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▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/1812 20230101AFI20241217BHJP
   H04L 1/1607 20230101ALI20241217BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20241217BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20241217BHJP
【FI】
H04L1/1812
H04L1/1607
H04W28/04 110
H04W72/232
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2023524193
(86)(22)【出願日】2020-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2020123013
(87)【国際公開番号】W WO2022082682
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シアンダ
(72)【発明者】
【氏名】ジ、リュウリュウ
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2023-544575(JP,A)
【文献】特表2023-523812(JP,A)
【文献】国際公開第2022/044277(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0116962(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/1812
H04L 1/1607
H04W 28/04
H04W 72/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって、第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出する段階、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成する段階;及び
前記端末デバイスによって、前記HARQ-ACKコードブックを送信する段階
を備える通信方法であって、
前記端末デバイスによって、前記HARQ-ACKコードブックを送信する前記段階の前に、前記通信方法は更に、
構成情報を受信する段階、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応し;
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIは前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を備える、通信方法
【請求項2】
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成する前記段階は、
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する段階
を含む、請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項5】
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、請求項4に記載の通信方法。
【請求項6】
ネットワークデバイスによって、第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを送信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを送信する段階、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記ネットワークデバイスによって、端末デバイスによって送信されたハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを受信する段階
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックにおける前記TBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する段階
構成情報を送信する段階、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応し;
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を備える通信方法。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックにおける前記TBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する前記段階は、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する段階
を含む、
請求項に記載の通信方法。
【請求項8】
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、請求項又はに記載の通信方法。
【請求項9】
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、請求項からのいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、請求項に記載の通信方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されているプログラムを読み取り実行して、前記通信装置に、以下の手順、すなわち、
第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出する手順、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成する手順;及び
前記HARQ-ACKコードブックを送信する手順
を実行させるように構成され
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
前記HARQ-ACKコードブックを送信する前記手順の前に、構成情報を受信する手順、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応する;
一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、
通信装置。
【請求項12】
前記通信装置によって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成する前記手順は、
前記通信装置によって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する手順
を含む、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、請求項11又は12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、請求項11から13のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項15】
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、請求項14に記載の通信装置。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されているプログラムを読み取り実行して、前記通信装置に、以下の手順、すなわち、
ネットワークデバイスによって、第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを送信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを送信する手順、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記ネットワークデバイスによって、端末デバイスによって送信されたハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを受信する手順;及び
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックにおける前記TBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する手順
を実行させるように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
構成情報を送信する手順、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応する;
一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、
通信装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは具体的には、
前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する手順
を行うように構成されている、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、請求項16又は17に記載の通信装置。
【請求項19】
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、請求項16から18のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項20】
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、請求項19に記載の通信装置。
【請求項21】
メモリに連結され、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信方法を実装するために、前記メモリに記憶されているプログラム命令を読み取り実行するように構成されているチップ。
【請求項22】
コンピュータ命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータに、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
コンピュータによって呼び出されるとき、前記コンピュータに、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信技術の分野に関し、特に、通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)技術は概して、データ伝送の信頼性を改善するために使用される。
【0003】
ダウンリンク伝送を一例として用いる。ネットワークデバイスによって送信された物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)を受信した後に、端末デバイスは、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(hybrid automatic repeat request acknowledgement, HARQ-ACK)フィードバック情報をネットワークデバイスへ送信し、PDSCH上で保持されるトランスポートブロック(transport block, TB)が正常に復号されるかどうかをネットワークデバイスに通知する。TBが正常に復号された場合、端末デバイスは、肯定応答(acknowledgement, ACK)をフィードバックし、TBが正常に復号されていない場合、端末デバイスは、否定応答(negative acknowledgement, NACK)をフィードバックする。
【0004】
概して、HARQ-ACKフィードバック情報はHARQ-ACKコードブックにおいて保持され、ネットワークデバイスへ送信される。1つのHARQ-ACKコードブックは、1又は複数のPDSCHスケジューリングに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を含み得る。
【0005】
ネットワークデバイスがHARQ-ACKフィードバック情報を正確に受信することをどのように確実にするかは、現在解決される必要がある技術的問題である。
【発明の概要】
【0006】
本願は、通信方法及び装置を提供し、その結果、ネットワークデバイスは、HARQ-ACKフィードバック情報を正確に受信する。
【0007】
第1態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0008】
端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出し、ここで、第1DCI及び第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、第1DCI及び第2DCIは、同一のDAI指示を保持する。
【0009】
端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成する。
【0010】
端末デバイスはHARQ-ACKコードブックを送信する。
【0011】
別の考えられる実装において、端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出し、ここで、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、関連関係を有する。
【0012】
端末デバイスは、第2DCIにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成し、ここで、HARQ-ACKコードブックにおける第2DCIに対応するHARQ-ACKビットの位置は、DAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0013】
端末デバイスはHARQ-ACKコードブックを送信する。
【0014】
上述の実施形態において、同一のトランスポートブロックをスケジューリングするために第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示は同一の値を有し、端末デバイスは、DAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいてHARQ-ACKコードブックを生成する。したがって、第1DCIにおいて保持されるDAI指示、及び、第2DCIにおいて保持されるDAI指示の両方に基づいて端末デバイスによって決定されるスケジューリングされたTBに対応するビットは同一であり、それにより、生成されたHARQ-ACKをネットワーク側が正確に復号できることを確実にする。
【0015】
考えられる実装において、端末デバイスが、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいてHARQ-ACKコードブックを生成することは、以下を含む。
【0016】
端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、TBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する。
【0017】
上述の実施形態において、HARQ-ACKコードブックを生成するとき、端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示の値及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックにおける第1DCI及び第2DCIによってスケジューリングされるTBに対応するHARQ-ACKビットのビットを決定し、その結果、第1DCIにおいて保持されるDAI指示の値及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示の値に基づいて決定される、スケジューリングされたTBに対応するビットは同一であり、それにより、生成されたHARQ-ACKをネットワーク側が正確に復号できることを確実にする。
【0018】
考えられる実装において、方法は更に、端末デバイスがモニタリング時機構成情報を受信する段階、ここで、モニタリング時機構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であること、又は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が関連関係を有することを示し、反復されるPDCCHモニタリング時機のDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである、を備える。端末デバイスは、モニタリング時機構成情報に基づいて、第1DCI及び第2DCIが同一のTBをスケジューリングすると決定し得ることが理解されるべきである。
【0019】
上述の実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機であるので、反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIは同一のTBをスケジューリングし、その結果、DCI伝送の信頼性を改善できる。
【0020】
考えられる実装において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、モニタリング時機構成情報は検索空間セットにおいて構成される。同一のTBをスケジューリングするための第1DCI及び第2DCIは、同一の検索空間セットの異なるモニタリング時機にあるので、DCIは、異なる時間において反復的に伝送され得、それにより、DCI伝送の信頼性を改善する。
【0021】
考えられる実装において、第1DCI及び第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア、又は、同一のBWPに位置する。第1DCI及び第2DCIは、同一のサブキャリアに、又は、同一のBWPに位置するので、複数個のDCIの共同伝送が同一のコンポーネントキャリア/同一のBWPにおいてサポートされ、DCI受信の信頼性を改善し得る。
【0022】
考えられる実装において、第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する。第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応し、第1DCI及び第2DCIが同一のTBをスケジューリングする。したがって、同一のTBに対応するフィードバックビットが同一であることを確実にできる。
【0023】
考えられる実装において、第1DCIにおいて保持されるDAI指示及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示は、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される。第1DCIにおいて保持されるDAI指示の値、及び、第2DCIにおいて保持されるDAI指示の値は、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定されるので、第1DCIにおいて保持されるDAI指示の値、及び、第2DCIにおいて保持されるDAI指示の値に基づいて決定される対応するTBに対応するフィードバックビットは同一であり、それにより、HARQ-ACKをネットワーク側が正確に復号できることを確実にする。
【0024】
考えられる実装において、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい。
【0025】
考えられる実装において、端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示、及び、事前設定されたPDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成し、ここで、事前設定されたPDCCHモニタリング時機は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機の1つである。
【0026】
考えられる実装において、第1DCI及び第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、第1DCI及び第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む。
【0027】
考えられる実装において、端末デバイスが第2DCIを受信した後に、方法は更に、一組のDCIを決定する段階、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第2DCIを含む;一組のDCIをソートする段階、ここで、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を備える。
【0028】
上述の実施形態において、一組のDCIは、第2DCIを含む(一組のDCIに対応するHARQ-ACKは同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる)。HARQ-ACKをフィードバックするための対応するPUCCHリソースが決定されるとき、一組のDCIにおける第2DCIの順序は第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され、次に、ターゲットDCIが、一組のDCIにおける第2DCIの順序に基づいて一組のDCIから決定され、その結果、PUCCHリソースはターゲットDCIに基づいて決定される。したがって、HARQ-ACK位置が明確であり、PUCCHリソースは動的に調整され得る。
【0029】
考えられる実装において、端末デバイスが第1DCI及び第2DCIを受信した後に、方法は更に、一組のDCIを決定する段階、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第1DCI及び第2DCIを含み;一組のDCIをソートする段階、ここで、一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を備える。
【0030】
上述の実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、一組のDCIに属する(一組のDCIに対応するHARQ-ACKは同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる)。HARQ-ACKをフィードバックするための対応するPUCCHリソースが決定されるとき、一組のDCIにおける第2DCIの順序は第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され、次に、ターゲットDCIが、一組のDCIにおける第2DCIの順序に基づいて一組のDCIから決定され、その結果、PUCCHリソースはターゲットDCIに基づいて決定される。したがって、HARQ-ACK位置が明確であり、PUCCHリソースは動的に調整され得る。
