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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】防音カバー
(51)【国際特許分類】
   G10K 11/16 20060101AFI20241218BHJP
【FI】
G10K11/16 150
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021075063
(22)【出願日】2021-04-27
(65)【公開番号】P2022169192
(43)【公開日】2022-11-09
【審査請求日】2023-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100158067
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 基
(74)【代理人】
【識別番号】100147854
【弁理士】
【氏名又は名称】多賀 久直
(72)【発明者】
【氏名】加藤 治樹
(72)【発明者】
【氏名】早川 大生
【審査官】渡邊 正宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-160882(JP,A)
【文献】特開平09-079221(JP,A)
【文献】特開2017-120099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 1/00- 1/04
F16B 2/00- 2/26
F16B 21/00-21/20
G10K 11/16
H05K 5/00- 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジで開閉可能な外殻体と、
前記外殻体から延びるように設けられ、係合孔を有する係合部と、
閉じた前記外殻体における前記係合部に対応する位置に設けられ、前記係合孔に挿脱可能であると共に前記係合孔に通すことで前記係合部に引っ掛かる係合受部と、を有し
前記係合部は、該係合部の基端側から先端側へ向かうにつれて横幅が広がる前記係合孔の拡開形状に対応して、該係合部の横幅が広がるように斜めに延びる拡開部分を有している
ことを特徴とする防音カバー。
【請求項2】
ヒンジで開閉可能な外殻体と、
前記外殻体から延びるように設けられ、係合孔を有する係合部と、
閉じた前記外殻体における前記係合部に対応する位置に設けられ、前記係合孔に挿脱可能であると共に前記係合孔に通すことで前記係合部に引っ掛かる係合受部と、を有し、
前記係合部は、該係合部の基端側から先端側へ向かうにつれて横幅が狭くなる前記係合孔の縮小形状に対応して、該係合部の横幅が狭くなるように斜めに延びる縮小部分を有している
ことを特徴とする防音カバー。
【請求項3】
ヒンジで開閉可能な外殻体と、
前記外殻体から延びるように設けられ、係合孔を有する係合部と、
閉じた前記外殻体における前記係合部に対応する位置に設けられ、前記係合孔に挿脱可能であると共に前記係合孔に通すことで前記係合部に引っ掛かる係合受部と、を有し、
前記係合部は、前記係合孔の両横部分が横方向に屈曲する屈曲形状になっている
ことを特徴とする防音カバー。
【請求項4】
ヒンジで開閉可能な外殻体と、
前記外殻体から延びるように設けられ、係合孔を有する係合部と、
閉じた前記外殻体における前記係合部に対応する位置に設けられ、前記係合孔に挿脱可能であると共に前記係合孔に通すことで前記係合部に引っ掛かる係合受部と、を有し、
前記係合孔の横幅が、前記係合孔よりも前記外殻体側の前記係合部における最も横幅が狭い部分よりも大きく形成されている
ことを特徴とする防音カバー。
【請求項5】
ヒンジで開閉可能な外殻体と、
前記外殻体から延びるように設けられ、係合孔を有する係合部と、
閉じた前記外殻体における前記係合部に対応する位置に設けられ、前記係合孔に挿脱可能であると共に前記係合孔に通すことで前記係合部に引っ掛かる係合受部と、を有し、
前記係合孔の横幅が、前記係合孔よりも先端側の前記係合部における最も横幅が狭い部分よりも大きく形成されている
ことを特徴とする防音カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばコンプレッサやモータなどの機器に取り付け可能な防音カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
機械や装置の振動・騒音対策として、防音カバーを取り付けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の防音カバーは、樹脂製のカバー体の縁同士を、クリップで挟んで組み合わせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3226820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成であると、クリップが脱落するおそれがあり、カバー体が組み付け難いという問題が指摘される。
【0005】
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、外殻体を組み付け易い防音カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る防音カバーは、
