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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】データ送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20241217BHJP
   H04W 72/543 20230101ALI20241217BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20241217BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20241217BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/543
H04W72/1273
H04W28/18
【請求項の数】 38
(21)【出願番号】P 2022558414
(86)(22)【出願日】2022-04-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-11
(86)【国際出願番号】 KR2022005762
(87)【国際公開番号】W WO2023204327
(87)【国際公開日】2023-10-26
【審査請求日】2022-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジョング
(72)【発明者】
【氏名】キム,キジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ドンスン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ビョンギル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョンミン
(72)【発明者】
【氏名】ホン,テファン
(72)【発明者】
【氏名】パク,セジュ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/059438(WO,A1)
【文献】特表2021-529451(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Corrections on PDCCH/GC-PDCCH monitoring procedure in TS38.213,3GPP TSG RAN WG1#100_e R1-2000195,フランス,3GPP,2020年02月15日
【文献】Intel Corporation,Uplink QoS support for LAA,3GPP TSG-RAN WG2#93bis R2-162469,フランス,3GPP,2016年04月02日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,DRX Configuration for UC BC GC and its interaction with Sensing,3GPP TSG RAN WG2#115-e R2-2108014,フランス,3GPP,2021年08月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末のデータ送信方法であって、
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を受信し、
前記情報要素に基づいて、PDCCH候補の集合を1つ以上の制御リソース集合(control resource set:CORESET)においてモニタリングするものの、前記モニタリングは、各PDCCH候補を受信し、モニタリングされるダウンリンク制御情報(dwnlink control information:DCI)フォーマットに応じてデコードすることを意味し、
前記モニタリングにより、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのDCIフォーマットを検出し(detect)、
前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを送信し、及び
前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを送信するものの、
前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分され、
前記第2共有チャネルに適用される第2MCS(modulation and coding scheme)インデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第1MCSインデックス及び前記の第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスの何れか1つであって、同一の種類のMCSインデックスであり、
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせ、
前記MCSフィールドのビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記第1MCSインデックスと前記第2MCSインデックスの差値を特定値以下に制限することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1MCSインデックスは、前記第1論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLER(Block Error Rate)のうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2MCSインデックスは、前記第2論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERのうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1共有チャネル及び前記第2共有チャネルのそれぞれはPUSCH(physical uplink shared channel)であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIフォーマットを第1DCIフォーマットとする時、
第3共有チャネル及び第4共有チャネルをスケジューリングする第2DCIフォーマットを受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2DCIフォーマットに基づいて前記第3共有チャネルを介して第3論理チャネルグループの第3データを受信し、及び
前記第2DCIフォーマットに基づいて前記第4共有チャネルを介して第4論理チャネルグループの第4データを受信するものの、
前記第3論理チャネルグループと前記第4論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、
前記第4共有チャネルに適用される第4MCSインデックスは、前記第3共有チャネルに適用される第3MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第3MCSインデックス及び前記第4MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第3種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第4種MCSインデックスの何れか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、
前記第2DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第3MCSインデックス及びii)前記第3MCSインデックスと前記第4MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第3MCSインデックスと前記第4MCSインデックスの差値を特定値以下に制限することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2DCIフォーマットに含まれた前記MCSフィールドのビット数は、前記第3MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第4MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第3MCSインデックスは、前記第4論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLER(Block Error Rate)のうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第4MCSインデックスは、前記第4論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERのうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記第3共有チャネル及び前記第4共有チャネルのそれぞれはPDSCH(physical downlink shared channel)であることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項13】
第5共有チャネル及び第6共有チャネルをスケジューリングするSCIフォーマットを受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記SCIフォーマットに基づいて前記第5共有チャネルを介して第5論理チャネルグループの第5データを送信又は受信し、及び
前記SCIフォーマットに基づいて前記第6共有チャネルを介して第6論理チャネルグループの第6データを送信又は受信するものの、
前記第5論理チャネルグループと前記第6論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、
前記第6共有チャネルに適用される第6MCSインデックスは、前記第5共有チャネルに適用される第5MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第5MCSインデックス及び前記第6MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第5種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第6種MCSインデックスの何れか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、
前記SCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第5MCSインデックス及びii)前記第5MCSインデックスと前記第6MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第5共有チャネル及び前記第6共有チャネルのそれぞれはPSSCH(physical sidelink shared channel)であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルは相異なるスロット(slot)に位置することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルは同一のスロットに位置することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
無線通信システムで動作する端末(User Equipment:UE)であって、
1つ以上の送受信部;
前記1つ以上の送受信部と接続された1つ以上のプロセッサ;及び
前記1つ以上のプロセッサと動作可能に接続できる1つ以上のメモリ;を備えてなり、
前記1つ以上のプロセッサは、前記1つ以上のプロセッサが実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサが動作を行うようにする指示を格納するものであり、
前記動作は、
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を受信し、
前記情報要素に基づいて、PDCCH候補の集合を1つ以上の制御リソース集合(control resource set:CORESET)においてモニタリングするものの、前記モニタリングは、各PDCCH候補を受信し、モニタリングされるダウンリンク制御情報(Dwnlink Control Information:DCI)フォーマットに応じてデコードすることを意味し、
前記モニタリングにより、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのDCIフォーマットを検出し、
前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを送信し、及び
前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを送信するものの、
前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分され、
前記第2共有チャネルに適用される第2MCS(modulation and coding scheme)インデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスの何れか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせ
前記MCSフィールドのビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする端末。
【請求項19】
前記第1MCSインデックスと前記第2MCSインデックスの差値を特定値以下に制限することを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項20】
前記第1MCSインデックスは、前記第1論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLER(Block Error Rate)のうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項21】
前記第2MCSインデックスは、前記第2論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERのうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項22】
前記第1共有チャネル及び前記第2共有チャネルのそれぞれはPUSCH(physical uplink shared channel)であることを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項23】
前記DCIフォーマットを第1DCIフォーマットとする時、
第3共有チャネル及び第4共有チャネルをスケジューリングする第2DCIフォーマットを受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項24】
前記第2DCIフォーマットに基づいて前記第3共有チャネルを介して第3論理チャネルグループの第3データを受信し、及び
前記第2DCIフォーマットに基づいて前記第4共有チャネルを介して第4論理チャネルグループの第4データを受信するものの、
前記第3論理チャネルグループと前記第4論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、
前記第4共有チャネルに適用される第4MCSインデックスは前記第3共有チャネルに適用される第3MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第3MCSインデックス及び前記第4MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第3種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第4種MCSインデックスの何れか1つでって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、
前記第2DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第3MCSインデックス及びii)前記第3MCSインデックスと前記第4MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせることを特徴とする、請求項23に記載の端末。
【請求項25】
前記第3MCSインデックスと前記第4MCSインデックスの差値を特定値以下に制限することを特徴とする、請求項24に記載の端末。
【請求項26】
前記第2DCIフォーマットに含まれた前記MCSフィールドのビット数は、前記第3MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第4MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、請求項24に記載の端末。
【請求項27】
前記第3MCSインデックスは、前記第4論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLER(Block Error Rate)のうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項24に記載の端末。
【請求項28】
前記第4MCSインデックスは、前記第4論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERのうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであることを特徴とする、請求項24に記載の端末。
【請求項29】
前記第3共有チャネル及び前記第4共有チャネルのそれぞれはPDSCH(physical downlink shared channel)であることを特徴とする、請求項24に記載の端末。
【請求項30】
第5共有チャネル及び第6共有チャネルをスケジューリングするSCIフォーマットを受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項23に記載の端末。
【請求項31】
前記SCIフォーマットに基づいて前記第5共有チャネルを介して第5論理チャネルグループの第5データを送信又は受信し、及び
前記SCIフォーマットに基づいて前記第6共有チャネルを介して第6論理チャネルグループの第6データを送信又は受信するものの、
前記第5論理チャネルグループと前記第6論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、
前記第6共有チャネルに適用される第6MCSインデックスは、前記第5共有チャネルに適用される第5MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第5MCSインデックス及び前記第6MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第5種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第6種MCSインデックスの何れか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、
前記SCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第5MCSインデックス及びii)前記第5MCSインデックスと前記第6MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせることを特徴とする、請求項30に記載の端末。
【請求項32】
前記第5共有チャネル及び前記第6共有チャネルのそれぞれはPSSCH(physical sidelink shared channel)であることを特徴とする、請求項30に記載の端末。
【請求項33】
前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルは相異なるスロット(slot)に位置することを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項34】
前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルは同一のスロットに位置することを特徴とする、請求項18に記載の端末。
【請求項35】
無線通信システムで動作する処理装置であって、
1つ以上のプロセッサ;及び
前記1つ以上のプロセッサと動作可能に接続できる1つ以上のメモリ;を備えてなり、
前記1つ以上のプロセッサは、
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を受信し、
前記情報要素に基づいて、PDCCH候補の集合を1つ以上の制御リソース集合(control resource set:CORESET)においてモニタリングするものの、前記モニタリングは、各PDCCH候補を受信し、モニタリングされるダウンリンク制御情報(Dwnlink Control Information:DCI)フォーマットに応じてデコードすることを意味し、