【0031】
考えられる実装において、端末デバイスによって、HARQ-ACKコードブックを送信する段階の前に、方法は更に、構成情報を受信する段階、ここで、構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、第1DCIは第1PDCCH候補に対応し、第2DCIは第2PDCCH候補に対応し;一組のDCIを決定する段階、ここで、一組のDCIは第1DCI及び/又は第2DCIを含み、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる;一組のDCIをソートする段階、ここで、一組のDCIにおける第1DCI及び/又は第2DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を備える。
【0032】
上述の実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、一組のDCIに属する(一組のDCIに対応するHARQ-ACKは同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる)。HARQ-ACKをフィードバックするための対応するPUCCHリソースが決定されるとき、一組のDCIにおける第1DCI及び/又は第2DCIの順序は、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され、次に、ターゲットDCIが、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIから決定され、その結果、PUCCHリソースはターゲットDCIに基づいて決定される。したがって、HARQ-ACK位置が明確であり、PUCCHリソースは動的に調整され得る。
【0033】
第2態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0034】
ネットワークデバイスは、第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを送信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを送信し、ここで、第1DCI及び第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、第1DCI及び第2DCIは、同一のDAI指示を保持する。
【0035】
ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを受信する。
【0036】
ネットワークデバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックにおけるTBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0037】
考えられる実装において、ネットワークデバイスが、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックにおけるTBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定することは、以下を含む。
【0038】
ネットワークデバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、TBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する。
【0039】
考えられる実装において、方法は更に、ネットワークデバイスがモニタリング時機構成情報を送信する段階であって、モニタリング時機構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であることを示す、段階、及び、反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIが、同一のTBをスケジューリングするためのものである、段階を含む。
【0040】
考えられる実装において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、モニタリング時機構成情報は検索空間セットにおいて構成される。
【0041】
考えられる実装において、第1DCI及び第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア、又は、同一のBWPに位置する。
【0042】
考えられる実装において、第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する。
【0043】
考えられる実装において、第1DCIにおいて保持されるDAI指示及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示は、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される。
【0044】
考えられる実装において、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい。
【0045】
考えられる実装において、第1DCI及び第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、以下を含む。
【0046】
第1DCI及び第2DCIは、同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持する。
【0047】
考えられる実装において、方法は更に、一組のDCIを決定する段階、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第2DCIを含む;一組のDCIをソートする段階、ここで、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を備える。
【0048】
考えられる実装において、方法は更に、一組のDCIを決定する段階、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第1DCI及び第2DCIを含み;一組のDCIをソートする段階、ここで、一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を備える。
【0049】
考えられる実装において、方法は更に、構成情報を送信する段階、ここで、構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、第1DCIは第1PDCCH候補に対応し、第2DCIは第2PDCCH候補に対応し;一組のDCIを決定する段階、ここで、一組のDCIは、第1DCI及び/又は第2DCIを含み、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;一組のDCIをソートする段階、ここで、一組のDCIにおける第1DCI及び/又は第2DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を備える。
【0050】
第3態様によれば、少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置が提供され、ここで、少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続され、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを読み取り実行するように構成され、通信装置に、第1態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【0051】
第4態様によれば、少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置が提供され、ここで、少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続され、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを読み取り実行するように構成され、通信装置に、第2態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【0052】
第5態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は処理ユニット及びトランシーバユニットを備え、ストレージユニットを更に備え得る。ストレージユニットは、処理ユニットに連結され得、機能を実行するために処理ユニットが必要とするプログラム及び命令を記憶するように構成されており、それにより、第1態様のいずれか一項に記載の方法を実装する。
【0053】
第6態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は処理ユニット及びトランシーバユニットを備え、ストレージユニットを更に備え得る。ストレージユニットは、処理ユニットに連結され得、機能を実行するために処理ユニットが必要とするプログラム及び命令を記憶するように構成されており、それにより、第2態様のいずれか一項に記載の方法を実装する。
【0054】
第7態様によれば、チップが提供される。チップはメモリに連結され、メモリに記憶されたプログラム命令を読み取り実行するように構成されており、第1態様又は第2態様のいずれか一項に記載の方法を実装する。
【0055】
第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータに、第1態様又は第2態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【0056】
第9態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって呼び出されるとき、コンピュータに、第1態様又は第2態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1】本願の実施形態が適用可能であるシングルポイント伝送システムの概略アーキテクチャ図である。
【0058】
図2】本願の実施形態が適用可能であるマルチポイント伝送システムの概略アーキテクチャ図である。
【0059】
図3】本願の実施形態による共同フィードバックの概略図である。
図4】本願の実施形態による共同フィードバックの概略図である。
【0060】
図5】現在の技術におけるHARQ-ACKコードブックフィードバックの概略図である。
図6】現在の技術におけるHARQ-ACKコードブックフィードバックの概略図である。
【0061】
図7】本願の実施形態による、端末デバイス側で実装される通信方法の概略フローチャートである。
【0062】
図8】本願の実施形態による、反復伝送DCIにおけるDAI指示の概略図である。
【0063】
図9】本願の実施形態による、反復伝送DCIにおけるDAI指示の概略図である。
【0064】
図10A】本願の実施形態による、HARQ-ACKコードブック生成プロセスの概略フローチャートである。
図10B】本願の実施形態による、HARQ-ACKコードブック生成プロセスの概略フローチャートである。
【0065】
図11】本願の実施形態による、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに対応する疑似コードの概略フローチャートである。
【0066】
図12a】本願の実施形態による生成されたHARQ-ACKコードブックの概略図である。
図12b】本願の実施形態による生成されたHARQ-ACKコードブックの概略図である。
【0067】
図13a】本願の実施形態による、生成されたHARQ-ACKコードブックの概略図である。
図13b】本願の実施形態による、生成されたHARQ-ACKコードブックの概略図である。
【0068】
図14】本願の実施形態による、ネットワークデバイス側で実装されるHARQ-ACKフィードバックの概略フローチャートである。
【0069】
図15】本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0070】
図16】本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0071】
図17】本願の別の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0072】
図18】本願の別の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
本願の目的、技術的解決手段、及び利点を明確にするために、以下ではさらに、添付図面を参照して詳細に本願を説明する。
【0074】
以下では、当業者の理解を容易にするために、本願の実施形態におけるいくつかの用語を説明する。
【0075】
(1)端末デバイスは、ユーザに対して、音声及び/又はデータ接続を提供するデバイスを含み得、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は、無線モデムに接続された処理デバイスを含み得る。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を通じてコアネットワークと通信し、RANと音声及び/又はデータをやりとりしてよい。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment, UE)、無線端末デバイス、移動端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point, AP)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)、又は同様のものを含み得る。例えば、端末デバイスは、携帯電話(又は、「セルラ」電話と呼ばれる)、移動端末デバイスを有するコンピュータ、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、又は、車両搭載型のモバイル装置、又は、スマートウェアラブルデバイスを含み得る。例えば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communications service, PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、又は、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA(登録商標))などのデバイスであり得る。端末デバイスは代替的に、限定されたデバイス、例えば、比較的低い電力消費のデバイス、ストレージ容量が限定されたデバイス、又は、コンピューティング能力が限定されたデバイスを含み得る。例えば、端末デバイスは、バーコード、無線自動識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、又はレーザスキャナなどの情報センシングデバイスを含む。
【0076】
限定ではなく一例として、本願の実施形態において、端末デバイスは、代替的には、ウェアラブルデバイスであってよい。ウェアラブルデバイスはまた、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも呼ばれ得、ウェアラブル技術を使用することによって日常の着用のためにインテリジェントに設計及び開発されたウェアラブルデバイスの一般用語であり、例えば、グラス、グローブ、ウォッチ、衣類、及び靴がある。ウェアラブルデバイスは、身体上に直接装着すること、又は、ユーザの衣服又はアクセサリに統合することができる携帯型デバイスである。ウェアラブルデバイスはハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウドインタラクション)を通じて強力な機能も実装する。広い意味では、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなく、機能の全部又は一部を実装できる、フル機能かつ大サイズのデバイス、例えば、スマートウォッチ又はスマートグラスを含み、1種類のアプリケーション機能だけに特化した、スマートフォンなどの他のデバイスと協働する必要があるデバイス、例えば、身体的兆候をモニタリングするための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、又は、スマートジュエリーを含む。
【0077】
端末デバイスは代替的に、1又は複数のコンポーネント又はユニットとして車両に内蔵される、車載モジュール、車載コンポーネント、車載チップ、又は車載ユニットであり得る。車両は、車両に内蔵された、車載モジュール、車載モジュールアセンブリ、車載コンポーネント、車載チップ、又は、車載ユニットを使用して、本願における方法を実装し得る。
【0078】
(2)ネットワークデバイスは例えば、アクセスネットワーク(access network, AN)デバイス、例えば、基地局(例えば、アクセスポイント)を含み、1又は複数のセルを通じてエアインタフェースで無線端末デバイスと通信する、アクセスネットワークにおけるデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、受信した無線フレーム及びインターネットプロトコル(IP)パケットを相互に変換し、端末デバイス、及び、アクセスネットワークの残りの部分の間でルータとしての機能を果たすように構成されてよく、アクセスネットワークの残りの部分はIPネットワークを含み得る。ネットワークデバイスは更に、エアインタフェースの属性管理を協調し得る。例えば、ネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム又はLTEアドバンスド(LTE-Advanced、LTE-A)システムにおける進化型ノードB(NodeB、eNB,又はe-NodeB、evolved NodeB)を含み得るか、又は、第5世代(fifth generation、5G)モバイル通信技術新無線(new radio、NR)システムにおける次世代ノードB(next generation NodeB、gNB)を含み得るか、又は、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、Cloud RAN)システムにおける中央ユニット(central unit、CU)及び分散型ユニット(distributed unit、DU)を含み得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0079】
例えば、ネットワーク構造において、無線アクセスネットワークデバイスは、CUノード若しくはDUノード、又は、CUノード及びDUノードを含むアクセスネットワークデバイスであり得る。具体的には、CUノードは、無線リソースコントロール(radio resource control、RRC)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)、及び、サービスデータアダプテーションプロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)などのプロトコルをサポートするように構成されている。DUノードは、無線リンク制御(radio link control, RLC)層プロトコル、媒体アクセス制御(medium access control, MAC)層プロトコル、及び、物理層プロトコルをサポートするように構成されている。
【0080】
本願の実施形態において、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)、及び、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)は単に、物理層におけるダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、及び、アップリンク制御チャネルの例であることが理解され得る。異なるシステム及び異なるシナリオにおいて、データチャネル及び制御チャネルは異なる名称を有し得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0081】
本願の実施形態における無線アクセスネットワークデバイス及び端末デバイスは、屋内若しくは屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、又は車両搭載デバイスを含み、地上に展開され得るか、又は、水面上に展開され得るか、又は、空中において飛行機、気球、又は、人工衛星に展開され得る。ネットワークデバイス及び端末デバイスのアプリケーションシナリオが、本願の実施形態において限定されない。
【0082】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本願の実施形態において、交換可能に使用され得ることに留意されたい。「複数の」が意味するのは、2つ又はそれより多くである。これを考慮して、「複数の」は、本願の実施形態において「少なくとも2つ」とも理解され得る。「少なくとも1つ」は、1又は複数、例えば、1つ、2つ、又はそれよりも多いと理解され得る。例えば、少なくとも1つを含むとは、1、2、又はそれより多くを含むことを意味し、どれが含まれるかについて限定しない。例えば、A、B、及びCのうちの少なくとも1つを含むとは、A、B、又はCを含むこと、A及びB、A及びC、又は、B及びCを含むこと、又は、A、B、及びCを含むことを意味し得る。「及び/又は」という用語は、関連付けられた対象間の関連関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表し得る。すなわち、Aのみが存在する場合、A及びBの両方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合である。加えて、別途指定されない限り、「/」という記号は、関連付けられた対象物間の「又は」の関係を一般に示す。
【0083】
別段の定めが無い限り、本願の実施形態において言及される「第1」及び「第2」などの序数詞は、複数の対象を区別するためのものであり、複数の対象の順序、時系列、優先度、又は重要性を限定することを意図するものではない。加えて、「第1」及び「第2」という記載は、対象が異なることを必ずしも示さない。
【0084】
本発明の実施形態は、シングルポイント伝送シナリオ(例えば、シングルTRP)に適用可能であり、また、マルチポイント伝送シナリオ(例えば、マルチTRP)、及び、シングルポイント又はマルチポイント伝送シナリオに由来する任意のシナリオに適用可能である。
【0085】
図1は、本願の実施形態が適用可能であるシングルポイント伝送シナリオにおける通信システムを示す。通信システムは、コアネットワークデバイス110、無線アクセスネットワークデバイス120、及び、少なくとも1つの端末デバイス(例えば、図1における端末デバイス130及び端末デバイス140)を含む。端末デバイスは、無線方式で無線アクセスネットワークデバイスに接続され、無線アクセスネットワークデバイスは、無線方式又は有線方式でコアネットワークデバイスに接続される。コアネットワークデバイス及び無線アクセスネットワークデバイスは、互いに独立した異なる物理的デバイスであり得るか、又は、コアネットワークデバイスの機能及び無線アクセスネットワークデバイスの論理機能は同一の物理的デバイスに統合され得るか、又は、コアネットワークデバイスのいくつかの機能及び無線アクセスネットワークデバイスのいくつかの機能は、1つの物理的デバイスに統合され得る。