ヒンジで開閉可能な外殻体と、
前記外殻体から延びるように設けられ、係合孔を有する係合部と、
閉じた前記外殻体における前記係合部に対応する位置に設けられ、前記係合孔に挿脱可能であると共に前記係合孔に通すことで前記係合部に引っ掛かる係合受部と、を有していることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る防音カバーによれば、係合部を係合受部に引っ掛け易いので、外殻体を組み付け易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例に係る防音カバーを、外殻体を閉じた状態で示す斜視図である。
図2】実施例の防音カバーを、外殻体を開いた状態で示す斜視図である。
図3】実施例の防音カバーを示す平面図である。
図4】実施例の防音カバーを示す正面図である。
図5】実施例の防音カバーを示す側面図である。
図6】実施例の外殻体を開いた状態で示す平面図である。
図7図2のA-A線端面図である。
図8】実施例の係合部および係合受部を示す拡大図であり、(a)は係合部が通常状態にあり、(b)は係合部を引っ張った状態を示す。
図9】実施例の係合部および係合受部を示す拡大断面図であり、(a)は係合部が通常状態にあり、(b)は係合部を引っ張った状態を示す。
図10】別例の係合部および係合受部を示す拡大図であり、(a)は係合部が通常状態にあり、(b)は係合部を引っ張った状態を示す。
図11】変更例の係合部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明に係る防音カバーにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。本発明の防音カバーは、例えば、コンプレッサやモータやその他の音発生源(取付対象物)に取り付け可能であり、より具体的には、車両に搭載されている車載機器などに用いることができる。
【実施例
【0010】
図1および図2に示すように、実施例の防音カバー10は、ヒンジ14で開閉可能な外殻体12と、外殻体12の内側に配置された吸音体16を備えている。防音カバー10は、外殻体12を開いて取付対象物に着脱され(図2参照)、外殻体12を閉じることで、取付対象物を囲うように取り付けられる(図1参照)。
【0011】
図1および図3図5に示すように、外殻体12は、防音カバー10の外殻を構成し、音の透過を遮る遮音体としても機能する。外殻体12は、ヒンジ14を支点として2つの壁部分20,20に分かれて開放可能に構成されている。また、外殻体12は、2つの壁部分20,20の開放端同士を突き合わせて閉じることで、取付対象物を包囲可能な箱状になる。実施例のヒンジ14は、半円筒形状の壁部分20と一体的に形成されたインテグラルヒンジである。
【0012】
図6に示すように、実施例の外殻体12は、壁部分20、ヒンジ14、後述の保持部18、係合部22および係合受部24などの各部が一体成形された高分子化合物の成形品である。外殻体12を構成する高分子化合物としては、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)などの熱可塑性エラストマー(TPE)を含むエラストマー、または、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などの合成樹脂等を用いることができる。なお、防音カバー10に干渉するおそれがある周辺部材の保護などの観点において、外殻体12として、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)などのエラストマーが柔軟性を有することから好ましい。
【0013】
吸音体16は、ポリウレタンフォームやオレフィン系フォームなどの発泡体の成形品である。吸音体16が、壁部分20のそれぞれに対応して配置されている。外殻体12を閉じた際に、2つの吸音体16,16で取付対象物を囲うようになっている。吸音体16は、外殻体12と別体であり、外殻体12に対して着脱可能である。実施例の吸音体16は、外殻体12に設けられた鉤状の保持部18によって縁部が保持されている。
【0014】
図1図4および図5に示すように、一方の壁部分20に設けられた係合部22を、他方の壁部分20に設けられた係合受部24に引っ掛けて、外殻体12の閉じた状態を保持可能になっている。係合部22は、壁部分20におけるヒンジ14が設けられた縁部と異なる縁部に設けられている(図6参照)。係合部22は、壁部分20の縁部から延びるように形成された舌片形状である。また、係合部22を厚み方向へ貫通して係合孔22aが形成されている。係合孔22aが係合部22の延出方向へ広がるように、係合部22が伸張可能になっている(図8参照)。なお、係合部22の説明において、係合部22が延びる方向(延出方向)を縦といい、係合部22の厚さ方向および縦方向へ直交する方向を横という場合がある。
【0015】
