IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 不二精機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-食材盛付装置 図1
  • 特許-食材盛付装置 図2
  • 特許-食材盛付装置 図3
  • 特許-食材盛付装置 図4
  • 特許-食材盛付装置 図5
  • 特許-食材盛付装置 図6
  • 特許-食材盛付装置 図7
  • 特許-食材盛付装置 図8
  • 特許-食材盛付装置 図9
  • 特許-食材盛付装置 図10
  • 特許-食材盛付装置 図11
  • 特許-食材盛付装置 図12
  • 特許-食材盛付装置 図13
  • 特許-食材盛付装置 図14
  • 特許-食材盛付装置 図15
  • 特許-食材盛付装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】食材盛付装置
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/10 20160101AFI20241218BHJP
【FI】
A23L7/10 E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021170789
(22)【出願日】2021-10-19
(65)【公開番号】P2023061039
(43)【公開日】2023-05-01
【審査請求日】2023-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000236746
【氏名又は名称】不二精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100114731
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 重男
(72)【発明者】
【氏名】青木 太志
【審査官】黒川 美陶
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-156742(JP,A)
【文献】特開2018-116024(JP,A)
【文献】特開2004-196382(JP,A)
【文献】特開2005-237236(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0000069(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G;A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計量部上の容器に、入力部に対応する重量の食材を供給する食材盛付装置において、
上記食材盛付装置は、容器に食材を供給する食材送り機構と、上記食材送り機構の駆動を制御する制御部を備え、
上記制御部は、
上記入力部が連続的に操作された場合において、上記入力部が連続的に操作されたことを感知する入力感知手段と、
上記入力部が連続的に操作された場合、上記入力部の操作された順番と、上記入力部に対応する各重量を記憶部に記憶する記憶制御手段と、
上記計量部上に空の容器が載置されたことを感知する容器感知手段と、
上記空の容器に、上記記憶制御手段の上記記憶部が最初に記憶した最初の重量の食材が供給されたら上記食材送り機構の食材の供給を停止する計量手段とを有し
上記記憶制御手段は、上記容器感知手段が上記計量部上に上記空の容器が載置されたことを感知した場合、上記最初の重量上記食材送り機構に出力するものであり、
上記食材送り機構は、上記最初の重量を受け、上記最初の重量の食材が上記空の容器に供給される食材供給動作を開始するものであると共に、上記空の容器が上記計量部上に載置された状態で、上記最初の重量の食材の供給中、または、上記最初の重量の食材の供給が完了した後に、上記入力部が連続的に、または、単独で操作された際に、食材が供給された容器に、上記最初の食材の重量を超えて食材を供給することなく、供給を停止し、
上記容器感知手段は、食材が供給された上記容器が取り出されたことを感知した場合は、次の空の容器が上記計量部上に載置されたことを感知し、
上記記憶制御手段は、上記記憶部から次の重量を上記食材送り機構に出力するものであり、
上記食材送り機構は、上記次の重量の食材を、上記計量部上の上記次の空の容器に供給するものであり、
上記計量手段は、上記次の空の容器に上記次の重量の食材が供給されたら上記食材送り機構の食材の供給を停止するものであり、
上記記憶制御手段は、上記容器感知手段が上記計量部上に次の空の容器が載置されたことを感知した場合、上記記憶部に記憶した上記重量を、上記入力部が操作された順番で全て出力するまで、上記食材送り機構への上記重量の出力を繰り返し行うものであり、
上記食材送り機構は、上記計量部上に順次載置される容器に、上記記憶部に記憶した順番で、それぞれの上記重量を超えることなく、食材の供給を繰り返し行うものであると共に、上記計量部上の容器に、食材を解しながら供給し、上記記憶部に記憶した上記重量に達したら、食材の供給を停止する
食材盛付装置。
【請求項2】
上記入力感知手段は、単独の入力部が操作された場合において、上記単独の入力部が操作されたことを感知するものであり、
上記記憶制御手段は、上記単独の入力部が操作された場合、操作された上記入力部に対応する重量を上記記憶部に記憶するものであり、
上記記憶制御手段は、上記容器感知手段が上記計量部上に空の容器が載置されたことを感知した場合、上記記憶部に記憶した上記重量を食材送り機構に出力するものであり、
上記食材送り機構は、上記重量の食材を、上記空の容器に供給する動作を行うものであり、
上記計量手段は、上記重量の食材が供給されたら上記食材送り機構の食材の供給を停止するものであり、
上記容器感知手段は、上記食材が供給された容器の取り出しを感知するものである請求項1記載の食材盛付装置。
【請求項3】
上記入力部に対応する重量を表示部に表示する表示制御手段を具備するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の食材盛付装置。
【請求項4】
上記表示制御手段は、上記入力部が連続的に操作された場合、上記計量部に上記空の容器を載置する前のタイミングで、上記記憶部に記憶した次に計量すべき重量を上記表示部に表示するものである請求項3に記載の食材盛付装置。
【請求項5】
上記食材送り機構の上記食材供給動作が行われている間に、上記入力部の単独の操作又は上記入力部の連続的な操作が行われた場合は、上記入力感知手段が感知するものであ
請求項1~4の何れかに記載の食材盛付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食材盛付装置において、入力部としての計量ボタンを連続で操作した場合、記憶部に計量ボタンに対応する重量を順次記憶し、その後、計量部に空の容器を載置する度に、順次、記憶部に記憶した順番で食材を空の容器に供給する食材盛付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食材盛付装置において、複数の計量ボタンを有しており(例えば、100g、150g、200g、250g、300g、350g、400g、450gの8つの計量ボタン)、希望の計量ボタン(例えば200g)を押して、空の容器を計量部に置くと、制御部が駆動モータを駆動し、食材盛付装置の供給部から炊いた飯が空の容器に落下供給され、計量部において200gの飯が供給されると、制御部がその計量値を検知し、制御部が駆動モータを停止し、シャッタを閉鎖することにより、上記容器に200gの飯が供給される(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-186748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の食材盛付装置によると、計量ボタンの何れか(例えば200g)を押してから、空の容器を計量部に置く必要があり、この動作を連続的に行う場合は、計量ボタンを押してから(例えば200g)、一つの空の容器を計量部におくと、計量ボタンに対応する重量(200g)の飯が容器に供給され、飯(200g)が盛付られた容器を取り出した後に、計量ボタンの何れかを押し(例えば100g)、次の空の容器を計量部に置き、計量ボタンに対応する重量(100g)の飯が容器に供給され、飯(100g)が盛付られた容器を取り出す、という動作を繰り返す必要があり、操作が面倒であり、操作時間が長く、操作ロスが生じるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、入力部(計量ボタン)を連続で操作すると、記憶部に操作された入力部(計量ボタン)に対応する重