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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】家電システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20241218BHJP
   G08B 5/00 20060101ALI20241218BHJP
   G08B 3/10 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
H04L12/28 500A
G08B5/00 A
G08B3/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020201874
(22)【出願日】2020-12-04
(65)【公開番号】P2022089461
(43)【公開日】2022-06-16
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】森下 圭介
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-092884(JP,A)
【文献】特開2020-026935(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
G08B 5/00
G08B 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1家電機器を備えた家電システムであって、
第2家電機器が動作中であるかを示す第1情報と、前記第2家電機器の動作が終了する時間に関する第2情報とを含む第2家電機器に関連する関連情報を取得する取得部と、
前記第1情報と前記第2情報とに基づいて報知情報を生成するかを制御する制御部と、
前記第1家電機器に配置され、前記報知情報を報知する報知部と
を備える、家電システム。
【請求項2】
前記第1家電機器に配置され、前記第1家電機器を操作するための操作部をさらに備え、
前記操作部が操作されることに応じて、前記制御部は、前記報知情報を生成する、請求項1に記載の家電システム。
【請求項3】
前記第2家電機器の前記関連情報は、前記第2家電機器が検出した周囲環境を示す情報をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の家電システム。
【請求項4】
前記報知情報は、前記第1家電機器の使用に関するアドバイス情報を含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の家電システム。
【請求項5】
前記アドバイス情報は、前記第1家電機器の動作を開始するタイミングを変更することを促す情報を含む、請求項に記載の家電システム。
【請求項6】
前記第1家電機器と通信するサーバをさらに備え、
前記取得部及び前記制御部は、前記サーバに配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の家電システム。
【請求項7】
前記第2家電機器は、加熱調理器を含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の家電システム。
【請求項8】
前記第1家電機器は、洗濯機、掃除機及びエアコンの少なくとも1つを含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の家電システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記報知情報を生成しない場合、前記報知情報を送信しないことを示す非報知信号を前記第1家電機器に送信する、請求項1に記載の家電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家電システムに関連する。
【背景技術】
【0002】
従来、家電機器の情報をユーザに報知する技術が知られている。例えば、特許文献1には、家電機器に関するメッセージ情報を機器連携サーバから受信するメッセージ受信装置が記載されている。メッセージ受信装置は、メッセージ情報を画面出力部に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-228053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のメッセージ受信装置では、家電機器の個別の動作状況等に応じて、画面出力部にメッセージを表示する。すなわち、ある家電機器についてのメッセージを表示する場合、他の家電機器の動作状況等にかかわらずにメッセージを表示する。従って、ユーザに対してより有効な情報を報知することは困難である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザに対してより有効な情報を報知することが可能な家電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面の家電システムは、第1家電機器を備える。前記家電システムは、取得部と、制御部と、報知部とを備える。前記取得部は、第2家電機器に関連する関連情報を取得する。前記制御部は、動作中の前記第2家電機器の前記関連情報に基づいて報知情報を生成する。前記報知部は、前記第1家電機器に配置され、前記報知情報を報知する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザに対してより有効な情報を報知することが可能な家電システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の家電システムを示す模式図である。
