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特許7606046情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-16
(45)【発行日】2024-12-24
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241217BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2024175242
(22)【出願日】2024-10-04
【審査請求日】2024-10-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】高橋 慧
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 慶人
【審査官】日比野 可奈子
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-194858(JP,A)
【文献】特開2013-200739(JP,A)
【文献】特開2023-088225(JP,A)
【文献】会社の評判・口コミ ライトハウス グーグル合同会社(Google)の評判・口コミ,エン・ジャパン株式会社,2024年05月03日,[online],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20240503230006/https://en-hyouban.com/company/10053079977/>,[2024年10月21日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、前記組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、前記組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、前記カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させ、ここで、前記第1受付オブジェクトは、前記組織従事者の前記登録情報の一部の表示を含み、
登録情報表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する前記組織従事者の前記登録情報を表示させ、
投稿表示制御ステップでは、前記第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの前記投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させ
登録情報作成ステップでは、前記組織従事者に関する初期情報を登録情報作成モデルに入力し、前記登録情報作成モデルに前記登録情報の少なくとも一部を出力させ、
ここで、前記登録情報作成モデルは、前記初期情報を入力とし、前記登録情報の少なくとも一部を出力することが可能なように学習された学習モデルである、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記投稿は、前記組織従事者の就職活動についての文章、及び前記組織従事者の現在の職務又は業務についての文章の少なくとも1つを含む、情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記登録情報は、前記組織従事者の就職活動時の情報を含む、情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2受付オブジェクトには、対応するカテゴリにおける前記投稿の数が示される、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記初期画面表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトが表示される前記組織従事者に対する絞り込み条件の入力を受け付け、前記絞り込み条件を満たす前記組織従事者に対応する前記第1受付オブジェクトを表示させる、情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記初期画面は、前記組織従事者を一覧表示させるための入力を受け付ける第3受付オブジェクトをさらに含み、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行するように構成され、
従事者一覧表示制御ステップでは、前記第3受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第3受付オブジェクトに対応する組織における前記組織従事者の一覧を含む従事者一覧画面を表示させる、情報処理システム。
【請求項7】
情報処理システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、前記組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、前記組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、前記カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させ、ここで、前記第1受付オブジェクトは、前記組織従事者の前記登録情報の一部の表示を含み、
登録情報表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する前記組織従事者の前記登録情報を表示させ、
投稿表示制御ステップでは、前記第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの前記投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させ、
前記登録情報表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトへの入力が行われた前記組織従事者の前記登録情報、又は前記投稿一覧画面において選択された前記投稿を行った前記組織従事者の前記登録情報を表示させ、
前記登録情報表示制御ステップでは、前記登録情報とともに、当該登録情報を登録した前記組織従事者への訪問依頼を受け付ける第4受付オブジェクトを表示させる、情報処理システム。
【請求項8】
情報処理システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、前記組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、前記組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、前記カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させ、ここで、前記第1受付オブジェクトは、前記組織従事者の前記登録情報の一部の表示を含み、
登録情報表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する前記組織従事者の前記登録情報を表示させ、
投稿表示制御ステップでは、前記第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの前記投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させ、
前記初期画面表示制御ステップでは、前記初期画面において前記第1受付オブジェクト及び前記第2受付オブジェクトが表示される組織に対する絞り込み条件の入力を受け付け、前記絞り込み条件を満たす組織についての、組織名、前記第1受付オブジェクト及び前記第2受付オブジェクトを含む前記初期画面を表示させる、情報処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
設定受付ステップでは、組織の求人者から、前記第1受付オブジェクトの表示の可否の設定を受け付け、
前記初期画面表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトの表示が不可に設定された組織に対する前記第1受付オブジェクトを含まない前記初期画面を表示させる、情報処理システム。
【請求項10】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
設定受付ステップでは、組織の求人者から、前記投稿の公開の可否又は閲覧可能条件の設定を受け付け、
前記投稿表示制御ステップでは、公開が不可に設定された前記投稿と、閲覧者が前記閲覧可能条件を充足しない前記投稿とを含まない前記投稿一覧画面を表示させる、情報処理システム。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記投稿表示制御ステップでは、前記投稿一覧画面に表示される前記投稿に対する絞り込み条件の入力を受け付け、前記絞り込み条件を満たす前記投稿を前記投稿一覧画面に表示させる、情報処理システム。
【請求項12】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記初期情報には、前記組織従事者の業種又は職種と、前記組織従事者の業務内容に関連するキーワードとが含まれ、
前記登録情報作成モデルは、
前記初期情報を入力とし、前記組織従事者の業務内容を説明する第1文章を出力することが可能なように学習された業務内容作成モデルと、
前記第1文章を入力とし、前記組織従事者のスキルを説明する第2文章を出力することが可能なように学習されたスキル作成モデルと、
を含み、
前記登録情報作成ステップでは、前記初期情報を前記業務内容作成モデルに入力し、前記業務内容作成モデルに前記第1文章を出力させるとともに、前記第1文章を前記スキル作成モデルに入力し、前記スキル作成モデルに前記第2文章を出力させる、情報処理システム。
【請求項13】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記登録情報作成ステップでは、
予め用意された業種又は職種についての複数の選択肢を提示するとともに、現在の業種又は職種に該当する前記選択肢の選択を前記組織従事者から受け付け、
選択された前記選択肢をキーワード作成モデルに入力し、前記キーワード作成モデルに複数の第1キーワード及び複数の第2キーワードを出力させ、ここで、前記第1キーワードは、前記選択肢が示す業種又は職種に関連する業務カテゴリを示し、前記第2キーワードは、前記選択肢が示す業種又は職種に関連する業務詳細を示し、前記キーワード作成モデルは、業種又は職種を入力とし、当該業種又は当該職種に関連する前記第1キーワード及び前記第2キーワードを出力することが可能なように学習された学習モデルであり、
複数の前記第1キーワードを提示するとともに、現在の業務カテゴリに該当する前記第1キーワードの選択を前記組織従事者から受け付け、
選択された前記第1キーワードに関連する複数の前記第2キーワードを提示するとともに、現在の業務詳細に該当する前記第2キーワードの選択を前記組織従事者から受け付け、
前記初期情報として、選択された前記選択肢が示す業種又は職種と選択された前記第2キーワードとを前記業務内容作成モデルに入力し、前記業務内容作成モデルに前記第1文章を出力させる、情報処理システム。
【請求項14】
情報処理方法であって、
請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の情報処理システムが実行する各ステップを備える、情報処理方法。
【請求項15】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、人材の情報を用いて検索やマッチングを行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-79900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人材の検索やマッチング等をさらに効率的に行う技術が求められている。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、人材の検索やマッチング等を効率的に行うことができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させ、第1受付オブジェクトは、組織従事者の登録情報の一部の表示を含み、登録情報表示制御ステップでは、第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する組織従事者の登録情報を表示させ、投稿表示制御ステップでは、第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させる、情報処理システムが提供される。
【0007】
このような態様によれば、組織従事者の登録情報及び投稿のいずれかに基づいて組織従事者を検索できるため、人材の検索やマッチング等を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システム1を表す構成図である。
図2】サーバ装置10及び求人者端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】組織従事者端末30及び求職者端末40のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】サーバ装置10(制御部11)、求人者端末20(制御部21)、組織従事者端末30(制御部31)及び求職者端末40(制御部41)によって実現される機能を示すブロック図である。
図5】求職者端末40に表示される初期画面IDの一例を示す図である。
図6】求職者端末40に表示される初期画面IDの別の例を示す図である。
図7】求職者端末40に表示される初期画面IDのさらに別の例を示す図である。
図8】求職者端末40に表示される従事者一覧画面WDの一例を示す図である。
図9】求職者端末40に表示される投稿一覧画面PDの一例を示す図である。
図10】求職者端末40に表示される登録情報表示画面RDの一例を示す図である。
図11】組織従事者端末30に表示される登録情報編集画面EDの一例を示す図である。