量を、操作された順番で順次記憶し、その後、計量部に空の容器を次々に載置すると、順次、記憶部に記憶した順番で食材を容器に供給する食材盛付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、計量部上の容器に、入力部に対応する重量の食材を供給する食材盛付装置において、上記食材盛付装置における制御部は、上記入力部が連続的に操作された場合において、上記入力部が連続的に操作されたことを感知する入力感知手段と、上記入力部が連続的に操作された場合、上記入力部の操作された順番と、上記入力部に対応する各重量を記憶部に記憶する記憶制御手段と、上記計量部上に空の容器が載置されたことを感知する容器感知手段と、上記容器感知手段が上記計量部上に上記空の容器が載置されたことを感知した場合、上記記憶制御手段は、上記記憶部から最初に記憶した最初の重量を食材送り機構に出力するものであり、上記食材送り機構は、上記最初の重量を受け、上記最初の重量の食材が上記空の容器に供給される食材供給動作を開始するものであり、上記空の容器に上記最初の重量の食材が供給されたら上記食材送り機構の食材の供給を停止する計量手段と、上記容器感知手段は、食材が供給された上記容器が取り出されたことを感知した場合は、次の空の容器が上記計量部上に載置されたことを感知し、上記記憶制御手段は、上記記憶部から次の重量を上記食材送り機構に出力するものであり、上記食材送り機構は、上記次の重量の食材を、上記計量部上の上記次の空の容器に供給するものであり、上記計量手段は、上記次の空の容器に上記次の重量の食材が供給されたら上記食材送り機構の食材の供給を停止するものであり、上記容器感知手段が上記計量部上に次の空の容器が載置されたことを感知した場合、上記記憶制御手段は、上記記憶部に記憶した上記重量を、上記入力部が操作された順番で全て出力するまで、上記食材送り機構への上記重量の出力を繰り返し行うものであり、上記食材送り機構は、上記計量部上に順次載置される容器に、上記記憶部に記憶した順番で、上記重量の食材の供給を繰り返し行うものである食材盛付装置により構成される。
【0007】
入力部(例えば複数の入力部)とは例えば8個の入力部(例えば計量ボタン(a1~a8))であり、例えば、入力部(例えば計量ボタンa1)には食材の重量100g、入力部(例えば計量ボタンa2)には食材の重量150g、入力部(例えば計量ボタンa3)には食材の重量200g等が割り当てられている。上記食材送り機構は、例えば食材回転送り機構(3A)であり、具体的には、駆動モータ(M1~M4)、食材ホッパー(2)、固定円板(17)、回転羽根(18)、回転円筒体(21)、固定底板(10a)、食材室(22)、開口(11)、解しローラ(12,13)等の容器5内に食材を供給する機構をいう。食材供給動作とは、例えば飯の供給動作をいう。上記入力部が連続的に操作された場合とは、例えば、複数の入力部(例えば計量ボタン)が連続的に押された場合等をいう。このように構成すると、制御部は、入力部が連続的に操作された場合、その入力部の操作された順番(例えば押された順番)と各入力部に対応する重量を記憶部に記憶し、容器が計量部上に置かれた際、容器感知手段がそれを感知し、記憶制御手段は、最初に押された入力部の重量を食材送り機構に出力し、食材送り機構は、計量部上に置かれた容器内に上記最初の重量の食材を供給し、計量手段が上記最初の重量の計量が行われたことを検知すると、食材送り機構の食材の供給を停止する動作を、計量部に空の容器が置かれる度に、記憶部に記憶された重量が終了するまで行われるため、使用者は、入力部を連続的に操作した(例えば押した)後は、計量部に空の容器を次々に置くことで、順次、入力部を連続的に操作した(例えば押した)順番にて、容器に各重量の食材が供給されるため、非常に便利である。
【0008】
第2に、上記制御部は、上記入力感知手段は、単独の入力部が操作された場合において、上記単独の入力部が操作されたことを感知するものであり、上記記憶制御手段は、上記単独の入力部が操作された場合、操作された上記入力部に対応する重量を上記記憶部に記憶するものであり、上記容器感知手段は上記計量部上に空の容器が載置されたことを感知した場合、上記記憶制御手段は、上記記憶部に記憶した上記重量を食材送り機構に出力するものであり、上記食材送り機構は、上記重量の食材を、上記空の容器に供給する動作を行うものであり、上記計量手段は、上記重量の食材が供給されたら上記食材送り機構の食材の供給を停止するものであり、上記容器感知手段は、上記食材が供給された容器の取り出しを感知するものである上記第1記載の食材盛付装置により構成される。
【0009】
単独の入力部が操作された場合とは、例えば単独の入力部(例えば単独の計量ボタン)が押された場合等をいう。このように、単独の入力部が操作された場合は、計量部上の空の容器に、操作された入力部に対応する重量の食材が、食材送り機構により供給されるため、通常の単独動作も同様に行うことができる。
【0010】
第3に、上記制御部は、上記入力感知手段は、上記入力部が操作されたときそれを感知するものであり、上記入力感知手段が、上記入力部が操作されたことを感知したとき、その入力部に対応する重量を表示部に表示する表示制御手段を具備するものであることを特徴とする上記第1又は2に記載の食材盛付装置により構成される。
【0011】
このように構成すると、容器が計量部に置かれていない状態において、入力部(例えば計量ボタンが操作された(例えば押された)ときは、表示部にその入力部(例えば計量ボタン)に対応する計量値(重量)が表示されるので、使用者は、各入力部(例えば計量ボタン)に対応する計量値を容易に知ることができる。
【0012】
第4に、上記制御部は、上記入力部が連続的に操作された場合、上記表示制御手段は、上記計量部に上記空の容器を載置する前のタイミングで、上記記憶部に記憶した次に計量すべき重量を上記表示部に表示するものである上記第3に記載の食材盛付装置により構成される。
【0013】
このように構成すると、容器が計量部に載置する前のタイミングで、表示部に次に計量すべき重量が表示されるので、使用者は次に容器に計量すべき重量を把握できるので、例えば重量に適した容器を選択して、その容器を計量部に載置することができる。
【0014】
第5に、上記制御部は、上記食材送り機構の上記食材供給動作が行われている間に、上記入力部の単独の操作又は上記入力部の連続的な操作が行われた場合は、上記入力感知手段が感知するものであり、上記記憶制御手段は、上記記憶部に追加して、各入力部の順番と、各入力部に対応する各重量を記憶するものである上記第1~4の何れかに記載の食材盛付装置により構成される。
【0015】
このように構成すると、上記食材送り機構の食材供給動作が行われている間に、上記入力部(例えば計量ボタン)の単独又は連続的な操作(例えば、操作は計量ボタンを押す動作)が行われた場合は、上記制御部は、上記記憶部に追加して記憶するものであるから、食材供給動作が行われてない場合、最初に入力部(例えば計量ボタンを例えば2つ連続的に押して(例えば計量ボタンa2,a4))、最初の食材供給動作(a2=150g)が行われている場合において、入力部(例えば計量ボタンa5(=300g))を例えば単独で追加して操作した(例えば押した)場合は、上記記憶部に2つの入力部(例えば計量ボタン(a2=150g,a4=250g))の連続操作(例えば押圧動作)による重量が記憶され、後から操作(例えば押した)1つの入力部(例えば計量ボタン)の重量(a5=300g)が追加して記憶されるので、追加した分の食材の重量も、計量部上に容器を載置することで、追加分として食材が供給されるので、非常に便利である。
【発明の効果】
【0016】
本発明は上述のように、計量部に空の容器が置かれる度に、記憶部に記憶された重量が終了するまで繰り返し行われるため、使用者は、複数の入力部(例えば計量ボタン)を連続的に操作した(例えば押した)後は、計量部に空の容器を次々に置くことで、順次、入力部(例えば計量ボタン)を連続的に操作した(例えば押した)順番にて、各容器に各重量の食材が供給されるため、非常に便利である。
【0017】
また、通常の単独の入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)場合は、計量部上の空の容器に、押された入力部(例えば計量ボタン)に対応する重量の食材が、食材送り機構により供給されるため、通常の単独動作も同様に行うことができる。
【0018】
また、入力部(例えば計量ボタン)を操作した(例えば押した)場合、表示部にその入力部(例えば計量ボタン)に対応する計量値(重量)が表示されるので、使用者は、各入力部(例えば計量ボタン)に対応する計量値を容易に知ることができる。
【0019】
また、容器が計量部に載置する前のタイミングで、表示部に次に計量すべき重量が表示されるので、使用者は次に容器に計量すべき重量を把握できるので、例えば重量に適した容器を選択して、その容器を計量部に載置することができる。