図2】本実施形態の家電機器の構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態の第1家電機器の処理を示すフローチャートである。
図5】本実施形態の第2家電機器の処理を示すフローチャートである。
図6】本実施形態のサーバの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
図1から図6を参照して、本発明の一実施形態に係る家電システム100について説明する。なお、本明細書において、家電機器は、一般的に「家電製品」と呼ばれるものを意味し、パーソナルコンピューター、スマートスピーカ、スマートフォン及びタブレット端末を含まない。図1は、本発明の一実施形態の家電システム100を示す模式図である。
【0011】
(家電システム100の全体構成)
本実施形態の家電システム100の全体構成について説明する。図1に示すように、家電システム100は、少なくとも1つの家電機器10を備える。本実施形態では、家電システム100は、サーバ50をさらに備える。また、本実施形態では、家電システム100は、複数の家電機器10を備える。なお、家電システム100が家電機器10を1つだけ備える場合、家電機器10は、本発明の「第1家電機器」の一例である。また、家電システム100が複数の家電機器10を備える場合、1つの家電機器10は、本発明の「第1家電機器」の一例であり、他の1つの家電機器10は、本発明の「第2家電機器」の一例である。
【0012】
複数の家電機器10は、1つの建造物1内に配置される。建造物1は、例えば家屋を含む。複数の家電機器10は、家電機器10A~10Eを含む。家電機器10A~10Eは、通信ネットワーク200を介してサーバ50と通信する。また、本実施形態では、家電機器10A~10Eは、ルータ30を介して通信ネットワーク200に接続される。通信ネットワーク200は、例えばインターネット及び公衆電話網を含む。本実施形態では、家電機器10Aは、例えば洗濯機である。家電機器10Bは、例えばエアコンである。家電機器10Cは、例えば炊飯器である。家電機器10Dは、例えばオーブンレンジである。家電機器10Eは、例えば掃除機である。家電機器10C(炊飯器)及び家電機器10D(オーブンレンジ)は、本発明の「加熱調理器」の一例である。なお、図面では、理解を容易にするために、家電機器10A~10Eをそれぞれ「洗濯機」「エアコン」「炊飯器」「オーブンレンジ」「掃除機」と記載している。
【0013】
複数の家電機器10は、互いに直接的又は間接的に通信する。本実施形態では、複数の家電機器10は、互いに間接的に通信する。具体的には、複数の家電機器10は、通信ネットワーク200及びサーバ50を介して互いに通信する。家電機器10同士が間接的に通信するとは、一方の家電機器10からサーバ50に情報をアップロードし、サーバ50から他方の家電機器10に情報をダウンロードすることを示す。
【0014】
(家電機器10の構成)
図2は、本実施形態の家電機器10の構成を示すブロック図である。まず、図2を参照して、家電機器10の構成について説明する。各家電機器10は、図2に示すように、通信部11と、記憶部12と、駆動部13と、操作部14と、報知部15と、制御部19とを含む。また、本実施形態では、各家電機器10は、検出部16及び計時部17をさらに含む。
【0015】
通信部11は、無線通信するためのインターフェイス装置である。通信部11は、例えば、ネットワークインターフェイスコントローラーである。本実施形態では、家電機器10は、通信部11を用いて他の家電機器10と間接的に無線通信する。
【0016】
通信部11は、家電機器10に関連する関連情報をサーバ50に送信する。具体的には、家電機器10に関連する関連情報は、例えば、家電機器10の動作状況を示す情報を含む。以下、動作状況を示す情報を動作情報と記載する場合がある。
【0017】
家電機器10の動作情報は、例えば、操作部14が操作されたことを示す情報を含む。また、家電機器10の動作情報は、例えば、家電機器10の動作が終了する時間に関する情報を含む。家電機器10の動作が終了する時間に関する情報は、例えば、家電機器10の動作が終了する時刻、家電機器10の動作が終了するまでの時間、及び家電機器10の動作の開始から終了までの期間、の少なくとも1つを含む。また、家電機器10の動作情報は、例えば、家電機器10が動作を開始したことを示す情報、及び家電機器10が動作を停止したことを示す情報を含む。また、家電機器10に関連する関連情報は、例えば、家電機器10の検出部16が検出した周囲環境を示す情報を含む。
【0018】
また、通信部11は、報知情報をサーバ50から受信する。報知情報は、報知部15がユーザに対して報知する情報である。具体的には、報知情報は、例えば、家電機器10の使用に関するアドバイス情報を含む。また、アドバイス情報は、例えば、家電機器10の動作を開始するタイミングを変更することを促す情報を含む。
【0019】
記憶部12は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータープログラムを記憶する。記憶部12は、例えば、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体の一例である。具体的には、記憶部12は、半導体メモリのような主記憶装置と、半導体メモリ、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。記憶部12は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。また、記憶部12は、ユーザにより登録された登録情報、検出部16が検出した検出情報、及びサーバ50から受信した情報等を記憶する。
