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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】教育支援システム及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q50/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024200154
(22)【出願日】2024-11-16
【審査請求日】2024-11-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524423509
【氏名又は名称】株式会社quelmap
(74)【代理人】
【識別番号】100135448
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 泰隆
(72)【発明者】
【氏名】森本 新太郎
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-000662(JP,A)
【文献】特開2022-041304(JP,A)
【文献】特開2020-190846(JP,A)
【文献】特開2008-216458(JP,A)
【文献】特開2021-051667(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、
複数の生徒用クライアント装置と、を含み、
前記生徒用クライアント装置は、学校に属する生徒が質問を投稿する場合及び前記生徒が回答を投稿する場合に前記生徒によって操作され、
前記サーバ装置及び前記複数の生徒用クライアント装置は、通信ネットワークに接続され、
前記サーバ装置は、前記通信ネットワークを介して前記複数の生徒用クライアント装置のそれぞれとデータ通信し、
前記生徒用クライアント装置は、操作者としての前記生徒を識別するユーザ情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記生徒用クライアント装置から送信された前記ユーザ情報を取得し、
前記生徒用クライアント装置との前記通信ネットワークを介したデータ通信を、前記ユーザ情報の送信元である前記生徒用クライアント装置が特定された状態で実行し、
前記生徒用クライアント装置は、
前記質問を投稿する場合、前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問を表す質問データと、前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問の属性を表す属性データと、を取得し、
前記質問データ及び前記属性データを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記生徒用クライアント装置から送信された前記質問データ及び前記属性データを取得し、
第一データベースに前記質問データ及び前記属性データを関連付けて登録し、
前記第一データベースに登録されている前記質問データを含む生徒用質問リストデータを生成し、
前記生徒用質問リストデータを前記生徒用クライアント装置に送信し、
前記生徒用クライアント装置は、
前記サーバ装置から送信された前記生徒用質問リストデータを取得し、
前記生徒用質問リストデータが表す生徒用質問リストを第一ディスプレイに表示し、
前記生徒用質問リストに含まれる前記質問データが表す前記質問から選択された選択済みの前記質問に対して前記回答を投稿する場合、前記生徒用クライアント装置に入力された前記回答を表す回答データを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第一種属性である第一質問を表す前記質問データとしての第一質問データ及び前記第一種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、
前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第二種属性である第二質問を表す前記質問データとしての第二質問データ及び前記第二種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、
第二データベースに前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第一種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第一種属性に対応する第一管理値及び前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第二種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第二種属性に対応する第二管理値を前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒を識別する前記ユーザ情報に関連付けて登録し、
前記第一管理値及び前記第二管理値に従い前記生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、
前記生徒用クライアント装置は、前記サーバ装置から送信された前記生徒用質問リストデータに対応し且つ前記第一質問及び前記第二質問を前記優先度に従った表示順序で配置させた前記生徒用質問リストを前記第一ディスプレイに表示し、
前記サーバ装置は、前記生徒用質問リストデータで前記第一管理値及び前記第二管理値のうち累積値の大きな前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、教育支援システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記第一管理値及び前記第二管理値が等しい場合、前記第一質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第一回答数及び前記第二質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第二回答数に従い前記生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、
前記生徒用質問リストデータで前記第一回答数及び前記第二回答数のうち回答数の少ない前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、請求項1に記載の教育支援システム。
【請求項3】
前記教育支援システムは、前記学校に属する教員によって操作される教員用クライアント装置を含み、
前記教員用クライアント装置は、前記通信ネットワークに接続され、
前記サーバ装置は、
前記通信ネットワークを介して前記教員用クライアント装置とデータ通信し、
前記第一データベースに前記質問データ及び前記属性データを関連付けて登録する場合、更に、登録対象の前記質問データ及び前記属性データの送信元である前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒を識別する前記ユーザ情報を前記質問データ及び前記属性データに関連付けて登録し、
前記第一データベースに登録されている前記質問データを含む教員用質問リストデータを生成し、
前記教員用質問リストデータを前記教員用クライアント装置に送信し、
前記生徒用質問リストデータでは、前記ユーザ情報によって識別される前記生徒を表す名称情報は前記質問データに関連付けられず、
前記教員用質問リストデータでは、前記ユーザ情報及び前記名称情報を関連付けて管理する前記第二データベースで前記第一データベースで前記質問データに関連付けられた前記ユーザ情報に一致する前記ユーザ情報に関連付けられた前記名称情報が前記質問データに関連付けられ、
前記教員用クライアント装置は、
前記サーバ装置から送信された前記教員用質問リストデータを取得し、
前記教員用質問リストデータが表す教員用質問リストを第二ディスプレイに表示し、
前記生徒用クライアント装置は、前記名称情報を含まない態様を有する前記生徒用質問リストを前記第一ディスプレイに表示し、
前記教員用クライアント装置は、前記教員用質問リストデータでの前記質問データ及び前記名称情報の関連付けに従い前記名称情報を前記質問に関連付けた態様を有する前記教員用質問リストを前記第二ディスプレイに表示する、請求項1又は請求項2に記載の教育支援システム。
【請求項4】
前記教員用クライアント装置は、
第三データベースに前記第一種属性を表す前記属性データ及び前記第二種属性を表す前記属性データが登録され且つ前記属性としての第四種属性を表す前記属性データが登録されていない状態で前記第四種属性を表す前記属性データを前記第三データベースに登録する場合、前記第四種属性を表す前記属性データを取得し、
前記第四種属性を表す前記属性データを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記教員用クライアント装置から送信された前記第四種属性を表す前記属性データを取得し、
前記第四種属性を表す前記属性データを前記第三データベースに登録し、
前記第一種属性を表す前記属性データ、前記第二種属性を表す前記属性データ及び前記第四種属性を表す前記属性データを前記生徒用クライアント装置に送信し、
前記生徒用クライアント装置は、
前記サーバ装置から送信された前記第一種属性を表す前記属性データ、前記第二種属性を表す前記属性データ及び前記第四種属性を表す前記属性データを取得し、
前記第一種属性を表す前記属性データ、前記第二種属性を表す前記属性データ及び前記第四種属性を表す前記属性データに従い前記第一種属性、前記第二種属性及び前記第四種属性を前記第一ディスプレイに表示し、
前記質問を投稿する場合、前記第一種属性、前記第二種属性及び前記第四種属性から選択された前記属性に関連付けられた前記属性データを取得する、請求項3に記載の教育支援システム。
【請求項5】
学校に属する生徒が質問を投稿する場合及び前記生徒が回答を投稿する場合に前記生徒によって操作される生徒用クライアント装置を複数含む教育支援システムのサーバ装置であって、
前記複数の生徒用クライアント装置が接続された通信ネットワークに接続され、
前記通信ネットワークを介して前記複数の生徒用クライアント装置のそれぞれとデータ通信し、
前記生徒用クライアント装置から送信された前記生徒用クライアント装置の操作者としての前記生徒を識別するユーザ情報を取得し、
前記生徒用クライアント装置との前記通信ネットワークを介したデータ通信を、前記ユーザ情報の送信元である前記生徒用クライアント装置が特定された状態で実行し、
前記生徒用クライアント装置から送信された、前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問を表す質問データ及び前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問の属性を表す属性データを取得し、
第一データベースに前記質問データ及び前記属性データを関連付けて登録し、
前記第一データベースに登録されている前記質問データを含む生徒用質問リストデータを生成し、
前記生徒用質問リストデータを前記生徒用クライアント装置に送信し、
前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第一種属性である第一質問を表す前記質問データとしての第一質問データ及び前記第一種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、
前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第二種属性である第二質問を表す前記質問データとしての第二質問データ及び前記第二種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、
第二データベースに前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第一種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第一種属性に対応する第一管理値及び前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第二種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第二種属性に対応する第二管理値を前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒を識別する前記ユーザ情報に関連付けて登録し、
前記第一管理値及び前記第二管理値に従い前記生徒用質問リストデータが表す生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、
前記生徒用質問リストデータで前記第一管理値及び前記第二管理値のうち累積値の大きな前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、サーバ装置。
【請求項6】
前記第一管理値及び前記第二管理値が等しい場合、前記第一質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第一回答数及び前記第二質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第二回答数に従い前記生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、
前記生徒用質問リストデータで前記第一回答数及び前記第二回答数のうち回答数の少ない前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、請求項5に記載のサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校での教育を支援する教育支援のための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、教育支援ソフトウェアを開示する。教育支援ソフトウェアは、管理サーバを、質問受付手段、質問保持手段、回答受付手段、回答保持手段、を提供する装置として機能させる。管理サーバは、教育に関連する環境で利用される。質問受付手段は、生徒から投稿される質問を受け付ける。質問保持手段は、質問受付手段が受け付けた質問を、質問を投稿した生徒とは異なる複数の生徒が読み出し可能に保持する。回答受付手段は、質問保持手段が保持する質問に対して、複数の生徒の何れか1人から投稿される最先の回答のみを受け付ける。回答保持手段は、回答受付手段が受け付けた回答を、質問を投稿した生徒のみが読み出し可能に保持する。教育支援ソフトウェアは、管理サーバを、質問を投稿した生徒が、質問に対する回答を読んだ後、追加的な質問を同じ回答者に対して行うか、または、同じ質問を回答者の限定を行わずに再度、投稿するか、を選択できるようにする手段、を提供する装置として機能させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6982918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
学校生活のような学びの場では、生徒が自らの能力だけでは全てを理解又は解決できず、不明な点について質問したいと考えることがある。生徒は、広く解釈され、学校で教育を受ける者を含む。学校の例としては、小学校、中学校、高校、高等専門学校及び大学が挙げられる。この場合、生徒は、小学校における児童、中学校及び高校のそれぞれにおける生徒、高等専門学校及び大学のそれぞれにおける学生を含む。学校は、学習塾、予備校及び各種の受験機関であってもよい。不明な点の例としては、正課として実施される学習上の疑問及び課外上の疑問が挙げられる。生徒は、国語、地理、歴史、公民、数学、物理、化学、生物、地学、英語及び情報のような教科の授業内容又はこのような教科で出題された問題に対して質問したいと考えることがある。生徒は、課外活動への取り組みにおいて質問したいと考えることがある。課外活動上の不明な点の例としては、学校行事に対する連絡事項、提出物への記載方法及び記載内容、及び提出物の提出期限が挙げられる。
【0005】
生徒がこれまで解けなかった苦手な学習問題を解くことができるようになったとする。この場合、発明者は、その生徒の学習に対するやる気が高まり、その生徒の学習能力の向上が期待できる、と考えた。更に、発明者は、生徒同士で学習問題に対する考え方を教え合うことで、教える側の生徒も自身の理解度を高めることが可能となり、その生徒の能力の向上ができる、と考えた。学習を例とすると、能力の向上は学習成績の向上を含む。発明者は、特定の生徒が自身では理解又は解決できない不明な点を他の生徒に質問し且つこの他の生徒がそれに対して回答するといった手法で生徒同士が教え合うことができるシステムは質問する側の生徒及び回答する側の生徒のそれぞれに対して学びの場となり、これら両生徒に学びを提供することが可能であると考えた。更に、発明者は、学校内で質問及びその質問に対する回答のやり取りを公開し、これを閲覧可能とすることで、閲覧するだけの生徒も自身では気に留めたことがない点に気づき、新たな学びを得ることができることがある、と考えた。
【0006】