【0020】
また、上記制御部は、上記食材送り機構の食材供給動作が行われている間に、入力部(例えば計量ボタン)の単独又は連続的な操作(例えば押圧動作(押圧動作とは、例えば計量ボタンを押す動作と同様)が行われた場合は、上記制御部は、上記記憶部に追加して記憶するものであるから、食材供給動作が行われてない場合、最初に入力部(例えば計量ボタン)を例えば2つ連続的に押して(例えば計量ボタンa2,a4)、最初の食材供給動作(a2=150g)が行われている場合において、例えば入力部(例えば計量ボタンa5(=300g))を例えば単独で追加して押した場合は、上記記憶部に2つの入力部(例えば計量ボタン(a2=150g,a4=250g))の連続押圧動作による重量が記憶され、後から押した1つの入力部(例えば計量ボタンの重量(a5=300g))が追加して記憶されるので、追加した分の食材の重量も、計量部上に容器を載置することで追加分として食材が供給されるので、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る食材盛付装置の斜視図である。
図2】同上盛付装置の縦断面図である。
図3】同上盛付装置の操作パネルの拡大正面図である。
図4】同上盛付装置の食材回転送り機構の斜視図である。
図5】同上盛付装置の食材回転送り機構の斜視図である。
図6】同上盛付装置の食材回転送り機構の底面側の斜視図である。
図7】同上盛付装置の蓋を外した平面図である。
図8】同上盛付装置の解しローラの平面図である。
図9】同上盛付措置の食材回転送り機構の縦断面図である。
図10】同上盛付装置の電気的ブロック図である。
図11】同上盛付装置の制御部の動作を示すフローチャートである(単独動作)。
図12】同上盛付装置の制御部の動作を示すフローチャートである(連続動作)。
図13】同上盛付装置の制御部の機能ブロックである(単独動作)
図14】同上盛付装置の制御部の機能ブロックである(連続動作)
図15】(a)は単独に計量ボンタンを押した場合の記憶部の記憶事例、(b)は連続に計量ボタンを押した場合の記憶部の記憶事例を示す。
図16】(a)は単独飯供給動作のタイミングチャート、(b)は連続飯供給動作のタイミングチャート、(c)は連続飯供給動作のタイミングチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る食材盛付装置を詳細に説明する。
尚、図1において、操作パネル8の設けられた側を「前方」、操作パネル8と反対側を「後方」、前方から後方を向いた場合の左右方向を「左右」、上下方向を「上下」という(他の図においても同じ)。
【0023】
図1図2に同上食材盛付装置の全体構成を示す。この食材盛付装置の筐体1は、内部に食材ホッパー2(図2図4図7図9参照)と食材送り機構3を具備する略直方体形状の上部筐体1Aと、平板状の底板4上に固定された略直方体形状の下部筐体1Bとから構成されており、上部筐体1Aの前方側の下部と上記底板4上面との間に、飯等の食材を盛り付けるための茶碗等の容器5の載置空間S1が形成されている。
【0024】
さらに、上記載置空間S1における上記上部筐体1Aの下面には食材を下方に落下供給する(図2矢印A参照)ための開口6が設けられており(図1図2参照)、上記開口6に対応する上記底板4上に容器の計量部7が設けられている。この容器の計量部7は、電子秤7aにより構成されており、当該計量部7上に置かれた容器5の重量、当該容器5に供給される食材(ここでは炊いた飯)の重量を計測し得るように構成されている。尚、上記計量部7と電子秤7a(例えばロードセル等)により計量部が構成されている。また、上記計量部7には、容器検出用の容器センサ25が設けられている。この容器センサ25は、発光素子25aと受光素子25bが上記計量部7を左右方向に跨ぐように底板4上に固定されており、容器5を上記計量部7上に載置すると、発光素子25aからの光が遮られ、容器5が計量部7上に載置されたことを制御部(後述)26が検知し得るように構成されている。尚、電子秤7a(例えばロードセル)等だけでも良いが、例えば非常に軽い容器も存在するため、上述のように容器センサ25を設けて、容器5が所定の位置にあることを感知することも考えられる。
【0025】
上記操作パネル8は図3に示すように、盛り付けるべき飯の重量(盛付量)に対応付けられた複数(8個)の入力部としての計量ボタン「a1」~「a8」が設けられており、飯の供給量(重量)は、計量ボタンa1は100g、計量ボタンa2は150g、計量ボタンa3は200g、計量ボタンa4は250g、計量ボタンa5は300g、計量ボタンa6は350g、ボ計量タンa7は400g、計量ボタンa8は450gとなっている。従って操作パネル8の例えば100g用の計量ボタンa1が押されると、上記食材送り機構3は上記食材ホッパー2内の食材(ここでは飯)を下方に送り出し、上記上部筐体1Aの下部の上記開口6から下方の茶碗(容器)5に飯を落下供給する。そして、制御部26(後述)は上記電子秤7aからの計量信号に基づいて上記容器5内に100gの飯を供給し得るように構成されている(図2矢印A参照)。8aは重量等の表示部である。尚、上記計量ボタンa1~a8に軽く触れると、上記表示部8aに計量ボタンに対応する食材(飯)の重量が表示され、さらに計量ボタンa1~a8を、長押しすると、対応する計量ボタンに対応する食材(飯)の供給動作が行われることになる。
【0026】
尚、入力部としての上記計量ボタンa1~a8は、上述のようなタッチスイッチの他、表示用のスイッチ(ボタン)と食材供給用のスイッチ(ボタン)を隣接して設けても良い(この場合、表示用のスイッチ(ボタン)と食材供給用のスイッチ(ボタン)が合計16個設けられる)。また、各計量ボタンa1~a8に食材供給量を印刷により表示しても良いし、各計量ボタンa1~a8毎に表示部8a(8個)を設けても良い。
【0027】
さらに、上記計量ボタンa1~a8は非接触スイッチ(非接触センサ)でも良く、例えば、非接触スイッチa1~a8に一瞬手をかざすと、表示部8aに対応する食材重量が表示され、非接触スイッチa1~a8に1秒~2秒手をかざすと、食材供給動作が行われる。
【0028】
また、上記入力部は、音声(例えば音声「100グラム」、「200グラム」等)の音声を受信して、それに対応するグラム数を記憶部32に順番に記憶する音声受信装置、静電容量スイッチ等、様々なケースが考えられる。
9は上記筐体1の蓋であり、後方の回動軸9a(図2参照)を中心に、矢印B方向に回動することで、筐体1の上部を開口し、内部の食材ホッパー2内に飯を供給し得るように構成されている。
【0029】
次に上記食材送り機構3(図2参照)について説明する。尚、食材送り機構3は、上記ボタンa1~a8の押圧(長押し)に応じて、上記食材ホッパー2内の飯を下方の容器5内に供給するものであれば、どのような機構でも良く、以下に説明する食材回転送り機構3Aに限定されない。
【0030】
本実施形態における食材送り機構3は、図2図4図5図9に示すように、上記食材ホッパー2の下半部外周に接続固定された固定底板10aを有する固定円筒体10(中心軸P)内に構成された食材回転送り機構3Aと(図4参照)、該食材回転送り機構3Aの開口11より下方に落下供給された飯を解しながら下方の上記開口6より下方の容器5内に落下供給する一対の解しローラ12,13(図1図8参照)とから構成されている。尚、上記固定円筒体10は、固定円筒体10の上部に、上記食材ホッパー2を外側から囲む四角錘状部10bを有している。また、上記固定円筒体10は上部筐体1Aと下部筐体1Bを内部で仕切る機枠1C上に固定設されている(図2図9参照)。また、固定円筒体10は、後述の回転円筒体21より直径は大きく形成されている(図2図9参照)。
【0031】
上記食材回転送り機構3Aは、上記食材ホッパー2の円形の下端2aの中心(中心軸P)に第1回転中心軸14が位置しており(図9参照)、上記第1回転中心軸14と同心の固定軸15(第1回転中心軸14と、後述の第2回転中心軸16との間の固定軸15)上に、上記固定円筒体10より小径の固定円板17(中心軸はP)が固定され、該固定円板17上に、上記第1回転中心軸14を中心として、放射状に4枚の回転羽根18が設けられている(図5図7参照)。上記回転羽根18の下縁と上記固定円板17上面との間隙は極めて小である(図9参照)。尚、上記第1回転中心軸14の上端部には円錐形のキャップ19が設けられている。上記回転羽根18は、回転方向(矢印I方向)に湾曲しており、固定円板17上に落下供給された飯を固定円板17の外周方向に移送するものである。
【0032】