【0020】
駆動部13は、各家電機器10における駆動装置を含む。駆動部13は、例えば、加熱装置、モータ又はポンプ等を含む。
【0021】
操作部14は、ユーザによる入力操作を受け付ける。操作部14は、例えば、電源スイッチ、操作パネル及びリモコンを含む。
【0022】
報知部15は、報知情報を報知する。具体的には、報知部15は、動作中の他の家電機器10の関連情報に基づいて生成された報知情報を報知する。従って、他の家電機器10の関連情報に応じてユーザに情報を報知することができる。その結果、例えば1つの家電機器10に関連する関連情報のみに基づいて報知する場合に比べて、ユーザに対してより有効な情報を報知することができる。他の家電機器10の関連情報に基づいて生成される報知情報、及び報知情報によって得られる効果については、後述する具体例において詳細に説明する。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、動作中とは、駆動部13が動作していることを示す。具体的には、動作とは、例えば、洗濯機においては洗濯することを示し、エアコンにおいては冷風又は温風を送風することを示す。また、動作とは、例えば、炊飯器及びオーブンレンジにおいては加熱することを示し、掃除機においては吸引することを示す。
【0023】
本実施形態では、報知部15は、音を発する音発生部を含む。従って、報知部15は、報知情報を、ユーザに対して音で報知することができる。例えば、音発生部は、スピーカ等の報知装置を含む。報知部15は、例えば、報知情報を音声として出力する。以下、音声として出力することを、発話すると記載する場合がある。
【0024】
検出部16は、例えば検出センサーである。検出部16は、例えば、家電機器10の周囲環境を検出する。具体的には、検出部16は、家電機器10の周囲の湿度及び温度を検出してもよい。例えば、検出部16は、エアコンの室外機に配置され、建造物1の外部の湿度及び温度を検出してもよい。また、検出部16は、人を検出してもよい。
【0025】
計時部17は、時間を計時する。
【0026】
制御部19は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部19のプロセッサーは、記憶部12の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、サーバ50と通信を行なったり、操作部14に入力された情報をサーバ50に送信したりする。
【0027】
また、制御部19は、操作部14がユーザによって操作されることに応じて、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。すなわち、制御部19は、報知情報をサーバ50に要求する。通信部11がサーバ50から報知情報を受信すると、制御部19は、報知情報を報知部15に報知させる。
【0028】
また、報知情報要求信号は、動作予定情報を含む。動作予定情報は、操作部14に対するユーザの操作によって得られる情報である。動作予定情報は、例えば洗濯機、炊飯器及びオーブンレンジにおいては、家電機器10の動作の開始から終了までの期間を示す情報を含む。また、動作予定情報は、例えばエアコンにおいては、設定温度を示す情報を含む。また、動作予定情報は、例えば掃除機においては、電源ボタンが押下されたことを示す情報を含む。
【0029】
(サーバ50の構成)
図3は、本実施形態のサーバ50の構成を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ50は、通信部51と、記憶部52と、制御部55とを含む。また、サーバ50は、計時部53をさらに含んでもよい。計時部53は、時間を計時する。なお、通信部51は、本発明の「取得部」の一例である。また、制御部55は、本発明の「制御部」の一例である。
【0030】
通信部51は、通信ネットワーク200に接続するためのインターフェイス装置である。通信部51は、家電機器10から、家電機器10に関連する関連情報を取得する。また、通信部51は、家電機器10から報知情報要求信号を受信する。
【0031】
記憶部52は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータープログラムを記憶する。記憶部52は、例えば、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体の一例である。具体的には、記憶部52は、半導体メモリのような主記憶装置と、半導体メモリ、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。記憶部52は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。記憶部52は、ユーザにより登録された家電機器10の登録情報、及び家電機器10から受信した情報を記憶する。
【0032】
制御部55は、CPUのようなプロセッサーを含む。制御部55のプロセッサーは、記憶部52の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、家電機器10と通信を行なったり、家電機器10から受信した情報に基づいてデータを生成して記憶部52に記憶させたりする。
【0033】
