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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】組合せ計量装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/387 20060101AFI20241218BHJP
【FI】
G01G19/387 D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020185844
(22)【出願日】2020-11-06
(65)【公開番号】P2022075204
(43)【公開日】2022-05-18
【審査請求日】2023-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】織田 一輝
(72)【発明者】
【氏名】影山 寿晴
(72)【発明者】
【氏名】今秋 直美
【審査官】大森 努
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/056502(WO,A1)
【文献】特開2017-009318(JP,A)
【文献】特開平02-167434(JP,A)
【文献】特開平05-162787(JP,A)
【文献】実開平03-123233(JP,U)
【文献】特開2013-096738(JP,A)
【文献】特開平09-280933(JP,A)
【文献】米国特許第04705125(US,A)
【文献】中国実用新案第206459731(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 19/387-19/393
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から投入される物品を一時的に格納した後、前記物品を下流に排出する第1ホッパと、
前記第1ホッパから排出される前記物品を一時的に格納した後、前記物品を下流に排出する第2ホッパと、
前記第1ホッパ及び前記第2ホッパを駆動する駆動部と、
前記駆動部が取り付けられる本体と、を有し、
前記駆動部は、前記本体の外側から内側に向かう方向で、前記本体の側面に設けられた開口に挿入されて、前記本体に取り付けられるように構成されており、
前記駆動部は、
前記本体に取り付けられた状態において、前記開口を塞ぎ、前記本体の内側と外側とを隔絶させるベース部と、
前記第1ホッパを駆動させる第1モータと、
前記第2ホッパを駆動させる第2モータと、
前記第2ホッパに格納された前記物品の重量を検知するロードセルと、を有しており、
前記第1モータ、前記第2モータ及び前記ロードセルは、前記ベース部を基準として、前記本体の内側に配置され、
前記駆動部が前記本体に取り付けられた状態において、前記第1モータ、前記第2モータ及び前記ロードセルの少なくとも一部は、前記開口の下端よりも下側に位置する、組合せ計量装置。
【請求項2】
前記第1モータ、前記第2モータ及び前記ロードセルは、上下方向に並んだ状態で配置され、
前記第1モータ、前記第2モータ及び前記ロードセルのうち、少なくとも最も下側に配置される部材は、他の部材に対して、前記本体の内側にオフセットされて配置される、請求項1に記載の組合せ計量装置。
【請求項3】
前記第2モータは、前記第1モータよりも上側に配置されており、
前記駆動部は、
前記第2モータよりも前記本体の内側に配置されており、前記第2モータに固定されているブラケットと、
第1基板と、
前記第1基板よりも前記本体の外側に配置されている第2基板と、を更に有しており、
前記第1基板及び前記第2基板は、それぞれの裏面が対向する状態で前記ブラケットに固定されており、
前記第1基板及び前記第2基板は、前記第2モータ及び前記ロードセルよりも前記本体の内側に配置されており、且つ、前記第1モータよりも上側に配置されている、請求項2に記載の組合せ計量装置。
【請求項5】
前記駆動部は、
ロードセルと前記第1基板との間のハーネスに取り付けられているフェライトコアと、
前記ロードセルに取り付けられているロードセルブラケットと、を更に有しており、
前記フェライトコアは、前記第1基板の裏面、前記ブラケットの下端に設けられている底面及び前記ロードセルブラケットの側面の凸部を支点に支えられる、請求項3又は4に記載の組合せ計量装置。
【請求項6】
前記駆動部は、前記第1基板の前記ベース部側とは反対側をカバーする基板カバーを更に有しており、
前記駆動部の上下方向を反対にして前記駆動部を載置する場合、前記第1ホッパハンガの上端部及び前記基板カバーが接地することによって支えられる、請求項4に記載の組合せ計量装置。