さらに、上記第1回転中心軸14と同心に第2回転中心軸16が設けられており(図2図9参照)、該第2回転中心軸16には複数の放射状の仕切板20(全部で8枚)を介して回転円筒体21(中心軸P)が設けられている(図2図4図5図7図9参照)。この回転円筒体21は内周部に小円筒体21aが同心に設けられており、小円筒体21aの内周部が上記第2回転中心軸16に固定されている(図9参照)。上記回転円筒体21は小円筒体21aを除いては上下開口であり、かつ、この回転円筒体21は上記固定円筒体10の内周に近接する内径を有しており、上記小円筒部21aの外周と上記回転円筒体21の内周の間には仕切板20で仕切られた環状の飯落下空間(食材落下空間)S2(半径方向の距離t2)が形成されている(図5参照)。尚、上記仕切板20の下縁と上記固定底板10aとの間は、間隔t1が設けられている(図2図9参照)。この間隔t1は図2のように若干広めでも良いし、図9のように狭くても良い。
【0033】
また、上記回転円筒体21及び仕切板20は上記固定円筒体10の固定底板10a上に位置するものであり、従って、上記複数の仕切板20と上記固定底板10aにより複数の食材室22(全部で8つ)が形成されている(図5図7図9参照)。そして、上記固定円筒体10の上記固定底板10aにおける上記食材室22が到来する一か所には上記食材落下用の上記開口11が形成されている(図4図5図6図7参照)。尚、上記機枠1C上の上記開口11と同一の場所に開口11aが設けられている(図9参照)。
【0034】
従って、上記回転羽根18を矢印I方向に回転駆動すると共に、上記回転円筒体21を逆方向(矢印D方向)に駆動することにより、食材ホッパー2に供給され、かつ上記固定円板17上に載置された飯は、上記回転羽根18の回転により固定円板17上を外周方向に搬送され、上記固定円板17の外周縁より上記飯落下空間S2から下方の食材室22に落下する。すると、食材室22に落ちた飯は、回転円筒体21(仕切板20)によって上記底板10a上を逆方向(矢印D方向)に搬送され、上記開口11の位置で当該開口11から下方に落下供給される。尚、上記回転羽根18の回転は駆動モータM1(図2図6参照)を以って駆動ベルト23を介して第1回転中心軸14を回転駆動することにより行い、上記回転円筒体21の駆動は駆動モータM2(図2図6参照)を以って駆動ベルト24を介して第2回転中心軸16を回転駆動することにより行う。
【0035】
上記開口11の下方位置には2つの解しローラ12,13が落下方向(矢印A方向)に直交して左右に隣接配置されており(図2図8参照)、これらローラ12,13は各々駆動モータM3,M4により(図8参照)、互いに対向方向(矢印E,F方向)回転駆動されるものである。上記解しローラ12は外周に複数の突起12’が突設されており、上記解しローラ13は外周に複数の突起13’が突設されており、中央部に供給された飯を上記突起12’及び突起13’にて解しながら下方に送り出すものである。尚、符号12a,13aは駆動軸である。
【0036】
上記開口11からの飯は、上記解しローラ12,13の上部の中央位置に上方から落下供給され(図9矢印A方向)、これらの解しローラ12,13が上記方向に回転することにより、上記飯を解しながら下方に送り出すものである。
【0037】
そして、上記解しローラ12,13の下方には上記上部筐体1Aの上記開口6(図2参照)が形成されており、上記解しローラ12,13の回転により下方に送り出された飯は下方の上記容器5内に供給されるように構成されている。
【0038】
尚、上記機枠1Cの中央、及び上記固定底板10a、固定円筒体10には、上記第2回転中心軸16を避けるための中心開口11b,10cが設けられている(図2図9参照)。また、図2に示すように、第2回転中心軸16は筐体1A内のアングル27により支持されており、第1回転中心軸14は筐体1A内のアングル28により支持されている(図2参照)。また、モータM3,M4は筐体1A内のアングル29により支持されており、上記解しローラ12,13は筐体1Aの機枠30により支持されている(図2参照)。
【0039】
また、符号31はシャッタであり(図1参照)、シリンダ等により矢印C方向に移動して開状態、矢印C’方向に移動して閉状態となる。
【0040】
次に、上記食材盛付装置の電気的構成について説明する。
図10は、本発明に係る食材盛付装置の電気的ブロック図であり、図11図12に示す動作手順のプログラムが記憶された制御部26(CPUを具備している)を具備しており、当該制御部26には、操作パネル8(テンキーを具備している)、複数の入力部としての複数の計量ボタンa1~a8、表示部8a、上記電子秤7a、上記食材送り機構3の各駆動モータM1~M4、シャッタ31、記憶部32、(図15も参照)、対応記憶部46、容器センサ25が接続されている。尚、上記対応記憶部46には、計量ボタンa1~a8に対応する重量(a1=100g、a2=150g、a3=200g、a4=250g、a5=300g、a6=350g、a7=400g、a8=450g)が記憶されているものとする。この記憶は、管理者が操作パネル8のテンキーから行われる。
【0041】
図13図14は上記制御部26(CPU)の機能ブロック図であり、機能的にみて、上記制御部26は、計量ボタンa1~a8を押した場合に感知する入力感知手段36、表示制御手段35を有しており(図13,14参照)、表示制御手段35は押した(操作した)計量ボタンに対応する重量を表示部8aに表示する。尚、計量ボタンa1~a8の何れかを押しても、容器5が計量部7に載置されていないので、食材回転送り機構3Aの飯の供給動作は開始されない。
【0042】
また、通常の動作(計量ボタンを単独に押した(操作した)場合)においては(図13参照)、各計量ボタンa1~a8の押圧を感知する入力感知手段36、押された計量ボタンの重量を表示部8aに表示する表示制御手段35、どの計量ボタンが押されたかを記憶部32に記憶する記憶制御手段37(図15(a)参照)、容器センサ25から容器5を感知したかを判断する容器感知手段38と共に、容器5が計量部7に置かれたことを感知すると、容器感知手段38は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に食材供給動作の開始を指示することを行う。具体的には、容器感知手段38は、ゼロリセット手段39にゼロリセットを指示し、電子秤7aの計量値をゼロリセットし、シャッタ駆動手段40にシャッタ開を指示し、シャッタ31の開を駆動し、モータ駆動手段41に各モータの駆動を指示し、各駆動モータM1~M4を駆動開始する。また、記憶部32に記憶した計量値になったか否かを判断する計量手段42、最終的に計量値になった場合に計量手段42は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に指示して食材の供給動作を停止する。具体的には、計量手段42は、シャッタ駆動手段40に知らせてシャッタ31を閉じる動作を行うと共に、駆動モータM1~M4を停止する動作を行い、容器5が計量部7から取られたことを容器センサ25からの信号により容器感知手段38が感知する機能を有している。
【0043】
また、計量ボタンa1~a8が連続で押された(操作された)場合は、入力感知手段36が感知して、以下の動作を行う(図14参照)。入力感知手段36が感知すると、記憶制御手段37が記憶部32に、押された(操作された)計量ボタンの順に、計量ボタン番号(この場合、a2(150g),a4(250g),a5(300g),a7(400g)の順に計量ボタンが押された(操作された)とする)と計量ボタンに対応する重量を記憶する(図15(b)参照)。また、表示制御手段35は上記押された計量ボタンに対応する重量を表示部8aに表示する。その後、使用者が、新たな容器5(空の容器5)が計量部7に置かれたことを、容器センサ25により、容器感知手段38が感知すると、記憶制御手段37は記憶部32から最初のa2(150g)(最も古く記憶した重量)を食材回転送り機構3A(具体的には計量手段42)に伝え、該容器感知手段38は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に食材供給動作の開始を指示することを行う。尚、ここで表示制御手段35は次に計量すべき重量を表示部8aに表示する。具体的には、容器感知手段38は、ゼロリセット手段39に電子秤7aのゼロリセットを指示し、ゼロリセット手段39が電子秤7aの計量値のゼロリセットを行い、シャッタ駆動手段40にシャッタ開を指示し、シャッタ駆動手段40がシャッタ31を開くと、モータ駆動手段41にモータ駆動を指示し、モータ駆動手段41が駆動モータM1~M4を駆動して、容器5に飯の供給が始まる。
【0044】