本発明は、生徒の学びを増やすことが可能な教育支援システム及びこの教育支援システム用のサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、サーバ装置と、複数の生徒用クライアント装置と、を含み、前記生徒用クライアント装置は、学校に属する生徒が質問を投稿する場合及び前記生徒が回答を投稿する場合に前記生徒によって操作され、前記サーバ装置及び前記複数の生徒用クライアント装置は、通信ネットワークに接続され、前記サーバ装置は、前記通信ネットワークを介して前記複数の生徒用クライアント装置のそれぞれとデータ通信し、前記生徒用クライアント装置は、操作者としての前記生徒を識別するユーザ情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記生徒用クライアント装置から送信された前記ユーザ情報を取得し、前記生徒用クライアント装置との前記通信ネットワークを介したデータ通信を、前記ユーザ情報の送信元である前記生徒用クライアント装置が特定された状態で実行し、前記生徒用クライアント装置は、前記質問を投稿する場合、前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問を表す質問データと、前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問の属性を表す属性データと、を取得し、前記質問データ及び前記属性データを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記生徒用クライアント装置から送信された前記質問データ及び前記属性データを取得し、第一データベースに前記質問データ及び前記属性データを関連付けて登録し、前記第一データベースに登録されている前記質問データを含む生徒用質問リストデータを生成し、前記生徒用質問リストデータを前記生徒用クライアント装置に送信し、前記生徒用クライアント装置は、前記サーバ装置から送信された前記生徒用質問リストデータを取得し、前記生徒用質問リストデータが表す生徒用質問リストを第一ディスプレイに表示し、前記生徒用質問リストに含まれる前記質問データが表す前記質問から選択された選択済みの前記質問に対して前記回答を投稿する場合、前記生徒用クライアント装置に入力された前記回答を表す回答データを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第一種属性である第一質問を表す前記質問データとしての第一質問データ及び前記第一種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第二種属性である第二質問を表す前記質問データとしての第二質問データ及び前記第二種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、第二データベースに前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第一種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第一種属性に対応する第一管理値及び前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第二種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第二種属性に対応する第二管理値を前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒を識別する前記ユーザ情報に関連付けて登録し、前記第一管理値及び前記第二管理値に従い前記生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、前記生徒用クライアント装置は、前記サーバ装置から送信された前記生徒用質問リストデータに対応し且つ前記第一質問及び前記第二質問を前記優先度に従った表示順序で配置させた前記生徒用質問リストを前記第一ディスプレイに表示し、前記サーバ装置は、前記生徒用質問リストデータで前記第一管理値及び前記第二管理値のうち累積値の大きな前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、教育支援システムである。
【0008】
この教育支援システムによれば、生徒用質問リストでの複数の質問の表示順序を次の生徒に応じて設定することができる。この生徒は、生徒用質問リストデータの送信先となる生徒用クライアント装置を操作する。複数の質問の表示順序は、管理値の大きさに応じて設定される。管理値の大きな属性は、前述の生徒が得意としている又は前述の生徒の理解度が高いと推定することができる。このような属性の質問の表示順序の優先度を高く設定することができる。回答を投稿させ易くすることができる。
【0009】
前記サーバ装置は、前記第一管理値及び前記第二管理値が等しい場合、前記第一質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第一回答数及び前記第二質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第二回答数に従い前記生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、前記生徒用質問リストデータで前記第一回答数及び前記第二回答数のうち回答数の少ない前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、ようにしてもよい。
【0010】
この構成によれば、第一管理値及び第二管理値が等しい場合、複数の質問の表示順序を各質問に対する回答の回答数に応じて設定することができる。回答数の少ない質問の表示順序の優先度を高く設定することができる。回答数の少ない質問に対する回答を投稿させ易くすることができる。回答数が少ないままの質問を減少させることができる。回答数の少ない質問が表示され続けるといった事象を抑制することができる。
【0011】
前記教育支援システムは、前記学校に属する教員によって操作される教員用クライアント装置を含み、前記教員用クライアント装置は、前記通信ネットワークに接続され、前記サーバ装置は、前記通信ネットワークを介して前記教員用クライアント装置とデータ通信し、前記第一データベースに前記質問データ及び前記属性データを関連付けて登録する場合、更に、登録対象の前記質問データ及び前記属性データの送信元である前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒を識別する前記ユーザ情報を前記質問データ及び前記属性データに関連付けて登録し、前記第一データベースに登録されている前記質問データを含む教員用質問リストデータを生成し、前記教員用質問リストデータを前記教員用クライアント装置に送信し、前記生徒用質問リストデータでは、前記ユーザ情報によって識別される前記生徒を表す名称情報は前記質問データに関連付けられず、前記教員用質問リストデータでは、前記ユーザ情報及び前記名称情報を関連付けて管理する前記第二データベースで前記第一データベースで前記質問データに関連付けられた前記ユーザ情報に一致する前記ユーザ情報に関連付けられた前記名称情報が前記質問データに関連付けられ、前記教員用クライアント装置は、前記サーバ装置から送信された前記教員用質問リストデータを取得し、前記教員用質問リストデータが表す教員用質問リストを第二ディスプレイに表示し、前記生徒用クライアント装置は、前記名称情報を含まない態様を有する前記生徒用質問リストを前記第一ディスプレイに表示し、前記教員用クライアント装置は、前記教員用質問リストデータでの前記質問データ及び前記名称情報の関連付けに従い前記名称情報を前記質問に関連付けた態様を有する前記教員用質問リストを前記第二ディスプレイに表示する、ようにしてもよい。
【0012】
この構成によれば、生徒用質問リストでは、質問者である生徒を匿名とすることができる。質問者である生徒は、学校内の他の生徒に自らを特定されずに質問を投稿することができる。教員用質問リストでは、質問者である生徒を特定することができる。教員は、質問者である生徒の理解度を把握することができる。
【0013】
前記教員用クライアント装置は、第三データベースに前記第一種属性を表す前記属性データ及び前記第二種属性を表す前記属性データが登録され且つ前記属性としての第四種属性を表す前記属性データが登録されていない状態で前記第四種属性を表す前記属性データを前記第三データベースに登録する場合、前記第四種属性を表す前記属性データを取得し、前記第四種属性を表す前記属性データを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記教員用クライアント装置から送信された前記第四種属性を表す前記属性データを取得し、前記第四種属性を表す前記属性データを前記第三データベースに登録し、前記第一種属性を表す前記属性データ、前記第二種属性を表す前記属性データ及び前記第四種属性を表す前記属性データを前記生徒用クライアント装置に送信し、前記生徒用クライアント装置は、前記サーバ装置から送信された前記第一種属性を表す前記属性データ、前記第二種属性を表す前記属性データ及び前記第四種属性を表す前記属性データを取得し、前記第一種属性を表す前記属性データ、前記第二種属性を表す前記属性データ及び前記第四種属性を表す前記属性データに従い前記第一種属性、前記第二種属性及び前記第四種属性を前記第一ディスプレイに表示し、前記質問を投稿する場合、前記第一種属性、前記第二種属性及び前記第四種属性から選択された前記属性に関連付けられた前記属性データを取得する、ようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、学校の状況に応じて属性を追加登録することができる。学校特有の属性を登録することで、この属性の質問を投稿することができる。
【0015】
本発明の他の側面は、学校に属する生徒が質問を投稿する場合及び前記生徒が回答を投稿する場合に前記生徒によって操作される生徒用クライアント装置を複数含む教育支援システムのサーバ装置であって、前記複数の生徒用クライアント装置が接続された通信ネットワークに接続され、前記通信ネットワークを介して前記複数の生徒用クライアント装置のそれぞれとデータ通信し、前記生徒用クライアント装置から送信された前記生徒用クライアント装置の操作者としての前記生徒を識別するユーザ情報を取得し、前記生徒用クライアント装置との前記通信ネットワークを介したデータ通信を、前記ユーザ情報の送信元である前記生徒用クライアント装置が特定された状態で実行し、前記生徒用クライアント装置から送信された、前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問を表す質問データ及び前記生徒用クライアント装置に入力された前記質問の属性を表す属性データを取得し、第一データベースに前記質問データ及び前記属性データを関連付けて登録し、前記第一データベースに登録されている前記質問データを含む生徒用質問リストデータを生成し、前記生徒用質問リストデータを前記生徒用クライアント装置に送信し、前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第一種属性である第一質問を表す前記質問データとしての第一質問データ及び前記第一種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、前記第一データベースに前記質問の1つである前記属性が第二種属性である第二質問を表す前記質問データとしての第二質問データ及び前記第二種属性を表す前記属性データを関連付けて登録し、第二データベースに前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第一種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第一種属性に対応する第一管理値及び前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒が前記属性が前記第二種属性である前記質問に対して前記回答を投稿することで累積される前記第二種属性に対応する第二管理値を前記生徒用質問リストデータの送信先となる前記生徒用クライアント装置を操作する前記生徒を識別する前記ユーザ情報に関連付けて登録し、前記第一管理値及び前記第二管理値に従い前記生徒用質問リストデータが表す生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、前記生徒用質問リストデータで前記第一管理値及び前記第二管理値のうち累積値の大きな前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、サーバ装置である。
【0016】
前記第一管理値及び前記第二管理値が等しい場合、前記第一質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第一回答数及び前記第二質問に対する投稿済みの前記回答の回答数を示す第二回答数に従い前記生徒用質問リストでの前記第一質問及び前記第二質問の表示順序の優先度を設定した前記生徒用質問リストデータを生成し、前記生徒用質問リストデータで前記第一回答数及び前記第二回答数のうち回答数の少ない前記属性の前記質問に対して前記優先度を高く設定する、ようにしてもよい。
【0017】
このようなサーバ装置によれば、上述の教育支援システムを実現することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、生徒の学びを増やすことが可能な教育支援システム及びこの教育支援システム用のサーバ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】教育支援システムの概略構成の一例を示す図である。サーバ装置のブロック図、生徒用クライアント装置のブロック図及び教員用クライアント装置のブロック図を示す。
図2】第一データベースの一例を示す図である。上段及び下段は、第一データベースでの登録の手順を示す。
図3】第二データベースの一例を示す図である。
図4】第三データベースの一例を示す図である。上段及び下段は、第三データベースでの登録の手順を示す。
図5】第四データベースの一例を示す図である。
図6】サーバ処理のフローチャートである。
図7】生徒用サブ処理の第一部分のフローチャートである。
図8】生徒用サブ処理の第二部分のフローチャートである。
図9】教員用サブ処理の第一部分のフローチャートである。
図10】教員用サブ処理の第二部分のフローチャートである。
図11】生徒用クライアント処理の第一部分のフローチャートである。
図12】生徒用クライアント処理の第二部分のフローチャートである。
図13】生徒用質問リストの一例を示す図である。生徒用質問リストが生徒用クライアント装置の第一ディスプレイに表示された状態を示す。
図14】質問入力画面の一例を示す図である。質問入力画面が生徒用クライアント装置の第一ディスプレイに表示された状態を示す。
図15】生徒用回答入力画面の一例を示す図である。生徒用回答入力画面が生徒用クライアント装置の第一ディスプレイに表示された状態を示す。
図16】生徒用回答リストの一例を示す図である。生徒用回答リストが生徒用クライアント装置の第一ディスプレイに表示された状態を示す。
図17】教員用クライアント処理の第一部分のフローチャートである。
図18】教員用クライアント処理の第二部分のフローチャートである。
図19】教員用質問リストの一例を示す図である。教員用質問リストが教員用クライアント装置の第二ディスプレイに表示された状態を示す。
図20】教員用回答入力画面の一例を示す図である。教員用回答入力画面が教員用クライアント装置の第二ディスプレイに表示された状態を示す。
図21】教員用回答リストの一例を示す図である。教員用回答リストが教員用クライアント装置の第二ディスプレイに表示された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成に置換してもよい。本発明は、他の構成を含んでもよい。
【0021】
<教育支援システム10>
教育支援システム10について図1~4を参照して説明する。教育支援システム10は、学校での教育を支援する。教育支援システム10は、サーバ装置20、複数の生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40を含む(図1参照)。生徒用クライアント装置30は、学校の生徒によって操作される。生徒は、生徒用クライアント装置30の操作者となる。教員用クライアント装置40は、学校の教員によって操作される。教員は、教員用クライアント装置40の操作者となる。実施形態では、操作者は、生徒及び教員の一方又は両方を意味する。生徒及び教員を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「操作者」という。実施形態では、教育支援システム10での教育支援は、学校単位で実施される。教育支援システム10では、複数の学校は学校固有の学校情報によってそれぞれ他の学校と識別される。実施形態では、「学校情報:SchX,SchY」を例示する(図3,4の「学校情報」参照)。「学校情報:SchX」の学校を「学校(X)」といい、「学校情報:SchY」の学校を「学校(Y)」という。学校(X),(Y)を区別しない場合又はこれらを総称する場合、単に「学校」という。
【0022】
実施形態では、教育支援システム10の処理対象となる1つの学校での教育支援は、その学校に属する複数の生徒と同数の生徒用クライアント装置30を介して実施される。複数の生徒は、自身専用の生徒用クライアント装置30をそれぞれ操作する。実施形態では、教育支援システム10は、1台の教員用クライアント装置40を含む。図1では、3台の生徒用クライアント装置30及び1台の教員用クライアント装置40を例示する。
【0023】
教育支援システム10では、複数の操作者は操作者固有のユーザ情報によってそれぞれ他の操作者と識別される。ユーザ情報は、ユーザIDとも称されることもある。複数の操作者は、複数の生徒用クライアント装置30をそれぞれ操作する複数の生徒を含む。更に、複数の操作者は、1台の教員用クライアント装置40を操作する1人の教員を含む。学校に属する教員が複数人であるとする。この場合、教育支援システム10は、複数の教員と同数の教員用クライアント装置40を含んでいてもよい。複数の教員は、自身専用の教員用クライアント装置40を操作する。複数の教員は、自身に固有のユーザ情報によってそれぞれ他の教員と識別される。実施形態では、ユーザ情報として「ID0001~ID0003,ID1001」を例示する(図2,3の「ユーザ情報」参照)。
【0024】