図12】組織従事者端末30に表示される業務内容生成画面GD1の一例(第1ステップの状態)を示す図である。
図13】業務内容生成画面GD1の第2ステップの状態を示す図である。
図14】業務内容生成画面GD1の第3ステップの状態を示す図である。
図15】業務内容生成画面GD1の第4ステップの状態を示す図である。
図16】組織従事者端末30に表示されるスキル文章生成画面GD2の一例(第1ステップの状態)を示す図である。
図17】スキル文章生成画面GD2の第2ステップの状態を示す図である。
図18】情報処理システム1によって実行される情報処理(従事者登録情報の表示処理)の流れの一例を示すアクティビティ図である。
図19】情報処理システム1によって実行される別の情報処理(従事者登録情報の作成処理)の流れの一例を示すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、一実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、一実施形態に係る種々の情報処理において、入力と、入力に応じた出力とが実現されうる。ここで、入力の結果として出力が得られれば、かかる情報処理において参照される情報(以下、参照情報と称する。)の態様は、限定されない。参照情報は、例えば、データベース、ルックアップテーブル、所定の関数(統計学的手法によって構築された、回帰式等の判定式を含む。)等のルールベースの情報でもよいし、入力と出力との相関を予め学習させた学習済みモデルでもよいし、プロンプトを入力することで所望の結果を出力可能な大規模言語モデルでもよい。
【0012】
また、一実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、一実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
さらに、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。また、プロセッサは、汎用プロセッサでもよいし、専用の回路でもよい。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
1.ハードウェア構成
本節では、ハードウェア構成について説明する。
【0015】
<情報処理システム1>
図1は、情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、複数の求人者端末20と、複数の組織従事者端末30と、複数の求職者端末40とを備える。サーバ装置10と、求人者端末20と、組織従事者端末30と、求職者端末40とは、通信回線2を通じて通信可能に構成されている。サーバ装置10、求人者端末20、組織従事者端末30、及び求職者端末40の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0016】
情報処理システム1は、求人者が求職者に対して情報提供、コミュニケーション等を行うための求人・求職システムの一部を構成する。一実施形態において、情報処理システム1とは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。以下、これらの構成要素について説明する。
【0017】
<サーバ装置10>
図2は、サーバ装置10及び求人者端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。図2Aに示されるように、サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、通信バス14とを備える。制御部11、記憶部12、及び通信部13は、サーバ装置10の内部において通信バス14を介して電気的に接続されている。
【0018】
<制御部11>
制御部11は、サーバ装置10に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ装置10に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、サーバ装置10は、機能毎に複数の制御部11を有してもよい。また、サーバ装置10は、これらの組合せで構成されてもよい。
【0019】
<記憶部12>
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム、変数等を記憶している。
【0020】
<通信部13>
通信部13は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置10は、通信部13及びネットワークを介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0021】
サーバ装置10は、オンプレミス形態であってもよく、クラウド形態であってもよい。クラウド形態のサーバ装置10は、例えば、SaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという形態で、上述の機能や処理を提供してもよい。
【0022】
<求人者端末20>
求人者端末20は、求人者が使用する情報処理端末である。求人者には、営利法人(例えば企業等)、非営利法人(例えば、協同組合、財団法人等)、公的法人(例えば地方公共団体等)等の組織又はその担当者が含まれる。また、求人者には、組織の代理人として、求職者と組織とを仲介する人材仲介業者も含まれる。人材仲介業者は、ヘッドハンター、エージェント等とも呼ばれる。
【0023】
図2Bに示されるように、求人者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、通信バス26とを備える。制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、及び出力部25は、求人者端末20の内部において通信バス26を介して電気的に接続されている。制御部21、記憶部22及び通信部23の説明は、サーバ装置10における各部の説明と同様のため省略する。
【0024】
<入力部24>
入力部24は、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。操作入力は、命令信号として通信バス26を介して制御部21に転送される。制御部21は、必要に応じて、転送された命令信号に基づいて所定の制御や演算を実行しうる。入力部24は、求人者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部24は、出力部25と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。入力部24がタッチパネルとして実施される場合、ユーザは、入力部24に対してタップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。入力部24としては、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、トラックパッド、QWERTYキーボード等が採用可能である。
【0025】
<出力部25>
出力部25は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。出力部25は、求人者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。具体的には、出力部25は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイスとして実施されうる。これらの表示デバイスは、求人者端末20の種類に応じて使い分けて実施されることが好ましい。
【0026】
<組織従事者端末30>
図3は、組織従事者端末30及び求職者端末40のハードウェア構成を示すブロック図である。組織従事者端末30は、組織に従事する組織従事者が使用する情報処理端末である。「組織従事者」は、組織に従事する者であり、例えば、組織の従業員(正社員、派遣社員、期間従業員等)である。
【0027】
図3Aに示されるように、組織従事者端末30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35と、通信バス36とを備える。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、及び出力部35は、組織従事者端末30の内部において通信バス36を介して電気的に接続されている。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び出力部35の説明は、求人者端末20における各部の説明と同様のため省略する。
【0028】
<求職者端末40>
求職者端末40は、求職者が使用する情報処理端末である。「求職者」は、「転職希望者」、「就職活動生」又は「学生」と読み替えられてもよい。求職者には、新卒予定者、在職者等が含まれ、また、就職活動を開始する前の学生(就職活動生)が含まれてもよい。新卒予定者又は就職活動生(就活生)は、例えば、大学院、大学、短期大学、高等専門学校等の学生である。
【0029】
図3Bに示されるように、求職者端末40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、入力部44と、出力部45と、通信バス46とを備える。制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、及び出力部45は、求職者端末40の内部において通信バス46を介して電気的に接続されている。制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44及び出力部45の説明は、求人者端末20における各部の説明と同様のため省略する。
【0030】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11(情報処理システム1が備える少なくとも1つのプロセッサ)に含まれる各機能部として実行されうる。
【0031】
図4は、サーバ装置10(制御部11)、求人者端末20(制御部21)、組織従事者端末30(制御部31)及び求職者端末40(制御部41)によって実現される機能を示すブロック図である。
【0032】
図4Aに示されるように、サーバ装置10(制御部11)は、基本表示制御部111と、設定受付部112と、初期画面表示制御部113と、従事者一覧表示制御部114と、投稿表示制御部115と、登録情報表示制御部116と、登録情報作成部117と、人工知能部120とを備える。図4Bに示されるように、求人者端末20(制御部21)は、表示部211と、操作受付部212とを備える。図4Cに示されるように、組織従事者端末30(制御部31)は、表示部311と、操作受付部312とを備える。図4Dに示されるように、求職者端末40(制御部41)は、表示部411と、操作受付部412とを備える。
【0033】
<基本表示制御部111>
基本表示制御部111は、種々の情報を求人者端末20、組織従事者端末30又は求職者端末40に表示させるように構成される。例えば、基本表示制御部111は、各ユーザ(求人者U1,U2、組織従事者U3,U4又は求職者U5,U6)の要求に応じて、データベースに登録されている、組織従事者又は求職者の登録情報等を、求人者端末20の表示部211、組織従事者端末30の表示部311又は求職者端末40の表示部411に表示させる。
【0034】
情報処理システム1が扱うデータベースには、組織従事者データベースと、求職者データベースとが含まれる。組織従事者データベースには、求職者に公開可能な組織従事者の登録情報、投稿等が登録されている。
【0035】
組織従事者データベースに登録された組織従事者の登録情報(以下、「従事者登録情報」)には、例えば、組織従事者の顔画像(写真)、氏名、性別、年齢、入社形態(新卒又は中途)、勤続年数、連絡先、所属、雇用形態、勤務地、業種、職種、所属部署、業務内容、職務、スキル、資格、学歴、職歴、経験職種、経験役職等が含まれる。従事者登録情報に含まれる情報は、項目ごとに公開の可否が設定されてもよい。また、従事者登録情報に含まれる情報は、キーワード、タグ等で構成されてもよいし、文章で構成されてもよい。さらに、従事者登録情報には、組織従事者が投稿した内容(文章)が含まれてもよい。
【0036】
従事者登録情報は、組織従事者の就職活動時の情報を含むとよい。これにより、新卒予定者又は就職活動生が組織従事者の組織や職種等の選択における動機又は理由等の情報を参考にして、自身のキャリア、進路等について検討することができる。
【0037】
組織従事者の投稿は、求職者に向けて、自身の職務、業務、職場環境等を説明する文章を含む。具体的には、組織従事者の投稿は、組織従事者の就職活動についての文章、及び組織従事者の現在の職務又は業務についての文章の少なくとも1つを含むとよい。これにより、新卒予定者又は就職活動生が就職活動、職務、業務等に関する具体的な組織従事者からのメッセージ等を参考にして、組織、業種、職種等に関する情報収集を図ることができる。
【0038】
従事者登録情報及び投稿は、例えば、組織従事者端末30において組織従事者によって作成され、組織従事者端末30からサーバ装置10に送信されることで、組織従事者データベースに登録される。
【0039】
組織従事者の投稿は、複数のカテゴリに分類されている。換言すれば、投稿には、カテゴリを示す属性が付与されている。投稿のカテゴリは、例えば、組織従事者が投稿を作成する(登録する)際に、組織従事者によって選択される。また、投稿のカテゴリは、投稿内容(例えば、投稿に含まれるキーワード)に基いて、自動で判定及び付与されてもよい。
【0040】
投稿のカテゴリには、例えば、就職活動に関するカテゴリ、組織に関するカテゴリ、組織従事者個人に関するカテゴリ等が含まれる。就職活動に関するカテゴリには、例えば、就職活動時の方針、就職活動時に就職を検討した組織、現在の組織への就職理由、就職後のギャップ等が含まれる。組織に関するカテゴリには、例えば、組織の魅力等が含まれる。組織従事者個人に関するカテゴリには、例えば、現在の業務内容、組織において習得したスキル又は資格等が含まれる。
【0041】
求職者データベースは、求人サービスの利用者である複数の組織の求人者に公開されたデータベースであり、典型的には組織の外部に設けられる。求職者データベースには、組織外の求職者の登録情報が登録されている。
