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特許7605974複数の処理組成物収容部を有する洗濯処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】複数の処理組成物収容部を有する洗濯処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023518951
(86)(22)【出願日】2021-10-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(86)【国際出願番号】 US2021071923
(87)【国際公開番号】W WO2022087582
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-03-24
(31)【優先権主張番号】20203500.2
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】マイザー、スコット・ユージーン
(72)【発明者】
【氏名】ディローゼット、コーリー・エリザベス
(72)【発明者】
【氏名】アマドール・ザマレノ、カルロス
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-502777(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0194810(US,A1)
【文献】米国特許第09587346(US,B1)
【文献】独国特許出願公開第102018203586(DE,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1036038(KR,B1)
【文献】特開2002-166093(JP,A)
【文献】米国特許第05588313(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0190220(US,A1)
【文献】特開昭52-069416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F39/00-39/40
D06F25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯処理装置(1)であって、
前記洗濯処理装置が載置される装置ベース(70)と、
流体格納エンベロープ(85)の一部分を画定し、前記装置ベースの上方にある、タブ(80)と、
前記タブ内に位置付けられ、かつ水平から20度以内にある回転軸(AR)を中心に前記タブに対して回転可能なドラム(90)であって、前記回転軸が、前記ドラムの矢状平面(SP)にあり、前記矢状平面が、前記装置ベースに直交している、ドラム(90)と、
洗剤容器収容部(40)と、
布地柔軟剤容器収容部(50)と、
加熱器(170)であって、前記加熱器が、加熱空気搬送部(190)と係合され、前記矢状平面が、前記洗剤容器収容部と、前記加熱器の少なくとも一部分と、の間にある、加熱器(170)と、を備え、
前記洗剤容器収容部が、前記布地柔軟剤容器収容部よりも前記矢状平面から更に離れており、
前記洗剤容器収容部が、前記ドラムと流体連通している洗剤容器収容部入口ポート弁(42)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、前記ドラムと流体連通している布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁(52)を有し、
洗剤容器(250)が、前記洗剤容器収容部内に位置付けられ、かつ前記洗剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、布地柔軟剤容器(260)が、前記布地柔軟剤容器収容部内に位置付けられ、かつ前記布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、
前記布地柔軟剤容器収容部が、前記洗剤容器収容部よりも横断平面(TP)から更に離れて突出し、前記横断平面が、前記装置ベースに垂直であり、かつ前記回転軸の中点(MP)と交差し、かつ前記矢状平面(SP)に垂直である、洗濯処理装置(1)。
【請求項2】
前記洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、前記加熱器が、前記回転軸よりも高さ方向に高い、請求項1に記載の洗濯処理装置。
【請求項3】
前記洗剤容器収容部が、前記矢状平面に直交する洗剤容器収容部横方向幅(130)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、前記矢状平面に直交する布地柔軟剤容器収容部横方向幅(140)を有し、前記洗剤容器収容部横方向幅が、前記布地柔軟剤容器収容部横方向幅よりも大きい、請求項1又は2に記載の洗濯処理装置。
【請求項4】
前記洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部底壁(44)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部底壁(54)を有し、前記洗剤容器収容部底壁が、前記装置ベースに対して、前記布地柔軟剤容器収容部底壁よりも低い、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗濯処理装置。
【請求項5】
洗濯処理装置(1)であって、
前記洗濯処理装置が載置される装置ベース(70)と、
流体格納エンベロープ(85)の一部分を画定し、前記装置ベースの上方にある、タブ(80)と、
前記タブ内に位置付けられ、かつ前記ベースに対して水平から20度以内にある回転軸(AR)を中心に前記タブに対して回転可能なドラム(90)であって、前記回転軸が、前記ドラムの矢状平面(SP)にあり、前記矢状平面が、前記装置ベースに直交している、ドラム(90)と、
洗剤容器収容部(40)と、
布地柔軟剤容器収容部(50)と、
香料容器収容部(60)と、を備え、
前記洗剤容器収容部が、前記布地柔軟剤容器収容部よりも前記矢状平面から更に離れており、前記布地柔軟剤容器収容部が、前記香料容器収容部よりも前記矢状平面から更に離れており、
前記洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、前記洗剤容器収容部、前記布地柔軟剤容器収容部、及び前記香料容器収容部が、前記回転軸よりも高さ方向に高く、
前記洗剤容器収容部が、前記ドラムと流体連通している洗剤容器収容部入口ポート弁(42)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、前記ドラムと流体連通している布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁(52)を有し、前記香料容器収容部が、前記ドラムと流体連通している香料容器収容部入口ポート弁(62)を有し、
洗剤容器(250)が、前記洗剤容器収容部内に位置付けられ、かつ前記洗剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、布地柔軟剤容器(260)が、前記布地柔軟剤容器収容部内に位置付けられ、かつ前記布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、香料容器(270)が、前記香料容器収容部内に位置付けられ、かつ前記香料容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、前記洗剤容器、前記布地柔軟剤容器、及び前記香料容器の各々が、シェル内に可撓性バッグを備える、洗濯処理装置(1)。
【請求項6】
前記洗剤容器収容部が、前記矢状平面に直交する洗剤容器収容部横方向幅(130)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、前記矢状平面に直交する布地柔軟剤容器収容部横方向幅(140)を有し、前記香料容器収容部が、前記矢状平面に直交する香料容器収容部横方向幅(150)を有し、前記洗剤容器収容部横方向幅が、前記布地柔軟剤容器収容部横方向幅及び前記香料容器収容部横方向幅よりも大きく、前記布地柔軟剤容器収容部横方向幅が、前記香料容器収容部横方向幅とは異なる、請求項5に記載の洗濯処理装置。