前記モニタリングにより、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのDCIフォーマットを検出し、
前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを送信し、及び
前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを送信するものの、
前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分され、
前記第2共有チャネルに適用される第2MCS(modulation and coding scheme)インデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第1MCSインデックス及び前記の第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスの何れか1つであって、同一の種類のMCSインデックスであり、
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせ
前記MCSフィールドのビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、処理装置。
【請求項36】
動作が1つ以上のプロセッサにより行われるようにする指示を格納するCRM(computer readable medium)であって、
前記動作は、
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を受信する動作、
前記情報要素に基づいて、PDCCH候補の集合を1つ以上の制御リソース集合(control resource set:CORESET)においてモニタリングするものの、前記モニタリングは、各PDCCH候補を受信し、モニタリングされるダウンリンク制御情報(Dwnlink Control Information:DCI)フォーマットに応じてデコードすることを意味する動作、
前記モニタリングにより、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのDCIフォーマットを検出する動作、
前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを送信する動作、及び
前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを送信する動作を含むものの、
前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分され、
前記第2共有チャネルに適用される第2MCS(modulation and coding scheme)インデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスの何れか1つであって、同一の種類のMCSインデックスであり、
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせ
前記MCSフィールドのビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、CRM。
【請求項37】
無線通信システムで基地局により行われる方法であって、
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を送信し、
前記情報要素に基づく1つ以上の制御リソース集合(control resource set:CORESET)のPDCCH候補の集合において、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのダウンリンク制御情報(Dwnlink Control Information:DCI)フォーマットを送信し、
前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを受信し、及び
前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを受信するものの、
前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分され、
前記第2共有チャネルに適用される第2MCS(modulation and coding scheme)インデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスの何れか1つであって、同一の種類のMCSインデックスであり、
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせ
前記MCSフィールドのビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、方法。
【請求項38】
無線通信システムで動作する基地局であって、
1つ以上の送受信部;
1つ以上のプロセッサ;及び
前記1つ以上のプロセッサと動作可能に接続できる1つ以上のメモリ;を備えてなり、
前記1つ以上のプロセッサは、
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を送信し、
前記情報要素に基づく1つ以上の制御リソース集合(control resource set:CORESET)のPDCCH候補の集合において、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのダウンリンク制御情報(Dwnlink Control Information:DCI)フォーマットを送信し、
前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを受信し、及び
前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを受信するものの、
前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分され、
前記第2共有チャネルに適用される第2MCS(modulation and coding scheme)インデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、
前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスの何れか1つであって、同一の種類のMCSインデックスであり、
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせ
前記MCSフィールドのビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さいことを特徴とする、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信システムにおいてデータを送受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project:登録商標:以下同じ) LTE(Long-Term Evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTE目標であるユーザと事業者の費用低減、サービス品質向上、カバレッジ拡張、及びシステム容量増大のために多くの方式が提案された。3GPP LTEは上位レベル必要条件として、ビット当たり費用低減、サービス有用性向上、周波数バンドの柔軟な使用、簡単な構造、開放型インターフェース、及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(International Telecommunication Union)及び3GPPでNR(New Radio)システムに対する要求事項及び仕様を開発する作業が始まった。3GPPは、緊急な市場要求とITU-R(ITU Radio Communication Sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要求事項を全て適時に満たすNRを成功的に標準化するために必要な技術構成要素を識別し開発しなければならない。また、NRは遠い未来にも無線通信のために利用できる少なくとも100GHzに達する任意のスペクトル帯域を使用できなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type-Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)などを含む全ての配置シナリオ、使用シナリオ、要求事項を扱う単一技術フレームワークを対象とする。NRは本質的に順方向互換性がなければならない。
【0005】
セルラ移動通信システムのデータトラフィック(traffic)が急速に増加するにつれて、非免許周波数帯域(unlicensed spectrum bands)を介してデータを送信する技術が開発された。非免許帯域においては、Wi-Fi機器のような他の通信システムで動作する機器と周波数を共有できるため、複数の無線接続技術間の共存が可能になるようにエネルギー検出動作に基づいたチャネル接続方式を使用するように設計された。例えば、LTE-LAA(Licensed Assisted Access)とNR-Uは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)手順に従って複数の無線接続技術間の周波数共有が可能なLBT(Listen Before Talk)技術をサポートする。
【0006】
非免許帯域においてデータを送信するためには常にLBT動作を伴うため、1つのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)により1つのPUSCHをスケジューリング(scheduling)する一般的な送信方法ではアップリンク(uplink)データ送信速度が大きく低下する問題が発生する。
【0007】
これに対して、LTE-eLAA(enhanced LAA)とNR-Uには1つのDCIを介して複数のPUSCHをスケジューリングできる多重TTIスケジューリング(multi-TTI scheduling)技術が導入された。多重TTIスケジューリングはPUSCHだけでなくPDSCHスケジューリングにも適用できる。
【0008】
ところが、従来の多重TTIスケジューリングDCI技術では、1つのDCIによりスケジューリングされる全てのPDSCH又はPUSCHが同一のMCS(modulation and coding scheme)で送信される。すなわち、各共有チャネルで送信されるデータに要求される送信品質が異なっても同一の物理的送信品質を有するようになる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述した問題を解決するために、1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介して異なる送信品質を有する複数のデータストリームが送信できるようにすることが必要である。
【0010】
また、シグナリングオーバーヘッド側面で前記DCIのビットサイズをできるだけ減らしながら前記複数の共有チャネルに適用されるMCSを知らせることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の問題点を解決するために、無線通信システムにおいてデータ送信方法及び装置を提供する。論理チャネル又はデータストリームをQoS特性に応じて2つのグループに分け、目標MCSの昇順に整列する。目標MCSの昇順に整列された論理チャネルまたはデータストリームを1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介して送信する。前記2つのグループのMCSは、変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスのいずれか1つであり、互いに同一の種類のMCSインデックスに制限され、i)1番目のMCSインデックス及びii)2番目のMCSインデックスと前記1番目のMCSインデックスの差値の組み合わせを示す1つの整数(integer)を前記DCIを介して知らせる方式を使用することで、前記DCIのビットサイズ増加を最小化する。
【0012】
他の側面において、前記方法を実現する端末及び処理装置、CRM(computer readable medium)が提供される。
【0013】
また他の側面において、基地局により行われる方法が提供される。前記方法は、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを送信し、前記DCIフォーマットに基づいて第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを受信し、前記DCIフォーマットに基づいて第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを受信する。前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、前記第2共有チャネルに適用される第2MCSインデックスは前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しく、前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスのいずれか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスである。前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせる。
【0014】
また他の側面において、前記方法を実現する基地局が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本開示は多様な効果を有することができる。
【0016】
DCIを運ぶPDCCHのオーバーヘッドを最小化するとともに、高速多重QoSデータ送信を効率的にサポートすることができる。
【0017】
また、要求される物理的送信品質に応じて異なる無線リソースを割り当てて無線リソースを効率的に使用し、システム容量を増大させることができる。
【0018】
要求されるQoSが異なる複数のデータストリームを大容量で送信しなければならないサービスを効率的にサポートすることができる。
【0019】
本明細書の具体的な例示から得られる効果は前述の効果に制限されない。例えば、関連技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解又は誘導できる多様な技術的効果が存在しうる。これにより、本明細書の具体的な効果は本明細書に明示的に記載されたものに制限されず、本明細書の技術的特徴から理解又は誘導できる多様な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
図2図2は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
図3図3は、本明細書の実現が適用される無線装置の他の例を示す。
図4図4は、本明細書の実現が適用される端末の例を示す。
図5図5は、端末とBSの間の無線インタフェースユーザプレーンプロトコルスタックの一例を示す。
図6図6は、端末とBSの間の無線インタフェース制御プレーンプロトコルスタックの一例を示す。
図7図7は、3GPPシステムに利用される物理チャネル及び一般的な信号送信を例示する。
図8図8は、3GPPベースの無線通信システムにおけるフレーム構造を示す。
図9図9は、フレームのスロット構造を例示する。
図10図10は、多重TTIスケジューリングによる端末動作を例示する。
図11図11は、1つのDCIにより複数のPUSCHをスケジューリングする多重TTIスケジューリングを例示する。
図12図12は、複数の論理チャネルを2つのグループに分けてそれぞれ異なるMCSを適用して1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介して送信する例である。
図13図13は、2つのMCSインデックスをDCIのMCSI-CI(122)に対応させた場合を例示する。
図14図14は、2つのMCSインデックスをDCIのMCSI-CIの値に対応させた場合の他の例である。
図15図15は、端末が基地局から受信したMCSI-CIビット数に応じてMCSI-CIエンコード/デコード方法を決定する手順の例である。
図16図16は、本開示の一実施例による端末のデータ送信方法を示す。
図17図17は、本開示の一実施例による基地局と端末間のシグナリング過程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
後述する技法、装置及びシステムは多様な無線多重アクセスシステムに適用できる。多重アクセスシステムの例示は、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、FDMA(Frequency Division Multiple Access)システム、TDMA(Time Division Multiple Access)システム、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)システム、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)システム、MC-FDMA(Multi-Carrier Frequency Division Multiple Access)システムを含む。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術により実現できる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)、GPRS(General Packet Radio Service)又はEDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)のような無線技術により実現できる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、又はE-UTRA(Evolved UTRA)のような無線技術により実現できる。UTRAはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long-Term Evolution)はE-UTRAを利用したE-UMTS(Evolved UMTS)の一部である。3GPP LTEは、ダウンリンク(DL:Downlink)においてOFDMAを、アップリンク(UL:Uplink)においてSC-FDMAを使用する。3GPP LTEの進化はLTE-A(Advanced)、LTE-A Pro、及び/又は5G NR(New Radio)を含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)。
【0022】
説明の便宜のために、本明細書の実現は主に3GPPベースの無線通信システムと関連して説明される。しかしながら、本明細書の技術的特性は、これに限定されない。例えば、3GPPベースの無線通信システムに対応する移動通信システムに基づいて次のような詳細な説明が提供されるが、3GPPベースの無線通信システムに限定されない本明細書の側面は、他の移動通信システムに適用できる。
【0023】
本明細書において使用された用語と技術のうち具体的に記述されていない用語と技術については、本明細書の以前に発行された無線通信標準文書を参照することができる。
【0024】
本明細書において、「A又はB(A or B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。言い換えれば、本明細書において、「A又はB(A or B)」は「A及び/又はB(A and/or B)」と解釈されてもよい。例えば、本明細書において、「A、B又はC(A, B or C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A, B and C)」を意味し得る。
【0025】
本明細書において使用されるスラッシュ(/)や読点(comma)は、「及び/又は(and/or)」を意味し得る。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。これにより、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味し得る。例えば、「A、B、C」は「A、B又はC」を意味し得る。
【0026】
本明細書において、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。また、本明細書において、「A又はBの少なくとも1つ(at least one of A or B)」や「A及び/又はBの少なくとも1つ(at least one of A and/or B)」という表現は、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」と同様に解釈されてもよい。
【0027】