図3図5に示すように、係合受部24は、外殻体12を閉じた際に係合部22に対応する部位に設けられている。係合受部24は、壁部分20におけるヒンジ14が設けられた縁部と異なる縁部に設けられている。係合受部24は、係合孔22aに通して、係合孔22aの開口縁に引っ掛け可能な鉤形状に形成されている。より具体的には、係合受部24は、壁部分20の外面から突出する突出片24aと、突出片24aの先端から壁部分20に並行して延びる延出片24bとを備えている(図7および図9参照)。なお、延出片24bは、係合部22と反対側へ延びている。延出片24bの外側から係合孔22aに通して係合孔22aに突出片24aを嵌め合わせて、係合部22を係合受部24に取り付ける(図9(b)参照)。そして、係合孔22aにおける係合部22の先端側の開口縁と突出片24aとの引っ掛かりによって外殻体12の開放を規制すると共に、延出片24bによって係合部22の外側への抜け出しを規制する(図9(a)参照)。
【0016】
図8(a)に示すように、係合部22は、基端部(外殻体12側または根元という場合がある。)が壁部分20の外面に繋がっており、先端部が壁部分20の端から延出している。なお、図8(a)の網掛け部分が、係合部22において壁部分20に繋がっている箇所である。係合部22の先端部は、外殻体12を閉じた際に、係合受部24が設けられた壁部分20の外面に重なる。なお、実施例の係合部22は、その厚み方向へ曲げ変形可能な可撓性を有している。係合孔22aにおける係合部22の基端側が、該基端側から係合部22の先端側へ向かうにつれて横幅が広がるように形成されている。係合部22は、該係合部22の基端側から先端側へ向かうにつれて横幅が広がる係合孔22aの拡開形状に対応して、係合部22の横幅が広がるように斜めに延びる拡開部分26aを有している。また、係合孔22aにおける係合部22の先端側が、該基端側から係合部22の先端側へ向かうにつれて横幅が狭くなるように形成されている。係合部22は、該係合部22の基端側から先端側へ向かうにつれて横幅が狭くなる係合孔22aの縮小形状に対応して、係合部22の横幅が狭くなるように斜めに延びる縮小部分26bを有している。そして、実施例において、拡開部分26aと縮小部分26bとが連ねて形成されている。実施例の係合部22は、係合孔22aを囲う拡開部分26aおよび縮小部分26bによってパンタグラフのような菱形に形成された伸縮部分26を有している。そして、実施例の係合部22は、伸縮部分26によって縦方向へ伸張し易くなっており、縦方向への伸縮部分26の伸張によって係合孔22aを縦方向へ拡張可能である(図8参照)。
【0017】
図8(a)に示すように、係合孔22aの横幅は、係合受部24の横幅よりも大きく形成されている。係合孔22aの縦寸法は、係合受部24の延出片24bの縦寸法よりも小さく、係合受部24の突出片24aの縦寸法と略同一に形成されている。係合孔22aにおける係合部22の基端側に、係合部22の基端側から先端側へ向かうにつれて横外側へ傾く開口縁を有し、この開口縁に沿って係合部22の外縁が形成されて、前述した拡開部分26aとなっている。また、係合孔22aにおける係合部22の先端側に、係合部22の基端側から先端側へ向かうにつれて横内側へ傾く開口縁を有し、この開口縁に沿って係合部22の外縁が形成されて、前述した縮小部分26bとなっている。そして、隣接した拡開部分26aおよび縮小部分26bにより、係合部22における係合孔22aの横部分が、横方向に屈曲する屈曲形状になっている。なお、実施例では、係合部22における係合孔22aの両方の横部分が、屈曲形状である。また、実施例において、係合部22における拡開部分26aと縮小部分26bが交わる外縁が、角状になっている。
【0018】
図8に示すように、係合孔22aにおける係合部22の先端側の縁に、係合受部24の横幅に合わせて形成された係合凹部28を有している。実施例の係合凹部28は、係合孔22aの横方向中央部に設けられている。係合凹部28は、横幅が係合受部24の横幅と同じ又はわずかに大きく形成されている。そして、係合凹部28における係合部22の先端側の縁が、突出片24aに掛かるようになっている。係合孔22aにおける係合凹部28以外の部位の縦寸法が、突出片24aの縦寸法よりも小さくなっている。これにより、係合部22を係合受部24に取り付けた際に、係合凹部28に突出片24aを誘導し易くなり、また、係合凹部28に突出片24aが嵌まっていないことが判り易くなっている。なお、実施例の係合部22は、係合凹部28を挟んで対称形状になっている。
【0019】
防音カバー10は、係合部22が外殻体12に設けられているので、クリップのように組み付け時に落とすおそれがなく、係合部22を係合受部24に適切に取り付けることができ、簡単に外殻体12を閉じ状態に組み付けることができる。そして、車両に搭載されたコンプレッサのような既設の取付対象物であっても、防音カバー10を簡単に取り付けることができる。また、係合部22に形成した係合孔22aに通して係合受部24に引っ掛けるので、係合部22が係合受部24に引っ掛かったか否かが判り易く、係合部22の取り付け不良を回避できる。
【0020】
前述したように、係合孔22aが係合部22の延出方向へ広がるように、係合部22を伸張可能である。従って、外殻体12を閉じて係合部22を係合受部24に引っ掛けるとき、係合部22の先端部を引っ張ると、伸縮部分26が縦方向へ伸びることで係合孔22aが縦方向に広がり、係合孔22aを延出片24bの縦寸法よりも大きくすることができる。これにより、延出片24bの外側から係合孔22aを簡単に通すことができ、係合部22を係合受部24に簡単に取り付けることができる。そして、係合部22の引っ張りを解除すれば、伸張していた係合部22が元に戻り、係合部22が係合受部24から外れ難く、外殻体12を閉じた状態で保つことができる。また、係合部22を係合受部24から取り外すときであっても、係合部22の先端部を引っ張ると、伸縮部分26が縦方向へ伸びることで係合孔22aが縦方向に広がり、係合孔22aを延出片24bの縦寸法よりも大きくすることができる。これにより、延出片24bの内側から係合孔22aを簡単に抜き出すことができ、係合部22を係合受部24から簡単に取り外すことができる。このように係合部22を係合受部24に簡単に着脱できるので、取付対象物の周囲のスペースが狭くても、防音カバー10を適切に取り付けることができる。
