図11は、対象判別部554による判別に応じた画面表示部520上の表示例を示している。例えば、図11で示すように、対象判別部554は、画面表示部520上に判別結果に応じた情報を表示させることが出来る。例えば、対象判別部554は、点検対象として正しい対象を示していない旨を示す情報や、正しい点検対象名を示す情報などを画面表示部520上に表示させることが出来る。対象判別部554は、図11で例示した以外の判別結果に応じた表示を画面表示部520上に表示させてもよい。
【0077】
なお、対象判別部554は、画像データの取得前に判別処理を行うよう構成してもよい。例えば、対象判別部554は、撮影順番情報に基づいて、次に撮影しようとしている点検対象に対応する対象識別情報や判別用情報などを特定することが出来る。そこで、対象判別部554は、撮影しようとしている点検対象(画面内の点検対象)と判別用情報が一致すると判断可能であるか否か確認するよう構成してもよい。
【0078】
補正部555は、基準情報544に基づいて、画像データの状態が条件を満たすか否か確認する。そして、補正部555は、条件を満たさない場合に画像データの補正を行う。
【0079】
例えば、基準情報544が示す値を画像データの明るさなどの状態が満たす場合、補正部555は、条件を満たすと判定する。一方、基準情報544が示す値を画像データの明るさなどの状態が満たさない場合、補正部555は、条件を満たさないと判断する。この場合、補正部555は、画像データの明るさなどの状態を基準情報544が示す値など予め定められた値に補正する。このように、補正部555は、画像データの状態が条件を満たすか否か確認するとともに、条件を満たさない場合に条件を満たすように画像データを補正する。
【0080】
なお、対象判別部554による条件の確認と補正部555による条件の確認は、いずれが先に行われてもよいし、並行して行われてもよい。
【0081】
格納部556は、位置判定部553、対象判別部554、補正部555などによる処理の結果に基づいて、画像データを記憶部540に格納する。
【0082】
例えば、格納部556は、対象判別部554や補正部555などが条件を満たすと判断した画像データと画像データに対応付けられた対象識別情報とを画像情報542として記憶部540に格納する。一方で、格納部556は、条件を満たさない画像データを記憶部540に格納しない。
【0083】
送信部557は、画像情報542をサーバ装置600に対して送信する。送信部557は、画像情報542に新たなデータが格納されるごとに画像データと対象識別情報とを対応づけたデータをサーバ装置300に対して送信してもよいし、点検支援装置500を操作する人物の操作などに応じて、画像情報542に含まれるデータを一括してサーバ装置600に対して送信してもよい。
【0084】
なお、上述したように、格納部556は、対象判別部554などが条件を満たすと判断した画像データを画像情報542として記憶部540に格納する。そのため、送信部557は、条件を満たす画像データをサーバ装置600に対して送信する、ということも出来る。
【0085】
削除部558は、画像情報542に含まれるデータの削除を行う。例えば、削除部558は、送信部557によるデータの送信に応じたデータの削除を行う。削除部558は、送信部557がデータを送信するごとに、送信したデータを記憶部540から削除することが出来る。また、削除部558は、画像データと判別用情報とが一致すると判断可能でないと対象判別部554が判断した場合などにおいて、画像データを削除することが出来る。なお、削除部558は、第1の実施形態で説明した削除部254と同様に、画像情報542の他に対象特定用情報541の削除を行ってもよい。
【0086】
以上が、点検支援装置500の構成例である。
【0087】
サーバ装置600は、画像データの管理などを行う情報処理装置である。サーバ装置600の構成は、第1の実施形態で説明したサーバ装置300と同様であってよい。
【0088】
以上が、点検支援システム400の構成例である。続いて、図12を参照して、点検支援装置500の動作例について説明する。
【0089】
図12を参照すると、位置判定部553は、位置情報に基づいて、点検支援装置500を有する現場の人物が条件を満たす位置にいるかいないか判定する(ステップS201)。条件を満たさない場合(ステップS201、No)、位置判定部553は、判定を続ける
【0090】
画像データ取得部551は、位置判定部553が条件を満たすと判定した場合において(ステップS201、Yes)、点検支援装置500を操作する人物の操作に応じて、画像データを取得する(ステップS202)。
【0091】
対応付け部552は、対象特定用情報541に基づいて、画像データと、画像データに対応する対象識別情報と、を対応付ける(ステップS203)。例えば、対応付け部252は、画像データ取得部251が画像データを取得した際に対応付けを行う。
【0092】
対象判別部554は、判別用情報543に基づいて、画像データが点検対象として正しい対象を示しているか否か判別する(ステップS204)。
【0093】
対象判別部554が正しい対象でないと判断する場合(ステップS204、No)、削除部558は画像データを削除することが出来る(ステップS209)。一方、対象判別部554が正しい対象であると判断する場合(ステップS204、Yes)、補正部555は、基準情報544に基づいて、画像データの状態が条件を満たすか否か確認する(ステップS205)。条件を満たさない場合、補正部555は補正が必要であると判断して(ステップS205、Yes)、画像データを補正する(ステップS206)。