教育支援システム10では、サーバ装置20、複数の生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40は通信ネットワーク15に接続される。サーバ装置20は、複数の生徒用クライアント装置30のそれぞれと通信ネットワーク15を介してデータ通信し、教員用クライアント装置40と通信ネットワーク15を介してデータ通信する。サーバ装置20及び生徒用クライアント装置30の間のデータ通信は、これら両装置間でセッションが確立された状態で行われる(後述する図6のS105及び図11のS401~405参照)。サーバ装置20は、セッションが確立された状態で通信相手先である生徒用クライアント装置30を特定する。サーバ装置20は、通信相手先である生徒用クライアント装置30を特定しつつ、この生徒用クライアント装置30とのデータ通信を実行する。サーバ装置20及び教員用クライアント装置40の間のデータ通信は、これら両装置間でセッションが確立された状態で行われる(後述する図6のS105及び図17のS501~S505参照)。サーバ装置20は、セッションが確立された状態で通信相手先である教員用クライアント装置40を特定する。サーバ装置20は、通信相手先である教員用クライアント装置40を特定しつつ、この教員用クライアント装置40とのデータ通信を実行する。
【0025】
生徒用クライアント装置30の操作者である生徒は、操作者固有のユーザ情報を用いてサーバ装置20へのログインを実施する。ログインに成功した場合、サーバ装置20及びこの生徒が操作する生徒用クライアント装置30の間にセッションが確立される。教員用クライアント装置40の操作者である教員は、操作者固有のユーザ情報を用いてサーバ装置20へのログインを実施する。ログインに成功した場合、サーバ装置20及びこの教員が操作する教員用クライアント装置40の間にセッションが確立される。サーバ装置20へのログインには、ユーザ情報に加えパスワードによる認証を採用してもよい。但し、実施形態では、説明を簡略化するためパスワードによる認証は省略する。セッションを確立させた状態でのデータ通信は、既に実用化されており公知である。教育支援システム10では、サーバ装置20へのログイン及びログイン後のデータ通信にこのような公知の技術を採用することができる。従って、これらに関するこの他の説明は省略する。
【0026】
通信ネットワーク15は、公知である各種の通信ネットワークを含む。通信ネットワーク15では、通信方式は限定されない。通信ネットワーク15を介したデータ通信は、有線通信及び無線通信の何れであってもよく、又はこれらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク15は、インターネットであってもよく、LAN(Local Area Network)であってもよく、又はこれらの組み合わせであってもよい。
【0027】
生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40は、情報処理装置である。情報処理装置の例としては、スマートデバイス及びパーソナルコンピュータが挙げられる。スマートデバイスの例としては、スマートフォン及びタブレット端末が挙げられる。パーソナルコンピュータは、ラップトップ型及びデスクトップ型の何れであってもよい。実施形態では、生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40としてスマートデバイスを例示する(図1及び後述する図13~16,19~21参照)。
【0028】
<サーバ装置20>
サーバ装置20について図1~10を参照して説明する。サーバ装置20は、プロセッサ21、ストレージ22、メモリ23及び通信器24を含む(図1参照)。プロセッサ21、ストレージ22、メモリ23及び通信器24は、バス25に接続される。プロセッサ21は、演算処理を実行する。プロセッサ21の例としては、CPUが挙げられる。ストレージ22は、プロセッサ21が読み取り可能な記憶媒体である。ストレージ22の例としては、フラッシュメモリ及びHDD(Hard Disk Drive)が挙げられる。フラッシュメモリを用いた記憶媒体の例としては、SSD(Solid State Drive)が挙げられる。ストレージ22は、ROMを含んでもよい。但し、ストレージ22は、これらとは異なる記憶媒体であってもよい。
【0029】
ストレージ22は、サーバ装置20の本体内にプロセッサ21及びメモリ23と共に設けられる。ストレージ22は、サーバ装置20の本体に外部接続されていてもよい。ストレージ22は、サーバ装置20の本体内に設けられ且つサーバ装置20の本体に外部接続されていてもよい。この場合、サーバ装置20は、接続インターフェースを備える。接続インターフェースは、ストレージ22をサーバ装置20の本体に接続する。プロセッサ21は、接続インターフェースを介してストレージ22にアクセスする。
【0030】
ストレージ22は、プログラム及びデータを記憶する。プログラムの例としては、OS(Operating System)及び各種のアプリケーションが挙げられる。アプリケーションは、サーバ処理(図6参照)用のプログラムを含む。サーバ処理用のプログラムは、生徒用サブ処理(図6のS109及び図7,8参照)用のプログラム及び教員用サブ処理(図6のS111及び図9,10参照)用のプログラムを含む。データの例としては、第一データベース、第二データベース、第三データベース及び第四データベースが挙げられる。第一データベース、第二データベース、第三データベース及び第四データベースは、サーバ処理用のプログラムに登録される。サーバ処理用のプログラムは、ストレージ22に事前にインストールされる。
【0031】
第一データベースは、質問データ及び属性データを関連付けて管理する(図2参照)。第一データベースでは、質問データには質問情報、ユーザ情報及び回答数が関連付けられる。即ち、第一データベースには、質問情報、質問データ、属性データ、ユーザ情報及び回答数が関連付けて登録される。質問情報は、質問データに固有の識別子である。質問データとして第一質問データ及び第二質問データを例とする。第一質問データは、質問情報としての第一質問情報によって指定される。第二質問データは、質問情報としての第二質問情報によって指定される。第一質問データは、質問情報によって第二質問データと識別される。実施形態では、質問情報として「Q1~Q7」を例示する(図2参照)。
【0032】
属性データは、属性を表す。属性の例としては、学校での正課及び課外が挙げられる。正課の例としては、国語、地理、歴史、公民、数学、物理、化学、生物、地学、英語及び情報が挙げられる。課外の例としては、各種の学校行事、部活動及び生徒会活動が挙げられる。学校行事の例としては、文化祭及び体育祭が挙げられる。教育支援システム10では、学校の事情に応じて学校単位で独自の属性を定義することができる。実施形態では、属性データが表す属性として「第一種属性~第五種属性」を例示する(図2,4参照)。ユーザ情報は、質問データが表す質問を投稿した生徒を表す。回答数は、質問データが表す質問に対する投稿済みの回答の数を示す。図2の第一データベースの「質問情報:Q1」のレコードを例とする。「ユーザ情報:ID0002」及び「回答数:5」は、このレコードに登録された質問データが表す「質問:●●の解き方を教えて下さい。」が「ユーザ情報:ID0002」によって識別される生徒によって投稿された質問であり、この質問に対して5個の回答が投稿されていることを意味する。
【0033】
第二データベースは、ユーザ情報及び名称情報を関連付けて管理する(図3参照)。名称情報の例としては、操作者の氏名が挙げられる。第二データベースでは、ユーザ情報には学校情報、権限及び管理値が関連付けられる。即ち、第二データベースには、ユーザ情報、名称情報、学校情報、権限(属性データ)及び管理値が関連付けて登録される。図3では、第二データベースでの登録は、学校(X)関連のユーザ情報、名称情報、学校情報及び管理値とし、学校(Y)関連のユーザ情報、名称情報、学校情報及び管理値については省略する。実施形態では、名称情報として「AAA」(ユーザ情報:ID0001)、「BBB」(ユーザ情報:ID0002)、「CCC」(ユーザ情報:ID0003)及び「EEE」(ユーザ情報:ID1001)を例示する。
【0034】
学校情報は、ユーザ情報の操作者が属する学校を識別する。権限は、「生徒」及び「教員」を含む。「権限:生徒」は、ユーザ情報の操作者が生徒であることを示す。「権限:教員」は、ユーザ情報の操作者が教員であることを示す。「権限:教員」には、次の属性データが関連付けられる。この属性データは、ユーザ情報の教員が担当する属性を表す。この教員が担当する属性が第一種属性であるとする。この場合、「権限:教員」には、「属性データ:第一種属性」が関連付けられる。属性データは、「権限:生徒」には関連付けられない。管理値は、生徒を対象とし、「権限:生徒」のユーザ情報に関連付けられる。管理値は、「権限:教員」のユーザ情報には関連付けられなくてもよい。実施形態では、「権限:教員」のユーザ情報に対する管理値の関連付けは省略される(図3の「ユーザ情報:ID1001」に対する「管理値」参照)。管理値は、ユーザ情報毎に管理される。管理値は、優先度を設定する場合の指標となる。優先度については後述する。
【0035】
管理値は、属性毎に累積される。実施形態では、管理値は、第一管理値、第二管理値、第三管理値、第四管理値及び第五管理値を含む。第一管理値は、第一種属性に対応する。第二管理値は、第二種属性対応する。第三管理値は、第三種属性対応する。第四管理値は、第四種属性対応する。第五管理値は、第五種属性対応する。実施形態では、第一管理値~第五管理値を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「管理値」という。管理値は累積値である。管理値の初期値は「0」としてもよい。管理値の初期値は、諸条件を考慮して適宜決定される。例えば、サーバ装置20は、質問に対する回答を一定回数投稿した場合にその質問の属性に対応する管理値に対して予め定めた値を累積させる。一定回数の例としては、1回が挙げられる。但し、一定回数は2回以上の回数としてもよい。
【0036】
サーバ装置20では、プロセッサ21は第一データベース及び第二データベースによって第一抽出及び第二抽出を実行することができる。第一抽出では、第二データベースに登録された全てのユーザ情報から次の学校情報に関連付けられたユーザ情報が全て取得される。この学校情報は、教育支援の処理対象とする1つの学校を表す(図3の「学校情報:SchX」又は「学校情報:SchY」参照)。第二抽出では、第一データベースで次のユーザ情報に関連付けられた質問データの質問情報が取得される。このユーザ情報は、第一抽出で取得されたユーザ情報に一致する。第一抽出及び第二抽出によって、第一データベースに登録された全ての質問データから処理対象とする1つの学校に属する生徒が投稿した質問を表す質問データを取得することができる。
【0037】
第三データベースは、属性データを管理する(図4参照)。第三データベースでは、属性データには学校情報が関連付けられる。サーバ装置20では、プロセッサ21は第三データベースによって次の第三抽出を実行することができる。第三抽出では、次の学校情報に関連付けられた属性データが全て取得される。この学校情報は、教育支援の処理対象とする1つの学校を表す。第四データベースは、回答データ及び質問情報を関連付けて管理する(図5参照)。第四データベースでは、質問データにはユーザ情報が関連付けられる。第四データベースには、質問情報、質問データ及びユーザ情報が関連付けられる。質問情報は、回答データが表す回答が対象とする質問を表す質問データを特定する。ユーザ情報は、回答データが表す回答を投稿した生徒又は教員を表す。
【0038】
メモリ23は、プロセッサ21がストレージ22に記憶されたプログラムを実行する際に利用される。プロセッサ21は、ストレージ22に記憶されたサーバ処理用のプログラムをメモリ23を用いて実行する。これに伴い、サーバ装置20は、学校での教育支援を実施する。メモリ23の例としては、RAMが挙げられる。通信器24は、サーバ装置20を通信ネットワーク15に接続する。通信器24は、通信ネットワーク15を介して生徒用クライアント装置30とデータ通信し、通信ネットワーク15を介して教員用クライアント装置40とデータ通信する。実施形態では、通信器24は、有線通信の通信方式に対応する。但し、通信器24の通信方式は、無線通信であってもよい。
【0039】
サーバ装置20は、上述した要素の他、公知のサーバ装置が備える要素を備えていてもよい。サーバ装置20は、サーバ処理用のプログラムがストレージ22に記憶されている点で公知のサーバ装置と相違する。
【0040】
<生徒用クライアント装置30>
生徒用クライアント装置30について図1,11~16を参照して説明する。生徒用クライアント装置30は、質問の投稿及び回答の投稿を実行する(図11,12のS411~S425及び図14,15参照)。生徒用クライアント装置30は、プロセッサ31、ストレージ32、メモリ33、第一ディスプレイ34、操作器35及び通信器36を含む。プロセッサ31、ストレージ32、メモリ33、第一ディスプレイ34、操作器35及び通信器36は、バス37に接続される。プロセッサ31は、演算処理を実行する。プロセッサ31の例としては、CPUが挙げられる。ストレージ32は、プロセッサ31が読み取り可能な記憶媒体である。ストレージ32の例としては、フラッシュメモリが挙げられる。ストレージ32は、ROMを含んでもよい。但し、ストレージ32は、これらとは異なる記憶媒体であってもよい。ストレージ32は、2種以上の記憶媒体の組み合わせであってもよい。
【0041】
ストレージ32は、プログラム及びデータを記憶する。プログラムの例としては、OS及び各種のアプリケーションが挙げられる。アプリケーションは、生徒用クライアント処理(図11,12参照)用のプログラムを含む。生徒用クライアント処理用のプログラムは、ストレージ32に事前にインストールされる。データの例としては、質問入力画面データ及び生徒用回答入力画面データが挙げられる。質問入力画面データ及び生徒用回答入力画面データは、生徒用クライアント処理用のプログラムに登録される。質問入力画面データは、質問入力画面60を表す(図14参照)。生徒用回答入力画面データは、生徒用回答入力画面65を表す(図15参照)。質問入力画面60及び生徒用回答入力画面65については後述する。メモリ33は、プロセッサ31がストレージ32に記憶されたプログラムを実行する際に利用される。プロセッサ31は、ストレージ32に記憶された生徒用クライアント処理用のプログラムをメモリ33を用いて実行する。メモリ33の例としては、RAMが挙げられる。
【0042】
第一ディスプレイ34は、操作画面を表示する。操作画面の例としては、生徒用質問リスト50(図13参照)、質問入力画面60(図14参照)、生徒用回答入力画面65(図15参照)及び生徒用回答リスト70(図16参照)が挙げられる。これらの操作画面については後述する。操作器35は、操作に応じた指示を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35で受け付けられた指示を操作器35を介して取得する。生徒用クライアント装置30がスマートデバイスである場合、操作器35はタッチパッドを含む。この場合、操作器35は、第一ディスプレイ34と一体で設けられる。第一ディスプレイ34及び操作器35は、タッチパネルとなる。操作器35は、キーボード及びマウスの一方又は両方であってもよく、又はこれらの一方又は両方を含んでもよい。通信器36は、生徒用クライアント装置30を通信ネットワーク15に接続する。通信器36は、通信ネットワーク15を介してサーバ装置20とデータ通信する。実施形態では、通信器36は、無線通信の通信方式に対応する。但し、通信器36の通信方式は、有線通信であってもよい。
【0043】
生徒用クライアント装置30は、上述した要素の他、公知の情報処理装置が備える要素を備えていてもよい。生徒用クライアント装置30は、生徒用クライアント処理用のプログラムがストレージ32に記憶されている点で公知の情報処理装置と相違する。
【0044】
<教員用クライアント装置40>
教員用クライアント装置40について図1,17~21を参照して説明する。教員用クライアント装置40は、属性の追加及び回答の投稿を実行する(図17のS511~S523及び図20参照)。教員用クライアント装置40は、プロセッサ41、ストレージ42、メモリ43、第二ディスプレイ44、操作器45及び通信器46を含む。プロセッサ41、ストレージ42、メモリ43、第二ディスプレイ44、操作器45及び通信器46は、バス47に接続される。プロセッサ41は、演算処理を実行する。プロセッサ41の例としては、CPUが挙げられる。ストレージ42は、プロセッサ41が読み取り可能な記憶媒体である。ストレージ42の例としては、フラッシュメモリが挙げられる。ストレージ42は、ROMを含んでもよい。但し、ストレージ42は、これらとは異なる記憶媒体であってもよい。ストレージ42は、2種以上の記憶媒体の組み合わせであってもよい。
【0045】
ストレージ42は、プログラム及びデータを記憶する。プログラムの例としては、OS及び各種のアプリケーションが挙げられる。アプリケーションは、教員用クライアント処理(図17,18参照)用のプログラムを含む。教員用クライアント処理用のプログラムは、ストレージ42に事前にインストールされる。データの例としては、属性追加画面データ及び教員用回答入力画面データが挙げられる。属性追加画面データ及び教員用回答入力画面データは、教員用クライアント処理用のプログラムに登録される。属性追加画面データは、属性追加画面を表す(不図示)。教員用回答入力画面データは、教員用回答入力画面85を表す(図20参照)。属性追加画面及び教員用回答入力画面85については後述する。メモリ43は、プロセッサ41がストレージ42に記憶されたプログラムを実行する際に利用される。プロセッサ41は、ストレージ42に記憶された教員用クライアント処理用のプログラムをメモリ43を用いて実行する。メモリ43の例としては、RAMが挙げられる。
【0046】
第二ディスプレイ44は、操作画面を表示する。操作画面の例としては、教員用質問リスト75(図19参照)、属性追加画面(不図示)、教員用回答入力画面85(図20参照)及び教員用回答リスト90(図21参照)が挙げられる。これらの操作画面については後述する。操作器45は、操作に応じた指示を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45で受け付けられた指示を操作器45を介して取得する。教員用クライアント装置40がスマートデバイスである場合、操作器45はタッチパッドを含む。この場合、操作器45は、第二ディスプレイ44と一体で設けられる。第二ディスプレイ44及び操作器45は、タッチパネルとなる。操作器45は、キーボード及びマウスの一方又は両方であってもよく、又はこれらの一方又は両方を含んでもよい。通信器46は、教員用クライアント装置40を通信ネットワーク15に接続する。通信器46は、通信ネットワーク15を介してサーバ装置20とデータ通信する。実施形態では、通信器46は、無線通信の通信方式に対応する。但し、通信器46の通信方式は、有線通信であってもよい。