また、本明細書において、「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A, B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A, B and C)」を意味し得る。また、「A、B又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B or C)」や「A、B及び/又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B and/or C)」は、「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A, B and C)」を意味し得る。
【0028】
また、本明細書において使用される括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されていることであり得る。言い換えれば、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されず、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されているものであり得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されていることであり得る。
【0029】
本明細書において、1つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に実現されてもよく、同時に実現されてもよい。
【0030】
これに限定されないが、本明細書において開示された多様な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは機器間の無線通信及び/又は接続(例:5G)が要求される多様な分野に適用できる。
【0031】
以下、本明細書は、図面を参照してより詳しく記述される。次の図面及び/又は説明において同一の参照番号は他に表示しない限り同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック及び/又は機能ブロックを参照することができる。
【0032】
図1は、本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
【0033】
図1に表示された5G使用シナリオは例示に過ぎず、本明細書の技術的特徴は図1に示されていない他の5G使用シナリオに適用されることもできる。
【0034】
5Gに対する3つの主な要求事項のカテゴリは、(1)拡張モバイルブロードバンド(eMBB;enhanced Mobile BroadBand)のカテゴリ、(2)大規模マシンタイプ通信(mMTC;massive Machine Type Communication)のカテゴリ及び(3)超高信頼低遅延通信(URLLC;Ultra-Reliable and Low Latency Communications)のカテゴリである。
【0035】
図1を参照すると、通信システム(1)は無線装置100a~100f、基地局BS;200及びネットワ-ク300を含む。図1は通信システム(1)のネットワ-クの例として5Gネットワ-クを説明するが、本明細書の実装は5Gシステムに限らず、5Gシステムを超え未来の通信システムに適用される。
【0036】
基地局200とネットワ-ク300は無線装置に実装されることができ、特定の無線装置は他の無線装置に関連する基地局/ネットワ-クノ-ドとして作動することができる。
【0037】
無線装置100a~100fは無線接続技術(RAT;radio access technology)(例えば、5G NR又はLTE)を用いて通信を実行する装置を示し、通信/無線/5G装置とも言える。無線装置100a~100fは、これに限らず、ロボット100a、自動車100b-1及び100b-2、拡張現実(XR;extended reality)装置100c、携帯型装置100d、家電機器100e、IoT装置100f及び人工知能(AI;artificial intelligence)装置/サ-バ400を含む。例えば、車両には無線通信機能がある車両、自動運転車及び自動車間通信が実行できる自動車が含まれる。自動車には無人航空機(UAV;unmanned aerial vehicle)(例えば、ドロ-ン)が含まれる。XR装置はAR/VR/複合現実(MR;mixed reality)装置を含み、自動車、テレビ、スマ-トフォン、コンピュ-タ-、装着型装置、家電機器、デジタルサイネージ、自動車、ロボットなどに装着されたHMD(head-mounted device)、HUD(head-up display)の形で実装される。携帯型装置ではスマ-トフォン、スマ-トパット、装着型装置(例えば、スマ-トウォッチ又はスマ-ト眼鏡)及びコンピュ-タ-(例えば、ノ-トパソコン)が含まれる。家電機器ではテレビ、冷蔵庫、洗濯機が含まれる。IoT装置ではセンサ-とスマ-トメ-タが含まれる。
【0038】
本明細書において、無線装置100a~100fはユ-ザ-装置(UE;user equipment)と呼べる。UEは例えば、携帯電話、スマ-トフォン、ノ-トパソコンコンピュ-タ-、デジタル放送端末、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲ-ションシステム、スレ-トPC、タブレットPC、ウルトラブック、自動車、自律走行機能がある車両、コネクテッドカ-、UAV、AIモジュ-ル、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、セキュリティ装置、天気/環境装置、5Gサ-ビス関連装置又は第4次産業革命関連装置を含む。
【0039】
例えば、UAVは人が搭乗せずに無線制御信号によって航行される航空機である。
【0040】
例えば、VR装置は仮想環境のオブジェクト又は背景を実装するための装置を含む。例えば、AR装置は仮想世界のオブジェクトや背景を現実世界のオブジェクトや背景に接続し実装した装置を含む。例えば、MR装置はオブジェクトや仮想世界の背景をオブジェクトや現実世界の背景に併合し実装したデバイスを含む。例えば、ホログラム装置は、ホログラムと呼ばれる二つのレ-ザ光が会ったとき発生する光の干渉現状を用いて、立体情報を記録及び再生し360度立体映像を実装するための装置を含む。
【0041】
例えば、公共安全装置はユ-ザ-の体に着用できるイメ-ジの中継装置又はイメ-ジ装置を含む。
【0042】
例えば、MTC装置とIoT装置は人間の直接的な介入や操作の必要がない装置である。例えば、MTC装置とIoT装置はスマ-トメ-タ、自動販売機、温度計、スマ-ト電球、ドアロック又は様々なセンサ-を含む。
【0043】
例えば、医療装置は病気の診断、処理、緩和、治療又は予防目的に使用される装置である。例えば、医療装置は負傷や損傷を診断、処理、緩和又は矯正するために使用される装置である。例えば、医療装置は構造や機能を検査、交換又は修正する目的に使用する装置である。例えば、医療装置は妊娠調節を目的に使用する装置である。例えば、医療装置は治療用装置、手術用装置、(体外)診断装置、補聴器又は処置用装置を含む。
【0044】
例えば、セキュリティ装置は起こり得る危険を防ぎ安全を維持するための装置である。例えば、セキュリティ装置はカメラ、CCTV、レコ-ダ-又はブラックボックスである。
【0045】
例えば、フィンテック装置はモバイル決済のような金融サ-ビスを提供する装置である。例えば、フィンテック装置は支払い装置又はPOSシステムを含む。
【0046】
例えば、天気/環境装置は天気/環境をモニタリングするか予測する装置を含む。
【0047】
無線装置100a~100fは基地局200を介してネットワ-ク300に接続される。無線装置100a~100fにはAI技術が適用され、無線装置100a~100fはネットワ-ク300を介してAIサ-バ400に接続される。ネットワ-ク300は3Gネットワ-ク、4G(例えば、LTE)ネットワ-ク、5G(例えば、NR)ネットワ-ク及び5G以後のネットワ-クなどを用いて構成される。無線装置100a~100fは基地局200/ネットワ-ク300を介して相互に通信することもできるが、基地局200/ネットワ-ク300を介せず直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))をすることもできる。例えば、自動車(100b-1、100b-2)は直接通信(例えば、V2V(vehicle-to-vehicle)/V2X(vehicle-to-everything)通信)をすることができる。又は、IoT機器(例えば、センサ-)は他のIoT機器(例えば、センサ-)又は他の無線装置100a~100fと直接通信をすることができる。
【0048】
無線装置100a~100f間及び/又は無線装置100a~100fと基地局200間及び/又は基地局200間に無線通信/接続150a、150b、150cが確立される。ここで、無線通信/接続はアップ/ダウンリンク通信(150a)、サイドリンク通信150b(又は、D2D(device-to-device)通信)、基地局間通信(150c)(例えば、中継、IAB(integrated access and backhaul))などのように様々なRAT(例えば、5G NR)を介して確立される。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線装置100a~100fと基地局200は相互に無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネルエンコ-ディング/デコ-ディング、変調/復調、リソ-スマッピング/デマッピングなど)、及びリソ-スの割り当て過程などのうち少なくとも一部が実行される。
【0049】
AIは、人工的な知能又はこれを作れる方法論を研究する分野を意味し、マシンラーニング(machine learning)は、人工知能分野で扱う多様な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。マシンラーニングは、ある作業に対して地道な経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムとして定義することもある。
【0050】
ロボットは、自ら保有している能力により与えられた仕事を自動で処理するか作動する機械を意味する。特に、環境を認識し、自ら判断して動作を行う機能を有するロボットを知能型ロボットと称する。ロボットは、使用目的や分野に応じて産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類できる。ロボットは、アクチュエータ(actuator)又はモータを含む駆動部を備えてロボット関節を動かすなどの多様な物理的動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれて、駆動部を介して地上で走行したり空中で飛行することができる。
【0051】
自動運転は自ら走行する技術を意味し、自動運転車両はユーザの操作なしに又はユーザの最小限の操作で走行する車両を意味する。例えば、自動運転には走行中の車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動で調節する技術、定められた経路に沿って自動で走行する技術、目的地が設定されれば自動で経路を設定して走行する技術などが全て含まれる。車両は、内燃機関のみを備える車両、内燃機関と電気モータを一緒に備えるハイブリッド車両、そして、電気モータのみを備える電気車両を全部包括し、自動車だけでなく汽車、バイクなどを含む。自動運転車は自動運転機能を有するロボットと見なすことができる。
【0052】
拡張現実は、VR、AR、MRの総称である。VR技術は、現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像だけで提供し、AR技術は、実際の事物の映像の上に仮想のCG映像を一緒に提供し、MR技術は、現実世界に仮想オブジェクトを混合及び結合させて提供するCG技術である。MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトを一緒に見せてくれるという点でAR技術と似ている。しかしながら、AR技術は仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形態で使われる反面、MR技術は仮想オブジェクトと現実オブジェクトが同等な性格で使われるという点で違いがある。
【0053】
NRは、多様な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)(または、subcarrier spacing(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した-都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
【0054】
NR周波数バンド(frequency band)は、二つのタイプ(type)(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)に定義されることができる。周波数範囲の数値は、変更されることができ、例えば、二つのtype(FR1、FR2)の周波数範囲は、下記表7の通りである。説明の便宜のために、NRシステムで使われる周波数範囲のうち、FR1は、“sub 6GHz range”を意味することができ、FR2は、“above 6GHz range”を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と呼ばれることができる。
【0055】
【表1】
【0056】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更されることができる。例えば、FR1は、下記表8のように410MHz乃至7125MHzの帯域を含むことができる。即ち、FR1は、6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内で含まれる6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域は、非免許帯域(unlicensed band)を含むことができる。非免許帯域は、多様な用途で使われることができ、例えば、車両のための通信(例えば、自律走行)のために使われることができる。
【0057】
【表2】
【0058】
ここで、本明細書の無線装置において実現される無線通信技術はLTE、NR及び6Gだけでなく、低電力通信のための狭帯域IoT(NB-IoT、NarrowBand IoT)を含む。例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であり、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格で実現でき、前述の名称に限定されるものではない。追加的に又は代替的に、本明細書の無線装置において実現される無線通信技術はLTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。例えば、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり、eMTC(enhanced MTC)などの多様な名称と呼ばれてもよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(Non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、及び/又は7)LTE Mなどの多様な規格のうち少なくともいずれか1つで実現され、前述の名称に限定されるものではない。追加的に又は代替的に、本明細書の無線装置において実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)及び/又はLPWANの少なくともいずれか1つを含み、前述の名称に限定されるものではない。例えば、ジグビー技術は、IEEE 802.15.4などの多様な規格に基づいて小型/低パワーデジタル通信に関連するPAN(Personal Area Networks)を生成することができ、多様な名称と呼ばれてもよい。
【0059】
図2は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
【0060】
図2に示すように、第1無線装置100と第2無線装置200は多様なRAT(例:LTE及びNR)を介して外部装置に/外部装置から無線信号を送受信する。
【0061】
図2において、{第1無線装置100及び第2無線装置200}は、図1の{無線装置(100a~100f)及び基地局200}、{無線装置(100a~100f)及び無線装置(100a~100f)}及び/又は{基地局200及び基地局200} の少なくとも1つに対応できる。
【0062】
第1無線装置100は、送受信機106のような少なくとも1つの送受信機、プロセッシングチップ101のような少なくとも1つのプロセッシングチップ及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。
【0063】
プロセッシングチップ101は、プロセッサ102のような少なくとも1つのプロセッサとメモリ104のような少なくとも1つのメモリを含む。図2には、メモリ104がプロセッシングチップ101に含まれることが例示されている。追加的に及び/又は代替的に、メモリ104はプロセッシングチップ101の外部に配置されてもよい。
【0064】
プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成し、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106を介して送信することができる。プロセッサ102は、送受信機106を介して第2情報/信号を含む無線信号を受信し、第2情報/信号を処理して得られた情報をメモリ104に格納することができる。
【0065】
メモリ104はプロセッサ102に動作できるように接続できる。メモリ104は様々なタイプの情報及び/又は命令を格納する。メモリ104はプロセッサ102により実行される時、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード105を格納することができる。例えば、ソフトウェアコード105は、プロセッサ102により実行される時、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現する。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ102を制御する。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上の無線インタフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ102を制御する。
【0066】
ここで、プロセッサ102とメモリ104はRAT(例:LTE又はNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部でありうる。送受信機106はプロセッサ102に接続されて1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。各送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(Radio Frequency)部と交換可能に使用されてもよい。本明細書において第1無線装置100は通信モデム/回路/チップを示す。
【0067】
第2無線装置200は、送受信機206のような少なくとも1つの送受信機、プロセッシングチップ201のような少なくとも1つのプロセッシングチップ及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。
【0068】
プロセッシングチップ201は、プロセッサ202のような少なくとも1つのプロセッサとメモリ204のような少なくとも1つのメモリを含む。図2には、メモリ204がプロセッシングチップ201に含まれることが例示されている。追加的に及び/又は代替的に、メモリ204はプロセッシングチップ201の外部に配置されてもよい。
【0069】
プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成し、第3情報/信号を含む無線信号を送受信機206を介して送信する。プロセッサ202は、送受信機206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信し、第4情報/信号を処理して得られた情報をメモリ204に格納する。
【0070】
メモリ204はプロセッサ202に動作可能に接続できる。メモリ204は様々なタイプの情報及び/又は命令を格納する。メモリ204は、プロセッサ202により実行される時、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現するソフトウェアコード205を格納する。例えば、ソフトウェアコード205はプロセッサ202により実行される時、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行する命令を実現する。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上のプロトコルを実行するためにプロセッサ202を制御する。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上の無線インタフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ202を制御する。
【0071】