【0042】
求職者データベースに登録された求職者の登録情報(以下、「求職者登録情報」)には、求職者の履歴書、職務経歴書、その他のプロフィール情報等が含まれる。「履歴書」は、主に求職者のプロフィール、現況、学歴、職歴、希望の労働条件等が記載された文書であり、「職務経歴書」は、レジュメとも呼ばれ、求職者が求人者に対して、自身のこれまでの職務に関する経歴、経験、スキル、資格等を伝える文書である。求職者登録情報には、求職者が希望する業種及び職種等の条件が含まれてもよい。
【0043】
求職者が新卒予定者又は就職活動生である場合は、履歴書には、在籍している学校名、卒業予定年度、卒業予定学歴、専攻(理系又は文系)等が記載される。また、新卒予定者又は就職活動生の場合は、職務経歴書に変えて、エントリーシートが求職者登録情報に含まれてもよい。「エントリーシート」は、希望業種、希望職種、インターン経験の有無、強み、興味対象等を伝える文書である。なお、「卒業」には、大学院の修了も含まれる。
【0044】
<設定受付部112>
設定受付部112は、組織の管理者(求人者)から、求職者に対して公開する、組織従事者に関する情報の設定を受け付けるように構成される。設定受付部112が公開の設定を受け付ける対象には、従事者登録情報、組織従事者の投稿等の一次的情報に加えて、これらの情報を求職者端末40に表示させるための二次的情報(求職者からの入力を受け付けるオブジェクト)も含まれる。
【0045】
具体的には、設定受付部112は、組織の管理者(求人者端末20)から、求職者端末40における第1受付オブジェクトの表示の可否の設定を受け付けるとよい。第1受付オブジェクトは、個々の従事者登録情報を求職者端末40に表示させるための入力を、組織従事者単位で受け付けるオブジェクトである。これにより、例えば、個々の従事者登録情報が求職者に提示されることを望まない組織従事者が存在する場合等に、求職者端末40において従事者登録情報の表示が受け付けられないように求人者が制御することができる。第1受付オブジェクトの表示は、例えば、組織単位で設定される。この場合、第1受付オブジェクトが「非表示」に設定された組織では、全ての組織従事者についての第1受付オブジェクトが表示されなくなる。
【0046】
設定受付部112は、組織の管理者(求人者端末20)から、従事者登録情報の公開の可否又は閲覧可能条件の設定を受け付けてもよい。これにより、例えば、公開されたくない特定の従事者登録情報、又は従事者登録情報内の特定の項目について、求職者に閲覧されないか、又は特定の属性を有する求職者のみに閲覧可能となるように制御することができる。例えば、組織従事者への訪問権限を有する求職者の求職者端末40のみに当該組織従事者の顔画像が表示され、訪問権限を有しない求職者の求職者端末40には顔画像が表示されないように設定されてもよい。なお、各求職者の訪問権限(訪問可能な組織従事者)は、管理者によって設定される。
【0047】
設定受付部112は、組織の管理者(求人者端末20)から、組織従事者の投稿の公開の可否又は閲覧可能条件の設定を受け付けてもよい。これにより、例えば、公開されたくない特定の投稿、又は特定の組織従事者の投稿について、求職者に閲覧されないか、又は特定の属性を有する求職者のみに閲覧可能となるように制御することができる。例えば、組織従事者への訪問権限を有する求職者の求職者端末40のみに特定のカテゴリの投稿が表示され、訪問権限を有しない求職者の求職者端末40には当該カテゴリの投稿が表示されないように設定されてもよい。
【0048】
<初期画面表示制御部113>
初期画面表示制御部113は、組織ごとに、組織名と、複数の第1受付オブジェクトと、複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を求職者端末40に表示させるように構成される。
【0049】
組織名、第1受付オブジェクト、第2受付オブジェクト等は、組織ごとに割り当てられた組織情報表示領域に表示される。組織情報表示領域には、1つの組織に関する情報及びオブジェクトがグループ化されて表示される。組織情報表示領域に表示される組織名は、例えば、求人を行っている(典型的には、新卒採用を行っている)企業名である。また、組織情報表示領域には、組織名とともに、組織の業種が表示されてもよい。
【0050】
第1受付オブジェクトは、組織情報表示領域において組織名が表示される組織に従事する組織従事者の登録情報(従事者登録情報)を表示させるための入力を、組織従事者単位で受け付ける。第1受付オブジェクトは、従事者登録情報の一部の表示を含む。例えば、第1受付オブジェクトは、従事者登録情報に含まれる、組織従事者の顔画像、入社形態(新卒又は中途)、勤続年数、年齢、職種、所属等が表示されたカード型のオブジェクト(つまり、内部領域と外部領域との境界を含むオブジェクト)として表示される。複数の第1受付オブジェクトは、例えば、組織情報表示領域において、縦方向又は横方向に並べて配置される。
【0051】
各組織の組織情報表示領域には、求職者が従事者登録情報を閲覧可能な組織従事者にそれぞれ対応する、複数の第1受付オブジェクトが表示される。また、組織情報表示領域には、特定数(表示上限数)の第1受付オブジェクトが表示される。第1受付オブジェクトの表示上限数(対応する第1受付オブジェクトが表示される組織従事者の数)は、求職者端末40に表示される初期画面における組織情報表示欄のサイズ、各第1受付オブジェクトのサイズ等によって調整される。求職者端末40において、いずれかの第1受付オブジェクトに対して入力操作が行われると、後述される登録情報表示制御部116によって、対応する従事者登録情報(組織従事者の詳細情報)が求職者端末40に表示される。
【0052】
各組織の組織情報表示欄における複数の第1受付オブジェクトの表示順は、例えば、従事者登録情報の内容で決定される。具体的には、従事者登録情報に登録されている項目又は文字の数(例えば、項目又は文字が多いほど優先表示)、年齢(例えば、若いほど優先表示)等に基づいて第1受付オブジェクトの表示順が決定されてもよい。
【0053】
また、第1受付オブジェクトの表示順は、閲覧者である求職者の属性に応じて決定されてもよい。例えば、求職者の在籍校(例えば、出身学校が求職者の在籍校と同じ組織従事者を優先表示)、専攻(例えば、文系又は理系で同じ属性の組織従事者を優先表示)、希望職種(例えば、希望する職種の組織従事者を優先表示)等に基づいて第1受付オブジェクトの表示順が決定されてもよい。さらに、初期画面表示制御部113は、求職者端末40から、第1受付オブジェクトの表示順の入力を受け付け、受け付けた表示順で第1受付オブジェクトを求職者端末40に表示させてもよい。
【0054】
初期画面表示制御部113は、第1受付オブジェクトが表示される組織従事者に対する絞り込み条件の入力を受け付け、絞り込み条件を満たす組織従事者に対応する第1受付オブジェクトを表示させてもよい。これにより、求職者が、自身が求める条件の組織従事者の登録情報にアクセスしやすくなる。
【0055】
第1受付オブジェクトについての絞り込み条件は、例えば、従事者登録情報に含まれる情報、属性等に対する条件である。絞り込み条件としては、例えば、出身校、出身学部、出身学科、専攻(文系又は理系)等が挙げられる。
【0056】
初期画面表示制御部113は、設定受付部112において第1受付オブジェクトの表示が不可に設定された組織に対する第1受付オブジェクトを含まない初期画面を表示させてもよい。つまり、初期画面表示制御部113は、第1受付オブジェクトの表示が可能に設定されている組織についてのみ、当該組織の組織情報表示欄において第1受付オブジェクトを表示させる。
【0057】
第2受付オブジェクトは、組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、カテゴリ単位で受け付ける。例えば、第2受付オブジェクトは、カテゴリの名称等が表示されたカード型のオブジェクトとして表示される。複数の第2受付オブジェクトは、例えば、組織情報表示領域において、第1受付オブジェクトの表示領域とは異なる領域において、縦方向又は横方向に並べて配置される。
【0058】
組織情報表示欄において、第2受付オブジェクトは、第1受付オブジェクトよりも上方に配置されてもよいし、下方に配置されてもよいし、左右に並んで表示されてもよい。また、組織の管理者(求人者)が非公開に設定したカテゴリに対応する第2受付オブジェクトは、組織情報表示欄には表示されない。
【0059】
第2受付オブジェクトには、対応するカテゴリにおける投稿の数が示されるとよい。これにより、求職者が投稿の数に応じて、投稿一覧を表示させるカテゴリを選択することが可能となる。例えば、カテゴリごとの投稿数は、第2受付オブジェクトの内部領域にカテゴリ名と並んで表示される。なお、第2受付オブジェクトに表示される投稿数は、求職者が閲覧可能な(つまり、非公開に設定されておらず、かつ、求職者が閲覧可能条件を満たす)投稿の数である。
【0060】
各組織の組織情報表示領域において、全てのカテゴリに対応する第2受付オブジェクトが表示されてもよいし、全てのカテゴリのうち、投稿数が所定数以上(例えば、1件以上)のカテゴリに対応する第2受付オブジェクトのみが表示されてもよい。求職者端末40において、いずれかの第2受付オブジェクトに対して入力操作が行われると、後述される投稿表示制御部115によって、対応するカテゴリの投稿一覧が求職者端末40に表示される。
【0061】
各組織の組織情報表示欄における複数の第2受付オブジェクトの表示順は、例えば、予め設定されたカテゴリの順序、カテゴリごとの投稿数(例えば、投稿数が多いほど優先表示)等によって決定される。
【0062】
初期画面は、組織ごとに、組織従事者を一覧表示させるための入力を受け付ける第3受付オブジェクトをさらに含んでもよい。これにより、初期画面には情報が表示されていない組織従事者の情報を求職者が一覧で確認することができる。
【0063】
第3受付オブジェクトは、第1受付オブジェクトとともに組織情報表示欄に表示される。第3受付オブジェクトは、例えば、リンクが付されたキーワード、入力を受け付けるボタン等として表示される。求職者端末40において、第3受付オブジェクトに対して入力操作が行われると、後述される従事者一覧表示制御部114によって、従事者登録情報の一覧が求職者端末40に表示される。
【0064】
初期画面表示制御部113は、第1受付オブジェクトの表示が不可に設定された組織について、第1受付オブジェクト及び第3受付オブジェクトを含まない初期画面を表示させてもよい。つまり、初期画面表示制御部113は、組織情報表示欄に第1受付オブジェクトが表示される場合のみに、第3受付オブジェクトを組織情報表示欄に表示させてもよい。
【0065】
初期画面は、カテゴリに拠らず、全ての投稿を一覧表示させるための入力を受け付ける第5受付オブジェクトをさらに含んでもよい。第5受付オブジェクトは、第2受付オブジェクトとともに組織情報表示欄に表示される。第2受付オブジェクトは、例えば、リンクが付されたキーワード、入力を受け付けるボタン等として表示される。求職者端末40において、第2受付オブジェクトに対して入力操作が行われると、後述される投稿表示制御部115によって、全カテゴリの投稿の一覧が求職者端末40に表示される。
【0066】
初期画面では、求職者が閲覧可能な、少なくとも1つの従事者登録情報又は少なくとも1つの投稿が登録されている組織の組織情報表示欄が表示される。複数の組織がこの条件を満たす場合は、複数の組織情報表示欄が初期画面に表示される。
【0067】
初期画面における組織の表示順(つまり、組織情報表示欄の表示順)は、例えば、従事者登録情報の公開数(例えば、公開されている従事者登録情報が多いほど優先表示)、投稿の公開数(例えば、公開されている投稿の数が多ほど優先表示)等によって決定される。
【0068】
また、組織の表示順は、閲覧者である求職者の属性に応じて決定されてもよい。例えば、求職者の在籍校、専攻、希望職種等にマッチする従事者登録情報の数に基づいて組織の表示順が決定されてもよい。例えば、出身学校が求職者の在籍校と同じ組織従事者である従事者の登録情報が多く公開されている組織が優先表示されてもよい。さらに、初期画面表示制御部113は、求職者端末40から、組織情報表示欄の表示順の入力を受け付け、受け付けた表示順で組織情報表示欄を求職者端末40に表示させてもよい。
【0069】
初期画面表示制御部113は、初期画面において第1受付オブジェクト及び第2受付オブジェクトが表示される組織に対する絞り込み条件の入力を求職者端末40から受け付け、絞り込み条件を満たす組織についての、組織名、第1受付オブジェクト及び第2受付オブジェクトを含む初期画面を求職者端末40に表示させてもよい。つまり、初期画面表示制御部113は、組織情報表示欄を表示させる組織の絞り込みを受け付け、絞り込み条件を満たす組織の組織情報表示欄を含む初期画面を表示させてもよい。これにより、組織を絞り込んだ状態から、従事者登録情報、投稿等の確認が可能となるため、求職者の情報収集効率が向上する。
【0070】
組織についての絞り込み条件は、例えば、組織の名称、業種、フォローやブックマークの有無等に対する条件である。フォローやブックマークは、求職者が、特定の組織を自分と関連付けて登録することである。また、フォローやブックマークは、求職者が気になる(例えば、採用に関する選考を受けるかどうかの検討候補となる)組織に付与するラベルであってもよい。フォローされた組織やブックマークが付与された組織は、例えば、求職者ごとに用意されるフォローリストやブックマークリストに登録される。フォローリストやブックマークリストは、求職者によってフォローやブックマークがされた組織の情報の閲覧、当該組織に関する通知の受け取り等に利用される。
【0071】
初期画面表示制御部113は、初期画面に表示される複数の組織情報表示欄において、必ずしも初期状態で第1受付オブジェクト及び第2受付オブジェクトを表示させなくてもよい。例えば、初期画面表示制御部113は、初期状態では組織名のみが表示された折り畳み状態の組織情報表示欄を求職者端末40に表示させ、折り畳み状態の組織情報表示欄への求人者からの選択(入力)に応じて、選択された組織情報表示欄を展開し、第1受付オブジェクトに及び第2受付オブジェクトを求職者端末40に表示させてもよい。
【0072】