端末デバイスは、固定位置に配置されていてもよく、移動式であってもよい。
【0086】
信号伝送の信頼性を改善するべく、協調マルチポイント伝送(coordinated multi-point transmission, CoMP)機構が使用され得る。CoMP伝送が使用されるとき、複数のポイント(TRP)又はセル(cell)は、同一の端末デバイスと通信し、スケジューリング情報及び/又はデータがTRP間で交換される。この伝送機構は、データ伝送信頼性を改善するために使用され得る。具体的には、複数のポイントは、空間的隔離を有するので、複数のポイントから同一の端末デバイスへの伝送リンクの相関は、比較的低い。このケースでは、伝送リンクが突然に中断する、又は、換言すれば、深いフェーディングが突然発生する場合、端末デバイスは、別の伝送リンクの信号をなお受信でき、それにより、信号伝送の信頼性を改善する。
【0087】
図2は、CoMP伝送機構が使用され、本願の実施形態が適用可能であるマルチポイント伝送シナリオにおける通信システムを示す。通信システムは、ネットワークデバイス210、ネットワークデバイス220、及び少なくとも1つの端末デバイス(例えば、図1における端末デバイス230)を備える。端末デバイスは、無線方式でネットワークデバイス210及びネットワークデバイス220に接続され、ネットワークデバイス210及びネットワークデバイス220は、端末デバイス230のためにサービスを同時に提供し得る。ネットワークデバイスは、スケジューリングデバイス及び送信デバイスを含み得る。スケジューリングデバイスの機能は、アップリンク及びダウンリンクリソースを構成すること、及び/又は、基地局スケジューリングモードでダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を送信することを含み得、送信デバイスの機能は、ダウンリンク信号を送信すること、及び、アップリンク信号を受信することを含み得る。スケジューリングデバイス及び送信デバイスは、統合方式で配置され得るか、又は、独立して配置され得る。例えば、スケジューリングデバイスは、LTE基地局eNB、及び/又は、NR基地局gNBを含むが、これらに限定されず、送信デバイスは、伝送受信ポイントTRP又はリモート無線ヘッドRRHを含むが、これらに限定されない。端末デバイスは、ダウンリンク/サイドリンク信号を受信し、及び/又は、アップリンク/サイドリンク信号を送信し得る。
【0088】
図1及び図2は単なる概略図である。通信システムは更に別のネットワークデバイスを含み得、例えば、図1及び図2に描かれていない、無線リレーデバイス、及び、無線バックホールデバイスを更に含み得る。通信システムに含まれているコアネットワークデバイス、無線アクセスネットワークデバイス、及び端末デバイスの数は、本願の実施形態において限定されない。
【0089】
本願が適用可能な上述のネットワークシステムによれば、ネットワークデバイスは、ダウンリンクスケジューリングのためのDCIを端末デバイスへ送信し、端末デバイスは、PDCCHモニタリング時機(monitoring occasion)に基づいてDCIを検出する。DCIは、PDSCH/トランスポートブロック(TB)をスケジューリングするための指示情報、例えば、PDSCHの時間‐周波数リソース指示を保持する。DCIは更に、HARQ-ACKフィードバック時点を示す指示情報、及び、HARQ-ACKフィードバック情報を搬送するPUCCHリソースインジケータPRI(PUCCH resource indicator)を保持する。基地局は、2個の指示情報を使用することによって、HARQ-ACKをレポートするために使用されるリソースを柔軟に協調し得、例えば、HARQ-ACKのビット数に従ってリソースサイズを選択し、現在のチャネル状態に従って、リソースの時間‐周波数位置を選択し得る。端末デバイスは、PDSCHを復調することによって、PDSCHによって搬送されるトランスポートブロック(TB)が正確に受信されたかどうかを決定し、トランスポートブロック(TB)がネットワークデバイスへ正確に受信されたかどうかについての情報をレポートし、ここで、レポートは、HARQ-ACKフィードバック情報又はHARQ-ACKコードブックと呼ばれる。例えば、NACKのフィードバックは、対応するデータが正確に受信されていないので、ネットワークデバイスによって再送信される必要があることを示し、ACKのフィードバックは、対応するデータが正確に受信されたことを示す。HARQ-ACKフィードバック情報は、PUSCH又はPUCCH上で搬送され得る。HARQ-ACKフィードバック時点の指示は、PDSCHスケジューリングの終了時点に対して示される。例えば、PDSCHスケジューリングの終了時点がk0であり、HARQ-ACKフィードバック遅延がk1であることをDCIが指示する場合、実際のHARQ-ACKフィードバック時点は、k0+k1である。
【0090】
1回のPDSCHスケジューリングは、1又は複数のHARQ-ACKビットに対応し得る。例えば、1回のPDSCHスケジューリングにおける複数のコードワード(codewords, CWs)が、別個に1つのトランスポートブロック(transport block, TB)に対応する場合、各CWは1つのHARQ-ACKビットに対応し得;又は、1回のPDSCHスケジューリングは、複数のコードブロック(code blocks, CBs)を含み、各CBは1つのHARQ-ACKビットに対応し、それにより、CWレベル又はCBレベルの再伝送を可能にする。
【0091】
複数回のPDSCHスケジューリングは、共同でフィードバックされ得る。具体的には、1つのPUCCHは、複数回のPDSCHスケジューリングのHARQ-ACKフィードバック情報を保持するために使用される。このケースでは、1つのHARQ-ACKコードブック(すなわち、1つのHARQ-ACKビットシーケンス)がPUCCH上で搬送され、コードブックにおける異なるビットは異なるPDSCHスケジューリングに対応する。例えば、1つのPDSCHが時点1及び時点2においてスケジューリングされ、PUCCHが、時点3においてHARQ-ACKコードブックを搬送するようスケジューリングされる場合、HARQ-ACKコードブックは少なくとも2つのビットを含み、ここで、1つのビットは時点1におけるPDSCHスケジューリングに対応し、ビットの値は、時点1においてスケジューリングされるPDSCHによって保持されるTBの受信ステータスを示し;他のビットは、時点2におけるPDSCHスケジューリングに対応し、ビットの値は、時点2においてスケジューリングされたPDSCHによって保持されるTBの受信ステータスを示す。
【0092】
HARQ-ACKコードブックにおけるビット及びPDSCHの間の対応関係、並びに、コードブックにおけるビットの数は両方とも、DCIにおいて保持される指示情報に基づいて決定される。具体的には、同一のHARQ-ACKフィードバック時点を指示する1又は複数個のDCIの組がまず一組のDCIとして決定され、プロトコルは、一組のDCIにおけるDCIのソート規則を指定する。同一のフィードバック時点は、スロット(slot)レベル又はサブスロット(sub-slot)レベルであり得る。例えば、2個のDCIによって示されるHARQ-ACKフィードバック時点が同一のスロット又はサブスロットにある場合、2個のDCIは同一の組のDCIである。端末デバイスは、各PDCCHモニタリング時機にDCIを受信し、対応するHARQ-ACKフィードバック時点を決定し、DCIから一組のDCIを決定する。図3及び図4に示されるように、PUCCH送信時点の前に、PDCCHモニタリング時機1及びPDCCHモニタリング時機2があり、DCIは、同一のPDCCHモニタリング時機に異なるコンポーネントキャリア(component carriers, CCs)で同時に配信され得る。例えば、1個のDCIは、CC1及びCC2上で別個に送信される。このように、合計で4個のDCIが送信され、4個のDCIによって示されるフィードバック時点はすべて、スロットn(slot n)である。したがって、4個のDCIは一組のDCIであり、4個のDCIは共同でフィードバックされ、すなわち、2つのPDCCHモニタリング時機に4個のDCIによってスケジューリングされるPDSCHは、同一のHARQ-ACKコードブックを使用することによってフィードバックされ、HARQ-ACKコードブックは、DCIによって示されるスロットnにおいて、PUCCH上でフィードバックされる。
【0093】
共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIが決定された後に、一組のDCIによってスケジューリングされたPDSCHに対応するHARQ-ACKビット配列、例えば、図3のHARQ-ACKコードブックにおける4個のDCIに対応するHARQ-ACKビットの配列順序が更に決定される必要がある。具体的には、DCIにおいて保持されるダウンリンク割り当てインデックス(downlink assignment index, DAI)指示に基づいて、DCIによってスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットシーケンスが決定され得る。概して、DAI指示は、DCIの順序に関し、その結果、端末デバイスは、検出されていないDCIを決定し、その結果、HARQ-ACKビットの数及び配列は基地局によって制御されない。DAI指示は、カウンタDAI(counter DAI)指示及びトータルDAI(total DAI)指示に分類される。カウンタDAI指示は、DCIの昇順に1だけ順次に増加し、トータルDAI指示は、一組のDCIにおける、現在のDAI指示が位置するPDCCHモニタリング時機及び前のPDCCHモニタリング時機に送信されたすべてのDCIの数に基づいて決定される。例えば、図3において、DCI1からDCI4において保持されるカウンタDAI指示の値がそれぞれ1から4である場合、HARQ-ACKコードブックにおける4個のビットは、DCI1からDCI4によってスケジューリングされたPDSCHの復調結果に順次対応する。図3において、DCI1及びDCI2におけるトータルDAIは2であり、DCI3及びDCI4におけるトータルDAIは4である。端末デバイスがDCI1を逃したが、端末デバイスがDCI2を受信した場合、端末デバイスは、DCI2において保持されるトータルDAI指示の値に基づいて、端末デバイスがDCI1の検出を逃したと認識し得る。したがって、端末デバイスによってフィードバックされるHARQ-ACKコードブックにおける第1ビットは、逃したDCI1に対応し、第1ビットの値はNACKである。概して、構成されたコンポーネントキャリアの数が1より大きいとき、DCIはトータルDAI指示を保持し、そうでなければ、DCIはカウンタDAI指示だけを保持する。
【0094】
共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIにおけるDCIのソート方式は、同一のPDCCHモニタリング時機において、DCIがまず、コンポーネントキャリアインデックス値の昇順にソートされ、次に、DCIは、PDCCHモニタリング時機インデックス値の昇順にソートされ、すなわち、PDCCHモニタリング時機の時間は、前から後ろにソートされる。図3に示されるように、DCI1からDCI4のDAI指示はDCIソート規則に基づいて決定される。
【0095】
PUCCHリソースはDCIソートに基づいて決定され得る。ネットワークデバイスは、現在のスケジューリング時点においてフィードバックされるHARQ-ACKビットの数に基づいてPUCCHリソースのフォーマット及び/又はサイズを調整するので、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIにおいて、各DCIは、PUCCHリソースを指示し得る。例えば、PDCCHモニタリング時機1において、基地局は、PUCCHリソースが2ビットHARQ-ACKコードブックを保持するためのものであり、フォーマット0を使用すると決定し;PDCCHモニタリング時機2において、基地局は、PUCCHリソースが4ビットHARQ-ACKコードブックを保持するためのものであり、フォーマット3を使用すると決定する。しかしながら、一組のDCIにおける1つのPUCCHリソース指示だけが有効になる(共同フィードバック)。このケースでは、PUCCHリソースは、最後の1個のDCIに基づいて決定され、最後の1個のDCIは、上述のDCIソートに基づいて決定される最後の1個のDCIであると合意される。
【0096】
PDCCH信頼性は、協調マルチポイント伝送を使用することによって改善できる。複数のポイントが、複数のPDCCHモニタリング時機において、同一のPDSCHをスケジューリングするためのDCIを反復的に送信し、又は換言すれば、複数個のDCIは、同一のトランスポートブロック(TB)をスケジューリングするためのものであり、DCI受信の信頼性を改善し、それにより、PDSCH信頼性を改善する。
【0097】
現在、協調マルチポイント伝送は、多機会(multiple chance)DCI伝送を使用し得る。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたPDCCHモニタリング時機に、DCIを独立して検出、復調、及び復号する。換言すれば、端末デバイスは、反復されたDCI送信を知覚しない。複数個のDCIが同一のPDSCH又はTBをスケジューリングし、複数個のDCIは同一のHARQ-ACKビットに対応し、フィードバックのオーバヘッドを低減し得る。複数個のDCIの指示情報ビット及びDCIの符号化方式は異なり得る。例えば、別個のDCIは、異なる時間‐周波数リソース、異なるビームフォーミング方式、又は同様のものを指示する。代替的に、DCI1は、集約レベル2を使用し、DCI2は、集約レベル4を使用する。集約レベルは、DCIによって占有された物理的リソースのサイズを表し、DCIのビットの数が同一であるとき、より高い集約レベルは、より低いビットレートを示す。この機構は、1つの伝送リンクが中断されたとき、PDSCHがデータを受信できないという問題を解決できる。しかしながら、複数個のDCIによって示されるHARQ-ACKフィードバック時点は同一であり、その結果、複数個のDCIに対応するHARQ-ACKビットは同一である。
【0098】
上述の機構を使用することによって、ネットワークデバイスがHARQ-ACKコードブックを正確に受信できないという問題が生じ得る。図5に示されるように、端末デバイスがPDCCHモニタリング時機1及びPDCCHモニタリング時機2に4個のDCIを検出し、4個のDCIが、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIであり、DCI2及びDCI4が同一のPDSCHをスケジューリングする場合、DCI2及びDCI4についての端末デバイスの検出結果は、異なるHARQ-ACKコードブックをもたらし得る。その結果、ネットワークデバイスはHARQ-ACKコードブックを解釈できない。具体的には、図5に示されるように、端末デバイスがDCI2及びDCI4を検出し、同一のTBがスケジューリングされるとDCI2及びDCI4が指示すると決定し、DCI2に基づいてHARQ-ACKフィードバックを決定しDCI4を破棄することを選択し、又は、端末デバイスがDCI2だけを検出する場合、HARQ-ACKコードブックは、DCI1、DCI2、及びDCI3によってスケジューリングされるPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報に順次対応する3個のビットを含む。端末デバイスがDCI2及びDCI4を検出し、同一のTBがスケジューリングされるとDCI2及びDCI4が示すと決定し、DCI4に基づいてHARQ-ACKフィードバックを決定しDCI2を破棄することを選択し、又は、端末デバイスがDCI4だけを検出する場合、端末デバイスは、DAI指示に基づいて、HARQ-ACKコードブックが4個のビットを含むと決定し、ここで、ビット0、ビット2、及びビット3は、DCI1、DCI3、及びDCI4によってスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報に順次対応し、ビット1に対応するDCI2は破棄され、その結果、ビット1の値はNACKである。ネットワークデバイスは端末デバイスのDCI検出結果を認識できないので、ネットワークデバイスはHARQ-ACKコードブックを正確に解釈できない。
【0099】
図6に示されるように、端末デバイスがPDCCHモニタリング時機1、PDCCHモニタリング時機2、及びPDCCHモニタリング時機3に6個のDCIを検出する場合、6個のDCIは、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIであり、DCI2及びDCI6は同一のPDSCHをスケジューリングし、DCI3及びDCI5は同一のPDSCHをスケジューリングし、DCI2及びDCI6についての端末デバイスの検出結果、又は、DCI3及びDCI5についての検出結果は、異なるHARQ-ACKコードブックをもたらし得る。その結果、ネットワークデバイスはHARQ-ACKコードブックを解釈できない。1つのケースにおいて、端末デバイスがDCI2及びDCI6を検出し、同一のTBがスケジューリングされることをDCI2及びDCI6が指示すると決定し、DCI2に基づいてHARQ-ACKフィードバックを決定しDCI6を破棄することを選択する、又は、端末デバイスが、DCI2だけを検出し、DCI3及びDCI5を検出し、同一のTBがスケジューリングされることをDCI3及びDCI5が示すと決定し、DCI3に基づいてHARQ-ACKフィードバックを決定しDCI5を破棄することを選択する、又は、端末デバイスが、DCI3だけを検出する場合、端末デバイスは、DAI指示に基づいて、HARQ-ACKコードブックが、DCI1、DCI2、DCI3、及びDCI4によってスケジューリングされるPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報に順次対応する4個のビットを含むと決定する。別のケースにおいて、端末デバイスがDCI2及びDCI6を検出し、同一のTBがスケジューリングされるとDCI2及びDCI6が示すと決定し、DCI6に基づいてHARQ-ACKフィードバックを決定しDCI2を破棄すると選択する、又は、端末デバイスがDCI2だけを検出し、DCI3及びDCI5を検出し、同一のTBがスケジューリングされるとDCI3及びDCI5が示すと決定し、DCI6に基づいてHARQ-ACKフィードバックを決定しDCI3を破棄すると選択する、又は、端末デバイスがDCI3だけを検出する場合、端末デバイスは、DAI指示に基づいて、HARQ-ACKコードブックが6個のビットを含むと決定し、ここで、ビット0、ビット3、ビット4、ビット5は、DCI1、DCI4、DCI5、及びDCI6によってスケジューリングされるPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報に順次対応し、ビット1及びビット2に対応するDCI2及びDCI3は破棄され、その結果、ビット1及びビット2の両方の値はNACKである。ネットワークデバイスは端末デバイスのDCI検出結果を認識できないので、ネットワークデバイスはHARQ-ACKコードブックを正確に解釈できない。
【0100】
ネットワークデバイスがHARQ-ACKフィードバック情報を正確に受信することを可能にするべく、本願の実施形態は通信方法及びその装置を提供する。複数個のDCIが同一のトランスポートブロック(TB)をスケジューリングするとき、ネットワークデバイスがHARQ-ACKフィードバック情報を正確に受信できることを確実にでき、すなわち、HARQ-ACKコードブックにおけるビット、及び、HARQ-ACKコードブックに基づいてネットワークデバイスによって取得されるPDSCHの間の対応関係は、HARQ-ACKコードブックにおけるビット、及び、端末デバイスによってフィードバックされるPDSCHの間の対応関係と一致する。このようにして、HARQ-ACKフィードバック情報は正確に受信される。
【0101】
図7は、本願の実施形態による、端末デバイス側で実装される通信方法の例の概略フローチャートである。
【0102】
図に示されるように、手順は以下の段階を含み得る。
【0103】
S701.端末デバイスが第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出する。
【0104】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIは、同一のトランスポートブロック(TB)をスケジューリングするためのものであり、第1DCI及び第2DCIは同一のDAI指示を保持する。第1DCI及び第2DCIが同一のDAI指示を保持するとは、第1DCIにおけるDAI指示の値が第2DCIにおけるDAI指示の値と同一であることを意味することが理解されるべきである。
【0105】
第1DCI及び第2DCIが同一のトランスポートブロック(TB)をスケジューリングするためのものであるとは、第1DCI及び第2DCIによってスケジューリングされるPDSCHが同一のトランスポートブロック(TB)を保持することであると理解され得る。第1DCI及び第2DCIを正常に検出するとき、端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるHARQプロセス指示及び新データインジケータ(new data indicators, NDIs)が同一の値を示すことに基づいて、2個のDCIが同一のTBをスケジューリングするためのものであると決定し得ることが理解されるべきである。端末デバイスが第1DCI又は第2DCIだけを検出するケースは本願において除外されないことが更に理解されるべきである。
【0106】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIを検出する前に、端末デバイスはPDCCHモニタリング時機構成情報を受信し、ここで、構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が関連関係を有することを示し、関連関係は、第1PDCCHモニタリング時機に検出されたDCI及び第2PDCCHモニタリング時機に検出されたDCIが、同一のTBをスケジューリングするためのものであることを指示する。このケースでは、構成情報に基づいて、第1DCI及び第2DCIが同一のTBをスケジューリングするためのものであると決定され得る。PDCCHモニタリング時機構成情報に基づいて、端末デバイスが第2DCIだけを検出し、又は、第1DCIを破棄するとき、端末デバイス及びネットワークデバイスは、HARQ-ACKコードブックの一致した理解を有し、それにより、伝送信頼性を確実にする。
【0107】