【0094】
ステップS206の後、または、条件を満たす場合(つまり、補正が不要である場合)(ステップS205、No)、格納部556は、画像データと画像データに対応付けられた対象識別情報とを画像情報542として記憶部540に格納する(ステップS207)。
【0095】
送信部557は、画像情報542に含まれる画像データと対象識別情報とを対応づけたデータをサーバ装置600に対して送信する(ステップS208)。
【0096】
削除部558は、画像情報542に含まれるデータの削除を行う(ステップS209)。例えば、削除部558は、送信部557がデータを送信するごとに、送信したデータを記憶部540から削除する。
【0097】
以上が、点検支援装置500の動作例である。
【0098】
このように、点検支援装置500は、位置、特徴量、状態などの条件を満たす画像データをサーバ装置600に対して送信するよう構成されている。このような構成によると、適切な点検対象を示す画像データをサーバ装置600に対して送信することが出来る。これにより、より適切に、点検の際にかかる手間を抑制することが可能となる。
【0099】
なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、様々な変形例を採用することが出来る。点検支援装置500が有する構成のうちの少なくとも一部は、サーバ装置600において実現されてもよい。
【0100】
また、点検支援装置500は、例えば、地図情報や点検ルートを示す情報などを予め記憶しておき、位置情報と地図情報などとに基づく案内を行うよう構成してもよい。例えば、図13で示すように、点検支援装置500は、画面表示部520上に地図情報や点検対象の設置位置を示す情報、点検対象の点検順を示す情報などを表示可能なように構成してもよい。このように、点検支援装置500は、本実施形態で例示した以外の点検支援を行うよう構成してもよい。
【0101】
[第3の実施形態]
次に、図14図15を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態では、情報処理装置である点検支援装置700の構成の概要について説明する。
【0102】
図14は、点検支援装置700のハードウェア構成例を示している。図14を参照すると、点検支援装置700は、一例として、以下のようなハードウェア構成を有している。
・CPU(Central Processing Unit)701(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)702(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)703(記憶装置)
・RAM703にロードされるプログラム群704
・プログラム群704を格納する記憶装置705
・情報処理装置外部の記録媒体710の読み書きを行うドライブ装置706
・情報処理装置外部の通信ネットワーク711と接続する通信インタフェース707
・データの入出力を行う入出力インタフェース708
・各構成要素を接続するバス709
【0103】
また、点検支援装置700は、プログラム群704をCPU701が取得して当該CPU701が実行することで、図15に示す取得部721、送信部722としての機能を実現することが出来る。なお、プログラム群704は、例えば、予め記憶装置705やROM702に格納されており、必要に応じてCPU701がRAM703などにロードして実行する。また、プログラム群704は、通信ネットワーク711を介してCPU701に供給されてもよいし、予め記録媒体710に格納されており、ドライブ装置706が該プログラムを読み出してCPU701に供給してもよい。
【0104】
なお、図14は、点検支援装置700のハードウェア構成例を示している。点検支援装置700のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、点検支援装置700は、ドライブ装置706を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0105】
取得部721は、点検対象を示す画像データを取得する。また、送信部722は、取得部721が取得した画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で画像データを外部装置に対して送信する。
【0106】
このように、点検支援装置700は、送信部721を有している。このような構成によると、送信部721は、画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で画像データを外部装置に対して送信することが出来る。その結果、外部装置において、画像データに対応する点検対象を容易に判別することが出来る。これにより、消防職員などが実際に現場に行かなくても消防設備などの点検を行うことが可能となり、点検の際にかかる手間を抑制することが可能となる。
【0107】
なお、上述した点検支援装置700などの情報処理装置は、当該情報処理装置に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、消防設備の点検支援装置に、点検対象を示す画像データを取得して、取得した画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で画像データを外部装置に対して送信する処理を実現するためのプログラムである。