【請求項7】
前記洗濯処理装置が、加熱空気搬送部(190)と熱連通している加熱器(170)を更に備え、前記加熱空気搬送部が、前記ドラムと流体連通しており、前記洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、前記矢状平面が、前記洗剤容器収容部と前記加熱器の少なくとも一部分との間にあり、前記加熱器が、前記回転軸よりも高さ方向に高いか、又は前記洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、前記加熱器が、前記回転軸よりも高さ方向に低い、請求項5又は6に記載の洗濯処理装置。
【請求項8】
前記洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部底壁(44)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部底壁(54)を有し、前記香料容器収容部が、香料容器収容部底壁(64)を有し、前記洗剤容器収容部底壁が、前記装置ベースに対して、前記布地柔軟剤容器収容部底壁よりも低く、前記布地柔軟剤容器収容部底壁が、前記装置ベースに対して、前記香料容器収容部底壁よりも低い、請求項5~6のいずれか一項に記載の洗濯処理装置。
【請求項9】
前記ドラムが、内径(ID)を有し、前記洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部中心点(245)を有し、前記布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部中心点(255)を有し、前記香料容器収容部が、香料容器収容部中心点(265)を有し、前記洗剤容器収容部中心点、前記布地柔軟剤容器収容部中心点、及び前記香料容器収容部中心点の各々が、前記内径の85%未満だけ前記回転軸から離隔される、請求項5~8のいずれか一項に記載の洗濯処理装置。
【請求項10】
前記香料容器収容部が、前記布地柔軟剤容器収容部よりも横断平面(TP)から更に離れて突出し、前記布地柔軟剤容器収容部が、前記洗剤容器収容部よりも前記横断平面から更に離れて突出し、前記横断平面が、前記ベースに垂直であり、かつ前記回転軸の中点(MP)と交差し、かつ前記矢状平面に垂直である、請求項5~9のいずれか一項に記載の洗濯処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動洗濯処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
都市家庭の数は、増加し続けている。家庭内では、達成する必要がある様々なタスクがある。これらのタスクのうちの1つは、洗濯をこなすことである。多くの家庭は、便利さ、他のサービス提供者の信頼の欠如、又はお金の節約のために、自分自身で洗濯を行うことを好む。多くの家庭にとって、時間及び金銭の予算化のための最適な解決策は、家庭の範囲内で洗濯を行うことである。多くの都市家庭にとって、空間は、貴重である。したがって、空間を効率的に使用し、手近なタスクを許容可能な方法で実行する、洗濯処理装置などの家庭用機器に対する需要がある。
【0003】
ほとんどの洗濯処理装置は、ユーザが洗濯物を装置に入れ、洗濯洗剤を装置のドラムに分配し、装置のドアを閉じ、洗濯処理サイクルを開始することによって操作される。いくつかの装置では、洗濯処理組成物は、装置の引き出しに分配され、それらの組成物は引き出しから流し出され、洗濯処理装置のタブに移送される。これら2つのアプローチでは、ユーザは、洗濯処理装置が占める空間を収容しなければならないだけでなく、洗濯処理組成物の容器を保管するために必要な空間も収容しなければならない。都市家庭内では、保管空間が不足していることが多く、保管空間が、洗濯処理装置の近くに都合よく位置していない場合がある。これらの障害によって、洗濯を行うことが不快になり得る。
【0004】
複数の洗濯処理組成物を送達することができる洗濯処理装置に関して、異なる洗濯処理組成物が消費される速度は変化し得る。これによって、様々な洗濯処理組成物の好適であるが、最小限の在庫を維持することに責任を負う人にとって困難になり得る。例えば、洗剤は、布地柔軟剤が消費される速度とは異なる速度で消費され得る。
【0005】
洗濯処理組成物の搭載容器を提供するいくつかの洗濯処理装置があり、容器は、複数回の洗濯を行うのに十分な体積の洗濯処理組成物を含む。そのような洗濯処理装置では、搭載容器は、ドラムの上方又は下方に提供される。しかしながら、そのような構成は、洗濯処理装置内でかなりの空間を占め、洗濯処理装置に必要な空間を増加させる傾向がある。更に、そのような構成は、洗濯処理装置に搭載されて保管される洗濯処理組成物の等しい体積のみを提供し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの制限を考慮すると、洗濯処理組成物が消費される速度を理解して設計された、複数の洗濯処理組成物を搭載してコンパクトに保管する能力を有する洗濯処理装置に対する継続的な対処されていない必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
洗濯処理装置であって、洗濯処理装置が載置されるベースと、流体格納エンベロープを画定するタブであって、タブが、ベースの上方にある、タブと、タブ内に位置付けられ、水平から約20度以内にある回転軸を中心にタブに対して回転可能なドラムであって、回転軸が、ドラムの矢状平面にあり、矢状平面が、ベースに直交している、ドラムと、洗剤容器収容部と、布地柔軟剤容器収容部であって、洗剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部よりも矢状平面から更に離れている、布地柔軟剤容器収容部と、加熱器であって、矢状平面が、洗剤容器収容部と加熱器の少なくとも一部分との間にあり、加熱器が、加熱空気搬送部と係合され、加熱空気搬送部が、ドラムと流体連通しており、任意選択的に洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、加熱器が、回転軸よりも高さ方向に高い、加熱器と、を備える、洗濯処理装置。
【0008】
洗濯処理装置であって、洗濯処理装置が載置される装置ベースと、流体格納エンベロープを画定するタブであって、タブが、装置ベースの上方にある、タブと、タブ内に位置付けられ、ベースに対して水平から約20度以内にある回転軸を中心にタブに対して回転可能なドラムであって、回転軸が、ドラムの矢状平面にあり、矢状平面が、装置ベースに直交している、ドラムと、洗剤容器収容部と、布地柔軟剤容器収容部と、香料容器収容部であって、洗剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部よりも矢状平面から更に離れており、布地柔軟剤容器収容部が、香料容器収容部よりも矢状平面から更に離れている、香料容器収容部と、洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、洗剤容器収容部、布地柔軟剤容器収容部、及び香料容器収容部が、回転軸よりも高さ方向に高い、洗濯処理装置。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】洗濯処理装置の斜視図である。
図2】洗濯処理装置の内部構成要素の一部分の斜視図である。
図3】容器ドッキングユニットの正面図である。
図4】ドッキングユニットの内部が見えるように上部パネルが除去された、洗濯処理装置の一部分の上面図である。
図5】洗濯処理装置の一部分の正面図である。
図6】洗濯処理装置の内部構成要素の一部分の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
水平軸洗濯処理装置は、使用するのに便利かつ効率的であると認識されている。水平軸装置は、所与の体積又は質量の洗濯物を処理するのに必要なドラムの容積に関連する様々なサイズで提供されている。都市の住居は、典型的には、郊外又は地方の住居よりも小さい。都市家庭は、その住居のより狭い空間内で郊外及び地方の家庭と同じ活動を行うことが多い。この類似性の結果、都市家庭向けの機器は、非都市設定向けに設計された機器よりもコンパクトに設計されるか、又はより小さくなる。