任意選択的に、第1PDCCHモニタリング時機における第1DCI及び第2PDCCHモニタリング時機における第2DCIの伝送機構は、多機会(multiple chance)DCI伝送である。すなわち、第1DCI及び第2DCIによって示される情報ビット又は符号化方式は、完全に同一でないことがあり得る。端末デバイスは、DCIを独立して検出及び復調するが、ネットワークデバイスによって構成されるPDCCHモニタリング時機の各モニタリング時機に対して、共同復号を実行する。例えば、端末デバイスは、複数のPDCCHモニタリング時機を通じて、複数個の復調されたソフト情報を取得し、複数個のソフト情報を復号のために組み合わせ、それにより、DCI受信の信号対雑音比(signal-to-noise ratio, SNR)を同等に改善し、DCI受信の信頼性を改善する。
【0108】
別の例において、第1PDCCHモニタリング時機における第1DCI及び第2PDCCHモニタリング時機における第2DCIの伝送機構は、反復DCI伝送であり、端末デバイスは、反復DCI伝送を知覚する必要がある。具体的には、異なるPDCCHモニタリング時機におけるPDCCH候補(PDCCH検出ユニット、ここで、1つのPDCCH候補は1つのDCI検出プロセスに対応し、DCIを保持するための特定の時間‐周波数リソースに対応する)間の関連関係は、事前に合意され得る。端末デバイスは、関連関係に基づいて、反復DCIの送信位置を決定し、DCIを検出及び復調し、関連付けられたPDCCH候補に対してそれぞれ、ソフトコンバイニング及び復号操作を実行する。ソフトコンバイニング操作は、反復伝送DCIの指示情報(元のビット)及び符号化されたビットが完全に同一であることを必要とする。例えば、DCI情報は、同一の数のビット、同一の指示内容、及び同一の集約レベルを有する。
【0109】
任意選択的に、より高い層のシグナリングは、現在のDCI伝送が、多機会DCI伝送モード及び反復DCI伝送モードの1つであることを示す。
【0110】
任意選択的に、上述の2つのDCI伝送モードにおけるHARQ-ACKコードブック生成機構は同一である。
【0111】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIは同一の検索空間セットに対応する。このケースでは、検索空間セットについて構成されるPDCCHモニタリング時機における第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、事前設定された基準に基づいて決定され得る。例えば、第1PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットについて構成されたPDCCHモニタリング時機における奇数番号のPDCCHモニタリング時機であり、第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットについて構成されたPDCCHモニタリング時機における偶数番号のPDCCHモニタリング時機である。この方式において、検索空間セットの構成が省略され得る。
【0112】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIは異なる検索空間セットに対応する。例えば、第1DCIは第1検索空間セットに対応し、第2DCIは第2検索空間セットに対応する。このケースでは、第1検索空間セットについて構成されるPDCCHモニタリング時機は第1PDCCHモニタリング時機であり、第2検索空間セットについて構成されるPDCCHモニタリング時機は第2PDCCHモニタリング時機である。この方式において、2つのTRPの検索空間セットの柔軟な構成がサポートされ得る。
【0113】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIのPDCCHモニタリング時機のインデックス値が決定される。例えば、PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、時間順序において順次に増加する。例えば、本願の本実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機が第2PDCCHモニタリング時機より早い場合、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい;又は、第2PDCCHモニタリング時機が第1PDCCHモニタリング時機より早い場合、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より大きい。第1PDCCHモニタリング時機及び/又は第2PDCCHモニタリング時機は、DCIを伝送するための1又は複数のコンポーネントキャリアを含み得る。任意選択的に、第1DCI及び第2DCIは、同一のコンポーネントキャリアに位置し得、又は、同一の帯域幅部分(bandwidth part, BWP)に位置し得る。
【0114】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIはそれぞれ、カウンタDAI(counter DAI)インジケータ及びトータルDAI(total DAI)指示を保持し得、ここで、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるカウンタDAI指示の値は同一である。更に、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるトータルDAI指示の値も同一である。
【0115】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示(例えば、カウンタDAI指示及びトータルDAI指示)は第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示が、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定されることは、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示が、一組のDCIにおける第1DCI及び第2DCIの順序に基づいて決定される必要があることとして理解され得る。一組のDCIは、HARQ-ACKが同一の時点においてフィードバックされることを指示する。DCIの順序は、対応するPDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される必要がある。第1DCI及び第2DCIによって示されるDAIは同一であるので、PDCCHモニタリング時機は、DAI指示の値を決定するために合意される必要がある。本願の本実施形態において、第1DCIに対応する第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は合意される。このようにして、第1DCI及び第2DCIのいずれか1つに基づいて決定されるHARQ-ACKコードブックが同一であることを確実にできる。
【0116】
具体的には、ネットワークデバイス側において、第1PDCCHモニタリング時機は参照モニタリング時機として使用され得、ネットワークデバイスは、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機に送信されたDCIをソートし、参照モニタリング時機におけるDCIの順序に基づいて、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示の値を決定する。システムは、第1PDCCHモニタリング時機が参照モニタリング時機として使用されると事前合意し得、又は、別の方式において、端末デバイスは、参照モニタリング時機として使用されるPDCCHモニタリング時機を認識できる。端末デバイス側において、第1PDCCHモニタリング時機は参照モニタリング時機として使用され得、HARQ-ACKコードブックは、DAI指示の値及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0117】
例えば、図8に示されるように、DCIは、上述の多機会DCI伝送モード又は反復DCI伝送モードでPDCCHモニタリング時機1及びPDCCHモニタリング時機2に配信され、当該DCIは、以下において、反復伝送DCIとまとめて呼ばれる。図において、PDCCHモニタリング時機1及びPDCCHモニタリング時機2のコンポーネントキャリア2(CC2)上のDCI伝送は反復伝送DCIであり、同一のTBをスケジューリングする。
【0118】
図8の(a)に示されるように、PDCCHモニタリング時機1及びPDCCHモニタリング時機2に伝送される4個のDCIは、同一のHARQ-ACKフィードバック時点に対応し、すなわち、4個のDCIは、共同でフィードバックされる必要される一組のDCIである。反復伝送DCIに保持されるDAI指示の値がPDCCHモニタリング時機1に基づいて決定されると合意される場合、4個のDCIはソートされ、4個のDCIの順序は、DCI1、DCI2、DCI3、及びDCI4である。PDCCHモニタリング時機1を参照モニタリング時機として使用することは、DCI2及びDCI4において保持されるDAI指示の値が、参照モニタリング時機において伝送されるDCI2の順序に基づいて決定されることを意味する。DCI2の順序は2であるので、DCI2において保持されるカウンタDAI指示の値は2に等しく、そのトータルDAI指示の値も2に等しい。DCI4において保持されるDAI指示は、DCI2において保持されるDAI指示に等しい必要がある。したがって、DCI4において保持されるカウンタDAI指示の値は2に等しく、そのトータルDAI指示の値は2に等しい。DCI2及びDCI4の順序は同一であることが理解されるべきである。代替的に、DCI1、DCI2、及びDCI3だけがソートされ得、DCI4のDAI指示は、DCI2の順序に基づいて直接決定される。
【0119】
図8の(b)に示されるように、反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示の値が、PDCCHモニタリング時機2に基づいて決定されると合意される場合、4個のDCIはソートされ、4個のDCIの順序は、DCI1、DCI2、DCI3、及びDCI4である。PDCCHモニタリング時機2を参照モニタリング時機として使用することは、DCI2及びDCI4において保持されるDAI指示の値が、参照モニタリング時機において伝送されるDCI4の順序に基づいて決定されることを意味する。DCI4の順序は4であるので、DCI4において保持されるカウンタDAI指示の値は4に等しく、そのトータルDAI指示の値も4に等しい。DCI2において保持されるDAI指示は、DCI4において保持されるDAI指示に等しい必要がある。したがって、DCI2において保持されるカウンタDAI指示の値は4に等しく、そのトータルDAI指示の値は4に等しい。DCI2及びDCI4の順序は同一であることが理解されるべきである。代替的に、DCI1、DCI2、及びDCI3だけがソートされ得、DCI2のDAI指示は、DCI4の順序に基づいて直接決定される。
【0120】
別の例では、図9に示されるように、DCIは、PDCCHモニタリング時機1、PDCCHモニタリング時機2、及びPDCCHモニタリング時機3に、上述の多機会DCI伝送モード、又は、反復DCI伝送モードで配信され、当該DCIは以下では、反復伝送DCIとまとめて呼ばれる。DCI2及びDCI6はTB1をスケジューリングし、DCI2及びDCI6は、反復伝送DCIであり、DCI3及びDCI5はTB2をスケジューリングし、DCI3及びDCI5は、反復伝送DCIである。
【0121】
図9の(a)に示されるように、反復伝送DCI2及びDCI6において保持されるDAI指示の値が、DCI2が位置するPDCCHモニタリング時機1に基づいて決定されると合意される場合、6個のDCIにおけるPDCCHモニタリング時機1におけるDCI2の順序は2なので、カウンタDAI指示の値は2に等しく、トータルDAI指示の値は2に等しい。したがって、PDCCHモニタリング時機1のDCI2において保持されるカウンタDAI指示の値、及び、PDCCHモニタリング時機3のDCI6において保持されるカウンタDAI指示の値は2に等しく、そのトータルDAI指示の値は2に等しい。反復伝送DCI3及びDCI5において保持されるDAI指示の値が、DCI6が位置するPDCCHモニタリング時機2に基づいて決定されると合意される場合、6個のDCIにおけるPDCCHモニタリング時機2のDCI3の順序は3であるので、カウンタDAI指示の値は3に等しく、トータルDAI指示の値は4に等しい。したがって、PDCCHモニタリング時機2のDCI3において保持されるカウンタDAI指示の値、及び、PDCCHモニタリング時機3のDCI5において保持されるカウンタDAI指示の値は3に等しく、そのトータルDAI指示の値は4に等しい。DCI2及びDCI6の順序は同一であり、DCI3及びDCI5の順序は同一であると理解されるべきである。代替的に、DCI1、DCI2、DCI3、及び、DCI4だけがソートされ得、DCI6のDAI指示は、DCI2の順序に基づいて直接決定され、DCI5のDAI指示は、DCI3の順序に基づいて直接決定される。
【0122】
図9の(b)に示されるように、反復伝送DCI2及びDCI6において保持されるDAI指示の値が、DCI6が位置するPDCCHモニタリング時機3に基づいて決定されると合意される場合、6個のDCIにおけるPDCCHモニタリング時機3のDCI6の順序は6なので、カウンタDAI指示の値は6に等しく、トータルDAI指示の値は6に等しい。したがって、PDCCHモニタリング時機1のDCI2において保持されるカウンタDAI指示の値、及び、PDCCHモニタリング時機3のDCI6において保持されるカウンタDAI指示の値は6に等しく、そのトータルDAI指示の値は6に等しい。反復伝送DCI3及びDCI5において保持されるDAI指示の値が、DCI5が位置するPDCCHモニタリング時機3に基づいて決定されると合意される場合、6個のDCIにおけるPDCCHモニタリング時機3のDCI5の順序は5なので、カウンタDAI指示の値は5に等しく、トータルDAI指示の値は6に等しい。したがって、PDCCHモニタリング時機2のDCI3において保持されるカウンタDAI指示の値、及び、PDCCHモニタリング時機3のDCI5において保持されるカウンタDAI指示の値は5に等しく、そのトータルDAI指示の値は6に等しい。DCI2及びDCI6の順序は同一であり、DCI3及びDCI5の順序は同一であると理解されるべきである。代替的に、DCI1、DCI4、DCI5、及びDCI6だけがソートされ得、DCI2のDAI指示は、DCI6の順序に基づいて直接決定され、DCI3のDAI指示は、DCI5の順序に基づいて直接決定される。
【0123】
本願の本実施形態において、DAI指示、又は、DAI指示の値はDAIの値として理解され得ることに留意されたい。プロトコルによれば、DCIにおいて保持されるDAIは2個のビットを占有し、DAIの値は0から3の範囲に及ぶ。DCIの個数が4を超えるとき、DAIの値は周期的に使用される。例えば、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIの数が6である場合、第1DCIにおいて保持されるカウンタDAIの値は0に等しく、第2DCIにおいて保持されるカウンタDAIの値は1に等しく、第3DCIにおいて保持されるカウンタDAIの値は2に等しく、第4DCIにおいて保持されるカウンタDAIの値は3に等しく、第5DCIにおいて保持されるカウンタDAIの値は0に等しく、第6DCIにおいて保持されるカウンタDAIの値は1に等しい。端末デバイスは、DAIの値、及び、DCIが位置するPDCCHモニタリング時機のインデックス値(すなわち、PDCCHモニタリング時機の順序)に基づいて、各DCIの順序を決定し得る。換言すれば、端末デバイスは、各DCIにおいて保持されるカウンタDAIによって示されるDCIの順序を決定し得る。
【0124】
DAI指示、又は、DAI指示の値はまた、図9に示されるように、DAIによって示されるDCIの順序として理解され得る。端末デバイスは、DAIの値、及び、各DCIが位置するPDCCHモニタリング時機のインデックス値(すなわち、PDCCHモニタリング時機の順序)に基づいて、DCIの順序を決定し得る。
【0125】
S702.端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機、並びに、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示に基づいてHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0126】
この段階において、端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示、並びに、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、第1DCI及び/又は第2DCIによってスケジューリングされるTBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する。
【0127】
任意選択的に、端末デバイスは、第2DCIにおいて保持されるDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成する。HARQ-ACKコードブックにおける第2DCIに対応するHARQ-ACKビットの位置は、DAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0128】
第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する。端末デバイスが第1DCI及び第2DCIの両方を検出する場合、端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIに基づいてPDSCHを受信し、少なくとも1つのDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、PDSCHに対応するHARQ-ACKコードブックを決定し得る;又は、第1DCI又は第2DCIにおける1個のDCI、例えば第2DCIに基づいてPDSCHを受信し、第2DCIにおけるDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、PDSCHに対応HARQ-ACKコードブックを決定し得ると理解されるべきである。端末デバイスが第2DCIだけを検出する場合、端末デバイスは、第2DCIに基づいてPDSCHを受信し、第2DCIにおけるDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、PDSCHに対応HARQ-ACKコードブックを決定する。
【0129】
HARQ-ACKコードブックを生成するとき、端末デバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示の値及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックにおける第1DCI及び第2DCIによってスケジューリングされるTBに対応するHARQ-ACKビットのビットを決定し、その結果、第1DCIにおいて保持されるDAI指示の値及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示の値に基づいて決定される、スケジューリングされたTBに対応するビットは同一であり、それにより、生成されたHARQ-ACKをネットワーク側が正確に復号できることを確実にする。
【0130】
任意選択的に、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、PDCCHモニタリング時機構成情報に基づいて決定され、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機の1つは事前設定され、第1DCI及び第2DCIに対応するHARQ-ACKコードブックを生成するためのPDCCHモニタリング時機を決定する。例えば、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機のうち、より小さいインデックス値を有するPDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックが決定及び生成されると事前に合意され、第1DCI及び第2DCIに対応するPDCCHモニタリング時機に基づいて、第1PDCCHモニタリング時機が第2PDCCHモニタリング時機より早いと決定され、その結果、第1DCI及び第2DCIに対応するHARQ-ACKコードブックは第1PDCCHモニタリング時機に基づいて生成される。別の例において、第1PDCCHモニタリング時機が、検索空間セットについて構成されるPDCCHモニタリング時機における奇数番号のモニタリング時機であり、第2PDCCHモニタリング時機が、検索空間セットについて構成されるPDCCHモニタリング時機における偶数番号のモニタリング時機であるとき、HARQ-ACKコードブックは奇数番号のモニタリング時機に基づいて決定されると事前に合意され得る。
【0131】
任意選択的に、第1PDCCHモニタリング時機は、第1検索空間セットについて構成されるモニタリング時機として理解され得、第2PDCCHモニタリング時機は、第2検索空間セットについて構成されるモニタリング時機として理解され得る。
【0132】
S703.端末デバイスはHARQ-ACKコードブックを送信する。HARQ-ACKコードブックは、PUCCHで搬送され得るか、又は、PUSCHで搬送され得る。
【0133】
上述の手順では、S701において、端末デバイスが第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出することは、以下のケースを有し得ることに留意されたい。
【0134】
ケース1:端末デバイスが第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIだけを検出する。
【0135】
このケースでは、S702において、端末デバイスは、検出された第1DCIに保持されているDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成し得る。
【0136】
ケース2:端末デバイスが、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIだけを検出する。
【0137】
このケースでは、S702において、端末デバイスは、検出された第2DCIにおいて保持されているDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成し得る。
【0138】
ケース3:端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出する。
【0139】
このケースでは、S702において、端末デバイスは、検出された第1DCIにおいて保持されているDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成し得るか、又は、検出された第2DCIにおいて保持されているDAI指示、及び、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成し得る。
【0140】