ここで、プロセッサ202とメモリ204は、RAT(例:LTE又はNR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部でありうる。送受信機206はプロセッサ202に接続されて1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信する。各送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRF部と交換可能に使用されてもよい。本明細書において第2無線装置200は通信モデム/回路/チップを示す。
【0072】
以下、無線装置100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202により実現されることができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の層(例:PHY(physical)層、MAC(Media Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、RRC(Radio Resource Control)層、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)層のような機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートにより1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例:ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106、206に提供することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206から信号(例:ベースバンド信号)を受信することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0073】
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ及び/又はマイクロコンピュータと呼ばれてもよい。1つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせにより実現できる。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)及び/又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートはファームウェア及び/又はソフトウェアを使用して実現されてもよく、ファームウェア及び/又はソフトウェアはモジュール、手順、機能を含むように実現されてもよい。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、1つ以上のメモリ104、204に格納されて1つ以上のプロセッサ102、202により駆動されることができる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、コード、命令語及び/又は命令語の集合形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して実現されてもよい。
【0074】
1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202と接続され、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104、204は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせで構成されてもよい。1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104、204は有線又は無線接続のような多様な技術により1つ以上のプロセッサ102、202と接続される。
【0075】
1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上の他の装置に本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートにおいて言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上の他の装置から本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートにおいて言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202と接続され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、無線信号などを送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、無線信号などを受信するように制御することができる。
【0076】
1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208と接続できる。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のアンテナ108、208を介して本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートにおいて言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてもよい。本明細書において、1つ以上のアンテナ108、208は複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例:アンテナポート)であり得る。
【0077】
1つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理するために、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106、206は(アナログ)発振器(oscillator)及び/又はフィルタを含む。例えば、1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタによりOFDMベースバンド信号をOFDM信号にアップコンバート(up-convert)し、アップコンバートされたOFDM信号を搬送波周波数で送信することができる。1つ以上の送受信機106、206は搬送波周波数でOFDM信号を受信し、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタによりOFDM信号をOFDMベースバンド信号にダウンコンバート(down-convert)することができる。
【0078】
本明細書の実現において、端末はアップリンク(UL)において送信装置として、ダウンリンク(DL)において受信装置として動作することができる。本明細書の実現において、基地局はULにおいて受信装置として、DLにおいて送信装置として動作することができる。以下において技術上の便宜のために、第1無線装置100は端末として、第2無線装置200は基地局として動作することを仮定する。例えば、第1無線装置100に接続、搭載又は発売されたプロセッサ102は、本明細書の実現による端末動作を行うか、本明細書の実現による端末動作を行うために送受信機106を制御するように構成される。第2無線装置200に接続、搭載又は発売されたプロセッサ202は、本明細書の実現による基地局動作を行うか、本明細書の実現による基地局動作を行うために送受信機206を制御するように構成される。
【0079】
本明細書において、基地局は、ノードB(Node B)、eNode B(eNB)、gNBなどの他の用語と呼ばれてもよい。
【0080】
図3は、本明細書の実現が適用される無線装置の他の例を示す。
【0081】
無線装置は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現できる。
【0082】
図3に示すように、無線装置100、200は、図2の無線装置100、200に対応し、多様な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールにより構成される。例えば、各無線装置100、200は、通信装置110、制御装置120、メモリ装置130及び追加構成要素140を含む。通信装置110は、通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は、図2の1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は図2の1つ以上のメモリ104、204を含む。例えば、送受信機114は、図2の1つ以上の送受信機106、206及び/又は図2の1つ以上のアンテナ108、208を含む。制御装置120は、通信装置110、メモリ装置130、追加構成要素140に電気的に接続され、各無線装置100、200の全体作動を制御する。例えば、制御装置120は、メモリ装置130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて各無線装置100、200の電気/機械的作動を制御する。制御装置120は、メモリ装置130に格納された情報を無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例:その他の通信装置)に送信するか、又は無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例:その他の通信装置)から受信した情報をメモリ装置130に格納する。
【0083】
追加構成要素140は、無線装置100、200のタイプに応じて多様に構成される。例えば、追加構成要素140は、動力装置/バッテリ、入出力(I/O)装置(例:オーディオI/Oポート、ビデオI/Oポート)、駆動装置及びコンピューティング装置のうち少なくとも1つを含む。無線装置100、200は、これに限定されず、ロボット(図1の100a)、車両(図1の100b-1及び100b-2)、XR装置(図1の100c)、携帯用装置(図1の100d)、家電製品(図1の100e)、IoT装置(図1の100f)、デジタル放送端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/装置(図1の400)、基地局(図1の200)、ネットワークノードの形態で実現されてもよい。無線装置100、200は使用例/サービスに応じて移動又は固定場所で使用できる。
【0084】
図3において、無線装置100、200の多様な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールの全体は、有線インタフェースを介して互いに接続されるか、少なくとも一部が通信装置110を介して無線で接続できる。例えば、各無線装置100、200において、制御装置120と通信装置110は有線で接続され、制御装置120と第1装置(例:130と140)は通信装置110を介して無線で接続される。無線装置100、200内の各構成要素、装置/部分及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含んでもよい。例えば、制御装置120は、1つ以上のプロセッサ集合により構成されてもよい。一例として、制御装置120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(AP;Application Processor)、電子制御装置(ECU;Electronic Control Unit)、グラフィック処理装置及びメモリ制御プロセッサの集合により構成されてもよい。また他の例として、メモリ装置130は、RAM、DRAM(Dynamic RAM)、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及び/又はこれらの組み合わせにより構成されてもよい。
【0085】
図4は、本明細書の実現が適用される端末の例を示す。
【0086】
図4に示すように、端末100は、図2の第1無線装置100及び/又は図3の無線装置100又は200に対応する。
【0087】
端末100は、プロセッサ102、メモリ104、送受信機106、1つ以上のアンテナ108、電源管理モジュール141、バッテリ142、ディスプレイ143、キーパッド144、SIM(Subscriber Identification Module)カード145、スピーカ146、マイク147を含む。
【0088】
プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように端末100の1つ以上の異なる構成要素を制御するように構成される。無線インタフェースプロトコルの層はプロセッサ102に実現できる。プロセッサ102はASIC、その他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含む。プロセッサ102はアプリケーションプロセッサであってもよい。プロセッサ102はDSP、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、モデム(変調及び復調機)のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0089】
メモリ104は、プロセッサ102と動作可能に結合され、プロセッサ102を作動させるための多様な情報を格納する。メモリ104は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又はその他の格納装置を含む。実現がソフトウェアにおいて実現される時、ここに説明された技術は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うモジュール(例:手順、機能など)を使用して実現できる。モジュールはメモリ104に格納され、プロセッサ102により実行できる。メモリ104は、プロセッサ102の内部又はプロセッサ102の外部において実現され、この場合、技術において知られている多様な方法によりプロセッサ102と通信的に結合できる。
【0090】
送受信機106は、プロセッサ102と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機と受信機を含む。送受信機106は無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含む。送受信機106は、1つ以上のアンテナ108を制御して無線信号を送信及び/又は受信する。
【0091】
電源管理モジュール141はプロセッサ102及び/又は送受信機106の電源を管理する。バッテリ142は電源管理モジュール141に電源を供給する。
【0092】
ディスプレイ143はプロセッサ102により処理された結果を出力する。キーパッド144はプロセッサ102において使用する入力を受信する。キーパッド144はディスプレイ143に表示されてもよい。
【0093】
SIMカード145は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)と関連キーを安全に格納するための集積回路であり、携帯電話やコンピュータのような携帯電話装置において加入者を識別及び認証するために使われる。また、多くのSIMカードに連絡先情報を格納することもできる。
【0094】
スピーカ146はプロセッサ102において処理したサウンド関連結果を出力する。マイク147はプロセッサ102において使用するサウンド関連入力を受信する。
【0095】
図5は、端末とBSの間の無線インタフェースユーザプレーンプロトコルスタックの一例を示す。図5に示すように、ユーザプレーンプロトコルスタックは、層1(すなわち、PHY層)と層2に区分される。ユーザプレーンはアプリケーション層において生成されたデータ、例えば、音声データやインターネットパケットデータが伝達される経路を意味する。
【0096】
図6は、端末とBSの間の無線インタフェース制御プレーンプロトコルスタックの一例を示す。制御プレーンは、端末とネットワークが呼(call)を管理するために使用する制御メッセージが送信される経路を意味する。図6に示すように、制御プレーンプロトコルスタックは、層1(すなわち、PHY層)、層2、層3(例:RRC層)及びNAS(Non-Access Stratum)層に区分される。層1、層2及び層3をAS(Access Stratum)という。
【0097】
3GPP LTEシステムにおいて、層2はMAC、RLC、PDCPの副層に分けられる。3GPP NRシステムにおいて、層2はMAC、RLC、PDCP及びSDAPの副層に分けられる。PHY層は、MAC副層に送信チャネルを提供し、MAC副層はRLC副層に論理チャネルを、RLC副層はPDCP副層にRLCチャネルを、PDCP副層はSDAP副層に無線ベアラを提供する。SDAP副層は、5G核心ネットワークにQoS(Quality Of Service)の流れを提供する。
【0098】
3GPP NRシステムにおいてMAC副層の主要サービス及び機能は、論理チャネルと送信チャネル間のマッピング;1つ又は他の論理チャネルに属するMAC SDUを送信チャネル上において物理層に/から伝達される送信ブロック(TB;Transport Block)に/から多重化/逆多重化するステップ;スケジューリング情報報告:HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)によるエラー訂正(CA(Carrier Aggregation)の場合はセル当たりに1つのHARQ個体); 動的スケジューリングによる端末間の優先順位処理;論理チャネルの優先順位指定による1つの端末の論理チャネル間の優先順位処理;パディングを含む。単一MAC個体は、複数のヌメロロジー(numerology)、送信タイミング及びセルをサポートすることができる。論理チャネル優先順位指定のマッピング制限は、論理チャネルが使用できるヌメロロジー、セル及び送信タイミングを制御する。
【0099】
MACは様々な種類のデータ送信サービスを提供する。他の種類のデータ送信サービスを収容するために、様々なタイプの論理チャネルが定義される。すなわち、それぞれの論理チャネルは特定タイプの情報送信をサポートする。各論理チャネルタイプは、送信される情報タイプに応じて定義される。論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルの2つのグループに分類される。制御チャネルは制御プレーン情報の送信にのみ使用され、トラフィックチャネルはユーザプレーン情報の送信にのみ使用される。BCCH(Broadcast Control Channel)はシステム制御情報の放送のためのダウンリンク論理チャネルである。PCCH(Paging Control Channel)はページング情報、システム情報の変更通知及び進行中の公共警告サービス(PWS;Public Warning Service)放送の表示を送信するダウンリンク論理チャネルである。CCCH(Common Control Channel)は、端末とネットワークの間において制御情報を送信するための論理チャネルであり、ネットワークとRRC接続のない端末のために使用される。DCCH(Dedicated Control Channel)は、端末とネットワーク間に専用制御情報を送信する点対点両方向論理チャネルであり、RRC接続を有する端末により使用される。DTCH(Dedicated Traffic Channel)は、ユーザ情報送信のために1つの端末専用である点対点論理チャネルである。DTCHはアップリンクとダウンリンクの両方に存在し得る。ダウンリンクにおいて論理チャネルと送信チャネルの間に次の接続が存在する。BCCHはBCH(Broadcast Channel)にマッピングされ、BCCHはDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマッピングされ、PCCHはPCH(Paging Channel)にマッピングされ、CCCHはDL-SCHにマッピングされ、DCCHはDL-SCHにマッピングされ、DTCHはDL-SCHにマッピングされる。アップリンクにおいて論理チャネルと送信チャネルの間に次の接続が存在する。CCCHはUL-SCH(Uplink Shared Channel)にマッピングされ、DCCHはUL-SCHにマッピングされ、DTCHはUL-SCHにマッピングされる。
【0100】
RLC副層は、TM(Transparent Mode)、UM(Unacknowledged Mode)、AM(Acknowledged Mode)の3つの送信モードをサポートする。RLC設定はヌメロロジー及び/又は送信期間に依存しない論理チャネル別に行われる。3GPP NRシステムにおいてRLC副層の主要サービス及び機能は送信モードに応じて変わり、上位層PDUの送信;PDCPにあるのと独立的なシーケンス番号指定(UM及びAM);ARQによるエラー修正(AMのみ)RLC SDUの分割(AM及びUM)及び再分割(AMのみ);SDUの再組み立て(AM及びUM);重複感知(AMのみ);RLC SDU廃棄(AM及びUM);RLCの再確立;プロトコルのエラー感知(AMのみ)を含む。
【0101】
