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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】無線基地局及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20241217BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023510089
(86)(22)【出願日】2021-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2021014058
(87)【国際公開番号】W WO2022208817
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2024-02-27
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100169797
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】閔 天楊
(72)【発明者】
【氏名】花木 明人
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 翔平
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】3rd Generation Partnership Project,Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specif,3GPP TS 38.331 V15.12.0 (2020-12),2021年01月06日,351、361、362ページ
【文献】3rd Generation Partnership Project,Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for control (Relea,3GPP TS 38.213 V15.12.0 (2020-12),2021年01月08日,38-40ページ
【文献】NTTDOCOMO, INC.,Clarification on SCellIndex and ServCellIndex[online],3GPP TSG RAN WG2 #113bis-e R2-2103752,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_113bis-e/Docs/R2-2103752.zip>,2021年04月02日
【文献】Huawei, HiSilicon,Phase I summary of [AT113bis-e][006][NR15] Conn Control II[online],3GPP TSG RAN WG2 #113bis-e R2-2104615,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_113bis-e/Docs/R2-2104615.zip>,2021年04月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セカンダリーセルに割り当てるセカンダリーセル識別子と、プライマリー・セカンダリーセルに割り当てるサービングセル識別子とを異なる値に設定する制御部と、
前記セカンダリーセル識別子及び前記サービングセル識別子を端末に送信する送信部と
を備える無線基地局。
【請求項2】
前記セカンダリーセル及び前記プライマリー・セカンダリーセルは、同一セルグループに含まれる、
請求項1に記載の無線基地局。
【請求項3】
セカンダリーセルに割り当てるセカンダリーセル識別子と、プライマリー・セカンダリーセルに割り当てるサービングセル識別子とを異なる値に設定するステップと、
前記セカンダリーセル識別子及び前記サービングセル識別子を端末に送信するステップと、
を含む無線通信方法。
【請求項4】
無線基地局と、端末とを含む無線通信システムであって、
前記無線基地局は、
セカンダリーセルに割り当てるセカンダリーセル識別子と、プライマリー・セカンダリーセルに割り当てるサービングセル識別子とを異なる値に設定する制御部と、
前記セカンダリーセル識別子及び前記サービングセル識別子を前記端末に送信する送信部と、
を備え、
前記端末は、前記セカンダリーセル識別子及び前記サービングセル識別子を前記無線基地局から受信する受信部を備える、
無線通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キャリアアグリゲーションに対応した無線基地局及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、5th generation mobile communication system(5G、New Radio(NR)またはNext Generation(NG)とも呼ばれる)を仕様化し、さらに、Beyond 5G、5G Evolution或いは6Gと呼ばれる次世代の仕様化も進めている。
【0003】
3GPP Release 15(NR)では、キャリアアグリゲーション(CA)時において、端末(User Equipment, UE)は、最も小さい値のサービングセル識別子(servCellIndex)が割り当てられたサービングセルを介して送信される物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)に上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を多重することが規定されている(非特許文献1)。
【0004】
セカンダリーセル(SCell)は、セカンダリーセル識別子(SCellIndex)に基づいて設定され、複数のセカンダリーセル内のプライマリーセルであるプライマリー・セカンダリーセル(PSCell)は、サービングセル識別子(servCellIndex)に基づいて設定されることが規定されている(非特許文献2)。
【0005】
また、SCellに割り当てられたSCellIndexは、SCellのservCellIndexにも適用されることも規定されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】3GPP TS 38.213 V15.12.0, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for control (Release 15)、3GPP、2020年12月
