特許 7606034 アプリケーションプログラム、決済システム、および端末装置の制御方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-12-16

(45)【発行日】2024-12-24

(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、決済システム、および端末装置の制御方法

(51)【国際特許分類】

   G06Q 20/24 20120101AFI20241217BHJP

【ＦＩ】

G06Q20/24

【請求項の数】 12

(21)【出願番号】P 2024084655

(22)【出願日】2024-05-24

【審査請求日】2024-05-24

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】519110124

【氏名又は名称】ＰａｙＰａｙ株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100149548

【弁理士】

【氏名又は名称】松沼 泰史

(74)【代理人】

【識別番号】100181124

【弁理士】

【氏名又は名称】沖田 壮男

(74)【代理人】

【識別番号】100194087

【弁理士】

【氏名又は名称】渡辺 伸一

(72)【発明者】

【氏名】山田 康太

(72)【発明者】

【氏名】夏目 奎

【審査官】永野 一郎

(56)【参考文献】

【文献】特開２０１４－１７８９８６（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２２－０１１７０９（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１６－１５１９１９（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２１－００２３０４（ＪＰ，Ａ）

【文献】特許第７４６７７５３（ＪＰ，Ｂ１）

【文献】特開２０２３－１２２０００（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２１－１１４２２７（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００５－１８９９３８（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２２－０９９１７５（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２２－１３３０７０（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１０－０６１５０９（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置に、
クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示させ、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、
前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための合計金額を取得させ、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出させ、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、
アプリケーションプログラム。

【請求項2】

前記端末装置に、更に、
前記利用者の入力に応じて、前記ポイントを前記請求金額に充当するか否かを判定させる、
請求項１記載のアプリケーションプログラム。

【請求項3】

前記端末装置に、更に、
前記ポイントを前記請求金額に充当すると判定された場合、前記ポイントを前記電子マネーよりも優先して前記請求金額に充当させるための前記充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、
請求項１記載のアプリケーションプログラム。

【請求項4】

前記端末装置に、更に、
前記ポイントを前記請求金額に充当しないと判定された場合、前記合計金額に相当する前記電子マネーを前記請求金額に充当することを指示する前記充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、
請求項２記載のアプリケーションプログラム。

【請求項5】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置に、
クレジットカードの請求金額と、前記請求金額に充当するための合計金額を入力するための金額入力領域とを含む支払金額入力画面を前記端末装置の表示部に表示させ、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、
前記金額入力領域への前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための前記合計金額を取得させ、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出させ、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、
アプリケーションプログラム。

【請求項6】

電子決済サービスを提供するための決済アプリを操作することによって起動可能であり、クレジットカードに関するサービスを提供するためのミニアプリであるアプリケーションプログラムであって、
クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置に、
前記クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示させ、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、
前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための合計金額を取得させ、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出させ、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、
アプリケーションプログラム。

【請求項7】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバと、
電子マネーを用いた電子決済を行う決済サーバと、
前記クレジットカード会社サーバおよび前記決済サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置にインストールされたアプリケーションプログラムと、
を備える決済システムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示させ、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、
前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための合計金額を取得させ、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出させ、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させ、
前記クレジットカード会社サーバは、
前記端末装置から受信した前記充当指示に含まれる前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量に基づく決済情報を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、
前記決済情報に基づく決済金額を前記利用者の前記電子マネーの残高から減算するとともに、前記クレジットカード会社の売上金に前記決済金額を加算する、
決済システム。

【請求項8】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバと、
電子マネーを用いた電子決済を行う決済サーバと、
前記クレジットカード会社サーバおよび前記決済サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置にインストールされたアプリケーションプログラムと、
を備える決済システムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
クレジットカードの請求金額と、前記請求金額に充当するための合計金額を入力するための金額入力領域とを含む支払金額入力画面を前記端末装置の表示部に表示させ、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、
前記金額入力領域への前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための前記合計金額を取得させ、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出させ、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させ、
前記クレジットカード会社サーバは、
前記端末装置から受信した前記充当指示に含まれる前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量に基づく決済情報を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、
前記決済情報に基づく決済金額を前記利用者の前記電子マネーの残高から減算するとともに、前記クレジットカード会社の売上金に前記決済金額を加算する、
決済システム。

【請求項9】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバと、
電子マネーを用いた電子決済を行う決済サーバと、
前記クレジットカード会社サーバおよび前記決済サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置にインストールされたアプリケーションプログラムと、
を備える決済システムであって、
前記アプリケーションプログラムは、電子決済サービスを提供するための決済アプリを操作することによって起動可能であり、クレジットカードに関するサービスを提供するためのミニアプリであり、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
前記クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示させ、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、
前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための合計金額を取得させ、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出させ、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させ、
前記クレジットカード会社サーバは、
前記端末装置から受信した前記充当指示に含まれる前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量に基づく決済情報を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、
前記決済情報に基づく決済金額を前記利用者の前記電子マネーの残高から減算するとともに、前記クレジットカード会社の売上金に前記決済金額を加算する、
決済システム。

【請求項10】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置が、
クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示し、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得し、
前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための合計金額を取得し、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出し、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信する、
端末装置の制御方法。

【請求項11】

クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置が、
クレジットカードの請求金額と、前記請求金額に充当するための合計金額を入力するための金額入力領域とを含む支払金額入力画面を前記端末装置の表示部に表示し、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得し、
前記金額入力領域への前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための前記合計金額を取得し、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出し、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信する、
端末装置の制御方法。