【請求項7】
前記駆動部は、前記第1モータの前記ベース部側とは反対側に取り付けられているストッパを更に有しており、
前記駆動部の幅方向の端部を下側にして前記駆動部を載置する場合、前記ベース部の幅方向の端部、前記ブラケットの幅方向の端部及び前記ストッパの幅方向の端部が接地することによって支えられる、請求項3又は4に記載の組合せ計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せ計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のホッパを駆動する駆動部と、かかる駆動部が取り付けられる本体とを備える組合せ計量装置が知られている。
【0003】
かかる組合せ計量装置では、駆動部が本体の側面に取り付けられる場合に、本体の側面に設けられている開口よりも内側に配置される駆動部の部品の高さ方向の寸法が、かかる開口の高さ方向の寸法よりも小さいため、本体の側面に対して垂直方向に真っすぐに駆動部を取り付けることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5406381号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、物品工場での衛生性の重要度が高まってきており、組合せ計量装置において散水洗浄のための防水性の向上が必要になってきている。
【0006】
しかしながら、上述の組合せ計量装置における駆動部の現在の構成では、高さ方向の寸法を小さくすることが難しく、防水性を向上させることが困難出るという問題点があった。
【0007】
また、上述の組合せ計量装置では、ロードセル直下にプールホッパを駆動するためのモータが配置されているが、ロードセルはモータの発熱の影響を受けやすいため、計量精度を悪化させてしまう可能性があるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、防水性を向上させ、且つ、計量精度の悪化を防ぐことができる組合せ計量装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態に係る組合せ計量装置は、外部から投入される物品を一時的に格納した後、前記物品を下流に排出する第1ホッパと、前記第1ホッパから排出される前記物品を一時的に格納した後、前記物品を下流に排出する第2ホッパと、前記第1ホッパ及び前記第2ホッパを駆動する駆動部と、前記駆動部が取り付けられる本体と、を有し、前記駆動部は、前記本体の外側から内側に向かう方向で、前記本体の側面に設けられた開口に挿入されて、前記本体に取り付けられるように構成されており、前記駆動部は、前記本体に取り付けられた状態において、前記開口を塞ぎ、前記本体の内側と外側とを隔絶させるベース部と、前記第1ホッパを駆動させる第1モータと、前記第2ホッパを駆動させる第2モータと、前記第2ホッパに格納された前記物品の重量を検知するロードセルと、を有しており、前記第1モータ、前記第2モータ及び前記ロードセルは、前記ベース部を基準として、前記本体の内側に配置され、前記駆動部が前記本体に取り付けられた状態において、前記第1モータ、前記第2モータ及び前記ロードセルの少なくとも一部は、前記開口の下端よりも下側に位置することを要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、防水性を向上させ、且つ、計量精度の悪化を防ぐことができる組合せ計量装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の全体構成の一例を示す斜視図である。
図2図2は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の本体100及び駆動部10の一例について説明するための図である。
図3図3は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の本体100に取り付けられている状態の駆動部10の構成の一例について説明するための図である。
図4図4は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の駆動部10におけるブラケット15、第1基板15A及び第2基板15Bの配置の一例について説明するための図である。
図5図5は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の駆動部10におけるロードセル12の一例について説明するための図である。