本願の上述の実施形態において、同一のトランスポートブロックをスケジューリングするために第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示は同一の値を有し、端末デバイスは、DAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいてHARQ-ACKコードブックを生成する。したがって、第1DCIにおいて保持されるDAI指示、及び、第2DCIにおいて保持されるDAI指示の両方に基づいて端末デバイスによって決定されるスケジューリングされたTBに対応するビットは同一であり、それにより、生成されたHARQ-ACKをネットワーク側が正確に復号できることを確実にする。
【0141】
本願のいくつかの実施形態において、端末デバイスは、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIがまず決定されるという方式でHARQ-ACKコードブックを生成し得る。一組のDCIが、反復伝送DCIを含む場合、HARQ-ACKコードブックが生成されるとき、反復伝送DCIに対応するPDCCHモニタリング時機(例えば、一組のDCIが位置するPDCCHモニタリング時機における第1PDCCHモニタリング時機)は、HARQ-ACKコードブックの生成プロセスに使用され、反復伝送DCIにおける残りのPDCCHモニタリング時機は、HARQ-ACKコードブックの生成プロセスにおいて使用されない。1個のDCIだけが反復伝送DCIにおいて検出されるとき、DCI及び合意されたPDCCHモニタリング時機は、HARQ-ACKコードブックを生成するためのものである。
【0142】
一組のDCIにおいて、反復伝送DCI(同一のTBをスケジューリングするためのDCI)における1個のDCIだけが、HARQ-ACKコードブックの生成に参加でき、非反復伝送DCIはすべてHARQ-ACKコードブックの生成に参加する。したがって、HARQ-ACKコードブックが、HARQ-ACKコードブックの生成に参加するすべてのDCIに基づいて生成されるとき、HAR-ACKコードブックの生成プロセスに参加するすべてのDCIは、順次にトラバース(traverse)され、対応するDCIによってスケジューリングされるトランスポートブロックのHARQ-ACKフィードバック情報の、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する。
【0143】
例えば、一組のDCIに対応するPDCCHモニタリング時機が、PDCCHモニタリング時機のインデックス値の昇順にトラバースされ、現在のPDCCHモニタリング時機において、一組のDCIにおけるPDCCHモニタリング時機のDCIが、トラバースされたPDCCHモニタリング時機のコンポーネントキャリアのインデックス値の昇順にトラバースされ、DCIの各個は、トラバースされたDCI及びトラバース順序に基づいてトラバースされ、HARQ-ACKにおけるDCIの各個によってスケジューリングされたTBに対応するフィードバックビットの位置は、対応するDAI指示の値に基づいて取得される。このようにして、HARQ-ACKコードブックが生成され、生成されたHARQ-ACKコードブックにおける各ビットは、上述のトラバース順序に基づいてトラバースされたDCIに順次対応し、すなわち、対応するDCIによってスケジューリングされるTBに対応する。
【0144】
共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIは、同一のHARQ-ACKフィードバック時点を有する一組のDCI、例えば、同一のスロット又はサブスロットにおいてフィードバックされる必要がある一組のDCIである。
【0145】
反復伝送DCIは、同一のTBをスケジューリングするためのDCIである。反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示は同一である。
【0146】
PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、時間の昇順に配列され、コンポーネントキャリアのインデックス値は、周波数の昇順に配列される。
【0147】
上述のHARQ-ACKコードブック生成方式によれば、本願のいくつかの実施形態において、端末デバイスは、図10A及び図10Bに示される手順に従ってHARQ-ACKコードブックを生成し得る。
【0148】
図10A及び図10Bに示されるように、手順は、以下の段階を含み得る。
【0149】
S1001.UEが、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIから、反復伝送DCIを決定し、反復伝送DCIが位置するモニタリング時機における第1PDCCHモニタリング時機を決定し、反復伝送DCIにおける1個のDCIがHARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加し、反復伝送DCIにおける別個のDCIは、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加しない。
【0150】
この段階において、UEは、共同でフィードバックされる必要がある受信された一組のDCIから、反復されるPDCCHモニタリング時機で受信されるDCIを発見する(説明を容易にするべく、反復されるPDCCHモニタリング時機で受信されたDCIは、以下において、反復伝送DCIと呼ばれる)。反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示は同一である。
【0151】
UEによって受信される反復伝送DCIが、反復されるPDCCHモニタリング時機における第1PDCCHモニタリング時機のDCIを含む場合、当該DCIは確保され、他の反復伝送DCIは破棄される。UEによって受信される反復伝送DCIが、反復されるPDCCHモニタリング時機における第1PDCCHモニタリング時機のDCIを含まない場合、UEは、反復されるPDCCHモニタリング時機における他のPDCCHモニタリング時機に受信されるDCIに基づいて、第1PDCCHモニタリング時機のDCIにおいて保持されるDAI指示を決定し、DAI指示を使用して後続のHARQ-ACKコードブック生成プロセスを実行し得る(すなわち、第1PDCCHモニタリング時機のDCIを使用して、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加する)。しかしながら、反復されるPDCCHモニタリング時機における他のPDCCH時機のDCIは、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加しない。代替的に、UEが、反復されるPDCCHモニタリング時機における任意の1又は複数のPDCCHモニタリング時機にDCIを受信するとき、UEは、任意のDCIによって示されるDAI値、及び、反復されるPDCCHモニタリング時機における第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加し、反復されるPDCCHモニタリング時機における他のPDCCHモニタリング時機は、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加しない。
【0152】
S1002.UEが、一組のDCIに対応するPDCCHモニタリング時機に基づいて、最小インデックス値を有するPDCCHモニタリング時機を現在トラバースされるPDCCHモニタリング時機として取得する。
【0153】
S1003.UEは、現在トラバースされるPDCCHモニタリング時機にDCI伝送をするためのコンポーネントキャリアにおける最小のインデックス値を有するコンポーネントキャリアを、現在トラバースされるコンポーネントキャリアとして使用する。
【0154】
S1004.UEは、現在トラバースされるコンポーネントキャリアのDCIにおいて保持されているカウンタDAI指示が、前のトラバースされたDCIにおいて保持されているカウンタDAI指示より小さい又はそれに等しいかどうかを判定し、そうである場合、カウンタを1増加させ、S1005に進み;そうでなければ、直接S1005に進む。
【0155】
現在トラバースされるコンポーネントキャリアにおけるDCIが、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIにおける第1DCIである、すなわち、前のトラバースされたDCIが無い場合、UEは直接S1005に進む。
【0156】
カウンタの初期値は0に設定され得る。
【0157】
S1005.UEが、カウンタの現在のカウント値、及び、現在トラバースされるPDCCHモニタリング時機に現在のコンポーネントキャリアで伝送されるDCIに保持されているカウンタDAI指示に基づいて、現在のPDCCHモニタリング時機に現在のコンポーネントキャリアで伝送されるDCIによってスケジューリングされるTBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報の、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定し、TBの受信ステータスに基づいて、ビットの値を決定する。
【0158】
TBが端末デバイスによって正常に復号される場合、ビットの値はACKである;又は、TBが端末デバイスによって受信されていない、若しくは、正常に復号されていない場合、ビットの値はNACKである。
【0159】
現在のPDCCHモニタリング時機に現在のコンポーネントキャリアで伝送されるDCIによってスケジューリングされるTBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報の、HARQ-ACKコードブックにおける位置は、
【数1】
として表され得、すなわち、現在のDCIは、HARQ-ACKコードブックにおける
【数2】
番目のビットに対応し、ここで、
【数3】
=4j+
【数4】
-1である。
【0160】
jはカウンタのカウント値であり;
【数5】
は、コンポーネントキャリアcでPDCCHモニタリング時機mに伝送されるDCIに保持されるカウンタDAI(C_DAI)指示を表し;mはPDCCHモニタリング時機のインデックス値を表し、cはコンポーネントキャリアのインデックス値を表し、PDCCHモニタリング時機mは現在のPDCCHモニタリング時機であり、コンポーネントキャリアcは現在のコンポーネントキャリアである。
【0161】
ビットの値は、
【数6】
として表され得、
【数7】
の値0は、ビットに対応するTBが、端末デバイスによって正常に復号されることを示し、
【数8】
の値1は、ビットに対応するTBが、端末デバイスによって正常に復号されないことを示する。
【0162】
S1006:UEが、現在のPDCCHモニタリング時機においてHARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加するDCIのトラバースが完了したかどうかを判定し、そうである場合、S1008に進み、そうでなければ、S1007に進む。
【0163】
S1007.UEが、コンポーネントキャリアのインデックスの昇順に、現在のPDCCHモニタリング時機にDCIを伝送するための次のコンポーネントキャリアを取得し、当該コンポーネントキャリアを現在トラバースされるコンポーネントキャリアとして使用し、S1004に戻る。
【0164】
S1008.UEが、一組のDCIにおける、HARQ-ACKコードブック生成プロセスに参加するDCIが位置するすべてのPDCCHモニタリング時機がトラバースされたかどうかを決定し、そうである場合、S1010に進み、そうでなければ、S1009に進む。
【0165】
S1009.UEが、インデックス値の昇順に、次のPDCCHモニタリング時機を現在トラバースされるPDCCHモニタリング時機として取得し、S1003に戻る。
【0166】
S1010.共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIに対応するHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0167】
いくつかの実施形態において、図10A及び図10Bにおいて示されるHACK-ACKコードブック生成プロセスは、以下の疑似コードを使用することによって実装され得、以下の疑似コードによって表される手順は図11に示され得る。
【0168】
具体的には、S1001を実行した後、UEは以下の疑似コードを実行し得る。
【0169】
【数9】
=0と設定され、ここで、
【数10】
は、PDCCHモニタリング時機のインデックスを示し、各PDCCHモニタリング時機のインデックスは、各モニタリング時機に関連付けられる検索空間セットの開始時点に基づいて、昇順にソートされる。
【0170】
【数11】
=0、
【数12】
=0、
【数13】
=0、及び、
【数14】
と設定され、ここで、
【数15】

【数16】

【数17】
、及び
【数18】
は、中間変数であり、
【数19】
は、トラバースされたDCIにおいて保持されるトータルDAI指示を記録するためのものであり、
【数20】
は、トラバースされたDCIにおいて保持されるカウンタDAI指示を記録するためのものであり、
【数21】
は、現在のHARQ-ACKフィードバックビットの数を記録するためのものであり、
【数22】
は、
【数23】
の初期値が空に設定されることを表す。
【0171】
【数24】
が、DCIを伝送するための構成されたコンポーネントキャリアの数に等しいように設定される。
【0172】
Mは、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIに対応するPDCCHモニタリング時機の合計数に等しいように設定され、
m<Mのとき、
cは0に設定される;
【数25】
のとき、
【数26】
である場合、
j=j+1;
End
【数27】
ここで、
【数28】
は、カウンタDAI(counter DAI)である;
【数29】
である場合、
【数30】
ここで、
【数31】
はトータルDAI(total DAI)である;
そうでなければ、
【数32】

End

【数33】
-1)番目のビットのHARQ-ACKフィードバック値が、現在のDCIによってスケジューリングされるTBの受信ステータスに基づいて設定され、ここで、ビットのHARQ-ACKフィードバック値は
【数34】
として表される;
【数35】
c=c+1;
m=m+1
【数36】
である場合、
j=j+1
End
【0173】
疑似コードが実行された後、HARQ-ACKコードブックが取得され得る。HARQ-ACKコードブックにおけるビットの数
【数37】
は、
【数38】
である。
【0174】
任意の
【数39】
について、
【数40】
である。
Vsは、受信されたDCIに対応するHARQ-ACKを表し、DCIを受信しないすべてのHARQ-ACKビット(iは¥Vsに属さない)はNACKである。
【0175】
図10A及び図10B図11、又は疑似コードにおいて説明されるHARQ-ACKコードブック生成プロセスによれば、図8の(a)に示されるDCI伝送シナリオ、及び、第1PDCCHモニタリング時機を参照モニタリング時機として使用することによる、反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示の決定は、一例として使用される。
【0176】
UEは、PDCCHモニタリング時機1に、コンポーネントキャリア1(CC1)及びコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI1及びDCI2を受信し、PDCCHモニタリング時機2に、コンポーネントキャリア1(CC1)及びコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI3及びDCI4を受信する。UEは、DCIの4個に対応するHARQ-ACKフィードバック情報が、同一のフィードバック時点においてフィードバックされる必要があると決定し、したがって、4個のDCIは、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIであると決定する。UEは、一組のDCIにおけるDCI2及びDCI4が同一のTBをスケジューリングすると決定する。すなわち、DCI2及びDCI4は反復伝送DCIである。したがって、DCI2及びDCI4において、PDCCHモニタリング時機1に受信されたDCI2は確保され、PDCCHモニタリング時機2に受信されたDCI4は破棄され;又は、HARQ-ACKコードブックは、DCI2だけに基づいて決定される。
【0177】
UEは、DCIのトラバース順序において、一組のDCIにおけるDCIの各個をトラバースし、DCIの各個によってスケジューリングされたTBに対応するフィードバック情報の、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定し、TBの受信ステータスに基づいて、図12aに示されるHARQ-ACKコードブックを取得する。
【0178】
UEがPDCCHモニタリング時機1にDCI2を受信しない、すなわち、DCI2の検出を逃した場合、DCI2及びDCI4は反復伝送DCIであるので、PDCCHモニタリング時機1のDCI2の順序は、PDCCHモニタリング時機2に受信されたDCI4において保持されるDAI指示に基づいて決定され得、次に、図12aに示されるHARQ-ACKコードブックが決定されることに留意されたい。例えば、図10A及び図10B図11、又は疑似コードにおいて説明されるHARQ-ACKコードブック生成プロセスによれば、図12bに示されるDCI伝送シナリオは一例として使用され、第1PDCCHモニタリング時機を参照モニタリング時機として使用することによる、反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示の決定は、一例として使用される。
【0179】
UEは、PDCCHモニタリング時機1にコンポーネントキャリア1(CC1)上でDCI1を受信し、PDCCHモニタリング時機2にコンポーネントキャリア1(CC1)及びコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI3及びDCI4をそれぞれ受信する。UEは、DCIの3個に対応するHARQ-ACKフィードバック情報が、同一のフィードバック時点においてフィードバックされる必要があると決定し、したがって、3個のDCIは、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIであると決定する。UEは、一組のDCIにおけるDCI4が、反復伝送のためにPDCCHモニタリング時機に位置すると決定する。したがって、HARQ-ACKコードブックが決定されるとき、DCI4に対応するPDCCHモニタリング時機はMO1である。
【0180】
図10A及び図10B図11、又は疑似コードにおいて説明されるHARQ-ACKコードブック生成プロセスによれば、図9の(a)に示されるDCI伝送シナリオ、及び、第1PDCCHモニタリング時機を参照モニタリング時機として使用することによる、反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示の決定は、一例として使用される。
【0181】
UEは、PDCCHモニタリング時機1に、コンポーネントキャリア1(CC1)及びコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI1及びDCI2を受信し、PDCCHモニタリング時機2に、コンポーネントキャリア1(CC1)及びコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI3及びDCI4を受信し、PDCCHモニタリング時機3にコンポーネントキャリア1(CC1)及びコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI5及びDCI6を受信する。UEは、6個のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報が同一のフィードバック時点においてフィードバックされる必要があると決定し、したがって、6個のDCIを、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIとして決定する。UEは、一組のDCIにおけるDCI2及びDCI6が反復伝送DCIであり、DCI3及びDCI5が反復伝送DCIであると決定する。したがって、DCI2及びDCI6において、PDCCHモニタリング時機1に受信されたDCI2は確保され、PDCCHモニタリング時機3に受信されたDCI6は破棄され;DCI3及びDCI5において、PDCCHモニタリング時機2に受信されたDCI3は確保され、PDCCHモニタリング時機3に受信されたDCI5は破棄される。
【0182】
UEは、DCIのトラバース順序において、一組のDCIにおけるDCIの各個をトラバースし、DCIの各個によってスケジューリングされたTBに対応するフィードバック情報の、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定し、TBの受信ステータスに基づいて、図13aに示されるHARQ-ACKコードブックを取得する。
【0183】
UEがPDCCHモニタリング時機1にDCI2を受信しない、すなわち、UEがDCI2の検出を逃した場合、DCI2及びDCI6は反復伝送DCIであるので、PDCCHモニタリング時機1のDCI2の順序は、PDCCHモニタリング時機3に受信されたDCI6に基づいて決定され得ることに留意されたい。UEがPDCCHモニタリング時機2にDCI3を受信しない、すなわち、UEがDCI3の検出を逃した場合、DCI3及びDCI5は反復伝送DCIであるので、したがって、PDCCHモニタリング時機2のDCI3の順序は、PDCCHモニタリング時機3で受信されたDCI5に基づいて決定され得、それにより、図13aに示されるHARQ-ACKコードブックを決定する。例えば、図10A及び図10B図11、又は疑似コードにおいて説明されるHARQ-ACKコードブック生成プロセスによれば、図13bに示されるDCI伝送シナリオは一例として使用され、第1PDCCHモニタリング時機を参照モニタリング時機として使用することによる、反復伝送DCIにおいて保持されるDAI指示の決定は、一例として使用される。
【0184】
UEはPDCCHモニタリング時機1にコンポーネントキャリア1(CC1)上でDCI1を受信し、PDCCHモニタリング時機2にコンポーネントキャリア2(CC2)上でDCI4を受信し、PDCCHモニタリング時機3にCC1及びCC2上でDCI5及びDCI6をそれぞれ受信する。UEは、DCIの4個に対応するHARQ-ACKフィードバック情報が、同一のフィードバック時点においてフィードバックされる必要があると決定し、したがって、4個のDCIは、共同でフィードバックされる必要がある一組のDCIであると決定する。UEは、一組のDCIにおけるDCI6が、反復伝送のためにPDCCHモニタリング時機に位置すると決定する。したがって、HARQ-ACKコードブックが決定されるとき、DCI6に対応するPDCCHモニタリング時機はMO1である。加えて、一組のDCIにおけるDCI5が、反復伝送のためにPDCCHモニタリング時機に位置するとUEが決定する。したがって、HARQ-ACKコードブックが決定されるとき、DCI5に対応するPDCCHモニタリング時機はMO2である。
【0185】
