(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-17
(45)【発行日】2024-12-25
(54)【発明の名称】表示制御装置、及び表示制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20241218BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20241218BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20241218BHJP
G09G 5/34 20060101ALI20241218BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20241218BHJP
【FI】
G06F3/0482
G09G5/14 A
G09G5/00 510H
G09G5/00 530T
G09G5/00 510Q
G09G5/34 Z
G09G5/00 510S
H04N5/66 D
(21)【出願番号】P 2021526038
(86)(22)【出願日】2020-06-03
(86)【国際出願番号】 JP2020021969
(87)【国際公開番号】W WO2020250777
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2023-05-31
(31)【優先権主張番号】P 2019110884
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】316009762
【氏名又は名称】サターン ライセンシング エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Saturn Licensing LLC
【住所又は居所原語表記】25 Madison Avenue New York, NY, USA
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 卓雄
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0089802(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0222690(US,A1)
【文献】特開2007-019695(JP,A)
【文献】特表2016-507919(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
G09G 5/00-5/42
H04N 5/66-5/74
H04N 7/10
H04N 7/14-7/173
H04N 7/20-7/56
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に関連付けられたアイテムを複数表示し、
ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面を、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示する
制御部を備え
、
前記制御部は、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を表示している場合に、前記選択アイテムが選択されたとき、前記アクティブアイテムの表示位置を基準にして、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に、前記選択表示画面を表示する
表示制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記選択表示画面が表示された第1の領域と異なる第2の領域に、前記アクティブ表示画面を表示する
請求項
1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記選択アイテムが前記アクティブアイテムの左側の領域に表示されたアイテムである場合、その左側の領域に対応した領域に、前記選択表示画面を表示するとともに、その左側の領域に対する右側の領域に対応した領域に、前記アクティブ表示画面を表示し、
前記選択アイテムが前記アクティブアイテムの右側の領域に表示されたアイテムである場合、その右側の領域に対応した領域に、前記選択表示画面を表示するとともに、その右側の領域に対する左側の領域に対応した領域に、前記アクティブ表示画面を表示する
請求項
2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記選択アイテムが第1のアクティブアイテムと第2のアクティブアイテムとの間の領域に表示されたアイテムである場合、画面全体における左側の領域に、前記第1のアクティブアイテムに応じた第1のアクティブ表示画面を表示して、前記画面全体における右側の領域に、前記第2のアクティブアイテムに応じた第2のアクティブ表示画面を表示するとともに、前記左側の領域と前記右側の領域との間に対応した領域に、前記選択表示画面を表示する
請求項
2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記選択アイテムが前記第1のアクティブアイテムの左側の領域に表示されたアイテムである場合、前記画面全体における左側の領域に、前記第1のアクティブ表示画面と前記選択表示画面を表示するとともに、前記画面全体における右側の領域に、前記第2のアクティブ表示画面を表示し、
前記選択アイテムが前記第2のアクティブアイテムの右側の領域に表示されたアイテムである場合、前記画面全体における左側の領域に、前記第1のアクティブ表示画面を表示するとともに、前記画面全体における右側の領域に、前記第2のアクティブ表示画面と前記選択表示画面を表示する
請求項
4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記複数のアイテムは、所定のメニュー画面に表示される
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記メニュー画面は、入力される信号を切り替えるための入力切換メニューを含み、
前記制御部は、
前記入力切換メニューに表示された前記複数のアイテムのうち、所望のアイテムに対する第1の操作がなされた場合、当該所望のアイテムを前記選択アイテムとして選択して、前記選択表示画面を表示し、
前記入力切換メニューに表示された選択中のアイテムであるアクティブアイテムに対する第2の操作がなされた場合、前記アクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を非表示にする
請求項
6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記第1の操作は、リモートコントローラに設けられた十字ボタンの上キーに対する操作を含み、
前記第2の操作は、前記十字ボタンの下キーに対する操作を含む
請求項
7に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記メニュー画面は、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を制御するための機能を割り当てた制御アイテムを1又は複数表示する制御メニューを含み、
前記制御部は、前記制御メニューに表示された1又は複数の制御アイテムの中から所望の制御アイテムが選択された場合、選択された選択制御アイテムに割り当てた機能に応じて前記アクティブ表示画面を制御する
請求項
6に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記機能は、前記アクティブ表示画面を一画面に遷移させる機能、操作対象の前記アクティブ表示画面を変更する機能、前記アクティブ表示画面の大きさを拡大又は縮小する機能、及び前記アクティブ表示画面に応じた音量を変更する機能のうち、少なくとも1つの機能を含む
請求項
9に記載の表示制御装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記アクティブアイテムと前記アクティブ表示画面との組が複数存在する場合に、対応する前記アクティブアイテムと前記アクティブ表示画面との位置関係を識別可能に表示する
請求項
1に記載の表示制御装置。
【請求項12】
前記制御部は、対応する前記アクティブアイテムと前記アクティブ表示画面とを紐付けた紐付け情報を表示する
請求項
11に記載の表示制御装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記アクティブアイテムが画面外に見切れる状態となる場合、当該アクティブアイテムの少なくとも一部を画面内に表示する
請求項
11に記載の表示制御装置。
【請求項14】
前記ユーザの操作は、装置全体に関する共通の機能に応じた操作と、前記アクティブ表示画面に関する固有の機能に応じた操作とを含み、
前記制御部は、前記固有の機能に応じた操作がなされた場合、前記アクティブ表示画面を制御する
請求項
1に記載の表示制御装置。
【請求項15】
前記操作は、リモートコントローラに設けられた十字ボタンに対する操作を含む
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項16】
前記表示画面は、コンテンツの映像を表示する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項17】
前記アクティブ表示画面は、第1のコンテンツの映像を表示し、
前記選択表示画面は、前記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツの映像を表示する
請求項
1に記載の表示制御装置。
【請求項18】
前記コンテンツは、放送コンテンツを含み、
前記コンテンツの映像を表示する表示部と、前記コンテンツの音声を出力するスピーカとをさらに備えるテレビ受像機として構成される
請求項
16に記載の表示制御装置。
【請求項19】
表示制御装置が、
表示画面に関連付けられたアイテムを複数表示
することと、
ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面を、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示する
ことと、
選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を表示している場合に、前記選択アイテムが選択されたとき、前記アクティブアイテムの表示位置を基準にして、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に、前記選択表示画面を表示することと