3GPP NRシステムにおいて、ユーザプレーンに対するPDCP副層の主要サービス及び機能は、シーケンスナンバリング;ROHC(Robust Header Compression)を使用したヘッダ圧縮及び圧縮解除;ユーザデータ送信;再整列及び重複感知;手順に従う伝達(in-order delivery);PDCP PDUルーティング(分割ベアラの場合);PDCP SDUの再送信;暗号化、解読及び完全性保護;PDCP SDU廃棄;RLC AMのためのPDCP再確立及びデータ復旧;RLC AMのためのPDCP状態報告;PDCP PDUの複製及び下位層への複製廃棄表示を含む。制御プレーンに対するPDCP副層の主要サービス及び機能は、シーケンスナンバリング;暗号化、解読及び完全性保護;制御プレーンデータ送信;再整列及び重複感知;手順に従う伝達;PDCP PDUの複製及び下位層への複製廃棄表示を含む。
【0102】
3GPP NRシステムにおいてSDAPの主要サービス及び機能は、QoS流れとデータ無線ベアラ間のマッピング;DL及びULパケットの両方にQoSフローID(QFI;QoS Flow ID)の表示を含む。SDAPの単一のプロトコル個体は、各個別PDUセッションに対して設定される。
【0103】
3GPP NRシステムにおいて、RRC副層の主要サービス及び機能は、AS及びNASと関連したシステム情報の放送:5GC又はNG-RANにより開始されたページング;端末とNG-RANの間のRRC接続の設定、維持及び解除;キー管理を含めたセキュリティ機能;シグナリング無線ベアラ(SRB;Signaling Radio Bearer)及びデータ無線ベアラ(DRB;Data Radio Bearer)の設定、構成、維持及び解除;移動性機能(ハンドオーバー及びコンテキスト送信、端末セル選択及び再選択並びにセル選択及び再選択の制御、RAT間移動性を含む);QoS管理機能;端末測定報告及び報告制御;無線リンク失敗の感知及び復旧;端末から/にNASに/からNASメッセージ送信を含む。
【0104】
図7は、3GPPシステムに利用される物理チャネル及び一般的な信号送信を例示する。
【0105】
図7に示すように、無線通信システムにおいて端末は基地局からダウンリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局にアップリンク(Uplink、UL)を介して情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途に応じて様々な物理チャネルが存在する。
【0106】
端末は、電源が入るか新しくセルに進入した場合、基地局と同期を合わせるなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S11)。このために、端末は基地局からプライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)及びセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を取得することができる。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)を受信してセル内の放送情報を取得することができる。一方、端末は初期セル探索段階でダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信してダウンリンクチャネル状態を確認することができる。
【0107】
初期セル探索を終了した端末は、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び前記PDCCHに載せられた情報に応じて物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することで、より具体的なシステム情報を取得する(S12)。
【0108】
一方、基地局に最初に接続しているか、信号送信のための無線リソースがない場合、端末は基地局に対して任意接続過程(Random Access Procedure、RACH、以下、ランダムアクセス過程と称してもよい)を行う(S13ないしS16)。このために、端末は、物理任意接続チャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S13及びS15)、PDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージ(RAR(Random Access Response message)を受信することができる。競争ベースのRACHの場合、追加的に衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う(S16)。
【0109】
前述したような手順を行った端末は、以後に一般的なアップ/ダウンリンク信号送信手順としてPDCCH/PDSCH受信(S17)及び物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared channel、PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)送信(S18)を行う。特に、端末は、PDCCHを介してダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、使用目的に応じて異なるフォーマットが適用される。
【0110】
一方、端末がアップリンクを介して基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報はダウンリンク/アップリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。端末は、前述のCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して送信することができる。
【0111】
<アップリンク及びダウンリンクチャネルの構造>
【0112】
1.ダウンリンクチャネル構造
【0113】
基地局は、後述するダウンリンクチャネルを介して関連信号を端末に送信し、端末は、後述するダウンリンクチャネルを介して関連信号を基地局から受信する。
【0114】
(1)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)
【0115】
PDSCHはダウンリンクデータ(例、DL-shared channel transport block、DL-SCHTB)を運搬し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。送信ブロック(transport block:TB)をエンコードしてコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは多数のコードワードを運ぶことができる。コードワード(codeword)別にスクランブリング(scrambling)及び変調マッピング(modulation mapping)が行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる(Layer mapping)。各レイヤは、DMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号として生成され、該当アンテナポートを介して送信される。
【0116】
(2)物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)
【0117】
PDCCHはダウンリンク制御情報(DCI)を運搬し、QPSK変調方法などが適用される。1つのPDCCHはAL(Aggregation Level)に応じて1、2、4、8、16個などのCCE(Control Channel Element)から構成される。1つのCCEは6つのREG(Resource Element Group)から構成される。1つのREGは、1つのOFDMシンボルと1つの(P)RBで定義される。
【0118】
端末は、PDCCH候補のセット(set)に対するデコード(いわば、ブラインドデコード)を行ってPDCCHを介して送信されるDCIを取得する。端末がデコードするPDCCH候補のセット(集合)は、PDCCH検索空間(Search Space)セットと定義する。検索空間セットは共通検索空間(common search space)又は端末-特定検索空間(UE-specific search space)であり得る。端末は、MIB又は上位層シグナリングにより設定された1つ以上の検索空間セット内のPDCCH候補をモニタリングしてDCIを取得することができる。
【0119】
2.アップリンクチャネル構造
【0120】
端末は、後述するアップリンクチャネルを介して関連信号を基地局に送信し、基地局は、後述するアップリンクチャネルを介して関連信号を端末から受信する。
【0121】
(1)物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)
【0122】
PUSCHはアップリンクデータ(例、UL-shared channel transport block、UL-SCH TB)及び/又はアップリンク制御情報(UCI)を運搬し、CP-OFDM(Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形(waveform)、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形などに基づいて送信される。PUSCHがDFT-s-OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は、変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングが不可能である場合(例、transform precoding is disabled)、端末はCP-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングが可能である場合(例、transform precoding is enabled)、端末はCP-OFDM波形又はDFT-s-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信は、DCI内のULグラントにより動的にスケジューリングされるか、上位層(例、RRC)、シグナリング(及び/又はLayer1(L1)、シグナリング(例、PDCCH))に基づいて半静的(semi-static)でスケジューリングされる(configured grant)。PUSCH送信は、コードブックベース又は非コードブックベースで行われることができる。
【0123】
(2)物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)
【0124】
PUCCHはアップリンク制御情報、HARQ-ACK及び/又はスケジューリング要求(SR)を運搬し、PUCCH送信長さに応じて多数のPUCCHに区分される。
【0125】
図8は、3GPPベースの無線通信システムにおけるフレーム構造を示す。
【0126】
図8に示すフレーム構造は、例示的なものに過ぎず、サブフレームの数、スロットの数及び/又はフレーム内のシンボルの数は多様に変更できる。3GPPベースの無線通信システムにおいて、1つの端末に対して集成された複数のセル間にOFDMヌメロロジー(例:SCS(Sub-Carrier Spacing)、TTI(Transmission Time Interval)期間)が異なるように設定される。例えば、端末が集成されたセルに対して相異なるSCSに設定される場合、同一数のシンボルを含む時間リソース(例:サブフレーム、スロット又はTTI)の(絶対時間)持続時間が集成されたセル間において相異なる場合がある。ここで、シンボルはOFDMシンボル(又は、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(又は、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-Spread-OFDM)シンボル)を含む。
【0127】
図8に示すように、ダウンリンク及びアップリンク送信はフレームで構成される。各フレームは、例えば、Tf=10ms持続時間を有する。各フレームは2つのハーフフレーム(half-frame)で構成され、各ハーフフレームの持続時間は5msである。各ハーフフレームは5つのサブフレームで構成され、サブフレーム当たりの持続時間Tsfは1msである。各サブフレームはスロットに分けられ、サブフレームのスロットの数は副搬送波間隔に応じて異なる。各スロットはCP(Cyclic Prefix)に基づいて14個または12個のOFDMシンボルを含む。一般CPにおいて、各スロットは14個のOFDMシンボルを含み、拡張CPにおいて、各スロットは12個のOFDMシンボルを含む。ヌメロロジーは幾何級数的に拡張可能な副搬送波間隔△f=2u*15kHzに基づく。
【0128】
表3は、副搬送波間隔△f=2u*15kHzに応じて、一般CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数Nslotsymb、フレーム当たりスロットの数Nframe,uslot及びサブフレーム当たりスロットの数Nsubframe,uslotを示す。
【0129】
【表3】
【0130】
表4は、副搬送波間隔△f=2u*15kHzに応じて、拡張CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数Nslotsymb、フレーム当たりスロットの数Nframe,uslot及びサブフレーム当たりスロットの数Nsubframe,uslotを示す。
【0131】
【表4】
【0132】
スロットは、時間領域において複数のシンボル(例:14個又は12個のシンボル)を含む。各ヌメロロジー(例:副搬送波間隔)及び搬送波に対して、上位層シグナリング(例:RRCシグナリング)により表示される共通リソースブロック(CRB;Common Resource Block)Nstart,ugridから開始するNsize,ugrid,x*NRBsc副搬送波及びNsubframe,usymbOFDMシンボルのリソースグリッドが定義される。ここで、Nsize,ugrid,xはリソースグリッドにおいてリソースブロック(RB;Resource Block)の数であり、添字xはダウンリンクの場合はDLであり、アップリンクの場合はULである。NRBscはRB当たりの副搬送波の数である。3GPPベースの無線通信システムにおいて、NRBscは一般的に12である。与えられたアンテナポートp、副搬送波間隔設定u及び送信方向(DL又はUL)に対して1つのリソースグリッドがある。副搬送波間隔設定uに対する搬送波帯域幅Nsize,ugridは上位層パラメータ(例:RRCパラメータ)により与えられる。アンテナポートp及び副搬送波間隔設定uに対するリソースグリッドの各要素をリソース要素(RE;Resource Element)といい、各REに1つの複素シンボルがマッピングされることができる。リソースグリッドの各REは周波数領域においてインデックスkと時間領域において基準点に対するシンボル位置を示すインデックスlにより固有に識別される。
【0133】
図9は、フレームのスロット構造を例示する。
【0134】
図9に示すように、スロットは時間領域において複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合、1つのスロットが12個のシンボルを含む。または、一般CPの場合、1つのスロットが7つのシンボルを含むが、拡張CPの場合、1つのスロットが6つのシンボルを含む。
【0135】
搬送波は周波数領域において複数の副搬送波を含む。RB(ResourceBlock)は周波数領域において複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は周波数領域において複数の連続した(P)RB(Physical) Resource Block)と定義され、1つのヌメロロジー(例、SCS、CP長など)に対応できる。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含んでもよい。データ通信は活性化されたBWPを介して行われることができる。それぞれの要素はリソースグリッドにおいてリソース要素(Resource Element、RE)と呼ばれてもよく、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0136】
3GPPベースの無線通信システムにおいて、RBは周波数領域で連続する12個の副搬送波と定義される。3GPPNRシステムにおいて、RBはCRBとPRB(Physical Resource Block)に区分される。CRBは、副搬送波間隔設定uに対して周波数領域において0から増加する方向に番号が指定される。副搬送波間隔設定uに対するCRB0の副搬送波0の中心は、リソースブロックグリッドに対する共通基準点の役割をする「ポイントA」と一致する。3GPP NRシステムにおいて、PRBは帯域幅部分(BWP;BandWidth Part)内において定義され、0からNsizeBWP,i-1まで番号が指定される。ここで、iはBWP番号である。BWPiのPRB nPRBとCRB nCRBとの関係は以下の通りである。nPRB=nCRB+NsizeBWP,i、ここで、NsizeBWP,iはBWPがCRB0を基準に始まるCRBである。BWPは複数の連続的なRBを含む。搬送波は最大N(例:5)BWPを含む。端末は与えられた要素搬送波上において1つ以上のBWPに設定されることができる。端末に設定されたBWPのうち一度に1つのBWPのみが活性化できる。活性BWPはセルの動作帯域幅内において端末の動作帯域幅を定義する。
【0137】
PHY層においてアップリンク送信チャネルUL-SCH及びRACH(Random AccessChannel)は、それぞれ物理チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及びPRACH(Physical Random Access Channel)にマッピングされ、ダウンリンク送信チャネルDL-SCH、BCH及びPCHはそれぞれPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PBCH(Physical Broadcast Channel)及びPDSCHにマッピングされる。PHY層において、アップリンク制御情報(UCI;Uplink Control Information)はPUCCH(Physical Uplink Control Channel)にマッピングされ、ダウンリンク制御情報(DCI;Downlink Control Information)はPDCCH(Physical Downlink Control Channel)にマッピングされる。UL-SCHに関連するMAC PDUはULグラントに基づいてPUSCHを介して端末により送信され、DL-SCHに関連するMAC PDUはDL割り当てに基づいてPDSCHを介してBSにより送信される。
【0138】
本明細書で使用される記号/略語/用語は次のようである。
【0139】
BLER: Block Error Rate, CCE: Control Channel Element, CSMA/CA: Carrier Sensing Multiple Access/Collision Avoidance, DCI: Downlink Control Information, FDRA: Frequency Domain Resource Assignment, FOV: Field of View, HARQ: Hybrid Automatic Repeat request, LTE: Long-Term Evolution, LTE-eLAA: Long-Term Evolution - enhanced Licensed Assisted Access, LTE-LAA: Long-Term Evolution - Licensed Assisted Access, MCS: Modulation and Coding Scheme, MCSI: Modulation and Coding Scheme Index, MCSI-CI: Modulation and Coding Scheme Index - Combination Indicator, NDI: New Data Indicator, NR: New Radio, NR-U: New Radio - Unlicensed, OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing, PDCCH: Physical Downlink Control Channel, PDSCH: Physical Downlink Shared Channel, PSCCH: Physical Sidelink Control Channel, PSSCH: Physical Sidelink Shared Channel, PUCCH: Physical Uplink Control Channel, PUSCH: Physical Uplink Shared Channel, QAM: Quadrature Amplitude Modulation, QoS: Quality of Service, QPSK: Quadrature Phase Shift Keying, RV: Redundancy Version, SCI: Sidelink Control Information, SCS : Sub-Carrier Spacing, TDRA: Time Domain Resource Assignment, TTI: Transmit Time Interval, UE: User Equipment, XR: eXtended Reality.