また、制御部55は、各種の判定を行う。例えば、制御部55は、1つの家電機器10から報知情報要求信号を受信した場合、記憶部52に記憶されている他の家電機器10の関連情報に基づいて、他の家電機器10が動作中であるか否かを判定する。また、例えば、制御部55は、記憶部52に記憶されている関連情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。
【0034】
また、制御部55は、例えば、関連情報に基づいて報知情報を生成する。制御部55は、報知情報要求信号を送信した家電機器10に対して報知情報を送信するように、通信部51を制御する。一方、報知情報を送信しない場合、制御部55は、報知情報要求信号を送信した家電機器10に対して非報知信号を送信するように、通信部51を制御する。非報知信号は、報知情報を報知しないことを示す情報を含む。
【0035】
また、制御部55は、操作部14がユーザによって操作されることに応じて、報知情報を生成する。従って、他の家電機器10に関連する関連情報と、ユーザが操作部14に対して入力した情報とに基づいて、報知情報を生成することができる。その結果、ユーザに対してさらに有効な情報を報知することができる。
【0036】
本実施形態では、サーバ50に配置された制御部55が報知情報を生成するため、各家電機器10の制御部19が報知情報を生成する必要がない。従って、各家電機器10におけるデータの処理量が増加することを抑制できる。
【0037】
次に、図1から図3を参照して、第1家電機器が、動作中の第2家電機器に関連する関連情報に基づく報知情報を報知する処理を、具体例(第1例~第5例)挙げて説明する。
【0038】
[第1例]
第1例では、家電機器10A(洗濯機)は、本発明の「第1家電機器」の一例である。家電機器10D(オーブンレンジ)は、本発明の「第2家電機器」の一例である。
【0039】
家電機器10Aの操作部14がユーザによって操作され、所定の運転モードに設定されると、家電機器10Aの通信部11は、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。報知情報要求信号は、家電機器10Aの動作終了時間を示す動作予定情報を含む。
【0040】
サーバ50の制御部55は、家電機器10Dが動作中であるか否かを判定する。具体的には、制御部55は、記憶部52に記憶された家電機器10Dの関連情報に基づいて、家電機器10Dが動作中であるか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Dの動作情報に基づいて、家電機器10Dが動作中であるか否かを判定する。
【0041】
そして、家電機器10Dが動作中である場合、制御部55は、家電機器10Aの動作予定情報と家電機器10Dの関連情報とに基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。具体的には、制御部55は、家電機器10Aの動作予定情報と家電機器10Dの動作情報とに基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Aの動作終了予定時間と家電機器10Dの動作終了時間とが所定時間差内である場合、報知情報を生成すると判定する。言い換えると、家電機器10Aと家電機器10Dとが同時刻又は同時間帯に動作を終了する場合、制御部55は報知情報を生成すると判定する。なお、所定時間差は、例えば10分とすることができるが、特に限定されない。
【0042】
また、制御部55は、報知情報を生成する。報知情報は、例えば「オーブンレンジと終了時間が重なるため、洗濯の開始を遅らせてはいかがでしょうか」というアドバイス情報を含む。このアドバイス情報は、家電機器10Aの動作を開始するタイミングを変更することを促す情報である。そして、制御部55は、報知情報を家電機器10Aに送信するように、通信部51を制御する。従って、通信部51は、報知情報を家電機器10Aに送信する。
【0043】
家電機器10Aの制御部19は、報知情報を報知するように、報知部15を制御する。従って、報知部15は、ユーザに対して報知情報を発話する。その結果、ユーザは、家電機器10Aの動作終了時間を家電機器10Dの動作終了時間からずらすことができる。
【0044】
以上、図1から図3を参照して説明したように、第1例では、家電機器10Dの関連情報は、家電機器10Dの動作状況を示す情報を含む。従って、家電機器10Dの動作状況に応じて報知情報を生成することができる。その結果、ユーザに対して、家電機器10Dの動作状況に応じた有効な情報を報知することができる。
【0045】
また、第1例では、家電機器10Dの動作状況を示す情報は、家電機器10Dの動作が終了する時間に関する情報を含む。従って、家電機器10Aの動作が終了する時間と、家電機器10Dの動作が終了する時間とをずらすことを促す情報を、ユーザに対して報知することができる。
【0046】
また、第1例では、報知情報は、家電機器10Aの使用に関するアドバイス情報を含む。従って、ユーザは、より有効に家電機器10Aを使用することができる。
【0047】
また、第1例では、アドバイス情報は、家電機器10Aの動作を開始するタイミングを変更することを促す情報である。従って、ユーザが家電機器10Aの動作を開始するタイミングを変更することによって、家電機器10Aの動作が終了する時間と、家電機器10Dの動作が終了する時間とを容易にずらすことができる。
【0048】
[第2例]
第2例では、家電機器10D(オーブンレンジ)は、本発明の「第1家電機器」の一例である。家電機器10C(炊飯器)は、本発明の「第2家電機器」の一例である。
【0049】