【請求項12】

電子決済サービスを提供するための決済アプリを操作することによって起動可能であり、クレジットカードに関するサービスを提供するためのミニアプリであるアプリケーションプログラムがインストールされ、クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置が、
前記クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表し、
前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得し、
前記利用者の入力に応じて、前記請求金額に充当するための合計金額を取得し、
前記合計金額から前記ポイントの数量に対応する金額を減算した値を、前記請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出し、
前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信する、
端末装置の制御方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、アプリケーションプログラム、決済システム、および端末装置の制御方法に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、商品を販売する店舗において、料金支払に応じて利用者にポイントを発行し、発行したポイントを利用者からの料金支払に充当するポイントサービスが提案されている。また、特許文献１には、利用者に対して発行されたポイントを、クレジットカードの請求金額に充当するシステムが提案されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【文献】特開２０１０－２８２４３９号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、特許文献１に記載のシステムでは、利用者に対して発行されたポイントと、電子決済で使用可能な電子マネーとを組み合わせてクレジットカードの請求金額に充当することはできないため、利用者にとって不便な場合があった。

【0005】

本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、利用者に対して発行されたポイントと、電子決済で使用可能な電子マネーとを組み合わせてクレジットカードの請求金額に充当することができ、利用者に対する利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、決済システム、および端末装置の制御方法を提供することを目的の一つとする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一態様は、クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置に、クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示させ、前記請求金額に充当するための、電子決済で使用可能な電子マネーの金額を取得させ、前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、アプリケーションプログラムである。

【発明の効果】

【0007】

本発明の一態様によれば、利用者に対して発行されたポイントと、電子決済で使用可能な電子マネーとを組み合わせてクレジットカードの請求金額に充当することができ、利用者に対する利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム、決済システム、および端末装置の制御方法を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。

【図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図（その１）である。

【図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図（その２）である。

【図4】決済サーバ１００の構成図である。

【図5】利用者情報１７２の内容の一例を示す図である。

【図6】加盟店／店舗情報１７６の内容の一例を示す図である。

【図7】利用者端末装置２００の構成図である。

【図8】クレジットカード会社サーバ３００の構成図である。

【図9】クレジットカード情報３７２の内容の一例を示す図である。

【図10】決済アプリ２０のホーム画面の一例である。

【図11】ミニアプリ３０の管理画面の一例である。

【図12】ミニアプリ３０の支払金額入力画面の一例である。

【図13】ミニアプリ３０の支払内容確認画面の一例である。

【図14】ミニアプリ３０の手続き完了画面の一例である。

【図15】電子マネーおよびポイントの充当処理の詳細を示すシーケンス図である。

【図16】ミニアプリ３０のホーム画面の一例である。

【図17】ミニアプリ３０のホーム画面の他の例である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、決済システム、および端末装置の制御方法の実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者（クラウドサーバの提供者）と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗（実店舗）であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店（ブランド）に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。

【0010】

［電子決済サービス］
図１は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ１００を中心として実現される。決済サーバ１００は、例えば、一以上の利用者端末装置２００、一以上の第１店舗端末装置５０、一以上の第２店舗端末装置７０、およびクレジットカード会社サーバ３００のそれぞれとネットワークＮＷを介して通信する。ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、ＬＡＮ（Local Area Network）、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。

【0011】

利用者端末装置２００は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置２００は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、ＣＰＵ（Central Processing Unit）等と称する。利用者端末装置２００では、ＣＰＵ等のプロセッサにより決済アプリケーション（以後、決済アプリと称す）２０が実行されることで、決済サーバ１００と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。また、利用者端末装置２００では、ＣＰＵ等のプロセッサによりミニアプリケーション（以後、ミニアプリと称す）３０が実行されることで、クレジットカード会社サーバ３００と連携してクレジットカードに関するサービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ２０は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置２００にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネル等を制御する。ミニアプリ３０は、決済アプリ２０上で動作する。

【0012】

第１店舗端末装置５０は、例えば、店舗に設置される。第１店舗端末装置５０は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第１店舗端末装置５０は、いわゆるＰＯＳ（Point of Sale）装置を含み、ＰＯＳ装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像６０は、店舗に置かれ、ＱＲコード（登録商標）等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像６０は、店舗に置かれたディスプレイ（スマートフォン等の端末装置のディスプレイでもよい）によって表示されてもよい。

【0013】

第２店舗端末装置７０は、加盟店の運営者によって使用される。第２店舗端末装置７０は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第２店舗端末装置７０では、加盟店向けインターフェース７２が動作する。加盟店向けインターフェース７２は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース７２は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ１００に送信する。スマートフォンである第２店舗端末装置７０は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置２００が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。

【0014】

決済サーバ１００は、利用者端末装置２００または第１店舗端末装置５０から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第１店舗端末装置５０は、ＰＯＳ装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、ＰＯＳ装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ１００に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第１店舗端末装置５０から決済情報が送信されるものとする。

【0015】

クレジットカード会社サーバ３００は、クレジットカード会社によって管理されるコンピュータであり、ネットワークＮＷを介して決済サーバ１００および利用者端末装置２００と通信する。詳細は後述するが、クレジットカード会社サーバ３００は、利用者のクレジットカードに関する情報を保持している。