ここで、最初はa2(150g)なので計量手段42は計量部7(電子秤7a)からの計量値に基づいて150gが計量されると、計量手段42は食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対して、飯の供給動作を停止するように指示する。具体的には、計量手段42はシャッタ駆動手段40に対してシャッタ閉鎖を指示し、シャッタ駆動手段40はシャッタ31を閉鎖すると共に、モータ駆動手段41に駆動停止を指示し、駆動モータM1~M4を停止して飯の供給が停止される。その後、容器センサ25が容器5の計量部7からの取り出しを検知すると、容器感知手段38はこれを感知して、前回終了検知手段44に終了した旨を知らせる。これでa2の150gの計量は終了したので、上記前回終了検知手段44は、上記憶制御手段37に最初の計量ボタンa2に対する重量の飯の供給が終了した旨を知らせる。尚、ここで表示制御手段35は、次に計量すべき重量(ここでは250g)を表示部8aに表示する。
【0045】
その後、記憶制御手段37は、記憶部32に次の2番目の計量ボタンa4の重量(250g)(次に古く記憶した重量)を食材回転送り機構3A(食材送り機構3)(具体的には計量手段42)に伝え、新たな容器5(次の空の容器5)が計量部7に置かれたことを、容器センサ25により、容器感知手段38が感知すると、容器感知手段38が食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対して飯の供給動作を開始するように指示する。具体的には、容器感知手段38はゼロリセット手段39に通知し、ゼロリセット手段39が計量値のゼロリセットを行い、シャッタ駆動手段40がシャッタ31を開くと、モータ駆動手段41が駆動モータM1~M4を駆動して、次の空の容器5に飯の供給が始まる。ここで、2番目はa4(250g)なので計量手段42は計量部7からの計量値に基づいて250gが計量されると、計量手段42は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対して飯の供給動作を停止するように指示する。具体的には、シャッタ駆動手段40はシャッタ31を閉鎖すると共に駆動モータM1~M4を停止して飯の供給が停止される。
【0046】
このように、記憶部32の重量が計量ボタンを押した(操作した)順番で各重量が、次々に食材回転送り機構3Aに伝えられ、表示部8aには次に計量すべき重量が表示され、最終的に記憶部32に記憶した計量ボタンに対応する重量が全てなくなるまで、同様の容器5への食材供給動作が繰り返し行われる。
【0047】
上記制御部26の動作は図11図12のフローチャート及び図13図14の機能ブロック図に基づいて以下詳細に説明する。
【0048】
(通常の動作)図11
食材ホッパー2内には食材として炊いた飯が収納されており、炊いた飯の下部は固定円板17上に達しているものとする。
【0049】
使用者が希望の入力部としての計量ボタン、この場合計量ボタンa6(350g)を押した(操作した)とする(図11S1参照)。すると、制御部26(入力感知手段36、図13参照)がこれを感知し、制御部26(表示制御手段35、図13参照)は表示部8aに350gを表示すると共に(図13S2)、制御部26(記憶制御手段37、図13参照)に押されたボタンa6に対応する重量350gを記憶部32に記憶するように指示する。これにより、記憶部32に「350g」が記憶される(図11S3図15(a)参照)。
【0050】
次に、使用者は、空の容器5を計量部7に載置する。すると、容器センサ25の発光素子25aと受光素子25bの光が容器5にて遮られるので、制御部26(容器感知手段38、図13参照)がこれを感知し(容器センサ25がオンと判断し)(図11S4参照)、制御部26(容器感知手段38、図13参照)は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に飯の供給動作を開始するように指示する。具体的には、容器感知手段38は記憶制御手段37に指示し、記憶制御手段37は記憶部32に記憶した「350g」を計量手段42に送出する。該計量手段42は、計量値(重量)は「350g」であることを把握する(図11S5参照)。制御部26(容器感知手段38、図13)は、ゼロリセット手段39にゼロリセットを指示すると共に、シャッタ駆動手段40、モータ駆動手段41に動作開始を指示する。これにより、制御部26(容器感知手段38、図13参照)は、制御部26(ゼロリセット手段39)は計量部7の電子秤7aをゼロリセットする(図11S6参照)。
【0051】
次に、制御部26(シャッタ駆動手段40、図13参照)は、シリンダ等によりシャッタ31を矢印C方向に開くと共に(図11S7参照)、制御部26(モータ駆動手段41、図13参照)は、駆動モータM1~M4を駆動開始する(図11S8参照)。
【0052】
駆動モータM1,M2が駆動すると、回転羽根18が矢印I方向に回転し、一方回転円筒体21が逆方向(矢印D方向)に回転する。すると、固定円板17上の飯は、回転羽根18により徐々に固定円板17の外周方向に押しやられ、上記固定板17の外周縁から下方の複数の食材室22に落下していく。
【0053】
回転円筒体21は逆方向(矢印D方向)に回転しているので、複数の食材室22に落下した飯は、仕切板20によって固定底板10a上を逆方向に搬送され、固定底板10aに設けられた1か所の開口11(開口11a)から下方に落下していく。
【0054】
上記開口11の直下には、解しローラ12,13が位置しているので、上記開口11から落下した飯は、解しローラ12,13の間を落下して行き、両ローラ12,13は対向方向(矢印E,F方向)に回転しているので、飯は、解しローラ12,13により解されながら下方に落下していく。そして、下方の開口6から矢印A方向に落下して行き、計量部7上に載置された容器5内に落下していく。
【0055】
その後、電子秤7aはゼロリセットされているので、飯のみの重量を計量し、計量値を制御部26(計量手段42、図13参照)に送出する。上記制御部26(計量手段42)は、計量値が記憶部32に記憶した計量値=350gに達したか否かを判断し、計量値が350gに達したときに(図11S9参照)、計量手段42は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対し、飯供給動作を停止するように指示する。即ち、計量手段42は、制御部26のモータ駆動手段41に対し(図13参照)、モータの駆動を停止すべく指示を出し、モータ駆動手段41は各駆動モータM1~M4を停止する(図11S10参照)。さらに、制御部26の計量手段42は、シャッタ駆動手段40にシャッタ31を閉鎖すべく指示を出し、シャッタ駆動手段40はシリンダ等によりシャッタ31を矢印C’方向に駆動してシャッタ31を閉鎖する(図11S11参照)。
【0056】
その後、制御部26(容器感知手段38、図13参照)は、容器センサ25により容器5が取り出されたか否かを感知する。具体的には、容器5が計量部7から取り出された場合は、受光素子25bが発光素子25aからの光を受光するので、これにより容器5が取り出されたことを感知し(容器センサ25のオフを感知し)(図11S12参照)、その後、終了でなければ(図11S13参照)、ステップS1の前段に戻る。終了(例えば装置の電源がオフされた)であれば、終了となる。
【0057】
即ち、上記制御部26は、上記入力感知手段36は、単独の入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)場合において、上記単独の入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)ことを感知するものであり、上記記憶制御手段37は、上記単独の入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)場合、操作された(例えば押された)上記入力部(例えば計量ボタン)に対応する重量を上記記憶部32に記憶するものであり、上記容器感知手段38は上記計量部7上に空の容器5が載置されたことを感知した場合、上記記憶制御手段37は、上記記憶部32に記憶した上記重量を食材送り機構3(食材回転送り機構3A)に出力するものであり、上記食材送り機構3は、上記重量の食材を、上記空の容器5に供給する動作を行うものであり、上記計量手段42は、上記重量の食材が供給されたら上記食材送り機構3の食材の供給を停止するものであり、上記容器感知手段38は、上記食材が供給された容器5の取り出しを感知するものである。
【0058】
(ボタン連続動作(入力部連続動作))図12
食材供給動作が行われていない状態において、入力部としての計量ボタンa1~a8が、連続に押された(操作された)場合を説明する。
【0059】
ここでは、図12のように、計量ボタンa2(150g)、計量ボタンa4(250g)、計量ボタンa5(300g)、計量ボタンa7(400g)が連続的に押された(操作された)場合を説明する。尚、計量ボタンが連続的に押されたことは、例えば計量ボタンa2が押された後に、次の計量ボタン(この場合、計量ボタンa4)が押されたときに、制御部26(入力感知手段36、図14参照)は計量ボタンの連続動作であると認識するものとする。