【文献】3GPP TS 38.331 V15.12.0, 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 15)、3GPP、2020年12月
【発明の概要】
【0007】
UEは、最も小さい値のservCellIndexが割り当てられたサービングセルのPUSCHにUCIを多重するが、PSCellに割り当てられたservCellIndexと、SCellに割り当てられたSCellIndexとが重複する可能性がある。
【0008】
このため、UEは、PSCellに割り当てられたservCellIndexと、SCellに割り当てられたSCellIndexが重複している場合、PSCellのPUSCHと、SCellのPUSCHとの何れにUCIを多重すべきかを判定することができない。
【0009】
そこで、以下の開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、セルグループ内において、適切な物理上りリンク共有チャネルへの上りリンク制御情報の多重を実現し得る無線基地局及び端末の提供を目的とする。
【0010】
本開示の一態様は、セカンダリーセルに割り当てるセカンダリーセル識別子と、同一セルグループに含まれる複数の前記セカンダリーセル内のプライマリーセルであるプライマリー・セカンダリーセルに割り当てるサービングセル識別子とを異なる値に設定する制御部(制御部140)と、前記セカンダリーセル識別子及び前記サービングセル識別子を含む設定情報を端末に送信する送信部(RRC処理部120)とを備える無線基地局(gNB100)である。
【0011】
本開示の一態様は、セカンダリーセルに割り当てられたセカンダリーセル識別子、及び同一セルグループに含まれる複数の前記セカンダリーセル内のプライマリーセルであるプライマリー・セカンダリーセルに割り当てられたサービングセル識別子を含む設定情報を受信する受信部(RRC処理部220)と、前記セカンダリーセル識別子と前記サービングセル識別子とが重複する場合、前記プライマリー・セカンダリーセルを介して送信される物理上りリンク共有チャネルに上りリンク制御情報を多重する制御部(制御部240)とを備える端末(UE200)である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。
図2図2は、gNB100の機能ブロック構成図である。
図3図3は、UE200の機能ブロック構成図である。
図4図4は、SCellに割り当てられたSCellIndexと、PSCellに割り当てられたservCellIndexとが重複する例を示す図である。
図5図5は、動作例1に係るUE200とネットワークとの間における通信シーケンスの例を示す図である。
図6図6は、動作例2に係るUE200におけるUCIのPUSCHへの多重動作フローを示す図である。
図7図7は、gNB100及びUE200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0014】
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(User Equipment 200、以下、UE200)を含む。
【0015】
なお、無線通信システム10は、Beyond 5G、5G Evolution或いは6Gと呼ばれる方式に従った無線通信システムでもよい
NG-RAN20は、無線基地局100(以下、gNB100)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、図1に示した例に限定されない。
【0016】
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN20及び5GCは、単に「ネットワーク」と表現されてもよい。
【0017】
gNB100は、NRに従った無線基地局であり、UE200とNRに従った無線通信を実行する。gNB100及びUE200は、無線ベアラ、具体的には、Signalling Radio Bearer(SRB)またはDRB Data Radio Bearer(DRB)を介して無線通信を実行してよい。
【0018】
また、gNB100及びUE200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及びUEと複数のNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
【0019】
DC(及びCA)では、マスターセルグループ(MCG)及びセカンダリーセルグループ(SCG)が設定されてよい。MCGには、プライマリーセル(PCell)が含まれ、SCGには、セカンダリーセル内(SCell)が含まれてよい。
【0020】
また、SCellには、プライマリー・セカンダリーセル(PSCell)が含まれてよい。PSCellは、SCellの一種であるが、PCellと同等の機能を有する特別なSCellと解釈されてよい。或いは、PSCellは、DCまたはMulti-RAT Dual Connectivity(MR-DC)において、SCell(セカンダリ無線基地局と呼ばれてもよい)がサポートするCCのうち、接続を担保するCCと解釈されてもよい。
【0021】
PSCellでは、PCellと同様に、PUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理上りリンク制御チャネル)の送信、コンテンション型のランダムアクセス手順(CBRA)、Radio Link Monitoring(下りの無線品質監視)機能などが実行されてよい。
【0022】
また、無線通信システム10では、下りリンク(DL)及び上りリンクにおいて制御情報が送受信されてよい。具体的には、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)及び上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)が送受信される。
【0023】
PUCCHは、UCIの送信に用いられるUL物理チャネルと解釈されてよい。UCIは、状況に応じてPUCCHまたはPUSCHの何れかによって送信できる。なお、DCIは、常にPDCCH(Physical Downlink Control Channel)によって送信されてよく、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を介しては送信されなくてもよい。
【0024】