【0016】

図２および図３は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン１とパターン２の二つが存在してよい。

【0017】

図２に示すパターン１（以下、ユーザスキャンと称する）の場合、決済アプリ２０が起動した状態の利用者端末装置２００が、光学読取機能によって店舗コード画像６０をデコードする（Ｓ１）。店舗コード画像６０には、店舗ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）の情報が含まれている。この店舗ＵＲＬは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ１００において加盟店ＩＤや店舗ＩＤ等との対応付けがなされている（後述）。決済アプリ２０は、店舗ＵＲＬとアカウントＩＤを含む第１決済情報を決済サーバ１００に送信する（Ｓ２）。決済サーバ１００は、店舗ＵＲＬに対応する加盟店ＩＤ、店舗ＩＤから、店舗情報（後述）を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し（Ｓ３）、決済アプリ２０に送信する（Ｓ４）。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置２００に入力する（Ｓ５）。そして、利用者端末装置２００は、少なくとも決済金額を含む第２決済情報を生成し、決済サーバ１００に送信する（Ｓ６）。決済サーバ１００は、受信した第２決済情報に基づいて電子決済を行う（Ｓ７）。そして、決済サーバ１００は、決済完了通知（決済完了画面を表示するための情報）を決済アプリ２０に送信し（Ｓ８）、決済アプリ２０は決済完了画面を表示する（Ｓ９）。なお、店舗コード画像６０が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像６０には、店舗ＵＲＬだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第１決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ１００に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。

【0018】

図３に示すパターン２（以下、ストアスキャンと称する）の場合、決済アプリ２０の起動時、決済アプリ２０において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング（例えば１分おき）になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ２０はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ１００に送信する（Ｓ１１）。決済サーバ１００はワンタイムコードを生成し（Ｓ１２）、決済アプリ２０に送信する（Ｓ１３）。決済アプリ２０は、ワンタイムコードに基づいて生成した、ＱＲコードやバーコード等のコード画像を表示する（Ｓ１４）。利用者は利用者端末装置２００の表示面を第１店舗端末装置５０に翳し（提示し）、第１店舗端末装置５０は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する（Ｓ１５）。そして、第１店舗端末装置５０は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ＩＤ、店舗ＩＤ等を含む決済情報を生成し、決済サーバ１００に送信する（Ｓ１６）。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ１００は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う（Ｓ１７）。そして、決済サーバ１００は、決済完了通知を決済アプリ２０に送信し（Ｓ１８）、決済アプリ２０は決済完了画面を表示する（Ｓ１９）。

【0019】

なお、上記の何れか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図２で説明した「アカウントＩＤ」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報（例えば電話番号）であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ２０は、利用者のアカウントＩＤに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ１００は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントＩＤに対応する利用者を特定する。

【0020】

［決済サーバ］
図４は、決済サーバ１００の構成図である。決済サーバ１００は、例えば、通信部１１０と、決済コンテンツ提供部１２０と、決済処理部１３０と、情報管理部１４０と、記憶部１７０とを備える。通信部１１０および記憶部１７０以外の構成要素は、例えば、ＣＰＵ等のハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩ（Large Scale Integration）やＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）等のハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリ等の記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭ等の着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。

【0021】

記憶部１７０は、ＨＤＤやフラッシュメモリ、ＲＡＭ（Random Access Memory）等である。記憶部１７０は、決済サーバ１００がネットワークを介してアクセス可能なＮＡＳ（Network Attached Storage）装置であってもよい。記憶部１７０には、利用者情報１７２、決済コンテンツ情報１７４、および加盟店／店舗情報１７６等の情報が格納される。

【0022】

通信部１１０は、ネットワークＮＷに接続するための通信インターフェースである。通信部１１０は、例えばネットワークインターフェースカードである。

【0023】

決済コンテンツ提供部１２０は、例えば、Ｗｅｂサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報（コンテンツ）を利用者端末装置２００に提供する。決済コンテンツ提供部１２０は、決済コンテンツ情報１７４から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置２００に提供する。利用者端末装置２００は、決済アプリ２０によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報等を決済サーバ１００に送信する。

【0024】

決済処理部１３０は、利用者端末装置２００または第１店舗端末装置５０により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部１３０は、利用者情報１７２を参照しながら決済処理を行う。

【0025】

図５は、利用者情報１７２の内容の一例を示す図である。利用者情報１７２は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報１７２は、例えば、利用者ＵＲＬ、アカウントＩＤ、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ＩＤ、氏名・住所・性別・生年月日、登録日、チャージ残高、クレジット払い設定、クレジット払い枠、クレジット払い利用額、クレジット払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報、会員番号等の情報が対応付けられたものである。利用者ＵＲＬは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントＩＤは、決済サーバ１００によって利用者に発行されるものであり、利用者ＩＤは、利用者が任意に設定できる（設定しなくてもよい）ＩＤである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる（設定しなくてもよい）情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日（アカウントを作成した日）である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス（電子決済口座）のことをアカウントと称する。

【0026】

チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者（銀行）のＡＴＭ（Automatic Teller Machine）からの送金、登録された銀行口座からの送金等がある。クレジット払い設定は、クレジット払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」の何れかに設定される。クレジット払い枠は月ごとに利用可能なクレジット払いの限度額であり、クレジット払い利用額は、当月に既に利用されたクレジット払いの金額であり、クレジット払い利用可能額は、クレジット払い枠からクレジット払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能なクレジット払いの金額である。図ではクレジット払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額等が存在し、それらの低い方がクレジット払い枠に設定されてよい。クレジット払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、クレジット払いによる決済を行うのか、銀行口座の預金残高による口座決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報（口座番号、カード番号）である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳（日時、購買行動が行われた店舗の店舗ＩＤ、決済金額、決済方法等）を、決済ごとに示す情報である。ポイントは、利用者による商品の購入に伴って利用者に付与され、電子決済において電子マネーと同様に使用可能である。