を含む表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、表示制御装置、及び表示制御方法に関し、特に、より操作性を向上させることができるようにした表示制御装置、及び表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ受像機等の表示制御装置では、高性能化に伴い、様々な機能を提供することが可能である。
【0003】
例えば、特許文献1には、テレビ受像機において、ブラウザ画面に表示された画像(オブジェクト)が選択された場合に、選択されたオブジェクトに応じたウェブページの画像を、ブラウザ画面が重畳していた画像とともに表示する技術が開示されている(特に、段落0172、0173、
図14参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術であると、複数の表示画面を表示するに際して、選択されたオブジェクトと当該オブジェクトに応じたウェブページとの間の関連性が明確ではなく、操作性が低下してしまう。そのため、複数の表示画面を表示するに際して、操作性を向上させることが求められていた。
【0006】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より操作性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術の一側面の表示制御装置は、表示画面に関連付けられたアイテムを複数表示し、ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面を、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示する制御部を備え、前記制御部は、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を表示している場合に、前記選択アイテムが選択されたとき、前記アクティブアイテムの表示位置を基準にして、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に、前記選択表示画面を表示する表示制御装置である。
【0008】
本技術の一側面の表示制御方法は、表示制御装置が、表示画面に関連付けられたアイテムを複数表示することと、ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面を、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示することと、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を表示している場合に、前記選択アイテムが選択されたとき、前記アクティブアイテムの表示位置を基準にして、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に、前記選択表示画面を表示することとを含む表示制御方法である。
【0009】
本技術の一側面の表示制御装置、及び表示制御方法においては、表示画面に関連付けられたアイテムが複数表示され、ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面が、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示される。また、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を表示している場合に、前記選択アイテムが選択されたとき、前記アクティブアイテムの表示位置を基準にして、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に、前記選択表示画面が表示される。
【0010】
本技術の一側面の表示制御装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本技術を適用した表示制御装置の一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。
【
図2】
図1の制御部の機能的な構成の例を示すブロック図である。
【
図3】
図1のリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【
図4】一画面から二画面への遷移の例を示す図である。
【
図5】入力切換メニューを表示した画面の例を示す図である。
【
図6】複数のアイテムから選択された選択アイテムの第1の例を示す図である。
【
図8】複数のアイテムから選択された選択アイテムの第2の例を示す図である。
【
図10】二画面から三画面への遷移の例を示す図である。
【
図11】アクティブアイテムと表示画面との紐付けの第1の例を示す図である。
【
図12】アクティブアイテムと表示画面との紐付けの第2の例を示す図である。
【
図14】制御メニューの機能の第1の例を示す図である。
【
図16】制御メニューの機能の第2の例を示す図である。
【
図17】二画面の制御メニューの制御アイテムの操作時の振る舞いの例を示す図である。
【
図19】操作対象となる画面全体と表示画面の例を示す図である。
【
図20】二画面表示時の空きスペースの利用の例を示す図である。
【
図22】二画面表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図23】本技術を適用した表示システムの一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
【0013】
1.本技術の実施の形態
2.変形例
3.コンピュータの構成
【0014】
<1.本技術の実施の形態>
【0015】
(表示制御装置の構成)
図1は、本技術を適用した表示制御装置の一実施の形態の構成の例を示している。
【0016】
図1において、表示制御装置10は、例えば液晶表示装置やOLED(Organic Light Emitting Diode)表示装置等として構成されるテレビ受像機である。表示制御装置10は、制御部100、信号入力部101-1乃至101-N(N:1以上の整数)、信号処理部102、表示部103、スピーカ104、及び操作受付部105を含んで構成される。
【0017】
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロコンピュータ等から構成される。制御部100は、各部の動作の制御や各種の演算処理を行う中心的なの制御装置(処理装置)であり、表示制御装置10の各部の動作を制御する。
【0018】
信号入力部101-1は、例えばチューナ等から構成される。信号入力部101-1は、チューナとして構成される場合、アンテナ(不図示)を介して受信した放送信号に対して復調処理等の処理を行い、その結果得られる信号を、信号処理部102に供給する。ここでの放送信号は、地上波放送や衛星放送、ケーブルテレビ放送などの所定の放送方式に従って送信される放送コンテンツ(例えばテレビ番組)を伝送する。
【0019】
なお、信号入力部101-1は、チューナに限らず、通信モジュール等として構成されるようにして、インターネット等の通信網を介して動画配信サービスにより配信される通信コンテンツの信号が信号処理部102に入力されてもよい。この動画配信サービスにより配信される通信コンテンツとしては、例えばOTT(Over The Top)サービスで配信される動画コンテンツが含まれる。
【0020】
また、信号入力部101-1としては、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)や、USB(Universal Serial Bus)等の所定の規格に準拠したインターフェースとして構成されるようにしてもよい。
【0021】
例えば、
図1の構成においては、所定の規格に準拠したインターフェースを介して、録画機(録画再生機)やネットワークストレージにより録画された録画コンテンツや、ゲーム機により再生されるゲームコンテンツ、半導体メモリや光ディスク等の記録媒体に記録された記録コンテンツなどの信号が、信号処理部102に入力されることになる。なお、録画コンテンツは、テレビ受像機により録画され、ストレージに記録されていたものでもよい。
【0022】
信号入力部101-2乃至101-Nは、信号入力部101-1と同様に、チューナ、通信モジュール、又は所定の規格に準拠したインターフェースなどから構成され、各種の信号を、信号処理部102に供給する。なお、以下の説明では、信号入力部101-1乃至101-Nを特に区別する必要がない場合には、信号入力部101と記述する。
【0023】
信号処理部102は、例えばシステムオンチップ(SoC:System on a chip)等から構成される。信号処理部102は、信号入力部101から供給される信号に対してデコード等の処理を行い、その結果得られる映像信号を表示部103に供給し、音声信号をスピーカ104に供給する。
【0024】
表示部103は、例えば液晶表示部やOLED表示部等から構成される。表示部103は、制御部100からの制御に従い、信号入力部101から供給される映像信号を処理して、テレビ番組や動画等のコンテンツの映像や、各種の画面(例えばメニュー画面等)などを表示する。
【0025】
例えば、表示制御装置10が液晶表示装置である場合、液晶表示部としての表示部103は、液晶素子及びTFT(Thin Film Transistor)素子を含む画素を2次元状に配置した表示パネルであり、制御部100からの駆動に従い、バックライト(不図示)から射出された光を変調することにより表示を行う。また、例えば、表示制御装置10がOLED表示装置である場合、OLED表示部としての表示部103は、自発光素子を含む画素を2次元状に配置した表示パネルであり、制御部100からの駆動に従って表示を行う。
【0026】
スピーカ104は、制御部100からの制御に従い、信号入力部101から供給される音声信号を処理して、テレビ番組や動画等のコンテンツの音声を出力する。
【0027】
操作受付部105は、例えば近距離無線通信モジュールや赤外線受光モジュール等から構成される。操作受付部105は、リモートコントローラ20から送信される無線信号や赤外線信号等の信号を受信(受光)し、操作信号として制御部100に供給する。
【0028】
制御部100は、操作受付部105から供給される操作信号に応じたコマンドに基づき、各部の動作を制御する。なお、近距離無線通信としては、Bluetooth(登録商標)等の規格に準拠した通信を行うことができる。
【0029】
(制御部の機能的構成)
図2は、
図1の制御部100の機能的な構成の例を示している。
【0030】
図2において、制御部100は、操作検出部121、操作判定部122、及び表示制御部123を含んで構成される。
【0031】