さらに、初期画面表示制御部113は、表示順に応じて、組織情報表示欄の表示形態(折り畳み状態又は展開状態)を変更してもよい。例えば、初期画面表示制御部113は、初期画面でトップ(例えば、最上段)に表示される組織情報表示欄のみを展開状態とし、2番目移行の組織情報表示欄を折り畳み状態で表示させてもよい。
【0073】
図5は、求職者端末40に表示される初期画面IDの一例を示す図である。初期画面IDは、複数の組織情報表示欄OFと、絞り込みオブジェクトNO1と、絞り込みワード入力欄F1と、絞り込み実行ボタンB11とを含む。
【0074】
組織情報表示欄OFは、1つの組織ごとに表示される。図5の例では、複数の組織情報表示欄OFが、上下方向にリスト表示される。例えば、初期画面IDを上下方向にスクロールさせることで、求職者端末40に表示される組織情報表示欄OFが切り替えられる。組織情報表示欄OFには、組織名ONと、業種OIと、フォローラベルLBと、複数のカテゴリ別表示受付オブジェクトPO1(第2受付オブジェクトに相当)と、複数の従事者表示受付オブジェクトWO1(第1受付オブジェクトに相当)と、従事者一覧表示受付オブジェクトWO2(第3受付オブジェクトに相当)とが表示される。
【0075】
組織名ONは、組織情報表示欄OFに表示されている情報が属する組織の名称(例えば、企業名)であり、業種OIは、当該組織の業種である。フォローラベルLBは、求職者によるフォロー又はブックマークの有無を示す。フォロー又はブックマークされている組織の組織情報表示欄OFでは、閲覧している求職者がフォローラベルLBにフォロー又はブックマークしていることを示す情報(「フォロー中」)が表示される。一方、フォロー又はブックマークされていない組織の組織情報表示欄OFでは、フォローラベルLBは、フォロー又はブックマークを受け付ける状態(「フォロー」)で表示される。フォロー又はブックマークされていない組織のフォローラベルLBに対し入力操作が行われると、当該組織がフォロー又はブックマークされ、フォローラベルLBの表示が「フォロー中」に変化する。
【0076】
複数のカテゴリ別表示受付オブジェクトPO1は、それぞれ、投稿のカテゴリ名と、組織における投稿件数(閲覧可能な投稿の件数)とが表示されたカード型のオブジェクトである。図5の例では、カテゴリ別表示受付オブジェクトPO1は、従事者表示受付オブジェクトWO1及び従事者一覧表示受付オブジェクトWO2よりも上方に表示されている。
【0077】
カテゴリ別表示受付オブジェクトPO1は、求職者端末40から入力操作を受け付ける。また、投稿が存在しない(閲覧可能な投稿がない)カテゴリに対応するカテゴリ別表示受付オブジェクトPO1は、例えば、不活性化され、入力を受け付けない。カテゴリ別表示受付オブジェクトPO1に対し、入力操作が行われると、対応するカテゴリの投稿の一覧画面が求職者端末40に表示される。
【0078】
複数の従事者表示受付オブジェクトWO1は、それぞれ、組織従事者の情報の一部(図5の例では、顔画像、新卒又は中途、勤続年数、職種、及び所属)が表示されたカード型のオブジェクトである。図5の例では、登録情報が閲覧可能な組織従事者のうち、一部の組織従事者に対する従事者表示受付オブジェクトWO1のみが表示され、例えば、従事者表示受付オブジェクトWO1の表示領域を左右方向にスクロールさせることで、求職者端末40に表示される従事者表示受付オブジェクトWO1が切り替えられる。
【0079】
従事者表示受付オブジェクトWO1は、求職者端末40から入力操作を受け付ける。従事者表示受付オブジェクトWO1に対し、入力操作が行われると、対応する組織従事者の登録情報(詳細情報)が求職者端末40に表示される。
【0080】
従事者一覧表示受付オブジェクトWO2は、複数の従事者表示受付オブジェクトWO1の上方に配置される。従事者一覧表示受付オブジェクトWO2に対し、入力操作が行われると、従事者登録情報の一覧画面が求職者端末40に表示される。
【0081】
絞り込みオブジェクトNO1は、初期画面IDに表示される組織情報表示欄OFの絞り込みを受け付ける。図5の例では、絞り込みオブジェクトNO1は、フォロー企業(ブックマークされた組織)への絞り込みを受け付けるチェックボックスである。
【0082】
絞り込みワード入力欄F1は、初期画面IDに表示される組織情報表示欄OFを絞り込むキーワードの入力を受け付ける。絞り込み実行ボタンB11に対し入力操作が行われると、絞り込みワード入力欄F1に入力されたキーワードを条件として、組織情報表示欄OFの絞り込み(組織情報表示欄OFを表示させる組織の検索)が実行される。なお、初期画面表示制御部113は、絞り込みワードとして、組織名のみを受け付けてもよい。
【0083】
図6は、求職者端末40に表示される初期画面IDの別の例を示す図である。図6の初期画面IDでは、複数の組織情報表示欄OFのうち、トップの組織情報表示欄OFのみが展開状態(各受付オブジェクトが表示される状態)で表示され、残りの組織情報表示欄OFは折り畳み状態(組織名、業種、及びフォローラベルLBのみが表示される状態)で表示されている。折り畳み状態の組織情報表示欄OFに対して選択操作(クリック、タップ、マウスオーバー等)が行われると、当該組織情報表示欄OFが展開状態に変化する。
【0084】
また、図6の初期画面IDでは、各組織情報表示欄OFには、全投稿表示受付オブジェクトPO2(第5受付オブジェクトに相当)が表示される。全投稿表示受付オブジェクトPO2は、複数のカテゴリ別表示受付オブジェクトPO1の上方に配置される。全投稿表示受付オブジェクトPO2に対し、入力操作が行われると、カテゴリを問わない全投稿の一覧画面が求職者端末40に表示される。
【0085】
図7は、求職者端末40に表示される初期画面IDのさらに別の例を示す図である。図7の初期画面IDでは、複数の組織情報表示欄OFが上下方向及び左右方向に並んで(左右2列で)表示される。また、図7の初期画面IDは、補助絞り込みオブジェクトNO2と、表示順設定オブジェクトSO1とをさらに含む。
【0086】
補助絞り込みオブジェクトNO2は、各組織の組織情報表示欄OFに表示される、従事者表示受付オブジェクトWO1の絞り込みを受け付ける。図7の例では、大学又は学科、企業、業種、職種及びスキルをそれぞれ絞り込み条件として設定するための複数のオブジェクトが表示されている。各オブジェクトに対し入力操作が行われると、選択可能な絞り込み条件がリスト表示され、絞り込み条件の選択が受け付けられる。
【0087】
表示順設定オブジェクトSO1は、複数の組織情報表示欄OFの表示順の入力を受け付ける。表示順設定オブジェクトSO1に対し入力操作が行われると、選択可能な表示順がリスト表示され、表示順の選択が受け付けられる。
【0088】
<従事者一覧表示制御部114>
従事者一覧表示制御部114は、初期画面における第3受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第3受付オブジェクトに対応する組織における組織従事者の一覧を含む従事者一覧画面を求職者端末40に表示させるように構成される。
【0089】
設定受付部112によって従事者登録情報ごとに公開の可否と閲覧可能条件とが設定されている場合は、従事者一覧表示制御部114は、登録情報の公開が不可に設定された組織従事者と、閲覧者が登録情報の閲覧可能条件を充足しない組織従事者とを含まない従事者一覧画面を表示させてもよい。
【0090】
従事者一覧画面にて一覧表示される組織従事者の情報は、例えば、従事者登録情報の一部(例えば、顔画像、新卒又は中途、勤続年数、年齢、職種、所属等)を含む。また、従事者一覧画面における組織従事者の情報は、第1受付オブジェクトと同様のものであってもよい。例えば、従事者一覧表示制御部114は、複数の第1受付オブジェクトを含む従事者一覧画面を求職者端末40に表示させてもよい。ただし、従事者一覧画面で表示される第1受付オブジェクトの数(組織従事者の数)は、初期画面の組織情報表示欄で表示される第1受付オブジェクトの数(組織従事者の数)よりも多い。また、従事者一覧画面には、第2受付オブジェクトは表示されない。
【0091】
求職者端末40において、いずれかの第1受付オブジェクトに対して入力操作が行われる(つまり、従事者一覧画面で表示される組織従事者に対して選択が行われる)と、後述される登録情報表示制御部116によって、対応する従事者登録情報(組織従事者の詳細情報)が求職者端末40に表示される。
【0092】
従事者一覧画面における複数の組織従事者の情報(第1受付オブジェクト)の表示順は、例えば、初期画面と同様に、従事者登録情報の内容、又は閲覧者である求職者の属性に応じて決定される。また、従事者一覧表示制御部114は、求職者端末40から、組織従事者の表示順の入力を受け付け、受け付けた表示順で組織従事者の情報を求職者端末40に表示させてもよい。
【0093】
従事者一覧表示制御部114は、従事者一覧画面に表示される組織従事者に対する絞り込み条件の入力を受け付け、絞り込み条件を満たす組織従事者を投稿一覧画面に表示させてもよい。
【0094】
図8は、求職者端末40に表示される従事者一覧画面WDの一例を示す図である。従事者一覧画面WDは、例えば、図5等の初期画面IDにおいて、従事者一覧表示受付オブジェクトWO2に対して入力操作が行われた際に表示される。従事者一覧画面WDは、複数の従事者表示受付オブジェクトWO1と、表示順設定オブジェクトSO2と、絞り込みワード入力欄F2と、絞り込み実行ボタンB21とを含む。
【0095】
複数の従事者表示受付オブジェクトWO1は、それぞれ、組織従事者の情報の一部(図8の例では、顔画像、新卒又は中途、勤続年数、年齢、職種、及び所属)が表示されたカード型のオブジェクトである。図8の例では、従事者表示受付オブジェクトWO1は、上下方向及び左右方向に並んで表示される。例えば、従事者一覧画面WDを上下方向にスクロールさせることで、求職者端末40に表示される従事者表示受付オブジェクトWO1が切り替えられる。従事者表示受付オブジェクトWO1は、求職者端末40から入力操作を受け付ける。従事者表示受付オブジェクトWO1に対し、入力操作が行われると、対応する従事者登録情報が求職者端末40に表示される。
【0096】
表示順設定オブジェクトSO2は、複数の従事者表示受付オブジェクトWO1の表示順の入力を受け付ける。表示順設定オブジェクトSO2に対し入力操作が行われると、選択可能な表示順がリスト表示され、表示順の選択が受け付けられる。
【0097】
絞り込みワード入力欄F2は、従事者一覧画面WDに表示される従事者表示受付オブジェクトWO1を絞り込むキーワードの入力を受け付ける。絞り込み実行ボタンB21に対し入力操作が行われると、絞り込みワード入力欄F2に入力されたキーワードを条件として、従事者表示受付オブジェクトWO1の絞り込み(従事者表示受付オブジェクトWO1を表示させる組織従事者の検索)が実行される。
【0098】
<投稿表示制御部115>
投稿表示制御部115は、初期画面における第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの投稿の一覧を含む投稿一覧画面を求職者端末40に表示させるように構成される。
【0099】
設定受付部112によって投稿ごとに公開の可否と閲覧可能条件とが設定されている場合は、投稿表示制御部115は、公開が不可に設定された投稿と、閲覧者が閲覧可能条件を充足しない投稿とを含まない投稿一覧画面を表示させてもよい。
【0100】
投稿一覧画面にて一覧表示される投稿は、投稿内容全体(全文)であってもよいし、冒頭部分や要約であってもよい。また、各投稿には、投稿者(投稿を行った組織従事者)の情報(例えば、新卒か中卒か、年齢、性別、職種、部署等)が表示されてもよい。従事者一覧表示制御部114は、求職者端末40から、投稿の表示形態(全体表示か一部表示か)の選択を受け付け、受け付けた表示形態で投稿を求職者端末40に表示させてもよい。
【0101】
投稿一覧画面で表示される投稿に対して選択が行われると、後述される登録情報表示制御部116によって、投稿を行った組織従事者の登録情報(詳細情報)が求職者端末40に表示される。
【0102】
投稿一覧画面における複数の投稿の表示順は、例えば、投稿の内容(例えば、文字数が多いほど優先表示)、投稿者の属性(例えば、勤続年数が小さいほど優先表示)、又は閲覧者である求職者の属性に応じて決定される。また、投稿表示制御部115は、求職者端末40から、投稿の表示順の入力を受け付け、受け付けた表示順で投稿の情報を求職者端末40に表示させてもよい。
【0103】
投稿表示制御部115は、投稿一覧画面に表示させる投稿のカテゴリを受け付けてもよい。例えば、投稿表示制御部115は、求職者端末40から、現在投稿一覧画面に表示されているカテゴリ以外のカテゴリの入力を受け付け、受け付けたカテゴリの投稿を求職者端末40に表示させてもよい。
【0104】
また、投稿表示制御部115は、初期画面における第5受付オブジェクトへの入力に応じて、カテゴリに拠らない、全ての投稿の一覧を含む投稿一覧画面を求職者端末40に表示させてもよい。
【0105】
投稿表示制御部115は、投稿一覧画面に表示される投稿に対する絞り込み条件の入力を受け付け、絞り込み条件を満たす投稿を投稿一覧画面に表示させてもよい。これにより、カテゴリごとに表示された投稿の中から、さらに求職者が求める情報が含まれる投稿を検索することができる。
【0106】
図9は、求職者端末40に表示される投稿一覧画面PDの一例を示す図である。投稿一覧画面PDは、例えば、図5等の初期画面IDにおいて、カテゴリ別表示受付オブジェクトPO1に対して入力操作が行われた際に表示される。投稿一覧画面PDは、複数の投稿オブジェクトPO3と、カテゴリ切替欄CFと、表示形態切替オブジェクトFOと、表示順設定オブジェクトSO3と、絞り込みワード入力欄F3と、絞り込み実行ボタンB31とを含む。
【0107】
複数の投稿オブジェクトPO3は、それぞれ、投稿者の情報と、投稿内容の一部とが表示されたカード型のオブジェクトである。図9の例では、投稿オブジェクトPO3は、上下方向に並んで表示される。例えば、投稿一覧画面PDを上下方向にスクロールさせることで、求職者端末40に表示される投稿オブジェクトPO3が切り替えられる。投稿オブジェクトPO3は、求職者端末40から入力操作を受け付ける。投稿オブジェクトPO3に対し、入力操作が行われると、投稿者の登録情報が求職者端末40に表示される。
【0108】