【0027】

図６は、加盟店／店舗情報１７６の内容の一例を示す図である。加盟店／店舗情報１７６は、例えば、店舗ＵＲＬに対して加盟店ＩＤと店舗ＩＤが対応付けられた第１テーブル１７６Ａと、加盟店ＩＤに対して加盟店名と売上金が対応付けられた第２テーブル１７６Ｂと、店舗ＩＤに対して店舗名が対応付けられた第３テーブル１７６Ｃとを含む。加盟店／店舗情報１７６には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。

【0028】

情報管理部１４０は、利用者端末装置２００や第２店舗端末装置７０から取得した情報に基づいて、利用者情報１７２および加盟店／店舗情報１７６を管理する。例えば、情報管理部１４０は、利用者情報１７２および加盟店／店舗情報１７６について新規レコードの追加、編集、削除等を行う。

【0029】

［電子決済］
決済処理部１３０は、利用者端末装置２００または第１店舗端末装置５０から決済情報が取得されると、利用者情報１７２を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部１３０は、「決済方法設定」が「電子決済」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部１３０は、例えば、利用者ＩＤに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。

【0030】

決済処理部１３０は、「決済方法設定」が「クレジット払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。クレジット払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による支払い方法であり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、クレジット払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なおクレジット払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。クレジット払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部１３０は、クレジット払い利用額に決済金額を加算し、クレジット払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額がクレジット払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ２０に返信される。

【0031】

［利用者端末装置］
図７は、利用者端末装置２００の構成図である。利用者端末装置２００は、例えば、通信部２１０と、制御部２２０と、表示部２３０と、入力部２４０と、記憶部２７０とを備える。制御部２２０は、例えば、ＣＰＵ等のハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩやＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、ＧＰＵ等のハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤやフラッシュメモリ等の記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭ等の着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。

【0032】

記憶部２７０は、ＨＤＤやフラッシュメモリ、ＲＡＭ等である。記憶部２７０は、利用者端末装置２００がネットワークを介してアクセス可能なＮＡＳ装置であってもよい。記憶部２７０には、決済アプリ２０、ミニアプリ３０、およびこれらのアプリで使用される情報等が格納される。

【0033】

通信部２１０は、ネットワークＮＷに接続された無線基地局と無線通信を行う無線通信モジュールである。

【0034】

表示部２３０は、液晶表示装置などの表示装置である。入力部２４０は、ユーザからの入力を受け付ける装置である。なお、表示部２３０および入力部２４０は、タッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。

【0035】

［クレジットカード会社サーバ］
図８は、クレジットカード会社サーバ３００の構成図である。クレジットカード会社サーバ３００は、例えば、通信部３１０と、クレジット決済処理部３２０と、記憶部３７０とを備える。クレジット決済処理部３２０は、例えば、ＣＰＵ等のハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩやＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、ＧＰＵ等のハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤやフラッシュメモリ等の記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭ等の着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。

【0036】

記憶部３７０は、ＨＤＤやフラッシュメモリ、ＲＡＭ（Random Access Memory）等である。記憶部３７０は、クレジットカード会社サーバ３００がネットワークを介してアクセス可能なＮＡＳ装置であってもよい。記憶部３７０には、クレジットカード情報３７２等の情報が格納される。

【0037】

通信部３１０は、ネットワークＮＷに接続するための通信インターフェースである。通信部３１０は、例えばネットワークインターフェースカードである。

【0038】

クレジット決済処理部３２０は、詳細は後述するが、クレジットカードに関する処理を行う。また、クレジット決済処理部３２０は、記憶部３７０からのクレジットカード情報３７２の読み出しや、クレジットカード情報３７２の更新等を行う。

【0039】

図９は、クレジットカード情報３７２の内容の一例を示す図である。クレジットカード情報３７２は、例えば、カード番号、利用者名、有効期限、セキュリティコード、請求履歴、およびアカウントＩＤ等の情報が対応付けられたものである。カード番号は、クレジットカード番号を示す情報である。利用者名は、クレジットカードの所有者の氏名を示す情報である。有効期限は、クレジットカードの有効期限を示す情報である。セキュリティコードは、不正利用を防ぐためにクレジットカードの裏面に記載された番号を示す情報である。請求履歴は、クレジットカードの請求履歴に関する情報であり、例えば、請求年月および請求金額等の情報を含む。クレジットカードの請求金額は、商品購入による請求金額（ショッピング）および現金の借り入れによる請求金額（キャッシング）の両方を含んでいてよい。アカウントＩＤは、利用者情報１７２（図５）に含まれるアカウントＩＤと同様の情報であり、電子決済サービスを利用する利用者を識別するための識別情報である。クレジットカード会社サーバ３００は、決済サーバ１００との間でアカウント連携を行うことにより決済サーバ１００からアカウントＩＤを取得し、取得したアカウントＩＤをクレジットカード情報３７２に書き込む。

【0040】

［アプリ画面］
図１０は、決済アプリ２０のホーム画面の一例である。図１０に示されるように、決済アプリ２０のホーム画面には、領域Ａ１、領域Ａ２、および領域Ａ３が含まれる。領域Ａ１には、スマホ決済に使用されるバーコードやＱＲコード（登録商標）等のコード画像が表示される。領域Ａ２には、チャージやスキャン等のスマホ決済における主要な動作を指示するためのアイコンが表示される。領域Ａ３には、決済アプリ２０で実行可能な様々なミニアプリを起動するための各種アイコンが表示される。