家電機器10Dの操作部14がユーザによって操作され、所定の運転モードに設定されると、家電機器10Dの通信部11は、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。報知情報要求信号は、家電機器10Dの動作終了時間を示す動作予定情報を含む。
【0050】
サーバ50の制御部55は、家電機器10Cが動作中であるか否かを判定する。具体的には、記憶部52に記憶された家電機器10Cの関連情報に基づいて、家電機器10Cが動作中であるか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Cの動作情報に基づいて、家電機器10Cが動作中であるか否かを判定する。
【0051】
そして、家電機器10Cが動作中である場合、制御部55は、家電機器10Dの動作予定情報と家電機器10Cの関連情報とに基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。具体的には、制御部55は、家電機器10Dの動作予定情報と家電機器10Cの動作情報とに基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Dの動作終了予定時間と家電機器10Cの動作終了時間とが所定時間差以上である場合、報知情報を生成すると判定する。言い換えると、家電機器10Dと家電機器10Cとが異なる時刻又は異なる時間帯に動作を終了する場合、制御部55は報知情報を生成すると判定する。なお、所定時間差は、例えば5分とすることができるが、特に限定されない。
【0052】
また、制御部55は、報知情報を生成する。報知情報は、例えば「炊飯器と終了時間を合わせるために、オーブンレンジの開始を遅らせてはいかがでしょうか」というアドバイス情報を含む。このアドバイス情報は、家電機器10Dの動作を開始するタイミングを変更することを促す情報である。そして、制御部55は、報知情報を家電機器10Dに送信するように、通信部51を制御する。従って、通信部51は、報知情報を家電機器10Dに送信する。
【0053】
家電機器10Dの制御部19は、報知情報を報知するように、報知部15を制御する。従って、報知部15は、ユーザに対して報知情報を発話する。その結果、ユーザは、家電機器10Dの動作終了時間と家電機器10Cの動作終了時間とを合わせることができる。
【0054】
以上、第2例では、家電機器10Cの動作状況を示す情報は、家電機器10Cの動作が終了する時間に関する情報を含む。従って、家電機器10Dの動作が終了する時間と、家電機器10Cの動作が終了する時間とを合わせることを促す情報を、ユーザに対して報知することができる。その結果、例えば、オーブンレンジで料理が出来上がる時間と、炊飯器でご飯が炊き上がる時間とを合わせることができる。
【0055】
[第3例]
第3例では、家電機器10A(洗濯機)は、本発明の「第1家電機器」の一例である。家電機器10B(エアコン)は、本発明の「第2家電機器」の一例である。
【0056】
家電機器10Aの操作部14がユーザによって操作され、所定の運転モードに設定されると、家電機器10Aの通信部11は、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。報知情報要求信号は、家電機器10Aの動作終了時間を示す動作予定情報を含む。
【0057】
サーバ50の制御部55は、家電機器10Bが動作中であるか否かを判定する。具体的には、制御部55は、記憶部52に記憶された家電機器10Bの関連情報に基づいて、家電機器10Bが動作中であるか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Bの動作情報に基づいて、家電機器10Bが動作中であるか否かを判定する。
【0058】
そして、家電機器10Bが動作中である場合、制御部55は、家電機器10Bの関連情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。具体的には、制御部55は、家電機器10Bの検出部16が検出した周囲環境を示す情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、室外機の周囲の湿度が所定値以上である場合、報知情報を生成すると判定する。言い換えると、天気が雨又は曇りである場合、制御部55は報知情報を生成すると判定する。なお、制御部55は、報知情報を生成するか否かを、湿度と温度とに基づいて判定してもよい。
【0059】
また、制御部55は、報知情報を生成する。報知情報は、例えば「天気が良くないため、乾燥機能を使用してはいかがでしょうか」というアドバイス情報を含む。このアドバイス情報は、家電機器10Aの機能を付加することを促す情報である。そして、制御部55は、報知情報を家電機器10Aに送信するように、通信部51を制御する。従って、通信部51は、報知情報を家電機器10Aに送信する。
【0060】
家電機器10Aの制御部19は、報知情報を報知するように、報知部15を制御する。従って、報知部15は、ユーザに対して報知情報を発話する。その結果、ユーザが家電機器10Aの乾燥機能を用いることによって、洗濯物が生乾きになることを抑制できる。
【0061】
以上、第3例では、家電機器10Bの関連情報は、家電機器10Bが検出した周囲環境を示す情報を含む。従って、周囲環境に応じて報知情報を生成することができる。その結果、ユーザに対してより有効な情報を報知することができる。
【0062】
[第4例]
第4例では、家電機器10E(掃除機)は、本発明の「第1家電機器」の一例である。家電機器10C(炊飯器)は、本発明の「第2家電機器」の一例である。
【0063】