図6図6は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の駆動部10におけるフェライトコア17の一例について説明するための図である。
図7図7は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の駆動部10の縦置きの様子の一例を示す図である。
図8図8は、一実施形態に係る組合せ計量装置1の駆動部10の横置きの様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0013】
(第1実施形態)
以下、図1図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る組合せ計量装置1について説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る組合せ計量装置1は、分散テーブル20と、放射フィーダ30と、流量規制部40と、支持部50と、プールホッパ60と、計量ホッパ70と、シュート80と、タイミングホッパ90とを有する。
【0015】
分散テーブル10は、分散テーブル10は、外部から投入された物品を分散させながら、分散テーブル20の周囲に配置された複数の放射フィーダ30に供給するように構成されていてもよい。
【0016】
複数の放射フィーダ30の各々は、分散テーブル20から供給された物品を、各放射フィーダ30に対応して設けられたプールホッパ60まで搬送するように構成されている。
【0017】
なお、本実施形態において図示していないが、計量ホッパ70の下流且つシュート80の上流にブースターホッパが配置されていてもよい。
【0018】
また、各放射フィーダ30は、物品を搬送する搬送路を有しており、かかる搬送路上には、流量規制部40が配置される。流量規制部40は、プールホッパ60に搬送される物品の流量を規制するように構成されている。また、支持部50は、流量規制部40を支持するように構成されている。
【0019】
各プールホッパ60は、各放射フィーダ30から供給された物品について、各プールホッパ60の下方に配置された計量ホッパ70へと受け渡すように構成されている。
【0020】
各計量ホッパ70は、各プールホッパ60から受け渡されて一時的に滞留する物品の重量値を取得するように構成されている。
【0021】
ここで、制御部(図示せず)は、各計量ホッパによって取得された重量値の組合せのうち、所定の許容範囲内で且つ最も目標値に近くなる組合せを選択し、かかる組合せに対応する計量ホッパ70から、一時的に滞留する物品を、かかる計量ホッパ70の下方に配置されたシュート80に排出させるように構成されている。
【0022】
ここで、各プールホッパ60は、外部から投入される物品を一時的に格納した後、かかる物品を下流に排出する第1ホッパに相当し、各計量ホッパ70は、各プールホッパ60(第1ホッパ)から排出される前記物品を一時的に格納した後、かかる物品を下流に排出する第2ホッパに相当する。
【0023】
シュート80は、各計量ホッパ70から排出された物品を、タイミングホッパ90に供給するように構成されている。
【0024】
タイミングホッパ90は、シュートによって供給された物品を、例えば、搬送装置1の後段に設置された製袋包装機等に供給するように構成されている。
【0025】
さらに、図2に示すように、本実施形態に係る組合せ計量装置1は、各プールホッパ60及び各計量ホッパ70を駆動する複数の駆動部10と、かかる駆動部10が取り付けられる本体100とを有している。
【0026】
なお、図2に示すように、各駆動部10は、本体100の外側Oから内側Iに向かう方向で、本体100の側面に設けられた開口100Aに挿入されて、本体100に取り付けられるように構成されている。
【0027】
かかる組合せ計量装置1では、本体100の側面に設けられている開口100Aよりも内側Iに配置される駆動部10の部品(内部部品)の高さ方向の寸法が、かかる開口10Aの高さ方向の寸法よりも大きくなっている。そのため、本体100の開口100Aに対して駆動部10を斜めにして内部部品を開口100Aに差し込むことで、本体100の側面に駆動部10を取り付けることができる。
【0028】
図3に示すように、駆動部100は、ベース部11と、ロードセル12と、第2モータ13と、第1モータ14と、第1ホッパ用リンク部材16と、第1ホッパハンガ60Aと、第2ホッパハンガ70Aとを備えている。
【0029】
ベース部11は、駆動部10が本体100に取り付けられた状態において、開口100Aを塞ぎ、本体100の内側Iと外側Oとを隔絶させるように構成されている。
【0030】