【0041】

具体的に、領域Ａ３には、８個のアイコンＩＣ１～ＩＣ８が表示される。アイコンＩＣ１～ＩＣ６は、ミニアプリを起動するためのアイコンである。利用者がアイコンＩＣ１～ＩＣ６のうちの何れかを選択（タップ）すると、決済アプリ２０は、選択されたアイコンに対応するミニアプリを起動する。アイコンＩＣ７は、お気に入りアイコンである。利用者がアイコンＩＣ７を選択（タップ）すると、決済アプリ２０は、利用者が予め設定したお気に入りのミニアプリの一覧を表示するためのお気に入り画面を、利用者端末装置２００の表示部に表示させる。アイコンＩＣ８は、機能一覧アイコンである。利用者がアイコンＩＣ８を選択（タップ）すると、決済アプリ２０は、全てのミニアプリの一覧を表示するための機能一覧画面を、利用者端末装置２００の表示部に表示させる。

【0042】

図１１は、ミニアプリ３０の管理画面の一例である。利用者が図１０のホーム画面に表示されたアイコンＩＣ１を選択（タップ）すると、クレジットカード会社のミニアプリ３０（以下、単に「ミニアプリ」と称する）が起動する。その後、利用者がミニアプリ３０のホーム画面から不図示の管理アイコンを選択（タップ）することで、図１１に示されるミニアプリ３０の管理画面が利用者端末装置２００の表示部２３０に表示される。図１１に示されるように、ミニアプリ３０の管理画面には、管理メニュー表示領域Ａ４と、各種手続き・確認表示領域Ａ５と、ボタンＢ１とが含まれる。

【0043】

管理メニュー表示領域Ａ４には、「ご利用可能額の確認」、「カード情報確認」、「お支払い口座の確認・変更」、「リボ管理」、「キャッシングサービス」、および「お知らせ通知の配信設定」等のメニューが表示される。

【0044】

各種手続き・確認表示領域Ａ５には、「ご利用可能枠の増枠」、「カード請求を電子マネーで支払う」、「ＥＴＣカードのお申し込み」、「家族カード」、「アカウント連携」、「お客様情報確認・変更」、および「本人認証サービス」等のメニューが表示される。

【0045】

ボタンＢ１は、カード請求を電子マネーで支払う手続きに進むためのボタンである。利用者がボタンＢ１をタップ（選択）すると、図１２に示される支払金額入力画面が表示部２３０に表示される。

【0046】

図１２は、ミニアプリ３０の支払金額入力画面の一例である。前述の通り、ミニアプリ３０の管理画面（図１１）上で利用者がボタンＢ１をタップ（選択）することにより、ミニアプリ３０の支払金額入力画面が利用者端末装置２００の表示部２３０に表示される。図１２に示されるように、支払金額入力画面には、請求予定金額表示領域Ａ６と、金額入力領域Ａ７と、チェックボックスＣと、ボタンＢ２と、ボタンＢ３とが含まれる。

【0047】

請求予定金額表示領域Ａ６には、当月のカード請求に関する請求予定金額、利用可能な電子マネー残高、および利用可能なポイントが表示される。図１２に示される例では、請求予定金額が２５００００円、利用可能な電子マネー残高が３０００円、利用可能なポイントが１０００ポイントであることが示されている。

【0048】

チェックボックスＣは、ポイントをカード請求に充当するか否かを選択するために利用される。図１２に示される例において、利用者がチェックボックスＣにチェックを入れた場合、利用者の保有する１０００ポイントがカード請求に充当されることとなる。例えば、１ポイント＝１円と換算して、ポイントをカード請求に充当してよい。このため、図１２に示される例で利用者がチェックボックスＣにチェックを入れた場合、１０００ポイントがカード請求に充当されることで、１０００円分の支払いが行われることとなる。

【0049】

金額入力領域Ａ７は、カード請求に充当する金額を入力するための領域である。利用者は、利用者端末装置２００の入力部２４０を用いて、金額入力領域Ａ７に金額を入力することができる。図１２に示される例では、利用可能な電子マネー残高が３０００円であり、利用可能なポイントが１０００ポイントであるため、利用者は３０００＋１０００＝４０００円以下の金額を金額入力領域Ａ７に入力することができる。

【0050】

ボタンＢ２は、全ての電子マネー残高およびポイントを使用することを指示するためのボタンである。図１２に示される例において、利用者がボタンＢ２をタップ（選択）すると、３０００（電子マネー）＋１０００（ポイント）＝４０００円が、自動的に金額入力領域Ａ７に入力されることとなる。

【0051】

ボタンＢ３は、確認ボタンである。金額入力領域Ａ７に金額が入力された状態で利用者がボタンＢ３をタップ（選択）すると、図１３の支払内容確認画面が表示部２３０に表示される。

【0052】

図１３は、ミニアプリ３０の支払内容確認画面の一例である。支払内容確認画面において、利用者は電子マネーによる支払い後の請求金額を確認することができる。前述の図１２において、利用者がチェックボックスＣにチェックを入れ、金額入力領域Ａ７に３０００円と入力した場合に、図１３に示される支払内容確認画面が利用者端末装置２００の表示部２３０に表示される。この場合、支払いに利用する金額（カード請求に充当する金額）が３０００円であり、使用するポイントの数量が１０００ポイントであるため、使用する電子マネー残高は３０００－１０００＝２０００円となる。