【0011】
水平軸洗濯処理装置の場合、1つの共通点は、ドラムが水平軸又は水平に近い軸の周りを回転することである。そのような装置のドラムは、典型的には、装置のフロントドアを通してアクセスされる。装置のフロントドアは、閉じられると、ドラムを含むタブに対して封鎖する。
【0012】
ドラムは、ドラムが間欠的に回転するときに洗濯物を持ち上げるために、又はドラムが急速にスピンするときに負荷安定化を提供するために提供される円周周壁におけるそのような変動にもかかわらず、略円周周壁、1つの閉鎖端、及び1つの開放端を有する、典型的には中空シリンダ、又は略シリンダ形構造である。円周壁は、処理液及びすすぎ水がドラムの内外に移動することを可能にする複数の開口を有する。タブは、ドアと組み合わされて、処理液及びすすぎ水を含む。タブはドラムに密接に適合しているため、動作中に使用される処理液及びすすぎ水の体積は、効率的な動作のために最小限に抑えられる。
【0013】
洗濯処理装置の構成要素の残りは、装置を操作するための制御パネルを除いて、大部分がタブの周り又は後方に位置付けられる。世界の多くの地域では、カウンタ台の下又はキャビネット内に据え付けられるように設計された機器のためのいくつかの標準的な前後及び幅寸法が存在する。装置の構成要素は、典型的には、装置のキャビネットが典型的な標準寸法に適合するように、装置内に位置付けられる。
【0014】
様々な技術的な理由によって、ドラムの前後寸法は、典型的には、洗濯処理装置の前から奥への寸法内で最大化される。結果として、ドラムと密接に適合するタブが構成要素とドラムとの間にあることを認識して、実用的にできるだけ多くの構成要素がドラムの円周の周りに位置付けられる。
【0015】
水平軸洗濯処理装置については、洗濯処理装置のキャビネットが略平行六面体形状を有する場合、装置の幅は、ドラムの直径未満にはなり得ない。装置の正面から見ると、ドラムの周りの最小キャビネット範囲は、ドラムが収まる正方形である。実際には、装置のキャビネットの範囲は、タブも幅内に収まり得るように、ドラムの直径よりも大きくなければならない。正方形を円の直径に収めると、円の外周と正方形の外周との間に4つの領域があり、1つは12時の位置と3時の位置との間、1つは3時の位置と6時の位置との間、1つは6時の位置と9時の位置との間、1つは9時の位置と12時の位置との間であり、12時の位置は、正方形と円との4つの交点のうちの1つである。キャビネットがタブの周りにそれほど密に収められていない洗濯処理装置の場合であっても、これらの一般的な位置は、洗濯処理装置の構成要素を位置付けるのに存在し、好都合な場所であり得る。
【0016】
上述した位置は、装置のキャビネットと、ドラムが位置付けられるタブとによって境界付けられる位置である。ドラムの周りに密接に収まるタブの場合、タブは、ドラムの形状をわずかに拡張した形状を有する中空の開放端シリンダである傾向がある。正方形が円の周りにどのように収まるかを考慮すると、1時30分、4時30分、7時30分、及び10時30分の位置の近くには、12時、3時、6時、及び9時の位置の近くよりも多くの利用可能な空間がある。装置のタブの周りの空間の利用可能性は、洗濯処理装置の様々な構成要素が位置付けられ得る場所に影響を及ぼし得る。
【0017】
洗濯処理装置1が、図1に示される。洗濯処理装置1は、洗濯処理組成物の個々の容器が挿入され得る2つ以上の収容部を有し得る。これらの収容部は、洗濯処理装置1のフロントに向かって開くように都合よく位置付けられ得る。洗濯処理装置1は、洗濯処理装置1のキャビネット20内のドラムへのアクセスを提供するドア10を有し得る。収容部は、洗濯処理装置1の複数回の使用にわたって漸増的に洗濯処理装置1によって消費され得る複数回の用量の洗濯処理組成物を保管するための装置1搭載の場所を提供し得る。
【0018】
洗濯物を処理する際に、ユーザは、一般的に、主に洗浄利益を提供するために洗剤組成物を使用する。洗浄利益は、界面活性剤及び酵素を含む洗剤組成物の成分によって提供され得る。ポリマー、付着助剤、色相染料、増白剤、漂白剤などを含む他の利益のある薬剤が洗剤組成物中に提供され得る。洗剤組成物は、洗濯処理装置1の洗濯サイクル中にタブに送達される。
【0019】
洗濯処理装置1のすすぎサイクルの一部として、布地柔軟剤組成物が、タブに導入されることが多い。布地柔軟化の利益は、四級アンモニウム化合物、シリコーン、他のポリマー、及び同様の材料を含むがこれらに限定されない様々な布地柔軟化活性物質によって提供され得る。布地柔軟剤組成物は、典型的には、洗濯処理装置1のすすぎサイクル中にタブに送達される。
【0020】
典型的には、ユーザは、布地柔軟剤組成物を消費する速度を超す速度で洗剤組成物を消費する。これは、複数の理由で起こり得る。1つは、洗剤組成物の各用量の体積が、布地柔軟剤組成物の用量よりも大きい場合があるためである。別の理由は、多くのユーザが洗濯物の各回に対して布地柔軟剤組成物を使用しないことである。ユーザは、洗濯物の布地組成、処理後の洗濯物の予測される使用に基づいて、かつ洗濯を行うことに関連する全体的なコストを管理するために、布地柔軟剤組成物を使用するか否かを選択し得る。
【0021】
洗濯処理装置1の多くのユーザはまた、洗濯後及び/又は着用中に良い洗濯臭を有することを所望する。香料組成物は、洗濯サイクル、すすぎサイクル、又は処理される洗濯物に香り利益を付与するために設計された特別なサイクル中にタブに導入され得る。香料組成物は、カプセル化されていない香料、カプセル化された香料、付着助剤、及び洗濯物に香り利益を付与するのを援助する他の構成成分を含み得る。洗濯物を処理するプロセスにおける最終又は後期ステップとして香料組成物を提供することは、洗濯液又はすすぎ水の排水による損失を最小限に抑えることによって、特定のレベルの利益を送達するのに必要な香料の量を低減するのを助け得る。
【0022】
洗濯物の一回当たりの体積基準では、少しの体積のみの香料組成物を使用して、香りの利益が洗濯物に付与され得る。すなわち、1回当たり、少しの体積の香料組成物のみが、ユーザに顕著な利益を提供するために必要とされる。更に、布地柔軟剤組成物を使用するユーザの選択と同様に、香り利益を提供することに関して、同様の選択が消費者によってなされることが多い。ユーザは、洗濯物の布地組成、処理後の洗濯物の予測される使用、処理後の洗濯物の着用者、及び洗濯を行う費用の管理に基づいて、香料組成物を使用するか否かを選択し得る。
【0023】
経時的に使用される洗濯処理組成物の体積の変動を考慮すると、消費される洗剤組成物の体積は、多くの場合、消費される布地柔軟剤組成物の体積よりも多いと一般化することができる。また、消費される布地柔軟剤組成物の体積は、多くの場合、消費される香料組成物の体積よりも大きい。
【0024】
キャビネット20は、開閉され得るアクセスパネル30を有し得る。アクセスパネル30は、洗剤容器収容部40、布地柔軟剤容器収容部50、及び任意選択の香料容器収容部60へのアクセスを提供し得る。アクセスパネル30は、キャビネット20とヒンジ式に係合され得るか、キャビネット20と摺動可能に係合され得るか、又はそうではない場合、キャビネット20と係合可能であり得るか若しくは係合され得る。アクセスパネル30は、様々な収容部にアクセスするために開閉され得る。
【0025】
洗濯処理装置1は、洗濯処理装置が載置される装置ベース70を備え得る。装置ベース70は、非限定的な例として、装置1の平坦な底部パネル、又はユーザの家庭の床の上に載置される脚若しくは車輪などの3つ以上の突出部であり得る。
【0026】
キャビネット20を有し、かつドア10が除去された洗濯処理装置1が図2に示される。キャビネット20内で、洗濯処理装置1は、図2に示されるような非限定的な例として、タブ80を備え得る。洗濯処理装置1は、タブ80を備え得る。タブ80は、流体格納エンベロープ85を画定する。ドア10は、流体格納エンベロープ85の密封係合部であり得る。タブ80は、洗濯処理装置1の動作中に使用される流体を含む。洗濯処理装置1の洗濯及びすすぎサイクル中、流体は、水性液体であり得る。洗濯処理装置1が洗濯物を洗濯及び乾燥できる場合、流体は、乾燥サイクル中に供給される加熱空気であり得る。タブ80は、装置ベース70の上方に位置付けられる。タブ80は、剛性、半剛性、又は柔軟なプラスチック又は合成ゴム材料から製造され得る。タブ80は、金属から製造され得る。