本願の本実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、モニタリング時機構成情報を使用することによって、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示される。具体的には、ネットワークデバイスは、モニタリング時機構成情報を端末デバイスへ送信し得、ここで、モニタリング時機構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であり、反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIが、同一のTBをスケジューリングするためのものであると示する。端末デバイスは、受信されたモニタリング時機構成情報に基づいて、モニタリング時機構成情報によって示された第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機に第1DCI及び第2DCIを検出し得る。
【0186】
いくつかの実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、同一の検索空間セットにおける異なるPDCCHモニタリング時機に対応する。モニタリング時機構成情報は検索空間セットにおいて構成される。換言すれば、識別子が検索空間セットにおいて構成され、識別子は、検索空間セットが反復DCI伝送機構に対応することを示す。具体的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスについて検索空間セットを構成する。検索空間セットは、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機を含み、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である。ネットワークデバイスは、検索空間セットの構成情報を端末デバイスへ送信し、その結果、端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機に、モニタリング時機にネットワークデバイスによって送信された第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に、モニタリング時機にネットワークデバイスによって送信された第2DCIを検出し、第1DCI及び第2DCIが同一のTBをスケジューリングすると直接決定し得る。
【0187】
具体的には、ネットワークデバイスが端末デバイスについて検索空間セットを構成するとき、検索空間セットについて、PDCCHモニタリング時機の周期又はオフセットが構成され得る。PDCCHモニタリング時機の周期又はオフセットはPDCCHモニタリング時機の位置を指示する。すなわち、PDCCHモニタリング時機の開始位置及び終了位置は、PDCCHモニタリング時機の周期又はオフセットに基づいて決定され得る。これに基づいて、本願の本実施形態において、複数の関連付けられたPDCCHモニタリング時機の位置関係及び数が更に定義され得、複数のPDCCHモニタリング時機の間に関連関係があることを示し、関連関係を有する複数のPDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である。例えば、検索空間セットについて構成されるモニタリング時機において、奇数モニタリング時機は第1PDCCHモニタリング時機であり、偶数モニタリング時機は、第2PDCCHモニタリング時機であり、隣接する連続番号を有する2つのモニタリング時機は、反復伝送DCIを保持するためのものである。
【0188】
例えば、検索空間セットにおいて構成されるPDCCHモニタリング時機の周期は1msであり、隣接するPDCCHモニタリング時機は更に、関連関係を有するモニタリング時機として定義され得る(すなわち、隣接するPDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である)。具体的には、検索空間セットについて、第n msのPDCCHモニタリング時機、及び、第(n+1)msのPDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機であり、第(n+2)msのPDCCHモニタリング時機及び第(n+3)msのPDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機であり、以下同様である。したがって、第n、第(n+2)、及び、...msにおけるモニタリング時機は、第1PDCCHモニタリング時機であり、第(n+1)、第(n+3)、及び、...msにおけるモニタリング時機は、第2PDCCHモニタリング時機である。
【0189】
いくつかの他の実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、異なる検索空間セットにおけるPDCCHモニタリング時機に対応する。具体的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスについて第1検索空間セット及び第2検索空間セットを構成し、ここで、第1検索空間セットは、第1PDCCHモニタリング時機を構成するためのものであり、第2検索空間セットは、第2PDCCHモニタリング時機を構成するためのものである。換言すれば、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、異なる検索空間セットを使用することによって識別される。第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である。例えば、関連関係が、第1検索空間セット、及び、第2検索空間セットの間で構成され得る。このケースでは、第1検索空間セット及び第2検索空間セットによって別個に配信されるDCIは反復伝送DCIである。ネットワークデバイスは、第1検索空間セットの構成情報及び第2検索空間セットの構成情報を端末デバイスへ送信し、その結果、端末デバイスは、第1検索空間において第1PDCCHモニタリング時機に、モニタリング時機にネットワークデバイスによって送信された第1DCIを検出し、第2検索空間セットにおいて第2PDCCHモニタリング時機に、モニタリング時機にネットワークデバイスによって送信された第2DCIを検出し、ここで、第1DCI及び第2DCIは同一のTBをスケジューリングする。
【0190】
例えば、関連関係が第1検索空間セット(SSS)及び第2SSSの間で構成され、第1PDCCHモニタリング時機が第1SSSにおいて構成され、第2PDCCHモニタリング時機が第2SSSにおいて構成される。1又は複数の時間ウィンドウが定義され得る。このケースでは、時間ウィンドウにおける、第1SSSにおける第1PDCCHモニタリング時機及び第2SSSにおける第2PDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である。時間ウィンドウのサイズは、時間ウィンドウが少なくとも、第1検索空間セットについて構成される1つのPDCCHモニタリング時機、及び、第2検索空間セットについて構成される1つのPDCCHモニタリング時機を含むことを確実にする必要がある。例えば、第1SSSにおける第1PDCCHモニタリング時機、及び、第2SSSにおける第2PDCCHモニタリング時機の周期が両方とも1msである場合、時間ウィンドウは2msに設定され得る。時間ウィンドウは、第1SSSにおけるPDCCHモニタリング時機、及び、第2SSSにおけるPDCCHモニタリング時機を含み、2つのPDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である。
【0191】
複数の検索空間セットが、1個の端末デバイスについて構成され得ることに留意されたい。反復されるPDCCHモニタリング時機は、いくつかの検索空間セットについてだけ構成され得、残りの検索空間セットについては、反復されるPDCCHモニタリング時機は構成されない。例えば、1個の端末デバイスについて2つの検索空間セットが構成され、1つの検索空間セットにおける2つのPDCCHモニタリング時機だけが、反復されるPDCCHモニタリング時機として構成される。別の例では、1個の端末デバイスについて3つの検索空間セットが構成され、2つの検索空間セットにおけるPDCCHモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機として構成される。別の例では、検索空間において構成されるいくつかの集約レベルにおけるPDCCH候補が反復伝送のためのものである場合、集約レベルに対応するモニタリング時機は、反復されるPDCCHモニタリング時機である。
【0192】
任意選択的に、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さいことがあり得る。
【0193】
本願のいくつかの実施形態において、多機会(multiple chance)DCI伝送機構が使用され得る。多機会DCI伝送機構において、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって構成されたPDCCHモニタリング時機に、DCIを独立して検出/復調/復号する。換言すれば、端末デバイスは、反復されたDCI送信を知覚しない。
【0194】
いくつかの実施形態において、多機会DCI伝送機構において、端末デバイスは、以下の方式で、HARQ-ACKコードブックを保持するためのアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)を決定し得る。
【0195】
端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機で第1DCIを受信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを受信した後に、一組のDCIを決定し、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第1DCI及び第2DCIを含む。端末デバイスは一組のDCIをソートし、一組のDCIの各々の順序に基づいて一組のDCIからターゲットDCIを決定し、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す。端末デバイスは、ターゲットDCIに基づいて、HARQ-ACKコードブックをフィードバックするためのPUCCHリソースを決定し得る。
【0196】
一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0197】
任意選択的に、ターゲットDCIは、一組のDCIがソートされた後の最後にソートされたDCIであり得る。
【0198】
いくつかの他の実施形態において、多機会DCI伝送機構において、端末デバイスは、以下の方式で、HARQ-ACKコードブックを保持するためのアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)を決定し得る。
【0199】
端末デバイスは、第1PDCCHモニタリング時機で第1DCIを受信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを受信した後に、一組のDCIを決定し、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第2DCIを含む。端末デバイスは一組のDCIをソートし、一組のDCIの各々の順序に基づいて一組のDCIからターゲットDCIを決定し、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す。端末デバイスは、ターゲットDCIに基づいて、HARQ-ACKコードブックをフィードバックするためのPUCCHリソースを決定し得る。
【0200】
一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0201】
任意選択的に、ターゲットDCIは、一組のDCIがソートされた後の最後にソートされたDCIであり得る。
【0202】
本願のいくつかの他の実施形態において、反復DCI伝送機構が使用され得る。反復される伝送機構において、端末デバイスは、独立してDCIを検出/復調するが、ネットワークデバイスによって構成されるPDCCHモニタリング時機に復号を共同で実行する。例えば、端末デバイスは、複数のPDCCHモニタリング時機を通じて、複数個の復調されたソフト情報を取得し、復号のために複数個のソフト情報を組み合わせ、それにより、DCI受信のSNRを同等に改善し、DCI受信の信頼性を改善する。端末デバイスは反復DCI伝送を知覚する必要がある。具体的には、異なるPDCCHモニタリング時機におけるPDCCH候補(PDCCH検出ユニット、ここで、1つのPDCCH候補は1つのDCI検出プロセスに対応し、DCIを保持するための特定の時間‐周波数リソースに対応する)間の関連関係は、事前に合意され得る。端末デバイスは、関連関係に基づいて、反復DCIの送信位置を決定し、DCIを検出及び復調し、関連付けられたPDCCH候補に対してそれぞれ、ソフトコンバイニング及び復号操作を実行し得る。
【0203】
反復DCI伝送機構において、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、以下の方式で、HARQ-ACKコードブックを保持するためのアップリンクリソースを決定し得る。
【0204】
ネットワークデバイスは構成情報を送信する。
【0205】
ネットワークデバイスは、第1DCI及び/又は第2DCIを含む一組のDCIを送信する。
【0206】
端末デバイスは構成情報を受信し、ここで、構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、関連関係は、第1PDCCH候補のDCI及び第2PDCCH候補のDCIが反復的に伝送されることを示す。第1DCIは第1PDCCH候補に対応し、第1PDCCHモニタリング時機に位置し、第2DCIは第2PDCCH候補に対応し、第2PDCCHモニタリング時機に位置する。端末デバイスは、一組のDCIを決定し、ここで、一組のDCIは第1DCI及び/又は第2DCIを含み、DCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる。端末デバイスは一組のDCIをソートし、一組のDCIの各々の順序に基づいて一組のDCIからターゲットDCIを決定し、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す。端末デバイスは、ターゲットDCIに基づいて、HARQ-ACKコードブックをフィードバックするためのPUCCHリソースを決定し得る。
【0207】
一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、又は、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、又は、一組のDCIにおける第1DCIの順序、及び、一組のDCIにおける第2DCIの順序は両方とも第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。第1PDCCHモニタリング時機は、第2PDCCHモニタリング時機より早く、又は換言すれば、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい。この方式において、端末デバイスは、反復伝送時機のうちもっとも早い伝送時機に基づいて、反復伝送時機のすべてのDCIの順序を決定し、その結果、基地局側が事前スケジューリング操作を実行して、事前にPUCCHリソースを決定することを防止でき、それにより、基地局の実装の柔軟性が増加する。
【0208】
第1DCIが第1PDCCH候補に対応することは、第1DCIが、第1PDCCH候補に対応するリソース上で伝送されることであると理解され得る。第2DCIが第2PDCCH候補に対応するおとは、第2DCIが第2PDCCH候補に対応するリソース上で伝送されることであると理解され得る。
【0209】
DCIが、コンポーネントキャリア/BWPにおいて、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機のいずれかで検出される場合、上述のPDCCHモニタリング時機に検出されるDCIは、第1PDCCHモニタリング時機だけに基づいてソートされると理解されるべきである。
【0210】
図14は、本願の実施形態による、ネットワークデバイス側で実装されるHARQ-ACKフィードバックの例の概略フローチャートである。
【0211】
S1401.ネットワークデバイスが第1DCIを第1PDCCHモニタリング時機に送信し、第2DCIを第2PDCCHモニタリング時機に送信する。
【0212】
第1DCI及び第2DCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである。
【0213】
第1DCIにおいて保持されるDAI指示は、第2DCIにおいて保持されるものと同一である。任意選択的に、第1DCI及び第2DCIは、同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持する。
【0214】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア、又は、同一のBWPに位置する。
【0215】
任意選択的に、第1DCI及び第2DCIにおいて保持されるDAI指示は、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される。
【0216】
任意選択的に、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい。
【0217】
第1PDCCH、第2PDCCH、第1DCI、及び第2DCIの関連する説明については、上述の実施形態を参照されたい。
【0218】
S1402:ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信されたHARQ-ACKコードブックを受信する。
【0219】
端末デバイスは、上述の実施形態における方式でHARQ-ACKコードブックを生成し得る。
【0220】
S1403:ネットワークデバイスは、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックにおけるTBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0221】
第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する。
【0222】
この段階において、ネットワークデバイスは、第1PDCCHモニタリング時機、並びに、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示に基づいて、第1DCI及び/又は第2DCIによってスケジューリングされる同一のTBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定し得る。具体的な実装は、上述の実施形態において説明される、端末デバイスが、TBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する方式と同一である。
【0223】
いくつかの実施形態において、ネットワークデバイスは更に、モニタリング時機構成情報を送信し得、ここで、モニタリング時機構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であると示し、反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである。任意選択的に、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、モニタリング時機構成情報は検索空間セットにおいて構成される。伝送構成情報の関連する説明については、上述の実施形態を参照されたい。
【0224】
いくつかの実施形態において、ネットワークデバイスは更に、端末デバイスによって送信されたHARQ-ACKコードブックをPUCCHリソース上で受信するという方式でPUCCHリソースを決定し得る。
【0225】
ネットワークデバイスは、一組のDCIを決定し、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第1DCI及び第2DCIを含む。
【0226】
ネットワークデバイスは一組のDCIをソートし、ここで、一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0227】
ネットワークデバイスは、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定し、ここで、ターゲットDCIは、PUCCHリソースを示す。任意選択的に、ターゲットDCIは、一組のDCIがソートされた後の最後にソートされたDCIであり得る。
【0228】
PUCCHリソースを決定する前述の方式は多機会(multiple chance)DCI伝送機構に適用され得る。
【0229】
いくつかの実施形態において、ネットワークデバイスは更に、端末デバイスによって送信されたHARQ-ACKコードブックをPUCCHリソース上で受信するという方式でPUCCHリソースを決定し得る。
【0230】
ネットワークデバイスは一組のDCIを決定し、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、第1時点においてフィードバックされ、一組のDCIは第2DCIを含む。
【0231】
ネットワークデバイスは一組のDCIをソートし、ここで、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0232】
ネットワークデバイスは、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定し、ここで、ターゲットDCIは、PUCCHリソースを示す。
任意選択的に、ターゲットDCIは、一組のDCIがソートされた後の最後にソートされたDCIであり得る。
【0233】
PUCCHリソースを決定する前述の方式は多セット(multiple chance)DCI伝送機構に適用され得る。
【0234】
いくつかの実施形態において、ネットワークデバイスは更に、端末によって送信されたHARQ-ACKコードブックをPUCCHリソース上で受信するという方式でPUCCHリソースを決定し得る。
【0235】
ネットワークデバイスは構成情報を送信し、ここで、構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有し、第1DCIは第1PDCCH候補に対応し、第2DCIは第2PDCCH候補に対応することを示す。
【0236】
ネットワークデバイスは、一組のDCIを決定し、ここで、一組のDCIは第1DCI及び/又は第2DCIを含み、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる。
【0237】
ネットワークデバイスは、一組のDCIをソートし、ここで、一組のDCIにおける第1DCI及び/又は第2DCIの順序は、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される。
【0238】