操作検出部121は、操作受付部105から供給される操作信号に基づいて、ユーザによるリモートコントローラ20の操作を検出し、その検出結果を、操作判定部122に供給する。
【0032】
操作判定部122は、操作検出部121から供給される検出結果に基づいて、ユーザにより行われた操作の内容を判定し、その判定結果を表示制御部123に供給する。
【0033】
表示制御部123は、操作判定部122から供給される判定結果に基づいて、表示部103に表示されるコンテンツの映像や各種の画面などの表示を制御する。
【0034】
(リモートコントローラの構成)
図3は、
図1のリモートコントローラ20の外観の例を示している。
【0035】
リモートコントローラ20には、各種のボタンを含むボタン群201と、カーソル(ポインタ)等を画面上で上下左右に動かす十字ボタン202とが、物理的なボタンとして設けられる。
【0036】
ボタン群201は、例えば、表示制御装置10の電源をオン又はオフするための電源ボタン201Aや、信号入力部101-1乃至101-Nから入力される信号を切り替えるための入力切換ボタン201B等を含む。
【0037】
十字ボタン202は、カーソル等を上方向に動かす上キー211と、カーソル等を下方向に動かす下キー212と、カーソル等を左方向に動かす左キー213と、カーソル等を右方向に動かす右キー214を含む。また、十字ボタン202は、その中心部に、選択したい箇所で押される決定ボタン215をさらに含む。
【0038】
リモートコントローラ20にはまた、「1」乃至「12」の表記ボタンからなるチャネル選択ボタン群203と、音量をアップ方向又はダウン方向へ任意に調整させる音量調整ボタン204と、チャンネルをアップ方向又はダウン方向へ任意に選局させるチャンネル選局ボタン205が設けられる。
【0039】
なお、
図3に示したリモートコントローラ20の外観は一例であって、さらに他のボタン等が設けられてもよい。
【0040】
以上のように構成される表示制御装置10においては、様々な機能を提供可能であるが、例えば、複数の表示画面を同時に表示する機能を提供することができる。この複数の表示画面の表示機能では、例えば、次のようなユースケースが想定される。
【0041】
第1に、テレビ番組以外のコンテンツ(例えばOTTサービスで配信される動画)を視聴しているユーザが、テレビ番組の視聴に切り替えるかどうかを判断する際に、一時的に二画面に切り換えるケースが想定される。
【0042】
このときのユーザの期待としては、OTTサービスの動画の視聴を継続したまま、この動画の表示画面ととともにテレビ番組の表示画面を表示した二画面の表示を望むことが想定される。また、この二画面表示に際しては、二画面目、すなわち、テレビ番組の表示画面の操作(例えばザッピングやCMを飛ばすなど)を行い、その後に、簡単に二画面のうちの一方の表示画面への遷移を可能にすることを、ユーザが望むことが想定される。
【0043】
このようなケースに対応するために、表示制御装置10では、例えば、OTTサービスの動画を視聴しているユーザが、所望のテレビ番組を決定するまで、一時的に二画面にして、一方の表示画面で、OTTサービスで配信される動画を継続して表示するとともに、他方の表示画面で、操作可能な状態でテレビ番組を表示する必要がある。
【0044】
そのため、表示制御装置10では、複数の表示画面の表示機能として、例えば、次のようなユーザインターフェース(UI要素)を提供することになる。すなわち、表示制御装置10では、ユーザがコンテンツを視聴しながら二画面に遷移するためのUI要素と、二画面目として任意の表示画面を追加可能とするためのUI要素と、追加した表示画面を操作可能とするためのUI要素と、二画面のうちの任意の表示画面を一画面にするためのUI要素とがそれぞれ提供される。
【0045】
このようなユーザインターフェースを提供することで、ある動画を視聴中のユーザは、二画面に遷移した後に、一方の表示画面で動画の視聴を継続しながら、他方の表示画面に表示されるテレビ番組を視聴したいと思えば、他方の表示画面を一画面で表示して、視聴するコンテンツを、動画からテレビ番組に切り換えればよい。それに対し、二画面に遷移した後で、他方の表示画面に表示されるテレビ番組を視聴したいと思わなければ、一方の表示画面を一画面で表示して(一方の表示画面の表示に戻して)、動画の視聴を継続すればよい。
【0046】
これにより、ユーザは、所望のコンテンツの視聴を継続しながら、次に視聴するコンテンツを決定することができるため、あるコンテンツの視聴を終了してから次のコンテンツの視聴を開始するまでの時間を短縮することができる。
【0047】
第2に、2つの異なるコンテンツ(例えば、テレビ番組とゲーム)を同時に視聴する際に、二画面に切り換えるケースが想定される。
【0048】
このときのユーザの期待としては、例えば、サッカーゲームをしながら、このゲームの表示画面とともに、サッカー中継番組の表示画面を表示した二画面の表示を望むことが想定される。また、この二画面表示に際しては、任意のコンテンツでの二画面の表示を実現することと、二画面のそれぞれの音量バランスや画サイズなどの変更を可能にすることを、ユーザが望むことが想定される。
【0049】
そのため、表示制御装置10では、複数の表示画面の表示機能として、任意のコンテンツの二画面化するためのUI要素と、左右の表示画面の音量バランスや、左右の表示画面の画サイズの調整を操作可能となるためのUI要素がそれぞれ提供される。
【0050】
以下、本技術を適用した表示制御装置10により提供される複数の表示画面の表示機能の詳細について、図面を参照しながら説明する。
【0051】
なお、複数の表示画面の表示機能は、例えば、いわゆるマルチ画面機能や、PIP(Picture in Picture)機能、PBP(Picture by Picture)機能などに対応する機能であるとも言える。また、表示部103の画面(画面全体)と、表示部103に表示される1又は複数の画面とを区別するために、後者の画面を、表示画面と称して説明するものとする。
【0052】
(一画面から二画面への遷移の例)
図4は、複数の表示画面の表示機能として、一画面から二画面への遷移の例を示している。
【0053】
図4には、表示制御装置10において、表示部103の画面に、コンテンツの映像を表示した表示画面151が表示されている場合に、ユーザによるリモートコントローラ20の操作として、操作OP11乃至OP13がそれぞれ行われたときの振る舞いの例を示している。
【0054】
ここでは、まず、表示画面151が一画面で表示されている場合において、操作OP11として、例えば、リモートコントローラ20を把持したユーザによって、入力切換ボタン(INPUT)201Bが操作されたとき、画面全体に表示された表示画面151の下側の領域に、入力切換メニュー161が重畳して表示される。
【0055】
入力切換メニュー161は、表示制御装置10が複数の入力に対応している場合に、当該複数の入力を切り換えるためのUI(User Interface)である。この入力切換メニュー161には、表示画面151に関連付けられたアイテム171が複数表示される。例えば、当該複数の入力として、チューナからの入力のほか、再生機や録画機、ゲーム機、外部ストレージ、OTTサービスなどの入力に切り換え可能である場合、それらの入力に対応した情報(ラベル)を有するアイテム171がそれぞれ表示される。
【0056】
ここで、入力切換メニュー161に表示される複数のアイテム171のうち、表示中の表示画面151に関連付けられた選択中のアイテム171を、アクティブアイテム171(171-1A,171-2A等)とも表記して、他のアイテム171と区別する。さらに、複数のアイテム171のうち、ユーザの操作により選択された所望のアイテム171を、選択アイテム171(171-2S等)とも表記する。
【0057】
また、複数のアイテム171のうち、特に、アクティブアイテム171(171-1A等)の左側の領域に表示されたアイテム171を左アイテム171(171-2L等)とも表記し、アクティブアイテム171(171-1A等)の右側の領域に表示されたアイテム171を右アイテム171(171-2R等)とも表記する。
【0058】
このとき、ユーザによって、操作OP12として、複数のアイテム171のうち、左アイテム171-2Lが選択された場合、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1と、左アイテム171-2Lに応じた表示画面151-2Lとが二画面で表示される。なお、操作OP12としては、例えば、十字ボタン202の操作によって、左アイテム171-2Lにカーソルを合わせて、その状態で上キー211を押下する操作が行われる。
【0059】
この二画面表示では、左アイテム171-2Lに応じた表示画面151-2Lが画面全体における左側の領域に表示され、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1が画面全体における右側の領域に表示される。また、この二画面の下側の領域には、入力切換メニュー161が表示される。
【0060】
すなわち、アクティブアイテム171-1Aを基準にした場合に、その左側の領域に表示された左アイテム171-2Lが選択されたとき、左アイテム171-2Lに応じた表示画面151-2Lは、当該左側の領域に対応した領域(画面全体における左側の領域)に表示される。
【0061】
また、ユーザによって、操作OP13として、複数のアイテム171のうち、右アイテム171-2Rが選択された場合、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1と、右アイテム171-2Rに応じた表示画面151-2Rとが二画面で表示される。なお、操作OP13としては、例えば、十字ボタン202の操作によって、右アイテム171-2Rにカーソルを合わせて、その状態で上キー211を押下する操作が行われる。
【0062】
この二画面表示では、右アイテム171-2Rに応じた表示画面151-2Rが画面全体における右側の領域に表示され、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1が画面全体における左側の領域に表示される。また、この二画面の下側の領域には、入力切換メニュー161が表示される。
【0063】
すなわち、アクティブアイテム171-1Aを基準にした場合に、その右側の領域に表示された右アイテム171-2Rが選択されたとき、右アイテム171-2Rに応じた表示画面151-2Rは、当該右側の領域に対応した領域(画面全体における右側の領域)に表示される。
【0064】
なお、詳細は後述するが、この二画面の表示に際しては、入力切換メニュー161の代わりに、制御メニュー163(
図15)等の他のメニュー画面が表示されてもよい。
【0065】
次に、
図5乃至
図9の画面全体の表示例を参照しながら、一画面から二画面への遷移の具体例を示す。