UCIは、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid automatic repeat request)の肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)、UE200からのスケジューリング要求(SR)及びChannel State Information(CSI)の少なくとも何れかを含んでよい。
【0025】
また、UE200がSCGを構成している場合、UCIの報告手順(3GPP TS38.213 9章)に関しては、MCG及びSCGの両方に適用されてよい。SCGに当該手順が適用される場合、セカンダリーセル(複数形を含んでよい)及びサービングセル(複数形を含んでよい)の用語は、SCGに属するセカンダリーセル(PSCellを含まない)及びサービングセルを意味してよく、PCellは、SCGのPSCellを意味してよい。
【0026】
なお、サービングセルとは、単にUE200が接続中のセルと解釈されてもよいが、もう少し厳密には、CAが設定されていないRRC_CONNECTEDのUEの場合、PCellを構成するサービングセルは1つだけでよい。CAを用いて構成されたRRC_CONNECTEDのUEの場合、サービングセルは、PCellと全てのPCellとを含む1つまたは複数のセルのセットを示すと解釈されてもよい。
【0027】
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、gNB100及びUE200の機能ブロック構成について説明する。
【0028】
(2.1)gNB100
図2は、gNB100の機能ブロック構成図である。図2に示すように、gNB100は、無線通信部110、RRC処理部120、CA処理部130及び制御部140を備える。
【0029】
無線通信部110は、LTEに従った下りリンク信号(DL信号)を送信する。また、無線通信部110は、LTEに従った上りリンク信号(UL信号)を受信する。
【0030】
RRC処理部120は、無線リソース制御レイヤ(RRC)における各種処理を実行する。例えば、RRC処理部120は、RRC ReconfigurationをUE200に送信できる。また、RRC処理部120は、RRC Reconfigurationに対する応答であるRRC Reconfiguration CompleteをUE200から受信できる。
【0031】
また、RRC処理部120は、他のRRCレイヤのメッセージ(RRC Setup Request、RRC Setup、RRC Setup Completeなど)を送受信できる。
【0032】
本実施形態では、RRC処理部120は、セルの識別情報を含む設定情報をUE200に送信できる。具体的には、RRC処理部120は、CellGroupConfigを含むRRC ReconfigurationをUE200に送信できる。
【0033】
CellGroupConfigの情報要素(IE)には、同一セルグループ、具体的には、SCG内においてSCellを一意に識別するSCellIndex(セカンダリーセル識別子)及びサービングセルを一意に識別するservCellIndex(サービングセル識別子)が含まれてよい。本実施形態において、RRC処理部120は、セカンダリーセル識別子及びサービングセル識別子を含む設定情報をUE200に送信する送信部を構成してよい。
【0034】
なお、SCellIndexは、SCellのservCellIndex(サービングセル識別子)にも適用されてよい。具体的には、servCellIndexのIEは、サービングセル(PCell、PSCellまたはSCell)を識別するために使用される短い識別子(ID)と関係し、0の値はPCellに適用され、以前に割り当てられたSCellIndexはSCellに適用されてよい。
【0035】
また、セカンダリーセル識別子及び/またはサービングセル識別子は、必ずしもCellGroupConfigに含まれていなくてもよく、他のIEに含まれてもよい。
【0036】
CA処理部130は、キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)に関する処理を実行する。
【0037】
具体的には、CA処理部130は、CA(及び/またはDC)に対応するため、複数のコンポーネントキャリア(CC)、セル(PCell/PSCell/SCell)及びセルグループに関連する設定を実行してよい。
【0038】
特に、本実施形態では、CA処理部130は、CA(またはDC)時において、PUCCHまたはPUSCHに多重されたUCIを取得できる。上述したように、UCIは、PUCCHまたはPUSCHの何れかによって送信できる。また、UCIがPUSCHに多重される場合、セルの識別情報、具体的には、servCellIndexの値に基づいて、何れのセルのPUSCHにUCIが多重されているかを判定してよい。
【0039】
制御部140は、gNB100を構成する各機能ブロックを制御する。特に、本実施形態では、制御部140は、CAまたはDC時において、セルに割り当てられる識別情報の設定に関する制御を実行できる。
【0040】
具体的には、制御部140は、セカンダリーセル(SCell)に割り当てられるセカンダリーセル識別子(SCellIndex)の値を決定できる。SCellIndexの値は、自然数などの数値が典型だが、必ずしも数値に限定されない。
【0041】
また、制御部140は、サービングセルに割り当てられるサービングセル識別子(servCellIndex)の値を決定できる。servCellIndexの値も、自然数などの数値が典型だが、必ずしも数値に限定されない。
【0042】
制御部140は、SCellIndex及びservCellIndexを決定する場合、SCellIndexと、同一セルグループ(具体的には、SCG)に含まれるSCGに割り当てるservCellIndexとを異なる値に設定できる。
【0043】
つまり、制御部140は、同じセルグループ(SCG)内において、PSCellに割り当てるservCellIndexと、SCellに割り当てるSCellIndexとが重複しないように、当該servCellIndexの値と、SCellIndexの値とを決定する。例えば、制御部140は、PSCellに割り当てるservCellIndexに1を設定した場合、SCellIndexには、1以外の数値(例えば、2以降)を設定してよい。
【0044】
このように、制御部140は、SCellに割り当てるSCellIndexと、同一セルグループに含まれる複数のSCell内のプライマリーセルであるPSCellに割り当てるservCellIndexとを異なる値に設定してよい。
【0045】
(2.2)UE200
図3は、UE200の機能ブロック構成図である。図3に示すように、UE200は、無線通信部210、RRC処理部220、CA処理部230及び制御部240を備える。