【0027】
ドラム90は、流体格納エンベロープ85内に位置付けられ、回転軸AR(axis of rotation、AR)を中心としてタブ80に対して回転可能である。回転軸ARは、装置ベース70に対して水平から約20度以内にあり得、装置ベース70は、水平を画定するものとして理解される。回転軸ARは、装置ベース70に対して水平であり得る。ユーザがドラム90に洗濯物を入れ、そこから洗濯物を取り出すとき、ドラム80への人間工学的アクセスを提供するために、ドラム90は、水平からわずかに上方向に傾けられ得る。回転軸ARは、ドラム90がスピン又は往復運動する軸である。
【0028】
回転軸ARは、ドラム90の矢状平面SP(sagittal plane、SP)に位置付けられる。矢状平面SPは、洗濯処理装置1を左部分及び右部分に分割し、矢状という用語は、その解剖学的な意味で使用される。矢状平面SPは、装置ベース70に直交する。
【0029】
ドラム90は、約20L~約70L、任意選択的に約30L~約60L、任意選択的に約30L~約50Lのドラム内部容積を有し得る。ドラム90は、約0.3m~約0.6m、任意選択的に約0.35m~約0.55m、任意選択的に約0.4m~約0.5m、任意選択的に約0.45m~約0.5mの内径IDを有し得る。
【0030】
ドラム90は、回転軸を中心としたドラムの回転又は部分回転を駆動するために、モーターと機械的に係合され得る。モーターは、洗濯処理装置1を制御し、洗濯処理プロセスを実行する制御部によって制御され得る。制御部は、洗濯処理装置を操作するための固体状態又はアナログ又は他のタイプの制御部であり得る。制御部によって制御される洗濯処理プロセスは、洗濯物1回分の重量を決定するステップと、タブ80を水で部分的に満たすステップと、様々な洗濯処理組成物を様々な容器からタブ80にポンプで送るか又はそうでなければ移送するステップと、を含み得る。制御部は、収容部のポートと動作可能に係合された1つ以上のポンプを作動させて、布地処理組成物をタブ80及びドラム90に送達し得る。制御部は、タブ80内の洗濯処理液とともにドラムを回転又は部分的に回転させ得る。制御部は、タブ80の排水を開放させ、ポンプを作動させて、使用済み洗濯処理液をタブから除去するのを助け得る。制御部は、すすぎプロセス、又は布地柔軟剤がすすぎ水に若しくはそれとともに導入されるすすぎプロセスを実行し得る。また、制御部は、排水及びポンプを作動させて、タブ80からすすぎ材料を除去し得る。更に、制御部は、ドラム90が回転又は間欠的に回転されながら、加熱空気がタブ80及びドラム90内にファンによって循環されて、洗濯物を乾燥させる乾燥サイクルを作動し得る。洗濯サイクル中、制御部は、非限定的な例として、石鹸の泡ロック、温度、液体レベル、ドア開放などの状態を感知し、そのような感知された状態に基づいて洗濯処理装置1の動作を変更し得る。乾燥サイクル中、制御部は、非限定的な例として、温度及び湿度を含む状態を感知し得る。制御部は、ドラム90の回転の制御された開始及び停止を提供するようにプログラムされ得る。
【0031】
洗濯処理装置1は、洗剤容器収容部40を備え得る。洗剤容器収容部40は、洗剤容器収容部容積を有する。洗濯処理装置1は、布地柔軟剤容器収容部容積を有する布地柔軟剤容器収容部50を更に備え得る。任意選択的に、洗濯処理装置1は、香料容器収容部容積を有する香料容器収容部60を更に備え得る。搭載収容部は、洗濯処理組成物の容器が保管され、使用中に装置1によってアクセスされ得る空間を提供する。
【0032】
収容部は、容器がユーザによって位置付けられ得る構造である。収容部は、関連する容器を受容するようなサイズ及び寸法にされる。各容器は、洗濯処理組成物、例えば、洗剤組成物、布地柔軟剤組成物、及び任意選択的に香料組成物を含み得る。実際には、ユーザは、関連する組成物を含む容器を取得し、収容部にアクセスし、容器内の関連する組成物がタブ80に送達され得るように、収容部内に容器を位置付けることができる。
【0033】
各それぞれの収容部の収容部容積は、その収容部の容積のスカラー量である。収容部容積は、洗濯処理組成物が含まれる容器を保管するために割り当てられる洗濯処理装置1内の容積である。
【0034】
洗剤容器収容部容積は、ドラム内部容積の約2%~約8%であり得る。布地柔軟剤収容部容積は、ドラム内部容積の約0.5%~約2%であり得る。香料収容部容積は、ドラム内部容積の約0.3%~約1.5%であり得る。布地柔軟剤収容部容積は、洗剤容器収容部容積の約15%~約30%であり得る。また、香料容器収容部容積は、洗剤容器収容部容積の約10%~約25%であり得る。ドラム内部容積に対する又は互いに対する収容部の容積のこれらの範囲内で、洗剤容器収容部容積は、布地柔軟剤容器収容部容積よりも大きくてもよく、布地柔軟剤容器収容部容積は、香料容器収容部容積よりも大きくてもよい。
【0035】
収容部は、関連する容器が内部に位置付けされることが意図される、封入若しくは開放フレーム、又は部分フレーム、又は部分封入若しくは開放空間、又は部分開放空間であり得る。すなわち、それぞれの収容部は、ユーザによる装置の操作の一部としてそれぞれの容器が配置されるように意図された空間である。収容部容積は、1つの収容部内の容器が、別の容器を収容するために別の収容部に割り当てられた空間に侵入することなく、収容部が収容されるように設計された最大容積であると解釈される。収容部は、互いに壁で仕切られ得るか、あるいは容器をしっかりと位置付けし、容器からタブ80及びドラム90への洗濯処理組成物の移送を提供するポートに容器を適切に係合させるのに好適である開放フレーム若しくはトレイ又は他の構造によって画定若しくは部分的に画定され得る。洗剤容器収容部40は、洗剤容器収容部底壁44と、洗剤容器収容部側壁45と、洗剤容器収容部上壁46と、を備えることができ、洗剤容器収容部上壁46は、洗剤容器収容部底壁44から離間しており、洗剤容器収容部側壁45は、洗剤容器収容部底壁44と洗剤容器収容部上壁46とを接続している。洗剤容器収容部底壁44、洗剤容器収容部側壁45、及び洗剤容器収容部上壁46の範囲は、洗剤容器収容部40を画定し得る。
【0036】
同様に、布地柔軟剤容器収容部50は、布地柔軟剤容器収容部底壁54と、布地柔軟剤容器収容部上壁56と、を備えることができ、布地柔軟剤容器収容部上壁56は、布地柔軟剤容器収容部底壁54から離間している。洗剤容器収容部40は、布地柔軟剤容器収容部50よりも矢状平面SPから更に離れていてもよい。また、香料容器収容部60は、香料容器収容部底壁64と、香料容器収容部側壁65と、香料容器収容部上壁66と、を備えることができ、香料容器収容部底壁64は、香料容器収容部上壁66から離間しており、香料容器収容部側壁65は、香料容器収容部底壁64と香料容器収容部上壁66とを接続している。布地柔軟剤容器収容部50は、洗剤容器収容部40と香料容器収容部60との間にあり得る。収容部の各々は、様々な上壁を様々な底壁に接続する後壁によって画定されるか、又は少なくとも部分的に画定され得る。様々な上壁は、互いに一体化されて、単一の上壁を形成し得る。同様に、様々な底壁は、互いに一体化されて、単一の底壁を形成し得る。
【0037】
洗剤容器収容部40及び布地柔軟剤容器収容部50は、ドッキングユニット35内にあり得る。また、香料容器収容部60もまた、存在する場合、ドッキングユニット35内にあり得る。ドッキングユニット35は、洗剤容器収容部40、布地柔軟剤容器収容部50、及び任意選択の香料容器収容部60が位置付けられる、装置1内の画定された空間又は部分的に画定された空間であり得る。様々な収容部は、上述の様々な壁によって画定されたドッキングユニット35内の連続的な空間であり得る。収容部の各々はまた、それぞれの収容部に関連付けられたポート弁によって少なくとも部分的に画定され得、各それぞれの収容部は、それぞれの容器に関連付けられることが意図される。
【0038】
容器の各々は、それぞれの洗濯処理組成物の複数回の用量を含む。例えば、各容器は、約10回用量超の洗濯処理組成物、又は更に約20超、又は約30超、又は約10~約50、又は約20~約40回用量の洗濯処理組成物を含み得る。
【0039】