カテゴリ切替欄CFは、投稿を一覧表示させるカテゴリの選択を受け付ける。カテゴリ切替欄CFに表示されたカテゴリに対し入力操作が行われると、当該カテゴリの投稿オブジェクトPO3が投稿一覧画面PDに表示される。投稿一覧画面PDが求職者端末40に最初に表示される際には、初期画面において入力された第2受付オブジェクト(カテゴリ別表示受付オブジェクトPO1)に対応するカテゴリが初期選択される。なお、図9の例は、「入社理由」のカテゴリが選択されている状態を示している。
【0109】
表示形態切替オブジェクトFOは、各投稿オブジェクトPO3における投稿の表示形態の切り替えを受け付ける。具体的には、表示形態切替オブジェクトFOは、投稿の全文表示と部分表示とを切り替える。図9の例は、「全文表示」がオフになっている(つまり、「部分表示」が選択されている)状態を示している。この状態で、表示形態切替オブジェクトFOに入力操作が行われると、各投稿オブジェクトPO3において、投稿の全文が表示されるようになる。このとき、投稿の文量に応じて投稿オブジェクトPO3のサイズが調整される。
【0110】
表示順設定オブジェクトSO3は、複数の投稿オブジェクトPO3の表示順の入力を受け付ける。表示順設定オブジェクトSO3に対し入力操作が行われると、選択可能な表示順がリスト表示され、表示順の選択が受け付けられる。
【0111】
絞り込みワード入力欄F3は、投稿一覧画面PDに表示される投稿オブジェクトPO3を絞り込むキーワードの入力を受け付ける。絞り込み実行ボタンB31に対し入力操作が行われると、絞り込みワード入力欄F3に入力されたキーワードを条件として、投稿オブジェクトPO3の絞り込み(選択されているカテゴリ内での投稿の検索)が実行される。
【0112】
<登録情報表示制御部116>
登録情報表示制御部116は、初期画面における第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する組織従事者の登録情報を求職者端末40に表示させるように構成される。
【0113】
また、登録情報表示制御部116は、従事者一覧画面における組織従事者の情報の選択、又は投稿一覧画面における投稿の選択に応じて、当該情報又は当該投稿に対応する組織従事者の登録情報を求職者端末40に表示させてもよい。つまり、登録情報表示制御部116は、初期画面において第1受付オブジェクトへの入力が行われた組織従事者の登録情報、従事者一覧画面において選択された組織従事者の登録情報、又は投稿一覧画面において選択された投稿を行った組織従事者の登録情報を求職者端末40に表示させてもよい。これにより、求職者が任意の画面(様々な動線)から組織従事者の登録情報を確認することができるため、求職者の利便性が向上する。
【0114】
登録情報表示制御部116が表示させる従事者登録情報は、従事者登録情報に含まれる項目の全体であってもよいし、従事者登録情報に含まれる項目の一部であってもよい。登録情報表示制御部116は、例えば、従事者登録情報のうち、顔画像、性別、年齢、新卒又は中途、勤続年数、職種、所属部署、投稿内容等を求職者端末40に表示させる。登録情報表示制御部116が表示させる従事者登録情報は、初期画面における第1受付オブジェクト、及び従事者一覧画面における個々の組織従事者の情報よりも情報量が多い。
【0115】
登録情報表示制御部116は、従事者登録情報とともに、当該従事者登録情報を登録した組織従事者への訪問依頼を受け付ける第4受付オブジェクトを求職者端末40に表示させてもよい。これにより、求職者が組織従事者の情報を確認した後、当該組織従事者への訪問依頼をシームレスに行うことができる。
【0116】
登録情報表示制御部116は、従事者登録情報を表示させた組織従事者への訪問権限を有する求職者の求職者端末40のみに第4受付オブジェクトを表示させ、訪問権限を有しない求職者の求職者端末40には第4受付オブジェクトを表示させなくてもよい。つまり、登録情報表示制御部116は、求職者端末40に表示させた組織従事者への訪問権限を有する求職者からのみ、訪問依頼を受け付けてもよい。
【0117】
第4受付オブジェクトに対し入力操作が行われると、例えば、登録情報表示制御部116は、当該組織従事者の訪問用情報(レジュメ)を求職者端末40に表示させる。訪問用情報は、第1受付オブジェクトへの入力操作を受けて求職者端末40に表示させる従事者登録情報と同じものであってもよいし、従事者登録情報とは別に作成及び登録された情報であってもよいし、従事者登録情報と一部が重複した(一部の情報を共有する)情報であってもよい。また、求職者端末40に表示される訪問用情報の情報量(項目数)は、求職者端末40に表示される従事者登録情報よりも多くてもよい。
【0118】
図10は、求職者端末40に表示される登録情報表示画面RDの一例を示す図である。登録情報表示画面RDは、組織従事者の顔画像FIと、基本情報表示領域BAと、就職活動表示領域RAと、訪問受付オブジェクトVO(第4受付オブジェクトに相当)とを含む。
【0119】
基本情報表示領域BAには、組織従事者の基本情報(例えば、氏名、性別、年齢、入社形態(新卒又は中途)、勤続年数、連絡先、所属、雇用形態、勤務地、業種、職種、所属部署等)が表示される。就職活動表示領域RAには、組織従事者の就職活動時の情報(例えば、就職活動の状況の説明文章)が表示される。図10の例では、就職活動表示領域RAに、就職活動に関して組織従事者が投稿した内容(文章)がカテゴリ名とともに表示されている。なお、就職活動表示領域RAには、投稿とは別に、登録情報表示画面RDに表示させる目的で作成された文章が表示されてもよい。
【0120】
<登録情報作成部117>
登録情報作成部117は、従事者登録情報を作成及び登録するように構成される。登録情報作成部117は、求人者端末20から文字等の入力を受け付けることで従事者登録情報を作成してもよい。また、登録情報作成部117は、組織従事者に関する初期情報を登録情報作成モデルに入力し、登録情報作成モデルに従事者登録情報の少なくとも一部を出力させてもよい。これにより、求職者が参照するための登録情報を作成する手間が低減されるため、組織従事者による登録情報の登録が促進される。その結果、より多くの組織従事者の登録情報を求職者に提供することができる。
【0121】
「初期情報」には、例えば、組織従事者の業種、職種、業務内容、職務、スキル、職歴、経験職種、経験役職等が含まれる。初期情報は、これらの情報の組み合わせであってもよい。初期情報には、組織従事者の業種又は職種と、組織従事者の業務内容に関連するキーワードとが含まれてもよい。登録情報作成部117は、例えば、求職者端末40から初期情報の入力を受け付け、受け付けた初期情報を登録情報作成モデルに入力する。
【0122】
登録情報作成モデルは、初期情報を入力とし、登録情報の少なくとも一部(登録情報の全体又は一部の項目)を出力することが可能なように学習された学習モデルである。登録情報作成モデルは、例えば、学習用の初期情報と、当該初期情報に対応する登録情報との組み合わせを教師データとして学習した学習モデルである。
【0123】
登録情報作成モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、登録情報作成部117は、初期情報を入力とし、初期情報に基づいた登録情報の構成要素(キーワード又は文章)を出力する指示を含むプロンプトを登録情報作成モデルに入力し、登録情報の構成要素を登録情報作成モデルに出力させる。登録情報作成部117は、初期情報に基づいた登録情報の構成要素を出力する指示を登録情報作成モデルへ与えるプロンプトを生成し、当該プロンプトを登録情報作成モデルへ入力してもよい。また、登録情報作成部117は、登録情報の構成要素の出力指示と初期情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の初期情報のサンプルと、それに対応する1以上の登録情報の構成要素のサンプルとを挿入したプロンプトを登録情報作成モデルに入力してもよい。登録情報作成モデルは、入力されたプロンプトにしたがって、初期情報に基づいた登録情報の構成要素を出力する。
【0124】
登録情報作成モデルは、組織従事者の業種又は職種と、組織従事者の業務内容に関連するキーワードとが含まれる初期情報を入力とし、組織従事者の業務内容を説明する第1文章を出力することが可能なように学習された業務内容作成モデルと、第1文章を入力とし、組織従事者のスキルを説明する第2文章を出力することが可能なように学習されたスキル作成モデルと、を含んでもよい。この場合、登録情報作成部117は、初期情報を業務内容作成モデルに入力し、業務内容作成モデルに第1文章を出力させるとともに、第1文章をスキル関連情報としてスキル作成モデルに入力し、スキル作成モデルに第2文章を出力させる。これにより、業種又は職種と業務内容に関連するキーワードとを組織従事者が入力することで、2段階の文章作成ステップを経て、求職者に向けて自身のスキルを説明するための文章が高い精度で作成される。その結果、組織従事者の従事者登録情報の作成の手間を低減しつつ、組織におけるキャリアがイメージしやすくなる情報を求職者に提供することができる。
【0125】
第1文章には、例えば、担当している業務や、当該業務の内容説明等が含まれる。第2文章には、例えば、第1文章に含まれる業務を通して身についたスキルや、スキルの習得経緯等が含まれる。第1文章は、それ自体が登録情報の構成要素であってもよいし、第2文章の出力のみに(スキル作成モデルへの入力情報としてのみ)使用されるものであってもよい。第1文章及び第2文章のうち、少なくとも第2文章は、登録情報の構成要素(例えば、「スキル」の項目における説明文章)として使用される。
【0126】
業務内容作成モデルは、例えば、学習用の初期情報と、当該初期情報に対応する第1文章との組み合わせを教師データとして学習した学習モデルである。また、業務内容作成モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、登録情報作成部117は、初期情報を入力とし、初期情報に基づいた第1文章を出力する指示を含むプロンプトを業務内容作成モデルに入力し、第1文章を業務内容作成モデルに出力させる。登録情報作成部117は、上述のようにプロンプトを作成して業務内容作成モデルに入力してもよい。また、登録情報作成部117は、上述のように入力及び出力のサンプルを挿入したプロンプトを業務内容作成モデルに入力してもよい。
【0127】
スキル作成モデルは、例えば、学習用のスキル関連情報(例えば、第1文章)と、当該スキル関連情報に対応する第2文章との組み合わせを教師データとして学習した学習モデルである。また、スキル作成モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、登録情報作成部117は、スキル関連情報を入力とし、スキル関連情報に基づいた第2文章を出力する指示を含むプロンプトをスキル作成モデルに入力し、第2文章をスキル作成モデルに出力させる。登録情報作成部117は、上述のようにプロンプトを作成してスキル作成モデルに入力してもよい。また、登録情報作成部117は、上述のように入力及び出力のサンプルを挿入したプロンプトをスキル作成モデルに入力してもよい。
【0128】
なお、登録情報作成部117は、業務内容作成モデルが作成した第1文章に替えて、組織従事者が自身で作成した業務内容をスキル関連情報としてスキル作成モデルに入力してもよい。
【0129】
登録情報作成部117は、予め用意された業種又は職種についての複数の選択肢を提示するとともに、現在の業種又は職種に該当する選択肢の選択を組織従事者から受け付けてもよい。登録情報作成部117は、業種のみ又は職種のみの選択を受け付けてもよいし、業種及び職種の双方の選択を受け付けてもよい。また、登録情報作成部117は、従事者登録情報において入力済みの業種又は職種を取得し、当該業種又は当該職種が初期値として選択された状態で選択肢の選択を受け付けてもよい。
【0130】
登録情報作成部117は、組織従事者が選択した選択肢が表す業種又は職種を従事者登録情報に反映させてもよい。さらに、登録情報作成部117は、階層的な選択肢(例えば、大分類の選択後に小分類を選択する構成)にて業種又は職種を選択させてもよい。
【0131】
登録情報作成部117は、ポジション(チームでの立場や役職等)についての複数の選択肢を提示するとともに、現在のポジションに該当する選択肢の選択を組織従事者から受け付けてもよい。ポジションの選択肢には、例えば、メンバー、リーダー、マネージャー、一般社員、主任、本部長、事業部長、本部長、社長、執行役員等が含まれる。
【0132】
登録情報作成部117は、選択された選択肢(業種のみ、職種のみ、又は業種及び職種)を業務用キーワード作成モデルに入力し、業務用キーワード作成モデルに複数の第1キーワード及び複数の第2キーワードを出力させてもよい。登録情報作成部117は、選択された業種又は職種のみを業務用キーワード作成モデルに入力してもよいし、選択された業種又は職種に加えて、選択されたポジションを業務用キーワード作成モデルに入力してもよい。
【0133】
第1キーワードは、組織従事者が選択した選択肢が示す業種又は職種に関連する業務カテゴリを示すキーワードである。第1キーワードには、例えば、職種を具体化又は細分化したカテゴリを示すキーワードが含まれ、例えば、管理、開発、教育等の業務カテゴリを示すキーワードが含まれる。
【0134】
第2キーワードは、組織従事者が選択した選択肢が示す業種又は職種に関連する業務詳細を示すキーワードである。第2キーワードには、例えば、業務カテゴリを具体化又は細分化した業務詳細を示すキーワードが含まれる。例えば、業務カテゴリが「管理」の場合、第2キーワードは、管理の対象、作業内容、役割等を表すキーワードを含む。
【0135】
業務用キーワード作成モデルは、業種又は職種を少なくとも含むキーワード生成情報を入力とし、当該業種又は当該職種に関連する第1キーワード及び第2キーワード(複数の第1キーワード及び複数の第2キーワードを含むキーワードセット)を出力することが可能なように学習された学習モデルである。キーワード生成情報には、業務カテゴリ、ポジション等が含まれてもよい。業務用キーワード作成モデルは、例えば、学習用のキーワード生成情報と、当該キーワード生成情報に含まれる業種又は職種に対応するキーワードセットとの組み合わせを教師データとして学習した学習モデルである。
【0136】