【0047】
教員用クライアント装置40は、上述した要素の他、公知の情報処理装置が備える要素を備えていてもよい。教員用クライアント装置40は、教員用クライアント処理用のプログラムがストレージ42に記憶されている点で公知の情報処理装置と相違する。
【0048】
<サーバ処理>
サーバ処理について図6を参照して説明する。サーバ処理は、サーバ装置20で実行される。プロセッサ21は、サーバ処理の開始指示の取得に応じてストレージ22に記憶されたサーバ処理用のプログラムを起動する。これに伴い、プロセッサ21は、サーバ処理を開始する。サーバ処理の開始指示は、次のような手順で取得されてもよい。即ち、サーバ装置20では、サーバ処理の開始指示が不図示の操作器で受け付けられる。プロセッサ21は、この操作器を介してサーバ処理の開始指示を取得する。プロセッサ21は、OSの起動後に自動的にサーバ処理用のプログラムを起動させてもよい。サーバ装置20では、サーバ処理がOSの起動後に自動的に開始される。
【0049】
サーバ処理を開始させたプロセッサ21は、ユーザ情報を取得したかを判断する(S101)。ユーザ情報は、後述する図11のS403で生徒用クライアント装置30から送信され、又は後述する図17のS503で教員用クライアント装置40から送信される。サーバ装置20は、通信器24でユーザ情報を受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信されたユーザ情報を通信器24から取得する。ユーザ情報は、メモリ23に記憶される。ユーザ情報が取得されていない場合(S101:No)、プロセッサ21は、処理をS113に移行する。ユーザ情報が取得された場合(S101:Yes)、プロセッサ21は、S101のユーザ情報が第二データベースに登録されているかを判断する(S103)。S101のユーザ情報が第二データベースに登録されていない場合(S103:No)、プロセッサ21は、処理をS101に戻し、再度、S101を実行する。
【0050】
S103が否定される場合(S103:No参照)、プロセッサ21はエラー情報を送信させてもよい。エラー情報は、ユーザ情報による認証に失敗したことを示す。エラー情報の送信先は、S101のユーザ情報の送信元である生徒用クライアント装置30又はこれの送信元である教員用クライアント装置40とされる。プロセッサ21は、エラー情報の送信指令を通信器24に出力する。通信器24は、送信指令に従いエラー情報を前述の生徒用クライアント装置30又は前述の教員用クライアント装置40に送信する。実施形態では、S101のユーザ情報の送信元である生徒用クライアント装置30を「処理対象の生徒用クライアント装置30」といい、S101のユーザ情報の送信元である教員用クライアント装置40を「処理対象の教員用クライアント装置40」という。
【0051】
S101のユーザ情報が第二データベースに登録されている場合(S103:Yes)、プロセッサ21は、処理対象の生徒用クライアント装置30又は処理対象の教員用クライアント装置40との間でセッションを確立する(S105)。サーバ装置20は、確立されたセッションを介して処理対象の生徒用クライアント装置30又は処理対象の教員用クライアント装置40とデータ通信する。サーバ処理では、S105で確立されたセッションはセッション情報によって識別される。セッション情報は、セッションIDと称されることもある。S105で確立されたセッションのセッション情報は、S101のユーザ情報に対応する。
【0052】
次に、プロセッサ21は、S101のユーザ情報が生徒用であるかを判断する(S107)。プロセッサ21は、第二データベースにアクセスする。第二データベースでは、S101のユーザ情報に対して「権限:生徒」が関連付けられていたとする。この場合、プロセッサ21は、S107の判断を肯定し(S107:Yes)、処理をS109に移行する。S109でプロセッサ21は、生徒用サブ処理(図7,8参照)を開始する。第二データベースでは、S101のユーザ情報に対して「権限:教員」が関連付けられていたとする。この場合、プロセッサ21は、S107の判断を否定し(S107:No)、処理をS111に移行する。S111でプロセッサ21は、教員用サブ処理(図9,10参照)を開始する。
【0053】
プロセッサ21は、S103でセッションを確立させる都度、S109で生徒用サブ処理を開始させ又はS111で教員用サブ処理を開始させる。操作者が生徒であり、複数の生徒がそれぞれ操作する複数の生徒用クライアント装置30との間で複数のセッションが確立されているとする。プロセッサ21は、セッションを確立後にS109で開始させる生徒用サブ処理を確立させたセッションに関連付けた状態で実行する。複数の生徒用サブ処理は、セッションによって識別された状態で並行して実行される。操作者が教員であり、複数の教員がそれぞれ操作する複数の教員用クライアント装置40との間で複数のセッションが確立されているとする。プロセッサ21は、セッションを確立後にS111で開始させる教員用サブ処理を確立させたセッションに関連付けた状態で実行する。複数の教員用サブ処理は、セッションによって識別された状態で並行して実行される。
【0054】
生徒用サブ処理及び教員用サブ処理については後述する。S109又はS111を実行した後、プロセッサ21は、処理をS101に戻し、再度、S101以降の処理を実行する。S113でプロセッサ21は、サーバ処理の終了指示を取得したかを判断する。サーバ処理の終了指示は、サーバ処理の開始指示と同様、次のような手順で取得されてもよい。即ち、サーバ装置20では、サーバ処理の終了指示が不図示の操作器で受け付けられる。プロセッサ21は、この操作器を介してサーバ処理の終了指示を取得する。サーバ処理の終了指示が取得されていない場合(S113:No)、プロセッサ21は、処理をS101に戻し、再度、S101以降の処理を実行する。サーバ処理の終了指示が取得された場合(S113:Yes)、プロセッサ21は、サーバ処理を終了する。
【0055】
<生徒用サブ処理>
図6のS109で開始される生徒用サブ処理について図7,8を参照して説明する。図6のS101で取得されたユーザ情報が第二データベースで「権限:生徒」に関連付けられていたとする。この場合、プロセッサ21は、図6のS105でセッションを確立させる都度、図6のS109で生徒用サブ処理を開始させる。サーバ装置20は、複数の生徒用クライアント装置30との間で複数のセッションを確立することもある。サーバ装置20では、上述した通り、複数のセッションはセッション情報によってそれぞれ他のセッションと識別される。実施形態では、説明の便宜上、「処理対象のセッション」、「処理対象のセッション情報」、「処理対象のユーザ情報」及び「処理対象の学校情報」との用語を用いる。処理対象のセッションは、図6のS105で確立され且つ実行中の生徒用サブ処理で用いられる。処理対象のセッション情報は、処理対象のセッションを識別する。処理対象のユーザ情報は、処理対象のセッション情報に対応する。処理対象のユーザ情報の生徒は、処理対象の生徒用クライアント装置30を操作する。処理対象の学校情報は、処理対象のユーザ情報の生徒が属する学校を表す。
【0056】
生徒用サブ処理を開始させたプロセッサ21は、生徒用質問リストデータを生成する(S201)。生徒用質問リストデータは、生徒用質問リスト50を表す(後述する図13参照)。生徒用質問リスト50は、生徒によって投稿された質問を含み、処理対象の生徒用クライアント装置30で第一ディスプレイ34に表示される(後述する図11のS409参照)。生徒用質問リスト50については後述する。生徒用質問リストデータは、S201の実行時に第一データベースに登録されている質問データを含む。但し、生徒用質問リストデータに含める質問データは、次の質問データに限定される。この質問データは、第一データベースで次のユーザ情報に関連付けられる。このユーザ情報は、第二データベースで処理対象の学校情報に関連付けられる。更に、生徒用質問リストデータは、次の質問情報を含む。この質問情報は、S201の実行時に第一データベースで生徒用質問リストデータに含める質問データに関連付けられる。
【0057】
生徒用質問リストデータは、次の属性データを含んでもよい。この属性データは、S201の実行時に第三データベースで処理対象の学校情報に関連付けられた全てである。更に、この属性データは、S201の実行時に第一データベースで生徒用質問リストデータに含める質問データに関連付けられる。実施形態では、生徒用質問リストデータは、属性データを含む。生徒用質問リストデータは、次の名称情報を含まない。この名称情報は、S201の実行時に第一データベースで生徒用質問リストデータに含める質問データに関連付けられる。
【0058】
生徒用質問リストデータでは、質問データが表す質問に対して表示順序の優先度が設定される。優先度は、生徒用質問リスト50での質問の表示順序を指定する。優先度は、管理値を指標として設定される。質問データとして、第一質問データ及び第二質問データを例とする。第一質問データは、第一種属性の第一質問を表す。第二質問データは、第二種属性の第二質問を表す。生徒用質問リストデータでは、生徒用質問リスト50での第一質問及び第二質問の表示順序の優先度は第一管理値及び第二管理値に従い設定される。即ち、生徒用質問リストデータでは、第一管理値及び第二管理値のうち累積値の大きな属性の質問に対して優先度が高く設定される(後述する「第一基準」参照)。第二データベースで処理対象のユーザ情報に関連付けられた第一管理値及び第二管理値の関係を「第一管理値>第二管理値」とする。この場合、生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第二質問の表示順序の優先度は「第一管理値>第二管理値」に従い第一質問で第二質問より高く設定される(後述する「第一基準」参照)。生徒用質問リスト50では、第一質問が第二質問より上位に表示される。
【0059】
質問データとして、第一質問データ及び第二質問データを例とする。第一質問データ及び第二質問データは、上記の通りである。第二データベースで処理対象のユーザ情報に関連付けられた第一管理値及び第二管理値の関係を「第一管理値<第二管理値」とする。この場合、生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第二質問の表示順序の優先度は「第一管理値<第二管理値」に従い第二質問で第一質問より高く設定される(後述する「第一基準」参照)。生徒用質問リスト50では、第二質問が第一質問より上位に表示される。
【0060】
質問データとして、第一質問データ及び第二質問データを例とする。第一質問データ及び第二質問データは、上記の通りである。第二データベースで処理対象のユーザ情報に関連付けられた第一管理値及び第二管理値の関係を「第一管理値=第二管理値」とする。生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第二質問の表示順序の優先度は第一回答数及び第二回答数に従い設定される。第一回答数は、第一データベースで第一質問データに関連付けられた回答数である。第二回答数は、第一データベースで第二質問データに関連付けられた回答数である。即ち、生徒用質問リストデータでは、第一回答数及び第二回答数のうち回答数の少ない属性の質問に対して優先度が高く設定される(後述する「第二基準」参照)。第一データベースでの第一回答数及び第二回答数の関係を「第一回答数<第二回答数」とする。この場合、生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第二質問の表示順序の優先度は「第一回答数<第二回答数」に従い第一質問で第二質問より高く設定される(後述する「第二基準」参照)。生徒用質問リスト50では、第一質問が第二質問より上位に表示される。
【0061】
質問データとして、第一質問データ及び第二質問データを例とする。第一質問データ及び第二質問データは、上記の通りである。第二データベースで処理対象のユーザ情報に関連付けられた第一管理値及び第二管理値の関係を「第一管理値=第二管理値」とする。第一データベースでの第一回答数及び第二回答数の関係を「第一回答数>第二回答数」とする。第一回答数及び第二回答数は、上記の通りである。この場合、生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第二質問の表示順序の優先度は「第一回答数>第二回答数」に従い第二質問で第一質問より高く設定される(後述する「第二基準」参照)。生徒用質問リスト50では、第二質問が第一質問より上位に表示される。
【0062】
質問データとして、第一種属性の第一質問データ及び第一種属性の第三質問データを例とする。第一質問データは、上記の通りである。第三質問データは、第一種属性の第三質問を表す。生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第三質問の表示順序の優先度は第一回答数及び第三回答数に従い設定される。第一回答数は、上記の通りである。第三回答数は、第一データベースで第三質問データに関連付けられた回答数である。第一データベースでの第一回答数及び第三回答数の関係を「第一回答数<第三回答数」とする。この場合、生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第三質問の表示順序の優先度は「第一回答数<第三回答数」に従い第一質問で第三質問より高く設定される(後述する「第二基準」参照)。生徒用質問リスト50では、第一質問が第二質問より上位に表示される。第一データベースでの第一回答数及び第三回答数の関係を「第一回答数>第三回答数」とする。この場合、生徒用質問リストデータでは、第一質問及び第三質問の表示順序の優先度は「第一回答数>第三回答数」に従い第三質問で第一質問より高く設定される(後述する「第二基準」参照)。生徒用質問リスト50では、第三質問が第一質問より上位に表示される。
【0063】
S201で生成される生徒用質問リストデータでの優先度の設定について図2上段の第一データベース、図3の第二データベース及び図4上段又は下段の第三データベースを例に説明する。この説明では、図2下段の第一データベース及び図3の第二データベースに登録された次の内容を考慮しない。この内容は、縦書きの「・・・」によって省略されるレコードに登録される。この説明では、処理対象のユーザ情報は「ユーザ情報:ID0001」とする。生徒用サブ処理は、「ユーザ情報:ID0001」(処理対象のユーザ情報)に対応するセッション情報(処理対象のセッション情報)によって識別されるセッション(処理対象のセッション)を介して実行される。第二データベースでは「ユーザ情報:ID0001」に関連付けられた学校情報は「SchX」であり、第二データベースから「権限:生徒」及び「学校情報:SchX」に関連付けられたユーザ情報として「ID0001,ID0002,ID0003」が特定される(図3参照)。
【0064】
実施形態では、「質問情報:Q1~Q7」の質問データ及びこれら質問データが表す質問を次の通りとする。即ち、「質問情報:Q1」の質問データを「質問データ(Q1)」といい、質問データ(Q1)が表す質問を「質問(Q1)」という。「質問情報:Q2」の質問データを「質問データ(Q2)」といい、質問データ(Q2)が表す質問を「質問(Q2)」という。「質問情報:Q3」の質問データを「質問データ(Q3)」といい、質問データ(Q3)が表す質問を「質問(Q3)」という。「質問情報:Q4」の質問データを「質問データ(Q4)」といい、質問データ(Q4)が表す質問を「質問(Q4)」という。「質問情報:Q5」の質問データを「質問データ(Q5)」といい、質問データ(Q5)が表す質問を「質問(Q5)」という。「質問情報:Q6」の質問データを「質問データ(Q6)」といい、質問データ(Q6)が表す質問を「質問(Q6)」という。「質問情報:Q7」の質問データを「質問データ(Q7)」といい、質問データ(Q7)が表す質問を「質問(Q7)」という。
【0065】
S201でプロセッサ21は、図2上段の第一データベースから「ユーザ情報:ID0001,ID0002,ID0003」の何れかに関連付けられた「質問データ(Q1~Q6)」を特定し、第一基準及び第二基準に従い質問(Q1~Q6)の表示順序の優先度を質問(Q1)、質問(Q4)、質問(Q2)、質問(Q3)、質問(Q5)及び質問(Q6)の順序に設定する。第一基準では、管理値の大きな質問データが表す質問ほど優先度が高く設定される。第二基準は、第一基準で比較される複数の質問データの間で管理値が等しい場合及び複数の質問データで属性が同じである場合に適用される。第二基準では、回答数が少ない質問データが表す質問ほど優先度が高く設定される。S201を実行した後、プロセッサ21は、生徒用質問リストデータを送信させる(S203)。送信対象の生徒用質問リストデータは、S201で生成される。プロセッサ21は、生徒用質問リストデータの送信指令を通信器24に出力する。生徒用質問リストデータの送信先は、処理対象の生徒用クライアント装置30とされる。通信器24は、送信指令に従い生徒用質問リストデータをこの生徒用クライアント装置30に送信する。
【0066】
次に、プロセッサ21は、質問投稿指示、質問データ及び属性データを取得したかを判断する(S205)。質問投稿指示、質問データ及び属性データは、後述する図11のS417で処理対象の生徒用クライアント装置30から送信される。サーバ装置20は、通信器24で質問投稿指示、質問データ及び属性データを受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された質問投稿指示、質問データ及び属性データを通信器24から取得する。質問投稿指示は、質問データ及び属性データの登録要求である。質問投稿指示、質問データ及び属性データが取得されていない場合(S205:No)、プロセッサ21は、処理をS213に移行する。質問投稿指示、質問データ及び属性データが取得された場合(S205:Yes)、プロセッサ21は質問投稿指示に従い第一データベースに質問データ及び属性データを関連付けて登録する(S207)。更に、プロセッサ21は、第一データベースにこれら質問データ及び属性データに関連付けて質問情報及び処理対象のユーザ情報を登録する。