ネットワークデバイスは、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定し、ここで、ターゲットDCIは、PUCCHリソースを示す。
【0239】
PUCCHリソースを決定する前述の方式は反復DCI伝送機構に適用され得る。
【0240】
同一の発明思想に基づいて、本願の実施形態は更に通信装置を提供する。通信装置は、図15に示される構造を有し得る。通信装置は、上述の実施形態における端末デバイスであり得るか、又は、端末デバイスが前述の方法を実装することをサポートできるチップ又はチップシステムであり得る。通信装置が上述の実施形態における端末デバイスであるとき、通信装置は、前述の方法の実施形態における端末デバイスの挙動機能を実行する。
【0241】
図15に示されるように、通信装置1500は、処理ユニット1501及びトランシーバユニット1502を含み得る。通信装置1500は更にストレージユニット1503を含み得る。ストレージユニット1503は処理ユニット1501に連結され得、機能を実行するために処理ユニット1501によって必要とされるプログラム及び命令を記憶するように構成されている。
【0242】
図15に示される通信装置に基づいて、通信装置は、図7に示される方法を実装し得る。
【0243】
具体的には、いくつかの実施形態において、トランシーバユニット1502は、第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出するように構成され得、ここで、第1DCI及び第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、第1DCI及び第2DCIは同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持する。
【0244】
処理ユニット1501は、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されるDAI指示、並びに、第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成するように構成され得る。
【0245】
トランシーバユニット1502は更に、HARQ-ACKコードブックを送信するように構成され得る。
【0246】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1501は、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されているDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、TBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定するように構成され得る。
【0247】
いくつかの実施形態において、トランシーバユニット1502は、モニタリング時機構成情報を受信するように構成され得、ここで、モニタリング時機構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であると示し、反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである。
【0248】
いくつかの実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、モニタリング時機構成情報は検索空間セットにおいて構成される。
【0249】
いくつかの実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア、又は同一のBWPに位置する。
【0250】
いくつかの実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する。
【0251】
いくつかの実施形態において、第1DCIにおいて保持されているDAI指示、及び、第2DCIにおいて保持されているDAI指示は、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される。
【0252】
いくつかの実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい。
【0253】
いくつかの実施形態において、第1DCI及び第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、第1DCI及び第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む。
【0254】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1501は、第1DCI及び第2DCIを受信した後に、以下の手順、すなわち、一組のDCIを決定する手順、こおで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第2DCIを含む;一組のDCIをソートする手順、ここで、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を実行するように構成され得る。
【0255】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1501は、第1DCI及び第2DCIを受信した後、以下の手順、すなわち、一組のDCIを決定する手順、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは、第1DCI及び第2DCIを含み;一組のDCIをソートする手順、ここで、一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、ターゲットDCIは、PUCCHリソースを示す、を実行するように構成され得る。
【0256】
いくつかの実施形態において処理ユニット1501は、HARQ-ACKコードブックを送信する前に、以下の手順、すなわち、構成情報を受信する手順、ここで、構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、第1DCIは第1PDCCH候補に対応し、第2DCIは第2PDCCH候補に対応し;一組のDCIを決定する手順、ここで、一組のDCIは第1DCI及び/又は第2DCIを含み、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる;一組のDCIをソートする手順、ここで、一組のDCIにおける第1DCI及び/又は第2DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定される;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を実行するように構成され得る。
【0257】
加えて、本願の実施形態は更に通信装置を提供する。通信装置は、図16に示される構造を有し得る。通信装置は端末デバイスであり得、又は、端末デバイスが前述の方法を実装することをサポートし得るチップ又はチップシステムであり得る。
【0258】
図16に示される通信装置1600は、少なくとも1つのプロセッサ1602を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1602は、メモリに連結され、メモリにおける命令を読み取り実行し、本願の実施形態において提供される方法における、端末デバイスに関する段階を実装するように構成されている。任意選択的に、通信装置1600は更に、通信装置1600がシグナリング又はデータを受信又は送信することをサポートするように構成されているトランシーバ1601を含み得る。通信装置1600におけるトランシーバ1601は、トランシーバユニット1502の機能を実装するように構成され得る。例えば、トランシーバ1601は、通信装置1600に、図7に示される方法における、DCIを受信する段階を実行させるように構成され得る。プロセッサ1602は、処理ユニット1501の機能を実装するように構成され得る。例えば、プロセッサ1602は、通信装置1600に、図7に示される方法におけるHARQ-ACKコードブックを生成する段階を実行させるように構成され得る。加えて、トランシーバ1601はアンテナ1603に連結され得、通信装置1600が通信を実行することをサポートするように構成されている。任意選択的に、通信装置1600は更に、メモリ1604を含み得、ここで、メモリはコンピュータプログラム及び命令を記憶する。メモリ1604は、プロセッサ1602及び/又はトランシーバ1601に連結され得、プロセッサ1602がメモリ1604におけるコンピュータプログラム及び命令を呼び出すことをサポートするように構成され、それにより、本願の実施形態において提供される方法における端末デバイスに関連する段階を実装する。加えて、メモリ1604は更に、本願の方法の実施形態におけるデータを記憶するように構成され得る。例えば、メモリは、トランシーバ1601がインタラクションを実装することをサポートするために必要なデータ及び命令を記憶するように構成され、及び/又は、通信装置1600が本願の実施形態における方法を実行するために必要な構成情報を記憶するように構成されている。
【0259】
同一の発明思想に基づいて、本願の実施形態は更に通信装置を提供する。通信装置は、図17に示される構造を有し得る。通信装置は、上述の実施形態におけるネットワークデバイスであり得るか、又は、ネットワークデバイスが前述の方法を実装することをサポートできるチップ又はチップシステムであり得る。通信装置が上述の実施形態におけるネットワークデバイスであるとき、通信装置は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの挙動機能を実行する。
【0260】
図17に示されるように、通信装置1700は処理ユニット1701及びトランシーバユニット1702を含み得る。通信装置1700は更にストレージユニット1703を含み得る。ストレージユニット1703は処理ユニット1701に連結され得、機能を実行するために処理ユニット1701によって必要とされるプログラム及び命令を記憶するように構成されている。
【0261】
図17に示される通信装置に基づいて、通信装置は、図14に示される方法を実装し得る。
【0262】
具体的には、いくつかの実施形態において、トランシーバユニット1702は、第1PDCCHモニタリング時機に第1DCIを送信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを送信するように構成され得、ここで、第1DCI及び第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、第1DCI及び第2DCIは同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持する。
【0263】
トランシーバユニット1702は更に、端末デバイスによって送信されるHARQ-ACKコードブックを受信するように構成され得る。
【0264】
処理ユニット1701は、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されているDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックにおけるTBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定するように構成され得る。
【0265】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1701は、第1DCI及び第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持されているDAI指示及び第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、TBに対応するHARQ-ACKビットの、HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定するように構成され得る。
【0266】
いくつかの実施形態において、トランシーバユニット1702は更に、モニタリング時機構成情報を送信するように構成され得、ここで、モニタリング時機構成情報は、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であると示し、反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである。
【0267】
いくつかの実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機及び第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、モニタリング時機構成情報は検索空間セットにおいて構成される。
【0268】
いくつかの実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア、又は同一のBWPに位置する。
【0269】
いくつかの実施形態において、第1DCI及び第2DCIは、HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する。
【0270】
いくつかの実施形態において、第1DCIにおいて保持されているDAI指示、及び、第2DCIにおいて保持されているDAI指示は、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される。
【0271】
いくつかの実施形態において、第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値は、第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい。
【0272】
いくつかの実施形態において、第1DCI及び第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、第1DCI及び第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む。
【0273】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1701は、以下の手順、すなわち、一組のDCIを決定する手順、こおで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第2DCIを含む;一組のDCIをソートする手順、ここで、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び、一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを指示する、を実行するように構成され得る。
【0274】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1701は以下の手順を実行するように構成され得る。
【0275】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1701は、以下の手順、すなわち、構成情報を送信する手順、ここで、構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、第1DCIは第1PDCCH候補に対応し、第2DCIは第2PDCCH候補に対応する;一組のDCIを決定する手順、ここで、一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、一組のDCIは第1DCI及び第2DCIを含む;一組のDCIをソートする手順、ここで、一組のDCIにおける第1DCIの順序は、第1モニタリング時機に基づいて決定され、一組のDCIにおける第2DCIの順序は、第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;一組のDCIの各々の順序に基づいて、一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、ターゲットDCIはPUCCHリソースを示す、を実行するように構成され得る。
【0276】
加えて、本願の実施形態は更に通信装置を提供する。通信装置は、図18に示される構造を有し得る。通信装置はネットワークデバイスであり得、又は、ネットワークデバイスが前述の方法を実装することをサポートできるチップ又はチップシステムであり得る。
【0277】
図18に示される通信装置1800は少なくとも1つのプロセッサ1802を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1802は、メモリに連結され、メモリにおける命令を読み取り実行し、本願の実施形態において提供される方法における、端末デバイスに関する段階を実装するように構成されている。任意選択的に、通信装置1800は更に、通信装置1800がシグナリング又はデータを受信又は送信することをサポートするように構成されているトランシーバ1801を含み得る。通信装置1800におけるトランシーバ1801は、トランシーバユニット1702の機能を実装するように構成され得る。例えば、トランシーバ1801は、通信装置1800に、図14に示される方法における、DCIを送信する段階を実行させるように構成され得る。プロセッサ1802は、処理ユニット1701の機能を実装するように構成され得る。例えば、プロセッサ1802は、通信装置1800に、図14に示される方法における、HARQ-ACKフィードバック情報を決定する段階を実行させるように構成され得る。加えて、トランシーバ1801はアンテナ1803に連結され得、通信装置1800が通信を実行することをサポートするように構成されている。任意選択的に、通信装置1800は更に、メモリ1804を含み得、ここで、メモリはコンピュータプログラム及び命令を記憶する。メモリ1804は、プロセッサ1802及び/又はトランシーバ1801に連結され得、プロセッサ1802がメモリ1804におけるコンピュータプログラム及び命令を呼び出すことをサポートするように構成され、それにより、本願の実施形態において提供される方法におけるネットワークデバイスに関連する段階を実装する。加えて、メモリ1804は更に、本願の方法の実施形態におけるデータを記憶するように構成され得る。例えば、メモリは、トランシーバ1801がインタラクションを実装することをサポートするために必要なデータ及び命令を記憶するように構成され、及び/又は、通信装置1800が本願の実施形態における方法を実行するために必要な構成情報を記憶するように構成されている。
【0278】
前述の方法の実施形態と同一の思想に基づいて、本願の実施形態は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はいくつかの命令を記憶する。命令がコンピュータによって呼び出され実行されるとき、コンピュータに、前述の方法の実施形態、及び、前述の方法の実施形態の任意の可能な設計における方法を実行させる。本願の本実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は限定されない。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、RAM(ランダムアクセスメモリ、random access memory)又はROM(リードオンリメモリ、read-only memory)であり得る。
【0279】
前述の方法の実施形態と同一の思想に基づいて、本願は更にコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータによって呼び出され実行されるとき、コンピュータプログラム製品は、前述の方法の実施形態、及び、前述の方法の実施形態の任意の可能な設計における方法を実行できる。
【0280】
前述の方法の実施形態と同一の思想に基づいて、本願は更にチップを提供する。チップは、前述の方法の実施形態及び前述の方法の実施形態の任意の考えられる実装における方法を完了するべく、プロセッサ及びインタフェース回路を含み得る。「連結」は、2つのコンポーネントが互いに直接又は間接的に組み合わされることを意味する。組み合わせは、固定又は移動可能であり得、組み合わせは、2つのコンポーネント間の流体、電気、電気信号、又は、別のタイプの信号の伝達を可能にし得る。
【0281】
上述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又は、それらの任意の組み合わせを用いることによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために用いられる場合、実施形態の全部又は一部がコンピュータプログラム製品の形式で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されるとき、本発明の実施形態による手順又は機能は、すべて又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る、又は、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又は、デジタル加入者線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波、又は同様のもの)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても、1又は複数の使用可能な媒体を統合するデータ記憶デバイス(例えば、サーバ又はデータセンタ)であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))などであり得る。
【0282】
本願の実施形態において説明される様々な例示的論理ユニット及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、別のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は、その任意の組み合わせの設計を使用することによって、説明された機能を実装又は操作し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよい。任意選択で、汎用プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサは、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアを持つ1又は複数のマイクロプロセッサ、又はその他の任意の同様の構成など、コンピューティング装置の組み合わせによって実装されてもよい。
【0283】
本願の実施形態において説明される方法又はアルゴリズムの段階は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアユニット、又は、その組み合わせに直接組み込まれ得る。ソフトウェアユニットは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、CD‐ROM、又は、当技術分野における任意の他の形態の記憶媒体に記憶され得る。例えば、記憶媒体は、プロセッサに接続され得、その結果、プロセッサは、情報を記憶媒体から読み取り、情報を記憶媒体に書き込み得る。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと統合され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに配置され得、ASICは、端末デバイスに配置され得る。任意選択的に、プロセッサ及び記憶媒体は代替的に、端末デバイスの異なるコンポーネントに配置され得る。