【0066】
図5に示すように、テレビ番組を視聴中のユーザによって、入力切換ボタン201Bが押下された場合、画面全体に表示されたテレビ番組の表示画面151の下側の領域に、入力切換メニュー161が重畳して表示される。この入力切換メニュー161には、プレイヤ(再生機)、ゲーム、テレビ、外部ストレージ、又はOTTサービスに対応した情報(例えば文字列やアイコン等のラベル)が表記されたアイテム171が複数表示されている。
【0067】
ここでは、テレビのアイテム171が、アクティブアイテム171-1Aとなるため、他のアイテム171と比べて強調表示(例えば大きく表示のほか、色枠で囲んで表示など)されている。また、プレイヤとゲームのアイテム171は、左アイテム171-2Lとされる一方で、外部ストレージとOTTサービス(図中の「NET VIDEO SERVICE」、「Online Video Distribution」)のアイテム171は、右アイテム171-2Rとされる。
【0068】
このとき、
図6に示すように、ユーザによって十字ボタン202が操作され、ゲームの左アイテム171-2L上にカーソルを合わせた状態で、上キー211が押下されたとき、選択アイテム171-2Sとして選択され、
図7に示した二画面が表示される。
【0069】
図7の二画面表示では、ゲームの左アイテム171-2Lに応じた表示画面151-2Lが画面全体における左側の領域に表示され、テレビ番組の表示画面151-1が画面全体における右側の領域に表示される。また、左右の二画面の下側の入力切換メニュー161には、二画面遷移後のゲームのアイテム171が、アクティブアイテム171-2Aとして、他のアイテム171と比べて強調表示される。
【0070】
このように、テレビ番組の表示画面151が一画面表示されている場合に、テレビのアクティブアイテム171-1Aを基準にしてその左側の領域に表示されたゲームの左アイテム171-2Lが選択されたとき、選択された左アイテム171-2L(選択アイテム171-2S)の表示位置と相対的な位置(画面全体における左側の領域)に、ゲームの表示画面151-2L(選択表示画面)が表示される。一方で、テレビ番組の表示画面151-1(アクティブ表示画面)は、画面全体における左側の領域と反対側の右側の領域に表示される。
【0071】
なお、
図7では、「1」である数字のアイコンによって、ゲームのアクティブアイテム171-2Aと表示画面151-2Lとが紐付けられ、「2」である数字のアイコンによって、テレビ番組のアクティブアイテム171-1Aと表示画面151-1とが紐付けられている。
【0072】
また、
図8に示すように、ユーザによって十字ボタン202が操作され、外部ストレージの右アイテム171-2R上にカーソルを合わせた状態で、上キー211が押下されたとき、選択アイテム171-2Sとして選択され、
図9に示した二画面が表示される。
【0073】
図9の二画面表示では、外部ストレージの右アイテム171-2Rに応じた表示画面151-2Rが画面全体における右側の領域に表示され、テレビ番組の表示画面151-1が画面全体における左側の領域に表示される。また、左右の二画面の下側の入力切換メニュー161には、二画面遷移後の外部ストレージのアイテム171が、アクティブアイテム171-2Aとして、他のアイテム171と比べて強調表示される。
【0074】
このように、テレビ番組の表示画面151が一画面表示されている場合に、テレビのアクティブアイテム171-1Aを基準にしてその右側の領域に表示された外部ストレージの右アイテム171-2Rが選択されたとき、選択された右アイテム171-2R(選択アイテム171-2S)の表示位置と相対的な位置(画面全体における右側の領域)に、外部ストレージの表示画面151-2R(選択表示画面)が表示される。一方で、テレビ番組の表示画面151-1(アクティブ表示画面)は、画面全体における右側の領域と反対側の左側の領域に表示される。
【0075】
なお、
図9においても、「1」である数字のアイコンによって、テレビ番組のアクティブアイテム171-1Aと表示画面151-1とが紐付けられ、「2」である数字のアイコンによって、外部ストレージのアクティブアイテム171-2Aと表示画面151-2Rとが紐付けられている。
【0076】
以上のように、表示制御装置10では、ユーザの操作によって、表示された複数のアイテム171の中から所望のアイテム171(171-2L,171-2R)が選択された場合、選択された選択アイテム171(171-2S)に応じた表示画面151(151-2L,151-2R)を、選択アイテム171(171-2S)の表示位置と相対的な位置に表示している。これにより、ユーザが、複数の表示画面の表示機能を利用して複数の表示画面を表示するに際して、その操作性を向上させることができる。
【0077】
すなわち、ユーザは、一画面から二画面に遷移させる際に、アクティブアイテム171-1Aを基準に画面全体を見ることが想定されるため、その基準から左側の領域に表示された左アイテム171-2Lが選択された場合には、画面全体における左側の領域に表示画面151-2Lが表示されるようにする。一方で、その基準から右側の領域に表示された右アイテム171-2Rが選択された場合には、画面全体における右側の領域に表示画面151-2Rが表示されるようにする。
【0078】
このような表示を行うことで、一画面から二画面への遷移時に、表示画面151-1,151-2の二画面と、アクティブアイテム171-1A,171-2Aである選択中のアイテム171との関係が明確になって、ユーザの視認性を高めることができるため、結果として操作性を向上させることができる。
【0079】
ここで、リモートコントローラ20に、一画面から二画面に遷移させるための二画面キーを設けることで、二画面表示機能を実現することも想定されるが、新たなボタンを物理的に設ける必要があり、また、当該二画面キーの操作によっては、二画面の対象となるコンテンツを指定することが困難である。一方で、本技術では、物理的なボタンを新たに設けることなく、現状の十字ボタン202をそのまま利用して、所望のコンテンツの映像を二画面状態で表示することが可能である。
【0080】
また、上述した説明では、一画面の状態において、複数のアイテム171の中から、所望のアイテム171(171-2L,171-2R)にカーソルを合わせた状態で、上キー211が押下されたとき、当該所望のアイテム171が選択アイテム171(171-2S)として選択され、二画面の状態に遷移するとして説明したが、所望のアイテム171(171-2L,171-2R)にカーソルを合わせた状態で、決定ボタン215が押下されたときには、カーソルのあるアイテム171に応じた表示画面151が、一画面で表示される。
【0081】
このように、所望のアイテム171にカーソルがある状態で、上キー211ではなく、決定ボタン215を操作すれば、通常の入力切換と同様の操作が行われるため、入力切換メニュー161により提供される入力切換の機能を損なわずに、複数の表示画面(二画面)の表示機能を実現することが可能となる。
【0082】
(二画面から三画面への遷移の例)
上述した説明では、複数の表示画面の表示機能として、表示画面151-1,151-2の二画面を表示する例を示したが、三画面以上を表示する場合についても同様に対応することができる。
図10は、複数の表示画面の表示機能として、二画面から三画面への遷移の例を示している。
【0083】
図10には、表示制御装置10において、表示部103の画面に、異なるコンテンツの映像を二画面で表示している場合に、ユーザによるリモートコントローラ20の操作として、操作OP21乃至OP23がそれぞれ行われたときの振る舞いの例を示している。
【0084】
この二画面表示では、入力切換メニュー161に表示された5つのアイテム171のうち、左から2番目のアイテム171がアクティブアイテム171-1Aとされ、当該アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1が画面全体における左側の領域に表示されている。また、5つのアイテム171のうち、右から2番目のアイテム171がアクティブアイテム171-2Aとされ、当該アクティブアイテム171-2Aに応じた表示画面151-2が画面全体における右側の領域に表示されている。
【0085】
このとき、操作OP21として、5つのアイテム171のうち、最も左側の左アイテム171-3Lが選択された場合、画面全体を4分割した分割画面のうち、左上と右上の領域に表示画面151-1と表示画面151-2がそれぞれ表示され、左下の領域に左アイテム171-3Lに応じた表示画面151-3Lが表示される。また、左下と右下の領域には入力切換メニュー161が表示され、左下の表示画面151-3Lの一部の領域に、入力切換メニュー161が重畳して表示される。
【0086】
この三画面表示では、アクティブアイテム171-1A,171-3Aに応じた表示画面151-1,表示画面151-3Lが、画面全体における左側の領域にそれぞれ表示され、アクティブアイテム171-2Aに応じた表示画面151-2が、画面全体における右側の領域に表示される。
【0087】
すなわち、アクティブアイテム171-1A,171-2Aを基準にした場合に、その左側の領域に表示された左アイテム171-3Lが選択されたとき、選択された左アイテム171-3L(選択アイテム171-3S)の表示位置と相対的な位置(画面全体における左側の領域)に、表示画面151-3L(選択表示画面)が表示される。
【0088】
また、操作OP22として、5つのアイテム171のうち、真ん中の中央アイテム171-3Mが選択された場合、画面全体を上下に2分割した分割画面のうち、上側の領域の左右の領域に、表示画面151-1と表示画面151-2がそれぞれ表示され、下側の領域の中央部の領域に、中央アイテム171-3Mに応じた表示画面151-3Mが表示される。
【0089】
この三画面表示では、アクティブアイテム171-1A,171-2Aに応じた表示画面151-1,151-2が、画面全体における上側の左右の領域にそれぞれ表示され、アクティブアイテム171-3Aに応じた表示画面151-3Mが、画面全体における下側の中央部の領域に表示される。
【0090】
すなわち、アクティブアイテム171-1,171-2を基準にした場合に、その間の領域に表示された中央アイテム171-3Mが選択されたとき、選択された中央アイテム171-3M(選択アイテム171-3S)の表示位置と相対的な位置(画面全体における左側の領域と右側の領域との間に対応した領域)に、表示画面151-3M(選択表示画面)が表示される。
【0091】
さらに、操作OP23として、5つのアイテム171のうち、最も右側の右アイテム171-3Rが選択された場合、画面全体を4分割した分割画面のうち、左上と右上の領域に表示画面151-1と表示画面151-2がそれぞれ表示され、右下の領域に右アイテム171-3Rに応じた表示画面151-3Rが表示される。