【0060】
制御部26(図14、入力感知手段36)は押されたことを感知すると共に、入力感知手段36は、第1番目に押された後計量ボタンa2の後に、表示制御手段35に通知し、表示部8aに150gが表示され(図12S1,S2参照)、第2番目に計量ボタンa4が押され、第2番目の計量ボタンa4が押された後、入力感知手段36は表示制御手段35に通知し、表示部8aに250gが表示され(図12S3,S4参照)、第3番目の計量ボタンa5が押され、第3番目の計量ボタンa5が押された後、入力感知手段36は、表示制御手段35に通知し、表示部8aに300gが表示され(図12S5,S6参照)、第4番目の計量ボタンa7が押された場合は、表示制御部35に通知し、表示部8aに400gが表示される(図12S7,S8参照)。尚、計量ボタンを押している間、表示部8aにその重量が表示されるようにしても良い。
【0061】
また、制御部26(図14、入力感知手段36)が計量ボタンの連続押圧動作が行われたと認識し、制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は記憶部32に連続して押された計量ボタンa2,a4,a5,a7の順番と、各計量ボタンに対応する重量150g、250g、300g、400gを記憶する(図12P9図15(b)参照)。尚、同一の計量ボタン(例えばa3)を連続して2回押した場合であっても、上記記憶部32には、計量ボタンa3の重量200gが2回連続して記憶される。
【0062】
即ち、上記制御部26(入力感知手段36、図14参照)は、記憶制御手段37に対して、押された計量ボタンa2,a4,a5,a7順に押されたことを通知し、記憶制御手段37は、記憶部32に、第1番目は計量ボタンa2であり、重量は150g、第2番目は計量ボタンa4であり、重量は250g、第3番目は計量ボタンa5であり、重量は300g、第4番目は計量ボタンa7であり、重量は400gであることを記憶する(図15(b)参照)。尚、各ボタンa1~a8とそれに対応する重量は、対応記憶部46に予め記憶してある。
【0063】
(第1番目)
次に制御部26(前回終了検知手段44、図14参照)は、前回の動作は終わったか否かを判断し(この場合、前回の動作は終わっているとする)、前回の動作は終わっている場合は(図12S10参照)、前回終了検知手段44は、表示制御手段35に通知し、上記計量部7に容器5が載置される前のタイミングで、表示制御手段35は、最初の重量である150gを表示部8aに表示する(図12S11参照)。これにより、使用者は、次に計量すべき重量を把握することができる。
【0064】
上記制御部26(容器感知手段38、図14参照)は、容器5(この場合150g用の空の容器5)が計量部7に置かれたか否かを感知する。使用者は、このとき150g用の空の容器5を計量部7上に置くので、容器センサ25からの信号が消勢するので、容器感知手段38がこれを感知し(容器センサ25がオンしたと感知し)(図12S12参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)が食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対し飯供給動作(食材供給動作)を開始するように指示する。具体的には、容器感知手段38は記憶制御手段37に通知し、制御部26(記憶制御手段37)が記憶部32の第1番目に記憶した150gを計量手段42に通知し(図12S13参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)は、ゼロリセット手段39にゼロリセットを指示し、ゼロリセット手段39が電子秤7aをゼロリセットし(図12S14参照)、その後、容器感知手段38が、シャッタ駆動手段40にシャッタ開を指示し、シャッタ駆動手段40がシリンダ等を駆動してシャッタ31を開く(図12S15参照)。
【0065】
その後、制御部26(上記容器感知手段38、図14参照)は、モータ駆動手段41に駆動開始を指示し、駆動モータM1~M4を駆動開始する(図12S16参照)。すると、回転羽根18が矢印I方向に回転し、一方回転円筒体21が逆方向(矢印D方向)に回転する。すると、固定円板17上の飯は、回転羽根18により徐々に固定円板17の外周方向に押しやられ、上記固定板17の外周縁から下方の複数の食材室22に落下していく。
【0066】
回転円筒体21は逆方向(矢印D方向)に回転しているので、複数の食材室22に落下した飯は、仕切板20によって固定底板10a上を逆方向に搬送され、固定底板10aに設けられた1か所の開口11(開口11a)から下方に落下していく。
【0067】
上記開口11の直下には、解しローラ12,13が位置しているので、上記開口11から落下した飯は、解しローラ12,13の間を落下して行き、両ローラ12,13は対向方向(矢印E,F方向)に回転しているので、飯は、解しローラ12,13により解されながら下方に落下していく。そして、下方の開口6から矢印A方向に落下して行き、計量部7上に載置された容器5内に落下していく。
【0068】
その後、電子秤7aはゼロリセットされているので、飯のみの重量を計量し、計量値を制御部26(計量手段42、図14参照)に送出する。上記制御部26(計量手段42)は、計量値が記憶部32の第1番目に記憶した重量=150gに達したか否かを判断し、計量値が150gに達したときに(図12S17参照)、計量手段42は、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対して飯供給動作の停止を指示する。具体的には、計量手段42は、制御部26(モータ駆動手段41、図14参照)にモータの駆動を停止すべく指示を出し、モータ駆動手段41は各駆動モータM1~M4を停止する(図12S18参照)。
【0069】
さらに、制御部26(計量手段42)はシャッタ駆動手段40にシャッタ31を閉鎖すべく指示を出し、シャッタ駆動手段40はシリンダ等によりシャッタ31を矢印C’方向に駆動してシャッタ31を閉鎖する(図12S19参照)。即ち、制御部26(計量手段42)は、計量値に達すると、食材回転送り機構3A(食材送り機構3)(具体的にはシャッタ駆動手段40とモータ駆動手段41)に、食材送り動作の停止を指令する。
【0070】
次に、使用者は、150gの飯が供給された容器5を計量部7から取り出す。容器5が計量部7から取り出されると、容器センサ25がオフされるため、制御部26(容器感知手段38、図14参照)はこれを感知する(図12S20参照)。
(第2番目)
【0071】
上記制御部26(記憶制御手段37、図16参照)は、記憶部32に記憶した全ての重量が終了したか否かを判断し(図12S21参照)、この場合、まだ終了していないので、ステップS9に戻って、記憶部32から第2番目に記憶した重量250gを計量手段42に通知して、制御部26(前回終了検知手段44、図14参照)は、前回の動作が終了したか否かを判断し、この場合、前回の動作は終了しているので(図12S10参照)、前回終了検知手段44は表示制御手段35に次に計量すべき計量値を表示するように指示し、上記計量部7に容器5が載置される前のタイミングで、表示制御手段35は記憶部32から次に計量すべき重量である250gを表示部8aに表示する(図12S11参照)。これにより、使用者は、次に計量すべき重量を把握することができる。また、制御部26は、次の容器センサ25がオンか否かのステップS12に移行する。
【0072】
以降の動作は、第1番目と同様であり、使用者が、次の空の容器5(250g用の容器5)を計量部7にセットしたら(図12S12参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)が食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対し飯供給動作を開始するように指示する。具体的には、制御部26(記憶制御手段37)が記憶部32の第2番目に記憶した250gを計量手段42に通知し(図12S13参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)は、ゼロリセット手段39にゼロリセットを指示し、ゼロリセット手段39が電子秤7aをゼロリセットし(図12S14参照)、その後、容器感知手段38が、シャッタ駆動手段40にシャッタ開を指示し、シャッタ駆動手段40がシリンダ等を駆動してシャッタ31を開く(図12S15参照)。その後は、容器感知手段38がモータ駆動手段41に駆動開始を指示し、駆動モータM1~M4が駆動され(図12S16参照)、次の空の容器5内に250gの飯が供給され(図12S17参照)、計量手段42がこれを検知し、食材回転送り手段3A(食材送り機構3)に飯の供給停止を指示する。具体的には、計量手段42が、駆動モータM1~M4を停止し(図12S18参照)、シャッタ31が閉鎖され(図12S19参照)、最終的に使用者が、容器5(250gの飯が供給されている)を計量部7から取り出し、容器感知手段38はこれを感知する(図12S20参照)。