第1ホッパハンガ60Aは、その先端部にプールホッパ60が取り付けられるように構成されており、第2ホッパハンガ70Aは、その先端部に計量ホッパ70が取り付けられるように構成されている。
【0031】
第1モータ14は、プールホッパ60(及び、第1ホッパハンガ60A)を駆動させるように構成されており、第2モータ13は、計量ホッパ70(及び、第2ホッパハンガ70A)を駆動させるように構成されている。
【0032】
ロードセル12は、計量ホッパ70に格納された物品の重量を検知するように構成されている。
【0033】
第1ホッパ用リンク部材16は、第1モータ14と第1ホッパハンガ60Aとをリンクする部材である。
【0034】
図2及び図3に示すように、第1モータ14、第2モータ13及びロードセル12は、ベース部11を基準として、本体100の内側に配置されている。
【0035】
また、図2に示すように、駆動部10が本体100に取り付けられた状態において、第1モータ14、第2モータ13及びロードセル12の少なくとも一部は、開口100Aの下端E1よりも下側Lに位置する。図2の例では、かかる状態において、第1モータ14が、開口100Aの下端E1よりも下側Lに位置する。
【0036】
かかる構成によれば、開口100Aの高さ方向の寸法を小さくすることができるため、防水性を向上させることができる。
【0037】
図2及び図3に示すように、第1モータ14、第2モータ13及びロードセル12は、上下方向U/Lに並んだ状態で配置されている。図2及び図3の例では、上側Uから、第2モータ13、ロードセル12及び第1モータ14の順番に並んだ状態で配置されている。すなわち、第2モータ13は、ロードセル12よりも上側Uに配置されており、ロードセル12は、第1モータ14よりも上側Uに配置されている。
【0038】
ここで、第1モータ14、第2モータ13及びロードセル12のうち、少なくとも最も下側Lに配置される部材は、他の部材に対して、本体100の内側Iにオフセットされて配置される。図2及び図3の例では、第1モータ14が、第2モータ13及びロードセル12に対して、本体100の内側Iにオフセットされて配置されている。
【0039】
かかる構成によれば、第1モータ14がロードセル12の直下に配置されていないため、ロードセル12に対する第1モータ14の発熱の影響が小さくなり、計量精度を向上させることができる。
【0040】
また、図4に示すように、駆動部10は、ブラケット15と、第1基板15Aと、第2基板15Bとを更に備えていてもよい。
【0041】
ブラケット15は、図3に示すように、第2モータ13よりも本体100の内側Iに配置されており、計量ホッパ70に固定されている。
【0042】
例えば、第1基板15Aは、プールホッパ60及び計量ホッパ70の開閉用のステッピングモータのドライバ基板であり、第2基板15Bは、プールホッパ60及び計量ホッパ70の開閉制御及びプリアンブル回路を有する。
【0043】
基板15Bは、図3及び図4に示すように、第1基板15Aよりも本体100の外側Oに配置されている。
【0044】
図3及び図4に示すように、第1基板15A及び第2基板15Bは、それぞれの裏面が対向する状態でブラケット15に固定されている。
【0045】
また、図3に示すように、第1基板15A及び第2基板15Bは、第2モータ13及びロードセル12よりも本体100の内側Iに配置されており、且つ、第1モータ14よりも上側Uに配置されている。ここで、図4に示すように、第2基板15Bは、第2モータ13の背面(内側I)に配置されている。
【0046】
かかる構成によれば、上述のように第1基板15A及び第2基板15Bを配置することで、駆動部10の内部部品を最小限のスペースに収めることが可能となり、本体100のサイズを大きくする必要が無くなるという効果を奏する。
【0047】
図5に示すように、ロードセル12は、長手方向の前後2箇所に薄肉部(ノッチ)12Bをそれぞれ備えた上下一対の平行ビーム12Aを有している。
【0048】
ここで、図3に示すように、上側Uの平行ビーム12Aに備えられた薄肉部12B及び下側Lの記平行ビーム12Aに備えられた薄肉部12Bの少なくとも一方が、水平視において第1ホッパ用リンク部材18と重複しないように配置されている。
【0049】
図3の例では、上側Uの平行ビーム12Aに備えられた薄肉部12Bが、水平視において第1ホッパ用リンク部材18と重複しないように配置されている。具体的には、第1ホッパ用リンク部材18は、図3に示すようなクランク形状を有している。
【0050】
ここで、図3に示すように、ベース部11は、上端部UEが下端部LEよりも本体100の外側Oに位置するように垂直方向に対して傾斜している、