業務用キーワード作成モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、登録情報作成部117は、キーワード生成情報を入力とし、キーワード生成情報に対応するキーワードセットを出力する指示を含むプロンプトを業務用キーワード作成モデルに入力し、キーワードセットを業務用キーワード作成モデルに出力させる。例えば、登録情報作成部117は、キーワード生成情報として業種及び/又は職種を入力とし、対応する業務カテゴリのキーワードを出力する指示を含むプロンプトを業務用キーワード作成モデルに入力し、複数の第1キーワードを業務用キーワード作成モデルに出力させてもよい。また、登録情報作成部117は、キーワード生成情報として、業種及び/又は職種に加えて、業務カテゴリを入力とし、対応する業務詳細のキーワードを出力する指示を含むプロンプトを業務用キーワード作成モデルに入力し、複数の第2キーワードを業務用キーワード作成モデルに出力させてもよい。
【0137】
登録情報作成部117は、キーワード生成情報に対応するキーワードセットを出力する指示を業務用キーワード作成モデルへ与えるプロンプトを生成し、当該プロンプトを業務用キーワード作成モデルへ入力してもよい。また、登録情報作成部117は、キーワードセットの出力指示とキーワード生成情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上のキーワード生成情報のサンプルと、それに対応する1以上のキーワードセットのサンプルとを挿入したプロンプトを業務用キーワード作成モデルに入力してもよい。業務用キーワード作成モデルは、入力されたプロンプトにしたがって、キーワード生成情報に対応するキーワードセットを出力する。
【0138】
登録情報作成部117は、業務用キーワード作成モデルにキーワードセットを出力させた後、キーワードセットに含まれる複数の第1キーワードを提示するとともに、現在の業務カテゴリに該当する第1キーワードの選択を組織従事者から受け付けてもよい。例えば、登録情報作成部117は、組織従事者端末30に複数の第1キーワードを選択肢として表示させ、組織従事者端末30から自身の業務カテゴリに近い第1キーワードの選択入力を受け付ける。なお、登録情報作成部117は、複数の第1キーワードの選択を受け付けてもよい。また、登録情報作成部117は、組織従事者から選択肢(第1キーワード)の追加の入力を受け付け、追加された選択肢に対する選択を受け付けてもよい。
【0139】
第1キーワードの提示及び選択受付後、登録情報作成部117は、キーワードセットに含まれる複数の第2キーワードの中から、選択された第1キーワードに関連する複数の第2キーワードを提示するとともに、現在の業務詳細に該当する第2キーワードの選択を組織従事者から受け付けてもよい。
【0140】
「第1キーワードに関連する第2キーワード」は、第1キーワードが表す業務カテゴリに含まれる詳細な業務内容を示す第2キーワードである。第1キーワードと第2キーワードとの関連性は、例えば、キーワードセットの生成時に設定される(つまり、キーワードセットには、第2キーワードが関連する第1キーワードの情報が含まれている)。また、複数の第1キーワードが選択されている場合は、登録情報作成部117は、複数の第1キーワードにそれぞれ関連する第2キーワードをすべて提示する。
【0141】
例えば、登録情報作成部117は、組織従事者端末30に、選択された第1キーワードに関連する複数の第2キーワードを選択肢として表示させ、組織従事者端末30から自身の業務詳細に近い第2キーワードの選択入力を受け付ける。なお、登録情報作成部117は、複数の第2キーワードの選択を受け付けてもよい。また、登録情報作成部117は、組織従事者から選択肢(第2キーワード)の追加の入力を受け付け、追加された選択肢に対する選択を受け付けてもよい。
【0142】
登録情報作成部117は、初期情報として、組織従事者によって選択された選択肢が示す業種又は職種と組織従事者によって選択された第2キーワードとを少なくとも含む業務関連情報を業務内容作成モデルに入力し、業務内容作成モデルに第1文章を出力させてもよい。これにより、業務内容を説明する第1文章の精度が高められる。また、第1文章に基づいて生成される、スキルを説明する第2文章の精度も高められる。
【0143】
業務関連情報には、組織従事者によって選択されたポジション及び組織従事者によって選択された第1キーワードの少なくとも一方がさらに含まれてもよい。つまり、登録情報作成部117は、業種又は職種と第2キーワードとともに、ポジションを初期情報として業務内容作成モデルに入力してもよいし、第2キーワードに加えて第1キーワードも初期情報として業務内容作成モデルに入力してもよい。
【0144】
登録情報作成部117は、業務内容作成モデルが作成した第1文章(業務内容)をスキル用キーワード作成モデルに入力し、スキル用キーワード作成モデルに複数のスキルキーワードを出力させてもよい。
【0145】
スキル用キーワード作成モデルは、業務内容(業務内容作成モデルが作成した第1文章又は組織従事者が作成した業務内容)を入力とし、当該業務内容に関連するスキルキーワードを出力することが可能なように学習された学習モデルである。スキル用キーワード作成モデルは、例えば、学習用の業務内容と、当該業務内容に関連するスキルキーワードとの組み合わせを教師データとして学習した学習モデルである。
【0146】
スキル用キーワード作成モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、登録情報作成部117は、業務内容を入力とし、業務内容に関連するスキルキーワードを出力する指示を含むプロンプトをスキル用キーワード作成モデルに入力し、スキルキーワードをスキル用キーワード作成モデルに出力させる。登録情報作成部117は、業務内容に関連するスキルキーワードを出力する指示をスキル用キーワード作成モデルへ与えるプロンプトを生成し、当該プロンプトをスキル用キーワード作成モデルへ入力してもよい。また、登録情報作成部117は、スキルキーワードの出力指示と業務内容とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の業務内容のサンプルと、それに対応する1以上のスキルキーワードのサンプルとを挿入したプロンプトをスキル用キーワード作成モデルに入力してもよい。スキル用キーワード作成モデルは、入力されたプロンプトにしたがって、業務内容に関連するスキルキーワードを出力する。
【0147】
登録情報作成部117は、スキル用キーワード作成モデルにスキルワードを出力させた後、複数のスキルキーワードを提示するとともに、自身が有するスキルに該当するスキルキーワードの選択を組織従事者から受け付けてもよい。例えば、登録情報作成部117は、組織従事者端末30に複数のスキルキーワードを選択肢として表示させ、組織従事者端末30から自身のスキルを表すスキルキーワードの選択入力を受け付ける。なお、登録情報作成部117は、複数のスキルキーワードの選択を受け付けてもよい。また、登録情報作成部117は、組織従事者から選択肢(スキルキーワード)の追加の入力を受け付け、追加された選択肢に対する選択を受け付けてもよい。
【0148】
登録情報作成部117は、スキル関連情報として、組織従事者によって選択されたスキルキーワードをスキル作成モデルに入力し、スキル作成モデルに第2文章を出力させてもよい。また、スキル関連情報には、組織従事者によって選択されたポジション、組織従事者によって選択された第1キーワード、及び組織従事者によって選択された第2キーワードの少なくとも1つがさらに含まれてもよい。つまり、登録情報作成部117は、スキルキーワードに加えて、組織従事者によって選択されたポジション、第1キーワード、及び第2キーワードの少なくとも1つをスキル作成モデルに入力してもよい。
【0149】
図11は、組織従事者端末30に表示される登録情報編集画面EDの一例を示す図である。登録情報編集画面EDは、基本情報入力欄BIFと、経歴入力欄CIFとを含む。基本情報入力欄BIFは、顔画像、氏名、性別、年齢等の基本情報の入力を受け付ける。また、基本情報入力欄BIFにて、求職者の訪問の受け付けの可否又はその種類(対面かオンラインか)の設定が受け付けられてもよい。
【0150】
経歴入力欄CIFは、組織名、組織の在籍期間、組織の業種(業界)、組織従事者の就職活動時の情報、
所属部署、部署の在籍期間、職種、業務内容、スキル等の経歴に関する情報の入力を受け付ける。具体的には、経歴入力欄CIFは、業種(業界)選択オブジェクトIOと、職種選択オブジェクトOOと、業務内容入力欄WIFと、スキル入力欄SIFと、第1AI生成ボタンB41と、第2AI生成ボタンB42とを含む。
【0151】
業種(業界)選択オブジェクトIOは、プルダウンメニューとして表示される業種の選択肢に対し、組織従事者端末30からの選択を受け付ける。職種選択オブジェクトOOは、プルダウンメニューとして表示される職種の選択肢に対し、組織従事者端末30からの選択を受け付ける。
【0152】
業務内容入力欄WIFは、組織従事者の業務内容を説明する文章のテキスト入力を受け付ける。第1AI生成ボタンB41に対し入力操作が行われると、業務内容の自動生成の処理が開始される。スキル入力欄SIFは、組織従事者が身につけたスキルを説明する文章のテキスト入力を受け付ける。第2AI生成ボタンB42に対し入力操作が行われると、スキルを説明する文章の自動生成の処理が開始される。なお、業務内容入力欄WIFに業務内容が入力されていない状態では、第2AI生成ボタンB42は不活性状態となり、入力操作を受け付けない。不活性状態の第2AI生成ボタンB42に対しマウスカーソルの重ね合わせ等の選択を行うと、例えば、業務内容を入力するとAI生成が可能であることを示すメッセージが表示される。
【0153】
図12は、組織従事者端末30に表示される業務内容生成画面GD1の一例(第1ステップの状態)を示す図である。業務内容生成画面GD1は、図11の登録情報編集画面EDにおける第1AI生成ボタンB41への入力を受けて表示される。業務内容生成画面GD1は、進捗表示領域PAと、作業領域WAとを含む。進捗表示領域PAには、業務内容が生成されるまでのステップと進捗状況とが表示される。
【0154】
第1ステップ(業種及び職種入力ステップ)では、作業領域WAには、業種(業界)選択オブジェクトIOと、職種選択オブジェクトOOと、進行ボタンB51とが表示される。業種(業界)選択オブジェクトIO及び職種選択オブジェクトOOは、図11の登録情報編集画面EDと同様のものである。登録情報編集画面EDで選択された業種(業界)及び職種の選択肢がある場合、業種(業界)選択オブジェクトIO及び職種選択オブジェクトOOには、初期値としてその選択肢が入力される。また、追加オブジェクトAOに対し入力操作が行われると、職種選択オブジェクトOOが追加される。進行ボタンB51に対し入力操作が行われると、次の第2ステップに進行し、業務内容生成画面GD1の表示が切り替わる。
【0155】
図13は、業務内容生成画面GD1の第2ステップの状態を示す図である。第2ステップ(業務カテゴリ入力ステップ)では、作業領域WAには、キーワード追加欄KAFと、複数の第1キーワードKW1と、進行ボタンB51と、戻るボタンB52とが表示される。ここで、業務カテゴリは、第1ステップで入力された業種(業界)及び職種を具体化したキーワードである。キーワード追加欄KAFは、第1キーワードKW1の追加を受け付ける。キーワード追加欄KAFに入力されたキーワードは、例えば、選択済みの第1キーワードKW1として表示される。複数の第1キーワードKW1は、それぞれ組織従事者による選択及び選択の解除を受け付ける。また、キーワード更新オブジェクトRO1に対し入力操作が行われることで、作業領域WAに提示される第1キーワードKW1が更新(再生成)される。
【0156】
図13の例では、選択された第1キーワードKW1は、未選択の第1キーワードKW1に対し下方(下段)に離れて表示される。また、未選択の第1キーワードKW1が選択される都度(第1キーワードKW1が下段に移動する都度)、新たな未選択の第1キーワードKW1が上段に追加されてもよい。進行ボタンB51に対し入力操作が行われると、次の第3ステップに進行する。また、戻るボタンB52に対し入力操作が行われると、第1ステップに戻る。
【0157】
図14は、業務内容生成画面GD1の第3ステップの状態を示す図である。第3ステップ(業務詳細入力ステップ)では、作業領域WAには、キーワード追加欄KAFと、複数の第2キーワードKW2と、進行ボタンB51と、戻るボタンB52とが表示される。ここで、業務詳細は、第2ステップで入力された業務カテゴリをより具体化したキーワードである。キーワード追加欄KAFは、第2キーワードKW2の追加を受け付ける。キーワード追加欄KAFに入力されたキーワードは、例えば、選択済みの第2キーワードKW2として表示される。複数の第2キーワードKW2は、それぞれ組織従事者による選択及び選択の解除を受け付ける。また、キーワード更新オブジェクトRO1に対し入力操作が行われることで、作業領域WAに提示される第2キーワードKW2が更新(再生成)される。
【0158】
図14の例では、選択された第2キーワードKW2は、未選択の第2キーワードKW2に対し下方に離れて表示される。また、未選択の第2キーワードKW2が選択される都度(第2キーワードKW2が下段に移動する都度)、新たな未選択の第2キーワードKW2が上段に追加されてもよい。進行ボタンB51に対し入力操作が行われると、次の第4ステップに進行する。また、戻るボタンB52に対し入力操作が行われると、第2ステップに戻る。
【0159】
図15は、業務内容生成画面GD1の第4ステップの状態を示す図である。第4ステップ(文章作成ステップ)では、作業領域WAには、生成結果表示欄RDFと、現在内容表示欄CDFと、登録ボタンB53と、戻るボタンB52とが表示される。生成結果表示欄RDFには、AI(業務内容生成モデル)によって生成された業務内容(第1文章)が表示される。また、文章更新オブジェクトRO2に対し入力操作が行われることで、生成結果表示欄RDFに表示される業務内容が更新(再生成)される。生成結果表示欄RDFにおいて、組織従事者による文章の編集又はクリップボードへのコピーが受け付けられてもよい。現在内容表示欄CDFには、図11の登録情報編集画面EDにおいて入力された業務内容が表示される。登録ボタンB53に対し入力操作が行われると、生成結果表示欄RDFに表示されている文章が、従事者登録情報の業務内容として登録される。また、戻るボタンB52に対し入力操作が行われると、第3ステップに戻る。
【0160】