小型洗濯処理装置1内の空間は限られているため、コンパクトなキャビネット20内に洗濯処理装置1の様々な構成要素を詰め込むことにかなりの注意を払わなければならない。コンパクトな洗濯処理装置1では、10時30分及び1時30分の位置の近くに比較的大きな空間が利用可能であり、12時及び6時の位置は矢状平面にあり、12時の位置は6時の位置の上方にあり、6時の位置は装置ベース70の上方にある。更に、タブ80は、洗濯物を処理するのに必要な液体の体積を最小限に抑えるために、ドラム90に密に適合し得る。すなわち、タブ80は、ドラム90に密に又は密接に適合して、回転軸ARの周りで湾曲し得る。
【0040】
経時的に、消費される洗剤組成物の体積は、消費される布地柔軟剤組成物の体積よりも大きくなる傾向がある。また、香料組成物が使用される場合、消費される布地柔軟剤組成物の体積は、消費される香料組成物の体積よりも大きくなる。それを考慮して、洗剤容器収容部容積は、布地柔軟剤容器収容部容積よりも大きくあるべきであり、布地柔軟剤容器収容部容積は、香料容器収容部容積よりも大きくあるべきである。このようにして、各個々の洗濯処理組成物を保管するためのキャビネット20内の容積は、そのような個々の組成物の消費にほぼ比例する。
【0041】
洗剤容器収容部40は、布地柔軟剤容器収容部50よりも矢状平面SPから更に離れて位置付けられ得る。同様に、布地柔軟剤容器収容部50は、香料容器収容部60よりも矢状平面SPから更に離れて位置付けられ得る。
【0042】
洗濯処理装置1が動作可能位置にあるとき、洗剤容器収容部40、布地柔軟剤容器収容部50、及び任意選択の香料容器収容部60を、回転軸ARよりも高さ方向に高くなるように提供することが実用的であり得る。洗濯処理装置1の動作可能位置は、装置ベース70が床、又はカウンタ台、又は他の実質的に平坦な表面上に置かれた状態である。本発明の要素の位置に関する高さ方向により高いという用語に関して、高さは、装置ベース70に対して決定される。装置ベース70は、高さの特徴付けのための基準である。そのような場所は、個々の洗濯処理組成物をタブ80に移送するのに必要な電力を低減するのを助けることができ、装置1の底部にある収容部と比較して、ユーザが収容部にアクセスするのにより便利であり得る。高さ方向により高いかつ高さ方向により低いは、動作可能な位置にある洗濯処理装置に関して使用される。
【0043】
本明細書に記載されるように、装置1は、個々の洗濯処理組成物の容器が挿入され得る複数の収容部を備える。装置1のユーザが正しい容器を正しい収容部に配置するのを助けるために、ユーザが正しい容器を正しい収容部に位置付けるのを援助するキューをユーザに提供することが有用であり得る。幾何学的キューが、特に有用であり得る。
【0044】
装置1は、洗濯機と乾燥機との組み合わせであり得る。そのような装置1は、洗濯機及び乾燥機の両方のための空間を有さないコンパクトな都市家庭に特に魅力的である。洗濯機と乾燥機との組み合わせは、閉鎖乾燥空気回路を用いることができるが、それは、多くのコンパクトな都市家庭が、そのような装置のために据え付けられた通気口を有していないためである。
【0045】
閉鎖乾燥空気回路160を備える洗濯処理装置1が図2に示される。閉鎖乾燥空気回路160は、加熱器170を含み得る。加熱器170は、閉鎖乾燥空気回路160内を循環する空気を加熱し得る。ファン180は、閉鎖乾燥空気回路160内に提供されて、加熱器170からの加熱空気をタブ80及びドラム90に循環させて、乾燥中に洗濯物から水分を除去し得る。閉鎖乾燥空気回路160は、閉鎖乾燥空気回路160内から水を収集するための凝縮器195を更に備え得る。閉鎖乾燥空気回路160は、加熱空気搬送部190と熱連通している加熱器170を備え得る。閉鎖乾燥空気回路160は、加熱空気搬送部190、加熱器170、タブ80、ドラム90、戻り部200、凝縮器195、及びファン180を備え得る。加熱空気搬送部190及び戻り部200は、タブ80及びドラム90と流体連通している。加熱空気搬送部190及び戻り部200は、加熱空気搬送部190、ドラム90、戻り部200、凝縮器195、及びファン180に加熱空気を循環させる閉鎖ループの一部である。加熱空気搬送部190は、ドラム90の上流にあり、戻り部200は、ドラム90の下流にある。加熱器170は、ドラム90の上流にある。加熱器170は、加熱空気搬送部190内にあり得るか、又はその一部であり得る。加熱空気は、加熱空気搬送部190からタブ80へ、ドラム90から戻り部200へ流れる。タブ80及びドラム90に加熱空気を循環させることは、洗濯物から水を除去して、洗濯物を乾燥させるか、又は少なくとも部分的に乾燥させ得る。加熱器170は、ジュール加熱を介して電気エネルギーを熱に変換する加熱要素であり得る。加熱要素は、直線状又はコイル状のワイヤ又はリボンであり得る。ファン180は、加熱器170を横切って又は通って空気流を駆動することができ、空気は、加熱器170を通過するときに加熱される。
【0046】
いくつかの洗濯処理組成物は、熱に敏感である。例えば、過剰な熱は、酵素の活性を減少させ得る。洗剤組成物は、一般的に、染み除去のための活性物質として酵素を含む。更に、熱は、洗剤組成物、布地柔軟剤組成物、及び香料組成物などの安定化組成物を不安定にし得る。本明細書に記載されるものなどの洗濯処理組成物の搭載保管部を収容し、閉鎖空気乾燥回路160の一部である加熱器170を有する洗濯処理装置1の場合、洗濯処理組成物が保管される収容部を、加熱器170からある距離だけ離隔することが重要であり得る。香料容器収容部60は、ドラムの内径ID(inside diameter、ID)の約5%~約35%である距離だけ加熱器170から離隔され得る。そのような構成は、香料容器の内容物が過剰な熱の有害な影響から保護されるように、香料容器収容部60と加熱器170との間の離隔を提供し得る。
【0047】
加熱器170は、回転軸ARよりも高さ方向に高く位置付けられることができ、矢状平面SPは、洗剤容器収容部40と加熱器170の少なくとも一部分との間にあり得る。加熱器170は、加熱要素であり、これに、電流が印加されて、加熱要素を加熱する。実際には、これは、洗剤容器収容部40と加熱器170とを、洗濯処理装置1の異なる部分に、又は場合によっては対向する半分に離間させ、洗剤組成物と加熱器との間の離隔距離を提供し得る。熱伝導は、熱源と熱受容体との間の距離の二乗に比例するものとして大まかに近似し得るため、それらの間に存在し得る不均一構造、並びに動的境界条件及び空気流にもかかわらず、離隔距離のわずかな増加は、加熱器170に起因する洗剤容器収容部40内に位置付けられた洗剤組成物の温度上昇を制限することに関して実質的な利益を提供し得る。加熱器170と洗剤容器収容部40との間の同様の離隔は、加熱器170を回転軸ARよりも高さ方向に低く位置付けることによって達成され得る。これは、洗剤容器収容部40が回転軸ARよりも高さ方向に高いとき、洗濯処理装置1の対向する上半分及び下半分に洗剤容器収容部40及び加熱器170を位置付ける。
【0048】
洗濯処理装置1が動作可能な位置にあるとき、10:30及び1:30の位置の近くで回転軸ARよりも高さ方向に高い比較的大きな空間が利用可能である。消費に基づいてバランスのとれた体積の洗濯処理組成物を提供するために、各容器収容部のベースの高さ位置を変化させることが実用的であり得る。矢状平面SPの近くよりも矢状平面SPから更に離れたキャビネット20内で、比較的より多くの垂直空間が利用可能である。
【0049】
更に、収容部の高さは、変化することができ、高さは、装置ベース70に直交する方向で測定される。収容部の高さを変化させることは、容器が異なる高さを有する場合、どの収容部どの容器が位置付けされるべきかについてのキューを提供し得る。そのように寸法決めされた収容部を提供することは、洗濯処理装置1に搭載されて利用可能である洗濯処理組成物を、それらの予想される消費量にほぼ比例して互いに関連する量で提供し得る。
【0050】
収容部は、回転軸ARを中心としてほぼ中心化され得る。すなわち、各収容部の中心点は、他の収容部の中心点とほぼ同じ回転軸からの距離であり得る。収容部の中心点は、収容部に割り当てられた空間の質量中心である。三次元空間の質量中心は、既知の分析的又は数値的方法を使用して決定される。
【0051】