【0046】
無線通信部210は、NRに従った上りリンク信号(UL信号)を送信する。また、無線通信部210は、NRに従った下りリンク信号(DL信号)を受信する。つまり、UE200は、gNB100(NG-RAN20)にアクセスすることができ、CA及びDCに対応できる。
【0047】
RRC処理部220は、無線リソース制御レイヤ(RRC)における各種処理を実行する。具体的には、RRC処理部220は、無線リソース制御レイヤのメッセージを送受信できる。
【0048】
RRC処理部220は、RRC Reconfigurationをネットワーク、具体的には、NG-RAN20から受信できる。また、RRC処理部220は、RRC Reconfigurationに対する応答であるRRC Reconfiguration Completeをネットワークに送信できる。
【0049】
本実施形態では、RRC処理部220は、CellGroupConfigを含むRRC Reconfigurationを受信できる。上述したように、CellGroupConfigの情報要素(IE)には、同一セルグループ、具体的には、SCG内においてSCellを一意に識別するSCellIndex(セカンダリーセル識別子)及びサービングセルを一意に識別するservCellIndex(サービングセル識別子)が含まれてよい。
【0050】
本実施形態において、RRC処理部220は、SCellに割り当てられたSCellIndex、及び同一セルグループに含まれる複数のSCell内のPCellであるPSCellに割り当てられたservCellIndexを含むCellGroupConfig(設定情報)を受信する受信部を構成してよい。
【0051】
CA処理部230は、キャリアアグリゲーション(CA)及びデュアルコネクティビティ(DC)に関する処理を実行する。
【0052】
具体的には、CA処理部230は、CA(及び/またはDC)に対応するため、複数のコンポーネントキャリア(CC)、セル(PCell/PSCell/SCell)及びセルグループに関連する設定を実行してよい。
【0053】
特に、本実施形態では、CA処理部230は、上りリンク制御情報(UCI)のPUCCHまたはPUSCHへの多重化処理を実行できる。上述したように、UCIは、PUCCHまたはPUSCHに多重することができるが、CA処理部230は、CA(及び/またはDC)時において、複数のSCellが設定される場合、何れかのSCellを介したPUSCH(以下、SCellのPUSCHと適宜省略する)にUCIを多重してよい。
【0054】
具体的には、CA処理部230は、制御部240からの制御に基づいて、複数のPUSCHのうち、何れかのPUSCHにUCIを多重してよい。
【0055】
制御部240は、UE200を構成する各機能ブロックを制御する。特に、本実施形態では、制御部240は、上りリンク制御情報(UCI)の送信に関する制御を実行できる。
【0056】
具体的には、制御部240は、CA(及び/またはDC)時において、セルの識別情報に基づいて、UCIを多重すべきセル、具体的には、セルの上りチャネルを決定できる。より具体的には、制御部240は、SCellに割り当てられたSCellIndex、及びサービングセル、特に、PSCellに割り当てられたservCellIndexに基づいて、UCIを多重すべきSCellのPUSCHを決定できる。
【0057】
ここで、制御部240は、最も小さい値のservCellIndexが割り当てられたサービングセルのPUSCHにUCIを多重してよいが、PSCellに割り当てられたservCellIndexと、SCellに割り当てられたSCellIndexとが重複する場合がある。
【0058】
このようにSCellIndexとservCellIndexとが重複する場合、制御部240は、PSCellを介して送信されるPUSCHにUCIを多重してよい。なお、SCellIndexとservCellIndexとが重複するとは、上述したように自然数などの数値が用いられる場合には、同一の番号が割り当てられている場合と解釈されてよい。一方、SCellIndexの一部がservCellIndexの一部と同一の場合もSCellIndexとservCellIndexとが重複する解釈されてもよい。
【0059】
また、制御部240は、servCellIndexと重複したSCellIndexが割り当てられたSCellよりも、PSCellを介して送信されるPUSCHを優先してUCIを多重してよい。具体的には、制御部240は、SCellIndexとservCellIndexとが重複する場合、当該SCellのPUSCHよりも、PSCellのPUSCHをUCIの多重に優先的に用いてよい。この場合、SCellのPUSCHによるUCIの送信を排除するものではなく、PSCellのPUSCHにより多くのUCIが多重される状態を含んでよい。
【0060】
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、CA(及び/またはDC、以下同)時におけるセルの識別情報の設定、及び当該識別情報に基づく上りリンク制御情報(UCI)のPUSCHへの多重に関する動作について説明する。
【0061】
(3.1)前提
UCIの報告手順(3GPP TS38.213 9章)では、最も小さい値のservCellIndexが割り当てられたサービングセルを介して送信されるPUSCHにUCIを多重することが規定されている。
【0062】
CAが実行されている場合、つまり、UE200がSCGを構成している場合、SCellは、SCellIndexによって設定(configure)されてよい。また、PSCellは、servCellIndexによって設定されてよい。具体的には、上述したように、CellGroupConfigのIEに含まれるSpCellConfigによってservCellIndexが設定され、SCellConfigによってSCellIndexが設定されてよい(3GPP TS38.331 6.3.2章参照)。
【0063】
また、SCellに割り当てられたSCellIndexは、SCellのservCellIndexにも適用される。servCellIndexのIEは、サービングセル(PCell、PSCellまたはSCell)を識別するために使用される短い識別子(ID)と関係し、0の値はPCellに適用され、以前に割り当てられたSCellIndexはSCellに適用され得る。
【0064】
この場合、次のような問題がある。PSCellに割り当てられたservCellIndexと、SCellに割り当てられたSCellIndexとが重複している場合、UE200は、最も小さい値のservCellIndexを有するサービングセルのPUSCHにUCIを多重するが、PSCellと、当該SCellとの何れのPUSCHにUCIを多重すべきかを判定できない。