【0067】
S207の実行時、第一データベースには質問情報、質問データ、属性データ、ユーザ情報及び回答数が関連付けて登録されているとする。この場合、S207での「登録」は「追加登録」となる。例えば、処理対象のセッションを介してS205で質問投稿指示、「質問データ:▲▲となる理由を教えて下さい。」及び「属性データ:第三種属性」が新たに取得されたとする。この例では、処理対象のセッションは「ユーザ情報:ID0002」(処理対象のユーザ情報)に対応するセッション情報(処理対象のセッション情報)によって識別されるとする。更に、この例では、第一データベースは図2上段に示す登録状態であるとする。この場合、S207でプロセッサ21は、「質問情報:Q7」とする第一データベースの新たなレコードに「質問データ:▲▲となる理由を教えて下さい。」、「属性データ:第三種属性」、「ユーザ情報:ID0002」及び「回答数:0」を関連付けて追加登録する(図2下段参照)。
【0068】
次に、プロセッサ21は、生徒用質問リストデータを生成する(S209)。S209で生成される生徒用質問リストデータは、S201と同様、質問データ、質問情報、属性データを含む。但し、質問データ、質問情報及び属性データは、S209の実行時を基準として特定される。質問データ及び質問情報は、S209の実行時に第一データベースに登録されている。属性データは、S209の実行時に第三データベース及び第一データベースに登録されている。
【0069】
生徒用質問リストデータでは、S201と同様、質問データが表す質問に対して表示順序の優先度が設定される。S209で生成される生徒用質問リストデータでの優先度の設定について図2下段の第一データベース、図3の第二データベース及び図4上段又は下段の第三データベースを例に説明する。この説明では、図2下段の第一データベース及び図3の第二データベースに登録された次の内容を考慮しない。この内容は、縦書きの「・・・」によって省略されるレコードに登録される。この説明では、処理対象のユーザ情報は「ユーザ情報:ID0001」とする。生徒用サブ処理は、「ユーザ情報:ID0001」(処理対象のユーザ情報)に対応するセッション情報(処理対象のセッション情報)によって識別されるセッション(処理対象のセッション)を介して実行される。第一データベースに登録されたユーザ情報は「ID0002,ID0003」であり、第三データベースでこれらのユーザ情報に関連付けられた学校情報は「ユーザ情報:ID0001」と同じ「学校情報:SchX」である(図2下段及び図3参照)。
【0070】
S209でプロセッサ21は、図2下段の第一データベースから「ユーザ情報:ID0002,ID0003」の何れかに関連付けられた「質問データ(Q1~Q7)」を特定し、上述した第一基準及び第二基準に従い質問(Q1~Q7)の表示順序の優先度を質問(Q1)、質問(Q4)、質問(Q2)、質問(Q3)、質問(Q5)、質問(Q7)及び質問(Q6)の順序に設定する。S209を実行した後、プロセッサ21は、生徒用質問リストデータを送信させる(S211)。送信対象の生徒用質問リストデータは、S209で生成される。プロセッサ21は、生徒用質問リストデータの送信指令を通信器24に出力する。生徒用質問リストデータの送信先は、処理対象の生徒用クライアント装置30とされる。通信器24は、送信指令に従い生徒用質問リストデータをこの生徒用クライアント装置30に送信する。その後、プロセッサ21は、処理をS213に移行する。
【0071】
S213でプロセッサ21は、第一回答投稿指示、質問情報及び回答データを取得したかを判断する。第一回答投稿指示、質問情報及び回答データは、後述する図12のS425で処理対象の生徒用クライアント装置30から送信される。サーバ装置20は、通信器24で第一回答投稿指示、質問情報及び回答データを受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された第一回答投稿指示、質問情報及び回答データを通信器24から取得する。第一回答投稿指示は、今回取得された回答データの登録要求である。この回答データは、第一データベースで今回取得された質問情報に関連付けられた質問データが表す質問に対する回答を表す。第一回答投稿指示、質問情報及び回答データが取得されていない場合(S213:No)、プロセッサ21は、処理を図8のS217に移行する。第一回答投稿指示、質問情報及び回答データが取得された場合(S213:Yes)、プロセッサ21は、第一回答投稿指示に従い第四データベースに質問情報及び回答データを関連付けて登録する(S215)。更に、プロセッサ21は、第四データベースにこれら質問情報及び回答データに関連付けて処理対象のユーザ情報を登録する。その後、プロセッサ21は、処理を205に戻し、再度、S205以降の処理を実行する。
【0072】
S217でプロセッサ21は、第一回答表示指示及び質問情報を取得したかを判断する。第一回答表示指示及び質問情報は、後述する図12のS429で処理対象の生徒用クライアント装置30から送信される。サーバ装置20は、通信器24で第一回答表示指示及び質問情報を受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された第一回答表示指示及び質問情報を通信器24から取得する。第一回答表示指示は、生徒用回答リストデータの送信要求である。生徒用回答リストデータは、次の回答データを含み、生徒用回答リスト70を表す(後述する図16参照)。この回答データは、第四データベースで今回取得された質問情報に関連付けられる。生徒用回答リスト70は、次の質問に対する回答を含む。この質問は、今回取得された質問情報によって識別される質問データによって表される。
【0073】
第一回答表示指示及び質問情報が取得されていない場合(S217:No)、プロセッサ21は、処理をS223に移行する。第一回答表示指示及び質問情報が取得された場合(S217:Yes)、プロセッサ21は、生徒用回答リストデータを生成する(S219)。プロセッサ21は、第四データベースにアクセスし、第四データベースで今回取得された質問情報に関連付けられた回答データを取得する。プロセッサ21は、第四データベースから取得された全ての回答データを含む生徒用回答リストデータを生成する。生徒用回答リストデータは、前述の回答データに加え、今回取得された質問情報及びこの質問情報によって識別される質問データを含んでもよい。実施形態では、生徒用回答リストデータは、前述の質問情報及び質問データを含む。この場合、S219でプロセッサ21は、第一データベースにアクセスし、第一データベースから今回取得された質問情報に関連付けられた質問データを取得する。その後、プロセッサ21は、今回取得された質問情報及びこの質問データを生徒用回答リストデータに含める。
【0074】
S219を実行した後、プロセッサ21は、生徒用回答リストデータを送信させる(S221)。プロセッサ21は、生徒用回答リストデータの送信指令を通信器24に出力する。生徒用回答リストデータの送信先は、処理対象の生徒用クライアント装置30とされる。通信器24は、送信指令に従い生徒用回答リストデータをこの生徒用クライアント装置30に送信する。その後、プロセッサ21は、処理をS223に移行する。
【0075】
S223でプロセッサ21は、第一終了指示を取得したかを判断する。第一終了指示は、図12のS439で処理対象の生徒用クライアント装置30から送信される。サーバ装置20は、通信器24で第一終了指示を受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された第一終了指示を通信器24から取得する。第一終了指示が取得されていない場合(S223:No)、プロセッサ21は、処理を図7のS205に戻し、S205以降の処理を実行する。第一終了指示が取得された場合(S223:Yes)、プロセッサ21は、次の生徒用サブ処理を終了する。この生徒用サブ処理は、処理対象のセッションを介して実行される。
【0076】
<教員用サブ処理>
図6のS111で開始される教員用サブ処理について図9,10を参照して説明する。図6のS101で取得されたユーザ情報が第二データベースで「権限:教員」に関連付けられていたとする。この場合、プロセッサ21は、図6のS105でセッションを確立させる都度、図6のS111で教員用サブ処理を開始させる。サーバ装置20は、複数の教員用クライアント装置40との間で複数のセッションを確立することもある。更に、サーバ装置20は、1又は複数の生徒用クライアント装置30とセッションを確立しつつ、1又は複数の教員用クライアント装置40とセッションを確立することもある。サーバ装置20では、上述した通り、複数のセッションはセッション情報によってそれぞれ他のセッションと識別される。実施形態で用いる「処理対象のセッション」、「処理対象のセッション情報」、「処理対象のユーザ情報」及び「処理対象の学校情報」について、教員用サブ処理では次の通りである。即ち、処理対象のセッションは、図6のS105で確立され且つ実行中の教員用サブ処理で用いられる。処理対象のセッション情報は、処理対象のセッションを識別する。処理対象のユーザ情報は、処理対象のセッション情報に対応する。処理対象のユーザ情報の教員は、処理対象の教員用クライアント装置40を操作する。処理対象の学校情報は、処理対象のユーザ情報の教員が属する学校を表す。
【0077】
教員用サブ処理を開始させたプロセッサ21は、教員用質問リストデータを生成する(S301)。教員用質問リストデータは、教員用質問リスト75を表す(後述する図19参照)。教員用質問リスト75は、生徒によって投稿された質問を含み、処理対象の教員用クライアント装置40で第二ディスプレイ44に表示される(後述する図17のS509参照)。教員用質問リスト75については後述する。教員用質問リストデータは、S301の実行時に第一データベースに登録されている質問データを含む。但し、教員用質問リストデータに含める質問データは、生徒用質問リストデータ(図7のS201,S209参照)と同様、次の質問データに限定される。この質問データは、第一データベースで次のユーザ情報に関連付けられる。このユーザ情報は、第二データベースで処理対象の学校情報に関連付けられる。更に、教員用質問リストデータは、次の質問情報を含む。この質問情報は、S301の実行時に第一データベースで教員用質問リストデータに含める質問データに関連付けられる。
【0078】
教員用質問リストデータは、次の属性データを含んでもよい。この属性データは、S301の実行時に第三データベースで処理対象の学校情報に関連付けられた全てである。更に、この属性データは、S301の実行時に第一データベースで教員用質問リストデータに含める質問データに関連付けられる。実施形態では、教員用質問リストデータは、生徒用質問リストデータと同様、属性データを含む。教員用質問リストデータは、生徒用質問リストデータとは異なり、次の名称情報を含む。この名称情報は、S301の実行時に第一データベースで教員用質問リストデータに含める質問データに関連付けられる。
【0079】
教員用質問リストデータでは、生徒用質問リストデータと同様、質問データが表す質問に対して表示順序の優先度が設定されてもよい。優先度は、教員用質問リスト75での質問の表示順序を指定する。優先度は、第三基準及び第二基準によって設定してもよく、又は第三基準によって設定してもよい。第三基準では、教員が属する学校でその教員が担当する属性の質問の質問データに対して優先度が高く設定される。実施形態では、上述した通り、管理値は生徒を対象とする(図3参照)。従って、教員用サブ処理では、生徒用サブ処理で採用される上述の第一基準は採用されない。第二基準は、生徒用サブ処理で採用される上述の第二基準と同様である。
【0080】
質問データとして、第一質問データ、第二質問データ及び第三質問データを例とする。第一質問データは、第一種属性の第一質問を表す。第二質問データは、第二種属性の第二質問を表す。第三質問データは、第一種属性の第三質問を表す。優先度は、第三基準及び第二基準によって設定されるとする。処理対象のユーザ情報の教員が担当する属性は、第一種属性であるとする。第一データベースでの第一回答数及び第三回答数の関係を「第一回答数<第三回答数」とする。第一回答数は、第一データベースで第一質問データに関連付けられた回答数である。第三回答数は、第一データベースで第三質問データに関連付けられた回答数である。この場合、教員用質問リストデータでは、第一質問、第二質問及び第三質問の表示順序の優先度は処理対象のユーザ情報の教員の担当する「属性:第一種属性」に応じて第一質問及び第三質問で第二質問より高く設定される(「第三基準」参照)。更に、教員用質問リストデータでは、第一質問及び第三質問の表示順序の優先度は「第一回答数<第三回答数」に従い第一質問で第三質問より高く設定される(「第二基準」参照)。教員用質問リスト75では、第一質問、第二質問及び第三質問が上位から第一質問、第三質問及び第二質問の順序で表示される。
【0081】
質問データとして、第一質問データ、第二質問データ及び第三質問データを例とする。第一質問データ、第二質問データ及び第三質問データは、上記の通りである。優先度は、第三基準及び第二基準によって設定されるとする。処理対象のユーザ情報の教員が担当する属性は、第一種属性であるとする。第一データベースでの第一回答数及び第三回答数の関係を「第一回答数>第三回答数」とする。第一回答数及び第三回答数は、上記の通りである。この場合、教員用質問リストデータでは、第一質問、第二質問及び第三質問の表示順序の優先度は処理対象のユーザ情報の教員の担当する「属性:第一種属性」に応じて第一質問及び第三質問で第二質問より高く設定される(「第三基準」参照)。更に、教員用質問リストデータでは、第一質問及び第三質問の表示順序の優先度は「第一回答数>第三回答数」に従い第三質問で第一質問より高く設定される(「第二基準」参照)。教員用質問リスト75では、第一質問、第二質問及び第三質問が上位から第三質問、第一質問及び第二質問の順序で表示される。
【0082】
質問データとして、第一質問データ、第二質問データ及び第三質問データを例とする。第一質問データ、第二質問データ及び第三質問データは、上記の通りである。優先度は、第三基準によって設定されるとする。処理対象のユーザ情報の教員が担当する属性は、第一種属性であるとする。この場合、教員用質問リストデータでは、第一質問、第二質問及び第三質問の表示順序の優先度は処理対象のユーザ情報の教員の担当する「属性:第一種属性」に応じて第一質問及び第三質問で第二質問より高く設定される(「第三基準」参照)。但し、教員用質問リストデータでは、第一質問及び第三質問の表示順序の優先度は任意の順序に設定される。任意の順序の例としては、第一データベースへの登録順及び第一データベースへの登録順とは反対の順序が挙げられる。教員用質問リスト75では、第一質問、第二質問及び第三質問が上位から第一質問、第三質問及び第二質問の順序で表示され、又は上位から第三質問、第一質問及び第二質問の順序で表示される。
【0083】
S301で生成される生徒用質問リストデータでの優先度の設定について図2上段の第一データベース、図3の第二データベース及び図4上段又は下段の第三データベースを例に説明する。この説明では、図2上段の第一データベース及び図3の第二データベースに登録された次の内容を考慮しない。この内容は、縦書きの「・・・」によって省略されるレコードに登録される。優先度は、第三基準及び第二基準によって設定されるとする。この説明では、処理対象のユーザ情報は「ユーザ情報:ID1001」とする。教員用サブ処理は、「ユーザ情報:ID1001」(処理対象のユーザ情報)に対応するセッション情報(処理対象のセッション情報)によって識別されるセッション(処理対象のセッション)を介して実行される。第二データベースでは「ユーザ情報:ID1001」に関連付けられた学校情報は「SchX」であり、第二データベースから「権限:生徒」及び「学校情報:SchX」に関連付けられたユーザ情報として「ID0001,ID0002,ID0003」が特定される(図3参照)。S301でプロセッサ21は、図2上段の第一データベースから「ユーザ情報:ID0001,ID0002,ID0003」の何れかに関連付けられた「質問情報:Q1~Q6」を特定し、第三基準及び第二基準に従い質問(Q1~Q6)の表示順序の優先度を質問(Q1)、質問(Q4)、質問(Q6)、質問(Q2)、質問(Q3)及び質問(Q5)の順序に設定する。
【0084】
S301を実行した後、プロセッサ21は、教員用質問リストデータを送信させる(S303)。送信対象の教員用質問リストデータは、S301で生成される。プロセッサ21は、教員用質問リストデータの送信指令を通信器24に出力する。教員用質問リストデータの送信先は、処理対象の教員用クライアント装置40とされる。通信器24は、送信指令に従い教員用質問リストデータをこの教員用クライアント装置40に送信する。
【0085】
次に、プロセッサ21は、属性追加指示及び属性データを取得したかを判断する。属性追加指示及び属性データは、後述する図17のS515で処理対象の教員用クライアント装置40から送信される。サーバ装置20は、通信器24で属性追加指示及び属性データを受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された属性追加指示及び属性データを通信器24から取得する。属性追加指示は、属性データの登録要求である。属性追加指示及び属性データが取得されていない場合(S305:No)、プロセッサ21は、処理をS309に移行する。属性追加指示及び属性データが取得された場合(S305:Yes)、プロセッサ21は、属性追加指示に従い第三データベースに属性データを登録する(S307。図4参照)。その際、プロセッサ21は、第二データベースから次のユーザ情報に関連付けられた学校情報を特定する。このユーザ情報は、処理対象のセッション情報に対応する処理対象のユーザ情報に一致する。S307でプロセッサ21は、処理対象の学校情報に関連付けて属性データを登録する。属性追加指示及び「属性データ:第四種属性」が取得されたとする。処理対象のユーザ情報は「ID1001」とする。この場合、プロセッサ21は、第二データベースから「ユーザ情報:ID1001」に関連付けられた「学校情報:SchX」を特定する(図3参照)。続けて、プロセッサ21は、第三データベースに「学校情報:SchX」に関連付けて「性データ:第四種属性」を登録する(図4上段及び下段参照)。その後、プロセッサ21は、処理をS305に戻し、再度、S305以降の処理を実行する。