家電機器10Eの操作部14がユーザによって操作され、電源ボタンが押下されると、家電機器10Eの通信部11は、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。報知情報要求信号は、家電機器10Eの動作が開始することを示す情報を含む。なお、家電機器10Eは、電源ボタンが押下された際に、直ぐに動作を開始してもよいし、サーバ50から報知情報を受信するために所定時間待機してもよい。
【0064】
サーバ50の制御部55は、家電機器10Cが動作中であるか否かを判定する。具体的には、制御部55は、記憶部52に記憶された家電機器10Cの関連情報に基づいて、家電機器10Cが動作中であるか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Cの動作情報に基づいて、家電機器10Cが動作中であるか否かを判定する。
【0065】
そして、家電機器10Cが動作中である場合、制御部55は、家電機器10Cの関連情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。具体的には、制御部55は、家電機器10Cの動作情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Cが動作中である場合、報知情報を生成すると判定する。
【0066】
また、制御部55は、報知情報を生成する。報知情報は、例えば「埃が立つため、キッチン以外の部屋を掃除してはいかがでしょうか」というアドバイス情報を含む。そして、制御部55は、報知情報を家電機器10Eに送信するように、通信部51を制御する。従って、通信部51は、報知情報を家電機器10Eに送信する。
【0067】
家電機器10Eの制御部19は、報知情報を報知するように、報知部15を制御する。従って、報知部15は、ユーザに対して報知情報を発話する。その結果、家電機器10Cの周辺及び料理の周辺に埃が立つことを抑制できる。
【0068】
[第5例]
第5例では、家電機器10B(エアコン)は、本発明の「第1家電機器」の一例である。家電機器10D(オーブンレンジ)は、本発明の「第2家電機器」の一例である。
【0069】
家電機器10Bの操作部14がユーザによって操作され、所定の運転モードに設定されると、家電機器10Bの通信部11は、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。
【0070】
サーバ50の制御部55は、家電機器10Dが動作中であるか否かを判定する。具体的には、制御部55は、記憶部52に記憶された家電機器10Dの関連情報に基づいて、家電機器10Dが動作中であるか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Dの動作情報に基づいて、家電機器10Dが動作中であるか否かを判定する。
【0071】
そして、家電機器10Dが動作中である場合、制御部55は、家電機器10Dの関連情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。具体的には、制御部55は、家電機器10Dの動作情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。より具体的には、制御部55は、家電機器10Dが動作中である場合、報知情報を生成すると判定する。言い換えると、家電機器10Dが加熱調理中である場合、制御部55は報知情報を生成すると判定する。
【0072】
また、制御部55は、報知情報を生成する。報知情報は、例えば「オーブンレンジの熱で部屋が暑くなるため、設定温度を下げてはいかがでしょうか」というアドバイス情報を含む。そして、制御部55は、報知情報を家電機器10Bに送信するように、通信部51を制御する。従って、通信部51は、報知情報を家電機器10Bに送信する。
【0073】
家電機器10Bの制御部19は、報知情報を報知するように、報知部15を制御する。従って、報知部15は、ユーザに対して報知情報を発話する。その結果、ユーザが家電機器10Bの設定温度を下げることによって、部屋が暑くなることを抑制できる。
【0074】
なお、第5例では、家電機器10Bの操作部14がユーザによって操作されることによって、家電機器10Bからサーバ50に報知情報要求信号を送信する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、家電機器10Bの操作部14がユーザによって操作されるか否かにかかわらず、報知情報を生成し報知してもよい。具体的には、検出部16が人を検出する人感センサーを含み、家電機器10Bがユーザを検出した場合に、家電機器10Bからサーバ50に報知情報要求信号を送信してもよい。そして、制御部55は、家電機器10Dが動作中である場合に、報知情報を生成し報知させてもよい。
【0075】
また、第1例、第2例、第4例及び第5例に示したように、第2家電機器が加熱調理器である場合、第2家電機器の動作状況等が第1家電機器を操作するユーザに影響を与えやすい。従って、第2家電機器が加熱調理器である場合に本発明を適用することは、特に効果的である。
【0076】
また、第1例、第3例、第4例及び第5例に示したように、第1家電機器が洗濯機、エアコン及び掃除機の少なくとも1つを含む場合、第1家電機器の動作状況等がユーザに影響を与えやすい。従って、第1家電機器が洗濯機、エアコン及び掃除機の少なくとも1つを含む場合に本発明を適用することは、特に効果的である。
【0077】