なお、業務内容生成画面GD1の第1ステップは省略されてもよい。この場合、図11の登録情報編集画面EDにおいて、業務及び職務が入力されていない場合に、業務内容を自動生成するための第1AI生成ボタンB41が不活性状態とされてもよい。さらに、不活性状態の第1AI生成ボタンB41に対しマウスカーソルの重ね合わせ等の選択を行うと、例えば、業務及び職務を入力するとAI生成が可能であることを示すメッセージが表示されてもよい。
【0161】
図16は、組織従事者端末30に表示されるスキル文章生成画面GD2の一例(第1ステップの状態)を示す図である。スキル文章生成画面GD2は、図11の登録情報編集画面EDにおける第2AI生成ボタンB42への入力を受けて表示される。スキル文章生成画面GD2は、進捗表示領域PAと、作業領域WAとを含む。進捗表示領域PAには、スキルを説明する文章が生成されるまでのステップと進捗状況とが表示される。
【0162】
第1ステップ(スキルキーワード入力ステップ)では、作業領域WAには、キーワード追加欄KAFと、複数のスキルキーワードSWと、進行ボタンB61とが表示される。キーワード追加欄KAFは、スキルキーワードSWの追加を受け付ける。キーワード追加欄KAFに入力されたキーワードは、例えば、選択済みのスキルキーワードSWとして表示される。複数のスキルキーワードSWは、それぞれ組織従事者による選択及び選択の解除を受け付ける。
【0163】
図16の例では、選択されたスキルキーワードSWは、未選択のスキルキーワードSWに対し下方に離れて表示される。また、未選択のスキルキーワードSWが選択される都度(スキルキーワードSWが下段に移動する都度)、新たな未選択のスキルキーワードSWが上段に追加されてもよい。進行ボタンB61に対し入力操作が行われると、次の第2ステップに進行し、業務内容生成画面GD1の表示が切り替わる。
【0164】
図17は、スキル文章生成画面GD2の第2ステップの状態を示す図である。第2ステップ(文章作成ステップ)では、作業領域WAには、生成結果表示欄RDFと、現在内容表示欄CDFと、登録ボタンB63と、戻るボタンB62とが表示される。生成結果表示欄RDFには、AI(スキル生成モデル)によって生成されたスキルを説明する文章(第2文章)が表示される。生成結果表示欄RDFにおいて、組織従事者による文章の編集又はクリップボードへのコピーが受け付けられてもよい。現在内容表示欄CDFには、図11の登録情報編集画面EDにおいて入力されたスキルを説明する文章が表示される。登録ボタンB63に対し入力操作が行われると、生成結果表示欄RDFに表示されている文章が、従事者登録情報のスキルを説明する文章として登録される。また、戻るボタンB62に対し入力操作が行われると、第1ステップに戻る。
【0165】
<人工知能部120>
人工知能部120は、各機能部から入力を受け付け、指示された出力を返すように構成されている。なお、サーバ装置10が各機能部において使用する人工知能は、共通のものであってもよいし、機能部毎に個別に用意されたものであってもよい。
【0166】
人工知能部120は、GPT(Generative Pretrained Transformer、GPT-1、GPT-2、GPT-3及びGPT-4を含む)、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、BART(Bidirectional and Auto-regressive Transformer)等を含むトランスフォーマ(Transformer)や再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network(RNN))等の言語モデル等の学習モデルを備えるAI(Artificial Intelligence)であって、生成AIを含んでもよい。
【0167】
言語モデルは、機械学習アルゴリズムによる学習モデルの一例である。機械学習の具体的なアルゴリズムとしては、最近傍法、ナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシン、ニューラルネットワークを利用した深層学習(ディープラーニング)等が挙げられる。人工知能部120は、上記のアルゴリズムを適宜適用することができる。
【0168】
人工知能部120は、教師あり学習、教師なし学習、又は自己教師あり学習等の学習方法によって構築された学習済みモデルを有してもよい。教師あり学習では、教師データ(学習データ)を用いて機械学習を行う。教師データは、学習用の入力データ及び出力データ(正解データ)のペアで構成される。また、言語モデルは、特定のタスクのために訓練されたものだけでなく、幅広いタスクに対して汎用的に用いることができる汎用モデルであってもよい。
【0169】
人工知能部120は、人工知能として、膨大なデータを学習した大規模言語モデル(Large Language Models(LLM))のような汎用的な自然言語処理の学習モデルであってもよい。LLMは、テキストデータ等で構成される大規模なデータ(例えば、(i)インターネット上にあるWebコンテンツ、又は、(ii)所定のデータベースに蓄積されたデータ)を事前に大量に学習した学習モデルであり、タスクを与えることで様々な言語処理タスクを実行することができるものであり、与えられたプロンプトにしたがって、文章のパターンや文脈の把握、質問への応答、文章の生成等の幅広い自然言語処理タスクを行うことができる。このような汎用的な学習モデルは、One-shot LearningやFew-shot Learning等により、ファインチューニングなしで様々なタスクに対応可能な言語モデルを含む。また、汎用的な学習モデルは、Zero-shot Learningによっても、様々なタスクに対応可能に構成されてもよい。制御部11の各機能部において用いられる人工知能は、それぞれ別個の学習モデルであってもよいし、共通した汎用的な学習モデルであってもよい。
【0170】
人工知能部120に含まれる学習モデル(登録情報作成モデル等の、各機能部において使用される学習モデル)は、転移学習又はファインチューニングとして追加の学習を行うことが可能である。例えば、人工知能部120は、新たな求職者の登録情報、求人票の登録等が発生する都度、これらを新たな教師データとして、追加の学習を行ってファインチューニングされてもよい。これにより、学習モデルから出力される情報の精度が向上する。
【0171】
人工知能部120に含まれる学習モデルは、元となる学習モデルを用いた知識蒸留(Knowledge Distillation)により得られた学習モデル(蒸留モデル)であってもよい。知識蒸留では、大規模言語モデルなどの、学習済みモデルを教師モデルとし、教師モデルの出力(Sоft Target)に対する生徒モデル(蒸留モデル)の出力の損失(Sоft Target Loss)が小さくなるように、生徒モデルのパラメータを調整することで、生徒モデルの学習が行われ、その生徒モデルが蒸留モデルとなる。また、教師データ(学習モデルの入力データと出力データとの組合わせ)の正解ラベル(Hard Target)に対する生徒モデルの出力の損失(Hard Target Loss)が小さくなるように生徒モデルの学習が行われてもよい。蒸留モデルは、元となる学習モデル(教師モデル)に比べて、当該学習モデルと近い性能をもちつつ、パラメータ数が小さく、処理負荷が小さくなる。そのため、蒸留モデルを用いることで、情報処理システム1のコストを低減できる。
【0172】
例えば、各機能部において使用される学習モデルは、大規模言語モデルにおける入力データと出力データとの組み合わせを教師データとして学習された蒸留モデルであってもよい。また、情報処理システム1の導入時には各機能部において使用される学習モデルとして大規模言語モデルを使用し、当該大規模言語モデルによる教師データが蓄積された時点で、当該教師データによる知識蒸留によって得られた蒸留モデルを各機能部において使用される学習モデルとして使用してもよい。
【0173】
3.情報処理方法
本節では、サーバ装置10の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、サーバ装置10の各部が、各ステップとしてコンピュータにより実行される。
【0174】
この情報処理は、初期画面表示制御ステップと、投稿表示制御ステップと、従事者一覧表示制御ステップと、登録情報表示制御ステップとを備える。初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させる。投稿表示制御ステップでは、第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させる。従事者一覧表示制御ステップでは、第3受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第3受付オブジェクトに対応する組織における組織従事者の一覧を含む従事者一覧画面を表示させる。登録情報表示制御ステップでは、第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する組織従事者の登録情報を表示させる。
【0175】
図18は、情報処理システム1によって実行される情報処理(従事者登録情報の表示処理)の流れの一例を示すアクティビティ図である。以下では、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、情報処理を説明する。
【0176】
従事者登録情報の表示処理は、求職者端末40における初期画面の表示から開始される。サーバ装置10は、求職者端末40へ初期画面を出力する(アクティビティA101)。これにより、求職者端末40に、第1受付オブジェクト、第2受付オブジェクト及び第3受付オブジェクトを含む初期画面が表示される(アクティビティA102)。求職者は、求職者端末40において、任意のオブジェクトへ入力を行う(アクティビティA103)。第2受付オブジェクトへ入力がされた場合、サーバ装置10は、投稿一覧画面を求職者端末40に出力する(アクティビティA104)。また、第3受付オブジェクトへ入力がされた場合、サーバ装置10は、従事者一覧画面を求職者端末40に出力する(アクティビティA105)。これらにより、求職者端末40に投稿一覧画面又は従事者一覧画面が表示される(アクティビティA106)。
【0177】
初期画面において第1受付オブジェクトへ入力がされた場合、又は投稿一覧画面若しくは従事者一覧画面において組織従事者が選択された場合、サーバ装置10は、当該組織従事者の登録情報を求職者端末40に出力する(アクティビティA107)。これにより、求職者端末40に従事者登録情報が表示される(アクティビティA108)。
【0178】
図19は、情報処理システム1によって実行される別の情報処理(従事者登録情報の作成処理)の流れの一例を示すアクティビティ図である。以下では、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、情報処理を説明する。
【0179】
従事者登録情報の作成処理は、組織従事者端末30における初期情報の入力から開始される。組織従事者は、組織従事者端末30において、業種及び職種を選択入力する(アクティビティA201)。サーバ装置10は、選択された業種及び職種に基づいて、第1キーワード及び第2キーワード(キーワードセット)を生成する(アクティビティA202)。続いて、サーバ装置10は、複数の第1キーワードを選択肢として組織従事者端末30に提示する(アクティビティA203)。組織従事者は、組織従事者端末30において、選択肢として提示された第1キーワードを選択する(アクティビティA204)。第1キーワードの選択を受けて、サーバ装置10は、第1キーワードと関連する複数の第2キーワードを選択肢として組織従事者端末30に提示する(アクティビティA205)。組織従事者は、組織従事者端末30において、選択肢として提示された第2キーワードを選択する(アクティビティA206)。
【0180】
第2キーワードの選択を受けて、サーバ装置10は、選択された第2キーワードに基づいて業務内容を生成する(アクティビティA207)。続いて、サーバ装置10は、生成した業務内容を組織従事者端末30に出力する(アクティビティA208)。これにより、組織従事者端末30に生成された業務内容が表示される(アクティビティA209)。組織従事者は、組織従事者端末30において、表示された業務内容を確認し、必要に応じて編集を行う(アクティビティA210)。業務内容の確定後、サーバ装置10は、業務内容を従事者登録情報の一部として登録するとともに、この業務内容に基づいてスキルキーワードを生成する(アクティビティA211)。
【0181】
続いて、サーバ装置10は、複数のスキルキーワードを選択肢として組織従事者端末30に提示する(アクティビティA212)。組織従事者は、組織従事者端末30において、選択肢として提示されたスキルキーワードを選択する(アクティビティA213)。スキルキーワードの選択を受けて、サーバ装置10は、選択されたスキルキーワードに基づいてスキルを説明するスキル文章を生成する(アクティビティA214)。続いて、サーバ装置10は、生成したスキル文章を組織従事者端末30に出力する(アクティビティA215)。これにより、組織従事者端末30に生成されたスキル文章が表示される(アクティビティA216)。組織従事者は、組織従事者端末30において、表示されたスキル文章を確認し、必要に応じて編集を行う(アクティビティA217)。スキル文章の確定後、サーバ装置10は、スキル文章を従事者登録情報の一部として登録する(アクティビティA218)。
【0182】
4.作用
本実施形態の作用をまとめると、次の通りとなる。すなわち、組織従事者の登録情報及び投稿のいずれかに基づいて組織従事者を検索できるため、人材の検索やマッチング等を効率的に行うことができる。
【0183】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0184】
5.その他