【0086】
S309でプロセッサ21は、第二回答投稿指示、質問情報及び回答データを取得したかを判断する。第二回答投稿指示、質問情報及び回答データは、後述する図17のS523で処理対象の教員用クライアント装置40から送信される。サーバ装置20は、通信器24で第二回答投稿指示、質問情報及び回答データを受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された第二回答投稿指示、質問情報及び回答データを通信器24から取得する。第二回答投稿指示は、今回取得された回答データの登録要求である。この回答データは、第一データベースで今回取得された質問情報に関連付けられた質問データが表す質問に対する回答を表す。第二回答投稿指示、質問情報及び回答データが取得されていない場合(S309:No)、プロセッサ21は、処理を図10のS313に移行する。第二回答投稿指示、質問情報及び回答データが取得された場合(S309:Yes)、プロセッサ21は、第二回答投稿指示に従い第四データベースに質問情報及び回答データを関連付けて登録する(S311)。更に、プロセッサ21は、第四データベースにこれら質問情報及び回答データに関連付けて処理対象のユーザ情報を登録する。その後、プロセッサ21は、処理を図10のS313に移行する。
【0087】
S313でプロセッサ21は、第二回答表示指示及び質問情報を取得したかを判断する。第二回答表示指示及び質問情報は、後述する図18のS527で処理対象の教員用クライアント装置40から送信される。サーバ装置20は、通信器24で第二回答表示指示及び質問情報を受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された第二回答表示指示及び質問情報を通信器24から取得する。第二回答表示指示は、教員用回答リストデータの送信要求である。教員用回答リストデータは、次の回答データ及び次の名称情報を含み、教員用回答リスト90を表す(後述する図21参照)。この回答データは、第四データベースで今回取得された質問情報に関連付けられる。この名称情報は、第四データベースで教員用回答リストデータに含められる回答データに関連付けられる。教員用回答リスト90は、次の質問に対する回答を含む。この質問は、今回取得された質問情報によって識別される質問データによって表される。
【0088】
第二回答表示指示及び質問情報が取得されていない場合(S313:No)、プロセッサ21は、処理をS319に移行する。第二回答表示指示及び質問情報が取得された場合(S313:Yes)、プロセッサ21は、教員用回答リストデータを生成する(S315)。プロセッサ21は、第四データベースにアクセスし、第四データベースで今回取得された質問情報に関連付けられた回答データ及びユーザ情報を取得する。プロセッサ21は、第二データベースにアクセスし、第二データベースからこのユーザ情報に関連付けられた名称情報を取得する。プロセッサ21は、第四データベースから取得された全ての回答データを含む教員用回答リストデータを生成する。その際、プロセッサ21は、回答データに対応する名称情報を回答データに関連付ける。名称情報は、回答データが表す回答を投稿した操作者を表す。操作者は、生徒用クライアント装置30を操作する生徒又は教員用クライアント装置40を操作する教員である。
【0089】
教員用回答リストデータは、上述の回答データ及び名称情報に加え、今回取得された質問情報及びこの質問情報によって識別される質問データを含んでもよい。実施形態では、教員用回答リストデータは、前述の質問情報及び質問データを含む。この場合、S315でプロセッサ21は、第一データベースにアクセスし、第一データベースから今回取得された質問情報に関連付けられた質問データ及びユーザ情報を取得する。プロセッサ21は、第二データベースにアクセスし、第二データベースからこのユーザ情報に関連付けられた名称情報を取得する。その後、プロセッサ21は、今回取得された質問情報及びこの質問データを教員用回答リストデータに含める。その際、プロセッサ21は、第二データベースから取得された前述の名称情報をこの質問データに関連付ける。名称情報は、次の生徒を表す。この生徒は、質問データが表す質問を投稿した生徒用クライアント装置30を操作する。
【0090】
S315を実行した後、プロセッサ21は、教員用回答リストデータを送信させる(S317)。プロセッサ21は、教員用回答リストデータの送信指令を通信器24に出力する。教員用回答リストデータの送信先は、処理対象の教員用クライアント装置40とされる。通信器24は、送信指令に従い教員用回答リストデータをこの教員用クライアント装置40に送信する。その後、プロセッサ21は、処理をS319に移行する。
【0091】
S319でプロセッサ21は、第二終了指示を取得したかを判断する。第二終了指示は、図18のS535で処理対象の教員用クライアント装置40から送信される。サーバ装置20は、通信器24で第二終了指示を受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された第二終了指示を通信器24から取得する。第二終了指示が取得されていない場合(S319:No)、プロセッサ21は、処理を図9のS305に戻し、S305以降の処理を実行する。第二終了指示が取得された場合(S319:Yes)、プロセッサ21は、次の教員用サブ処理を終了する。この教員用サブ処理は、処理対象のセッションを介して実行される。
【0092】
<生徒用クライアント処理>
生徒用クライアント処理について図11~16を参照して説明する。操作者としての生徒は、操作器35を操作して生徒用クライアント処理の開始指示を入力する。生徒用クライアント装置30は、操作器35で開始指示を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して開始指示を取得する。プロセッサ31は、開始指示の取得に応じてストレージ32に記憶された生徒用クライアント処理のプログラムを起動する。これに伴い、プロセッサ31は、生徒用クライアント処理を開始する。
【0093】
実施形態で用いる「処理対象のセッション」、「処理対象のセッション情報」、「処理対象のユーザ情報」及び「処理対象の学校情報」について、生徒用クライアント処理では次の通りである。即ち、処理対象のセッションは、サーバ装置20及び処理対象の生徒用クライアント装置30の間で確立される。処理対象のセッション情報は、処理対象のセッションを識別する。処理対象のユーザ情報は、処理対象のセッション情報に対応する。処理対象のユーザ情報の生徒は、処理対象の生徒用クライアント装置30を操作する。処理対象の学校情報は、処理対象のユーザ情報の生徒が属する学校を表す。処理対象のユーザ情報の生徒を「処理対象の生徒」という。
【0094】
生徒用クライアント処理の開始に伴い、生徒用クライアント装置30では第一ディスプレイ34にログイン画面が表示される。ログイン画面はユーザ情報の入力ボックスを含み、生徒は操作器35を介してログイン画面の入力ボックスに自身のユーザ情報を入力する。実施形態では、このログイン画面の図示は省略する。操作器35は、ユーザ情報を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介してユーザ情報を取得する(S401)。プロセッサ31は、ユーザ情報を送信させる(S403)。プロセッサ31は、ユーザ情報の送信指令を通信器36に出力する。ユーザ情報の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器36は、送信指令に従いユーザ情報をサーバ装置20に送信する。続けて、プロセッサ31は、サーバ装置20との間でセッションが確立されたかを判断する(S405)。セッションが確立されない場合(S405:No)、プロセッサ31は、処理をS401に戻し、再度、S401以降の処理を実行する。セッションが確立されない理由の例としては、ユーザ情報の誤りが挙げられる。セッションが確立された場合(S405:Yes)、プロセッサ31は、処理をS407に移行する。
【0095】
S407でプロセッサ31は、生徒用質問リストデータを取得する(S407)。生徒用質問リストデータは、図7のS203又はS211でサーバ装置20から送信される。S411がセッション確立直後に実行されているとする。この場合、生徒用質問リストデータは、図7のS203でサーバ装置20から送信される。S411がセッション確立直後ではないタイミングで実行されているとする。この場合、生徒用質問リストデータは、図7のS211でサーバ装置20から送信される。生徒用クライアント装置30は、通信器36で生徒用質問リストデータを受信する。プロセッサ31は、通信器36で受信された生徒用質問リストデータを通信器36から取得する。生徒用質問リストデータは、メモリ33に記憶される。
【0096】
次に、プロセッサ31は、生徒用質問リスト50を第一ディスプレイ34に表示させる(S409)。プロセッサ31は、メモリ33に記憶された生徒用質問リストデータから生徒用質問リスト50を生成し、この生徒用質問リスト50の表示指令を第一ディスプレイ34に出力する。第一ディスプレイ34は、生徒用質問リスト50を表示する(図13参照)。図13の生徒用質問リスト50は、図2下段の第一データベースに対応する。生徒用質問リスト50について図13を例として説明する。生徒用質問リスト50は、質問投稿ボタン51、終了ボタン52及び内容領域53を含む。生徒用質問リスト50は、生徒用質問リストデータに含まれる質問データと同じ数の内容領域53を含む。質問投稿ボタン51は、質問投稿指示に関連付けられる。終了ボタン52は、第一終了指示に関連付けられる。内容領域53は、質問表示領域54、質問情報ボタン55、属性領域56及び回答投稿ボタン57を含む。図13では、最下段に配置の内容領域53に符号「54~57」を付し、これより上段に配置の内容領域53では符号「54~57」は省略する。
【0097】
質問表示領域54は、生徒用質問リストデータの質問データが表す質問を表示する。質問情報ボタン55は、生徒用質問リストデータで質問データに関連付けられた質問情報に対応する。質問情報ボタン55は、第一回答表示指示及びこの質問情報に関連付けられる。属性領域56は、生徒用質問リストデータが含む属性データが表す属性を表示する。属性領域56では、生徒用質問リストデータで質問データに関連付けられた属性データが表す属性が次の態様で表示される。この態様では、生徒用質問リストデータで質問データに関連付けられた属性データが表す属性がこれ以外の属性データが表す属性と区別される。実施形態では、この態様の例として、質問データに関連付けられた属性データが表す属性を「背景・文字色:黒地・白文字」とし、これ以外の属性データが表す属性を「背景・文字色:白地・黒文字」とする(図13及び後述する図19参照)。回答投稿ボタン57は、第一回答投稿指示及び次の質問情報に関連付けられる。この質問情報は、同じ内容領域53内の質問情報ボタン55に関連付けられる。
【0098】
S409を実行した後、プロセッサ31は、質問投稿指示を取得したかを判断する(S411)。処理対象の生徒は、質問を投稿する場合、生徒用質問リスト50で質問投稿ボタン51を押下する。操作器35は、質問投稿ボタン51の押下に応じて質問投稿指示を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して質問投稿指示を取得する。質問投稿指示は、メモリ33に記憶される。質問投稿指示が取得されていない場合(S411:No)、プロセッサ31は、処理をS419に移行する。質問投稿指示が取得された場合(S411:Yes)、プロセッサ31は、質問入力画面60を第一ディスプレイ34に表示させる(S413)。プロセッサ31は、ストレージ32に記憶された質問入力画面データから質問入力画面60を生成し、質問入力画面60の表示指令を第一ディスプレイ34に出力する。第一ディスプレイ34は、質問入力画面60を表示する(図14参照)。図14の質問入力画面60は、処理対象の生徒が「ユーザ情報:ID0002」であり、この生徒が「▲▲となる理由を教えて下さい。」とする質問を投稿する場合に対応する。この質問の投稿時、第一データベースの登録状態は図2上段であり、第三データベースの登録状態は図4下段である。
【0099】
質問入力画面60は、質問入力領域61、選択領域62及び送信ボタン63を含む。質問入力領域61は、質問の入力を受け付ける。選択領域62は、質問入力領域61に入力された質問の属性を受け付ける。実施形態では、選択領域62は、選択肢として次の属性を含む。この属性は、生徒用質問リストデータに含まれた属性データによって表される。選択肢としての属性には、属性データが関連付けられる。属性データの追加登録に伴い(図9のS307参照)、質問入力画面データに登録された属性データが生徒用質問リストデータに含まれた属性データと相違する場合がある。この場合、生徒用クライアント装置30では、生徒用質問リストデータに含まれた属性データに従い質問入力画面データに登録された属性データを更新する。この点において、生徒用クライアント装置30は、選択肢としての属性を表す属性データをサーバ装置20から取得する。この取得は、サーバ装置20から送信された生徒用質問リストデータを介して行われる。送信ボタン63は、送信指令に関連付けられる。
【0100】
処理対象の生徒は、質問入力画面60が第一ディスプレイ34に表示された状態で操作器35を操作しつつ、質問入力領域61に質問を入力し、選択領域62でこの質問の属性を選択する。プロセッサ31は、質問入力領域61に入力された質問を表す質問データ及び選択領域62で選択された属性を表す属性データを取得する(S415)。質問データ及び属性データは、メモリ33に記憶される。続けて、この生徒は、操作器35を操作して送信ボタン63を押下する。操作器35は、送信ボタン63の押下に応じて送信指令を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して送信指令を取得する。プロセッサ31は、質問投稿指示、質問データ及び属性データを送信させる(S417)。プロセッサ31は、質問投稿指示、質問データ及び属性データの送信指令を通信器36に出力する。質問投稿指示、質問データ及び属性データの送信先は、サーバ装置20とされる。通信器36は、送信指令に従い質問投稿指示、質問データ及び属性データをサーバ装置20に送信する。その後、プロセッサ31は、処理をS407に戻し、再度、S407以降の処理を実行する。この場合、S407で取得される生徒用質問リストデータは、上述した通り、図7のS211でサーバ装置20から送信される。
【0101】
S419でプロセッサ31は、第一回答投稿指示及び質問情報を取得したかを判断する。処理対象の生徒は、生徒用質問リスト50に表示された質問に対して回答を投稿する場合、生徒用質問リスト50で次の回答投稿ボタン57を押下する。この回答投稿ボタン57は、次の質問表示領域54と同じ内容領域53に含まれる。この質問表示領域54は、回答を投稿しようとする質問を含む。操作器35は、回答投稿ボタン57の押下に応じてこの回答投稿ボタン57に関連付けられた第一回答投稿指示及び質問情報を受け付ける。回答投稿ボタン57の押下は回答を投稿しようとする質問を選択する操作に対応し、この質問情報はこの選択済みの質問を表す質問データを識別する。プロセッサ31は、操作器35を介して第一回答投稿指示及び質問情報を取得する。第一回答投稿指示及び質問情報は、メモリ33に記憶される。第一回答投稿指示及び質問情報が取得されていない場合(S419:No)、プロセッサ31は、処理を図12のS427に移行する。第一回答投稿指示及び質問情報が取得された場合(S419:Yes)、プロセッサ31は、処理を図12のS421に移行し、生徒用回答入力画面65を第一ディスプレイ34に表示させる。プロセッサ31は、ストレージ32に記憶された生徒用回答入力画面データから生徒用回答入力画面65を生成し、生徒用回答入力画面65の表示指令を第一ディスプレイ34に出力する。第一ディスプレイ34は、生徒用回答入力画面65を表示する(図15参照)。
【0102】
生徒用回答入力画面65は、回答入力領域66及び送信ボタン67を含む。回答入力領域66は、回答の入力を受け付ける。送信ボタン67は、送信指令に関連付けられる。実施形態では、生徒用回答入力画面65は、表示中の生徒用質問リスト50で次の内容領域53に含められる次の第一内容及び第二内容を含む。この内容領域53は、今回取得された第一回答投稿指示及び質問情報が関連付けられた回答投稿ボタン57を含む。第一内容は、この内容領域53内の質問表示領域54に含められる質問に一致する。第二内容は、この内容領域53内の質問情報ボタン55に関連付けられた質問情報であり、第一内容の質問を表す質問データを識別する。即ち、第一内容及び第二内容は、表示中の生徒用回答入力画面65で回答を投稿しようとしている質問に対応する。
【0103】
処理対象の生徒は、生徒用回答入力画面65が第一ディスプレイ34に表示された状態で操作器35を操作して回答入力領域66に回答を入力する。プロセッサ31は、回答入力領域66に入力された回答を表す回答データを取得する(S415)。回答データは、メモリ33に記憶される。続けて、この生徒は、操作器35を操作して送信ボタン67を押下する。操作器35は、送信ボタン67の押下に応じて送信指令を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して送信指令を取得する。プロセッサ31は、第一回答投稿指示、質問情報及び回答データを送信させる(S425)。プロセッサ31は、第一回答投稿指示、質問情報及び回答データの送信指令を通信器36に出力する。第一回答投稿指示、質問情報及び回答データの送信先は、サーバ装置20とされる。通信器36は、送信指令に従い第一回答投稿指示、質問情報及び回答データをサーバ装置20に送信する。その後、プロセッサ31は、処理を図11のS409に戻し、再度、S409以降の処理を実行する。S409でプロセッサ31は、前回のS407でメモリ33に記憶された生徒用質問リストデータを処理対象とする。