【0073】
(第3番目)
上記制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は、記憶部32に記憶した全ての重量が終了したか否かを判断し(図12S21参照)、この場合、まだ終了していないので、ステップS9に戻って、記憶部32から第3番目に記憶した重量300gを計量手段42に通知して、制御部26(前回終了検知手段44、図14参照)は、前回の動作が終了したか否かを判断し、この場合、前回の動作は終了しているので(図12S10参照)、前回終了検知手段44は表示制御手段35に次に計量すべき計量値を表示するように指示し、表示制御手段35は記憶部32から次に計量すべき重量である300gを表示部8aに表示する(図12S11参照)。これにより、使用者は、次に計量すべき重量を把握することができる。また、制御部26は、次の容器センサ25がオンか否かのステップS12に移行する。
【0074】
以降の動作は、第2番目と同様であり、使用者が、次の空の容器5(300g用の容器5)を計量部7にセットしたら(図12S12参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)が食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対し飯供給動作を開始するように指示する。具体的には、制御部26(記憶制御手段37)が記憶部32の第3番目に記憶した300gを計量手段42に通知し(図12S13参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)は、ゼロリセット手段39にゼロリセットを指示し、ゼロリセット手段39が電子秤7aをゼロリセットし(図12S14参照)、その後、容器感知手段38が、シャッタ駆動手段40にシャッタ開を指示し、シャッタ駆動手段40がシリンダ等を駆動してシャッタ31を開く(図12S15参照)。その後は、容器感知手段38がモータ駆動手段41に駆動開始を指示し、駆動モータM1~M4が駆動され(図12S16参照)、次の空の容器5内に300gの飯が供給され(図12S17参照)、計量手段42がこれを検知し、食材回転送り手段3A(食材送り機構3)に飯の供給停止を指示する。具体的には、駆動モータM1~M4が停止し(図12S18参照)、シャッタ31が閉鎖され(図12S19参照)、最終的に使用者が、容器5(300gの飯が供給されている)を計量部7から取り出し、容器感知手段38はこれを感知する(図12S20参照)。
【0075】
(第4番目)
上記制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は、記憶部32に記憶した全ての重量が終了したか否かを判断し(図12S21参照)、この場合、まだ終了していないので、ステップS9に戻って、記憶部32から第4番目に記憶した重量400gを計量手段42に通知して、制御部26(前回終了検知手段44、図14参照)は、前回の動作が終了したか否かを判断し、この場合、前回の動作は終了しているので(図12S10参照)、前回終了検知手段44は表示制御手段35に次に計量すべき計量値を表示するように指示し、表示制御手段35は記憶部32から次に計量すべき重量である400gを表示部8aに表示する(図12S11参照)。これにより、使用者は、次に計量すべき重量を把握することができる。また、制御部26は、次の容器センサ25がオンか否かのステップS12に移行する。
【0076】
以降の動作は、第3番目と同様であり、使用者が、次の空の容器5(400g用の容器5)を計量部7にセットしたら(図12S12参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)が食材回転送り機構3A(食材送り機構3)に対し飯供給動作を開始するように指示する。具体的には、制御部26(記憶制御手段37)が連続記憶部33の第4番目に記憶した400gを計量手段42に通知し(図12S13参照)、制御部26(容器感知手段38、図14参照)は、ゼロリセット手段39にゼロリセットを指示し、ゼロリセット手段39が電子秤7aをゼロリセットし(図12S14参照)、その後、容器感知手段38が、シャッタ駆動手段40にシャッタ開を指示し、シャッタ駆動手段40がシリンダ等を駆動してシャッタ31を開く(図12S15参照)。その後は、容器感知手段38がモータ駆動手段41に駆動開始を指示し、駆動モータM1~M4が駆動され(図12S16参照)、次の空の容器5内に400gの飯が供給され(図12S17参照)、計量手段42がこれを検知し、食材回転送り手段3A(食材送り機構3)に飯の供給停止を指示する。具体的には、駆動モータM1~M4が停止し(図12S18参照)、シャッタ31が閉鎖され(図12S19参照)、最終的に使用者は、容器5(400gの飯が供給されている)を計量部7から取り出し、容器感知手段38はこれを感知する(図12S20参照)。
【0077】
次に、制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は、記憶部32に記憶した全ての計量値が終了したか否かを判断し、この場合全て終了しているので(図12S21参照)、その後は終了か否か(電源オフか否か)を判断し、電源オンであれば、ステップS1に戻り、電源オフであれば終了する(図12S22参照)。
【0078】
即ち、計量部7上の容器5に、複数の入力部(例えば計量ボタン)に対応する重量の食材を供給する食材盛付装置において、上記食材盛付装置における制御部26は、上記入力部(例えば計量ボタン)が連続的に操作された(例えば押された)場合において、上記入力部(例えば計量ボタン)が連続的に操作された(例えば押された)ことを感知する入力感知手段36と、上記入力部(例えば計量ボタン)が連続的に操作された(例えば押された)場合、上記各入力部(例えば計量ボタン)の操作された(例えば押された)順番と、上記各入力部(例えば各計量ボタン)に対応する各重量を記憶部32に記憶する記憶制御手段37と、上記計量部7上に空の容器5が載置されたことを感知する容器感知手段38と、上記容器感知手段38が上記計量部7上に上記空の容器5が載置されたことを感知した場合、上記記憶制御手段37は、上記記憶部32から最初に記憶した最初の重量を食材送り機構3(食材回転送り機構3A)に出力するものであり、上記食材送り機構3は、上記最初の重量を受け、上記最初の重量の食材が上記空の容器5に供給される食材供給動作(飯供給動作)を開始するものであり、上記空の容器5に上記最初の重量の食材が供給されたら上記食材送り機構3の食材の供給を停止する計量手段42と、上記容器感知手段38は、食材が供給された上記容器5が取り出されたことを感知した場合は、次の空の容器5が上記計量部7上に載置されたことを感知し、上記記憶制御手段37は、上記記憶部32から次の重量を上記食材送り機構3に出力するものであり、上記食材送り機構3は、上記次の重量の食材を、上記計量部7上の上記次の空の容器5に供給するものであり、上記計量手段42は、上記次の空の容器5に上記次の重量の食材が供給されたら上記食材送り機構3の食材の供給を停止するものであり、上記容器感知手段38が上記計量部7上に次の空の容器5が載置されたことを感知した場合、上記記憶制御手段37は、上記記憶部32に記憶した上記重量を、上記入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)順番で全て出力するまで、上記食材送り機構3への上記重量の出力を繰り返し行うものであり、上記食材送り機構3は、上記計量部7上に順次載置される容器5に、上記記憶部32に記憶した順番で、上記重量の食材の供給を繰り返し行うものである。
【0079】
また、上記制御部26は、上記入力感知手段36は、上記入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)ときそれを感知するものであり、上記入力感知手段36が、上記入力部(例えば計量ボタン)が操作された(例えば押された)ことを感知したとき、その入力部(例えば計量ボタン)に対応する重量を表示部8aに表示する表示制御手段35を具備するものである。
【0080】
また、上記制御部26は、上記入力部(例えば計量ボタン)が連続的に操作された(例えば押された)場合、上記表示制御手段35は、上記計量部7に上記空の容器5を載置する前のタイミングで、上記記憶部32に記憶した次に計量すべき重量を上記表示部8aに表示するものである。