収容部は、ドッキングユニット35内に位置付けられ得る。ドッキングユニット35は、アクセスパネル30を備え得る。アクセスパネル30は、ヒンジ式に開くことができ、ドッキングユニット35の内部へのアクセスを提供し得る。ドッキングユニットの内部は、洗剤容器収容部40と、布地柔軟剤容器収容部50と、任意選択の香料容器収容部60と、を備える。動作中、ユーザは、ドッキングユニットアクセスパネル30を開き、それぞれの容器をそれぞれの収容部に挿入するか、又はそこから除去する。洗剤容器は、洗剤容器収容部40に挿入され得るか、又はそこから除去され得る。布地柔軟剤容器は、布地柔軟剤容器収容部60に挿入され得るか、又はそこから除去され得る。また、任意の香料容器は、香料容器収容部60に挿入され得るか、又はそこから除去され得る。
【0052】
洗剤容器収容部40は、矢状平面SPに直交する洗剤容器収容部横方向幅130を有し得る(図3)。同様に、布地柔軟剤容器収容部50は、矢状平面SPに直交する布地柔軟剤容器収容部横方向幅140を有し得る。存在する場合、香料容器収容部60は、矢状平面SPに直交する香料容器収容部横方向幅150を有し得る。前述の幅の各々は、それぞれの収容部の寸法のスカラー測定値である。洗剤容器収容部横方向幅130は、布地柔軟剤容器収容部横方向幅140及び香料容器収容部横方向幅150よりも大きい場合がある。更に、布地柔軟剤容器収容部横方向幅140は、香料容器収容部横方向幅150と異なり得る。それぞれの収容部の横方向幅は、それぞれの容器が収まる横方向幅である。非限定的な例として、収容部が側壁を有する引き出しである場合、横方向幅は、側壁の内部間の距離である。非限定的な例として、収容部が開放フレームである場合、横方向幅は、開放フレームの内部横方向境界間の内部距離である。非限定的な例として、収容部が開放空間である場合、非限定的な例として、示されるように、横方向幅は、それぞれの容器が収まる開放空間の横方向境界間の距離である。各それぞれの収容部の横方向幅は、それぞれの収容部の中心点で測定される。
【0053】
洗剤組成物は、経時的に最大体積で消費され得るため、布地柔軟剤容器収容部横方向幅140及び香料容器収容部横方向幅150に対して大きな洗剤容器収容部横方向幅130を提供することは、装置1に搭載された大量の洗剤組成物を保管するための十分な空間を部分的に提供し得る。更に、収容部間の横方向幅の差は、装置1が意図されたように機能するように、ユーザが正しい容器を正しい収容部に合わせるのを助け得る。
【0054】
洗剤容器収容部40は、洗剤容器収容部40の下側境界を形成する洗剤容器収容部底壁44を有し得る。同様に、布地柔軟剤収容部50は、布地柔軟剤容器収容部50の下側境界を形成する布地柔軟剤収容部底壁54を有し得る。また、香料容器収容部60は、香料容器収容部60の下側境界を形成する香料容器収容部底壁64を有し得る。洗剤容器収容部底壁44は、装置ベース70に対して、布地柔軟剤容器底壁54よりも低い場合がある。また、布地柔軟剤容器収容部底壁54は、装置ベース70に対して、香料容器収容部底壁64よりも低い場合がある。洗剤容器収容部40が回転軸ARに対して布地柔軟剤容器収容部50の外側にあり、布地柔軟剤収容部50が回転軸ARに対して香料容器収容部60の外側にあり、収容部底壁がそのように位置付けられているため、装置1に搭載されて運ばれる洗剤組成物の体積は、装置1に搭載されて運ばれる布地柔軟剤組成物の体積よりも大きい場合がある。また、装置1に搭載されて運ばれる布地柔軟剤組成物の体積は、装置1に搭載されて運ばれる香料組成物の体積よりも大きい場合がある。それぞれの収容部の底壁は、それぞれの容器が収まる空間を画定するそれぞれの収容部内の底部位置である。非限定的な例として、収容部が引き出しである場合、引き出しの底壁は、引き出しの内部の底部であり、引き出しの内部は、収容部を画定する。非限定的な例として、収容部が開放フレーム又は開放空間である場合、底壁は、収容部を収容するように画定された空間の底部を画定する場所である。
【0055】
洗剤容器収容部40は、ドラム90の内径IDの約14%~約22%、任意選択的に約15%~約20%、任意選択的に約18%の洗剤容器収容部高さ135を有し得る。布地柔軟剤容器収容部50は、ドラム90の内径IDの約11%~約18%、任意選択的に約13%~約15%、任意選択的に約14%の布地柔軟剤容器収容部高さ155を有し得る。香料容器収容部60は、ドラム90の内径IDの約8%~約14%、任意選択的に約10%~約13%、任意選択的に約12%の香料容器収容部高さ145を有し得る。洗剤容器収容部高さ135は、布地柔軟剤容器収容部高さ155よりも大きい場合がある。また、布地柔軟剤容器収容部高さは、香料容器収容部高さ145より大きい場合がある。そのように寸法決めされた収容部を提供することは、洗濯処理装置1に搭載されて利用可能である洗濯処理組成物を、それらの予想される消費量にほぼ比例して互いに関連する量で提供し得る。
【0056】
ドラム90は、洗濯処理装置1の一部分の上面図である図4に示されるように、ドラム90の内部の最大直径であるとされる内径IDを有する。洗剤容器収容部40は、洗剤容器収容部中心点245を有する。布地柔軟剤容器収容部50は、布地柔軟剤容器収容部中心点255を有する。また、香料容器収容部60は、香料容器収容部中心点265を有する。洗剤容器収容部中心点245、布地柔軟剤収容部中心点255、及び香料容器収容部中心点265の各々は、内径IDの約85%未満だけ回転軸から離隔され得る。収容部の中心点は、それによってタブ80を中心に比較的密接して均一に押し込まれ、それによって、容器を何らかの方法でタブ80に接続することをより容易にする。それぞれの中心点は、それぞれの容器を収容するように設計された収容部の中心点である。個々の容器を収容するように設計された個々の収容部は、それぞれの容器を収容するように設計された三次元空間であり、これは、各個々の収容部の中心点が、それぞれの三次元空間の質量中心であることを意味する。
【0057】
洗剤容器収容部40は、タブ80及びドラム90と流体連通している洗剤容器収容部入口ポート弁42を有し得る。同様に、布地柔軟剤容器収容部50は、タブ80及びドラム90と流体連通している布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁52を有することができ、香料容器収容部60は、タブ80及びドラム90と流体連通している香料容器収容部入口ポート弁62を有し得る。入口ポートは、収容部に配置された容器と、入口ポートとドラム90との間の搬送部との間の接続を容易に提供し得るクイック接続タイプのポートであり得る。入口ポートは、ボール及びスリーブ接続の半分、カムロック嵌合具の半分、ルアーロックの半分、Oリング面シールの半分、又は押し込み接続嵌合具の半分であり得る。嵌合具の他方の相補的な半分は、それぞれの洗濯処理組成物を含む容器の出口上にあり得る。入口ポートは、それぞれの容器がそれぞれのポートと適切に係合されるときに触感覚を提供し得る。同様に、入口ポートは、それぞれの容器がそれぞれのポートから離隔されるときに触感覚を提供し得る。例えば、ユーザは、容器がポートと適切に係合されるときにクリック感を感じることができる。
【0058】
洗濯処理組成物をタブ80に移送するポンプにそれぞれの洗濯処理組成物を搬送するために、供給管240が入口ポートの下流に提供され得る。任意選択的に、供給管240は、それぞれの洗濯処理組成物を、タブ80に移送される洗濯処理組成物の質量又は体積を調節する計量デバイスに搬送し得る。供給管は、TYGON管、ポリプロピレン管、ポリエチレン管、又は他の類似の可撓性プラスチック管若しくは金属管であり得る。それぞれの洗濯処理組成物は、蠕動ポンプによってそれぞれの容器から駆動され得る。
【0059】
ユーザは、図5に示されるように、布地処理組成物の容器を適切な収容部に据え付けることができる。洗剤容器250は、洗剤容器収容部入口ポート弁42と流体連通するように、洗剤容器収容部40内に位置付けられ得る。布地柔軟剤容器260は、布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁52と流体連通するように、布地柔軟剤容器収容部50内に位置付けられ得る。また、香料容器270は、香料容器収容部入口ポート弁62と流体連通するように、香料容器収容部60内に位置付けられ得る。ユーザは、指示されたように関連する容器を準備し、次いで、容器をそれぞれの収容部に注意深く収め、容器を関連する入口ポートに収めることができる。収容部は、容器と入口ポートとの間の適切な接続を確実にするために容器が取り付けられる構造的特徴を有し得る。同様に、ユーザは、布地処理組成物の容器をそれぞれの収容部から除去し得る。