【0140】
本開示は、無線通信システムにおいて端末内(intra-UE)i)相異なるQoSを必要とする多数のサービス又はii)相異なるQoSを必要とする多数のデータストリーム(stream)からなるサービスを効率的に提供するための無線送信装置及び方法に関する。
【0141】
セルラ移動通信システムのデータトラフィック(traffic)が急速に増加するにつれて、非免許周波数帯域(unlicensed spectrum bands)を介してデータを送信する技術が開発された。非免許帯域においては、Wi-Fi機器のような他の通信システムにおいて動作する機器と周波数を共有できるため、複数の無線接続技術間の共存が可能になるようにエネルギー検出動作に基づいたチャネル接続方式を使用するように設計された。例えば、LTE-LAA(Licensed Assisted Access)とNR-UはCSMA/CA手順に従って複数の無線接続技術間の周波数共有が可能なLBT(Listen Before Talk)技術をサポートする。
【0142】
非免許帯域においてデータを送信するためには常にLBT動作を伴うため、1つのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)により1つのPUSCHをスケジューリング(scheduling)する一般的な送信方法では、アップリンク(uplink)データ送信速度が大きく低下する問題が発生する。例えば、第1DCIによりスケジューリングされたリソースにおいてPUSCHを送信するために端末がLBT動作を実行したが、その結果、前記リソースにおいてPUSCHを送信できないと判断される場合があり得る。そうなると、端末は再び第2DCIを受信しなければならない。基地局も前記第2DCIを送信するためにはLBT動作を行わなければならないので、チャネル状況に応じて第2DCIの送信が遅延されることがある。
【0143】
これに対して、LTE-eLAA(enhanced LAA)とNR-Uには1つのDCIにより複数のPUSCHをスケジューリングできる多重TTIスケジューリング(multi-TTI scheduling)技術が導入された。
【0144】
図10は、多重TTIスケジューリングによる端末動作を例示する。
【0145】
図10に示すように、端末はダウンリンク制御情報(Dwnlink Control Information:DCI)を受信する(S101)。例えば、端末は、設定された検索空間においてPDCCH候補の検出試みを実行(ブラインドデコーディング又はブラインド検出と称してもよい)して前記DCIを取得することができる。前記DCIは、PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0_0、0_1など)、PDSCHをスケジューリングするDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1など)、PSSCHをスケジューリングするDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット3_0、3_1など)であり得る。
【0146】
端末は、前記DCIによりスケジューリングされるデータチャネル(例えば、複数のPDSCH、又は複数のPUSCH、又は複数のPSSCH)を介して送信ブロックの受信又は送信のいずれか1つを行う(S102)。すなわち、データチャネルはPDSCH、PUSCH、PSSCHのような共有チャネルでありうる。
【0147】
図11は、1つのDCIにより複数のPUSCHをスケジューリングする多重TTIスケジューリングを例示する。
【0148】
図11に示すように、DCI(800)を介して伝達される情報は、FDRA(Frequency Domain Resource Assignment)、TDRA(Time Domain Resource Assignment)、MCS(Modulation and Coding Scheme)、複数のNDI(New Data Indicator)、複数のRV(Redundancy Version)、そしてHARQ PN(Hybrid Automatic Repeatand reQuest Process Number)のうち少なくとも1つを含む。
【0149】
FDRAは、スケジューリングされるPUSCHの周波数リソース情報を含む。TDRAは、スケジューリングされるPUSCHの時間リソース情報を含む。例えば、TDRAは、スケジューリングされるPUSCHの個数とともに各PUSCH別の開始シンボル及び長さなど、時間領域リソース割り当て情報を含むTDRA表(table)のインデックス(index)を知らせることができ、端末は、この情報から各DCIを介してスケジューリングされるPUSCHの個数、各PUSCHの時間領域リソース情報が分かる。
【0150】
MCSは全てのPUSCHに同一に適用され、変調(modulation)及び符号化(coding)方法を知らせてくれる。NDIとRVは各PUSCH別に1ビットずつ、TDRA表によりスケジューリングできる最大PUSCH個数の分だけのビットで構成される。
【0151】
HARQ PNは、DCIによりスケジューリングされる複数のPUSCHのうち1番目のPUSCHのHARQプロセス番号であり、2番目以後のPUSCHのHARQプロセス番号は、1番目のPUSCHのHARQプロセス番号から順次増加する値(例えば、1ずつ増加する値)を有することになる。図11においては、NPUSCH個のPUSCHが1つのDCIによりスケジューリングされ、1番目のPUSCHのHARQ PNがKである場合を例示している。NHARQは運用されるHARQプロセスの個数である。
【0152】
多重TTIスケジューリングはPUSCHだけでなくPDSCHスケジューリングにも適用できる。3GPPはRel-17において52.6GHzから71GHz帯域をサポートするための標準化を行った。搬送波の周波数が高くなるほど位相雑音(phase noise)は通信システムの性能を低下させる主な要因として作用する。NRにおいて採用しているOFDMシステムは、副搬送波間の間隔(Sub-Carrier Spacing:SCS)を広げることで、位相雑音による性能低下を緩和させることができる。このような理由から、NRにおいては搬送波の周波数が高くなるほど、より広いSCSを使用する。
【0153】
ところが、同一の副搬送波の個数を基準に周波数領域においてSCSが大きくなると、1つのOFDMシンボル、14個のOFDMシンボルから構成されるスロット(slot)の時間領域の長さは短くなる。端末がスロットごとにPDCCH受信を試みる場合、スロットの長さが短くなるにつれて処理できるブラインド検出(Blind Detection)回数及びCCE(Control Channel Element)個数が減少してシステムのスケジューリング柔軟性が低下する。また、PDCCH受信試み回数の増加によって端末の電力消耗が大きくなる可能性がある。これに対する改善方案として、端末が毎スロットではなく複数のスロットを周期にしてPDCCH受信を試みる方案が提示された。この場合、1つのDCIにより1つの共有チャネルのみをスケジューリングする方式では最大データ送信速度が減少する問題が発生する。これを克服するために、1つのDCIにより複数のPUSCH又はPDSCHをスケジューリングする技術の標準化が行われた。
【0154】
論理チャネルは制御チャネルとトラフィックチャネル(traffic channel)の2つのグループに分類されることができる。制御チャネルは制御プレーン情報送信にのみ使用され、次のようなチャネルがある。
【0155】
1)BCCH(Broadcast Control Channel):システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンクチャネル。
【0156】
2)ページング制御チャネル(Paging Control Channel:PCCH):ページングメッセージを運ぶダウンリンクチャネル。
【0157】
3)CCCH(Common Control Channel):端末とネットワーク間に制御情報を送信するためのチャネルであり、このチャネルはネットワークとRRC接続のない端末に使われる。
【0158】
4)専用制御チャネル(Dedicated Control Channel:DCCH):端末とネットワーク間に専用制御情報を送信する点対点両方向(a point-to-point bi-directional)チャネルであり、RRC接続のある端末により使われる。
【0159】
トラフィックチャネルはユーザプレーン情報送信にのみ使用される。DTCH(Dedicated Traffic Channel)は、ユーザ情報送信のための1つの端末専用である点対点チャネルである。DTCHはアップリンクとダウンリンクの両方に存在することができる。
【0160】
無線通信技術とユーザ端末の発展によって、1つの端末に相異なるQoSを必要とする多様なサービスを提供したり、多様なQoSを必要とする複数のデータストリームで構成されたサービスを提供する必要性が増加している。XR(eXtended Reality)は後者の代表的な例であり、ビデオ(video)データとオーディオ(audio)データ、制御データなど、送信速度と信頼度、遅延時間などの要求事項が異なる複数のデータストリームの送信が要求される。特に、高品質のXRサービスを提供するためには、60fps(frames per second)又は120fpsで生成される大容量のXRビデオデータを低遅延で送信することが重要である。
【0161】
XRビデオデータは、QoSが異なる複数のストリームで送信されることができる。例えば、異なるQoSを必要とするI(Intra-coded)-ストリームとP(Predicted)-ストリームに送信されるか、異なるQoSを必要とするFOV(Field of View)ストリームと全方向(omnidirectional)ストリームで送信されることができる。
【0162】
XRビデオデータは周期的に短い区間に大量のデータが送信される(bursty)パターン(pattern)を示すため、PDCCHリソースの使用を最小化しながら短い時間で大量のデータを効率的に送信することが必要である。このために、1つのDCIにより複数のPDSCHまたはPUSCHをスケジューリングする多重TTIスケジューリングDCI(multi-TTI scheduling DCI)技術を利用することができる。
【0163】
ところが、従来の多重TTIスケジューリングDCI技術においては、1つのDCIによりスケジューリングされる全てのPDSCHまたはPUSCH(以下、共有チャネルまたはPXSCHと称する)が同一のMCSで送信される。すなわち、各共有チャネルで送信されるデータに要求される送信品質(例えば、BLER、遅延時間など)が異なっても同一の物理的送信品質を有するようになる。I(Intra-coded)-ストリームとP(Predicted)-ストリームまたはFOV(Field of View)ストリームと全方向(omnidirectional)ストリームが必要とするQoSが相異なる状況において、従来の技術では無線リソースを効率的に使用することが難しいため、送信周波数効率性(spectral efficiency)が低下する可能性がある。例えば、1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介してI(Intra-coded)-ストリームとP(Predicted)-ストリームを送信する時、2つのストリームのQoSを満足させるために必要な目標BLERが異なる場合、より低い目標BLER(すなわち、より高いQoS)を基準にMCSを選定しなければならない。従って、より高い目標BLER(すなわち、より低いQoS)を必要とするストリームに対しては過度な無線リソースを割り当てる場合が発生しうる。
【0164】
このような問題を解決するために、本開示では、1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介して目標BLERが異なる複数のデータストリームが送信される場合、前記複数のデータストリームを2つのグループに分け、各グループを相異なるMCSで送信できる装置及び方法を記述する。
【0165】
QoS要求事項が異なる複数の論理チャネル又はデータストリーム(以下、論理チャネルという)を1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介して相異なるMCSで送信しようとする場合、複数のMCS情報、各MCSが適用される共有チャネル情報を伝達するためにDCIサイズ(すなわち、ビット数)が増加する問題が発生する。DCIのサイズ増加を最小化するために複数の論理チャネルをQoS特性に応じて2つのグループに分け、1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルに分けて相異なるMCSで送信できる装置及び方法を記述する。
【0166】
一般的に、共有チャネルのMCSが低いほど、すなわち、低い次数の変調方式と低いコードレート(code rate)を使うほどBLERが低くなる。BLERが低くなると、少ない回数の送信だけでもデータ送信に成功する確率が高くなるため、送信遅延が減少する。従って、目標とする送信信頼度(reliability)が高いほど、そして目標とする送信遅延(latency)が低いほど低いMCSを使用することが妥当である。
【0167】
QoSが異なる複数の論理チャネルを1つのDCIによりスケジューリングされた多数の共有チャネルを介して送信する時、高い送信信頼度と低い送信遅延を必要とする論理チャネルを低いMCSを適用して先に送信し、低い送信信頼度と高い送信遅延を必要とする論理チャネルを高いMCSを適用して後で送信する。そうすると、MCSインデックス(index)は低い値から高い値に単調増加する形態になる。この場合、最初のMCSはそのまま送信し、2番目以後のMCSは直前に送信されるMCSとの差のみを送信することで、MCS情報損失なしに、より少ないビット数で送信することができる。
【0168】
図12は、複数の論理チャネルを2つのグループに分けてそれぞれ異なるMCSを適用して1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネルを介して送信する例である。
【0169】
図12において、論理チャネル#1の目標BLERが最も低く、論理チャネル#3の目標BLERが最も高いと仮定する。論理チャネル#1と論理チャネル#2は1つのグループにPXSCH#1とPXSCH#2を介して送信され、論理チャネル#3はまた他のグループにPXSCH#3とPXSCH#4を介して送信されるようにスケジューリングされる場合を仮定する。
【0170】
図12に示すように、論理チャネル#1、論理チャネル#2、及び論理チャネル#3の一部がPXSCH#1とPXSCH#2を介して送信される。この時、前記3つの論理チャネルの目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスのうち最も小さい値I1に該当するMCSをPXSCH#1とPXSCH#2に適用する。PXSCH#3とPXSCH#4においては論理チャネル#3の残りの部分が送信される。この時、論理チャネル#3の目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスI2に該当するMCSがPXSCH#3に適用される。ここで、I2はI1より大きいか等しい値である。I2がI1より大きいと、I2はI1と正の差値(offset)O2の和(I2=I1+O2)で表現できる。
【0171】
1つのDCI(1210)によりスケジューリングされる複数の共有チャネルを2つのグループ(1番目のグループ、2番目のグループ)に分けてそれぞれ異なるMCSを適用して送信するためには、各グループに属する共有チャネルと各グループのMCSインデックス情報が伝達されなければならない。
【0172】
<1番目のグループに属する共有チャネルの個数を伝達する方法>
【0173】
1つのDCI(1210)によりスケジューリングされる共有チャネルを、適用されるMCSインデックスの昇順に整列して送信する。この時、1番目のグループに属する共有チャネルの数に対応する情報に基づいて1番目のグループと2番目のグループを区分することができる。