【0284】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は別のプログラマブルデータ処理デバイスに読み込まれてもよく、その結果、一連のオペレーション及び段階がコンピュータ又は別のプログラム可能なデバイスで行われ、これにより、コンピュータ実装処理が生み出される。従って、コンピュータ又は別のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フローチャートの1又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1又は複数のブロックにおける特定の機能を実装するための段階を提供する。
【0285】
本発明は、特定の特徴及びその実施形態を参照して説明されるが、様々な修正及び組み合わせは、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に加えられ得ることは明確である。対応して、明細書及び添付図面は単に、添付の請求項によって定義される本発明の例示的な説明であり、本発明の範囲をカバーする修正、変形、組み合わせ、又は、均等物のすべて又はいずれかとみなされる。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく本発明に様々な修正及び変形を加え得ることは明確である。このように、本発明は、修正及び変形が、特許請求の範囲及び本発明の同等技術に属する限り、これらの修正及び変形をカバーすることを意図している。
他の考えられる項目
(項目1)
端末デバイスによって、第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出する段階、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成する段階;及び
前記端末デバイスによって、前記HARQ-ACKコードブックを送信する段階
を備える通信方法。
(項目2)
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成する前記段階は、
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する段階
を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記端末デバイスによって、モニタリング時機構成情報を受信する段階、ここで、前記モニタリング時機構成情報は、前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であることを示し、前記反復されるPDCCHモニタリング時機のDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである、
を更に備える、項目1から2のいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、前記モニタリング時機構成情報は、前記検索空間セットにおいて構成される、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア又は同一の帯域幅部分BWPに位置する、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記端末デバイスが前記第1DCI及び前記第2DCIを受信した後に、前記方法は更に、
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは、前記第2DCIを含み;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び、
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは、前記PUCCHリソースを示す、
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記端末デバイスが前記第1DCI及び前記第2DCIを受信した後に、前記方法は更に、
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは前記第1DCI及び前記第2DCIを含み;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定され、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定される;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記端末デバイスによって、前記HARQ-ACKコードブックを送信する前記段階の前に、前記方法は更に、
構成情報を受信する段階、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応し;
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIは前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされる;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定される;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
ネットワークデバイスによって、第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを送信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを送信する段階、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記ネットワークデバイスによって、端末デバイスによって送信されたハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを受信する段階;及び
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックにおける前記TBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する段階
を備える通信方法。
(項目14)
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックにおける前記TBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する前記段階は、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する段階
を含む、
項目13に記載の方法。
(項目15)
前記ネットワークデバイスによてt、モニタリング時機構成情報を送信する段階、ここで、前記モニタリング時機構成情報は、前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であることを指示し、前記反復されるPDCCHモニタリング時機で送信されるDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである、
を更に備える、項目13から14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、前記モニタリング時機構成情報は、前記検索空間セットにおいて構成される、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア又は同一の帯域幅部分BWPに位置する、項目13から16のいずれか一項に記載の方法。(項目18)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、項目13から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、項目13から18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、項目13から19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む、項目13から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは、前記第2DCIを含み;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を更に備える、項目13から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び前記第2DCIを含み;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定され、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を更に備える、項目13から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
構成情報を送信する段階、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応し;
一組のDCIを決定する段階、ここで、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;
前記一組のDCIをソートする段階、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定される;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を更に備える、項目13から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されているプログラムを読み取り実行して、前記通信装置に、以下の手順、すなわち、
第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを検出し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを検出する手順、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを生成する手順;及び
前記HARQ-ACKコードブックを送信する手順
を実行させるように構成されている、
通信装置。
(項目26)
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、HARQ-ACKコードブックを生成する前記段階は、
前記端末デバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する段階
を含む、項目25に記載の通信装置。
(項目27)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
モニタリング時機構成情報を受信する手順、ここで、前記モニタリング時機構成情報は、前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であることを指示し、前記反復されるPDCCHモニタリング時機のDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである、手順
を行うように構成されている、項目25から26のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目28)
前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、前記モニタリング時機構成情報は、前記検索空間セットにおいて構成される、項目27に記載の通信装置。
(項目29)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア又は同一の帯域幅部分BWPに位置する、項目25から28のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目30)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、項目25から29のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目31)
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、項目25から29のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目32)
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、項目25から31のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目33)
前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む、項目25から32のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目34)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
前記第1DCI及び前記第2DCIを受信した後に、一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは前記第2DCIを含み;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、
項目25から33のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目35)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
前記第1DCI及び前記第2DCIを受信した後に、一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び前記第2DCIを含む;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定され、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、項目25から33のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目36)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
前記HARQ-ACKコードブックを送信する前記手順の前に、構成情報を受信する手順、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応する;
一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、
項目25から33のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目37)
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されているプログラムを読み取り実行して、前記通信装置に、以下の手順、すなわち、
ネットワークデバイスによって、第1物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHモニタリング時機に第1ダウンリンク制御情報DCIを送信し、第2PDCCHモニタリング時機に第2DCIを送信する手順、ここで、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のトランスポートブロックTBをスケジューリングするためのものであり、前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のダウンリンク割り当てインデックスDAI指示を保持し;
前記ネットワークデバイスによって、端末デバイスによって送信されたハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKコードブックを受信する手順;及び
前記ネットワークデバイスによって、前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックにおける前記TBに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定する手順
を実行させるように構成されている、
通信装置。
(項目38)
前記少なくとも1つのプロセッサは具体的には、
前記第1DCI及び前記第2DCIのうちの少なくとも1つにおいて保持される前記DAI指示及び前記第1PDCCHモニタリング時機に基づいて、前記TBに対応するHARQ-ACKビットの、前記HARQ-ACKコードブックにおけるビットを決定する手順
を行うように構成されている、項目37に記載の通信装置。
(項目39)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
モニタリング時機構成情報を送信する手順、ここで、前記モニタリング時機構成情報は、前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機が、反復されるPDCCHモニタリング時機であることを指示し、前記反復されるPDCCHモニタリング時機に送信されるDCIは、同一のTBをスケジューリングするためのものである、
を行うように構成されている
項目37又は38に記載の通信装置。
(項目40)
前記第1PDCCHモニタリング時機及び前記第2PDCCHモニタリング時機は、検索空間セットの異なるモニタリング時機に対応し、前記モニタリング時機構成情報は、前記検索空間セットにおいて構成される、項目39に記載の通信装置。
(項目41)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、同一のコンポーネントキャリア又は同一の帯域幅部分BWPに位置する、項目37から40のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目42)
前記第1DCI及び前記第2DCIは、前記HARQ-ACKコードブックにおける同一のビットに対応する、項目37から41のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目43)
前記第1DCIに保持される前記DAI指示及び前記第2DCIに保持される前記DAI指示は、前記第1PDCCHモニタリング時機のインデックス値に基づいて決定される、項目37から42のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目44)
前記第1PDCCHモニタリング時機の前記インデックス値は、前記第2PDCCHモニタリング時機のインデックス値より小さい、項目37から43のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目45)
前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のDAI指示を保持することは、前記第1DCI及び前記第2DCIが同一のカウンタDAI指示を保持し、同一のトータルDAI指示を保持することを含む、項目37から44のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目46)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは前記第2DCIを含み;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、項目37から45のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目47)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び前記第2DCIを含む;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定され、前記一組のDCIにおける前記第2DCIの順序は、前記第2PDCCHモニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する段階、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、項目37から45のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目48)
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
構成情報を送信する手順、ここで、前記構成情報は、第1PDCCH候補及び第2PDCCH候補が関連関係を有することを示し、前記第1DCIは前記第1PDCCH候補に対応し、前記第2DCIは前記第2PDCCH候補に対応する;
一組のDCIを決定する手順、ここで、前記一組のDCIは、前記第1DCI及び/又は前記第2DCIを含み、前記一組のDCIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、同一のPUCCHリソース上でフィードバックされ;
前記一組のDCIをソートする手順、ここで、前記一組のDCIにおける前記第1DCI及び/又は前記第2DCIの順序は、前記第1モニタリング時機に基づいて決定され;及び
前記一組のDCIの各々の順序に基づいて、前記一組のDCIからターゲットDCIを決定する手順、ここで、前記ターゲットDCIは前記PUCCHリソースを示す、
を行うように構成されている、
項目37から45のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目49)
メモリに連結され、項目1から24のいずれか一項に記載の方法を実装するために、前記メモリに記憶されているプログラム命令を読み取り実行するように構成されているチップ。
(項目50)
コンピュータ命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータに、項目1から24のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。(項目51)
コンピュータによって呼び出されるとき、前記コンピュータに、項目1から24のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
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図10A
図10B
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図13b
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