【0053】

このように、ミニアプリ３０は、金額入力領域Ａ７への利用者の入力に応じて、請求金額に充当するための合計金額を取得する。また、ミニアプリ３０は、合計金額からポイントの数量に対応する金額を減算した値を、請求金額に充当するための電子マネーの金額として算出する。これによって、使用するポイントの数量に応じて、利用者が支払うべき電子マネーの金額を減少させることができる。

【0054】

また、ミニアプリ３０は、チェックボックスＣへの利用者の入力に応じて、ポイントを請求金額に充当するか否かを判定する。ミニアプリ３０は、ポイントを請求金額に充当すると判定した場合、ポイントを電子マネーよりも優先して請求金額に充当させる。電子マネーは、銀行への出金および友人への送金のいずれも可能であるが、ポイントは銀行への出金および友人への送金のいずれも不可能である。このため、使用できる機会の少ないポイントを電子マネーよりも優先して請求金額に充当させることとしている。

【0055】

図１３に示されるように、支払内容確認画面には、当月のカード請求に関する請求予定金額（２５００００円）と、支払いに利用する金額（３０００円）と、使用する電子マネー残高（２０００円）と、使用するポイントの数量（１０００ポイント）と、最終的な請求予定金額（２４７０００円）とが表示される。また、支払内容確認画面には、ボタンＢ４およびＢ５が含まれる。

【0056】

ボタンＢ４は、前の画面に戻るためのボタンである。利用者がボタンＢ４をタップ（選択）すると、図１２の支払金額入力画面が表示部２３０に表示される。支払金額入力画面に戻ることで、利用者はカード請求に充当する金額を修正することができる。ボタンＢ５は、電子マネーおよびポイントの充当手続を進めることを指示するためのボタンである。利用者がボタンＢ５をタップ（選択）すると、クレジットカード会社サーバ３００と決済サーバ１００とが連携して、電子マネーおよびポイントの充当処理を行うこととなる。電子マネーおよびポイントの充当処理の詳細については後述する。

【0057】

図１４は、ミニアプリ３０の手続き完了画面の一例である。電子マネーおよびポイントの充当処理が完了すると、図１４に示される手続き完了画面が利用者端末装置２００の表示部２３０に表示される。手続き完了画面において、利用者は電子マネーおよびポイントの充当手続の申込が完了したことを把握することができる。また、手続き完了画面には、ボタンＢ６が含まれる。

【0058】

ボタンＢ６は、管理画面（図１１）に戻るためのボタンである。利用者がボタンＢ６をタップ（選択）すると、図１１の管理画面が表示部２３０に表示される。管理画面に戻ることで、利用者は他の手続きを行うことができる。

【0059】

図１５は、電子マネーおよびポイントの充当処理の詳細を示すシーケンス図である。本シーケンス図による処理は、図１１に示されるミニアプリ３０の管理画面において利用者がボタンＢ１をタップ（選択）することによって実行される。

【0060】

まず、クレジットカード会社サーバ３００のクレジット決済処理部３２０は、利用者情報要求を決済サーバ１００に送信する（ステップＳ２１）。利用者情報要求には、ミニアプリ３０を操作する利用者のアカウントＩＤが含まれる。

【0061】

次に、決済サーバ１００の決済処理部１３０は、クレジットカード会社サーバ３００から受信した利用者情報要求に応じて、利用者情報をクレジットカード会社サーバ３００に送信する（ステップＳ２２）。具体的に、決済処理部１３０は、利用者情報要求に含まれるアカウントＩＤに紐づけられた利用者の電子マネー残高およびポイントを利用者情報１７２から取得し、取得した電子マネー残高およびポイントをクレジットカード会社サーバ３００に送信する。

【0062】

次に、クレジットカード会社サーバ３００のクレジット決済処理部３２０は、利用者のカード請求の請求金額、利用者の電子マネー残高、およびポイントをクレジットカード会社のミニアプリ３０に送信する（ステップＳ２３）。具体的に、クレジット決済処理部３２０は、利用者のカード請求の請求金額を、クレジットカード情報３７２における請求履歴から取得する。また、クレジット決済処理部３２０は、利用者の電子マネー残高およびポイントを決済サーバ１００から受信する。その後、クレジット決済処理部３２０は、これらの情報をミニアプリ３０に送信する。

【0063】

次に、クレジットカード会社のミニアプリ３０は、クレジットカード会社サーバ３００から受信したカード請求の請求金額、電子マネー残高、およびポイントに基づいて、図１２に示される支払金額入力画面を表示部２３０に表示させる（ステップＳ２４）。これによって、利用者は、カード請求の請求金額と、利用者が保有している電子マネー残高およびポイントとを把握することができる。その後、利用者は、金額入力領域Ａ７への金額の入力を行った上で、ボタンＢ３をタップ（選択）する。

【0064】

利用者がボタンＢ３をタップ（選択）したことに応じて、ミニアプリ３０は、使用する電子マネー残高を取得するとともに（ステップＳ２５）、使用するポイントの数量を取得する（ステップＳ２６）。例えば、前述の図１２において、利用者がチェックボックスＣにチェックを入れ、金額入力領域Ａ７に３０００円と入力した場合、使用する電子マネー残高は２０００円となり、使用するポイントの数量は１０００ポイントとなる。

【0065】

次に、ミニアプリ３０は、カード請求の請求金額、使用する電子マネー残高、および使用するポイントの数量に基づいて、図１３に示される支払内容確認画面を表示部２３０に表示させる（ステップＳ２７）。これによって、利用者は、カード請求に充当する電子マネー残高およびポイントの数量を確認することができる。支払内容確認画面に表示された内容で問題なければ、利用者はボタンＢ５をタップ（選択）する。