【0092】
この三画面表示では、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1が、画面全体における左側の領域に表示され、アクティブアイテム171-2A,171-3Aに応じた表示画面151-2,151-3Rが、画面全体における右側の領域にそれぞれ表示される。
【0093】
すなわち、アクティブアイテム171-1A,171-2Aを基準にした場合に、その右側の領域に表示された右アイテム171-3Rが選択されたとき、選択された右アイテム171-3R(選択アイテム171-3S)の表示位置と相対的な位置(画面全体における右側の領域)に、表示画面151-3R(選択表示画面)が表示される。
【0094】
なお、上述した説明では、複数の表示画面の表示機能の例として、二画面と三画面の表示の例を説明したが、四画面以上の表示画面を表示する場合でも同様に、選択アイテム171の表示位置と相対的な位置に、選択アイテム171に応じた表示画面151を表示することができるため、四画面以上の表示画面を表示させるに際しても、その操作性を向上させることができる。
【0095】
また、複数の表示画面を2次元のリストとして表示する場合にも同様の表示を適用することが可能である。さらに、上述した説明では、二画面の表示に際して、表示画面151-1,151-2を左右の横方向に並べて表示する例を示したが、例えば、表示画面151-1,151-2を上下の縦方向に並べて表示してもよい。
【0096】
また、上述した説明では、複数の表示画面で、例えば、テレビ番組とゲームや、テレビ番組と動画など、異なる種類のコンテンツの映像が表示される場合を例示したが、同一の種類のコンテンツが表示されるようにしてもよい。例えば、信号入力部101-1乃至101-Nとして、複数のチューナからの入力を可能にすることで、チャンネルの異なるテレビ番組を二画面表示するなどしてもよい。さらに、選択されたアイテム171に応じた表示画面151を表示する際に、例えば当該アイテム171から広がるようにして表示画面151を表示するなど、視覚的な効果を加えてもよい。
【0097】
(複数画面表示とアイテムとの関係)
ところで、入力切換メニュー161に表示すべきアイテム171の数が多くなると、画面内にすべてのアイテム171を表示することができずに、二画面や三画面で表示される複数の表示画面151と、アクティブアイテム171との関係が分かりにくくなる場合がある。
【0098】
例えば、
図11のAに示すように、表示画面151-1と表示画面151-2とが二画面で表示される場合に、表示画面151-1に対応したアクティブアイテム171-αは、入力切換メニュー161に表示されるが、表示画面151-2に対応したアクティブアイテム171-βが画面外に見切れているケースを想定する。
【0099】
ただし、ここでは、説明の便宜上、「α」と「β」の表記をしているが、実際にはそのような表記はなく、アクティブアイテム171-α,171-βと、表示画面151-1(α),151-2(β)とを紐付けることはできない。また、説明の便宜上、非表示のアイテム171も表記しているが、実際には、入力切換メニュー161内の5つの四角で表されたアイテム171のみが表示され、その右側の4つの四角で表されたアイテム171は非表示となる(スクロールにより表示可能とされる)。
【0100】
このようなケースでは、入力切換メニュー161内に表示されたアイテム171と、二画面状態の表示画面151-1,151-2との関係、すなわち、アクティブアイテム171-α(171-β)と表示画面151-1,151-2との関係が分かりにくい。
【0101】
つまり、
図11のAの例では、入力切換メニュー161内に表示されたアクティブアイテム171-αが、表示画面151-1と表示画面151-2のどちらに紐付いているかを、ユーザは、容易に理解することができない。そのため、例えば、二画面から三画面へ遷移する場合に、二画面で表示中の表示画面151-1と表示画面151-2に対して、三画面目の表示画面151-3がどこに追加されるのかが分かりにくいなどの問題が生じてしまう。
【0102】
そこで、表示制御装置10では、複数の表示画面の表示機能として、アクティブアイテム171と、複数の表示画面151との位置関係を容易に理解できるように、例えば、以下の2つの方式を提供可能である。
【0103】
第1の方式としては、
図11のBに示すように、アクティブアイテム171と、複数の表示画面151とが、例えば数字や記号などの紐付け情報を用いて紐付けられるようにする。
図11のBの例では、表示画面151-1,151-2とそれに対応したアクティブアイテム171-1A,171-2Aとが、数字である紐付け情報により紐付けられている。
【0104】
具体的には、二画面表示に際して、左側の領域の表示画面151-1とアクティブアイテム171-1Aに対し、「1」である数字をそれぞれ割り当てることで、それらを紐付ける。また、右側の領域の表示画面151-2とアクティブアイテム171-2Aに対し、「2」である数字をそれぞれ割り当てることで、それらを紐付ける。
【0105】
図11のBの例では、表示画面151-1の上部に、紐付け情報181-1として「1」である数字が表示され、アクティブアイテム171-1A上にも「1」である数字が表示されているため、ユーザは、アクティブアイテム171-1Aが、表示画面151-1に対応していることを認識することができる。
【0106】
また、
図11のBの例では、表示画面151-2の上部には、紐付け情報181-2として「2」である数字が表示され、「2」である数字が表示されたアイテム171は表示されていないが、アクティブアイテム171-1Aが表示されているため、ユーザは、アクティブアイテム171-2Aが見切れて非表示になっている(例えば左方向にスクロールして表示可能である)ことを認識することができる。
【0107】
このように、「1」、「2」である数字によって、対応するアクティブアイテム171と表示画面151との組を紐付けておくことで、一方のアクティブアイテム171が画面内に表示され、他方のアクティブアイテム171が画面外に見切れるような状態であっても、一方のアクティブアイテム171が、二画面で表示された表示画面151のどちらに紐付いているかを、容易に理解することができる。
【0108】
なお、上述した
図7と
図9に示した表示例においても、「1」、「2」である数字によって、アクティブアイテム171-1A,171-2Aと、表示画面151-1,151-2とが紐付けられている。
【0109】
第2の方式としては、
図12のBに示すように、入力切換メニュー161に表示すべきアイテム171が多数存在する場合でも、アクティブアイテム171だけは、画面外に見切れないようにする。なお、
図12のAでは、
図11のAと同様に、対応するアクティブアイテム171と表示画面151との位置関係に関する問題を示している。
【0110】
図12のBの例では、アクティブアイテム171が画面外に見切れる状態となる場合に、当該アクティブアイテム171の少なくとも一部を、入力切換メニュー161内(画面内)に表示している。
【0111】
具体的には、二画面表示に際して、左側の領域の表示画面151-1に対応したアクティブアイテム171-1Aが画面内に表示され、右側の領域の表示画面151-2に対応したアクティブアイテム171-2Aが画面外に見切れてしまう場合に、アクティブアイテム171-2Aの一部(例えば左側の略半分の領域)を、入力切換メニュー161内(の右端を含む領域)に表示する。
【0112】
図12のBの例では、入力切換メニュー161内に、アクティブアイテム171-1Aとともに、アクティブアイテム171-2Aの一部が表示されているため、アクティブアイテム171-1A,171-2Aと、二画面で表示された左右の表示画面151-1,151-2との位置関係が明らかになる。
【0113】
このように、画面外に見切れてしまうアクティブアイテム171の少なくとも一部を、画面内に表示することで、一方のアクティブアイテム171が画面内に表示され、他方のアクティブアイテム171が画面外に見切れるような状態であっても、双方のアクティブアイテム171が、二画面で表示された表示画面151のどちらに紐付いているかを、容易に理解することができる。
【0114】
なお、
図12のBの例では、アクティブアイテム171-2Aが画面外に見切れる場合を示したが、アクティブアイテム171-1Aが画面外に見切れる場合には、アクティブアイテム171-1Aの一部(例えば右側の略半分の領域)を、入力切換メニュー161内(の左端を含む領域)に表示することができる。
【0115】
また、アクティブアイテム171-1A,171-2Aの両方が見切れる場合には、入力切換メニュー161内(の左端と右端を含む領域)に、アクティブアイテム171-1Aの一部(例えば右側の略半分の領域)と、アクティブアイテム171-2Aの一部(例えば左側の略半分の領域)をそれぞれ表示すればよい。
【0116】
なお、上述した第1の方式と第2の方式は一例であって、アクティブアイテム171と表示画面151(アクティブ表示画面)との組が複数存在する場合に、対応するアクティブアイテム171と表示画面151(アクティブ表示画面)との位置関係を、ユーザが認識可能に表示できるものであれば、他の方式を用いてもよい。
【0117】
(制御メニューの例)
上述した説明では、二画面や三画面等の複数の表示画面の下側の領域に、入力切換メニュー161を表示する場合を例示したが、例えば制御メニュー等のメニュー画面を表示してもよい。
【0118】
例えば、
図13に示すように、制御メニュー162として、上述した入力切換メニュー161と同様に、表示画面151の追加や削除などの機能が割り当てられた制御アイテム172を複数表示することができる。この制御アイテム172に割り当てられる機能としては、例えば、
図14に示した機能を含めることができる。
【0119】
第1に、表示画面151を追加する機能として、十字ボタン202が操作されて、増やしたい(所望の)制御アイテム172上にカーソルを合わせた状態で、上キー211が押下された場合に、当該制御アイテム172に応じた表示画面151が追加される機能がある。この機能によって、一画面から二画面に遷移したり、あるいは二画面から三画面に遷移したりする。
【0120】
第2に、表示画面151を減らす機能として、十字ボタン202が操作されて、減らしたい(所望の)制御アイテム172上にカーソルを合わせた状態で、下キー212が押下された場合に、当該制御アイテム172に応じた表示画面151が削除される機能がある。この機能によって、二画面から一画面に遷移したり、あるいは三画面から二画面に遷移したりする。
【0121】
第3に、操作対象を切り換える機能として、十字ボタン202が操作されて、所望の制御アイテム172上にカーソルを合わせてフォーカスをあてることで、操作対象の制御アイテム172を切り換える機能がある。この機能によって、所望の制御アイテム172を選択することができる。