通常、組合せ計量装置1では、偏置特性を調整するために、薄肉部12Bの端面付近をヤスリ等で削る四隅調整が行われる。したがって、かかる組合せ計量装置1では、かかる薄肉部12Bにアクセスする必要がある。
【0051】
この点、上述の構成によれば、図3に示すように、ベース部11が傾斜し、第1ホッパ用リンク部材18がクランク形状を有しているため、上側Uの平行ビーム12Aに備えられた薄肉部12Bが、水平視において他の部材と重複せず露出している。その結果、四隅調整時に薄肉部12Bへのアクセスが容易になり、四隅調整の作業性が向上し、作業工数が短縮でき、コスト削減につながるという効果を奏する。
【0052】
図2及び図6に示すように、駆動部10は、ハーネス17Aに取り付けられているフェライトコア17と、ロードセル12に固定されているロードセルブラケット18とを更に有していてもよい。
【0053】
ここで、フェライトコア17は、ロードセル12と第1基板15Aとの間のハーネス17Aに取り付けられているノイズ除去用のフェライトコアである。
【0054】
図6に示すように、フェライトコア17は、第1基板15Aの裏面(図6における位置A)、ブラケット15の下端に設けられている底板15C(図6における位置B)及びロードセルブラケット18の側面の凸部18A(図6における位置C)を支点に支えられる。
【0055】
具体的には、図6に示すように、フェライトコア17は、上述のように3点で支えられた上に、基板カバー19で押さえ込まれることで固定されている。また、ロードセル12と第1基板15Aとの間のハーネス17Aの長さは短いため、フェライトコア17は、図6に示すように、上述の凸部18A及び底板15Cを支点に時計回りに引っ張られることで、フェライトコア17の位置は一意に決まられる。
【0056】
かかる構成によれば、フェライトコア17の位置が明確になり、作業者が考えずに、フェライトコア17の組み立てを行うことができるようになる。また、かかる構成によれば、作業者の組み立て方に依存しないため、フェライトコア17の組み立てのばらつきを無くすことができ、作業工数を短縮することができ、コストも低減することができる。
【0057】
図2及び図7に示すように、駆動部10は、第1基板15Aの本体100の内側Iをカバーする基板カバー19と、計量時受感部102とを更に有していてもよい。
【0058】
計量時受感部102は、ロードセル12の自由端側に接続されており、かかる計量時受感部102に物品を載せることで物品の計量を行うことができる。
【0059】
図3に示すように、本実施形態に係る組合せ計量装置1では、ベース部分11のフランジ部分よりも計量時受感部102の方が外部に向けて突出している。
【0060】
ここで、図7に示すように、駆動部10の上下方向を反対にして駆動部10を載置する場合(縦置き)、第1ホッパハンガ60Aの上端部及び基板カバー19が接地すること(G)によって支えられる。
【0061】
また、図8に示すように、駆動部10は、第1モータ14の本体100の内側Iに取り付けられているストッパ101を更に有していてもよい。
【0062】
ここで、図8に示すように、駆動部10の幅方向Wの端部を下側にして駆動部10を載置する場合(横置き)、ベース部11の幅方向Wの端部、基板カバー19の幅方向Wの端部及びストッパ101の幅方向Wの端部が接地すること(G)によって支えられる。
【0063】
かかる構成によれば、ベース部分11のフランジ部分よりも計量時受感部102の方が外部に向けて突出しており、且つ、ベース部分11のフランジ部分が垂直方向に対して傾斜している場合であっても、駆動部10単体で計量時受感部102に負担をかけることなく、縦置き及び横置きすることができる。
【0064】
本実施形態に係る組合せ計量装置1によれば、防水性を向上させ、且つ、計量精度の悪化を防ぐことができる。
【0065】
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0066】
1…組合せ計量装置
10…駆動部
11…ベース部
12…ロードセル
12A…平行ビーム
12B…薄肉部
13…第2モータ
14…第1モータ
15…ブラケット
15A…第1基板
15B…第2基板
15C…底板
16…第1ホッパ用リンク部材
17…フェライトコア
17A…ハーネス
18…ロードセルブラケット
18A…凸部
19…基板カバー
20…分散テーブル
30…放射フィーダ
40…流量規制部
50…支持部
60…プールホッパ
60A…第1ホッパハンガ
70…計量ホッパ
70A…第2ホッパハンガ
80…シュート
90…タイミングホッパ
100…本体
100A…開口
101…ストッパ
102…計量時受感部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8