次に、家電システム100の処理を説明する。まず、図4を参照して、第1家電機器の処理について説明する。図4は、第1家電機器の処理を示すフローチャートである。第1家電機器の処理は、ステップS1~S7を含む。なお、第1家電機器は、例えば家電機器10A~10Eの1つであり、第2家電機器は、例えば家電機器10A~10Eの他の1つである。
【0078】
図4に示すように、ステップS1において、第1家電機器の制御部19は、操作部14がユーザによって操作されたか否かを判定する。
【0079】
ステップS1で操作部14はユーザによって操作されていないと制御部19が判定した場合、ステップS1の判定が繰り返される。
【0080】
一方、ステップS1で操作部14はユーザによって操作されたと制御部19が判定した場合、ステップS2に進む。
【0081】
次に、ステップS2において、制御部19は、報知情報要求信号をサーバ50に送信するように、通信部11を制御する。よって、通信部11は、報知情報要求信号をサーバ50に送信する。
【0082】
次に、ステップS3において、制御部19は、通信部11が報知情報を受信したか否かを判定する。
【0083】
ステップS3で通信部11は報知情報を受信していないと制御部19が判定した場合、ステップS4に進む。
【0084】
次に、ステップS4において、制御部19は、通信部11が非報知信号を受信したか否かを判定する。
【0085】
ステップS4で通信部11は非報知信号を受信していないと制御部19が判定した場合、ステップS3に戻る。
【0086】
一方、ステップS4で通信部11は非報知信号を受信したと制御部19が判定した場合、ステップS6に進む。この場合、報知情報の報知は行われない。
【0087】
ステップS3で通信部11は報知情報を受信したと制御部19が判定した場合、ステップS5に進む。
【0088】
次に、ステップS5において、制御部19は、報知情報を報知するように、報知部15を制御する。よって、報知部15は、ユーザに対して報知情報を発話する。
【0089】
次に、ステップS6において、制御部19は、操作部14がユーザによって操作されたか否かを判定する。ステップS6におけるユーザの操作は、例えば、動作開始時間を変更する入力操作、及び第1家電機器の動作を開始する入力操作を含む。
【0090】
ステップS6で操作部14はユーザによって操作されていないと制御部19が判定した場合、ステップS6の判定が繰り返される。
【0091】
一方、ステップS6で操作部14はユーザによって操作されたと制御部19が判定した場合、ステップS7に進む。
【0092】
次に、ステップS7において、制御部19は、ユーザによる入力操作に従って第1家電機器を制御する。そして、第1家電機器の処理が終了する。
【0093】
次に、図5を参照して、第2家電機器の処理について説明する。図5は、第2家電機器の処理を示すフローチャートである。第2家電機器の処理は、ステップS11~S14を含む。
【0094】
図5に示すように、ステップS11において、第2家電機器の制御部19は、ユーザによって操作部14に動作開始の指示が入力されたか否かを判定する。具体的には、制御部19は、動作開始ボタン又は電源ボタンが押下されたか否かを判定する。
【0095】
ステップS11でユーザによって動作開始の指示が入力されていないと制御部19が判定した場合、ステップS11の判定が繰り返される。
【0096】
一方、ステップS11でユーザによって動作開始の指示が入力されたと制御部19が判定した場合、ステップS12に進む。
【0097】
次に、ステップS12において、制御部19は、ユーザによって設定された運転モード等に従って、駆動部13を駆動させる。よって、第2家電機器が動作を開始する。
【0098】
次に、ステップS13において、制御部19は、第2家電機器の関連情報をサーバ50に送信するように、通信部11を制御する。よって、通信部11は、第2家電機器の関連情報をサーバ50に送信する。
【0099】
次に、ステップS14において、動作予定時間が経過すること、又は、停止ボタンが押下されることによって、制御部19は、駆動部13を停止させる。よって、第2家電機器は動作を停止する。そして、第2家電機器の処理が終了する。
【0100】
次に、図6を参照して、サーバ50の処理について説明する。図6は、サーバ50の処理を示すフローチャートである。サーバ50の処理は、ステップS21~S27を含む。
【0101】
図6に示すように、ステップS21において、サーバ50の制御部55は、通信部51が第2家電機器の関連情報を受信したか否かを判定する。
【0102】
ステップS21で通信部51は第2家電機器の関連情報を受信していないと制御部55が判定した場合、ステップS21の判定が繰り返される。
【0103】
一方、ステップS21で通信部51は第2家電機器の関連情報を受信したと制御部55が判定した場合、ステップS22に進む。
【0104】
次に、ステップS22において、制御部55は、通信部51が第1家電機器から報知情報要求信号を受信したか否かを判定する。
【0105】
ステップS22で通信部51は報知情報要求信号を受信していないと制御部55が判定した場合、ステップS22の判定が繰り返される。
【0106】
一方、ステップS22で通信部51は報知情報要求信号を受信したと制御部55が判定した場合、ステップS23に進む。
【0107】
次に、ステップS23において、制御部55は、第2家電機器の関連情報に基づいて、第2家電機器が動作中であるか否かを判定する。具体的には、制御部55は、記憶部52に記憶された第2家電機器の動作情報に基づいて、第2家電機器が動作中であるか否かを判定する。
【0108】
ステップS23で第2家電機器は動作中ではないと制御部55が判定した場合、ステップS24に進む。
【0109】