【0066】

利用者がボタンＢ５をタップ（選択）したことに応じて、ミニアプリ３０は、充当指示をクレジットカード会社サーバ３００に送信する（ステップＳ２８）。充当指示には、カード請求に充当する電子マネー残高およびポイントの数量等が含まれる。

【0067】

次に、クレジットカード会社サーバ３００のクレジット決済処理部３２０は、ミニアプリ３０から送信された充当指示に基づき、決済情報を決済サーバ１００に送信する（ステップＳ２９）。決済情報には利用者のアカウントＩＤ、加盟店ＩＤ、使用する電子マネー残高、使用するポイントの数量等が含まれる。加盟店ＩＤは、クレジットカード会社を特定するための識別情報として、予め記憶部３７０に記憶されていることとする。

【0068】

次に、決済サーバ１００の決済処理部１３０は、クレジットカード会社サーバ３００から受信した決済情報に基づいて電子決済を行う（ステップＳ３０）。ここで、決済情報に含まれる使用する電子マネー残高は決済金額として扱われ、決済情報に含まれる使用するポイントの数量は決済ポイントとして扱われる。図１３に示される例では、決済金額は２０００円（使用する電子マネー残高）となり、決済ポイントは１０００ポイント（使用するポイントの数量）となる。具体的に、決済処理部１３０は、利用者情報１７２（図５）において、決済情報に含まれるアカウントＩＤに紐づけられた利用者のチャージ残高から決済金額（２０００円）を減算し、決済情報に含まれるアカウントＩＤに紐づけられた利用者のポイントから決済ポイント（１０００ポイント）を減算する。また、決済処理部１３０は、決済金額と決済ポイントに相当する金額とを合計することにより、支払金額を算出する。図１２に示される例では、２０００＋１０００＝３０００円が支払金額となる。その後、決済処理部１３０は、第２テーブル１７６Ｂ（図６）において、決済情報に含まれる加盟店ＩＤに紐づけられた売上金（クレジットカード会社の売上金）に支払金額（３０００円）を加算する。

【0069】

電子決済が完了すると、決済処理部１３０は、決済完了通知をクレジットカード会社サーバ３００に送信する（ステップＳ３１）。決済完了通知には、利用者のアカウントＩＤおよび支払金額が含まれていてよい。

【0070】

クレジットカード会社サーバ３００のクレジット決済処理部３２０は決済完了通知に基づいてクレジットカード情報３７２を更新する（ステップＳ３２）。具体的に、クレジット決済処理部３２０は、決済完了通知に含まれるアカウントＩＤに基づいて利用者を特定する。また、クレジット決済処理部３２０は、クレジットカード情報３７２において、特定された利用者の請求履歴に含まれる当月のカード請求の請求金額から、決済完了通知に含まれる支払金額を減算する。

【0071】

クレジットカード情報３７２の更新が完了すると、クレジット決済処理部３２０は、決済完了通知をミニアプリ３０に送信する（ステップＳ３３）。その後、ミニアプリ３０は、クレジットカード会社サーバ３００から受信した決済完了通知に基づき、図１４に示される手続き完了画面を表示部２３０に表示させる（ステップＳ３４）。これによって、利用者は、ミニアプリ３０を通じて電子マネーおよびポイントの充当処理が正常に完了したことを把握することができる。

【0072】

以上の実施形態では、電子マネーおよびポイントの両方をカード請求の請求金額に充当する場合について説明した。一方、ミニアプリ３０は、図１２のチェックボックスＣにチェックが入れられなかった場合、ポイントを請求金額に充当しないと判定する。この場合、ステップＳ２８において、図１２の金額入力領域Ａ７に入力された合計金額に相当する電子マネーを請求金額に充当することを指示する充当指示を、クレジットカード会社サーバ３００へ送信することとなる。これによって、利用者がポイントを使用しないことを希望する場合であっても、充当処理を進めることができる。

【0073】

［他の実施形態］
上記の実施形態では、ミニアプリ３０の管理画面から電子マネーおよびポイントの充当手続に進めることとしたが、これに限らない。例えば、ミニアプリ３０を起動したときに表示されるホーム画面から電子マネーおよびポイントの充当手続に進めることとしてもよい。以下、この点について説明する。

【0074】

図１６は、ミニアプリ３０のホーム画面の一例である。利用者が図１０のホーム画面に表示されたアイコンＩＣ１を選択（タップ）すると、クレジットカード会社のミニアプリ３０が起動し、図１６に示されるミニアプリ３０のホーム画面が利用者端末装置２００の表示部２３０に表示される。ミニアプリ３０のホーム画面において、利用者はクレジットカードに関する様々な情報を確認することができる。また、ミニアプリ３０のホーム画面には、ボタンＢ７と、メッセージ表示領域Ａ８とが含まれる。

【0075】

ボタンＢ７は、管理画面（図１１）に進むためのボタンである。利用者がボタンＢ７をタップ（選択）すると、図１１の管理画面が表示部２３０に表示される。管理画面に進むことで、利用者はクレジットカードに関する情報の確認や、様々な手続きを行うことができる。

【0076】

メッセージ表示領域Ａ８は、利用者に対するメッセージを表示する領域である。図１６に示される例では、「電子マネー残高、ポイントを利用し、請求金額を減らすことができます」というメッセージがメッセージ表示領域Ａ８に表示されている。これによって、利用者に対して電子マネーおよびポイントの充当手続を進めるよう促すことができる。