【0081】
(ボタン連続動作のタイミング)
上述のように、ボタン連続動作(入力部連続動作)は、前回の動作(単独動作又は連続動作)が終了しているときに(飯の供給動作が行われていない場合)、入力部としての計量ボタンa1~a8を連続的に押すことで、制御部26(入力感知手段36、図14参照)が、計量ボタンa1~a8が連続的に押されたことを感知した(図16(c)参照)。そして、使用者が計量部7に最初の容器5を載置することで(図16(c)の容器セット参照)、食材送り機構3は、最初に記憶した計量ボタンに対応する重量の飯(食材)の供給が開始される。
【0082】
それ以外には、図16(a)に示すように、計量ボタンの1つ(単独)が押され、使用者が容器5を計量部7に載置して(図16(a)の容器セット参照)、最初の計量ボタンの重量の飯の供給動作中(食材供給動作中)(これは単独で計量ボタンが押された動作)(図16(a)の期間T1、図11S5~S13の間)に、計量ボタンa1~a8の何れが単独に押された場合、制御部26(入力感知手段36、図14参照)は、計量ボタン(例えば計量ボタンa6=350g)が単独に押されたと感知して、制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は、記憶部32に350gを記憶する。その後、前の飯の供給動作が終了し、飯が入った容器5を計量部7から取り出した場合、次の使用者が容器5を計量部7に載置すると、食材送り機構3は次の350gの飯の供給動作を開始する。
【0083】
或いは、計量ボタンa1~a8の何れかが連続して押された場合、制御部26(入力感知手段36、図14参照)は、計量ボタンが連続的に押されたと感知して、制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は、記憶部32に記憶する。この場合、計量ボタンが連続で押された場合は、その押された順番で記憶部32に記憶されることになり、使用者が、容器5を計量部7に載置することで、押された順番で、飯の供給動作が行われる(図16(c)参照)。
【0084】
さらに、図16(b)に示すように、飯の供給動作が行われていない場合において、例えば計量ボタンa2(150g)と計量ボタンa4(250g)が連続で押された場合、第1番目(150g)の飯供給動作(食材供給動作)の途中に、計量ボタンa5(300g)が単独で押された場合は、上記制御部26(入力感知手段36、図14参照)は、計量ボタンa5が連続的に押されたと感知して、制御部26(記憶制御手段37、図14参照)は、記憶部32に、第3番目に押された計量ボタンとして、計量ボタンa5(300g)を記憶する。このように計量ボタンa5が前回の飯供給動作中に押された場合は、上記記憶部32に追加して記憶される。
【0085】
さらに、図16(b)に示すように、第2番目(a4=150g)の飯供給動作(食材供給動作)の途中に、計量ボタンa7(400g)が押された場合は、上記制御部26(入力感知手段36、図14参照)は、計量ボタンa7が連続的に押されたと感知して、制御部26(記憶制御手段37b、図16参照)は、記憶部32に、第4番目に押された計量ボタンとして、計量ボタンa7(400g)を記憶する。このように計量ボタンa7が押された場合は、記憶部32に追加して記憶される。
【0086】
そして、使用者は計量部7に容器5を次々に載置することで、第2番目の計量ボタンa4(250g)の後に、第3番目の計量ボタンa5(300g)の容器5への飯供給動作(食材供給動作)が行われ、第3番目の飯供給動作が行われた後に、第4番目に押された計量ボタンa7(400g)の容器5への飯供給動作が行われる。
【0087】
第4番目に記憶された計量ボタンa7(400g)の飯供給動作が終了した後は、飯供給動作(食材供給動作)が行われていない場合、計量ボタンa1~a8が単独に押された場合は、使用者が容器5を計量部7に載置することにより、制御部26(入力感知手段36、図14参照)が感知して、単独の飯供給動作を行い(図11S1~S13、図16(a)参照)、計量ボタンa1~a8が連続的に押された場合は、制御部26(入力感知手36、図15参照)が感知して、使用者が計量部7に次々に容器5を載置していくことにより、連続の飯供給動作が行われる(図12S1~S21、図16(c)参照)。食材供給動作の途中に、計量ボタンa5,a7が連続で押された(操作された)場合は、記憶部32に追加して記憶される(図16(b)参照)。
【0088】
即ち、上記制御部26は、上記食材送り機構3(食材回転送り機構3A)の上記食材供給動作が行われている間に、上記入力部(例えば計量ボタン)の単独の操作(例えば押圧動作)又は上記入力部(例えば計量ボタン)の連続的な操作(例えば押圧動作)が行われた場合は、上記入力感知手段36が感知するものであり、上記記憶制御手段37は、上記記憶部32に追加して、各計量ボタンの順番と、各計量ボタンに対応する各重量を記憶するものである。
【0089】
本発明は以上のように、使用者は、複数の入力部としての計量ボタンa1~a8を連続的に操作した(例えば押した)後は、計量部7に空の容器5が置かれる度に、記憶部32に記憶された重量が終了するまで繰り返し行われるため、使用者は、複数の入力部(例えば計量ボタンa1~a8)を連続的に操作した(例えば押した)後は、計量部7に空の容器5を次々に置くことで、順次、入力部(例えば計量ボタン)を連続的に操作した(例えば押した)順番にて、各容器5に各重量の食材が供給されるため、非常に便利である。
【0090】
また、通常の単独の入力部(例えば計量ボタンa1~a8)が操作された(例えば押された)場合は、計量部7上の空の容器5に、押された入力部(例えば計量ボタン)に対応する重量の食材が、食材送り機構3により供給されるため、通常の単独動作も同様に行うことができる。
【0091】
また、入力部(例えば計量ボタンa1~a8)を操作した(例えば押した)場合、表示部8aにその入力部(例えば計量ボタンa1~a8)に対応する計量値(重量)が表示されるので、使用者は、各入力部(例えば計量ボタンa1~a8)に対応する計量値を容易に知ることができる。
【0092】
また、容器5が計量部7に載置する前のタイミングで、表示部8aに次に計量すべき重量が表示されるので、使用者は次の容器5に計量すべき重量を把握できるので、例えば重量に適した容器5を選択して、その容器5を計量部7に載置することができる。
【0093】
また、上記制御部26は、上記食材送り機構3の食材供給動作が行われている間に、入力部(例えば計量ボタン)の単独又は連続的な操作(例えば押圧動作(押圧動作とは、例えば計量ボタンを押す動作と同様)が行われた場合は、上記制御部26は、上記記憶部32に追加して記憶するものであるから、食材供給動作が行われてない場合、最初に入力部(例えば計量ボタン)を例えば2つ連続的に押して(例えば計量ボタンa2,a4)、最初の食材供給動作(a2=150g)が行われている場合において、例えば入力部(例えば計量ボタンa5(=300g))を例えば単独で追加して押した場合は、上記記憶部32に2つの入力部(例えば計量ボタン(a2=150g,a4=250g))の連続押圧動作による重量が記憶され、後から押した1つの入力部(例えば計量ボタンの重量(a5=300g))が追加して記憶されるので、追加した分の食材の重量も、計量部7上に容器5を載置することで追加分として食材が供給されるので、非常に便利である。
【0094】
尚、図4図5中、符号47は食材の回り防止板、符号48は食材の攪拌板であり、1本の回転羽根18に直立状態で固定されている。また、入力部としての計量ボタンa1~a8は、8個の事例をあげたが、計量ボタンの個数は、1個であったり、10個であったり、その個数には限定はない。計量ボタンが1個の場合は、計量ボタンに例えば200gの食材の重量を割り当てたとすると、計量ボタンを2回連続して押した場合、記憶部32には、200gが2回連続して記憶される。また、計量ボタンは1個であっても、他の選択ボタンを設けて、計量ボタンに対応する食材の重量を選択できるようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明によれば、入力部としての計量ボタンを連続で押した場合は、その後は、計量部に容器を順次載置することで、食材の供給が行われるので、操作ロスをなくすことができ、非常に便利である。
【符号の説明】
【0096】
3 食材送り機構
3A 食材回転送り機構
5 容器
7 計量部
8a 表示部
26 制御部
32 記憶部
35 表示制御手段
36 入力感知手段
37 記憶制御手段
38 容器感知手段
42 計量手段
a1~a8 計量ボタン(入力部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16