【0122】
ここで、
図13の例では、表示画面151-1と表示画面151-2とが左右に二画面で表示されている。
【0123】
この二画面表示は、例えば、表示画面151-1が一画面で表示されている場合に、制御アイテム172-2上にカーソルを合わせた状態で上キー211が押下されたときか、あるいは、表示画面151-2が一画面で表示されている場合に、制御アイテム172-1上にカーソルを合わせた状態で上キー211が押下されたときの表示とされる。
【0124】
また、この二画面表示の状態で、制御アイテム172-2上にカーソルを合わせた状態で下キー212が押下されたとき、表示画面151-2が削除されて、表示画面151-1が一画面で表示される。あるいは、この二画面表示の状態で、制御アイテム172-1上にカーソルを合わせた状態で下キー212が押下されたとき、表示画面151-1が削除されて、表示画面151-2が一画面で表示される。
【0125】
このように、入力切換メニュー161は、制御メニュー162の一例であって、所望の制御アイテム172に対する第1の操作(例えば上キー211の押下)がなされた場合、当該所望の制御アイテム172が選択制御アイテム172として選択され、表示画面151(選択表示画面)が表示される。また、選択中の制御アイテム172であるアクティブアイテム172に対する第2の操作(例えば下キー212の押下)がなされた場合、当該アクティブアイテム172に応じた表示画面151(アクティブ表示画面)が非表示とされる。
【0126】
また、例えば、
図15に示すように、制御メニュー163として、二画面や三画面等の複数の表示画面の制御専用のメニューを表示することができる。制御メニュー163には、1又は複数の制御アイテム173が表示される。この制御アイテム173に割り当てられる機能としては、例えば、
図16に示した機能を含めることができる。
【0127】
「一画面:左」であるラベルが表記された制御アイテム173-1が操作(選択)された場合、二画面からその左側に表示された表示画面151-1の一画面に遷移する。また、「一画面:右」であるラベルが表記された制御アイテム173-2が操作された場合、二画面からその右側に表示された表示画面151-2の一画面に遷移する。
【0128】
「左操作・右操作」であるラベルが表記された制御アイテム173-3が操作された場合、二画面における操作対象が、左側の表示画面151-1又は右側の表示画面151-2に変更される。
【0129】
「拡大:左上げ」であるラベルが表記された制御アイテム173-4が選択された場合、二画面のうち、左側の表示画面151-1の領域が拡大される一方で、右側の表示画面151-2の領域が縮小される。また、「拡大:右上げ」であるラベルが表記された制御アイテム173-5が選択された場合、二画面のうち、右側の表示画面151-2の領域が拡大される一方で、左側の表示画面151-1の領域が縮小される。
【0130】
「音量バランス:左上げ」であるラベルが表記された制御アイテム173-6が選択された場合、二画面のうち、左側の表示画面151-1に表示された映像に応じた音声の音量が上げられる一方で、右側の表示画面151-2に表示された映像に応じた音声の音量が下げられる。「音量バランス:右上げ」であるラベルが表記された制御アイテム173-7が選択された場合、二画面のうち、右側の表示画面151-2に表示された映像に応じた音声の音量が上げられる一方で、左側の表示画面151-1に表示された映像に応じた音声の音量が下げられる。
【0131】
すなわち、二画面表示に際しては、クロストークを許容することが可能であり、左右の表示画面151-1,151-2のそれぞれに表示された映像に応じた音声を、100:0や、0:100のような音量バランスではなく、例えば、30:70のような音量バランスに調整可能である。
【0132】
「閉じる」であるラベルが表記された制御アイテム173-8が選択された場合、制御メニュー163が閉じられる。
【0133】
なお、
図16に示した機能は一例であり、少なくとも1つの機能を、制御アイテム173に割り当てることができる。また、
図16に示した機能以外の機能を追加してもよい。さらに、制御アイテム173の操作としては、例えば、所望の制御アイテム173にカーソルを合わせた状態で、決定ボタン215等の所定のボタンが押下されたときに、当該制御アイテム173に応じた機能が実行されることになる。
【0134】
ここで、
図17を参照して、制御メニュー163に表示された制御アイテム173に対する操作の具体例を説明する。
図17では、ユーザによるリモートコントローラ20の操作として、操作OP31乃至OP36がそれぞれ行われたときの振る舞いの例を示している。
【0135】
ここでは、まず、操作OP31が行われ、一画面から二画面に遷移する。その後に、操作OP32として、入力切換ボタン201B等の所定のボタンが操作されたとき、二画面の下側の領域に、制御メニュー163が表示される。この制御メニュー163には、各種のアイテムラベル(
図16)が表記された制御アイテム173が複数表示される。
【0136】
このとき、操作OP33として、制御アイテム173-1が選択されたとき、二画面から左側の一画面に遷移し、左側の表示画面151-1が画面全体に表示される。また、操作OP34として、制御アイテム173-2が選択されたとき、二画面から右側の一画面に遷移し、右側の表示画面151-2が画面全体に表示される。
【0137】
さらに、操作OP35として、各種の制御アイテム173が選択されたときの例を、図中の破線内に示している(
図17のA乃至C)。
【0138】
ここでは、操作OP35-1として、制御アイテム173-5が選択されたとき、二画面のうち、右側の表示画面151-2の領域が拡大される一方で、左側の表示画面151-1の領域が縮小されて、左右連動で画サイズのスケール変更が行われる(
図17のA)。
【0139】
なお、図示は省略しているが、制御アイテム173-4が選択された場合には、二画面のうち、左側の表示画面151-1の領域が拡大され、右側の表示画面151-2の領域が縮小される。
【0140】
また、操作OP35-2として、制御アイテム173-6が選択された場合には、二画面のうち、左側の表示画面151-1に表示された映像に応じた音声の音量が上げられ、右側の表示画面151-2に表示された映像に応じた音声の音量が下げられる(
図17のB)。この例では、左側の表示画面151-1に応じた音量と、右側の表示画面151-2に応じた音量との比が、30:70の関係となっている。
【0141】
一方で、制御アイテム173-7が選択されたとき、二画面のうち、右側の表示画面151-2に表示された映像に応じた音声の音量が上げられ、左側の表示画面151-1に表示された映像に応じた音声の音量が下げられて、二画面での音量のミックスバランスが調整される。なお、二画面表示時であっても、通常の音量操作は一画面表示時と同様に操作可能とされる。
【0142】
また、操作OP35-3として、制御アイテム173-3が選択された場合には、二画面における操作対象が、左側の表示画面151-1又は右側の表示画面151-2に変更される。この例では、右側の表示画面151が操作対象となって、その上部の領域に操作対象を識別するためのアイコン(図中の「リモコンアイコン」)が表示されている(
図17のC)。
【0143】
なお、操作OP36として、制御アイテム173-8が選択されたとき、又は所定の時間(例えば30秒等)が経過したとき、制御メニュー163は閉じられる。
【0144】
このように、二画面等の複数の画面を表示する際のメニュー画面として、制御メニュー163を表示することで、複数の画面を表示した後、直ちに複数の画面(アクティブ表示画面)に対する操作を行うことができる。
【0145】
なお、メニュー画面として、制御メニュー163を表示する場合には、例えば、一画面から二画面に切り換わったタイミングで、メニュー画面を、入力切換メニュー161から制御メニュー163に切り換えるようにすればよい。
【0146】
(複数画面の画面内の操作方法)
図18は、二画面表示時における操作対象の表示画面151の例を示している。
【0147】
図18においては、二画面表示に際して、制御メニュー163を重畳した場合の画面の例を、
図18のAに示し、制御メニュー163を重畳していない場合の画面の例を、
図18のBに示している。
【0148】
また、
図18のAの画面の表示中に、操作OP41として、ユーザによって所定の操作がなされた場合、制御メニュー163が閉じて、
図18のAの画面から
図18のBの画面に遷移する。一方で、
図18のBの画面の表示中に、操作OP42として、ユーザによって所定の操作がなされた場合、制御メニュー163が開いて、
図18のBの画面から
図18のAの画面に遷移する。
【0149】
ここで、
図18のAの画面には、制御メニュー163が表示されているため、制御アイテム173-3を操作することで、二画面における操作対象とする表示画面151として、左側の表示画面151-1又は右側の表示画面151-2を選択することができる。
【0150】
例えば、
図18のAの画面で、制御メニュー163の制御アイテム173-3が操作され、右側の表示画面151-2が操作対象として選択された状態で、操作OP41がなされた場合、制御メニュー163が閉じて、
図18のAの画面から
図18のBの画面に遷移する。
【0151】
このとき、
図18のBの画面では、画面内を操作するためのキーが、操作対象として選択中の右側の表示画面151-2に送られるため、ユーザは、リモートコントローラ20を操作して、右側の表示画面151-2(に表示されるコンテンツ)に対する操作を行うことができる。
【0152】
すなわち、制御メニュー163を閉じた状態でも、それ以前に制御メニュー163(の制御アイテム173-3)により選択した操作対象の表示画面151の状態が引き継がれる。換言すれば、二画面表示に際しては、二画面のうちの一方の表示画面151が制御権を持ち、その制御権を切り換えるためには、制御メニュー163(の制御アイテム173-3)を操作する必要がある。
【0153】
ただし、例えば制御メニュー163のような、表示制御装置10により提供される機能全体で共通に利用される機能の呼び出し操作は、操作対象の表示画面151には送られずに、一画面表示時と同様に、表示制御装置10の共通の機能として扱われる。この共通の機能に応じた操作としては、例えば、制御メニュー163の起動のほか、例えば、電源や音量等の操作、メインメニューの起動、入力切換メニュー161の起動などが含まれる。
【0154】
具体的には、
図19に示すように、表示制御装置10の全体に関する共通の機能に応じた操作としては、例えば、制御メニュー163等のメニュー画面の起動や、電源や音量等の操作などがあり(