【0104】
S427でプロセッサ31は、第一回答表示指示を取得したかを判断する。処理対象の生徒は、質問に対して投稿された回答を表示させる場合、生徒用質問リスト50で次の質問情報ボタン55を押下する。この質問情報ボタン55は、次の内容領域53に含まれる。この内容領域53は、回答の表示を希望する質問を含む質問表示領域54を含む。操作器35は、質問情報ボタン55の押下に応じてこの質問情報ボタン55に関連付けられた第一回答表示指示及び質問情報を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して第一回答表示指示及び質問情報を取得する。第一回答表示指示及び質問情報は、メモリ33に記憶される。第一回答表示指示及び質問情報が取得されていない場合(S427:No)、プロセッサ31は、処理をS437に移行する。
【0105】
第一回答表示指示及び質問情報が取得された場合(S427:Yes)、プロセッサ31は、第一回答表示指示及び質問情報を送信させる(S429)。プロセッサ31は、第一回答表示指示及び質問情報の送信指令を通信器36に出力する。第一回答表示指示及び質問情報の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器36は、送信指令に従い第一回答表示指示及び質問情報をサーバ装置20に送信する。続けて、プロセッサ31は、生徒用回答リストデータを取得する(S431)。生徒用回答リストデータは、図8のS221でサーバ装置20から送信される。生徒用クライアント装置30は、通信器36で生徒用回答リストデータを受信する。プロセッサ31は、通信器36で受信された生徒用回答リストデータを通信器36から取得する。生徒用回答リストデータは、メモリ33に記憶される。
【0106】
次に、プロセッサ31は、生徒用回答リスト70を第一ディスプレイ34に表示させる(S433)。プロセッサ31は、メモリ33に記憶された生徒用回答リストデータから生徒用回答リスト70を生成し、この生徒用回答リスト70の表示指令を第一ディスプレイ34に出力する。第一ディスプレイ34は、生徒用回答リスト70を表示する(図16参照)。生徒用回答リスト70は、回答表示領域71及び戻るボタン72を含む。図16の生徒用回答リスト70は、次の操作が実施された場合の一例を示す。この操作は、図13の生徒用質問リスト50で最上段の内容領域53に含まれる質問情報ボタン55の押下である。回答表示領域71は、生徒用回答リストデータの回答データが表す回答を表示する。生徒用回答リストデータが複数の回答データを含むとする。この場合、回答表示領域71は、複数の回答データがそれぞれ表す複数の回答を含む。戻るボタン72は、戻る指示に関連付けられる。戻る指示は、生徒用回答リスト70の表示の終了に対応する。処理対象の生徒は、回答表示領域71内の回答を確認する。この生徒は、回答表示領域71内の回答を確認した後、戻るボタン72を押下する。操作器35は、戻るボタン72の押下に応じて戻る指示を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して戻る指示を取得する。生徒用回答リスト70は、生徒用回答リストデータの質問データが表す質問を含む。更に、生徒用回答リスト70は、生徒用回答リストデータの質問情報を含む。
【0107】
S433を実行した後、プロセッサ31は、戻る指示を取得したかを判断する(S435)。戻る指示が取得されていない場合(S435:No)、プロセッサ31は、この判断を繰り返して実行する。戻る指示が取得された場合(S435:Yes)、プロセッサ31は、処理を図11のS409に戻し、再度、S409以降の処理を実行する。S409でプロセッサ31は、前回のS407でメモリ33に記憶された生徒用質問リストデータを処理対象とする。
【0108】
S437でプロセッサ31は、第一終了指示を取得したかを判断する。処理対象の生徒は、生徒用質問リスト50が第一ディスプレイ34に表示された状態で操作器35を操作して終了ボタン52を押下する。操作器35は、終了ボタン52の押下に応じて第一終了指示を受け付ける。プロセッサ31は、操作器35を介して第一終了指示を取得する。第一終了指示が取得されていない場合(S437:No)、プロセッサ31は、処理を図11のS411に戻し、再度、S411以降の処理を実行する。第一終了指示が取得された場合(S437:Yes)、プロセッサ31は、第一終了指示を送信させる。プロセッサ31は、第一終了指示の送信指令を通信器36に出力する。第一終了指示の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器36は、送信指令に従い第一終了指示をサーバ装置20に送信する。その後、プロセッサ31は、生徒用クライアント処理を終了する。
【0109】
<教員用クライアント処理>
教員用クライアント処理について図17~21を参照して説明する。操作者としての教員は、操作器45を操作して教員用クライアント処理の開始指示を入力する。教員用クライアント装置40は、操作器45で開始指示を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して開始指示を取得する。プロセッサ41は、開始指示の取得に応じてストレージ42に記憶された教員用クライアント処理のプログラムを起動する。これに伴い、プロセッサ41は、教員用クライアント処理を開始する。
【0110】
実施形態で用いる「処理対象のセッション」、「処理対象のセッション情報」、「処理対象のユーザ情報」及び「処理対象の学校情報」について、教員用クライアント処理では次の通りである。即ち、処理対象のセッションは、サーバ装置20及び処理対象の教員用クライアント装置40の間で確立される。処理対象のセッション情報は、処理対象のセッションを識別する。処理対象のユーザ情報は、処理対象のセッション情報に対応する。処理対象のユーザ情報の教員は、処理対象の教員用クライアント装置40を操作する。処理対象の学校情報は、処理対象のユーザ情報の教員が属する学校を表す。処理対象のユーザ情報の教員を「処理対象の教員」という。
【0111】
教員用クライアント処理の開始に伴い、教員用クライアント装置40では第二ディスプレイ44にログイン画面が表示される。ログイン画面はユーザ情報の入力ボックスを含み、教員は操作器45を介してログイン画面の入力ボックスに自身のユーザ情報を入力する。実施形態では、このログイン画面の図示は省略する。操作器45は、ユーザ情報を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介してユーザ情報を取得する(S501)。プロセッサ41は、ユーザ情報を送信させる(S503)。プロセッサ41は、ユーザ情報の送信指令を通信器46に出力する。ユーザ情報の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器46は、送信指令に従いユーザ情報をサーバ装置20に送信する。続けて、プロセッサ41は、サーバ装置20との間でセッションが確立されたかを判断する(S505)。セッションが確立されない場合(S505:No)、プロセッサ41は、処理をS501に戻し、再度、S501以降の処理を実行する。セッションが確立されない理由の例としては、ユーザ情報の誤りが挙げられる。セッションが確立された場合(S505:Yes)、プロセッサ41は、教員用質問リストデータを取得する(S507)。教員用質問リストデータは、図9のS303でサーバ装置20から送信される。教員用クライアント装置40は、通信器46で教員用質問リストデータを受信する。プロセッサ41は、通信器46で受信された教員用質問リストデータを通信器46から取得する。教員用質問リストデータは、メモリ43に記憶される。
【0112】
次に、プロセッサ41は、教員用質問リスト75を第二ディスプレイ44に表示させる(S509)。プロセッサ41は、メモリ43に記憶された教員用質問リストデータから教員用質問リスト75を生成し、この教員用質問リスト75の表示指令を第二ディスプレイ44に出力する。第二ディスプレイ44は、教員用質問リスト75を表示する(図19参照)。図19の教員用質問リスト75は、図2下段の第一データベースに対応する。教員用質問リスト75について図19を例として説明する。教員用質問リスト75は、属性追加ボタン76、終了ボタン77及び内容領域78を含む。教員用質問リスト75は、教員用質問リストデータに含まれる質問データと同じ数の内容領域78を含む。属性追加ボタン76は、属性追加指示に関連付けられる。終了ボタン77は、第二終了指示に関連付けられる。内容領域78は、質問表示領域79、質問情報ボタン80、属性領域81、回答投稿ボタン82及び名称情報領域83を含む。図19では、最下段に配置の内容領域78に符号「79~83」を付し、これより上段に配置の内容領域78では符号「79~83」は省略する。
【0113】
質問表示領域79は、教員用質問リストデータの質問データが表す質問を表示する。質問情報ボタン80は、教員用質問リストデータで質問データに関連付けられた質問情報に対応する。質問情報ボタン80は、第二回答表示指示及びこの質問情報に関連付けられる。属性領域81は、教員用質問リストデータが含む属性データが表す属性を表示する。属性領域81では、教員用質問リストデータで質問データに関連付けられた属性データが表す属性が次の態様で表示される。この態様では、教員用質問リストデータで質問データに関連付けられた属性データが表す属性がこれ以外の属性データが表す属性と区別される。実施形態では、属性領域81は生徒用質問リスト50の内容領域53の属性領域56と同じ態様で属性を表示する。回答投稿ボタン82は、第二回答投稿指示及び次の質問情報に関連付けられる。この質問情報は、同じ内容領域78内の質問情報ボタン80に関連付けられる。名称情報領域83は、次の名称情報を表示する。この名称情報は、教員用質問リストデータで質問表示領域79に含められる質問を表す質問データに関連付けられる。即ち、名称情報領域83は、質問表示領域79に含められる質問を投稿した生徒の名称情報を表示する。
【0114】
S509を実行した後、プロセッサ41は、属性追加指示を取得したかを判断する(S511)。処理対象の教員は、属性を追加する場合、教員用質問リスト75で属性追加ボタン76を押下する。操作器45は、属性追加ボタン76の押下に応じて属性追加指示を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して属性追加指示を取得する。属性追加指示は、メモリ43に記憶される。属性追加指示が取得されていない場合(S511:No)、プロセッサ41は、処理をS517に移行する。属性追加指示が取得された場合(S511:Yes)、プロセッサ41は、属性データを取得する(S513)。プロセッサ41は、不図示の属性追加画面を第二ディスプレイ44に表示させる。プロセッサ41は、ストレージ42に記憶された属性追加画面データから属性追加画面を生成し、属性追加画面の表示指令を第二ディスプレイ44に出力する。第二ディスプレイ44は、属性追加画面を表示する。例えば、属性追加画面は、属性入力領域及び登録ボタンを含む。処理対象の教員は、属性追加画面が第二ディスプレイ44に表示された状態で操作器45を操作して属性入力領域に属性を入力する。プロセッサ41は、属性入力領域に入力された属性を表す属性データを取得する。属性データは、メモリ43に記憶される。
【0115】
続けて、処理対象の教員は、操作器45を操作して登録ボタンを押下する。操作器45は、登録ボタンの押下に応じて送信指令を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して送信指令を取得する。プロセッサ41は、属性追加指示及び属性データを送信させる(S515)。プロセッサ41は、属性追加指示及び属性データの送信指令を通信器46に出力する。属性追加指示及び属性データの送信先は、サーバ装置20とされる。通信器46は、送信指令に従い属性追加指示及び属性データをサーバ装置20に送信する。処理対象の教員が学校(X)に属し、第三データベースの登録状態が図4上段であり、新たに第四種属性を追加する場合を想定する。この場合、この教員は、属性入力領域に第四種属性を入力する。プロセッサ41は、S513で「属性データ:第四種属性」を取得し、S515で属性追加指示及び「属性データ:第四種属性」を送信させる。これに伴い、通信器46は、サーバ装置20に属性追加指示及び「属性データ:第四種属性」を送信する。S515を実行した後、プロセッサ41は、処理をS509に戻し、再度、S509以降の処理を実行する。S509でプロセッサ41は、前回のS507でメモリ43に記憶された教員用質問リストデータを処理対象とする。
【0116】
S517でプロセッサ41は、第二回答投稿指示及び質問情報を取得したかを判断する。処理対象の教員は、教員用質問リスト75に表示された質問に対して回答を投稿する場合、教員用質問リスト75で次の回答投稿ボタン82を押下する。この回答投稿ボタン82は、次の質問表示領域79と同じ内容領域78に含まれる。この質問表示領域79は、回答を投稿しようとする質問を含む。操作器45は、回答投稿ボタン82の押下に応じてこの回答投稿ボタン82に関連付けられた第二回答投稿指示及び質問情報を受け付ける。回答投稿ボタン82の押下は回答を投稿しようとする質問を選択する操作に対応し、この質問情報はこの選択済みの質問を表す質問データを識別する。プロセッサ41は、操作器45を介して第二回答投稿指示及び質問情報を取得する。第二回答投稿指示及び質問情報は、メモリ43に記憶される。第二回答投稿指示及び質問情報が取得されていない場合(S517:No)、プロセッサ41は、処理を図18のS525に移行する。第二回答投稿指示及び質問情報が取得された場合(S517:Yes)、プロセッサ41は、教員用回答入力画面85を第二ディスプレイ44に表示させる(S519)。プロセッサ41は、ストレージ42に記憶された教員用回答入力画面データから教員用回答入力画面85を生成し、教員用回答入力画面85の表示指令を第二ディスプレイ44に出力する。第二ディスプレイ44は、教員用回答入力画面85を表示する(図20参照)。
【0117】
教員用回答入力画面85は、回答入力領域86及び送信ボタン87を含む。回答入力領域86は、回答の入力を受け付ける。送信ボタン87は、送信指令に関連付けられる。実施形態では、教員用回答入力画面85は、表示中の教員用質問リスト75で次の内容領域78に含められる次の第三内容、第四内容及び第五内容を含む。この内容領域78は、今回取得された第二回答表示指示及び質問情報が関連付けられた回答投稿ボタン82を含む。第三内容は、この内容領域78内の質問表示領域79に含められる質問に一致する。第四内容は、この内容領域78内の質問情報ボタン80に関連付けられた質問情報であり、第三内容の質問を表す質問データを識別する。第五内容は、この内容領域78内の名称情報領域83に表示される名称情報であり、第三内容の質問を投稿した生徒の名称情報を示す。即ち、第三内容、第四内容及び第五内容は、表示中の教員用回答入力画面85で回答を投稿しようとしている質問に対応する。
【0118】
処理対象の教員は、教員用回答入力画面85が第二ディスプレイ44に表示された状態で操作器45を操作して回答入力領域86に回答を入力する。プロセッサ41は、回答入力領域86に入力された回答を表す回答データを取得する(S521)。回答データは、メモリ43に記憶される。続けて、この教員は、操作器45を操作して送信ボタン87を押下する。操作器45は、送信ボタン87の押下に応じて送信指令を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して送信指令を取得する。プロセッサ41は、第二回答投稿指示、質問情報及び回答データを送信させる(S523)。プロセッサ41は、第二回答投稿指示、質問情報及び回答データの送信指令を通信器46に出力する。第二回答投稿指示、質問情報及び回答データの送信先は、サーバ装置20とされる。通信器46は、送信指令に従い第二回答投稿指示、質問情報及び回答データをサーバ装置20に送信する。その後、プロセッサ41は、処理をS509に戻し、再度、S509以降の処理を実行する。S509でプロセッサ41は、前回のS507でメモリ43に記憶された教員用質問リストデータを処理対象とする。
【0119】
S525でプロセッサ41は、第二回答表示指示を取得したかを判断する。処理対象の教員は、質問に対して投稿された回答を表示させる場合、教員用質問リスト75で次の質問情報ボタン80を押下する。この質問情報ボタン80は、次の内容領域78に含まれる。この内容領域78は、回答の表示を希望する質問を含む質問表示領域79を含む。操作器45は、質問情報ボタン80の押下に応じてこの質問情報ボタン80に関連付けられた第二回答表示指示及び質問情報を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して第二回答表示指示及び質問情報を取得する。第二回答表示指示及び質問情報は、メモリ43に記憶される。第二回答表示指示及び質問情報が取得されていない場合(S525:No)、プロセッサ41は、処理をS535に移行する。
【0120】
第二回答表示指示及び質問情報が取得された場合(S525:Yes)、プロセッサ41は、第二回答表示指示及び質問情報を送信させる(S527)。プロセッサ41は、第二回答表示指示及び質問情報の送信指令を通信器46に出力する。第二回答表示指示及び質問情報の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器46は、送信指令に従い第二回答表示指示及び質問情報をサーバ装置20に送信する。続けて、プロセッサ41は、教員用回答リストデータを取得する(S529)。教員用回答リストデータは、図10のS317でサーバ装置20から送信される。教員用クライアント装置40は、通信器46で教員用回答リストデータを受信する。プロセッサ41は、通信器46で受信された教員用回答リストデータを通信器46から取得する。教員用回答リストデータは、メモリ43に記憶される。
【0121】