【0065】
図4は、SCellに割り当てられたSCellIndexと、PSCellに割り当てられたservCellIndexとが重複する例を示す。
【0066】
例1では、PSCellのservCellIndex(1)が、SCellのSCellIndex(1)と重複している(枠付きの数字部分)。なお、SCellは、複数設定される可能性があり、それぞれ異なるSCellIndexが割り当てられてよい。この場合、UE200は、PSCellまたはSCellIndex(1)のSCellのPUSCHの何れにUCIを多重すべきかを判定できない。
【0067】
例2では、PSCellのservCellIndex(3)が、SCellのSCellIndex(3)と重複している(枠付きの数字部分)。例2の場合、SCellIndex(2)のSCellのPUSCHにUCIを多重する場合は問題ないが、SCellIndex(3)のSCell(PSCell)のPUSCH送信が発生した場合、何れのPUSCHにUCIを多重すべきかを判定できない。
【0068】
以下では、このような問題を解決し得る動作例について説明する。
【0069】
(3.2)動作例1
本動作例では、ネットワーク側において、PSCellに割り当てられたservCellIndexと、SCellに割り当てられたSCellIndexとの重複を回避する動作について説明する。
【0070】
図5は、動作例1に係るUE200とネットワークとの間における通信シーケンスの例を示す。ネットワーク(gNB100)は、同じセルグループにおいて、PSCellに割り当てるservCellIndexには、SCellに割り当てるSCellIndexと違う値(番号)を割り当てる。つまり、同じセルグループ(具体的には、SCG)内において、PSCellに割り当てるservCellIndexと、SCellに割り当てるSCellIndexとは、重複してはいけない。
【0071】
3GPP TS38.331のservCellIndexは、次のように定義されてもよい。
【0072】
"The IE ServCellIndex concerns a short identity, used to identify a serving cell (i.e. the PCell, the PSCell or an SCell). Value 0 applies for the PCell, while the SCellIndex that has previously been assigned applies for SCells. For servCellIndex of PSCell, the value shall be assigned other than SCellIndex used for SCells within SCG."
このように、PSCellのservCellIndexの場合、SCG内のSCellに使用されるSCellIndex以外の値が割り当てられてよい。
【0073】
図5に示すように、ネットワークは、PSCellに割り当てられるservCellIndexを設定する(ステップ1)。例えば、ネットワークは、PSCellに割り当てられるservCellIndexを「1」に設定する。
【0074】
次いで、ネットワークは、SCellに割り当てられるSCellIndexを設定する(ステップ2)。例えば、ネットワークは、SCellに割り当てられるSCellIndexを「2」に設定する。なお、SCellが複数ある場合には、同様の処理を繰り返してよいが、「1」、「2」以外が割り当てられる。また、ステップ1とステップ2の動作の順序は、入れ替わってもよい。
【0075】
ネットワークは、設定したservCellIndex及びSCellIndexを含むRRCメッセージをUE200に送信する(ステップ3)。具体的には、ネットワークは、CellGroupConfigを含むRRC Reconfigurationを送信し、CellGroupConfigには、設定したservCellIndex及びSCellIndexを含まれてよい。
【0076】
UE200は、受信したCellGroupConfigに含まれるservCellIndex(1)及びSCellIndex(2)の値に基づいて、UCIを多重すべきPUSCHを選択し、選択したPUSCHにUCIを多重する(ステップ4)。
【0077】
具体的には、UE200は、最も小さい値のservCellIndex(1)が割り当てられたサービングセル、具体的には、PSCellのPUSCHにUCIを多重してよい。
【0078】
(3.3)動作例2
本動作例では、PSCellに割り当てられたservCellIndexと、SCellに割り当てられたSCellIndexとが重複する場合におけるUE200でのUCIのPUSCHへの多重動作について説明する。
【0079】
図6は、動作例2に係るUE200におけるUCIのPUSCHへの多重動作フローを示す。上述したように、UE200は、同じセルグループにおいて、最も小さい値のservCellIndexのセル(the smallest servCellIndex cell)のPUSCHにUCIを多重できる。
【0080】
ここで、PSCellのservCellIndexと、SCellのservCellIndex(SCellIndex)が重複している場合、UE200は、UCIをPSCellのPUSCHに多重、或いはPSCellのPUSCHに優先的に多重してよい。
【0081】
具体的には、図6に示すように、UE200は、CellGroupConfigを含むRRC Reconfigurationを受信する(ステップ10)。上述したように、CellGroupConfigには、PSCellに割り当てられるservCellIndex及びSCellに割り当てられるSCellIndexが含まれてよい。
【0082】
UE200は、PSCellのservCellIndexが、SCellのSCellIndexと重複するか否かを判定する(ステップ20)。例えば、PSCellのservCellIndexが「3」であり、何れかのSCellのSCellIndexが「3」である場合(図4の例2参照)、PSCellのservCellIndexが、SCellのSCellIndexと重複すると判定されてよい。
【0083】
このようにPSCellのservCellIndexが、SCellのSCellIndexと重複する場合において、SCellIndexが「3」のSCell(PSCell)のPUSCH送信が発生した場合、何れのPUSCHにUCIを多重すべきかが問題となるが、UE200は、PSCellのPUSCHにUCIを多重すると決定してよい(ステップ30)。