【0174】
1番目のグループに属する共有チャネルの数は、図12に示したようにDCI(1210)のNPXSCH,1Indフィールド(121)を介して伝達できる。送信可能な共有チャネルの最大個数をNPXSCH,maxとすると、1番目のグループに属する共有チャネルの個数NPXSCH,1を伝達するために必要なビット数はceil(log2NPXSCH,max)(=[log2PXSCHmax])となる。例えば、NPXSCH,maxが8であれば必要なビット数は3となり、DCIの該当フィールド(NPXSCH,1Ind、121)の値として(NPXSCH,1-1)を伝達することができる。
【0175】
または、DCIビット数を減らすために不連続的に列挙された(enumerated)値を使用することもできる。例えば、0は1個、1は3個、2は5個、3は7個を指示することであると標準規格に定義するか、RRCなどの上位層メッセージを介して伝達し、2ビットのみを使用することができる。
【0176】
<2つのMCSインデックス情報を伝達する方法>
【0177】
2つのMCSインデックス(第1MCSインデックス、第2MCSインデックス)をそのままDCIを介して伝達すると、1つのMCSインデックスに必要なビットより2倍のビットが必要である。例えば、LTEまたはNRにおいてMCSインデックスは0から31の値が定義されるが、このような2つのMCSインデックスをそのまま伝達するためには、1つのMCSインデックスに5ビットが必要であるので、計10ビットが必要である。第1MCSインデックスをそのまま送り、第2MCSインデックスは第1MCSインデックスとの正の差値により知らせる場合にも、同様に10ビットが必要である(すなわち、第1MCSインデックスに5ビット、第2MCSインデックスと第1MCSインデックスの可能な全ての差値を伝達するために5ビットが必要)。
【0178】
一方、MCSインデックスは変調次数(modulation order)とコードレート(code rate)情報を両方とも含むもの(以下第1種MCSインデックスと称する)と変調次数情報のみを含むもの(以下第2種MCSインデックスと称する)の2種類がある。
【0179】
下記の表はMCSインデックスを含む表を例示する。
【0180】
【表5】
【0181】
例えば、NRにおいてQPSK、16QAM、64QAM、256QAMをサポートする場合、前記表5に例示したように、MCSインデックス0から27は変調次数とコードレート情報を両方とも含み、最初の送信と再送信の両方に使用できる。一方、MCSインデックス28から31は変造次数の情報のみを含み、再送信のみに使用できる。すなわち、MCSインデックス0から27は第1種MCSインデックスであり、MCSインデックス28から31は第2種MCSインデックスである。
【0182】
1つのDCI(1210)によりスケジューリングされる複数の共有チャネルを2つのグループ(1番目のグループ、2番目のグループ)に分けた後、前記2つのグループがいつも同一種類のMCSインデックスのみを使用するように制限し、1番目のグループのMCS情報はMCSインデックス(第1MCSインデックス)をそのまま使用し、2番目のグループのMCS情報は前記第1 MCSインデックスとの差値を使用すれば、必要なDCIビット数を減らすことができる。
【0183】
例えば、1つのMCSインデックスがNMCSI-bits個のビットで表現される時、2つのMCSインデックスを(2・NMCSi-bits-1)個のビットで表現することができる。すなわち、2つのMCSインデックスを知らせるのに従来より1ビットを減らすことができる。例えば、NRのように第1種MCSインデックスは0から27まで、第2種MCSインデックスは28から31までとすると、2つのグループの第1種MCSインデックスと差値の組み合わせは406種類、第2種MCSインデックスと差値の組み合わせは10種類で、計416種類になって9ビットで表現することができる。
【0184】
具体的に、第1種MCSインデックスはIType1,min=0からIType1,maxまで、第2種MCSインデックスはIType2,min=(IType1,max+1)からIType2,maxまでとすると、第1種MCSインデックスの個数NType1-MCSI、第2種MCSインデックスの個数NType2-MCSI、第1種MCSインデックスと差値の組み合わせの個数NType1-MCSI-CIと第2種MCSインデックスと差値の組み合わせの個数
NType2-MCSI-CIは次のようである。
【0185】
【数1】
【0186】
全ての第1種及び第2種MCSインデックスと差値の組み合わせは0から(NType1-MCSI-CI+NType2-MCSI-CI-1)までの整数に1:1対応させることができる。例えば、第1種MCSインデックスと差値の組み合わせは0から(NType1-MCSI-CI-1)までの整数、第2種MCSインデックスと差値の組み合わせはNType1-MCSI-CIから(NType1-MCSI-CI+NType2-MCSI-CI-1)までの整数に1:1対応させることができる(このような方法を以下で方法1と言ってもよい)。すなわち、DCIのMCSI-CIフィールド(122)は第1種MCSインデックスと差値の組み合わせ又は第2種MCSインデックスと差値の組み合わせを知らせる。
【0187】
第1種または第2種MCSインデックスI1と差値O2に対応する整数MCSI-CI(MCS Index Combination Indicator)値Cを求めるエンコードは次の式のようである。
【0188】
【数2】
【0189】
MCSI-CI値CからインデックスI1と差値O2を求めるデコードは次の式のようである。
【0190】
【数3】
【0191】
図13は、2つのMCSインデックスをDCIのMCSI-CI(122)に対応させた場合を例示する。
【0192】
図13に示すように、第1種MCSインデックスは0から12までであり、第2種MCSインデックスは13から15までであり、4ビットを使用する2つのMCSインデックスを図12で説明したように、7ビットのMCSI-CI(122)に対応させた場合の例である。2つの第1種MCSインデックスの組み合わせは0から90まで、2つの第2種MCSインデックスの組み合わせは91から96までのMCSI-CIに対応される。例えば、MCSI-CIの値が14である場合、(第1MCSインデックス(I1)、第2MCSインデックスと第1MCSインデックスの差値(O2))=(1、1)であり、結果的にI1は1、I2は2であることが分かる。MCSI-CIの値が42である場合、(第1MCSインデックス(I1)、第2MCSインデックスと第1MCSインデックスの差値(O2))=(3、3)であり、結果的にI1は3、I2は6であることが分かる。MCSI-CIの値が96である場合、(第1MCSインデックス(I1)、第2MCSインデックスと第1MCSインデックスの差値(O2))=(13、2)であり、結果的にI1は13、I2は15であることが分かる。
【0193】
一方、2つのグループが常に同じ種類のMCSインデックスのみを使用するように制限すると同時に、1番目のグループのMCSインデックスと2番目のグループのMCSインデックスとの差を制限することで、DCIのMCSI-CI(122)フィールドのビット数をさらに減らすことができる。この場合、NMCSI-bitsのビットで表現される2つのMCSインデックスは(2・NMCSI-bits-1)より小さいNMCSI-CI-bits個のビットで表現されるMCSI-CIの値に対応させることができる。
【0194】
一般的に、第2種MCSインデックスの範囲は小さいため、第1種MCSインデックスに制限を適用できる。NMCSI-CI-bitsのビットで表現されるMCSI-CI値の個数をNMCSI-CIとすると、制限された第1種MCSインデックスと差値組み合わせの個数NType1-MCSI-CI-restrictedは次の式のように表現できる。
【0195】
【数4】
【0196】
全ての第1種MCSインデックスと差値の組み合わせ及び第2種MCSインデックスと差値の組み合わせは、0から(NMCSI-CI-1)までの整数に1:1対応させることができる。例えば、第1種MCSインデックスと差値の組み合わせは0から(NType1-MCSI-CI-restricted-1)までの整数、第2種MCSインデックスと差値の組み合わせはNType1-MCSI-CI-restirctedから(NMCSI-CI-1)までの整数に1:1対応させることができる。以下において、このような方法を方法2と称する。
【0197】
1番目のグループの第1種MCSインデックスI1と第2グループの第1種MCSインデックスI2との差値O2の限界値O2,Type1,maxは次の式のように求めることができる。
【0198】
【数5】
【0199】
第1種または第2種MCSインデックスI1と差値O2(≦O2,Type1,max)に対応する整数MCSI-CI値Cを求めるエンコードは次の式のようである。
【0200】
【数6】
【0201】
MCSI-CI値CからインデックスI1と差値O2を求めるデコードは、次式のようである。
【0202】
【数7】
【0203】
図14は、2つのMCSインデックスをDCIのMCSI-CIの値に対応させた場合の他の例である。
【0204】
図14に示すように、第1種MCSインデックスは0から12までで、第2種MCSインデックスは13から15までであり、4ビットを使用する2つのMCSインデックスを前述のように6ビットのMCSI-CIに対応させる例である。2つの第1種MCSインデックスの組み合わせは0から57まで、2つの第2種MCSインデックスの組み合わせは58から63までのMCSI-CIの値に対応される。2つの第1種MCSインデックスの組み合わせは、その差値O2が5(I1が3より小さい場合)または4(I1が3より大きいか等しい場合)以内である場合に制限される(It=3、I1<Itであるとき、O2,Type1,max=5、そうでなけいと、O2,Type1,max=4)。
【0205】
基地局はRRCなどの上位層メッセージを介してMCSI-CIビット数を端末に伝達し、基地局と端末はそのビット数に応じてMCSI-CIエンコード及びデコード方法を決定する。
【0206】
図15は、端末が基地局から受信したMCSI-CIビット数に応じてMCSI-CIエンコード/デコード方法を決定する手順の例である。
【0207】
図15に示すように、端末は、基地局からRRCメッセージのような上位層のメッセージを介してMCSI-CIビット数(NMCSI-CI-bits)を受信する(S151)。
【0208】
端末は、可能な全てのMCSI-CIの個数(すなわち、NMCSI-CI)を計算する(S152)。
【0209】
もし、可能な全てのMCSI-CIの個数(すなわち、NMCSI-CI)が第1種MCSインデックスと差値の組み合わせの個数(NType1-MCSI-CI)と第2種MCSインデックスと差値の組み合わせの個数(NType2-MCSI-CI)の合計より大きいか等しい場合(すなわち、NMCSI-CI≧(NType1-MCSI-CI+NType2-MCSI-CI))、MCSIエンコード/デコード方法1(前述の方法1)を選択し(S154)、そうでないと(すなわち、NMCSI-CI<(NType1-MCSI-CI+NType2-MCSI-CI)、MCSIエンコード/デコード方法2(前述の方法2)を選択する(S155)。
【0210】
図16は、本開示の一実施例による端末のデータ送信方法を示す。
【0211】
図16に示すように、端末は物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:PDCCH)候補(candidate)をどのように(how)及びどこで(where)検索(search)するかを定義する情報要素(information element)を受信する(S161)。
【0212】
前記情報要素は、例えば、検索空間が可能なコアセット(control resource set:CORESET)を知らせる情報、端末が検索するDCIフォーマット、PDCCHモニタリング機会(occasion)のスロット、PDCCHモニタリング周期及びオフセットに関する情報、周波数領域におけるモニタリング位置に関する情報、スロット内においてPDCCHモニタリングするシンボルに関する情報、検索空間に関する情報(検索空間ID、検索空間のタイプなど)、検索空間が端末特定的検索空間(UE specific search space:USS)に設定する情報などを含む。
【0213】
コアセットは、例えば、周波数領域においてNCORESETRB個のリソースブロックで構成され、時間領域においてNCORESETsymb∈{1,2,3}個のシンボルで構成される。NCORESETRB、NCORESETsymbは上位層信号を介して基地局により提供/設定されることができる。
【0214】
コアセット内には複数のCCE(又はREG)が含まれる。端末はコアセット内において、1、2、4、8または16個のCCEを単位でPDCCH検出を試みることができる。PDCCH検出を試みることのできる1つ又は複数のCCEをPDCCH候補と言える。
【0215】
端末は、前記情報要素に基づいて、PDCCH候補の集合を1つ以上のCORESETにおいてモニタリングする(S162)。ここで、モニタリングは、各PDCCH候補を受信し、モニタリングされるダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)のフォーマットに応じてデコードすることを意味する。
【0216】
端末は、前記モニタリングにより、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのダウンリンク制御情報(DCI)のフォーマットを検出する(S163)。前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルは相異なるスロット(slot)に位置してもよく、同一のスロット内に位置してもよい。前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルのそれぞれにおいては、少なくとも1つの送信ブロック(TB)を運ぶことができる。
【0217】
端末は、前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを送信し(S164)、前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを送信する(S165)。
【0218】
ここで、前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoS(quality of service)に基づいて区分される。
【0219】
そして、前記第2共有チャネルに適用される第2MCSインデックスは、前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しい。前記第1MCSインデックス及び第2MCSインデックスは、MCSインデックス表(例えば、表5)において変調次数(modulation order)情報とコードレート(code rate)情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスのいずれか1つであり、互いに同一の種類のMCSインデックスである。すなわち、第1MCSインデックス及び第2MCSインデックスは両方とも第1種MCSインデックスであるか、または両方とも第2種MCSインデックスであることに制限される。
【0220】
前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールド(前述のMCSI-CIフィールド)の値は、i)前記第1MCSインデックス、ii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせる。これにより、端末は第1MCSインデックス及び第2MCSインデックスが両方とも分かる。
【0221】
また、前記第1MCSインデックスと第2MCSインデックスの差値を特定値以下に制限することができる。
【0222】