【0108】
また、上述した情報処理装置により実行される点検支援方法は、消防設備の点検支援装置が、点検対象を示す画像データを取得して、取得した画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で画像データを外部装置に対して送信する、というものである。
【0109】
上述した構成を有する、プログラム(又は記録媒体)、又は、点検支援方法、の発明であっても、上記場合と同様の作用・効果を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
【0110】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における点検支援装置などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0111】
(付記1)
消防設備の点検支援を行う情報処理装置に、
点検対象を示す画像データを取得して、
取得した前記画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で前記画像データを外部装置に対して送信する
処理を実現するためのプログラム。
(付記2)
付記1に記載のプログラムであって、
点検対象を特定するための情報である対象特定用情報に基づいて、前記画像データと、点検対象を示す情報と、を対応付け、
対応付けたデータを前記外部装置に対して送信する
プログラム。
(付記3)
付記2に記載のプログラムであって、
画像データの取得順に基づいて、前記画像データと、点検対象を示す情報と、を対応付ける
プログラム。
(付記4)
付記2または付記3に記載のプログラムであって、
画像データを取得した位置を示す情報に基づいて、前記画像データと、点検対象を示す情報と、を対応付ける
プログラム。
(付記5)
付記1から付記4までのうちのいずれか1項に記載のプログラムであって、
予め定められた条件を満たす前記画像データを前記外部装置に対して送信する
プログラム。
(付記6)
付記5に記載のプログラムであって、
予め記憶する情報に基づいて、前記画像データが点検対象として正しい対象を示しているか否か判別し、
正しい対象を示していると判断した前記画像データを前記外部装置に対して送信する
プログラム。
(付記7)
付記5または付記6に記載のプログラムであって、
前記画像データの状態が予め定められた条件を満たすか否か確認するとともに、条件を満たさない場合に前記画像データの補正を行う
プログラム。
(付記8)
付記5から付記7までのうちのいずれか1項に記載のプログラムであって、
前記画像データを取得しようとする情報処理装置の位置が、点検対象として予め定められている位置からの条件を満たすか否か判定する
プログラム。
(付記9)
消防設備の点検支援を行う情報処理装置が、
点検対象を示す画像データを取得して、
取得した前記画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で前記画像データを外部装置に対して送信する
点検支援方法。
(付記10)
消防設備の点検支援を行う点検支援装置であって、
点検対象を示す画像データを取得してする取得部と、
前記取得部が取得した前記画像データに対応する点検対象を判別可能な状態で前記画像データを外部装置に対して送信する送信部と、
を有する
点検支援装置。
(付記11)
消防設備の点検支援を行う点検支援装置に、
点検対象を示す画像データを取得して、
点検対象を特定するための情報である対象特定用情報に基づいて、取得した前記画像データと、点検対象を示す情報と、を対応付ける
処理を実現するためのプログラム。
【0112】
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
【0113】
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
【0114】
なお、本発明は、日本国にて2021年5月28日に特許出願された特願2021-090551の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0115】
100 点検支援システム
200 点検支援装置
210 カメラ
220 画面表示部
230 通信I/F部
240 記憶部
241 対象特定用情報
242 画像情報
243 プログラム
250 演算処理部
251 画像データ取得部
252 対応付け部
253 送信部
254 削除部
300 サーバ装置
400 点検支援システム
500 点検支援装置
510 カメラ
520 画面表示部
530 通信I/F部
540 記憶部
541 対象特定用情報
542 画像情報
543 判別用情報
544 基準情報
545 プログラム
550 演算処理部
551 画像データ取得部
552 対応付け部
553 位置判定部
554 対象判別部
555 補正部
556 格納部
557 送信部
558 削除部
600 サーバ装置
700 点検支援装置
701 CPU
702 ROM
703 RAM
704 プログラム群
705 記憶装置
706 ドライブ装置
707 通信インタフェース
708 入出力インタフェース
709 バス
710 記録媒体
711 通信ネットワーク
721 取得部
722 送信部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15