【0084】
UE200は、UCIが多重されたPSCellのPUSCHを送信する(ステップ40)。なお、UE200は、全てにUCIをPSCellのPUSCHに多重してもよいし、PSCellのPUSCHを優先的に用いつつ、SCellのPUSCHにもUCIを多重してもよい。
【0085】
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、ネットワーク(gNB100)は、SCellに割り当てるSCellIndexと、同一セルグループに含まれる複数のSCell内のプライマリーセルであるPSCellに割り当てるservCellIndexとを異なる値に設定できる。
【0086】
また、UE200は、当該SCellIndexと当該servCellIndexとが重複する場合、PSCellを介して送信されるPUSCHにUCIを多重、或いは優先的に多重してよい。
【0087】
このため、セルグループ(SCG)内において、適切なPUSCHへのUCIの多重を実現し得る。つまり、NR CA(及び/またはDC)時において、UE200が最も小さい値のservCellIndexのセル(the smallest servCellIndex cell)上のPUSCHにUCIを多重する際、PSCellとSCellとを区別できるようになり、UE200がUCIの多重先を判定できない問題を解消できる。
【0088】
(5)その他の実施形態
以上、実施形態について説明したが、当該実施形態の記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
【0089】
例えば、上述した実施形態では、SCellIndexとservCellIndexとは、CellGroupConfigに含まれる例について説明したが、SCellIndex及びservCellIndexの少なくとも何れかは、他のIEなどに含まれてもよい。
【0090】
また、上述した記載において、設定(configure)、アクティブ化(activate)、更新(update)、指示(indicate)、有効化(enable)、指定(specify)、選択(select)、は互いに読み替えられてもよい。同様に、リンクする(link)、関連付ける(associate)、対応する(correspond)、マップする(map)、は互いに読み替えられてもよく、配置する(allocate)、割り当てる(assign)、モニタする(monitor)、マップする(map)、も互いに読み替えられてもよい。
【0091】
さらに、固有(specific)、個別(dedicated)、UE固有、UE個別、は互いに読み替えられてもよい。同様に、共通(common)、共有(shared)、グループ共通(group-common)、UE共通、UE共有、は互いに読み替えられてもよい。
【0092】
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図2,3)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0093】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0094】
さらに、上述したgNB100及びUE200(当該装置)は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、当該装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図7に示すように、当該装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0095】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0096】
当該装置の各機能ブロック(図2,3参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
【0097】
また、当該装置における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0098】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
【0099】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0100】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0101】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0102】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0103】
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0104】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0105】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0106】
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0107】
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0108】
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
【0109】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0110】
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0111】
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0112】
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
【0113】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0114】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0115】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0116】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0117】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0118】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0119】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0120】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0121】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0122】
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0123】
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
【0124】
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
【0125】
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0126】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0127】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
【0128】
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネル(またはサイドリンク)で読み替えられてもよい。
【0129】
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0130】
ニューメロロジーは、ある信号またはチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0131】
スロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
【0132】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0133】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0134】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0135】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0136】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0137】
なお、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロットまたは1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0138】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partialまたはfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0139】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0140】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
【0141】
また、RBの時間領域は、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0142】
なお、1つまたは複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0143】
また、リソースブロックは、1つまたは複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0144】
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0145】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つまたは複数のBWPが設定されてもよい。
【0146】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0147】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームまたは無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロットまたはミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0148】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0149】
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0150】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0151】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0152】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0153】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0154】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0155】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0156】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0157】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0158】
10 無線通信システム
20 NG RAN
100 gNB
110 無線通信部
120 RRC処理部
130 CA処理部
140 制御部
200 UE
210 無線通信部
220 RRC処理部
230 CA処理部
240 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7