図19のA)、操作対象の表示画面151(アクティブ表示画面)に関する固有の機能に応じた操作としては、表示画面151内に表示されたコンテンツの映像や音声に対する操作などがある(
図19のB)。
【0155】
なお、上述した説明では、制御メニュー163の制御アイテム173-3を操作して、二画面における操作対象とする表示画面151を選択する例を示したが、制御メニュー163の代わりに、制御メニュー162等の他のメニュー画面を起動して、所定の操作に応じて操作対象の表示画面151を選択するようにしてもよい。
【0156】
(その他の表示形態の例)
上述した複数の画面(二画面や三画面等)の表示形態は一例であり、様々な表示形態を採用することができる。
【0157】
例えば、
図20に示すように、二画面表示に際して、入力切換メニュー161や制御メニュー163等のメニュー画面を非表示とした場合には、画面全体における二画面の上側と下側の領域に空きスペースができるので、その空きスペースを利用した表示を行うことができる。
【0158】
図20においては、表示画面151-1と表示画面151-2の二画面のそれぞれが、横縦の比率が16:9等の横長の画面となっているが、例えば、その上側と下側の空きスペースを利用して、二画面の少なくとも一方の表示画面151が縦長の画面となるようにしてもよい。特に、OTTサービスでは、メニュー画面等の画面が縦長の表示に対応している場合があり、そのような場合に、当該メニュー画面等の画面に合わせて表示画面151を縦長の画面にすることで、例えばOTTサービスのメニュー画面をより大きく表示できるなど、その視認性を高めることができる。
【0159】
また、例えば、
図20において、二画面の上側又は下側の空きスペースを利用して、表示画面151-1又は表示画面151-2に表示されるコンテンツの字幕を表示したり、あるいは各種の設定を行うための画面(例えば、コントロールパネル等)などを表示したりしてもよい。
【0160】
また、上述した説明では、入力切換メニュー161内のアイテム171が選択されたときに、二画面表示される場合を示したが、他の表示項目(アイテム)が選択されたときに一画面から二画面に遷移するなど、複数の表示画面が表示されるようにしてもよい。
【0161】
例えば、
図21に示すように、表示画面151として、テレビ番組の映像の下側の領域に、番組表191が重畳されている場合に、所望の番組欄(アイテム)にカーソル192がある状態で上キー211が押下されるなどして、所望のテレビ番組が選択されたとき、視聴中のテレビ番組とともに、選択されたテレビ番組を二画面で表示することができる。
【0162】
ただし、このとき、選択されたテレビ番組の表示画面151(選択表示画面)は、番組表191の中から選択された番組欄(選択アイテム)の表示位置と相対的な位置に表示されるものとする。
【0163】
具体的には、「全日本サッカー特集」である番組を視聴中に、その番組欄(アクティブアイテム)を基準にして左側の領域にある番組欄(例えば「ニュース総合」や「囲碁将棋チャンネル」等の左アイテム)が選択された場合、サッカー番組の表示画面151(アクティブ表示画面)は画面全体における右側の領域に表示され、選択された左側の領域の番組欄(選択アイテム)に応じた表示画面151(選択表示画面)は画面全体における左側の領域に表示される。
【0164】
一方で、「全日本サッカー特集」である番組を視聴中に、その番組欄(アクティブアイテム)を基準にして右側の領域にある番組欄(例えば「スポーツTV」や「旅チャンネル」等の右アイテム)が選択された場合、サッカー番組の表示画面151(アクティブ表示画面)は画面全体における左側の領域に表示され、選択された右側の領域の番組欄(選択アイテム)に応じた表示画面151(選択表示画面)は画面全体における右側の領域に表示される。
【0165】
また、ここでは、番組表191に表示された番組欄(アイテム)が選択された場合を示したが、それに限らず、例えば、テレビ番組やウェブサイト等のレコメンドされたアイテムや、各種のアプリケーションに対応したアイテムなどが操作(例えば上キー211の押下)された場合に、選択された選択アイテムに応じた表示画面151を二画面で表示可能である。
【0166】
(二画面表示処理)
次に、
図22のフローチャートを参照しながら、制御部100により実行される二画面表示処理の流れを説明する。
【0167】
ステップS11において、操作検出部121は、操作受付部105からの操作信号に基づいて、ユーザによるリモートコントローラ20の操作を検出する。
【0168】
ステップS12において、操作判定部122は、ステップS11の検出結果に基づいて、入力切換メニュー161に表示されたアイテム171が選択されたかどうかを判定する。
【0169】
ステップS12の判定処理で、例えばアイテム171にカーソルが合わせられた状態で上キー211が押下されるなどして、アイテム171が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS13に進められる。
【0170】
ステップS13において、操作判定部122は、ステップS11の検出結果に基づいて、選択アイテム171-2Sが、アクティブアイテム171-1Aの左側の領域に表示された左アイテム171-2Lであるかどうかを判定する。
【0171】
ステップS13の判定処理で、選択アイテム171-2Sが、左アイテム171-2Lであると判定された場合、処理は、ステップS14に進められる。
【0172】
ステップS14において、表示制御部123は、選択アイテム171-2S(選択された左アイテム171-2L)に応じた表示画面151-2Lを、画面全体における左側の領域に表示し、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1を、画面全体における右側の領域に表示する。
【0173】
一方で、ステップS13の判定処理で、選択アイテム171-2Sが、右アイテム171-2Rであると判定された場合、処理は、ステップS15に進められる。
【0174】
ステップS15において、表示制御部123は、選択アイテム171S(選択された右アイテム171-2R)に応じた表示画面151-2Rを、画面全体における右側の領域に表示し、アクティブアイテム171-1Aに応じた表示画面151-1を、画面全体における左側の領域に表示する。
【0175】
なお、ステップS12の判定処理で、アイテム171が選択されていないと判定された場合、処理は、ステップS16に進められる。ステップS16において、制御部100は、各部を制御して、所定の操作に応じた所定の処理を行う。
【0176】
例えば、二画面表示の状態で、一方の表示画面151に応じたアクティブアイテム171にカーソルが合わせられた状態で下キー212が押下された場合には、他方の表示画面151が一画面で表示される。また、例えば、任意のアイテム171にカーソルが合わせられた状態で、決定ボタン215が押下された場合には、当該アイテム171に応じた表示画面151が一画面で表示される。
【0177】
ステップS14,S15,又はS16の処理が終了すると、二画面表示処理は終了される。
【0178】
以上、二画面表示処理の流れを説明した。この二画面表示処理では、一画面から二画面への遷移時に、選択したアイテム171と表示画面151との関係が明確になって、ユーザの視認性を高めることができるため、結果として操作性を向上させることができる。
【0179】
なお、
図22においては、二画面表示処理の流れを説明し、三画面以上の複数の画面の表示処理の流れについての説明は省略するが、三画面以上の複数の画面の表示処理においても、選択したアイテム171と表示画面151との関係が明確になるため、操作性を向上させることができる。
【0180】
<2.変形例>
【0181】
上述した説明において、表示制御装置10は、テレビ受像機であるとして説明したが、それに限らず、例えば、ディスプレイ装置、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、ヘッドマウンドディスプレイ、ゲーム機などの電子機器であってもよい。
【0182】
また、上述した説明において、表示制御装置10は、液晶表示部やOLED表示部等の表示部103及びスピーカ104を含むテレビ受像機であるとして説明したが、本技術を適用した表示制御装置は、表示部103及びスピーカ104を含まない構成としてもよい。
【0183】
(表示システムの構成)
図23は、本技術を適用した表示システムの一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。
【0184】
図23に示した表示システムは、表示制御装置30、表示装置40、及び音声出力装置50を含んで構成される。表示制御装置30は、例えば、セットトップボックスや録画機、再生機(プレイヤ)等の電子機器である。
【0185】
また、表示装置40は、例えば、ディスプレイ装置やテレビ受像機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の電子機器である。音声出力装置50は、例えば、スピーカ装置等の電子機器である。表示制御装置30と、表示装置40及び音声出力装置50とは、所定の規格に準拠したインターフェースを介してケーブル等によりそれぞれ接続される。
【0186】
図23において、表示制御装置30は、制御部300、信号入力部301-1乃至301-N、信号処理部302、映像信号出力部303、音声信号出力部304、及び操作受付部305を含んで構成される。また、
図23において、表示装置40は、表示部400を含んで構成される。さらに、音声出力装置50は、スピーカ500を含んで構成される。
【0187】
図23の表示制御装置30は、
図1の表示制御装置10と比べて、表示部103及びスピーカ104の代わりに、映像信号出力部303及び音声信号出力部304が設けられた構成となっている点が異なるが、それ以外の構成、すなわち、制御部300、信号入力部301-1乃至301-N、信号処理部302、及び操作受付部305は、制御部100、信号入力部101-1乃至101-N、信号処理部102、及び操作受付部105と同様に構成される。
【0188】
映像信号出力部303は、信号処理部302からの映像信号を、所定のインターフェースを介して、表示装置40に出力する。音声信号出力部304は、信号処理部302からの音声信号を、所定のインターフェースを介して、音声出力装置50に出力する。
【0189】
表示装置40において、表示部400は、
図1の表示部103と同様に構成される。また、音声出力装置50において、スピーカ500は、
図1のスピーカ104と同様に構成される。すなわち、
図23の表示システムでは、表示装置40の画面に表示される映像や各種の画面、及び音声出力装置50から出力される音声などが、表示制御装置30によって制御される。
【0190】
なお、