【0060】
洗剤容器250、布地柔軟剤容器260、及び香料容器270は各々、シェル290と、シェル290内に可撓性バッグ280と、を備え得る。剛性、半剛性などのシェル290内に押し潰し可能な可撓性バッグ280を備える容器は、布地処理組成物の容器として実用的であり得る。例えば、バッグ・イン・ボックス及びバッグ・イン・ボトルタイプの容器が好適であり得る。これらのタイプの容器は、バッグの内部の通気を必要とせずに洗濯処理組成物を分配するのによく適している。洗濯処理組成物が分配されると、可撓性バッグ280は、分配された洗濯処理組成物の体積に伴って漸増的に徐々に押し潰される。シェル290は、製作から使用までのサプライチェーンによる損傷から可撓性バッグ280を保護し得る。
【0061】
洗剤容器容積は、ドラム内部容積の約2%~約8%であり得る。布地柔軟剤容器容積は、ドラム内部容積の約0.5%~約2%であり得る。香料容器容積は、ドラム内部容積の約0.3%~約1.5%であり得る。布地柔軟剤容器容積は、洗剤容器容積の約15%~約30%であり得る。また、香料容器容積は、洗剤容器容積の約10%~約25%であり得る。ドラム内部容積に対する又は互いに対する容器の容積のこれらの範囲内で、洗剤容器容積は、布地柔軟剤容器容積よりも大きくてもよく、布地柔軟剤容器容積は、香料容器容積よりも大きくてもよい。更に、洗濯処理組成物の体積は、経時的な使用中のそれらの消費に比例する、互いに比例する体積で提供され得る。したがって、洗濯処理組成物の容器は、洗濯処理装置1をほぼ同じ回数使用した後に空になると予想され得る。
【0062】
コンパクトな洗濯処理装置1、特に洗濯機と乾燥機との組み合わせである装置における混雑性を考慮して、収容部は、洗濯処理装置1の性能に関して、収容部のためにキャビネット20内に利用可能な空間を利用するように、又はそれを作り出すように位置付けられ得る。平行六面体形状を有するキャビネット20は、十分な体積の個々の洗濯処理組成物を保管して、容器が、ユーザにとって満足のいく、かつ便利であるための十分な洗濯サイクルを持続することを可能にするには不十分な空間をキャビネット20の内部に有し得る。これは、布地処理組成物用の収容部の場所が適切に位置付けられている場合であっても、当てはまる場合がある。更に、キャビネット20の高さは、カウンタ台の高さに関する現地の基準に基づいて固定拘束条件であり得る。収容部がタブ80を中心にして密接して入れ子にされ、キャビネット20の上部が実質的に平坦な表面である場合、収容部が矢状平面SPに密接するほど、収容部のためのキャビネット20の利用可能な内部容積はますます窮屈になる。
【0063】
容器に利用可能な空間の容積を増加させる1つの方法は、図6に示されるように、収容部が洗濯処理装置のフロントの他の部分よりも更に外側に突出するように、収容部を位置付けることである。横断平面TP(transverse plane、TP)は、装置ベース70に垂直であり、回転軸ARの中点MP(midpoint、MP)と交差する。中点MPは、中空の略シリンダ形状のドラム90の開放端と閉鎖端との間の中間に位置する。矢状平面SPに最も密接している収容部は、最も空間が制約された収容部であり得る。一般に、空間制約の程度は、矢状平面SPからの距離が増加するにつれて減少する傾向がある。したがって、香料容器収容部60が提供される場合、香料容器収容部60は、最も制約された空間であり得る。使用毎に消費される香料組成物の体積が、使用毎に消費される布地柔軟剤組成物及び洗剤組成物の体積よりも小さい場合であっても、キャビネット20内に収めるのに十分な大きさの香料容器270にとって利用可能な空間が不十分である場合がある。香料容器収容部60は、布地柔軟剤容器収容部50よりも、横断平面TPから更に離れて突出し得る。また、布地柔軟剤容器収容部50は、洗剤容器収容部40よりも横断平面TPから更に離れて突出し得る。この構成では、十分な体積の香料組成物を洗濯処理装置1内に取り込むことができるように、香料容器収容部60のために余分な内部空間が提供される。また、十分な体積の布地柔軟剤組成物を洗濯処理装置1に搭載して取り込むことができるように、布地柔軟剤容器収容部50のために余分な内部空間が提供される。横断平面TPは、装置ベース70に垂直であり、回転軸ARの中点MPと交差し、矢状平面SPに垂直である。
【0064】
組み合わせ:
A.洗濯処理装置(1)であって、
当該洗濯処理装置が載置される装置ベース(70)と、
流体格納エンベロープ(85)の一部分を画定し、当該装置ベースの上方にある、タブ(80)と、
当該タブ内に位置付けられ、当該ベースに対して水平から約20度以内にある回転軸(AR)を中心に当該タブに対して回転可能なドラム(90)であって、当該回転軸が、当該ドラムの矢状平面(SP)にあり、当該矢状平面が、当該装置ベースに直交している、ドラム(90)と、
洗剤容器収容部(40)と、
布地柔軟剤容器収容部(50)と、
香料容器収容部(60)と、を備え、
当該洗剤容器収容部が、当該布地柔軟剤容器収容部よりも当該矢状平面から更に離れており、当該布地柔軟剤容器収容部が、当該香料容器収容部よりも当該矢状平面から更に離れており、
当該洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、当該洗剤容器収容部、当該布地柔軟剤容器収容部、及び当該香料容器収容部が、当該回転軸よりも高さ方向に高い、洗濯処理装置。
B.当該洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部容積を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部容積を有し、当該香料容器収容部が、香料容器収容部容積を有し、当該洗剤容器収容部容積が、当該布地柔軟剤容器収容部容積よりも大きく、当該布地柔軟剤容器収容部容積が、当該香料容器収容部容積よりも大きい、段落Aに記載の洗濯処理装置。
C.当該洗剤容器収容部が、当該矢状平面に直交する洗剤容器収容部横方向幅(130)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、当該矢状平面に直交する布地柔軟剤容器収容部横方向幅(140)を有し、当該香料容器収容部が、当該矢状平面に直交する香料容器収容部横方向幅(150)を有し、当該洗剤容器収容部横方向幅が、当該布地柔軟剤容器収容部横方向幅及び当該香料容器収容部横方向幅よりも大きく、当該布地柔軟剤容器収容部横方向幅が、当該香料容器収容部横方向幅とは異なる、段落A又はBに記載の洗濯処理装置。
D.当該洗濯処理装置が、加熱空気搬送部(190)と熱連通している加熱器(170)を更に備え、当該加熱空気搬送部が、当該ドラムと流体連通しており、当該矢状平面が、当該洗剤容器収容部と当該加熱器の少なくとも一部分との間にあり、当該加熱器が、当該回転軸よりも高さ方向に高いか、又は当該加熱器が、当該回転軸よりも高さ方向に低い、段落A~Cのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
E.当該洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部底壁(44)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部底壁(54)を有し、当該香料容器収容部が、香料容器収容部底壁(64)を有し、当該洗剤容器収容部底壁が、当該装置ベースに対して、当該布地柔軟剤容器収容部底壁よりも低く、当該布地柔軟剤容器収容部底壁が、当該装置ベースに対して、当該香料容器収容部底壁よりも低い、段落A~Dのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
F.当該ドラムが、内径(ID)を有し、当該洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部中心点(245)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部中心点(255)を有し、当該香料容器収容部が、香料容器収容部中心点(265)を有し、当該洗剤容器収容部中心点、当該布地柔軟剤容器収容部中心点、及び当該香料容器収容部中心点の各々が、当該内径の約85%未満だけ当該回転軸から離隔される段落A~Eのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