【0077】

また、利用者がメッセージ表示領域Ａ８を選択（タップ）すると、図１２に示されるミニアプリ３０の支払金額入力画面が表示部２３０に表示される。これによって、利用者は管理画面（図１１）を経由することなく、ホーム画面（図１６）から直接、電子マネーおよびポイントの充当手続を進めることができる。なお、カード請求の仮確定期間においてのみ、メッセージ表示領域Ａ８をホーム画面に表示するようにしてもよい。仮確定期間は、カード請求の請求金額が仮確定してから本確定するまでの期間であってよい。

【0078】

図１７は、ミニアプリ３０のホーム画面の他の例である。利用者が図１６のミニアプリ３０のホーム画面をスワイプすることにより下へとスクロールさせると、図１７に示されるミニアプリ３０のホーム画面が利用者端末装置２００の表示部２３０に表示される。図１７に示されるように、ミニアプリ３０のホーム画面には、支払いサービス表示領域Ａ９が含まれる。

【0079】

支払いサービス表示領域Ａ９は、カード請求に対する支払いサービスを表示する領域である。図１７に示される例では、「フラットリボ」、「スキップリボ」、および「残高充当」が支払いサービス表示領域Ａ９に表示されている。

【0080】

また、利用者が支払いサービス表示領域Ａ９における「残高充当」を選択（タップ）すると、図１２に示されるミニアプリ３０の支払金額入力画面が表示部２３０に表示される。これによって、利用者は管理画面（図１１）を経由することなく、ホーム画面（図１７）から直接、電子マネーおよびポイントの充当手続を進めることができる。

【0081】

また、ミニアプリ３０のホーム画面に、図１２に示されるミニアプリ３０の支払金額入力画面へ誘導するためのバナーを表示してもよい。また、決済アプリ２０の画面上に、図１２に示されるミニアプリ３０の支払金額入力画面へのリンクを表示してもよい。これによって、利用者は電子マネーおよびポイントの充当手続を容易に進めることができる。

【0082】

以上説明したように、本実施形態のミニアプリ３０は、クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバ３００とネットワークＮＷを介して通信可能な利用者端末装置２００に、クレジットカードの請求金額を利用者端末装置２００の表示部２３０に表示させ（ステップＳ２４）、請求金額に充当するための、電子決済で使用可能な電子マネーの金額を取得させ（ステップＳ２５）、請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って利用者に付与されたポイントの数量を取得させ（ステップＳ２６）、電子マネーの金額およびポイントの数量を組み合わせて請求金額に充当することを指示する充当指示を、クレジットカード会社サーバへ送信させる（ステップＳ２８）。これによって、利用者に対して発行されたポイントと、電子決済で使用可能な電子マネーとを組み合わせてクレジットカードの請求金額に充当することができ、利用者に対する利便性を向上させることができることができる。

【0083】

また、本実施形態の決済システムは、クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバ３００と、電子マネーを用いた電子決済を行う決済サーバ１００と、クレジットカード会社サーバ３００および決済サーバ１００とネットワークＮＷを介して通信可能な利用者端末装置２００にインストールされたミニアプリ３０とを備える。ミニアプリ３０は、利用者端末装置２００に、クレジットカードの請求金額を利用者端末装置２００の表示部２３０に表示させ（ステップＳ２４）、請求金額に充当するための、電子決済で使用可能な電子マネーの金額を取得させ（ステップＳ２５）、請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って利用者に付与されたポイントの数量を取得させ（ステップＳ２６）、電子マネーの金額およびポイントの数量を組み合わせて請求金額に充当することを指示する充当指示を、クレジットカード会社サーバへ送信させる（ステップＳ２８）。クレジットカード会社サーバ３００は、利用者端末装置２００から受信した充当指示に含まれる電子マネーの金額およびポイントの数量に基づく決済情報を決済サーバ１００に送信する（ステップＳ２９）。決済サーバ１００は、決済情報に含まれる決済金額を利用者の電子マネーの残高から減算するとともに、クレジットカード会社の売上金に決済金額を加算する（ステップＳ３０）。これによって、利用者に対して発行されたポイントと、電子決済で使用可能な電子マネーとを組み合わせてクレジットカードの請求金額に充当することができ、利用者に対する利便性を向上させることができることができる。

【0084】

以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

【符号の説明】

【0085】

２０ 決済アプリ
３０ ミニアプリ
１００ 決済サーバ
１１０ 通信部
１２０ 決済コンテンツ提供部
１３０ 決済処理部
１４０ 情報管理部
１７０ 記憶部
２００ 利用者端末装置
２１０ 通信部
２２０ 制御部
２３０ 表示部
２４０ 入力部
２７０ 記憶部
３００ クレジットカード会社サーバ
３１０ 通信部
３２０ クレジット決済処理部
３７０ 記憶部

【要約】

【課題】利用者に対して発行されたポイントと、電子決済で使用可能な電子マネーとを組み合わせてクレジットカードの請求金額に充当することができ、利用者に対する利便性を向上させることができるアプリケーションプログラム等を提供すること。
【解決手段】クレジットカード会社によって管理されるクレジットカード会社サーバとネットワークを介して通信可能な端末装置に、クレジットカードの請求金額を前記端末装置の表示部に表示させ、前記請求金額に充当するための、電子決済で使用可能な電子マネーの金額を取得させ、前記請求金額に充当するための、利用者による商品の購入に伴って前記利用者に付与されたポイントの数量を取得させ、前記電子マネーの金額および前記ポイントの数量を組み合わせて前記請求金額に充当することを指示する充当指示を、前記クレジットカード会社サーバへ送信させる、アプリケーションプログラム。
【選択図】図１５

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】