図23においては、表示制御装置30と、表示装置40及び音声出力装置50とが、ケーブル等の所定のインターフェースを介してそれぞれ接続されるとして説明したが、ここでは、有線に限らず、例えば、所定の規格に準拠した通信方式に従い、映像信号及び音声信号が無線通信で送られてもよい。また、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。
【0191】
また、上述した説明では、表示制御装置10や表示制御装置30に対する操作が、ユーザによるリモートコントローラ20の操作により行われるとして説明したが、それに限らず、例えば、ユーザによる発話やジェスチャ等に応じて、音声操作やジェスチャ操作等が行われるようにしてもよい。また、表示制御装置10(又は表示制御装置30)とリモートコントローラ20とは、近距離無線通信や赤外線通信に限らず、他の通信方式に従って通信を行ってもよい。ここでの通信方式は、無線通信に限らず、有線通信であってもよい。
【0192】
<3.コンピュータの構成>
【0193】
上述した一連の処理(例えば、
図22に示した二画面表示処理)は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、各装置のコンピュータにインストールされる。
図24は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0194】
図24のコンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。バス1004には、さらに、入出力インターフェース1005が接続されている。入出力インターフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記憶部1008、通信部1009、及び、ドライブ1010が接続されている。
【0195】
入力部1006は、マイクロフォン、キーボード、マウスなどよりなる。出力部1007は、スピーカ、ディスプレイなどよりなる。記憶部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体1011を駆動する。
【0196】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、ROM1002や記憶部1008に記録されているプログラムを、入出力インターフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0197】
コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0198】
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インターフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0199】
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されてもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されてもよい。
【0200】
また、
図22に示した二画面表示処理の各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0201】
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0202】
また、本技術は、以下のような構成をとることができる。
【0203】
(1)
表示画面に関連付けられたアイテムを複数表示し、
ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面を、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示する
制御部を備える
表示制御装置。
(2)
前記制御部は、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を表示している場合に、前記選択アイテムが選択されたとき、前記アクティブアイテムの表示位置を基準にして、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に、前記選択表示画面を表示する
前記(1)に記載の表示制御装置。
(3)
前記制御部は、前記選択表示画面が表示された第1の領域と異なる第2の領域に、前記アクティブ表示画面を表示する
前記(2)に記載の表示制御装置。
(4)
前記制御部は、
前記選択アイテムが前記アクティブアイテムの左側の領域に表示されたアイテムである場合、その左側の領域に対応した領域に、前記選択表示画面を表示するとともに、その左側の領域に対する右側の領域に対応した領域に、前記アクティブ表示画面を表示し、
前記選択アイテムが前記アクティブアイテムの右側の領域に表示されたアイテムである場合、その右側の領域に対応した領域に、前記選択表示画面を表示するとともに、その右側の領域に対する左側の領域に対応した領域に、前記アクティブ表示画面を表示する
前記(3)に記載の表示制御装置。
(5)
前記制御部は、前記選択アイテムが第1のアクティブアイテムと第2のアクティブアイテムとの間の領域に表示されたアイテムである場合、画面全体における左側の領域に、前記第1のアクティブアイテムに応じた第1のアクティブ表示画面を表示して、前記画面全体における右側の領域に、前記第2のアクティブアイテムに応じた第2のアクティブ表示画面を表示するとともに、前記左側の領域と前記右側の領域との間に対応した領域に、前記選択表示画面を表示する
前記(3)に記載の表示制御装置。
(6)
前記制御部は、
前記選択アイテムが前記第1のアクティブアイテムの左側の領域に表示されたアイテムである場合、前記画面全体における左側の領域に、前記第1のアクティブ表示画面と前記選択表示画面を表示するとともに、前記画面全体における右側の領域に、前記第2のアクティブ表示画面を表示し、
前記選択アイテムが前記第2のアクティブアイテムの右側の領域に表示されたアイテムである場合、前記画面全体における左側の領域に、前記第1のアクティブ表示画面を表示するとともに、前記画面全体における右側の領域に、前記第2のアクティブ表示画面と前記選択表示画面を表示する
前記(5)に記載の表示制御装置。
(7)
前記複数のアイテムは、所定のメニュー画面に表示される
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の表示制御装置。
(8)
前記メニュー画面は、入力される信号を切り替えるための入力切換メニューを含み、
前記制御部は、
前記入力切換メニューに表示された前記複数のアイテムのうち、所望のアイテムに対する第1の操作がなされた場合、当該所望のアイテムを前記選択アイテムとして選択して、前記選択表示画面を表示し、
前記入力切換メニューに表示された選択中のアイテムであるアクティブアイテムに対する第2の操作がなされた場合、前記アクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を非表示にする
前記(7)に記載の表示制御装置。
(9)
前記第1の操作は、リモートコントローラに設けられた十字ボタンの上キーに対する操作を含み、
前記第2の操作は、前記十字ボタンの下キーに対する操作を含む
前記(8)に記載の表示制御装置。
(10)
前記メニュー画面は、選択中のアイテムであるアクティブアイテムに応じたアクティブ表示画面を制御するための機能を割り当てた制御アイテムを1又は複数表示する制御メニューを含み、
前記制御部は、前記制御メニューに表示された1又は複数の制御アイテムの中から所望の制御アイテムが選択された場合、選択された前記制御アイテムに割り当てた機能に応じて前記アクティブ表示画面を制御する
前記(7)に記載の表示制御装置。
(11)
前記機能は、前記アクティブ表示画面を一画面に遷移させる機能、操作対象の前記アクティブ表示画面を変更する機能、前記アクティブ表示画面の大きさを拡大又は縮小する機能、及び前記アクティブ表示画面に応じた音量を変更する機能のうち、少なくとも1つの機能を含む
前記(10)に記載の表示制御装置。
(12)
前記制御部は、前記アクティブアイテムと前記アクティブ表示画面との組が複数存在する場合に、対応する前記アクティブアイテムと前記アクティブ表示画面との位置関係を識別可能に表示する
前記(2)乃至(6)のいずれかに記載の表示制御装置。
(13)
前記制御部は、対応する前記アクティブアイテムと前記アクティブ表示画面とを紐付けた紐付け情報を表示する
前記(12)に記載の表示制御装置。
(14)
前記制御部は、前記アクティブアイテムが画面外に見切れる状態となる場合、当該アクティブアイテムの少なくとも一部を画面内に表示する
前記(12)に記載の表示制御装置。
(15)
前記ユーザの操作は、装置全体に関する共通の機能に応じた操作と、前記アクティブ表示画面に関する固有の機能に応じた操作とを含み、
前記制御部は、前記固有の機能に応じた操作がなされた場合、前記アクティブ表示画面を制御する
前記(2)乃至(6)のいずれかに記載の表示制御装置。
(16)
前記操作は、リモートコントローラに設けられた十字ボタンに対する操作を含む
前記(1)乃至(15)のいずれかに記載の表示制御装置。
(17)
前記表示画面は、コンテンツの映像を表示する
前記(1)乃至(16)のいずれかに記載の表示制御装置。
(18)
前記アクティブ表示画面は、第1のコンテンツの映像を表示し、
前記選択表示画面は、前記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツの映像を表示する
前記(2)乃至(6)のいずれかに記載の表示制御装置。
(19)
前記コンテンツは、放送コンテンツを含み、
前記コンテンツの映像を表示する表示部と、前記コンテンツの音声を出力するスピーカとをさらに備えるテレビ受像機として構成される
前記(17)に記載の表示制御装置。
(20)
表示制御装置が、
表示画面に関連付けられたアイテムを複数表示し、
ユーザの操作によって、表示された複数のアイテムの中から所望のアイテムが選択された場合、表示中の前記表示画面とともに、選択された選択アイテムに応じた選択表示画面を、前記選択アイテムの表示位置と相対的な位置に表示する
表示制御方法。
【符号の説明】
【0204】
10 表示制御装置, 20 リモートコントローラ, 30 表示制御装置, 40 表示装置, 50 音声出力装置, 100 制御部, 100,101-1乃至101-N 信号入力部, 102 信号処理部, 103 表示部, 104 スピーカ, 105 操作受付部, 121 操作検出部, 122 操作判定部, 123 表示制御部, 300 制御部, 301-1乃至301-N 信号入力部, 302 信号処理部, 303 映像信号出力部, 304 音声信号出力部, 305 操作受付部, 400 表示部, 500 スピーカ, 1001 CPU