上記実施形態では、サーバ装置10が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ装置10に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、種々の情報やプログラムは、ブロックチェーン技術等を用いて複数の外部装置に分散して記憶されてもよい。特に、人工知能部120は、サーバ装置10の外部構成であってもよい。その場合、外部構成である人工知能部120は、例えば、人工知能のサービスサーバによって提供され、サーバ装置10の各機能部から入力を受け付け、人工知能のサービスを実行する要求を受け付け、処理結果として指示された出力をサーバ装置10に返すように構成される。人工知能のサービスサーバは、学習モデルとして言語モデルを用いてサービスを提供するサーバであってもよいし、言語モデルを用いて言語処理タスクを実行するサーバであってもよい。人工知能のサービスサーバは、LLMによって構築されてもよい。人工知能のサービスサーバは、テキスト、画像、音声等によるプロンプトの入力を受け付け、当該プロンプトに対する回答を生成して応答する。
【0185】
また、情報処理システム1は、必ずしも従事者一覧表示制御部114を備えなくてもよい。例えば、情報処理システム1は、従事者を一覧表示させる機能を備えなくてもよい。
【0186】
本実施形態の態様は、情報処理システム1に限定されず、情報処理方法であっても、プログラムであってもよい。情報処理方法は、情報処理システム1が実行する各ステップを備える。プログラムは、コンピュータに、情報処理システム1の各ステップを実行させる。
【0187】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0188】
(1)情報処理システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、前記組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、前記組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、前記カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させ、ここで、前記第1受付オブジェクトは、前記組織従事者の前記登録情報の一部の表示を含み、登録情報表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する前記組織従事者の前記登録情報を表示させ、投稿表示制御ステップでは、前記第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの前記投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させる、情報処理システム。
【0189】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記投稿は、前記組織従事者の就職活動についての文章、及び前記組織従事者の現在の職務又は業務についての文章の少なくとも1つを含む、情報処理システム。
【0190】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記登録情報は、前記組織従事者の就職活動時の情報を含む、情報処理システム。
【0191】
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記第2受付オブジェクトには、対応するカテゴリにおける前記投稿の数が示される、情報処理システム。
【0192】
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記初期画面表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトが表示される前記組織従事者に対する絞り込み条件の入力を受け付け、前記絞り込み条件を満たす前記組織従事者に対応する前記第1受付オブジェクトを表示させる、情報処理システム。
【0193】
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記初期画面は、前記組織従事者を一覧表示させるための入力を受け付ける第3受付オブジェクトをさらに含み、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行するように構成され、従事者一覧表示制御ステップでは、前記第3受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第3受付オブジェクトに対応する組織における前記組織従事者の一覧を含む従事者一覧画面を表示させる、情報処理システム。
【0194】
(7)上記(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記登録情報表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトへの入力が行われた前記組織従事者の前記登録情報、前記従事者一覧画面において選択された前記組織従事者の前記登録情報、又は前記投稿一覧画面において選択された前記投稿を行った前記組織従事者の前記登録情報を表示させる、情報処理システム。
【0195】
(8)上記(7)に記載の情報処理システムにおいて、前記登録情報表示制御ステップでは、前記登録情報とともに、当該登録情報を登録した前記組織従事者への訪問依頼を受け付ける第4受付オブジェクトを表示させる、情報処理システム。
【0196】
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記初期画面表示制御ステップでは、前記初期画面において前記第1受付オブジェクト及び前記第2受付オブジェクトが表示される組織に対する絞り込み条件の入力を受け付け、前記絞り込み条件を満たす組織についての、組織名、前記第1受付オブジェクト及び前記第2受付オブジェクトを含む前記初期画面を表示させる、情報処理システム。
【0197】
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、設定受付ステップでは、組織の求人者から、前記第1受付オブジェクトの表示の可否の設定を受け付け、前記初期画面表示制御ステップでは、前記第1受付オブジェクトの表示が不可に設定された組織に対する前記第1受付オブジェクトを含まない前記初期画面を表示させる、情報処理システム。
【0198】
(11)上記(1)から(10)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、設定受付ステップでは、組織の求人者から、前記投稿の公開の可否又は閲覧可能条件の設定を受け付け、前記投稿表示制御ステップでは、公開が不可に設定された前記投稿と、閲覧者が前記閲覧可能条件を充足しない前記投稿とを含まない前記投稿一覧画面を表示させる、情報処理システム。
【0199】
(12)上記(1)から(11)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記投稿表示制御ステップでは、前記投稿一覧画面に表示される前記投稿に対する絞り込み条件の入力を受け付け、前記絞り込み条件を満たす前記投稿を前記投稿一覧画面に表示させる、情報処理システム。
【0200】
(13)上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行するように構成され、登録情報作成ステップでは、前記組織従事者に関する初期情報を登録情報作成モデルに入力し、前記登録情報作成モデルに前記登録情報の少なくとも一部を出力させ、ここで、前記登録情報作成モデルは、前記初期情報を入力とし、前記登録情報の少なくとも一部を出力することが可能なように学習された学習モデルである、情報処理システム。
【0201】
(14)上記(13)に記載の情報処理システムにおいて、前記初期情報には、前記組織従事者の業種又は職種と、前記組織従事者の業務内容に関連するキーワードとが含まれ、前記登録情報作成モデルは、前記初期情報を入力とし、前記組織従事者の業務内容を説明する第1文章を出力することが可能なように学習された業務内容作成モデルと、前記第1文章を入力とし、前記組織従事者のスキルを説明する第2文章を出力することが可能なように学習されたスキル作成モデルと、を含み、前記登録情報作成ステップでは、前記初期情報を前記業務内容作成モデルに入力し、前記業務内容作成モデルに前記第1文章を出力させるとともに、前記第1文章を前記スキル作成モデルに入力し、前記スキル作成モデルに前記第2文章を出力させる、情報処理システム。
【0202】
(15)上記(14)に記載の情報処理システムにおいて、前記登録情報作成ステップでは、予め用意された業種又は職種についての複数の選択肢を提示するとともに、現在の業種又は職種に該当する前記選択肢の選択を前記組織従事者から受け付け、選択された前記選択肢をキーワード作成モデルに入力し、前記キーワード作成モデルに複数の第1キーワード及び複数の第2キーワードを出力させ、ここで、前記第1キーワードは、前記選択肢が示す業種又は職種に関連する業務カテゴリを示し、前記第2キーワードは、前記選択肢が示す業種又は職種に関連する業務詳細を示し、前記キーワード作成モデルは、業種又は職種を入力とし、当該業種又は当該職種に関連する前記第1キーワード及び前記第2キーワードを出力することが可能なように学習された学習モデルであり、複数の前記第1キーワードを提示するとともに、現在の業務カテゴリに該当する前記第1キーワードの選択を前記組織従事者から受け付け、選択された前記第1キーワードに関連する複数の前記第2キーワードを提示するとともに、現在の業務詳細に該当する前記第2キーワードの選択を前記組織従事者から受け付け、前記初期情報として、選択された前記選択肢が示す業種又は職種と選択された前記第2キーワードとを前記業務内容作成モデルに入力し、前記業務内容作成モデルに前記第1文章を出力させる、情報処理システム。
【0203】
(16)情報処理方法であって、上記(1)から(15)のいずれか1つに記載の情報処理システムが実行する各ステップを備える、情報処理方法。
【0204】
(17)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)から(15)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させるための、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0205】
最後に、本開示に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0206】
1 :情報処理システム
2 :通信回線
10 :サーバ装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :通信バス
20 :求人者端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :入力部
25 :出力部
26 :通信バス
30 :組織従事者端末
31 :制御部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :入力部
35 :出力部
36 :通信バス
40 :求職者端末
41 :制御部
42 :記憶部
43 :通信部
44 :入力部
45 :出力部
46 :通信バス
111 :基本表示制御部
112 :設定受付部
113 :初期画面表示制御部
114 :従事者一覧表示制御部
115 :投稿表示制御部
116 :登録情報表示制御部
117 :登録情報作成部
120 :人工知能部
211 :表示部
212 :操作受付部
311 :表示部
312 :操作受付部
411 :表示部
412 :操作受付部
AO :追加オブジェクト
B11 :絞り込み実行ボタン
B21 :絞り込み実行ボタン
B31 :絞り込み実行ボタン
B41 :第1AI生成ボタン
B42 :第2AI生成ボタン
B51 :進行ボタン
B52 :戻るボタン
B53 :登録ボタン
B61 :進行ボタン
B62 :戻るボタン
B63 :登録ボタン
BA :基本情報表示領域
BIF :基本情報入力欄
CDF :現在内容表示欄
CF :カテゴリ切替欄
CIF :経歴入力欄
ED :登録情報編集画面
F1 :絞り込みワード入力欄
F2 :絞り込みワード入力欄
F3 :絞り込みワード入力欄
FI :顔画像
FO :表示形態切替オブジェクト
GD1 :業務内容生成画面
GD2 :スキル文章生成画面
IO :業種(業界)選択オブジェクト
KAF :キーワード追加欄
KW1 :第1キーワード
KW2 :第2キーワード
LB :フォローラベル
NO :絞り込みオブジェクト
NO1 :絞り込みオブジェクト
NO2 :補助絞り込みオブジェクト
OF :組織情報表示欄
OI :業種
ON :組織名
OO :職種選択オブジェクト
PA :進捗表示領域
PD :投稿一覧画面
PO1 :カテゴリ別表示受付オブジェクト
PO2 :全投稿表示受付オブジェクト
PO3 :投稿オブジェクト
RA :就職活動表示領域
RD :登録情報表示画面
RDF :生成結果表示欄
RO1 :キーワード更新オブジェクトRO1
RO2 :文章更新オブジェクトRO2
SIF :スキル入力欄
SO1 :表示順設定オブジェクト
SO2 :表示順設定オブジェクト
SO3 :表示順設定オブジェクト
SW :スキルキーワード
VO :訪問受付オブジェクト
WA :作業領域
WD :従事者一覧画面
WIF :業務内容入力欄
WO1 :従事者表示受付オブジェクト
WO2 :従事者一覧表示受付オブジェクト
【要約】
【課題】人材の検索やマッチング等を効率的に行うことができる情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、初期画面表示制御ステップでは、組織ごとに、組織名と、当該組織に従事する組織従事者の登録情報を表示させるための入力を、組織従事者単位で受け付ける複数の第1受付オブジェクトと、組織従事者による投稿をカテゴリごとに一覧表示させるための入力を、カテゴリ単位で受け付ける複数の第2受付オブジェクトと、を含む初期画面を表示させ、第1受付オブジェクトは、組織従事者の登録情報の一部の表示を含み、登録情報表示制御ステップでは、第1受付オブジェクトへの入力に応じて、当該第1受付オブジェクトに対応する組織従事者の登録情報を表示させ、投稿表示制御ステップでは、第2受付オブジェクトへの入力に応じて、対応するカテゴリの投稿の一覧を含む投稿一覧画面を表示させる、情報処理システムが提供される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19