次に、プロセッサ41は、教員用回答リスト90を第二ディスプレイ44に表示させる(S531)。プロセッサ41は、メモリ43に記憶された教員用回答リストデータから教員用回答リスト90を生成し、この教員用回答リスト90の表示指令を第二ディスプレイ44に出力する。第二ディスプレイ44は、教員用回答リスト90を表示する(図21参照)。教員用回答リスト90は、回答表示領域91、戻るボタン92及び名称情報領域93を含む。図21の教員用回答リスト90は、次の操作が実施された場合の一例を示す。この操作は、図19の教員用質問リスト75で最上段の内容領域78に含まれる質問情報ボタン80の押下である。回答表示領域91は、教員用回答リストデータの回答データが表す回答を表示する。教員用回答リストデータが複数の回答データを含むとする。この場合、回答表示領域91は、複数の回答データがそれぞれ表す複数の回答を含む。戻るボタン92は、戻る指示に関連付けられる。戻る指示は、教員用回答リスト90の表示の終了に対応する。名称情報領域93は、次の名称情報を表示する。この名称情報は、教員用回答リストデータで次の回答データに関連付けられる。この回答データは、回答表示領域91に含められる回答を表す。即ち、名称情報領域93は、回答表示領域91に含められる回答を投稿した生徒又は教員の名称情報を示す。処理対象の教員は、回答表示領域91内の回答及び名称情報を確認する。この教員は、回答表示領域91内の回答及び名称情報を確認した後、戻るボタン92を押下する。操作器45は、戻るボタン92の押下に応じて戻る指示を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して戻る指示を取得する。
【0122】
S531を実行した後、プロセッサ41は、戻る指示を取得したかを判断する(S533)。戻る指示が取得されていない場合(S533:No)、プロセッサ41は、この判断を繰り返して実行する。戻る指示が取得された場合(S533:Yes)、プロセッサ41は、処理を図17のS509に戻し、再度、S509以降の処理を実行する。S509でプロセッサ41は、前回のS507でメモリ43に記憶された教員用質問リストデータを処理対象とする。
【0123】
S535でプロセッサ41は、第二終了指示を取得したかを判断する。処理対象の教員は、教員用質問リスト75が第二ディスプレイ44に表示された状態で操作器45を操作して終了ボタン77を押下する。操作器45は、終了ボタン77の押下に応じて第二終了指示を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して第二終了指示を取得する。第二終了指示が取得されていない場合(S535:No)、プロセッサ41は、処理を図17のS509に戻し、再度、S509以降の処理を実行する。第二終了指示が取得された場合(S535:Yes)、プロセッサ41は、第二終了指示を送信させる。プロセッサ41は、第二終了指示の送信指令を通信器46に出力する。第二終了指示の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器46は、送信指令に従い第二終了指示をサーバ装置20に送信する。その後、プロセッサ41は、教員用クライアント処理を終了する。
【0124】
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0125】
(1)教育支援システム10では、サーバ装置20は、図7のS209,S211を実行する。教育支援システム10によれば、生徒用質問リスト50での複数の質問の表示順序を処理対象の生徒に応じて設定することができる。複数の質問の表示順序は、管理値の大きさに応じて設定される。管理値の大きな属性は、処理対象の生徒が得意としている又は処理対象の生徒の理解度が高いと推定することができる。このような属性の質問の表示順序の優先度を高く設定することができる。回答を投稿させ易くすることができる。生徒の学びを増やすことができる。複数の管理値が等しい場合、複数の質問の表示順序を各質問に対する回答の回答数に応じて設定することができる。回答数の少ない質問の表示順序の優先度を高く設定することができる。回答数の少ない質問に対する回答を投稿させ易くすることができる。回答数が少ないままの質問を減少させることができる。回答数の少ない質問が表示され続けるといった事象を抑制することができる。
【0126】
(2)生徒用質問リスト50は内容領域53に名称情報領域を含まず、生徒用質問リスト50では名称情報は表示されない(図13参照)。教員用質問リスト75は、内容領域78に名称情報領域83を含む(図19参照)。名称情報領域83は、名称情報を表示する。この構成によれば、生徒用質問リスト50では、質問者である生徒を匿名とすることができる。質問者である生徒は、学校内の他の生徒に自らを特定されずに質問を投稿することができる。教員用質問リスト75では、質問者である生徒を特定することができる。教員は、質問者である生徒の理解度を把握することができる。
【0127】
生徒用回答リスト70は名称情報領域を含まず、生徒用回答リスト70では名称情報は表示されない(図16参照)。教員用回答リスト90は、名称情報領域93を含む(図21参照)。名称情報領域93は、名称情報を表示する。この構成によれば、生徒用回答リスト70では、回答者である生徒を匿名とすることができる。回答者である生徒は、学校内の他の生徒に自らを特定されずに回答を投稿することができる。教員用回答リスト90では、回答者である生徒を特定することができる。教員は、回答者である生徒の理解度を把握することができる。
【0128】
(3)教育支援システム10では、教員用クライアント装置40は図17のS513,S515を実行し、サーバ装置20は図9のS307を実行する。この構成によれば、学校の状況に応じて属性を追加登録することができる。学校特有の属性を登録することで、この属性の質問を投稿することができる(図11のS417参照)。
【0129】
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
【0130】
(1)教育支援システム10は、複数の生徒と同数の生徒用クライアント装置30を含み、複数の教員と同数の教員用クライアント装置40を含む。教育支援システム10では、生徒は自身専用の生徒用クライアント装置30を操作し、教員は自身専用の教員用クライアント装置40を操作する。生徒用クライアント装置30の台数は、学校の生徒数とは異なっていてもよい。生徒用クライアント装置30は、複数の生徒によって共同利用されてもよい。教育支援システム10は、複数の生徒用クライアント装置30として1人の生徒によって専用利用される生徒用クライアント装置30及び複数の生徒によって共同利用される生徒用クライアント装置30を含んでいてもよい。教育支援システム10は、複数の教員用クライアント装置40として1人の教員によって専用利用される教員用クライアント装置40及び複数の教員によって共同利用される教員用クライアント装置40を含んでいてもよい。
【0131】
(2)生徒用質問リストデータは、次の質問データを含まなくてもよく、又は次の質問データを含んでいてもよい。この質問データは、第一データベースで処理対象のユーザ情報に関連付けられる。処理対象のユーザ情報は、処理対象の生徒を表す。生徒用質問リストデータでは、何れの場合も上記同様、第一基準及び第二基準に従い質問データが表す質問に対して表示順序の優先度が設定されてもよい。処理対象のユーザ情報が「ID0002」であり、第一データベースの登録状態が図2下段であり、第二データベースの登録状態が図3であり、生徒用質問リストデータが前述の質問データを含まないとする。この場合、図7のS201,S209では、生徒用質問リストデータから「質問情報:Q1,Q2,Q4,Q7」にそれぞれ関連付けられた質問データは省略される。図7のS201,S209では、「質問情報:Q3,Q5,Q6」にそれぞれ関連付けられた質問データを含む生徒用質問リストデータが生成される。処理対象のユーザ情報が「ID0002」であり、第一データベースの登録状態が図2下段であり、第二データベースの登録状態が図3であり、生徒用質問リストデータが前述の質問データを含むとする。この場合、図7のS201,S209では、「質問情報:Q1~Q7」にそれぞれ関連付けられた質問データを含む生徒用質問リストデータが生成される。
【0132】
教員用質問リストデータは、次の質問データを含まなくてもよい。この質問データは、第一データベースで次の属性データに関連付けられない。この属性データは、第二データベースで処理対象のユーザ情報に関連付けられる。処理対象のユーザ情報は、処理対象の教員を表す。教員用質問リストデータでは、第二基準に従い質問データが表す質問に対して表示順序の優先度が設定されてもよい。処理対象のユーザ情報が「ID1001」であり、第一データベースの登録状態が図2下段であり、第二データベースの登録状態が図3であるとする。この場合、図9のS301では、教員用質問リストデータから「質問情報:Q2,Q3,Q5,Q6,Q7」にそれぞれ関連付けられた質問データは省略される。図9のS301では、「質問情報:Q1,Q4」にそれぞれ関連付けられた質問データを含む教員用質問リストデータが生成される。
【0133】
(3)第二データベースには、ユーザ情報の生徒の学年及びユーザ情報の教員の担当学年を登録してもよい。生徒用質問リストデータには、次の質問データが含められてもよい。この質問データは、処理対象の生徒と同学年の生徒によって投稿された質問を表す。図7のS201,S209では、前述の質問データを含む生徒用質問リストデータが生成される。教員用質問リストデータには、次の質問データが含められてもよい。この質問データは、処理対象の教員の担当学年と同学年の生徒によって投稿された質問を表す。図9のS301では、前述の質問データを含む教員用質問リストデータが生成される。
【0134】
(4)教員用質問リスト75は、更新ボタンを含んでもよい。更新ボタンは、更新指示に関連付けられる。更新指示は、教員用質問リストデータの再送要求である。操作器45は、更新ボタンの押下に応じて更新指示を受け付ける。プロセッサ41は、操作器45を介して更新指示を取得する。プロセッサ41は、更新指示を送信させる。プロセッサ41は、更新指示の送信指令を通信器46に出力する。更新指示の送信先は、サーバ装置20とされる。サーバ装置20及び教員用クライアント装置40の間のデータ通信は、上述した通り、これら両装置間でセッションが確立された状態で行われる(図6のS105及び図17のS501~S505参照)。通信器46は、送信指令に従い更新指示をサーバ装置20に送信する。
【0135】
サーバ装置20は、通信器24で更新指示を受信する。プロセッサ21は、通信器24で受信された更新指示を通信器24から取得する。その後、サーバ装置20では、プロセッサ21が図9のS301,S303と同様の処理を上記同様に実行し、教員用クライアント装置40では、プロセッサ41が図17のS507,S509と同様の処理を上記同様に実行する。これに伴い、教員用クライアント装置40では、第二ディスプレイ44に表示中の教員用質問リスト75を、第一データベースの登録状態に一致する最新の状態へと更新することができる。詳細は省略するが、生徒用質問リスト50には、教員用質問リスト75と同様、更新ボタンを設けてもよい。この更新ボタンに関連付けられる更新指示は、生徒用質問リストデータの再送要求である。生徒用クライアント装置30では、任意のタイミングで第一ディスプレイ34に表示中の生徒用質問リスト50を、第一データベースの登録状態に一致する最新の状態へと更新することができる。
【0136】
(5)生徒用クライアント装置30は、ストレージ32に質問入力画面データを記憶する。質問入力画面データには、次の属性データが登録される。この属性データは、質問入力画面60で選択領域62に選択肢として含められる属性を表す。生徒用クライアント装置30では、生徒用質問リストデータに含まれた属性データに従い質問入力画面データに登録された属性データを更新する(図11のS413参照)。生徒用クライアント装置30では、質問投稿指示が取得された場合(図11のS411:Yes参照)、質問入力画面60で選択領域62に選択肢として含められる属性を表す属性データをサーバ装置20から取得してもよい。質問投稿指示が取得された場合(図11のS411:Yes参照)、プロセッサ31は、登録属性指示を送信させる。登録属性指示は、この登録属性指示の取得時に第三データベースで処理対象の学校情報に関連付けられた全ての属性データの送信要求である。この説明では、前述した全ての属性データを「登録済みの属性データ」という。プロセッサ31は、登録属性指示の送信指令を通信器36に出力する。登録属性指示の送信先は、サーバ装置20とされる。通信器36は、送信指令に従い登録属性指示をサーバ装置20に送信する。
【0137】
サーバ装置20では、プロセッサ21は、通信器24を介して登録属性指示を取得し、登録済みの属性データを送信させる。プロセッサ21は、登録済みの属性データの送信指令を通信器24に出力する。登録済みの属性データの送信先は、登録属性指示の送信元である生徒用クライアント装置30とされる。通信器24は、送信指令に従い登録済みの属性データをこの生徒用クライアント装置30に送信する。生徒用クライアント装置30では、プロセッサ31は、通信器36を介して登録済みの属性データを取得し、質問入力画面データに含める。続けて、プロセッサ31は、上記同様、この質問入力画面データから質問入力画面60を生成し、質問入力画面60を第一ディスプレイ34に表示させる(図11のS413参照)。
【0138】
サーバ装置20は、ストレージ22に第一データベース、第二データベース、第三データベース及び第四データベースを記憶する(図1~5参照)。第一データベース(図2参照)、第二データベース(図3参照)、第三データベース(図4参照)及び第四データベース(図5参照)が採用するデータ構造は例示である。第一データベース、第二データベース、第三データベース及び第四データベースで管理されるデータ及び情報の関連付けは、諸条件を考慮して適宜設定される。第一データベース、第二データベース、第三データベース及び第四データベースでは、これらのうちの複数のデータベースは単一のテーブル構造を有していてもよく、又はこれらのうちの何れかのデータベースは細分化されたテーブル構造を有していてもよい。
【0139】
(6)サーバ装置20は、セッションが確立された状態で通信相手先である生徒用クライアント装置30を特定する。サーバ装置20は、通信相手先である生徒用クライアント装置30を特定しつつ、この生徒用クライアント装置30とのデータ通信を実行する。サーバ装置20は、セッションが確立された状態で通信相手先である教員用クライアント装置40を特定する。サーバ装置20は、通信相手先である教員用クライアント装置40を特定しつつ、この教員用クライアント装置40とのデータ通信を実行する。サーバ装置20は、通信相手先となる生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40を前述とは異なる手法にて特定してもよい。サーバ装置20は、生徒用クライアント装置30との間のデータ通信にユーザ情報を含め、このユーザ情報によって通信相手先となる生徒用クライアント装置30を特定してもよい。サーバ装置20は、教員用クライアント装置40との間のデータ通信にユーザ情報を含め、このユーザ情報によって通信相手先となる教員用クライアント装置40を特定してもよい。サーバ装置20による生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40の特定には、公知の通信技術を採用してもよい。サーバ装置20による生徒用クライアント装置30及び教員用クライアント装置40の特定は、諸条件を考慮して適宜実行される。
【符号の説明】
【0140】
10 教育支援システム、 15 通信ネットワーク、 20 サーバ装置
21 プロセッサ、 22 ストレージ、 23 メモリ、 24 通信器
25 バス、 30 生徒用クライアント装置、 31 プロセッサ
32 ストレージ、 33 メモリ、 34 第一ディスプレイ、 35 操作器
36 通信器、 37 バス、 40 教員用クライアント装置、 41 プロセッサ
42 ストレージ、 43 メモリ、 44 第二ディスプレイ、 45 操作器
46 通信器、 47 バス、 50 生徒用質問リスト、 51 質問投稿ボタン
52 終了ボタン、 53 内容領域、 54 質問表示領域
55 質問情報ボタン、 56 属性領域、 57 回答投稿ボタン
60 質問入力画面、 61 質問入力領域、 62 選択領域、 63 送信ボタン
65 生徒用回答入力画面、 66 回答入力領域、 67 送信ボタン
70 生徒用回答リスト、 71 回答表示領域、 72 戻るボタン
75 教員用質問リスト、 76 属性追加ボタン、 77 終了ボタン
78 内容領域、 79 質問表示領域、 80 質問情報ボタン、 81 属性領域
82 回答投稿ボタン、 83 名称情報領域、 85 教員用回答入力画面
86 回答入力領域、 87 送信ボタン、 90 教員用回答リスト
91 回答表示領域、 92 戻るボタン、 93 名称情報領域
【要約】
【課題】生徒の学びを増やすことが可能な教育支援システム及びこの教育支援システム用のサーバ装置を提供する。
【解決手段】サーバ装置は、第一質問データ及び第一種属性を表す属性データを関連付けて登録し、第二質問データ及び第二種属性を表す属性データを関連付けて登録し、第一管理値及び第二管理値をユーザ情報に関連付けて登録する。第一管理値は、生徒が属性が第一種属性である質問に対して回答を投稿することで累積され、第二管理値は、生徒が属性が第二種属性である質問に対して回答を投稿することで累積され、ユーザ情報は、生徒を識別する。生徒は、生徒用質問リストデータの送信先となる生徒用クライアント装置を操作する。サーバ装置は、生徒用質問リストでの第一質問及び第二質問の表示順序の優先度を設定した生徒用質問リストデータを生成し、第一管理値及び第二管理値のうち累積値の大きな属性の質問に対して優先度を高く設定する。
【選択図】図7
図1
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図5
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