【0021】
係合部22は、該係合部22の基端側から先端側へ向かうにつれて横幅が広がる係合孔22aの拡開形状に対応して、該係合部22の横幅が広がるように斜めに延びる拡開部分26aを有している。これにより、係合部22を先端部から引っ張ったときに拡開部分26aが変形することで、係合孔22aの縦寸法を広げることができる。このように拡開部分26aの形状によって係合孔22aを広げるので、例えば係合部22として、縦方向へ伸縮性に富んだ材質を用いる必要がなく、係合部22の材質選定の自由度を向上できる。また、取り付け時の先端部からの引っ張りにより係合部22自体が縦方向へ伸びたままになることを抑えることができ、係合部22を係合受部24により確実に取り付けることができる。
【0022】
係合部22は、該係合部22の基端側から先端側へ向かうにつれて横幅が狭くなる係合孔22aの縮小形状に対応して、該係合部22の横幅が狭くなるように斜めに延びる縮小部分26bを有している。これにより、係合部22を先端部から引っ張ったときに縮小部分26bが変形することで、係合孔22aの縦寸法を広げることができる。このように縮小部分26bの形状によって係合孔22aを広げるので、例えば係合部22として、縦方向へ伸縮性に富んだ材質を用いる必要がなく、係合部22の材質選定の自由度を向上できる。また、取り付け時の引っ張りにより係合部22自体が縦方向へ伸びたままになることを抑えることができ、係合部22を係合受部24により確実に取り付けることができる。
【0023】
係合部22は、係合孔22aの両横部分が横方向に屈曲する屈曲形状になっていることで、係合部22を先端部から引っ張ったときに係合孔22aの周りが変形し易くなり、係合孔22aの縦寸法を広げることができる。このように伸縮部分26の形状によって係合孔22aを広げるので、例えば係合部22として、縦方向へ伸縮性に富む材質を用いる必要がなく、係合部22の材質選定の自由度を向上できる。また、取り付け時の引っ張りにより係合部22自体が縦方向へ伸びたままになることを抑えることができ、係合部22を係合受部24により確実に取り付けることができる。
【0024】
図10(a)に示す係合部30のように、係合孔30aの最大横幅HHを、係合孔30aよりも外殻体12側の係合部30における最も横幅が狭い部分AHよりも大きく形成してもよい。このようにすることで、係合部30を先端部から引っ張ったときに係合孔30aにおける係合部22の根元側をより変形し易くすることができる。なお、係合部30の他の構成は、前述した係合部22の構成を適用できる。
【0025】
図10(a)に示す係合部30のように、係合孔30aの最大横幅HHを、係合孔30aよりも先端側の係合部30における最も横幅が狭い部分BHよりも大きく形成してもよい。このようにすることで、係合部30を先端側から引っ張ったときに係合孔30aにおける係合部22の先端側をより変形し易くすることができる。なお、図10(a)の例では、係合孔30aよりも外殻体12側の係合部30における最も横幅が狭い部分AHと、係合孔30aよりも先端側の係合部30における最も横幅が狭い部分BHとが同じであるが、異なっていてもよい。また、係合部30の他の構成は、前述した係合部22の構成を適用できる。
【0026】
(変更例)
前述した事項に限らず、例えば以下のようにしてもよい。なお、本発明は、実施例および以下の変更例の具体的な記載のみに限定されるものではない。
【0027】
(1)図11に示すように、係合部40の厚み方向に凸状に膨らむ変形部42を、係合部40に設けてもよい。変更例の変形部42は、係合部40における係合孔40aの横側部分に係合部40の延出方向に並べて複数設けられて、係合部40における係合孔40aの横側部分を蛇腹のように伸張可能にしている。なお、変形部42は、1つでも3つ以上であってもよく、複数の場合、突出する向きがばらばらであってもよい。また、変形部42の構成を実施例または別例に組み合わせてもよい。
【0028】
(2)防音カバーは、外側全体を外殻体で構成することに限らず、吸音体の一部が外側に露出していてもよい。
(3)外殻体は、2つに開く構成に限らず、3つ以上の壁部分をヒンジで接続した構成であってもよい。
(4)防音カバーは、吸音体を省略して、外殻体だけで構成してもよい。
(5)係合部自体がゴムのように伸びて、係合孔が広がる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0029】
12 外殻体,14 ヒンジ,22 係合部,22a 係合孔,24 係合受部,
26a 拡開部分,26b 縮小部分,30 係合部,30a 係合孔,40 係合部,
40a 係合孔

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11