前記MCSフィールド(MCSI-CIフィールド)のビット数は、前記第1MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第2MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さい。例えば、第1MCSインデックスを示すために必要なビット数が4ビットであり、第2MCSインデックスを示すために必要なビットが4ビットである場合、前述の方法1を適用すると、前記MCSフィールド(MCSI-CIフィールド)のビット数は7ビットである。または、前述の方法2を適用すると、前記MCSフィールド(MCSI-CIフィールド)のビット数は6ビットである。
【0223】
前記第1MCSインデックスは、前記第1論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLER(Block Error Rate)のうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであり得る。前記第2MCSインデックスは、前記第2論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERのうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであり得る。
【0224】
前記第1共有チャネル及び前記第2共有チャネルのそれぞれはPUSCHでありうる。
【0225】
図16で説明した方法において、前記DCIフォーマットを第1DCIフォーマットとする時、第3共有チャネル及び第4共有チャネルをスケジューリングする第2DCIフォーマットを受信するステップをさらに含んでもよい。前記第3共有チャネルと前記第4共有チャネルは相異なるスロット(slot)に位置してもよく、同一スロット内に位置してもよい。
【0226】
端末は、前記第2DCIのフォーマットに基づいて前記第3共有チャネルを介して第3論理チャネルグループの第3データを受信し、前記第2DCIのフォーマットに基づいて前記第4共有チャネルを介して第4論理チャネルグループの第4データを受信することができる。前記第3論理チャネルグループと前記第4論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、前記第4共有チャネルに適用される第4MCSインデックスは前記第3共有チャネルに適用される第3MCSインデックスより大きいか等しく、前記第3MCSインデックス及び前記第4MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第3種MCSインデックスと前記変造次数情報を知らせる第4種MCSインデックスのいずれか1つであり、互いに同一の種類のMCSインデックスである。
【0227】
前記第2DCIのフォーマットに含まれたMCSフィールド(MCSI-CIフィールド)の値は、i)前記第3MCSインデックス及びii)前記第3MCSインデックスと前記第4MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせる。
【0228】
また、前記第3MCSインデックスと前記第4MCSインデックスの差値を特定値以下に制限することができる。
【0229】
前記第2DCIのフォーマットに含まれた前記MCSフィールドのビット数は、前記第3MCSインデックスを示すために必要なビット数と前記第4MCSインデックスを示すために必要なビット数の和より小さい。例えば、第3MCSインデックスを示すために必要なビット数が4ビットで、第4MCSインデックスを示すために必要なビットが4ビットである場合、前述の方法1を適用すると、前記MCSフィールド(MCSI-CIフィールド)のビット数は7ビットである。または、前述の方法2を適用すると、前記MCSフィールド(MCSI-CIフィールド)のビット数は6ビットである。
【0230】
前記第3MCSインデックスは、前記第4論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERのうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであり、前記第4MCSインデックスは、前記第4論理チャネルグループに含まれた論理チャネルのそれぞれの目標BLERうち最も低い目標BLERを満足させることのできるMCSインデックスであり得る。
【0231】
前記第3共有チャネル及び前記第4共有チャネルのそれぞれはPDSCHであり得る。
【0232】
図16で説明した方法において、第5共有チャネル及び第6共有チャネルをスケジューリングするDCIフォーマット又はSCIフォーマットを受信するステップをさらに含んでもよい。前記第5共有チャネルと前記第6共有チャネルは相異なるスロット(slot)に位置してもよく、同一のスロット内に位置してもよい。
【0233】
前記DCIフォーマット又はSCIのフォーマットに基づいて前記第5共有チャネルを介して第5論理チャネルグループの第5データを送信又は受信し、前記DCIフォーマット又は前記SCIのフォーマットに基づいて前記第6共有チャネルを介して第6論理チャネルグループの第6データを送信又は受信することができる。前記第5論理チャネルグループと前記第6論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、前記第6共有チャネルに適用される第6MCSインデックスは前記第5共有チャネルに適用される第5MCSインデックスより大きいか等しく、前記第5MCSインデックス及び前記第6MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第5種MCSインデックスと前記変造次数情報を知らせる第6種MCSインデックスのいずれか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、前記DCIフォーマット又は前記SCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第5MCSインデックス及びii)前記第5MCSインデックスと前記第6MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせるものであり得る。
【0234】
前記第5共有チャネル及び前記第6共有チャネルのそれぞれはPSSCHでありうる。
【0235】
図17は、本開示の一実施例による基地局と端末間のシグナリング過程を示す。
【0236】
図17に示すように、基地局はPDCCH候補をどのように/どこで検索するかを定義する情報要素を端末に提供する(S170)。前記情報要素はシステム情報に含まれてもよく、端末特定的な上位層設定メッセージに含まれてもよい。
【0237】
図16で既に説明したように、前記情報要素は、PDCCH候補をどのように/どこで検索するかを定義することができる。
【0238】
基地局は、前記情報要素に基づく1つ以上の制御リソース集合(CORESET)のPDCCH候補の集合において、端末に第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングするDCIフォーマットを送信する(S171)。すなわち、基地局は、端末に設定された検索空間においてPDCCHを介して前記DCIフォーマットを送信することができる。
【0239】
端末は、設定された検索空間においてPDCCH候補をブラインドデコードしてDCIフォーマットを検出する(S172)。前記DCIフォーマットは、図12で示したように、(NPXSCH,1Indフィールドを介して)1番目のグループに属する共有チャネルの個数を知らせることができる。また、(MCSI-CIフィールドを介して)第1共有チャネル(1番目のグループに属する共有チャネル)と第2共有チャネル(2番目のグループに属する共有チャネル)に対するMCS情報を提供することができる。図13図14を参照して説明したように、MCSI-CIフィールドのビットサイズを従来技術に比べて小さくすることができる。
【0240】
端末は、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされる第1PUSCHを第1スロットにおいて送信する(S173)。
【0241】
端末は、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされる第2PUSCHを第2スロットにおいて送信する(S174)。
【0242】
すなわち、基地局の側面から見ると、基地局は第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを送信する。前記第1共有チャネルと前記第2共有チャネルは相異なるスロット(slot)に位置してもよく、同一スロット内に位置してもよい。
【0243】
基地局は、前記DCIフォーマットに基づいて前記第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを受信し、前記DCIフォーマットに基づいて前記第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを受信する。
【0244】
この時、前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、前記第2共有チャネルに適用される第2MCSインデックスは前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しい。
【0245】
前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスのいずれか1つであり、互いに同じ種類のMCSインデックスである。
【0246】
そして、前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせる。
【0247】
共有チャネルはPUSCH、PDSCH、PSSCHのいずれか1つであり、各共有チャネルは少なくとも1つの送信ブロックを運ぶことができる。該当共有チャネルが何であるかに応じて、該当共有チャネルをスケジューリングするDCIが変わる。前記DCIにはスケジューリングする共有チャネルに対するMCSインデックス情報が含まれる。前述したように、共有チャネルに対するMCSインデックスは第1種MCSインデックスと第2種MCSインデックスのいずれか1つの種類のMCSインデックスに制限され、追加的に差値が一定値以下に制限されることができる。前記DCIに含まれたMCSフィールドの値は、i)1番目のMCSインデックス及びii)2番目のMCSインデックスと1番目のMCSインデックスとの差値の組み合わせを知らせることにより、前記2つのMCSインデックスの値を知らせることができる。
【0248】
本開示による方法及び装置によれば、異なるQoSを有する複数のデータストリームを1つのDCIによりスケジューリングされた複数の共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCHなど)を介して送信する時、DCIのサイズ増加を最小化しながら目標BLERなどのQoS要求事項に応じて2つのグループに分けて相異なるMCSで送信することができる。従って、複数のデータストリーム別のQoSを満足させるとともに周波数送信効率を高めることができる。
【0249】
本明細書の具体的な例から得られる効果は、以上で記述された効果に制限されない。例えば、関連する技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解又は誘導できる多様な技術的効果が存在する。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されず、本明細書の技術的特徴から理解又は誘導される多様な効果を含む。
【0250】
本明細書の技術的特徴は、ハードウェアにおいて直接、又は、プロセッサにより実行されるソフトウェアにおいて、又は、2つの組み合わせで実現されてもよい。例えば、無線通信において無線装置により行われる方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせで実現されることができる。例えば、ソフトウェアはRAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、移動式ディスク、CD-ROM又はその他の格納媒体にあり得る。
【0251】
プロセッサが格納媒体において情報を読み込むことができるように格納媒体の一部の例示がプロセッサに結合されてもよい。または、格納媒体がプロセッサに統合されてもよい。プロセッサと格納媒体はASICにあり得る。他の例では、プロセッサと格納媒体が別個の構成要素として存在することもある。
【0252】
コンピュータが読み込める媒体は、有形の非一時的(non-transitory)なコンピュータ読み取り可能な格納媒体を含んでもよい。
【0253】
例えば、非一時的コンピュータ読み取りが可能な媒体はSDRAM(synchronous dynamic RAM)のようなRAM、ROM、不揮発性NVRAM(non-volatile RAM)、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気又は光学データ格納媒体又は命令やデータ構造を格納するために使用できる他の媒体を含む。非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体は、前述の組み合わせを含む。
【0254】
また、本明細書に記述された方法は、少なくとも部分的に命令やデータ構造の形態でコードを運搬するか通信し、コンピュータが接続、読み込み及び/又は実行できるコンピュータ読み取り可能な通信媒体により実現できる。
【0255】
本明細書の一部実現によれば、非一時的CRM(computer-readable medium)は複数の命令を格納する。
【0256】
より具体的に、CRMは動作が1つ以上のプロセッサにより行われるようにする指示を格納する。前記動作は、第1共有チャネル及び第2共有チャネルをスケジューリングする1つのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを受信する動作、前記DCIフォーマットに基づいて第1共有チャネルを介して第1論理チャネルグループの第1データを送信する動作、前記DCIフォーマットに基づいて第2共有チャネルを介して第2論理チャネルグループの第2データを送信する動作を含む。
【0257】
前述したように、前記第1論理チャネルグループと前記第2論理チャネルグループは要求されるQoSに基づいて区分され、前記第2共有チャネルに適用される第2MCSインデックスは前記第1共有チャネルに適用される第1MCSインデックスより大きいか等しい。前記第1MCSインデックス及び前記第2MCSインデックスは、MCSインデックス表において変調次数情報とコードレート情報を両方とも知らせる第1種MCSインデックスと前記変調次数情報を知らせる第2種MCSインデックスのいずれか1つであって、互いに同一の種類のMCSインデックスであり、前記DCIフォーマットに含まれたMCSフィールドの値は、i)前記第1MCSインデックス及びii)前記第2MCSインデックスと前記第1MCSインデックスの差値の組み合わせを知らせる。
【0258】
本明細書に記載された請求項は、多様な方式で組み合わされることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わされて装置として実現されてもよく、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わされて方法として実現されてもよい。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わされて装置として実現されてもよく、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わされて方法として実現されてもよい。他の実現は以下の請求範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17