G.当該洗剤容器収容部が、当該ドラムと流体連通している洗剤容器収容部入口ポート弁(42)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、当該ドラムと流体連通している布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁(52)を有し、当該香料容器収容部が、当該ドラムと流体連通している香料容器収容部入口ポート弁(62)を有する、段落A~Fのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
H.洗剤容器(250)が、当該洗剤容器収容部内に位置付けられ、当該洗剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、布地柔軟剤容器(260)が、当該布地柔軟剤容器収容部内に位置付けられ、当該布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、香料容器(270)が、当該香料容器収容部内に位置付けられ、当該香料容器収容部入口ポート弁と流体連通している、段落Gに記載の洗濯処理装置。
I.当該洗剤容器、当該布地柔軟剤容器、及び当該香料容器が各々、シェル(290)と、当該シェル内に可撓性バッグ(280)と、を備える、段落Hに記載の洗濯処理装置。
J.当該香料容器収容部が、当該布地柔軟剤容器収容部よりも横断平面(TP)から更に離れて突出し、当該布地柔軟剤容器収容部が、当該洗剤容器収容部よりも当該横断平面から更に離れて突出し、当該横断平面が、当該ベースに垂直であり、当該回転軸の中点(MP)と交差し、当該矢状平面に垂直である、段落A~Iのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
K.当該洗濯処理装置が、加熱空気搬送部(190)と熱連通している加熱器(170)を更に備え、当該加熱空気搬送部が、当該ドラムと流体連通しており、当該ドラムが、内径(ID)を有し、当該洗剤容器収容部が、当該内径の少なくとも15%の距離だけ当該加熱器から離隔される、段落A~Jのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
L.当該洗濯処理装置が、加熱空気搬送部(190)と熱連通している加熱器(170)を更に備え、当該加熱空気搬送部が、当該ドラムと流体連通しており、当該ドラムが、内径(ID)を有し、当該香料容器収容部が、当該内径の少なくとも3%の距離だけ当該加熱器から離隔される、段落A~Kのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
M.洗濯装置(1)であって、
当該洗濯処理装置が載置されるベース(20)と、
流体格納エンベロープ(85)の一部分を画定し、当該ベースの上方にある、タブ(80)と、
当該タブ内に位置付けられ、水平から約20度以内にある回転軸(AR)を中心に当該タブに対して回転可能なドラム(90)であって、当該回転軸が、当該ドラムの矢状平面(SP)にあり、当該矢状平面が、当該ベースに直交している、ドラム(90)と、
洗剤容器収容部(40)と、
布地柔軟剤容器収容部(50)であって、
当該洗剤容器収容部が、当該布地柔軟剤容器収容部よりも当該矢状平面から更に離れている、布地柔軟剤容器収容部(50)と、
加熱器(170)であって、当該矢状平面が、当該洗剤容器収容部と当該加熱器の少なくとも一部分との間にあり、当該加熱器が、加熱空気搬送部(190)と係合され、当該加熱空気搬送部が、当該ドラムと流体連通している、加熱器(170)と、を備える、洗濯装置(1)。
N.当該洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部容積を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部容積を有し、当該洗剤容器収容部容積が、当該布地柔軟剤容器収容部容積よりも大きい、段落Mに記載の洗濯処理装置。
O.当該洗剤容器収容部が、当該矢状平面に直交する洗剤容器収容部横方向幅(130)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、当該矢状平面に直交する布地柔軟剤容器収容部横方向幅(140)を有し、当該洗剤容器収容部横方向幅が、当該布地柔軟剤容器収容部横方向幅よりも大きい、段落M又はNに記載の洗濯処理装置。
P.当該洗剤容器収容部が、当該ドラムと流体連通している洗剤容器収容部入口ポート弁(42)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、当該ドラムと流体連通している布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁(52)を有する、段落M~Oのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
Q.洗剤容器(250)が、当該洗剤容器収容部内に位置付けられ、当該洗剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、布地柔軟剤容器(260)が、当該布地柔軟剤容器収容部内に位置付けられ、当該布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁と流体連通している、段落M~Pのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
R.当該布地柔軟剤容器収容部が、当該洗剤容器収容部よりも横断平面(TP)から更に離れて突出し、当該横断平面が、当該ベースに垂直であり、当該回転軸の中点(MP)と交差し、当該矢状平面に垂直である、段落M~Qのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
S.当該洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部底壁(44)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部底壁(54)を有し、当該洗剤容器収容部底壁が、当該装置ベースに対して、当該布地柔軟剤容器収容部底壁よりも低い、段落M~Rのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
T.当該ドラムが、内径(ID)を有し、当該洗剤容器収容部が、洗剤容器収容部中心点(245)を有し、当該布地柔軟剤容器収容部が、布地柔軟剤容器収容部中心点(255)を有し、当該洗剤容器収容部中心点及び当該布地柔軟剤容器収容部中心点の各々が、当該内径の約85%未満だけ当該回転軸から離隔される、段落M~Sのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
U.洗剤容器(250)が、当該洗剤容器収容部内に位置付けられ、当該洗剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、布地柔軟剤容器(260)が、当該布地柔軟剤容器収容部内に位置付けられ、当該布地柔軟剤容器収容部入口ポート弁と流体連通しており、任意選択的に、当該洗剤容器及び当該布地柔軟剤容器が各々、シェル(290)と、当該シェル内に可撓性バッグ(280)と、を備える、段落M~Tのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
V.当該ドラムが、内径(ID)を有し、当該洗剤容器収容部が、当該内径の少なくとも15%の距離だけ当該加熱器から離隔される、段落M~Uのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
W.当該洗濯処理装置が動作可能位置にあるとき、当該加熱器が、当該回転軸よりも高さ方向に高い、段落M~Vのいずれか一段落に記載の洗濯処理装置。
【0065】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6