次に、ステップS24において、制御部55は、非報知信号を第1家電機器に送信するように、通信部51を制御する。よって、通信部51は、非報知信号を第1家電機器に送信する。そして、サーバ50の処理が終了する。
【0110】
ステップS23で第2家電機器は動作中であると制御部55が判定した場合、ステップS25に進む。
【0111】
次に、ステップS25において、制御部55は、第1家電機器に送信するための報知情報を生成するか否かを判定する。具体的には、制御部55は、記憶部52に記憶された第2家電機器の関連情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定する。
【0112】
ステップS25で報知情報を生成しないと制御部55が判定した場合、ステップS24に進む。
【0113】
一方、ステップS25で報知情報を生成すると制御部55が判定した場合、ステップS26に進む。
【0114】
次に、ステップS26において、制御部55は、第2家電機器の関連情報に基づいて、報知情報を生成する。
【0115】
次に、ステップS27において、制御部55は、報知情報を第1家電機器に送信するように、通信部51を制御する。よって、通信部51は、報知情報を第1家電機器に送信する。そして、サーバ50の処理が終了する。
【0116】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0117】
例えば上記の実施形態では、報知部15が、音を発する音発生部を含む例について示したが、本発明はこれに限らない。報知部15は、報知情報を表示する表示部を含んでもよい。
【0118】
また、本実施形態では、サーバ50が報知情報を生成する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、第1家電機器が報知情報を生成してもよい。
【0119】
また、本実施形態では、家電システム100が第1家電機器、第2家電機器及びサーバ50を備える例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、家電システムは、第2家電機器及びサーバ50を備えていなくてもよい。すなわち、第2家電機器に関連する情報を取得する取得部と、報知情報を生成する制御部と、報知情報を報知する報知部とが配置された第1家電機器によって、家電システムが構成されていてもよい。
【0120】
また、本実施形態では、複数の家電機器10が互いに間接的に通信する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、複数の家電機器10がサーバ50を介さずに互いに直接的に通信してもよい。また、複数の家電機器10は、ルータ30を介さずに互いに直接的に通信してもよい。この場合、家電機器10同士は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)等の近距離無線通信を行ってもよい。なお、複数の家電機器10がルータ30を介して互いに通信する場合であっても、サーバ50を介さずに互いに通信する場合は、直接的に通信する場合に含まれる。
【0121】
また、第1例~第5例では、報知情報がアドバイス情報を含む例について示したが、本発明はこれに限らず、報知情報はアドバイス情報を含まなくてもよい。例えば第1例において、報知情報は、「オーブンレンジと終了時間が重なります」という情報、洗濯機の動作が終了するまでの時間を示す情報、又は、オーブンレンジ及び洗濯機の終了時間を示す情報を含んでもよい。
【0122】
また、本実施形態では、サーバ50が、ステップS22で報知情報要求信号を受信した場合、ステップS21で受信した関連情報に基づいて、第2家電機器が動作中であるか否かを判定する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、サーバ50が報知情報要求信号を受信した場合、サーバ50から第2家電機器に対して関連情報を要求する関連情報要求信号を送信してもよい。その後、サーバ50は、第2家電機器から受信した関連情報に基づいて、第2家電機器が動作中であるか否かを判定してもよい。
【0123】
また、本実施形態では、第2家電機器は、動作を開始した後で関連情報をサーバ50に送信する例について示したが、本発明はこれに限らず、第2家電機器は、関連情報をサーバ50に送信した後で動作を開始してもよい。
【0124】
また、本実施形態及び第1例~第5例では、第2家電機器が動作中である場合に報知情報を生成して報知する例について示したが、第2家電機器が動作中であるか否かにかかわらず、報知情報を生成して報知することも可能である。具体的には、例えば、第3例において、家電機器10Bは待機状態において湿度及び温度を検出して検出情報をサーバ50に送信してもよい。そして、サーバ50の制御部55は、受信した検出情報に基づいて、報知情報を生成するか否かを判定してもよい。そして、報知情報を報知することによって、第3例と同様の効果を得ることが可能である。なお、待機状態とは、例えば、駆動部13が駆動していない状態で、かつ、操作部14がユーザによる入力操作を受付可能な状態である。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明は、家電システムの分野に有用である。
【符号の説明】
【0126】
10,10A~10E 家電機器(第1家電機器、第2家電機器)
14 操作部
15 報知部
50 サーバ
51 通信部(取得部)
55 制御部
100 家電システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6